JP2016143339A - 無線通信デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】受信電波の強度が高くなり内部電圧が抑制されたとしても検波回路の特性が低下するのを防止し高精度のデータ通信を行うことができる無線通信デバイスを実現する。
【解決手段】受信電波を整流して直流に変換する整流回路(11)と、該整流回路により変換された電圧に基づいて内部回路の電源電圧を生成する内部電源回路(13)と、振幅変調されている受信信号を検波して情報信号成分を復元する検波回路(15)とを備えたICタグにおいて、内部電源回路は、内部回路に印加される電圧を制限して回路を保護する保護機能と、入力電圧の大きさに応じて生成する電圧を制御する電圧応答機能とを備え、保護機能および電圧応答機能が発動した状態で動作する第1動作モードと、保護機能のみが発動した状態で動作する第2動作モードのいずれかで動作可能であり、第1動作モードから第2動作モードへの移行制御が検波回路の出力に基づいて行われるように構成した。
【選択図】図1
【解決手段】受信電波を整流して直流に変換する整流回路(11)と、該整流回路により変換された電圧に基づいて内部回路の電源電圧を生成する内部電源回路(13)と、振幅変調されている受信信号を検波して情報信号成分を復元する検波回路(15)とを備えたICタグにおいて、内部電源回路は、内部回路に印加される電圧を制限して回路を保護する保護機能と、入力電圧の大きさに応じて生成する電圧を制御する電圧応答機能とを備え、保護機能および電圧応答機能が発動した状態で動作する第1動作モードと、保護機能のみが発動した状態で動作する第2動作モードのいずれかで動作可能であり、第1動作モードから第2動作モードへの移行制御が検波回路の出力に基づいて行われるように構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、検波回路を内蔵したパッシブ型のICタグのような無線通信デバイス、さらには無線通信デバイスの内部電源回路に関し、例えば被計測対象の環境情報を収集する環境情報収集システムに適した無線通信デバイスに関する。
パッシブ型のICタグや非接触型ICカードは、受信した電波を交流電流に変換して整流し内部電源を生成する内部電源回路を内蔵している。このように外部からの電源供給により動作するパッシブ型のICタグや非接触型ICカードにおいては、受信電波の強度が高すぎるつまり供給電力が多すぎると内部電圧が上昇し、内部回路を構成する素子が破壊されるおそれがある。そこで、内部電源回路としてシャントレギュレータを使用し、外部から過大な電力が供給されても生成する内部電圧を抑制して、内部回路を保護することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、振幅変調(ASK)方式でタグリーダとの間で通信(コマンドやデータの送受信)を行うための回路および内部電源回路としてのシャントレギュレータを内蔵したパッシブ型のICタグにおいては、受信電波の強度が高い場合(例えばタグリーダとICタグとの距離が近い場合)、レギュレータ特性によって内部電圧のレベルが抑制される。このとき、検波する信号の振幅も抑制するため、振幅変調された受信信号の「1」に相当する振幅と「0」に相当する振幅との差を縮めるように作用してしまう。その結果、通信環境が良い(SN比が良好)にもかかわらず信号波形の検出の信頼性(検波特性)が低下し、データ通信の精度が低下するという課題があることが明らかとなった。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、受信電波の強度が高くなり内部電圧が抑制されたとしても検波回路の特性が低下するのを防止し、高精度のデータ通信を行うことができる無線通信デバイスを提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本出願の発明は、
受信電波を整流して直流に変換する整流回路と、該整流回路により変換された電圧に基づいて内部回路の電源電圧を生成する内部電源回路と、振幅変調されている受信信号を検波して情報信号成分を復元する検波回路とを備えた無線通信デバイスにおいて、
前記内部電源回路は、
前記内部回路に印加される電圧を制限して回路を保護する保護機能と、入力電圧の大きさに応じて生成する電圧を制御する電圧応答機能とを備え、
前記保護機能および前記電圧応答機能が発動した状態で動作する第1動作モード、または前記保護機能が発動した状態で動作する第2動作モードのいずれかで動作可能であり、前記第1動作モードから前記第2動作モードへの移行制御が前記検波回路の出力に基づいて行われるように構成したものである。
受信電波を整流して直流に変換する整流回路と、該整流回路により変換された電圧に基づいて内部回路の電源電圧を生成する内部電源回路と、振幅変調されている受信信号を検波して情報信号成分を復元する検波回路とを備えた無線通信デバイスにおいて、
前記内部電源回路は、
前記内部回路に印加される電圧を制限して回路を保護する保護機能と、入力電圧の大きさに応じて生成する電圧を制御する電圧応答機能とを備え、
前記保護機能および前記電圧応答機能が発動した状態で動作する第1動作モード、または前記保護機能が発動した状態で動作する第2動作モードのいずれかで動作可能であり、前記第1動作モードから前記第2動作モードへの移行制御が前記検波回路の出力に基づいて行われるように構成したものである。
上記した構成を有する発明によれば、搬送波本来の受信電波強度に応じて内部回路に印加される電圧を制限して内部回路を保護しつつ、振幅変調方式で変調された搬送波に含まれる情報信号成分(振幅差)がレギュレータ特性で潰されて検波精度が低下するのを回避することができ、これによって受信電波の強度が高くなることで内部電圧が抑制されたとしても検波回路の特性が低下するのを防止し、無線通信デバイス(ICタグ)とタグリーダとの間で高精度のデータ通信を行うことができる。
また、望ましくは、前記内部電源回路は、前記内部回路と並列に設けられた電圧制御素子と、前記内部回路に印加される電圧が所定の電位となるように前記電圧制御素子の抵抗値を制御する制御回路とを備えたシャントレギュレータであり、
前記電圧制御素子の制御端子に印加される前記制御回路の出力電圧を記憶可能な揮発性記憶手段と、前記制御回路の出力端子と前記電圧制御素子の制御端子との間に設けられたアナログスイッチとを有し、前記検波回路の出力に基づいて前記アナログスイッチがオン、オフ可能に構成し、
前記アナログスイッチがオフされると、前記制御回路の出力電圧が前記揮発性記憶手段に記憶され、前記電圧応答機能が停止して前記第1動作モードから前記第2動作モードへの移行が行われるように構成する。
前記電圧制御素子の制御端子に印加される前記制御回路の出力電圧を記憶可能な揮発性記憶手段と、前記制御回路の出力端子と前記電圧制御素子の制御端子との間に設けられたアナログスイッチとを有し、前記検波回路の出力に基づいて前記アナログスイッチがオン、オフ可能に構成し、
前記アナログスイッチがオフされると、前記制御回路の出力電圧が前記揮発性記憶手段に記憶され、前記電圧応答機能が停止して前記第1動作モードから前記第2動作モードへの移行が行われるように構成する。
かかる構成によれば、従来の回路に揮発性記憶手段とアナログスイッチを追加し、検波回路の出力端子とアナログスイッチの制御端子とを接続する信号線を設けるだけで、保護機能および電圧応答機能が発動した状態で動作する第1動作モードから、保護機能が発動した状態で動作する第2動作モードへの移行制御を行うことができ、これによって振幅変調方式で変調された搬送波に含まれる情報信号成分(振幅差)がレギュレータ特性で潰されて検波精度が低下するのを容易に回避することができる。
さらに、望ましくは、前記制御回路は、入力電圧もしくは前記内部回路に印加される電圧を分圧する分圧回路と、該分圧回路で分圧された電圧と所定の定電圧とを入力とする誤差増幅器とを有するように構成する。
電圧制御素子の抵抗値を制御する制御回路を、分圧回路と誤差増幅器とから構成することにより、内部回路に印加される電圧を一定の値以下に制限することができ、これによって内部電圧が上昇して内部回路を構成する素子が破壊されるのをより確実に回避することができる。
電圧制御素子の抵抗値を制御する制御回路を、分圧回路と誤差増幅器とから構成することにより、内部回路に印加される電圧を一定の値以下に制限することができ、これによって内部電圧が上昇して内部回路を構成する素子が破壊されるのをより確実に回避することができる。
また、望ましくは、前記揮発性記憶手段は、前記電圧制御素子の制御端子と基準電位点との間に接続された容量素子とする。
これにより、回路を簡素化することができるようになる。
これにより、回路を簡素化することができるようになる。
さらに、望ましくは、自己の識別コードを記憶可能な不揮発性記憶手段と、データを送信するための送信回路とを備え、
前記検波回路の検波によりデータの送信を要求するコマンドコードが復元された場合に、前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記識別コードを前記送信回路により送信するように構成する。
かかる構成によれば、環境情報を収集する環境情報収集システムに適した無線通信デバイスを得ることができる。
前記検波回路の検波によりデータの送信を要求するコマンドコードが復元された場合に、前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記識別コードを前記送信回路により送信するように構成する。
かかる構成によれば、環境情報を収集する環境情報収集システムに適した無線通信デバイスを得ることができる。
また、望ましくは、温度を計測可能な温度計測手段を備え、前記検波回路の検波によりデータの送信を要求するコマンドコードが復元された場合に、前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記識別コードおよび前記温度計測手段により計測された計測データを前記送信回路により送信するように構成する。
これにより、複数の無線通信デバイスから収集した計測データの収集および管理を容易に行うことができるようになる。
これにより、複数の無線通信デバイスから収集した計測データの収集および管理を容易に行うことができるようになる。
本発明によれば、検波回路を内蔵したパッシブ型の無線通信デバイスにおいて、受信電波の強度が高くなり内部電圧が抑制されたとしても検波回路の特性が低下するのを防止し、高精度のデータ通信を行うことができるという効果がある。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る無線通信デバイスの実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る無線通信デバイスをパッシブ型のICタグに適用した場合の一実施形態を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のパッシブ型のICタグ10は、アンテナとしてのコイル11から受信した電波(交流波形)を整流して直流に変換する整流回路12と、整流回路12により変換された電圧(直流電圧)に基づいてタグチップ内部の回路の電源電圧を生成する内部電源回路としてのシャントレギュレータ13と、シャントレギュレータ13により生成された電源電圧が供給される電源ラインVDDと基準電位を与える接地ラインGNDとの間に接続された負荷14と、振幅変調されている受信信号を検波して情報信号成分を復元する受信回路としての検波回路15を備えて構成される。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る無線通信デバイスをパッシブ型のICタグに適用した場合の一実施形態を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のパッシブ型のICタグ10は、アンテナとしてのコイル11から受信した電波(交流波形)を整流して直流に変換する整流回路12と、整流回路12により変換された電圧(直流電圧)に基づいてタグチップ内部の回路の電源電圧を生成する内部電源回路としてのシャントレギュレータ13と、シャントレギュレータ13により生成された電源電圧が供給される電源ラインVDDと基準電位を与える接地ラインGNDとの間に接続された負荷14と、振幅変調されている受信信号を検波して情報信号成分を復元する受信回路としての検波回路15を備えて構成される。
負荷14は、ICタグ10の内部回路に含まれ、内部回路にはコマンドを認識してチップ内部を制御する回路や発振回路、外部へデータを送信する送信回路などがある。検波回路15も内部回路すなわちレギュレータ13の負荷とみなすことができる。また、本実施形態のICタグが後述の環境情報を収集する環境情報収集システムに適したICタグである場合には、温度などの物理量を計測する計測回路も内部回路である。
送信回路としては、例えば選択された送信データによりアンテナの反射係数(インピーダンス)を変化させることでタグリーダからの搬送波の特性に変化を与えてタグリーダがデータを判別できるようにする負荷変調方式の送信回路を使用することができる。なお、負荷変調方式の送信回路は、従来の非接触ICカードでも使用されている回路技術(例えば特開2009−302615号公報等)によって実現することができるので、詳細な説明は省略する。
送信回路としては、例えば選択された送信データによりアンテナの反射係数(インピーダンス)を変化させることでタグリーダからの搬送波の特性に変化を与えてタグリーダがデータを判別できるようにする負荷変調方式の送信回路を使用することができる。なお、負荷変調方式の送信回路は、従来の非接触ICカードでも使用されている回路技術(例えば特開2009−302615号公報等)によって実現することができるので、詳細な説明は省略する。
シャントレギュレータ13は、図1に示すように、電源ラインVDDと接地ラインGNDとの間に負荷14と並列に接続されたMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)のような制御素子(以下、電圧制御用トランジスタ)31と、電源ラインVDDと接地ラインGNDとの間に直列に接続され電源ラインの電圧を分圧する分圧回路を構成する分圧抵抗R1,R2と、該分圧抵抗R1,R2により分圧された電圧と所定の定電圧Vbias1との電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプ(誤差増幅器)32と、を備え、誤差アンプ32の出力電圧が上記電圧制御用トランジスタ31のゲート端子に印加されることで、電源ラインVDDの電圧が一定になるように動作する。誤差アンプ32の一方の入力端子に印加される定電圧Vbias1は、図示しない基準電圧発生回路により生成される。
なお、シャントレギュレータ13は、整流回路12からの電圧が所定の電位以下の場合には整流回路12からの電圧をそのまま負荷に供給するため、図2に実線Aで示すように、受信電波強度が所定の大きさになるまでは、電源ラインVDDの電圧が受信電波強度に比例して増加し、受信電波強度が所定以上高くなると電源ラインVDDの電圧が所定の電位に維持つまり一定になるように電圧制御動作をする。
分圧回路を構成する分圧抵抗R1,R2により分圧される電源ラインの電圧VDDは、回路的には負荷14としての内部回路に印加される電圧であるが、シャントレギュレータ13の入力電圧である。従って、内部電源回路としてのシャントレギュレータ13は、内部回路に印加される電圧を制限して回路を保護する保護機能と、入力電圧の大きさに応じて生成する電圧を制御する電圧応答機能とを備えていることとなる。
分圧回路を構成する分圧抵抗R1,R2により分圧される電源ラインの電圧VDDは、回路的には負荷14としての内部回路に印加される電圧であるが、シャントレギュレータ13の入力電圧である。従って、内部電源回路としてのシャントレギュレータ13は、内部回路に印加される電圧を制限して回路を保護する保護機能と、入力電圧の大きさに応じて生成する電圧を制御する電圧応答機能とを備えていることとなる。
さらに、本実施形態のパッシブ型のICタグ10においては、電圧制御用トランジスタ31のゲート端子と基準電位を与える接地ラインGNDとの間に容量素子33が接続されているとともに、誤差アンプ32の出力端子と電圧制御用トランジスタ31のゲート端子との間にアナログスイッチ34が設けられ、該スイッチ34は検波回路15からの信号でオン/オフされるように構成されている。
具体的には、検波回路15の出力信号がロウレベルの間はスイッチ34がオンの状態にされ、ロウレベルからハイレベルに変化するとスイッチ34がオフされ、変化前の誤差アンプ32の出力電圧Vxを容量素子33に保存するように構成されている。従って、容量素子33は、誤差アンプ32の出力電圧Vxを記憶するアナログメモリとして機能する。
なお、容量素子33の容量値は、0.5p〜数pF程度とするのが望ましい。容量素子33の容量値が小さいとリークで容量素子33に保持した電圧が低下してしまう一方、容量値が大きいと入力電圧の変化に対するレギュレータの応答が遅くなってしまうためである。
具体的には、検波回路15の出力信号がロウレベルの間はスイッチ34がオンの状態にされ、ロウレベルからハイレベルに変化するとスイッチ34がオフされ、変化前の誤差アンプ32の出力電圧Vxを容量素子33に保存するように構成されている。従って、容量素子33は、誤差アンプ32の出力電圧Vxを記憶するアナログメモリとして機能する。
なお、容量素子33の容量値は、0.5p〜数pF程度とするのが望ましい。容量素子33の容量値が小さいとリークで容量素子33に保持した電圧が低下してしまう一方、容量値が大きいと入力電圧の変化に対するレギュレータの応答が遅くなってしまうためである。
なお、シャントレギュレータ13は、電圧制御用トランジスタ31としてPチャネル型MOSトランジスタを使用した図1(A)のものに対して、図1(B)に示すように、Nチャネル型MOSトランジスタを使用して誤差アンプ32の入力(+,−)を逆にした構成としても良い。また、上記アナログスイッチ34は、1個のMOSトランジスタ(Pチャネル型MOSトランジスタ)もしくはPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジスタとを並列に接続してなるいわゆるCMOSトランスミッションゲートにより構成することができる。
次に、本実施形態のパッシブ型のICタグ10におけるシャントレギュレータ13の動作を、図2を用いて、容量素子33およびスイッチ34を持たない従来のシャントレギュレータの動作と比較しながら説明する。なお、図2(A)は従来のシャントレギュレータを使用したICタグにおけるレギュレータの特性および検波回路の出力波形の変化を、図2(B)は本実施形態のシャントレギュレータを使用したICタグにおけるレギュレータの特性および検波回路の出力波形の変化を示すもので、(a)はVDDがレギュレータ特性のb点のように比較的低い場合における検波回路の出力、(b)はVDDがレギュレータ特性のb点のように比較的高い場合における検波回路の出力、(c)はVDDがレギュレータ特性のc点のように電圧制御用トランジスタ31が強くオンされて所定の電圧に抑え込まれるような場合における検波回路の出力波形を示す。
従来のシャントレギュレータを使用したICタグにおいては、受信強度すなわち整流回路12からの電圧の振幅が大きくなると、シャントレギュレータの特性によってVDDが抑えられる、すなわち誤差アンプ32の出力電圧によって電圧制御用トランジスタ31のオン抵抗が小さくされることで、図2(A)の波形(c)に示すように、検波回路の出力は一旦上昇した後徐々に下がるのを繰り返す鋸波のような波形になる。
一方、本実施形態のシャントレギュレータを使用したICタグにおいては、受信強度すなわち整流回路12からの電圧の振幅が大きくなったとしても、スイッチ34がオフして振幅がAM変調の情報信号成分で変化する前の誤差アンプ32の出力電圧を容量素子33に保存する。そのため、電圧制御用トランジスタ31のオン抵抗値が変化しない、つまりシャントレギュレータは搬送波に含まれる情報信号成分に対して不感となり、図2(B)の波形(c)に示すように、検波回路の出力は上昇した後に下がることはなく所望の矩形波形になる。その結果、受信電波の強度が高すぎることで復元した波形が潰れてデータ通信の精度が低下するのを防止することができる。
一方、本実施形態のシャントレギュレータを使用したICタグにおいては、受信強度すなわち整流回路12からの電圧の振幅が大きくなったとしても、スイッチ34がオフして振幅がAM変調の情報信号成分で変化する前の誤差アンプ32の出力電圧を容量素子33に保存する。そのため、電圧制御用トランジスタ31のオン抵抗値が変化しない、つまりシャントレギュレータは搬送波に含まれる情報信号成分に対して不感となり、図2(B)の波形(c)に示すように、検波回路の出力は上昇した後に下がることはなく所望の矩形波形になる。その結果、受信電波の強度が高すぎることで復元した波形が潰れてデータ通信の精度が低下するのを防止することができる。
シャントレギュレータの機能は、負荷に向かって流れる電流の一部を負荷と並列に設けた可変抵抗を介して逃がすことによって負荷に印加される電圧を制限して負荷を保護する保護機能と、入力電圧の大きさに応じて可変抵抗の抵抗値を変化させることで負荷に印加される電圧を一定にする電圧応答機能とに分けることができる。本実施形態のレギュレータは、このうち両方の機能が発動した状態で動作する第1動作モードと、後者の電圧応答機能を一時的に停止させることで、可変抵抗を直前の抵抗値を有する固定抵抗として動作させ、それによって前者の保護機能のみが発動した状態で動作する第2動作モードとを備え、第1動作モードから第2動作モードへの移行制御を検波回路の出力によって行うように構成した回路であるといえる。
これによって、搬送波本来の受信電波強度に応じて負荷(内部回路)に印加される電圧を制限して負荷を保護しつつ、振幅変調方式で変調された搬送波に含まれる情報信号成分(振幅差)がレギュレータ特性で潰されて検波精度が低下するのを回避することができる。
これによって、搬送波本来の受信電波強度に応じて負荷(内部回路)に印加される電圧を制限して負荷を保護しつつ、振幅変調方式で変調された搬送波に含まれる情報信号成分(振幅差)がレギュレータ特性で潰されて検波精度が低下するのを回避することができる。
(第2実施形態)
次に、図3を用いて、本発明に係るパッシブ型のICタグの第2の実施形態について説明する。第2実施形態は、図1のシャントレギュレータにおける誤差アンプ32の代わりにクランプ回路35を用いたものである。図3(A)は第2実施形態のシャントレギュレータ13の回路図、図3(B)はシャントレギュレータ13のクランプ回路35を等価回路で示した図である。
具体的には、図3に示すように、電源ラインVDDと接地ラインGNDとの間に、各々ゲートとドレインが結合されたいわゆるダイオード接続の3個のMOSトランジスタQ1〜Q3と、ゲート端子に所定の定電圧Vbias2が印加されたMOSトランジスタQ4とが直列に接続されたクランプ回路35が設けられている。4個のMOSトランジスタQ1〜Q4のうち、Q1はPチャネル型、Q2〜Q4はNチャネル型である。
次に、図3を用いて、本発明に係るパッシブ型のICタグの第2の実施形態について説明する。第2実施形態は、図1のシャントレギュレータにおける誤差アンプ32の代わりにクランプ回路35を用いたものである。図3(A)は第2実施形態のシャントレギュレータ13の回路図、図3(B)はシャントレギュレータ13のクランプ回路35を等価回路で示した図である。
具体的には、図3に示すように、電源ラインVDDと接地ラインGNDとの間に、各々ゲートとドレインが結合されたいわゆるダイオード接続の3個のMOSトランジスタQ1〜Q3と、ゲート端子に所定の定電圧Vbias2が印加されたMOSトランジスタQ4とが直列に接続されたクランプ回路35が設けられている。4個のMOSトランジスタQ1〜Q4のうち、Q1はPチャネル型、Q2〜Q4はNチャネル型である。
また、この実施形態では、電圧制御用トランジスタ31と電源ラインVDDとの間に、ダイオード接続のMOSトランジスタQ5が接続されている。
そして、電圧制御用トランジスタ31のゲート端子と接地ラインGNDとの間にアナログメモリとして機能する容量素子33が接続されているとともに、クランプ回路35を構成するMOSトランジスタQ2とQ3の接続ノードN1と電圧制御用トランジスタ31のゲート端子との間にアナログスイッチ34が設けられ、該スイッチ34が検波回路15からの信号でオン/オフされるように構成されている。
そして、電圧制御用トランジスタ31のゲート端子と接地ラインGNDとの間にアナログメモリとして機能する容量素子33が接続されているとともに、クランプ回路35を構成するMOSトランジスタQ2とQ3の接続ノードN1と電圧制御用トランジスタ31のゲート端子との間にアナログスイッチ34が設けられ、該スイッチ34が検波回路15からの信号でオン/オフされるように構成されている。
この実施形態のシャントレギュレータ13は、電源ラインVDDに過電圧がかかると縦積みのMOSトランジスタQ1〜Q4(ダイオード)の障壁電圧を超えて電流が流れ始め、ノードN1の電圧Vxが上昇する。これを制御電圧として、VDD−GND間の制御用トランジスタ31を制御することで、受信電波強度が高くなった場合に電源ラインVDDの電圧を抑制することができる。また、この実施形態でも、ノードN1に接続されているスイッチ34をオフにすれば、電源ラインVDDの電位は直前の値のまま維持される。そのため、前記第1実施形態と同様に、検波回路15からの信号でスイッチ34をオフしてアナログメモリとしての容量素子33にノードN1の電圧Vxを保存すると、制御用トランジスタ31のオン抵抗値が変化しなくなって、振幅変調された搬送波に含まれる情報信号成分(振幅差)が潰されるのを防止することができ、情報信号成分をクランプせずに取り出せる。
なお、この実施形態においても、制御用トランジスタ31として、Nチャネル型またはPチャネル型のいずれのタイプのMOSトランジスタも使用することができる。
なお、この実施形態においても、制御用トランジスタ31として、Nチャネル型またはPチャネル型のいずれのタイプのMOSトランジスタも使用することができる。
次に、上記実施形態のICタグの応用例について説明する。図4は、ICタグを、環境情報を収集する環境情報収集システムに適したICタグとして利用する場合のシステム構成を示したものである。
図4に示す環境情報収集システムは、電力系統における送電線や配電線の温度管理(例えば、配電線や配電線等の接続点の温度管理)、電車線へ電力を供給するためのき電線の温度管理(例えば、き電線の圧着スリーブ等による接続点の温度管理)を行うために使用されるものである。
図4に示す環境情報収集システムは、電力系統における送電線や配電線の温度管理(例えば、配電線や配電線等の接続点の温度管理)、電車線へ電力を供給するためのき電線の温度管理(例えば、き電線の圧着スリーブ等による接続点の温度管理)を行うために使用されるものである。
図4の環境情報収集システムにおいて、電車線40は、き電線41、トロリー線42、補助吊架線43、吊架線44、トロリー線42と補助吊架線43を連結するハンガー45、き電線41と補助吊架線43を接続するき電分岐部47aを有し、吊架線44は支持点44aにおいて、図示しない電柱に固定されている。き電分岐部47aの一端はき電線41に取付器具48aにより固定されており、き電分岐部47aの他端は補助吊架線43に取付器具48bにより固定されている。
そして、収集したい環境情報として例えば温度を計測する温度センサを有する環境情報計測装置としてのICタグ10が、き電線41のき電分岐部47aの取付器具48aに装着されている。さらに、ICタグ10は、き電線41の接続点、例えば、圧着スリーブを用いた接続箇所(圧着スリーブ41a)に装着されている。このように装着することにより、ICタグ10は、温度計測対象である電線と熱的に結合するように設けることができる。
ICタグ10が計測した温度の情報を受信するタグリーダは車両に搭載され、タグリーダから計測データを要求するコマンドコードを重畳した搬送波をICタグ10へ送信することで、電車線に沿って配設されているICタグ10から順次送られてくる信号を受信して計測データを収集する。
ICタグ10が計測した温度の情報を受信するタグリーダは車両に搭載され、タグリーダから計測データを要求するコマンドコードを重畳した搬送波をICタグ10へ送信することで、電車線に沿って配設されているICタグ10から順次送られてくる信号を受信して計測データを収集する。
上記き電分岐部47aの取付器具48aや、き電線41の接続箇所(圧着スリーブ41a)では、接触抵抗を有しており、常時又は不連続に電流が通過することにより、大なり小なりの熱が発生する。また、その発熱による温度上昇が激しくなくても、長時間にわたり高い温度が続くと、腐蝕、疲労により電気抵抗が増大し、そのまま放置すると発熱により接続箇所の切断が起き、給電に障害が生じることがある。
しかるに、上記のように、き電分岐部47aや、き電線41の接続箇所41aにICタグ10を設けて、き電分岐部47aの取付器具48aや、き電線41の接続箇所41aにおける温度上昇を監視することで断線発生の予兆を検知するようなことができる。
しかるに、上記のように、き電分岐部47aや、き電線41の接続箇所41aにICタグ10を設けて、き電分岐部47aの取付器具48aや、き電線41の接続箇所41aにおける温度上昇を監視することで断線発生の予兆を検知するようなことができる。
図5には、図4の環境情報収集システムに使用して好適なICタグの構成例が示されている。図5に示すように、このシステムに使用されるICタグ10は、アンテナとしてのコイル11と、整流回路12と、内部電源回路としてのシャントレギュレータ13と、受信信号を検波して情報信号成分を復元する受信回路としての検波回路15の他に、制御回路16と、温度等の環境情報としての物理量を計測する計測部(センサ)17と、自己の識別コード等を記憶する記憶手段としてのメモリ18と、所定の周波数の発振信号もしくはクロック信号を生成する発振回路19と、コイル11を介してデータを外部へ出力する送信回路20とを備える。
コイル11がタグリーダからの電波を受信して、検波回路15が検波を行い、計測データを要求するコマンドコードを復元すると、制御回路16は計測部(センサ)17が計測した温度等の計測データおよびメモリ18から読み出した識別コードを、送信回路20によって順次送信させる。
コイル11がタグリーダからの電波を受信して、検波回路15が検波を行い、計測データを要求するコマンドコードを復元すると、制御回路16は計測部(センサ)17が計測した温度等の計測データおよびメモリ18から読み出した識別コードを、送信回路20によって順次送信させる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、検波回路15の出力に基づいて直接的にアナログスイッチ34をオン、オフ制御するように構成したが、検波回路15の出力の立ち上がりでラッチ動作するラッチ回路を設けて、該ラッチ回路によって、一連の処理が終了するまでの期間(1シーケンス期間)もしくは所定量のデータを受信するのに要する期間(1フレーム期間)の間、連続してアナログスイッチ34をオフさせるようにしても良い。
さらに、前記実施形態では、本発明を鉄道路線沿線の環境情報収集システムに適用したものを説明したが、本発明は従来の一般的な鉄道路線に限定されず、高速道路や専用バス路線の沿線の環境情報収集システムはもちろんのこと、新幹線(リニアを含む)の沿線の環境情報収集のようにICタグが受信する電波強度が短い時間に変化するシステムや、ICタグごとに受信電波強度にムラが生じるシステムに適用すると有効である。このようなシステムとして、例えば集配センターや物流センターにおいて、配送する荷物に貼付され配送先の住所等の情報が記憶されているICタグからデータを読み取って荷物の仕分けを行うコンベアシステムが考えられる。
コンベアシステムが扱う荷物は大小さまざまであり、タグリーダとコンベアで移送される荷物に貼付されているICタグまでの距離が荷物ごとに異なることで、ICタグに届く電波の強度差が大きくなることが予想されるため、小さな荷物のICタグのデータを読み取れるようにタグリーダの送信電波強度を高くした場合に、ICタグ側の受信電波の強度が高くなり過ぎることがある。そこで、受信電波強度が高くなり内部電圧が抑制されたとしても検波回路の特性が低下することのない前記実施形態のICタグを使用することが有効である。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、アンテナにコイルを用いているが、コイルに限定されるものでなく、ダイポールやパッチアンテナなどを用いても良い。
また、本発明は、単純な振幅変調方式でデータの送受信を行うICタグに限定されず、振幅変化を伴う他の変調方式、例えば振幅シフトと位相シフトを組み合わせた変調方式(QAM)等でデータの送受信を行うICタグにも適用することができる。
さらに、本発明は、パッシブ型のICタグのみならず非接触型ICカードにも利用することができる。また、ID情報(自己識別コード)のみ送信するRFIDにも利用できる。従って、特許請求の範囲における「無線通信デバイス」は、ICタグのみでなく非接触型ICカードおよびRFIDを含む概念である。
また、本発明は、単純な振幅変調方式でデータの送受信を行うICタグに限定されず、振幅変化を伴う他の変調方式、例えば振幅シフトと位相シフトを組み合わせた変調方式(QAM)等でデータの送受信を行うICタグにも適用することができる。
さらに、本発明は、パッシブ型のICタグのみならず非接触型ICカードにも利用することができる。また、ID情報(自己識別コード)のみ送信するRFIDにも利用できる。従って、特許請求の範囲における「無線通信デバイス」は、ICタグのみでなく非接触型ICカードおよびRFIDを含む概念である。
10 ICタグ
11 コイル(アンテナ)
12 整流回路
13 内部電源回路(シャントレギュレータ)
14 負荷(内部回路)
15 検波回路
16 制御回路
20 送信回路
31 電圧制御用トランジスタ
32 誤差アンプ(誤差増幅器)
33 容量素子(アナログメモリ)
34 アナログスイッチ
35 クランプ回路
11 コイル(アンテナ)
12 整流回路
13 内部電源回路(シャントレギュレータ)
14 負荷(内部回路)
15 検波回路
16 制御回路
20 送信回路
31 電圧制御用トランジスタ
32 誤差アンプ(誤差増幅器)
33 容量素子(アナログメモリ)
34 アナログスイッチ
35 クランプ回路
Claims (6)
- 受信電波を整流して直流に変換する整流回路と、該整流回路により変換された電圧に基づいて内部回路の電源電圧を生成する内部電源回路と、振幅変調されている受信信号を検波して情報信号成分を復元する検波回路とを備えた無線通信デバイスであって、
前記内部電源回路は、
前記内部回路に印加される電圧を制限して回路を保護する保護機能と、入力電圧の大きさに応じて生成する電圧を制御する電圧応答機能とを備え、
前記保護機能および前記電圧応答機能が発動した状態で動作する第1動作モード、または前記保護機能が発動した状態で動作する第2動作モードのいずれかで動作可能であり、前記第1動作モードから前記第2動作モードへの移行制御が前記検波回路の出力に基づいて行われるように構成されていることを特徴とする無線通信デバイス。 - 前記内部電源回路は、前記内部回路と並列に設けられた電圧制御素子と、前記内部回路に印加される電圧が所定の電位となるように前記電圧制御素子の抵抗値を制御する制御回路とを備えたシャントレギュレータであり、
前記電圧制御素子の制御端子に印加される前記制御回路の出力電圧を記憶可能な揮発性記憶手段と、前記制御回路の出力端子と前記電圧制御素子の制御端子との間に設けられたアナログスイッチとを有し、前記検波回路の出力に基づいて前記アナログスイッチがオン、オフ可能に構成され、
前記アナログスイッチがオフされると、前記制御回路の出力電圧が前記揮発性記憶手段に記憶され、前記電圧応答機能が停止して前記第1動作モードから前記第2動作モードへの移行が行われることを特徴とする請求項1に記載の無線通信デバイス。 - 前記制御回路は、入力電圧もしくは前記内部回路に印加される電圧を分圧する分圧回路と、該分圧回路で分圧された電圧と所定の定電圧とを入力とする誤差増幅器とを有することを特徴とする請求項2に記載の無線通信デバイス。
- 前記揮発性記憶手段は、前記電圧制御素子の制御端子と基準電位点との間に接続された容量素子であることを特徴とする請求項2または3に記載の無線通信デバイス。
- 自己の識別コードを記憶可能な不揮発性記憶手段と、データを送信するための送信回路とを備え、
前記検波回路の検波によりデータの送信を要求するコマンドコードが復元された場合に、前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記識別コードを前記送信回路により送信するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無線通信デバイス。 - 温度を計測可能な温度計測手段を備え、前記検波回路の検波によりデータの送信を要求するコマンドコードが復元された場合に、前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記識別コードおよび前記温度計測手段により計測された計測データを前記送信回路により送信するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の無線通信デバイス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015020575A JP2016143339A (ja) | 2015-02-04 | 2015-02-04 | 無線通信デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015020575A JP2016143339A (ja) | 2015-02-04 | 2015-02-04 | 無線通信デバイス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2016143339A true JP2016143339A (ja) | 2016-08-08 |
Family
ID=56570534
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015020575A Pending JP2016143339A (ja) | 2015-02-04 | 2015-02-04 | 無線通信デバイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2016143339A (ja) |
-
2015
- 2015-02-04 JP JP2015020575A patent/JP2016143339A/ja active Pending
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