JP2015200384A - 回転軸支持装置及び電動モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】組み付けミスを無くし、回転軸の回転振動や軸方向のガタつきを低減することができる回転軸支持装置及び電動モータを提供する。
【解決手段】回転軸60と、回転軸60の一方側に固定される第1転がり軸受40及び他方側に固定される第2転がり軸受50と、第1転がり軸受40を保持する第1ホルダ部18が設けられたケース本体10と、第2転がり軸受50を保持する蓋プレート30とを備えた回転軸支持装置5において、第1ホルダ部18は、第1転がり軸受40の外輪42に嵌合される円筒部19と、円筒部19の一方側に連続し他端側に向けて折り返され、他端側に向かうに従って徐々に縮径するテーパ状の弾性部20と、弾性部20に連続し、内径方向に延出する円環部21とを有し、円環部21は、第1転がり軸受40の外輪42の一方側の端面を弾性部20の弾性力により押圧し、第1転がり軸受40と第2転がり軸受50に予圧を付与する。
【選択図】図3
【解決手段】回転軸60と、回転軸60の一方側に固定される第1転がり軸受40及び他方側に固定される第2転がり軸受50と、第1転がり軸受40を保持する第1ホルダ部18が設けられたケース本体10と、第2転がり軸受50を保持する蓋プレート30とを備えた回転軸支持装置5において、第1ホルダ部18は、第1転がり軸受40の外輪42に嵌合される円筒部19と、円筒部19の一方側に連続し他端側に向けて折り返され、他端側に向かうに従って徐々に縮径するテーパ状の弾性部20と、弾性部20に連続し、内径方向に延出する円環部21とを有し、円環部21は、第1転がり軸受40の外輪42の一方側の端面を弾性部20の弾性力により押圧し、第1転がり軸受40と第2転がり軸受50に予圧を付与する。
【選択図】図3
Description
本発明は、回転軸支持装置及びこの回転軸支持装置を備える電動モータに関する。
電動モータは、ロータが固定された回転軸と、ロータの外周側に配置されるステータと、ステータが固定されるモータケースと、モータケース内に配置され、モータケースに対して回転軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受とを備えている。
通常、電動モータの回転軸は、回転振動や軸方向のガタつきがないことが求められる。このため、例えば、特許文献1に示すように、回転軸を支持する一方の転がり軸受とモータケースとの間にウェーブワッシャを挿入し、一対の転がり軸受に予圧を付与し、回転軸の回転振動や軸方向のガタつきを低減することが行われている。
また、ブラシレスタイプの電動モータでは、ロータの回転位置を検出するために、回転角センサとしてレゾルバが多く使用されている。レゾルバは、モータケースに固定され、励磁・出力用コイルを有するレゾルバステータと、電動モータの回転軸に一体回転可能に取り付けられ、外周形状が略楕円形等に形成されたレゾルバロータとから構成される。
レゾルバを使用する場合は、レゾルバステータとレゾルバロータの位置関係を精度良く維持する必要があり、レゾルバロータが固定される回転軸の回転振動や軸方向のガタつきを低減するために、上記ウェーブワッシャが多く用いられている。
しかしながら、上記ウェーブワッシャは、転がり軸受の型式や電動モータの使用回転数により電動モータの品番毎に型式が異なる。このため、管理するウェーブワッシャの型式が多く、ウェーブワッシャを組み付ける際に、誤った型式のウェーブワッシャが組み付けられるといった問題があった。また、電動モータを組み付ける際に、最初にウェーブワッシャをモータケースに対し組み付けるため、ウェーブワッシャの組み忘れが発生するという問題があった。このような組み付けミスが発生すると、所望の予圧力が得られず、電動モータの回転軸の回転振動や軸方向のガタつきが顕著となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、組み付けミスを無くし、回転軸の回転振動や軸方向のガタつきを低減することができる回転軸支持装置及び電動モータを提供することにある。
請求項1に係る発明は、軸方向両側に小径部が設けられた回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持し、前記回転軸の一方側の前記小径部に固定される第1転がり軸受及び他方側の前記小径部に固定される第2転がり軸受と、前記第1転がり軸受の外輪を保持する第1ホルダ部が設けられた有底円筒状のケース本体と、前記ケース本体の開口部を塞ぎ、前記第2転がり軸受の外輪を保持する第2ホルダ部が設けられた蓋プレートと、を備えた回転軸支持装置において、前記第1ホルダ部は、前記第1転がり軸受の外輪の外周面に嵌合される円筒部と、前記円筒部の一方側に連続し他端側に向けて折り返され、他端側に向かうに従って徐々に縮径するテーパ状の弾性部と、前記弾性部に連続し、内径方向に延出する円環部とを有し、前記第1ホルダ部の前記円環部は、前記第1転がり軸受の外輪の一方側の端面を前記弾性部の弾性力により押圧し、前記第1転がり軸受と前記第2転がり軸受に予圧を付与することを特徴とする。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、回転軸の一方側の小径部と他方側の小径部に、それぞれ第1転がり軸受及び第2転がり軸受が固定されている。第1転がり軸受は、ケース本体に設けられた円筒部とテーパ状の弾性部と円環部とを有する第1ホルダ部に保持され、第1転がり軸受の外輪の外周面が円筒部に嵌合され、第1転がり軸受の外輪の一方側の端面を円環部が弾性部の弾性力により押圧している。これにより、第1転がり軸受の外輪には、第2転がり軸受側に向かう力が作用し、第1転がり軸受と第2転がり軸受に予圧が付与される。従って、回転軸の回転振動や軸方向のガタつきを低減することができる。
また、第1ホルダ部の弾性部は、ケース本体に一体に設けられているので、予圧を付与する別部品(例えば、特許文献1に記載のウェーブワッシャ)を用いる必要がない。これにより、別部品を組み付ける際の型式間違えや組み忘れ等の組み付けミスを無くすことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の回転軸支持装置であって、前記第1ホルダ部の前記円筒部と前記弾性部との間に、他方側から一方側に向かうに従って徐々に拡径するテーパ状の突出部を設けたことを特徴とする。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、第1転がり軸受の外輪の端面の径方向の厚みが小さい場合でも、弾性部の弾性力を適切に確保し、第1転がり軸受の外輪の一方側の端面を第1ホルダ部の円環部で確実に押圧することができる。これにより、回転軸の回転振動や軸方向のガタつきを低減することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の回転軸支持装置であって、前記第1ホルダ部の前記弾性部と前記円環部に、前記円環部の内周面から外径方向に向けて複数の切り欠き溝を周方向等分に形成したことを特徴とする。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、第1ホルダの弾性部と円環部に形成した切り欠き溝の幅、長さ、個数により、弾性部のばね定数を調節できる。これにより、第1転がり軸受の外輪の一方側の端面に作用する弾性力を適切に設定でき、回転軸の回転振動や軸方向のガタつきを適切に低減することができる。
請求項4に係る発明は、ロータが固定され、前記ロータを挟んで軸方向両側に小径部が設けられた回転軸と、前記ロータの外周側に配置される環状のステータとを備えた電動モータであって、前記電動モータの回転軸を支持する回転軸支持装置として、請求項1〜3のいずれかに記載の回転軸支持装置を備えたことを特徴とする。
上記のように構成した請求項4に係る発明によれば、電動モータにおいて上記回転軸支持装置の発明と同様の効果が得られる。
本発明によれば、組み付けミスを無くし、回転軸の回転振動や軸方向のガタつきを低減することができる回転軸支持装置及び電動モータを提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る回転軸支持装置及び電動モータについて図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、本発明を電動モータとしてブラシレスモータに具体化した形態について説明する。
以下、本発明の第1実施形態に係る回転軸支持装置及び電動モータについて図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、本発明を電動モータとしてブラシレスモータに具体化した形態について説明する。
図1に示すように、電動モータ1は、ケース本体10と蓋プレート30とからなるモータケース2と、ケース本体10に保持された第1転がり軸受40と、蓋プレート30に保持された第2転がり軸受50と、第1転がり軸受40と第2転がり軸受50によりモータケース2に対して回転可能に支持される回転軸60と、回転軸60に一体回転するように固定されたロータ65と、ケース本体10に固定される環状のステータ70と、回転角センサとしてレゾルバ80とを備える。
ここで、回転軸支持装置5は、回転軸60と、第1転がり軸受40と、第2転がり軸受50と、ケース本体10と、蓋プレート30とから構成される。
具体的には、回転軸60は、円柱状の長尺部材からなり、ロータ65が固定される固定部61と、ロータ65を挟んで回転軸60の軸方向両側に、固定部61の外周径より小径に形成された小径部62,63とを有している。小径部62は、固定部61の一方側(図1の右側)に設けられ、小径部63は、固定部61の他方側(図1の左側)に設けられている。また、回転軸60の他方側の端部には、小径部63の外周径よりさらに小径に形成されたレゾルバロータ固定部64を有している。回転軸60は、回転軸60の一方側の小径部62がケース本体10から突出する態様で、モータケース2に収容されている。回転軸60は、例えば鋼材等により形成される。
ロータ65は、円筒状をなし、回転軸60と同心に且つ一体回転できるように固定されている。ロータ65は、回転軸60に嵌合固定されるロータコア66と、ロータコア66の外周面に取り付けられるロータマグネット67を有する。ロータマグネット67は、永久磁石からなり、環状に形成されて、その外周の周方向にN極とS極との磁極が交互に複数並んでいる。
ステータ70は、環状に形成され、円周方向に複数設けられたティース71と、各ティース71の周囲に設けられたインシュレータ72,73と、インシュレータ72,73に巻回されたコイル74を有する。ステータ70は、ロータ65の外周側に、径方向に所定の隙間を有して対向配置される。各コイル74の端末は、電子制御装置85と接続される。なお、ティース71は、鋼製であり、インシュレータ72,73は、樹脂製である。
上記のように構成されたステータ70の円周方向に複数設けられたコイル74に印加する電流のタイミングを互いにずらすことによって、回転磁界が発生する。この回転磁界とロータマグネット67との間の吸引力・反発力により、ロータ65及び回転軸60が回転するようになっている。
レゾルバ80は、レゾルバステータ81とレゾルバロータ82とからなる。レゾルバステータ81は、円筒状に形成され、その内周面に励磁用及び出力用コイルを巻回した複数のティース部が周方向に間隔をあけて設けられている。レゾルバステータ81は、回転軸60と同心となるように、後述する蓋プレート30のレゾルバステータ収容孔36に固定されている。レゾルバステータ81の各コイルの端末は、電子制御装置85と接続される。
レゾルバロータ82は、レゾルバステータ81の径方向内側に隙間をあけた状態で配置され、回転軸60のレゾルバロータ固定部64に一体回転可能に取り付けられている。レゾルバロータ82は、外周形状が例えば略楕円形等に形成されており、レゾルバステータ81とレゾルバロータ82との間の隙間が周方向に所定の周期で変化するように形成されている。そして、レゾルバ80は、その隙間の変化に伴う出力用コイルの出力変化によって、回転軸60の回転角度を検出する。電子制御装置85は、レゾルバ80により検出された回転軸60の回転角度に応じて、ステータ70に設けられた複数のコイル74に印加する電流のタイミングを決定している。
モータケース2は、有底円筒状のケース本体10と、ケース本体10の開口部を塞ぐ蓋プレート30とからなる。ケース本体10は、鋼板に対して深絞り加工等のプレス加工を施すことによって成形される。蓋プレート30は、アルミ合金製であり、ダイキャストによって製作される。また、蓋プレート30には、電子制御装置85が取り付けられる。
ケース本体10は、円筒状のケース円筒部11と、ケース円筒部11の一方側(図1の右側)の端部で内径方向に延出する底部12と、ケース円筒部11の他方側(図1の左側)の端部で外径方向に延出する円環状の鍔部13とを有している。ケース円筒部11の内周には、ステータ70が嵌合固定されている。
図2に示すように、ケース本体10は、鍔部13の円周方向に、外径方向に延出する複数(本実施形態では3個)の第1フランジ部14を有する。各第1フランジ部14には、ケース本体10と蓋プレート30とを固定する取付ボルト(不図示)が挿通する取付孔が形成されている。
図1に戻り、ケース本体10の底部12は、内径方向に延出する円環状の第1底部15と、内径方向に且つロータ65側へテーパ状に延出する傾斜部16と、内径方向に延出する円環状の第2底部17と、ロータ65と反対側に延出する第1ホルダ部18とを内径方向に順に有している。
図3に示すように、第1ホルダ部18は、第2底部17の内径側端部に連続し、一方側(図3の右側)に延出する円筒部19と、円筒部19の一方側に連続し他端側(図3の左側)に向けて折り返され、他端側に向かうに従って徐々に縮径するテーパ状の弾性部20と、弾性部20に連続し、内径方向に延出する円環部21とを有している。この構成において、テーパ状の弾性部20は、皿ばねとして機能する。
第1転がり軸受40は、内輪41と、外輪42と、内外輪間に転動自在に配置される複数の玉43とを有している。内輪41の他方側の端面は、回転軸60の固定部61の一方側の端面61aに当接し、内輪41の内周面は、回転軸60の一方側の小径部62の外周面に圧入固定されている。また、外輪42は、第1ホルダ部18に保持される。具体的には、外輪42の外周面は、第1ホルダ部18の円筒部19の内周面に隙間嵌合され、外輪42の一方側の端面は、第1ホルダ部18の円環部21と当接し、弾性部20の弾性力により他方側に向けて押圧されている。
図1に示すように、蓋プレート30は、円筒状の蓋プレート円筒部31と、蓋プレート円筒部31の他方側の端部で内径方向に延出する円環状の蓋プレート本体33と、蓋プレート本体33の内径端部に連続し、内径方向に且つロータ65側へ傾斜して延出するレゾルバ保持部34と、レゾルバ保持部34の内径側端部から延出する第2ホルダ部35と、蓋プレート円筒部31の一方側の端部に連続し、外径が蓋プレート円筒部31の外径より小径に形成された円筒状の嵌合部32とを有している。
レゾルバ保持部34の軸方向(図1の左右方向)中途部には、レゾルバステータ収容孔36が設けられている。また、蓋プレート30は、蓋プレート円筒部31の円周方向に、ケース本体10の第1フランジ部14(図2参照)の取付孔と対応する位置に雌ねじ孔を有し、外径方向に延出した複数(本実施形態では3個)の不図示の第2フランジ部を有している。
図1,図2に示すように、蓋プレート30の嵌合部32にケース円筒部11の他方側の端部内周が嵌合され、蓋プレート30の蓋プレート円筒部31と第2フランジ部に、それぞれケース本体10の鍔部13と第1フランジ部14とが当接している。そして、第2フランジ部の雌ねじ孔に、第1フランジ部14の取付孔を介して取付ボルトが螺合され、ケース本体10が蓋プレート30に固定されている。
図4に示すように、蓋プレート30の第2ホルダ部35には、円筒形状の嵌合面35aと、嵌合面35aのロータ65側と反対側の端部に内径方向に延出する円環状の段面35bとが形成されている。
第2転がり軸受50は、内輪51と、外輪52と、内外輪間に転動自在に配置される複数の玉53とを有している。内輪51の一方側(図4の右側)の端面は、回転軸60の固定部61の他方側(図4の左側)の端面61bに当接し、内輪51の内周面は、回転軸60の他方側の小径部63の外周面に圧入固定されている。また、外輪52は、第2ホルダ部35に保持される。具体的には、外輪52の外周面は、第2ホルダ部35の嵌合面35aに圧入嵌合され、外輪52の他方側の端面は、第2ホルダ部35の段面35bと当接している。
上記のように構成された回転軸支持装置5及び電動モータ1によれば、回転軸60は、第1転がり軸受40と第2転がり軸受50を介して、ケース本体10と蓋プレート30とからなるモータケース2に対し回転可能に支持されている。第1転がり軸受40と第2転がり軸受50の内輪41,51は、それぞれ回転軸60の一方側の小径部62と他方側の小径部63に固定されている。第2転がり軸受50の外輪52は、蓋プレート30の第2ホルダ部35に保持されている。そして、第1転がり軸受40の外輪42は、ケース本体10に設けられた円筒部19とテーパ状の弾性部20と円環部21とを有する第1ホルダ部18に保持され、外輪42の外周面が円筒部19に隙間嵌合され、外輪42の一方側の端面を円環部21が弾性部20の弾性力により押圧している。
この弾性部20の弾性力により、第1転がり軸受40の外輪42には、第2転がり軸受50側に向かう力が作用する。詳しくは、弾性部20の弾性力は、第1転がり軸受40の外輪42、第1転がり軸受40の玉43、第1転がり軸受40の内輪41、回転軸60、第2転がり軸受50の内輪51、第2転がり軸受の玉53、第2転がり軸受の外輪52の順に作用し、蓋プレート30の第2ホルダ部35で受けられる。これにより、第1転がり軸受40と第2転がり軸受50に予圧が付与され、回転軸60の回転振動や軸方向のガタつきを低減することができる。
また、第1ホルダ部18の弾性部20は、ケース本体10に一体に設けられているので、予圧を付与する別部品(例えば、ウェーブワッシャや皿ばね等)を用いる必要がない。これにより、別部品を組み付ける際の型式間違えや組み忘れ等の組み付けミスを無くすことができる。また、回転軸支持装置5を構成する部品点数を削減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図面に従って説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との相違点は、ケース本体10の第1ホルダ部18の構成にある。第1ホルダ部18以外は、第1実施形態と同じ構成である。このため、説明の便宜上、同一の構成については、上記第1実施形態と同一の符号を付して、その説明の一部又は全部を省略する。
次に、本発明の第2実施形態を図面に従って説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との相違点は、ケース本体10の第1ホルダ部18の構成にある。第1ホルダ部18以外は、第1実施形態と同じ構成である。このため、説明の便宜上、同一の構成については、上記第1実施形態と同一の符号を付して、その説明の一部又は全部を省略する。
第1実施形態では、図3に示すように、第1ホルダ部18は、円筒部19と弾性部20と円環部21とを有している。これに対し、第2実施形態では、図5に示すように、第1ホルダ部18は、円筒部19と弾性部20との間に、突出部22を備えている。
具体的には、第1ホルダ部18は、第2底部17の内径側端部に連続し、一方側(図5の右側)に延出する円筒部19と、円筒部19の一方側に連続し、他方側(図5の左側)から一方側に向かうに従って徐々に拡径するテーパ状の突出部22と、突出部22の一方側に連続し他端側に向けて折り返され、他端側に向かうに従って徐々に縮径するテーパ状の弾性部20と、弾性部20に連続し、内径方向に延出する円環部21とを有している。突出部22は、例えばベンダーによる曲げ成形等により形成される。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1転がり軸受40の外輪42は、第1ホルダ部18に保持される。具体的には、外輪42の外周面は、第1ホルダ部18の円筒部19の内周面に隙間嵌合され、外輪42の一方側の端面は、第1ホルダ部18の円環部21と当接し、弾性部20の弾性力により他方側に向けて押圧されている。
上記のように構成された第2実施形態の回転軸支持装置5及び電動モータ1によれば、第1ホルダ部18の円筒部19と弾性部20との間に、他方側から一方側に向かうに従って徐々に拡径するテーパ状の突出部22を備え、この突出部22の一方側から折り返されるテーパ状の弾性部20と、弾性部20に連続し内径方向に延出する円環部21とを有している。
これにより、第1転がり軸受40の外輪42の径方向の厚みが小さい場合でも、弾性部20の弾性力を適切に確保しつつ、外輪42の一方側の端面と第1ホルダ部18の円環部21との接触面積を十分に確保し、外輪42の一方側の端面を円環部21で確実に押圧することができる。これにより、第1実施形態と同様に、弾性部20の弾性力により、第1転がり軸受40と第2転がり軸受50に予圧が付与され、回転軸60の回転振動や軸方向のガタつきを低減することができる。
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、予圧を付与する別部品(例えば、ウェーブワッシャや皿ばね等)を用いる必要がなく、別部品を組み付ける際の型式間違えや組み忘れ等の組み付けミスを無くすことができる。また、回転軸支持装置5を構成する部品点数を削減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図面に従って説明する。なお、本実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態では、図2に示すように、第1ホルダ部18の弾性部20と円環部21に切り欠き溝が形成されておらず、本実施形態では、図6に示すように、弾性部20と円環部21に切り欠き溝23が形成されている点である。切り欠き溝23以外は、第1実施形態と同じ構成である。このため、説明の便宜上、同一の構成については、上記第1実施形態と同一の符号を付して、その説明の一部又は全部を省略する。
次に、本発明の第3実施形態を図面に従って説明する。なお、本実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態では、図2に示すように、第1ホルダ部18の弾性部20と円環部21に切り欠き溝が形成されておらず、本実施形態では、図6に示すように、弾性部20と円環部21に切り欠き溝23が形成されている点である。切り欠き溝23以外は、第1実施形態と同じ構成である。このため、説明の便宜上、同一の構成については、上記第1実施形態と同一の符号を付して、その説明の一部又は全部を省略する。
具体的には、第3実施形態の第1ホルダ部18は、第1実施形態と同様に、図3に示すように、第1ホルダ部18は、円筒部19と、テーパ状の弾性部20と、円環部21とを有している。
さらに、第3実施形態では、図6に示すように、第1ホルダ部18の弾性部20と円環部21に、円環部21の内周面から外径方向に向けて複数の長穴状の切り欠き溝23が周方向等分に形成されている。切り欠き溝23は、例えば、打ち抜き加工等により形成される。
なお、本実施形態では、切り欠き溝23の個数は、4個であるが、これに限定されず、適宜個数を変更してもよい。また、本実施形態の切り欠き溝23は、外径方向の先端形状が円弧形状である長穴状の切り欠き溝23であるが、例えば、矩形状や台形状等の切り欠き溝であってもよい。
第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、図3に示すように、第1転がり軸受40の外輪42は、第1ホルダ部18に保持される。具体的には、外輪42の外周面は、第1ホルダ部18の円筒部19の内周面に隙間嵌合され、外輪42の一方側の端面は、第1ホルダ部18の円環部21と当接し、弾性部20の弾性力により他方側に向けて押圧されている。
上記のように構成された第3実施形態の回転軸支持装置5及び電動モータ1においても、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
さらに、第3実施形態においては、第1ホルダ部18の弾性部20と円環部21に、複数の切り欠き溝23が周方向等分に形成されている。この切り欠き溝23の個数や各切り欠き溝23の周方向の幅、径方向の長さを適宜設定することにより、弾性部20のばね定数を調節できる。これにより、第1転がり軸受40の外輪42の一方側の端面に作用する弾性力を適切に設定でき、回転軸60の回転振動や軸方向のガタつきを適切に低減することができる。
なお、上記第3実施形態の説明では、第1実施形態の第1ホルダ部18の弾性部20と円環部21に切り欠き溝23を形成した場合を示したが、第2実施形態の弾性部20と円環部21に上記切り欠き溝23を形成してもよい。この場合も、第3実施形態と同様な効果が得られる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
上記実施形態では、回転軸支持装置5を、電動モータ1としてブラシレスモータに適用した例を挙げて説明したが、電動モータとしてブラシ付きモータに適用してもよい。ブラシ付きモータにおいて、電動モータは、回転軸支持装置と、回転軸に固定され、コイルが巻回されるロータと、ロータの外周側に配置され、複数のマグネットが固定されるステータと、レゾルバ80に代わって、回転軸に固定される整流子とその外周側に配置されるブラシとを備える構成となる。
また、上記実施形態の回転軸支持装置5は、電動モータ1以外でも、回転軸を一対の転がり軸受で支持し、転がり軸受に与圧を付与することが必要な一般産業機械の装置、例えばギヤボックス等にも適用することができる。
1:電動モータ、 2:モータケース、5:回転軸支持装置、 10:ケース本体、
11:ケース円筒部、 12:底部、 13:鍔部、 14:第1フランジ部、
15:第1底部、 16:傾斜部、 17:第2底部、 18:第1ホルダ部、
19:円筒部、 20:弾性部、 21:円環部、 22:突出部、
23:切り欠き溝、 30:蓋プレート、 31:蓋プレート円筒部、
32:嵌合部、 33:蓋プレート本体、 34:レゾルバ保持部、
35:第2ホルダ部、 35a:嵌合面、 35b:段面、
36:レゾルバステータ収容孔、 40:第1転がり軸受、 41:内輪、
42:外輪、 43:玉、 50:第2転がり軸受、 51:内輪、 52:外輪、
53:玉、 60:回転軸、 61:固定部、61a,61b:端面、
62,63:小径部、 64:レゾルバロータ固定部、 65:ロータ、
66:ロータコア、 67:ロータマグネット、 70:ステータ、
71:ティース、 72,73:インシュレータ、 74:コイル、
80:レゾルバ、 81:レゾルバステータ、 82:レゾルバロータ、
85:電子制御装置
11:ケース円筒部、 12:底部、 13:鍔部、 14:第1フランジ部、
15:第1底部、 16:傾斜部、 17:第2底部、 18:第1ホルダ部、
19:円筒部、 20:弾性部、 21:円環部、 22:突出部、
23:切り欠き溝、 30:蓋プレート、 31:蓋プレート円筒部、
32:嵌合部、 33:蓋プレート本体、 34:レゾルバ保持部、
35:第2ホルダ部、 35a:嵌合面、 35b:段面、
36:レゾルバステータ収容孔、 40:第1転がり軸受、 41:内輪、
42:外輪、 43:玉、 50:第2転がり軸受、 51:内輪、 52:外輪、
53:玉、 60:回転軸、 61:固定部、61a,61b:端面、
62,63:小径部、 64:レゾルバロータ固定部、 65:ロータ、
66:ロータコア、 67:ロータマグネット、 70:ステータ、
71:ティース、 72,73:インシュレータ、 74:コイル、
80:レゾルバ、 81:レゾルバステータ、 82:レゾルバロータ、
85:電子制御装置
Claims (4)
- 軸方向両側に小径部が設けられた回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持し、前記回転軸の一方側の前記小径部に固定される第1転がり軸受及び他方側の前記小径部に固定される第2転がり軸受と、前記第1転がり軸受の外輪を保持する第1ホルダ部が設けられた有底円筒状のケース本体と、前記ケース本体の開口部を塞ぎ、前記第2転がり軸受の外輪を保持する第2ホルダ部が設けられた蓋プレートと、を備えた回転軸支持装置において、
前記第1ホルダ部は、前記第1転がり軸受の外輪の外周面に嵌合される円筒部と、前記円筒部の一方側に連続し他端側に向けて折り返され、他端側に向かうに従って徐々に縮径するテーパ状の弾性部と、前記弾性部に連続し、内径方向に延出する円環部とを有し、
前記第1ホルダ部の前記円環部は、前記第1転がり軸受の外輪の一方側の端面を前記弾性部の弾性力により押圧し、前記第1転がり軸受と前記第2転がり軸受に予圧を付与することを特徴とする回転軸支持装置。 - 請求項1に記載の回転軸支持装置であって、前記第1ホルダ部の前記円筒部と前記弾性部との間に、他方側から一方側に向かうに従って徐々に拡径するテーパ状の突出部を設けたことを特徴とする回転軸支持装置。
- 請求項1又は2に記載の回転軸支持装置であって、前記第1ホルダ部の前記弾性部と前記円環部に、前記円環部の内周面から外径方向に向けて複数の切り欠き溝を周方向等分に形成したことを特徴とする回転軸支持装置。
- ロータが固定され、前記ロータを挟んで軸方向両側に小径部が設けられた回転軸と、前記ロータの外周側に配置される環状のステータとを備えた電動モータであって、前記電動モータの回転軸を支持する回転軸支持装置として、請求項1〜3のいずれかに記載の回転軸支持装置を備えたことを特徴とする電動モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014080238A JP2015200384A (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | 回転軸支持装置及び電動モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014080238A JP2015200384A (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | 回転軸支持装置及び電動モータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015200384A true JP2015200384A (ja) | 2015-11-12 |
Family
ID=54551819
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014080238A Pending JP2015200384A (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | 回転軸支持装置及び電動モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2015200384A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2021105735A1 (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | ||
| CN117307611A (zh) * | 2022-06-27 | 2023-12-29 | 马渊马达株式会社 | 滚珠轴承的保持结构及风扇电机 |
| CN119448638A (zh) * | 2025-01-09 | 2025-02-14 | 湘潭华联电机有限公司 | 一种定子固定组件、电机及其固定方法 |
-
2014
- 2014-04-09 JP JP2014080238A patent/JP2015200384A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2021105735A1 (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | ||
| JP7447914B2 (ja) | 2019-11-26 | 2024-03-12 | 日産自動車株式会社 | 電動車両の駆動装置 |
| CN117307611A (zh) * | 2022-06-27 | 2023-12-29 | 马渊马达株式会社 | 滚珠轴承的保持结构及风扇电机 |
| CN119448638A (zh) * | 2025-01-09 | 2025-02-14 | 湘潭华联电机有限公司 | 一种定子固定组件、电机及其固定方法 |
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