JP2016138070A - Glp−1分泌促進剤 - Google Patents

Glp−1分泌促進剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2016138070A
JP2016138070A JP2015014654A JP2015014654A JP2016138070A JP 2016138070 A JP2016138070 A JP 2016138070A JP 2015014654 A JP2015014654 A JP 2015014654A JP 2015014654 A JP2015014654 A JP 2015014654A JP 2016138070 A JP2016138070 A JP 2016138070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glp
secretion
honeysuckle
sodium
examples
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015014654A
Other languages
English (en)
Inventor
翠 野渕
Midori Nobuchi
翠 野渕
洋輔 下条
Yosuke Shimojo
洋輔 下条
健太郎 位上
Kentaro Ikami
健太郎 位上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagase and Co Ltd
Original Assignee
Nagase and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagase and Co Ltd filed Critical Nagase and Co Ltd
Priority to JP2015014654A priority Critical patent/JP2016138070A/ja
Publication of JP2016138070A publication Critical patent/JP2016138070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

【課題】効果的なGLP−1分泌促進作用を有し、食生活の中で容易に取り入れることができるGLP−1分泌促進剤を提供することを課題とする。【解決手段】ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物を含有することを特徴とするGLP−1分泌促進剤。【選択図】なし

Description

本発明は、ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物を含有することを特徴とするGLP−1分泌促進剤に関する。
インクレチンとは、食事摂取に伴い消化管から分泌され、膵臓のランゲルハンス島β細胞(膵β細胞)に作用してインスリン分泌を促進するホルモンの総称である。これまでに、GIP(glucose-dependent insulinotropic polypeptyide)とGLP−1(glucagon-like peptide-1)の2種のホルモンがインクレチンとして機能することが確認されている。GIPは上部小腸に存在するK細胞から、GLP−1は、下部小腸に存在するL細胞から食事摂取に応じて分泌され、膵β細胞からのインスリン分泌を促進し、食後の血糖値上昇を抑えることで血糖を一定に保つ役割を果たしている。一方で、分泌されたインクレチンは、体内でジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP−4)によって速やかに不活性化され、その半減期は数分から10分程度とごく短いものであることも知られている。以上のことから、2型糖尿病の治療を目的として、GLP−1受容体作動薬(例えば、リラグルチド)、及びDPP−4阻害薬(例えば、シタグリプチン)が開発されている。
また、GLP−1はインクレチン作用以外に、膵α細胞からのグルカゴン分泌の抑制、中枢神経系での食欲抑制、胃排泄の遅延にも作用を及ぼすことが明らかにされている(非特許文献1)。さらに、GLP−1受容体が膵β細胞以外にも腎臓など体内の多くの臓器や組織で発現していることから、GLP−1は上記以外にも多様な生理作用を有すると考えられ、例えば、GLP−1による血圧降下作用もヒトおよびラットを用いた試験で明らかにされており、GLP−1受容体作動薬が尿へのナトリウム排泄を促進し、アンジオテンシンIIによる血圧上昇も抑制することが見出されている(非特許文献2)。その他、GLP−1は動脈硬化症の抑制や骨強度の維持、末梢概日リズムの調節等への寄与も期待されている(非特許文献3、4及び5)。従って、GLP−1は、糖代謝の恒常性や耐糖能の維持だけでなく生体内の様々な恒常性、及び生活習慣病の予防、改善又は治療のために重要であると考えられている。
これまでに、GLP−1の分泌促進又は分解阻害を目的とした2型糖尿病患者に対する治療薬が開発されている。しかしながら、糖尿病や高血圧、動脈硬化症等の様々な生活習慣病の予防、改善又は治療には、食生活の改善が必須であり、食事及び食品を通してGLP−1の活性を維持及び向上することが重要であると考えられている。植物抽出物やその成分によるGLP−1分泌促進作用について、いくつか報告されている(例えば、特許文献2、3及び4)。
一方、ハニーサックル(和名:スイカズラ、別名:ニンドウ、学名:Lonicera japonica Thunb)は、スイカズラ科スイカズラ属の落葉蔓性木本であり、アルカネット(学名:Alkanna tinctoria)は、ムラサキ科アルカンナ属の多年草であるが、これらの植物及びその処理物のGLP−1分泌に対する作用は、これまでに知られていない。
特開2010−132625号公報 特開2012−131742号公報 特開2013−63956号公報 特開2012−63957号公報
月刊糖尿病 Vol. 1, No.2, 2009/7 Biochemical and Biophysical Research Communications 380, 44-49 (2009) PLoS One 8 (8), e70933 (2013) Journal of Endocrinology 219, 59-68 (2013) PLoS One 8 (11), e81119 (2013)
本発明は、上記現状に鑑み、より効果的なGLP−1の分泌促進作用を有し、食生活の中で容易に取り入れられるGLP−1分泌促進剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物が、GLP−1分泌促進作用を有することを見出した。本発明者らは、上記以外にも下記するように種々の新知見を得て、さらに鋭意検討を重ねて本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下のGLP−1分泌促進剤等に関する。
[1]ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物を含有することを特徴とするGLP−1分泌促進剤。
[2]他のGLP−1分泌促進物質をさらに含有することを特徴とする前記[1]に記載のGLP−1分泌促進剤。
[3]他のGLP−1分泌促進物質が、ラベンダー、ローマン・カモミール、アーティチョーク、ホワイトマスタード、カルダモン、ダイダイ、カンゾウ、オタネニンジン、ユズ及びそれらの処理物、ヘスペリジン、ナリンゲニン、エリオジクチオール並びにアスコルビン酸からなる群から選択される少なくとも1以上であることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載のGLP−1分泌促進剤。
[4]医薬品である前記[1]〜[3]のいずれか一項に記載のGLP−1分泌促進剤。
[5]血糖降下剤、血圧降下剤又は糖尿病予防剤である前記[1]〜[4]のいずれか一項に記載のGLP−1分泌促進剤。
本発明によれば、GLP−1分泌を効果的に促進することができる。
また、本発明のGLP−1分泌促進剤は、糖尿病、高血圧、動脈硬化症等の様々な生活習慣病の予防、改善又は治療のために使用することができ、食事等の日常生活の中で、GLP−1の活性を維持及び向上することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のGLP−1分泌促進剤は、ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物を含有することを特徴とする。
本発明において、GLP−1分泌促進剤とは、GLP−1の分泌を促進する効果を有する剤をいう。
本発明において使用されるハニーサックルもしくはアルカネットとしては、特に限定されないが、通常は、従来公知の取得方法により得られるものをそのまま使用することができる。また、ハニーサックルもしくはアルカネットとしては、天然品、栽培品を支障なく本発明で使用することができる
本発明において使用されるハニーサックルもしくはアルカネットの部位は、特に限定されず、どの部位でも使用することができる。例えば、花、根、種、茎、葉、果実、全草等が挙げられ、これらは1種又は2種以上を使用することができる。
ハニーサックルの部位は、好ましくは、花、葉、茎、種等であり、より好ましくは、花、葉、茎等である。また、アルカネットの部位は、好ましくは根、葉、茎、花、種等であり、より好ましくは根、葉、茎等である。
本発明において使用されるハニーサックルもしくはアルカネットの処理物としては、特に限定されないが、例えば、従来公知の方法により得られるものを、水洗いしただけのもの、水洗いしてさらに乾燥したもの、水洗いして蒸した後乾燥したもの、それらを任意の大きさに裁断、粉砕、ペースト状化又は発酵したもの等を使用することができる。
前記乾燥方法、裁断方法、粉砕方法、抽出方法、ペースト化方法、発酵方法としては、従来公知の方法を使用することができる。
本発明において使用されるハニーサックルもしくはアルカネットの処理物としては、ハニーサックルもしくはアルカネットの溶媒抽出物が好ましい。
該抽出溶媒としては、特に限定されないが、例えば、蒸留水、イオン交換水、生理食塩水等の水、有機溶媒等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を組合せて使用することができる。
前記有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、t−ブタノール等の低級アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール;アセトン等のケトン類;酢酸エチルエステル等のエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を組合せて使用することができる。
前記抽出溶媒は、好ましくは、水、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール等であり、より好ましくは、水、エタノール等である。
ハニーサックルもしくはアルカネットの溶媒抽出物の製造方法は、特に限定されず、植物の溶媒抽出物の製造において使用される従来公知の方法に従ってよい。
ハニーサックルもしくはアルカネットの溶媒抽出物の製造において、ハニーサックルもしくはアルカネットと抽出溶媒の配合割合は、特に限定されないが、例えば、ハニーサックルもしくはアルカネット/抽出溶媒の重量比が、好ましくは約1/2〜1/100、より好ましくは約1/2〜1/50、さらに好ましくは約1/5〜1/20となるように混合することが好ましい。
ハニーサックルもしくはアルカネットの溶媒抽出物は、例えば、ハニーサックルもしくはアルカネットと抽出溶媒との混合物を、常温又は加熱した状態で、撹拌又は静置する処理を行うことにより、得ることができる。
前記処理温度は、前記混合物の重量等により適宜選択され得るが、例えば、該混合物の内温が約15〜100度である。また、前記撹拌又は静置時間は、前記混合物の重量や混合物の処理温度等により適宜選択され得るが、例えば、約0.1〜48時間である。また、作製した溶媒抽出物を、常法を用いて滅菌してもよい。該滅菌方法は、特に限定されないが、例えば、加熱滅菌、高圧滅菌、濾過滅菌等を使用することができる。
前記ハニーサックルもしくはアルカネットの溶媒抽出物の中でも、ハニーサックルもしくはアルカネットを含有する水を加熱することにより得られる熱水抽出物(以下、ハニーサックルもしくはアルカネットの熱水抽出物ともいう)、ハニーサックルもしくはアルカネットとエタノールとの混合物を、常温又は加熱した状態で撹拌して得られるエタノール抽出物(以下、ハニーサックルもしくはアルカネットのエタノール抽出物ともいう)が好ましい。該熱水抽出方法及びエタノール抽出方法は、特に限定されず、従来公知の植物の熱水抽出方法及びエタノール抽出方法に従ってよい。
本発明において使用されるハニーサックルもしくはアルカネットの処理物としては、上述のようにしてハニーサックルもしくはアルカネットを処理して得られた生産物をそのまま使用することができるし、該生産物を、抽出溶媒を用いた抽出、ろ過、遠心分離等によって粗精製又は精製したものを使用することができるし、該粗精製又は精製後にさらに滅菌又は殺菌(加熱殺菌等)、希釈、濃縮、乾燥(凍結乾燥等)、結晶化、再結晶等を行ったものを使用することもできる。該抽出、ろ過、遠心分離、粗精製又は精製、滅菌又は殺菌、希釈、濃縮、乾燥、凍結乾燥、結晶化、再結晶の方法は、特に限定されず、常法に従ってよい。また、前記抽出溶媒としては、上述したハニーサックルもしくはアルカネットの抽出物を作製する際に使用可能な抽出溶媒を使用することができる。
本発明のGLP−1分泌促進剤は、所望に応じて、他のGLP−1分泌促進物質やその他の添加剤等をさらに含有していてもよい。
他のGLP−1分泌促進物質としては、GLP−1分泌を促進する成分であれば特に限定されないが、例えば、ラベンダー、ローマン・カモミール、アーティチョーク、ホワイトマスタード、カルダモン、ダイダイ、カンゾウ、オタネニンジン、ユズ等の植物又はそれらの処理物、ヘスペリジン、ナリンゲニン、エリオジクチオール、アスコルビン酸が挙げられ、好ましくは、ローマン・カモミール、アーティチョーク、カンゾウ、オタネニンジン等の植物又はそれらの処理物、ヘスペリジン、ナリンゲニン、エリオジクチオール、アスコルビン酸である。これらは1種又は2種以上を含有することができる。前記処理物の製造方法としては、上記したハニーサックルもしくはアルカネットの処理物の製造方法を使用することができる。
ヘスペリジンは、ポリフェノールであるフラバノンの一種であり、ビタミンPとも呼ばれ、温州みかんやはっさくなど柑橘類の果皮に多く含まれていることが知られている。
ナリンゲニンは、ポリフェノールであるフラバノンの一種であり、グレープフルーツなどの果実や野菜に含有することが知られている。
エリオジクチオールは、ポリフェノールであるフラバノンの一種であり、レモン等の柑橘類を中心とし、野菜や果物に含まれることが知られている。
前記ヘスペリジン、ナリンゲニン、エリオジクチオール及びアスコルビン酸は、これらの誘導体であってもよい。
ヘスペリジンの誘導体としては、例えば、ヘスペレチン(Hesperetin(3',5,7-Trihydroxy-4'-methoxyflavanone))、ネオネスペリジン(Neohesperidin(Hesperetin-7-O-neohesperidoside))等が挙げられ、さらに、ヘスペリジン又は前記ヘスペリジン誘導体の水酸基(-OH)に、グルコース、アラビノース、ガラクトース、ルチノース、ソホロース、グルクロン酸等の糖や硫酸が転移した誘導体であってもよい。
ナリンゲニンの誘導体としては、例えば、ナリンギン(Naringin(Naringenin-7-O-neohesperidoside))、ナリルチン(Naringenin-7-O-rutinoside)、プルニン(Prunin(Naringenin-7-O-glucoside))、サクラネチン(Sakuranetin(Naringenin-7-O-methylether))、サクラニン(Sakuranin(Sakuranetin-3-O-glucoside))、イソサクラネチン(Isosakuranetin(5,7-Dihydroxy-4'-methoxyflavanone))、ポンシリン(Poncirin(Isosakuranetin-7-O-neohesperidoside))、ジジミン(Didymin、(Isosakuranetin-7-O-rutinoside))等が挙げられる。
エリオジクチオールの誘導体としては、例えば、ホモエリオジクチオール((-)-Homoeriodictyol(3’-methoxy-4’,5,7-trihydroxyflavanone))、エリオジクチオールカルコン(Eriodictyolchalcone(2',4',6',3,4-Pentahydroxychalcone))、ピラカントシド(Pyracanthoside(Eriodictyol-7-O-glucoside))、エリオシトリン(Eriocitrin(Eriodictyol-7-O-rutinoside))、ネオエリオシトリン(Neoeriocitrin(Eriodictyol-7-O-neohesperidoside))等が挙げられる。
アスコルビン酸の誘導体としては、例えば、L-アスコルビン酸又はD-アスコルビン酸の配糖体やリン酸エステル、脂肪酸エステル、これらのナトリウム塩またはマグネシウム塩等が挙げられる。
前記その他の添加剤としては、特に限定されないが、例えば、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、キシロース、アラビノース、マルトース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、グルコサミン、N−アセチル−D−グルコサミン、オリゴ糖等の糖類、コーンスターチ、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプン、セルロース、アミロース、アミロペクチン等の多糖、アミノ酸、大豆ペプチド、カゼインペプチド等のペプチド類等の1種又は2種以上が挙げられ、好ましくは、糖類、アミノ酸、ペプチド類等である。
ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物と、上記した他のGLP−1分泌促進物質とが含有される場合の本発明のGLP−1分泌促進剤の製造方法としては、各植物の処理物が使用される場合は、例えば、(1)ハニーサックルもしくはアルカネットの処理物と、他のGLP−1分泌促進物質として使用される各植物の処理物とを、植物毎に別々に作製しておいてからGLP−1分泌促進剤に含有させる方法、(2)ハニーサックルもしくはアルカネットと、他のGLP−1分泌促進物質として使用される植物とを予め混合し、これらの植物を一緒に処理して得られた処理物をGLP−1分泌促進剤に含有させる方法等が挙げられる。
本発明のGLP−1分泌促進剤の摂取において、本発明のGLP−1分泌促進剤の摂取量は、特に限定されず、化粧品、食品組成物、及び医薬品等の用途によって適宜変更され得るが、例えば、成人1日当たり、本発明のGLP−1分泌促進剤に含有されるハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物の乾燥重量に換算して、好ましくは約0.0001〜1000mg/kg(体重)であり、より好ましくは約0.01〜100mg/kg(体重)である。このような範囲であれば、GLP−1分泌促進効果を効果的に得られる点で好ましい。
本発明のGLP−1分泌促進剤の用途としては、例えば、血糖降下剤、血圧降下剤、糖尿病予防剤、動脈硬化予防剤、概日リズム調整剤等が挙げられるが、好ましくは、血糖降下剤、血圧降下剤、糖尿病予防剤等である。
本発明のGLP−1分泌促進剤は、医薬品、食品組成物、健康食品、サプリメント又は飼料組成物等として使用することができる。
<医薬品>
本発明の医薬品は、ヒトや他の哺乳動物(例えば、ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サル等)に対して投与することができる。
本発明の医薬品の製造方法は、本発明のGLP−1分泌促進剤を原料に含んで製造されるものであれば、特に限定されず、従来公知の医薬品の製造方法に従って製造することができる。
本発明の医薬品の投与方法は、特に限定されず、経口投与、非経口投与のいずれであっても良く、動脈内、静脈内、筋肉内、皮下、腹腔内、直腸内へ、又は経呼吸、経皮、経鼻、経眼等による全身又は局所への投与等の方法により行うことができる。投与経路は、本発明の剤を使用する投与対象の種、年齢、体重等に応じて適宜選択することができる。投与方法は、好ましくは、経口投与、静脈内投与等である。
経口投与の場合の剤型としては、特に限定されないが、例えば、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、トローチ剤、カプセル剤等の固形剤;エリキシル、シロップ、懸濁液等の液剤等が挙げられる。非経口投与の場合の剤型としては、特に限定されないが、例えば、注射剤、経皮剤、経腸剤、点滴剤、外用剤、坐剤等が挙げられる。
本発明の医薬品の形状は、特に限定されないが、例えば、液体状、流動状、ゲル状、半固形状、固体状等が挙げられる。また、用時調製により、液体状、流動状、ゲル状、半固形状、固体状等になったものも含まれる。
本発明の医薬品中に含まれる本発明におけるハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物の含有量は、特に限定されないが、ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物の乾燥重量に換算して、医薬品の全量に対して、例えば約0.001〜50重量%であり、好ましくは約0.05〜5重量%である。これらの範囲であれば、適量の使用によって十分なGLP−1分泌促進効果を得ることができる。
本発明の医薬品の投与量は、剤型、投与ルート、投与対象の種、年齢、体重等に応じて適宜選択されるが、ヒトへの経口投与の場合、本発明におけるハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物の乾燥重量に換算して、成人1日当たり、例えば約0.001〜1000mgであり、好ましくは約0.05〜500mgであり、より好ましくは約0.5〜100mgである。
非経口投与の場合は、その1回投与量は、投与対象の状態、症状、投与方法等によっても異なるが、例えば注射剤では、通常例えば体重1kg当たり約0.001〜1000mg、好ましくは約0.01〜50mg、より好ましくは約0.01〜20mgを静脈に投与する。1日当たりの総投与量は、単一投与量であっても分割投与量であってもよい。これらの範囲であれば、適量の使用によって十分なGLP−1分泌促進効果を得ることができる。
また、投与回数も、剤型、投与対象等に応じて適宜選択され、1回投与とするか、ある間隔をおいて持続投与とすることもできる。持続投与の場合、投与間隔は1日1回から数ヶ月に1回でも良い。
本発明の医薬品は、何れの剤型の場合も、本発明のGLP−1分泌促進剤に加えて、薬学的に許容される基剤又は担体、薬学的に許容される添加剤、本発明のGLP−1分泌促進剤以外の生理活性成分又は薬理活性成分等を含むことができる。
本発明の医薬品に使用される薬学的に許容される基剤又は担体は、特に限定されないが、例えば、水、エタノール等の極性溶媒の水溶液のような水性溶媒;デンプン、乳糖、白糖、マンニトール、セルロース、コーンスターチ、無機塩等の固形担体;多価アルコール;植物油;油性基剤等が挙げられる。注射剤の基剤又は担体としては、注射用蒸留水、生理用食塩水等が挙げられる。基剤又は担体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の医薬品に使用される薬学的に許容される添加剤としては、例えば、界面活性剤、香料又は清涼化剤、防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤、pH調節剤、等張化剤、キレート剤、緩衝剤、安定化剤、抗酸化剤、及び粘稠化剤等が挙げられる。添加剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
薬学的に許容される添加剤の具体例を以下に例示する。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、「POE」ということもある)−ポリオキシプロピレン(以下、「POP」ということもある)ブロックコポリマー(例えば、ポロクサマー407、ポロクサマー235、ポロクサマー188)、エチレンジアミンのPOE-POPブロックコポリマー付加物(例えば、ポロキサミン)、POEソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80(TO−10等))、POE硬化ヒマシ油(例えば、POE(60)硬化ヒマシ油(HCO−60等))、POEヒマシ油、POEアルキルエーテル(例えば、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル)、及びステアリン酸ポリオキシルのような非イオン性界面活性剤;グリシン型両性界面活性剤(例えば、アルキルジアミノエチルグリシン、アルキルポリアミノエチルグリシン)、及びベタイン型両性界面活性剤(例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン)のような両性界面活性剤;並びにアルキル4級アンモニウム塩(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム)のような陽イオン界面活性剤等が挙げられる。尚、括弧内の数字は付加モル数を示す。
香料又は清涼化剤としては、例えば、カンフル、ボルネオール、テルペン類(これらはd体、l体又はdl体のいずれでも良い)、ハッカ水、ユーカリ油、ベルガモット油、アネトール、オイゲノール、ゲラニオール、メントール、リモネン、ハッカ油、ペパーミント油、及びローズ油のような精油等が挙げられる。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤としては、例えば、塩化ポリドロニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、ビグアニド化合物(具体的には、ポリヘキサメチレンビグアニド又はその塩酸塩等)、及びグローキル(ローディア社製)等が挙げられる。
pH調節剤としては、例えば、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、硫酸、及びリン酸等が挙げられる。
等張化剤としては、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、グリセリン、及びプロピレングリコール等が挙げられる。
キレート剤としては、例えば、アスコルビン酸、エデト酸四ナトリウム、エデト酸ナトリウム、及びクエン酸等が挙げられる。
緩衝剤としては、例えば、リン酸緩衝剤;クエン酸、クエン酸ナトリウムのようなクエン酸緩衝剤;酢酸、酢酸カリウム、酢酸ナトリウムのような酢酸緩衝剤;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムのような炭酸緩衝剤;ホウ酸、ホウ砂のようなホウ酸緩衝剤;タウリン、アスパラギン酸及びその塩類(カリウム塩等)、イプシロン−アミノカプロン酸のようなアミノ酸緩衝剤等が挙げられる。
安定化剤としては、例えば、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノエタノールアミン、モノステアリン酸アルミニウム、及びモノステアリン酸グリセリン等が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体(アスコルビン酸-2-硫酸2ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸-2-リン酸マグネシウム、アスコルビン酸-2-リン酸ナトリウム等)、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の水溶性抗酸化剤等が挙げられる。
粘稠化剤としては、例えば、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース系高分子化合物、アラビアゴム、カラヤガム、キサンタンガム、寒天、アルギン酸、α−シクロデキストリン、デキストリン、デキストラン、ヘパリン、ヘパリノイド、ヘパリン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸塩(ナトリウム塩等)、コンドロイチン硫酸ナトリウム、デンプン、キチン及びその誘導体、キトサン及びその誘導体、カラギーナン、ソルビトール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルメタアクリレートのようなポリビニル系高分子化合物、ポリアクリル酸のアルカリ金属塩(ナトリウム塩、及びカリウム塩等)、ポリアクリル酸のアミン塩(モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等)、ポリアクリル酸のアンモニウム塩のようなカルボキシビニルポリマー、カゼイン、ゼラチン、コラーゲン、ペクチン、エラスチン、セラミド、流動パラフィン、グリセリン、ポリエチレングリコール、マクロゴール、ポリエチレンイミンアルギン酸塩(ナトリウム塩等)、アルギン酸エステル(プロピレングリコールエステル等)、トラガント末、並びにトリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
これらの添加剤は、医薬組成物のみならず、食品、食品添加剤、健康食品、サプリメントにも使用可能である。
本発明の医薬品は、本発明のGLP−1分泌促進剤以外の他の生理活性成分又は薬理活性成分も配合されてよく、例えば、ビタミン類、アミノ酸類、抗菌薬成分又は殺菌薬成分、糖類、高分子化合物、セルロース又はその誘導体、及び局所麻酔薬成分等が挙げられる。これらの薬剤の具体例を以下に例示する。
ビタミン類としては、例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リン酸ピリドキサール、シアノコバラミン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、アスコルビン酸、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウム、及びユビキノン誘導体等が挙げられる。
アミノ酸類としては、例えば、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、グルタミン酸、クレアチニン、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸マグネシウム・カリウム混合物、グルタミン酸ナトリウム、グルタミン酸マグネシウム、イプシロン−アミノカプロン酸、グリシン、アラニン、アルギニン、リジン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ吉草酸、及びコンドロイチン硫酸ナトリウム等が挙げられる。これらはd体、l体又はdl体のいずれでも良い。
抗菌薬成分又は殺菌薬成分としては、例えば、アルキルポリアミノエチルグリシン、クロラムフェニコール、スルファメトキサゾール、スルフイソキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾールジエタノールアミン、スルフイソキサゾールモノエタノールアミン、スルフイソメゾールナトリウム、スルフイソミジンナトリウム、オフロキサシン、ノルフロキサシン、レボフロキサシン、塩酸ロメフロキサシン、及びアシクロビル等が挙げられる。
糖類としては、例えば、単糖類、二糖類、具体的にはグルコース、マルトース、トレハロース、スクロース、シクロデキストリン、キシリトール、ソルビトール、マンニトール等が挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、デキストリン、デキストラン、ペクチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ポリビニルアルコール(完全、または部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、マクロゴールおよびその薬学的に許容される塩類等が挙げられる。
セルロース又はその誘導体としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシエチルセルロース、ニトロセルロース等が挙げられる。
局所麻酔薬成分としては、例えば、クロロブタノール、塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等が挙げられる。
本発明の医薬品は、通常、常法により、容器又は袋に収容することができる。容器又は袋は、医薬品の容器又は袋として使用可能なものであれば特に限定されず、本発明の医薬品の形態、形状、剤型に応じて、従来公知のものを適宜選択して使用することができる。
本発明のGLP−1分泌促進剤を食品組成物として用いる場合には、本発明のGLP−1分泌促進剤をそのまま食品として使用してもよく、該促進剤と食品衛生上許容される添加物や通常の食品原料を含む形態としてもよい。
前記食品組成物は、食品衛生上許容される添加剤と共に、例えば、カプセル剤、錠剤(糖衣錠等のコーティング錠又は多層錠、あるいは口中崩壊剤等を含む)、散剤もしくは顆粒剤等の固形組成物の形態をとっていてもよいし、液体組成物の形態をとっていてもよい。該添加剤としては、例えば賦形剤(例えば、乳糖、デキストリン、コーンスターチ、結晶セルロース等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチルセルロースカルシウム、無水リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム等)、結合剤(例えば、デンプン糊液、ヒドロキシプロピルセルロース液、アラビアゴム液等)、溶解補助剤(例えば、アラビアゴム、ポリソルベート80等)、甘味料(例えば、砂糖、果糖、ブドウ糖液糖、ハチミツ、アスパルテーム等)、着色料(例えば、β−カロテン、食用タール色素、リボフラビン等)、保存料(例えば、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸メチル、亜硫酸ナトリウム等)、増粘剤(例えば、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム等)、酸化防止剤(例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、トコフェロール等)、香料(例えば、ハッカ、ストロベリー香料等)、酸味料(例えば、クエン酸、乳糖、DL−リンゴ酸等)、調味料(例えば、DL−アラニン、5’−イノシン酸ナトリウム、L−グルタミン酸ナトリウム等)、乳化剤(例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等)、pH調整剤(例えば、クエン酸、クエン酸三ナトリウム等)、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、色素等が挙げられる。該固形組成物は、常法に従って製造することができる。また、液体組成物は、上記経口投与に適する液体製剤と同様にして製造することができる。
また、本発明のGLP−1分泌促進剤又は該促進剤を含む固形組成物もしくは液体組成物を、飲食品に配合することによって、食品組成物を製造することができる。そのような飲食品としては、例えば、菓子類(例えば、ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック菓子、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(例えば、そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(例えば、ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(例えば、味噌、醤油等)、スープ類、飲料(例えば、ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や栄養補助食品(例えば、栄養ドリンク等)等が挙げられる。
本発明のGLP−1分泌促進剤を健康食品として用いる場合には、本発明のGLP−1分泌促進剤をそのまま使用してもよく、該促進剤と食品衛生上許容される添加物や通常の健康食品原料を含む形態としてもよい。健康食品とは、保健、健康維持・増進等の目的とした食品組成物を意味し、認可された特定機能性食品や、特定機能性食品の認可のないいわゆる健康食品が含まれる。前記健康食品は、例えば、液体又は半固形、固形の製品であって、クッキー、せんべい、ゼリー、ようかん、ヨーグルト、まんじゅう等の菓子類、清涼飲料、栄養飲料、スープ等が挙げられる。また、そのままお湯や水に溶かして飲用しても良い。これらの液体又は半固形、固形の製品は、常法に従って製造することができる。
本発明のGLP−1分泌促進剤をサプリメントとして用いる場合には、本発明のGLP−1分泌促進剤をそのまま使用してもよく、該促進剤と食品衛生上許容される添加物や通常のサプリメント用原料を含む形態としてもよい。サプリメントとは、栄養素等を補うための栄養補助食品、栄養機能食品等を意味するだけではなく、健康の保持・回復・増進等のために役立つ機能等を有する健康補助食品、健康機能食品等をも意味する。このようなサプリメントの形状としては、例えば、タブレット状、丸状、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)状、粉末状、顆粒状、細粒状、トローチ状、液状(シロップ状、乳状、懸濁状を含む)等が挙げられる。これらは、常法に従って製造することができる。
本発明のGLP−1分泌促進剤を例えば家畜などのための飼料組成物として用いる場合には、本発明のGLP−1分泌促進剤をそのまま使用してもよく、該促進剤と一般的な飼料添加物や飼料用原料を含む形態としてもよい。
上述したように、ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物は、GLP−1分泌促進剤として使用することができるため、所望により他のGLP−1分泌促進物質をさらに含有し、GLP−1分泌促進剤を製造するために使用することができる。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な変更や修正が可能である。
[被験物質]
実施例1〜11において、被験物質の植物サンプルとしては、以下の植物を使用した。
<試用した植物サンプル[使用部位]>
ハニーサックル(和名:スイカズラ、別名:ニンドウ、学名:Lonicera japonica Thunb)スイカズラ科スイカズラ属[花]
アルカネット(学名:Alkanna tinctoria)ムラサキ科アルカンナ属[根]
ラベンダー(学名:Lavendula officinalis)シソ科ラヴァンデュラ属[花]
ダイダイ(別名:ビターオレンジ、学名:Citrus aurantium)ミカン科ミカン属[花]
カンゾウ(学名:Glycyrrhiza glabra)マメ科カンゾウ属[根]
ローマン・カモミール(学名:Chamaemelum nobilis)キク科カモマイル属[花]
アーティチョーク(和名:チョウセンアザミ、学名:Cynara scolymus)キク科チョウセンアザミ属[葉]
ホワイトマスタード(和名:シロガラシ、学名:Sinapis alba)アブラナ科シロガラシ属[種]
カルダモン(和名:ショウズク、学名:Elettaria cardamomum)ショウガ科ショウズク属[種]
オタネニンジン(別名:チョウセンニンジン、コウライニンジン、学名:Panax ginseng C.A.Meyer)ウコギ科トチバニンジン属[根]
ユズ(学名:Citrus jonos)ミカン科ミカン属[果実]
(実施例1)
[熱水抽出物]
ハニーサックルの花の乾燥粉末20gに200mlの蒸留水を加え、内温95℃で3時間加熱してハニーサックルの成分を抽出した。抽出後の液をろ紙でろ過した後、凍結乾燥させ、ハニーサックルの熱水抽出物の粉末を得た。
[エタノール抽出物]
ハニーサックルの花20gに200mlの90%エタノールを加え、室温で一晩撹拌しながらハニーサックルの成分を抽出した。抽出後の液の溶媒を、ロータリーエバポレーターにて減圧留去し、さらに凍結乾燥させてハニーサックルのエタノール抽出物の粉末を得た。
[細胞培養]
NCI-H716細胞(ヒト腸管由来細胞株;ATCC社より購入)は37℃、5% CO2存在下で培養し、継代用培地としてRPMI1640(10%ウシ胎児血清、50 Units/ml ペニシリン、50 μg/ml ストレプトマイシン含有;Invitrogen社製)を使用した。マトリゲル(90 μl/well;BD社製)でコーティングした24ウェルプレートに細胞を5×105個/ウェルとなるようにDMEM培地(10%ウシ胎児血清、50 Units/ml ペニシリン、50 μg/ml ストレプトマイシン含有、高グルコース;Invitrogen社製)に懸濁して添加した。2日間培養後、KRBバッファー(Krebs-Ringer bicarbonate、0.2% BSA含有)に上記ハニーサックルの熱水抽出物の粉末又はエタノール抽出物の粉末を添加したものに培地を交換し、さらに2時間培養した。該熱水抽出物又はエタノール抽出物の培地中の濃度は、表1に記載のように、200 μg/ml又は100 μg/mlとした。その後、培養上清をマイクロチューブに回収し、セリンプロテアーゼ阻害剤としてphenylmethylsulphonyl fluoride(50 μg/ml、Sigma社製)を添加した。また、細胞はセルリカバリーソリューション(BD社製)を用いて回収し、RIPA(radioimmune precipitation assay)バッファーで細胞抽出物を作製した。培養上清および細胞抽出物は、測定に使用するまで-70℃以下で保存した。
[GLP−1分泌量の測定]
培養上清中に分泌されたGLP-1の濃度は、「GLP-1, Active form Assay Kit」(IBL社製)を使用し、ELISA法で測定した。また、細胞抽出物中のタンパク質濃度をBCAプロテインアッセイキット(Thermo社製)を用いて測定し、GLP-1分泌量をタンパク質濃度で標準化し、被験物質無添加(=対照)を1として表した。熱水抽出物を添加した結果を表1に、エタノール抽出物を添加した結果を表2に示す。
(実施例2〜11)
ハニーサックルの花の代わりに、表1及び2に記載の植物サンプルを使用した以外は実施例1と同様にして、GLP−1分泌量を測定した。熱水抽出物を添加した結果を表1に、エタノール抽出物を添加した結果を表2に示す。尚、各植物サンプルにおいて、使用した植物の部位は、上記した通りである。
表1及び表2の結果から、実施例1及び2の、ハニーサックルもしくはアルカネットの熱水抽出物もしくはエタノール抽出物は、これらの抽出物無添加の対照と比較して、優れたGLP−1分泌促進作用を奏することが確認された。
また、実施例3〜11の結果から、ラベンダー、ローマン・カモミール、アーティチョーク、ホワイトマスタード、カルダモン、ダイダイ、カンゾウ、オタネニンジンもしくはユズの熱水抽出物又はエタノール抽出物も、これらの抽出物無添加の対照と比較して、優れたGLP−1分泌促進作用を奏することが確認された。
(実施例12)
実施例1において、ハニーサックルの熱水抽出物の粉末又はエタノール抽出物の粉末を使用する代わりにヘスペリジン(Hesperidin(Hesperetin-7-O-rutinoside)、Extrasynthese社製)を、培地中の濃度が表3に記載の濃度となるように使用した以外は、実施例1と同様にしてGLP-1分泌量を測定した。結果を表3に示す。
(実施例13)
実施例1において、ハニーサックルの熱水抽出物の粉末又はエタノール抽出物の粉末を使用する代わりにナリンゲニン(Naringenin(4',5,7-Trihydroxyflavanone)、Extrasynthese社製)を、培地中の濃度が表3に記載の濃度となるように使用した以外は、実施例1と同様にしてGLP-1分泌量を測定した。結果を表3に示す。
(実施例14)
実施例1において、ハニーサックルの熱水抽出物の粉末又はエタノール抽出物の粉末を使用する代わりにエリオジクチオール(Eriodictyol(3',4',5,7-Tetrahydroxyflavanone)、Extrasynthese社製)を、培地中の濃度が表3に記載の濃度となるように使用した以外は、実施例1と同様にしてGLP-1分泌量を測定した。結果を表3に示す。
(実施例15)
実施例1において、ハニーサックルの熱水抽出物の粉末又はエタノール抽出物の粉末を使用する代わりにL-アスコルビン酸(ビタミンC、Sigma社製)を、培地中の濃度が表3に記載の濃度となるように使用した以外は、実施例1と同様にしてGLP-1分泌量を測定した。結果を表3に示す。
実施例12〜15の結果から、ヘスペリジン、ナリンゲニン、エリオジクチオール及びアスコルビン酸も、これらの成分無添加の対照と比較して、優れたGLP−1分泌促進作用を奏することが確認された。
本発明のGLP−1分泌促進剤は、より効果的にGLP−1分泌を促進し、糖尿病、高血圧及び動脈硬化症等の様々な生活習慣病の予防、改善又は治療のために使用することができる。

Claims (5)

  1. ハニーサックルもしくはアルカネット又はそれらの処理物を含有することを特徴とするGLP−1分泌促進剤。
  2. 他のGLP−1分泌促進物質をさらに含有することを特徴とする請求項1に記載のGLP−1分泌促進剤。
  3. 他のGLP−1分泌促進物質が、ラベンダー、ローマン・カモミール、アーティチョーク、ホワイトマスタード、カルダモン、ダイダイ、カンゾウ、オタネニンジン、ユズ及びそれらの処理物、ヘスペリジン、ナリンゲニン、エリオジクチオール並びにアスコルビン酸からなる群から選択される少なくとも1以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のGLP−1分泌促進剤。
  4. 医薬品である請求項1〜3のいずれか一項に記載のGLP−1分泌促進剤。
  5. 血糖降下剤、血圧降下剤又は糖尿病予防剤である請求項1〜4のいずれか一項に記載のGLP−1分泌促進剤。
JP2015014654A 2015-01-28 2015-01-28 Glp−1分泌促進剤 Pending JP2016138070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015014654A JP2016138070A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 Glp−1分泌促進剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015014654A JP2016138070A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 Glp−1分泌促進剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016138070A true JP2016138070A (ja) 2016-08-04

Family

ID=56558888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015014654A Pending JP2016138070A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 Glp−1分泌促進剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016138070A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018158902A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社ノエビア 時計遺伝子発現量調整剤及びエラスチン産生促進剤
WO2019159434A1 (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 理恵 堤 ユコウ(柚香)含有組成物
WO2022201832A1 (ja) 2021-03-22 2022-09-29 日清オイリオグループ株式会社 Glp-1分泌制御剤のスクリーニング方法、glp-1分泌制御剤、糖尿病、肥満、食後高血糖、神経変性疾患、低血糖、脂肪過多、若しくは膵島細胞症の予防又は改善用組成物、gpr84発現細胞におけるglp-1分泌の促進方法、glp-1分泌促進用組成物の製造方法、gpr84アゴニストの、疾患の治療薬を製造するための使用、glp-1分泌促進剤、経口摂取用組成物
WO2022215619A1 (ja) 2021-04-07 2022-10-13 株式会社林原 Glp-1分泌促進用組成物
JP2022551239A (ja) * 2019-09-30 2022-12-08 シャンハイ インスティチュート オブ マテリア メディカ,チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ 動脈関連疾患を治療するための薬物およびその用途

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018158902A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社ノエビア 時計遺伝子発現量調整剤及びエラスチン産生促進剤
WO2019159434A1 (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 理恵 堤 ユコウ(柚香)含有組成物
JP2022551239A (ja) * 2019-09-30 2022-12-08 シャンハイ インスティチュート オブ マテリア メディカ,チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ 動脈関連疾患を治療するための薬物およびその用途
JP7500715B2 (ja) 2019-09-30 2024-06-17 シャンハイ インスティチュート オブ マテリア メディカ,チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ 動脈関連疾患を治療するための薬物およびその用途
WO2022201832A1 (ja) 2021-03-22 2022-09-29 日清オイリオグループ株式会社 Glp-1分泌制御剤のスクリーニング方法、glp-1分泌制御剤、糖尿病、肥満、食後高血糖、神経変性疾患、低血糖、脂肪過多、若しくは膵島細胞症の予防又は改善用組成物、gpr84発現細胞におけるglp-1分泌の促進方法、glp-1分泌促進用組成物の製造方法、gpr84アゴニストの、疾患の治療薬を製造するための使用、glp-1分泌促進剤、経口摂取用組成物
WO2022215619A1 (ja) 2021-04-07 2022-10-13 株式会社林原 Glp-1分泌促進用組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6936932B2 (ja) フラボノイド組成物及び使用方法
JP5700243B2 (ja) 虚血性疾患および脳変性疾患の予防および治療のためのイネ科植物(Gramineaeplant)からのでんぷんまたは食物繊維を含む組成物
JP6370302B2 (ja) γ−シクロデキストリンを含むカテキン生体利用率増進剤とカテキンとを含む組成物
CA2342608A1 (en) Bioflavonoid as blood glucose level lowering agent
JP2016138070A (ja) Glp−1分泌促進剤
KR102524364B1 (ko) 칸나비디올 및 타우린을 포함하는 치주염 예방 또는 치료용 조성물
JP2019019143A (ja) Vcam−1発現抑制剤
KR20110131821A (ko) 사우치논을 유효성분으로 포함하는 인슐린 저항성의 예방 또는 치료용 조성물
KR100522579B1 (ko) 항스트레스 효과를 갖는 황금 및 오미자 혼합 추출물을함유하는 약학조성물
JP6257031B2 (ja) 尿路感染症の予防又は治療
JP2018078860A (ja) 経口組成物
KR101899555B1 (ko) 노각나무 추출물 및 옻나무 추출물을 함유하는 관절염의 개선, 예방 또는 치료용 조성물
KR101680013B1 (ko) 자단향 추출물을 유효성분으로 함유하는 알레르기성 질환 예방 또는 치료용 약학적 조성물
JP2011105696A (ja) 抗肥満剤
CN101119720B (zh) 包含多糖的组合物
KR20090099945A (ko) 나복자 추출물을 유효성분으로 함유하는 고지혈증 또는비만의 예방 및 치료용 조성물
KR101901410B1 (ko) 5,6-디하이드로에르고스테롤 글리코시드 유도체를 유효성분으로 포함하는 관절염의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
KR20210140933A (ko) 블루베리 추출물을 포함하는 근감소증 예방 또는 치료용 약학 조성물
JP7457353B2 (ja) 軟骨細胞への分化促進剤、軟骨細胞の増殖促進剤および軟骨基質産生促進剤
KR102614356B1 (ko) 천연물질을 유효성분으로 포함하는 배변활동 개선용 다이어트 식품 조성물
KR101867457B1 (ko) 살리드로사이드 및 베툴린을 유효성분으로 포함하는 유방암 예방 또는 치료를 위한 조성물
KR100660961B1 (ko) 죽초액을 포함하는 간암 예방 또는 치료용 조성물
JP2015034140A (ja) 抗肥満剤
KR20260052600A (ko) 단삼 추출물을 유효성분으로 포함하는 성기능 개선용 조성물
KR20240035361A (ko) 감마-사이클로덱스트린 중합체를 포함하는, 만성 신장 질환 또는 이의 합병증의 예방 또는 치료용 조성물 및 이의 용도