JP2015201089A - 警報通知装置、警報通知システム及び警報通知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の機器において警報が発生した場合であっても、それぞれの警報の内容や重要度をユーザにわかり易く知らせることができる警報通知装置を提供する。
【解決手段】警報通知装置であるレーダ22は、少なくとも1つのセンサの検出情報を受信するとともに、前記センサ又は当該センサからの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する。レーダ22は、時刻同期部37と、警報音発生タイミング制御部33と、ブザー40と、を備える。時刻同期部37は、レーダ22の内部時計36と、他の警報通知装置の内部時計と、を同期させる。警報音発生タイミング制御部33は、レーダ22の内部時計36に基づいて、警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する。ブザー40は、警報音発生タイミング制御部33で制御されたタイミングで警報音を鳴らす。
【選択図】図2
【解決手段】警報通知装置であるレーダ22は、少なくとも1つのセンサの検出情報を受信するとともに、前記センサ又は当該センサからの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する。レーダ22は、時刻同期部37と、警報音発生タイミング制御部33と、ブザー40と、を備える。時刻同期部37は、レーダ22の内部時計36と、他の警報通知装置の内部時計と、を同期させる。警報音発生タイミング制御部33は、レーダ22の内部時計36に基づいて、警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する。ブザー40は、警報音発生タイミング制御部33で制御されたタイミングで警報音を鳴らす。
【選択図】図2
Description
本発明は、主として、警報を聴覚的な方法によってユーザに知らせる警報通知装置に関する。
計測機器など各種の機器を備えるシステムにおいては、各機器の稼動状況などを監視し、異常が生じた場合等には警報をユーザに通知して注意を喚起できるように構成することがある。近年、各種の監視システム及び各種の機器からの警報を視覚的又は聴覚的な方法でユーザに知らせる警報表示装置が提供されている。
特許文献1は、警報表示装置を開示する。この特許文献1の警報表示装置は、表示装置と、警報情報の取得部と、情報記憶部と、送信元分類リスト記憶部と、重要度リスト記憶部と、表示対象指定部と、情報選択部と、警報情報表示部と、警報の発生を音声によってユーザに通知する音声報知部と、を備えている。前記警報情報表示部は、前記情報選択部が前記各記憶部により記憶されたリストに基づいて、前記表示対象指定部により指定された表示対象から選択された表示警報情報のみをリスト表示する。特許文献1は、これにより、表示対象として指定された警報情報のみをリスト表示することで、警報情報を見やすく表示することができるとする。
特許文献2は、時刻同期方式を有する監視システムを開示する。特許文献2の監視制御システムは、監視装置と、制御装置と、基準時計と、内部時計と、を備える。内部時計は、前記基準時刻に同期した時刻信号と1ミリ秒周期のクロック信号をカウントして得た補助時刻を合成して内部時刻を演算する時計機能により、前記基準時刻と1ミリ秒単位で同期する。特許文献2は、これにより、監視対象の状態が変化した時に時刻を付加して記録する制御装置を2台以上備えるシステムにおいて、制御装置間で高精度に時刻を同期させることができるとする。
上記特許文献1においては、警報情報は主に画面に表示されるものである。なお、特許文献1の警報表示装置は音声報知部も備えているが、当該音声報知部は、単純に警報が発生したタイミングで音声によりユーザに通知するためのものである。しかし、例として、多種多様な航海機器が装備されている船上においては、複数の機器で警報が発生して警報音が鳴ると、警報音の種類や発生元の識別が困難であるとともに、複数の警報音が此処彼処で発生する喧噪によりユーザに不快を感じさせる可能性もある。
また、上記特許文献2の構成は、複数の機器の時刻を同期する監視システムを開示しているが、警報音を鳴らすことや、その鳴らすタイミングを制御することについて全く開示していない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、複数の機器において警報が発生した場合であっても、それぞれの警報の内容や重要度をユーザにわかり易く知らせることができる警報通知装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の警報通知装置が提供される。即ち、この警報通知装置は、少なくとも1つのセンサの検出情報を受信するとともに、前記センサ又は当該センサからの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する。前記警報通知装置は、時刻同期部と、警報音発生タイミング制御部と、音発生部と、を備える。前記時刻同期部は、自装置の内部時計と他の警報通知装置の内部時計とを同期させる。前記警報音発生タイミング制御部は、自装置の前記内部時計に基づいて、警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する。前記音発生部は、前記警報音発生タイミング制御部で制御されたタイミングで警報音を鳴らす。
これにより、警報をユーザに知らせるための警報音を鳴らすタイミングを、同期された時刻を基準にして、他の警報通知装置との関係で正確にコントロールすることができる。従って、例えば複数の警報通知装置において警報が同時に発生した場合でも、警報通知装置の間で警報音を鳴らすタイミングを調整できるので、ユーザに警報を直感的にわかり易く知らせることができる。
前記の警報通知装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この警報通知装置は、他の警報通知装置との関係で自装置の警報音を鳴らすタイミングに関する情報を記憶する記憶部を備える。前記警報音発生タイミング制御部は、前記情報に基づいて、自装置の警報音発生のタイミングで警報音を鳴らす。
これにより、同時に多数の警報通知装置で警報が発生した場合でも、此処彼処に煩雑な警報音が発生することを回避することができる。また、複数の警報通知装置が警報を秩序良くユーザに知らせることができる。
前記の警報通知装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記記憶部は、自装置の警報音を鳴らすタイミングに関する情報として、複数用意された時間枠のうち自装置が割り当てられた時間枠を特定する情報を記憶する。
これにより、同時に複数の警報通知装置で警報が発生したとき、各警報音を鳴らす時間を偏らせることなくユーザに通知することができる。
前記警報通知装置においては、前記警報音を鳴らすタイミングを、複数の警報通知装置からなるグループ毎に設定可能に構成されていることが好ましい。
これにより、同時に多数の警報通知装置で警報が発生した場合でも、装置群ごとにまとめて整理した形で警報音を鳴らすことで、ユーザにわかり易く通知することができる。
前記警報通知装置においては、自装置で警報が発生するとともに、自装置と同一グループに属する他の警報通知装置においても警報が発生している場合は、前記警報音発生タイミング制御部の制御により、当該他の警報通知装置と同時に警報音を鳴らすことが好ましい。
これにより、装置群ごとに同時に警報音を鳴らすことで、ユーザが警報を装置群ごとに把握して効率的に対応することができる。
前記警報通知装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この警報通知装置は、インタフェースと、警報音発生可否判定部と、を備える。前記インタフェースは、自装置で発生した警報の重要度に関する情報を送信可能であり、他の警報通知装置で発生した警報の重要度に関する情報を受信可能である。前記警報音発生可否判定部は、自装置で発生している警報の重要度より高い重要度の警報が他の警報通知装置で発生している場合は、自装置の警報音を鳴らさないように制御する。
これにより、多数の警報通知機器に警報が同時に発生した場合でも、同時に鳴る警報音の数を大幅に減少させることができる。また、ユーザは、警報音が鳴る順番に従うだけで、重要度の高い順に警報を確認していく合理的な対応を行うことができる。
前記警報通知装置においては、以下の構成とすることもできる。即ち、警報の重要度が複数段階で定められている。自装置で警報が発生するとともに、自装置の警報と同一の重要度の警報が他の警報通知装置で発生している場合は、前記警報音発生タイミング制御部の制御により、当該他の警報通知装置と同時に警報音を鳴らす。
これにより、複数の装置に警報が同時に発生した場合でも、重要度に基づいて整理した形で、警報をユーザにわかり易く通知することができる。
前記警報通知装置においては、他の警報通知装置と同時に警報音を鳴らす場合、前記警報音発生タイミング制御部の制御により、警報音の鳴り始めのタイミングが当該他の警報通知装置と揃えられることが好ましい。
これにより、異なる警報通知装置がそれぞれのタイミングで警報音を鳴らすことによる警報音の喧噪でユーザの不快感を惹起させるのを回避することができる。
前記警報通知装置においては、前記時刻同期部は、自装置又は他の警報通知装置の内部時計をGNSS時刻と同期させることが好ましい。
これにより、複数の警報通知装置の内部時計を、極めて正確なGNSS時刻と同期させることができる。従って、複数の警報通知装置が高精度でタイミング的に協調して警報音を鳴らすことができる。
前記警報通知装置においては、前記時刻同期部は、NTP又はSNTPを利用して、自装置の内部時計と他の警報通知装置の内部時計とを同期させることが好ましい。
これにより、複数の警報通知装置の内部時計を、極めて高い精度で同期させることができる。従って、各装置が正確なタイミングで協調動作することができる。
前記の警報通知装置においては、複数の前記警報通知装置が互いに接続され、ナビゲーション情報を提供することが好ましい。
これにより、複数の機器同士の間で情報を送受信することにより、ユーザにとって総合的に管理し易いナビゲーションシステムを提供することができる。
前記の警報通知装置は、レーダ又は電子海図情報表示システムであることが好ましい。
これにより、レーダ、ECDIS等の機器の間で警報音を鳴らすタイミングを調整できるので、ユーザに警報をわかり易く通知することができる。
前記の警報通知装置においては、前記センサは、GPS航法装置、方位センサ、音響測深器、レーダーセンサ、ドップラソナー、無線通信装置及び自動船舶識別装置のうち少なくとも何れかを含むことが好ましい。
これにより、多種多様なセンサからの検出情報を利用できる警報通知装置をユーザに提供することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の警報通知システムが提供される。即ち、この警報通知システムは、少なくとも1つのセンサと、複数の警報通知装置と、を備える。前記警報通知装置は、前記センサの検出情報を受信するとともに、前記センサ又は当該センサからの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する。前記複数の警報通知装置は、前記センサの検出情報に基づいてナビゲーション情報を提供するレーダ及び電子海図情報表示システムのうち少なくとも何れかを含む。前記センサは、GPS航法装置、方位センサ、音響測深器、レーダーセンサ、ドップラソナー、無線通信装置及びAISのうち少なくとも何れかを含む。前記警報通知装置のそれぞれは、時刻同期部と、警報音発生タイミング制御部と、音発生部と、を備える。前記時刻同期部は、自装置の内部時計と他の警報通知装置の内部時計とを同期させる。前記警報音発生タイミング制御部は、自装置の前記内部時計に基づいて、前記障害に基づく警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する。前記音発生部は、前記警報音発生タイミング制御部で制御されたタイミングで警報音を鳴らす。
これにより、センサの検出情報に基づいて、複数の機器による総合的なナビゲーションを提供できる。また、センサの障害等を示す警報をユーザに知らせるための警報音を鳴らすタイミングを、同期された時刻を基準にして、システムを構成する複数の警報通知装置の間で正確にコントロールすることができる。従って、例えば複数の警報通知装置において警報が同時に発生した場合でも、警報通知装置の間で警報音を鳴らすタイミングを調整できるので、ユーザに警報を直感的にわかり易く知らせる警報通知システムを提供することができる。
本発明の第3の観点によれば、以下の警報通知方法が提供される。即ち、この警報通知方法は、少なくとも1つのセンサの検出情報を受信するとともに、前記センサ又は当該センサからの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する警報通知装置において用いられる。そして、前記警報通知方法は、時刻同期工程と、警報音発生タイミング制御工程と、音発生工程と、を含む。前記時刻同期工程では、自装置の内部時計と他の警報通知装置の内部時計とを同期させる。前記警報音発生タイミング制御工程では、自装置の前記内部時計に基づいて、警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する。前記音発生工程では、前記警報音発生タイミング制御工程で制御されたタイミングで警報音を鳴らす。
これにより、警報をユーザに知らせるための警報音を鳴らすタイミングを、他の警報通知装置との関係でコントロールすることができる。従って、例えば複数の機器に警報が同時に発生した場合でも、ユーザがわかり易いようにタイミング的に整理された形で警報音を鳴らすことができる。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る警報通知システム1の模式図である。図2は、レーダ22が発生する警報音の制御のための構成を示すブロック図である。
第1実施形態の警報通知システム1は、ユーザにナビゲーション情報を提供するものである。この警報通知システム1は、GPS航法装置21と、レーダ22,23と、ECDIS24,25と、を備えている。なお、以下の説明では、上記に列挙した装置を単に「機器」と呼ぶことがある。これらの機器21〜25のうちレーダ22,23及びECDIS24,25は、何れもユーザに警報を通知することが可能に構成されており、本発明の警報通知装置に相当するものである。
これらの機器21〜25は、移動体である船舶のブリッジに設置されている。また、これらの機器21〜25は、船舶において構築されたネットワーク10にそれぞれ接続されている。機器21〜25は、ネットワーク10を介して、他の機器21〜25と各種の情報をやり取りすることができる。
ネットワーク10は、警報通知システム1に接続された機器が多種多様な情報をやり取りするための通信媒体である。ネットワーク10の規格としては特に限定されず、例えば、LANや、NMEA−0183に準拠したシリアルインタフェース等を使うことができる。
GPS航法装置21は、図示しないGPSアンテナを備えており、GPS測位により取得した自船の位置をディスプレイに表示することができる。また、GPS航法装置21は、取得した自船の位置の情報を他の機器22〜25に送信することができる。
レーダ22,23は、図示しないレーダアンテナを介してレーダ信号を送受信することにより、レーダ映像を生成してディスプレイに表示することができる。このレーダ映像の生成にあたっては、GPS航法装置21から得られた自船の位置の情報が用いられる。
ECDISとは、「Electronic Chart Display and Information System」(電子海図情報表示システム)の頭文字をとったものである。ECDIS24,25は、GPS航法装置21から自船の位置を取得するとともに、予め記憶されている電子海図情報に基づいて、自船周囲の海図をディスプレイに表示することができる。
上記したレーダ22,23及びECDIS24,25は何れも、警報を視覚的に通知する警報ランプやディスプレイ等を備えるとともに、ブザー(音発生部)40を更に備えている。従って、レーダ22,23及びECDIS24,25において警報が発生したときには、当該ブザー40を駆動して警報音を鳴らすことにより、当該警報をユーザに聴覚的に知らせることができるように構成されている。以下、レーダ22,23及びECDIS24,25においてブザー40を制御するための構成について説明する。なお、ブザー40に関連する部分ではレーダ22,23及びECDIS24,25の構成は良く似ているので、以下では、代表してレーダ22の構成を説明する。
図2に示すように、レーダ22は、インタフェース部31と、警報判断部32と、警報音発生タイミング制御部33と、警報音発生部34と、記憶部35と、内部時計36と、時刻同期部37と、を備えている。
インタフェース部31は、レーダ22とネットワーク10とを接続する部分である。レーダ22は、インタフェース部31を介して、ネットワーク10に接続された他の機器22〜25との間で各種の情報を送受信する。ネットワーク10を介してやり取りされる情報としては、時刻の同期に関する情報や、機器21〜25が発生している警報に関する情報等を挙げることができる。
警報判断部32は、レーダ22自身や他の機器21,23〜25の状況を監視して、警報を発生させるべきか否かを判断する。警報判断部32は、例えば、レーダ22自身に何らかの異常が発生したり、又はレーダ22が他の機器21,23〜25から受信すべき情報を受信できなかったりしたときに、必要に応じて警報を発生させる。
ここで、本実施形態の警報通知システム1において規定されている警報の重要度(優先度、緊急度、深刻度)の段階について説明する。本実施形態の警報通知システム1を構成する機器21〜25においては、重要度の高い順に、Alarmと、Warningと、Cautionと、からなる3段階の警報レベルが共通で定められている。Alarmは、ブリッジ当直員に対し、即時の注意と対応を要求することを示す。Warningは、現時点では緊急性はないものの、何らかの対応をしなければいつか危険を引き起こす可能性があることを示す。Cautionは、AlarmやWarningほど重要ではないものの、当該警報の状況に関する情報に注意し、継続して監視する必要があることを示す。
そして、レーダ22,23及びECDIS24,25においては、警報の重要度に応じて、ブザー40から鳴る警報音が異なるように設定されている。警報音を異ならせる方法は任意であり、ブザー40の鳴動と休止のパターンを変えたり、鳴る音の高さを変えたり、様々に考えられる。以下の説明では、発生した警報の重要度が「Alarm」の場合に鳴る警報音をAlarm音と、「Warning」の場合に鳴る警報音をWarning音と、「Caution」の場合に鳴る警報音をCaution音と、それぞれ呼ぶ場合がある。なお、重要度がAlarmとWarningのときのみ警報音を鳴らし、Cautionの場合には音を鳴らさないようにすることもできる。
警報音発生タイミング制御部33は、警報判断部32において警報を発生すべきと判断されたときに、後述の内部時計36から取得した時刻に基づいて、レーダ22自身が警報音を鳴らすタイミングを制御する。
警報音発生部34は、前記ブザー40に接続されている。警報音発生部34は、警報音発生タイミング制御部33で制御されたタイミングでブザー40を駆動し、警報音を鳴らす。
記憶部35は、警報の判断や警報音の制御に関する様々な情報を記憶する。記憶部35の記憶内容の例としては、警報判断部32で警報を発生すべきかどうかの判断基準や、発生させる場合はどの重要度の警報にするか、等の情報を挙げることができる。また、記憶部35は、警報音発生タイミング制御部33で警報を発生すべきタイミングに関する情報を記憶する。
内部時計36は、レーダ22自身が内蔵している時計であり、例えば水晶発振子を利用して構成することができる。
時刻同期部37は、レーダ22自身の内部時計36をGPS航法装置21の内部時計と同期するためのものである。
詳細に説明すると、GPS航法装置21は内部時計を備えており、また、このGPS航法装置21はGPS測位を行う関係上、極めて正確な時刻であるGPS時刻(GNSS時刻)を取得することができる。従って、GPS航法装置21は、このGPS時刻を利用して当該GPS航法装置21の内部時計36の時刻を適宜修正することにより、内部時計36の時刻を極めて正確に保つことができる。
このGPS航法装置21においては、公知のSNTP(Simple Network Time Protocol)を利用したSNTPサーバが動作している。一方、レーダ22における時刻同期部37は公知のSNTPクライアントとして動作し、自装置の内部時計36の誤差を修正する。具体的には、レーダ22の時刻同期部37は、GPS航法装置21にアクセスして、自装置の内部時計36とGPS航法装置21の内部時計との間で生じている誤差を計算して、これらがゼロになるように自装置の内部時計36の時刻を調整する。以上により、レーダ22の内部時計36と、(極めて高精度なGPS時刻に基づく)GPS航法装置21の内部時計と、の間で正確な時刻同期を行うことで、レーダ22の内部時計36を極めて正確に保つことができる。
なお、この時刻同期は、他の機器23〜25とGPS航法装置21との間でも行われるので、レーダ22,23及びECDIS24,25のそれぞれが有する内部時計36の時刻は、GPS航法装置21の内部時計の時刻(GPS時刻)と同期する。従って、レーダ22の時刻同期部37は、GPS航法装置21との間で時刻同期を行うことで、他の機器23〜25との間での時刻同期をも同時に実現するものであると言うことができる。
ここで、従来の警報通知可能な機器における警報音の制御について説明する。即ち、従来の機器においては、何らかの異常を検知した場合は、その時点で直ちに警報音を鳴らすように構成されている。しかし、複数の機器において警報が発生した場合、複数の機器が無秩序に鳴らした警報音が雑然と重なって、ユーザにとって、警報音の種類や発生元などを識別しにくいことがある。
以下、ユーザが警報音を識別しにくい場合について、具体的な3つの例を挙げて説明する。
1つ目は、1つのセンサから検出した情報が複数の機器に利用されている場合であって、このセンサからの出力が何らかの事情で得られなくなったときである。この場合、センサの情報を利用する複数の機器は、個別に異常を認識して警報音を鳴らすことになるが、異常を検出するタイミングや、異常を認識してから警報音を鳴らすまでの処理時間等が各機器によって異なるため、警報音のタイミングが多少ズレることになる。
例えば、図3に示すように、レーダ62,63と、ECDIS64,65と、方位センサ66と、がネットワーク10に接続されたシステムを考える。なお、方位センサ66は、図示しない複数のGPSアンテナを備えており、受信したGPS電波の位相差を測定することにより、自船が向かう方位を検出する。
図3に示す従来のシステムにおいて、方位センサ66の出力が(例えばネットワーク障害により)取得できなくなった場合、レーダ62,63及びECDIS64,65は、それぞれ独立したタイミングで「Sensor Failure」という警報を発生し、警報音を鳴らす。この場合、ユーザにとっては、此処彼処で警報音が鳴ることになって、何処で何が発生したかがわかりにくい。
2つ目は、複数の機器のうち一部について警報がエスカレーションする場合である。即ち、警報を通知可能な機器においては、ある重要度の警報が発生した場合であって、発生後の一定時間内に所定の確認操作(ACK:Acknowledgement)がされない場合、当該警報の重要度の段階を高めて、より一層の注意を喚起する運用がされることがある(エスカレーション)。
例えば、センサで取得した情報が他の複数の機器に利用されている場合であって、このセンサに異常が発生したときを考える。なお、以下、センサの情報を利用する側の機器を「利用側機器」と呼ぶ場合がある。
センサに異常が発生した場合、センサ自身が所定の重要度の警報を発生するとともに、センサから情報を得られなくなった利用側機器も同一の重要度の警報を発生する。
この状況において、センサ側と利用側機器の両方ともユーザによるACK操作がされない場合、センサ側と利用側機器の両方ともエスカレーションする場合と、利用側機器のみエスカレーションする場合と、の2つの運用が考えられる。利用側機器のみエスカレーションする場合、1つの警報に対して、センサ側と利用側機器とで異なる重要度の警報音が同時に発生する可能性がある。
例えば、図3と同じ従来の構成のシステムで、図4に示すように、方位センサ66においてGPS測位ができなくなったことを示す「Loss of position」の状況が発生した場合を考える。この状況(Loss of position)においては、重要度が「Warning」の警報を発生させるものと定められているので、方位センサ66ではWarning音が鳴り、レーダ62,63やECDIS64,65においてもWarning音が鳴る。一定の時間が経過しても当該WarningについてACK操作がされていない場合、利用側機器であるレーダ62,63やECDIS64,65は、警報の重要度を「Alarm」にエスカレーションして、Alarm音を鳴らす。一方、方位センサ66は、警報の重要度が「Warning」のままであるので、Warning音が鳴り続ける。この場合、ユーザにとって、一体どんな警報が発生しているかを把握しにくい。
3つ目は、それぞれの機器で異なる重要度の警報が同時に発生した場合である。即ち、警報通知可能な機器においては、その用途、目的などに応じて、どの警報をどの警報より優先して通知すべきか、の基準が機器毎に異なっている場合がある。従って、異なる重要度の警報がそれぞれの機器でほぼ同時に発生した場合、複数の警報通知装置のうち1つが高い重要度の警報を通知し、もう1つが低い重要度の警報を通知することもあり得る。
例えば、図5に示すように、レーダ62,63と、ECDIS64,65と、方位センサ66と、音響測深器67と、がネットワーク10に接続されたシステムを考える。なお、音響測深器67は、船底から音波を出し、音が海底から反射して帰って来るまでの時間を測ることによって、水深を検出する装置である。
図5に示す従来の構成のシステムで、方位センサ66においてGPS測位ができなくなったことを示す「Loss of position」の状況が発生し、それとほぼ同時に、音響測深器67において、検出した水深が所定の値よりも浅いことを示す「Shallow Depth」の状況が発生した場合を考える。この例において、「Loss of position」のときに発生させる警報の重要度は「Warning」と定められ、「Shallow Depth」のときに発生させる警報の重要度は「Alarm」と定められている。
この場合、方位センサ66と、これに強く関連する機器であるレーダ62,63においては、「Loss of position」のWarning音が鳴り、音響測深器67と、これに強く関連する機器であるECDIS64,65においては、「Shallow Depth」のAlarm音が鳴ることになる。従って、ユーザは、複数の警報音の中から重要度の高い警報音を識別することが難しい。
この点、本発明の警報通知装置は、上述した課題を解決し、ユーザにわかり易く警報を通知することができる。以下、本実施形態の警報通知装置である機器22〜25を詳細に説明するが、その前に、時間枠で区切りながら複数の警報音をユーザに通知する方式(以下、タイムスロット方式と称する)について説明する。
本実施形態においてタイムスロットとは、周期的に繰り返される時間範囲を均等に分割するように作成された時間枠であり、図6の例では、40秒の時間範囲を10秒ごとに分割した4つの時間枠が定められている。4つの時間枠(タイムスロット)は、時間の経過に従って、40秒毎に繰り返し訪れる。それぞれの機器22〜25は、自装置に割り当てられた時間枠でだけ警報音を鳴らす。
図6において、時刻が01:00:00になった瞬間に、4つの機器22〜25が何らかの異常を同時に検知し、警報音を発生すべき状況になった場合を考える。この場合、レーダ22は01:00:00から01:00:10の間に警報音を鳴らす(このとき、他の機器23〜25は警報音を鳴らさない)。時刻が01:00:10になると、レーダ22の警報音は鳴り止み、代わりにレーダ23が01:00:10から01:00:20まで警報音を鳴らす。このように、警報が発生している機器22〜25は、自装置に割り当てられた時間枠でだけ警報音を鳴らし、そうでない時間枠では警報音を鳴らさない。
続いて、各装置がタイムスロット方式で警報音を鳴らすことについて詳しく説明する。
それぞれの重要度の警報音をどのようにするかは任意であるが、本実施形態においてAlarm音は、最長10秒周期で3回短い音が鳴るように規定されている。また、本実施形態では、時間の順で、レーダ22のタイムスロット、レーダ23のタイムスロット、ECDIS24のタイムスロット、ECDIS25のタイムスロット、と並ぶように、それぞれのタイムスロットが割り当てられている。従って、4つの機器22〜25がAlarm音を発生すべき状況になった場合、最初に4つの機器22〜25のうちどれがAlarm音を鳴らすかは警報の発生タイミングに依存するが、レーダ22の警報音が鳴った後はレーダ23、レーダ23の警報音が鳴った後はECDIS24、ECDIS24の警報音が鳴った後はECDIS25、ECDIS25の警報音が鳴った後はレーダ22、というように1つずつAlarm音が鳴ることになる。
従って、当該複数の警報に対するユーザの確認操作が行われるまで、それぞれの機器22〜25が協調しながら、レーダ22、レーダ23、ECDIS24、ECDIS25、レーダ22、・・・のように循環的に警報音を鳴らすことになる。このように、複数の警報が発生しても1つの時間帯に1つの機器の警報音しか鳴らないので、ユーザにとっては、喧噪に惑わされることなく、個別の警報音をはっきり認識することができる。
なお、それぞれの機器22〜25は、各自が備える内部時計36を基準に警報音を鳴らすタイミングを制御するが、当該内部時計36の時刻は、時刻同期部37により、他の機器の内部時計36の時刻と正確に同期している。従って、それぞれの機器22〜25は、高いタイミング精度で、警報音を鳴らす時間を他の機器との間で受け渡すことができる。
それぞれの機器22〜25が備える記憶部35は、他の機器との関係で自装置の警報音を鳴らすタイミングに関する情報、具体的には、自装置に割り当てられたタイムスロットを特定する情報を記憶している。タイムスロットを特定する情報とは、本実施形態においてはタイムスロットに付された番号であり、図6にシャープ付きの数字として示されている。従って、レーダ22の記憶部35はタイムスロットの番号として#0を記憶し、レーダ23の記憶部35は#1を記憶することになる。
どの機器にどのタイムスロットを割り当てるかは任意であるが、似た機能を有する機器、又は設置場所が近い機器は、互いに時間的に近いタイムスロットに割り当てられるように設定すると、ユーザが対応し易いと考えられる。
次に、タイムスロットの具体的な計算について説明する。
タイムスロットについては、それぞれの機器22〜25が備える警報音発生タイミング制御部33において計算される。具体的には、警報音を鳴らす可能性がある機器22〜25の数をNとし、警報音を1回鳴らすために必要な時間をONtimeとし、内部時計36から取得した現在時刻(所定の時刻からの経過秒数)をUTCtimeとすると、今がどの番号のタイムスロットに属するかを示す値であるTSは、以下の式によって計算される。
TS=mod(int(UTCtime/ONtime),N)
ここで、mod(X,Y)はXをYで割った余りであり、int(Z)はZの小数点以下を切り捨てて得られた整数である。
TS=mod(int(UTCtime/ONtime),N)
ここで、mod(X,Y)はXをYで割った余りであり、int(Z)はZの小数点以下を切り捨てて得られた整数である。
それぞれの機器22〜25の警報音発生タイミング制御部33は、自装置に予め割り当てられて記憶部35に記憶されているタイムスロットの番号が、計算で得られた上記のTSの値と等しい場合に、警報音を鳴らす。このタイミング制御により、機器22〜25の警報音が鳴る時間枠が適切に振り分けられ、各機器22〜25は自装置のタイミングまで待機して警報音を鳴らすことができる。ただし、上記の計算方法は一例であって、他の計算方法を用いることも可能である。
以上に示すように、本実施形態の警報通知システム1を構成するレーダ22(レーダ23及びECDIS24,25も同様である)は、GPS航法装置21から自船の位置の情報を受信するとともに、GPS航法装置21や当該GPS航法装置21からの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する。そして、レーダ22は、時刻同期部37と、警報音発生タイミング制御部33と、ブザー40と、を備える。時刻同期部37は、自装置の内部時計36と、他の機器23〜25の内部時計36とを同期させる。警報音発生タイミング制御部33は、レーダ22の内部時計36に基づいて、警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する。ブザー40は、警報音発生タイミング制御部33で制御されたタイミングで警報音を鳴らす。
これにより、レーダ22は、警報をユーザに知らせるための警報音を鳴らすタイミングを、同期された時刻を基準にして、他の機器23〜25との関係で正確にコントロールすることができる。従って、例えば複数の機器22〜25において警報が同時に発生した場合でも、機器22〜25の間で警報音を鳴らすタイミングを調整できるので、ユーザに警報を直感的にわかり易く知らせることができる。
次に、第2実施形態を説明する。図7は、第2実施形態に係る警報通知システム1xにおいて、複数の機器24,25,27がAlarm音を鳴らす様子を示す模式図である。図8は、複数の機器22,23,26がWarning音を鳴らす様子を示す模式図である。なお、本実施形態以後の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
本実施形態の警報通知システム1xは、図7に示すように、方位センサ26と、音響測深器27と、レーダ22,23と、ECDIS24,25と、を備える。本実施形態の構成機器は、図5に示す従来の構成と対応している。ただし、本実施形態のレーダ22,23及びECDIS24,25は、何れも図2に示す警報音タイミング制御のための構成を有している点で、図5の構成と異なる。
本実施形態においては、方位センサ26がGPS時刻を取得して、当該方位センサ26が備える内部時計を修正できるように構成されている。方位センサ26においてはSNTPサーバが動作しており、上記のように正確な内部時計の時刻に、他の機器22〜25,27の内部時計36を同期させる。
本実施形態の警報通知システム1xにおいては、前述の第1実施形態のように機器ごとにタイムスロット番号が割り当てられるのに代えて、警報の重要度ごとにタイムスロット番号が割り当てられている。具体的には、3つのタイムスロットが用意されて、警報の重要度が「Alarm」の場合は番号が#0のタイムスロットが割り当てられ、「Warning」の場合は番号が#1のタイムスロットが割り当てられ、「Caution」の場合は番号が#2のタイムスロットが割り当てられる。
これにより、同等の重要度の警報音を鳴らすべき機器が、タイミングを揃えて、一斉に警報音を鳴らすことになる。例えば、図7に示すように音響測深器27にAlarmが発生して、当該音響測深器27と、ECDIS24,25と、がAlarm音を鳴らす必要があり、これと同時に、方位センサ26にWarningが発生して、当該方位センサ26と、レーダ22,23と、がWarning音を鳴らす必要がある場合を考える。この場合、ECDIS24,25が一斉にAlarm音を鳴らし、レーダ22,23は警報音を鳴らさない状態(図7)と、レーダ22,23が一斉にWarning音を鳴らし、ECDIS24,25は警報音を鳴らさない状態(図8)と、が反復されることになる。
従って、少なくともレーダ22,23及びECDIS24,25については、重要度に基づいて整理された形で警報音を鳴らすことで、ユーザの喧噪感を効果的に軽減させ、落ち着いた対応を促すことができる。
なお、上記の制御では、どの重要度の警報から鳴り始めるかが警報の発生タイミングに依存するため、重要度の低いCaution音から鳴り始めてしまう場合もあり得る。これを回避するために、Warning音については、#1のタイムスロットを1回だけ見送って、Caution音については、#2のタイムスロットを2回見送って、それから警報音を鳴らすようにする制御が考えられる。この制御によれば、Alarm音、Warning音、Caution音の順で警報音が鳴ることが確保できるので、ユーザは、重要度の高い警報から確認して対応することができる。
次に、第3実施形態を説明する。図9は第3実施形態の警報通知装置群を示すブロック図である。
本実施形態の警報通知システム1yは、図9に示すように、レーダ22,23と、ECDIS24,25と、方位センサ26と、コニング28と、トラックコントロールシステム(TCS)29と、を備える。
コニング28は、船舶等に関する各種の情報を整理して表示することができる集中監視表示装置である。トラックコントロールシステム29は、予め設定された航路を逸脱しないように自動制御するシステムである。
これらの機器22〜25,28,29は、何れも、図2に示す警報音タイミング制御のための構成を備えている。
本実施形態の警報通知システム1yにおいては、必要に応じて、機能が類似している複数の機器に共通のタイムスロット番号が割り当てられる。具体的には、3つのタイムスロットが用意された上で、図9に示すように、2つのレーダ22,23には#0のタイムスロットが割り当てられ、2つのECDIS24,25には#1のタイムスロットが割り当てられ、コニング28及びトラックコントロールシステム29には#2のタイムスロットが割り当てられる。
これにより、例えば、レーダ22にWarningの警報が発生し、これとほぼ同時にレーダ23にCautionの警報が発生した場合、#0のタイムスロットにおいて、レーダ22のWarning音とレーダ23のCaution音が同時に鳴ることになる。2種類の警報音が同時に鳴ることになるが、鳴る機器が同種の2つだけであり、鳴り始めのタイミングも揃えられるので、ユーザに過剰な喧噪感を与えることがない。
このように、機能が類似している機器群ごとに整理された形で警報音が鳴るので、ユーザにとって、警報が発生している装置の類別を判断し易くなる。また、1つのタイムスロットで複数の機器の警報音を鳴らすことができるので、用意すべきタイムスロットを少なくできる。従って、警報通知システム1yを構成する機器が多くなっても、警報音を鳴らすまでの各機器の待機時間が長くなりにくい。
なお、共通のタイムスロットを割り当てる複数の機器をどのように定めるかは任意である。例えば、互いに物理的に近い場所に設置されている機器群に共通のタイムスロットを割り当てることが考えられる。
また、機器22〜25,28,29が、複数の機器をまとめたグループを管理するグループ管理機能を備え、グループを識別する情報(例えば、グループID)と、タイムスロット番号と、を関連付けできるように構成しても良い。これにより、警報音を鳴らすタイミングを、グループ毎に簡単に設定することができる。
次に、第4実施形態を説明する。図10は、第4実施形態の警報通知システムに備えられる警報通知装置を示すブロック図である。
本実施形態の警報通知システム1zを構成する機器は、図1の機器21〜25と同様である。ただし、本実施形態は、レーダ22,23及びECDIS24,25が備える警報判断部32xが、自装置と他の機器との間で警報の重要度を比較する点が異なる。
以下、レーダ22,23及びECDIS24,25を代表して、レーダ22の構成を説明する。図10に示すように、レーダ22は、インタフェース部31と、警報判断部32xと、警報音発生タイミング制御部33と、警報音発生部34と、記憶部35と、内部時計36と、時刻同期部37と、を備える。
警報判断部32xは、内部警報発生部71と、外部警報取得部72と、重要度比較部73と、警報音発生可否判定部74と、を備える。
内部警報発生部71は、レーダ22自身の状況を監視して、所定の条件を満たした場合に警報を発生させる。警報が発生する条件は、上記と同様に、例えば、レーダ22自身に何らかの異常が発生した場合や、レーダ22が他の機器21,23〜25から受信すべき情報を受信できなかったりした場合が考えられる。
レーダ22において1又は複数の警報が発生した場合、内部警報発生部71は、発生した警報ごとに、警報の内容、警報の重要度等を含む警報情報を作成して、インタフェース部31を介して他の機器23〜25へ送信する。また、この警報情報は、内部警報発生部71から後述の重要度比較部73にも出力される。
なお、前述のエスカレーションやACK操作によって、警報の重要度や内容等が変化することがある。内部警報発生部71は、警報に変更があった場合は、その都度新しい警報情報を作成して、他の機器23〜25や重要度比較部73に出力する。
外部警報取得部72は、他の機器23〜25の内部警報発生部71から送信されてきた警報情報を、インタフェース部31を介して受信して、他の機器23〜25においてどのような警報が発生しているかを取得する。この警報情報は、外部警報取得部72から後述の重要度比較部73に出力される。
重要度比較部73は、内部警報発生部71からの警報情報に基づいて、記憶部35に記憶されている、レーダ22で現在発生している警報(以下、内部警報と呼ぶことがある)のリストを更新する。また、重要度比較部73は、外部警報取得部72からの警報情報に基づいて、記憶部35に記憶されている、他の機器23〜25で現在発生している警報(以下、外部警報と呼ぶことがある)のリストを更新する。
そして、重要度比較部73は、記憶部35で記憶されている内部警報リスト及び外部警報リストを適宜処理することで、最も重要度が高い内部警報と、最も重要度が高い外部警報と、を取得する。なお、この取得のための処理は任意であるが、例えば重要度を基準としたソート処理が考えられる。重要度比較部73は、最も重要度が高い内部警報と、最も重要度が高い外部警報と、を比較する。この比較結果は、警報音発生可否判定部74に出力される。
警報音発生可否判定部74は、最も重要度が高い内部警報が、最も重要度が高い外部警報よりも、重要度が高いか同等である場合に、レーダ22のブザー40が警報音を鳴らすことを許可する。それ以外の場合は、警報音を鳴らすことを禁止する。警報音発生可否判定部74による判定結果(警報判断部32xの判断結果)は、警報音発生タイミング制御部33に出力される。
警報音発生タイミング制御部33は、上述の第1実施形態と同様に、タイムスロット方式で、レーダ22自身がブザー40から警報音を鳴らすべきタイミングを制御する。その他の構成(インタフェース部31、警報音発生部34、内部時計36、時刻同期部37)は、前述の実施形態と同様である。
以下、本実施形態のレーダ22の警報判断部32xが警報音を鳴らすか否かを判定する処理を、図11のフローチャートにより説明する。
図11に示すように、レーダ22の警報判断部32xは、自装置で警報が発生している場合は、その警報の重要度を含む警報情報を作成して、インタフェース部31(ネットワーク10)を介して他の機器23〜25に送信する(S101)。また、警報判断部32xは、他の機器23〜25が送信する警報情報を、インタフェース部31(ネットワーク10)を介して受信する(S102)。そして、レーダ22の警報の重要度を他の機器23〜25の警報の重要度と比較し(S103)、自装置の警報より高い重要度を有する他の機器23〜25の警報が存在していれば、警報音を鳴らすのを禁止し(S104)、存在していなければ、警報音を鳴らすのを許可する(S105)。
この構成では、レーダ22よりも他の機器23〜25の方が重要度が高い警報を発生している場合に、自装置の警報音を鳴らさないように制御される。従って、複数の機器22〜25に警報が同時に発生した場合でも、警報の重要度が高いものから順を追ってユーザに通知することができる。ユーザにとっては、いきなり多数の警報音が重畳的に鳴って惑わされることがなくなり、警報音の順番に従うだけで、重要度の高い順に警報を確認していくことができる。
以上に本発明の好適な複数の実施形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
それぞれの機器22〜25の内部時計36の時刻は、GPS時刻に同期させることに限らず、他の基準時刻に同期させるように変更しても良い。例えば、基準時刻を配信する時刻配信サーバをネットワーク10に接続し、この時刻配信サーバの時刻に内部時計36を同期させても良い。なお、複数の機器22〜25のタイミングを合わせるには、それぞれの内部時計36が互いに同期していれば十分であり、内部時計36の時刻(時刻配信サーバの時刻)が必ずしも正確である必要はない。
レーダ22,23及びECDIS24,25のうち何れか1つの時刻同期部37がSNTPサーバとして動作し、残りの機器の時刻同期部37がSNTPクライアントとして動作することで、機器22〜25の間で直接的な時刻同期を行っても良い。また、時刻同期の方法としてはSNTPに限定されず、例えばNTP(Network Time Protocol)を利用したり、他のプロトコルを利用したりすることができる。
上述の実施形態においては、それぞれの機器22〜25が警報音を鳴らす時間を振り分けるためにタイムスロット方式が採用されている。これに限らず、例えば、警報音に対応する警報に対してユーザの何らかの確認操作があった時点で、次の機器の警報音を鳴らすように変更することができる。この場合は、機器が警報音を鳴らす順番に関する情報を記憶部35に記憶させれば良い。
複数の機器の警報音を鳴らすタイミングを統括的に制御するサーバをネットワーク10に接続して、各機器22〜25の警報を管理して、警報音を鳴らすタイミングを制御することも可能である。ただし、この場合、サーバに障害が生じると各機器が警報音を発生できなくなるおそれがあるので、この意味では、上述の実施形態のようにそれぞれの機器22〜25が自装置の警報音タイミングを独立して制御することが好ましい。
ユーザに警報を聴覚的に知らせる音発生部としては、上記のブザー40の代わりに、例えばチャイムやスピーカーを用いても良い。
センサとしては、上記の実施形態のGPS航法装置21、方位センサ26、音響測深器27に代えて、又はそれに加えて、例えばレーダーセンサ、ドップラソナー、無線通信装置や自動船舶識別装置(Automatic Identification System、AIS)をネットワーク10に接続することもできる。無線通信装置の例としては、VHF無線機や衛星通信装置などを挙げることができる。
上記の実施形態の警報通知システム1,1x,1y,1zは、船舶に限らず、他の移動体や固定施設において警報音を鳴らす機器が複数設置される場合に適用することができる。
1,1x,1y,1z 警報通知システム
10 ネットワーク
21 GPS航法装置(センサ)
22,23 レーダ(警報通知装置)
24,25 ECDIS(警報通知装置)
26 方位センサ(センサ)
27 音響測深器(センサ)
31 インタフェース部
32 警報判断部
33 警報音発生タイミング制御部
34 警報音発生部
35 記憶部
36 内部時計
37 時刻同期部
40 ブザー(音発生部)
10 ネットワーク
21 GPS航法装置(センサ)
22,23 レーダ(警報通知装置)
24,25 ECDIS(警報通知装置)
26 方位センサ(センサ)
27 音響測深器(センサ)
31 インタフェース部
32 警報判断部
33 警報音発生タイミング制御部
34 警報音発生部
35 記憶部
36 内部時計
37 時刻同期部
40 ブザー(音発生部)
Claims (15)
- 少なくとも1つのセンサの検出情報を受信するとともに、前記センサ又は当該センサからの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する警報通知装置であって、
自装置の内部時計と他の警報通知装置の内部時計とを同期させる時刻同期部と、
自装置の前記内部時計に基づいて、警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する警報音発生タイミング制御部と、
前記警報音発生タイミング制御部で制御されたタイミングで警報音を鳴らす音発生部と、
を備えることを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1に記載の警報通知装置であって、
他の警報通知装置との関係で自装置の警報音を鳴らすタイミングに関する情報を記憶する記憶部を備え、
前記警報音発生タイミング制御部は、前記情報に基づいて、自装置の警報音発生のタイミングで警報音を鳴らすことを特徴とする警報通知装置。 - 請求項2に記載の警報通知装置であって、
前記記憶部は、自装置の警報音を鳴らすタイミングに関する情報として、複数用意された時間枠のうち自装置が割り当てられた時間枠を特定する情報を記憶することを特徴とする警報通知装置。 - 請求項2又は3に記載の警報通知装置であって、
前記警報音を鳴らすタイミングを、複数の警報通知装置からなるグループ毎に設定可能に構成されていることを特徴とする警報通知装置。 - 請求項4に記載の警報通知装置であって、
自装置で警報が発生するとともに、自装置と同一グループに属する他の警報通知装置においても警報が発生している場合は、前記警報音発生タイミング制御部の制御により、当該他の警報通知装置と同時に警報音を鳴らすことを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1から5までの何れか一項に記載の警報通知装置であって、
自装置で発生した警報の重要度に関する情報を送信可能であり、他の警報通知装置で発生した警報の重要度に関する情報を受信可能なインタフェースと、
自装置で発生している警報の重要度より高い重要度の警報が他の警報通知装置で発生している場合は、自装置の警報音を鳴らさないように制御する警報音発生可否判定部と、
を備えることを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1に記載の警報通知装置であって、
警報の重要度が複数段階で定められており、
自装置で警報が発生するとともに、自装置の警報と同一の重要度の警報が他の警報通知装置で発生している場合は、前記警報音発生タイミング制御部の制御により、当該他の警報通知装置と同時に警報音を鳴らすことを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1から7までの何れか一項に記載の警報通知装置であって、
他の警報通知装置と同時に警報音を鳴らす場合、前記警報音発生タイミング制御部の制御により、警報音の鳴り始めのタイミングが当該他の警報通知装置と揃えられることを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1から8までの何れか一項に記載の警報通知装置であって、
前記時刻同期部は、自装置又は他の警報通知装置の内部時計をGNSS時刻と同期させることを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1から9までの何れか一項に記載の警報通知装置であって、
前記時刻同期部は、NTP又はSNTPを利用して、自装置の内部時計と他の警報通知装置の内部時計とを同期させることを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1から10までの何れか一項に記載の警報通知装置であって、
複数の前記警報通知装置が互いに接続され、ナビゲーション情報を提供することを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1から11までの何れか一項に記載の警報通知装置であって、
レーダ又は電子海図情報表示システムであることを特徴とする警報通知装置。 - 請求項1から12までの何れか一項に記載の警報通知装置であって、
前記センサは、GPS航法装置、方位センサ、音響測深器、レーダーセンサ、ドップラソナー、無線通信装置及びAISのうち少なくとも何れかを含むことを特徴とする警報通知装置。 - 少なくとも1つのセンサと、
前記センサの検出情報を受信するとともに、前記センサ又は当該センサからの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する複数の警報通知装置と、
を備える警報通知システムであって、
前記複数の警報通知装置は、前記センサの検出情報に基づいてナビゲーション情報を提供するレーダ及び電子海図情報表示システムのうち少なくとも何れかを含み、
前記センサは、GPS航法装置、方位センサ、音響測深器、レーダーセンサ、ドップラソナー、無線通信装置及びAISのうち少なくとも何れかを含み、
前記警報通知装置のそれぞれは、
自装置の内部時計と他の警報通知装置の内部時計とを同期させる時刻同期部と、
自装置の前記内部時計に基づいて、前記障害に基づく警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する警報音発生タイミング制御部と、
前記警報音発生タイミング制御部で制御されたタイミングで警報音を鳴らす音発生部と、
を備えることを特徴とする警報通知システム。 - 少なくとも1つのセンサの検出情報を受信するとともに、前記センサ又は当該センサからの情報の受信に障害が発生した場合に警報をユーザに通知する警報通知装置における警報通知方法であって、
自装置の内部時計と他の警報通知装置の内部時計とを同期させる時刻同期工程と、
自装置の前記内部時計に基づいて、警報発生時に警報音を鳴らすタイミングを制御する警報音発生タイミング制御工程と、
前記警報音発生タイミング制御工程で制御されたタイミングで警報音を鳴らす音発生工程と、
を含むことを特徴とする警報通知方法。
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