JP2016018676A - 端子部材、電気コネクタ、及び電磁クラッチ - Google Patents

端子部材、電気コネクタ、及び電磁クラッチ Download PDF

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Abstract

【課題】導線を必要以上に傷つけたり、断線させたりすることなく、導線に確実に接続され得る端子部材及びこれを含む電気コネクタ並びに前記端子部材又は前記電気コネクタを含む車両用圧縮機の電磁クラッチを提供する。【解決手段】端子部材21は、導線2a(2b)、30a(30b)が圧入される圧入スリット24,25が形成された接続片部23を有しており、接続片部23が凹状の取付部11内に装着される。接続片部23の両側縁部23a,23b間の幅寸法Cは、取付部11の対応する内寸Dよりも大きく設定されている。接続片部23において、非圧入スリット26,27は、圧入スリット24,25を挟んで配置され、非圧入スリット26,27の幅の合算値(E+F)は、接続片部23の両側縁部23a,23b間の幅寸法Cから取付部11の対応する内寸Dを引いた値(C−D)以上に設定されている。【選択図】図7

Description

本発明は、導線が圧入されるスリットを有する端子部材及びこれを含む電気コネクタ並びに前記端子部材又は前記電気コネクタを含む電磁クラッチに関する。
導線が圧入されるスリットを有する端子部材の一例として、特許文献1に記載された導線接続用端子部材が知られている。この導線接続用端子部材は、複数のスリットが形成された接続片を有しており、上面開口のケース内に導線が配置された後に、前記接続片が前記ケースの装着溝に圧入されることによって、前記複数のスリットに前記導線が圧入・接続されるようになっている。
特開2000−266803号公報
ところで、前記導線接続用端子部材において、前記接続片の長手方向の幅は、前記装着溝の幅よりも大きくなっている。したがって、前記接続片が前記装着溝に装着されると、前記スリットの幅が狭まることとなり、例えば前記接続片の幅が大きめに形成されたり、及び/又は、前記装着溝の幅が小さめに形成されたりした場合に、前記導線を必要以上に傷つけたり、断線させたりするおそれがあった。
そこで、本発明は、導線を必要以上に傷つけたり、断線させたりすることなく、導線に確実に接続され得る端子部材及びこれを含む電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、導線が圧入される少なくとも一つの第1スリットが形成された接続片部を有すると共に当該接続片部が凹状の取付部内に装着される端子部材が提供される。この端子部材において、前記少なくとも一つの第1スリットを挟む前記接続片部の両側縁部間の幅寸法は、前記取付部の対応する内寸よりも大きく設定され、前記接続片部には、前記接続片部が前記取付部内に装着される際に前記少なくとも一つの第1スリットの幅が狭まることを抑制する抑制部が形成されている。
本発明の他の側面によると、凹部を有する樹脂製のハウジングと、導線が圧入される少なくとも一つの第1スリットが形成された接続片部を有すると共に前記少なくとも一つの第1スリットを挟む前記接続片部の両端が前記ハウジングの前記凹部を形成する一対の対向壁部に固定された端子部材と、を有し、前記ハウジングが所定の挿通孔に挿通される電気コネクタが提供される。この電気コネクタにおいて、前記ハウジングの前記一対の対向壁部の外面間寸法は、前記挿通孔の対応する内寸よりも大きく設定され、前記接続片部には、前記ハウジングが前記挿通孔に挿通される際に前記少なくとも一つの第1スリットの幅が狭まることを抑制する抑制部が形成されている。
前記端子部材によれば、前記取付部内にがたつきなく保持されると共に、前記接続片部が前記取付部内に装着される際に前記少なくとも一つの第1スリットの幅が狭まることが抑制される。このため、導線を必要以上に傷つけたり、断線させたりすることなく、前記接続片部が導線に確実に接続され得る。
前記電気コネクタによれば、前記挿通孔にがたつきなく挿通されると共に、前記ハウジングが前記挿通孔に挿通される際に前記少なくとも一つの第1スリットの幅が狭まることが抑制される。このため、導線を必要以上に傷つけたり、断線させたりすることなく、前記接続片部を介して導線に確実に接続され得る。
第1実施形態による電磁コイルユニットの全体概略図である。 前記第1実施形態による電磁コイルユニットの要部分解斜視図である。 給電用のケーブルを示す図である。 絶縁樹脂製のケースの内部を示す図である。 前記ケーブルに取り付けられた端子部材の接続片部が前記ケースの取付部に装着された状態を示す斜視図である。 前記ケーブルに取り付けられた端子部材の接続片部が前記ケースの取付部の上部にセットされた状態を示す断面図である。 図6の部分拡大図である。 前記ケーブルに取り付けられた端子部材の接続片部が前記ケースの取付部内に装着(嵌装)された状態を示す断面図である。 前記端子部材の接続片部の変形例を示す図である。 前記端子部材の接続片部の他の変形例を示す図である。 第2実施形態による電磁コイルユニットの断面図である。 前記第2実施形態による電磁コイルユニットの分解斜視図である。 コネクタ取付部の拡大図である。 電気コネクタの分解斜視図である。 前記電気コネクタの拡大断面図である。 前記電気コネクタが前記コネクタ取付部の上部にセットされた状態を示す断面図である。 前記電気コネクタが前記コネクタ取付部に取り付けられた状態を示す断面図である。 前記電気コネクタが貫通孔に挿通される状態を示す断面図である。 前記電気コネクタにおける端子部材の第2接続片部の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1、2は、本発明が適用された電磁クラッチの電磁コイルユニット(フィールドコア・コイル組立)の第1実施形態を示している。前記電磁クラッチは、例えば車両用空調装置を構成する圧縮機に組み込まれ、駆動源としての車両のエンジンやモータの動力を従動機器としての前記圧縮機に断続的に伝達する。すなわち、前記電磁クラッチは、車両用圧縮機の電磁クラッチである。図1は、第1実施形態による電磁コイルユニット1の全体概略図であり、図2は、電磁コイルユニット1の要部分解斜視図である。電磁コイルユニット1は、図2に示すように、リング状に巻かれた電磁コイル2と、電磁コイル2を収容する筒形状のリング体(フィールドコア)3と、を含む。
リング体3は、外側筒状部31と、外側筒状部31と同心に配置された内側筒状部32と、外側筒状部31と内側筒状部32とを一端側で連結する円環板状の連結部33と、を有する。リング体3は、外側筒状部31、内側筒状部32、及び連結部33によって形成される空間内に、リング状に巻かれた電磁コイル2を収容する。前記空間内には、電磁コイル2が収容された後に樹脂材(図示省略)が充填され、充填された樹脂材によって、電磁コイル2が封止されると共に電磁コイル2とリング体3とが一体化される。
リング体3の連結部33の外側面には、電磁コイルユニット1を所定の場所に取り付けるための取付板4が固定されており、連結部33及び取付板4には、これらを貫通する貫通孔5が形成されている(図2参照)。また、取付板4の外側面(連結部33とは反対側の面)には、貫通孔5を覆うように、絶縁樹脂製のケース10が固定されている(図1参照)。
前記空間内に収容された電磁コイル2の両端部2b,2bは、貫通孔5を介して外部に導出されると共にケース10の底部を貫通してケース10内に導入され、ケース10内において給電用のケーブル20a,20bと接続される。
図3は、ケーブル20a,20bを示す図である。
ケーブル20a,20bの先端には、導電性の端子部材21が取り付けられている。端子部材21は、ケーブル20a(20b)にかしめ接続される圧着部22と、導線に接続される接続片部23と、を有する。本実施形態において、接続片部23は、断面下向き略U字状に形成されており、対向する一対の平坦部のそれぞれには、導線が圧入されるスリット(以下「圧入スリット」という)24,25と、導線が圧入されないスリット(以下「非圧入スリット」という)26,27と、が形成されている。
図4は、ケース10の内部を示す図である。
ケース10は、上面が開口した箱状に形成されており、ケーブル20a,20bに取り付けられた端子部材21の接続片部23が装着される凹状の取付部11を有する。取付部11内には、導線が嵌め込まれる第1〜第4溝部12〜15が設けられている。本実施形態において、第1溝部12には、ケース10の底面を貫通して延びる電磁コイル2の一方の端部2aが嵌め込まれる。また、図4には示されていないが、第2溝部13には、ケース10の底面を貫通して延びる電磁コイル2の他方の端部2bが嵌め込まれる。さらに、第3溝部14には、バックサージ吸収用のダイオード30の一方のリード線30aが嵌め込まれ、第4溝部15には、ダイオード30の他方のリード線30bが嵌め込まれる。
そして、図5に示すように、ケーブル20aに取り付けられた端子部材21の接続片部23がケース10の取付部11内に装着されることにより、ケーブル20aと、電磁コイル2の一方の端部2a及びダイオード30の一方のリード線30aとが、端子部材21を介して接続される。同様に、ケーブル20bに取り付けられた端子部材21の接続片部23がケース6の取付部62に装着されることにより、ケーブル20bと、電磁コイル2の他方の端部2b及びダイオード30の他方のリード線30bとが端子部材21を介して接続される。なお、ケース10内には、各ケーブル20a,20bの端子部材21が装着された後に樹脂材が充填され、この充填された樹脂材によって端子部材21が封止される。
次に、本実施形態における電磁コイルユニット1の組立手順を説明する。
まず、電磁コイル2をリング体3の前記空間内に収容し、その後、前記空間内に樹脂材を充填する。このとき、電磁コイル2の両端部2a,2bを貫通孔5からリング体3の外側に引き出すと共に、ケース10の底面に形成された挿通孔(図示省略)に挿通させてケース10内に導く。
次いで、ケース10内において、電磁コイル2の一方の端部2aを第1溝部12に嵌め込み、電磁コイル2の他方の端部2bを第2溝部13に嵌め込む。このとき、電磁コイル2の両端部2a,2bは、ケース10の底面を貫通した後、互いに逆向きに曲げられることになる。また、ダイオード30の一方のリード線30aを第3溝部14に嵌め込み、ダイオード30の他方のリード線20bを第4溝部15に嵌め込む。
次いで、図6に示すように、ケーブル20a,20bに取り付けられた端子部材21の接続片部23をケース10の取付部11の上部にセットする。これにより、接続片部23に形成された一方の圧入スリット24は電磁コイル2の端部2a又は2b上に配置され、他方の圧入スリット25はダイオード30のリード線30a又は30b上に配置される。
ここで、図7に示すように、接続片部23において、一方の圧入スリット24は、開口端側の幅広部24aと、奥側の幅狭部24bと、これらを接続するテーパ部24cと、を有して形成されている。幅広部24aの幅A1は、電磁コイル2の線径よりも僅かに小さく設定され、幅狭部242の幅A2は、幅広部24aの幅A1よりもさらに小さく設定されている。同様に、他方の圧入スリット25は、開口端側の幅広部25aと、奥側の幅狭部25bと、これらを接続するテーパ部25cと、を有して形成されている。幅広部25aの幅B1は、ダイオード30のリード線径よりも僅かに小さく設定され、幅狭部25bの幅B2は、幅広部25aの幅B1よりもさらに小さく設定されている。なお、電磁コイル2の線径とダイオード30のリード線径とが同じである場合には、A1=B1、A2=B2とすることができる。
また、圧入スリット24,25を挟む接続片部23の両側縁部23a,23b間の幅寸法Cは、ケース10に設けられた取付部11の対応する内寸(内壁間距離)Dよりも大きく設定されている。また、接続片部23において、非圧入スリット26,27は、圧入スリット24,25を挟んで配置、すなわち、圧入スリット24,25よりも外側に配置されている。具体的には、接続片部23において、一方の非圧入スリット26は、隣接する圧入スリット24よりも隣接する側縁部23aに近い位置に形成され、他方の非圧入スリット27は、隣接する圧入スリット25よりも隣接する側縁部23bに近い位置に形成されている。
さらに、非圧入スリット26の幅Eと非圧入スリット27の幅Fとの合算値(E+F)は、接続片部23の両側縁部23a,23b間の幅寸法Cから取付部11の対応する内寸Dを引いた値(C−D)以上に設定されている。なお、E=Fとしてもよい。
次いで、ケース10の取付部11の上部にセットされた接続片部23を押し下げると、図8に示すように、接続片部23が取付部11内に装着(嵌装)される。このとき、接続片部23に形成された一方の圧入スリット24の幅狭部24bに電磁コイル2の端部2a(2b)が圧入され、他方の圧入スリット25の幅狭部25bにダイオード30のリード線30a(30b)が圧入される。これにより、ケーブル20aと、電磁コイル2の一方の端部2a及びダイオード30の一方のリード線30aとが端子部材21を介して接続され、同様に、ケーブル20bと、電磁コイル2の他方の端部2b及びダイオード30の他方のリード線30bとが端子部材21を介して接続される。なお、図8に示すように、非圧入スリット26,27の深さ(長さ)Gは、導線(電磁コイル2の端部2a,2b、ダイオード30のリード線30a,30b)の圧入スリット24,25への圧入深さH、すなわち、圧入スリット24,25に圧入された前記導線の圧入スリット24,25の開口端からの距離よりも大きく設定されている。
その後、ケース10内に樹脂材を充填して端子部材21を封止し、蓋部材(図示省略)によってケース10の上面の開口を覆って電磁コイルユニット1の組立が完成する。
上述の構成によると、接続片部23の両側縁部23a,23b間の幅寸法Cが、ケース10に設けられた凹状の取付部11の対応する内寸Dよりも大きく設定されている。このため、接続片部23は取付部11内に圧入装着されることとなり、接続片部23ひいては端子部材21がケース10内にがたつきなく保持される。また、電磁コイル2の端部2a,2bは、接続片部23に形成された一方の圧入スリット24(さらに言えば、その幅狭部24b)に圧入され、ダイオード30のリード線30a,30bは、接続片部23に形成された他方の圧入スリット25(さらに言えば、その幅狭部25b)が圧入されるので、端子部材21と、電磁コイル2及びダイオード30と、が確実に接続される。
ここで、接続片部23には、圧入スリット24,25に加えて、これらを挟んで非圧入スリット26,27が形成されている。このため、接続片部23が取付部11内に圧入装着される際に、接続片部23の両側縁部23a,23bが取付部11の内壁から受ける力によって、圧入スリット24,25の幅が狭まることが抑制される。すなわち、接続片部23の両側縁部23a,23bが取付部11の内壁から力を受けると、まず非圧入スリット26,27よりも外側に位置する接続片部23の部位が変形する(撓む)ので、圧入スリット24,25の幅が狭まることが抑制される。これにより、電磁コイル2の端部2a,2bやダイオード30のリード線30a,30bを必要以上に傷つけたり、断線させたりするおそれが大幅に低減される。したがって、本実施形態において、非圧入スリット26,27が本発明の「抑制部」に相当する。
特に、本実施形態においては、非圧入スリット26の幅Eと非圧入スリット27の幅Fの合算値(E+F)が、接続片部23の両側縁部23a,23b間の幅寸法Cから取付部11の対応する内寸Dを引いた値(C−D)以上に設定されている。このため、電磁コイル2の端部2a,2bやダイオード30のリード線30a,30bを必要以上に傷つけたり、断線させたりすることがより確実に防止される。
なお、本実施形態において、接続片部23は、二つの圧入スリット24,25を挟むように配置された二つの非圧入スリット26,27を有している。しかし、これに限るものではなく、接続片部23は、非圧入スリット26,27のいずれか一方のみを有するように構成されてもよい。この場合、非圧入スリットは、二つの圧入スリット24,25よりも側縁部23a又は側縁部23bに近い接続片部23の部位に形成され、当該非圧入スリットの幅は、両側縁部23a,23b間の幅寸法Cから取付部11の対応する内寸Dを引いた値(C−D)以上に設定されるのが好ましい。また、本実施形態において、接続片部23は、二つの圧入スリット24,25を有しているが、接続片部23が有する圧入スリットの個数は一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。
また、本実施形態において、接続片部23の両側縁部23a,23bは、その一部が外方に突出しているが、図9に示すように、接続片部23の両側縁部23a,23bは、突出のない形状としてもよい。さらに、接続片部23は、図10に示すように、非圧入スリット26,27に代えて、両側縁部23a,23bの圧入スリット24,25に対応する部分を切り欠いた切欠き部28,29を有してもよい。この場合、好ましくは、切欠き部28の幅Iと切欠き部29の幅Jとの合算値(I+J)は、接続片部23の両側縁部23a,23b間の幅寸法Cから取付部11の対応する内寸Dを引いた値(C−D)以上に設定され、切欠き部28,29の長さ(長手方向の寸法)Kは、導線の圧入スリット24,25への圧入深さHよりも大きく設定される。なお、I=Jとすることができる。さらにまた、接続片部23は、切欠き部28,29のいずれか一方のみを有するように構成されてもよく、この場合には、当該切欠き部の幅が(C−D)以上に設定される。
図11,12は、本発明が適用された電磁クラッチの電磁コイルユニット(フィールドコア・コイル組立)の第2実施形態を示している。図11は、第2実施形態による電磁コイルユニット50の断面図であり、図12は、電磁コイルユニット50の分解斜視図である。電磁コイルユニット50は、電磁コイル51が巻かれたボビン52と、ボビン52に取り付けられた電気コネクタ53と、ボビン52を収容する筒形状のリング体(フィールドコア)54と、を含む。
ボビン52は、外周面に電磁コイル51が巻かれる円筒部521と、円筒部521の両端部に設けられたフランジ部522a,522bと、を有する。一方のフランジ部522aの外周の一部には、切欠部523が形成されており、また、当該一方のフランジ部522aの外側面には、電気コネクタ53が装着されるコネクタ取付部524が切欠部523を挟んで設けられている。コネクタ取付部524は、フランジ部522aの外側から見て切欠部523の左側に位置する左側部分と、切欠部523の右側に位置する右側部分とを有する。
図13は、コネクタ取付部524の拡大図である。
図13に示すように、コネクタ取付部524には、導線が嵌め込まれる第1〜第4溝部525〜528が設けられている。第1溝部525及び第3溝部527は、コネクタ取付部524の前記左側部分に設けられ、第2溝部526及び第4溝部528は、コネクタ取付部524の前記右側部分に設けられている。
本実施形態において、第1溝部525には、ボビン52(の円筒部521の外周面)に巻かれた電磁コイル51の一方の端部が嵌め込まれ、第2溝部526には、円筒部521の外周面に巻かれた電磁コイル51の他方の端部が嵌め込まれる。具体的には、ボビン52に巻かれた電磁コイル51の前記一方の端部は、切欠部523を介してフランジ部522aの外側に引き出されて第1溝部525に嵌め込まれ、ボビン52に巻かれた電磁コイル51の前記他方の端部は、切欠部523を介してフランジ部522aの外側に引き出されて第2溝部526に嵌め込まれる。また、第3溝部527には、バックサージ吸収用のダイオード(図示省略)の一方のリード線が嵌め込まれ、第4溝部528には、前記ダイオードの他方のリード線が嵌め込まれる。
図14,15は、電気コネクタ53を示している。図14は、電気コネクタ53の分解斜視図であり、図15は、電気コネクタ53の拡大断面図である。本実施形態において、電気コネクタ53は、インサート成形によって形成されており、樹脂製のハウジング531と、一対の端子部材532,532と、を有する。
ハウジング531は、底面側の所定範囲の外周面が他の部分の外周面よりも一段高く形成されている。また、ハウジング531は、一側面に形成された第1凹部531aと、底面に形成された第2凹部531bと、を有する。
端子部材532は、給電用のケーブル端子等に接続される第1接続片部533と、導線が接続される第2接続片部534と、これらを連結する連結部535と、を有する。第1接続片部533は、平板状に形成されており、ハウジング531の第1凹部531a内において、第1凹部531aの底部からハウジング531の側方に向かって突出している。第2接続片部534は、断面下向き略U字状に形成されている。第2接続片部534は、その両端部がハウジング531の第2凹部531bを形成する一対の対向壁部の内面531c,531dに固定されており(埋没しており)、前記両端部の間の中間部分が第2凹部531b内に露出している。なお、連結部535もハウジング531に埋没している。
第2凹部531b内に露出する第2接続片部534の前記中間部分には、導線が圧入される圧入スリット536,537と、導線が圧入されない非圧入スリット538,539と、が形成されている。
一方の圧入スリット536は、開口端側の幅広部536aと、奥側の幅狭部536bと、これらを接続するテーパ部536cと、を有して形成されている。幅広部536aの幅A1’は、電磁コイル51の線径よりも僅かに小さく設定され、幅狭部536bの幅A2’は、幅広部536aの幅A1’よりもさらに小さく設定されている。同様に、他方の圧入スリット537は、開口端側の幅広部537aと、奥側の幅狭部537bと、これらを接続するテーパ部537cと、を有して形成されている。幅広部537aの幅B1’は、前記ダイオードのリード線径よりも僅かに小さく設定され、幅狭部537bの幅B2’は、幅広部537aの幅B1’よりもさらに小さく設定されている。なお、電磁コイル51の線径と前記ダイオードのリード線径とが同じである場合には、A1’=B1’、A2’=B2’とすることができる。
また、第2接続片部534において、非圧入スリット538,539は、圧入スリット536,537を挟んで配置、すなわち、圧入スリット536,537よりも外側に配置されている。より具体的には、一方の非圧入スリット538は、隣接する圧入スリット536よりも隣接する対向壁部の内面531cに近い位置に形成され、他方の非圧入スリット539は、隣接する圧入スリット537よりも隣接する対向壁部の内面531dに近い位置に形成されている。
そして、電気コネクタ53は、その底面側からボビン52に設けられたコネクタ取付部524に取り付けられる。具体的には、電気コネクタ53のハウジング531の第2凹部531bがコネクタ取付部524(の外周)に嵌め込まれることにより、電気コネクタ53がボビン52に取り付けられる。電気コネクタ53がボビン52に取り付けられることにより、電気コネクタ53の一方の端子部材532が電磁コイル51の一方の端部及び前記ダイオードの一方のリード線に接続され、他方の端子部材532が電磁コイル51の他方の端部及び前記ダイオードの他方のリード線に接続される。
図11、12に戻り、リング体54は、外側筒状部541と、外側筒状部541と同心に配置された内側筒状部542と、外側筒状部541と内側筒状部542とを一端側で連結する円環板状の連結部543と、を有する。連結部543には、電気コネクタ53に対応する大きさを有した貫通孔544が形成されている。具体的には、貫通孔544は、電気コネクタ53(のハウジング531)の上面側の断面積よりも大きく、底面側の前記所定範囲の断面積よりも小さい開口面積を有している。また、連結部543の外側面には、電磁コイルユニット50を所定の場所に取り付けるための取付板55が固定されている。
リング体54は、外側筒状部541、内側筒状部542、及び連結部543で形成されるリング状の空間内に、電気コネクタ53が取り付けられたボビン52を収容する。具体的には、リング体54は、電気コネクタ53の上面側が貫通孔544を介して外部に露出した状態、すなわち、電気コネクタ53が貫通孔544に挿通された状態でボビン52を前記空間内に収容する。なお、前記空間内には、ボビン52が収容された後に樹脂材(図示省略)が充填されている。
次に、本実施形態における電磁コイルユニット50の組立手順を説明する。
まず、電磁コイル51をボビン52の円筒部521の外周面に巻き付けて固定すると共に、電磁コイル51の両端部を、ボビン52のフランジ部522aに形成された切欠部523からフランジ部522aの外側に引き出す。
次いで、電磁コイル51の一方の端部を、コネクタ取付部524の前記左側部分に設けられた第1溝部525に嵌め込み、電磁コイル51の他方の端部を、コネクタ取付部524の前記右側部分に設けられた第2溝部526に嵌め込む。このとき、電磁コイル51の両端部は、互いに逆向きに曲げられることになる。また、前記ダイオードの一方のリード線を、コネクタ取付部524の左側部分に設けられた第3溝部527に嵌め込み、前記ダイオードの他方のリード線を、コネクタ取付部524の前記右側部分に設けられた第4溝部528に嵌め込む。
次いで、図16に示すように、電気コネクタ53をボビン52のフランジ部522aの外側面に設けられたコネクタ取付部524の上部にセットする。このとき、第2接続片部534に形成された一方の圧入スリット536は、コネクタ取付部524の第1溝部525に嵌め込まれた電磁コイル51の一方の端部51a又はコネクタ取付部524の第2溝部526に嵌め込まれた電磁コイル51の他方の端部51b上に配置され、他方の圧入スリット537は、コネクタ取付部524の第3溝部527に嵌め込まれた前記ダイオードの一方のリード線La又はコネクタ取付部524の第4溝部528に嵌め込まれた他方のリード線Lb上に配置される。
次いで、コネクタ取付部524にセットされた電気コネクタ53を、ボビン52のフランジ部522aに向かって押し下げる。すると、図17に示すように、電気コネクタ53のハウジング531の底面に形成された第2凹部531bが、コネクタ取付部524の外周面に嵌合されて取り付けられる。このとき、第2接続片部534に形成された一方の圧入スリット536の幅狭部536bに電磁コイル51の端部51a(51b)が圧入され、他方の圧入スリット537の幅狭部537bに前記ダイオードのリード線La(Lb)が圧入される。これにより、電気コネクタ53の一方の端子部材532の第2接続片部534が、電磁コイル51の一方の端部51a及び前記ダイオードの一方のリード線Laに接続され、他方の端子部材532の第2接続片部534が、電磁コイル51の他方の端部51b及び前記ダイオードの他方のリード線Lbに接続される。ここで、図17に示すように、非圧入スリット538,539の深さ(長さ)Mは、導線(電磁コイル51の端部51a,51b、前記ダイオードのリード線La,Lb)の圧入スリット536,537への圧入深さN、すなわち、圧入スリット536,537に圧入された導線の圧入スリット536,537の開口端からの距離よりも大きく設定されている。
次いで、電気コネクタ53が取り付けられたボビン52を、リング体54の前記空間内に収容する。このとき、電気コネクタ53が、リング体54の連結部543に形成された貫通孔544に挿通される。
ここで、上述したように、貫通孔544の開口面積は、電気コネクタ53の底面側の前記所定範囲の断面積よりも小さい。換言すれば、図18に示すように、電気コネクタ53のハウジング531の第2凹部531bを形成する一対の対向壁部の外面531e,531f間の幅寸法Oは、リング体54の連結部543に形成された貫通孔544の対応する内寸(内壁間の距離)Pよりも大きく設定されている。また、電気コネクタ53の端子部材532の第2接続片部534において、非圧入スリット538の幅E’と非圧入スリット539の幅F’の合算値(E’+F’)は、電気コネクタ53のハウジング531の幅寸法Oから貫通孔544の対応する内寸Pを引いた値(O−P)以上に設定されている。
その後、リング体54の外側筒状部541、内側筒状部542、及び連結部543によって形成される前記空間内に樹脂材を充填し、電磁コイル51を封止すると共に電磁コイル51、ボビン52、電気コネクタ53、及びリング体54を一体化する。これにより、電磁コイルユニット50の組立が完成する。
上述の構成によれば、電気コネクタ53をボビン52のコネクタ取付部524に取り付けることにより、電気コネクタ53の端子部材532の第2接続片部534に形成された圧入スリット536,537(具体的には、幅狭部536b,537b)に、電磁コイル51の端部51a,51b及び前記ダイオードのリード線La,Lbが圧入される。このため、電気コネクタ53と、電磁コイル51及び前記ダイオードとを容易かつ確実に接続することができる。
また、電気コネクタ53のハウジング531の幅寸法Oが、リング体54の連結部543に形成された貫通孔544の対応する内寸Pよりも大きく設定されており、電気コネクタ53は貫通孔544に圧入されることとなる。このため、電気コネクタ53がリング体54にがたつきなく保持され、また、リング体54の前記空間内に樹脂材を充填する際に、貫通孔544から樹脂材が漏れ出ることもない。
ここで、電気コネクタ53の端子部材532の第2接続片部534には、圧入スリット536,537に加えて、これらを挟んで非圧入スリット538,539が形成されている。このため、電気コネクタ53を貫通孔544に挿通させる(圧入する)際に、電気コネクタ53のハウジング531が貫通孔544の内壁から受ける力によって生じる端子部材532の第2接続片部534の変形が、非圧入スリット538,539によって吸収される。これにより、圧入スリット536,537の幅が狭まってしまうことが抑制され、電磁コイル51の端部51a,51bや前記ダイオードのリード線La,Lbを必要以上に傷つけたり、断線させたりするおそれが大幅に低減される。したがって、本実施形態において、非圧入スリット538,539が本発明の「抑制部」に相当する。
特に、本実施形態においては、非圧入スリット528の幅E’と非圧入スリット529の幅F’の合算値(E’+F’)が、電気コネクタ53のハウジング531の幅寸法Oから貫通孔544の対応する内寸Pを引いた値(O−P)以上に設定されている。このため、電磁コイル51の端部51a,52bや前記ダイオードのリード線La,Lbを必要以上に傷つけたり、断線させたりすることがより確実に防止される。
なお、本実施形態において、第2接続片部534は、二つの圧入スリット536,537を挟むように配置された二つの非圧入スリット538,539を有している。しかし、これに限るものではなく、第2接続片部534は、第1実施形態における接続片部23と同様に、非圧入スリット538,539の一方だけを有するように構成されてもよい。この場合、当該非圧入スリットの幅は、電気コネクタ53のハウジング531の幅寸法Oから貫通孔544の対応する内寸Pを引いた値(O−P)以上に設定されるのが好ましい。また、本実施形態において、第2接続片部534は、二つの圧入スリット536,537を有しているが、第2接続片部534が有する圧入スリットの個数は、一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。
さらに、第2接続片部534は、図19に示すように、非圧入スリット538,539に代えて、切欠き部61,62を有してもよい。切欠き部61,62は、圧入スリット536,537の側方において、第2接続片部534と、電気コネクタ53のハウジング531の第2凹部531bを形成する一対の対向壁部の内面531c,531dとの間に所定幅の隙間g1,g2を形成する。この場合、好ましくは、隙間g1の幅Qと隙間g2の幅Rとの合算値(Q+R)は、電気コネクタ53のハウジング531の幅寸法Oから貫通孔544の対応する内寸Pを引いた値(O−P)以上に設定され、隙間g1,g2の長さ(長手方向の寸法)Sは、導線の圧入スリット536,537への圧入深さNよりも大きく設定される。なお、Q=Rとすることができる。さらに、第2接続片部534は、隙間g1,g2のいずれか一方のみを形成する切欠き部を有して構成されてもよく、この場合には、当該隙間の幅が(O−P)以上に設定されるのが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
1…電磁コイルユニット、2…電磁コイル、2a,2b…電磁コイルの端部(導線)、3…リング体、10…ケース、11…凹状の取付部、21…端子部材、23…接続片部、23a,23b…接続片部の側縁部、24,25…圧入スリット(第1スリット)、27,27…非圧入スリット(第2スリット)、28,29…切欠き部、30…ダイオード、30a,30b…ダイオードのリード線(導線)、50…電磁コイルユニット、51…電磁コイル、51a,51b…電磁コイルの端部(導線)、52…ボビン、53…電気コネクタ、54…リング体、61,62…切欠き部、524…コネクタ取付部、531…電気コネクタのハウジング、531a…第1凹部、531b…第2凹部、531c,531d…対向壁部の内面、531e,531f…対向壁部の外面、532…端子部材、533…第1接続片部、534…第2接続片部、536,537…圧入スリット(第1スリット)、538,539…非圧入スリット(第2スリット)、544…貫通孔(挿通孔)、La,Lb…ダイオードのリード線(導線)

Claims (9)

  1. 導線が圧入される少なくとも一つの第1スリットが形成された接続片部を有すると共に当該接続片部が凹状の取付部内に装着される端子部材であって、
    前記少なくとも一つの第1スリットを挟む前記接続片部の両側縁部間の幅寸法は、前記取付部の対応する内寸よりも大きく設定され、
    前記接続片部には、前記接続片部が前記取付部内に装着される際に前記少なくとも一つの第1スリットの幅が狭まることを抑制する抑制部が形成されている、端子部材。
  2. 前記接続片部には、前記抑制部として、前記少なくとも一つの第1スリットよりも前記両側縁部の少なくとも一方に近い前記接続片部の部位に導線が圧入されない第2スリットが形成されており、
    前記第2スリットの幅の合算値が、前記接続片部の前記両側縁部間の幅寸法から前記取付部の対応する内寸を引いた値以上に設定されている、請求項1に記載の端子部材。
  3. 前記第2スリットは、隣接する第1スリットよりも隣接する側縁部に近い位置に形成されている、請求項2に記載の端子部材。
  4. 前記取付部内の所定位置に前記導線が配置された後に前記接続片部が前記取付部内に嵌装着される、請求項1〜3のいずれか一つに記載の端子部材。
  5. 凹部を有する樹脂製のハウジングと、
    導線が圧入される少なくとも一つの第1スリットが形成された接続片部を有すると共に前記少なくとも一つの第1スリットを挟む前記接続片部の両端が前記ハウジングの前記凹部を形成する一対の対向壁部に固定された端子部材と、
    を有し、前記ハウジングが所定の挿通孔に挿通される電気コネクタであって、
    前記ハウジングの前記一対の対向壁部の外面間寸法は、前記挿通孔の対応する内寸よりも大きく設定され、
    前記接続片部には、前記ハウジングが前記挿通孔に挿通される際に前記少なくとも一つの第1スリットの幅が狭まることを抑制する抑制部が形成されている、電気コネクタ。
  6. 前記接続片部には、前記抑制部として、前記少なくとも一つの第1スリットよりも前記ハウジングの前記一対の対向壁部の少なくとも一方の内面に近い前記接続片部の部位に導線が圧入されない第2スリットが形成されており、
    前記第2スリットの幅の合算値が、前記ハウジングの前記一対の対向壁部の外面間寸法から前記取付部の対応する内寸を引いた値以上に設定されている、請求項5に記載の電気コネクタ。
  7. 前記第2スリットは、隣接する第1スリットよりも隣接する前記対向壁部の内面に近い位置に形成されている、請求項6に記載の電気コネクタ。
  8. 前記少なくとも一つの第1スリットに導線が圧入された後に前記ハウジングが前記挿通孔に挿通される、請求項5〜7のいずれか一つに記載の電気コネクタ。
  9. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の端子部材、又は、請求項5〜8のいずれか一つに記載の電気コネクタを含む車両用圧縮機の電磁クラッチ。
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