JP2016018488A - 識別情報記録装置の貼付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】身元特定システムにおいて、身元不明者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に、少なくとも歯科用接着材を含む歯科用材料により貼付されており、識別情報が記録された識別情報記録装置と、識別情報記録装置から無線通信により識別情報を読み出す識別情報読出装置と、身元情報データベースが記録され、識別情報読出装置が読み出した識別情報を取得可能な身元特定装置と、を設けた。
【選択図】図1
Description
前記身元特定システムにおいて、前記識別情報記録装置が、前記身元不明者の前歯部又は小臼歯部に貼付されていることが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記識別情報記録装置が、その周囲を前記歯科用材料により覆われていることが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記歯科用材料が、歯科用接着材のみからなっていてもよい。
或いは、前記身元特定システムにおいて、前記歯科用材料が、歯科用充填材と、当該歯科用充填材を前記天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に接着するための歯科用接着材とからなっていてもよい。
前記身元特定システムにおいて、前記歯科用材料が、フッ素イオン放出性を有することが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記歯科用材料が、更に口腔内のフッ素イオンを取り込み可能であることがより好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記識別情報記録装置が、RFタグであってもよい。
前記身元特定システムにおいて、前記RFタグが、パッシブタグであることが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記RFタグが、前記識別情報が記録されたICチップと、当該ICチップに接続されたアンテナとを有するインレットの加工品であることが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記RFタグが、UHF帯又はマイクロ波帯の電波を利用した通信方式であることが好ましい。
また、本発明は、上述した身元特定システムを用いた身元特定方法であって、前記識別情報読出装置が、前記識別情報記録装置に記録されている前記識別情報を読み出す読出ステップと、前記身元特定装置が、前記識別情報読出装置が読み出した前記識別情報を取得する取得ステップと、前記身元特定装置が、取得した前記身元不明者の前記識別情報を前記身元情報データベースと照合し、前記身元不明者の前記識別情報に対応付けられた前記身元特定情報を特定する照合ステップと、を含むことを特徴とする、身元特定方法である。
また、本発明は、上述した身元特定システム又は身元特定方法で使用される前記識別情報記録装置を、前記身元特定システムの利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面へ貼付する識別情報記録装置の貼付方法であって、前記利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に前記歯科用材料を塗布する塗布ステップと、前記利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に塗布された前記歯科用材料に前記識別情報記録装置を接着させる接着ステップと、前記接着された前記識別情報記録装置の表面を被覆するように、前記歯科用材料を再度塗布する被覆ステップと、前記歯科用材料を硬化させる硬化ステップと、を含むことを特徴とする、識別情報記録装置の貼付方法である。
1 身元特定システムの構成
1−1 システム構成
1−2 ハードウェア構成
1−3 機能構成
2 識別情報記録装置の貼付方法
2−1 被貼付物
2−2 歯科用材料
2−3 貼付方法の流れ
3 身元特定方法
3−1 読出ステップ
3−2 取得ステップ
3−3 照合ステップ
3−4 出力ステップ
4 その他
まず、図1〜図7を参照しながら、本形態に係る身元特定システム100の構成について説明する。図1は、本形態に係る身元特定システム100の全体構成を示す説明図である。図2は、同形態に係る識別情報記録装置110及び識別情報読出装置120のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、同形態に係る身元特定装置130のハードウェア構成を示すブロック図である。図4は、同形態に係る識別情報記録装置110の機能構成を示すブロック図である。図5は、同形態に係る識別情報読出装置120の機能構成を示すブロック図である。図6は、同形態に係る身元特定装置130の機能構成を示すブロック図である。図7は、同形態に係る身元情報データベースの構成を示す説明図である。以下、身元特定システム100に関し、システム構成、ハードウェア構成、機能構成の順に説明する。
図1に示すように、本形態に係る身元特定システム100は、身元不明者の身元を特定するためのシステムであって、識別情報記録装置110と、識別情報読出装置120と、身元特定装置130と、外部接続端末140と、を備える。この身元特定システム100においては、詳しくは後述するが、識別情報記録装置110に記録されている身元不明者を識別するための識別情報を識別情報読出装置120により読み出し、身元特定装置130が、識別情報読出装置120により読み出された識別情報に基づき、当該識別情報に対応付けられた人の身元を特定するための身元特定情報から、身元不明者の身元を特定する。身元特定が必要な状況としては、特に制限されず、例えば、大規模災害時のみならず、認知症患者等が徘徊時に行方不明となったり事件や事故に巻き込まれたりした場合、重病を患っている患者が外出先で意識不明又は会話困難な状況となった場合、一人暮らしの高齢者等の所謂孤独死等の場合、交通事故、水難事故や山岳事故等の事故にあった場合や、事件等に巻き込まれて本人が意識不明の場合等、身元不明者に対して身元の特定が必要なあらゆるケースを含む。
識別情報記録装置110は、身元不明者(身元不明になる前に、自己の歯等に識別情報記録装置110を貼付することを希望した者=身元特定システム100の利用者)の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に、少なくとも歯科用接着材を含む歯科用材料により貼付されており、身元不明者を識別するための識別情報が記録された装置である。
RFタグの形状としては、例えば、コイン型、円筒型、ラベル型、カード型等があるが、身元特定システム100の利用者(以下、単に「利用者」と記載する。また、身元特定が行われる時点では「身元不明者」となる。)の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物(以下、「天然歯等」と記載する場合がある。)に貼付可能な大きさを有するものであれば、その形状は特に制限されるものではない。
また、RFタグとしては、リーダ/ライタからの電波又は電磁波を電力に変換してエネルギー源として動作するパッシブタグ、内蔵された電源により動作(自発的に電波を発信)するアクティブタグ、上位システムへの通信をパッシブ方式で起動するセミアクティブタグ等がある。ここで、本形態に係る識別情報記録装置110は、利用者の天然歯等に貼付されるため、天然歯等に貼付可能な程度に小型である必要がある。これに対して、電源を内蔵するアクティブタグ及びセミアクティブタグは大型になり、利用者の天然歯等に貼付することが困難となることから、本形態に係る識別情報記録装置110としては、電源を内蔵する必要の無いパッシブタグが好適である。また、識別情報記録装置110としてパッシブタグを用いることで、平常時は識別情報記録装置110の電源が入らず、識別情報を読み出す際にのみ電源が入ることで、電波や電磁波等により、識別情報記録装置110が貼付されている利用者に悪影響を与えることもない。
本形態に係る識別情報記録装置110としてRFタグを用いる場合、識別情報読出装置120として用いるリーダ/ライタとの通信距離が短すぎると、身元不明者の天然歯等に貼付した識別情報記録装置110から識別情報を読み出すことが困難となる。一方、通信距離が長すぎると(例えば、数十cm〜数m)、例えば、リーダ/ライタを有する第三者に離れた場所から識別情報記録装置110内の識別情報を知らないうちに読み出されてしまう恐れがある等、セキュリティ上の観点から問題がある。従って、本形態に係る識別情報記録装置110と識別情報読出装置120との通信距離は、概ね1〜数cm程度であることが好適である。
識別情報読出装置120は、識別情報記録装置110から、無線通信により識別情報を読み出す装置である。この識別情報読出装置120は、識別情報記録装置110と比較的近距離(例えば、数cm)での非接触通信(無線通信)が可能な装置である。具体的には、識別情報読出装置120としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)におけるリーダ/ライタ等(本形態では、少なくとも「リーダ」としての機能を有していればよく、必ずしも「ライタ」としての機能を有していなくてもよい。)を使用することができるが、後述する識別情報読出装置120の機能を有するものであれば、これに限定されるものではない。
身元特定装置130は、識別情報が割り当てられた個人の身元を特定するための身元特定情報と、識別情報とが対応付けられた身元情報データベースを有し、識別情報読出装置120が読み出した識別情報を取得可能な装置である。この身元特定装置130は、身元特定システム100において、身元情報データベースを記録・管理するサーバ装置としての役割を有している。また、詳しくは後述するが、識別情報読出装置120が読み出した識別情報を身元情報データベースと照合することで、身元不明者の身元を特定する役割も有する。
外部接続端末140は、主に、身元不明者の発見現場等において識別情報読出装置120と通信可能な端末であり、屋外で使用される用途も十分に想定されることから、携帯型の端末(例えば、ラップトップPC、タブレットPC、スマートフォン等)であることが好ましい。この外部接続端末140は、必ずしも本形態において必要な構成ではないが、外部接続端末140を用いることで、識別情報読出装置120が出力装置を有していない場合であっても、外部接続端末140のディスプレイ等の表示装置により、識別情報を認識(特定)することができる。また、外部接続端末140がインターネット13或いは有線又は無線LAN17を介して身元特定装置130と通信可能な状態にあれば、識別情報読出装置120がインターネット13に接続不能な状態(あるいは、インターネット13に接続されていたとしても、身元特定装置130と通信不能な状態)や、携帯電話150と携帯電話160とが通話不能な状態にあったとしても、外部接続端末140を介して取得した識別情報を身元特定装置130に送信することが可能となる。
次に、図2及び図3を参照しながら、本形態に係る身元特定システム100における主な構成要素である識別情報記録装置110、識別情報読出装置120及び身元特定装置130のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、識別情報記録装置110は、アンテナ110aと、ICチップ110bとを主に備える。
図2に示すように、識別情報読出装置120は、アンテナ120aと、CPU120bと、通信装置120cと、接続ポート120dと、出力装置120eと、記憶装置120fとを主に備える。
図3に示すように、身元特定装置130は、CPU130aと、記憶装置130bと、通信装置130cと、接続ポート130dと、入力装置130eと、出力装置130fとを主に備える。
次に、図4〜図7を参照しながら、本形態に係る身元特定システム100における主な構成要素である識別情報記録装置110、識別情報読出装置120及び身元特定装置130の機能構成について説明する。以下に説明する各機能は、上述したハードウェアにより実現され得るものである。
図4に示すように、識別情報記録装置110は、記憶部111と、通信部113と、識別情報読出部115と、を主に備える。
記憶部111は、上述したCPU110cと記憶装置110d等により実現される機能であり、識別情報記録装置110が貼付された利用者(身元不明者)の識別情報を記憶している。この記憶部111には、識別情報記録装置110が貼付された身元不明者を識別するための識別情報が、識別情報記録装置110の貼付前に予め記録される。この識別情報は、識別情報記録装置110が貼付された利用者(身元不明者)一人ひとりに個別に割り当てられたIDであり、例えば、数字(例えば、128ビットの番号)、アルファベット、記号等の文字列、利用者(身元不明者)の写真等の画像データ、及びこれらの組み合わせで表すことができる。また、識別情報には、利用者(身元不明者)の住所、連絡先等の個人情報(後述する身元特定情報に含まれるもの)が含まれていてもよい。ただし、識別情報記録装置110は、利用者の天然歯等に貼付されると、取り外さない限り常に利用者と共に移動する。そのため、セキュリティ上の観点からは、識別情報には、利用者の住所、連絡先等の個人情報や、利用者の写真等の個人が特定されるような情報は含まず、例えば、所定の数字、アルファベット、記号等の個人情報を含まない文字列のみが含まれることが好適である。
通信部113は、上述したアンテナ110aとCPU110c等により実現される機能であり、識別情報読出装置120と、電波又は電磁波11等の無線により通信することができる。この通信部113は、識別情報読出装置120から、電波又は電磁波11等に乗せられた識別情報を要求する信号(要求信号)を受信すると、識別情報読出部115に要求信号を伝送する。また、識別情報読出部115が読み出した識別情報を受け取り、受け取った識別情報を、電波又は電磁波11等に乗せて識別情報読出装置120に送信する。
識別情報読出部115は、上述したCPU110c等により実現される機能であり、通信部113から伝送された要求信号に基づき、記憶部111に記憶されている識別情報を読み出し、読み出した識別情報を通信部113に伝送する。ここで、識別情報読出部115は、記憶部111に記憶されている識別情報の全てを読み出すようにしてもよいし、その一部のみを選択して読み出すようにしてもよい。
図5に示すように、識別情報読出装置120は、記憶部121と、通信部123と、識別情報抽出部125と、識別情報記録部127と、識別情報出力部129と、を主に備える。なお、識別情報「読出」装置とはあるが、本発明に係る識別情報読出装置は、識別情報記録装置から識別情報その他の情報を読み出す機能だけで無く、識別情報記録装置の記憶装置が書き換え可能なものであれば、識別情報読出装置は、識別情報記録装置へ所定の情報を書き込む機能を有していてもよい(すなわち、単なるリーダだけでなく、リーダ/ライタであってもよい)。
記憶部121は、上述したCPU120bと記憶装置120f等により実現される機能であり、識別情報記録装置110から読み出した識別情報を一次記憶する。なお、記憶部121に十分な記憶容量があり、セキュリティ対策もなされているのであれば、記憶部121は、一次記憶した識別情報を消去されるまで保持していてもよい。
通信部123は、上述したアンテナ120a、CPU120b、通信装置120c、接続ポート120d等により実現される機能であり、識別情報記録装置110と、電波又は電磁波11等の無線により通信することができる。また、通信部123は、インターネット13を介して身元特定装置130と通信可能であり、さらには、有線又は無線LAN15等を介して外部接続端末140とも通信可能である。
識別情報抽出部125は、上述したCPU120b等により実現される機能であり、通信部123から受け取った電波又は電磁波11に含まれている識別情報を抽出し、抽出した識別情報を識別情報記録部127及び識別情報出力部129に伝送する。なお、識別情報抽出部125は、抽出した識別情報を再び通信部123に伝送し、通信部123から識別情報を身元特定装置130や外部接続端末140に提供するようにしてもよい。
識別情報記録部127は、上述したCPU120b等により実現される機能であり、識別情報抽出部125から受け取った識別情報を記憶部121に記録する。この記録は、通常は一次記憶させるためのものであるが、上述したように、一次記憶には限られない。
識別情報出力部129は、上述したCPU120b、出力装置120e等に実現される機能であり、識別情報抽出部125から受け取った識別情報を、テキスト及び/又は画像として上述した出力装置120eに出力する。なお、識別情報出力部129は、出力した識別情報を通信部123に伝送し、通信部123から識別情報を身元特定装置130や外部接続端末140に提供するようにしてもよい。
図6に示すように、身元特定装置130は、記憶部131と、通信部132と、入力部133と、識別情報取得部134と、識別情報記録部135と、照合部136と、身元情報出力部137と、データベース(DB)更新部138と、を主に備える。この身元特定装置130は、以下で詳細に説明するように、識別情報を取得した場合、取得した身元不明者の識別情報を身元情報データベースと照合し、身元不明者の識別情報に対応付けられた身元特定情報を抽出する。
記憶部131は、上述したCPU130aと記憶装置130b等により実現される機能であり、識別情報記録装置110が貼付された利用者(身元不明者)、言い換えると、識別情報記録装置110に記録されている識別情報が割り当てられた個人の身元を特定するための身元特定情報と、識別情報とが対応付けられた身元情報データベース(DB)を記憶している。身元特定情報としては、利用者(身元不明者)の身元を特定することが可能な情報であれば特に制限されるものではないが、例えば、利用者(身元不明者)の氏名、住所、緊急時に連絡可能な連絡先(電話番号、電子メールアドレス等)、生年月日、勤務先名、勤務先住所、勤務先電話番号、免許証番号、パスポート番号、家族構成等が挙げられる。ただし、個人情報保護、利用者の心理的負担の軽減等の観点から、身元特定情報は、利用者(身元不明者)の身元を特定するのに最低限の情報(例えば、氏名、住所、緊急時の連絡先等)のみであることが好ましい。
通信部132は、上述したCPU130a、通信装置130c、接続ポート130d等により実現される機能であり、インターネット13を介して識別情報読出装置120と通信可能であり、また、インターネット13或いは有線又は無線LAN17等を介して外部接続端末140とも通信可能である。
入力部133は、上述したCPU130a、入力装置130e等により実現される機能であり、入力装置130eにより身元特定装置130に入力された各種情報(識別情報、身元特定情報の更新情報等)を識別情報取得部134及びDB更新部138に伝送する。例えば、図1に示した読み取り者151から携帯電話150,160により識別情報を伝えられた入力者161が、身元特定装置130に直接識別情報を入力する等の場合には、この入力部133から識別情報が入力される。
識別情報取得部134は、上述したCPU130a等により実現される機能であり、通信部132又は入力部133から識別情報を取得し、取得した識別情報を照合部136及び識別情報記録部135に伝送する。このように、識別情報取得部134が識別情報を取得するルートとしては、(1)入力者161による直接入力操作により入力部133から取得するルート、(2)識別情報読出装置120からインターネット13を介して識別情報を受信した通信部132から取得するルート、(3)外部接続端末140から有線又は無線LAN17等を介して識別情報を受信した通信部132から取得するルート等、様々なルートがあるが、結果的に識別情報取得部134が識別情報を取得することができれば、いかなるルートでも差し支えない。
識別情報記録部135は、識別情報取得部134から受け取った識別情報を記憶部131に記録する。なお、身元特定装置130は、身元不明者の特定ができればよく、身元特定装置130自体が身元不明者の識別情報を保存しておく必要は必ずしも無いので、この識別情報記録部135は任意で設けられる機能である。
照合部136は、識別情報取得部134から受け取った身元不明者の識別情報を、記憶部131に記憶されている身元情報DBと照合し、身元不明者の身元特定情報を特定する。また、照合部136は、特定された身元不明者の身元特定情報を記憶部131から抽出し、通信部132に伝送する。通信部132に伝送された身元特定情報は、通信部132により外部接続端末140等に提供される。また、照合部136は、特定された身元不明者の身元特定情報を身元情報出力部137に伝送してもよい。
身元情報出力部137は、上述したCPU130a、出力装置130f等により実現される機能であり、照合部136から伝送された身元特定情報を、テキスト及び/又は画像として上述した出力装置130fに出力する。
DB更新部138は、上述したCPU130a等により実現される機能であり、通信部132や入力部133から伝送された更新情報に基づいて、記憶部131に記憶されている身元情報DBに登録されている情報を書き換えて更新する。更新情報とは、身元情報DBの内容変更に伴うもの全般を意味するが、具体例としては、利用者の引越し、結婚、連絡先の変更等による身元特定情報の変更要求、新規利用者(登録者)の追加要求、利用者(登録者)の削除要求等の情報が挙げられる。
続いて、図8〜図11を参照しながら、本形態に係る識別情報記録装置110を、身元特定システム100の利用者(身元特定段階では、身元不明者)の天然歯等に貼付する方法について詳細に説明する。図8は、本形態に係る識別情報記録装置110の貼付方法を示す流れ図である。図9は、識別情報記録装置110の貼付方法の一例を示す模式図である。図10は、識別情報記録装置110の貼付部位の一例を示す写真である。図11は、識別情報記録装置110の貼付部位の他の例を示す写真である。
本形態に係る識別情報記録装置110を貼付する対象となる被貼付物は、身元特定システム100の利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物である。ここで、「天然歯」とは、利用者自身が元々有する歯のことである。「天然歯」であれば、う蝕の有無や歯科的処置(例えば、う蝕の治療)の有無等は問わない。また、「天然歯の健全な部分」とは、天然歯のうち、う蝕になっていない部分のことである。「修復物」とは、う蝕の治療等により生じた歯の欠損部を補うもので、材料としてコンポジットレジンや金属類が使用される。また、「補綴物」とは、義歯(全部床義歯、局部床義歯等)、クラウン、ブリッジ、インプラント(人工歯根)の上部構造物等を含むものであり、材料としてレジン、金属類、セラミック等が使用される。
本形態で使用可能な歯科用材料としては、歯科治療の際に使用され、被貼付物に対して識別情報記録装置110を貼付可能な材料であれば特に制限されるものではなく、例えば、レジンセメント等の歯科用接着材、コンポジットレジン等の歯科用充填材、歯科用接着材と歯科用充填材の機能を兼ね備える接着充填材、即時重合レジン等の歯科用材料を用いることができる。
次に、図8及び図9を参照しながら、識別情報記録装置110の貼付方法の流れについて説明する。図8に示すように、識別情報記録装置110の貼付方法は、主に、塗布ステップ(S111)と、接着ステップ(S113)と、被覆ステップ(S115)と、硬化ステップ(S117)の4つのステップを含むものである。以下、歯科用材料として歯科用接着材のみを用いる場合、歯科用充填材と歯科用接着材を併用する場合、その他の歯科用材料を用いる場合の順で説明した後に、本貼付方法の利点について詳細に説明する。
歯科用接着材のみを用いる場合には、図8及び図9(a)に示すように、まず、塗布ステップにおいて、身元特定システム100の利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物20の外表面(貼付部位である被着面)に、歯科接着用レジンセメント等の歯科用接着材31(31a)を塗布する(S111)。なお、この塗布ステップの前処理として、識別情報記録装置110を貼付する天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の表面(貼付部位である被着面)をクリーニングし、さらに、天然歯の場合は、歯科用材料による識別情報記録装置110との接着力を向上させるために、貼付部位である被着面を酸処理することが好ましい。また、歯科用接着材31の塗布量は、(十分な接着力を有することを前提として)可能な限り少量であることが好ましい。これにより、識別情報記録装置110を貼付した際に、識別情報記録装置110と歯科用接着材31とにより被着面に形成される凸部を小さくすることができるので、口腔内で異物感を少なくすることができる。
歯科用充填材と歯科用接着材を併用する場合には、図8及び図9(b)に示すように、まず、塗布ステップにおいて、身元特定システム100の利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物20の外表面(貼付部位である被着面)にアクリル系又はメタクリル系の接着材等の歯科用接着材35を塗布する(S111)。なお、歯科用接着材のみを用いる場合と同様に、この塗布ステップの前処理として、貼付部位である被着面をクリーニングし、天然歯の場合は酸処理することが好ましい。また、通常は、歯科用接着材35の塗布後、歯科用充填材33の塗布前に、歯科用接着材35を光重合等により硬化させておく。
本形態では、歯科用材料として、上述した接着充填材、即時重合レジン等を使用することもできる。この場合にも、歯科用接着材を使用する場合と同様に、接着充填材や即時重合レジン等を単独で用いて識別情報記録装置110を接着可能な被貼付物に貼付できる。接着充填材、即時重合レジン等を使用する場合の具体的な貼付方法は、歯科用接着材を使用する場合と同様であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
以上の貼付方法を採用し、歯科用材料を用いて識別情報記録装置110を利用者の天然歯等に貼付することで、貼付後に、識別情報記録装置110が不要となった場合には、従来のような埋め込み型とは異なり、歯科医師等により適切な処置を受ければ、容易に取り外すことができる。
次に、本形態における識別情報記録装置110の好適な貼付部位について説明する。
次に、図12を参照しながら、本形態に係る身元特定システム、すなわち、上述した取り付け方法により利用者(身元不明者)の天然歯等に貼付された識別情報記録装置110と、識別情報読出装置120と、身元特定装置130とを備える身元特定システム100を用いた身元特定方法について詳細に説明する。図12は、本形態に係る身元特定方法を示す流れ図である。
読出ステップでは、識別情報読出装置120が、識別情報記録装置110に記録されている識別情報を読み出す。より詳細には、図12に示すように、識別情報読出装置120の通信部123が、識別情報の要求信号を電波又は電磁波に乗せて、身元不明者の天然歯等に貼付されている識別情報記録装置110に送信する(S151)。
取得ステップでは、身元特定装置130が、識別情報読出装置120が読み出した識別情報を取得する。より詳細には、図12に示すように、身元特定装置130の通信部132が識別情報読出装置120又は外部接続端末140等から識別情報を受信するか、或いは、入力部133により識別情報が身元特定装置130に入力されると、通信部132又は入力部133は、識別情報取得部134に識別情報を伝送し、これにより、識別情報取得部134が識別情報を取得する(S167)。さらに、識別情報取得部134は、識別情報記録部135や照合部136に、取得した識別情報を伝送する。
照合ステップでは、身元特定装置130が、取得した身元不明者の識別情報を身元情報DBと照合し、身元不明者の識別情報に対応付けられた身元特定情報を特定する。より詳細には、図12に示すように、照合部136は、識別情報取得部134から識別情報を受け取ると、記憶部131から身元情報DBを読み出す(S169)。次いで、照合部136は、識別情報をステップS169で読み出した身元情報DBと照合し、身元不明者の身元特定情報を特定する(S171)。また、照合部136は、特定された身元不明者の身元特定情報を記憶部131から抽出し、通信部132に伝送してもよい。通信部132は、さらに、インターネット13や有線又は無線LAN17等を通じて、他の機器に身元特定情報を提供してもよい。
出力ステップでは、身元特定装置130が、特定した身元特定情報を自身に設置又は接続された出力装置130f(例えば、表示装置、スピーカ、プリンタ等)を通じて、外部に認識可能なように出力する。より詳細には、図12に示すように、照合部136が、必要に応じて、特定された身元不明者の身元特定情報を身元情報出力部137に伝送すると、身元情報出力部137が、受け取った身元情報を出力装置130fに出力する(S173)。
[識別情報記録装置110の定期点検と歯の健診]
なお、身元特定システム100の利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物への識別情報記録装置110の貼付から所定期間経過した後に、識別情報記録装置110に記録されている識別情報が読み取れるかどうかを定期的に確認することが好ましい。実際の身元特定時に、識別情報記録装置110の故障や破損等により識別情報が読み取れないことを防止するためである。また、識別情報記録装置110を利用者の天然歯等に貼付するための歯科用材料も、永久的にその接着力を保持できるわけではないので、歯科用材料の接着力が維持されているかどうかを確認することが好ましい。さらに、このような確認を定期的なものとし、その際に、利用者の歯の健診も併せて行うことにより、身元特定システム100の利用者は、歯周病や虫歯を予防することも可能となる。
また、識別情報記録装置110を身元特定システム100の利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物に貼付しているのは歯科用材料であるので、歯科医師であれば治療器具等を用いて容易に取り外すことができる。一方で、上記利用者本人が、自分で識別情報記録装置110を取り外したりすることは極めて困難であるので、利用者本人が識別情報記録装置110を取り外した結果、当該装置を紛失し、識別情報が第三者に漏洩するといったことも防ぐことができる。このように、本形態に係る身元特定システム100では、識別情報記録装置110の着脱を行うことができるのは、ほぼ歯科医師のみとなるので、身元特定システム100は、識別情報や身元特定情報の管理面で安全なシステムと言える。
13 インターネット
15,17 有線又は無線LAN
19 通話
20 天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物
31 歯科用接着材(被貼付物と識別情報記録装置110との接着用)
33 歯科用充填材
35 歯科用接着材(被貼付物と歯科用充填材33との接着用)
100 身元特定システム
110 識別情報記録装置
110a アンテナ
110b ICチップ
120 識別情報読出装置
130 身元特定装置
140 外部接続端末
151 読み取り者
161 入力者
前記身元特定システムにおいて、前記識別情報記録装置が、前記身元不明者の犬歯部の唇側又は小臼歯部の頬側の遠心面に貼付されていることが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記識別情報記録装置が、その周囲を前記歯科用材料により覆われていることが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記歯科用材料が、歯科用接着材のみからなっていてもよい。
或いは、前記身元特定システムにおいて、前記歯科用材料が、歯科用充填材と、当該歯科用充填材を前記天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物における前歯部の唇側面又は小臼歯部の頬側面に接着するための歯科用接着材とからなっていてもよい。
前記身元特定システムにおいて、前記歯科用材料が、フッ素イオン放出性を有することが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記歯科用材料が、更に口腔内のフッ素イオンを取り込み可能であることがより好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記識別情報記録装置が、RFタグであってもよい。
前記身元特定システムにおいて、前記RFタグが、パッシブタグであることが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記RFタグが、前記識別情報が記録されたICチップと、当該ICチップに接続されたアンテナとを有するインレットの加工品であることが好ましい。
前記身元特定システムにおいて、前記RFタグが、UHF帯又はマイクロ波帯の電波を利用した通信方式であることが好ましい。
また、本発明は、上述した身元特定システムを用いた身元特定方法であって、前記識別情報読出装置が、前記識別情報記録装置に記録されている前記識別情報を読み出す読出ステップと、前記身元特定装置が、前記識別情報読出装置が読み出した前記識別情報を取得する取得ステップと、前記身元特定装置が、取得した前記身元不明者の前記識別情報を前記身元情報データベースと照合し、前記身元不明者の前記識別情報に対応付けられた前記身元特定情報を特定する照合ステップと、を含むことを特徴とする、身元特定方法である。
また、本発明は、上述した身元特定システム又は身元特定方法で使用される前記識別情報記録装置を、前記身元特定システムの利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物における前歯部の唇側面又は小臼歯部の頬側面へ貼付する識別情報記録装置の貼付方法であって、前記利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物における前歯部の唇側面又は小臼歯部の頬側面に前記歯科用材料を塗布する塗布ステップと、前記利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物における前歯部の唇側面又は小臼歯部の頬側面に塗布された前記歯科用材料に前記識別情報記録装置を接着させる接着ステップと、前記接着された前記識別情報記録装置の表面を被覆するように、前記歯科用材料を再度塗布する被覆ステップと、前記歯科用材料を硬化させる硬化ステップと、を含むことを特徴とする、識別情報記録装置の貼付方法である。
Claims (13)
- 身元不明者の身元を特定するための身元特定システムであって、
前記身元不明者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に、歯科用材料により貼付されており、前記身元不明者を識別するための識別情報が記録された識別情報記録装置と、
前記識別情報記録装置から、無線通信により前記識別情報を読み出す識別情報読出装置と、
前記識別情報が割り当てられた個人の身元を特定するための身元特定情報と、前記識別情報とが対応付けられた身元情報データベースを有し、前記識別情報読出装置が読み出した前記識別情報を取得可能な身元特定装置と、
を備え、
前記身元特定装置は、前記識別情報を取得した場合、取得した前記身元不明者の前記識別情報を前記身元情報データベースと照合し、前記身元不明者の前記識別情報に対応付けられた前記身元特定情報を抽出することを特徴とする、身元特定システム。 - 前記識別情報記録装置が、前記身元不明者の前歯部又は小臼歯部に貼付されている、請求項1に記載の身元特定システム。
- 前記識別情報記録装置が、その周囲を前記歯科用材料により覆われている、請求項1又は2に記載の身元特定システム。
- 前記歯科用材料が、歯科用接着材のみからなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の身元特定システム。
- 前記歯科用材料が、歯科用充填材と、当該歯科用充填材を前記天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に接着するための歯科用接着材とからなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の身元特定システム。
- 前記歯科用材料が、フッ素イオン放出性を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の身元特定システム。
- 前記歯科用材料が、更に口腔内のフッ素イオンを取り込み可能である、請求項6に記載の身元特定システム。
- 前記識別情報記録装置が、RFタグである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の身元特定システム。
- 前記RFタグが、パッシブタグである、請求項8に記載の身元特定システム。
- 前記RFタグが、前記識別情報が記録されたICチップと、当該ICチップに接続されたアンテナとを有するインレットの加工品である、請求項9に記載の身元特定システム。
- 前記RFタグが、UHF帯又はマイクロ波帯の電波を利用した通信方式である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の身元特定システム。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の身元特定システムを用いた身元特定方法であって、
前記識別情報読出装置が、前記識別情報記録装置に記録されている前記識別情報を読み出す読出ステップと、
前記身元特定装置が、前記識別情報読出装置が読み出した前記身元不明者の前記識別情報を取得する取得ステップと、
前記身元特定装置が、取得した前記身元不明者の前記識別情報を前記身元情報データベースと照合し、前記身元不明者の前記識別情報に対応付けられた前記身元特定情報を特定する照合ステップと、
を含むことを特徴とする、身元特定方法。 - 請求項1〜11のいずれか一項に記載の身元特定システム又は請求項12に記載の身元特定方法で使用される前記識別情報記録装置を、前記身元特定システムの利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面へ貼付する識別情報記録装置の貼付方法であって、
前記利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に前記歯科用材料を塗布する塗布ステップと、
前記利用者の天然歯の健全な部分、修復物又は補綴物の外表面に塗布された前記歯科用材料に前記識別情報記録装置を接着させる接着ステップと、
前記接着された前記識別情報記録装置の表面を被覆するように、前記歯科用材料を再度塗布する被覆ステップと、
前記歯科用材料を硬化させる硬化ステップと、
を含むことを特徴とする、識別情報記録装置の貼付方法。
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