JP2016136477A - 電磁引き外し装置および回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ始動電流領域での動作時間が従来に比べて遅く、低過電流領域及び短絡電流領域での動作時間が従来と同等である、引き外し装置および回路遮断器を提供する。
【解決手段】感温磁性体で構成される磁気回路を利用し、プランジャをシリンダの底部側にひきつけることで、モータ始動電流領域での動作時間を遅延させる。
【選択図】図1
【解決手段】感温磁性体で構成される磁気回路を利用し、プランジャをシリンダの底部側にひきつけることで、モータ始動電流領域での動作時間を遅延させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電磁引き外し装置および回路遮断器に関する。
従来より、時延引外し要素としてオイルダッシュポット付き電磁石を用いた回路遮断器がある。(例えば、特許文献1を参照)。
即ち、電磁コイルに過電流が流れると磁性体であるプランジャが制動ばね(特許文献1の「ばね53」に相当)のばね力に打ち勝ってポールヘッド側に動く。そして、ポールヘッドに接近するとプランジャの磁束量が大きくなり、磁性体であるアマチュア(特許文献1の「操作棒62a」に相当)はポールヘッド側により強く吸引される。そして、アマチュアは回転運動し、配線用遮断器のラッチを外す。ラッチが外れることで、回路遮断器はトリップする。
オイルダッシュポット付き電磁石では、シリンダ内の制動油の粘性抵抗によるプランジャの制動を利用して反限時特性が得られる。一方、非常に大きな電流が流れると磁束が増大するため、プランジャがほとんど動かない状態でもアマチュアは瞬時に吸引され、回路遮断器はトリップする。
従来のモータに比べ、近年のトップランナーモータは、始動電流が大きい。従って、現行の回路遮断器では始動時に誤動作する可能性がある。そのため、モータ始動電流領域での動作時間を遅延させる必要がある。即ち、始動電流領域(定格電流に対し、6〜8倍程度)での動作時間を従来に比べて遅くし、低過電流領域(定格電流に対し、1.25〜2倍程度)及び短絡電流領域(定格電流の約15倍以上)での動作時間を従来と同等にする必要がある。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであって、始動電流領域での動作時間が従来に比べて遅く、低過電流領域及び短絡電流領域での動作時間が従来と同等である、引き外し装置および回路遮断器を提供することを目的とする。
本発明の電磁引き外し装置は、有底円筒状の非磁性材からなるシリンダと、磁性体からなり、前記シリンダ内部に設けられたプランジャと、前記プランジャを前記シリンダの底部となる後端側に向けて押す制動ばねと、磁性体からなり前記シリンダの前端側の開口を密閉するポールヘッドと、前記シリンダを巻くように設けられた電磁コイルと磁性体からなり、前記電磁コイルの外側に設けられ、前記シリンダの軸方向と平行に配置された平行片と、前記シリンダに向かって延びる直角片とを有するヨークと、磁性体からなり、前記ポールヘッド側へ回転運動できるような形で、前記ヨークに接続されているアマチュアと、を備え、永久磁石からなり、前記プランジャの底部側に設けられ、前記プランジャに対して、前記シリンダ底側に向かう方向の磁気吸引力を与える吸引磁石と、前記プランジャ及び前記吸引磁石の近傍に設けられ、キュリー温度付近で磁気特性が大きく変化する感温
磁性体とを有し、該感温磁性体が温度上昇することで非磁性になったときに、前記磁気吸引力が低下することを特徴とする。
磁性体とを有し、該感温磁性体が温度上昇することで非磁性になったときに、前記磁気吸引力が低下することを特徴とする。
本発明の回路遮断器は、上記電磁引き外しを備えたことを特徴とする。
本発明では、始動電流領域での動作時間が従来に比べて遅く、低過電流領域及び短絡電流領域での動作時間が従来と同等である、電磁引き外し装置および回路遮断器を提供することができる。
(実施形態1)
以下、実施形態1に係る電磁引き外し装置100について、図1、図2を用いて説明する。
<構成>
図1は、実施形態1に係る電磁引き外し装置100の構成図である。図1に示すように、電磁引き外し装置100は、有底円筒状の非磁性材からなるシリンダ1と、シリンダ1の内部に設けられたプランジャ2と、プランジャ2をシリンダ1の底部向きに押す制動ばね3と、シリンダ1を密閉するポールヘッド4と、シリンダ1を巻くように設けられた電磁コイル5と、略L字型の磁性体からなるヨーク6と、磁性体からなりポールヘッド4側へ回転運動可能なアマチュア7とからなる。
以下、実施形態1に係る電磁引き外し装置100について、図1、図2を用いて説明する。
<構成>
図1は、実施形態1に係る電磁引き外し装置100の構成図である。図1に示すように、電磁引き外し装置100は、有底円筒状の非磁性材からなるシリンダ1と、シリンダ1の内部に設けられたプランジャ2と、プランジャ2をシリンダ1の底部向きに押す制動ばね3と、シリンダ1を密閉するポールヘッド4と、シリンダ1を巻くように設けられた電磁コイル5と、略L字型の磁性体からなるヨーク6と、磁性体からなりポールヘッド4側へ回転運動可能なアマチュア7とからなる。
プランジャ2は断面が略円形である略軸対称形状であり、制動ばね3の一端が接触する径が太い部分(太径部2a)と、制動ばね3の内径より径が細い突出部2bとからなる。突出部2bは、制動ばね3の内側に入り込む構成になっている。
シリンダ1の底部と反対側は、ポールヘッド4が設けられ、プランジャ2と制動ばね3は、シリンダ1とポールヘッド4が囲む空間に収納される。通常、シリンダ1とポールヘッド4が囲む空間は、密閉状態であり、オイルなどの液体が充填されているが、本発明は、液体が充填されていない構成も含むものである。
ヨーク6は、略L字型の磁性体からなり、シリンダ1の軸に対して平行に配置された平行片6aとシリンダ1の軸に対して直角方向に延びる直角片6bを有する。また、直角片6bはプランジャ2側に延びており、シリンダ1に接続されている。なお、本発明では、ヨーク6は後述するようにプランジャ2と磁路を形成するように配置されていればよく、シリンダ1に必ずしも固定されていなくてもよい。
電磁コイル5は、プランジャ2とヨーク6に挟まれる形で、シリンダ1を巻くように設
けられている。また、電磁コイル5は、主電路11に接続されている。実施形態1では、電磁コイル5と主電路11は同一部材で一体構成されている。なお、本発明では、電磁コイル5と主電路11が別部材であり、電気的に接続された構成であってもよい。
けられている。また、電磁コイル5は、主電路11に接続されている。実施形態1では、電磁コイル5と主電路11は同一部材で一体構成されている。なお、本発明では、電磁コイル5と主電路11が別部材であり、電気的に接続された構成であってもよい。
アマチュア7は、通常、磁性体からなる。アマチュア7は、ポールヘッド4側へ回転運動できるような形で、ヨーク6の平行片6aに接続されている。
吸引磁石8は、永久磁石からなり、シリンダ1の底部側に設けられている。吸引磁石8は、プランジャ2の軸方向と平行な方向(図1の図中の矢印で示した方向)に磁化されており、プランジャ2を磁気吸引することで、プランジャ2に対して、シリンダ1の底側に向かう方向の磁気吸引力を与える。
感温磁性体9は、シリンダ1の底部と吸引磁石8との間に設けられている。感温磁性体9は、使用温度の下限温度T1と上限温度T2との間にキュリー温度を持ち、かつキュリー温度近傍でその磁気特性(透磁率、磁束密度、保磁力など)が急変するものである。即ち、感温磁性体9は、キュリー温度以下の場合は、磁気的に磁性体としての特性を持ち、キュリー温度以上の場合は、非磁性体になるものである。
図1に示すように、感温磁性体9は、主電路11に直接接続されており、主電路に流れる電流が感温磁性体9に流れるようになっている。なお、本発明では、感温磁性体9は、非金属などの絶縁部材を介して主電路11に接続されていてもよい。また、本発明では、感温磁性体9は、必ずしも主電路11に接続されていなくてもよい。即ち、感温磁性体9と、主電路11または電磁コイル5との間に隙間があってもよく、主電路11や電磁コイル5の通電時に発生する熱によって感温磁性体9が加熱されるように、感温磁性体9が、主電路11や電磁コイル5の近傍に配置される構成であってもよい。
補助ヨーク10は、磁性体で形成されており、吸引磁石8に対して感温磁性体9と反対側に設けられている。補助ヨーク10は、プランジャ2に作用する吸引磁石8の吸引力を強めるために設けるものであり、本発明では、補助ヨークを有しない構成であってもよい。
<動作>
以下、電磁コイル5に流れる電流が低過電流領域の場合における実施形態1に係る電磁引き外し装置100の動作を図1、図2に基づいて説明する。
<動作>
以下、電磁コイル5に流れる電流が低過電流領域の場合における実施形態1に係る電磁引き外し装置100の動作を図1、図2に基づいて説明する。
電磁コイル5に電流が流れると、磁束が形成される。磁束は、ポールヘッド4とアマチュア7とヨーク6とプランジャ2とによって形成される磁路を通過する。図1に示すように、ポールヘッド4とプランジャ2の突出部2bとの間にはギャップが形成されているので、ポールヘッド4とプランジャ2との間には磁気吸引力が働く。即ち、プランジャ2には、ポールヘッド4側に移動する方向の力が働く。
プランジャ2に働く磁気吸引力が、制動ばね3がプランジャ2を押す力より大きくなると、プランジャ2はポールヘッド4側に移動し始める。プランジャ2の移動に伴い、ポールヘッド4とプランジャ2(突出部2b)の間のギャップは小さくなる。ギャップが小さくなれば、ポールヘッド4とアマチュア7とヨーク6、プランジャ2とによって形成される磁気回路の抵抗は小さくなるので、磁束は大きくなる。
磁束が大きくなることで、更にプランジャ2に働く磁気吸引力が大きくなり、ポールヘッド4とプランジャ2の間のギャップが更に小さくなる。以上の繰り返しによりギャップは徐々に小さくなっていくとともに、磁束は大きくなっていく。低過電流領域の場合は、プランジャ2の突出部2bがポールヘッド4と接触又は近接する位置にまで達すると、ア
マチュア7にもポールヘッド4側に向かう大きな吸引力が働き、アマチュア7は回転運動し、ポールヘッド4側に吸着される。回路遮断器の機構部のラッチ50(図6参照)がアマチュア7によって押されると、回路遮断器は動作する。
マチュア7にもポールヘッド4側に向かう大きな吸引力が働き、アマチュア7は回転運動し、ポールヘッド4側に吸着される。回路遮断器の機構部のラッチ50(図6参照)がアマチュア7によって押されると、回路遮断器は動作する。
以下、電磁コイル5に流れる電流が始動電流領域の場合における実施形態1に係る電磁引き外し装置100の動作を説明する。
電磁コイル5に電流が流れると、磁束が形成される。磁束は、ポールヘッド4とアマチュア7とヨーク6とプランジャ2とによって形成される磁路を通過する。ポールヘッド4とプランジャ2との間、及びアマチュア7とポールヘッド4との間には、それぞれギャップが形成されている。従って、電磁コイル5に電流が流れると、磁気吸引力により、プランジャ2及びアマチュア7には、ポールヘッド4側に移動する方向の力が働く。
低過電流領域の場合に比べ、始動電流領域の場合は、電磁コイル5に流れる電流が大きいので、より大きな磁束が得られる。即ち、ポールヘッド4とプランジャ2との間のギャップがある程度小さくなれば、アマチュア7はポールヘッド4側に移動し始める。始動電流領域の場合、ポールヘッド4とプランジャ2との間のギャップが、無通電の場合のギャップの約70%になった場合、アマチュア7は回路遮断器の機構部のラッチ50(図6参照)を押し、回路遮断器は動作する。
以下、電磁コイル5に流れる電流が短絡電流領域の場合における実施形態1に係る電磁引き外し装置100の動作を説明する。
電磁コイル5に流れる電流が短絡電流領域の場合は、ポールヘッド4とプランジャ2との間のギャップが小さくならなくとも大きな磁束が得られ、通電開始から比較的短い時間で、アマチュア7は回転運動し、ポールヘッド4側に吸着される。一方、プランジャ2は、シリンダ1内部に存在する流体の粘性の影響で、アマチュア7ほど短い時間では動作することはできない。従って、アマチュア7が回転運動し、ポールヘッド4側に吸着されたときには、プランジャ2は、図1に示すように、まだシリンダ1の底側に停留している状態になっている。
<作用>
以下、実施形態1の吸引磁石8、感温磁性体9の作用について述べる。
<作用>
以下、実施形態1の吸引磁石8、感温磁性体9の作用について述べる。
過電流が流れる前は、電磁コイル5、主電路11、感温磁性体9に流れる電流が小さく、感温磁性体9はキュリー温度以下である。従って、このとき感温磁性体9は磁性体としての性質を有する。従って、吸引磁石8の磁束は、図1の破線に示すように、感温磁性体9を通過し、プランジャ2のシリンダ1底部側を通過し、吸引磁石8に戻る。従って、プランジャ2には吸引磁石8側へ向かう吸引力が働いている。
過電流が流れると、電磁コイル5、主電路11からの伝導熱や輻射熱、感温磁性体9のジュール発熱が原因で、感温磁性体9の温度は上昇し、感温磁性体9はキュリー温度以上になる。このとき感温磁性体9は非磁性体としての性質を有する。従って、吸引磁石8の磁束は、図2の破線に示すように、感温磁性体9から吸引磁石8に戻る。従って、プランジャ2には吸引磁石8側へ向かう吸引力は、ほとんど働かない。
<効果>
以下、実施形態1の電磁引き外し装置の効果について述べる。比較例となる電磁引き外し装置は、吸引磁石8、感温磁性体9、補助ヨーク10を有しないものである。
<効果>
以下、実施形態1の電磁引き外し装置の効果について述べる。比較例となる電磁引き外し装置は、吸引磁石8、感温磁性体9、補助ヨーク10を有しないものである。
低過電流領域では、通電開始から10秒程度(定格電流に対し、2倍程度の通電の場合)〜30秒程度(定格電流に対し、1.25倍程度の通電の場合)で、感温磁性体9はキ
ュリー温度以上になる。従って、この時点で感温磁性体9は非磁性体としての性質を有することとなり、プランジャ2には吸引磁石8側へ向かう吸引力は、ほとんど働かなくなる。
ュリー温度以上になる。従って、この時点で感温磁性体9は非磁性体としての性質を有することとなり、プランジャ2には吸引磁石8側へ向かう吸引力は、ほとんど働かなくなる。
従って、感温磁性体9がキュリー温度以上になった時点以降は、吸引磁石8、感温磁性体9、補助ヨーク10を有しない比較例の電磁引き外し装置と同じ時延特性となる。
一方、比較例の電磁引き外し装置を搭載したブレーカは、通電開始から1分程度(定格電流に対し、2倍程度の通電の場合)〜6分程度(定格電流に対し、1.25倍程度の通電の場合)でトリップ動作する。
従って、実施形態1の電磁引き外し装置を搭載したブレーカの場合は、感温磁性体9は非磁性体としての性質を有することとなるまでの時間を考慮すると、通電開始から1分10秒程度(定格電流に対し、2倍程度の通電の場合)〜6分30秒程度(定格電流に対し、1.25倍程度の通電の場合)でトリップ動作することになる。
すなわち、実施形態1の電磁引き外し装置を搭載したブレーカの場合は、比較例の電磁引き外し装置の場合に比べ、低過電流領域での動作時間は10%程度遅くなるものの、ほぼ同等の動作時間が得られることになる。
始動電流領域では、通電開始から3秒程度(定格電流に対し、8倍程度の通電の場合)〜5秒程度(定格電流に対し、6倍程度の通電の場合)で、感温磁性体9はキュリー温度以上になる。従って、この時点で感温磁性体9は非磁性体としての性質を有することとなり、プランジャ2には吸引磁石8側へ向かう吸引力は、ほとんど働かなくなる。従って、感温磁性体9がキュリー温度以上になった時点以降は、吸引磁石8、感温磁性体9を有しない比較例の電磁引き外し装置と同じ時延特性となる。
一方、比較例の電磁引き外し装置を搭載したブレーカは、通電開始から3秒程度(定格電流に対し、8倍程度の通電の場合)〜7秒程度(定格電流に対し、6倍程度の通電の場合)でトリップ動作する。
従って、実施形態1の電磁引き外し装置を搭載したブレーカは、通電開始から6秒程度(定格電流に対し、8倍程度の通電の場合)〜12秒程度(定格電流に対し、6倍程度の通電の場合)でトリップ動作することになる。
従って、比較例の電磁引き外し装置の場合に比べ、実施形態1の電磁引き外し装置を搭載したブレーカの場合は、始動電流領域での動作時間は200%程度となり遅くなる。
短絡電流領域では、電流が非常に大きいので、電磁コイル5によって発生する磁束は非常に大きい。従って、アマチュア7に作用する磁気吸引力は、ヨーク6とプランジャ2との距離には依存しない。従って、実施形態1の電磁引き外し装置を回路遮断器に搭載した場合、短絡電流領域では、回路遮断器の動作時間は、比較例と同等になる。
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る電磁引き外し装置について、図3を用いて説明する。
<構成>
以下、実施形態2に係る電磁引き外し装置の構成について説明する。なお、実施形態1と同一の構成要素については、その説明を割愛する。
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る電磁引き外し装置について、図3を用いて説明する。
<構成>
以下、実施形態2に係る電磁引き外し装置の構成について説明する。なお、実施形態1と同一の構成要素については、その説明を割愛する。
吸引磁石8は、永久磁石からなり、シリンダ1の底部側に設けられている。吸引磁石8は、磁束の向きがプランジャ2の軸方向に対して直角になるように磁化されている。すな
わち、図3(a)の図中の矢印に示された方向に磁化されている。
わち、図3(a)の図中の矢印に示された方向に磁化されている。
図3に示すように、感温磁性体9は、主電路11に直接接続されており、主電路11に流れる電流が感温磁性体9に流れるようになっている。なお、本発明では、感温磁性体9は、非金属などの絶縁部材を介して主電路11に接続されていてもよい。また、本発明では、感温磁性体9は、必ずしも主電路11に接続されていなくてもよい。即ち、感温磁性体9と主電路11や電磁コイル5との間に隙間があっても良く、主電路11や電磁コイル5の通電時に発生する熱によって感温磁性体9が加熱されるように、感温磁性体9が、主電路11や電磁コイル5の近傍に配置される構成であってもよい。
補足ヨーク13は、磁性体からなり、感温磁性体9に対向する位置に設けられている。シリンダ1の底部と吸引磁石8は、補足ヨーク13と感温磁性体9との間に挟まれるように配置されており、吸引磁石8、補足ヨーク13、プランジャ2の太径部2aと感温磁性体9によって、閉磁路が形成される。
<動作>
実施形態1の場合と同様なので、割愛する。
<作用>
以下、実施形態1の吸引磁石8、感温磁性体9の作用について述べる。
<動作>
実施形態1の場合と同様なので、割愛する。
<作用>
以下、実施形態1の吸引磁石8、感温磁性体9の作用について述べる。
過電流が流れる前は、電磁コイル5、主電路11、感温磁性体9に流れる電流が小さく、感温磁性体9はキュリー温度以下である。従って、このとき感温磁性体9は磁性体としての性質を有する。従って、吸引磁石8の磁束は、図3(a)の破線に示すように、補足ヨーク13、プランジャ2のシリンダ1底部側、感温磁性体9を通過し、吸引磁石8に戻る。従って、プランジャ2には吸引磁石8側へ向かう吸引力が働いている。
過電流が流れると、電磁コイル5、主電路11からの伝導熱や輻射熱、感温磁性体9のジュール発熱が原因で、感温磁性体9の温度は上昇し、感温磁性体9はキュリー温度以上になる。このとき感温磁性体9は非磁性体としての性質を有する。感温磁性体9が非磁性体になれば、感温磁性体9部分には磁束が流れ難くなる。従って、吸引磁石8の磁束は、図3(b)の破線に示すように、補足ヨーク13から吸引磁石8に戻る。従って、プランジャ2には吸引磁石8側へ向かう吸引力は、ほとんど働かなくなる。
<効果>
実施形態1の場合と同様であるので詳細は割愛する。
<効果>
実施形態1の場合と同様であるので詳細は割愛する。
比較例の電磁引き外し装置の場合に比べ、実施形態1の電磁引き外し装置のを搭載したブレーカの場合は、低過電流領域での動作時間は10%程度遅くなるものの、ほぼ同等の動作時間が得られる。
始動電流領域では、比較例の電磁引き外し装置の場合に比べ、実施形態1の電磁引き外し装置を搭載したブレーカの場合は、動作時間は200%程度となり遅くなる。
短絡電流領域では、アマチュア7に作用する磁気吸引力は、ヨーク6とプランジャ2との距離には依存しないので、実施形態2の電磁引き外し装置を回路遮断器に搭載した場合でも、回路遮断器の動作時間は、比較例と同等になる。
(実施形態3)
以下、実施形態3に係る電磁引き外し装置について、図4を用いて説明する。
(実施形態3)
以下、実施形態3に係る電磁引き外し装置について、図4を用いて説明する。
以下、実施形態3に係る電磁引き外し装置の構成について説明する。なお、実施形態2と同一の構成要素については、その説明を割愛する。
実施形態3では、実施形態2の補足ヨーク13の代わりに、感温磁性体9が配置されている。つまり、対向する一対の感温磁性体9を有する構成となっている。
図4に示すように、感温磁性体9は、主電路11に直接接続されており、主電路11に流れる電流が感温磁性体9に流れるようになっている。なお、本発明では、感温磁性体9は、非金属などの絶縁部材を介して主電路11に接続されていてもよい。また、本発明では、感温磁性体9は、必ずしも主電路11に接続されていなくてもよい。即ち、感温磁性体9と主電路11や電磁コイル5との間に隙間があっても良く、主電路11や電磁コイル5の通電時に発生する熱によって感温磁性体9が加熱されるように、感温磁性体9が、主電路11や電磁コイル5の近傍に配置される構成であってもよい。
シリンダ1の底部と吸引磁石8は、一対の感温磁性体9との間に挟まれるように配置されており、吸引磁石8、プランジャ2の太径部2aと感温磁性体9によって、閉磁路が形成される。
動作、作用、効果は、実施形態2の場合と同等なので、割愛する。
(実施形態4)
以下、実施形態4に係る電磁引き外し装置について、図5を用いて説明する。
(実施形態4)
以下、実施形態4に係る電磁引き外し装置について、図5を用いて説明する。
実施形態4は、実施形態1の構成に加え、プランジャ2とシリンダ1の底部との間に弾性体12を設けたものである。弾性体12を設けることで、実施形態1〜3で述べた効果に加え、プランジャ2がシリンダ1の底部に衝突することで生じるうなり音の発生を抑制することができる。
なお、吸引磁石8がプランジャ2を吸引する力を強くするためには、弾性体12は軟磁性材料であることが好ましい。
また、本発明の電磁引き外し装置は、実施例2、3の構成に弾性体12を設けるものであってもよい。
(実施形態5)
図6に実施形態1に係る電磁引き外し装置100を搭載した回路遮断器の構成図を示す。ハンドル52を操作することで、接点53は閉じ、閉路状態になる。過電流が流れると、アマチュア7がプランジャ2側に移動し、アマチュア7はラッチ50を押す。ラッチ50が押されることで、メカ51は動作し、接点53が開極する。
(実施形態5)
図6に実施形態1に係る電磁引き外し装置100を搭載した回路遮断器の構成図を示す。ハンドル52を操作することで、接点53は閉じ、閉路状態になる。過電流が流れると、アマチュア7がプランジャ2側に移動し、アマチュア7はラッチ50を押す。ラッチ50が押されることで、メカ51は動作し、接点53が開極する。
なお、本発明の回路遮断器は、実施例2〜4の電磁引き外し装置を搭載した回路遮断器であってもよい。
(結び)
以上のように、本発明における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
(結び)
以上のように、本発明における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施形態は、本発明における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
1 シリンダ
2 プランジャ
2a 太径部
2b 突出部
3 制動ばね
4 ポールヘッド
5 電磁コイル
6 ヨーク
6a 平行片
6b 直角片
7 アマチュア
8 吸引磁石
9 感温磁性体
10 補助ヨーク
11 主電路
12 弾性体
13 補足ヨーク
50 ラッチ
51 メカ
52 ハンドル
53 接点
100 電磁引き外し装置
2 プランジャ
2a 太径部
2b 突出部
3 制動ばね
4 ポールヘッド
5 電磁コイル
6 ヨーク
6a 平行片
6b 直角片
7 アマチュア
8 吸引磁石
9 感温磁性体
10 補助ヨーク
11 主電路
12 弾性体
13 補足ヨーク
50 ラッチ
51 メカ
52 ハンドル
53 接点
100 電磁引き外し装置
Claims (9)
- 有底円筒状の非磁性材からなるシリンダと、
磁性体からなり、前記シリンダ内部に設けられたプランジャと、
前記プランジャを前記シリンダの底部となる後端側に向けて押す制動ばねと、
磁性体からなり前記シリンダの前端側の開口を密閉するポールヘッドと、
前記シリンダを巻くように設けられた電磁コイルと
磁性体からなり、前記電磁コイルの外側に設けられ、前記シリンダの軸方向と平行に配置された平行片と、前記シリンダに向かって延びる直角片とを有するヨークと、
磁性体からなり、前記ポールヘッド側へ回転運動できるような形で、前記ヨークに接続されているアマチュアと、を備え、
永久磁石からなり、前記プランジャの底部側に設けられ、前記プランジャに対して、前記シリンダ底側に向かう方向の磁気吸引力を与える吸引磁石と、
前記プランジャ及び前記吸引磁石の近傍に設けられ、キュリー温度付近で磁気特性が大きく変化する感温磁性体とを有し、
該感温磁性体が温度上昇することで非磁性になったときに、前記磁気吸引力が低下することを特徴とする電磁引き外し装置。 - 前記感温磁性体が、
前記電磁コイルと
前記電磁コイルに電流を供給する主電路の
少なくともいずれか一方の近傍に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電磁引き外し装置。 - 前記感温磁性体が、
前記電磁コイル又は、前記主電路に電気的に接続されたことを特徴とする請求項2に記載の電磁引き外し装置。 - 前記感温磁性体が、前記シリンダの底面と前記吸引磁石との間に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁引き外し装置。
- 磁性体からなる補足ヨークを有し、
前記吸引磁石と前記補足ヨークと前記プランジャと前記感温磁性体とによって閉磁路が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁引き外し装置。 - 複数の前記感温磁性体を備え、
前記吸引磁石と前記プランジャと前記感温磁性体とによって閉磁路が形成され、
前記感温磁性体の少なくとも一つが、前記主電路の通電時に温度上昇するように配置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁引き外し装置。 - 前記シリンダの底部と前記プランジャとの間に弾性体が設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁引き外し装置。
- 前記弾性体が軟磁性材料であることを特徴とする請求項7に記載の電磁引き外し装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電磁引き外し装置を備えた回路遮断器。
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| JP2015011261A JP2016136477A (ja) | 2015-01-23 | 2015-01-23 | 電磁引き外し装置および回路遮断器 |
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|---|---|---|---|---|
| JP2022049446A (ja) * | 2020-09-16 | 2022-03-29 | 富士電機機器制御株式会社 | 過電流スイッチ及びこの過電流スイッチを備えた回路遮断器 |
| JP2022068759A (ja) * | 2020-10-22 | 2022-05-10 | 富士電機機器制御株式会社 | 過電流スイッチ及びこの過電流スイッチを備えた電子式回路遮断器 |
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-
2015
- 2015-01-23 JP JP2015011261A patent/JP2016136477A/ja active Pending
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