JP2015201280A - 電気的接続方法、電気的接続構造、並びに絶縁電線及びプリント配線板の接続体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導体及びこの導体の周面を被覆する絶縁層を有する複数の絶縁電線がストライプ状に配設される複数の導体の被接続部への電気的接続方法であって、複数の絶縁電線の軸方向先端部の絶縁層を除去する工程と、絶縁層除去工程後の露出した複数の導体をストライプ状に配設される複数の被接続部に重なるよう位置決めする工程と、位置決め工程後の露出した複数の導体の表面に帯状の位置決めシートを複数の導体の軸方向と垂直に貼設する工程と、貼設工程後の露出した複数の導体を一対一対応関係で複数の被接続部に当接する工程と、当接工程後に複数の導体及び複数の被接続部間を半田で接着する工程とを備え、貼設工程の位置決めシートが、合成樹脂製の基材フィルムと、この基材フィルムの裏面側に積層される接着剤層とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明の一実施形態に係る電気的接続方法は、導体及びこの導体の周面を被覆する絶縁層を有する複数の絶縁電線がストライプ状に配設される複数の導体の被接続部への電気的接続方法であって、上記複数の絶縁電線の軸方向先端部の絶縁層を除去する工程と、上記絶縁層除去工程後の露出した複数の導体をストライプ状に配設される複数の被接続部に重なるよう位置決めする工程と、上記位置決め工程後の露出した複数の導体の表面に帯状の位置決めシートを上記複数の導体の軸方向と垂直に貼設する工程と、上記貼設工程後の露出した複数の導体を一対一対応関係で上記複数の被接続部に当接する工程と、上記当接工程後に複数の導体及び複数の被接続部間を半田で接着する工程とを備え、上記貼設工程の位置決めシートが、合成樹脂製の基材フィルムと、この基材フィルムの裏面側に積層される接着剤層とを有する。
以下、本発明に係る電気的接続構造の各実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
絶縁電線1は、導体4及びこの導体4の周面を被覆する絶縁層5を有する。導体4は、複数の絶縁電線1の軸方向先端部領域で露出する。
導体4としては、特に限定されるものではなく、例えば銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属線を用いることができる。また、このような金属線としては単線であっても撚り線であってもよい。撚り線の場合の素線の数は、特に限定されないが、例えば3本以上30本以下とされる。なお、図1乃至3に図示する導体4は、3本の素線を撚り合わせたものである。
絶縁層5は、導体4を被覆するように導体4の周面に積層される。絶縁層5は、単層でも2層以上の多層構造でもよい。
プリント配線板2は、絶縁性を有するベースフィルム6と、このベースフィルム6の表面に積層される導電パターン7とを有する。この導電パターン7は、ストライプ状の配線部分である複数の被接続部8と、この被接続部8に接続される配線(図示せず)とを有し、このストライプ状の被接続部8に複数の絶縁電線1の導体4が一対一対応関係で、半田9によって接続される。
上記プリント配線板2のベースフィルム6は、絶縁性を有するシート状部材で構成されている。このベースフィルム6を構成するシート状部材としては、具体的には樹脂フィルムを採用可能である。この樹脂フィルムの材料としては、例えばポリイミド、ポリエチレンテレフタレート等が好適に用いられる。なお、ベースフィルム6は、充填材、添加剤等を含んでもよい。また、ベースフィルム6は可撓性を有してもよい。
導電パターン7は、複数のストライプ状の被接続部8及びそれらに接続される配線を有しており、例えばベースフィルム6の表面に積層された金属層をエッチングすることによって所望の平面形状(パターン)に形成される。導電パターン7の複数の被接続部8は、それぞれ平面視長方形状に形成され、ストライプ状に配列される。
位置決めシート3は、帯状に形成され、露出した複数の導体4の表面に導体4の軸方向と垂直に貼設される。この位置決めシート3の両端縁(導体4の軸と平行な縁)は、複数の導体4の両サイドより延出し、プリント配線板2表面に貼設されている。また、位置決めシート3は、後端方向の側縁が絶縁層5の先端から離間するよう貼設されている。
基材フィルム10としては、安価かつ容易に入手可能なスーパーエンジニアリングプラスチックを主成分とするフィルムを用いることができる。このようなスーパーエンジニアリングプラスチックとしては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、液晶ポリマー、ポリスルフォン、ポリエーテルサルフォン等が挙げられ、ポリテトラフルオロエチレン以外のフッ素樹脂を使用することもできる。
接着剤層11を構成する接着剤としては、例えば熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤等を用いることができ、基材フィルム10と同様に透明性を有することが好ましい。
接着剤層11を構成し得る熱硬化性接着剤としては、例えばエポキシ樹脂及び硬化剤を含むものが用いられる。接着剤層11の材料としてエポキシ樹脂を使用することにより、接着剤層11の形成性、耐熱性及び接着力を向上させることが可能となる。
接着剤層11を構成し得る熱可塑性接着剤は、熱可塑性樹脂を主成分とする。熱可塑性樹脂としては、例えばポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどが挙げられる。中でも、フェノキシ樹脂、ブチラール樹脂、アクリル樹脂等が好適に用いられる。
半田9としては、特に限定されないが、例えばSnAgCu合金、SnZnBi合金、SnCu合金、SnAgInBi合金等の鉛フリー半田を使用することができる。
これより、図1乃至3の絶縁電線1とプリント配線板2との電気的接続方法、つまり絶縁電線1及びプリント配線板2の接続体の製造方法について説明する。
絶縁層除去工程では、図4に示すように、各絶縁電線1の軸方向先端部の絶縁層5を除去することにより、導体4を露出させる。絶縁層5の除去方法としては、例えばレーザー照射により絶縁層5をカットし、絶縁層5を導体4から剥離して除去する方法等を用いることができる。
予備半田工程では、図5に示すように、絶縁層除去工程で露出させた各絶縁電線1の導体4を加熱して溶融状態の半田で濡らすことにより導体4に半田を保持させる。また、プリント配線板2の被接続部8の表面にも同様にして半田を保持させる。これによって、後述の接着工程において、これらの半田を再溶融させて、新たな半田を供給することなく導体4と被接続部8との間を接続可能とする。
位置決め工程では、例えば図6に示すような治具12を用いて、複数の絶縁電線1の導体4をプリント配線板2表面の被接続部8と同じピッチのストライプ状に配列して位置決めする。
貼設工程では、図7に示すように、位置決め工程において位置決めされた複数の導体4の表面に架け渡すよう位置決めシート3を貼設する。これにより、位置決めシート3によって複数の導体4をストライプ状の配置を維持するようまとめて保持することが可能となる。つまり、図7の状態から位置決めシート3を持ち上げることにより、図8に示すように、複数の絶縁電線1を一括して同時に持ち上げることができる。
当接工程では、位置決めシート3によりストライプ状の配列を維持した状態で、複数の導体4をプリント配線板2の複数の被接続部8の表面に当接させる。このとき、位置決めシート3から突出する導体4の先端部が被接続部8に重なるよう目視で確認しながら位置決めシート3の位置を微調整する。また、位置決めシート3が透明性を有する場合には、位置決めシート3を通して、導体4と被接続部8との位置合わせを確認してもよい。
接着工程では、位置決めシート3により被接続部8の表面に当接する状態に保持されている導体4及び被接続部8に対し予備半田されている半田9を加熱して溶融することにより、導体4及び被接続部8間を機械的及び電気的に接続する。
当該電気的接続方法は、位置決めシート3によって複数の絶縁電線1の導体4を同時に被接続部8の上に配置することができる。このため、当該電気的接続方法によれば、接続体の厚さを大きくすることなく、複数の絶縁電線1の導体4を複数の被接続部8に一対一対応関係で容易かつ確実に接続することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
絶縁電線としては、AWG(American Wire Gauge)No.47の絶縁線(導体径35.5μm)を18本使用した。
プリント配線板としては、平均厚さ25μmのポリイミド製ベースフィルムと、平均厚さ18μmの銅により形成され、表面が金でメッキされた導電パターンとを有するものを用意した。このプリント配線板において、被接続部は、平均幅50μm、平均間隔50μm(平均ピッチ100μm)のストライプ状に形成されている。
位置決めシートとしては、平均厚さ25μmのポリイミド製基材フィルムに平均厚さ10μmの熱硬化性接着剤で構成される接着剤層を積層したものを使用した。
半田としては、Sn−3.0Ag−0.5Cu鉛フリー半田を使用した。また、半田接続設備としては、日本アビオニクス株式会社の「リフローヘッドNA66」及び「交流式パルスヒート電源TCW−315」で構成したパルスヒートユニットを使用した。
剥離強度の測定は、株式会社イマダの「デジタルフォースゲージDPX−0.5TR」及び「計測スタンドNV−250」を使用し、導体とプリント配線板とを引き離す方向(プリント配線板に垂直な方向)の引張強度を測定した。
測定された剥離強度は、導体一本あたり、0.3〜0.45Nであった。この値は、実用上十分な値である。
2 プリント配線板
3 位置決めシート
4 導体
5 絶縁層
6 ベースフィルム
7 導電パターン
8 被接続部
9 半田
10 基材フィルム
11 接着剤層
12 治具
13 位置決め溝
14 台座部
15 ベース部
Claims (9)
- 導体及びこの導体の周面を被覆する絶縁層を有する複数の絶縁電線がストライプ状に配設される複数の導体の被接続部への電気的接続方法であって、
上記複数の絶縁電線の軸方向先端部の絶縁層を除去する工程と、
上記絶縁層除去工程後の露出した複数の導体をストライプ状に配設される複数の被接続部に重なるよう位置決めする工程と、
上記位置決め工程後の露出した複数の導体の表面に帯状の位置決めシートを上記複数の導体の軸方向と垂直に貼設する工程と、
上記貼設工程後の露出した複数の導体を一対一対応関係で上記複数の被接続部に当接する工程と、
上記当接工程後に複数の導体及び複数の被接続部間を半田で接着する工程と
を備え、
上記貼設工程の位置決めシートが、合成樹脂製の基材フィルムと、この基材フィルムの裏面側に積層される接着剤層とを有する電気的接続方法。 - 上記複数の被接続部が、ベースフィルム及びこのベースフィルムの表面に積層される導電パターンを有するプリント配線板における導電パターンの配線部分である請求項1に記載の電気的接続方法。
- 上記基材フィルムがポリイミドを主成分とする請求項1又は請求項2に記載の電気的接続方法。
- 上記貼設工程後、位置決めシートにおける先端方向の側縁を基準とし、先端方向をプラス、その反対方向をマイナスとする上記複数の導体の先端までの垂直距離が、−0.1mm以上0.5mm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の電気的接続方法。
- 上記貼設工程後、位置決めシートの後端方向の側縁と複数の絶縁電線の絶縁層の先端とが離間しており、その平均間隔が10μm以上500μm以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気的接続方法。
- 上記貼設工程後、位置決めシートの両端縁が複数の導体の両サイドより延出しており、その延出距離が導体の直径の2倍以上である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気的接続方法。
- 導体及びこの導体の周面を被覆する絶縁層を有する複数の絶縁電線がストライプ状に配設される複数の導体の被接続部への電気的接続構造であって、
上記複数の絶縁電線の軸方向先端部領域で露出し、ストライプ状に配設される複数の被接続部に一対一対応関係で重ね合わされる複数の導体と、
これらの複数の導体及び複数の被接続部間を接着する半田と、
露出した複数の導体の表面に導体の軸方向と垂直に貼設される帯状の位置決めシートと
を備え、
上記位置決めシートが、合成樹脂製の基材フィルムと、この基材フィルムの裏面側に積層される接着剤層とを有する電気的接続構造。 - 請求項7に記載の電気的接続構造を備え、
上記複数の被接続部が、ベースフィルム及びこのベースフィルムの表面に積層される導電パターンを有するプリント配線板における導電パターンのストライプ状配線部分である絶縁電線及びプリント配線板の接続体。 - 上記位置決めシートの両端縁が複数の導体の両サイドより延出し、上記プリント配線板表面に貼設されている請求項8に記載の絶縁電線及びプリント配線板の接続体。
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