以下の説明においては、類似の参照番号は類似の要素を表す。
以下の説明は本発明の実施形態に基づいている。これは本明細書において明示的に記述されない代替実施形態に関して本発明を制限するものとして受け取られるべきではない。
図1は拡張可能な容器2の模式的な(正確な縮尺ではない)斜視図である。
容器2は頂部4、底部6、及び中間部8を備える。中間部8は頂部4と底部6の間に配置される。中間部8はベローズ状の構造を有し、ベローズ又はコンチェルティーナのように引き伸ばしたり、折り重ねて圧縮したりすることができる。すなわち、中間部8は拡張可能(すなわち引き伸ばし可能)であり、また圧縮される。
容器2は一般的に円筒形である。容器2は低密度ポリエチレン(LDPE)でできている。容器2は、ブロー成形などの任意の適切なプロセスを用いて作られてもよい。容器は、透明、半透明又は不透明であってよい。
図1の容器2は完全な拡張状態にある。
容器2は、圧縮力(中間部8の抵抗力を凌ぐ、すなわち中間部8の弾性エネルギを克服するのに十分な力)を印加して頂部4と底部6を近づくように移動させることにより、完全な拡張状態から完全な収縮状態まで変化し得る。
容器2を圧縮するプロセスの間、すなわち容器2を完全な拡張状態から完全な圧縮状態まで変化させるプロセスの間、容器の2の容積は減少する。すなわち容器2の空洞が小さくなる。こうして、空気が開口部10を通って容器2から押し出される。
容器2が圧縮されて圧縮状態になっている時に、容器2を圧縮状態に押し込んでいる圧縮力が除去されると、中間部8の弾性によって、容器2は自発的に完全な拡張状態にまで戻るようになっている。つまり、中間部8は自発的に元の状態(すなわち拡張状態)に戻るのに十分な弾性を有している。このように中間部8は容器2の弾性側壁である。
容器2の拡張過程において、すなわち容器2が(中間部8の弾性により)完全な拡張状態に戻る過程において、容器2の容積は増大する。すなわち容器2の空洞が大きくなる。こうして、空気が開口部10を通って容器2の中へ引き込まれる。
頂部4は容器2の最上部を形成する。頂部4は、食品がそこを通って容器2の中へ配置され、そこから取り出される、開口部10を備えている。
頂部4は更にねじ山部12とフランジ14を備えている。
ねじ山部12は開口部10とフランジ14の間に配置されている。ねじ山部12のねじ山は頂部4の外側表面に配置されている。すなわちねじ山は外ねじである。
ねじ山部12は開口部10に隣接している。フランジ14は頂部4の直立面から半径方向外向きに突出している。フランジ14は頂部4の周囲に連続的になっている。
底部6は容器2の底(すなわち閉鎖端)を成す。底部6は(中間部8に対して)拡張も圧縮もしない。
中間部8は複数の傾斜した傾斜リング16を備えている。各傾斜リング16は円錐台形をしている。各傾斜リング16は一端がより大きな直径であり、他端がより小さな直径となっている。
中間部8において、傾斜リング16は以下のように配置されている。中間部8の最上部において、傾斜リング16は、その傾斜リング16の相対的に大きな直径を有する端部が頂部4に取り付けられる。また、中間部8の最下部において、傾斜リング16は、その傾斜リング16の相対的に大きな直径を有する端部が底部6に取り付けられる。中間部8の最上部にある傾斜リング16と中間部8の最下部にある傾斜リング16との間に、複数の傾斜リング16が隣接して配置される。これは、相対的に大きい直径を有する傾斜リング16の端部が、隣接する傾斜リングの相対的に大きい直径を有する傾斜リング16の端部に取り付けられるようになっている。またこれは、相対的に小さい直径を有する傾斜リング16の端部が、隣接する傾斜リングの相対的に小さい直径を有する傾斜リング16の端部に取り付けられることになる。
つまり、中間部8は隣接する一連の傾斜リング16で形成されるベローズ状の構造から成っている。
頂部4と底部6とを共に移動させる圧縮力の下で、相対的に大きな直径を有する傾斜リング16の端部同士が互いに近づく。また、相対的に小さな直径を有する傾斜リング16の端部同士が互いに近づく。この圧縮力が取り除かれると、相対的に大きな直径を有する傾斜リング16の端部同士が離れるように中間部8の弾性が作用する。また、相対的に小さな直径を有する傾斜リング16の端部同士が離れる(すなわち中間部が元の拡張状態に戻る)。
図2は完全な拡張状態における、容器2の模式的な(正確な縮尺ではない)側面図である。
図3は完全な圧縮状態における、容器2の模式的な(正確な縮尺ではない)側面図である。
図2、3は、この実施形態における容器2の大きさを示している。
好ましくは、完全な拡張状態の容器2の高さが70mm〜90mmの範囲にある。より好ましくは、完全な拡張状態の容器2の高さが80mmである。好ましくは、完全な拡張状態の容器2の容積が約355mlである。
好ましくは、完全な圧縮状態の容器2の高さが40mm〜50mmの範囲にある。より好ましくは、完全な圧縮状態の容器2の高さが45mmである。好ましくは、完全な圧縮状態の容器2の閉鎖端(すなわち底部6の最下端)からフランジ14の下側までが29.65mmである。
別の実施形態では、完全な拡張状態の容器2の高さと完全な圧縮状態の容器2の高さとの比が異なる値であってもよい。例えば別の実施形態において、完全な圧縮状態の容器2の高さが完全な拡張状態の容器2の3/4以下であってもよい。別の実施形態において、完全な圧縮状態の容器2の高さが完全な拡張状態の容器2の2/3以下であってもよい。別の実施形態において、完全な圧縮状態の容器2の高さが完全な拡張状態の容器2の1/2以下であってもよい。別の実施形態において、完全な圧縮状態の容器2の高さが完全な拡張状態の容器2の1/3以下であってもよい。別の実施形態において、完全な圧縮状態の容器2の高さが完全な拡張状態の容器2の1/4以下であってもよい。
好ましくは、開口部10からフランジ14の上側表面までの頂部4の垂直高さが12mmである。好ましくは、頂部4のフランジ14の外径が87mmである。
好ましくは、底部6の外径が87mmである。
後で図4、5を参照してより詳細を述べるが、容器が(図3のように)完全な圧縮状態にある場合には、容器は食品で充填されている。この食品は図3には示されていないが、後で詳細を説明する。容器2は適切な量の任意の食品、例えば60g〜70gの食品、又は50ml〜120mlの食品などで充填されていてもよい。食品が占める体積は、完全に圧縮された容器2の容積以下である。
図4は、消費者への配送用の(容器2を利用した)食品包装プロセスの一実施形態における特定のステップを示すプロセスフローチャートである。
ステップs2において、容器2が充填装置に連結される。
図5はステップs2において充填装置に連結された容器2の模式的な(正確な縮尺ではない)側面図である。
図6はステップs2において充填装置に連結された容器2の模式的な(正確な縮尺ではない)上面図である。
図7はステップs2において充填装置に連結された容器2の(図5の点線X−Xに沿った)模式的な(正確な縮尺ではない)断面図である。
充填装置は搬送ベルト20と2つのレール22とからなる。
搬送ベルト20はその上におかれた物体(すなわち容器2)を図5と6に矢印と参照番号24とで示す方向に移動させるように構成されている。
上から見ると、図6に示すように搬送ベルト20とレール22が平行である。具体的には、レール22は搬送ベルト20の方向24に平行である。また、上から見るとレール間の距離は、容器2の開口部10の外径に実質的に等しい。
側面から見ると、図5に示すように1つのレール22のある点での高さは、もう1つのレール22のその点での高さと実質的に等しい。
また、側面から見ると搬送ベルト20の上のレール22の高さは、搬送ベルト20の方向24方向に、搬送ベルト20に沿って減少している。具体的には、この実施形態においては搬送ベルト20の上のレール22の高さは、第1の高さ100(この第1の高さ100は容器が完全拡張状態にある場合の容器2の底部からのフランジ14の高さに実質的に等しい)から第2の高さ102(この第2の高さ102は容器が完全圧縮状態にある場合の容器2の底部からのフランジ14の高さに実質的に等しい)にまで減少する。
この実施形態ではステップs2において、容器2は搬送ベルト20上に直立して配置され、容器2の底部(すなわち閉鎖端)が搬送ベルト20に接するように配置され、また(容器2の最上部にある)開口部10が上からアクセス可能であるようになっている。
またこの実施形態ではステップs2において、容器2はレール22が搬送ベルト20に対して第1の高さ100である搬送ベルト上の点に配置される。またこの実施形態ではステップs2において、容器2はレール22がフランジ14の上部表面で、かつ互いに容器2の反対側において接触するように配置される。
ステップs4において容器2が圧縮される。この実施形態では搬送ベルト20を利用して、レール22が搬送ベルト20に対して第1の高さ100にある位置からレール22が搬送ベルト20に対して第2の高さ102にある位置まで容器2をレール22に対して移動(すなわち搬送)させて、この容器2の圧縮が遂行される。
図8はステップs4が遂行された後の、充填装置に連結された容器2の模式的な(正確な縮尺ではない)側面図である。
図9はステップs4が遂行された後の、充填装置に連結された容器2の(図8の線Y−Yに沿った)模式的な(正確な縮尺ではない)断面図である。
搬送ベルト20によって容器2がレール22に対して移動すると、搬送ベルト20からのレール22の高さが、第1の高さ100から第2の高さ102に変化する。こうして、容器2が搬送ベルト20によりレール22に対して移動すると、レール22がフランジ14の上部表面に下向き(すなわち圧縮の)力をかける。このレール22による力は十分に大きくて中間部8の抵抗力に勝り、その結果容器2が圧縮されて完全圧縮状態となる。
容器2が圧縮される間、空気は開口部10を通って容器2から押し出される。
ステップs6において、完全圧縮の状態で容器2に所定量の食品が充填される。つまり、所定量の食品が完全圧縮された容器2に挿入される。
好ましくは、所定量の食品は60g〜70gの範囲の食品である。所定量の(乾燥)食品が占める体積は、完全圧縮状態の容器2の容積以下である。
この実施形態においては、食品は乾燥食品である。本明細書における「乾燥食品」という用語は、消費者が消費する前に加水する(例えば再加水する)ことを想定した、脱水食品又は部分脱水食品(すなわち少なくとも部分的に脱水された食品)を指している。またこの実施形態においては、食品は、消費者が消費する前に加熱することを想定した食品である。例えば食品は、オートミール、乾燥スープ、乾燥パスタ、乾燥クスクス、乾麺、乾燥ライスプディング、乾燥リゾットなどであってよい。食品はまた、乾燥飲料、例えば乾燥コーヒー顆粒(例えば凍結乾燥コーヒー)、乾燥ティー、乾燥チョコレート飲料などの乾燥飲料であってもよい。食品はまた、希釈してから消費する、例えばコーディアルやシロップのような食品であってもよい。食品の加水や加熱は、高温液体(お湯など)を食品に加えることによって達成されてもよい。これらのより詳細は図11を参照して後で説明する。
所定量の食品が消費のために加水された(例えば再加水された)後に占める体積は、完全圧縮状態の容器2の容積よりも大きい。
ステップs7において、容器2の開口部10に気密シールが施される。
この実施形態では、気密シールは密封ユニット(図示せず)によって施される。またこの実施形態において、気密シールは共押出し紙又はポリエチレンフィルムでできている。気密シールは、加熱することによって実効的にシールの一部を容器の縁に溶接する、加熱による接着プロセスを利用して開口部に施される。別の実施形態においては、異なる種類の気密シールが使用される(例えばアルミニウムフォイル)。また、別の実施形態では、容器2へのシールの貼付は別の方法で行われる(例えば糊付け)。
ステップs7で貼付された気密シールは空気が(開口部10を通って)容器2の中に侵入することを防止する。容器2の中への空気の流入が阻止されるので、容器2は完全拡張状態に戻ることが防止される。すなわち、気密シールが開口部10に貼付されている場合に、レール22によって容器2に掛けられている圧縮力が除去されると、中間部8の弾性により容器2を元の(拡張)状態へ戻そうとする。そうなれば容器2の内部の圧力が容器2の外部の圧力よりも低くなる。この容器2の外側の空気圧が相対的に高いことにより、容器2を圧縮状態に留まらせる。
ステップs8において、剛体のプラスチック蓋が容器2のねじ山部12にねじ込まれる。こうして、食品を含むパッケージが形成される。
図10は食品28を内包するパッケージの分解模式図(正確な縮尺ではない)である。
パッケージは容器2(圧縮状態となっている)と気密シール30と蓋32から成っている。
食品28は圧縮された容器2の内部、すなわち圧縮状態にある容器2の空洞内部に配置されている。
気密シール30は容器2の開口部10を密封し、それによって容器2を圧縮状態に維持する。気密シール30がそのままであり、すなわち開口部10を介して空気が容器2内に入ることを阻止する限り、容器2は圧縮状態に保持される。
蓋32は内側にねじ山部(図示せず)を備えている。蓋32が、圧縮された容器2のねじ山部12にねじ込まれる。蓋32は有利には、気密シール30に損傷を与えたり、干渉したりすることを防止しようとする。具体的には、蓋32は、気密シール30が蓋32に包含された状態となって容器2内に空気を入り込ませる(そしてそれによって容器2を拡張状態に戻らせる)ような望ましくない状態を防ぐようになっている。
この実施形態において、蓋32はその外周に複数の隆起34を更に備えている。これらの隆起34は有利には消費者が蓋32を把持しやすくして、容器2から蓋32を外すのを助ける。ただし別の実施形態においては、蓋32にはそのような隆起がなく、蓋32は平滑になっている。
蓋32は容器2に更なる気密シールを提供する。したがって、蓋32か気密シール30のいずれか1つが除去されたとしても、容器2は完全圧縮状態のままである(もう一方の気密シール30か蓋32が損なわれないで残って、容器2の拡張が防止されるため)。
ステップs10において、食品28を含むパッケージが消費者への配送のために充填装置から取り出される。開口部10を介した空気の容器2への流入を気密シール30が防止するので、パッケージは完全圧縮状態のままである。
消費者に配送される前に、パッケージは、例えば使用法や栄養成分表などを含む装飾スリーブで覆われてもよい。
こうして、(容器2を使用した)食品28の包装プロセスが提供される。
図11は消費者がパッケージとその中の食品28を利用する、プロセス例の特定ステップを示すプロセスフローチャートである。
ステップs20において、消費者が蓋32をねじ戻して容器2から取り外す。
ステップs22において、消費者が気密シール30を容器2から取り外す。
ステップs24において、容器2が元の拡張状態に戻る。
具体的には、中間部8の弾性により中間部8が拡張する(頂部4と底部6が移動して離れる)。この拡張によって容器の外から空気が(気密シール30が取り外された)開口部10を通って容器2の内部に吸引される。中間部8は容器2が元の完全な拡張状態になるまで拡張する。
ステップs26において、消費者が所定の高温液体を容器2に加える。
所定量の高温液体は食品28を加水するのに十分な量である。高温液体の所定量は、例えば容器2の表面にマークを入れてそこまで容器2に高温液体を入れるようにする(すなわち、「充填水位」マーカ)等の任意の適切な方法によって消費者に示される。
こうして、ステップs26で食品26は容器2の中で加水され、かつ加熱される。
この実施形態では、所定量の食品28が(更なる)所定量の液体によって加水された後に占める体積は、完全な拡張状態での容器2の容積以下である。
また、この実施形態では、所定量の食品28が(更なる)所定量の液体によって加水された後に占める体積は、完全な圧縮状態での容器2の容積より大きい。
ステップs26において消費者はねじ蓋32を容器2の上に戻し、ある時間の間食品28をそのまま(すなわち「調理」するために)放置することも可能である。蓋32を元に戻すことは、調理プロセスの間に加熱、加水された食品28がこぼれることを防止し、また加熱、加水された食品28が消費する前に冷え過ぎることを防止するに役立つので有利である。
ステップs28において消費者は、容器2の内容物(すなわち加水及び加熱された食品28)を容器2から消費する。
有利には、容器2が加水された食品28を食べるための入れ物となる。
このように消費者による利用方法が提供される。
LDPEで作られた容器は、容器に十分な柔軟性を与えて(完全な拡張状態から完全な圧縮状態へ)比較的容易に圧縮されやすいので有利である。また、LDPEで作られた容器は、容器が十分に弾性的であって、容器から圧縮力が除去されると、容器の中間部が容器を圧縮状態から元の拡張状態に戻すようにする傾向があるので有利である。
また有利には、容器の壁の厚さは、容器に十分に柔軟性があって(完全な拡張状態から完全な圧縮状態へ)比較的容易に圧縮されるようになっている。また有利には、容器の壁は容器が十分に弾性的であるようになっていて、圧縮力が容器から除去されると、容器の中間部が容器を圧縮状態から元の拡張状態に戻すようにさせる。好ましくは、容器2の壁の厚さは0.75mmと1.5mmである。
容器は有利にはリサイクル可能である。
容器は有利には再使用可能である。例えば、食品を消費した後、容器は再度圧縮されて再充填され、気密シール(例えばねじ蓋)が再度施される。再貼付された気密シールは、空気が容器内に入ることを防止し、それによって容器を再び圧縮(例えば完全圧縮)状態に維持する。
好ましくは、完全圧縮状態における容器の高さ(すなわち食品を内包するパッケージの高さ)は、45mm以下である。これにより有利なことに、食品を含むパッケージの垂直方向の空間効率が良好となる。こうして例えば、食品を含むパッケージは、商用航空機の機内での顧客への食事の提供に使用する食事トレーに適合するものとなりやすい。そのような航空会社の食事トレーは、一般的に高さが45mmを超える食品パッケージは含まない。これは、食事トレーを飛行機の機内に容易に収納することができるようにするためである。
完全圧縮状態での容器の体積(すなわち消費者に配送/輸送された時の食品を含むパッケージの体積)は、完全拡張状態にある容器の体積(すなわち、食品が消費者によって消費されるときの容器の体積)に比べて相対的に小さい。したがって、消費する前には、パッケージは相対的に空間効率がよく、コンパクトである傾向にある。つまり、食品を含むパッケージの保管及び/又は輸送に要する空間は減少できる傾向にあるから有利である。
さらに、食品を含むパッケージは、圧縮状態においては、例えば消費者によって持ち運び可能としやすいから有利である。こうして、食品を含むパッケージは消費者が例えば職場へ容易に運ぶこともできる。
拡張状態を有する容器は有利には、加水された食品を入れるのに十分な入れ物を消費者に供給することを可能とする。こうして、消費者は容器を利用して加水された形態の食品を消費することができて便利である。
気密シール30と蓋32によって提供される気密シールは、有利には、食品を消費者が消費するまでは比較的新鮮に(かつ汚染なしに)保持できるようにする。
上記の充填装置は、有利には連続製造ラインを提供しやすい。これにより効率的な製造方法となりやすい。
拡張状態での容器の容積は、有利には、加水及び加熱された食品が中間部より上には来ないようになっていてもよい。そのような場合、容器の拡張しない頂部が有利には、消費者が容器を把持しても加水及び加熱された食品の熱で不快になることのない領域となり得る。
図4、11のフローチャートに示し、上記で説明したプロセスステップのあるものは省略されてもよいこと、あるいはそのようなプロセスが上述し、これらの図に示したものとは異なる順番で実行されてもよいことに留意されたい。さらには、理解の便宜と容易さのためにすべてのプロセスステップを、個別の時間的に継続したステップとして表したが、プロセスステップのあるものは実際には同時に、又はある部分が少なくとも時間的に重複して実行されてもよい。
上記の実施形態において、容器は一般的に円筒形状であり、LDPEでできており、例えばブロー成形なとの任意の適切なプロセスを用いて作製されてもよい。ただし別の実施形態においては、容器は違う形状(例えば直方体)であり、及び/又は適切な別の材料でできていてもよい。例えば容器はシリコン樹脂でできていてもよい。これは、フレキシブルで耐熱性があるので都合がよい。更には別の実施形態において、容器は異なるプロセスを用いて作られてもよい。
別の実施形態では、容器は2つ以上の異なる材料の混合物で作られてもよい。また別の実施形態では、容器は2つ以上の異なる材料の配合物で作られてもよい。別の実施形態において例えば、容器は低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)の配合物でできている。容器がLDPEとHDPEの配合物でできている場合、好ましくは配合物が5〜10%のHDPEと90〜95%のLDPEでできている。より好ましくは、配合物が7%のHDPEと93%のLDPEでできている。LDPEとHDPEの配合物で作られた容器は、剛性が増大して、容器に十分に柔軟性があって(完全な拡張状態から完全な圧縮状態へ)比較的容易に圧縮されるようになる傾向があるので有利である。また、LDPEとHDPEの配合物で作られた容器は、容器が十分に弾性的であって、容器から圧縮力が除去されると、容器の中間部が容器を圧縮状態から元の拡張状態に戻すような容器となる傾向があるので有利である。また、LDPEとHDPEの配合物で作られた容器は、LDPEだけで作られた容器よりもより剛性の高い(より剛直な)容器となる傾向があり、有利である。これにより、例えば本明細書で説明した充填プロセスにおいて、所望の変形以外(すなわち容器を完全拡張状態から完全圧縮状態へ圧縮する際の中間部の変形以外)の容器の変形が減少ないしは排除されるようになる傾向がある。例えば、容器の頂部と底部の変形は(例えば充填中に)起こりにくくなる。
上記の実施形態において、容器は弾性的である。すなわち容器が完全圧縮状態へ圧縮されている場合に容器を圧縮していた圧縮力が容器から除去されると、容器は(中間部の弾性により)拡張して完全拡張状態へ戻る。ただし別の実施形態においては、容器は弾性的ではない。つまり、容器が完全圧縮状態へ圧縮されている場合に容器を圧縮していた圧縮力が容器から除去されると、容器は完全拡張状態へ自動的に拡張しては戻らず、その代わりに圧縮状態を保持する。この場合、引張り力(中間部の抵抗力を凌ぐ、すなわち中間部の弾性エネルギを克服するのに十分な力)を印加して頂部と底部が分離するように移動させることにより、容器を完全圧縮状態から完全拡張状態に戻るように変化させてもよい。そのような更なる実施形態においては、(図11のプロセスのステップs24において)気密シールを除去しても容器は拡張状態には戻らない。その代わりに、消費者が容器に引張り力を加えて容器の容積を拡張させてもよい。
容器が弾性的でない実施形態において、シール(気密シール30及び/又は蓋32で提供される)は気密性でなくてもよい。すなわちシールは容器の開口部を閉鎖するための封止具として異なるタイプのものであってよい。例えば、封止具は容器に空気は通すが容器から消耗品が脱落することは防止するようになっていてもよい。例えばシールはミシン目の入った封止具であってもよい。これらの実施形態において、シール/封止具は消耗品が容器から脱離、例えば脱落することを防止するためのものである。
上記の実施形態において、容器の拡張/圧縮は容器の中間部(すなわち容器の頂部と底部の間に配置されたベローズ状の部分)によって与えられる。ただし別の実施形態においては、拡張/圧縮機能は、例えば入れ子式構造などのような異なる手段によって与えられる。別の実施形態において、中間部は異なる数、及び/又は異なる寸法の傾斜リング(すなわち異なる数または異なる寸法の蛇腹/折り畳み式のひだ)から成っていてもよい。
上記の実施形態において、容器は図2、3を参照して説明した寸法となっている。ただし別の実施形態においては、容器は異なる寸法である。例えば、別の実施形態において容器は十分に大きくて、比較的多数の人に供給できる食品の量を含んでいる。そのような容器は、例えばチャリティや軍隊などで使用されてもよい。
上記の実施形態において、食品は図4〜10を参照して前に説明したような容器を利用して包装される。充填装置は搬送ベルトと2本のレールを備えている。これらの要素により、充填中に容器に圧縮力がかけられる。ただし別の実施形態においては、食品は異なる方法で容器を用いて包装される。また別の実施形態では、一つ又は複数の異なる要素からなる異なる充填装置が使用されてもよい。例えば、充填中に容器に圧縮力をかけるクランプ手段を備えた充填装置が実装されてもよい。
上記の実施形態においては、食品は乾燥されていて(すなわち脱水又は部分脱水された食品であり)、消費者が消費する前に加水(例えば再加水、希釈など)させる必要がある。食品の加水は、液体(お湯又はだし汁)の添加によって実行されてよい。ただし別の実施形態においては、食品以外の異なる消耗品が使用される。異なる消耗品は消費者の消費の前に加水されなければならない。例えばこの消耗品は、患者等によって消費される前に(例えば水によって)加水される医薬であってもよい。また一例として、この消耗品は、アーティストが使用する前に例えば水や揮発油などとの混合を必要とする、塗料粉末又は濃縮塗料であってもよい。実施形態によっては、容器内の消耗品は液体であって、例えば、水と同じ粘度、又はシロップのようなそれより高い粘度の液体である。
上記の実施形態において、パッケージは気密シール30とねじ蓋32とを備える。これらの要素は両方とも、容器が完全圧縮状態にあるときに容器を気密シールする。ただし別の実施形態においては、容器の気密シールは、気密シール30か蓋32のいずれか1つでしか与えられない。
別の実施形態においては、容器の気密シールが違う手段によって与えられる。
別の実施形態においては、蓋が異なるタイプの蓋である。例えば、別の実施形態において容器の蓋は更なる容器(例えばポリエチレンなどのプラスチックで作られた比較的剛直な容器)により与えられる。更なる容器は、(例えば複数の突起を利用するなどして容器のフランジにクリップ留めして)容器に取り付けられる。更なる容器は、更なる食品などの消耗品を含むのに使用されてもよい。更なる食品は更なる容器内で更なる気密シールによって密封されてもよい。更なる食品は、例えば、消費の前に加水する必要のない食品であってもよい。例えば、更なる食品は、容器内の加水食品に添加できる乾燥フルーツ、乾燥グラノーラミックス、ナッツ、蜂蜜、クーリ、ソースなどであってもよい。
このような更なる実施形態では、所定量の液体によって加水された後の所定量の食品と更なる食品の組み合わせが占める体積が、完全な拡張状態の容器の容積以下である。
そのような更なる実施形態において、容器が有利には入れ物となって、そこから加水及び加熱された食品と更なる食品の組み合わせが消費されてもよい。これは、拡張状態において、加水及び加熱された食品と更なる食品の組み合わせを収納するのに十分な大きさ(すなわち十分な容積)を持つ容器によって実現される。
2つの分離した容器は、有利には、2つの異なる種類の食品を一緒に(すなわち単一製品として)提供することを実現しやすい。2つの異なる種類の食品が、別々の容器内に密封されてもよい。こうして、消費者が使用するまではこの2つの異なる種類の食品は、分離されている。このように、消費者によって別々の方法で処理される異なる種類の食品が、消費されるまでは一緒に(単一製品として)提供されるので有利である。上記の実施形態において一緒に提供される2つの異なる種類の食品は、脱水された、すなわち乾燥された食品で、加水及び加熱されてから消費されるものであり、更なる食品は消費する前に加水する必要がない。
2つの別々の容器は一緒に取り付けられて、消費者が使用するまでは、2つの容器が分離できないようになっている。こうして、第1と第2の容器の内容物は消費者が使用するまでは一緒に保持される(そして単一製品として消費者に一緒に供給される)ようになっている。更なる容器は透明材料でできていてもよい。従って、消費者は第2の容器の内容物を見ることができるようになっていてもよい。このように、消費者が例えば製品の種類の違いを見分けることが可能であってもよい。
上記の実施形態において、容器は図2、3を参照して説明した形状と寸法になっている。ただし別の実施形態においては、容器は異なる形状、及び/又は寸法である。例えば別の実施形態において、容器は図12、13に示す形状と寸法となっている。また、別の実施形態において、容器は図14、15に示す形状と寸法となっている(これについては、図12、13の説明の後により詳細を説明する)。
図12は完全な拡張状態における、更なる容器100の模式的な(正確な縮尺ではない)側面図である。
図13は完全な圧縮状態における、更なる容器100の模式的な(正確な縮尺ではない)側面図である。
容器2と更なる容器100とに共通な特徴は同一参照番号で示す。
図12、13は、この更なる実施形態における更なる容器100の大きさを示している。
好ましくは、完全な拡張状態における更なる容器100の高さは70mm〜90mmの範囲にある。より好ましくは、完全な拡張状態における更なる容器100の高さは75.9mmである。好ましくは、完全な拡張状態における更なる容器100の容積は約355mlである。
好ましくは、完全な圧縮状態における更なる容器100の高さは40mm〜50mmの範囲にある。より好ましくは、完全な圧縮状態における更なる容器100の高さは45mmである。
更なる容器100は、頂部4と中間部8の間に肩部15を備えている。更なる容器100においてはこの肩部15が、容器2のフランジ14を肩代わりする。この肩部15は容器2のフランジ14と同じ目的を果たす。すなわち容器を圧縮するために下向きの圧縮力がかかる面を提供する。別の実施形態において、容器はそのような面を提供する任意の構造を持っていてもよい。
好ましくは、完全な圧縮状態における更なる容器100の閉鎖端(すなわち底部6の最下端)から肩部15までの高さが30.85mmである。
別の実施形態では、完全な拡張状態における更なる容器100の高さと、完全な圧縮状態における更なる容器100の高さとの比が異なる値であってもよい。
好ましくは、開口部10から肩部15までの更なる容器100の頂部4の垂直高さは11.80mmである。
好ましくは、肩部15の外径は中間部8の外径(中間部8の最大幅の地点における)と実質的に等しい。好ましくはこの寸法は87.0mmである。
好ましくは、更なる容器100の底部6の外径は、底部6が中間部8につながる地点において、87.0mmである。また、好ましくは更なる容器100の底部6の外径は、更なる容器100の閉鎖端において、87.0mm未満である。このようにこの実施形態において、更なる容器100の底部6の形状は、皿の形である(すなわち更なる容器100の底部6が皿の形となっている)。
更なる容器100による利点としては、更なる容器100の頂部4と底部6の両方が比較的剛直な傾向にあることである。それにより、圧縮時に(図4のプロセス中で実行されるように)、更なる容器100の中間部8のみが圧縮されるようになる。この更なる容器100の底部6の剛性が高いのは、その形状がもたらす結果である(すなわち、更なる容器100の底部6が皿状の形状となっているので、その閉鎖端では中間部8よりも直径が小さく、中間部8につながる開口端に向かって外方向に傾斜がつく)。これにより、下向きの圧縮力がかけられると更なる容器100はより均一に圧縮される状態となりやすい。
更には、更なる容器100の底部6の形状により、所望の厚さの壁を持つ更なる容器100の生産が容易になりやすい。例えば、違う形状の容器をモールド成形するよりも更なる容器100をモールド成形する場合が相対的に均一な壁厚が実現しやすくなる。
更なる容器100で与えられる更なる利点は、更なる容器100は他の形状の場合よりもより均一に圧縮される傾向にあることである。更には、更なる容器は所望の弾性となりやすい。すなわち、容器が圧縮状態から非圧縮状態へ自発的に拡張するのに十分な強度であるが、圧縮状態において容器の密封を妨げるほどの強さではない。ただし別の実施形態においては、上記の実施形態で記述したものとは異なる形状及び/又は寸法の容器が使用されてもよい。
図14は完全な拡張状態における、第2の更なる容器102の模式的な(正確な縮尺ではない)側面図である。
図15は完全な圧縮状態における、第2の更なる容器102の模式的な(正確な縮尺ではない)側面図である。
容器2と第2の更なる容器102とに共通な特徴は同一参照番号で示す。
図14、15は、この更なる実施形態における第2の更なる容器102の寸法を示している。
好ましくは、完全な拡張状態における第2の更なる容器102の高さは70mm〜90mmの範囲にある。より好ましくは、完全な拡張状態における第2の更なる容器102の高さは74.6mmである。好ましくは、完全な拡張状態における第2の更なる容器102の容積は約355mlである。
好ましくは、完全な圧縮状態における第2の更なる容器102の高さは40mm〜50mmの範囲にある。より好ましくは、完全な圧縮状態における第2の更なる容器102の高さは約41mmである。
第2の更なる容器102は、頂部4と中間部8の間に肩部15を備えていてもよい。第2の更なる容器102においてはこの肩部15が、容器2のフランジ14の代わりとなる。この肩部15は容器2のフランジ14と同じ目的を果たす。すなわち容器を(例えば充填プロセスにおいて)圧縮するための下向きの圧縮力がかかる面を提供する。別の実施形態において、容器はそのような面を提供する任意の構造を持っていてもよい。好ましくは、肩部15の外径が91.0mmである。
好ましくは、完全な圧縮状態における第2の更なる容器102の閉鎖端(すなわち底部6の最下端)から肩部15までの高さが30.85mmである。
別の実施形態では、完全な拡張状態における第2の更なる容器102の高さと、完全な圧縮状態における第2の更なる容器102の高さの比が異なる値であってもよい。
好ましくは開口部10の直径は76.0mmである。また、好ましくは第2の更なる容器の頂部4の外径は、約86.0mmである。こうして、開口部10を囲む最上端において第2の更なる容器102は、(厚さが約5mmの)密封縁104を有していてもよい。この密封縁104は有利には、容器を(例えば充填プロセスにおいて)圧縮するための下向きの圧縮力がかかる面を提供するようにする。こうしてある実施形態においては、容器がフランジ14及び/又は肩部15の代わりに密封縁104を備えてもよい(すなわち密封縁104が容器2のフランジ14又は肩部15と同様な目的を果たし、この容器にはフランジ14も肩部15もなくてよい)。さらに、第2の更なる容器102の密封縁104の厚さが(第1の実施形態の縁の厚さに比べて)厚いので、第2の更なる容器102の(充填時の)密封がより容易となりやすく、より強力な密封をすることができる。
この実施形態において、第2の更なる容器の頂部4は複数の環状隆起106を備えている。第2の更なる容器の蓋をこれらの環状隆起106の上に留めてもよい。つまり、第2の更なる容器102は、ねじ込み蓋ではなく、「圧入」又は「押し込み」蓋を備えていてもよい。本明細書に記載の任意の容器が、任意の適切な方法(例えば圧入蓋、ねじ込み蓋など)で容器に取り付けられる蓋を有していてもよいことは、当業者には理解されるであろう。
好ましくは、第2の更なる容器102の底部6の外径は、底部6が中間部8につながる地点において、86.9mmである。また、好ましくは第2の更なる容器102の底部6の外径は、第2の更なる容器102の閉鎖端において、86.9mm未満である。このようにこの実施形態において、第2の更なる容器102の底部6の形状は、皿の形である(すなわち第2の更なる容器102の底部6が皿の形となっている)。
第2の更なる容器102による利点としては、第2の更なる容器102の頂部4と底部6の両方が比較的剛直な傾向にあることである。それにより、圧縮時に(図4のプロセス中で実行されるように)、第2の更なる容器102の中間部8のみが圧縮されるようになる。この第2の更なる容器102の底部6の剛性が高いのは、その形状がもたらす結果である(すなわち、第2の更なる容器102の底部6が皿状の形状となっているので、その閉鎖端では中間部8よりも直径が小さく、中間部8につながる開口端に向かって外方向に傾斜がつく)。これにより、下向きの圧縮力がかけられると第2の更なる容器102はより均一に圧縮される状態となりやすい。
更には、第2の更なる容器102の底部6の形状により、所望の厚さの第2の更なる容器102の生産を容易にしやすい。例えば、違う形状の容器をモールド成形するよりも第2の更なる容器102をモールド成形する場合の方が、相対的に均一な壁厚を実現しやすくなる。
第2の更なる容器102がもたらす更なる利点は、第2の更なる容器102はほかの形状の場合よりもより均一に圧縮される傾向にあることである。更には、更なる容器は所望の弾性となりやすい。すなわち、容器が圧縮状態から非圧縮状態へ自発的に拡張するのに十分な強度であるが、圧縮状態において容器の密封を妨げるほどの強さではない。ただし別の実施形態においては、上記の実施形態で記述したものとは異なる形状及び/又は寸法の容器が使用されてもよい。
上記の実施形態においては、図4を参照して説明したプロセスを用いて、食品が容器に充填(すなわち消費者へ配送するために食品が包装)されてもよい。ただし別の実施形態において、異なるプロセスが用いられてもよい。例えば、図12、13を参照して詳細を説明した更なる容器100を充填する際、更なる容器100の肩部15にリング形の部材を利用して下向きの力をかけることにより、この更なる容器100を圧縮してもよい。このことは有利には、更なる容器100に対して相対的に均一な圧縮力を与えやすい(このようなプロセスは異なる容器、例えば図2、3を参照して前に説明した容器2などに対しても使用し得る)。更なる容器100はその次に、例えば図4のステップs6〜s10を参照して前に説明したように、充填及び密封がなされてもよい。あるいはそれに代わって、リールで供給される密封フィルムが更なる容器100の開口部10に貼付されて更なる容器100を密封し、圧縮状態に維持してもよい。次に蓋が覆われて、例えば更なる気密シールの提供、及び/又はシールの偶発的穿孔の防止が図られてもよい。