JP2016018596A - コネクタ構造 - Google Patents

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Takumi Inoue
匠 井上
哲也 百武
Tetsuya Momotake
哲也 百武
隆介 馬場
Ryusuke Baba
隆介 馬場
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Abstract

【課題】本明細書は、コネクタ構造において、挿通が完了したときに導通経路となる凸部が挿抜の繰り返しにより摩耗することを低減する技術を提供する。
【解決手段】本明細書が開示するコネクタ構造は、雄端子15を備える雄コネクタ12と、筒部を有する雌端子4を備える雌コネクタ2により構成される。コネクタ構造は板バネ5と第1凸部5aと第2凸部15aと回避部を備える。板バネ5は、筒部の内側に設けられ、筒部に挿通される雄端子15をその内側面に押圧する。第1凸部5aは、板バネ5に設けられる。第2凸部15aは、挿通方向から見たときに第1凸部5aからオフセットするように雄端子15に設けられており、第1凸部5aよりも高い。回避部は、板バネ5に設けられる。挿通途中にて第2凸部15aが板バネ5に当接して第1凸部5aの上に空隙が形成され、挿通完了にて第2凸部15aが回避部に入り込んで第1凸部5aが雄端子15に接触する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気(信号あるいは電力)の伝送経路を接続/切断するコネクタの構造に関する。
電気の伝送経路を接続/切断するコネクタは、様々な電気デバイスに用いられる。一対一に対応したコネクタが嵌合/分離することで、電気の伝送経路が接続/切断される。典型的には、一方のコネクタ(雄コネクタ)には、金属製の板状あるいは棒状の雄端子が備えられ、他方のコネクタ(雌コネクタ)には、雄端子が挿通される金属製の筒部を有する雌端子が備えられる。筒部には、挿通された雄端子を筒部の内側面に押圧する金属製のバネ部材が配置されている。バネ部材は、雄端子と雌端子を密着させる。雄端子が雌端子の筒部に挿通されて両者が接触することで電気的接続が確保される。バネ部材も雌端子の一部であり、雄端子と雌端子の電気的接続に寄与する。なお、雄コネクタは、「プラグ」と呼ばれることもある。
コネクタ構造の例が特許文献1と特許文献2に開示されている。特許文献1には、雄端子と雌端子の電気的接続をより確実にするために、雌端子に雄端子と接触する凸部が設けられる構造が開示されている。特許文献1のコネクタには、筒状の雌端子の内側面に凸部とバネ部材が対向するように設けられている。その凸部とバネ部材の間に板状の雄端子が挿通されることでバネ部材により雄端子が凸部に押圧され、雄端子と雌端子が密着する。
また、一対一に対応した部材の嵌合/分離をする他の技術として、ICカードのコネクタが特許文献2に開示されている。特許文献2のコネクタには、ICカードが挿通されるコネクタハウジングの内側にV字形状に形成されると共に、V字の頂点を支点に揺動する弾性変形可能なコンタクトが設けられている。ICカードがそのコンタクトとコネクタハウジングの内面の間に挿通される際に、コンタクトの挿通方向の後方に位置するV字の一方の腕部にICカードの先端が当接することにより、V字の他方の腕部が押し上げられ、この他方の腕部がICカードの表面に接触する。この構成により、ICカードがある程度挿通されるまでICカード及びコンタクトの間の摺動が抑えられ、ICカード及びコンタクトの摩耗が低減される。
特開2007−157515号公報 特開2000−164271号公報
特許文献1に開示されるコネクタでは、雄端子が雌端子に挿通される間、雌端子に設けられた導通経路となる凸部と雄端子の表面が絶えず摺動することになる。そのため、雄端子の挿抜を繰り返すと、両端子の摩耗が進む。本明細書は、特許文献2に開示された構造とは異なる構造で、端子の挿抜の繰り返しによる端子の摩耗を低減する技術を提供する。
上記の課題を解決するために、発明者らは、導通経路となる凸部とは異なる凸部を設けることを着想した。なお、以下では、前者(導通経路となる凸部)を第1凸部と称し、後者を第2凸部と称する。第2凸部の高さは、第1凸部の高さよりも高く設定される。そのような第2凸部を設けることで、雄端子を挿抜する際に、導通経路となる第1凸部ではなく、別途設けた第2凸部を雄端子の表面に積極的に摺動させる。こうして、導通経路となる第1凸部及び第1凸部に接触する雄端子の摺動による摩耗を低減することができる。
本明細書が開示するコネクタ構造は、板状あるいは棒状の雄端子を備える雄コネクタと、上記の雄端子が挿通される筒部を有する雌コネクタを備えている。雄コネクタと雌コネクタは互いに嵌合/分離される。筒部の内側には、挿通される雄端子を筒部の内側面に押圧する板バネが設けられている。雄コネクタと雌コネクタが嵌合すると、板バネと雌端子が電気的に接続される。板バネには、雄端子に対向するように第1凸部が設けられている。また、雄端子と板バネの一方には、第1凸部よりも高い第2凸部が設けられている。第2凸部は、挿通方向から見たときに第1凸部からオフセットした位置に配置されている。そして、雄端子と板バネの他方には、挿通が完了した状態において第2凸部が入り込む回避部が設けられている。回避部は、例えば、窪み、孔、切欠きとして実現される。また、第2凸部が雄端子に設けられる場合には、回避部は、雄端子から遠ざかる方向に傾斜した斜面により形成される空間を利用して実現しても良い。さらに、板バネの端部を挿通方向において第1凸部より奥側で切り取ることにより形成される空間を回避部として利用しても良い。別言すれば、回避部は、挿通が完了した状態において、第1凸部が雄端子に接触するように設定される。即ち、本明細書が開示するコネクタ構造は、挿通が完了すると第1凸部と雄端子の間に導通経路が形成される。
このような構成によれば、挿通の途中では、第2凸部が対向する端子に当接するため、第1凸部の上(第1凸部と雄端子の間)に空隙が形成される。即ち、挿通の途中の所定の間は、第1凸部は雄端子に接触しない。そして、挿通が完了すると、第2凸部は回避部へと入り込み、第1凸部と雄端子が接触する。つまり、挿抜の途中では、第1凸部は雄端子に接触しないため、第1凸部が雄端子との間で摺動することが防止される。したがって、第1凸部及び雄端子の摩耗を低減することができる。
本明細書が開示する技術によれば、嵌合/分離が可能なコネクタ構造において、挿通が完了したときに導通経路となる雌端子に設けられる凸部が挿抜の繰り返しにより摩耗することを低減することができる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
図1(A)は、第1実施例のコネクタ構造の断面図である(雄雌のコネクタが分離している状態)。図1(B)は、図1(A)のBB線における断面図である。図1(C)は、図1(A)のCC線における断面図である。 第1実施例のコネクタ構造の断面図である(挿通が途中の状態)。図2(A)は、雄端子の挿通方向に沿った断面図である。図2(B)は、図2(A)のBB線における断面図である。 第1実施例のコネクタ構造の断面図である(挿通が完了した状態)。図3(A)は、雄端子の挿通方向に沿った断面図である。図3(B)は、図3(A)のBB線における断面図である。 第2実施例のコネクタ構造の断面図である(挿通が途中の状態)。図4(A)は、雄端子の挿通方向に沿った断面図である。図4(B)は、図4(A)のBB線における断面図である。 第2実施例のコネクタ構造の断面図である(挿通が完了した状態)。図5(A)は、雄端子の挿通方向に沿った断面図である。図5(B)は、図5(A)のBB線における断面図である。図5(C)は、図5(A)のCC線における断面図である。 第3実施例のコネクタ構造の断面図である(挿通が途中の状態)。図6(A)は、雄端子の挿通方向に沿った断面図である。図6(B)は、図6(A)のBB線における断面図である。 第3実施例のコネクタ構造の断面図である(挿通が完了した状態)。図7(A)は、雄端子の挿通方向に沿った断面図である。図7(B)は、図7(A)のBB線における断面図である。
(第1実施例)図面を参照して第1実施例のコネクタ構造を説明する。第1実施例のコネクタ構造は、雄コネクタ12と雌コネクタ2で構成される。雄コネクタ12と雌コネクタ2の組を、コネクタ構造、あるいは、コネクタセットと称することもある。このコネクタセットは、例えば、電気自動車やハイブリッド車の車載デバイスのケーブル接続に用いられる。
図1(A)は、雌コネクタ2と雄コネクタ12が対向配置されているが、完全に分離している状態を示している。雄コネクタ12が図中のX軸方向に移動し、雌コネクタ2に嵌合する。説明の便宜上、雄コネクタ12が雌コネクタ2に向かう方向(図中のX軸方向)を挿通方向あるいは嵌合方向と称する。図1(A)は、嵌合方向に沿った断面図である。また、雌コネクタ2(あるいは、雌端子4)、及び、雄コネクタ12(あるいは雄端子15)において、互いに対向している側を「先端」と称し、その逆の端部を「後端」と称する場合がある。
図1(B)は、図1(A)におけるBB断面、即ち、雄コネクタ12の先端付近の横断面図を示している。図1(C)は、図1(A)におけるCC断面、即ち、雌コネクタ2の先端付近の横断面を示している。なお、「横断面」とは、コネクタの挿通方向に直交する断面を意味する。
雌コネクタ2と雄コネクタ12は、嵌合すると夫々のコネクタに備えられている金属端子同士が接触し、電気的接続が確保される。なお、本明細書の図中では、雄雌のコネクタの後端、即ち、金属端子にケーブルが固定されている箇所は図示を省略しており、嵌合部位だけを断面で示している。
雌コネクタ2は、樹脂製のハウジング3(雌コネクタハウジング)と雌端子4、及び、板バネ5で構成される。図1(C)の断面によく示されているように、雌端子4は、金属製の筒状であり、ハウジング3に覆われている。ハウジング3の先端には孔3aが設けられており、雄コネクタ12と嵌合する際、その孔3aを通じて雌端子4の筒の内部に雄端子15が挿通される。なお、図示を省略しているが、雌端子4の後端に別の電気デバイスから伸びる電気ケーブルがハンダ付け、あるいは圧着にて固定されている。雌コネクタ2と雄コネクタ12が嵌合することで、上記した電気デバイスと別の電気デバイスが電気的に接続される。
板バネ5は、雌端子4の筒の内側に配置されている。板バネ5は、雌端子4の筒の先端から連続する板部材であり、雌端子4の筒の先端から筒の内側に向けて折り返されている。即ち、雌端子4と板バネ5は電気的に接続されており、板バネ5も雌端子4の一部である。板バネ5の折り返された山側の表面と雌端子4の内上面4a(内側面の上方の面)の間が雄端子15の挿通経路となる。挿通された雄端子15と対向する板バネ5の表面には、半球状の第1凸部5aが設けられている。図1(C)に示すように、第1凸部5aは、板バネ5の幅方向(Y軸方向)における中央に配置されている。そして、板バネ5の挿通方向における奥側(雌コネクタ2の後端側)の端部には、第1凸部5aより挿通方向における奥側に位置している傾斜面5bが設けられる。傾斜面5bは、第1凸部5aの根元から下方に傾斜している。別言すれば、傾斜面5bは、雄端子15が雌端子4に嵌合した状態において、雄端子15から遠ざかる方向に傾斜している。詳細は後述するが、雄端子15が雌端子4に嵌合した状態において、後述する第2凸部15aが、この傾斜面5bと空隙を持って対向する。
雄コネクタ12は、樹脂製のハウジング13(雄コネクタハウジング)と、金属製の雄端子15で構成されている。ハウジング13の先端(即ち、嵌合時に雌コネクタ2に対向する側の端部)は、筒状に形成されており、その筒の内部に細長板状の雄端子15が伸びている。雄端子15の延設方向は、雌コネクタ2との嵌合方向である。
図1(B)によく表されているように、雄端子15には、半球状の一対の第2凸部15aが設けられている。第2凸部15aは、雄端子15が挿通される状態において、板バネ5と対向する側の表面に配置されている。一対の第2凸部15aは、挿通方向から見たときに、雄端子15の幅方向(Y軸方向)の両側に間隔を空けて対称に配置されている。そして、第2凸部15aの高さH2は、第1凸部5aの高さH1よりも高い。
雌コネクタ2と雄コネクタ12の嵌合が完了すると、雄端子15は板バネ5により雌端子4の内上面4aに押圧される。これにより、雄端子15と雌端子4が接触し、両コネクタの電気的接続を成立させる。また、板バネ5は、雌端子4と一体の金属製である。詳細は後述するが、雌コネクタ2と雄コネクタ12の嵌合が完了すると、第1凸部5aは雄端子15に接触する。したがって、板バネ5も両コネクタの電気的接続に寄与する。
雌コネクタ2と雄コネクタ12が嵌合するときの板バネ5と雄端子15との関係を図2、3を参照して説明する。雄コネクタ12のハウジング13は先端が筒状であり、これに雌コネクタ2のハウジング3が嵌合する。雄端子15は、雄コネクタ12の雌コネクタ2への挿通方向(X軸方向)に長尺である。雄コネクタ12が雌コネクタ2に嵌合する際に、雄端子15がハウジング3の孔3aを通じて雌端子4の筒の内部に挿通される。
先ず、挿通途中の状態について説明する。図2(A)は挿通途中の雌コネクタ2と雄コネクタ12の挿通方向に沿った断面図である。図2(B)は、図2(A)のBB線における断面図である。図2(B)のAA線は、図2(A)の断面を示す。図2(A)に示すように、雄端子15は、雌端子4の内上面4aと板バネ5の間に挿通される。雄端子15の板バネ5と対向する表面には第2凸部15aが突出している。この突出した第2凸部15aが板バネ5を下方へ押し、板バネ5は雄端子15から遠ざかる側へと変形する。図2(B)に示すように、挿通方向からみたときに、第2凸部15aは第1凸部5aからオフセットした位置に配置されている。よって、挿通の途中から完了まで、第1凸部5aと第2凸部15aが接触することは無い。また、第2凸部15aは第1凸部5aより高い。よって、図2(B)に示すように、挿通途中では、第2凸部15aが板バネ5に当接し、第1凸部5aの上に空隙が形成される。したがって、挿通の途中の所定の間(第2凸部15aが板バネ5と接触している間)では、第1凸部5aと雄端子15が接触することがない。
次に挿通が完了した状態について説明する。図3(A)は挿通が完了した状態における雌コネクタ2と雄コネクタ12の挿通方向に沿った断面図である。図3(B)は、図3(A)のBB線における断面図である。図3(B)のAA線は、図3(A)の断面を示す。図3(A)に示すように、挿通が完了すると、第2凸部15aは、第1凸部5aより奥側(雌コネクタ2の後端側)に位置する傾斜面5bと雄端子15の表面の間の空間に位置する。この傾斜面5bの傾斜角度は、挿通が完了したときに、第2凸部15aが傾斜面5bに接触しないように設定されている。即ち、板バネ5は、第2凸部15aにより押されることが無い。第2凸部15aに押されることから解放された板バネ5は、雄端子15に近づくように変形する。したがって、図3(B)に示すように、第1凸部5aが雄端子15に接触する。
第1実施例の構成によれば、挿通の途中の間で第2凸部15aが板バネ5に接触し、第1凸部5aと雄端子15との摺動が回避される。したがって、雌コネクタ2と雄コネクタ12の使用期間中の第1凸部5a及び雄端子15の摩耗が低減される。
第1実施例のコネクタの利点について、さらに詳しく説明する。車両に搭載するコネクタの場合、エンジンや車両の振動、大電流通電時や環境温度変化時の熱変形により、雄端子と雌端子の電気接点において摺動が発生する可能性がある。さらに摺動は、端子の挿抜によっても生じる。この摺動は、端子の接点表面(端子のメッキ、母材など)を摩耗し、酸化物を生成する。そして、摺動と摩耗が繰り返されると、酸化物は徐々に端子の接点に堆積していく。この酸化物は、高抵抗であるため、酸化物の体積は接点の接触抵抗を増加させる。接触抵抗の増加は通電時に端子の温度上昇を招く。端子の温度が過度に上昇すると、端子を保持する樹脂(ハウジング)が痛む虞がある。第1実施例のコネクタ構造は、嵌合完了時に導通経路となる第1凸部と別に設けられる第2凸部を備える。第2凸部を第1凸部より高くすることにより、嵌合途中の一部の区間で第2凸部と端子を接触させ、第1凸部と端子の間に空隙を設ける。即ち、導通経路となる第1凸部の摩耗による接触抵抗の増加を抑え、良好な電気的接続を確保することができる。
(第2実施例)図4、5を参照して第2実施例のコネクタ構造について説明する。図4(A)は嵌合途中の第2実施例の雄雌コネクタを示す断面図である。図4(B)は、図4(A)のBB線における横断面図である。図5(A)は嵌合が完了した状態における第2実施例の雄雌コネクタを示す断面図である。図5(B)は図5(A)のBB線における横断面図であり、図5(C)は、図5(A)のCC線における横断面図である。
先ず、雌コネクタ22について説明する。雌コネクタ22は、第1実施例と同様に、雌端子24、板バネ25、第1凸部25a、傾斜面25bを有している。それらの構成は第1実施例と同様である。それらの構成に加えて第2実施例では、挿通される雄端子35と対向する雌端子24の内上面24aに、一対の第3凸部24cが設けられている。第3凸部24cは挿通方向(X軸方向)に延びる半円柱形状の凸部である。図4(B)に示すように、一対の第3凸部24cは、平行に並んでおり、挿通方向から見たときに幅方向(Y軸方向)の中央に間隔を空けて配置されている。また、内上面24aには、回避孔24bが設けられる。回避孔24bは、第3凸部24cより挿通方向における奥側(雌端子24の後端側)に位置しており、挿通方向から見たときに、幅方向(Y軸方向)の中央に位置している。
次に、雄コネクタ32について説明する。雄コネクタ32は、第1実施例と同様に、雄端子35、第2凸部35aを有している。それらの構成は、第1実施例と同様である。それらの構成に加えて第2実施例では、第2凸部35aが設けられている表面の裏側の表面に、第4凸部35bが設けられている。即ち、第4凸部35bは、雄端子35の上内面24aと対向する表面に設けられている。図4(B)に示すように、第4凸部35bは、挿通方向から見たときに、幅方向(Y軸方向)の中央に位置している。即ち、図4(B)によく表されているように、第4凸部35bは第3凸部24cからオフセットした位置に配置されている。そして、第4凸部35bは第3凸部24cよりも高い。図5(C)に示すように、挿通が完了した状態では、第4凸部35bは、雌端子24に設けられた回避孔24bに入り込む。これにより、挿通が完了した状態では、第3凸部24cと雄端子35が接触する。
雌コネクタ22と雄コネクタ32が嵌合するときの雌端子24、板バネ25と雄端子35の関係を図4、5を参照して説明する。図4(B)に示すように、挿通の途中では、第2凸部35a及び第4凸部35bが板バネ25及び雌端子24の上内面24aに接触し、第1凸部25a及び第3凸部24cと板バネ25及び雌端子24の上内面24aの間に空隙が形成される。挿通が完了すると、第2凸部35aは傾斜面25bにより形成される空間に入り込み、第4凸部35bは回避孔35bに入り込む。そして、第1凸部25a及び第3凸部24cが板バネ25及び雌端子24に接触し、雄端子35と雌端子24が電気的に接続される。即ち、第2実施例では、第1凸部25a及び第3凸部24cが導通経路となる。
このような構成によれば、挿通が完了するまでの一部の区間において第3凸部24cが雄端子35と摺動することが回避される。なお、「一部の区間」とは、雄端子35が雌端子24に対して相対的に移動する区間の一部を意味する。また、第1凸部25aも一部の区間で雄端子35と摺動することが回避される。したがって、雌コネクタ22と雄コネクタ32の使用期間において、第1凸部25a、第3凸部24c及び雄端子15の摩耗が低減される。即ち、導通経路となる第1凸部25a、第3凸部24cの摩耗による接触抵抗の増加を抑え、良好な電気的接続を確保することができる。
また、第1実施例では、第1凸部の摺動を抑えることはできるが、別の導通経路となる雄端子と雌端子の上内面との間の摺動を抑えることは出来ない。第2実施例では、挿通が完了したときに導通経路となるのは、第1凸部25a及び第3凸部24cである。第1凸部25a、第3凸部24cは、挿通が完了するまでの一部の区間で摺動することが無いので、第1実施例より良好な電気的接続を確保することができる。
(第3実施例)図6、7を参照して第3実施例のコネクタ構造について説明する。図6(A)は嵌合途中の第3実施例の雄雌コネクタを示す断面図である。図6(B)は、図6(A)のBB線における横断面図である。図7(A)は嵌合が完了した状態における第3実施例の雄雌コネクタを示す断面図である。図7(B)は図7(A)のBB線における横断面図である。
先ず、雌コネクタ42について説明する。雌コネクタ42は、第1実施例と同様に、雌端子43、板バネ45、第1凸部45aを有している。それらの構成は第1実施例と同様である。それらの構成に加えて第3実施例では、第1凸部45aが設けられている板バネ45の表面に、一対の第5凸部45cが別途設けられている。別言すれば、板バネ45の雄端子と対向する表面に一対の第5凸部45cが設けられている。第5凸部45cは、第1凸部45aよりも高い。図6(B)に示すように、一対の第5凸部45cは、第1凸部45aを間に挟んで幅方向(Y軸方向)の両側に配置されている。そして、第1凸部45aと一対の第5凸部45cは、幅方向に沿って一直線に並んでいる。
次に、雄コネクタ52について説明する。雄コネクタ52は、第1実施例と同様に、雄端子55を有している。しかし、雄端子55は第2凸部を有していない。第3実施例では、雄端子55に一対の回避窪み55cが設けられている。回避窪み55cは、幅方向(Y軸方向)から見たときの形状が半円の窪みである。図7(B)に示すように、一対の回避窪み55cは、雄端子55の幅方向の端面に切欠きを形成するように、その両端面に設けられている。また、回避窪み55cの高さ方向(Z軸方向)の深さは、第1凸部45aと第5凸部45cの高さの差よりも深くなっている。
雌コネクタ42と雄コネクタ52が嵌合するときの板バネ45と雄端子55の関係を図6、7を参照して説明する。図6(B)に示すように、挿通の途中では、第5凸部45cが雄端子55に接触し、第1凸部45aと雄端子54の間に空隙が形成される。挿通が完了すると、第5凸部45cは、回避窪み55cに入り込む。そして、第1凸部45aが雄端子55に接触し、雄端子55と雌端子44が電気的に接続される。
このような構成によれば、第1実施例と同様に、挿通が完了するまでの一部の区間で第1凸部45aが雄端子35と摺動することが無い。したがって、第1実施例と同様に、雌コネクタ42と雄コネクタ52の使用期間における第1凸部45a及び雄端子55の摩耗が低減され、良好な電気的接続を確保することができる。
「第2凸部15a」、「第2凸部35a」、「第5凸部45c」が「第2凸部」の一例である。「傾斜面5b(25b)と雄端子15(35)の表面の間の空間」、「回避溝55c」が「回避部」の一例である。
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。挿通が完了したときに入り込む回避部は、実施例以外の構造により実現しても良い。例えば、孔や切欠きにより形成されてもよい。さらに、例えば、第2凸部が雄端子に設けられる場合には、板バネの端部を挿通方向において第1凸部より奥側(雌コネクタの後端側)で切り取ることにより形成される空間として実現してもよい。
実施例では、第1凸部は1つであったが、複数個設けられても良い。また、第1凸部の形状も、半球状とは限らない。例えば、半円柱状、三角柱状であってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、22、42:雌コネクタ
3、23、43:ハウジング(雌コネクタハウジング)
4、24、44:雌端子
4a、24a、44a:上内面
5、25、45:板バネ
5a、25a、45a:第1凸部
24b:回避孔
24c:第3凸部
45c:第5凸部
5b、25b:傾斜面
12、32、52:雄コネクタ
13、33、53:ハウジング(雄コネクタハウジング)
15、35、55:雄端子
15a、35a:第2凸部
35b:第4凸部
55c:回避窪み
H1:第1凸部の高さ
H2:第2凸部の高さ

Claims (1)

  1. 板状または棒状の雄端子を備える雄コネクタと、前記雄端子が挿通される筒部を有する雌端子を備える雌コネクタが嵌合/分離するコネクタ構造であり、
    前記筒部の内側に設けられており、挿通される前記雄端子を前記筒部の内側面に押圧する板バネと、
    前記雄端子に対向するように前記板バネに設けられている第1凸部と、
    前記雄端子と前記板バネの一方に設けられており、挿通方向から見たときに前記第1凸部からオフセットした位置に配置されており、前記第1凸部よりも高い第2凸部と、
    前記雄端子と前記板バネの他方に設けられており、挿通が完了した状態において前記第2凸部が入り込む回避部と、
    を備えており、
    挿通途中にて前記第2凸部が対向する端子に当接して前記第1凸部の上に空隙が形成され、挿通が完了した状態において前記第2凸部が前記回避部に入り込んで前記第1凸部が前記雄端子に接触することを特徴とするコネクタ構造。
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