JP2015193148A - 補正用データ作成装置、インクジェットプリンタ、及び、補正用データ作成方法 - Google Patents

補正用データ作成装置、インクジェットプリンタ、及び、補正用データ作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェットプリンタにおいて印刷される画像の画質を確実に向上させることができる補正用データを作成する。
【解決手段】異なる濃度を指定して複数の検査用パターンを印刷する(S101)。次に、これら複数の検査用パターンを読取装置に読み取らせることで、複数の検査用パターンの画像データを取得する(S102)。続いて、画像データから検査用パターンの各ノズルに対応する部分の濃度情報を取得する(S103)。次に、S101で複数の検査用パターンに対して指定した指定濃度と、S103で取得した濃度情報とから、指定濃度を変更して検査用パターンを印刷するときの、指定濃度の変化量に対する、印刷される検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、複数のノズルについて算出し、複数のノズルについての濃度変化率に基づいて、補正用データを作成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成装置、ノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタ、及び、ノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成方法に関する。
特許文献1では、プリンタにおいて印刷される画像の画質を向上させるための補正を行うのに使用される補正値を取得するために、まず、検査対象となるプリンタの複数のノズルからインクを噴射させて、複数の補正用パターンを印刷させる。次に、コンピュータが、印刷された補正用パターンをスキャナ読み取らせることで、補正用パターンの画像データを取得する。次に、コンピュータが、取得した画像データに対して回転処理やトリミング等の処理を行った上で、画像データから補正用パターンの各ノズルに対応する部分の濃度を取得する。そして、コンピュータは、取得した補正用パターンの各ノズルに対応する部分の濃度のばらつきに応じた補正値を取得する。
特開2006-305963号公報
ここで、特許文献1では、上述したように、コンピュータが、補正用パターンをスキャナで読み取らせることによって取得した画像データから、補正用パターンの各ノズルに対応する部分の濃度を取得し、取得した濃度のばらつきに応じた補正値を取得する。しかしながら、補正用パターンをスキャナで読み取る際には、種々の要因によって、読取誤差が生じる。そのため、スキャナに補正用パターンを読み取らせることによって取得された画像データは、読取誤差の影響を受けたものとなっている。また、印刷された補正用パターンの濃度は、補正用パターンが印刷された記録用紙自身の色、環境温度、インクジェットヘッドの温度などによって変わってくる。これらのことから、画像データから取得される、補正用パターンの各ノズルに対応する部分の濃度そのもののばらつきに基づいて補正値を取得しても、補正値は、印刷される画像の画質を向上させるのに適切なものとはならない虞がある。
本発明の目的は、印刷される画像の画質を確実に向上させることができる補正用データを作成可能な補正用データ作成装置及び補正用データ作成方法、並びに、このような補正用データに基づいて印刷を行うインクジェットプリンタを提供することである。
本発明に係る補正用データ作成装置は、複数のノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成装置であって、前記インクジェットプリンタにおいて濃度が指定されて印刷された検査用パターンと、この検査用パターンが印刷された被記録媒体の画像が印刷されていない非印刷部とが、読取装置で読み取られることによって得られた、前記検査用パターンと前記非印刷部の画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データから、前記複数の検査用パターンの各ノズルに対応する部分における濃度に関する濃度情報と、前記非印刷部における濃度に関する濃度情報とを取得する濃度情報取得ステップと、前記補正用データを作成する補正用データ作成ステップと、を実行し、前記補正用データ作成ステップにおいて、前記検査用パターンに対して指定された濃度である指定濃度と、前記濃度情報取得ステップで取得した前記濃度情報とから、前記指定濃度を変化させて前記検査用パターンを印刷するときの、前記指定濃度の変化量に対する、印刷される前記検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、前記複数のノズルについて算出し、前記複数のノズルについての前記濃度変化率に基づいて、前記補正用データを作成する。
また、本発明に係る補正用データ作成装置は、複数のノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成装置であって、前記インクジェットプリンタにおいて濃度が指定されて印刷された検査用パターンと、この検査用パターンが印刷された被記録媒体の画像が印刷されていない非印刷部とが、読取装置で読み取られることによって得られた、前記検査用パターンと前記非印刷部の画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データから、前記複数の検査用パターンの各ノズルに対応する部分における濃度に関する濃度情報と、前記非印刷部における濃度に関する濃度情報とを取得する濃度情報取得ステップと、前記補正用データを作成する補正用データ作成ステップと、を実行し、前記補正用データ作成ステップにおいて、前記検査用パターンに対して指定された濃度である指定濃度と、前記濃度情報取得ステップで取得した前記濃度情報とから、前記指定濃度を変化させて前記検査用パターンを印刷するときの、前記指定濃度の変化量に対する、印刷される前記検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、前記複数のノズルについて算出し、前記複数のノズルについての前記濃度変化率に基づいて、前記補正用データを作成する。
また、本発明に係るインクジェットプリンタは、複数のノズルを備え、本発明に係る補正用データ作成装置によって作成された前記補正用データを用いて補正を行った上で、印刷を行う。
また、本発明に係る補正用データ作成方法は、複数のノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成方法であって、前記インクジェットプリンタにおいて互いに異なる濃度が指定されて印刷された複数の検査用パターンが読取装置で読み取られることによって得られた、前記複数の検査用パターンの画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データから、前記複数の検査用パターンの各ノズルに対応する部分における、濃度に関する濃度情報を取得する濃度情報取得ステップと、前記補正用データを作成する補正用データ作成ステップと、を備え、前記補正用データ作成ステップにおいて、前記複数の検査用パターンに対して指定された濃度である指定濃度の差と、前記濃度情報取得ステップで取得した前記濃度情報とから、前記指定濃度を変化させて前記検査用パターンを印刷するときの、前記指定濃度の変化量に対する、印刷される前記検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、前記複数のノズルについて算出し、前記複数のノズルについての前記濃度変化率に基づいて、前記補正用データを作成する。
また、本発明に係る補正用データ作成方法は、複数のノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成方法であって、前記インクジェットプリンタにおいて濃度が指定されて印刷された検査用パターンと、この検査用パターンが印刷された被記録媒体の画像が印刷されていない非印刷部とが、読取装置で読み取られることによって得られた、前記検査用パターンと前記非印刷部の画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データから、前記複数の検査用パターンの各ノズルに対応する部分における濃度に関する濃度情報と、前記非印刷部における濃度に関する濃度情報とを取得する濃度情報取得ステップと、前記補正用データを作成する補正用データ作成ステップと、を備え、前記補正用データ作成ステップにおいて、前記検査用パターンに対して指定された濃度である指定濃度と、前記濃度情報取得ステップで取得した前記濃度情報とから、前記指定濃度を変化させて前記検査用パターンを印刷するときの、前記指定濃度の変化量に対する、印刷される前記検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、前記複数のノズルについて算出し、前記複数のノズルについての前記濃度変化率に基づいて、前記補正用データを作成する。
本発明によると、複数のノズルについての濃度変化率に基づいて、補正用データを作成している。濃度変化率は、指定濃度の変化量に対する、印刷される検査用パターンの濃度の変化量の比率である。そのため、算出される濃度変化率は、複数の検査用パターン間での、指定濃度の差と濃度情報に対応する濃度の差とに応じて決まる値となり、読取装置における検査用パターンの読取ばらつきや、印刷される検査用パターンの濃度のばらつきが上記濃度情報に与える影響が相殺される。すなわち、濃度変化率は、複数のノズルからのインクの吐出特性を正確に表すものとなる。したがって、複数のノズルについての濃度変化率に基づいて補正用データを作成すれば、インクジェットプリンタにおいて印刷される画像の画質を確実に向上させることが可能な補正用データを作成することができる。ここで、補正用データは、例えば、画像データにおける各画素の階調値をどれだけ増大させるかを示す補正値を含むデータであり、濃度変化率の小さいノズルに対応する画素ほど、上記補正値が大きくなっている。
本発明の実施の形態に係る複合機の概略構成図である。 図1の印刷装置内部の概略構成図である。 読取装置の概略構成図である。 図3を矢印IVの方向から見た図である。 複合機のハードウェア構成図である。 補正用データ作成装置のハードウェア構成図である。 補正用データの作成手順を示すフローチャートであり、(a)がプリンタでのフローを示しており、(b)が補正用データ作成装置でのフローを示している。 記録用紙に印刷された検査用パターンを示す図である。 検査用パターンとノズルとの関係を示す図である。 検査用パターンの読取時の記録用紙の搬送方向とスキャナとの関係を示す図である。 濃度変化率の算出方法を説明するための図である。 (a)がノズル間の濃度変化率のばらつきを示す図であり、(b)が各ノズルに対する補正値を示す図である。 補正用データを用いて印刷を行う手順を示すフローチャートである。 検査用パターンが2つの場合の、濃度変化率の算出方法を説明するための図である。 変形例1の図7相当の図である。 変形例2の図10相当の図である。 変形例3における補正用データの作成手順を示すフローチャートであり、(a)がプリンタでのフローを示しており、(b)がPCでのフローを示している。 変形例4における補正用データの作成手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る複合機1は、図1に示すように、印刷装置2、読取装置3、操作部4、表示部5などを備えている。印刷装置2は、記録用紙Pに対する印刷を行うためのものである。読取装置3は、記録用紙Pに印刷された画像を読み取るためのものである。操作部4は、複数のスイッチ等を備えた、複合機1に対する種々の指示を行うためのものである。表示部5は、液晶ディスプレイ等であって、複合機1における必要な情報を表示させる。
印刷装置2は、図1、図2に示すように、複合機1の外部に露出した給紙トレイ11及び排紙トレイ12と、複合機1の内部に設けられたキャリッジ13、インクジェットヘッド14及び用紙搬送ローラ15とを備えている。給紙トレイ11は、記録用紙Pを供給するための部分である。排紙トレイ12は、印刷完了後の記録用紙Pが排出される部分である。
キャリッジ13は、走査方向に延びた2本のガイドレール16に支持されている。キャリッジ13は、図5に示すキャリッジモータ51に駆動されることで、これら2本のガイドレール16に沿って走査方向に往復移動する。なお、以下では、図2に示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
インクジェットヘッド14は、キャリッジ13に搭載されている。インクジェットヘッド14は、図5に示すドライバIC52に駆動されることで、その下面に形成された複数のノズル10からインクを噴射する。ここで、複数のノズル10は、走査方向と直交する第1搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成し、インクジェットヘッド14には、このようなノズル列9が走査方向に沿って4つ並んでいる。そして、複数のノズル10からは、右側のノズル列9を構成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが噴射される。
用紙搬送ローラ15は、第1搬送方向におけるキャリッジ13の両側に配置されている。用紙搬送ローラ15は、図5に示す搬送モータ53に駆動されて、記録用紙Pを第1搬送方向に搬送する。
そして、印刷装置2では、給紙トレイ11に供給された記録用紙Pを、用紙搬送ローラ15によって第1搬送方向に搬送しつつ、キャリッジ13とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド14からインクを噴射することによって、記録用紙Pに印刷を行う。また、印刷が完了した記録用紙Pは用紙搬送ローラ15に搬送されて、排紙トレイ12に排出される。
読取装置3は、図3に示すように、原稿台21、ADFユニット22、読取ユニット23などを備えている。原稿台21は、例えばガラスなど、透光性のある材料からなり、複合機1の上面に設けられている。ADFユニット22は、原稿台21の上方に配置されており、給紙部31、排紙部32、複数のローラ33a〜33e、複数の案内部材34a〜34cなどを備えている。
給紙部31は、読み取られる画像が印刷された記録用紙Pを配置するための部分であり、ADFユニット22の上端部に設けられている。排紙部32は、画像の読み取りが完了した記録用紙Pが排出される部分であり、給紙部31の下方に設けられている。
ローラ33aは、給紙部31に設けられており、給紙部31に配置された原稿をADFユニット22の内部に搬送する。ローラ33bは、給紙部31と排紙部32との間の高さに設けられており、ローラ33aによって給紙部31から搬送されてきた記録用紙Pを排紙部32に向けて搬送する。ローラ33cは、ローラ33bの上端部との間で記録用紙P挟んで、記録用紙Pを搬送する。ローラ33dは、ローラ33bの下端部とので記録用紙P挟んで、記録用紙Pを搬送する。ローラ33eは、画像の読み取りが完了した記録用紙Pを搬送して、排紙部32に排出させる。ここで、ローラ33a、33b、33eは、図5に示す搬送モータ54に駆動される駆動ローラである。一方、ローラ33c、33dは、ローラ33bの回転に伴って回転する従動ローラである。
案内部材34aは、ローラ33bの外周面に沿うように設けられており、ローラ33bによって搬送される記録用紙Pを、ローラ33bの外周面に沿って案内する。案内部材34bは、ローラ33bのほぼ真下に配置されており、ローラ33bのほぼ真下まで搬送されてきた記録用紙Pを走査方向と平行な第2搬送方向に案内する。案内部材34cは、案内部材34bの第2搬送方向における下流側に、案内部材34bと間隔をあけて配置されており、案内部材34bよりも下流側まで搬送されてきた記録用紙Pを、排紙部32に向けて案内する。
読取ユニット23は、原稿台21の下方に配置されている。また、読取ユニット23は、ガイド部材24に沿って、走査方向に、原稿台21の全長にわたって移動可能となっている。また、図4に示すように、読取ユニット23は、複数の読取素子25を備えている。複数の読取素子25は、例えば、CCD方式やCIS方式の読取素子など、公知の読取素子であり、ドライバIC55に駆動されることで、画像の読み取りを行う。また、複数の読取素子25は、第2搬送方向と直交する素子配列方向に等間隔に配列されている。
そして、読取装置3では、読取ユニット23を、案内部材34bと案内部材34cとの間の隙間38の真下に位置させ、ADFユニット22に記録用紙Pを搬送し、記録用紙Pが隙間38の上方を通過する際に、複数の読取素子25に記録用紙Pの隙間38の上方に位置する部分を読み取らせることで、記録用紙Pに印刷された画像の画像データを取得する。また、読取装置3では、原稿台21に記録用紙Pが配置された状態で、読取ユニット23を走査方向に移動させつつ、複数の読取素子25に画像の読み取らせることで、記録用紙Pに印刷された画像の画像データを取得することもできる。
次に、複合機1のハードウェア構成について説明する。複合機1は、図5に示すように、上記構成の他、通信部6、不揮発性メモリ7、制御装置50等を備えている。通信部6は、後述のPC42等の外部機器との接続を行うためのものである。不揮発性メモリ7は、後述する補正用データ等を記憶させるためのものである。
制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等からなる。制御装置50は、操作部4の操作によって入力された信号や、通信部6から入力された信号に応じて、キャリッジモータ51、ドライバIC52、搬送モータ53、ドライバIC55及び搬送モータ54の動作や、表示部5の表示の制御を行う。なお、制御装置50は、CPUを1つだけ備え、この1つのCPUが必要な処理を一括して行う。あるいは、制御装置50がCPUを複数備え、これら複数のCPUが必要な処理を分担して行ってもよい。また、制御装置50は、ASICを1つだけ備え、この1つのASICが必要な処理を一括して行う。あるいは、制御装置50がASICを複数備え、これら複数のASICが必要な処理を分担して行ってもよい。
ここで、印刷装置2では、上述したように、記録用紙Pを第1搬送方向に搬送しつつ、走査方向に往復移動するインクジェットヘッド14からインクを噴射させて画像の印刷を行う。一方で、複数のノズル10間にはインクの噴射特性にばらつきがあることがある。このような場合に、複数のノズル10からのインクの噴射特性のばらつきを考慮せずに、複数のノズル10からインクを噴射して印刷を行うと、印刷される画像の画質が悪くなってしまう虞がある。そのため、印刷装置2では、印刷される画像の画質を向上させるために、複数のノズル10からのインクの噴射特性のばらつきに応じて、各ノズル10からのインクの噴射を補正する必要がある。そこで、本実施の形態では、図5に示すような補正用データ作成装置40によって、上記補正を行うための補正用データを作成する。
補正用データ作成装置40は、図5に示すように、検査用複合機41と、検査用複合機41とPC42とを備えている。検査用複合機41は、上述の複合機1と同様の構成を有するものであるので、ここでは詳細な説明を省略する。また、検査用複合機41を、複合機1から印刷装置2を除いたスキャナに置き換えてもよい。
PC42は、入力装置43、表示装置44、通信部45、制御装置46等を備えている。入力装置43は、キーボード、マウスなどである。表示装置44は液晶ディスプレイなどである。通信部45は、外部機器との接続を行うためのものであり、複合機1の通信部6及び検査用複合機41の通信部6と接続されている。制御装置46は、CPU、ROM、RAMなどからなる。制御装置46は、入力装置43からの入力信号などに応じて、検査用複合機41の制御、補正用データの作成を行うための各種処理、作成した補正用データの送信等を行う。なお、制御装置46は、CPUを1つだけ備え、この1つのCPUが必要な処理を一括して行う。あるいは、制御装置46がCPUを複数備え、これら複数のCPUが必要な処理を分担して行ってもよい。
次に、補正用データ作成装置40において、補正用データを作成する手順について説明する。以下に説明する補正用データの作成は、例えば、複合機1が製造された後、複合機1が出荷される前に行われる。また、次に説明する各ステップは、製造された複数の複合機1とPC42とが接続された状態で行われる。
補正用データを作成するためには、図7(a)に示すように、まず、制御装置50の制御により、複合機1において、図8に示すような複数の検査用パターン61を印刷する(ステップS101)。なお、以下では、「ステップS101」を単に「S101」とするなど、「ステップ」を省略する。
複数の検査用パターン61について詳細に説明する。複数の検査用パターン61は、それぞれ、キャリッジ13を走査方向に移動させつつ、複数のノズル10からインクを噴射させることによって印刷された略矩形のパターンである。各検査用パターン61は、図9に示すように、第1搬送方向にノズル10の間隔毎の複数の部分62が、それぞれ、対応するノズル10から噴射されたインクによって形成されている。
また、複数の検査用パターン61は、ブラックインクによって形成された5つの検査用パターン61K1〜61K5と、イエローインクによって形成された5つの検査用パターン61Y1〜61Y5と、シアンインクによって形成された5つの検査用パターン61C1〜61C5と、マゼンタインクによって形成された5つの検査用パターン61M1〜61M5とを有している。
5つの検査用パターン61K1〜61K5は、走査方向に等間隔に配列されている。また、5つの検査用パターン61K1〜61K5は、互いに異なる指定濃度が指定されて印刷されたものである。例えば、図8に示すように、検査用パターン61K1〜61K5に対して、それぞれ、20%、40%、60%、80%及び100%の指定濃度が指定されている。ここで、指定濃度は、印刷可能な最大の濃度に対して何%の濃度で検査用パターン61を印刷するかを示している。
5つの検査用パターン61Y1〜61Y5、5つの検査用パターン61C1〜61C5、及び、5つの検査用パターン61M1〜61M5も、5つの検査用パターン61K1〜61K5と同様、走査方向に等間隔に配列されている。また、5つの検査用パターン61Y1〜61Y5、5つの検査用パターン61C1〜61C5、及び、5つの検査用パターン61M1〜61M5にも、5つの検査用パターン61K1〜61K5と同様、それぞれ、20%、40%、60%、80%及び100%の指定濃度が指定されている。
また、5つの検査用パターン61K1〜61K5と、5つの検査用パターン61Y1〜61Y5と、5つの検査用パターン61C1〜61C5と、5つの検査用パターン61M1〜61M5とは、第1搬送方向にこの順に配列されている。
次に、図7(b)に示すように、制御装置46の制御により、PC42が、S101で印刷された複数の検査用パターン61を検査用複合機41の読取装置3で読み取らせることで、複数の検査用パターン61の画像データを取得する(S102)。S102で取得される画像データは、検査用パターン61の読取装置3の解像度に対応する複数の部分それぞれの輝度値を含むデータである。
検査用複合機41での複数の検査用パターン61の読み取りについて詳細に説明する。検査用複合機41で複数の検査用パターン61を読み取らせるときには、図10に示すように、検査用パターン61の印刷時に走査方向と平行になっていた、検査用パターン61K1〜61K5の配列方向であるパターン配列方向が、上述の素子配列方向と平行となるような向きに配置した記録用紙Pを、ADFユニット22で第2搬送方向に搬送させつつ、複数の読取素子25によって検査用パターン61を読み取らせる。
次に、PC42の制御装置46が、S102で取得した画像データから、複数の検査用パターン61の各ノズル10に対応する部分62の濃度情報を取得する(S103)。より詳細に説明すると、S102で取得した画像データにおける、検査用パターン61の読取装置3の解像度に対応した部分の輝度値から、検査用パターン61、各ノズル10に対応する部分62の濃度情報を取得する。ここで、部分62の濃度情報とは、部分62の濃度そのものの情報であってもよいし、部分62の濃度に関連する別の情報であってもよい。なお、読取装置3によって取得される輝度と、読取装置3によって読み取られる画像の濃度とは、輝度が高いほど濃度が低くなるような関係にある。
また、このとき、読取装置3の解像度が、インクジェットヘッド3の解像度と同じである場合には、S102で取得される画像データにおける、読取装置3の解像度に対応する複数の部分と、検査用パターン61の複数の部分62とが1対1に対応する。そのため、この場合には、S102で取得された画像データにおける1つの部分の輝度値から、1つの部分62についての濃度情報を算出する。
また、読取装置3の解像度が、インクジェットヘッド3の解像度よりも高い場合には、S102で取得される画像データにおける、読取装置3の解像度に対応する部分の数が、検査用パターン61の部分62の数よりも多くなる。そのため、この場合には、S102で取得された画像データにおける2以上の部分の輝度値から、1つの部分62についての濃度情報を算出する。
また、読取装置3の解像度が、インクジェットヘッド3の解像度よりも低い場合には、S102で取得される画像データにおける、読取装置3の解像度に対応する部分の数が、検査用パターン61の部分62の数よりも少なくなる。そのため、この場合には、S102で取得された画像データにおける1つの輝度値から、2以上の部分62についての濃度情報を算出する。
次に、PC42の制御装置46が、S101の複数の検査用パターン61の印刷時に指定した指定濃度と、S103で取得した濃度情報とに基づいて、補正用データを作成し(S104)、作成した補正用データを複合機1の不揮発性メモリ7に記憶させる(S105)。
補正用データについて説明する。ここで、指定濃度を変化させて検査用パターン61を印刷するときの、指定濃度の変化量に対する、印刷される検査用パターン61の濃度の変化量の比率を、濃度変化率と定義する。なお、各検査用パターン61に対する指定濃度は、例えば、予め、複合機1の不揮発性メモリ7に記憶されている。そして、S101の前に、複合機1をPC42と接続したときに、複合機1からPC42に送信され、PC42の制御装置46のRAMに記憶される。
濃度変化率は、図11に示すように、横軸に指定濃度をとり、縦軸に印刷された検査用パターン61の濃度を取った平面上に、各ノズル10についての、指定濃度の変化に対する検査用パターン61の濃度の変化を示す直線を描いたときの、当該直線の傾きに相当する。S104では、図11に示すような平面上に、S101において検査用パターン61K1〜61K5に対して指定した指定濃度と、S103で取得した検査用パターン61K1〜61K5の各ノズル10に対応する部分62の濃度情報である取得濃度との関係をプロットした場合に、プロットした複数の点に基づいて決定される近似直線Lの傾きを、ブラックインクを噴射する各ノズル10における濃度変化率として算出する。近似直線Lの傾きは、例えば、最小二乗法等の公知の近似法により算出する。
ブラックインクを噴射する複数のノズル10における濃度変化率は、ブラックインクを噴射する複数のノズル10間でのインクの噴射特性のばらつきにより、図12(a)に示すようなばらつきが生じる。また、イエローインクを噴射する複数のノズル10間、シアンインクを噴射する複数のノズル10間、及び、マゼンタインクを噴射する複数のノズル10間においても、上述したのと同様に、インクの噴射特性のばらつくことにより、濃度変化率にばらつきが生じる。そこで、S104では、各色のノズル10間での濃度変化率のばらつきに応じて、補正用データを作成する。
補正用データは、例えば、後述するKYCMの画像データにおける各画素のKYCMの階調値を、それぞれ、どれだけ増大させるかを示す補正値を含むデータである。また、補正用データにおける各画素の補正値は、図12(a)、(b)に示すように、濃度変化率が小さいノズル10に対応する画素ほど大きくなっている。すなわち、本実施の形態では、複数のノズル10についての濃度変化率に基づいて補正用データを作成する。そして、作成した補正用データを、複合機1の不揮発性メモリ7に記憶させる。
次に、複合機1において、補正用データを用いて印刷を行う方法について説明する。複合機1において印刷を行う際には、図13に示すように、まず、複合機1に接続されたPC等から入力された画像のRGBの画像データを取得する(S201)。ここで、RGBの画像データには、画像を構成する各画素のR(Red)、G(Green)、B(Blue)それぞれの階調値の情報が含まれている。次に、RGBの画像データをKYCMの画像データに変換する(S202)。より詳細に説明すると、RGBの画像データに含まれる各画素のRGBの階調値の情報を、不揮発性メモリ7に予め記憶されたルックアップテーブルを用いて各画素のK(ブラック)、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)それぞれの階調値の情報に変換する。次に、S104で作成した補正用データに基づいて、S202で得られたKYCMの画像データを補正する(S203)。より詳細説明すると、KYCMの画像データにおける各画素のKYCMの階調値に、S104で作成した補正データにおける、各画素に対応する補正値を加える。
次に、補正後のKYCMの画像データに対してハーフトーン処理を行う(S204)。より詳細に説明すると、補正前のKYCMの画像データにおける各画素の階調値は、例えば、0〜255の256段階であり、補正後のKYCMの画像データにおける各画素の階調値は、0〜[255+α](αは補正値の最大値)の[256+α]段階である。これに対して、複合機1の印刷装置2では、例えば、ノズル10から大玉、中玉、小玉のいずれかを選択的に噴射可能であり、大玉、中玉、小玉に対応する大ドット、中ドット、小ドットと、ドットなしの4段階の階調印刷が可能となっている。S204では、補正後のKYCMの画像データに含まれる各画素の[256+α]段階の階調値の情報を、各画素の4段階の階調値の情報に変換する。なお、このときのデータ変換は、誤差拡散法、ディザ法等を用いて行う。なお、この処理はインクの色毎に行う。そして、複合機1の印刷装置2において、ハーフトーン処理後の画像データに基づいて画像の印刷を行う(S205)。
以上に説明した実施の形態では、検査用パターン61の中央部の周囲には、その全体に検査用パターン61の他の部分が印刷されているのに対して、検査用パターン61の端部の周囲には、その一部分にのみ検査用パターン61の他の部分が印刷され、それ以外の部分には何も印刷されていない。このように、検査用パターン61は、部分62間で周囲の濃度にばらつきがある。一方で、S102において、検査用パターン61が検査用複合機41で読み取られることによって取得される、検査用パターン61の各部分62に対応する画像データは、各部分62の周囲の濃度によって変わる。そのため、S103で取得される濃度情報は、検査用パターン61の各部分62の周囲の濃度の影響を受けたものとなる。
また、S102において、検査用複合機41で複数の検査用パターン61を読み取ったときには、ADFユニット27に搬送される記録用紙Pが、第2搬送方向に撓むことによって、記録用紙Pと読取素子25との距離が変動してしまうことがある。記録用紙Pと読取素子25との距離が変動すると、S102で取得される画像データが変わり、S103において取得される濃度情報も変わる。具体的には、S102における記録用紙Pと読取ユニット23との距離が遠いほど、読取素子25から記録用紙Pに照射したときに読取素子25に戻ってくる反射光が少なくなるため、濃度として見かけ上濃くなったように認識され、S103で取得される濃度情報が、濃度が高いことを示すものとなる。そのため、S103で取得される濃度情報は、記録用紙Pと読取素子25との距離のばらつきの影響を受けたものとなる。
また、S102において検査用複合機41で検査用パターン61を読み取ることによって得られる画像データは、記録用紙P自身の色によって変わる。そのため、S103で取得される濃度情報は、記録用紙P自身の色の影響を受けたものとなる。一方で、記録用紙P自身の色は、同じ色の記録用紙Pであっても、例えば、生産ロットごとに多少のばらつきがある。
また、検査用複合機41では、複数の読取素子25の間に多少の読取特性のばらつきがある。そのため、S102で取得される画像データ、及び、S103で取得される濃度情報は、読取素子25間の読み取り特性のばらつきの影響を受けたものとなる。
これらのことから、S102において、検査用複合機41に複数の検査用パターン61を読み取らせることによって、複数の検査用パターン61の画像データを取得し、S103において、この画像データから複数の検査用パターン61の各部分62の濃度情報を取得したときには、取得した濃度情報が示す濃度が、検査用パターン61の実際の濃度と異なることがある。さらに、このとき、取得した濃度情報が示す濃度と検査用パターン61の実際の濃度と差が、部分62間でばらつくことがある。
また、検査用パターン61を印刷する際の環境温度やインクジェットヘッド14の温度等によりインクの粘度が変わるため、同じ指定濃度を指定して検査用パターン61を印刷した場合でも、環境温度やインクジェットヘッド14の温度等によって、印刷される検査用パターン61の濃度が変わることがある。そのため、S103で取得される濃度情報は、検査用パターン61を印刷する際の環境温度やインクジェットヘッド14の温度等の影響を受けたものとなる。
以上のことから、S103で取得した検査用パターン61の各部分62の濃度情報そのものに基づいて補正用データを作成すると、補正用データが、複合機1で印刷される画像の画質を向上させることができるものとはならない虞がある。
これに対して、濃度変化率は、上述の通り、指定濃度を変化させて検査用パターン61を印刷するときの、指定濃度の変化量に対する、印刷される検査用パターン61の濃度の変化量の比率である。すなわち、濃度変化率は、指定濃度の差や、S103で取得した濃度情報に対応する濃度の差に応じた値となる。したがって、S103で取得した濃度情報が、上述したような、検査用複合機41の読み取り誤差、記録用紙P自身の色、検査用パターン61を印刷する際の環境温度やインクジェットヘッド14の温度等の影響を受けたものであっても、S104での濃度変化率の算出時にこれらの影響が相殺される。そのため、各ノズル10における濃度変化率は、ノズル10におけるインクの噴射特性を正確に表すものとなる。
したがって、S104において、複数のノズル10についての濃度変化率に基づいて補正用データを作成すれば、複合機1において印刷される画像の画質を確実に向上させることが可能な補正用データを作成することができる。そして、複合機1において、S104で作成した補正用データを用いて、印刷される画像の画像データを補正した上で印刷を行えば、複合機1において印刷される画像の画質を確実に向上させることができる。
また、上述の通り、S103において取得される濃度情報は、検査用複合機41での読み取り誤差の影響を受けたものとなるが、本実施の形態のように、ADFユニット27で記録用紙Pを第2搬送方向に搬送しつつ、第2搬送方向と直交する素子配列方向に配列された複数の読取素子25で複数の検査用パターン61を読み取る検査用複合機41では、通常、ADFユニット27に搬送された記録用紙Pが第2搬送方向に撓むことによって生じる、記録用紙Pと読取素子25との距離の変動が、読取素子25間での読取特性のばらつきよりも、S103で取得される濃度情報に与える影響が大きい。
そこで、本実施の形態では、上述したように、S102において、パターン配列方向が、素子配列方向と平行となるような向きに配置した記録用紙Pを、ADFユニット22で第2搬送方向に搬送しつつ、複数の読取素子25で複数の検査用パターン61を読み取らせている。そのため、ADFユニット22によって記録用紙Pを搬送したときに、記録用紙Pが第2搬送方向に撓んで記録用紙Pと読取ユニット23との距離が変動しても、第2搬送方向と直交するパターン配列方向に並んだ検査用パターン61K1〜61K5と読取ユニット23との距離にはほとんど差が生じない。したがって、S103で取得された検査用パターン61K1〜61K5の濃度情報が、記録用紙Pと読取ユニット23との距離の変動の影響を受けたものであっても、S104での濃度変化率の算出時にこの影響が確実に相殺され、算出されるブラックインクを噴射する複数のノズル10についての濃度変化率は、これらのノズル10からのインクの噴射特性を正確に表すものとなる。イエローインクを噴射するノズル10における濃度変化率、シアンインクを噴射するノズル10における濃度変化率、及び、マゼンタインクを噴射する複数のノズル10おける濃度変化率についても同様である。
また、上述したように、S103で取得される濃度情報は、記録用紙P自身の色の影響を受けたものである。一方で、記録用紙P自身の色は、同じ記録用紙Pであっても部分毎に多少のばらつきがある。そのため、5つの検査用パターン61K1〜61K5の間隔をできるだけ小さくして、5つの検査用パターン61K1〜61K5が、記録用紙Pの互いに近接した部分に印刷されるようにすることが好ましい。この場合には、記録用紙P自身の色の、5つの検査用パターン61K1〜61K5が印刷される部分の間での差がほとんどなくなる。したがって、S103で取得される濃度情報が、記録用紙P自身の色に応じて変わっても、S104での濃度変化率の算出時に、S103で取得された濃度情報の記録用紙P自身の色による影響が相殺される。したがって、ブラックインクを噴射する複数のノズル10についての濃度変化率は、これらのノズル10からのインクの噴射特性を正確に表すものとなる。5つの検査用パターン61Y1〜61Y5の間隔、5つの検査用パターン61C1〜61C5の間隔、及び5つの検査用パターン61M1〜61M5の間隔についても同様である。
なお、本実施の形態では、S102のステップが本発明の画像データ取得ステップに相当する。また、S103のステップが本発明の濃度情報取得ステップに相当する。また、S104のステップが本発明の補正用データ作成ステップに相当する。また、本実施の形態では、複合機1が、本発明のインクジェットプリンタに相当する。また、本実施の形態では、検査用複合機41が本発明の読取装置に相当する。また、PC42が本発明の制御装置に相当する。また、ADFユニット27が本発明の相対移動機構及び搬送機構に相当する。また、本実施の形態では、素子配列方向が本発明に係る配列方向に相当する。また、パターン配列方向が本発明の一方向に相当する。また、第2搬送方向が本発明に係る相対移動方向及び搬送方向に相当する。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上述の実施の形態では、各色のインクを噴射するノズル10に対して、それぞれ、走査方向に並ぶ5つの検査用パターン61を印刷したが、これには限られない。各色のインクを噴射するノズル10に対して、それぞれ、パターン配列方向に並ぶ、2〜4あるいは6以上の検査用パターン61を印刷してもよい。この場合でも、上述したのと同様にして、補正用データを作成することができる。
なお、このとき、各色のインクを噴射するノズル10に対する検査用パターン61の数が3以上の場合には、上述の実施の形態と同様、最小二乗法等の近似法を用いて近似曲線Lの傾きを算出することで、濃度変化率を算出することができる。一方、各色のインクを噴射するノズル10についての検査用パターン61の数が2つの場合には、図14の平面に、S101で指定した指定濃度と、S103で取得した濃度情報に対応する取得濃度との関係を示す2点をプロットしたときに、これら2点を通る直線の傾き、すなわち、上記2点における取得濃度の差を、上記2点における指定濃度の差で除した値を算出することで、濃度変化率を算出することができる。
また、本実施の形態では、各色のインクを噴射するノズル10に対して複数の検査用パターン61を印刷したが、これには限られない。一変形例(変形例1)では、S101において、図15に示すように、複合機1に、ブラックインクによって形成される1つの検査用パターン61Kと、イエローインクによって形成される1つの検査用パターン61Yと、シアンインクによって形成される1つの検査用パターン61Cと、マゼンタインクによって形成される1つの検査用パターン61Mとを印刷させる。また、S102において、検査用複合機41に検査用パターン61K、61Y、61C、61Mを読み取らせることによって検査用パターン61K、61Y、61C、61Mの画像データを取得する。さらに、S102において、検査用複合機41に、図15に破線で示した、記録用紙Pの検査用パターン61K、61Y、61C、61Mにと走査方向に隣接する、検査用パターン61K、61Y、61C、61Mとほぼ同じ大きさの領域71K、71Y、71C、71Mを読み取らせることによって、記録用紙Pの領域71K、71Y、71C、71Mの画像データを取得する。
そして、S103において、S102で取得した検査用パターン61K、61Y、61C、61Mの画像データから、検査用パターン61K、61Y、61C、61Mの各部分62の濃度情報を取得するとともに、記録用紙Pの領域71K、71Y、71C、71Mの画像データから、領域71K、71Y、71C、71Mの各部分62に対応する部分の濃度情報を取得する。そして、S104において、S103で取得されたこれらの濃度情報に基づいて、補正用データを作成する。
なお、変形例1では、S102で領域71K、71Y、71C、71Mの画像データを取得し、S103で領域71K、71Y、71C、71Mの各部分62に対応する部分の濃度情報を取得したが、これには限られない。S103で、領域71K、71Y、71C、71Mのある特定の部分の濃度情報を取得し、この濃度情報を、濃度変化率の算出に用いてもよい。あるいは、S102で、記録用紙Pの検査用パターン61K、61Y、61C、61Mが印刷されていない任意の領域の画像データを取得し、S103で、当該領域における濃度情報を取得し、この濃度情報を濃度変化率の算出に用いてもよい。これらの場合でも、記録用紙P自身の色の部分間でのばらつきが小さければ、S104で算出される濃度変化率が、ノズル10からのインクの噴射特性を正確に表すものとなる。
また、上述の実施の形態では、S102において、パターン配列方向が、素子配列方向とが平行となるような向きに配置した記録用紙Pを、ADFユニット27で第2搬送方向に搬送しつつ、複数の読取素子25に検査用パターン61を読み取らせたが、これには限られない。別の一変形例(変形例2)では、図16に示すように、S102において、パターン配列方向と直交する方向が、素子配列方向と平行となるような向きに配置した記録用紙Pを、ADFユニット22で第2搬送方向に搬送しつつ、複数の読取素子25に検査用パターン61を読み取らせている。ADFユニット22で記録用紙Pを搬送したときの記録用紙Pと読取素子25との距離の変動が僅かであれば、この場合でも、濃度変化率は、ノズル10からのインクの噴射特性を正確に表すものとなる。
また、上述の実施の形態では、ADFユニット22に、検査用パターン61が印刷された記録用紙Pを第2搬送方向に搬送させつつ、複数の読取素子25に検査用パターン61を読み取らせることによって、検査用パターン61の画像データを取得したが、これには限られない。検査用パターン61が印刷された記録用紙Pを原稿台21上に置き、読取ユニット23を原稿台21に対して移動させつつ、複数の読取素子25に検査用パターン61を読み取らせることによって、検査用パターン61の画像データを取得してもよい。
この場合には、検査用複合機41の構造等によって、複数の読取素子25の配列方向、及び、読取ユニット23の移動方向のいずれかにおける読み取り誤差のばらつきがより大きくなる。そのため、この場合には、S102において、上記2つの方向のうち、読取誤差のばらつきが小さい方向が、パターン配列方向と平行となるような向きとなるように、記録用紙Pを原稿台21に配置して、検査用パターン61の読み取りを行ったほうが、S104で算出される濃度変化率が、ノズル10からのインクの噴射特性をより正確に示すものとなる。
また、上述の実施の形態では、ブラックインクによって形成される検査用パターン61K1〜61K5と、イエローインクによって形成される検査用パターン61Y1〜61Y5と、シアンインクによって形成される検査用パターン61C1〜61C5と、マゼンタインクによって形成される検査用パターン61M1〜61M5とを、1枚の記録用紙Pに印刷したが、これには限られない。
例えば、検査用パターン61K1〜61K5と、検査用パターン61Y1〜61Y5と、検査用パターン61C1〜61C5と、検査用パターン61M1〜61M5とを、別々の記録用紙Pに印刷してもよい。
また、1枚の記録用紙Pに、ブラックインクによって形成される検査用パターン61K1〜61K5の組を、パターン配列方向と直交する方向に複数組並べて印刷してもよい。この場合には、例えば、各検査用パターン61K1〜61K5の組について、上述したのと同様にして濃度変化率を算出し、算出した濃度変化率の平均値に基づいて補正用データを作成するなどすれば、補正用データを、より適切なものとすることができる。
また、上述の実施の形態では、5つの検査用パターン61K1〜61K5が、一方向に配列されていたが、これには限られない。5つの検査用パターン61K1〜61K5の互いの位置関係は、上述の実施の形態と異なっていてもよい。5つの検査用パターン61Y1〜61Y5、5つの検査用パターン61C1〜61C5、及び、5つの検査用パターン61M1〜61M5についても同様である。
また、上述の実施の形態では、補正用データ作成装置40において、濃度情報の取得、補正用データの作成を行ったがこれには限られない。別の一変形例(変形例3)では、図17(a)に示すように、まず、複合機1に異なる指定濃度を指定して複数の検査用パターン61を印刷させる(S301)。次に、図17(b)に示すように、PC42の制御装置46が、印刷された複数の検査用パターン61を検査用複合機41に読み取らせることによって、複数の検査用パターン61の画像データを取得する(S302)。次に、PC42の制御装置46が、取得した画像データを複合機1の制御装置50に送信する(S303)。
複合機1は、S301の後、S303でPC42から送信された画像データを受信するまでの間待機し(S304:NO)、画像データを受信したときに(S304:YES)、制御装置50が、受信した画像データから、複数の検査用パターン61の濃度情報を取得する(S305)。続いて、制御装置50が、S301で指定した指定濃度と、S304で取得した濃度情報とに基づいて、補正用データを作成し(S306)、作成した補正用データを自身の不揮発性メモリ7に記憶させる(S307)。なお、S306における補正用データの作成方法は上述の実施の形態と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
さらに、別の一変形例(変形例4)では、図18に示すように、まず、複合機1の制御装置50が、印刷装置2に、異なる指定濃度を指定して複数の検査用パターン61を印刷させる(S401)。続いて、複合機1の制御装置50が、読取装置3に複数の検査用パターン61を読み取らせることによって、複数の検査用パターン61の画像データを取得する(S402)。続いて、複合機1の制御装置50が、取得した画像データから複数の検査用パターン61の各ノズル10に対応する部分62の濃度情報を取得する(S403)。次に、S401で指定した指定濃度と、S403で取得した濃度情報とに基づいて、補正用データを作成し(S404)、作成した補正用データを自身の不揮発性メモリ7に記憶させる(S405)。なお、S404における補正用データの作成方法は上述の実施の形態と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
なお、変形例4の場合には、複合機1の出荷前に、複合機1において補正用データを作成し、自身の不揮発性メモリ7に補正用データを記憶させるほかに、例えば、複合機1を出荷した後、修理によりインクジェットヘッド14を交換したときに、複合機1において補正用データを作成し、自身の不揮発性メモリ7に補正用データを記憶させること等も可能である。
また、上述の実施の形態では、複合機1の不揮発性メモリ7に記憶された各検査用パターン61の指定濃度を、そのまま、PC42の制御装置46のRAMに記憶させるようにしたが、これには限られない。例えば、制御装置46のRAMに、検査用パターン61K1の指定濃度と検査用パターン61K2の指定濃度との差など、5つの検査用パターン61K1〜61K5間の指定濃度の差を記憶させてもよい。検査用パターン61Y1〜61Y5の指定濃度、検査用パターン61C1〜61C5の指定濃度、及び、検査用パターン61M1〜61M5の指定濃度についても同様である。
S104において濃度変化率を算出するのに必要なのは指定濃度の値そのものではなく、検査用パターン61間での指定濃度の差であるので、この場合でも、上述の実施の形態と同様に、濃度変化率を算出することができる。
また、上述の実施の形態では、補正用データが、KYCMの画像データにおける各画素のKYCMの階調値を補正するための補正値を含むデータであったが、これには限られない。補正用データは、例えば、RGBの画像データにおける各画素の階調値をそれぞれ補正するための複数の補正値を含むデータであってもよい。この場合には、S102で取得したKYCMの階調値を、上記RGBの補正値に変換するためのルックアップテーブルを使って、RGBの画像データの複数の画素に対応する補正値を決定することで、補正用データを作成してもよい。なお、この場合には、KYCMの4つの階調値から、RGBについての3つの補正値が決定される。そして、このような補正用データに基づいて、RGBの画像データをKYCMの画像データに変換する前に、RGBの画像データにおける各画素のRGBの階調値を補正して、印刷を行ってもよい。
また、補正用データは、例えば、特開2013−111872号公報の第3実施例において、誤差バッファに登録される誤差値Eaを補正するための補正値を含むデータ等であり、このような補正値のデータを用いて画像データを補正して印刷を行ってもよい。なお、この場合には、テストパターンの読み取り結果からノズル毎のCAm、Amcを決定し、決定したCAm、Amcに基づいて誤差値Eaを算出する。すなわち、ノズル毎のCAm、Amcが、補正値となる。
さらには、補正用データは、検査用パターン61を読み取ることによって得られる各部分62の濃度情報から得られる、複数のノズル10についての濃度変化率から作成されるものであれば、どのような形のデータであってもよい。
また、上述の実施の形態では、走査方向に往復移動しつつ、複数のノズルからインクを噴射する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタや、このようなプリンタにおいて使用する補正用データを作成するための補正用データ作成装置及び補正用データ作成方法に、本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。走査方向に記録用紙の全長にわたって延びたいわゆるラインヘッドを備えたプリンタや、このようなプリンタにおいて使用する補正用データを作成するための補正用データ作成装置及び補正用データ作成方法に本発明を適用に本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンタ
10 ノズル
20 補正用データ作成装置
21 スキャナ
42 PC
27 ADFユニット
29 読取素子
61 検査用パターン

Claims (8)

  1. 複数のノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成装置であって、
    前記インクジェットプリンタにおいて互いに異なる濃度が指定されて印刷された複数の検査用パターンが読取装置で読み取られることによって得られた、前記複数の検査用パターンの画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データから、前記複数の検査用パターンの各ノズルに対応する部分における、濃度に関する濃度情報を取得する濃度情報取得ステップと、
    前記補正用データを作成する補正用データ作成ステップと、を実行し、
    前記補正用データ作成ステップにおいて、
    前記複数の検査用パターンに対して指定された濃度である指定濃度の差と、前記濃度情報取得ステップで取得した前記濃度情報とから、前記指定濃度を変化させて前記検査用パターンを印刷するときの、前記指定濃度の変化量に対する、印刷される前記検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、前記複数のノズルについて算出し、
    前記複数のノズルについての前記濃度変化率に基づいて、前記補正用データを作成することを特徴とする補正用データ作成装置。
  2. 前記読取装置と、
    前記画像データ取得ステップ、前記濃度情報取得ステップ、前記濃度変化率算出ステップ及び前記補正用データ作成ステップを実行する制御装置と、を備え、
    前記複数の検査用パターンは、所定の一方向に配列されたものであり、
    前記読取装置が、
    所定の配列方向に配列された複数の読取素子と、
    前記複数の読取素子と前記被記録媒体とを、前記配列方向と直交する相対移動方向に相対移動させる相対移動機構と、を備えたものであり、
    前記画像データ取得ステップにおいて、前記制御装置が、
    前記相対移動機構に、前記配列方向及び前記相対移動方向のうち前記読取装置による読取誤差が小さい方向が前記一方向と平行になるように配置された、前記複数の読取素子と前記被記録媒体とを相対移動させつつ、前記複数の読取素子に前記複数の検査用パターンを読み取らせることによって、前記画像データを取得することを特徴とする請求項1に記載の補正用データ作成装置。
  3. 前記読取装置が、前記相対移動機構として、前記配列方向と直交する搬送方向に前記被記録媒体を搬送する搬送機構を備えたものであり、
    前記パターン読取ステップにおいて、前記制御装置が、
    前記搬送機構に、前記一方向が前記配列方向と平行となるような向きに配置された前記被記録媒体を搬送させつつ、前記複数の読取素子に、前記複数の検査用パターンを読み取らせることを特徴とする請求項2に記載の補正用データ作成装置。
  4. 前記インクジェットプリンタが、互いに異なる複数色のインクを噴射する複数種類のノズルを備えたものであり、
    各色のインクを噴射するノズルについての前記複数の検査用パターンが、それぞれ、前記一方向に配列され、
    異なる色のインクを噴射するノズルについての前記検査用パターン同士が、前記一方向と直交する方向に配列されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の補正用データ作成装置。
  5. 複数のノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成装置であって、
    前記インクジェットプリンタにおいて濃度が指定されて印刷された検査用パターンと、この検査用パターンが印刷された被記録媒体の画像が印刷されていない非印刷部とが、読取装置で読み取られることによって得られた、前記検査用パターンと前記非印刷部の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データから、前記複数の検査用パターンの各ノズルに対応する部分における濃度に関する濃度情報と、前記非印刷部における濃度に関する濃度情報とを取得する濃度情報取得ステップと、
    前記補正用データを作成する補正用データ作成ステップと、を実行し、
    前記補正用データ作成ステップにおいて、
    前記検査用パターンに対して指定された濃度である指定濃度と、前記濃度情報取得ステップで取得した前記濃度情報とから、前記指定濃度を変化させて前記検査用パターンを印刷するときの、前記指定濃度の変化量に対する、印刷される前記検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、前記複数のノズルについて算出し、
    前記複数のノズルについての前記濃度変化率に基づいて、前記補正用データを作成することを特徴とする補正用データ作成装置。
  6. 複数のノズルを備え、
    請求項1〜5のいずれかに記載の補正用データ作成装置によって作成された前記補正用データを用いて補正を行った上で、印刷を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  7. 複数のノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成方法であって、
    前記インクジェットプリンタにおいて互いに異なる濃度が指定されて印刷された複数の検査用パターンが読取装置で読み取られることによって得られた、前記複数の検査用パターンの画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データから、前記複数の検査用パターンの各ノズルに対応する部分における、濃度に関する濃度情報を取得する濃度情報取得ステップと、
    前記補正用データを作成する補正用データ作成ステップと、を備え、
    前記補正用データ作成ステップにおいて、
    前記複数の検査用パターンに対して指定された濃度である指定濃度の差と、前記濃度情報取得ステップで取得した前記濃度情報とから、前記指定濃度を変化させて前記検査用パターンを印刷するときの、前記指定濃度の変化量に対する、印刷される前記検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、前記複数のノズルについて算出し、
    前記複数のノズルについての前記濃度変化率に基づいて、前記補正用データを作成することを特徴とする補正用データ作成方法。
  8. 複数のノズルからインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて使用される補正用データを作成するための補正用データ作成方法であって、
    前記インクジェットプリンタにおいて濃度が指定されて印刷された検査用パターンと、この検査用パターンが印刷された被記録媒体の画像が印刷されていない非印刷部とが、読取装置で読み取られることによって得られた、前記検査用パターンと前記非印刷部の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データから、前記複数の検査用パターンの各ノズルに対応する部分における濃度に関する濃度情報と、前記非印刷部における濃度に関する濃度情報とを取得する濃度情報取得ステップと、
    前記補正用データを作成する補正用データ作成ステップと、を備え、
    前記補正用データ作成ステップにおいて、
    前記検査用パターンに対して指定された濃度である指定濃度と、前記濃度情報取得ステップで取得した前記濃度情報とから、前記指定濃度を変化させて前記検査用パターンを印刷するときの、前記指定濃度の変化量に対する、印刷される前記検査用パターンの濃度の変化量の比率である濃度変化率を、前記複数のノズルについて算出し、
    前記複数のノズルについての前記濃度変化率に基づいて、前記補正用データを作成することを特徴とする補正用データ作成方法。
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