JP2015200422A - 熱音響装置のスタック及び熱音響装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作動流体とスタックとの間における熱エネルギと音響エネルギの変換を効率よく行いつつ、軸方向と直交する直交方向においては、極力、均一な温度分布を実現可能な熱音響装置のスタックを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、熱音響装置の音圧発生部20のスタック30においてスタック本体33は、高温側熱交換器22側を構成する端部である高温側端部40と、低温側熱交換器24側を構成する端部である低温側端部60とを有する。さらに、スタック本体33は、軸方向Aにおいて高温側端部40と低温側端部60との間に設けられており、高温側端部40及び低温側端部60に比べて熱伝導率が低い材料で構成されている軸方向中間部50を有している。
【選択図】図3
【解決手段】実施形態によれば、熱音響装置の音圧発生部20のスタック30においてスタック本体33は、高温側熱交換器22側を構成する端部である高温側端部40と、低温側熱交換器24側を構成する端部である低温側端部60とを有する。さらに、スタック本体33は、軸方向Aにおいて高温側端部40と低温側端部60との間に設けられており、高温側端部40及び低温側端部60に比べて熱伝導率が低い材料で構成されている軸方向中間部50を有している。
【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、熱音響現象を利用してエネルギ変換を行う熱音響装置に関し、特に、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間に設けられて温度勾配が形成されるスタックに関する。
熱音響装置は、一般的に、高温側熱交換器と、低温側熱交換器との間において、作動流体が貫流可能な通路が多数構成されたもの(以下、スタックと記す)が設けられている。高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配をスタックに生じさせ、当該スタックと作動流体との間で熱交換を行うことにより、当該スタックは、例えば、高温側熱交換器から受けた熱エネルギを音響エネルギに変換することや、作動流体からの音響エネルギを熱エネルギ(冷熱)に変換することが可能となる。
このようなスタックを備えた熱音響装置には、当該スタックから延びている配管の経路が直線状に構成された、いわゆる直管型のものや、当該配管の経路が環状に構成された、いわゆるループ管型のものがある。また、熱音響装置を構成するスタックのうち、作動流体が貫流可能な方向(以下、軸方向と記す)の両端側を、熱伝導率が比較的低い材料で構成する技術が提案されている。
上述したスタックは、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において作動流体が貫流可能な方向(以下、単に「軸方向」と記す)において、高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成される。スタックが音圧発生部を構成するものである場合、当該スタックは、高温側熱交換器からの熱エネルギを受け、高温側熱交換器から受けた熱エネルギの大部分を、作動流体との間において音響エネルギに変換する。高温側熱交換器から受けた熱エネルギのうち、音響エネルギに変換されなかったエネルギは、熱エネルギとしてスタックを介して低温側熱交換器に伝達されて、外部に排出されている。
このようなスタックにおいては、軸方向に直交する方向(以下、直交方向と記す)においては、温度分布をなるべく均一にすることにより、当該スタックに所定の性能を発揮させたいという要望がある。これを実現するために、スタック全体を、熱が伝導されやすいような材料や形状に構成すると、高温側熱交換器から受けた熱のうち、低温側熱交換器から外部に排出される熱エネルギが増大し、作動流体との間で音響エネルギに変換されるエネルギが減少するという問題が生じる。つまり、軸方向において熱があまりに伝導されやすいと、作動流体とスタックとの間における熱エネルギと音響エネルギの変換が効率よく行うことができないという問題が生じる。
本発明の実施形態は、上記事情に鑑みてなされたものであって、作動流体とスタックとの間における熱エネルギと音響エネルギの変換を効率よく行いつつ、軸方向と直交する直交方向においては、極力、均一な温度分布を実現可能な熱音響装置のスタックを提供する。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態の熱音響装置のスタックは、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、前記高温側熱交換器側を構成する端部である高温側端部と、前記低温側熱交換器側を構成する端部である低温側端部と、前記軸方向において前記高温側端部と前記低温側端部との間に設けられており、前記高温側端部及び前記低温側端部に比べて熱伝導率が低い材料で構成されている軸方向中間部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態の熱音響装置のスタックは、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、前記軸方向に直交する方向である直交方向に延びており、当該軸方向に複数配列されている直交方向延伸部と、前記軸方向に延びており、前記直交方向に複数配列されている軸方向延伸部と、を有し、当該軸方向延伸部は、前記直交方向延伸部に比べて、熱伝導率が低い材料で構成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態の熱音響装置のスタックは、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、前記軸方向と直交する方向である直交方向に延びており、当該軸方向に複数配列されている直交方向延伸部と、前記軸方向に延びており、前記直交方向に複数配列されている軸方向延伸部と、を有し、前記軸方向延伸部の横断面は、前記直交方向延伸部の横断面に比べて、断面積が小さくなるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態の熱音響装置のスタックは、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、前記高温側熱交換器側を構成する端部である高温側端部と、前記低温側熱交換器側を構成する端部である低温側端部と、前記軸方向において前記高温側端部と前記低温側端部との間に設けられた軸方向中間部と、を有し、前記高温側端部、前記低温側端部、及び前記軸方向中間部は、前記軸方向に延びている軸方向延伸部と、前記軸方向と直交する方向である直交方向に延びている直交方向延伸部とを、それぞれ有し、前記軸方向中間部においては、前記軸方向延伸部の横断面及び前記直交方向延伸部の横断面が、前記高温側端部及び前記低温側端部に比べて、断面積が小さくなるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態の熱音響装置のスタックは、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、前記高温側熱交換器側を構成する端部である高温側端部と、前記低温側熱交換器側を構成する端部である低温側端部と、前記軸方向において前記高温側端部と前記低温側端部との間に設けられた軸方向中間部と、を有し、前記高温側端部、前記低温側端部、及び前記軸方向中間部は、前記軸方向に延びている軸方向延伸部と、前記軸方向と直交する方向である直交方向に延びている直交方向延伸部とを、それぞれ有し、前記軸方向中間部においては、前記軸方向延伸部が直交方向に配列される間隔と、前記直交方向延伸部が前記軸方向に配列される間隔とのうち少なくとも一方が、前記高温側端部及び前記低温側端部に比べて、大きくなるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の実施形態の熱音響装置は、高温側熱交換器と、前記高温側熱交換器からの熱を受けて外部に排出する低温側熱交換器とを有し、上述したスタックのうちいずれかが、前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器との間に設けられていることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、高温側熱交換器からの熱を受けて形成される、高温側端部に直交方向の温度分布を比較的均一なものにすることができ、低温側熱交換器により冷却されて形成される低温側端部の直交方向の温度分布を、比較的均一なものにすることができる。一方、軸方向中間部においては、作動流体とスタックとの間における熱エネルギと音響エネルギの変換を効率よく行うことができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
〔熱音響装置の概略構成〕
まず、本実施形態のスタックが適用される熱音響装置の概略構成の一例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態のスタックが適用される熱音響装置の一例を示す模式図であり、作動流体が充填される配管の経路が略直線状をなす、いわゆる直管型の熱音響装置の構成例を示している。図2は、本実施形態のスタックが適用される熱音響装置の他の例を示す模式図であり、作動流体が充填される配管の経路が環状をなす、いわゆるループ型の熱音響装置の構成例を示している。
まず、本実施形態のスタックが適用される熱音響装置の概略構成の一例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態のスタックが適用される熱音響装置の一例を示す模式図であり、作動流体が充填される配管の経路が略直線状をなす、いわゆる直管型の熱音響装置の構成例を示している。図2は、本実施形態のスタックが適用される熱音響装置の他の例を示す模式図であり、作動流体が充填される配管の経路が環状をなす、いわゆるループ型の熱音響装置の構成例を示している。
(直管型の熱音響装置の構成例)
図1に示すように、本構成例の熱音響装置10は、熱エネルギを音響エネルギに変換する音圧発生部20と、音圧発生部20において発生した音響エネルギを受けて冷熱を発生させる冷熱発生部80とを有している。熱音響装置10は、冷熱発生部80が音響エネルギを受けて冷熱を発生させる、いわゆる熱音響冷凍機として構成されている。
図1に示すように、本構成例の熱音響装置10は、熱エネルギを音響エネルギに変換する音圧発生部20と、音圧発生部20において発生した音響エネルギを受けて冷熱を発生させる冷熱発生部80とを有している。熱音響装置10は、冷熱発生部80が音響エネルギを受けて冷熱を発生させる、いわゆる熱音響冷凍機として構成されている。
音圧発生部20は、熱音響装置10の外から熱の供給を受ける熱交換器(以下、吸熱器と記す)22と、熱音響装置10の外に熱を放熱する熱交換器(以下、放熱器と記す)24と、吸熱器22と放熱器24との間に挟まれて設けられ、吸熱器からの熱を作動流体に伝達して作動流体に音圧を発生させるスタック30とを有している。すなわち、スタック30の一方の端は、高温の吸熱器22に結合されており、他方の端は、吸熱器22に比べて温度が低い放熱器24に結合されている。放熱器24は、外気と同等か僅かに高い温度である。なお、音圧に作動流体の粒子速度を乗じた値が、音響エネルギとなる。
一方、冷熱発生部80は、音響エネルギを受けて冷熱を発生させるスタック82と、スタック82の音圧発生部20側に結合される熱交換器である放熱器84と、スタック82の音圧発生部20と反対側に結合される熱交換器である冷熱器86とを有している。すなわちスタック82の一方の端は、低温の冷熱器86に結合されており、他方の端は、冷熱器86に比べて温度が高い放熱器84に結合されている。放熱器84は、外気と同等か僅かに低い温度である。
音圧発生部20と冷熱発生部80は、略円筒状の中央配管14を介して結合されている。音圧発生部20のうち、冷熱発生部80と反対側には、略筒状をなし一方の端が閉じた形状の端部配管12が結合されている。一方、冷熱発生部80のうち、音圧発生部20と反対側には、略筒状の配管16が結合されている。配管16、冷熱発生部80(すなわち冷熱器86、スタック82、放熱器84)、中央配管14、音圧発生部20(すなわち放熱器24、スタック30、吸熱器22)、端部配管12の内には、作動流体が充填されており、作動流体の疎密波である音圧が伝播可能に構成されている。なお、作動流体には、一例として空気が用いられる。
このように構成された熱音響装置10において、音圧発生部20の吸熱器22が熱の供給を受けて、放熱器24に比べて高温になると、吸熱器22の熱は、スタック30を経由して放熱器24に伝達される。これにより、スタック30内には、放熱器24側から吸熱器22側に向かうに従って高温となる温度勾配が生じる。このような温度勾配が生じた状態で、スタック30は、内部に複数形成された通路(図示せず)内にある作動流体との間で熱交換を行う。このとき、スタック30の通路内にある作動流体は、膨張と圧縮を繰り返すため、作動流体には音圧が発生する。なお、スタック30の内部構造については、後述する。
スタック30が発した音響エネルギは、中央配管14内の作動流体中を伝って、冷熱発生部80のスタック82に到達する。スタック82は、内部に複数の通路(図示せず)が形成されており、当該通路内にある作動流体と熱交換を行う。このとき、スタック82の通路内にある作動流体は、音響エネルギを受けて圧縮と膨張を繰り返すため、スタック82内の通路には、放熱器84側から冷熱器86側に向かうに従って低温となる温度勾配が生じる。このようにしてスタック82において発生した冷熱は、冷熱器86に伝達され、当該冷熱器86の温度を低下させる。
なお、本実施形態のスタックが適用される熱音響装置の構成例は、この態様に限定されるものではない。本発明に係る熱音響装置の他の構成例について、以下に説明する。
(ループ管型の熱音響装置の構成例)
図2に示すように、本構成例の熱音響装置10Bは、熱エネルギを音響エネルギに変換する音圧発生部20と、音圧発生部20において発生した音響エネルギを受けて冷熱を発生させる冷熱発生部80とを有している。熱音響装置10Bは、冷熱発生部80が音響エネルギを受けて冷熱を発生させる、いわゆる熱音響冷凍機として構成されている。
図2に示すように、本構成例の熱音響装置10Bは、熱エネルギを音響エネルギに変換する音圧発生部20と、音圧発生部20において発生した音響エネルギを受けて冷熱を発生させる冷熱発生部80とを有している。熱音響装置10Bは、冷熱発生部80が音響エネルギを受けて冷熱を発生させる、いわゆる熱音響冷凍機として構成されている。
音圧発生部20の放熱器24と冷熱発生部80の放熱器84は、経路が略U字状をなしている配管(以下、放熱器側配管と記す)15を介して結合されている。放熱器側配管15は、その断面積がほぼ一定となるよう構成されている。一方、音圧発生部20の吸熱器22と、冷熱発生部80の冷熱器86も、経路が略U字状をなしている配管(以下、吸熱器側配管と記す)17を介して結合されている。
音圧発生部20(すなわち吸熱器22、スタック30、放熱器24)、放熱器側配管15、冷熱発生部80(すなわち放熱器84、スタック82、冷熱器86)、吸熱器側配管17の内には、作動流体が充填されており、且つ作動流体が循環可能に構成されている。
以上のように構成された熱音響装置10Bにおいて、音圧発生部20の吸熱器22が熱の供給を受けると、スタック30には、放熱器24側から吸熱器22側に向かうに従って高温となる温度勾配が生じる。このとき、スタック30は、内部に複数形成された通路(図示せず)内にある作動流体との間で熱交換を行い、スタック30の通路内にある作動流体に音圧を発生させる。
スタック30が発した音響エネルギは、主に放熱器側配管15内の作動流体中を伝って、冷熱発生部80のスタック82に到達する。スタック82は、内部に複数の通路(図示せず)が形成されており、当該通路内にある作動流体と熱交換を行う。このとき、スタック82の通路内にある作動流体は、音響エネルギを受けて圧縮と膨張を繰り返すため、スタック82には、放熱器84側から冷熱器86側に向かうに従って低温となる温度勾配が生じる。
このようにしてスタック82において生じた冷熱は、冷熱器86に伝達され、当該冷熱器86の温度を低下させる。熱音響装置10Bは、作動流体の流動経路が環状をなすループ管型の熱音響装置であるので、作動流体は、音圧発生部20から吸熱器側配管17を経て冷熱発生部80に流れ、さらに、放熱器側配管15を経て、再び音圧発生部20に流れる。
以上に説明した熱音響装置10,10Bの音圧発生部20においては、吸熱器22が、高温側熱交換器であり、放熱器24が、低温側熱交換である。また、冷熱発生部80においては、放熱器84が高温側熱交換器であり、冷熱器86が低温側熱交換器である。本発明は、音圧発生部20のスタック30、及び冷熱発生部80のスタック82に適用することができる。なお、以下の説明においては、音圧発生部20を例として、各実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態のスタックと、その周辺構造について図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図4は、本実施形態のスタックの横断面図であり、図3のIV−IV線による断面図である。
第1の実施形態のスタックと、その周辺構造について図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図4は、本実施形態のスタックの横断面図であり、図3のIV−IV線による断面図である。
なお、本実施形態においては、一例として、ループ管型の熱音響装置の音圧発生部20に設けられるスタックについて説明する。音圧発生部20においては、上述した吸熱器22が、高温側熱交換器であり、放熱器24が低温側熱交換器である。なお、以下の説明においては、理解を容易にするために、吸熱器22を「高温側熱交換器22」と記し、放熱器24を「低温側熱交換器24」と記す。
図3に示すように、熱音響装置の音圧発生部20は、スタック30に温度勾配を形成するために、高温側熱交換器(吸熱器)22と、低温側熱交換器(放熱器)24とを有している。高温側熱交換器22からスタック30に伝達された熱エネルギは、スタック30において作動流体との間で熱交換が行われることにより、大部分が音響エネルギに変換される。スタック30に伝達された熱エネルギのうち、音響エネルギに変換されなかった熱エネルギは、スタック30を介して低温側熱交換器24に伝達される。低温側熱交換器24は、高温側熱交換器22からスタック30を介して伝達された熱エネルギを、冷媒等を介して外部に排出する。
本実施形態のスタック30は、高温側熱交換器22と低温側熱交換器24との間において、作動流体が貫流可能な通路(以下、貫通通路と記す)31が複数形成されており、且つ当該作動流体との間で熱交換を行う部材(以下、スタック本体と記す)33を有している。また、本実施形態のスタック30は、高温側熱交換器22と低温側熱交換器24との間においてスタック本体33の外側を囲い、スタック30の外装をなしている部材(以下、外周部材と記す)35を有している。
なお、以下の説明において、貫通通路31を作動流体が貫流する方向、すなわち高温側熱交換器22のスリット23から低温側熱交換器24のスリット25に向かう方向(及びその逆方向)を、単に「軸方向」と記して、各図において矢印Aで示す。加えて、軸方向Aのうち高温側熱交換器22側を、単に「軸方向高温側」と記す。同様に、軸方向Aのうち低温側熱交換器24側を、単に「軸方向低温側」と記す。また、軸方向に直交する方向を、単に「直交方向」と記す。
スタック本体33は、図3及び図4に示すように、軸方向Aに軸心が延びる円柱状をなしている。スタック本体33には、高温側熱交換器22のスリット23と低温側熱交換器24のスリット25との間において作動流体が貫流する貫通通路31が、並列に複数配列されている。なお、スタック本体33は、セラミックスや金属で構成することができる。
本実施形態のスタック本体33は、図4に示すように、直交方向のうち第1の方向(以下、第1直交方向と記し、各図に矢印G1で示す)に並行して延びている複数の壁体38と、直交方向のうち第1直交方向G1と直交する方向(以下、第2直交方向と記す)に並行して延びている複数の壁体39とを有している。これら壁体38及び壁体39により、貫通通路31の横断面が画定されている。本実施形態において、貫通通路31の横断面は、正方形をなしている。
一方、外周部材35は、スタック本体33を中心とする円筒状をなしており、スタック本体33と同軸に設けられている。なお、以下の説明において、スタック本体33及び外周部材35の径方向を、単に「径方向」と記して図に矢印Rで示す。
スタック本体33及び外周部材35は、軸方向において高温側熱交換器22と低温側熱交換器24との間に挟まれて設けられている。スタック本体33及び外周部材35には、軸方向を高温側熱交換器22から低温側熱交換器24に向かうに従って低温となる温度勾配が形成される。
なお、本実施形態においては、スタック本体33と外周部材35との間には、スタック本体33の熱が、外周部材35に伝達されることを抑制可能な空間(以下、断熱用空間と記す)37が形成されている。断熱用空間37は、スタック本体33の径方向外側を囲う略筒状をなす空間として構成されている。断熱用空間37により、高温側熱交換器22からスタック本体33に伝達された熱が、当該スタック本体33から外周部材35に伝達されることを抑制している。
なお、以下の説明において、高温側熱交換器22のうち径方向外側を構成する部分を「外周部」と記して図に符号22eで示す。同様に、低温側熱交換器24のうち径方向外側を構成する部分を「外周部」と記して図に符号24eで示す。
外周部材35は、軸方向高温側の端面が、高温側熱交換器22の外周部22eに結合されている。また、外周部材35は、軸方向低温側の端面が、低温側熱交換器24の外周部24eに結合されている。
高温側熱交換器22のうち外周部22eの径方向内側には、軸方向高温側に凹む「凹み22a」が形成されている。同様に、低温側熱交換器24のうち外周部24eの径方向内側には、軸方向低温側に凹む「凹み24a」が形成されている。高温側熱交換器22の凹み22aと低温側熱交換器24の凹み24aとの間には、スタック本体33が配置される。すなわちスタック本体33は、凹み22aと凹み24aとの間に挟み込まれて、高温側熱交換器22と低温側熱交換器24との間において保持されている。
高温側熱交換器22のうち凹み22aの軸方向高温側、すなわちスタック本体33と反対側には、高温側熱交換器22を軸方向に貫通しており、作動流体が貫流可能なスリット23が形成されている。同様に、低温側熱交換器24のうち凹み24aの軸方向低温側、すなわちスタック本体33と反対側には、低温側熱交換器24を軸方向に貫通しており、作動流体が貫流可能なスリット25が形成されている。
上述した吸熱器側配管17内と放熱器側配管15内とは、高温側熱交換器22のスリット23、スタック本体33の貫通通路31、及び低温側熱交換器24のスリット25を介して連通している。高温側熱交換器22からの熱は、主にスタック本体33を介して低温側熱交換器24に伝達される。
このとき、スタック本体33において、貫通通路31を画定する壁体38及び壁体39(図4参照)には、高温側熱交換器22側から低温側熱交換器24側に向かうに従って低温となる温度勾配が形成される。このような温度勾配が形成されたスタック本体33は、貫通通路31内にある作動流体との間で熱交換を行う。貫通通路31内の作動流体は、膨張と圧縮を繰り返し、音圧を発生させる。このようにして、高温側熱交換器22からスタック本体33に伝達された熱エネルギは、作動流体の音響エネルギに変換される。
以上のように構成されたスタック30において、スタック本体33は、軸方向Aにおいて高温側熱交換器22から低温側熱交換器24に向かうに従って、当該スタック本体33を構成する材料が異なるように構成されており、本実施形態においては、3つの部分から構成されている。具体的には、スタック本体33は、高温側熱交換器22側を構成する端部(以下、単に「高温側端部」と記す)40と、低温側熱交換器24側を構成する端部(以下、単に「低温側端部」と記す)60と、軸方向において高温側端部40と低温側端部60との間に設けられている部分(以下、軸方向中間部と記す)50とを有している。
高温側端部40は、高温側熱交換器22の凹み22aに挿入されており、スリット23と対向している。高温側端部40のうち少なくとも一部は、高温側熱交換器22の外周部22eの径方向内側に配置されている。スタック本体33の高温側端部40は、高温側熱交換器22から受けた熱が、スタック本体33の径方向において均一に伝わるようにするために、比較的、熱伝導率が高い材料により構成されている。当該材料には、金属等の比較的熱伝導率が高い材料を用いることができる。
同様に、低温側端部60は、低温側熱交換器24の凹み24aに挿入されており、スリット25と対向している。低温側端部60のうち少なくとも一部は、低温側熱交換器24の外周部24eの径方向内側に配置されている。スタック本体33の低温側端部60も、金属等の比較的熱伝導率が高い材料により構成されている。本実施形態においては、高温側端部40と同一の材料により構成されている。
一方、軸方向中間部50は、高温側端部40及び低温側端部60に比べて、熱伝導率が低い材料で構成されている。当該材料には、比較的熱伝導率が低い金属や、セラミックス等を用いることができる。
スタック本体33の高温側端部40、軸方向中間部50及び低温側端部60は、軸方向Aに直交する横断面が、図4に示す同一の形状をなしており、一体に結合されている。スタック本体33は、軸方向A(図3参照)と直交する方向である第1直交方向G1に延びる壁体38と、当該第1直交方向G1及び軸方向Aに直交する第2直交方向G2に延びる壁体39により、貫通通路31が画定されている。貫通通路31は、第1直交方向G1及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されており、軸方向Aに延びている。
以上のように構成されたスタック30において、図3に示すように、スタック本体33の高温側端部40は、熱が比較的伝導しやすいように構成されているため、高温側熱交換器22からの熱を受けて形成される直交方向(例えば、径方向)の温度分布を比較的均一なものにすることができる。同様に、スタック本体33の低温側端部60も、熱が比較的伝導し易いように構成されているため、低温側熱交換器24により冷却されて形成される径方向の温度分布を、比較的均一なものにすることができる。
これにより、軸方向中間部50のうち軸方向高温側は、直交方向において比較的均一な温度分布が形成されている高温側端部40から熱を受けることができる。軸方向中間部50は、高温側端部40からの熱を、軸方向低温側に伝達すると共に、貫通通路31にある作動流体との間で熱交換を行う。
高温側端部40から受けた熱のうち、軸方向中間部50において作動流体に伝達されて音響エネルギに変換されなかった熱は、低温側端部60に伝達される。低温側端部60においても直交方向において比較的均一な温度分布が形成されている。このため、軸方向中間部50においても、直交方向においては比較的均一な温度分布となり、且つ軸方向においては高温側端部40から低温側端部60に向かうに従って低温となる温度勾配が形成される。
軸方向中間部50は、熱が比較的伝導されにくいよう構成されている。このため、高温側端部40から受けた熱が、作動流体との間で熱交換が行われずに、低温側端部60に伝達されて、低温側熱交換器24から外部に排出されることを、抑制することができる。すなわち、高温側端部40から受けた熱のうち、作動流体との間の熱交換に供される熱の割合を増大させることができる。
なお、本実施形態においてスタック本体33は、熱伝導率が高い材料で構成された高温側端部40及び低温側端部60と、熱伝導率が低い材料で構成された軸方向中間部50との3つの部分で構成されているものとしたが、本発明に係るスタックは、この態様に限定されるものではない。本発明に係るスタックは、熱伝導率が高い材料で構成されており高温側熱交換器からの熱を受ける高温側端部と、当該高温側端部からの熱を低温側熱交換器に伝達する低温側端部とを有し、軸方向Aにおいて高温側端部と低温側端部との間に、熱伝導率が低い材料で構成された部分が配設されていれば良い。
例えば、高温側端部40と低温側端部60との間に、熱伝導率が低い材料で構成された部分(低熱伝導部)が複数配列されて、軸方向においてこれら低熱伝導部の間に、熱伝導率が高い材料により構成された部分(高熱伝導部)が配置されるものとしても良い。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態のスタックと、その周辺構造について図5〜図7を用いて説明する。図5は、本実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図6は、本実施形態のスタックの横断面図である。図7は、本実施形態のスタック本体の構造を説明する模式図であり、一例として、高温側端部と軸方向中間部との境界部分を示している。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態のスタックと、その周辺構造について図5〜図7を用いて説明する。図5は、本実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図6は、本実施形態のスタックの横断面図である。図7は、本実施形態のスタック本体の構造を説明する模式図であり、一例として、高温側端部と軸方向中間部との境界部分を示している。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の熱音響装置の音圧発生部20Cにおいて、スタック30Cは、外装をなす外周部材35と、外周部材35の径方向内側に設けられたスタック本体33Cとを有している。スタック本体33Cのうち高温側端部40Cは、高温側熱交換器22の外周部22eの径方向内側に配置されており、低温側端部60Cは、低温側熱交換器24の外周部24eの径方向内側に配置されている。
スタック本体33Cのうち、高温側端部40C及び低温側端部60Cは、熱伝導率が比較的高い材料で構成されている。加えて、スタック本体33Cは、外周部材35の径方向内側に、高温側端部40C及び低温側端部60Cに比べて熱伝導率が低い材料で構成された軸方向中間部50Cを有している。
図5及び図6に示すように、スタック本体33Cは、軸方向A、軸方向Aに直交する第1直交方向G1、及び第1直交方向G1及び軸方向Aに直交する第2直交方向G2に、それぞれ立方格子が配列された構造をなしている。当該構造について、以下に詳細を説明する。
図5に示すように、スタック本体33Cは、軸方向Aに延びている部分(以下、軸方向延伸部と記す)44,55,66が、第1直交方向G1及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。スタック本体33Cのうち高温側端部40Cには、軸方向延伸部44が設けられており、軸方向中間部50Cには、軸方向延伸部55が設けられており、低温側端部60Cは、軸方向延伸部66が設けられている。
また、スタック本体33Cは、軸方向Aに直交する第1直交方向G1に延びている部分(以下、直交方向延伸部と記す)を有している。本実施形態においては、直交方向延伸部として、図5及び図6に示すように、第1直交方向G1に延びている部分(以下、第1直交方向延伸部と記す)41,51,61が、軸方向A及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。スタック本体33Cのうち高温側端部40Cには、第1直交方向延伸部41が設けられており、軸方向中間部50Cには、第1直交方向延伸部51が設けられており、低温側端部60Cには、第1直交方向延伸部61が設けられている。
また、スタック本体33Cは、直交方向延伸部として、軸方向Aと第1直交方向G1に直交する第2直交方向G2に延びている部分(以下、第2直交方向延伸部と記す)42,52が、軸方向A及び第1直交方向G1にそれぞれ配列されている。図6及び図7に示すように、スタック本体33Cのうち高温側端部40Cには、第2直交方向延伸部42(図7参照)が設けられており、軸方向中間部50Cには、第2直交方向延伸部52(図6及び図7参照)が設けられている。
なお、図示しないものの、低温側端部60Cにも、高温側端部40C及び軸方向中間部50Cと同様に、第2直交方向延伸部(図示せず)が設けられている。なお、図5及び図7においては、軸方向中間部50Cの軸方向延伸部55と直交方向延伸部51,52を破線で示している。
また、図7においては、軸方向中間部50Cにおいて軸方向延伸部55と直交方向延伸部51,52が交差する部分(以下、交差部と記す)53を黒点で示している。同様に、高温側端部40Cにおいて軸方向延伸部44と直交方向延伸部41,42が交差する部分(以下、交差部と記す)43を黒点で示している。
また、本実施形態のスタック本体33Cにおいて、軸方向延伸部44,55,66の横断面(すなわち軸方向Aに直交する断面)と、第1直交方向延伸部41,51,61の横断面(すなわち第1直交方向G1に直交する断面)と、第2直交方向延伸部42,52の横断面(すなわち第2直交方向G2に直交する断面)は、断面積が、同一となるよう構成されている。
本実施形態のスタック本体33Cにおいて、高温側端部40C、すなわち、軸方向延伸部44、第1直交方向延伸部41、第2直交方向延伸部42及び交差部43は、比較的熱伝導率が高い材料で構成されている。加えて、低温側端部60C、すなわち軸方向延伸部66、第1直交方向延伸部61及び第2直交方向延伸部(図示せず)は、高温側端部40Cと同じ材料すなわち熱伝導率が高い材料で構成されている。
一方、軸方向中間部50C、すなわち軸方向延伸部55、第1直交方向延伸部51、第2直交方向延伸部52及び交差部53は、上述した高温側端部40C及び低温側端部60Cに比べて熱伝導率が低い材料で構成されている。
これにより、本実施形態のスタック30Cにおいても、高温側端部40C及び低温側端部60Cにおいては、熱が伝導されやすくなるよう構成されており、高温側端部40C及び低温側端部60Cにおける直交方向(例えば、径方向)の温度分布を比較的均一なものすることができる。加えて、軸方向中間部50Cにおいては、高温側端部40Cから受けた熱が、作動流体との間で熱交換が行われずに、低温側端部60Cに伝達されてしまい、低温側熱交換器24から外部に排出されることを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、軸方向中間部50Cのうち軸方向延伸部55と直交方向延伸部51,52が、熱伝導率が比較的低い材料で構成されており、高温側端部40Cのうち軸方向延伸部44と直交方向延伸部41,42と、低温側端部60Cのうち軸方向延伸部66と直交方向延伸部61が、熱伝導率が比較的高い材料で構成されているものとしたが、本発明に係る軸方向中間部、高温側端部及び低温側端部の態様は、これに限定されるものではない。直交方向(第1直交方向及び第2直交方向)には、比較的熱が伝導されやすいよう構成され、軸方向には、比較的熱が伝導されにくいよう構成すればよい。すなわち、軸方向中間部50Cの軸方向延伸部55は、高温側端部40Cの直交方向延伸部41,42および低温側端部60Cの直交方向延伸部51,52に比べて熱伝導率が低い材料で構成されていれば良い。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態のスタックと、その周辺構造について図8〜図10を用いて説明する。図8は、本実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図9は、本実施形態のスタックの横断面図である。図10は、本実施形態のスタック本体の構造を説明する模式図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3の実施形態のスタックと、その周辺構造について図8〜図10を用いて説明する。図8は、本実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図9は、本実施形態のスタックの横断面図である。図10は、本実施形態のスタック本体の構造を説明する模式図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の熱音響装置の音圧発生部20Eにおいて、スタック30Eは、外装をなす外周部材35と、外周部材35の径方向内側に設けられたスタック本体33Eとを有している。スタック本体33Eのうち軸方向高温側の端部は、高温側熱交換器22の外周部22eの径方向内側に配置されており、軸方向低温側の端部は、低温側熱交換器24の外周部24eの径方向内側に配置されている。
スタック本体33Eは、上述した第2の実施形態と同様に、軸方向A、軸方向Aに直交する第1直交方向G1、及び第1直交方向G1及び軸方向Aに直交する第2直交方向G2に、それぞれ立方格子が配列された構造をなしている。
図8に示すように、スタック本体33Eは、軸方向Aに延びている軸方向延伸部55Eが、第1直交方向G1及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。また、スタック本体33Eは、軸方向Aに直交する方向に延びている直交方向延伸部を有している。
スタック本体33Eは、図8〜図10に示すように、第1直交方向G1に延びている第1直交方向延伸部51Eが、軸方向A及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。加えて、スタック本体33Eは、第2直交方向G2に延びている第2直交方向延伸部52Eが、軸方向A及び第1直交方向G1にそれぞれ配列されている。なお、図8及び図10においては、軸方向延伸部55Eを破線で示している。また、図10においては、軸方向延伸部55Eと直交方向延伸部51E,52Eが交差する交差部53Eを、黒点で示している。
なお、本実施形態のスタック本体33Eにおいて、軸方向延伸部55Eの横断面と、第1直交方向延伸部51Eの横断面と、第2直交方向延伸部52Eの横断面は、断面積が、略同一となるよう構成されている。
本実施形態のスタック本体33Eにおいて、軸方向Aと直交する方向に延びている第1直交方向延伸部51E及び第2直交方向延伸部52Eは、比較的熱伝導率が高い材料で構成されている。一方、軸方向Aに延びている軸方向延伸部55Eは、第1直交方向延伸部51E及び第2直交方向延伸部52Eに比べて熱伝導率が低い材料で構成されている。
なお、スタック本体33のうち交差部53Eについては、直交方向延伸部51E,52Eと同じ材料(熱伝導率が高い材料)で構成されても良いし、軸方向延伸部55Eと同じ材料(熱伝導率が低い材料)で構成されるものとしても良い。
これにより、本実施形態のスタック本体33Eは、直交方向には熱が伝導されやすくなるよう構成されており、軸方向には比較的熱が伝導されにくくなるよう構成されている。スタック本体33Eの直交方向(例えば、径方向)の温度分布を比較的均一なものにしつつ、スタック本体33Eにおいて、高温側熱交換器22から受けた熱が、作動流体との間で熱交換が行われずに、低温側熱交換器24に伝達されて、外部に排出されることを抑制することができる。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態のスタックと、その周辺構造について図11〜図14を用いて説明する。図11は、第4の実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図12は、第4の実施形態のスタックの横断面図である。図13は、第4の実施形態のスタック本体の構造を説明する模式図である。図14は、第4の実施形態の変形例のスタック本体の構造を説明する斜視図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第4の実施形態のスタックと、その周辺構造について図11〜図14を用いて説明する。図11は、第4の実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図12は、第4の実施形態のスタックの横断面図である。図13は、第4の実施形態のスタック本体の構造を説明する模式図である。図14は、第4の実施形態の変形例のスタック本体の構造を説明する斜視図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態の熱音響装置の音圧発生部20Gにおいて、スタック30Gは、外装をなす外周部材35と、外周部材35の径方向内側に設けられたスタック本体33Gとを有している。スタック本体33Gのうち軸方向高温側の端部は、高温側熱交換器22の外周部22eの径方向内側に配置されており、軸方向低温側の端部は、低温側熱交換器24の外周部24eの径方向内側に配置されている。
スタック本体33Gは、上述した第2の実施形態と同様に、軸方向A、第1直交方向G1、及び第2直交方向G2に、それぞれ立方格子が配列された構造をなしている。
図11に示すように、スタック本体33Gは、軸方向Aに軸方向延伸部55Gが、第1直交方向G1及び第2直交方向G2(図12参照)にそれぞれ配列されている。また、スタック本体33Gは、軸方向Aに直交する方向に延びている直交方向延伸部を有している。
スタック本体33Gは、図11〜図13に示すように、第1直交方向G1に延びている第1直交方向延伸部51Gが、軸方向A及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。加えて、スタック本体33Gは、第2直交方向G2に延びている第2直交方向延伸部52Gが、軸方向A及び第1直交方向G1にそれぞれ配列されている。
軸方向延伸部55Gの横断面と、第1直交方向延伸部51Gの横断面と、第2直交方向延伸部52Gの横断面は、円形をなしている。すなわち、軸方向延伸部55G、第1直交方向延伸部51G及び第2直交方向延伸部52Gは、それぞれ棒状をなしている。なお、図11〜図13において、直交方向延伸部51G,52Gを太線で示している。
本実施形態のスタック本体33Gにおいては、軸方向延伸部55Gの横断面は、第1直交方向延伸部51Gの横断面及び第2直交方向延伸部52Gの横断面に比べて、断面積が小さくなるよう構成されている。なお、軸方向延伸部55Gを構成する材料、第1直交方向延伸部51Gを構成する材料及び第2直交方向延伸部52Gを構成する材料については、同じものが使用されている。
このようにして本実施形態のスタック本体33Gは、直交方向には熱が伝導されやすくなるよう構成されており、軸方向には、比較的熱が伝導されにくくなるように構成されている。本実施形態のスタック30Gは、スタック本体33Gの直交方向(例えば、径方向)の温度を比較的均一なものとしつつ、スタック本体33Gにおいて、高温側熱交換器22から受けた熱が、作動流体との間で熱交換が行われずに低温側熱交換器24に伝達されて外部に排出されることを抑制することができる。
なお、本実施形態において、軸方向延伸部55Gの横断面と、第1直交方向延伸部51Gの横断面と、第2直交方向延伸部52Gの横断面は、円形をなしているものとしたが、本発明に係る軸方向延伸部、第1直交方向延伸部、第2直交方向延伸部は、この態様に限定されるものではない。これら部分の横断面は、正方形等の矩形をなしているものとしても良い。
また、本実施形態において、軸方向延伸部55Gの横断面と、第1直交方向延伸部51Gの横断面と、第2直交方向延伸部52Gの横断面は、同一の形状をなしているものとしたが、本発明に係る軸方向延伸部、第1直交方向延伸部及び第2直交方向延伸部の形状は、上述した態様に限定されるものではない。
例えば、図14に示す変形例のスタック本体33Hのように、直交方向延伸部、すなわち第1直交方向延伸部51Hと第2直交方向延伸部52Hは、横断面が長方形状をなしており、長手方向(図に矢印Lで示す)に延びる板状をなしているものとしても良い。スタック本体33Hにおいて、第1直交方向延伸部51Hは、長手方向Lが第1直交方向G1に延び、幅方向(図に矢印Wで示す)が軸方向Aに延び、且つ厚さ方向(図に矢印Tで示す)が第2直交方向G2に延びるよう配置されている。同様に、第2直交方向延伸部52Hは、長手方向が第2直交方向G2に延び、幅方向が軸方向Aに延び、厚さ方向が第1直交方向G1に延びるように配置されている。なお、軸方向延伸部55Gは、横断面が円形をなしている。
このように構成することで、スタック本体33H内における作動流体が貫流する通路の横断面(軸方向Aに直交する断面)の断面積を確保しつつ、作動流体と直交方向延伸部との接触面積を、横断面が円形をなしている場合に比べて大きくすることができる。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態のスタックと、その周辺構造について図15〜図17を用いて説明する。図15は、本実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図16は、本実施形態のスタックの横断面図であり、スタック本体の高温側端部と、その周辺構成を示す横断面図である。図17は、本実施形態のスタックの横断面図であり、スタック本体の軸方向中間部と、その周辺を示す横断面図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第5の実施形態のスタックと、その周辺構造について図15〜図17を用いて説明する。図15は、本実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図16は、本実施形態のスタックの横断面図であり、スタック本体の高温側端部と、その周辺構成を示す横断面図である。図17は、本実施形態のスタックの横断面図であり、スタック本体の軸方向中間部と、その周辺を示す横断面図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態の熱音響装置の音圧発生部20Jにおいて、スタック30Jは、外装をなす外周部材35と、外周部材35の径方向内側に設けられたスタック本体33Jとを有している。スタック本体33Jは、高温側熱交換器22側を構成する端部である高温側端部40Jと、低温側熱交換器24側を構成する端部である低温側端部60Jと、軸方向Aにおいて高温側端部40Jと低温側端部60Jとの間に設けられた軸方向中間部50Jとを有している。
高温側端部40Jは、高温側熱交換器22の外周部22eの径方向内側に配置されている。一方、低温側端部60Jは、低温側熱交換器24の外周部24eの径方向内側に配置されている。軸方向中間部50Jは、その大部分が外周部材35の径方向内側に配置されている。
図15〜図17に示すように、スタック本体33Jは、軸方向A、軸方向Aに直交する第1直交方向G1、及び第1直交方向G1及び軸方向Aに直交する第2直交方向G2に、それぞれ立方格子が配列された構造をなしている。当該構造について、以下に詳細を説明する。
図15に示すように、スタック本体33J、軸方向Aに延びている部分(以下、軸方向延伸部と記す)44J,55J,66Jが、第1直交方向G1及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。スタック本体33Jのうち高温側端部40Jには、軸方向延伸部44Jが設けられており、軸方向中間部50Jには、軸方向延伸部55Jが設けられており、低温側端部60Jは、軸方向延伸部66Jが設けられている。
また、スタック本体33Jは、軸方向Aに直交する第1直交方向G1に延びている部分(以下、直交方向延伸部と記す)を有している。本実施形態においては、直交方向延伸部として、図15及び図16に示すように、第1直交方向G1に延びている部分(以下、第1直交方向延伸部と記す)41J,51J,61Jが、軸方向A及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。スタック本体33Jのうち高温側端部40Jには、第1直交方向延伸部41Jが設けられており、軸方向中間部50Jには、第1直交方向延伸部51Jが設けられており、低温側端部60Jには、第1直交方向延伸部61Jが設けられている。
また、スタック本体33Jは、図16及び図17に示すように、直交方向延伸部として、軸方向Aと第1直交方向G1に直交する第2直交方向G2に延びている部分(以下、第2直交方向延伸部と記す)42J,52Jが、軸方向A及び第1直交方向G1にそれぞれ配列されている。スタック本体33Jのうち高温側端部40Jには、第2直交方向延伸部42J(図16参照)が設けられており、軸方向中間部50Jには、第2直交方向延伸部52J(図17参照)が設けられている。なお、図示しないものの、低温側端部60Jにも、高温側端部40J及び軸方向中間部50Jと同様に、第2直交方向延伸部(図示せず)が設けられている。
なお、スタック本体33Jにおいては、軸方向中間部50Jを構成する材料、高温側端部40Jを構成する材料、及び低温側端部60Jを構成する材料については、同じものが使用されている。
本実施形態の軸方向中間部50Jにおいて、軸方向延伸部55Jの横断面、第1直交方向延伸部51Jの横断面及び第2直交方向延伸部52Jの横断面は、高温側端部40Jの軸方向延伸部44J、第1直交方向延伸部41J及び第2直交方向延伸部42Jに比べて、断面積が小さくなるよう構成されている。加えて、軸方向延伸部55Jの横断面、第1直交方向延伸部51Jの横断面及び第2直交方向延伸部52Jの横断面は、低温側端部60Jの軸方向延伸部66J、第1直交方向延伸部61J及び第2直交方向延伸部(図示せず)に比べて、断面積が小さくなるよう構成されている。なお、図15及び図16においては、断面積が大きく構成されている部分、すなわち、高温側端部40Jの軸方向延伸部44J及び直交方向延伸部41J,42Jと、低温側端部60Jの軸方向延伸部66J及び直交方向延伸部61Jを太線で示している。
本実施形態のスタック30Jにおいても、高温側端部40J及び低温側端部60Jにおいては、熱が伝導されやすくなるよう構成されており、高温側端部40J及び低温側端部60Jにおける直交方向(例えば、径方向)の温度分布を比較的均一なものすることができる。加えて、軸方向中間部50Jにおいては、高温側端部40Jから受けた熱が、作動流体との間で熱交換が行われずに、低温側端部60J伝達されてしまい、低温側熱交換器24から外部に排出されることを抑制することができる。
〔第6の実施形態〕
第6の実施形態のスタックと、その周辺構造について図18〜図20を用いて説明する。図18は、第6の実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図19は、第6の実施形態のスタックの横断面図であり、スタック本体の高温側端部と、その周辺構成を示す横断面図である。図20は、第6の実施形態のスタックの横断面図であり、スタック本体の軸方向中間部と、その周辺を示す横断面図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第6の実施形態のスタックと、その周辺構造について図18〜図20を用いて説明する。図18は、第6の実施形態のスタックの縦断面図であり、スタック本体とその周辺構造を示す縦断面図である。図19は、第6の実施形態のスタックの横断面図であり、スタック本体の高温側端部と、その周辺構成を示す横断面図である。図20は、第6の実施形態のスタックの横断面図であり、スタック本体の軸方向中間部と、その周辺を示す横断面図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図18に示すように、本実施形態の熱音響装置の音圧発生部20Kにおいて、スタック30Kは、外装をなす外周部材35と、外周部材35の径方向内側に設けられたスタック本体33Kとを有している。スタック本体33Kは、高温側熱交換器22側を構成する端部である高温側端部40Kと、低温側熱交換器24側を構成する端部である低温側端部60Kと、軸方向Aにおいて高温側端部40Kと低温側端部60Kとの間に設けられた軸方向中間部50Kとを有している。
高温側端部40Kは、スタック本体33Kのうち高温側熱交換器22の外周部22eの径方向内側に配置されている部分である。一方、低温側端部60Kは、低温側熱交換器24の外周部24eの径方向内側に配置されている部分である。軸方向中間部50Kは、外周部材35の径方向内側に配置されている部分である。
図18〜図20に示すように、スタック本体33Kは、軸方向A、軸方向Aに直交する第1直交方向G1、及び第1直交方向G1及び軸方向Aに直交する第2直交方向G2に、それぞれ立方格子が配列された構造をなしている。当該構造について、以下に詳細を説明する。
図18に示すように、スタック本体33Kは、軸方向Aに延びている部分(以下、軸方向延伸部と記す)44K,55K,66Kが、第1直交方向G1及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。スタック本体33Kのうち高温側端部40Kには、軸方向延伸部44Kが設けられており、軸方向中間部50Kには、軸方向延伸部55Kが設けられており、低温側端部60Kは、軸方向延伸部66Kが設けられている。
また、スタック本体33Kは、軸方向Aに直交する第1直交方向G1に延びている部分(以下、直交方向延伸部と記す)を有している。本実施形態においては、直交方向延伸部として、図18及び図19に示すように、第1直交方向G1に延びている部分(以下、第1直交方向延伸部と記す)41K,51K,61Kが、軸方向A及び第2直交方向G2にそれぞれ配列されている。スタック本体33Kのうち高温側端部40Kには、第1直交方向延伸部41Kが設けられており、軸方向中間部50Kには、第1直交方向延伸部51Kが設けられており、低温側端部60Kには、第1直交方向延伸部61Kが設けられている。
また、スタック本体33Kは、図19及び図20に示すように、直交方向延伸部として、軸方向Aと第1直交方向G1に直交する第2直交方向G2に延びている部分(以下、第2直交方向延伸部と記す)42K,52Kが、軸方向A及び第1直交方向G1にそれぞれ配列されている。スタック本体33Kのうち高温側端部40Kには、第2直交方向延伸部42K(図19参照)が設けられており、軸方向中間部50Kには、第2直交方向延伸部52K(図20参照)が設けられている。なお、図示しないものの、低温側端部60Kにも、高温側端部40K及び軸方向中間部50Kと同様に、第2直交方向延伸部が設けられている。
なお、スタック本体33Kにおいては、軸方向中間部50Kを構成する材料、高温側端部40Kを構成する材料、及び低温側端部60Kを構成する材料については、同じものが使用されている。
また、高温側端部40Kの軸方向延伸部44K、第1直交方向延伸部41K及び第2直交方向延伸部42Kと、低温側端部60Kの軸方向延伸部66K、第1直交方向延伸部61K及び第2直交方向延伸部(図示せず)と、軸方向中間部50Kの軸方向延伸部55K、第1直交方向延伸部51K及び第2直交方向延伸部52Kは、断面積が同一となるよう構成されている。
本実施形態のスタック本体33Kの軸方向中間部50Kにおいて軸方向延伸部55Kが直交方向に配列される間隔と、第1直交方向延伸部51K及び第2直交方向延伸部52Kが軸方向に配列される間隔は、高温側端部40K及び低温側端部60Kに比べて大きくなるよう構成されている。
より詳細には、軸方向中間部50Kにおいて軸方向延伸部55Kが第1直交方向G1に配列される間隔及び第2直交方向G2に配列される間隔(図20に寸法P5で示す)は、高温側端部40Kにおいて軸方向延伸部44Kが第1直交方向G1に配列される間隔及び第2直交方向G2に配列される間隔(図19に寸法P4で示す)に比べて、それぞれ大きくなるよう構成されている。
また、図18に示すように、軸方向中間部50Kにおいて第1直交方向延伸部51Kが軸方向Aに配列される間隔(図に寸法P6で示す)は、高温側端部40Kにおいて第1直交方向延伸部41Kが軸方向Aに配列される間隔と、低温側端部60Kにおいて第1直交方向延伸部61Kが軸方向に配列される間隔に比べて大きくなるよう構成されている。同様に、軸方向中間部50Kにおいて第2直交方向延伸部52Kが軸方向Aに配列される間隔は、高温側端部40Kにおいて第2直交方向延伸部42Kが軸方向Aに配列される間隔と、低温側端部60Kにおいて第2直交方向延伸部62Kが軸方向に配列される間隔に比べて大きくなるよう構成されている。
このように構成されたスタック本体33Kは、軸方向中間部50Kの軸方向延伸部55Kの横断面の断面積の合計が、高温側端部40Kの軸方向延伸部44Kの横断面の断面積の合計に比べて小さくなり、低温側端部60Kの軸方向延伸部66Kの横断面の断面積の合計に比べて小さくなる。また、スタック本体33Kは、軸方向中間部50Kの第1直交方向延伸部51Kの横断面の断面積の合計が、高温側端部40Kの第1直交方向延伸部41Kの横断面の断面積の合計に比べて小さくなり、低温側端部60Kの第1直交方向延伸部61Kの横断面の断面積の合計に比べて小さくなる。同様に、スタック本体33Kは、軸方向中間部50Kの第2直交方向延伸部52Kの横断面の断面積の合計が、高温側端部40Kの第2直交方向延伸部42Kの横断面の断面積の合計に比べて小さくなり、低温側端部60Kの第2直交方向延伸部(図示せず)の横断面の断面積の合計に比べて小さくなる。
つまり、スタック本体33Kは、高温側端部40Kと低温側端部60Kにおいては、軸方向延伸部44K,66K、第1直交方向延伸部41K,61K及び第2直交方向延伸部42Kの密度が比較的高く、熱が伝導されやすいように構成されている。高温側端部40K及び低温側端部60Kにおける直交方向(例えば、径方向)の温度分布を比較的均一なものすることができる。
一方、軸方向中間部50Kにおいては、軸方向延伸部55K、第1直交方向延伸部51K及び第2直交方向延伸部52Kの密度が、高温側端部40K及び低温側端部60Kに比べて低く、熱が伝導されにくいように構成されており、高温側端部40Kから受けた熱が、作動流体との間で熱交換が行われずに、低温側端部60Kに伝達されてしまい、低温側熱交換器24から外部に排出されることを抑制することができる。
〔他の実施形態〕
上述した各実施形態において、スタックは、スタック本体と、外周部材とを有するものとしたが、本発明に係るスタックの態様は、これに限定されるものではない。本発明に係るスタックは、外周部材を有さず、スタック本体のみにより構成されており、スタック本体のうち径方向外側の壁面が、スタックの外装を構成しているものとして良い。
上述した各実施形態において、スタックは、スタック本体と、外周部材とを有するものとしたが、本発明に係るスタックの態様は、これに限定されるものではない。本発明に係るスタックは、外周部材を有さず、スタック本体のみにより構成されており、スタック本体のうち径方向外側の壁面が、スタックの外装を構成しているものとして良い。
また、上述した各実施形態において、各スタックは、熱音響装置の音圧発生部を構成するものとしたが、本発明は、図1及び図2に示す熱音響装置の冷熱発生部80のスタック82にも、適用することができる。この場合、スタック82は、低温側熱交換器である冷熱器86と高温側熱交換器である放熱器84との間で温度勾配が形成される。高温側熱交換器としての放熱器84は、スタック82からの冷熱を受けて外部に排出する。なお、上述した各実施形態の特徴的な構成を組み合わせて使用することも好適である。
本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,10B 熱音響装置
12 端部配管
14 中央配管
15 放熱器側配管
16 配管
17 吸熱器側配管
20,20C,20E,20G,20J,20K 音圧発生部
22 吸熱器(高温側熱交換器)
22a 凹み
22e 外周部
23 スリット
24 放熱器(低温側熱交換器)
24a 凹み
24e 外周部
25 スリット
30,30C,30E,30G,30J,30K スタック
31 貫通通路
33,33C,33E,33G,33H,33J,33K スタック本体
35 外周部材
37 断熱用空間
38 壁体
39 壁体
40,40C,40J,40K 高温側端部
41,41J,41K 第1直交方向延伸部(直交方向延伸部)
42,42J,42K 第2直交方向延伸部(直交方向延伸部)
44,44J,44K 軸方向延伸部
50,50C,50J,50K 軸方向中間部
51,51E,51G,51H,51J,51K 第1直交方向延伸部(直交方向延伸部)
52,52E,52G,52H,52J,52K 第2直交方向延伸部(直交方向延伸部)
55,55E,55G,55J,55K 軸方向延伸部
60,60C,60J,60K 低温側端部
61,61J,61K 第1直交方向延伸部(直交方向延伸部)
66,66J,66K 軸方向延伸部
80 冷熱発生部
82 スタック
84 放熱器(高温側熱交換器)
86 冷熱器(低温側熱交換器)
12 端部配管
14 中央配管
15 放熱器側配管
16 配管
17 吸熱器側配管
20,20C,20E,20G,20J,20K 音圧発生部
22 吸熱器(高温側熱交換器)
22a 凹み
22e 外周部
23 スリット
24 放熱器(低温側熱交換器)
24a 凹み
24e 外周部
25 スリット
30,30C,30E,30G,30J,30K スタック
31 貫通通路
33,33C,33E,33G,33H,33J,33K スタック本体
35 外周部材
37 断熱用空間
38 壁体
39 壁体
40,40C,40J,40K 高温側端部
41,41J,41K 第1直交方向延伸部(直交方向延伸部)
42,42J,42K 第2直交方向延伸部(直交方向延伸部)
44,44J,44K 軸方向延伸部
50,50C,50J,50K 軸方向中間部
51,51E,51G,51H,51J,51K 第1直交方向延伸部(直交方向延伸部)
52,52E,52G,52H,52J,52K 第2直交方向延伸部(直交方向延伸部)
55,55E,55G,55J,55K 軸方向延伸部
60,60C,60J,60K 低温側端部
61,61J,61K 第1直交方向延伸部(直交方向延伸部)
66,66J,66K 軸方向延伸部
80 冷熱発生部
82 スタック
84 放熱器(高温側熱交換器)
86 冷熱器(低温側熱交換器)
Claims (7)
- 高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、
前記高温側熱交換器側を構成する端部である高温側端部と、
前記低温側熱交換器側を構成する端部である低温側端部と、
前記軸方向において前記高温側端部と前記低温側端部との間に設けられており、前記高温側端部及び前記低温側端部に比べて熱伝導率が低い材料で構成されている軸方向中間部と、
を有する熱音響装置のスタック。 - 前記高温側端部、前記低温側端部および前記軸方向中間部は、
前記軸方向に延びている軸方向延伸部と、
前記軸方向と直交する方向に延びている直交方向延伸部と、
をそれぞれ有し、
前記軸方向中間部の軸方向延伸部は、前記高温側端部の直交方向延伸部及び前記低温側端部の直交方向延伸部に比べて、熱伝導率が低い材料で構成されている請求項1に記載の熱音響装置のスタック。 - 高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、
前記軸方向に直交する方向である直交方向に延びており、当該軸方向に複数配列されている直交方向延伸部と、
前記軸方向に延びており、前記直交方向に複数配列されている軸方向延伸部と、
を有し、
当該軸方向延伸部は、前記直交方向延伸部に比べて、熱伝導率が低い材料で構成されている
熱音響装置のスタック。 - 高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、
前記軸方向と直交する方向である直交方向に延びており、当該軸方向に複数配列されている直交方向延伸部と、
前記軸方向に延びており、前記直交方向に複数配列されている軸方向延伸部と、
を有し、
前記軸方向延伸部の横断面は、前記直交方向延伸部の横断面に比べて、断面積が小さくなるよう構成されている
熱音響装置のスタック。 - 高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、
前記高温側熱交換器側を構成する端部である高温側端部と、
前記低温側熱交換器側を構成する端部である低温側端部と、
前記軸方向において前記高温側端部と前記低温側端部との間に設けられた軸方向中間部と、
を有し、
前記高温側端部、前記低温側端部、及び前記軸方向中間部は、
前記軸方向に延びている軸方向延伸部と、
前記軸方向と直交する方向である直交方向に延びている直交方向延伸部と、
をそれぞれ有し、
前記軸方向中間部においては、前記軸方向延伸部の横断面及び前記直交方向延伸部の横断面が、前記高温側端部及び前記低温側端部に比べて、断面積が小さくなるよう構成されている
熱音響装置のスタック。 - 高温側熱交換器と低温側熱交換器との間において軸方向に作動流体が貫流可能な通路が複数形成されており、当該軸方向を高温側熱交換器から低温側熱交換器に向かうに従って低温となる温度勾配が形成され、作動流体との間で熱交換を行う熱音響装置のスタックであって、
前記高温側熱交換器側を構成する端部である高温側端部と、
前記低温側熱交換器側を構成する端部である低温側端部と、
前記軸方向において前記高温側端部と前記低温側端部との間に設けられた軸方向中間部と、
を有し、
前記高温側端部、前記低温側端部、及び前記軸方向中間部は、
前記軸方向に延びている軸方向延伸部と、
前記軸方向と直交する方向である直交方向に延びている直交方向延伸部と、
をそれぞれ有し、
前記軸方向中間部においては、前記軸方向延伸部が直交方向に配列される間隔と、前記直交方向延伸部が前記軸方向に配列される間隔とのうち少なくとも一方が、前記高温側端部及び前記低温側端部に比べて、大きくなるよう構成されている
熱音響装置のスタック。 - 高温側熱交換器と、
前記高温側熱交換器からの熱を受けて外部に排出する低温側熱交換器と、
前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器との間に設けられた請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のスタックと、
を備える熱音響装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014077556A JP2015200422A (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 熱音響装置のスタック及び熱音響装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014077556A JP2015200422A (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 熱音響装置のスタック及び熱音響装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015200422A true JP2015200422A (ja) | 2015-11-12 |
Family
ID=54551841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014077556A Pending JP2015200422A (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 熱音響装置のスタック及び熱音響装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2015200422A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019158232A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 三菱重工業株式会社 | 励振源および熱音響装置 |
| JP2022036460A (ja) * | 2020-08-24 | 2022-03-08 | 株式会社ジェイテクト | 熱音響装置 |
| JPWO2023181608A1 (ja) * | 2022-03-22 | 2023-09-28 |
-
2014
- 2014-04-04 JP JP2014077556A patent/JP2015200422A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019158232A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 三菱重工業株式会社 | 励振源および熱音響装置 |
| JP7019468B2 (ja) | 2018-03-13 | 2022-02-15 | 三菱重工業株式会社 | 励振源および熱音響装置 |
| JP2022036460A (ja) * | 2020-08-24 | 2022-03-08 | 株式会社ジェイテクト | 熱音響装置 |
| JP7484566B2 (ja) | 2020-08-24 | 2024-05-16 | 株式会社ジェイテクト | 熱音響装置 |
| JPWO2023181608A1 (ja) * | 2022-03-22 | 2023-09-28 |
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