JP2016005204A - 通信装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の異なる周波数帯域を用いて通信を行う通信装置において、これらの複数の周波数帯域における無線通信を互いに同期させること。
【解決手段】第1の周波数帯域と、第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域とにおいてそれぞれ独立して通信を行う通信装置は、第1の周波数帯域で送信されるビーコンと第2の周波数帯域で送信されるビーコンとが同期するように、それぞれの周波数帯域における通信を行う複数の機能の少なくともいずれかを制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の周波数帯域と、第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域とにおいてそれぞれ独立して通信を行う通信装置は、第1の周波数帯域で送信されるビーコンと第2の周波数帯域で送信されるビーコンとが同期するように、それぞれの周波数帯域における通信を行う複数の機能の少なくともいずれかを制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は無線通信のための通信装置、制御方法、及びプログラムに関する。
近年、無線通信の需要が高まっており、無線通信機能が搭載された電子機器が増えている。このような電子機器は、例えば、無線通信機能として、IEEE802.11標準規格に準拠した、2.4GHz又は5GHzの無線LANの通信機能を有する。
一方で、無線通信により送受信されるデータは大容量化しており、無線通信機能の高速化が求められている。例えば、ビデオデータを送信する場合、2.4GHz又は5GHz帯の無線LANでは、毎秒数十メガビット程度の圧縮動画像を伝送することはできるが、例えば毎秒数ギガビットの高速伝送が必要な非圧縮フルHD動画に対しては伝送速度が不足してしまう。これに対して、例えば標準規格であるIEEE802.11ad−2012では、60GHz帯の電波などのミリ波を用いて、1つの周波数チャネルあたり毎秒数ギガビットの伝送速度を実現している。
しかしながら、非圧縮フルHD動画よりさらに高精細な、4k2kビデオなど、さらに高速な伝送速度が要求される情報を送信するには、IEEE802.11ad−2012による1つの周波数チャネルによる通信では足りないという課題があった。これに対して、特許文献1には、複数の周波数チャネルを用いて同時に通信を行うことで通信の高速化を図ることが記載されている。
しかしながら、単一の大容量ビデオストリームを分割して複数の無線チャネルで伝送する場合などでは、受信機が受信した分割データが同期しないと、受信側機器が表示するそれぞれの分割画像のフレームタイミングが揃わないという問題が発生しうる。そして、特許文献1はこのような問題に対して何ら解決策を与えていない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、複数の異なる周波数帯域を用いて通信を行う通信装置において、これらの複数の周波数帯域における無線通信を互いに同期させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による通信装置は、第1の周波数帯域において通信を行う第1の通信手段と、前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域において通信を行う第2の通信手段であって、前記第1の通信手段とは独立して動作を行う第2の通信手段と、前記第1の通信手段が送信するビーコンと前記第2の通信手段が送信するビーコンとが同期するように、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との少なくともいずれかを制御する制御手段と、を有する。
本発明によれば、複数の異なる周波数帯域を用いて通信を行う通信装置において、これらの複数の周波数帯域における無線通信を互いに同期させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(通信装置の構成)
図1に、本実施形態の通信装置の構成を示す。通信装置101(例えばアクセスポイントなどの無線制御装置)は、例えば、第1の無線通信部102と第2の無線通信部103とを有する。通信装置101は、1つ以上の他の通信装置(例えば端末装置)との間で、これらの複数の無線通信部を用いて通信を行う。なお、ここでは、説明を簡単にするために、通信装置101が2つの無線通信部を有する例について説明するが、通信装置101は3つ以上の無線通信部を有していてもよい。また、通信装置101が有する複数の無線通信部は、それぞれが異なる周波数チャネル(周波数帯域)で通信を行うと共に独立して動作するものとする。すなわち、例えば、第1の無線通信部102は第1の周波数帯域での通信に用いられ、第2の無線通信部103は第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域での通信に用いられる。ここで、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域はそれぞれが例えば60GHz帯の一部の帯域であってもよいし、一方が例えば5GHz帯の帯域であると共に他方が60GHz帯の帯域であってもよい。また、第1の無線通信部102の動作は、第2の無線通信部103の動作に影響を受けず、その逆に、第2の無線通信部103の動作も、第1の無線通信部102の動作に影響を受けない。すなわち、第1の無線通信部102に対して、第2の無線通信部103が自動的に同期を確立する(又はその逆の)ような機能は有しない。なお、図1に示した通信装置101が有する構成は一例(又は一部)であり、通信装置は図1に示す以外の構成を有していてもよい。通信装置は、PC又はスマートフォン等の情報処理装置である場合は、ディスプレイ又は操作部等の他の構成を有していてもよいし、撮像装置又はプリンタ等の画像処理装置である場合は、撮像部又は印刷部等の他の構成を有していてもよい。また、第1の無線通信部102と第2の無線通信部103によって実行される無線通信は、ここではIEEE802.11シリーズに準拠した無線LANによる通信を用いるものとするが、その他の無線通信方式を用いてもよい。
図1に、本実施形態の通信装置の構成を示す。通信装置101(例えばアクセスポイントなどの無線制御装置)は、例えば、第1の無線通信部102と第2の無線通信部103とを有する。通信装置101は、1つ以上の他の通信装置(例えば端末装置)との間で、これらの複数の無線通信部を用いて通信を行う。なお、ここでは、説明を簡単にするために、通信装置101が2つの無線通信部を有する例について説明するが、通信装置101は3つ以上の無線通信部を有していてもよい。また、通信装置101が有する複数の無線通信部は、それぞれが異なる周波数チャネル(周波数帯域)で通信を行うと共に独立して動作するものとする。すなわち、例えば、第1の無線通信部102は第1の周波数帯域での通信に用いられ、第2の無線通信部103は第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域での通信に用いられる。ここで、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域はそれぞれが例えば60GHz帯の一部の帯域であってもよいし、一方が例えば5GHz帯の帯域であると共に他方が60GHz帯の帯域であってもよい。また、第1の無線通信部102の動作は、第2の無線通信部103の動作に影響を受けず、その逆に、第2の無線通信部103の動作も、第1の無線通信部102の動作に影響を受けない。すなわち、第1の無線通信部102に対して、第2の無線通信部103が自動的に同期を確立する(又はその逆の)ような機能は有しない。なお、図1に示した通信装置101が有する構成は一例(又は一部)であり、通信装置は図1に示す以外の構成を有していてもよい。通信装置は、PC又はスマートフォン等の情報処理装置である場合は、ディスプレイ又は操作部等の他の構成を有していてもよいし、撮像装置又はプリンタ等の画像処理装置である場合は、撮像部又は印刷部等の他の構成を有していてもよい。また、第1の無線通信部102と第2の無線通信部103によって実行される無線通信は、ここではIEEE802.11シリーズに準拠した無線LANによる通信を用いるものとするが、その他の無線通信方式を用いてもよい。
第1の無線通信部102は、第1の無線物理層処理部121、第1のMAC制御部122、及び第1のアンテナ120を含んで構成される。第1の無線物理層処理部121は、データの送信時に、第1のMAC制御部122から受領したデータを無線信号に変換して、第1のアンテナ120から無線フレーム(無線信号)として空間へ送出する。また、第1の無線物理層処理部121は、データの受信時に、第1のアンテナ120によって空間から受信した無線フレームを、第1のMAC制御部122が取り扱うことができるデータに変換して、第1のMAC制御部122へ引き渡す。第2の無線通信部103も、第1の無線通信部102と同様に、第2の無線物理層処理部131、第2のMAC制御部132、及び第2のアンテナ130を含んで構成される。第2の無線物理層処理部131、第2のMAC制御部132、及び第2のアンテナ130の機能は、第1の無線物理層処理部121、第1のMAC制御部122、及び第1のアンテナ120とそれぞれ同様である。ただし、第2の無線通信部103が対応する周波数帯域(第2の周波数帯域)が、第1の無線通信部102が対応する周波数帯域(第1の周波数帯域)と異なる点において、これらの機能部についても構成及び動作が異なりうる。
第1の無線通信部102は、データフレーム及び制御フレームなど、様々な種類の無線フレームを送信する。そして、それらの送信タイミングは、第1のMAC制御部122が、時分割多元接続(Time Division Multiple Access:TDMA)方式によって、管理する。このとき、通信装置101は、自局及び自局によって制御される他の通信装置が無線フレームを送信するタイミングを規定するために、決められた時間間隔ごとにビーコンフレームを送信する。時間的に隣接する2つのビーコンフレームの送信がそれぞれ開始される2つの時点の時間間隔により規定されるフレームは、スーパーフレームと呼ばれる。第1のMAC制御部122は、スーパーフレーム期間を計測するためのタイマを有し、このタイマ値を参照しながら、スーパーフレーム期間が経過するごとに、第1のビーコンフレームを第1の周波数帯域を使って空間へ送出する。第2の無線通信部103も同様に、TDMA方式に従って、データフレーム及び制御フレームなど様々な種類の無線フレームを送信する。そして、第2のMAC制御部132も、スーパーフレーム期間を計測するためのタイマを有し、このタイマ値を参照しながら、スーパーフレーム期間が経過するごとに第2のビーコンフレームを第2の周波数帯域を使って空間へ送出する。
第1のMAC制御部122と第2のMAC制御部132がビーコンフレームを送信するために参照するタイマは、それぞれのMAC制御部が有する個別の発振器から生成されるクロックに基づいて動作する。そして、個別に実装された発振器が生成するクロックの周波数は完全に一致しているわけではない。そのため、たとえ第1のMAC制御部122と第2のMAC制御部132とにおいて、同じスーパーフレームの長さが設定されていても、第1のビーコンフレームの送信タイミングと第2のビーコンフレームの送信タイミングとがずれる場合がある。
そこで、本実施形態の通信装置101は、第1のビーコンフレームの送信タイミングと第2のビーコンフレームの送信タイミングとを一致させるため、さらに、システム制御部104を有する。システム制御部104は、例えば、CPU等のプロセッサ、及びROM又はRAM等のメモリを有し、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより、後述する処理を含めた各種の処理を実行する。また、システム制御部104は、後述する各機能部をソフトウェアまたはハードウェアの機能として有し、後述する各種処理を実行する。システム制御部104は、第1のインタフェース部123を介して第1のMAC制御部122と接続され、同様に第2のインタフェース部133を介して第2のMAC制御部132と接続される。そして、システム制御部104は、第1のビーコンフレームの送信タイミングと第2のビーコンフレームの送信タイミングとが互いに一致するように、第1のMAC制御部122と第2のMAC制御部132との少なくともいずれかを制御する。
システム制御部104は、例えば、第1のビーコンフレームの送信タイミングと第2のビーコンフレームの送信タイミングとを監視する。そして、システム制御部104は、その時間差に応じて、第1のMAC制御部122と第2のMAC制御部132とにおいて設定されているスーパーフレームの長さ(すなわち、ビーコンの送信間隔)を調整する。例えば、第1のビーコンフレームの送信タイミングが第2のビーコンタイミングより早い場合は、第1のMAC制御部122におけるビーコンの送信間隔が延長され、又は第2のMAC制御部132におけるビーコンの送信間隔が短縮される。また、システム制御部104は、例えば、第1のMAC制御部122と第2のMAC制御部132が有する発振器の周波数(クロック周波数)の周波数差を判定する。同じ時間間隔が設定されていても、クロック周波数が高くなるほど、結果として計測される時間間隔は短縮され、クロック周波数が低くなるほど、結果として計測される時間間隔が延長される。したがって、システム制御部104は、例えば、第1のMAC制御部122のクロック周波数が第2のMAC制御部132のクロック周波数より高い場合、第2のMAC制御部132のビーコン送信間隔を延長する。この場合、システム制御部104は、第1のMAC制御部122のビーコン送信間隔を延長することもできる。
以下では、このようなシステム制御部104のいくつかの構成及び処理の例について説明する。
<<実施形態1>>
図2に、上述の通信装置101についての、本実施形態に係るシステム制御部104の具体的な構成例を示す。システム制御部104は、第1の無線通信部102に対応して、第1のビーコン周期設定部215、第1の要求信号送信部213、及び第1の応答信号受信部214を有する。また、システム制御部104は、第2の無線通信部103に対応して、第2のビーコン周期設定部231、第2の要求信号送信部223、及び第2の応答信号受信部224を有する。さらに、システム制御部104は、時間差測定部232を有する。
図2に、上述の通信装置101についての、本実施形態に係るシステム制御部104の具体的な構成例を示す。システム制御部104は、第1の無線通信部102に対応して、第1のビーコン周期設定部215、第1の要求信号送信部213、及び第1の応答信号受信部214を有する。また、システム制御部104は、第2の無線通信部103に対応して、第2のビーコン周期設定部231、第2の要求信号送信部223、及び第2の応答信号受信部224を有する。さらに、システム制御部104は、時間差測定部232を有する。
通信装置101が起動されると、まず、第1のビーコン周期設定部215が、第1のインタフェース部123を介して、第1の無線通信部102に対してビーコンが送信される時間間隔、すなわちスーパーフレーム長を設定する。その結果、第1の無線通信部102は設定された時間間隔に従って、繰り返し第1のビーコンフレームを第1の周波数帯域で送信することとなる。同様に、第2のビーコン周期設定部231は、第2のインタフェース部133を介して、第2の無線通信部103に対してビーコンが送信される時間間隔(スーパーフレーム長)を設定する。そして、第2の無線通信部103は、設定された時間間隔に従って、繰り返し第2のビーコンフレームを第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域で送信することとなる。
この後、第1の周波数帯域を使用して通信装置101と接続される他の通信装置と制御フレームの交換を行うために、第1の要求信号送信部213は、第1の無線通信部102に対して第1のリクエストフレームを送信するように指示する。なお、ここでのリクエストフレームは、一例として、IEEE802.11ad−2012規格で定義されるAnnouncement Transmission Interval(ATI)期間中に交換される、リクエストフレームであるものとする。IEEE802.11ad−2012標準規格では、ATIはスーパーフレーム内で通信装置と他の通信装置とが制御フレームを交換する、すなわちリクエストフレームとその応答信号であるレスポンスフレームを送受信する、ための期間として規定されている。また、ATI期間は、ビーコンフレームの送信開始時点、すなわちスーパーフレームの開始点から、通信装置によって指定された所定の時間の経過後に開始される。この指定された所定の時間は、ビーコンフレームによって通信装置から他の通信装置に通知される。
第1の無線通信部102は、第1のリクエストフレームの送信を指示されると、この第1のリクエストフレームを内部のバッファメモリ(不図示)に格納する。そして、第1の無線通信部102は、内部のタイマを参照し、次のビーコン送信タイミングが到来した時点で、第1のビーコンフレームを第1の周波数帯域で送信する。その後、第1の無線通信部102は、第1のビーコンフレーム送信時点を基準としてATI期間が開始されるまでの第1の所定の時間が経過した後に、内部のバッファメモリに格納されている第1のリクエストフレームを第1の周波数帯域で送信する。
第1の周波数帯域で送信された第1のリクエストフレームは、他の通信装置によって受信される。他の通信装置は、第1のリクエストフレームの受信が完了した時点から、規定された第2の所定の時間が経過した後に、第1のリクエストフレームに対する応答信号である第1のレスポンスフレームを、通信装置101に宛てて第1の周波数帯域で送信する。なお、第2の所定の時間は、例えばIEEE802.11ad−2012で規定されるShort Interframe Space(SIFS)によって定められる。なお、この場合のSIFSは固定値として与えられる。
第1の周波数帯域で送信された第1のレスポンスフレームは、通信装置101(第1の無線通信部102)によって受信される。ここで、通信装置101の第2の無線通信部103は、第2の周波数帯域で動作しているため、この第1のレスポンスフレームを受信することはない。第1の無線通信部102は、第1のレスポンスフレームの受信が完了すると、インタフェース部123を介して、第1の応答信号受信部214に対してレスポンスフレームを受信したことを通知する。第1の応答信号受信部214は、通知を受けると、その通知を受けた時刻T1を記録する。
一方で、第2の周波数帯域を使用して通信装置101と接続される他の通信装置と制御フレームの交換を行うために、第2の要求信号送信部223は、第2の無線通信部103に対して第2のリクエストフレームを送信するように指示する。ここで制御フレームを交換する相手装置は、上述の第1のリクエストフレームを送信した相手である他の通信装置と同じものであってもよいし、異なっていてもよい。
第2の無線通信部103は、第2のリクエストフレームの送信を指示されると、この第2のリクエストフレームを内部のバッファメモリ(不図示)に格納する。そして、第2の無線通信部103は、内部のタイマを参照し、次のビーコン送信タイミングが到来した時点で、第2のビーコンフレームを第2の周波数帯域で送信する。その後、第2の無線通信部103は、第2のビーコンフレーム送信時点を基準としてATI期間が開始されるまでの上述の第1の所定の時間が経過した後に、内部のバッファメモリに格納されている第2のリクエストフレームを第2の周波数帯域で送信する。
第2の周波数帯域で送信された第2のリクエストフレームは、他の通信装置によって受信される。他の通信装置は、第2のリクエストフレームの受信が完了した時点から、上述の第2の所定の時間が経過した後に、第2のリクエストフレームに対する応答信号である第2のレスポンスフレームを、通信装置101に宛てて第2の周波数帯域で送信する。
第2の周波数帯域で送信された第2のレスポンスフレームは、通信装置101(第2の無線通信部103)によって受信される。ここで、通信装置101の第1の無線通信部102は、第1の周波数帯域で動作しているため、この第2のレスポンスフレームを受信することはない。第2の無線通信部103は、第2のレスポンスフレームの受信が完了すると、インタフェース部133を介して、第2の応答信号受信部224に対してレスポンスフレームを受信したことを通知する。第2の応答信号受信部224は、通知を受けると、その通知を受けた時刻T2を記録する。
なお、上述の説明では、制御フレームの交換が、IEEE802.11ad−2012規格で定められたATI期間中に交換される、リクエストフレームとレスポンスフレームとにより行われるように説明したが、これに限られない。すなわち、上述の説明におけるリクエストフレーム及びレスポンスフレームは、ビーコンの送信タイミングと相関の有るタイミングで送信される所定の信号と、その所定の信号に対する所定の応答信号であればよい。例えば、リクエストフレームとして、IEEE802.11標準規格で規定されるProbe Requestフレームを用いることができ、レスポンスフレームとして、Probe Responseフレームを用いることができる。
この時、第1の周波数帯域および第2の周波数帯域において、ビーコンの送信開始時点からATI期間の開始時間までの第1の所定の時間、リクエストフレーム及びレスポンスフレームの長さがそれぞれ同じとする。また、他の通信装置において、リクエストフレームを受信した後に、レスポンスフレームを送信するまでの待機時間(SIFS)は一定である。この場合、ビーコンが送信開始された時点からレスポンスフレームの受信が完了した時点までの経過時間も同じになる。したがって、第1のレスポンスフレームと第2のレスポンスフレームとのそれぞれを通信装置101が受信したタイミングの時間差は、第1のビーコンフレームと第2のビーコンフレームとのそれぞれの送信が開始されたタイミングの時間差と等しくなる。つまり、T2−T1の値が0であれば第1のビーコンフレームと第2のビーコンフレームが同時に送信されたことになる。また、T2−T1の値が正であれば第1のビーコンと比較して第2のビーコンは時間的に遅い時点で送信され、逆にT2−T1の値が負であれば第1のビーコンと比較して第2のビーコンは時間的に早い時点で送信されたことになる。
なお、複数の他の通信装置とそれぞれ異なる周波数帯域で通信している場合は、厳密には伝搬遅延の関係で経過時間が異なりうる。しかしながら、無線LANの通信可能範囲は一般に広くなく、さらに、例えば60GHz帯の電波を通信で利用できる範囲は十分に狭い。このため、伝搬遅延自体が十分に小さいと考えられるため、複数の周波数帯域におけるビーコン送信時点からレスポンスフレーム受信時点までの複数の経過時間についての時間差を特定する際には、この伝搬遅延のことを考慮しなくてもよい。
時間差測定部232は、第1の応答信号受信部214からT1の値を受け取り、第2の応答信号受信部224からT2の値を受け取り、ΔT=T2−T1を算出する。そして、時間差測定部232は、ΔTの値に基づいて、第1のビーコンフレームの送信タイミングと第2のビーコンフレームの送信タイミングとを一致させるような制御を行う。
時間差測定部232は、例えば、ΔTの値が正の場合、第1のビーコンと比べて第2のビーコンの送信タイミングが遅れていると判定し、第2のビーコンフレームの送信タイミングを定める時間間隔を短縮するように第2のビーコン周期設定部231に指示する。なお、この場合に、時間差測定部232は、第1のビーコン周期設定部215に対して、第1のビーコンフレームの送信タイミングを規定する時間間隔を延長するように指示してもよい。この場合、図2の構成において、時間差測定部232は、ビーコン周期設定部215と接続されうる。なお、時間差測定部232は、第1のビーコン周期設定部215と第2のビーコン周期設定部231とに対して、同時にビーコンフレームの送信タイミングを規定する時間間隔を調節するための指示を行ってもよい。
また、時間差測定部232は、ΔTの値が負の場合、第1のビーコンと比べて第2のビーコンの送信タイミングの方が早いと判定し、第2のビーコンフレームの送信タイミングを定める時間間隔を延長するように、第2のビーコン周期設定部231に指示する。この場合も、時間差測定部232は、第1のビーコン周期設定部215に対して、第1のビーコンフレームの送信タイミングを規定する時間間隔を短縮するように指示してもよい。また、時間差測定部232は、第1のビーコン周期設定部215と第2のビーコン周期設定部231とに対して、同時にビーコンフレームの送信タイミングを規定する時間間隔を調節するための指示を行ってもよい。
このとき、時間差測定部232は、算出されたΔTの値(時間差)の大きさに応じた値を用いて、時間間隔の調整の指示を出してもよい。例えば、算出したΔTが+2マイクロ秒であった場合、時間差測定部232は、第2のビーコン周期設定部231に対して、その時点で設定されている時間間隔から2マイクロ秒だけ減じた値を調整後の時間間隔とするように、指示を与えてもよい。また、時間差測定部232は、算出したΔTに、例えば1以下の係数αを乗じたαΔTだけ、時間間隔を調整するように、第1のビーコン周期設定部215と第2のビーコン周期設定部231との少なくともいずれかに指示を与えてもよい。なお、時間差測定部232は、このような場合に、ΔTが0などの許容範囲内の値となった場合には、ビーコンの送信周期を初期設定値に戻すように指示を与える。
また、時間差測定部232は、算出されたΔTの値の大きさによらず、所定の加算値または所定の減算値により、時間間隔の調整の指示を出してもよい。例えば、所定の加算値と所定の減算値をそれぞれ1マイクロ秒に設定し、時間差測定部232は、ΔTが正であった場合、例えば、第2のビーコン周期設定部231に対して、ビーコンフレームの送信タイミングを規定する時間間隔を短縮するように指示を出す。すると、第2のビーコン周期設定部231は、この指示に応じて、初期的に設定していた時間間隔から上述の所定の減算値(例えば1マイクロ秒)を減じた値を新たな時間間隔とする。なお、時間差測定部232は、上述の通り、ΔTが正であった場合に、第1のビーコン周期設定部215に対して、ビーコンフレームの送信タイミングを規定する時間間隔を延長するように指示を出してもよい。この場合、第1のビーコン周期設定部215は、この指示に応じて、初期的に設定していた時間間隔に上述の所定の加算値(例えば1マイクロ秒)を加えた値を新たな時間間隔とする。ΔTが負である場合も同様の処理を行うことができる。例えば、第2のビーコン周期設定部231に対して、時間間隔の延長の指示が与えられ、第2のビーコン周期設定部231は、初期的に設定された時間間隔に上述の所定の加算値を加えた値により時間間隔の設定値を更新することができる。また、第1のビーコン周期設定部215に対して時間間隔の短縮の指示が与えられ、第1のビーコン周期設定部215は、初期的に設定されていた時間間隔から上述の所定の減算値を減じた値を、新たな時間間隔とすることができる。なお、例えばΔTが0の場合などは、時間差測定部232は、時間間隔の設定値を調整しない旨の指示を発行し、ビーコン周期設定部は、時間間隔の値を初期的に設定されていた値に戻す。
(処理の流れ)
次に、本実施形態に係る通信装置101が実行する処理の流れについて説明する。まず、通信装置101が起動された際に、システム制御部104で行われる処理の流れを、図3を用いて説明する。図3の各ステップは、システム制御部104が有するCPUが、システム制御部のメモリに記憶されたプログラムを実行することによって処理される。図3において、システム制御部104は、第1の無線通信部102に対して、第1のビーコンフレーム(以下、「ビーコン1」と呼ぶ。)の送信周期(送信時間間隔)の初期設定値として、例えば10000マイクロ秒を設定する(S301)。また、システム制御部104は、第2の無線通信部103に対して、第2のビーコンフレーム(以下、「ビーコン2」と呼ぶ。)の送信周期を同じく初期設定値である10000マイクロ秒に設定する(S302)。ここでの10000マイクロ秒という初期設定値は一例であり、他の値であってもよい。
次に、本実施形態に係る通信装置101が実行する処理の流れについて説明する。まず、通信装置101が起動された際に、システム制御部104で行われる処理の流れを、図3を用いて説明する。図3の各ステップは、システム制御部104が有するCPUが、システム制御部のメモリに記憶されたプログラムを実行することによって処理される。図3において、システム制御部104は、第1の無線通信部102に対して、第1のビーコンフレーム(以下、「ビーコン1」と呼ぶ。)の送信周期(送信時間間隔)の初期設定値として、例えば10000マイクロ秒を設定する(S301)。また、システム制御部104は、第2の無線通信部103に対して、第2のビーコンフレーム(以下、「ビーコン2」と呼ぶ。)の送信周期を同じく初期設定値である10000マイクロ秒に設定する(S302)。ここでの10000マイクロ秒という初期設定値は一例であり、他の値であってもよい。
図3の設定処理を含む、通信装置101が起動された後の、通信装置101内の動作の流れを、図4に示す。図4において、第1の無線通信部102は、システム制御部104からビーコン1の送信周期を設定される(S301)と、設定された周期でビーコン1を繰り返し送信する。同様に、第2の無線通信部103は、システム制御部104からビーコン2の送信周期を設定される(S302)と、設定された周期でビーコン2を繰り返し送信する。
このとき、これらの2つのビーコンフレームの送信周期は、共に10000マイクロ秒という値が設定されている。しかし、第1の無線通信部102と、第2の無線通信部103とは、互いにわずかな周波数差を持った個別の発振器(クロック周波数)によってカウントされるタイマを参照しながらビーコンフレームを送信する。このため、ビーコン1とビーコン2の送信タイミング差は、図4においてt1、t2、t3、t4によって示すように、次第に大きくなっていく。なお、図4の例では、ビーコン2の送信タイミングが、ビーコン1の送信タイミングに対して徐々に遅れているが、これは、第2の無線通信部103のクロック周波数が、第1の無線通信部102のクロック周波数より低いことに起因して生じうる。一方で、第2の無線通信部103のクロック周波数が、第1の無線通信部102のクロック周波数より高い場合は、ビーコン2の送信タイミングが徐々に早くりうる。なお、タイミングのずれが生じる原因は問題ではなく、以下の手法により、どのような理由で生じたにしても、タイミングのずれを吸収することができる。
次に、ビーコン1とビーコン2の送信タイミングを同期させるための、システム制御部104の動作について説明する。図5に、通信装置101が、2つのビーコンフレームの送信タイミングを同期させる際の、図1におけるシステム制御部104の動作を示す。図5の各ステップは、システム制御部104が有するCPUが、システム制御部のメモリに記憶されたプログラムを実行することによって処理される。また、図6に、図5の処理が行われる場合の、通信装置101内部の、また、第1の他の通信装置および第2の他の通信装置の動作の流れを示す。図6には、2台の他の通信装置が存在する場合の例について示されているが、他の通信装置は1台であってもよい。
図5において、システム制御部104は、第1の無線通信部102に対して、第1のリクエストフレーム(以下、「リクエストフレーム1」と呼ぶ。)を送信するように指示する(S501、S601)。第1の無線通信部102は、この指示に応じて、リクエストフレーム1を内部のバッファメモリに一時記憶する。システム制御部104は、同様に、第2の無線通信部103に対して、第2のリクエストフレーム(以下、「リクエストフレーム2」と呼ぶ。)を送信するように指示する(S502、S602)。第2の無線通信部103は、この指示に応じて、リクエストフレーム2を内部のバッファメモリに一時記憶する。なお、システム制御部104がリクエストフレーム1およびリクエストフレーム2についての2つの送信指示を第1の無線通信部102および第2の無線通信部103へ伝えるタイミングは、どのようなタイミングであってもよい。すなわち、この2つの送信指示は、ビーコンフレームの送信タイミングと何ら関係ないタイミングで発行されてもよく、さらに、2つの送信指示のそれぞれが、非同期に、異なるタイミングで発行されてもよい。また、図5に示すように、リクエストフレーム1の送信指示が、リクエストフレーム2の送信指示の前になされなければならないわけではなく、リクエストフレーム2の送信指示が先に発行されてもよい。
説明を図6に移す。リクエストフレーム1を一時記憶している第1の無線通信部102は、規定されたビーコンフレームの送信タイミングに達した時点で、第1の周波数帯域でビーコン1を送信する(S603)。その後、第1の無線通信部102は、ビーコン1の送信開始時点を基準として定まるATI期間の開始時点において、第1の周波数帯域で、一時記憶していたリクエストフレーム1を第1の他の通信装置に対して送信する(S604)。
第1の他の通信装置は、リクエストフレーム1を受信する。そして、第1の他の通信装置は、その受信が完了した時点からSIFS期間が経過した時点において、第1の周波数帯域で、リクエストフレーム1に対する応答信号であるレスポンスフレーム1を通信装置101に対して送信する(S605)。第1の無線通信部102は、このレスポンスフレーム1を受信すると、レスポンスフレーム1を受信したことを、システム制御部104へ通知する(S606)。システム制御部104は、この通知を受領したことに応じて、リクエストフレーム1の受信タイミングである時刻T1を記憶する(図5のS503)。
同様に、リクエストフレーム2を一時記憶している第2の無線通信部103は、規定されたビーコンフレームの送信タイミングに達した時点で、第2の周波数帯域でビーコン2を送信する(S607)。その後、第2の無線通信部103は、ビーコン2の送信開始時点を基準として定まるATI期間の開始時点において、第2の周波数帯域で、一時記憶していたリクエストフレーム2を第2の他の通信装置に対して送信する(S608)。
第2の他の通信装置は、リクエストフレーム2を受信する。そして、第2の他の通信装置は、その受信が完了した時点からSIFS期間が経過した時点において、第2の周波数帯域で、リクエストフレーム2に対する応答信号であるレスポンスフレーム2を通信装置101に対して送信する(S609)。第2の無線通信部103は、このレスポンスフレーム2を受信すると、レスポンスフレーム2を受信したことを、システム制御部104へ通知する(S610)。システム制御部104は、この通知を受領したことに応じて、リクエストフレーム2の受信タイミングである時刻T2を記憶する(図5のS504)。
説明を図5に戻し、システム制御部104は、2つのレスポンスフレームの受信時点の時間差を示すΔT=T2−T1を算出する(S505)。既に述べたように、2つのレスポンスフレームの受信タイミングの時間差は、2つのビーコンフレームの送信タイミングの時間差に一致する。すなわち、ΔTが負の値であればビーコン2の送信タイミングはビーコン1の送信タイミングに比べて時間的に進んでおり、ΔTが正の値であればビーコン2の送信タイミングはビーコン1の送信タイミングに比べて時間的に遅れている。
システム制御部104は、ΔTの値を予め決められた負の所定値と比較し(S506)、ΔTの値がこの負の所定値よりも小さい場合には、ビーコン1の送信タイミングに比べてビーコン2の送信タイミングが許容範囲よりも進んでいると判定する。そして、システム制御部104は、このような場合には、ビーコン2の送信タイミングを遅らせるために、第2の無線通信部103に対して、ビーコン2の送信周期を延長させる(S507)。一方、システム制御部104は、S506においてΔTの値が負の所定値以上の場合、システム制御部104は、続いて、ΔTの値が予め決められた正の所定値と比較する(S508)。システム制御部104は、ΔTの値が正の所定値よりも大きい場合には、ビーコン1の送信タイミングに比べてビーコン2の送信タイミングが許容範囲よりも遅れていると判定する。この場合、システム制御部104は、ビーコン2の送信タイミングを進めるために、第2の無線通信部103に対して、ビーコン2の送信周期を短縮させる(S509)。
また一方で、システム制御部104は、S508においてΔTの値が正の所定値以下であった場合、ビーコン1の送信タイミングとビーコン2の送信タイミングの時間差は許容範囲内であると判定する。そして、システム制御部104は、ビーコン2の送信周期として現在の初期設定値である10000マイクロ秒を設定する。また、この設定は、連続するスーパーフレームにおいて、時間差が許容範囲内であった場合には行われず、許容範囲外から許容範囲内に戻った場合についてのみ、行われてもよい。すなわち、時間差ΔTが許容範囲内となると、ビーコン2の送信周期は初期設定値である10000マイクロ秒に戻される。このため、その後は、何も設定しなければ、ビーコン2の送信周期は10000マイクロ秒で維持される。このため、ΔTが許容範囲外から許容範囲内に戻った場合にのみ、S510の処理が実行され、それ以外の場合は何も処理が行われなくてもよい。同様に、例えばS507で送信周期が10001マイクロ秒に設定された後に、依然として、ΔTが負の所定値より小さい場合は、システム制御部104は、送信周期の調整を行わなくてもよい。さらに、S509で送信周期が9999マイクロ秒に設定された後に、依然としてΔTが正の所定値より大きい場合にも、システム制御部104は、送信周期の調整を行わなくてもよい。ビーコン2の送信周期の調整の後に、処理はS501へ戻る。なお、リクエストフレームが所定回数続けて送信されるなどの場合には、S501及びS502の処理は不要となりうるため、このような場合には、処理はS503へと戻ってもよい。
なお、ここでは、送信周期の調整に、1マイクロ秒の所定の加算値及び所定の減算値を用いている。このため、ΔTが負の所定値より小さい場合にビーコン2の送信周期が10001マイクロ秒へと更新され、一方で、ΔTが正の所定値より大きい場合にビーコン2の送信周期が9999マイクロ秒へと更新されている。しかしながら、上述のように、例えば算出されたΔTの値に応じた値を加算又は減算してもよく、例えばΔTが+2マイクロ秒である場合は、ビーコン2の送信周期を9998マイクロ秒に設定してもよい。そして、次の周期で、ΔTが許容範囲内に入っていた場合には、ビーコン2の送信周期を10000マイクロ秒に戻すことができる。また、所定の加算値及び所定の減算値を1マイクロ秒以外の値に設定してもよい。なお、上述のように、ΔTが正の所定値より大きい又はΔTが負の所定値より小さい場合にのみ、ビーコン2の送信周期の調整を行うようにしてもよいし、ΔTが0でない限り、調整を行うようにしてもよい。なお、ΔTが正の所定値より大きい又はΔTが負の所定値より小さい場合にのみ、ビーコン2の送信周期の調整を行うことにより、必要以上にビーコンの送信周期の調整が行われることを防ぐことができる。
説明を図6に戻す。図6の例では、システム制御部104は、ビーコン1の送信タイミングに比べてビーコン2の送信タイミングが許容範囲よりも遅れていたと判定したものとする。この場合、システム制御部104は、ビーコン2の送信タイミングを時間的に進めるため、ビーコン2の送信周期として現在の設定値である10000マイクロ秒よりも短い9999マイクロ秒を設定するように、第2の無線通信部103に指示する(S611)。この指示により、次に送信されるビーコン1(S612)とビーコン2(S613)の送信タイミングの時間差は、既に送信されたビーコン1(S603)とビーコン2(S607)の送信タイミングの時間差よりも小さくなる。このような動作を繰り返すことにより、ビーコン1とビーコン2の送信タイミングはある一定の許容範囲の中で同期することとなる。
なお、図5及び図6の例では、第2の無線通信部103のビーコン送信周期を調整したが、第1の無線通信部102のビーコン送信周期が調整されてもよいことは上述したとおりである。また、3つ以上の無線通信部が存在する場合は、1つの無線通信部を基準として、その1つの無線通信部のビーコン送信タイミングと、他の無線通信部との時間差に応じて、他の無線通信部のビーコン送信周期を調整すればよいことは明らかである。
このように、本実施形態に係る通信装置101は、ビーコン送信時間差を推定し、その時間差に基づいて、複数の周波数帯域でそれぞれ動作する複数の無線通信部の少なくともいずれかのビーコンの送信周期を調整する。これにより、その複数の無線通信部がそれぞれ送信する複数のビーコンは、ある一定の範囲の時間差で同期して送信されることとなり、その結果、複数のスーパーフレームの同期を維持することができる。したがって、複数の周波数帯域でそれぞれ送信される無線フレームを、同期して転送することができるようになる。
なお、上述の実施形態では、時間差測定部232は、それぞれの周波数帯で送信されたリクエストフレームに対するレスポンスフレームを受信したタイミングによって、ビーコンの送信タイミングの時間差を測定していたが、これに限られない。例えば、第1の無線通信部102及び第2の無線通信部103から、直接的に、ビーコンを送信したタイミングの情報を受け取ってもよい。
この場合、例えば、図7のように、通信装置101は、第1の要求信号送信部213及び第1の応答信号受信部214に代えて第1の割り込み受信部701を有する。また、通信装置101は、第2の要求信号送信部223及び第2の応答信号受信部224に代えて第2の割り込み受信部702を有する。
第1の無線通信部102は、第1のビーコンフレームを送信する度に、そのビーコンフレームの送信が完了したことを示す第1の割り込み信号を生成する。この第1の割り込み信号は、第1の無線通信部102から第1のインタフェース部123を介して、第1の割り込み受信部701に伝えられる。第1の割り込み受信部701は、この第1の割り込み信号を受領した時刻T1を記録する。
また、第2の無線通信部103は、第2のビーコンフレームを送信する度に、そのビーコンフレームの送信が完了したことを示す第2の割り込み信号を生成する。この第2の割り込み信号は、第2の無線通信部103から第2のインタフェース部133を介して、第2の割り込み受信部702に伝えられる。第2の割り込み受信部702は、この第2の割り込み信号を受領した時刻T2を記録する。そして、図7の通信装置101では、時間差測定部703は、第1の割り込み受信部701からT1の値を受け取り、第2の割り込み受信部702からT2の値を受け取る。そして、時間差測定部703は、ΔT=T2−T1を算出する。なお、割り込み信号が受信された時間T1及びT2は、第1の割り込み受信部701及び第2の割り込み受信部702で記憶されなくてもよい。例えば、第1の割り込み受信部701及び第2の割り込み受信部702は、割り込み信号を受信したことを時間差測定部703に通知するだけであってもよい。そして、この場合、時間差測定部703は、この通知を受けたことによってT1及びT2を取得しΔTを算出する。
ここで、第1のビーコンフレームの送信が完了してから第1の割り込み信号が生成されるまでの時間と、第2のビーコンフレームの送信が完了してから第2の割り込み信号が生成されるまでの時間とは、同じである。したがって、図7のような通信装置101においても、時間差測定部703が算出したΔTの値に応じて、上述のようなビーコンの送信周期の調整を行うことにより、複数の通信装置におけるビーコンの送信タイミングを一致させることができる。
なお、この場合の処理の流れは、リクエストフレームの送信及びレスポンスフレームの受信に代えて、ビーコンフレームが送信されたことに応じて通信装置101の内部で割り込み信号が生成されることとなる点で異なるが、その他の点では同じである。すなわち、例えば、図5において、S501及びS503と、S502及びS504とが、それぞれ1つにまとめられて、割り込み信号を受信した時刻T1又はT2を記憶するようになる。また、図6において、S604及びS605がなくなり、S606において、割り込み信号が、第1の無線通信部102からシステム制御部104(第1の割り込み受信部701)に通知されるようになる。さらに、S608及びS609がなくなり、S610において、割り込み信号が、第2の無線通信部103からシステム制御部104(第2の割り込み受信部702)に通知されるようになる。なお、この場合の割り込み信号は、ビーコンが送信されてから所定時間後に発行される。したがって、S612及びS613の後にも、それぞれ、割り込み信号がシステム制御部104へ通知されることとなる。これ以外の処理については、図5及び図6と同様である。
<<実施形態2>>
本実施形態では、複数の無線通信部におけるクロック周波数の違いに着目して、その周波数差に応じて、ビーコンの送信周期を調整する。このため、本実施形態に係る通信装置101は、例えば、図8又は図9に示すように、図2の構成又は図7の構成に、周波数差判定部801を加えた構成を有する。
本実施形態では、複数の無線通信部におけるクロック周波数の違いに着目して、その周波数差に応じて、ビーコンの送信周期を調整する。このため、本実施形態に係る通信装置101は、例えば、図8又は図9に示すように、図2の構成又は図7の構成に、周波数差判定部801を加えた構成を有する。
図8において、周波数差判定部801は、時間差測定部232が算出した第1のビーコンフレームと第2のビーコンフレームとの送信タイミングの差(時間差情報)と、第2の無線通信部103におけるビーコンの送信周期設定値(送信周期情報)とを受け取る。そして、周波数差判定部801は、時間差情報と送信周期情報との履歴に基づいて、第1の無線通信部102がビーコン周期を計測するクロック周波数と第2の無線通信部103がビーコン周期を計測するクロック周波数との間の周波数差を判定する。例えば、送信周期情報が10000マイクロ秒である際に、第1のビーコンフレームと第2のビーコンフレームとの送信タイミングの差が、スーパーフレームごとに10マイクロ秒分だけ生じている場合を考える。この場合、10000マイクロ秒ごとに10マイクロ秒の差異が生じているため、第1の無線通信部102と第2の無線通信部103のクロック周波数が10/10000(=0.1%)程度の割合でずれていると推定できる。このとき、例えば、スーパーフレームごとに、第2のビーコンフレームの送信タイミングが遅れている場合、周波数差判定部801は、第2の無線通信部103のクロック周波数が第1の無線通信部102のクロック周波数より低い、と判定できる。
また、この判定のための時間差情報を収集する際に、例えば、図5のような処理によって第2のビーコンフレームの送信周期が調整されうる。この場合、周波数差判定部801は、調整された時間の量をも考慮して、周波数差を判定することができる。例えば、第2のビーコンフレームの送信タイミングから第1のビーコンフレームの送信タイミングを減じた時間差が、10個のスーパーフレームの時間だけ経過した際に+10マイクロ秒に達したとする。この場合、第2の無線通信部103におけるビーコンの送信周期設定値が調整されていなければ、例えば、10000マイクロ秒×10フレームに対して10マイクロ秒だけ、第2のビーコンフレームの送信タイミングが遅れたこととなる。このため、周波数差は、10/100000であり、0.01%であると推定される。これに対して、1つのスーパーフレームにおいて第2の無線通信部103におけるビーコンの送信周期設定値が9999マイクロ秒に設定されていた場合は、全体として1マイクロ秒分だけ第2のビーコンフレームの遅延時間が少なくなったこととなる。すなわち、本来の遅延時間は、概ね10+1=11マイクロ秒であったと推定できる。したがって、周波数差判定部801は、周波数差を、11/100000=0.011%と推定することができる。
なお、周波数差判定部801は、上述のように、クロック周波数の比を周波数差として特定することができる。ただし、周波数差判定部801は、他の方法によってクロック周波数の周波数差を判定してもよい。例えば、第1の無線通信部102と第2の無線通信部103との発振器から、直接信号を受け取って、クロック周波数の差を判定してもよい。この場合、周波数差は、絶対値として表されてもよいし、上述の如く、比で表されてもよい。
周波数差判定部801で判定された周波数差は、第2のビーコン周期設定部231へ通知される。例えば、周波数差判定部801は、第1の無線通信部102よりも第2の無線通信部103のクロック周波数の方が0.1%だけ高いと判定した場合は、その0.1%という値を第2のビーコン周期設定部231に通知する。第2のビーコン周期設定部231は、この通知を受け取ると、第2のビーコンフレームの送信周期として、第1のビーコンフレームの送信周期よりも0.1%だけ長い値を設定する。この設定は、第1のビーコンフレームの送信タイミングと第2のビーコンフレームの送信タイミングとの時間差が許容範囲内であったとしても、行われうる。クロック周波数がずれている場合に同じビーコンフレームの送信周期を設定していると、そのクロック周波数のずれに応じたビーコンフレームの送信タイミングのずれが生じてしまうからである。第2のビーコン周期設定部231は、例えば、第1のビーコン送信周期としての初期設定値である10000マイクロ秒に対して、その0.1%だけ長くなる10010マイクロ秒を第2の無線通信部103に対して設定する。
なお、図9の例においても、上述の場合と同様に動作する。すなわち、図9は、図8と比べて、時間差情報を取得する構成が異なるが、その違いは、実施形態1で説明した通りであり、本実施形態に係る周波数差判定部801の動作には影響しない。したがって、図9の構成では、図7を参照して実施形態1で説明した内容で時間差情報を取得し、本実施形態で上述したように、周波数差を判定して、それに基づいて、ビーコンの送信周期を調整することとなる。
また、上述の例では、第2の無線通信部103のビーコンの送信周期が調整される例を示したが、第1の無線通信部102のビーコンの送信周期が調整されてもよい。また、第1の無線通信部102と第2の無線通信部103との両者のビーコンの送信周期が調整されてもよい。
このように周波数差判定部801によって判定されたクロック周波数差を補正するように第2のビーコン送信周期を設定することにより、複数の無線通信部が送信するビーコンの送信タイミングを高精度に同期させることが可能となる。また、通信装置101は、起動直後は上述の実施形態1に示したようにビーコン送信タイミングの時間差を基準として動作しながら時間差情報と送信周期情報の履歴に基づいて周波数差を判定し、判定後は周波数偏差を基準として動作するようにしてもよい。
なお、第1の無線通信部102と第2の無線通信部103とのクロック周波数差が、第2の無線通信部におけるビーコン送信周期の設定値分解能よりも小さい場合は、複数のスーパーフレームのうちの、一部のみの送信周期を調整することができる。例えば、周波数差判定部801によって、第1の無線通信部102よりも第2の無線通信部103のクロック周波数の方が0.001%だけ高いと判定された場合について考える。この場合、第1のビーコン送信周期である10000マイクロ秒に対して、その0.001%だけ長くなる10000.1マイクロ秒を第2の無線通信部のビーコン送信周期として設定することで、ビーコン送信タイミングを同期させることができる。しかしながら、ここで、第2の無線通信部のビーコン周期を設定する分解能が1マイクロ秒であった場合、10000.1マイクロ秒といった小数点を含む値を設定することはできない。
したがって、このような場合、第2のビーコン周期設定部231は、連続する10個のスーパーフレームのうちの9個に対してはビーコン周期を10000マイクロ秒と設定する。そして、第2のビーコン周期設定部231は、残り1個のスーパーフレームに対して、ビーコン周期を10001マイクロ秒とする。この動作を繰り返すことにより、第2のビーコン周期設定部231は、小数点を含んだビーコン送信周期を擬似的に設定することができるようになる。
<<その他の実施形態>>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:通信装置、102:第1の無線通信部、103:第2の無線通信部、104:システム制御部
Claims (14)
- 第1の周波数帯域において通信を行う第1の通信手段と、
前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域において通信を行う第2の通信手段であって、前記第1の通信手段とは独立して動作を行う第2の通信手段と、
前記第1の通信手段が送信するビーコンと前記第2の通信手段が送信するビーコンとが同期するように、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との少なくともいずれかを制御する制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 前記制御手段は、前記第1の通信手段が送信した第1の所定の信号に対する第1の応答信号を当該第1の通信手段が受信した第1のタイミングと、前記第2の通信手段が送信した第2の所定の信号に対する第2の応答信号を当該第2の通信手段が受信した第2のタイミングと、の時間差に基づいて、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との少なくともいずれかにおけるビーコンの送信間隔を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記第1の通信手段は、ビーコンを送信してから第1の所定の時間が経過したタイミングで前記第1の所定の信号を送信し、
前記第2の通信手段は、ビーコンを送信してから前記第1の所定の時間が経過したタイミングで前記第2の所定の信号を送信し、
前記第1の所定の信号または前記第2の所定の信号を受信した他の通信装置は、当該信号を受信してから第2の所定の時間が経過した後に、応答信号を送信する、
ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。 - 前記制御手段は、前記第1の通信手段がビーコンを送信したことに応じて当該第1の通信手段から発行される信号を受け取った第1のタイミングと、前記第2の通信手段がビーコンを送信したことに応じて当該第2の通信手段から発行される信号を受け取った第2のタイミングと、の時間差に基づいて、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との少なくともいずれかにおけるビーコンの送信間隔を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記時間差は、前記第2のタイミングから前記第1のタイミングを減じた値であり、
前記制御手段は、前記時間差が正の所定値より大きい場合は、前記第1の通信手段の前記送信間隔を延長し又は前記第2の通信手段の前記送信間隔を短縮し、前記時間差が負の所定値より小さい場合は、前記第1の通信手段の前記送信間隔を短縮し又は前記第2の通信手段の前記送信間隔を延長する、
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記制御手段は、前記時間差の大きさに応じた長さにより、前記第1の通信手段または前記第2の通信手段の前記送信間隔を短縮し、又は延長する、
ことを特徴とする請求項5に記載の通信装置。 - 前記制御手段は、前記時間差が前記正の所定値以下であると共に前記負の所定値以上である場合に、短縮された送信間隔を初期的に設定された値に戻す、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の通信装置。 - 前記制御手段は、前記第1の通信手段におけるビーコンを送信するタイミングを特定するのに用いられる第1のクロック周波数と、前記第2の通信手段におけるビーコンを送信するタイミングを特定するのに用いられる第2のクロック周波数と、の周波数差に基づいて、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との少なくともいずれかにおけるビーコンの送信間隔を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記制御手段は、前記第2のクロック周波数が前記第1のクロック周波数より大きい場合は、前記第1の通信手段の前記送信間隔を短縮し又は前記第2の通信手段の前記送信間隔を延長し、前記第2のクロック周波数が前記第1のクロック周波数より小さい場合は、前記第1の通信手段の前記送信間隔を延長し又は前記第2の通信手段の前記送信間隔を短縮する、
ことを特徴とする請求項8に記載の通信装置。 - 前記周波数差は、前記第2のクロック周波数の前記第1のクロック周波数に対する比であり、
前記制御手段は、前記比に応じた長さにより、前記第1の通信手段または前記第2の通信手段の前記送信間隔を短縮し、又は延長する、
ことを特徴とする請求項9に記載の通信装置。 - 前記周波数差は、前記第2のクロック周波数の前記第1のクロック周波数に対する比であり、
前記制御手段は、前記第1の通信手段または前記第2の通信手段の複数の前記送信間隔のうちの、前記比に応じた割合の一部の送信間隔を、短縮し又は延長する、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の通信装置。 - 前記制御手段は、所定の減算値または所定の加算値により、前記第1の通信手段または前記第2の通信手段の前記送信間隔を短縮し、又は延長する、
ことを特徴とする請求項5又は9に記載の通信装置。 - 第1の周波数帯域において通信を行う第1の通信手段と、前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域において通信を行う第2の通信手段であって、前記第1の通信手段とは独立して動作を行う第2の通信手段と、を有する通信装置の制御方法であって、
制御手段が、前記第1の通信手段が送信するビーコンと前記第2の通信手段が送信するビーコンとが同期するように、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との少なくともいずれかを制御する制御工程を有する、
ことを特徴とする制御方法。 - 第1の周波数帯域において通信を行う第1の通信手段と、前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域において通信を行う第2の通信手段であって、前記第1の通信手段とは独立して動作を行う第2の通信手段と、を有する通信装置に備えられたコンピュータに、
前記第1の通信手段が送信するビーコンと前記第2の通信手段が送信するビーコンとが同期するように、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との少なくともいずれかを制御する制御工程を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014125756A JP2016005204A (ja) | 2014-06-18 | 2014-06-18 | 通信装置、制御方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014125756A JP2016005204A (ja) | 2014-06-18 | 2014-06-18 | 通信装置、制御方法、及びプログラム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2016005204A true JP2016005204A (ja) | 2016-01-12 |
Family
ID=55224172
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014125756A Pending JP2016005204A (ja) | 2014-06-18 | 2014-06-18 | 通信装置、制御方法、及びプログラム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2016005204A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019029596A1 (en) * | 2017-08-09 | 2019-02-14 | Quintrax Limited | SYSTEMS AND METHODS FOR MONITORING AND MANAGING PROXIMAL PHYSICAL POSITION |
| US11050548B2 (en) | 2017-06-23 | 2021-06-29 | Olympus Corporation | Image transmission system, imaging terminal, display terminal, adjustment method, adjustment assistance method, and non-transitory computer-readable recording medium storing program |
| US11089169B2 (en) | 2017-06-23 | 2021-08-10 | Olympus Corporation | Image transfer system, imaging terminal, display terminal, and adjustment method |
-
2014
- 2014-06-18 JP JP2014125756A patent/JP2016005204A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US11089169B2 (en) | 2017-06-23 | 2021-08-10 | Olympus Corporation | Image transfer system, imaging terminal, display terminal, and adjustment method |
| WO2019029596A1 (en) * | 2017-08-09 | 2019-02-14 | Quintrax Limited | SYSTEMS AND METHODS FOR MONITORING AND MANAGING PROXIMAL PHYSICAL POSITION |
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