JP2016004262A - 複数管オカリナ - Google Patents

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Abstract

【課題】3オクターブの音域を有し、高度な演奏技術を要しない複数管オカリナを提供する。
【解決手段】それぞれ音階穴と歌口を備え、それぞれ1オクターブ以上の音域を有する低音管3a、中音管3b及び高音管3cの3個の共鳴管体と、3個の共鳴管体を分離した形で連結する連結棒6と、3個の吹き口8a、8b、8cが穿設された1個の笛口管4aと、笛口管4aと3個の共鳴管体に繋がる気道管5a、5b、5cとにより構成される3オクターブ以上の音域を有する複数管オカリナ1であり、各共鳴管体には5本指で開閉する6個の指孔9a〜f、11e〜f、13a〜dと手の平の2箇所の膨らみ(掌丘)で開閉する2個の掌丘孔10a〜b、12a〜bを穿設する。
【選択図】図3

Description

本発明は、閉管構造の気鳴楽器である複数管オカリナに関するものである。
楽器としてのオカリナを最初に考案し完成させたのは、イタリア人のドナーティ(1836年〜1925年生存)であり、日本では明田川孝(1909年〜1958年生存)が現在普及しているオカリナの原型を製作し、現在では多くのメーカーによって作られており、癒しとか郷愁を呼び起こす素朴な音色を持つ楽器として広く親しまれている。オカリナはサイズの異なる多くの種類が現存し、吹鳴音を共鳴させる共鳴管体が1個のオカリナ(以下シングル管と称する。)ではサイズの大きいものほど低音を発し、小さいものほど高音を発する。音域は材質やサイズによって異なるが、最大で1オクターブ半である。しかし、最高音はカスレが生じる傾向があり、最低音は音量が小さくなる傾向があるので、いずれの種類のシングル管であっても音質、音量ともに確実に響く演奏音の音域は1オクターブほどである。
現在広く親しまれている曲のほとんどは1オクターブの音域を超えており、シングル管の演奏音域が曲の音域より狭いため、シングル管では演奏を完結出来ない曲が数多くあるのが現状である。そのため、より広い音域を要求する演奏家に応えるため、大小のシングル管を2個結合した形のダブルオカリナ、3個結合した形のトリプルオカリナが国内外のメーカーによって製作され、販売されている。ダブルオカリナについては1900年代の前半にはイタリア人のヴィネリッチ(1841年〜1920年生存)が製作したとされるもの、及び明田川孝が製作したとされるものが非特許文献1に写真掲載されている。これは、現在販売されているダブルオカリナとほとんど同じものである。また、これと類似のダブルオカリナが特許文献1、特許文献2及び特許文献3に開示されている。
これら市販のダブルオカリナ及びトリプルオカリナ(以下ダブルオカリナ及びトリプルオカリナを総称する場合は複数管オカリナと称する。)、特許文献1及び特許文献3に開示されているダブルオカリナの構造については、音階穴が10〜12個のシングル管(以下既存の複数管オカリナを説明する場合は主管と称する。)に右手指だけで音階穴を開閉する主管より高音域で小さいシングル管(以下既存の複数管オカリナの説明においては複管1と称する。)を張り付けた形がダブルオカリナであり、複管1にさらに高音域で小さい右手指だけで音階穴を開閉するシングル管(以下既存の複数管オカリナの説明においては複管2と称する。)を張り付けた形がトリプルオカリナである。これら複数管オカリナの演奏においては、演奏音が主管の音域から複管1の音域へ、さらに複管2の音域へ、逆に複管2の音域から複管1の音域へ、さらに複管1の音域から主管の音域へ移るとき、同時に右手指を主管、複管1、複管2のそれぞれの音階穴へすばやく移動させることが非常に難しい。特許文献2の2オクターブオカリナについては、主管の11個の音階穴を片手の指だけで開閉することによって、1オクターブ半の音域の演奏音を正確な音程で吹鳴することは不可能であるし、複管1に長さ10cmの音階調節穴を開けると共鳴管が十分共鳴せず吹鳴音にカスレが生じる。
上記のように音域の広い複数管オカリナは、多くの製作者によって工夫され製作されているが、音階操作の指使い(運指)が難しく高度な演奏技術を要するので、あまり普及が進んでいないのが現状である
実開昭63−105187号公報 特開平10−222157号公報 特開2013−125183号公報
石間万範著「オカリナ物語」 株式会社ショパン 2006年
音色が素朴で美しいオカリナは、音域が狭いという欠点ともいえる特徴を持ちながらも古今東西多くの人に愛され親しまれている。オカリナは本来オーケストラ楽器が演奏するような音域が広くテンポの速い器楽曲を演奏することは困難な楽器であり、その構造、音色、音域、演奏方法などの特性からすると、2オクターブ以内の音域の比較的テンポの緩やかな歌の曲などを演奏出来れば、一般のオカリナ愛好者にとっては十分価値のある楽器である。現在、広く親しまれている歌の曲の数は1000曲は下らないが、オカリナが演奏できるポピュラーな器楽曲の数は、歌の曲の数に比べると僅かである。オカリナ愛好者がオカリナの演奏を楽しむとすれば歌の曲を演奏する場合が多いので、少なくとも必要な機能として、比較的テンポの緩やかな2オクターブの音域の曲を確実に演奏できるオカリナの実現が望まれるところである。その望みを満たすオカリナを実現するには、共鳴管が1個のシングル管に工夫を加えても限界があり、共鳴管が2個又は3個の複数管オカリナに改善を加えていく必要がある。
既存既知の複数管オカリナの具体的な形状、構造、演奏方法は特許文献3に開示されている複数管オカリナの複管1又は複管2を開管から閉管に変えたものと同じであるが、既存既知の複数管オカリナは、あまりにも運指が困難である。演奏音の流れに伴って右手の親指以外の4指を、主管から複管1へさらに複管2へと、逆に複管2から複管1、主管へと指を移動させ音階穴をしっかり塞ぐというのは相当訓練しないと不可能である。この共鳴管体間で指を移動させる運指の難しさが最大の問題点である。
シングル管は開いている音階穴の総面積が大きくなればなるほど発する音は高くなっていくが、その面積が過大になると吹鳴音にカスレが生じる。このカスレが生じる手前の音の高さがこのシングル管の最高音であり、最低音は音階穴を全閉した時に発する音である。この最低音から最高音までの音の高さの範囲がこのシングル管の最大音域であり、最高音を発するに必要な音階穴が開けられておれば1オクターブ以上の音域を確保することができる。従って2個のシングル管を組み合わせれば2オクターブ、3個のシングル管を組み合わせれば3オクターブの音域を確保できるはずであるが、既存既知の複数管オカリナの場合、運指と構造上の制約で複管1又は複管2に1オクターブの音域で演奏するに必要な数の音階穴を設けることができないため、ダブルオカリナの音域は2オクターブに達していないし、同じくトリプルオカリナの音域も3オクターブに達していない。
一般的によく使われるシングル管のタイプは音域が女性の声域に近いアルトC管と呼ばれているものであるが、既存既知の複数管オカリナの主管のほとんどはこのアルトC管が使われている。アルトC管より1オクターブ音域の低い演奏音を発し、体積がアルトC管の5倍くらいのバスオカリナと呼ばれているオカリナは、合奏などで厚みのある演奏ができる低音を発するのでオカリナ演奏家、愛好家にとって魅力ある楽器である。既存既知の複数管オカリナの形状で主管にバスオカリナを組み込んだ複数管オカリナは、サイズが大き過ぎて音階穴の開閉が不可能なため現在のところ存在しないが、実現が望まれる楽器である。
前記の問題点を解決して、音域が広く高度な演奏技術を必要としない複数管オカリナを実現することが本発明の課題である。
本発明の複数管オカリナは、バスオカリナの音域に近い低音域の音を発する最もサイズの大きい共鳴管体(以下低音管と称する。)、低音管より1オクターブ音域が高く、アルトC管の音域に近い2番目の大きさの共鳴管体(以下中音管と称する。)、中音管よりさらに1オクターブ音域が高く、最も小さい共鳴管体(以下高音管と称する。)の3個の共鳴管体を接触または結合するのではなく分離し連結棒で連結した形のもので、低音管、中音管及び高音管の3個の共鳴管体は、それぞれ1オクターブ以上の音域を有し、3個の共鳴管体の音域を合わせると3オクターブ以上の音域となる。これら3個の共鳴管体と1個の筒状の笛口管が気道管で繋がり、笛口管に設けられた3個の吹き口からの呼気は、気道管を通って低音管、中音管、高音管のそれぞれの歌口まで到達する。2個の吹き口から同時に呼気を吹き込めば和音が吹鳴する。3個の共鳴管体を分離したのは、必要な大きさと数の音階穴と歌口を適切な場所に無理なく設けられるようにするためと、片手だけで1つの共鳴管体の音階穴の開閉操作を円滑に行うことができるようにするためである。
閉管構造のオカリナの特性として音階穴を全閉にすると音量が小さくなる。そのため捨て穴を設けることもあるが、特にバスオカリナのような低音管の場合その音域内での低音部の音量が小さくなる傾向があるので、低音部の音量を補うため低音管には2個の歌口を設ける。
3個の共鳴管体にはいずれも音階穴として片手5本指で開閉する6個の指孔(親指は2個の指孔を押さえる。)と、手の平の2箇所の膨らみ(掌丘)で開閉する2個の掌丘孔が穿設され、左手は中音管を持ち、右手は低音管又は高音管のいずれかを持ち、片手だけで音階穴の開閉操作を行う。手の平の2箇所の膨らみとは、共鳴管体を握ったときに共鳴管体が指以外で手の平に最も強く接触する部分であり、1箇所は親指の基底部の膨らみで、手相術では金星丘と呼ばれている部分、もう1箇所は金星丘の向い側の手首に近い手の平の縁の膨らみで、手相術では月丘と呼ばれている部分である。掌丘孔を設けたのは、中音管と低音管の場合、片手5本指で開閉する指孔を最大数開けても、指孔だけでは1オクターブ以上の音域を確保できないことと、掌丘孔を塞ぐ掌丘は指と同じように音階操作ができる機能を有しているからである。
演奏音が低音管の音域から中音管の音域へ、逆に中音管の音域から低音管の音域へ演奏音が移るとき、または中音管の音域から高音管の音域へ、逆に高音管の音域から中音管の音域へ演奏音が移るときは、音階を操作している左手の指または右手の指が音階を操作している共鳴管体から他の共鳴管体へ移動することはない。すなわち、音域が隣接する共鳴管体の音域へ演奏音が移る瞬間に、その音域が隣接する共鳴管体の音階穴へ指をすばやく移動させる必要がないというのが本発明の複数管オカリナの特徴である。
演奏曲の音域が、2オクターブ以内の場合は、右手で低音管と高音管を持ち替えることはないので、すべての歌の曲は演奏可能であるが、演奏曲の音域が、低音管、中音管及び高音管のいずれの音域とも重なる場合は、2つの手で3つの共鳴管体を音階操作するので、右手で低音管と高音管とを持ち替える必要がある。この場合、テンポが比較的緩やかな器楽曲であれば、演奏音が中音管の音域内を径由している間に、右手で低音管と高音管とを持ち替えることによって演奏を完結することができる。器楽曲は演奏音を構成する音と音のへだたり(旋律的音程)が大きく、テンポも速い曲が多いので本発明の複数管オカリナでは、演奏が困難な曲が多いが、癒しと郷愁を呼び起こすオカリナの演奏にふさわしい器楽曲を選べば、本発明の複数管オカリナが演奏できる器楽曲は数多く存在する。
前記のように本発明は1オクターブ以上の音域を有する低音管、中音管及び高音管を接触させず離して組み合わせ、各管の音階操作は両手を使わず片手の指と掌丘を使って片手だけで行い、低音管には2箇所の歌口を設けることによって十分な音量を確保し、運指に無理のない3オクターブの音域を有する複数管オカリナを提供するものである。
音域が広いので、歌の曲であれば既存のシングルオカリナのようにオカリナの音域に合せて転調する必要がなく、楽譜の表示通りの音の高さで演奏することができる。
既存既知の複数管オカリナの主管(アルトC管)より低い音域の低音管(バス管)が組み込まれるので、合奏に使えば演奏音に厚みが増す。
オーケストラ楽器のフルートの音域と同じ3オクターブの音域を有するので、フルートのために書かれた比較的テンポの緩やかな曲であれば、その楽譜をそのまま使って演奏することができる。
低音管、中音管及び高音管をそれぞれ片手だけで音階操作するので、既存既知の複数管オカリナに比べて和音演奏が取り入れ易く、一人二重奏など多様な音楽表現が可能となる。
従って複数管オカリナが既存既知のものよりも機能と音階操作性が向上することによってその普及が進み、複数管オカリナの演奏者人口が増加する。
第一実施例の複数管オカリナ1の笛口管を上側として上から見た平面図。 第一実施例の複数管オカリナ1のA−A断面図。 第一実施例の複数管オカリナ1を(a)右上から見た斜視図(b)左下から見た斜視図。 第一実施例の複数管オカリナ1の低音管の(a)右側面図(b)左側面図。 第一実施例の複数管オカリナ1の中音管の(a)右側面図(b)左側面図。 第一実施例の複数管オカリナ1の高音管の(a)右側面図(b)左側面図。 第二実施例の複数管オカリナ2を右上から見た斜視図。 掌丘孔を塞ぐ右手の平の部分を破線の円で示す図(左手の図は本図と線対称となる。)。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
実施例1の複数管オカリナ1は図3に示す通り低音管3a、中音管3b、高音管3c、笛口管4a、気道管5a、5b、5c、支持棒6で構成され、笛口管4aに穿設された3個の吹き口8a、8b、8cは、それぞれ気道管5a、5b、5cを介して3個の共鳴管体に連通する。図2に示す通り吹き口8aからの呼気は気道管5aを通って低音管3aの2箇所の歌口7a、7bに至る。歌口が2箇所設けられているのは低音管3aの音量を十分確保するためである。吹き口8bからの呼気は気道管5bを通って中音管3bの歌口7cに至る。吹き口8cからの呼気は一旦笛口管4aの中へ入ってから気道管5cを通って高音管3cの歌口7dに至る。吹き口は右から8a、8b、8cの順に並ぶが共鳴管体は右手で低音管3aと高音管3cを持ち替えることがあるので右から低音管3a、高音管3c、中音管3bの順に並ぶ。複数管オカリナ1の演奏中の支持については、複数管オカリナ1が揺れ動くと円滑な音階操作を妨げるので、低音管3aと中音管3bの端を胸に当てて演奏する。
音階操作は低音管3a、中音管3b及び高音管3cの各管に穿設された8個の音階穴9a〜9f、10a、10bを片手の指と掌丘P、Pb(図8参照)で開閉する。音階穴はその位置を認識し易くするためと、押さえたときの密閉度を高めるため突設する。低音管3aは右手で持ち、音階穴の開閉は右手小指で指孔9a、薬指で指孔9b、中指で指孔9c、人指し指で指孔9d、親指で指孔9e、9f、掌丘Paで掌丘孔10a、掌丘Pbで掌丘孔10bを開閉する(図4(a)、(b)参照)。高音管3cも同様に右手で持ち、音階穴の開閉は右手小指で指孔13a、薬指で指孔13b、中指で指孔13c、人指し指で指孔13d、親指で指孔13e、13f,掌丘Paで掌丘孔14a、掌丘Pbで掌丘孔14bを開閉する(図6(a)、(b)参照)。中音管3bは左手で持ち、音階穴の開閉は左手小指で指孔11a、薬指で指孔11b、中指で指孔11c、人指し指で指孔11d、親指で指孔11e、11f、左手掌丘Paで掌丘孔12a、掌丘Pbで掌丘孔12bを開閉する(図5(a)、(b)参照)。
中音管3bの内容積はおよそ140cmくらいで、必要な音域は1オクターブとしているが実際には一点イ音から三点ハ音まで、すなわち1オクターブと3度の音域がある。高音管3cの内容積はおよそ23cmくらいで、同じく必要な音域は1オクターブとしているが実際には二点イ音から四点ハ音まで、すなわち1オクターブと3度の音域がある。低音管3aの内容積はおよそ800cmくらいで音域はイ音から一点イ音までであり、低音管3aの場合は確保できる音域は1オクターブが限界である。3つの共鳴管体の音域を合わせた複数管オカリナ1の音域は、イ音から四点ハ音までの3オクターブと3度となる。この音域はオーケストラ楽器のフルートの音域が一点ハ音から四点ハ音までの3オクターブであるので、フルートの音域を少し超えている。従ってテンポが比較的緩やかな曲であれば、フルートのために書かれた楽譜をそのまま使って複数管オカリナ1による演奏が可能である。それから、一般の名歌集、抒情歌集といった歌集や、音楽の教科書に掲載されている歌の曲の楽譜では、一点ハ音より低いイ音、ロ音の音符が表示されている曲は少なくない。フルートはイ音、ロ音を出せないので1オクターブ高い音で、イ音、ロ音の音符が表示されている曲を演奏せざるを得ない。その点、複数管オカリナ1はイ音、ロ音を出せるので楽譜の表示通りの音の高さで演奏することができる。
複数管オカリナ1の場合、低音管3aの最高音である一点イ音は中音管3bの最低音と重複し、中音管の高音部二点イ音から三点ハ音までの3度の音程は高音管3cの最低音部と音域が重複するが、重複させておいて重複音をどちらの共鳴管体によっても吹鳴できるようにしておくと、吹き口間の口の移動を少なくし運指を容易にする。例えばトリラーのような装飾音を演奏するとき、その装飾音をできるだけ1つの共鳴管体で発音させないと、2つの共鳴管体を発音させる場合は2個の吹き口への速い口の移動の繰り返しは困難である。
音域が2オクターブを超える器楽曲の演奏では、2つの手で低音管3a、中音管3b及び高音管3cの3つの共鳴管体を音階操作する必要があるが、この音階操作を円滑に行う方法として、低音管3aを持っている右手を高音管3cまで伸ばして、高音管3cの音階穴13e、13f、14a、14bを指先で開閉する。または中音管3bを持っている左手を高音管3cまで伸ばして、高音管3cの音階穴13a、13b、13c、13dを指先で開閉する。この方法は、本発明の複数管オカリナの音階操作の原則から少し外れるので、無理な運指や不正確な音程が生じることがあり、使える曲は限定されるが、曲を転調して高音管3cの音階操作をできるだけ少なくすると、無理な運指や不正確な音程という問題が解消される曲は少なくない。
2オクターブ以内の音域の曲を演奏する場合は、実施例1の共鳴管体が3個の複数管オカリナ1より演奏が容易で低コストであり、重さが軽くて扱い易い共鳴管体が2個の複数管オカリナ2を図7に示す。それぞれ音階穴と歌口が穿設された中音管3d、高音管3e、2個の吹き口8d、8eが穿設された笛口管4b、2個の共鳴管体を連結する連結棒で構成され、吹き口8dから中音管3dへ、吹き口8eから高音管3eへ呼気を送り込み、右手に中音管、左手に高音管を持ってそれぞれの共鳴管体の音階操作をする。中音管3dは複数管オカリナ1の中音管3bと同じ大きさであり高音管3eは複数管オカリナ1の高音管3cと同じ大きさであるので、最も演奏頻度の高い女性の声域のアルト、ソプラノの音域を演奏する。音階操作は実施例1において、低音管3aを右手に持ち中音管3bを左手に持って演奏するときの要領と同じである。
1…実施例1の複数管オカリナ
2…実施例2の複数管オカリナ
3a…実施例1の低音管
3b…実施例1の中音管
3c…実施例1の高音管
3d…実施例2の中音管
3e…実施例2の高音管
4a…実施例1の笛口管
4b…実施例2の笛口管
5a、5b、5c…実施例1の気道管
6…実施例1の連結棒
7a、7b…低音管の歌口
7c…中音管の歌口
7d…高音管の歌口
8a…実施例1の低音管の吹き口
8b…実施例1の中音管の吹き口
8c…実施例1の高音管の吹き口
8d…実施例2の中音管の吹き口
8e…実施例2の高音管の吹き口
9a、9b、9c、9d、9e、9f…実施例1の低音管の指孔
10a、10b…実施例1の低音管の掌丘孔
11a、11b、11c、11d、11e、11f…実施例1の中音管の指孔
12a、12b…実施例1の中音管の掌丘孔
13a、13b、13c、13d、13e、13f…実施例1の高音管の指孔
14a、14b…実施例1の高音管の掌丘孔
Pa…掌丘(金星丘)
Pb…掌丘(月丘)

Claims (4)

  1. それぞれ音階穴と歌口が穿設され、それぞれ1オクターブ以上の音域を有する共鳴管である低音管、中音管及び高音管は、連結棒により連結され、前記低音管、前記中音管及び前記高音管は、それぞれ気道管により1個の笛口管と繋がり、前記笛口管には前記低音管、前記中音管及び前記高音管にそれぞれ前記気道管を介して連通する吹き口を3個穿設し、3個の前記吹き口からの呼気はそれぞれ前記気道管を通って前記低音管、中音管及び高音管の前記歌口に至り、3オクターブまでの音域の演奏音を奏でる楽器として、前記低音管、前記中音管、前記高音管、前記笛口管、前記気道管及び前記連結棒で構成されること特徴とする複数管オカリナ。
  2. 前記低音管、前記中音管及び前記高音管が、相互に接触又は結合することなく、分離して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の複数管オカリナ。
  3. 前記低音管、前記中音管及び前記高音管は、いずれも両手の指を使わず片手だけで音階穴の開閉を行うことができるように、右手または左手の5本指で開閉する5個以上の指孔と、前記共鳴管体を右手又は左手で握ったときに、前記共鳴管体が指以外で手の平に最も強く接触する2箇所の手の平の膨らみで開閉する2個の掌丘孔が、音階穴として穿設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複数管オカリナ。
  4. 前記低音管に歌口を2箇所に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の複数管オカリナ。
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