JP2016134809A - 構造体及び電子回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも1つの周波数において電磁波の伝播を遮断する構造体は、第1の導体が形成される第1の層と第2の導体が形成される第2の層とを含む基板において、第1の層と異なる複数の相異なる層にそれぞれ配置される線状の複数の第3の導体と、複数の第3の導体のうちの1つの導体の端部の1つを、複数の第3の導体のうちの別の1つの導体の端部の1つと接続する少なくとも1つの第4の導体と、を含み、第3の導体のうちの少なくとも1つは曲線形状を有する。
【選択図】 図4
Description
(式1)
で表わされる。なお、Zはオープンスタブのインピーダンス、Z0は特性インピーダンス、βはβ=λ/2πで表される位相定数、dはオープンスタブの長さ、そして、λは波長である。
(単位セル構造の構成例)
図4(a)及び(b)はEBG構造の単位セルの構成例を示す図であり、図4(c)及び(d)はEBG構造の別の単位セルの構成例を示す図である。図4(a)は、4層プリント基板に構成されたEBG構造の単位セルの構造体を図解する概略図である。図4(b)は、図4(a)の単位セル構造のY−Z平面の断面図である。単位セル構造401は、グランド導体402とスパイラル状の導体403並びに404、及び、導体ビア405並びに406とを含んで構成される。また、単位セル構造401は、誘電体407内に構成される。
続いて、単位セル構造と信号線との間に生じる電磁的な結合、及び単位セル構造とグランド導体との間に生じる電磁的な結合が、単位セル構造のサイズ、遮断周波数及び透過係数S21に影響を及ぼすことを示す。すなわち、単位セル構造と信号線又はグランド導体との間の結合を考慮することにより、実装条件に合った、適切な単位セル構造を設計することが可能となることを示す。
構成例1では、スパイラル状の導体410の開放端部が形成される層が、信号線501が配置される層に近接するような、単位セル構造について説明した。本構成例では、導体410の開放端部が形成される層が、グランド導体が形成される層に近接する単位セル構造について説明する。
上述の構成例1及び2では、2つの層に形成されるスパイラル状の導体の回転方向が、同一方向である場合のEBG構造の単位セル構造の構造体を示した。ここで、この回転方向が単位セル構造の特性に与える影響について説明する。ここで、説明のための構造体として、図8(a)及び(b)の構造体を用いる。
続いて、上述の単位セル構造を信号線路下に複数配置し、配置する単位セル構造の個数および配置する間隔によって与えられる減衰量の影響について評価する。評価では、図9(a)及び(b)に示す構成が用いられるものとする。図9(a)は、信号線901の下に、図4(c)及び(d)に記載の単位セル構造408をY軸方向に複数配置した図であり、図9(b)は、図9(a)の構成をZ方向から見たときの平面図である。図9(a)及び(b)に示すように、本構成は、信号線901、グランド導体902、誘電体903、複数の単位セル構造408を含んで構成されている。
ここまで、信号線の下に単位セル構造を配置した場合の特性について説明した。しかし、電子回路基板は一般的に層構成になっており、その電子回路基板においては、各層に構成された導体プレーンの間を伝播するノイズが問題となることがある。そこで、続いて、信号線を伝播する電磁波のみならず、導体プレーンの間を伝播する電磁波に対する特性を評価した。
本構成例の単位セル構造について、図11(a)及び(b)を用いて説明する。図11(a)に単位セル構造の構成を示し、図11(b)に図11(a)の構造体のY−Z平面の断面図を示す。図11(a)に示すように、本構成例に係る単位セル構造1101は、2つの層にパターン導体を複数構成し、ビアを用いて2つの層のパターン導体を交互かつ直列に接続することで、ヘリカル形状を構成したものとなっている。単位セル構造1101は、グランド導体1102、導体1103〜1107、導体ビア1108〜1112、及び誘電体1113を含んで構成される。より具体的には、単位セル構造1101では、第1の層に形成された導体のうちの相異なる2つの導体のそれぞれの端部の1つが、第2の層に形成された導体のうちの1つの導体の相異なる2つの端部にそれぞれ接続される。例えば、第1の層に形成された導体1103及び1104は、それぞれの端部の1つにおいて、第2の層に形成された導体1106のそれぞれ相異なる端部に、導体ビア1111及び1109を介して接続される。このようにして、単位セル構造1101では、導体ビア1108、導体1103、導体ビア1111、導体1106、導体ビア1109、導体1104、導体ビア1112、導体1107、導体ビア1110、及び導体1105が順に直列に接続される。なお、導体1103〜1104並びに1106〜1107は、それぞれ両端において導体ビアと接続し、一方で、導体1105は、一端において導体ビアと接続されるが、他端は開放端である。また、図11(a)において、導体1103〜1107は広い幅を有する板状の形状をしているが、これに限られず、線状の形状(又は狭い幅の板状形状)であってもよい。
上述の各構成例では、平行に配置された信号線とグランド導体との間に、一端がグランド導体と接続し、もう一端が開放端である導体を配置する構成のEBG構造について説明した。本構成例では、平行に配置された信号線とグランド導体との間に、両端が開放端である導体を配置する構成のEBG構造について説明する。
続いて、図13(a)及び(b)又は図14(a)及び(b)の単位セル構造と、信号線又はグランド導体との間に生じる電磁的な結合による、透過係数S21の変化について説明する。
上述の構成例1〜4では、互いに平行な、信号線が配置される面とグランド導体が配置される面との間に単位セル構造を形成する線状導体を配置し、信号線を伝播する1つの周波数帯の電磁波を減衰させる、シングルバンドのEBG構造について説明した。本構成例では、上述のEBG構造の原理を用いて、信号線を伝播する複数の周波数帯の電磁波を減衰させるマルチバンドのEBG構造について説明する。
上述の各構成例は、信号線が配置される平面とグランド導体が配置される平面との間に、一端または両端が開放端である導体を配置するEBGの単位セル構造について説明した。これに対して、本構成例では、信号線が配置される第1の平面と、その第1の平面と平行なグランド導体が配置される第2の平面との間に、両端がグランド導体に接続されるEBG構造を配置する。このような構造により、導体の導体長がλ/2である時に、電気長がλの電磁波の伝搬が阻止される。
Claims (39)
- 少なくとも1つの周波数において電磁波の伝播を遮断する構造体であって、
第1の導体が形成される第1の層と第2の導体が形成される第2の層とを含む基板において、前記第1の層と異なる複数の相異なる層にそれぞれ配置される線状の第3の導体と、
前記第3の導体のうちの1つの導体の端部の1つを、前記第3の導体のうちの別の1つの導体の端部の1つと接続する少なくとも1つの第4の導体と、
を含み、
前記第3の導体のうちの少なくとも1つは曲線形状を有する、
ことを特徴とする構造体。 - 前記第3の導体のうちの1つの導体の1つの端部は開放端である、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造体。 - 前記第3の導体のうちの前記開放端を含む導体は、当該第3の導体のうちの他の導体と比べて、前記第1の層に近い層に配置される、
ことを特徴とする請求項2に記載の構造体。 - 前記第3の導体のうちの前記開放端を含む導体は、当該第3の導体のうちの他の導体と比べて、前記第2の層に近い層に配置される、
ことを特徴とする請求項2に記載の構造体。 - 前記開放端は、前記第1の導体と前記第2の導体との間に配置される、
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記第3の導体のいずれもが前記第2の導体とは接続されない、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造体。 - 前記第3の導体のうちの1つの導体の1つの端部が前記第2の導体に接続される、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記第3の導体は、いずれも、前記第2の層と前記第1の層との間の層に形成される、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記第3の導体のうちの前記第2の導体に接続される導体は、前記第2の層に形成される、
ことを特徴とする請求項7に記載の構造体。 - 前記第3の導体のうちの2つの導体のそれぞれの1つの端部は前記第2の導体に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造体。 - 前記第4の導体は、前記第3の導体が直列に接続されて1つの線状の導体となるように、当該第3の導体のそれぞれを互いに接続する、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記第4の導体は、前記第3の導体のうちの相異なる2つの導体のそれぞれの端部の1つを、共に、前記第3の導体のうちの別の1つの導体の端部の1つと接続する、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記第3の導体のうちの前記相異なる2つの導体のそれぞれの1つの端部は開放端である、
ことを特徴とする請求項12に記載の構造体。 - 前記第1の層が、前記第3の導体のうちの前記相異なる2つの導体が形成される2つの層の間の層となるように、当該相異なる2つの導体が形成される、
ことを特徴とする請求項12又は13に記載の構造体。 - 前記第3の導体のうちの前記相異なる2つの導体は、それぞれ異なる長さを有する、
ことを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記第3の導体のうちの2つの導体は曲線形状を有し、
当該曲線形状を有する2つの導体は、電流が流れたときに形成される磁界を互いに強めあう方向で配置される、
ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記曲線形状は、スパイラル形状またはメアンダ形状である、
ことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の構造体。 - 少なくとも1つの周波数において電磁波の伝播を遮断する構造体であって、
第1の導体が形成される第1の層と第2の導体が形成される第2の層とを含む基板において、前記第1の層と異なる第3の層に配置される複数の第3の導体と、
前記第1の層および前記第3の層と異なる第4の層に配置される少なくとも1つの第4の導体と、
前記複数の第3の導体のうちの1つの導体の端部の1つを前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体の端部の1つと接続し、前記複数の第3の導体のうちの別の1つの導体の端部の1つを前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体の端部の別の1つと接続する、複数の第5の導体と、
を含むことを特徴とする構造体。 - 前記複数の第3の導体のうちの1つの導体または前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体の、1つの端部は開放端である、
ことを特徴とする請求項18に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体のうちの1つの導体が前記開放端を含む場合、当該複数の第3の導体のうちの当該1つの導体が前記第4の導体より前記第1の層に近い層に配置され、
前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体が前記開放端を含む場合、当該少なくとも1つの第4の導体のうちの当該1つの導体が前記第3の導体より前記第1の層に近い層に配置される、
ことを特徴とする請求項19に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体のうちの1つの導体が前記開放端を含む場合、当該複数の第3の導体のうちの当該1つの導体が前記第4の導体より前記第2の層に近い層に配置され、
前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体が前記開放端を含む場合、当該少なくとも1つの第4の導体のうちの当該1つの導体が前記第3の導体より前記第2の層に近い層に配置される、
ことを特徴とする請求項19に記載の構造体。 - 前記開放端は、前記第1の導体と前記第2の導体との間に配置される、
ことを特徴とする請求項19から21のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体と前記少なくとも1つの第4の導体のいずれもが前記第2の導体とは接続されない、
ことを特徴とする請求項18に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体のうちの1つの導体または前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体の、1つの端部が前記第2の導体に接続される、
ことを特徴とする請求項18から23のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体および前記少なくとも1つの第4の導体は、いずれも、前記第2の層と前記第1の層との間の層に形成される、
ことを特徴とする請求項18から24のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体および前記少なくとも1つの第4の導体のうちの前記第2の導体に接続される導体は、前記第2の層に形成される、
ことを特徴とする請求項24に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体のうちの2つの導体のそれぞれの1つの端部は前記第2の導体に接続される、
ことを特徴とする請求項18に記載の構造体。 - 前記第5の導体は、前記複数の第3の導体と前記少なくとも1つの第4の導体が交互かつ直列に接続されて1つの線状の導体となるように、当該複数の第3の導体と前記少なくとも1つの第4の導体とを接続する、
ことを特徴とする請求項18から27のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記1つの線状の導体はヘリカル形状を有する、
ことを特徴とする請求項28に記載の構造体。 - 前記第5の導体は、前記複数の第3の導体のうちの相異なる2つの導体のそれぞれの端部の1つを、共に、前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体の端部の1つと接続する、
ことを特徴とする請求項18から27のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体のうちの前記相異なる2つの導体は、共に接続される前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体の端部の1つを除いて導通しない、
ことを特徴とする請求項30に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体のうちの前記相異なる2つの導体の少なくともいずれかは、その端部が開放端であり、又は、さらに前記少なくとも1つの第4の導体のうちの別の1つの導体を含む導体と接続され、当該少なくとも1つの第4の導体のうちの当該別の1つの導体を含む導体は開放端を含む、
ことを特徴とする請求項31に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体のうちの前記相異なる2つの導体は、前記少なくとも1つの第4の導体のうちの1つの導体の端部の1つと接続される端部から、それぞれの導体における開放端またはそれぞれの導体に接続される導体の開放端までの長さが相異なる、
ことを特徴とする請求項32に記載の構造体。 - 前記複数の第3の導体と前記少なくとも1つの第4の導体のうちの少なくとも1つの導体は曲線形状を有する、
ことを特徴とする請求項18から33のいずれか1項に記載の構造体。 - 前記曲線形状は、スパイラル形状またはメアンダ形状である、
ことを特徴とする請求項34に記載の構造体。 - 前記第5の導体は、前記複数の第3の導体と前記少なくとも1つの第4の導体とを、それらの少なくとも一部において電流が流れたときに形成される磁界を互いに強めあうように接続する、
ことを特徴とする請求項18から35のいずれか1項に記載の構造体。 - 信号線を形成する第1の導体と、
グランドを形成する第2の導体と、
請求項1から36のいずれか1項に記載の構造体と
を含むことを特徴とする電子回路。 - 前記第1の導体に沿って配置される複数の前記構造体を含み、
複数の前記構造体は、複数の前記構造体のうちの1つの構造体と別の1つの構造体との距離が、遮断する周波数における電磁波の電気長の1/4となる位置に配置される、
ことを特徴とする請求項37に記載の電子回路。 - 前記第1の導体は、伝送線路または平板状の導体である、
ことを特徴とする請求項37又は38に記載の電子回路。
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