JP2015197060A - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】下部軸受およびモータのステータが振動しにくく、かつ、コストの増大を抑制可能なスクロール圧縮機を提供する。【解決手段】スクロール圧縮機10は、クランク軸50と、クランク軸を軸支する上部軸受35および下部軸受60と、モータ40と、ケーシング20と、を備える。モータは、ステータ41と、クランク軸に取り付けられたロータ43と、を有し、上部軸受と下部軸受との間に配置される。ケーシングは、クランク軸、上部軸受、下部軸受およびモータを収容する。下部軸受は、ステータを保持するステータ保持部61を有し、外周面でケーシングに溶接により固定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、スクロール圧縮機に関する。
従来、特許文献1(特開平11−280682号公報)のように、クランク軸の上部軸受と、モータのステータと、クランク軸の下部軸受と、をボルトにより一体に結合した構造を有するスクロール圧縮機が知られている。特許文献1(特開平11−280682号公報)のスクロール圧縮機では、上部軸受だけが、ケーシングと固定されている。
特許文献1(特開平11−280682号公報)のスクロール圧縮機は、ステータおよび下部軸受が上部軸受にぶら下がる構造であるため、下部軸受が振動しやすいという問題がある。この問題に対し、下部軸受に振動防止のため固定部材を別途設ければ振動は抑制可能であるが、この場合には、スクロール圧縮機の部品点数が増大し、スクロール圧縮機の製造コストが上昇するという問題がある。さらに、特許文献1(特開平11−280682号公報)のスクロール圧縮機の構造では、上部軸受と下部軸受とを一体に結合するために、上部軸受から下方に長く延びる脚部(ボルトのねじ込み部)を設ける必要があるため、上部軸受が大型化し、上部軸受の材料費が増大するという問題がある。
本発明の課題は、下部軸受およびモータのステータが振動しにくく、かつ、コストの増大を抑制可能なスクロール圧縮機を提供することにある。
本発明の第1観点に係るスクロール圧縮機は、クランク軸と、上部軸受および下部軸受と、モータと、ケーシングと、を備える。上部軸受および下部軸受は、クランク軸を軸支する。モータは、ステータと、クランク軸に取り付けられたロータと、を有する。モータは、上部軸受と下部軸受との間に配置される。ケーシングは、クランク軸、上部軸受、下部軸受およびモータを収容する。下部軸受は、ステータを保持するステータ保持部を有する。下部軸受は、外端部でケーシングに溶接により固定されている。
ここでは、ステータを支持する下部軸受が、ケーシングに溶接により固定されているため、下部軸受およびステータが上部軸受にぶら下がる構造に比べ、下部軸受およびステータの振動を抑制できる。また、下部軸受およびステータが上部軸受にぶら下がる構造に比べ、上部軸受にボルトをねじ込むための脚部を設ける必要がなく、上部軸受の材料費を抑制できる。
また、下部軸受を溶接によってケーシングに固定することで、上部軸受と下部軸受とを一体に固定しない場合でも、下部軸受の芯出しを行うことができる。
本発明の第2観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点に係るスクロール圧縮機であって、下部軸受は、ケーシングの周方向において、複数個所でケーシングに溶接により固定されている。
ここでは、下部軸受が、ケーシングの周方向において、複数個所でケーシングと固定されているため、下部軸受およびステータの振動を抑制容易である。
本発明の第3観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点又は第2観点に係るスクロール圧縮機であって、下部軸受は、クランク軸の軸方向において、複数個所でケーシングに溶接により固定されている。
ここでは、下部軸受が、クランク軸の軸方向において、複数個所でケーシングと固定されているため、下部軸受およびステータの振動を抑制容易である。
本発明の第4観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点から第3観点のいずれかに係るスクロール圧縮機であって、ステータ保持部は、ステータの外周の一部を保持する。
ステータ保持部が、クランク軸の軸方向における一部でのみステータを保持する場合には、クランク軸の軸方向における全体でステータを保持する場合に比べ、下部軸受の材料費を抑制できる。
また、ステータ保持部が、ステータの周方向における一部でのみステータを保持する場合には、ステータ保持部とステータとの間に冷媒の流路が確保されやすく、ステータの下方側のコイルの過熱を抑制することが容易である。
本発明の第5観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれかに係るスクロール圧縮機であって、ステータは、ステータ保持部に圧入されることで、ステータ保持部に保持される。
ここでは、ステータ保持部がステータを保持する際に、ボルト等の別部材が必要ではないため、部品点数の増加を抑制可能である。
本発明の第6観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点から第5観点のいずれかに係るスクロール圧縮機であって、下部軸受は、ステータとは反対側に突出する芯出し用の突起を有する。
ここでは、下部軸受に芯出し用の突起が設けられているため、上部軸受と下部軸受とをボルトにより固定しない本発明に係るスクロール圧縮機の構造であっても、容易に下部軸受の芯出しを行うことができる。
本発明に係るスクロール圧縮機では、ステータを支持する下部軸受が、ケーシングに溶接により固定されているため、下部軸受およびステータが上部軸受にぶら下がる構造に比べ、下部軸受およびステータの振動を抑制できる。また、下部軸受およびステータが上部軸受にぶら下がる構造に比べ、上部軸受にボルトをねじ込むための脚部を設ける必要がなく、上部軸受の材料費を抑制できる。
本発明の一実施形態に係るスクロール圧縮機を、図面を参照しながら説明する。なお、下記の実施形態は例示に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体概要
図1に示されるスクロール圧縮機10は、蒸発器、凝縮器、および膨張機構などと共に冷媒回路を構成する。スクロール圧縮機10は、冷媒回路において、冷媒回路を流れる冷媒を圧縮する役割を担う。
図1に示されるスクロール圧縮機10は、蒸発器、凝縮器、および膨張機構などと共に冷媒回路を構成する。スクロール圧縮機10は、冷媒回路において、冷媒回路を流れる冷媒を圧縮する役割を担う。
スクロール圧縮機10は、主に、ケーシング20、圧縮機構30、モータ40、クランク軸50、および下部軸受60を有する。圧縮機構30に含まれるハウジング33は、上部軸受35を有する。以下、このスクロール圧縮機10の各構成について詳述する。
なお、以下の説明では、位置関係等を説明するために、「上」「下」等の表現を用いる場合があるが、図1の矢印Uの方向を上、矢印Uと逆方向を下と呼ぶ。
(2)詳細説明
(2−1)ケーシング
スクロール圧縮機10は、縦長円筒状のケーシング20を有する。ケーシング20は、図1のように、上下が開口した略円筒状の円筒部材21と、円筒部材21の上端および下端にそれぞれ設けられた上蓋22および下蓋23と、を有する。円筒部材21と、上蓋22および下蓋23とは、気密を保つように溶接により固定される。
(2−1)ケーシング
スクロール圧縮機10は、縦長円筒状のケーシング20を有する。ケーシング20は、図1のように、上下が開口した略円筒状の円筒部材21と、円筒部材21の上端および下端にそれぞれ設けられた上蓋22および下蓋23と、を有する。円筒部材21と、上蓋22および下蓋23とは、気密を保つように溶接により固定される。
ケーシング20には、圧縮機構30、モータ40、クランク軸50、および下部軸受60を含むスクロール圧縮機10の構成部品が収容される。圧縮機構30に含まれるハウジング33は、上部軸受35を有する。ケーシング20の下部には、スクロール圧縮機10の摺動部分を潤滑するための冷凍機油Lが溜められる油溜空間25が形成される。
ケーシング20の上部には、圧縮機構30の圧縮対象であるガス冷媒を吸入する吸入管26が、上蓋22の上面を貫通して設けられる。吸入管26の一端は、後述する圧縮機構30の固定スクロール31に接続されており、吸入管26は、後述する圧縮機構30の圧縮室Scと連通する。吸入管26には、圧縮前の低圧のガス冷媒が流れる。
ケーシング20の円筒部材21の中間部には、吐出管27が設けられる。圧縮機構30により圧縮された高圧のガス冷媒は、吐出管27を通過し、ケーシング20外に吐出される。
(2−2)圧縮機構
圧縮機構30は、ケーシング20内の上部に配置される。圧縮機構30は、図1に示されるように、主に、固定スクロール31と、可動スクロール32と、ハウジング33と、を有する。固定スクロール31と可動スクロール32との間には、冷媒を圧縮する圧縮室Scが形成される。
圧縮機構30は、ケーシング20内の上部に配置される。圧縮機構30は、図1に示されるように、主に、固定スクロール31と、可動スクロール32と、ハウジング33と、を有する。固定スクロール31と可動スクロール32との間には、冷媒を圧縮する圧縮室Scが形成される。
(2−2−1)固定スクロール
固定スクロール31は、図1に示されるように、円板状の固定側鏡板31aと、固定側鏡板31aの下面から突出する渦巻状の固定側ラップ31bと、固定側ラップ31bを囲む外縁部31cと、を有する。
固定スクロール31は、図1に示されるように、円板状の固定側鏡板31aと、固定側鏡板31aの下面から突出する渦巻状の固定側ラップ31bと、固定側ラップ31bを囲む外縁部31cと、を有する。
固定側鏡板31aの中央部には、後述する圧縮室Scに連通する非円形形状の吐出口31aaが、固定側鏡板31aを厚さ方向に貫通して形成される。圧縮室Scで圧縮されたガス冷媒は、吐出口31aaから上方に吐出され、固定スクロール31に形成されたスクロール側冷媒通路31d、および、後述するハウジング33に形成されたハウジング側冷媒通路33bを通過して、ハウジング33の下方の空間へ流入する。
外縁部31cは、固定スクロール31の下部外周縁に形成される。外縁部31cは、全周にわたって外周側に突出する。固定スクロール31は、外縁部31cにおいて、ハウジング33と固定されている。
(2−2−2)可動スクロール
可動スクロール32は、図1に示されるように、円板状の可動側鏡板32aと、可動スクロール32の上面から突出する渦巻状の可動側ラップ32bと、可動側鏡板32aの下面から突出する円筒状に形成されたボス部32cとを有する。
可動スクロール32は、図1に示されるように、円板状の可動側鏡板32aと、可動スクロール32の上面から突出する渦巻状の可動側ラップ32bと、可動側鏡板32aの下面から突出する円筒状に形成されたボス部32cとを有する。
固定側ラップ31bと可動側ラップ32bとは、固定側鏡板31aの下面と可動側鏡板32aの上面とが対向するように組み合わされ、隣接する固定側ラップ31bと可動側ラップ32bとの間に圧縮室Scが形成される。
ボス部32cは、可動側鏡板32aにより上端の塞がれた円筒状部分である。ボス部32cには後述するクランク軸50の偏心部51が挿入され、可動スクロール32とクランク軸50とが連結される。
可動スクロール32は、図示しないオルダムリングを介して後述するハウジング33に支持される。オルダムリングは、可動スクロール32の自転を防止し、公転をさせる部材である。偏心部51がボス部32cに挿入されることで、可動スクロール32と連結されているクランク軸50が回転すると、可動スクロール32は、固定スクロール31に対して自転することなく公転し、圧縮室Sc内の冷媒が圧縮される。
(2−2−3)ハウジング
ハウジング33は、ケーシング20の円筒部材21に圧入され、ハウジング33の外周面の全周が、円筒部材21の内周面に固定されている。ハウジング33の上方には、ハウジング33の上面と外縁部31cの下面とが密着するように固定スクロール31が配置されている。ハウジング33と固定スクロール31とは、図示しないボルト等により固定されている。ハウジング33には、固定スクロール31に形成されたスクロール側冷媒通路31dと連通し、吐出口31aaから吐出された冷媒をハウジング33の下方の空間に導く、ハウジング側冷媒通路33bが形成されている。
ハウジング33は、ケーシング20の円筒部材21に圧入され、ハウジング33の外周面の全周が、円筒部材21の内周面に固定されている。ハウジング33の上方には、ハウジング33の上面と外縁部31cの下面とが密着するように固定スクロール31が配置されている。ハウジング33と固定スクロール31とは、図示しないボルト等により固定されている。ハウジング33には、固定スクロール31に形成されたスクロール側冷媒通路31dと連通し、吐出口31aaから吐出された冷媒をハウジング33の下方の空間に導く、ハウジング側冷媒通路33bが形成されている。
ハウジング33には、図1のように、中央上部に、平面視において略円形状の凹部33aが形成されている。凹部33aの内側には、クランク軸50の偏心部51が連結された、可動スクロール32のボス部32cが収容される。
ハウジング33の下部(凹部33aの下方)には、クランク軸50を軸支する上部軸受35が設けられる。上部軸受35は、ハウジング33と一体に形成された軸受ハウジング35aと、軸受ハウジング35a内に収容されたコロ軸受35bと、を含む。クランク軸50の主軸52は、軸受ハウジング35aに収容されたコロ軸受35bに挿入される。コロ軸受35bは、主軸52を回転自在に軸支する。
(2−3)モータ
モータ40は、圧縮機構30を駆動する。モータ40は、ハウジング33に設けられた上部軸受35と、後述する下部軸受60との間に配置される。モータ40は、図1のように、ステータ41と、ロータ43とを主に有する。
モータ40は、圧縮機構30を駆動する。モータ40は、ハウジング33に設けられた上部軸受35と、後述する下部軸受60との間に配置される。モータ40は、図1のように、ステータ41と、ロータ43とを主に有する。
ステータ41は、厚肉円筒状のステータコア42と、ステータコア42に巻きつけられた図示しないコイルとを有する。ステータ41、より具体的にはステータコア42は、後述する下部軸受60の有するステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61に保持される(図1参照)。
円筒状のステータコア42の外周には、図4の断面図に描画されているように、コアカット部42aが4箇所に形成されている。そのため、周方向において、コアカット部42aを除く、ステータ41の外周の一部(ステータコア42の外周の一部)が、ステータ保持部61により保持される(図4参照)。コアカット部42aを設けることで、ステータ41の下部のコイルの周囲でガス冷媒の流れが確保され、コイルの過熱が抑制される。
ロータ43は、ステータ41の中空部に、ステータ41と僅かな隙間(エアギャップ通路)を空けて配置される。ロータ43は、ステータ41の中空部に、回転自在に収容されている。ロータ43の中空部にクランク軸50の主軸52が挿入されることで、ロータ43は、クランク軸50に取り付けられる。ロータ43は、クランク軸50を介して可動スクロール32と連結される。ロータ43が回転することで、可動スクロール32は、固定スクロール31に対して公転する。
(2−4)クランク軸
クランク軸50は、モータ40の駆動力を可動スクロール32に伝達する。クランク軸50は、ケーシング20の円筒部材21の軸心に沿って上下方向に延びるように配置され、モータ40のロータ43と、圧縮機構30の可動スクロール32とを連結する(図1参照)。
クランク軸50は、モータ40の駆動力を可動スクロール32に伝達する。クランク軸50は、ケーシング20の円筒部材21の軸心に沿って上下方向に延びるように配置され、モータ40のロータ43と、圧縮機構30の可動スクロール32とを連結する(図1参照)。
クランク軸50は、円筒部材21の軸心と中心軸が一致する主軸52と、円筒部材21の軸心に対して偏心した偏心部51とを有する。クランク軸50の内部には、油流路53が形成されている。
偏心部51は、主軸52の上端に配置され、可動スクロール32のボス部32cに連結される。
主軸52は、ハウジング33に設けられた上部軸受35、および、後述する下部軸受60により、回転自在に軸支される。また、主軸52は、上部軸受35と下部軸受60との間で、モータ40のロータ43と連結される。
油流路53は、スクロール圧縮機10の摺動部に潤滑のための冷凍機油Lを供給するための油流路である。油流路53は、クランク軸50の軸方向に、クランク軸50の下端から上端まで延び、クランク軸50の上下の端部で開口する。クランク軸50の下端は、油溜空間25内に配置されている。油溜空間25から油流路53の下端側の開口に供給された冷凍機油Lは、クランク軸50の上端の開口まで運ばれる。油流路53を流れる冷凍機油Lは、油流路53と連通する図示しない油通路を流れて、スクロール圧縮機10の各種摺動部に供給される。
(2−5)下部軸受
下部軸受60は、図1のように、モータ40の下方に配される。下部軸受60は、クランク軸50を軸支すると共に、モータ40のステータ41を保持する。
下部軸受60は、図1のように、モータ40の下方に配される。下部軸受60は、クランク軸50を軸支すると共に、モータ40のステータ41を保持する。
下部軸受60は、主に、円板部64、ステータ保持部61、溶接部62、玉軸受63、および芯出し用突起65を有する。
円板部64は、中央に穴が形成された円板状の部材である(図2参照)。円板部64の周縁部の上面から、円筒状のステータ保持部61が上方に向かって延びる(図3参照)。円板部64の外周側面には、平面視において、径方向外向きに突出する溶接部62が3箇所に設けられている(図2および図3参照)。径方向外向きに突出する溶接部62の外周側の端部(外周面62a)は、ケーシング20の円筒部材21に溶接により固定される。言い換えれば、下部軸受60は、外端部でケーシング20に溶接により固定される。円板部64の中央部には、玉軸受63を収容する軸受ハウジング63aが形成されている(図2および図3参照)。円板部64の下面には、ステータ41とは反対側に突出する、すなわち下方に突出する芯出し用突起65が、3箇所に設けられている(図3参照)。芯出し用突起65は、円板部64の中心に対して同心円上に配置されている。
ステータ保持部61は、図2およぶ図3のように、円板部64から上方に延びるように形成された円筒状の部材である。ステータ保持部61は、ステータ41を保持する。ステータ41は、ステータ41のステータコア42がステータ保持部61の中空部に圧入されることで、ステータ保持部61に保持される。
なお、ステータコア42には、上記のように、外周にコアカット部42aが形成されている。そのため、ステータ保持部61は、周方向において、ステータコア42の外周全体ではなく、ステータコア42の外周の一部を保持する。つまり、ステータ保持部61は、周方向において、ステータ41の外周の一部を保持する。
また、ステータ保持部61は、図1のように、クランク軸50の軸方向において、ステータ41の外周全体ではなく、ステータ41の外周の一部を保持する。言い換えれば、ステータ保持部61は、クランク軸50の軸方向において、ステータコア42の外周全体ではなく、ステータコア42の外周の一部を保持する。
溶接部62は、ケーシング20の円筒部材21に溶接される部分である。下部軸受60は、溶接部62が円筒部材21に溶接されることで、ケーシング20と固定される。円板部64の外周側面には、平面視において、径方向外向きに突出する溶接部62が3箇所に設けられている(図2参照)。言い換えれば、下部軸受60は、ケーシング20の周方向において、複数箇所(3箇所)で、ケーシング20と溶接で固定されている。溶接部62は、外周面62a(図2および図3参照)において、ケーシング20の円筒部材21と溶接により固定される。溶接部62が円筒部材21に溶接される際には、円板部64の下面から下方に突出する3箇所の芯出し用突起65を用いて芯出しが行われる。
円板部64の中央に形成された軸受ハウジング63aには、玉軸受63が収容される。クランク軸50の主軸52は、軸受ハウジング63aに収容された玉軸受63に挿入される。玉軸受63は、主軸52を回転自在に軸支する。
(3)スクロール圧縮機の動作説明
スクロール圧縮機10の動作について図1を参照して説明する。
スクロール圧縮機10の動作について図1を参照して説明する。
モータ40が駆動されると、ロータ43が回転し、ロータ43と連結されたクランク軸50が回転する。クランク軸50が回転することで、可動スクロール32が駆動される。可動スクロール32は、図示しないオルダムリングの働きにより、自転せず、固定スクロール31に対して公転する。
可動スクロール32の公転に伴い、圧縮機構30の圧縮室Scの容積は周期的に変化する。圧縮室Scの容積が増加する際には、低圧のガス冷媒が、吸入管26を通って圧縮室Scに供給される。より具体的には、最周縁側の圧縮室Scの容積が増加する際に、吸入管26から供給される低圧のガス冷媒が、最周縁側の圧縮室Scに供給される。一方、圧縮室Scの容積が減少する際には、圧縮室Sc内でガス冷媒が圧縮され、最終的に高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、固定スクロール31の上面の中心付近に位置する吐出口31aaから吐出される。吐出口31aaから吐出された高圧のガス冷媒は、固定スクロール31に形成されたスクロール側冷媒通路31d、および、ハウジング33に形成されたハウジング側冷媒通路33bを通過して、ハウジング33の下方の空間へと流入する。圧縮機構30により圧縮された高圧のガス冷媒は、最終的に吐出管27からスクロール圧縮機10外に吐出される。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態のスクロール圧縮機10は、クランク軸50と、上部軸受35および下部軸受60と、モータ40と、ケーシング20と、を備える。上部軸受35および下部軸受60は、クランク軸50を軸支する。モータ40は、ステータ41と、クランク軸50に取り付けられたロータ43と、を有する。モータ40は、上部軸受35と下部軸受60との間に配置される。ケーシング20は、クランク軸50、上部軸受35、下部軸受60およびモータ40を収容する。下部軸受60は、ステータ41を保持するステータ保持部61を有する。下部軸受60は、外端部の外周面62aでケーシング20に溶接により固定されている。
(4−1)
本実施形態のスクロール圧縮機10は、クランク軸50と、上部軸受35および下部軸受60と、モータ40と、ケーシング20と、を備える。上部軸受35および下部軸受60は、クランク軸50を軸支する。モータ40は、ステータ41と、クランク軸50に取り付けられたロータ43と、を有する。モータ40は、上部軸受35と下部軸受60との間に配置される。ケーシング20は、クランク軸50、上部軸受35、下部軸受60およびモータ40を収容する。下部軸受60は、ステータ41を保持するステータ保持部61を有する。下部軸受60は、外端部の外周面62aでケーシング20に溶接により固定されている。
ここでは、ステータ41を支持する下部軸受60が、ケーシング20に溶接により固定されているため、下部軸受60およびステータ41が上部軸受(上部軸受35を有する圧縮機構30のハウジング33)にぶら下がる構造に比べ、下部軸受60およびステータ41の振動を抑制できる。また、下部軸受60およびステータ41がハウジング33にぶら下がる構造に比べ、ハウジング33にボルトをねじ込むための脚部を設ける必要がなく、ハウジング33の材料費を抑制することができる。
また、下部軸受60を溶接によってケーシング20に固定することで、ハウジング33と下部軸受60とを一体に固定しない場合でも、下部軸受60の芯出しを行うことができる。
(4−2)
本実施形態のスクロール圧縮機10では、下部軸受60は、ケーシング20の周方向において、複数個所(3箇所)でケーシング20に溶接により固定されている。
本実施形態のスクロール圧縮機10では、下部軸受60は、ケーシング20の周方向において、複数個所(3箇所)でケーシング20に溶接により固定されている。
ここでは、下部軸受60が、ケーシング20の周方向において、複数個所でケーシング20と固定されているため、下部軸受60およびステータ41の振動を抑制することが容易である。
(4−3)
本実施形態のスクロール圧縮機10では、ステータ保持部61は、ステータ41の外周の一部を保持する。言い換えれば、ステータ保持部61は、ステータコア42の外周の一部を保持する。
本実施形態のスクロール圧縮機10では、ステータ保持部61は、ステータ41の外周の一部を保持する。言い換えれば、ステータ保持部61は、ステータコア42の外周の一部を保持する。
ステータ保持部61は、クランク軸50の軸方向における一部でのみステータ41(ステータコア42)を保持するため、クランク軸50の軸方向における全体でステータ41を保持する場合に比べ、下部軸受60の材料費を抑制できる。
また、ステータ保持部61は、ステータ41の周方向における一部でのみ、ステータコア42を保持する。具体的には、本実施形態のスクロール圧縮機10では、ステータコア42の外周部にコアカット部42aが形成されており、ステータ保持部61は、ステータ41の周方向において、ステータコア42の外周の、コアカット部42aを除く部分を保持する。そのため、ステータ保持部61とステータ41の間に冷媒の流路が確保されやすく、ステータ41の下方側のコイルの過熱を抑制することが容易である。
(4−4)
本実施形態のスクロール圧縮機10では、ステータ41は、ステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61に保持される。言い換えれば、ステータ41は、ステータコア42がステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61に保持される。
本実施形態のスクロール圧縮機10では、ステータ41は、ステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61に保持される。言い換えれば、ステータ41は、ステータコア42がステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61に保持される。
ここでは、ステータ保持部61がステータ41を保持する際に、ボルト等の別部材が必要ではないため、部品点数の増加を抑制可能である。
(4−5)
本実施形態のスクロール圧縮機10では、下部軸受60は、ステータ41とは反対側に突出する芯出し用突起65を有する。
本実施形態のスクロール圧縮機10では、下部軸受60は、ステータ41とは反対側に突出する芯出し用突起65を有する。
ここでは、下部軸受60に芯出し用突起65が設けられているため、上部軸受35と下部軸受60とをボルトにより固定しない上記実施形態に係るスクロール圧縮機10の構造であっても、容易に下部軸受60の芯出しを行うことができる。
(5)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、下部軸受60は3箇所に溶接部62を有し、ケーシング20の周方向において、3箇所でケーシング20に溶接により固定されるが、これに限定されるものではない。溶接部62の数は、下部軸受60をケーシング20に十分な強度で固定できる数に決定されればよい。例えば、図5(a)のように、下部軸受60aは、2箇所に溶接部62を有し、ケーシング20の周方向において、2箇所でケーシング20に溶接により固定されてもよい。また、例えば、図5(b)のように、下部軸受60bは、4箇所に溶接部62を有し、ケーシング20の周方向において、4箇所でケーシング20に溶接により固定されてもよい。
上記実施形態では、下部軸受60は3箇所に溶接部62を有し、ケーシング20の周方向において、3箇所でケーシング20に溶接により固定されるが、これに限定されるものではない。溶接部62の数は、下部軸受60をケーシング20に十分な強度で固定できる数に決定されればよい。例えば、図5(a)のように、下部軸受60aは、2箇所に溶接部62を有し、ケーシング20の周方向において、2箇所でケーシング20に溶接により固定されてもよい。また、例えば、図5(b)のように、下部軸受60bは、4箇所に溶接部62を有し、ケーシング20の周方向において、4箇所でケーシング20に溶接により固定されてもよい。
(5−2)変形例B
上記実施形態では、下部軸受60は、クランク軸50の軸方向において、1箇所でケーシング20に溶接により固定されているが、これに限定されるものではない。
上記実施形態では、下部軸受60は、クランク軸50の軸方向において、1箇所でケーシング20に溶接により固定されているが、これに限定されるものではない。
例えば、図6に示すスクロール圧縮機110のように、下部軸受160のステータ保持部61の周縁にも溶接部62が設けられてもよい。この場合、下部軸受160は、クランク軸50の軸方向において、複数箇所(2箇所)でケーシング20に溶接により固定される。これにより、下部軸受160およびステータ41の振動を抑制容易である。
なお、この場合には、円板部64の周縁に設けられた溶接部62の直上に、ステータ保持部61の周縁に設けられた溶接部62が配置される必要はない。ステータ保持部61の周縁に設けられた溶接部62の、ケーシング20の周方向における配置は、円板部64の周縁に設けられた溶接部62の、ケーシング20の周方向における配置に関係なく決定されてもよい。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、ステータ保持部61は、ステータ41の外周の一部を保持する。つまり、ステータ保持部61は、ステータコア42の外周の一部を保持する。しかし、これに限定されるものではない。
上記実施形態では、ステータ保持部61は、ステータ41の外周の一部を保持する。つまり、ステータ保持部61は、ステータコア42の外周の一部を保持する。しかし、これに限定されるものではない。
例えば、ステータ保持部61は、ステータコア42を、クランク軸50の軸方向における全体で保持してもよい。また、例えば、ステータコア42の外周部にコアカット部42aが形成されず、ステータ保持部61は、ステータコア42をステータコア42の周方向における全体で保持してもよい。
ただし、ステータ41を保持する力が不足しない場合には、材料費の削減等の観点から、ステータ保持部61は、ステータコア42を、クランク軸50の軸方向における一部で保持することが望ましい。また、ステータ41の下方のコイルの過熱を抑制するためには、ステータコア42の外周部にコアカット部42aが設けられ、ステータ保持部61は、ステータコア42を、ステータコア42の周方向における一部でのみ保持することが望ましい。
(5−4)変形例D
上記実施形態では、ステータ41は、ステータコア42がステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61により保持されるが、これに限定されるものではない。例えは、ステータ41(ステータコア42)は、ステータ保持部61にボルト等で固定される構造であってもよい。ただし、部品点数の削減等の観点からは、ステータ41は、ステータコア42がステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61に固定されることが望ましい。
上記実施形態では、ステータ41は、ステータコア42がステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61により保持されるが、これに限定されるものではない。例えは、ステータ41(ステータコア42)は、ステータ保持部61にボルト等で固定される構造であってもよい。ただし、部品点数の削減等の観点からは、ステータ41は、ステータコア42がステータ保持部61に圧入されることで、ステータ保持部61に固定されることが望ましい。
(5−5)変形例E
上記実施形態では、上部軸受35にはクランク軸50を軸支するコロ軸受35bが、下部軸受60にはクランク軸50を軸支する玉軸受63が、それぞれ設けられるが、軸受の種類は例示であってこれに限定されるものではない。クランク軸50を軸支する軸受には、クランク軸50を軸支する目的を達成可能な各種構造の軸受を採用可能である。
上記実施形態では、上部軸受35にはクランク軸50を軸支するコロ軸受35bが、下部軸受60にはクランク軸50を軸支する玉軸受63が、それぞれ設けられるが、軸受の種類は例示であってこれに限定されるものではない。クランク軸50を軸支する軸受には、クランク軸50を軸支する目的を達成可能な各種構造の軸受を採用可能である。
本発明に係るスクロール圧縮機は、下部軸受およびモータのステータが振動しにくく、かつ、コストの増大を抑制可能なスクロール圧縮機として有用である。
10,110 スクロール圧縮機
20 ケーシング
35 上部軸受
40 モータ
41 ステータ
43 ロータ
50 クランク軸
60,60a,60b,160 下部軸受
61 ステータ保持部
62a 外周面(下部軸受の外端部)
65 芯出し用突起(芯出し用の突起)
20 ケーシング
35 上部軸受
40 モータ
41 ステータ
43 ロータ
50 クランク軸
60,60a,60b,160 下部軸受
61 ステータ保持部
62a 外周面(下部軸受の外端部)
65 芯出し用突起(芯出し用の突起)
Claims (6)
- クランク軸(50)と、
前記クランク軸を軸支する上部軸受(35)および下部軸受(60,60a,60b,160)と、
ステータ(41)と、前記クランク軸に取り付けられたロータ(43)と、を有し、前記上部軸受と前記下部軸受との間に配置されるモータ(40)と、
前記クランク軸、前記上部軸受、前記下部軸受および前記モータを収容するケーシング(20)と、
を備え、
前記下部軸受は、前記ステータを保持するステータ保持部(61)を有し、外端部(62a)で前記ケーシングに溶接により固定されている、
スクロール圧縮機(10,110)。 - 前記下部軸受は、前記ケーシングの周方向において、複数個所で前記ケーシングに溶接により固定されている、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記下部軸受(160)は、前記クランク軸の軸方向において、複数個所で前記ケーシングに溶接により固定されている、
請求項1または2に記載のスクロール圧縮機(110)。 - 前記ステータ保持部は、前記ステータの外周の一部を保持する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。 - 前記ステータは、前記ステータ保持部に圧入されることで、前記ステータ保持部に保持される、
請求項1から4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。 - 前記下部軸受は、前記ステータとは反対側に突出する芯出し用の突起(65)を有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014074918A JP2015197060A (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014074918A JP2015197060A (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015197060A true JP2015197060A (ja) | 2015-11-09 |
Family
ID=54546904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014074918A Pending JP2015197060A (ja) | 2014-03-31 | 2014-03-31 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2015197060A (ja) |
-
2014
- 2014-03-31 JP JP2014074918A patent/JP2015197060A/ja active Pending
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