JP2016014834A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止する。
【解決手段】画像処理装置は、映像信号を取得するとともに、映像信号に基づいてサンプリングクロック信号を生成する映像取得部21と、映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量を算出する画像処理部30と、輝度変化量に基づいて、サンプリングクロック信号の位相を決定し、映像取得部21から当該位相を出力させる位相調整制御部29と、を備え、位相調整制御部29は、輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を映像取得部21に生成させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部から取得した映像信号を表示した際に生じる表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止することに好適な画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、企業や教育機関、行政機関等における会議等において、ディスプレイにコンピュータ装置からの背景画像を表示させ、この背景画像の上にユーザが文字や数字、図形等のストローク画像を描画可能な電子黒板が利用されている。
ここで、コンピュータ装置から出力されるアナログ映像信号の内容と、一般的な受信側の装置で行われる表示画像の生成方法について説明する。
コンピュータ装置から出力されるアナログ映像信号は、主にR(赤)G(緑)B(青)の輝度を表す信号(以下、RGB信号)と、水平同期信号、及び垂直同期信号などから構成されている。このRGB信号は、水平同期信号、及び垂直同期信号により画像エリアを走査された際に各画素の輝度を電圧値で表すように構成されている。アナログ映像信号を受信する装置では、RGB信号の電圧値をサンプリングすることで、各画素の輝度を表す電圧レベルをA/D変換器によりアナログ/デジタル変換を行い、デジタルデータとなった画像データを生成している。
ここで、A/D変換器でのサンプリングに用いるサンプリングクロック信号は、受信側の装置の内部でPLL回路により生成されるため、RGB信号に対してサンプリングクロック信号の位相がずれている。このため、サンプリングクロック信号の位相を調整する必要がある。
特許文献1には、表示エリアを複数のエリアに区分けし、エリア毎に画素間の輝度差と前フレームとの輝度値の変化量を算出し、画素間の輝度差を重み付けした上で前フレームとの輝度値の差分値が小さくなるサンプリンククロック位相に設定するという技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1にあっては、位相調整の実施時に各区分エリアで画素間の輝度差が一様に小さい場合は、最適な位相を決定できなかった。また、一定期間おきに位相調整を実施していないため、画素間の輝度差が大きくなるタイミングにおいて最適な位相を決定することができなかった。さらに、位相調整の回数を重ねても、一層適切な位相を決定できないといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止することができる画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、映像信号を取得するとともに、前記映像信号に基づいてサンプリングクロック信号を生成する映像取得部と、前記映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量を算出する画像処理部と、前記輝度変化量に基づいて、前記サンプリングクロック信号の位相を決定し、前記映像取得部から当該位相を出力させる位相調整制御部と、を備え、前記位相調整制御部は、前記輝度変化量が最大になる前記サンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を前記映像取得部に生成させることを特徴とする。
本発明によれば、映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を映像取得部に生成させることで、表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止することができる。
本実施形態の画像処理システムの全体構成図である。 電子黒板のハードウェア構成図である。 電子黒板の機能ブロック図である。 ファイル処理部の機能ブロック図である。 ページデータを示す概念図である。 ストロークデータを示す概念図である。 座標配列データを示す概念図である。 メディアデータを示す概念図である。 アドレス帳管理テーブルを示す概念図である。 バックアップデータを示す概念図である。 操作データを示す概念図である。 各画像レイヤの構成図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の特徴的な構成を示すブロック図である。 図13に示す位相調整制御部のメイン動作を示すフローチャートである。 図13に示す位相調整制御部のサブルーチンの動作を示すフローチャートである。 RGB信号の位相に対してサンプリングクロック信号の位相が適切な一例を示すタイミングチャートである。 RGB信号の位相に対してサンプリングクロック信号の位相が不適切な一例を示すタイミングチャートである。
本発明の実施形態を説明する。本発明は、サンプリングクロック信号の位相毎に、表示エリアの全画素において2フレーム間の輝度変化量を算出する。そして、2フレーム間の輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を抽出し、この位相の反転位相をサンプリングクロック信号に位相として設定する。このとき、輝度変化量が最大となった位相を記憶しておき、この位相調整フローを一定期間おきに実施し、位相調整フローで輝度変化量の最大値が前回の位相調整時の輝度変化量の最大値より大きければ位相設定を更新し、そうでなければ位相設定を更新しないことを特徴としている。
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態を説明する。
<システムの概要>
図1は、本実施形態の画像処理システムの全体構成図である。なお、図1では、説明を簡略化するために、2台の電子黒板2a、2b及びこれに付随する電子ペン4a、4b等を示しているだけであって、3台以上の電子黒板や電子ペン等を利用してもよい。
図1に示されているように、画像処理システム1は、複数の電子黒板2a、2b、複数の電子ペン4a、4b、USBメモリ5a、5b、ノートPC(Personal Computer)6a、6b、テレビ(ビデオ)会議端末7a、7b、及びPC8を有する。また、電子黒板2a、2b、及びPC8は、通信ネットワーク9を介して通信可能に接続されている。更に、複数の電子黒板2a、2bには、それぞれディスプレイ3a、3bが設けられている
また、電子黒板2aには、電子ペン4aによって生じたイベント(ディスプレイ3aに電子ペン4aのペン先、又は、電子ペン4aのペン尻のタッチ)による描画された画像を、ディスプレイ3aに表示させることができる。なお、電子ペン4aだけでなく、ユーザの手Ha等によって生じたイベント(拡大、縮小、ページめくり等のジェスチャ)に基づいて、ディスプレイ3a上に表示されている画像を変更させることもできる。
また、電子黒板2aには、USBメモリ5aが接続可能であり、電子黒板2aはUSBメモリ5aからPDF等の電子ファイルを読み出したり、電子黒板2aはUSBメモリ5aに電子ファイルを記録したりすることができる。また、電子黒板2aには、DisplayPort、DVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)及びVGA(Video Graphics Array)等の規格による通信が可能なケーブル10a1を介して、ノートPC6aが接続されている。そして、電子黒板2aは、ディスプレイ3aに対する接触によってイベントを発生させ、このイベントを示すイベント情報を、マウスやキーボード等の入力装置からのイベントと同様に、ノートPC6aに送信する。同じく、電子黒板2aには、上記規格による通信が可能なケーブル10a2を介して、テレビ(ビデオ)会議端末7aが接続されている。なお、ノートPC6a、及びテレビ会議端末7aは、Bluetooth(登録商標)等の各種無線通信プロトコルに準拠した無線通信により、電子黒板2aと通信してもよい。
一方、電子黒板2bが設置されている他の拠点では、上記と同様に、ディスプレイ3bを備えた電子黒板2b、電子ペン4b、USBメモリ5b、ノートPC6b、テレビ会議端末7b、ケーブル10b1、ケーブル10b2が利用される。更に、ユーザの手Hb等によって生じたイベントに基づいて、ディスプレイ3b上に表示されている画像を変更させることもできる。
これにより、一の拠点で電子黒板2aのディスプレイ3a上に描画された画像は、他の拠点で電子黒板2bのディスプレイ3b上にも表示され、逆に他の拠点で電子黒板2bのディスプレイ3b上に描画された画像は、一の拠点で電子黒板2aのディスプレイ3a上に表示される。このように、画像処理システム1では、遠隔地において同じ画像を共有する遠隔共有処理を行うことができるため、遠隔地での会議等に用いると、非常に便利である。
なお、以下では、複数の電子黒板のうち任意の電子黒板を示す場合には「電子黒板2」と示す。複数のディスプレイのうち任意のディスプレイを示す場合には「ディスプレイ3」と示す。複数の電子ペンのうち任意の電子ペンを示す場合には「電子ペン4」と示す。複数のUSBメモリのうち任意のUSBメモリを示す場合には「USBメモリ5」と示す。複数のノートPCのうち任意のノートPCを示す場合には「ノードPC6」と示す。複数のテレビ会議端末のうち任意のテレビ会議端末を示す場合には「テレビ会議端末7」と示す。また、複数のユーザの手のうち任意の手を示す場合には「手H」と示す。複数のケーブルのうち任意のケーブルを示す場合には「ケーブル10」と示す。
また、本実施形態では、画像処理装置の一例として、電子黒板を説明するが、これに限るものではなく、画像処理装置の他の例として、プロジェクタ、ディスプレイ等の製品にも適用可能である。また、情報処理端末の一例として、ノートPC6を説明するが、これに限るものではなく、情報処理端末の他の例として、デスクトップ型PCやタブレット型PC、PDA、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ、ゲーム機等の画像フレームを供給可能な端末であってもよい。
更に、通信ネットワークには、インターネット、LAN(Local Area Network)、携帯電話通信網等が含まれる。また、本実施形態では、記録媒体の一例として、USBメモリを説明するが、これに限るものではなく、記録媒体の他の例として、SDカード等の各種記録メディアであってもよい。
<電子黒板のハードウェア構成>
続いて、図2を用いて、本実施形態の電子黒板のハードウェア構成を説明する。なお、図2は、電子黒板のハードウェア構成図である。
図2に示されているように、電子黒板2は、電子黒板2全体の動作を制御するCPU101、IPL等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM103、電子黒板2用のプログラム等の各種データを記憶するSSD204、通信ネットワーク9との通信を制御するネットワークコントローラ105、及び、USBメモリ5との通信を制御する外部記憶コントローラ106を備えている。
また、電子黒板2は、ノートPC6のディスプレイに表示されている映像情報を静止画または動画として取得するキャプチャデバイス111、グラフィクスを専門に扱うGPU(Graphics Processing Unit)112、及び、GPUからの出力画像をディスプレイ3やテレビ会議端末7へ出力するために画面表示の制御及び管理を行うディスプレイコントローラ105を備えている。
更に、電子黒板2は、接触センサ115の処理を制御するセンサコントローラ114、ディスプレイ3上に電子ペン4やユーザの手H等が接触したことを検知する接触センサ115を備えている。この接触センサ115は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ3の上側両端部に設置された2つ受発光装置(不図示)が、ディスプレイ3に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ3の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ115は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のID(Identification)をセンサコントローラ114に出力し、センサコントローラ114が、物体の接触位置である座標位置を特定する。なお、以下に示す全ての各IDは、識別情報の一例である。
また、接触センサ115としては、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2の抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。
また、電子黒板2は、電子ペンコントローラ116を備えている。この電子ペンコントローラ116は、電子ペン4と通信することで、ディスプレイ3へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。なお、電子ペンコントローラ116が、電子ペン4のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン4のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
更に、電子黒板2は、CPU101、ROM102、RAM103、SSD104、ネットワークコントローラ105、外部記憶コントローラ106、キャプチャデバイス111、GPU112、センサコントローラ114、及び電子ペンコントローラ116を、図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン120を備えている。
なお、電子黒板2用のプログラムは、CD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。
<電子黒板の機能構成>
続いて、図3乃至図12を用いて、電子黒板の機能構成について説明する。なお、先ずは、図3を用いて、電子黒板2の全体的な機能構成について説明する。図3は、電子黒板の機能ブロック図である。
電子黒板2は、図2に示されているハードウェア構成及びプログラムによって、図3にされている各機能構成を有する。電子黒板2は、最初に遠隔共有処理を開始する「主催装置」となり得ると共に、既に開始されている遠隔共有処理に後から参加する「参加装置」にもなり得る。また、電子黒板2は、大きく分けて、クライアント部20及びサーバ部90の両方によって構成されている。クライアント部20及びサーバ部90は、電子黒板2の1台の筐体内で実現される機能である。そして、電子黒板2が主催装置となる場合には、この電子黒板2では、クライアント部20とサーバ部90が実現される。また、電子黒板2が参加装置となる場合には、この電子黒板2では、クライアント部20は実現されるが、サーバ部90は実現されない。即ち、図1において、電子黒板2aが主催装置で、電子黒板2bが参加装置となる場合、電子黒板2aのクライアント部20は、同じ電子黒板2a内に実現されたサーバ部90を介して、他の電子黒板2bのクライアント部20と通信を行う。一方、電子黒板2bのクライアント部20は、他の電子黒板2a内に実現されたサーバ部90を介して、他の電子黒板2aのクライアント部と通信を行う。
<クライアント部20の機能構成>
続いて、主に図3乃至図4を用いて、クライアント部20の機能構成について説明する。クライアント部20は、映像取得部21、座標検知部22、自動調整部23、接触検知部24、イベント振分部25、操作処理部26、ジェスチャ処理部27、映像重畳部28、位相調整制御部29、画像処理部30、及び通信制御部60を有する。
このうち、映像取得部21は、ケーブル10に接続された映像出力機器の出力映像を取得する。映像取得部21は、映像出力機器から画像信号を受信すると、この画像信号を解析して、この画像信号によって形成される映像出力機器の表示画像である画像フレームの解像度や、この画像フレームの更新頻度などの画像情報を導出し、画像取得部31に出力する。
座標検知部22は、ディスプレイ3上でユーザによって生じたイベント(ディスプレイ3上にユーザの手Hがタッチされた動作等)の座標位置を検出する。また、座標検知部22は、タッチされた面積も検出する。
自動調整部23は、電子黒板2の起動時に起動され、接触センサ115が座標検知部22に適切な値を出力できるように、接触センサ115の光センサ方式におけるセンサーカメラの画像処理のパラメータを調整する。
接触検知部24は、ユーザによって生じたイベント(ディスプレイ3上に電子ペン4のペン先又は電子ペン3のペン尻が押下(タッチ)された動作等)を検出する。
イベント振分部25は、座標検知部22によって検知されたイベントの座標位置と接触検知部24によって検出された検出結果を、ストローク描画、UI操作、及びジェスチャ操作の各イベントに振り分ける。
ここで、「ストローク描画」は、ディスプレイ3上に図12に示されている後述のストローク画像(B)が表示されている場合に、ユーザがディスプレイ3上で電子ペン4を押下し、この押下した状態で電子ペン4を移動させ、最終的にディスプレイ3上から電子ペン4を離すまでのイベントである。このストローク描画により、例えば、アルファベット「S」や「T」等がディスプレイ3上に描画される。なお、この「ストローク描画」には、画像を描画するだけでなく、既に描画された画像を削除したり、描画された画像を編集したりするイベントも含まれる。
「UI操作」は、ディスプレイ3上に図12に示されている後述のUI画像(A)が表示されている場合に、ユーザが電子ペン4又は手Hによって所定の位置を押下したイベントである。このUI操作により、例えば、電子ペン4により描画される線の色や幅等が設定される。
「ジェスチャ操作」は、ディスプレイ3上に図12に示されている後述のストローク画像(B)が表示されている場合に、ユーザが手Hでディスプレイ3上をタッチしたり移動させたりするイベントである。このジェスチャ操作により、例えば、ユーザがディスプレイ3に手Hをタッチさせた状態で手Hを移動させることで、画像の拡大(若しくは縮小)、表示領域の変更、又は、ページ切り換え等を行うことができる。
操作処理部26は、イベント振分部25によってUI操作と判断されたものから、イベントが発生されたUIの要素に従って、各種操作を実行する。このUIの要素としては、例えば、ボタン、リスト、チェックボックス、テキストボックスが挙げられる。
ジェスチャ処理部27は、イベント振分部25によってジェスチャ操作と判断されたものに対応した操作を実行する。
映像重畳部28は、後述の表示重畳部36で重畳された画像を映像として映像出力機器(ディスプレイ3等)に対して表示する。また、映像重畳部28は、映像出力機器(ノートPC6等)からの映像に対して、他の映像出力機器(テレビ会議端末7等)から送られて来た映像をピクチャ・イン・ピクチャする。更に、映像重畳部28は、ピクチャ・イン・ピクチャされてディスプレイ3の一部に表示された映像を、ディスプレイ3の全体に表示させるための切り替えを行う。
位相調整制御部29は、輝度変化量に基づいて、サンプリングクロック信号の位相を決定し、映像取得部21から当該位相を出力させる。
画像処理部30は、図12に示されているような各画像レイヤの重畳処理等を行う。この画像処理部30は、画像取得部31、ストローク処理部32、UI画像生成部33、背景生成部34、レイアウト管理部35、表示重畳部36、ページ処理部37、ファイル処理部40、ページデータ記憶部300、及び遠隔ライセンス管理テーブル310を有している。
このうち、画像取得部31は、映像取得部21で取得された映像から、各フレームを画像として取得する。画像取得部31は、この画像のデータを、ページ処理部37に出力する。この画像は、図12に示されている映像出力機器(ノートPC6等)からの出力画像(C)に相当する。
ストローク処理部32は、イベント振分部25によって割り振られたストローク描画に係るイベントに基づいて、画像を描画したり、描画された画像を削除したり、描画された画像を編集する。このストローク描画による画像は、図12に示されているストローク画像(B)に相当する。また、このストローク描画に基づいた画像の描画、削除、編集の各結果は、後述の操作データとして、操作データ記憶部840に記憶される。
UI画像生成部33は、電子黒板2に予め設定されているUI(ユーザインターフェース)画像を生成する。このUI画像は、図12に示されているUI画像(A)に相当する。
背景生成部34は、ページ処理部37がページデータ記憶部300から読み出したページデータのうちのメディアデータを、ページ処理部37から受信する。背景生成部34は、この受信したメディアデータを表示重畳部36に出力する。また、このメディアデータによる画像は、図12に示されている背景画像(D)に相当する。背景画像(D)のパターンは、無地、グリッド表示等である。
レイアウト管理部35は、表示重畳部36に対して、画像取得部31、ストローク処理部32、及びUI画像生成部33(又は背景生成部34)から出力された各画像のレイアウトを示すレイアウト情報を管理している。これにより、レイアウト管理部35は、表示重畳部36に対して、出力画像(C)及びストローク画像(B)を、UI画像(A)及び背景画像(D)中のどの位置に表示させるか又は非表示にさせるかを指示することができる。
表示重畳部36は、レイアウト管理部35から出力されたレイアウト情報に基づき、画像取得部31、ストローク処理部32、及びUI画像生成部33(背景生成部34)から出力された各画像のレイアウトを行う。
ページ処理部37は、ストローク画像(B)のデータと出力画像(C)のデータを、1つのページデータにまとめてページデータ記憶部300に記憶する。ストローク画像(B)のデータは、図5に示されているストローク配列データIDで示されるストローク配列データ(各ストロークデータ)として、ページデータの一部を成す。出力画像(C)のデータは、図5に示されているメディアデータIDで示されているメディアデータとして、ページデータの一部を成す。そして、このメディアデータは、ページデータ記憶部300から読み出されると、背景画像(D)のデータとして取り扱われる。
また、ページ処理部37は、一旦記憶されたページデータのうちのメディアデータを、背景生成部34を介して表示重畳部36に送信することで、映像重畳部28が背景画像(D)をディスプレイ3に再表示させることができる。また、ページ処理部37は、ページデータのうちのストローク配列データ(各ストロークデータ)を、ストローク処理部32に戻すことで、ストロークの再編集ができる状態にすることができる。
更に、ページ処理部37は、ページデータを削除したり複製したりすることもできる。
即ち、ページ処理部37がページデータ記憶部300にページデータを記憶する時点でディスプレイ3上に表示されている出力画像(C)のデータは、一旦、ページデータ記憶部300に記憶され、その後にページデータ記憶部300から読み出される際には、背景画像(D)を示すメディアデータとして読みされる。そして、ページ処理部37は、ページデータ記憶部300から読み出したページデータのうち、ストローク画像(B)を示すストローク配列データを、ストローク処理部32に出力する。また、ページ処理部37は、ページデータ記憶部300から読み出したページデータのうち、背景画像(D)を示すメディアデータを、背景生成部34に出力する。
表示重畳部36は、画像取得部31からの出力画像(C)、ストローク処理部32からのストローク画像(B)、UI画像生成部33からのUI画像(A)、及び、背景生成部34からの背景画像(D)を、レイアウト管理部35によって指定されたレイアウトに従って重畳する。これにより、図12に示されているように、各画像が重なってもユーザが見える順に、UI画像(A)、ストローク画像(B)、出力画像(C)、及び背景画像(D)の各レイアの構成となっている。
また、表示重畳部36は、図12に示されている画像(C)と画像(D)を切り替えて、画像(A)及び画像(B)に対して排他的に重畳することも可能である。例えば、当初、画像(A)、画像(B)及び画像(C)が表示されている状態で、電子黒板2と映像出力機器(ノートPC6等)との間のケーブル10が抜かれた場合には、レイアウト管理部35の指定によって、画像(C)を重畳対象から外し、画像(D)を表示させることができる。この場合に、また、表示重畳部36は、表示の拡大、表示の縮小、表示領域の移動処理も行う。
ページデータ記憶部300は、図5に示されているようなページデータを記憶する。図5は、ページデータを示す概念図である。ページデータは、ディスプレイ3に表示される1ページ分のデータ(ストローク配列データ(各ストロークデータ)及びメディアデータ)である。なお、ページデータに含まれるパラメータの種類が多いため、ここでは、図5乃至8に分けて、ページデータの内容を説明する。
ページデータは、図5に示されているように、任意の1ページを識別するためのページデータID、このページの表示を開始した時刻を示す開示時刻、ストロークやジェスチャ等によるページの内容の書き換えが行われなくなった時刻を示す終了時刻、電子ペン4やユーザの手Hによるストロークによって生じたストローク配列データを識別するためのストローク配列データID、及びメディアデータを識別するためのメディアデータIDが関連付けて記憶されている。ストローク配列データは、後述の図12に示されているストローク画像(B)がディスプレイ3上に表示されるためのデータである。メディアデータは、後述の16に示されている背景画像(D)がディスプレイ3上に表示されるためのデータである。
このようなページデータにより、例えば、ユーザが電子ペン4によってアルファベット「S」を描く場合は一筆書きとなるため、ストロークデータIDが1つで一文字のアルファベット[S]が示される。ところが、ユーザが電子ペン4によってアルファベット「T」を描く場合、二筆書きとなるため、ストロークデータIDが2つで一文字のアルファベット「T」が示されることになる。
また、ストローク配列データは、図6に示されているように詳細な情報を示している。図6は、ストローク配列データを示す概念図である。図6に示されているように、1つのストローク配列データは、複数のストロークデータによって表される。そして、1つのストロークデータは、このストロークデータを識別するためのストロークデータID、1つのストロークの書き始めの時刻を示す開始時刻、1つのストロークの書き終わりの時刻を示す終了時刻、ストロークの色、ストロークの幅、及び、ストロークの通過点の配列を識別するための座標配列データIDを示している。
更に、この座標配列データは、図7に示されているように詳細な情報を示している。図7は、座標配列データを示す概念図である。図7に示されているように、座標配列データは、ディスプレイ3上の1点(X座標値、Y座標値)、この1点を通過したときのストロークの開示時刻からの差分の時刻(ms)、及び、この1点における電子ペン4の筆圧の各情報を示している。即ち、図7に示されている1点の集まりが、図6に示されている1つの座標配列データで示されている。例えば、ユーザが電子ペン4によってアルファベット「S」を描く場合、一筆書きとなるが、「S」を描き終えるまでに、複数の通過点を通過するため、座標配列データは、これら複数の通過点の情報を示している。
また、図5に示されているページデータのうちのメディアデータは、図8に示されているように詳細な情報を示している。図8は、メディアデータを示す概念図である。図8に示されているように、メディアデータは、図5に示されているページデータにおけるメディアデータID、メディアデータのデータ種類、ページ処理部37からページデータ記憶部300にページデータが記憶された記録時刻、ページデータによってディスプレイ3上に表示される画像の位置(X座標値、Y座標値)及び画像のサイズ(幅、高さ)、並びにメディアデータの内容を示すデータが関連付けられて示されている。このうち、ページデータによってディスプレイ3上に表示される画像の位置は、ディスプレイ3の左上端の座標を(X座標値、Y座標値)=(0、0)とした場合に、ページデータによって表示される画像の左上端の位置を示している。
また、図3に戻り、遠隔ライセンス管理テーブル310は、遠隔共有処理を実行するために必要なライセンスデータを管理する。
<ファイル処理部40の機能構成>
続いて、図4を用いて、図3に示されているファイル処理部40の機能構成を説明する。なお、図4は、ファイル処理部の機能ブロック図である。
ファイル処理部40は、リカバリ部41、ファイル入力部42a、ファイル出力部42b、ファイル変換部43、ファイル送信部44、アドレス帳入力部45、バックアップ処理部46、バックアップ出力部47、設定管理部48、設定ファイル入力部49a、及び設定ファイル出力部49bを有している。更に、ファイル処理部40は、アドレス帳管理テーブル410、バックアップデータ記憶部420、設定ファイル記憶部430、及び接続先管理テーブル440を有している。
このうち、リカバリ処理部41は、電子黒板2が異常終了した後に、異常終了を検知し、未保存のページデータを復旧する。例えば、正常終了の場合は、ページデータがPDFファイルとしてファイル処理部40を介してUSB5に記録されるが、電源がダウンした等の異常終了の場合は、ページデータがページデータ記憶部300に記録されたままになっている。そのため、再び、電源オンになった際に、リカバリ処理部41は、ページデータ記憶部300からページデータを読み出すことで復旧させる。
ファイル入力部42aは、USBメモリ5から、PDFファイルを読み込み、各ページをページデータとしてページデータ記憶部300に記憶する。
ファイル変換部43は、ページデータ記憶部300に記憶されているページデータを、PDF形式のファイルに変換する。
ファイル出力部42bは、ファイル変換部42によって出力されたPDFファイルをUSBメモリ5に記録する。
ファイル送信部44は、ファイル変換部43によって生成されたPDFファイルを、電子メールに添付して送信する。このファイルの送信先は、表示重畳部36によってディスプレイ3上にアドレス帳管理テーブル410の内容を表示し、ファイル送信部44がユーザによるタッチパネル等の入力装置の操作により、宛先の選択を受け付けることによって決定される。アドレス帳管理テーブル410には、図11に示されているように、宛先の名前及び宛先の電子メールのメールアドレスが関連付けて管理されている。また、ファイル送信部44が、ユーザによるタッチパネル等の入力装置の操作により、宛先としてのメールアドレスの入力を受け付けることもできる。
アドレス帳入力部45は、USBメモリ5から電子メールアドレスの一覧ファイルを読み込み、アドレス帳管理テーブル410に管理する。
バックアップ処理部46は、ファイル出力部42bによって出力されたファイルや、ファイル送信部44によって送信されたファイルを、バックアップデータ記憶部420に記憶することでバックアップする。なお、ユーザがバックアップ設定しない場合は、バックアップの処理は行われない。バックアップデータは、図10に示されているように、PDF形式で記憶される。
バックアップ出力部47は、バックアップされたファイルをUSBメモリ5に記憶する。この記憶の際には、ユーザによるタッチパネル等の入力装置の操作により、セキュリティーのためにパスワードが入力される。
設定管理部48は、電子黒板2の各種設定情報を設定ファイル記憶部430に記憶したり読み出したりして管理する。この各種設定情報としては、例えば、ネットワーク設定、日付や時刻の設定、地域や言語の設定、メールサーバの設定、アドレス帳の設定、接続先リストの設定、バックアップに関する設定が挙げられる。なお、ネットワーク設定は、例えば、電子黒板2のIPアドレスの設定、ネットマスクの設定、デフォルトゲートウェイの設定、又はDNS(Domain Name System)の設定等である。
設定ファイル出力部49bは、電子黒板2の各種設定情報を、設定ファイルとしてUSBメモリ5に記録させる。なお、設定ファイルはセキュリティーによって、ユーザは中身を見ることができない。
設定ファイル入力部49aは、USBメモリ5に記憶されている設定ファイルを読み込み、各種設定情報を電子黒板の各種設定に反映させる。
アドレス帳入力部50は、USBメモリ5から遠隔共有処理の接続先IPアドレスの一覧ファイルを読み込み、接続先管理テーブル440に管理する。
<位相調整制御>
図13は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の特徴的な構成を示すブロック図である。
映像取得部21は、PLL回路21a、位相遅延回路21b、A/D変換回路21cを備えている。
PLL回路21aは、例えばノートPC6から入力される映像信号であるR/G/B信号に付加されている水平同期信号(Hsync)に基づいて、クロック信号を生成する。PLL回路21aは、VCO回路により水平同期信号の周波数fhよりも極めて高い周波数fを有するクロック信号を生成し、クロック信号の周波数fを整数値で分周した信号と水平同期信号とを比較することで、差分電圧を求めてVCO回路に帰還させる。これにより、水平同期信号の周波数fhにロックした周波数のクロック信号を生成することができる。なお、PLL回路21aは、デジタルPLL回路であってもよい。
位相遅延回路21bは、複数の遅延素子が直列に接続された遅延回路と、位相番号に応じて遅延後の夫々の位相を有するクロック信号を選択するセレクタ回路とを備えている。位相遅延回路21bは、PLL回路21aにより生成されたクロック信号を各遅延素子に通過させ、各遅延素子の出力端子から出力される遅延信号をセレクタ回路により選択してサンプリングクロック信号としてA/D変換回路21cに出力する。このセレクタ回路に対して位相番号を設定することで、所望の位相を有するサンプリングクロック信号をA/D変換回路21cに出力させることができる。
A/D変換回路21cは、例えばノートPC6から入力される映像信号であるR/G/B信号の夫々に対して、サンプリングクロック信号を用いてサンプリングしてアナログ/デジタル変換を行い、デジタル化されたR/G/B画像データを画像処理部30に出力する。
画像処理部30は、RAM103に設けられたフレームメモリF1、F2に記憶した映像信号について、2つのフレーム間の輝度変化量を算出する。
画像処理部30は、映像取得部21から入力される画像データの2フレーム間の同一座標上での画素毎の差分値を全て加算した値を全画素数で除算した平均値として輝度変化量ΔLを算出させ、位相番号xに関連付けてRAM103に記憶させる。
画像処理部30は、映像信号に含まれる水平同期信号に基づいて、映像信号の解像度が変更されたか否かを検知する解像度検知部30aを備えている。
詳しくは、解像度検知部30aは、映像信号に含まれる水平同期信号の数を計数して垂直解像度とし、且つ1つの水平同期信号の期間を計測して擬似的な水平解像度とし、垂直解像度と水平解像度を解像度としてRAM103に記憶しておく。前回の解像度と今回の解像度とが一致した場合に解像度変更フラグを0に設定し、両者が不一致の場合に解像度変更フラグを1に設定する。解像度検知部30aは、解像度の変更が検知された場合に解像度変更フラグを1に設定して出力し、一方、解像度の変更がない場合に解像度変更フラグを0に設定して出力する。
位相調整制御部29は、輝度変化量に基づいて、サンプリングクロック信号の位相を決定し、映像取得部21から当該位相を出力させる。位相調整制御部29は、輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を前記映像取得部に生成させる。
位相調整制御部29は、輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を表す位相番号を当該輝度変化量とともにRAM103に記憶し、当該位相を反転させた反転位相を表す位相番号を映像取得部21に設定する。位相調整制御部29は、所定の期間が経過した後に、今回の輝度変化量が最大になる値を求め、今回の輝度変化量が最大になる値がRAM103から取得した前回の輝度変化量が最大になった値よりも大きい場合に、映像取得部21への設定を更新する。
位相調整制御部29は、今回の輝度変化量が最大になる値がRAM103から取得した前回の輝度変化量が最大になった値よりも小さい場合に、映像取得部21への設定を更新しないように制御する。位相調整制御部29は、解像度検知部30aにより映像信号の解像度が変更されたことが検知された場合には、映像取得部21への位相番号に設定の更新を再開する。
図14は、本発明の実施形態に係る位相調整制御部29のメイン動作を示すフローチャートである。図15は、本発明の実施形態に係る位相調整制御部29のサブルーチンの動作を示すフローチャートである。なお、図14、15に示すフローチャートで表されたプログラムは、ROM102に記憶されている。CPU101は、ROM102からオペレーティングシステムOSを読み出してRAM103上に展開してOSを起動し、OS管理下において、ROM102からプログラムを読み出し、位相調整処理を実行する。
本実施形態では、外部から接続されたノートPC6から取り込んだ表示画像のちらつきや揺らぎを防止するため、ノートPCから画像処理システムにアナログ映像信号が入力されたとき、映像取得部21で生成されるサンプリングクロック信号の位相を調整する。
図14を参照して、位相調整制御部29のメイン動作について説明する。
まず、ステップS100では、位相調整制御部29は、タイマから読み出した現在の日時、RAM103から読み出した前回の位相調整処理の日時に基づいて、前回の位相調整処理の時点から一定期間(例えば、数時間、数日など)経過したか否かを判断する。位相調整制御部29は、一定期間が経過した場合には、ステップS110に進む一方、一定期間が経過していない場合には、ステップS105に進む。
次いで、ステップS105では、位相調整制御部29は、映像信号の解像度の変更があるか否かを判断する。ここで、解像度検知部30aから取得した解像度変更フラグが1である場合には解像度の変更が検知されたので、ステップS110に進む。一方、解像度変更フラグが0である場合には解像度の変更がないので、ステップS100に戻る。
ステップS110では、位相調整制御部29は、位相調整処理のサブルーチンをコールして図15に示すステップS5に進む。
図15を参照して、位相調整処理のサブルーチンの動作について説明する。
まず、ステップS5では、位相調整制御部29は、サンプリングクロック信号の初期位相として位相番号x=0に設定する。ここで、位相調整制御部29は、サンプリングクロック信号の初期位相として位相番号x=0を映像取得部21に設定する。この結果、位相遅延回路21bでは位相番号x=0に応じてセレクタ回路が1段目の遅延素子の入力信号を選択して出力し、サンプリングクロック信号が初期位相(x=0)に変更される。これにより、一旦、映像取得部21により生成されるサンプリングクロック信号の位相を固定する。
次いで、ステップS10では、位相調整制御部29は、画像処理部30がフレームメモリF1、F2に映像の2フレーム分の全画素の輝度を取得させる。なお、ここでフレームとは、単位時間の映像(コマ)を指す。
次いで、ステップS15では、位相調整制御部29は、画像処理部30が取得した2フレーム間の同一座標上での画素毎の差分値を加算した値を全画素数で除算した平均値として輝度変化量ΔLを算出させ、位相番号xに関連付けてRAM103のテーブル(表1)に記憶させる。
Figure 2016014834
次いで、ステップS20では、位相調整制御部29は、位相番号xをインクリメントする。
次いで、ステップS25では、位相調整制御部29は、インクリメント後の位相番号xが必要サンプル数を表す基準値nに到達したか否かを判断する。ここで、位相調整制御部29は、位相番号xが基準値nに到達していない場合には、ステップS30に進む。一方、位相調整制御部29は、位相番号xが基準値nに到達した場合には、ステップS35に進む。
ステップS30では、位相調整制御部29は、インクリメント後の位相番号xに応じて映像取得部21にサンプリングクロック信号の位相を変更させるため、位相番号xを映像取得部21に設定し、ステップS10の処理に戻る。この結果、位相遅延回路21bでは位相番号xに応じてセレクタ回路がx段目の遅延素子の出力信号を選択して出力し、サンプリングクロック信号の位相(x)が変更される。
一方、位相番号xが基準値nに到達した場合にステップS35では、位相調整制御部29は、RAM103のテーブル(表1)を参照し、2フレーム間の輝度変化量ΔLが最大となるときの位相番号xと、そのときの輝度変化量ΔLを求める。
次いで、ステップS40では、位相調整制御部29は、ステップS35で求めた今回の最大となった輝度変化量ΔLが、現時点で既にRAM103に記憶されている前回調整時の輝度変化量ΔLmaxよりも大きいか否かを判断する。ここで、位相調整制御部29は、今回の最大となった輝度変化量ΔLが前回調整時の輝度変化量ΔLmaxよりも大きい場合には、ステップS45に進む。一方、位相調整制御部29は、今回の最大となった輝度変化量ΔLが前回調整時の輝度変化量ΔLmax以下の場合には、処理を終了する。
今回の最大となった輝度変化量ΔLが前回調整時の輝度変化量ΔLmaxよりも大きい場合に、ステップS45では、位相調整制御部29は、今回の最大となった輝度変化量ΔLを輝度変化量ΔLmaxとしてRAM103に記憶する。
次いで、ステップS50では、位相調整制御部29は、映像取得部21の位相設定を、今回の最大となった輝度変化量ΔLを有する位相番号xが表す位相に対して、2/Tずらした位相に更新し、処理を終了する。ここで、Tはサンプリングクロック信号の周期を表すため、2/Tずらした位相は、サンプリングクロック信号の位相が半周期ずれた位相、すなわち、位相番号xが表す位相を反転した位相である。
Figure 2016014834
ここで、表2を参照して、位相テーブルについて説明する。
位相テーブルには、位相番号1からmに夫々対応した1周期内の各位相(°)、及び反転位相の番号を表す反転位相番号が記載されている。mは、映像取得部21の位相遅延回路を構成する一単位の遅延素子の遅延時間と、サンプリングクロック信号の周波数に応じて一意に決定される自然数であり、mは偶数であることが好ましい。
位相調整制御部29は、今回の最大となった輝度変化量ΔLを有する位相番号xに基づいて、位相テーブルから反転位相番号を読み出し、当該反転位相番号をサンプリングクロック信号の位相番号xとして映像取得部21に設定する。この結果、映像取得部21から出力されるサンプリングクロック信号の位相が反転位相に変更される。
なお、位相調整制御部29は、今回の最大となった輝度変化量ΔLを有する位相番号xを映像取得部21に設定し、且つ位相遅延回路21bのセレクタ回路から出力されるクロック信号の位相をインバータ回路に通過させて反転することにより、反転位相のサンプリングクロック信号を生成し、A/D変換回路21cに出力してもよい。
本実施形態によれば、一定期間おきに位相調整を実施するため、2フレーム間の同一位置上の画素間の輝度差が大きくなるタイミングで最も表示画像のちらつきや揺らぎが多くなる位相を特定でき、更に当該位相の反転位相を最適な位相として決定することができる。
また、前回までの位相調整で決定した位相よりも今回の位相が適切かどうかは、輝度変化量がより大きくなったときのみ適切と判断して更新するので、位相調整の回数を重ねることでより一層適切な位相を得ることができる。
図16は、RGB信号の位相とサンプリングクロック信号の位相の一例を示すタイミングチャートであり、RGB信号の位相に対してサンプリングクロック信号の位相の設定が適切な例を示している。
図16では、サンプリングクロック信号の立ち上がり時に、RGB信号の電圧レベルが平坦になって収束しているタイミングでサンプリング(サンプルアンドホールド)されるので、A/D変換回路21cによりA/D変換後に取得された画像データが安定していることを示している。
図17は、RGB信号の位相とサンプリングクロック信号の位相の一例を示すタイミングチャートであり、RGB信号の位相に対してサンプリング位相が不適切な例を示している。図17では、RGB信号の電圧レベルが不安定なタイミングでサンプリング(サンプルアンドホールド)されるので、A/D変換後に取得された画像データはフレーム毎にばらつくことがある。このような画像データをディスプレイに表示した場合、表示画像が揺らいで見えたり、ちらついて見えたりして、ユーザの視認性が悪くなるといった問題があった。このため、RGB信号の位相に対してサンプリングクロック信号の位相を適切な位相に調整する必要がある。
<本発明の実施態様例と効果>
<第1態様>
本態様の画像処理装置は、映像信号を取得するとともに、映像信号に基づいてサンプリングクロック信号を生成する映像取得部21と、映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量を算出する画像処理部30と、輝度変化量に基づいて、サンプリングクロック信号の位相を決定し、映像取得部21から当該位相を出力させる位相調整制御部29と、を備え、位相調整制御部29は、輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を映像取得部21に生成させることを特徴とする。
本態様によれば、映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を映像取得部に生成させることで、表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止することができる。この結果、ユーザの視認性を良くすることができる。
<第2態様>
本態様の位相調整制御部29は、輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を表す位相番号を当該輝度変化量とともに記憶するRAM103と、当該位相を反転させた反転位相を表す位相番号を映像取得部21に設定する設定手段(ステップS50)と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を表す位相番号を当該輝度変化量とともに記憶しておくことができ、当該位相を反転させた反転位相を表す位相番号を映像取得部21に設定することで、表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止することができる。
<第3態様>
本態様の位相調整制御部29は、所定の期間が経過した後に、今回の輝度変化量が最大になる値を求め、今回の輝度変化量が最大になる値がRAM103から取得した前回の輝度変化量が最大になった値よりも大きい場合に、映像取得部21への設定を更新することを特徴とする。
本態様によれば、所定の期間おきに位相調整を実施するため、前回までの輝度変化量の最大値より大きくなるどこかのタイミングで映像取得部21への設定を更新することができる。
<第4態様>
本態様の位相調整制御部29は、今回の輝度変化量が最大になる値がRAM103から取得した前回の輝度変化量が最大になった値よりも小さい場合に、映像取得部21への設定を更新しないことを特徴とする。
本態様によれば、今回の輝度変化量が最大になる値が、前回の輝度変化量が最大になった値よりも小さい場合に、映像取得部21への設定を更新しないことで、表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止することができる。
<第5態様>
本態様の画像処理部30は、映像信号に含まれる同期信号に基づいて、映像信号の解像度が変更されたか否かを検知する解像度検知部30aを備え、位相調整制御部29は、映像信号の解像度が変更された場合には、映像取得部21への設定の更新を再開することを特徴とする。
本態様によれば、映像信号の解像度が変更された場合には、映像取得部21への設定の更新を再開することで、変更された映像信号の解像度にあった最適な位相設定を行うことができる。
<第6態様>
本態様の画像処理方法は、映像信号を取得するとともに、映像信号に基づいてサンプリングクロック信号を生成する映像取得部21と、映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量を算出する画像処理部30と、を備えた画像処理装置の画像処理方法であって、
輝度変化量に基づいて、サンプリングクロック信号の位相を決定し、映像取得部から当該位相を出力させる位相調整制御ステップ(S110)を備え、位相調整制御ステップ(S110)は、輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を映像取得部21に生成させることを特徴とする。
本態様によれば、映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を映像取得部に生成させることで、表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止することができる。この結果、ユーザの視認性を良くすることができる。
<第7態様>
本態様のプログラムは、第6態様のステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
本態様によれば、本プログラムをプロセッサに実行させることで、映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量が最大になるサンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を映像取得部に生成させることができ、表示画像のちらつきや揺らぎを最大限に防止することができる。
1…画像処理システム、2…電子黒板、3…ディスプレイ、4…電子ペン、5…USBメモリ、6…ノートPC、7…テレビ会議端末、8…PC、9…通信ネットワーク、21a…PLL回路、21b…位相遅延回路、21c…A/D変換回路、29…位相調整制御部、30…画像処理部、30a…解像度検知部、CPU…101、ROM…102、RAM…103
特開2012−053087公報

Claims (7)

  1. 映像信号を取得するとともに、前記映像信号に基づいてサンプリングクロック信号を生成する映像取得部と、
    前記映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量を算出する画像処理部と、
    前記輝度変化量に基づいて、前記サンプリングクロック信号の位相を決定し、前記映像取得部から当該位相を出力させる位相調整制御部と、を備え、
    前記位相調整制御部は、
    前記輝度変化量が最大になる前記サンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を前記映像取得部に生成させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記位相調整制御部は、
    前記輝度変化量が最大になる前記サンプリングクロック信号の位相を表す位相番号を当該輝度変化量とともに記憶する記憶手段と、
    当該位相を反転させた反転位相を表す位相番号を前記映像取得部に設定する設定手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記位相調整制御部は、
    所定の期間が経過した後に、今回の輝度変化量が最大になる値を求め、前記今回の輝度変化量が最大になる値が前記記憶手段から取得した前回の輝度変化量が最大になった値よりも大きい場合に、前記映像取得部への設定を更新することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記位相調整制御部は、
    前記今回の輝度変化量が最大になる値が前記記憶手段から取得した前回の輝度変化量が最大になった値よりも小さい場合に、前記映像取得部への設定を更新しないことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理部は、前記映像信号に含まれる同期信号に基づいて、前記映像信号の解像度が変更されたか否かを検知する解像度検知手段を備え、
    前記位相調整制御部は、
    前記映像信号の解像度が変更された場合には、前記映像取得部への設定の更新を再開することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 映像信号を取得するとともに、前記映像信号に基づいてサンプリングクロック信号を生成する映像取得部と、
    前記映像信号の2つのフレーム間の輝度変化量を算出する画像処理部と、を備えた画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記輝度変化量に基づいて、前記サンプリングクロック信号の位相を決定し、前記映像取得部から当該位相を出力させる位相調整制御ステップを備え、
    前記位相調整制御ステップは、
    前記輝度変化量が最大になる前記サンプリングクロック信号の位相を求め、当該位相を反転させた反転位相のサンプリングクロック信号を前記映像取得部に生成させることを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項6記載のステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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