JP2015509685A - セルラー無線通信システムにおけるハンドオーバー方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、セルラー無線通信システムにおけるハンドオーバー方法に関し、該方法は、移動局のためのソースセルと前記移動局との間のダウンリンクSINR値 SINRDLをモニタリングするステップと、前記移動局からの1又は2以上の測定報告に基づいてターゲットセルを選択するステップであって、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信された参照信号における測定を含む、ステップと、前記ダウンリンクSINR値SINRDLに基づいて前記移動局のために前記選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始するステップと、前記ソースセルから前記選択されたターゲットセルに前記移動局をハンドオーバーするステップとを含む。さらに、本発明はまた、ネットワーク制御ノードにおける方法と、ネットワーク制御ノードデバイスと、コンピュータプログラムと、そのコンピュータプログラム製品に関する。

Description

本発明は、セルラー無線通信システムにおけるハンドオーバー方法に関する。さらに、本発明は、ネットワーク制御ノード、ネットワーク制御ノードデバイス、コンピュータプログラム、及びそのコンピュータプログラム製品における方法に関する。
通常、セルラー無線通信システムにおけるアクティブモードのUEは、ネットワークを介して移動するときに、あるセルから次のセルへとハンドオーバーされ、また、これらのハンドオーバーによって、深刻な中断をすることなくデータが送信され、かつ受信される。
前記ハンドオーバー(HO)手順は、多くのステップから構成されてもよい。多くのセルラー無線通信システムにおいて、前記ハンドオーバーは、
1)ネットワーク制御される。つまり、UEが、別のセルに接続するときにネットワークによって命令される。
2)準備される。つまり、ターゲットセル(UEが移動するセル)が準備される。
3)UE支援される。つまり、ハンドオーバーの前に、ターゲットセル(s)のハンドオーバー準備を実行するための決定を支援するために、UEはサービングセルに測定報告を提供する。さらに、サービングセルから離れるとき/ターゲットセルに接続するときにも提供する。
ハンドオーバーの説明において、ハンドオーバー前のサービングセルは、頻繁にソースセルと参照される。ハンドオーバーが成功した後、前記ターゲットセルは、新たなサービングセルとなる。LTEにおいて、ハンドオーバーは、“ハードハンドオーバー”と呼ばれ、つまり、UE無線リンクは、あるセル(ソース)から別のセル(ターゲット)に切り換えられる。UMTSにおいて、ハードハンドオーバーは、TDDモード専用に使用されてもよく、かつFDDモードに対しても使用されてもよい。
以下の説明において、図1を参照すると、イントラ周波数LTEハンドオーバー手順に注目しているが、前記手順は、LTEインターRAT及びLTEインター周波数ハンドオーバー手順と同様である。RRC_CONNECTEDステートにおけるイントラE-UTRANは、E-UTRANにおけるハンドオーバー準備シグナリングをともなう、UE支援されるネットワーク制御されたハンドオーバーである。以下の図面は、基本的なハンドオーバーシナリオを描写しており、コアネットワークノード(MME及びS-GW)は変換しない。
ハンドオーバーは、最初に、UEからサービングeNBに送信される測定報告によってトリガされる。UEがどのように測定を行うべきか(図1のステップ1“測定制御”)と、どのような状況下で測定報告がトリガされ、かつeNBに送信されるべきかとを構成する。
モビリティ制御決定を支援するために、前記UEは、様々な異なる候補ターゲットセルを測定してもよく、かつ、ネットワークに結果を通知してもよい。LTEにおいて、イントラ-周波数ハンドオーバーのために、UEは、自動的に隣接セルにおいて測定を検出し、かつ実行する(ネットワークが、どのセルが測定されるべきかを識別する必要はないが、ブラックリスト(測定されるべきではないセル)とホワイトリスト(測定されるべきセル)がネットワークによって使用されることが望ましい)。異なるネットワーク及びネットワーク展開は、異なる詳細な振る舞いを呈してもよいが、多くのネットワークにおいて、ターゲットセルからの信号受信が、ソースセル(図2)からのよりも良いものであるとき、ハンドオーバーをトリガすることが一般的である。測定報告において、UEは、トリガの理由(例えばサービングセルよりも強いターゲットセル)と、前記サービングセル及びいくつかの隣接セル(ターゲットセルを含む)の参照信号強度(RSRP)又は品質(RSRQ)の測定を含む。UEが二つのセルの間で繰り返しハンドオーバーするピンポン(ping-pong)効果を減らすために、ハンドオーバーオフセット値が、しばしばトリガ状態に追加される。ターゲットセルは、ハンドオーバーオフセット値において、前記サービングセルよりも良くなるべきである(オフセット値>0 dB)。
前記サービングeNBが、測定報告を受信するとき、かつ、前記UEを別のセルにハンドオーバーすることが望まれるとき、そのセルに対してハンドオーバー準備を実行する。ハンドオーバー準備は、あるeNBと別のeNBとの間のシグナリング交換を含む。前記ソースセルは、ハンドオーバーを要求し(ハンドオーバー要求, ステップ4)、かつ、UEコンテキスト情報を送信し、前記ターゲットセルは、前記UEを許可してもよいか否かを判定(アドミッション制御をコールする, ステップ5)し、ハンドオーバーを承認するか又は拒否する。前記承認のメッセージ(ハンドオーバー要求Ack, ステップ6)において、ターゲットセルは、前記ターゲットセルと通信することを許可するために前記UEによって要求されたパラメータを含み、これらのパラメータは、トランスペアレントなコンテナにグループ化される。
ハンドオーバー準備の成功後、前記ハンドオーバー実行が行われる。ソースセルは、前記UEにHO命令を発行する。これは、RRC接続再設定(RRCConnectionReconfiguration)メッセージであり、トランスペアレントなコンテナを送信する。前記UEがこれを正しく受信した場合/とき、新たなターゲットセルに同期し、かつ、RACHにおいて同期メッセージを送信する(ステップ9)。前記ターゲットセルは、ついでUEに割り当てを発行し(ステップ10)、その結果、前記ターゲットセルに、HO確認メッセージを送信する(RRC接続再設定完了(RRCConnectionReconfigurationComplete)メッセージ, ステップ11)ことができる。
最後のステップである、ハンドオーバー完了は、前記UEを伴わない。前記ソースeNBは、前記ターゲットeNBにデータ(未応答ダウンリンクパケット)を転送することができ、かつ、前記S-GWからのS1-Uインターフェースは、ソースからターゲットに切り替えられなければならない(“パス切り替え”)。最後に、ハンドオーバーが成功した場合に、ターゲットeNBは、前記ソースeNBにUEコンテキストリリースメッセージ(UE Context Release message)を発行する。
ハンドオーバーの成功(図1を参照)には、以下が要求される。
・前記UEからサービングセルへの測定報告送信と、続いて、前記サービングセルにおけるハンドオーバー決定
・サービングとターゲットeNBとの間のX2を介した通信(HO準備)
・サービングセルからUEへのHO命令RRCメッセージの送信
・ランダムアクセスの成功、前記ターゲットセルへのHO確認RRCメッセージの送信
ハンドオーバーの失敗は、これらの段階のいずれにおいても発生しうる。前記UEへの/からのRRCシグナリングの送信は、RLC AMプロトコル及び失敗が発生したときの判定(メッセージを送信する試みは終了されるべきであるという)によって管理される。さらに、前記UEは、サービングセルのダウンリンクの品質の測定を実行し、かつ、持続時間がタイマー値“T310”に等しいために、品質が不良であると判定されるとき、物理レイヤレベルで無線リンク失敗を決定することができる。“オフセット”は、一般的にゼロよりも大きいことが想定される(そうでなければ、ソースとターゲットの間のピンポンハンドオーバーである可能性が高い)ので、失敗の大部分は、HO命令が送信される前のソースセルにおいて発生すると予想される。UEが、前記ソースセルよりも前記ターゲットセルに既に近い(無線の面で)とき、かつ、前記UEがさらに、ハンドオーバーの進行とともに前記ソースから移動するとき、HOが開始する。この一般化は、UEの動きのランダム性によって、かつ、シャドーイングにより生じる断片化されたカバレッジによって破損する可能性がある。
UMTSハードハンドオーバーは、それが準備(RLセットアップ手順を使用して)を利用する多くの点で非常に類似しており、かつ“バックワード”ハンドオーバー(前記ソースセルは、UEにHO命令を送信し、かつ前記UEはターゲットセルに応答する)であり、かつインターノードシグナリングによって完了される。
ハンドオーバーアルゴリズムは、上記の二つの性能面で関連しており、つまり、
・ハンドオーバーの間の失敗、又はハンドオーバーがトリガされる前の失敗と、
・ハンドオーバーイベントの数とに関連している。しかし、ハンドオーバーイベントの数は、前者よりも重要ではない。
〔一般的なA3ハンドオーバー〕
LTEハンドオーバーに共通するアプローチは、隣接セルが、サービングセルよりも良い“オフセット”dBであるエントリ条件を有する、いわゆるイベントA3を構成することである。測定は、L1において、かつ、随意にパラメータ“K”により規定される係数を有するシングルタップIIRフィルターを使用するL3において、UEによってフィルターされる。前記eNBが、トリガされた測定報告を受信するとき、即時にハンドオーバーが開始される。多くの場合、この方法がよく使用される。しかしながら、この方法の短所は以下の点である。
・ハンドオーバーが、サービングセルと、あるターゲットセル(最も強い)との間のRSRP差によってトリガされる。しかし、多くの場合、他のセルが存在してもよく、HO命令送信に重大な干渉を引き起こす。換言すると、RSRP差は、いつもHO命令のためにSINRを反映するとは限らない。
・トリガリングはまたRSRQを使用することは可能であるが、セルが完全にロードされない限り、これはSINRの不十分な表現を示す。
・サービングセルにおけるリンク品質が、実際に十分であるとき、ハンドオーバーがトリガされてもよい。
・ハンドオーバータイミングは、異なるオフセット値を構成することによって異なるUEに対して調整されてもよい。異なるUEが、それらのトラフィックベアラに対して異なるスピード又は異なる品質要求を有してもよいので、これが望ましいこともある。UEが、タイミングによって対処されうるハンドオーバー失敗により早く検出すればするほど、ハンドオーバーは早くなる(例えば、より小さいオフセットを使用することによって)。しかし、個々の設定は、エアインターフェースにおけるオーバーヘッドでありうるUEへの直接的RRCシグナリングを要求する(周波数変化が、例えば速度変化のように行われる場合は特に)。
・同様の問題は、二つのセル間のセルボーダー上の異なるポイントにおける異なる無線状況に基づいて、ハンドオーバー失敗率が異なることがあるということである。ブラックスポット領域において、シャドーイングが大きくなると、これは、より高い失敗率を引き起こす。もし、UEの位置が未知である場合(典型的な場合)、予めUEがブラックスポットにおけるボーダーを横断しているか否かをネットワークは知らない。最適なハンドオーバー設定は、状況に応じて異なる(同一の失敗率を達成するために、例えば、ブラックスポットを横断するとき、より小さいオフセットを必要とし、その結果、ハンドオーバーがより早く実行される)。いくつかの妥協が行われなければならず、つまり、ボーダーを介して全てのハンドオーバーに亘って測定される低失敗率を得るために、低い値を与えるように前記オフセットを調整することで、結果として、多くのハンドオーバーと、ハンドオーバーピンポンをもたらす。前記オフセットが、前記ブラックスポットからのハンドオーバーに対して準最適であるためである。
別の従来のハンドオーバー解決策に基づいて、前記UEによるサウンディング参照符号 (RS)の送信の構成は、サービング及びターゲットセルにおけるアップリンク品質を取得するために使用される。ハンドオフ解決策は、サービング基地局と携帯端末との間のダウンリンクチャネル品質表示と、前記端末とターゲット基地局の測定セットとの間のアップリンクチャネル品質表示との両方に依存している。ULチャネル品質インジケータを生成するために、移動局は、狭帯域又は広帯域サウンディング参照信号を搬送し、かつ、サービング及びターゲット基地局は、UL及びDL性能基準(例えばRSRP、RSSI、又はRSOT)を測定する。バックワードハンドオーバーにおいて、ターゲットセルからのULチャネル状態情報が、バックホール通信を介して前記サービング基地局において受信され、かつ、ハンドオフが、UL及びDL品質報告の両方に基づいて解決される。DLチャネル品質は、広帯域又は狭帯域CQIに基づいて推定される。この方法が有する欠点は、前記方法が、引き出され、かつ前記ソースセルに送信されなければならないアップリンク品質測定(ターゲットセルにおける)を利用するということである。そのような測定は、ハンドオーバー成功とほとんど関係がなく、なぜなら、イントラ-周波数ハンドオーバーに対して、前記ハンドオーバー命令が重要なのであり、かつ、インター-周波数又はインター-RATハンドオーバーに対して、前記ソースセルにおけるアップリンク品質もまた重要であるからである。
さらに従来技術のハンドオーバー解決策に基づいて、ハンドオーバー方法は、サービングセルとターゲットセルとのダウンリンク品質を比較する。これは、RSRQ測定を使用するA3イベントと同様であるが、上記に言及したように、RSRQが品質を測定する良い基準ではないという欠点を有している。
本発明の目的は、従来技術の解決策の欠点及び問題を軽減し、かつ解決する解決策を提供することである。
別の目的は、従来技術のハンドオーバー方法よりも優れたハンドオーバー性能を有するハンドオーバー方法を提供することである。
本発明の第一の態様に基づいて、前述の目的は、セルラー無線通信システムにおけるハンドオーバーのための方法によって達成され、前記方法は、以下のステップを含む。そのステップは、
-移動局のためのソースセルと、前記移動局との間のダウンリンクSINR値 SINRDLをモニタリングするステップと、
-前記移動局から1又は2以上の測定報告に基づいてターゲットセルを選択するステップであって、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信された参照信号における測定を含む、ステップと、
-前記ダウンリンクSINR値 SINRDLに基づいて、前記移動局のために前記選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始するステップと、
-前記ソースセルから前記選択されたターゲットセルに前記移動局をハンドオーバーするステップとである。
ハンドオーバー方法の異なる実施形態が添付の特許請求の範囲に開示される。
本発明の第二の態様に基づいて、上述した目的が、無線通信システムにおける通信のために調整されたネットワーク制御ノードにおいての方法によって達成され、前記方法は、以下のステップを含む。そのステップは、
-前記ネットワーク制御ノードと移動局との間のダウンリンクSINR値 SINRDLをモニタリングするステップと、
-前記移動局からの1又は2以上の測定報告に基づいて前記移動局のためにターゲットセルを選択するステップであって、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信される参照信号における測定を含む、ステップと、
-前記ダウンリンクSINR値 SINRDLに基づいて前記移動局のために前記選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始するステップと、
-前記移動局にハンドオーバー命令メッセージを送信するステップとである。
本発明は、さらに、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラム製品に関する。
本発明の第三の態様に基づいて、前述の目的は、無線通信システムにおける通信のために構成されたネットワーク制御ノードデバイスを用いて達成され、前記ネットワーク制御ノードデバイスはさらに、
-前記ネットワーク制御ノードデバイスと移動局との間のダウンリンクSINR値 SINRDLをモニタリングし、
-前記移動局からの1又は2以上の測定報告に基づいて、前記移動局のためにターゲットセルを選択し、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信された参照信号における測定を含み、
-前記ダウンリンクSINR値SINRDLに基づいて前記移動局のために前記選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始し、かつ、
-前記移動局にハンドオーバー命令メッセージを送信するように構成される。
本発明は、例えばシャドーフェーディング(shadow fading)、移動局速度、及びセル負荷のような個別のハンドオーバーイベントに対する異なる無線状況に本質的に適合するハンドオーバー方法を提供する。さらに、本発明は、また、ハンドオーバーを成功させるための主要因、つまり、移動局のためのソースセルにおけるダウンリンクSINRを扱っている。さらに、ハンドオーバータイミングが、完全なセルボーダーに亘って自動的に調整されており、このことは、特定のブラックスポットにおいて、ハンドオーバーを固定するように妥協することがないことを意味している。その結果、本発明は、従来の方法と比較して、より少ないハンドオーバーイベント及び同一のハンドオーバー失敗率であり、又は同数のハンドオーバーイベント及びより小さいハンドオーバー失敗率となるハンドオーバー方法を提供する。
さらに、本発明の応用及び利点が、以下の詳細な説明から明らかとなる。
添付図面は、本発明の異なる実施形態を明確にするとともに説明することを意図している。
LTEイントラ-周波数ハンドオーバーを説明している。 ハンドオーバーセルシナリオを説明している。 本発明の態様を説明している。 本発明の方法において使用されるハンドオーバーパラメータを調整するためのアルゴリズムを説明している。
前述した又は他の目的を達成するために、本発明は、無線通信システムは、ハンドオーバー方法に関する。該方法は、移動局のためのソースセルと前記移動局との間のダウンリンクSINR値 SINRDLをモニタリングするステップと、前記移動局からの1又は2以上の測定報告に基づいてターゲットセルを選択するステップであって、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信された参照信号における測定を含む、ステップと、前記ダウンリンクSINR値SINRDLに基づいて前記移動局のために前記選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始するステップと、前記ソースセルから前記選択されたターゲットセルに前記移動局をハンドオーバーするステップとを含む。候補ターゲットセルは、前記移動局が検出したセルである。
従って、本発明は、最も良いターゲットセル(つまり、選択されたターゲットセル)を識別する測定を搬送するシグナリングを、移動局に対してハンドオーバーを実行する時間を決定するシグナリング(ダウンリンクSINR値 SINRDL)と分ける。これは、測定報告のみでは、ハンドオーバーが実行されるべきというときを判定する良い基準を提供しないので、有益である。例えば、もし、ソースとターゲットセルとの間のRSRP値の差が使用される場合、ついで、これは、他のセルからの干渉を無視するSINRを表す。もし、RSRQ値が使用される場合(例えば、ソースセルのRSRQ)、これは、SINRの不正確な表現である。
本発明の実施形態に基づいて、もしダウンリンクSINR値 SINRDLが、SINR閾値SINRTrよりも小さい場合、つまり、SINRDL < SINRTrである場合、ハンドオーバー準備が開始される。ハンドオーバー命令の配信が、ハンドオーバー成功のためのキーファクターであり、かつこれは、SINR閾値SINRTrに依存しているという研究に示されていることから、ハンドオーバー準備を開始するためにSINR閾値を使用することは有利である。
ダウンリンクSINR値 SINRDLに関して、これらは、当業者によって実現される多くの異なる方法で推定されてもよい。前記ダウンリンクSINR値 SINRDLは、好適には、CQI報告と、報告されたRSRPの測定と、報告されたRSRQの測定とを含むグループにおける1又は2以上のチャネル測定を使用することによって推定される。RSRP/RSRQ測定は、測定報告においてハンドオーバーを制御するネットワークノードに送信されてもよいとき、CQI報告は、標準手順(周期的又は非周期的通知)を使用して、UEから直ちに取得可能である。
もし、報告されたRSRPの測定が、ダウンリンクSINR値 SINRDLを推定するために使用される場合、かつ、報告された隣接セルにおいて物理リソースブロックPRB使用法が100%であり、かつ、ダウンリンク電力制御がない場合(全てのPRBについて等しいパワースペクトル密度)、以下の式(1)が使用されてもよい。この方法は、測定報告が受信されているために、隣接セルからの干渉のみを含むこと(共通の特徴における)ができる。
Figure 2015509685
もし、前記サービングセルにおいて測定されたRSRQが既知である場合、前記SINRは、式(2)によって決定されてもよい。もし、前記UEにダウンリンク干渉を発生させる全てのセルが100%の物理リソースブロックPRB使用法を有し、かつ、ダウンリンク電力制御がない場合、この数式は正確である。
Figure 2015509685
前記PRB負荷が100%ではないとき、候補セルから減少された干渉を反映させるために、上記の式が修正されなければならない。このことは、異なるセルが、参照シンボル(それらのPCI、物理セルID等)に対して異なる周波数割り当てを採用しているので、前記計算を、より複雑にする。
留意すべきは、さらなるチャネル品質パラメータもまた、ハンドオーバー準備を開始するために、前記ダウンリンクSINRとともに考慮されてもよいということである。従って、前記ハンドオーバー方法は、ソースセルと移動局との間のアップリンクSINR値 SINRULをモニタリングするステップであって、ハンドオーバー準備を開始するステップが、アップリンクSINR値 SINRULにさらに基づいていることを意味している、ステップもまた含んでもよい。これは、インター-周波数と、インター-RATハンドオーバーに対して特に重要であり、前記ソースセルからのダウンリンクシグナリングは、移動端末が、あるRAT又は周波数のカバレッジのエッジに移動するとき、非常に良いSINRを有する(つまり、同一のRAT及び周波数の隣接セルからの干渉がほとんどない)ことができる。その代わりに、前記ソースセルへのアップリンク品質は、ハンドオーバー性能を制限する可能性があり、特に、カバレッジセルのエッジのカバレッジが、(同一RAT及び周波数の)隣接セルによって囲まれたセルと比較して拡張されるので、前記移動局によるアップリンク送信に対して著しく高いパスロスが生じる。
上述したように、本発明の方法は、前記移動局から送信される測定報告基づいて、候補セルの中のターゲットセルを選択している。前記測定報告は、異なる候補セルから送信されるセル特有の参照信号における測定を含む。前記測定報告は、好適には、RSRP及び/又はRSRQ測定を含む。これらは、3GPP仕様に標準化された測定である。ターゲットセルの選択に関して、移動局から受信された最近の測定報告における候補ターゲットセルの中の最も強い強度を有するセルが、ターゲットセルとして選択される。
ターゲットセルの選択において、さらに1又は2以上のパラメータが使用されてもよい。前記パラメータのグループは、候補ターゲットセルにおける負荷と、候補ターゲットセルのセルサイズと、候補ターゲットセルの送信電力と、ハンドオーバー失敗率のような候補ターゲットセルのハンドオーバー履歴とを含む。これらの追加的なパラメータは、前記ターゲットセルを選択する基準が、より複雑になるときに有益であり、ターゲットセルの強度(RSRP)のみよりも多くを考慮している。例えば、前記負荷は、ハンドオーバー準備が成功していることを、ソースセルが保証したい場合に役立ち、もし前記ターゲットセルが完全にロードされている場合、前記準備が拒否される。前記ソースセルは、潜在的なターゲットセル間で負荷を分散することを試みることができる。UEを、ロードされているが完全にはロードされていないセルにプッシュし、その他のセルがスイッチを切るようにしてもよい(例えば、ネットワークエネルギー節約のため)。前記セルサイズは、大きい(マクロ)セル及び小さい(マイクロ/ピコ)セルの混合を用いた異種の配置において重要である。この場合、移動局が、顕著な速度で(例えば、自動車で)移動していることが知られている場合、前記ソースセルは、小さいターゲットセルを選択することを避けるよう決定してもよい。これは、ターゲットセルに滞在する時間が短くなることを防ぐ。ハンドオーバー履歴は、ソースセルから入来するハンドオーバーに対して高いハンドオーバー成功率を履歴的に実証しているセルに、移動局を誘導するために使用されてもよい。
測定報告が、移動局から周期的に又は非周期的に送信されてもよいことが実現されている。両方の場合において、もし候補ターゲットセルの参照信号測定が、ソースセルの参照信号測定と比べて、少なくとも本発明の実施形態に基づく閾値ハンドオーバーオフセット値よりも大きい場合、前記測定報告の送信がトリガされる。これは、試験から、ハンドオーバーオフセット値が2dB未満、好ましくは、現在のシステムで使用されるよりも低い1dB以下であることができると結論付けられた。このことは、比較的低いオフセット値によって、ハンドオーバートリガ時間(SINRによって判断される)の前に1又は2以上の測定報告が配信されることを保証しており、従って、ターゲットセル識別子が知られる。さらに小さいオフセットでは、多くの測定報告となり、従って、ネットワーク内に不要なシグナリング負荷と、UEに対するバッテリ消費となる。測定報告の送信をトリガする他の方法は、もし無線通信システムが、LTE又はUMTSのような3GPPシステムである場合、前記送信を、A2, A3, A4, A5, B1, B2, 3A, 3C, 3D, 2B, 2C, 1C, 1E又は1Gイベントによってトリガさせる。
さらに、本発明の別の実施形態に基づいて、本発明のハンドオーバー方法はさらに、ハンドオーバーされる移動局からの測定報告を受信するステップをさらに含み、その結果、第一測定報告の受信によるSINRのモニタリングをトリガすることができる。それによって、可能なターゲットセルが第一測定報告の受信によって識別されるまで、前記モニタリングはされないようにしてもよい。別の実施形態において、第一の受信、又は、それに続く測定報告は、前記移動局によるCQI報告の周波数を増加させるために使用されてもよい。周期的なCQI報告の周期は、減少されてもよく、又は、さらに頻繁な非周期報告が要求されてもよい。
本発明の、さらなる実施形態において、SINRは、移動局自体に専用である参照符号又はパイロットシーケンス上で、移動局によって実行される測定から推定され、ついで、前記基地局またはネットワーク制御器にシグナリングされてもよい。別の同様の実施形態において、ペイロードデータを搬送する送信において実行される測定は、SINRの推定が使用されてもよい。
本発明のより深い理解を提供するために、前記ハンドオーバー方法は、以下に説明されるように動作してもよく、かつ図3にも示されている。
(1)前記ソースセルは、ローオフセットと、0msのタイムトゥトリガ(Time To Trigger(TTT))とを有する“トリガされた周期的な”A3イベント(例えば、1dB)を構成する。
・前記UEは、ターゲットセルRSRPが、図3におけるA3トリガポイントであるサービングセル RSRPよりも良い“オフセット”dBであるとき、測定報告を生成する。
・前記UEがこの状態が真である間、周期的に測定報告を生成し続ける。
(2)一度報告が受信されると、前記ソースセルは、ソースセルにおけるダウンリンクSINRをモニターする(もし、それをまだ行っていない場合)。
・前記ダウンリンクSINRは、CQI報告と、報告されたRSRPの測定と、報告されたRSRQの測定との1又は2以上を使用することによって推定される。
(3)一度、ダウンリンクSINRが閾値以下になるとき、前記ハンドオーバー準備が、最近の測定報告における候補セルの中の最も強いターゲットセルに対してトリガされる。
さらに、本発明はまた、ネットワーク制御ノードにおける方法と、対応するネットワーク制御ノードデバイスに関する。前記方法は、前記ネットワーク制御ノードと移動局との間のダウンリンクSINR値 SINRDLをモニタリングするステップと、前記移動局からの1又は2以上の測定報告に基づいて、前記移動局に対するターゲットセルを選択するステップであって、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信された参照信号における測定を含む、ステップと、前記ダウンリンクSINR値 SINRDLに基づいて前記移動局のために選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始するステップと、前記移動局に、ハンドオーバー命令メッセージを送信するステップとを含む。前記ハンドオーバー命令は、前記UEに対して、ハンドオーバーに取り掛かり、かつ、特定のターゲットセルに接続するように指示する。前記ネットワーク制御ノードは、例えば、基地局、eNode B、基地局制御器(BSC)、又は無線ネットワーク制御器(RNC)のような、任意の適切に調整された制御ノードであってもよい。
さらに、当業者によって理解されるように、本発明に基づく任意の方法は、コード手段を有するコンピュータプログラムにおいて実行されてもよく、処理手段によって実行されるとき、前記処理手段は、前記方法のステップを実行する。前記コンピュータプログラムは、コンピュータプログラム製品のコンピュータ可読記録媒体に含まれる。前記コンピュータ可読記録媒体は、例えば、ROM(読み取り専用メモリ)、PROM(プログラム可能読み取り専用メモリ)、EPROM(消去可能PROM)、フラッシュメモリ、EEPROM(電気的消去可能PROM)、又はハードディスクドライブのような基本的に任意のメモリから構成されてもよい。
最後に、本発明は、上述された実施形態に限定されず、また添付の特許請求の範囲の範囲内の全ての実施形態に関連し、かつその全ての実施形態を包含することが理解されるべきである。
TTT タイムトゥトリガ

Claims (17)

  1. セルラー無線通信システムにおけるハンドオーバーのための方法であって、前記方法は、
    移動局のためのソースセルと前記移動局との間のダウンリンクSINR値SINRDLをモニタリングするステップと、
    前記移動局からの1又は2以上の測定報告に基づいて、ターゲットセルを選択するステップであって、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信された参照信号における測定を含む、ステップと、
    前記ダウンリンクSINR値SINRDLに基づいて、前記移動局のために前記選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始するステップと、
    前記ソースセルから前記選択されたターゲットセルに、前記移動局をハンドオーバーするステップと
    を含む方法。
  2. 前記ダウンリンクSINR値SINRDLが、SINR閾値SINRTrよりも小さい、つまり、SINRDL <SINRTrである場合、前記ハンドオーバー準備が開始される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法はさらに、CQI報告と、報告されたRSRPの測定と、報告されたRSRQの測定とを含むグループにおける1又は2以上のチャネル測定を使用することによって前記ダウンリンクSINR値SINRDLを推定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記測定報告は、前記移動局によって周期的に送信される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記測定報告は、前記移動局によって非周期的に送信される、請求項1に記載の方法。
  6. 候補ターゲットセルの参照信号測定が、前記ソースセルの参照信号測定と比較して少なくとも閾値ハンドオーバーオフセット値よりも大きい場合、前記周期的又は非周期的に送信される測定報告がトリガされる、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記ハンドオーバーオフセット値が、2dBよりも小さく、かつ好適には、1dBに等しい又は1dBよりも小さい、請求項6に記載の方法。
  8. 前記セルラー無線通信システムは、3GPP無線通信システムであり、前記周期的に又は非周期的に送信される測定報告は、A2, A3, A4, A5, B1, B2, 3A, 3C, 3D, 2B, 2C, 1C, 1E,又は1Gイベントによってトリガされる、請求項4又は5に記載の方法。
  9. 前記選択されたターゲットセルは、前記移動局から受信された最近の測定報告における前記候補ターゲットセルの中で最も強い信号強度を有するセルである、請求項1に記載の方法。
  10. 前記方法はさらに、
    前記測定報告を受信するステップを含み、かつ
    前記モニタリングするステップは、第一測定報告の前記受信によってトリガされる、請求項1に記載の方法。
  11. 前記方法はさらに、
    前記ソースセルと前記移動局との間のアップリンクSINR値SINRULをモニタリングするステップを含み、かつ
    前記ハンドオーバー準備を開始する前記ステップはさらに、前記アップリンクSINR値SINRULに基づく、請求項1に記載の方法。
  12. 前記測定報告は、RSRP及び/又はRSRQ測定を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記ターゲットセルを選択する前記ステップはさらに、前記候補ターゲットセルの負荷と、前記候補ターゲットセルのセルサイズと、前記候補ターゲットセルの送信電力と、ハンドオーバー失敗率のような前記候補ターゲットセルのハンドオーバー履歴と、を含むグループにおける1又は2以上のパラメータに基づく、請求項1に記載の方法。
  14. 無線通信システムにおいて通信するために構成されたネットワーク制御ノードにおける方法であって、前記方法は、
    前記ネットワーク制御ノードと移動局との間のダウンリンクSINR値SINRDLをモニタリングするステップと、
    前記移動局からの1又は2以上の測定報告に基づいて、前記移動局のためにターゲットセルを選択するステップであって、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信された参照信号における測定を含む、ステップと、
    前記ダウンリンクSINR値SINRDLに基づいて前記移動局のために前記選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始するステップと、
    前記移動局にハンドオーバー命令メッセージを送信するステップと
    を含む方法。
  15. コード手段に含まれ、処理手段によって実行されるとき、前記処理手段に、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  16. コンピュータ可読記録媒体と、請求項15に記載のコンピュータプログラムとを備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータ可読記録媒体の中に含まれ、かつ、ROM(読み取り専用メモリ)、PROM(プログラマブルROM)、EPROM(消去可能PROM)、フラッシュメモリ、EEPROM(電気的EPROM)、及びハードディスクドライブのグループから1又は2以上を含むコンピュータプログラム製品。
  17. 無線通信システムにおいて通信するために構成されたネットワーク制御ノードデバイスであって、前記ネットワーク制御ノードデバイスは、さらに、
    前記ネットワーク制御ノードデバイスと移動局との間のダウンリンクSINR値 SINRDLをモニタリングし、
    前記移動局からの1又は2以上の測定報告に基づいて、前記移動局のためにターゲットセルを選択し、前記測定報告は、1又は2以上の候補ターゲットセルから送信された参照信号における測定を含み、
    前記ダウンリンクSINR値SINRDLに基づいて、前記移動局のために前記選択されたターゲットセルへハンドオーバー準備を開始し、かつ
    前記移動局にハンドオーバー命令メッセージを送信するように構成されたネットワーク制御ノードデバイス。
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