JP2016100643A - 伝送システム、伝送装置および伝送方法 - Google Patents

伝送システム、伝送装置および伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入力された信号のオーバーヘッド情報を所定の伝送区間においてトランスペアレントに伝送可能とする。
【解決手段】実施形態の伝送システムは、入力された信号を所定の伝送区間へ伝送する第1の伝送装置と、伝送区間を経て伝送された信号を受信して出力する第2の伝送装置とを有する。第1の伝送装置は、入力された信号のフレームに含まれ、第1の伝送装置と第2の伝送装置との間の伝送区間において終端対象となるオーバーヘッド情報を、フレームにおける所定の未使用領域に退避し、オーバーヘッド情報が退避されたフレームを含む信号を所定の伝送区間へ送信する。第2の伝送装置は、受信した信号に含まれるフレームの未使用領域に退避されたオーバーヘッド情報を元の位置に書き戻し、退避されたオーバーヘッド情報を復元し、オーバーヘッド情報が復元されたフレームを含む信号を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、伝送システム、伝送装置および伝送方法に関する。
ITU(International Telecommunication Union)−TG.709規格に示されるOTN(Optical Transport Network)伝送方式は、光ネットワークに流入するクライアント(Client)信号を格納してOTU(Optical channel Transport Unit)として伝送する方式である。OTUには、クライアント信号を格納するペイロード(Payload)に加え、OPU(Optical channel Payload Unit)のOH(Over Head、「オーバーヘッド」とも表記する)情報やODU(Optical channel Data Unit)のOH情報が格納されている。
特開2004−266480号公報
しかしながら、上述した従来のOTN伝送では、クライアント信号におけるOH情報が所定の伝送区間においてトランスペアレントに伝送されない場合がある。図12、図13は、従来のOTN伝送を説明する説明図(1)、(2)である。なお、図12、図13の伝送システム200、300において、クライアント信号D1は、ネットワーク設備Aから入力し、ネットワーク設備Bを経てネットワーク設備Cより出力される方向のものを例示している。
図12に示すように、伝送システム200におけるクライアント信号D1は、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)/Ethernet(登録商標)信号や低位(下位)レイアのOTUk信号であるものとする。ネットワーク設備A、C間のODUkパス(Path)におけるネットワーク設備A、BのOTUkセクション(Section)と、ネットワーク設備B、CのOTUkセクションとでは、OTUkのOH情報が終端されているものとする。
この場合、ネットワーク設備Aの伝送装置210Aに入力されたクライアント信号D1は、高位(上位)レイアのOTUk信号のペイロードにマッピングされ、ネットワーク設備Bの伝送装置210Bへ伝送される。そして、伝送装置210Bを経てネットワーク設備Cの伝送装置210Cへ伝送され、伝送装置210Cより高位(上位)レイアのOTUk信号のペイロードからクライアント信号D1が取り出され、出力される。したがって、ネットワーク設備Aに入力されてネットワーク設備Cより出力されるクライアント信号D1は、高位(上位)レイアのOTUk信号のペイロードにマッピングされて伝送されるため、そのクライアント信号D1におけるOH情報は終端されずにトランスペアレントに伝送される。
これに対し、図13に示すように、伝送システム300では、ネットワーク設備Aに入力されるクライアント信号側の多重(OTUk)レイアと、伝送路側(ネットワーク設備A、B、C間)の多重(OTUk)レイアとが同一(例えば、クライアント信号側および伝送路側がともにOTU4)であるものとする。この場合、OTUkのOH情報は、規格上、入力側で終端され、出力側でその値の書き換えが行われる。
具体的には、ネットワーク設備Aの伝送装置310Aでクライアント信号D1のOTUk OH情報が終端され、書き換えられてネットワーク設備Bの伝送装置310Bへ伝送される。そして、伝送装置310Bでは伝送装置310Aから伝送されたOTUk OH情報が終端され、書き換えられてネットワーク設備Cの伝送装置310Cへ伝送される。そして、伝送装置310Cでは伝送装置310Bから伝送されたOTUk OH情報が終端され、書き換えられて出力される。このため、ネットワーク設備Aに入力されてネットワーク設備Cより出力されるクライアント信号D1におけるOH情報は、違う値への書き換えが行われているため、トランスペアレントに伝送されない。このように、従来のOTN伝送では、クライアント信号におけるOH情報が所定の伝送区間においてトランスペアレントに伝送されない場合がある。
一つの側面では、入力された信号のオーバーヘッド情報を所定の伝送区間においてトランスペアレントに伝送可能とする。
一つの態様では、伝送システムは、入力された信号を所定の伝送区間へ伝送する第1の伝送装置と、伝送区間を経て伝送された信号を受信して出力する第2の伝送装置とを有する。第1の伝送装置は、退避部と、送信部とを有する。退避部は、入力された信号のフレームに含まれ、第1の伝送装置と第2の伝送装置との間の伝送区間において終端対象となるオーバーヘッド情報を、フレームにおける所定の未使用領域に退避する。送信部は、オーバーヘッド情報が退避されたフレームを含む信号を所定の伝送区間へ送信する。第2の伝送装置は、復元部と、出力部とを有する。復元部は、受信した信号に含まれるフレームの未使用領域に退避されたオーバーヘッド情報を元の位置に書き戻し、退避されたオーバーヘッド情報を復元する。出力部は、オーバーヘッド情報が復元されたフレームを含む信号を出力する。
一つの側面として、入力された信号のオーバーヘッド情報を所定の伝送区間においてトランスペアレントに伝送することができる。
図1は、第1の実施形態にかかる伝送システムを説明する説明図である。 図2は、伝送システムのハードウエア構成を例示するブロック図である。 図3−1は、第1の実施形態にかかる送信側の動作を例示するフローチャートである。 図3−2は、第1の実施形態にかかる受信側の動作を例示するフローチャートである。 図4は、オーバーヘッド情報を説明する説明図(1)である。 図5は、オーバーヘッド情報を説明する説明図(2)である。 図6は、OTU4フレームを説明する説明図である。 図7は、退避先のフレームを説明する説明図である。 図8は、第2の実施形態にかかる伝送システムを説明する説明図である。 図9−1は、第2の実施形態にかかる送信側の動作を例示するフローチャートである。 図9−2は、第2の実施形態にかかる受信側の動作を例示するフローチャートである。 図10は、第3の実施形態にかかる伝送システムの動作を説明するラダーチャートである。 図11−1は、第3の実施形態にかかるマスタ側の動作を例示するフローチャートである。 図11−2は、第3の実施形態にかかるスレーブ側の動作を例示するフローチャートである。 図12は、従来のOTN伝送を説明する説明図(1)である。 図13は、従来のOTN伝送を説明する説明図(2)である。
以下、図面を参照して、実施形態にかかる伝送システム、伝送装置および伝送方法を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する伝送システム、伝送装置および伝送方法は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる伝送システム1を説明する説明図である。図1の伝送システム1において、クライアント信号は、ネットワーク設備Aから入力し、ネットワーク設備Bを経てネットワーク設備Cより出力される方向のものを例示している。なお、図示例とは逆方向のクライアント信号についても同様であることは言うまでも無いことである。
図1に示すように、伝送システム1において、ネットワーク設備Aに入力されるクライアント信号側の多重(OTUk)レイアと、伝送路側(ネットワーク設備A、B、C間)の多重(OTUk)レイアとは同一(例えば、クライアント信号側および伝送路側がともにOTU4)である。また、ネットワーク設備A、C間のODUkパスにおけるOTUkセクション(A−B間)と、OTUkセクション(B−C間)とでは、OTUkのOH情報が終端されている。
ネットワーク設備A、B、Cのそれぞれには、OTN伝送方式でクライアント信号を伝送する伝送装置10A、10B、10Cが設けられている。図2は、伝送システム1のハードウエア構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、伝送装置10Aは、O/E変換部11A(O/E:Optical/Electricity)、フレーム処理部12AおよびE/O変換部13A(E/O:Electricity/Optical)を有する。フレーム処理部12Aは、FEC処理部121A(FEC:Forward Error Correction)、OTUk OH処理部122A、ODUkフレーム生成部123AおよびFEC挿入部124Aを有する。
同様に、伝送装置10Bは、O/E変換部11B、フレーム処理部12BおよびE/O変換部13Bを有する。フレーム処理部12Bは、FEC処理部121B、OTUk OH処理部122B、ODUkフレーム生成部123BおよびFEC挿入部124Bを有する。同様に、伝送装置10Cは、O/E変換部11C、フレーム処理部12CおよびE/O変換部13Cを有する。フレーム処理部12Cは、FEC処理部121C、OTUk OH処理部122C、ODUkフレーム生成部123CおよびFEC挿入部124Cを有する。上述した各部について、伝送装置10Aの場合を例示して説明する。
O/E変換部11Aは、クライアント信号(光(Optical)信号)を電気(Electrical)信号に変換し、変換後の電気信号をフレーム処理部12Aへ出力する。フレーム処理部12Aは、電気信号に含まれるOTNフレーム(Frame)について所定のフレーム処理を行い、処理後の電気信号をE/O変換部13Aへ出力する。E/O変換部13Aは、フレーム処理部12Aにより処理された電気信号を光信号に変換して送信する。E/O変換部13Aにより変換された光信号は、OTUkセクション(A−B間)を介して伝送装置10Bへ送信される。
FEC処理部121Aは、OTNフレームのペイロードデータに対して誤り訂正符号処理を行い、処理後のフレームをOTUk OH処理部122AおよびODUkフレーム生成部123Aへ出力する。OTUk OH処理部122Aは、ODUkフレーム生成部123Aが処理するフレーム内のOTUkのオーバーヘッド領域に、各種の運用情報を格納する処理を行う。ODUkフレーム生成部123Aは、フレーム(ODUkフレーム)について所定の処理を行う。FEC挿入部124Aは、ODUkフレーム生成部123Aにより生成されたフレームにFEC符号を挿入してE/O変換部13Aへ出力する。
ここで、フレーム処理部12Aは、ユーザの設定に基づいて、入力された信号に含まれ、ODUkパスにおいて終端対象となるオーバーヘッド情報(OTUk OH情報)を、フレーム内の所定の未使用領域に退避する。具体的には、ユーザによりOTUk OH情報の退避が設定されている場合、OTUk OH処理部122Aは、ODUkフレーム生成部123Aが処理するフレーム内の所定の未使用領域に、入力されたクライアント信号におけるOTUk OH情報を退避する。
また、フレーム処理部12Aは、ユーザの設定に基づいて、入力された信号に含まれるフレームの所定の未使用領域に退避されたオーバーヘッド情報(OTUk OH情報)を、フレーム内の元の位置に書き戻して復元する。具体的には、ユーザによりOTUk OH情報の復元が設定されている場合、OTUk OH処理部122Aは、ODUkフレーム生成部123Aが処理するフレーム内の所定の未使用領域に退避されたOTUk OH情報を元のOH領域に書き戻して復元する。
なお、OTUk OH情報の退避または復元にかかるユーザの設定は、自装置のコンソール操作による設定の他、ネットワーク設備A、B、Cなどの監視を行うネットワーク監視装置(図示しない)等の外部装置を介した設定であってもよい。本実施形態では、ネットワーク設備Aの伝送装置10AにOTUk OH情報の退避が設定され、ネットワーク設備Cの伝送装置10CにOTUk OH情報の復元が設定されているものとする。
ここで、伝送システム1における伝送装置10A、10B、10Cの動作を説明する。図1に示すように、伝送装置10Aには、クライアント信号が入力されている(S1)。このクライアント信号のOH情報20は、FAS21(FAS:Frame Alignment Signal)、OTUk OH情報22、ODUk OH情報23を有する。伝送装置10Aには、終端対象となるOTUk OH情報22の退避が設定されている。このため、伝送装置10Aのフレーム処理部12Aは、フレーム内のODUk OH情報23において未使用なRES(Reserved Byte)が格納される領域R2に、領域R1に格納されたOTUk OH情報22を退避する(S2)。これにより、クライアント信号に含まれるOTUk OH情報22を未使用な領域R2に退避したフレームがODUkパスで伝送されることとなる。
次いで、OTUkセクション(A−B間)では、従来通りに領域R1におけるOTUk OH情報を上書き・終端して使用する(S3)。次いで、OTUkセクション(B−C間)では、従来通りに領域R1におけるOTUk OH情報を上書き・終端して使用する(S4)。
伝送装置10Cには、終端対象となるOTUk OH情報22の復元が設定されている。このため、伝送装置10Cのフレーム処理部12Cは、伝送路警報の有無や、フレーム内において未使用な領域R2に退避されているOTUk OH情報22の正常性を確認する(S5)。そして、伝送路警報が無く、OTUk OH情報22の正常性が確認された場合、フレーム処理部12Cは、フレーム内において未使用な領域R2に退避されているOTUk OH情報22を元の領域R1に書き戻して復元する(S6)。これにより、伝送装置10Aに入力されたクライント信号のOTUk OH情報22が復元されて、伝送装置10Cより出力される(S7)。
図3−1は、第1の実施形態にかかる送信側の動作を例示するフローチャートである。図3−2は、第1の実施形態にかかる受信側の動作を例示するフローチャートである。
まず、送信側の動作を説明する。図3−1に示すように、フレーム処理部12A、12B、12Cは、ユーザの設定に基づいて、OTUk OH情報22の退避実行の有無を判定する(S10)。本実施形態では、伝送装置10AにおいてOTUk OH情報22の退避が設定されていることから、フレーム処理部12Aが退避実行有りと判定する(S10:YES)。フレーム処理部12B、12Cでは、OTUk OH情報22の退避が設定されていないことから、退避実行無と判定する(S10:NO)。
フレーム処理部12Aは、退避実行有りであることから、フレーム内の未使用な領域R2に領域R1に格納されたOTUk OH情報22を退避する退避処理を実行する(S11)。
図4、図5は、OH情報20を説明する説明図である。より具体的には、図4は領域R1の位置を説明する図であり、図5は領域R2の位置を説明する図である。図4に示すように、領域R1に格納されたSM(Section Monitoring)、GCC0(GCC:General Communication Channel)、RESなどの情報が退避されることとなる。なお、SM、GCC0、RESの中で退避対象とする情報は、前述したユーザの設定をもとに任意に選択されてもよい。
図5に示すように、OH情報20における未使用の領域R2には、RES(low2、3Byte)、EXP(Low3、2byte)、RES(low4、6Byte)などがある。これらの領域R2の中で退避先とする領域は、前述したユーザの設定をもとに、単独または複数を任意に組み合わせてもよい。
なお、OTUk OH情報22の退避先とする領域は、フレーム内の未使用な領域であればOH情報20内に限らず、ペイロード内であってもよい。図6は、OTU4フレームを説明する説明図である。図6に示すように、ペイロード内のFixed stuff byte(Columu3817〜3824、32Byte)の領域R3における任意ByteにOTUk OH情報22を退避してもよい。
また、OTUk OH情報22の退避先とする領域は、前述したユーザの設定をもとに、OTUk OH情報22が含まれたフレームと同一のフレーム内だけでなく、前後するいずれかのフレームの未使用領域であってもよい。
図7は、退避先のフレームを説明する説明図である。図7のケースC1に示すように、フレーム処理部12Aは、フレーム(n)の領域R1に格納されたOTUk OH情報22を同一フレームの領域R2に退避してもよい。また、ケースC2に示すように、フレーム処理部12Aは、フレーム(n)の領域R1に格納されたOTUk OH情報22を前のフレーム(n−1)の領域R2に退避してもよい。また、ケースC3に示すように、フレーム処理部12Aは、フレーム(n)の領域R1に格納されたOTUk OH情報22を後のフレーム(n+1)の領域R2に退避してもよい。
なお、上述した前後するいずれかのフレームの未使用領域への退避/復元については、必要なデータ(フレーム情報や退避/復元するOTUk OH情報22)をメモリに一時記憶しておき、順次処理するフレームに合わせて一時記憶されたデータを処理することで実現できる。
次に、受信側の動作を説明する。図3−2に示すように、フレーム処理部12A、12B、12Cは、ユーザの設定に基づいて、領域R2、R3に退避されたOTUk OH情報22の書き戻し実行の有無を判定する(S20)。本実施形態では、伝送装置10CにおいてOTUk OH情報22の復元が設定されていることから、フレーム処理部12Cが書き戻し実行有りと判定する(S20:YES)。フレーム処理部12A、12Bでは、OTUk OH情報22の復元が設定されていないことから、書き戻し実行無と判定する(S20:NO)。この書き戻し実行無しの場合は、そのまま処理を終了する。
フレーム処理部12Cは、書き戻し実行有りであることから、伝送路警報が無であるか否かと、OTUk OH情報22が正常であるか否かを判定する(S21)。具体的には、フレーム処理部12Cは、入力された信号にLOS(信号消失(Loss of Signal))/LOF(フレーム同期損失(Loss of Frame))情報やAIS(Alarm Indication Signal)警報などの伝送路警報が含まれているか否かを判定する。または、フレーム処理部12Cは、退避されたOTUk OH情報22をチェックしてその正常性を判定する。例えば、OTUk OH情報22におけるSMでは、SAPI(Source Access Point Identifier)/DAPI(Destination Access Point Identifier)情報やBIP(Bit Interleaved Parity)8情報をもとに正常性を判定できる。
伝送路警報が無く、OTUk OH情報22の正常性が確認された場合(S21:YES)、フレーム処理部12Cは、フレーム内において未使用な領域R2、R3に退避されているOTUk OH情報22を元の領域R1に書き戻して復元する書き戻し処理を行う(S22)。
上述したように、伝送路警報が無いことと、OTUk OH情報22の正常性とを確認した後に、書き戻し処理を行うことで、ODUkパスにおける異常によって退避したOTUk OH情報22が失われた場合でも、誤った情報(例えばAIS信号の固定パターン)で復元されることを防止できる。
上述した書き戻し処理において、フレーム処理部12Cは、前述したユーザの設定をもとに、任意に選択された領域R2、R3に退避されたOTUk OH情報22を読み出し、元の領域R1に復元する。また、前後するいずれかのフレームの未使用領域へ退避されている場合も同様、フレーム処理部12Cは、必要なデータをメモリに一時記憶しておき、順次処理するフレームに合わせて一時記憶されたデータを処理することで、OTUk OH情報22を復元する。
以上のように、伝送システム1では、伝送装置10Aがクライアント信号のフレームに含まれ、ODUkパスにおいて終端対象となるOTUk OH情報22を、フレーム内の未使用な領域R2に退避し、退避されたフレームを含む光信号を送信する。そして、伝送装置10Cは、受信した光信号に含まれるフレームの領域R2に退避されたOTUk OH情報22を元の位置に書き戻し、退避されたOTUk OH情報22を復元した後に、復元されたフレームを含む信号を出力する。このため、伝送システム1では、入力された信号のOTUk OH情報22を、通常は終端される伝送区間においてトランスペアレントに伝送することができる。
このように、ネットワーク設備A〜ネットワーク設備Cの区間、すなわちネットワーク設備Bの区間に関して、OTUk OH情報22をトランスペアレントに伝送することができる場合には、ネットワーク管理の上でも大きな利点となる。
例えば、伝送システム1のサービスエリアが大きくなってくると、一つの通信キャリアのネットワーク設備だけで全域のサービスを実現するには、費用対効果が悪くなる場合がある。この場合、対策として別の通信キャリアのネットワーク設備を借用しての運用が考えられる。しかしながら、別の通信キャリアのネットワーク設備を借用した運用の場合、全体のネットワーク監視に影響が生じることがある。
一例として、図1におけるネットワーク設備Bが別の通信キャリアより借用した設備である場合、ネットワーク設備Bのセクション監視は、ネットワーク管理に関わる仕様等の違いにより、単純には実現することが困難である。しかしながら、ネットワーク設備Bの区間においてOTUk OH情報22をトランスペアレントに伝送することができる場合は、ネットワーク設備Bの区間を単純な光伝送路と等価として扱うことができる。このため、ネットワーク設備Bの区間を意識することなくネットワーク管理を行うことができる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態にかかる伝送システム1aを説明する説明図である。図8に示すように、伝送システム1aにおいて、伝送装置10Aのフレーム処理部12Aは、OTUk OH情報22を退避した場合、退避したことを示す退避情報を領域R2に挿入(格納)する(S2a)。そして、伝送装置10Cのフレーム処理部12Cは、領域R2に格納された退避情報を検出し(S5a)、退避情報が格納されている場合に領域R2に退避されたOTUk OH情報22を書き戻す。
図9−1は、第2の実施形態にかかる送信側の動作を例示するフローチャートである。図9−2は、第2の実施形態にかかる受信側の動作を例示するフローチャートである。
まず、送信側の動作を説明する。図9−1に示すように、フレーム処理部12A、12B、12Cは、ユーザの設定に基づいて、OTUk OH情報22の退避実行の有無を判定する(S10)。本実施形態では、伝送装置10AにおいてOTUk OH情報22の退避が設定されていることから、フレーム処理部12Aが退避実行有りと判定する(S10:YES)。フレーム処理部12B、12Cでは、OTUk OH情報22の退避が設定されていないことから、退避実行無と判定する(S10:NO)。
フレーム処理部12Aは、退避実行有りであることから、退避を示す退避情報をフレーム内の未使用な領域R2に設定(格納)し(S10a)、その領域R2にOTUk OH情報22を退避する退避処理を実行する(S11)。
次に、受信側の動作を説明する。図9−2に示すように、フレーム処理部12A、12B、12Cは、ユーザの設定に基づいて、領域R2、R3に退避されたOTUk OH情報22の書き戻し実行の有無を判定する(S20)。本実施形態では、伝送装置10CにおいてOTUk OH情報22の復元が設定されていることから、フレーム処理部12Cが書き戻し実行有りと判定する(S20:YES)。フレーム処理部12A、12Bでは、OTUk OH情報22の復元が設定されていないことから、書き戻し実行無と判定する(S20:NO)。この書き戻し実行無しの場合は、そのまま処理を終了する。
フレーム処理部12Cは、書き戻し実行有りであることから、領域R2を参照し、退避情報の検出の有無を判定する(S21a)。退避情報が検出されなかった場合(S21a:NO)、フレーム処理部12Cは、領域R2にOTUk OH情報22が退避されていないことから、書き戻し処理を行うことなく、処理を終了する。退避情報が検出された場合(S21:YES)、フレーム処理部12Cは、領域R2にOTUk OH情報22が退避されていることから、書き戻し処理を行う(S22)。
第1の実施形態のように、伝送路警報などをもとに、書き戻し処理の有無を判定する場合、複数の警報を集約する必要がある。しかしながら、退避情報を用いる場合は、領域R2の監視のみで行えるため、処理構成を簡素化できる。また、SMにおけるSAPI/DAPI情報をもとに正常性を判定して書き戻し処理を行う場合、SAPI/DAPI情報はマルチフレームで転送されるため、その判定は複数フレーム受信後となる。しかしながら、退避情報を用いる場合は、1フレーム内の領域R2の監視で済むため、即時判定が可能となる。
また、SMにおけるBIP8情報をもとに正常性を判定して書き戻し処理を行う場合、BIP8情報は2フレーム前の情報のため、即時判定が可能である。しかしながら、BIP8情報の誤り情報にはOH領域が含まれないため、OH領域に退避する場合には厳密な正常性を判定することが困難な場合がある。しかしながら、退避情報を用いる場合、退避されるOTUk OH情報22と同じ領域に退避情報が格納されることから、より正確な判定が可能である。
また、GCC0情報をもとに正常性を判定して書き戻し処理を行う場合、GCC0情報はランダムな信号の可能性が高く、正常性の判定が困難な場合がある。しかしながら、退避情報を用いる場合には、GCC0情報などの正常性の判定が困難なフォーマットの信号を退避する場合であっても、その正常性の判定を行うことができる。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態にかかる伝送システム1bの動作を説明するラダーチャートである。なお、伝送システム1bの構成は、伝送システム1、1aと同じであるため、その説明は省略する。
図10に示すように、伝送システム1bでは、OTUk OH情報22を退避して送信するマスタ側(伝送装置10A)が、OTUk OH情報22を復元するスレーブ側(伝送装置10C)に対して、フレーム内において未使用の全ての領域R2についての試験送信を行う。そして、伝送装置10Aは、試験送信に対して伝送装置10Cより応答があった領域R2を、OTUk OH情報22を退避する候補先として決定する。
具体的には、伝送装置10Aは、フレーム内において未使用である全ての領域R2(全退避候補先)に所定のテストフラグを付与して送信する(S30)。
伝送装置10A、10C間において、通常は未使用である領域R2が使用されている場合は、付与されたテストフラグが別のデータに書き換わることとなる。よって、伝送装置10Cにおいて所定のテストフラグが確認できた場合は、伝送装置10A、10C間においても未使用であることがわかる。
伝送装置10Cでは、テストフラグが付与されたフレームを受信し(S31)、所定のテストフラグを受信した候補先の領域R2に応答フラグを付与して返信する(S32)。
伝送装置10Aでは、応答フラグが付与されたフレームを受信し(S33)、応答フラグが付与されている領域R2をOTUk OH情報22を退避する候補先として決定する(S34)。これにより、伝送システム1bでは、伝送装置10A、10Cの間(例えばネットワーク設備B)で使用されていない領域R2にOTUk OH情報22を退避することができる。
図11−1は、第3の実施形態にかかるマスタ(送信)側の動作を例示するフローチャートである。図11−1に示すように、フレーム処理部12Aは、ユーザの設定に基づいて、OTUk OH情報22の退避実行の有無を判定する(S40)。退避実行無しの場合(S40:NO)、フレーム処理部12Aは、そのまま処理を終了する。
退避実行有りの場合(S40:YES)、フレーム処理部12Aは、フレーム内において未使用である複数の領域R2に所定のテストフラグを設定する(S41)。このテストフラグを設定する領域R2としては、RES(low2、3Byte)、EXP(Low3、2byte)、RES(low4、6Byte)、ペイロード内のFixed stuff byteなどであってよい。
次いで、フレーム処理部12Aは、スレーブ側にテストフラグを設定したフレームをE/O変換部13Aを介して送信させる(S42)。次いで、フレーム処理部12Aは、スレーブ側からの応答フラグの有無を判定する(S43)。スレーブ側からの応答フラグが無い場合(S43:NO)、フレーム処理部12Aは、タイムアウトの有無を判定し(S44)、タイムアウトではない場合(S44:NO)は処理を待機する。タイムアウトである場合(S44:YES)、フレーム処理部12Aは、退避先の候補となる領域R2がなく、退避することが困難であることから、異常終了とする(S45)。この異常終了では、例えばアラートを出力することで、OTUk OH情報22を退避することが困難であることをユーザに報知してもよい。
スレーブ側からの応答フラグが有る場合(S43:YES)、フレーム処理部12Aは、応答フラグが付与された領域R2に使用可能(退避可能)なOTUk OH情報22があるか否かを判定する(S46)。具体的には、OTUk OH情報22の各種情報が応答フラグが付与された領域R2に格納可能であれば、その情報は退避可能であると判定する。次いで、フレーム処理部12Aは、退避可能と判定されたOTUk OH情報22の退避箇所を、応答フラグが付与された領域R2に設定する(S47)。
図11−2は、第3の実施形態にかかるスレーブ(受信)側の動作を例示するフローチャートである。図11−2に示すように、フレーム処理部12Cは、ユーザの設定に基づいて、OTUk OH情報22の退避実行の有無を判定する(S50)。退避実行無しの場合(S50:NO)、フレーム処理部12Cは、そのまま処理を終了する。
退避実行有りの場合(S50:YES)、フレーム処理部12Cは、フレーム内において未使用である複数の領域R2より情報を抽出し(S51)、マスタ側からのテストフラグの有無を判定する(S52)。テストフラグが無い場合(S52:NO)、フレーム処理部12Cは、タイムアウトの有無を判定し(S53)、タイムアウトではない場合(S53:NO)は処理を待機する。また、タイムアウトである場合(S53:YES)、フレーム処理部12Cは処理を終了する。
テストフラグが有る場合(S52:YES)、フレーム処理部12Cは、テストフラグを検出した領域R2に応答フラグを設定し(S54)、マスタ側に応答フラグを設定したフレームを図示例とは逆方向のE/O変換部13Cを介して送信させる(S55)。
1、1a、1b…伝送システム
10A、10B、10C…伝送装置
11A、11B、11C…O/E変換部
12A、12B、12C…フレーム処理部
13A、13B、13C…E/O変換部
20…OH情報
21…FAS
22…OTUk OH情報
23…ODUk OH情報
121A、121B、121C…FEC処理部
122A、122B、122C…OTUk OH処理部
123A、123B、123C…ODUkフレーム生成部
124A、124B、124C…FEC挿入部
A、B、C…ネットワーク設備
R1、R2、R3…領域

Claims (8)

  1. 入力された信号を所定の伝送区間へ伝送する第1の伝送装置と、前記伝送区間を経て伝送された信号を受信して出力する第2の伝送装置とを有する伝送システムであって、
    前記第1の伝送装置は、
    前記入力された信号のフレームに含まれ、前記第1の伝送装置と前記第2の伝送装置との間の伝送区間において終端対象となるオーバーヘッド情報を、前記フレームにおける所定の未使用領域に退避する退避部と、
    前記オーバーヘッド情報が退避されたフレームを含む信号を前記所定の伝送区間へ送信する送信部とを有し、
    前記第2の伝送装置は、
    受信した信号に含まれるフレームの前記未使用領域に退避されたオーバーヘッド情報を元の位置に書き戻し、前記退避されたオーバーヘッド情報を復元する復元部と、
    前記オーバーヘッド情報が復元されたフレームを含む信号を出力する出力部と
    を有することを特徴とする伝送システム。
  2. 前記復元部は、前記受信した信号に伝送警報が含まれていない場合、または前記退避されたオーバーヘッド情報が正常である場合に、前記退避されたオーバーヘッド情報を復元する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  3. 前記退避部は、前記オーバーヘッド情報を退避した場合に当該退避を示す退避情報を前記未使用領域に格納し、
    前記復元部は、前記受信した信号に含まれるフレームの前記未使用領域に前記退避情報が格納されている場合に、前記未使用領域に退避されたオーバーヘッド情報を書き戻す
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送システム。
  4. 前記退避部は、前記オーバーヘッド情報が含まれたフレームとは前後するいずれかのフレームの前記未使用領域に、前記オーバーヘッド情報を退避し、
    前記復元部は、前記受信した信号に含まれるフレームの前記未使用領域に退避されたオーバーヘッド情報を、前記フレームとは前後するいずれかのフレームの元の位置に書き戻す
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の伝送システム。
  5. 前記第1の伝送装置は、
    前記フレームの複数の未使用領域の各々に所定値を設定し、当該所定値が設定されたフレームを含む信号を送信させる試験送信部と、
    前記第2の伝送装置は、
    前記受信した信号に含まれるフレームの複数の未使用領域の各々について、前記所定値が設定された未使用領域を示す応答情報を前記第1の伝送装置に応答させる応答部とを有し、
    前記退避部は、前記フレームの複数の未使用領域の中で、前記応答情報に基づいた未使用領域に前記オーバーヘッド情報を退避する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の伝送システム。
  6. 入力された信号のフレームに含まれ、他の伝送装置との間の伝送区間において終端対象となるオーバーヘッド情報を、前記フレームにおける所定の未使用領域に退避する退避部と、
    前記オーバーヘッド情報が退避されたフレームを含む信号を所定の伝送区間へ送信する送信部と
    を有することを特徴とする伝送装置。
  7. 受信した信号に含まれるフレームの所定の未使用領域に退避されたオーバーヘッド情報を元の位置に書き戻し、退避されたオーバーヘッド情報を復元する復元部と、
    前記オーバーヘッド情報が復元されたフレームを含む信号を出力する出力部と
    を有することを特徴とする伝送装置。
  8. 入力された信号を所定の伝送区間へ伝送する第1の伝送装置と、前記伝送区間を経て伝送された信号を受信して出力する第2の伝送装置とを有する伝送ネットワークの伝送方法であって、
    前記第1の伝送装置が
    前記入力された信号のフレームに含まれ、前記第1の伝送装置と前記第2の伝送装置との間の伝送区間において終端対象となるオーバーヘッド情報を、前記フレームにおける所定の未使用領域に退避し、
    前記オーバーヘッド情報が退避されたフレームを含む信号を前記所定の伝送区間へ送信し、
    前記第2の伝送装置が、
    受信した信号に含まれるフレームの前記未使用領域に退避されたオーバーヘッド情報を元の位置に書き戻し、前記退避されたオーバーヘッド情報を復元し、
    前記オーバーヘッド情報が復元されたフレームを含む信号を出力する
    処理を実行することを特徴とする伝送方法。
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