JP2016145489A - レール転倒防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンクリート製の軌道基盤(30)上に設置されたレール(22)の下部フランジ部を両側から抑え込むように軌道基盤上に固定される一対のばね部材(11)と、複数の脚部(13a〜13d)を備え、ばね部材を上方から覆うように被せられ、前記脚部が軌道基盤の表面に接触するように設置される一対のレール転倒防止部材(13)と、前記一対のばね部材と一対のレール転倒防止部材をそれぞれ軌道基盤に固定するための一対の固定手段(12)とを備えたレール締結装置において、前記複数の脚部にはそれぞれ係合部(P)を形成し、該係合部にはそれぞれ絶縁体(14)を係合させ、前記脚部を絶縁体を介して軌道基盤の表面に接触させるように構成した。
【選択図】図1
Description
また、従来、地震などによって列車の車輪がレールから脱落した場合に、レール締結装置を破壊させることなく車輪をレール締結装置上を通過させ、かつレールが転倒することを防止する機能を有するレール転倒防止装置を、レール締結装置の近傍に設置することもある(例えば、特許文献2参照)。
また、バラスト軌道にも木製の枕木を使用するものと、プレストレスト・コンクリート製のPC枕木を使用するものがあり、PC枕木を使用する場合、鉄道軌道ではコンクリートが導体とみなされるためレールと枕木との間を電気的に絶縁する必要がある。そのため、レールと枕木との間およびレール締結装置を構成する板ばねと枕木との間に、絶縁板が介挿されている。
なお、スラブ軌道におけるレール締結装置を開示する上記特許文献1においても、軌道スラブとタイプレートとの間に絶縁板を介挿している。
図10のレール転倒防止部材13は4本の脚部を有しており、該脚部の下面がPC枕木に接触するようにして固定されるため、その接触部に絶縁材を設ける必要がある。しかしながら、図10に示すように、単にレール転倒防止部材13の脚部の下面にシート状の絶縁材14を接着剤で貼り付けただけの構造では、接着剤の劣化やレールから伝播する振動により絶縁材14が剥がれてずれてしまい、長期間にわたって絶縁性を確保することが困難であることが分かった。
本発明の他の目的は、レール転倒防止部材と枕木との間の絶縁性を高めることが可能なレール転倒防止装置を提供することにある。
コンクリート製の軌道基盤上に設置されたレールの下部フランジ部を両側から抑え込むように前記軌道基盤上に固定される一対のばね部材と、
複数の脚部を備え、前記ばね部材を上方から覆うように被せられ、前記脚部が前記軌道基盤の表面に接触するように設置される一対のレール転倒防止部材と、
前記一対のばね部材と前記一対のレール転倒防止部材をそれぞれ前記軌道基盤に固定するための一対の固定手段と、
を備え、
前記複数の脚部にはそれぞれ係合部が形成され、該係合部にはそれぞれ絶縁体が係合され、
前記脚部は前記絶縁体を介して前記軌道基盤の表面に接触するように構成した。
かかる構成によれば、係合手段としての脚部下面の突状部と絶縁体の凹部との関係が逆である場合に比べて、軌道基盤(枕木)の接触面から金属製のレール転倒防止部材の脚部の露出部分までの距離を大きくすることができ、脚部に付着した雨水を介して電流が流れるのを防止することができる。
このような構成によれば、絶縁体を脚部に係合させる際に、凹部内の空気が逃げる通路が確保されるため、装着作業性を向上させることができる。
また、逃がし溝を設けることによって、絶縁体が弾性変形し易くなるため、凹部の断面形状が突状部の断面形状よりも若干小さくなるように設計しても絶縁体を脚部に係合させることができ、それによって係合された絶縁体が脚部から抜けにくくすることができる。
かかる構成によれば、1本のボルトでレール転倒防止部材とレール締結用のバネ部材を軌道基盤に固定することができるため、部品点数を減らすことができるとともに、作業時間を短縮することができる。
このような構成によれば、レール転倒防止部材でばね部材の上方を覆いつつ、残りの2本の脚部との間に形成される空間に、軌道基盤に敷設されているケーブルが通過するように取付けを行うことで、レール転倒防止部材によってばね部材とケーブルの両方を同時に保護することができる。
(第1実施例)
図1は、第1の実施例のレール転倒防止機能付きレール締結装置(以下、単にレール締結装置という)の構成を示すものである。
上記軌道パッド21は、スチレン-ブタジエン-ゴムのような弾性絶縁材料からなり、レールから伝播する衝撃を吸収するとともに、レール22とPC枕木30との間を電気的に絶縁するために設けられる。また、ばね部材11A,11BはSUP9などの鋼材からなる金属製の部材であり、レール転倒防止部材13A,13Bは、例えばSS400などの鋼材を加工して形成された金属製の部材である。この実施例では、PC枕木30がレールを固定する軌道基盤となる。
また、PC枕木30のレール22の両側方には、レール締結装置を配設するためレール側に向ってそれぞれ上り傾斜した傾斜面を有する溝31が形成され、該溝31内にばね部材11A,11Bの後端部を支持するためのポリアミド樹脂のような絶縁材料からなるばね受け台15A,15Bが設置され、該ばね受け台15A,15Bを介してばね部材11A,11BがPC枕木30上に設置されている。
また、レール転倒防止部材13Aは、図3(B)に示すように、互いの間隔が狭い一対の脚部13a,13bおよび互いの間隔が広い一対の脚部13c,13dの計4本の脚部を有している。
そして、これらの脚部は、脚部13a,13bよりも脚部13c,13dの方が長く形成され、脚部13a,13bは下面がPC枕木30の上面(溝の外側)に接触し、脚部13c,13dはPC枕木30に形成されている溝31の傾斜面に接触するように設置される。
また、図10に示すように脚部の下面にシート状の絶縁体14を接着しただけのレール転倒防止部材にあっては、図5(A)に示すように、レール転倒防止部材の脚部13a〜13dの側面の金属部分と枕木30との距離が短いため、水滴Wが付着した際に、水滴Wを通して漏電するおそれがあるため、絶縁性が低いという欠点がある。これに対し、本実施例のレール転倒防止部材は、図5(B)に示すように、レール転倒防止部材の脚部13a〜13dの側面の金属部分と枕木30との距離が長くなるため、水滴Wが付着しても、水滴Wを通して漏電するおそれが低くなるめ、絶縁性が高まるという利点がある。
本発明の第2の実施例に係るレール締結装置は、レール22を横切る方向に配設されるケーブルを保護する機能をレール転倒防止部材に持たせるようにしたものである。
具体的には、図6,図7に示すように、レール転倒防止部材13A,13Bにそれぞれ6本の脚部13a〜13fを設け、各脚部の下面にそれぞれ台座状の突状部Pを形成し、キャップ状の絶縁体14を係合させるように構成したものである。なお、図6は軌間外側用のレール転倒防止部材13A、図7は軌間内側用のレール転倒防止部材13Bである。
次に、本発明の変形例について説明する。
第1の変形例は、レール転倒防止部材13A,13Bの脚部と絶縁体14との係合構造を逆にしたもの、具体的には、図8に示すように、レール転倒防止部材13A,13Bの脚部13a〜13dの下面に凹部を形成する一方、絶縁体14側にこの凹部に係合可能な台座状の突状部Pを形成するようにしたものである。
このような係合構造であっても、接着剤が劣化したりレールからの振動の伝播で接着面が剥がれたとしても、絶縁体14が脚部から脱落したり横にずれたりするのを防止して、長期間にわたって良好な絶縁性を確保することができるという効果が得られる。
凹部14aの4隅または内壁側面に上記のような逃がし溝を設けることによって、絶縁体14を脚部13a〜13dに係合させる際に、凹部内の空気が逃げる通路が確保されるため、装着作業性を向上させることができるという効果が得られる。
12A,12B ボルト(固定手段)
13A,13B レール転倒防止部材
13a〜13f 脚部
14 絶縁体
22 レール
30 PC枕木(軌道基盤)
Claims (5)
- コンクリート製の軌道基盤上に設置されたレールの下部フランジ部を両側から抑え込むように前記軌道基盤上に固定される一対のばね部材と、
複数の脚部を備え、前記ばね部材を上方から覆うように被せられ、前記脚部が前記軌道基盤の表面に接触するように設置される一対のレール転倒防止部材と、
前記一対のばね部材と前記一対のレール転倒防止部材をそれぞれ前記軌道基盤に固定するための一対の固定手段と、
を備え、
前記複数の脚部にはそれぞれ係合部が形成され、該係合部にはそれぞれ絶縁体が係合され、
前記脚部は前記絶縁体を介して前記軌道基盤の表面に接触するように構成されていることを特徴とするレール転倒防止装置。 - 前記係合部は前記脚部の下面に形成された突状部であり、前記絶縁体には前記突状部に対応する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレール転倒防止装置。
- 前記凹部の内壁側面には空気の逃がし溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレール転倒防止装置。
- 前記固定手段は、前記レール転倒防止部材および前記ばね部材を貫通し、前記レール転倒防止部材を前記ばね部材とともに前記軌道基盤に固定するボルトであることを特徴とする請求項3に記載のレール転倒防止装置。
- 前記レール転倒防止部材には2列6本の脚部が設けられ、このうち4本の脚部に囲まれた空間に前記ばね部材が配置可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のレール転倒防止装置。
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2015
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