JP2016101632A - ロボット装置、ロボット制御装置、ロボット制御方法及びロボット手先効果器 - Google Patents

ロボット装置、ロボット制御装置、ロボット制御方法及びロボット手先効果器 Download PDF

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Wookeun Yoon
祐根 尹
摩美 前田
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摩美 前田
康広 竹村
Yasuhiro Takemura
康広 竹村
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Abstract

【課題】外部カメラを用いることなく作業対象物に対する手先効果器の移動を制御すること。【解決手段】ロボット装置は、複数の関節部を有するロボットアーム機構10を有する。ロボットアーム機構には、作業対象物に対して作業を行なうための手先効果器3が支持される。手先効果器には撮像部6が設けられる。手先効果器にはさらに撮像部による撮像方向に関して感度を有するよう少なくとも一つの接触センサ7,8,9が設けられる。制御装置30は、撮像部で撮像された画像を用いて撮像方向に略直交する方向に関して手先効果器を移動し、接触センサの接触出力による作業対象物に手先効果器が接触する位置を基準として撮像方向に略平行な方向に関して手先効果器を移動するようロボットアーム機構を制御する。【選択図】 図8

Description

本発明の実施形態はロボット装置、ロボット制御装置、ロボット制御方法及びロボット手先効果器に関する。
従来の垂直多関節部アーム機構には位置に関して3自由度(x,y,z)、姿勢に関して3自由度(φ,θ,ψ)が要求され、一般的には根元3軸と呼ばれる回転関節部J1,J2,J3と手首3軸と呼ばれる回転関節部J4,J5,J6とからそれを実現している。例えば関節部J1,J4,J6にはねじり関節部、関節部J2,J3,J5には曲げ関節部が適用される。アーム先端には手先効果器(エンドエフェクタ)が装備される。その手先の位置姿勢制御はパラメータ(関節角、伸縮長、リンク長等)を用いた同次変換行列により実現している。この種の垂直多関節アーム機構を用いて搬送等の作業を行なうに際して、多くの場合、作業対象物(ワーク)を典型的には2系統の外部カメラの画像で撮像してそれら画像から作業対象物の座標を計算し、その座標に従って作業対象物に対して手先効果器の移動を制御する。
目的は、外部カメラを用いることなく作業対象物(ワーク)に対する手先効果器の移動を制御することを実現することにある。
本実施形態に係るロボット装置は、複数の関節部を有するロボットアーム機構を有する。ロボットアーム機構には、作業対象物に対して作業を行なうための手先効果器が支持される。手先効果器には撮像部が設けられる。手先効果器にはさらに撮像部による撮像方向に関して感度を有するよう少なくとも一つの接触センサが設けられる。制御部は、撮像部で撮像された画像を用いて撮像方向に略直交する方向に関して手先効果器を移動し、接触センサの接触出力による作業対象物に手先効果器が接触する位置を基準として撮像方向に略平行な方向に関して手先効果器を移動するようロボットアーム機構を制御する。
図1は、本実施形態に係るロボット装置のロボットアーム機構とその先端に装備される手先効果器及びカメラ・センサユニットの外観斜視図である。 図2は、図1の手先効果器とカメラ・センサユニットの平面図及び側面図である。 図3は、図1のロボットアーム機構を図記号表現により示す図である。 図4は、図1の変形例を示す図である。 図5は、図4の手先効果器とカメラ・センサユニットの平面図及び側面図である。 図6は、図1のカメラの撮像方向と接触センサの感度方向とを示す図である。 図7は、本実施形態に係るロボット装置のブロック図である。 図8は、本実施形態による搬送作業の処理工程を示すフローチャートである。 図9は、図8の工程S10、S11の補足図である。 図10は、図8の工程S13の補足図である。 図11は、図8の工程S14の補足図である。 図12は、図8の工程S15の補足図である。 図13は、図8の工程S18の補足図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係るロボット装置を説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
図1は、本実施形態に係るロボット装置の主構造物としてのロボットアーム機構の外観斜視図である。図2は図1の手先効果器とセンサユニットを示している。図3は図1のロボットアーム機構を図記号表現により示している。ロボットアーム機構10は、略円筒形状の基部1と基部1に接続するアーム部20とを有する。ロボットアーム部20の先端にはエンドエフェクタと呼ばれる手先効果器3が取り付けられる。手先効果器3としては作業対象物(ワーク)としてのここでは半導体基板(単に基板という)を静電方式により吸着する吸着部を図示している。手先効果器3としては吸着部に限定されず、作業対象物を把持するハンド部、さらに他のツールであってもよい。ロボットアーム部20の先端には任意の種類の手先効果器3に交換することができるアダプタが設けられていてもよい。
ロボットアーム部20は、複数、ここでは6つの関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6を有する。複数の関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6は基部1から順番に配設される。一般的に、第1、第2、第3軸RA1,RA2,RA3は根元3軸と呼ばれ、第4、第5、第6軸RA4,RA5,RA6は手首3軸と呼ばれる。根元3軸を構成する関節部J1,J2,J3の少なくとも一つは直動関節である。ここでは第3関節部J3が直動関節、特に伸縮距離の比較的長い直動伸縮機構を採用している。第1関節部J1は基台面に対して例えば垂直に支持される第1回転軸RA1を中心としたねじり関節である。第2関節部J2は第1回転軸RA1に対して垂直に配置される第2回転軸RA2を中心とした曲げ関節である。第3関節部J3は、第2回転軸RA2に対して垂直に配置される第3軸(移動軸)RA3を中心として直線的に伸縮する関節である。第4関節部J4は、第3移動軸RA3に一致する第4回転軸RA4を中心としたねじり関節であり、第5関節部J5は第4回転軸RA4に対して直交する第5回転軸RA5を中心とした曲げ関節である。第6関節部J6は第4回転軸RA4に対して直交し、第5回転軸RA5に対して垂直に配置される第6回転軸RA6を中心とした曲げ関節である。
第1関節部J1のねじり回転によりアーム部20が吸着部3とともに旋回する。第2関節部J2の曲げ回転によりアーム部20が吸着部3とともに第2関節部J2の第2回転軸RA2を中心に起伏動をする。基部1を成すアーム支持体(第1支持体)11aは、第1関節部J1の回転軸RA1を中心に形成される円筒形状の中空構造を有する。第1関節部J1は図示しない固定台に取り付けられる。第1関節部J1が回転するとき、第1支持体11aはアーム部20の旋回とともに軸回転する。なお、第1支持体11aが接地面に固定されていてもよい。その場合、第1支持体11aとは独立してアーム部20が旋回する構造に設けられる。第1支持体11aの上部には第2支持部11bが接続される。
第2支持部11bは第1支持部11aに連続する中空構造を有する。第2支持部11bの一端は第1関節部J1の回転部に取り付けられる。第2支持部11bの他端は開放され、第3支持部11cが第2関節部J2の回転軸RA2において回動自在に嵌め込まれる。第3支持部11cは第1支持部11a及び第2支持部に連通する鱗状の中空構造を有する。第3支持部11cは、第2関節部J2の曲げ回転に伴ってその後部が第2支持部11bに収容され、また送出される。アーム部20の直動関節部を構成する第3関節部J3の後部はその収縮により第1支持部11aと第2支持部11bの連続する中空構造の内部に収納される。
第1関節部J1は円環形状の固定部と回転部とからなり、固定部において図示しない基台に固定される。回転部には第1支持部11aと第2支持部11bとが取り付けられる。第1関節部J1が回転するとき、第1、第2、第3支持体11a、11b、11cが第1回転軸RA1を中心としてアーム部20と吸着部3と共に旋回する。
第3支持部11cはその後端下部において第2支持部11bの開放端下部に対して回転軸RA2を中心として回動自在に嵌め込まれる。それにより回転軸RA2を中心とした曲げ関節部としての第2関節部J2が構成される。第2関節部J2が回動すると、アーム部20が吸着部3とともに第2関節部J2の回転軸RA2を中心に垂直方向に回動、つまり起伏動作をする。
第3関節部J3はそれを構成する直動伸縮アーム機構により実現される直動伸縮距離の長さが特徴的である。直動伸縮距離の長さは、図示しないが、第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とを有する。第1連結コマ列21は、同一の断面コ字形状を有し、ピンにより背面箇所において列状に連結される複数の第1連結コマ23からなる。第1連結コマ23の断面形状及びピンによる連結位置により第1連結コマ列21はその背面方向に屈曲可能であるが逆に表面方向には屈曲不可な性質を備える。第2連結コマ列20は、第1連結コマと略等価な幅を有する略平板形状を有し、背面方向と表面方向とともに屈曲可能な状態でピンにより列状に連結される複数の第2連結コマ22からなる。第1連結コマ列21は第2連結コマ列20と先端部おいて結合コマにより結合される。結合コマは、第1連結コマ23と第2連結コマ22とが一体的になった形状を有している。結合コマが始端となって、第3支持部cから第2連結コマ列20が第1連結コマ列21とともに送り出されるときには、第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは互いに接合される。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは先端部おいて結合コマにより結合され、それぞれ後部において第3支持体11cの内部で堅持され引き抜き防止されることにより接合状態が保持される。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とが接合状態が保持されたとき、第1連結コマ列21と第2連結コマ列20の屈曲は制限され、それにより第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とにより一定の剛性を備えた柱状体が構成される。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とが互いに離反するとき、屈曲制限を解除され、それぞれが屈曲可能状態に復帰する。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは第3支持体11cの開口付近で接合され、送り出される。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは第3支持体11cの内部で離反され、それぞれが屈曲可能状態となる。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは個々に屈曲され、第1支持体11aの内部に別体として収容される。
吸着部3は、アーム部20の先端に装備されている。吸着部3は、第1、第2、第3関節部J1.J2.J3により任意位置に移動され、第4、第5、第6関節部J4、J5、J6により任意姿勢に配置される。第4関節部J4は、アーム部20の伸縮方向に沿ったアーム部20の中心軸、つまり第3関節部J3の移動軸RA3に典型的には一致する回転軸RA4を有するねじり関節である。第4関節部J4が回転すると、第4関節部J4から先端にかけて吸着部3が回転軸RA4を中心に回転する。第5関節部J5は、第4関節部J4の移動軸RA4に対して直交する回転軸RA5を有する曲げ関節部である。第5関節部が回転すると、第5関節部J5から先端にかけて吸着部3とともに上下に回動する。第6関節部J6は、第4関節部J4の回転軸RA4に直交し、第5関節部J5の回転軸RA5に垂直な回転軸RA6を有する曲げ関節である。第6関節部J6が回転すると吸着部3が左右に旋回する。
図3には図1のロボットアーム機構10を図記号表現により示している。ロボットアーム機構10は、根元3軸を構成する第1関節部J1と第2関節部J2と第3関節部J3、さらに手首3軸を構成する第4関節部J4と第5関節部J5と第6関節部J6とにより3つの位置自由度と3つの姿勢自由度を実現する。第1関節部J1は、第1支持部11aと第2支持部11bとの間に配設されており、回転軸RA1を中心としたねじり関節として構成されている。回転軸RA1は第1関節部J1の固定部が設置される基台の基準面BPに垂直に配置される。回転軸RA1に平行にZ軸を規定する。説明の便宜上、Z軸を中心とした直交3軸の空間座標系(XYZ)を規定する。
第2関節部J2は回転軸RA2を中心とした曲げ関節として構成される。第2関節部J2の回転軸RA2は空間座標系上のX軸に平行に設けられる。第2関節部J2の回転軸RA2は第1関節部J1の回転軸RA1に対して垂直な向きに設けられる。さらに第2関節部J2は、第1関節部J1に対して、第1回転軸RA1の方向(Z軸方向)と第1回転軸RA1に垂直なY軸方向との2方向に関してオフセットされる。第1関節部J1と第2関節部J2とのZ軸方向に関する関節間距離(関節中心間距離、リンク長又はオフセット距離ともいう)はd1、第1関節部J1と第2関節部J2とのY軸方向に関する関節間距離はL1で与えられる。なお回転関節部の関節中心は回転面上の構造中心をいい、直動関節部の関節中心はもっとも収縮した状態での構造中心をいうものとする。
第2関節部J2が第1関節部J1に対して上記2方向にオフセットされるように、第2支持体11bは第1支持体11aに取り付けられる。第1関節部J1に第2関節部J2を接続する仮想的なアームロッド部分(リンク部分)は、先端が直角に曲がった2つの鈎形状体が組み合わされたクランク形状を有している。この仮想的なアームロッド部分は、中空構造を有する第1、第2支持体11a、11bにより構成される。
第3関節部J3は移動軸RA3を中心とした直動関節として構成される。第3関節部J3の移動軸RA3は第2関節部J2の回転軸RA2に対して垂直な向きに設けられる。第2関節部J2の回転角がゼロ度、つまりアーム部20の起伏角がゼロ度であってアーム部20が水平な基準姿勢においては、第3関節部J3の移動軸RA3は、第2関節部J2の回転軸RA2とともに第1関節部J1の回転軸RA1にも垂直な方向に設けられる。空間座標系上では、第3関節部J3の移動軸RA3はX軸及びZ軸に対して垂直なY軸に平行に設けられる。さらに、第3関節部J3は、第2関節部J2に対して、その回転軸RA2の方向(Y軸方向)と、移動軸RA3に直交するZ軸の方向との2方向に関してオフセットされる。第2関節部J2と第3関節部J3とのZ軸方向に関する関節間距離(オフセット距離)はd2、第2関節部J2と第3関節部J3とのY軸方向に関する関節間距離はL2で与えられる。第3関節部J3が第2関節部J2に対して上記2方向にオフセットされるように、第3支持体11cは第2支持体11bに取り付けられる。第2関節部J2に第3関節部J3を接続する仮想的なアームロッド部分(リンク部分)は、先端が垂直に曲がった鈎形状体を有している。この仮想的なアームロッド部分は、第2、第3支持体11b、11cにより構成される。
上記第1関節部J1と第2関節部J2とのY軸方向に関する関節間距離L1と、第2関節部J2と第3関節部J3とのZ軸方向に関する関節間距離L2とは異なる値に設定される。第4関節部J4は回転軸RA4を中心としたねじり関節として構成される。第4関節部J4の回転軸RA4は第3関節部J3の移動軸RA3に略一致するよう配置される。第5関節部J5は回転軸RA5を中心とした曲げ関節として構成される。第5関節部J5の回転軸RA5は第3関節部J3の移動軸RA3及び第4関節部J4の回転軸RA4に略直交するよう配置される。第6関節部J6は回転軸RA6を中心としたねじり関節として構成される。第6関節部J6の回転軸RA6は第4関節部J4の回転軸RA4及び第5関節部J5の回転軸RA5に略直交するよう配置される。第6関節部J6は手先効果器としての吸着部3を旋回するために設けられており、その回転軸RA6が第4関節部J4の回転軸RA4及び第5関節部J5の回転軸RA5に略直交する曲げ関節として実装されていてもよい。
このように複数の関節部J1−J6の根元3軸のうちの一つの曲げ関節部を直動関節部に換装し、第1関節部J1に対して第2関節部J2を2方向にオフセットさせ、第2関節部J2に対して第3関節部J3を2方向にオフセットさせることにより、特異点姿勢を構造上解消することが実現される。
図2に示すように、ロボットアーム部20の先端には手先効果器としての静電方式の吸着部3が取り付けられる。吸着部3は、電極層と絶縁層とから構成される吸着板5を有する。吸着板5は典型的には比較的薄い長方形の平板形状を有する。吸着板5はその背面及び側面がハウジング12に覆われている。吸着板5の吸着面中心位置を「CP」と表記している。後述する吸着部ドライバは電圧を電極層に印加する。電極層とワーク、ここでは基板との間に絶縁層が介在する。電極に電圧を印加すると基板の表面(吸着面)には強い電界が形成され基板表面が分極する。それにより電極と基板との間に電位差が発生し、吸引するクーロン力が誘起され、基板が吸着される。リリースに際しては逆に電極への印加電圧を遮断すると、基板の表面分極を拘束する電極からの電界が消滅するため、基板表面の分極も瞬時に無くなり、電極面と基板表面との間に電位差が無くなり吸引力が消滅する。
吸着部3はその後端においてアーム部20の手首部25の先端に取り付けられる。吸着部3の先端にはセンサユニット4が取り付けられる。センサユニット4は例えばCCD形式のカメラ6と少なくとも3つの接触センサ7,8,9とが、吸着部3よりも小さいサイズの典型的には比較的薄い長方形の平板形状を有するハウジング13に収容されてなる。ハウジング13の略中心にはレンズ孔が空けられ、そのレンズ孔にカメラ6のレンズが位置合わせされる。吸着部3にセンサユニット4は固定されているので、吸着部3に対してカメラ6の位置は固定される。従って吸着部3の中心とカメラ6により撮像される画像の中心との位置関係は固定的である。
ハウジング13内においてカメラ6の周囲には3つの接触センサ7,8,9が配置される。ハウジング13の先方中央にはセンサ孔が空けられ、そのセンサ孔に接触センサ7の感度面が嵌め込まれる。ハウジング13の後方両側に離間して2つのセンサ孔が空けられ、2つのセンサ孔に2つの接触センサ8,9の感度面がそれぞれ嵌め込まれる。なお、図4、図5に示すように、センサユニット4は吸着部3の中心に設けられてもよい。その場合、吸着部3の吸着板5はセンサユニット4を取り囲むように形成される。吸着部3は静電方式に限定されず、吸引方式であってもよい。またカメラ6は吸着部3との取り付け位置に近い手首部25に取り付けられていてもよい。
図6に示すようにセンサユニット4のカメラ6は典型的にはその撮像視野中心線が吸着板5の吸着面に対して略垂直になる向きにハウジング13に取り付けられる。もちろんカメラ6はその撮像視野中心線が吸着面に対して所定角で傾斜する向きにハウジング13に取り付けられてもよい。吸着板5から所定距離にある吸着対象はカメラ6の撮像視野に含まれる。センサユニット4の接触センサ7,8,9はその感度方向が吸着板5の吸着面に略垂直になる向きにハウジング13に取り付けられる。つまり接触センサ7,8,9はその感度方向がカメラ6の撮像視野中心線と略平行になり、カメラ6による撮像方向に関して感度を有する。
図7は本実施形態に係るロボット装置のブロック図を示している。アーム機構10の関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6にはそれぞれ例えばステッピングモータがアクチュエータとして設けられる。ステッピングモータにはモータドライバ101,102,103,104,105,106がそれぞれ接続される。関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角、伸縮距離は例えばそれぞれのステッピングモータの回転に設けられたエンコーダ111,11,113,114,115,116の出力パルスの計数により測定される。カメラドライバ(カメラコンローラともいう)126はカメラ6に対する信号読み出し、増幅、アナログデジタル変換、同期信号混合などの各種処理を担う。
ロボット制御装置30はシステム制御部300を中心として制御/データバス315を解して各部が接続されてなる。ロボット制御装置30には操作部インタフェース302を介して吸着部(手先効果器)3の移動や姿勢の変更をオペレータが手動操作するための操作部40が接続される。吸着部ドライバ314は吸着板5の電極層に接続され、電極層に印加するための電圧を発生するとともに、システム制御部300の制御に従って電圧を電極層に印加し、またそれを停止する。センサドライバ313はセンサユニット4の接触センサ7,8,9を駆動するとともに接触センサ7,8,9からの出力に基づいて接触センサ7,8,9の接触状態の有無を検出する。カメラドライバ126はカメラインタフェース312を介してロボット制御装置30に接続される。カメラドライバ126で構成される画像データは図示しない画像記憶部に記憶され、またモニタ311に表示される。位置記憶部304は後述するティーチング等で指定された位置・姿勢を記憶する。基板領域抽出処理部308はカメラ6で撮像された画像から作業対象物としての基板の領域を閾値処理、パターン認識処理等任意の処理により抽出する。基板領域中心計算部309は、基板領域抽出処理部308で抽出された基板領域の画像座標系(Xi,Yi)上の基板中心位置を計算する(詳細は後述する)。XY位置計算処理部311は基板領域中心計算部309で計算された画像座標系上の基板中心位置を、ロボットアーム機構10の基準座標系上での位置(X,Y)に変換する。Z位置計算処理部305は、1枚目の基板のZ位置と基板厚とに基づいて2枚目以降の基板に関する基準座標系上でのZ位置を計算する。位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部303は、XY位置計算処理部311及びZ位置計算処理部305により計算された基板の基準座標系上での位置(XYZ)から、関節部J1−J6に係る逆運動学上の同次変換行列により関節角(θ1,θ2,θ4,θ5,θ6)及び直動伸縮関節部J3の伸縮長(d3)を計算する。ドライバ制御部301は、位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部303で計算された関節角(θ1,θ2,θ4,θ5,θ6)及び伸縮長(d3)を実現するためのモータドライバ101−106各々に対する指令値を計算し、それぞれ出力する。
図8は、本実施形態による搬送作業の処理工程を示すフローチャートである。工程S10、S11はロボット据付時等に実施されるアーム動作を教え込むいわゆるティーチング工程である。工程S12は作業準備工程であり、作業開始直前に実施してもよいし、ティーチング段階で実施してもよい。工程S13−S21は搬送作業工程である。まず図9に示すように搬送元のテーブルT1、搬送先のテーブルT2、ロボットアーム機構10が設計位置に据付られる。搬送元のテーブルT1、搬送先のテーブルT2、ロボットアーム機構10の3者の位置関係は基本的には固定される。その状態で例えばロボットエンジニアや専属のオペレータ等によりティーチングがなされる(S10、S11)。工程S10ではオペレータがカメラ6の画像をモニタ311で視認しながら操作部40を操作して吸着部3をテーブルT1の上方の位置(降下基準位置という)に移動する。基準座標系上での降下基準位置(X10、Y10、Z10)が位置記憶部304に記憶される。例えばテーブルT1の表面には基板ガイドマークが描かれている。カメラ6の画像には基板ガイドマークの像が映る。モニタ311上の画像上の固定位置(Xi0、Yi0)には吸着部3の中心を示すマーカーが重ねられる。吸着部3に対してカメラ6の位置は固定されているので、吸着部3の中心に対応する画像上での位置(Xi0、Yi0)は既知である。オペレータはカメラ6の画像を見ながら吸着部3の中心を示すマーカーがカメラ6の画像には基板ガイドマークの像のほぼ中心に位置するよう吸着部3を移動操作して降下基準位置(X10、Y10、Z10)を決定する。次に工程S11においてオペレータが操作部40を操作して吸着部3を搬送先のテーブルT2上の適当な位置(リリース基準位置という)に下ろす。その位置に関する基準座標系上でのリリース基準位置(X20、Y20、Z20)が位置記憶部304に記憶される。以上でティーチングは完了である。
搬送作業にあたっては、搬送対象物である基板1枚あたりの厚さ(t)と、搬送単位枚数(m枚)とが入力される(S12)。基板1枚あたりの厚さ(t)のデータはZ位置計算処理部305のメモリに記憶され、搬送単位枚数(m枚)のデータはシステム制御部300のメモリに記憶される。この工程S12は最初の1回のみ必要とされ、搬送対象物の1枚あたりの厚さ(t)が変更されたり、また搬送単位枚数(m枚)を変更する必要があった場合に実施される。
工程S10−S12の搬送作業準備工程が完了すると、工程S13−S21に係る搬送作業工程が開始される。この工程S13−S21に係る搬送作業はもちろんシステム制御部300による自動作業である。テーブルT1上には例えば作業員により複数の基板が積み重ねられた基板スタックが置かれる。作業員は基板スタックをテーブルT1上の基板ガイドマークに従って置くものではあるが正確ではなく、多少のずれはあるし、複数の基板が必ずしも揃っているものでもない。
工程S13では、図10に示すように、吸着部3が降下基準位置(X10、Y10、Z10)から真下に水平姿勢を維持したまま降下され、つまり(X10、Y10)は固定され、(Z10)が減少するよう移動される。接触センサ7,8,9のいずれかが最上位の基板W1に接触すると、その位置で吸着部3の降下は停止される。この状態では吸着部3の吸着面中心は最上位の基板W1の中心とは多少ずれてはいるが、基板スタックがテーブルT1上の基板ガイドマークに従って置かれており、且つティーチング段階で吸着部中心が基板ガイドマーク中心にほぼ一致するように降下基準位置が調整され、しかも吸着面のサイズは基板とほぼ等価又はそれよりも大きさことから、吸着部3が基板W1を吸着できないという事態は生じない。吸着部3の降下停止により、このときの最上位の基板W1のZ位置は基準座標系上で(Z11)として与えられ、位置記憶部304に記憶される。
図11に示すように吸着部3は基板W1を吸着した状態で、Z位置計算処理部305によりリリース基準位置(X20、Y20、Z20)に基板1枚当りの厚さ(t)をZ座標に加算したリリース位置(X20、Y20、Z20+t)に移動され、その位置で吸着部ドライバ314はシステム制御部300の制御により吸着部3の電極への電圧印加を停止する。それにより基板W1は吸着部3からリリースされ、搬送先テーブルT2上に置かれる(S14)。以上で1枚目の基板搬送作業が終了する。
次の2枚目の基板W2の搬送作業が開始される。まず、図12に示すように、吸着部3が降下基準位置(X10、Y10、Z10)に移動され、その位置でカメラ6により基板スタックが撮像され、基板スタックの画像が発生される(S15)。この画像から基板領域抽出処理部308により2枚目の基板W2の領域が抽出され、基板領域中心計算部309により基板領域の画像座標系(XY)上の基板中心位置(Xi2,Yi2)が計算される(S16)。また2枚目の基板W2のZ位置(Z12)がZ位置計算処理部305により計算される(S17)。具体的には、1枚目の基板W1のZ位置(Z11)は工程S13において既知であり、2枚目の基板W2のZ位置(Z12)は1枚目の基板W1のZ位置(Z11)から基板厚t(実際にはtに応じた座標値であるが説明の便宜上単に“t”とする)だけ下方にシフトした位置(Z11−t)として与えられる。
次に、XY位置計算処理部311により2枚目の基板W2に関する画像座標系上の基板中心位置(Xi2,Yi2)が基準座標系上での位置(X12,Y12)に変換される(S18)。図13に示すように、画像座標系上での吸着面中心(Xi0,Yi0)から基板領域中心(Xi2,Yi2)へのベクトル1が与えられ、そのベクトルを、基準座標系上での基準位置(X10,Y10)から未知の基板の中心位置へのベクトル2に変換することで、2枚目の基板W2に関する基準座標系上での位置(X12,Y12)が計算される。画像座標系はカメラ6の撮像面に規定されるものであり、撮像面からカメラレンズ中心面までの距離は焦点距離Δfで与えられ、さらにカメラレンズ中心面から2枚目の基板W2までの距離は(Z10−Z12)、つまり(Z10−Z11)の実寸換算値“|Z10−Z11|”に基板厚tを加えた値で与えられる。従ってベクトル2は、ベクトル1を、(“|Z10−Z11|”+t)/Δfによる幾何学的相似変換により簡単に計算され得る。画像座標系上での吸着面中心(Xi0,Yi0)に対応する基準座標系上の位置は降下基準位置(X10,Y10)であり、降下基準位置(X10,Y10)を基点としてベクトル2で与えられる位置が2枚目の基板の中心位置(X12,Y12)として計算される。
このように2枚目の基板の中心位置(X12,Y12,Z12)が計算され得る。2枚目の基板の中心位置のXY座標位置、降下基準位置のZ座標位置で決まる位置(X12,Y12,Z10)を降下開始位置として、その降下開始位置に吸着部3を移動し、その位置からZ軸に沿って2枚目の基板の中心位置(X12,Y12,Z12)まで降下し、2枚目の基板を吸着する(S19)。それにより吸着部3の吸着面中心は基板W2の中心にほぼ一致するので、吸着部3により基板W2を安定して保持できる。
吸着後はリリース基準位置(X20,Y20,Z20)よりもZ軸方向に2枚分の厚さ(2・t)に応じた座標2・“t”だけZ(+)をシフトした位置(X20,Y20,Z20+2・“t”)をリリース目標位置として計算され、その位置に吸着部3が移動され、吸着解除され、リリースされる(S21)。吸着部3の中心が基板中心にほぼ一致した状態で基板を順次吸着し、搬送先では一定のXY座標位置(X20,Y20)でリリースするので、基板中心が相互にほぼ揃った状態で基板をスタックすることができる。3枚目以降も同様に基板中心位置を計算することができ、その位置に従って移動し、降下し、吸着し、搬送し、リリースすることができる。基板枚数計算部307では、1枚目のZ座標(Z11)から現在のn枚目の基板のZ座標まで順次計算しているので、1枚目のZ座標(Z11)とn枚目の基板のZ座標との間の実寸換算距離を基板厚tで除算することにより現在の搬送枚数nを簡単に計算することができる。システム制御部300の制御下で工程S21において現在の搬送枚数nが搬送単位枚数mに達するまで工程S15−S20がループされ、搬送枚数nが搬送単位枚数mに達した時点で単位搬送作業は終了する。
以上のとおり本実施形態によれば手先効果器に対して設けられたカメラと接触センサとを用いて、作業対象物のXYZ座標を計算することができ、その位置に従って手先効果器を好適に移動することができる。本実施形態のように、外部カメラを用いる必要がないことは、外部カメラ座標系、ロボットアーム機構の座標系、作業空間座標系との間の変換行列を事前に求めるとの非常に面倒で時間を要する準備作業を不要にして、降下基準位置、リリース基準位置をティーチングするだけでよいので短時間のうちに作業を開始することができ、これは本実施形態による可搬性が高いロボット装置では非常に有益である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…基部、2…アーム部、3…手先効果器(吸着部)、4…センサユニット、5…吸着板、6…カメラ、7,8,9…接触センサ、J1,J2,J4,J5,J6…回転関節部、J3…直動関節部、11a…第1支持体、11b…第2支持体、11c…第3支持体、20…第2連結コマ列、21…第1連結コマ列、22…第2連結コマ、23…第1連結コマ。

Claims (8)

  1. 複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記ロボットアーム機構に支持され、作業対象物に対して作業を行なうための手先効果器と、
    前記手先効果器に対して設けられる撮像部と、
    前記撮像部による撮像方向に関して感度を有するよう前記手先効果器に対して設けられる少なくとも一つの接触センサと、
    前記撮像部で撮像された画像を用いて前記撮像方向に略直交する方向に関して前記手先効果器を移動し、前記接触センサの接触出力による前記作業対象物に前記手先効果器が接触する位置を基準として前記撮像方向に略平行な方向に関して前記手先効果器を移動するよう前記ロボットアーム機構を制御する制御部とを具備することを特徴とするロボット装置。
  2. 前記制御部は、前記撮像部で撮像された画像から前記作業対象物の領域を抽出し、前記画像内における前記作業対象物の領域の位置と前記撮像部に対する前記手先効果器の位置とに基づいて前記撮像方向に略直交する方向に関する前記手先効果器の移動を制御することを特徴とする請求項1記載のロボット装置。
  3. 前記作業対象物はスタックされた基板であり、前記基板は前記手先効果器により吸着されて1枚ずつ搬送されるものであり、
    前記制御部は、前記スタックされた基板のうち最上位の基板の高さを基準として前記基板の厚みを順次引き算した高さに従って2枚目以降の基板に対する前記撮像方向に関する前記手先効果器の移動を制御することを特徴とする請求項1記載のロボット装置。
  4. 前記制御部は、前記基板を搬送する搬送先の台上にリリースする際に前記搬送先の台に前記手先効果器が接触する位置を基準として前記基板の厚みを順次加算した高さに従って1枚目以降の基板に対する前記撮像方向に関する前記手先効果器の移動を制御することを特徴とする請求項3記載のロボット装置。
  5. ロボットアーム機構に支持された手先効果器に対して設けられる撮像部と、
    前記撮像部による撮像方向に関して感度を有するよう前記手先効果器に対して設けられる少なくとも一つの接触センサと、
    前記撮像部で撮像された画像を用いて前記撮像方向に略直交する方向に関して前記手先効果器を移動し、前記接触センサの接触出力による前記対象物に前記手先効果器が接触する位置を基準として前記撮像方向に略平行な方向に関して前記手先効果器を移動するよう前記ロボットアーム機構を制御する制御部とを具備することを特徴とするロボット制御装置。
  6. ロボットアーム機構に支持された手先効果器に設けられた撮像部で作業対象物を含む視野で撮像された画像を入力し、
    前記撮像部による撮像方向に関して感度を有するよう前記手先効果器に設けられた少なくとも一つの接触センサの出力を入力し、
    前記撮像部で撮像された画像を用いて前記撮像方向に略直交する方向に関して前記手先効果器を移動し、
    前記接触センサの出力による前記作業対象物に前記手先効果器が接触する位置を基準として前記撮像方向に略平行な方向に関して前記手先効果器を移動することを特徴とするロボット制御方法。
  7. ロボットアームの先端に装備され、作業対象物に対して作業を行なうための手先効果器において、
    前記手先効果器に対して設けられる撮像部と、
    前記撮像部による撮像方向に関して感度を有するよう前記手先効果器に対して設けられる少なくとも一つの接触センサとを具備することを特徴とするロボットの手先効果器。
  8. ロボットアームの手先効果器に対して設けられる撮像部で作業対象物スタックを含む視野で撮像された画像を用いて前記撮像部の撮像方向に直交する方向に関する前記作業対象物の位置を計算する第1位置計算部と、
    前記手先効果器対して設けられる接触センサの出力による前記作業対象物スタックの最上位の作業対象物に前記接触センサが接触する位置を基準として前記撮像方向に関する他の作業対象物の位置を計算する第2位置特定部とを具備する位置計算処理装置。
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