JP2015199426A - 車両用シートベルト装置およびそれが設けられた車両シート - Google Patents
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Abstract
【課題】着座した乗員の姿勢に変化があっても、乗員を車両シート上に確実に保持可能な車両用シートベルト装置およびそれが設けられた車両シートの提供。
【解決手段】車両シート1は、シートクッション1aの後端部に対し前後方向に回動可能に取り付けられたシートバック1bを備えている。シートバック1bの左サポート部1b1には、第2シートベルト装置5のリトラクタ装置5aが内蔵されている。また、シートバック1bの右サポート部1b2には、第2バックル5bが内蔵されている。リトラクタ装置5aには、第2ウェビング5cの一端部が接続され、第2ウェビング5cの他端部には、第2バックル5bと係脱可能な第2タングプレート5dが形成されている。第2タングプレート5dをリトラクタ装置5aから引き出して、第2バックル5bに係合させることにより、第2ウェビング5cはシートバック1bの前方において横方向に掛け渡される。
【選択図】図1
【解決手段】車両シート1は、シートクッション1aの後端部に対し前後方向に回動可能に取り付けられたシートバック1bを備えている。シートバック1bの左サポート部1b1には、第2シートベルト装置5のリトラクタ装置5aが内蔵されている。また、シートバック1bの右サポート部1b2には、第2バックル5bが内蔵されている。リトラクタ装置5aには、第2ウェビング5cの一端部が接続され、第2ウェビング5cの他端部には、第2バックル5bと係脱可能な第2タングプレート5dが形成されている。第2タングプレート5dをリトラクタ装置5aから引き出して、第2バックル5bに係合させることにより、第2ウェビング5cはシートバック1bの前方において横方向に掛け渡される。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両シート上において乗員を保持する車両用シートベルト装置およびそれが設けられた車両シートに関する。
車両の衝突時等において、車両シートに着座した乗員を保持して、乗員が車室内のインテリア部材へ衝突したり、車外へ投げ出されたりすることを防止するシートベルト装置の役割は大きい。シートベルト装置において、常に、乗員の身体に対する保持力を維持することは、車両の衝突時において、乗員に加わる損傷を低減するために重要なことである。
これに関連して、3点支持式シートベルト装置に関する従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。これは、シートベルトを装着した乗員が前かがみになったり、シートバックをリクライニングさせたり、車両シート自体を前後方向に移動させたりして、シートベルトに弛みが発生した場合に、電動モーターによって、シートベルトの弛みを吸収するように作動するリトラクタを備えている。この従来技術によるシートベルト装置によれば、シートベルトを装着した乗員の位置または姿勢の変化により、その身体とシートベルトとの間に隙間が発生したとしても、リトラクタの作動によってシートベルトによる乗員の保持力の低下を防止することができ、その安全性を高めることができる。
これに関連して、3点支持式シートベルト装置に関する従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。これは、シートベルトを装着した乗員が前かがみになったり、シートバックをリクライニングさせたり、車両シート自体を前後方向に移動させたりして、シートベルトに弛みが発生した場合に、電動モーターによって、シートベルトの弛みを吸収するように作動するリトラクタを備えている。この従来技術によるシートベルト装置によれば、シートベルトを装着した乗員の位置または姿勢の変化により、その身体とシートベルトとの間に隙間が発生したとしても、リトラクタの作動によってシートベルトによる乗員の保持力の低下を防止することができ、その安全性を高めることができる。
しかしながら、上述した従来技術によるシートベルト装置においても、車両シートに着座した乗員の保持が十分でない場合があることに注意しなければならない。すなわち、助手席等に着座した乗員が、着座した状態で睡眠をとるために、車両シートのシートバックを後方に大きくリクライニングさせる場合がある。このようにした場合、シートベルトを形成する肩ベルトを支持するセンターピラーとバックルとを結んだ直線よりも、乗員の上半身が後方に位置することになる(図5参照)。したがって、乗員の上半身は肩ベルトから大きく乖離して、肩ベルトはその機能をほとんど発揮することはなくなり、車両シート上の乗員の身体は、膝ベルトのみで保持されることになる。この状態において、車両に衝突が発生した場合、乗員の上半身が浮き上がり、その落下によって身体が衝撃を受けることになる。また、走行中の車両に上下方向の振動が発生した場合、乗員の上半身は大きく振られることになり、車両シート上の乗員にとって、睡眠の妨げ、振動による不快感、体調の不良等が発生する恐れがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着座した乗員の姿勢に変化があっても、乗員を車両シート上に確実に保持可能な車両用シートベルト装置およびそれが設けられた車両シートを提供することにある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着座した乗員の姿勢に変化があっても、乗員を車両シート上に確実に保持可能な車両用シートベルト装置およびそれが設けられた車両シートを提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る車両用シートベルト装置の発明は、シートクッション(1a)と、シートクッションの後端部に対し、前後方向に回動可能に取り付けられたシートバック(1b)とを具備した車両シート(1)に設けられる車両用シートベルト装置(5)であって、シートバックの左右縁部の一方側(1b1)に形成されたリトラクタ(5a)と、シートバックの左右縁部の他方側(1b2)に形成されたバックル(5b)と、一端部がリトラクタに接続されるとともに、他端部にはバックルに対し係脱可能なタング(5d)が形成され、リトラクタから引き出され、タングをバックルに係合させることにより、シートバックの前方において横方向に架け渡すことが可能なウェビング(5c)と、を備えている。
この構成によれば、シートバックの左右縁部の一方側に形成されたリトラクタと、シートバックの左右縁部の他方側に形成されたバックルと、一端部がリトラクタに接続されるとともに、他端部にはバックルに対し係脱可能なタングが形成され、リトラクタから引き出され、タングをバックルに係合させることによって、シートバックの前方において横方向に架け渡すことが可能なウェビングとを備えていることにより、車両用シートベルト装置の装着により、乗員の上体がウェビングとシートバックとの間で挟持されるため、シートバックを後方にリクライニングさせた状態においても、車両シートに着座した乗員を車両シートに対し確実に保持することができる。
尚、本発明において、上述した「タングをバックルに係合させることにより、シートバックの前方において横方向に架け渡すことが可能なウェビング」には、タングをバックルに係合させることにより、斜め横方向に架け渡されるウェビングも含まれるものとする。
尚、本発明において、上述した「タングをバックルに係合させることにより、シートバックの前方において横方向に架け渡すことが可能なウェビング」には、タングをバックルに係合させることにより、斜め横方向に架け渡されるウェビングも含まれるものとする。
図1乃至図7に基づき、本発明の一実施形態による第2シートベルト装置5(車両用シートベルト装置およびシートベルト装置に該当する)および第2シートベルト装置5が設けられた車両シート1について説明する。尚、説明中において、車両シート1に着座した乗員PA(図4示)にとっての前方を車両シート1の前方(図1において、矢印にて示す)とする。
図1に示すように、右ハンドル車両に搭載された助手席用の車両シート1は、乗員PAが着座するシートクッション1aと、シートクッション1aの後端部において前後方向に回動可能に取り付けられ、乗員PAの背もたれとなるシートバック1bとを備えている。また、シートバック1bの上端には、乗員PAの頭部を支持するヘッドレスト1cが取り付けられている。以下、シートバック1bをシートクッション1aに対して後方に回動させることを、リクライニングさせるという場合がある。
図1に示すように、右ハンドル車両に搭載された助手席用の車両シート1は、乗員PAが着座するシートクッション1aと、シートクッション1aの後端部において前後方向に回動可能に取り付けられ、乗員PAの背もたれとなるシートバック1bとを備えている。また、シートバック1bの上端には、乗員PAの頭部を支持するヘッドレスト1cが取り付けられている。以下、シートバック1bをシートクッション1aに対して後方に回動させることを、リクライニングさせるという場合がある。
車両(符号なし)のフロアーFL上には、左右一対のロアレール1dが固定されている。それぞれのロアレール1dには、左右一対のアッパーレール1eが前後方向に摺動可能に係合している。また、各々のアッパーレール1eの上方には、シートクッション1aを支持するクッションフレーム1fが連結されている。また、クッションフレーム1fと後述するシートバックフレーム1b3との間には、シートバック1bをシートクッション1aに対して回動させるリクライニング機構1gが設けられている。
上述したクッションフレーム1fと各々のアッパーレール1eとの間には、シート荷重センサ2(荷重検出装置に該当する)が介装されている。一対のシート荷重センサ2は、いずれも歪ゲージ等により形成された荷重センサで、車両シート1への乗員の着座あるいは荷物の載置等により、シートクッション11に対し下方に加わる荷重を検出するものである。本発明は、シート荷重センサ2の種類、型式、検出原理を、特定のものに限定するものではない。
また、シートクッション1aの下方には、リクライニングコントローラー3(リクライニング制御装置に該当する)が配置されている。リクライニングコントローラー3は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。リクライニングコントローラー3は、例えば、エアバッグECU等と兼用されていてもよい。リクライニングコントローラー3の詳細については、後述する。
また、シートクッション1aの下方には、リクライニングコントローラー3(リクライニング制御装置に該当する)が配置されている。リクライニングコントローラー3は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。リクライニングコントローラー3は、例えば、エアバッグECU等と兼用されていてもよい。リクライニングコントローラー3の詳細については、後述する。
車両シート1に設けられた第1シートベルト装置4は、従来型の3点支持式シートベルト装置である。第1シートベルト装置4は、車両のセンターピラーCPの上方に揺動可能に取り付けられたスルーアンカ4aを備え、スルーアンカ4aには第1ウェビング4bが移動可能に挿通されている。車両のフロアーFLには、シートクッション1aの左方に位置するように、アウタアンカ4cが固定されており、アウタアンカ4cには第1ウェビング4bの一端部が接続されている。第1ウェビング4bの他端部は、センターピラーCP内に引き込まれ、センターピラーCPに内蔵された図示しないリトラクタに連結されている。また、第1ウェビング4bは、第1タングプレート4dに挿通されており、第1タングプレート4dは、シートクッション1aの右方に配置された第1バックル4eに対して係脱可能に形成されている。
車両シート1には、さらに、第2シートベルト装置5が設けられている。第2シートベルト装置5は、シートバック1bの左サポート部1b1(左右縁部の一方側に該当する)に設けられたリトラクタ装置5a(リトラクタに該当する)を備えている。左サポート部1b1は、シートバック1bの左縁部において前方に突出しており、後述する右サポート部1b2とともに、車両シート1に着座した乗員PAの上体を左右方向に支持している。リトラクタ装置5aは、左サポート部1b1に内蔵されている。
また、シートバック1bの右縁部には、前方に突出した右サポート部1b2(左右縁部の他方側に該当する)が形成され、第2シートベルト装置5は、右サポート部1b2に内蔵された第2バックル5b(バックルに該当する)を備えている。
上述した実施形態に限定されることなく、第2シートベルト装置5が設けられる車両シート1の配置等に応じて、リトラクタ装置5aを右サポート部1b2に内蔵し、第2バックル5bを左サポート部1b1に内蔵するようにしてもよい。尚、上記左サポート部1b1および右サポート部1b2は、それぞれサポート部に該当する。
また、シートバック1bの右縁部には、前方に突出した右サポート部1b2(左右縁部の他方側に該当する)が形成され、第2シートベルト装置5は、右サポート部1b2に内蔵された第2バックル5b(バックルに該当する)を備えている。
上述した実施形態に限定されることなく、第2シートベルト装置5が設けられる車両シート1の配置等に応じて、リトラクタ装置5aを右サポート部1b2に内蔵し、第2バックル5bを左サポート部1b1に内蔵するようにしてもよい。尚、上記左サポート部1b1および右サポート部1b2は、それぞれサポート部に該当する。
図2に示すように、シートバック1bは金属製のシートバックフレーム1b3、シートバックフレーム1b3の周囲に設けられたクッション材1b4およびこれらを被覆する表皮1b5とより形成されている。上述したリトラクタ装置5aおよび第2バックル5bは、それぞれシートバックフレーム1b3に溶接あるいはボルト締めにより固定されている。左サポート部1b1には斜め前方に向けて開口したベルト引出孔1b6が形成され、ベルト引出孔1b6はリトラクタ装置5aまで到達している。また、右サポート部1b2にも斜め前方に向けて開口したタング接続孔1b7が形成され、タング接続孔1b7を介して、第2バックル5bが外部から視認可能に形成されている。
第2シートベルト装置5は、一端部がリトラクタ装置5aに接続された第2ウェビング5c(ウェビングに該当する)を備えており、第2ウェビング5cの他端部には、第2バックル5bと係脱可能な第2タングプレート5d(タングに該当する)が形成されている。第2ウェビング5cは、リトラクタ装置5aによって巻回されており、ベルト引出孔1b6を介して、シートバック1bの外部に引き出し可能に形成されている。第2ウェビング5cをリトラクタ装置5aから引き出して、第2タングプレート5dを第2バックル5bに係合させることにより、第2ウェビング5cはシートバック1bの前方において横方向に掛け渡される(図3示)。図1に示すように、第2シートベルト装置5は、シートバック1bの上下方向の略中央部に設けられているが、この位置に限られるものではない。尚、図1において、第2バックル5bに係合した第2タングプレート5dを、括弧付の符号にて示している。
図4に示すように、シートバック1bを起こした状態で乗員PAが車両シート1に着座した場合、第1シートベルト装置4の第1ウェビング4bを引き出して、第1タングプレート4dを第1バックル4eに係合させると、乗員PAの上体は、第1ウェビング4bとシートバック1bとの間において所定の保持力で挟持される。これにより、車両シート1に加速度が発生した場合においても、乗員PAを車両シート1上に強固に保持することができる。
また、乗員PAは、第2シートベルト装置5の第2ウェビング5cを引き出して、第2タングプレート5dを第2バックル5bに係合させることにより、その上体は第2ウェビング5cとシートバック1bとの間でも所定の保持力で挟持される。
また、乗員PAは、第2シートベルト装置5の第2ウェビング5cを引き出して、第2タングプレート5dを第2バックル5bに係合させることにより、その上体は第2ウェビング5cとシートバック1bとの間でも所定の保持力で挟持される。
図5に示したように、乗員PAが第1シートベルト装置4および第2シートベルト装置5を装着した状態において、シートバック1bをシートクッション1aに対して大きくリクライニングさせた場合、乗員PAの上体はセンターピラーCPよりも後方へと移動する。これにより、スルーアンカ4aと第1バックル4eとの間で第1ウェビング4bは直線状となり、乗員PAの上体から大きく乖離するため、この部位により乗員PAを保持することができなくなる。この時、第1シートベルト装置4の第1ウェビング4bは、第1バックル4eとアウタアンカ4cとの間で、乗員PAの腹部のみを保持することとなり、車両シート1上の乗員PAの保持が不十分となる。
しかしながら、シートバック1bがリクライニングした状態においても、乗員PAの上体は、第2シートベルト装置5によってシートバック1bに保持されるため、車両シート1に上下方向の加速度が発生したとしても、乗員PAを車両シート1上に強固に保持することができる。
しかしながら、シートバック1bがリクライニングした状態においても、乗員PAの上体は、第2シートベルト装置5によってシートバック1bに保持されるため、車両シート1に上下方向の加速度が発生したとしても、乗員PAを車両シート1上に強固に保持することができる。
次に、図6に基づき、本実施形態による車両シート1の電気的な構成について説明する。前述したシート荷重センサ2は、リクライニングコントローラー3に接続されている。また、リクライニングコントローラー3には、バックルスイッチ6(ベルト装着検出装置に該当する)が接続されている。バックルスイッチ6は第2バックル5b内に設けられ、乗員PAによる第2シートベルト装置5の装着を検出するために、第2タングプレート5dと第2バックル5bとの係合状態の有無を検出している。また、リクライニングコントローラー3には、リクライニング操作スイッチ7が接続されている。リクライニング操作スイッチ7は車室内に設けられ、シートバック1bをリクライニングさせたい時に乗員PAが操作することにより、上述したリクライニング機構1gを作動させることができる。また、リクライニングコントローラー3には、リクライニング位置センサ8が接続されている。リクライニング位置センサ8は、例えばホール素子により形成されており、リクライニング機構1gの作動位置からシートバック1bのリクライニング位置を検出している。リクライニング位置センサ8として、リミットスイッチ等を使用してもよい。
さらに、リクライニングコントローラー3には、モータードライバー9を介してリクライニングモーター10が接続されており、リクライニングモーター10は上述したリクライニング機構1gに連結されている。リクライニングコントローラー3は、モータードライバー9から供給する電力を調整して、リクライニングモーター10の作動を制御し、リクライニング機構1gを適正に動作させる。また、リクライニングモーター10は、その非作動時において、リクライニング機構1gをその位置において固定するロック機構としても機能する。リクライニング機構1gの構成およびリクライニングモーター10とリクライニング機構1gとによってシートバック1bを回動させる方法は公知の技術であって、例えば公開特許公報である特開2001−149162号等に開示されているため詳細な説明は省略する。尚、リクライニングモーター10およびリクライニング機構1gを包括した構成は、駆動装置に該当する。
リクライニングコントローラー3は、着座状態判定部3a、モーター作動許可判定部3bおよびモーター作動量演算部3cを備えている。着座状態判定部3aは、シート荷重センサ2によって検出された荷重に基づき、車両シート1に乗員PAが着座しているか否かを判定する。モーター作動許可判定部3bは、リクライニング操作スイッチ7によって発生する操作信号、バックルスイッチ6がオンすることによって発生するバックル係合信号およびシート荷重センサ2によって検出された荷重に基づき、リクライニングモーター10に電力を供給してリクライニング機構1gを作動させるか否かを判定する。モーター作動量演算部3cは、リクライニング操作スイッチ7の操作量およびリクライニング位置センサ8による検出値に基づき、リクライニングモーター10の作動量を演算する。
次に、図7に基づき、本実施形態による車両シート1のリクライニング制御方法について説明する。最初に、乗員PAによるリクライニング操作スイッチ7の操作があったか否かが判定される(ステップS101)。リクライニング操作スイッチ7が操作されていない場合、本制御フローは終了する。リクライニング操作スイッチ7が操作された場合、第2タングプレート5dと第2バックル5bとが係合されて、バックルスイッチ6がオンされたか否かが判定される(ステップS102)。バックルスイッチ6がオンされている場合、リクライニング機構1gを作動させ、シートクッション1aに対してシートバック1bを後方にリクライニングさせる(ステップS103)。バックルスイッチ6がオンされていない場合、シート荷重センサ2によって検出された荷重に基づき、車両シート1に乗員PAが着座しているか否かを判定する(ステップS104)。車両シート1に乗員PAが着座していると判定された場合、シートバック1bを後方にリクライニングさせずに、本制御フローは終了する。車両シート1に乗員PAが着座していないと判定された場合、第2タングプレート5dと第2バックル5bとが係合していないことに拘わらず、シートバック1bをシートクッション1aに対して後方にリクライニングさせる(ステップS103)。上述した制御フローにおいて、バックルスイッチ6がオンされておらず、かつ、車両シート1に乗員PAが着座していると判定された場合、シートバック1bを後方に所定角度以上リクライニングさせることができないようにし、所定角度未満のリクライニングは可能にしてもよい。
本実施形態によれば、第2シートベルト装置5は、シートバック1bの左サポート部1b1に形成されたリトラクタ装置5aと、シートバック1bの右サポート部1b2に形成された第2バックル5bと、一端部がリトラクタ装置5aに接続されるとともに、他端部には第2バックル5bに対し係脱可能な第2タングプレート5dが形成され、リトラクタ装置5aから引き出され、第2タングプレート5dを第2バックル5bに係合させることによって、シートバック1bの前方において横方向に架け渡すことが可能な第2ウェビング5cとを備えていることにより、第2シートベルト装置5の装着により、乗員PAの上体が第2ウェビング5cとシートバック1bとの間で挟持されるため、シートバック1bを後方にリクライニングさせた状態においても、車両シート1に着座した乗員PAを車両シート1に対し確実に保持することができる。これにより、リクライニング時において、車両に衝突が発生しても、乗員PAの上半身が浮き上がることがなく、その落下によって身体が衝撃を受けることを防止することができる。また、走行中の車両に上下方向の振動が発生した場合にも、車両シート1に着座した乗員PAの上半身が、上下方向に振られることを防止することができる。
また、リトラクタ装置5aおよび第2バックル5bは、それぞれシートバック1bの左右縁部に形成され、前方に突出した左サポート部1b1および右サポート部1b2に内蔵されていることにより、リトラクタ装置5aおよび第2バックル5bを、シートバック1b内に容易に収容することができる。これにより、リトラクタ装置5aおよび第2バックル5bが、乗員PAの車両シート1に対する着座の支障になることを防止することができる。
また、リトラクタ装置5aおよび第2バックル5bは、それぞれシートバック1bの左右縁部に形成され、前方に突出した左サポート部1b1および右サポート部1b2に内蔵されていることにより、リトラクタ装置5aおよび第2バックル5bを、シートバック1b内に容易に収容することができる。これにより、リトラクタ装置5aおよび第2バックル5bが、乗員PAの車両シート1に対する着座の支障になることを防止することができる。
また、車両シート1は、シートクッション1aと、シートクッション1aの後端部に回動可能に取り付けられたシートバック1bと、シートクッション1a上に着座した乗員PAを保持する第2シートベルト装置5を備え、第2シートベルト装置5は、シートバック1bの左サポート部1b1に形成されたリトラクタ装置5aと、シートバック1bの右サポート部1b2に形成された第2バックル5bと、一端部がリトラクタ装置1aに接続されるとともに、他端部には第2バックル5bに対し係脱可能な第2タングプレート5dが形成され、第2リトラクタ装置5aから引き出され、第2タングプレート5dを第2バックル5bに係合させることにより、シートバック1bの前方に架け渡すことが可能な第2ウェビング5cを含んでいることにより、第2シートベルト装置5の装着により、乗員PAの上体が第2ウェビング5cとシートバック1bとの間で挟持されるため、シートバック1bを後方にリクライニングさせた状態においても、車両シート1に着座した乗員PAを車両シート1に対し確実に保持することができる。
また、シートバック1bをシートクッション1aに対して回動させるリクライニングモーター10と、リクライニングモーター10の作動を制御するリクライニングコントローラー3と、第2タングプレート5dが第2バックル5bに係合していることを検出するバックルスイッチ6とを備え、リクライニングコントローラー3は、バックルスイッチ6による検出値に基づき、第2タングプレート5dと第2バックル5bとが係合していないことを検出した時には、シートバック1bをシートクッション1aに対して後方にリクライニングさせないことにより、乗員PAがシートバック1bを後方にリクライニングさせる場合には、必ず第2シートベルト装置5を装着させるようにすることができる。これによって、リクライニング時において、乗員PAに対し第2シートベルト装置5の装着を促すことができる。
また、シートクッション1aに加えられた荷重を検出するシート荷重センサ2を備え、リクライニングコントローラー3は、シート荷重センサ2によって検出された荷重に基づき、車両シート1に乗員PAが着座していないと判定した場合、第2タングプレート5dが第2バックル5bとが係合していないことに拘わらず、シートバック1bをシートクッション1aに対して後方にリクライニングさせることにより、例えば、スキー板のような長尺状の荷物を車両シート1上に載せる場合には、第2タングプレート5dと第2バックル5bとを係合させなくても、シートバック1bをリクライニングさせることを可能にする。
また、シートクッション1aに加えられた荷重を検出するシート荷重センサ2を備え、リクライニングコントローラー3は、シート荷重センサ2によって検出された荷重に基づき、車両シート1に乗員PAが着座していないと判定した場合、第2タングプレート5dが第2バックル5bとが係合していないことに拘わらず、シートバック1bをシートクッション1aに対して後方にリクライニングさせることにより、例えば、スキー板のような長尺状の荷物を車両シート1上に載せる場合には、第2タングプレート5dと第2バックル5bとを係合させなくても、シートバック1bをリクライニングさせることを可能にする。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明による第2シートベルト装置5は、助手席用の車両シート1のみでなく、後部座席用の車両シートにも適用可能である。
また、車両シート1に設けられるシート荷重センサ2の数はいくつであってもよく、その取付位置も状況に応じて選択することが可能である。
また、乗員PAによる第2シートベルト装置5の装着を検出するために、バックルスイッチ6に代えて、車室内を撮影するカメラ装置を使用してもよい。
また、リトラクタ装置5aおよび第2バックル5bの一方を、左サポート部1b1(または右サポート部1b2)の下方部に設け、他方を右サポート部1b2(または左サポート部1b1)の上方部に設け、第2タングプレート5dを第2バックル5bに係合させることにより、シートバック1bの前方において、第2ウェビング5cが斜め横方向に架け渡されて、第2ウェビング5cが乗員PAの肩から脇に延びるようにしてもよい。この場合、第2シートベルト装置5の第2ウェビング5cが、第1シートベルト装置4の第1ウェビング4bに対して交差する、いわゆる、たすき掛けにすることが望ましい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明による第2シートベルト装置5は、助手席用の車両シート1のみでなく、後部座席用の車両シートにも適用可能である。
また、車両シート1に設けられるシート荷重センサ2の数はいくつであってもよく、その取付位置も状況に応じて選択することが可能である。
また、乗員PAによる第2シートベルト装置5の装着を検出するために、バックルスイッチ6に代えて、車室内を撮影するカメラ装置を使用してもよい。
また、リトラクタ装置5aおよび第2バックル5bの一方を、左サポート部1b1(または右サポート部1b2)の下方部に設け、他方を右サポート部1b2(または左サポート部1b1)の上方部に設け、第2タングプレート5dを第2バックル5bに係合させることにより、シートバック1bの前方において、第2ウェビング5cが斜め横方向に架け渡されて、第2ウェビング5cが乗員PAの肩から脇に延びるようにしてもよい。この場合、第2シートベルト装置5の第2ウェビング5cが、第1シートベルト装置4の第1ウェビング4bに対して交差する、いわゆる、たすき掛けにすることが望ましい。
図面中、1は車両シート、1aはシートクッション、1bはシートバック、1b1は左サポート部(サポート部)、1b2は右サポート部(サポート部)、1gはリクライニング機構(駆動装置)、2はシート荷重センサ(荷重検出装置)、3はリクライニングコントローラー(リクライニング制御装置)、5は第2シートベルト装置(車両用シートベルト装置、シートベルト装置)、5aはリトラクタ装置(リトラクタ)、5bは第2バックル(バックル)、5cは第2ウェビング(ウェビング)、5dは第2タングプレート(タング)、6はバックルスイッチ(ベルト装着検出装置)、10はリクライングモーター(駆動装置)、PAは乗員を示している。
Claims (6)
- シートクッション(1a)と、該シートクッションの後端部に対し、前後方向に回動可能に取り付けられたシートバック(1b)とを具備した車両シート(1)に設けられる車両用シートベルト装置(5)であって、
前記シートバックの左右縁部の一方側(1b1)に形成されたリトラクタ(5a)と、
前記シートバックの左右縁部の他方側(1b2)に形成されたバックル(5b)と、
一端部が前記リトラクタに接続されるとともに、他端部には前記バックルに対し係脱可能なタング(5d)が形成され、前記リトラクタから引き出され、前記タングを前記バックルに係合させることにより、前記シートバックの前方において横方向に架け渡すことが可能なウェビング(5c)と、
を備えた車両用シートベルト装置。 - 前記シートバックの左右縁部には、それぞれ前方に突出したサポート部(1b1、1b2)が形成されており、
前記リトラクタおよび前記バックルは、それぞれ前記サポート部に内蔵されている請求項1記載の車両用シートベルト装置。 - シートクッション(1a)と、
該シートクッションの後端部に対し、前後方向に回動可能に取り付けられたシートバック(1b)と、
前記シートクッション上に着座した乗員(PA)を保持するシートベルト装置(5)と、
を備えた車両シート(1)であって、
前記シートベルト装置は、
前記シートバックの左右縁部の一方側(1b1)に形成されたリトラクタ(5a)と、
前記シートバックの左右縁部の他方側(1b2)に形成されたバックル(5b)と、
一端部が前記リトラクタに接続されるとともに、他端部には前記バックルに対し係脱可能なタング(5d)が形成され、前記リトラクタから引き出され、前記タングを前記バックルに係合させることにより、前記シートバックの前方に架け渡すことが可能なウェビング(5c)と、
を含んでいる車両シート。 - 前記シートバックの左右縁部には、それぞれ前方に突出したサポート部(1b1、1b2)が形成されており、
前記リトラクタおよび前記バックルは、それぞれ前記サポート部に内蔵されている請求項3記載の車両シート。 - 前記シートバックを前記シートクッションに対して回動させる駆動装置(1g、10)と、
前記駆動装置の作動を制御するリクライニング制御装置(3)と、
前記タングが前記バックルに係合していることを検出するベルト装着検出装置(6)と、
を備え、
前記リクライニング制御装置は、
前記ベルト装着検出装置による検出値に基づき、前記タングと前記バックルとが係合していないことを検出した時には、前記シートバックを前記シートクッションに対して後方に回動させない請求項3または4に記載の車両シート。 - 前記シートクッションに取り付けられ、前記シートクッションに加えられた荷重を検出する荷重検出装置(2)を備え、
前記リクライニング制御装置は、
前記荷重検出装置によって検出された荷重に基づき、前記シートクッション上に乗員が着座していないと判定した場合、前記タングと前記バックルとが係合していないことに拘わらず、前記シートバックを前記シートクッションに対して後方に回動させる請求項5記載の車両シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014079528A JP2015199426A (ja) | 2014-04-08 | 2014-04-08 | 車両用シートベルト装置およびそれが設けられた車両シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2014079528A JP2015199426A (ja) | 2014-04-08 | 2014-04-08 | 車両用シートベルト装置およびそれが設けられた車両シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015199426A true JP2015199426A (ja) | 2015-11-12 |
Family
ID=54551125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2014079528A Pending JP2015199426A (ja) | 2014-04-08 | 2014-04-08 | 車両用シートベルト装置およびそれが設けられた車両シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2015199426A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020516517A (ja) * | 2017-04-06 | 2020-06-11 | イタルデザイン−ジュジアーロ・ソシエタ・ペル・アチオニITALDESIGN−GIUGIARO S.p.A. | 自動車、特に自律的自動車の座席システム |
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2014
- 2014-04-08 JP JP2014079528A patent/JP2015199426A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP7175282B2 (ja) | 2017-04-06 | 2022-11-18 | イタルデザイン-ジュジアーロ・ソシエタ・ペル・アチオニ | 自動車、特に自律的自動車の座席システム |
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