JP2016150413A - 環境認識装置及びそれを備えたロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】高い防水性を有する小型の環境認識装置を提供すること。【解決手段】環境認識装置20は、環境認識ユニット20aの下方のフレーム20cの側面に、ハーネス20gが通る第1開口部20c1を有する。フレーム20cの下方の上部基体10は、ハーネス20gが通る第2開口部10bを有する。環境認識ユニット20aと上部基体10とを連結する連結機構21は、フレーム20cを上部基体10の上面に対して平行な軸線周りに回動可能に支持する。カバー21aは、第1開口部20c1、第2開口部10b及びそれらの間に延びるハーネス20gの部分を覆う。【選択図】図6

Description

本発明は、周囲の環境を光学センサや距離センサを用いて認識する環境認識装置及びそれを用いたロボットに関する。
従来、人間と同様に、胴体である基体と、基体の上部に設けられた頭部と、基体の上部左右両側から延設された左右の腕体と、基体の下部から下方に延設された左右の脚体とを備えたロボットがある。
この種のロボットとして、周囲の環境を認識するための光学センサ等を内蔵した頭部を環境認識ユニットとし、胴体部を基体とし、首関節機構を連結機構とした環境認識装置を備えたロボットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
そのような環境認識装置を備えたロボットでは、頭部を基体に対してヨー軸周り、ピッチ軸周り及びロール軸周りに回動可能に構成するとともに、それらの軸のいずれかの内部に、中空の基体の内部に配置された制御機器と頭部である環境認識ユニットとを電気的に接続するハーネスを通す構成が採用されている場合がある。
特開2004−183157号公報
ところで、従来の環境認識装置は、雨水等に対する防水を考慮して構成されたものではないので、頭部の回動の軸と基体との隙間といった関節機構の隙間から、基体の内部へ水が進入してしまうおそれがあった。そこで、環境認識装置を雨水等に接触するおそれのある環境下で使用する場合には、内部機器の保護のために、防水手段を設ける必要があった。
例えば、特許文献1に記載の環境認識装置が用いられているロボットでは、防水手段としてロボット用保護着を採用し、それをロボットに着用させることによって基体内部への水の浸入を防止している。
しかし、このような防水手段は、環境認識装置の動作を妨げるだけではなく、装置の大型化も招いてしまうという問題があった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、高い防水性を有する小型の環境認識装置及びそれを用いたロボットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の環境認識装置は、中空の基体と、基体の上方に配置された環境認識ユニットと、基体の内部に配置され、環境認識ユニットを制御するための環境認識ユニット用制御回路と、基体の上方に取り付けられ、基体に環境認識ユニットを連結する連結機構と、環境認識ユニット及び環境認識ユニット用制御回路を電気的に接続するハーネスとを備えた環境認識装置であって、環境認識ユニットの下面から基体に向かって延設されたフレームを備え、フレームは、側面にハーネスが通る第1開口部が形成され、基体は、ハーネスが通る第2開口部を有し、連結機構は、環境認識ユニットが基体の上面に対して平行な軸線周りに回動可能となるように、フレームを支持し、基体と環境認識ユニットとの間に、少なくとも、第1開口部と、第2開口部と、第1開口部と第2開口部との間を延びるハーネスの部分とを覆うカバーが設けられていることを特徴とする。
基体の上部に環境認識ユニットを備えた環境認識装置では、基体の内部への水の浸入は、基体とその基体及び環境認識ユニットを連結する関節機構との隙間において生じてしまうことが多かった。特に、環境認識ユニットがヨー軸周りに回動可能である場合には、ヨー軸は基体の鉛直方向に延びるものであるので、上方の環境認識ユニットから下方の関節機構のヨー軸へと水が伝わり、その関節機構と基体との隙間から基体の内部へ水が進入してしまうことが多かった。
そこで、本発明の環境認識装置では、環境認識ユニットの回動を基体の上面に対して平行な軸線周り(ピッチ軸又はロール軸周り)の回動のみとするとともに、その環境認識ユニットを基体に直接嵌め込むのではなく、環境認識ユニットの下方に設けられたフレームを介して連結機構で支持する構成とすることによって(すなわち、軸の周囲に形成されてしまう隙間を水平方向とすることによって)、基体の内部への水の浸入を防止している。
さらに、本発明の環境認識装置では、ハーネスが通る環境認識ユニット側の第1開口部をフレームの側面に形成しているので、その第1開口部と基体側の第2開口部とハーネスの一部を覆うだけで、基体の内部へと水が進入し得る隙間を塞ぐことができる。すなわち、小さなカバーで十分な防水性を確保することができる。
したがって、本発明の環境認識装置によれば、大きな防水手段を用いることなく、高い防水性を得ることができる。
また、本発明の環境認識装置においては、基体は、環境認識ユニットのフレームの下方に、基体を貫く水抜き孔が形成されていることが好ましい。
このような水抜き孔を構成すれば、基体の上部に水が溜まってしまうことが防止されるとともに、その水の排出経路を任意に形成することができるので、装置全体を大型化させずに、さらに防水性を高めることができる。
また、本発明の環境認識装置においては、フレームの内部に、又は、カバーの内部に、環境認識ユニットを回動させる駆動機構を備えていることが好ましい。
このような位置に駆動機構を配置すれば、装置内のスペースを有効に活用して、装置全体の小型化を図ることができる。
また、本発明の環境認識装置においては、連結機構は、環境認識ユニットが基体に対してピッチ軸周りに回動可能となるように、フレームを支持し、環境認識ユニットは、基体の前方の環境を認識する第1センサと、環境認識ユニットの両側面側に設けられ、基体の側方の環境を認識する左右一対の第2センサとを有していることが好ましい。
環境認識ユニットの回動可能範囲を基体に対して水平な軸周りにした場合、従来の装置のようにヨー軸、ピッチ軸及びロール軸の全ての軸周りで回動可能に構成した装置に比べ、1つのセンサで認識可能な範囲が狭くなってしまう。そこで、環境認識ユニットをピッチ軸周りに回動可能に構成する場合には、前方認識用の第1センサと、側方認識用の第2センサとを有する構成にすれば、センサの認識範囲を十分な広さにすることができる。
また、本発明の環境認識装置においては、環境認識ユニットの両側面側に左右一対の第2センサを有している場合、環境認識ユニット内に配置され、第2センサの動作を制御する第2センサ用制御機器を備え、第2センサは、環境認識ユニットから側方に延びる中空の支持部、支持部の先端部の下方又は上方に取り付けられた駆動部、支持部の駆動部とは反対側にヨー軸周りに回動可能に取り付けられた測定部、及び、駆動部又は測定部と第2センサ用制御機器とを電気的に接続する距離センサ用ハーネスを有し、距離センサ用ハーネスは、支持部の内部を通って環境認識ユニット内に延びていることが好ましい。
このように、距離センサ用ハーネスが支持部の内部空間を通る構成にすれば、その内部空間の環境認識ユニット側の開口部の孔は水平方向となるので、その開口部から環境認識ユニットの内部に水が浸入してしまうことがなく、防水性が低下することがない。
また、上記目的を達成するために、本発明のロボットは、上記いずれかの環境認識装置と、関節機構と、関節機構を介して基体に連結された可動リンクとを備えていることを特徴とする。
このように、上記の環境認識装置は、ロボットに適用することができる。特に、ロボットが人間の形態を模した二足歩行ロボットである場合には、環境認識装置の環境認識ユニットがロボットの頭部となり、連結機構が首関節機構となる。
また、本発明のロボットにおいては、複数の可動リンクと、各々の可動リンクを基体に対して回動可能に連結する複数の関節機構とを備え、複数の可動リンクは、基体の上部に左右一対に設けられた腕リンクと、基体の下部に左右一対に設けられた脚リンクを含み、脚リンク又は腕リンクのみによる二足歩行モードと、脚リンク及び腕リンクによる四足歩行モードとを切り替え可能であり、連結機構は、環境認識ユニットが基体に対してピッチ軸周り又はロール軸周りに回動可能となるように、フレームを支持していることが好ましい。
このように、ロボットが二足歩行モードと四足歩行モードとを切り替えることができるものである場合、二足歩行モード時にロボットの上部となっている面は、四足歩行モード時にはロボットの前面になる。
そこで、環境認識装置の環境認識ユニットをピッチ軸周り又はロール軸周りに回動可能なものに構成すれば、いずれのモードの場合であっても、回動の軸が基体の面に対して平行な軸になるので、軸を伝わって基体に水が浸入することがなく、防水性が低下することがない。
本発明の実施形態に係るロボットの構成を模式的に示す正面図。 図1のロボットの関節機構の自由度を模式的に示す斜視図。 図1のロボットの二足歩行モードで移動している状態を示す側面図。 図1のロボットの四足歩行モードで移動している状態を示す側面図。 図1のロボットの環境認識ユニット、首関節機構、上部基体の上方部の構造の一部を示す正面図。 図1のロボットの首関節機構の構造の一部を断面として示す正面図。 図1のロボットの首関節機構の構造を示す分解斜視図。 図1のロボットの距離センサの構造の一部を断面として示す正面図。
以下、図面を参照して、本発明に係るロボットの実施形態を説明する。本実施形態のロボット1は、人型のロボットであり、二足歩行モードと四足歩行モードとを切り替えて移動可能に構成されたものである。
ただし、本発明におけるロボットは、このように構成された人型のロボットに限定されるものではなく、その他の工業用ロボット等、基体と、連結機構と、連結機構を介して基体の上部に連結された環境認識ユニットを含む環境認識装置とを備えたロボットであれば、本実施形態のロボット1とは異なる形態のロボットも含まれるものである。
まず、図1を参照して、本実施形態のロボット1の構成を説明する。
ロボット1の胴体は、上部基体10と、上部基体10の下方に配置された下部基体11と、上部基体10と下部基体11との間に設けられた腰関節機構12とで構成されている。上部基体10と下部基体11とは、人間の腰関節に対応する腰関節機構12を介して、相対的に回動可能に連結されている。
ロボット1の頭部は、周囲の環境を認識するための環境認識装置20の環境認識ユニット20aである。環境認識ユニット20aは、上部基体10の内部に配置された環境認識ユニット用制御回路20bによって制御されている。環境認識ユニット20aは、人間の首関節に対応する首関節機構21(連結機構)を介して、上部基体10に対して回動可能に連結されている。
なお、本実施形態のロボット1が人型のロボットであるので、人間の頭部に対応する環境認識ユニット20aを上部基体10の上方に設けている。しかし、本発明のロボットの環境認識ユニットは、このような構成に限定されるものではなく、ロボットの使用環境等に応じて、上部基体の上部以外の位置(例えば、上部基体の前方等)に設けてもよい。
ロボット1の左右の腕体は、上部基体10の上部左右両側から延設された一対の腕リンク30(可動リンク)である。各々の腕リンク30は、人間の肩関節に対応する肩関節機構31を介して、上部基体10に対して回動可能に連結されている。
腕リンク30は、人間の上腕に対応する第1腕リンク部30aと、人間の前腕に対応する第2腕リンク部30bと、人間の肘関節に対応する肘関節機構30cとで構成されている。第1腕リンク部30aは、肩関節機構31を介して、上部基体10に対して回動可能に連結されている。第2腕リンク部30bは、肘関節機構30cを介して、第1腕リンク部30aに対して回動可能に連結されている。第2腕リンク部30bの先端には、人間の手に対応するハンド部40が連結されている。
なお、本実施形態のロボット1では、腕体である腕リンク30を、第1腕リンク部30aと、第2腕リンク部30bと、肘関節機構30cとで構成している。しかし、本発明のロボットの腕体は、このような構成に限定されるものではなく、単一のリンク部を有するものであってもよいし、3つ以上のリンク部及び各リンク部を連結する複数の関節部を有するものであってもよい。
ハンド部40は、エンドエフェクタの一例である。このハンド部40は、人間の手首関節に対応する手首関節機構41を介して、腕リンク30の第2腕リンク部30bに対して回動可能に連結されている。本実施形態のロボット1では、ハンド部40と腕リンク30とで、マニピュレータとしてのロボットアームが構成されている。
ロボット1の左右の脚体は、下部基体11の下部から下方に延設された左右一対の脚リンク50(可動リンク)である。各々の脚リンク50は、人間の股関節に対応する股関節機構51を介して、下部基体11に対して回動可能に連結されている。
脚リンク50は、人間の大腿に対応する第1脚リンク部50aと、人間の下腿に対応する第2脚リンク部50bと、人間の膝関節に対応する膝関節機構50cとで構成されている。第1脚リンク部50aは、股関節機構51を介して、下部基体11に対して回動可能に連結されている。第2脚リンク部50bは、膝関節機構50cを介して、第1脚リンク部50aに対して回動可能に連結されている。第2脚リンク部50bの先端には、人間の足に対応する足平部60が連結されている。
なお、本実施形態のロボット1では、脚体である脚リンク50を、第1脚リンク部50aと、第2脚リンク部50bと、膝関節機構50cとで構成している。しかし、本発明のロボットの脚体は、このような構成に限定されるものではなく、単一のリンク部を有するものであってもよいし、3つ以上のリンク部及び各リンク部を連結する複数の関節部を有するものであってもよい。
足平部60は、人間の足首関節に対応する足首関節機構61を介して、脚リンク50の第2脚リンク部50bに対して、回動可能に連結されている。
次に、図2を参照して、本実施形態のロボット1の関節機構の自由度について説明する。
なお、本実施形態の説明では、各関節機構が各部材を回動させる方向は、特にことわらない限り、いずれの関節機構も連結された部材を回動させていない姿勢(以下、「基準姿勢」という。)を基準として説明する。本実施形態のロボット1の場合、基準姿勢は、ロボット1が起立した状態(上部基体10、下部基体11、各腕リンク30及び各脚リンク50をほぼ鉛直方向に伸ばした状態)となる。
また、本実施形態の説明では、ヨー軸、ピッチ軸、ロール軸は、それぞれ図2に示すように、ロボット1が基準姿勢のときにおけるロボット1の鉛直方向の軸(Z軸)、左右方向の軸(Y軸)、前後方向の軸(X軸)を意味する。この場合、ヨー軸は、上部基体10及び下部基体11の体幹軸である。
腰関節機構12は、上部基体10の下方に配置された第1腰関節機構12aと、第1腰関節機構12aと下部基体11との間に配置された第2腰関節機構12bとで構成されている。
第1腰関節機構12aは、上部基体10を、下部基体11及び第2腰関節機構12bに対してピッチ軸周りに回動可能に連結している。第2腰関節機構12bは、上部基体10及び第1腰関節機構12aを、下部基体11に対してヨー軸周りに回動可能に連結している。
首関節機構21は、環境認識ユニット20aを、上部基体10に対してピッチ軸周りに回動可能に連結している。
腕リンク30の肘関節機構30cは、人間の前腕に対応する第2腕リンク部30bを、人間の上腕に対応する第1腕リンク部30aに対してピッチ軸周りに回動可能に連結している。
肩関節機構31は、上部基体10の鉛直方向の幅及び水平方向の幅の範囲内に位置するように配置された第1肩関節機構31aと、第1肩関節機構31aの側方であって上部基体10の外側に配置された第2肩関節機構31bと、第2肩関節機構31b及び腕リンク30の第1腕リンク部30aの間に配置された第3肩関節機構31cとで構成されている。
ここで、基体の「幅」とは、鉛直方向では、通常使用される状態において、基体の最も高い位置から最も低い位置までの間を指す。同様に、水平方向では、通常使用される状態において、基体の最も前方となる位置から最も後方となる位置までの間、又は、最も右側となる位置から最も左側となる位置までの間を指す。
第1肩関節機構31aは、第2肩関節機構31bを、上部基体10に対してヨー軸周りに回動可能に連結している。第2肩関節機構31bは、第3肩関節機構31cを、第1肩関節機構31aに対してピッチ軸周り及びロール軸周りに回動可能に連結している。第3肩関節機構31cは、腕リンク30を、第2肩関節機構31bに対してヨー軸周りに回動可能に連結している。
手首関節機構41は、腕リンク30の第2腕リンク部30bのハンド部40側に配置された第1手首関節機構41aと、第1手首関節機構41aのハンド部40の間に配置された第2手首関節機構41bとで構成されている。
第1手首関節機構41aは、第2手首関節機構41bを、第2腕リンク部30bに対してヨー軸周りに回動可能に連結している。第2手首関節機構41bは、ハンド部40を、第1手首関節機構41aに対してロール軸周り及びピッチ軸周りに回動可能に連結している。
脚リンク50の膝関節機構50cは、人間の下肢に対応する第2脚リンク部50bを、人間の大腿に対応する第1脚リンク部50aに対してピッチ軸周りに回動可能に連結している。
股関節機構51は、下部基体11の下方に配置された第1股関節機構51aと、第1股関節機構51aの脚リンク50側に配置された第2股関節機構51bとで構成されている。
第1股関節機構51aは、第2股関節機構51bを、下部基体11に対してヨー軸周りに回動可能に連結している。第2股関節機構51bは、脚リンク50を、第1股関節機構51aに対してピッチ軸周り及びロール軸周りに回動可能に連結している。
足首関節機構61は、足平部60を、第2脚リンク部50bに対してピッチ軸周り及びロール軸周りに回動可能に連結している。
なお、本発明のロボットにおける腰関節機構、肩関節機構、肘関節機構、手首関節機構、膝関節機構、股関節機構、足首関節機構の構成は、上記の構成に限定されるものではなく、ロボットの用途やロボット内の関節の配置スペースに応じて、適宜変更してよい。例えば、いずれかの関節機構を省略してもよいし、上記以外の関節機構を追加してもよい。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態のロボット1の2つの歩行モードについて説明する。なお、図3においては、理解を容易にするために、腕リンク30を図示省略している。
なお、本実施形態の説明において、ハンド部40又は足平部60を「接地させる」とは、ハンド部40又は足平部60がロボット1に作用する力に抗する接触反力を受けるように、ハンド部40又は足平部60を外部環境に接触させることを意味する。
図3に示すように、二足歩行モードでは、一対の脚リンク50の一方の先端の足平部60を地面Aに接地させた状態(その一方の脚リンク50を支持脚とした状態)で、他方の脚リンク50の先端の足平部60を空中移動させ、さらに接地させること(その他方の脚リンク50を遊脚として動作させること)が繰り返される。この場合、脚リンク50のそれぞれの遊脚としての動作は、交互に行われる。また、図示省略した腕リンク30は、非接地状態となっている。
図4に示すように、四足歩行モードでは、腕リンク30の先端のハンド部40及び脚リンク50の先端の足平部60のうちの2つ又は3つを地面Aに接地させた状態(その2つ又は3つの腕リンク30及び脚リンク50を支持脚とした状態)で、残りの2つ又は1つのハンド部40又は足平部60を空中移動させ、さらに接地させること(その残りの2つ又は1つの腕リンク30又は脚リンク50を遊脚として動作させること)が繰り返される。この場合、遊脚として動作させる腕リンク30又は脚リンク50は、所定の規則で周期的に切り替えられる。
ただし、四足歩行モードの動作は、上記の動作に限定されるものではない。例えば、腕リンク30の先端のハンド部40及び脚リンク50の先端の足平部60のうちの1つを地面Aに接地させた状態(その1つのハンド部40又は足平部60を支持脚とした状態)で、残りの3つのハンド部40及び足平部60を空中移動させ、さらに接地させること(その残りの3つのハンド部40又は足平部60を遊脚として動作させること)を繰り返すようにすることも可能である。
また、腕リンク30の先端のハンド部40及び脚リンク50の先端の足平部60を一斉に空中に移動させて(すなわち、ロボット1をジャンプさせて)、さらに接地させることを繰り返すようにすることも可能である。
次に、図1、図5〜図8を参照して、本実施形態のロボット1の上部基体10、環境認識装置20及び首関節機構21の構成について詳細に説明する。
図5に示すように、環境認識装置20は、上部基体10の上方に配置された環境認識ユニット20aを有している。環境認識ユニット20aは、中空の上部基体10の内部に配置された環境認識ユニット用制御回路20b(図5では不図示。図1参照。)によって制御される。環境認識ユニット20aと上部基体10とは、首関節機構21で連結されている。
環境認識ユニット20aは、その下面から下方(すなわち、上部基体10)に向かって首フレーム20c(フレーム)が延設されている。首フレーム20cが首関節機構21に回動可能に支持されることによって、環境認識ユニット20aは、上部基体10に対してピッチ軸(Y軸)周りに回動可能となっている。
また、環境認識ユニット20aは、上部基体10の前方の環境を撮影し、認識するための複数のカメラ20d(第1センサ)と、カメラ20dの間に配置され、LED等で構成されたライト20eと、環境認識ユニット20aの両側面側に設けられ、上部基体10の側方の環境を認識する左右一対のセンサ20f(第2センサ)とを有している。
なお、本実施形態では、センサ20fとして、レーザレンジファインダ(以下、「LRF」という。)を用いている。LRF(レーザレンジファインダ)とは、照射したレーザ光が外部環境に反射して戻ってくるまでの時間を測定し、その時間に基づいて、外部環境までの距離を測定するものである。ただし、本発明の第2センサは、LRFに限定されるものではなく、環境認識ユニット20aの側方の外部環境を認識することができるものであればよい。例えば、赤外線センサ等を用いてもよい。
ロボット1では、環境認識ユニット20aを、上部基体10に対してピッチ軸周りにのみ回動可能に構成している。しかし、カメラ20dやセンサ20fを上記のように配置しているので、ロボット1の認識範囲は、従来のヨー軸(Z軸)、ピッチ軸(Y軸)及びロール軸(X軸)の全ての軸周りで回動可能に構成したロボットの認識範囲とほぼ同様の広さになっている。
図6に示すように、首フレーム20cは、側面に首フレーム側開口部20c1(第1開口部)が形成されている。首フレーム側開口部20c1には、環境認識ユニット20aの内部機器に電気的に接続され、環境認識ユニット20aの下方から延びるハーネス20gが通されている。首フレーム側開口部20c1の周囲からは、首フレーム20cの側方に延びるように形成された環状突起部20c2が形成されている。
なお、本発明における「フレーム」とは、上記のようないわゆる中空の枠体に限られるものではなく、環境認識ユニットの下面から基体に向かって延設され、内部にハーネスが通る空間が形成されたものであればよい。
また、首フレーム20cの内部には、アクチュエータ等の駆動源、ブレーキ、減速機等で構成された駆動機構20hが配置されている。首フレーム20cは、駆動機構20hから伝達される駆動力によって回動させられる。ロボット1では、この位置に駆動機構20hを配置しているので、他の位置に独立して駆動機構20hを配置するためのスペースを設ける必要がなく、省スペース化が実現されている。
図7に示すように、首関節機構21は、上部基体10の上方に配置されたカバー21aと、カバー21aの中央部の開口部に嵌め込まれ、首フレーム20cを回動可能に軸支する軸支部材21bと、カバー21aと軸支部材21bとの間及びカバー21aと上部基体10との間を封止するためのゴム製のO−リングであるシール機構21cとを有している。
カバー21aとシール機構21cは、防水ボルト(不図示)によって、上部基体10に一体的に固定されるとともに、係合爪部(不図示)によって、軸支部材21bに固定されているので、カバー21aが浮き上がって隙間が生じてしまうことがない。なお、シール機構21cは図6においては図示省略している。
軸支部材21bは、上部基体10の上面に形成された凹部10aに嵌め込まれるようにして、上部基体10の上方に配置されている。軸支部材21bは、環境認識ユニット20aの下面から延設された首フレーム20cを左右から挟み込んで保持するとともに、カバー21aの中央部に形成された開口部を封止する。軸支部材21bの一方の側面には、軸支部材側開口部21b1が形成されている。軸支部材側開口部21b1には、首フレーム20cの環状突起部20c2が嵌め込まれる(図6参照。)。
上部基体10は、第1肩関節機構31aの後方側に形成された上部基体側開口部10b(第2開口部)を有している。環境認識ユニット20aから延びるハーネス20gは、上部基体側開口部10bを通って、上部基体10の内部に配置されている環境認識ユニット用制御回路20bに電気的に接続される。
カバー21aは、軸支部材21bの側面(すなわち、首フレーム側開口部20c1)、上部基体10の上部基体側開口部10b、及び、首フレーム側開口部20c1と上部基体側開口部10bとの間を延びるハーネスの20gの一部を覆っている。
このように、本実施形態のロボット1では、環境認識ユニット20aをヨー軸(Z軸)周りには回動をせず、ピッチ軸(Y軸)周りにのみ回動するように構成するとともに、環境認識ユニット20aを上部基体10に直接嵌め込むのではなく、首フレーム20cを軸支部材21bで支持する構成としているので(すなわち、上部基体10にヨー軸(Z軸)を直接設ける構成ではないので)、軸を伝わって上部基体10に水が浸入することがない。
また、本実施形態のロボット1では、首フレーム側開口部20c1を首フレーム20cの側面に形成しているので、その首フレーム側開口部20c1と上部基体10側の上部基体側開口部10bとハーネス20gの一部を覆うだけで、上部基体10の内部へと水が進入し得る隙間を塞ぐことができる。すなわち、比較的小さなカバー21aで十分な防水性を得ることができる。
さらに、本実施形態のロボット1は、二足歩行モードと四足歩行モードとを切り替えることができるものであるので、二足歩行モード時にロボットの上部となっている面は、四足歩行モード時にはロボットの前面となる。しかし、ロボット1は、環境認識ユニット20aをピッチ軸周りに回動可能なものに構成しているので(すなわち、いずれのモードの場合であっても、回動の軸が上部基体10の面に対して平行な軸になるので)、軸を伝わって上部基体10に水が浸入することがない。
また、図6及び図7に示すように、上部基体10の上面側の環境認識ユニット20aの下面から延設された首フレーム20cの下方となる位置には、上部基体10の前方側までつながるように上部基体10を貫く水抜き孔10cの入り口側の開口が形成されている。
本実施形態のロボット1では、このような水抜き孔10cが形成されているので、上部基体10の上部に水が溜まってしまうことが防止されるとともに、その水の排出経路を任意に形成することができるので、さらにその防水性を高められている。
また、図8に示すように、センサ20fは、環境認識ユニット20aから側方に延びる支持部20f1と、支持部20f1の先端部の下方に取り付けられた駆動部20f2と、支持部20f1の先端部の上方に回動可能に取り付けられた測定部20f3とを有している。
支持部20f1及び駆動部20f2の内部には、連通路20f4が形成されている。連通路20f4の内部には、距離センサ用ハーネス20f5が通され、その距離センサ用ハーネス20f5によって、駆動部20f2及び測定部20f3と環境認識ユニット20aの内部に配置されている第2センサ用制御機器(不図示)とが電気的に接続されている。
連通路20f4は、支持部20f1の内部に形成されているので、環境認識ユニット20a側の開口部の孔は水平方向となっている。そのため、開口部から環境認識ユニット20aの内部に水が浸入してしまうことがない。
なお、本実施形態では、駆動部20f2を支持部20f1の下方に配置し、測定部20f3を支持部20f1の上方に配置している。しかし、駆動部20f2を支持部20f1の上方に配置し、測定部20f3を支持部20f1の下方に配置してもよい。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、首関節機構21は、環境認識ユニット20aを、ピッチ軸周りに回動可能に連結している。しかし、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、連結機構は、基体の上方に取り付けられ、環境認識ユニットを基体の上面に対して平行な軸線周りに回動可能となるように、環境認識ユニットと基体とを連結するものであればよい。すなわち、環境認識ユニットをロール軸周りに回動可能に連結してもよい。
また、上記実施形態においては、環境認識装置20は、ロボット1の前方を撮影するカメラ20dと側方を認識する左右一対のセンサ20fとを備えている。しかし、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、他のセンサを用いてもよい。例えば、中央に1つだけセンサを設け、そのセンサをヨー軸周りに回転せるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、環境認識ユニット20aを回動させる駆動機構20hを、環境認識ユニット20aの下面から延設された首フレーム20cの内部に配置している。しかし、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、駆動機構は他の場所に配置してもよい。例えば、ハーネスが通る孔を覆うためのカバー内の空間に配置してもよい。
また、上記実施形態においては、カバー21aと軸支部材21bとを別部材として構成している。しかし、本発明のカバーはこのような構成に限定されるものではない。例えば、カバーと軸支部材とを一体のものとして構成してもよい。
また、上記実施形態においては、上部基体10に水抜き孔10cを形成している。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、水抜き孔10cを省略してもよい。
また、上記実施形態においては、軸支部材21bは、上部基体10の上面に形成された凹部10aに嵌め込まれるようにして、上部基体10の上方に配置されている。しかし、本発明の連結機構はそのような構成に限定されるものではない。例えば、上部基体10の上面を平坦な形状とし、その面に防水ボルト等によって固定してもよい。
また、上記実施形態においては、カバー21aとゴム製のO−リングであるシール機構21cを、防水ボルトや係合爪部によって、上部基体10及び軸支部材21bに固定している。しかし、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、他の手段を用いて固定してもよい。例えば、カバーやシール機構を、上部基体や軸支部材に接着してもよい。また、シール機構としては、ゴム製のO−リングの他、接着剤による接着、かしめ、圧入、ネジ止め等を用いて構成したものを用いてもよい。
1…ロボット、10…上部基体、10a…凹部、10b…上部基体側開口部(第2開口部)、10c…水抜き孔、11…下部基体、12…腰関節機構、12a…第1腰関節機構、12b…第2腰関節機構、20…環境認識装置、20a…環境認識ユニット、20b…環境認識ユニット用制御回路、20c…首フレーム(フレーム)、20c1…フレーム側開口部(第1開口部)、20c2…環状突起部、20d…カメラ(第1センサ)、20e…ライト、20f…センサ(第2センサ)、20f1…支持部、20f2…駆動部、20f3…測定部、20f4…連通路、20f5…距離センサ用ハーネス、20g…ハーネス、20h…駆動機構、21…首関節機構(連結機構)、21a…カバー、21b…軸支部材、21b1…軸支部材側開口部、21c…シール機構、30…腕リンク(可動リンク)、30a…第1腕リンク部、30b…第2腕リンク部、30c…肘関節機構、31…肩関節機構、31a…第1肩関節機構、31b…第2肩関節機構、31c…第3肩関節機構、40…ハンド部、41…手首関節機構、41a…第1手首関節機構、41b…第2手首関節機構、41d…駆動部、50…脚リンク(可動リンク)、50a…第1脚リンク部、50b…第2脚リンク部、50c…膝関節機構、51…股関節機構、51a…第1股関節機構、51b…第2股関節機構、60…足平部、61…足首関節機構、A…地面。

Claims (8)

  1. 中空の基体と、前記基体の上方に配置された環境認識ユニットと、前記基体の内部に配置され、前記環境認識ユニットを制御するための環境認識ユニット用制御回路と、前記基体の上方に取り付けられ、前記基体に前記環境認識ユニットを連結する連結機構と、前記環境認識ユニット及び前記環境認識ユニット用制御回路を電気的に接続するハーネスとを備えた環境認識装置であって、
    前記環境認識ユニットの下面から前記基体に向かって延設されたフレームを備え、
    前記フレームは、側面に前記ハーネスが通る第1開口部が形成され、
    前記基体は、前記ハーネスが通る第2開口部を有し、
    前記連結機構は、前記環境認識ユニットが前記基体の上面に対して平行な軸線周りに回動可能となるように、前記フレームを支持し、
    前記基体と前記環境認識ユニットとの間に、少なくとも、前記第1開口部と、前記第2開口部と、前記第1開口部と前記第2開口部との間を延びる前記ハーネスの部分とを覆うカバーが設けられていることを特徴とする環境認識装置。
  2. 請求項1に記載の環境認識装置であって、
    前記基体は、前記環境認識ユニットの前記フレームの下方に、前記基体を貫く水抜き孔が形成されていることを特徴とする環境認識装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の環境認識装置であって、
    前記フレームの内部に、前記環境認識ユニットを回動させる駆動機構を備えていることを特徴とする環境認識装置。
  4. 請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の環境認識装置であって、
    前記カバーの内部に、前記環境認識ユニットを回動させる駆動機構を備えていることを特徴とする環境認識装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の環境認識装置であって、
    前記連結機構は、前記環境認識ユニットが前記基体に対してピッチ軸周りに回動可能となるように、前記フレームを支持し、
    前記環境認識ユニットは、前記基体の前方の環境を認識する第1センサと、前記環境認識ユニットの両側面側に設けられ、前記基体の側方の環境を認識する左右一対の第2センサとを有していることを特徴とする環境認識装置。
  6. 請求項5のいずれか1項に記載の環境認識装置であって、
    前記環境認識ユニット内に配置され、前記第2センサの動作を制御する第2センサ用制御機器を備え、
    前記第2センサは、前記環境認識ユニットから側方に延びる中空の支持部、前記支持部の先端部の下方又は上方に取り付けられた駆動部、前記支持部の前記駆動部とは反対側にヨー軸周りに回動可能に取り付けられた測定部、及び、前記駆動部又は前記測定部と前記第2センサ用制御機器とを電気的に接続する距離センサ用ハーネスを有し、
    前記距離センサ用ハーネスは、前記支持部の内部を通って前記環境認識ユニット内に延びていることを特徴とする環境認識装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の環境認識装置と、関節機構と、前記関節機構を介して前記基体に連結された可動リンクとを備えていることを特徴とするロボット。
  8. 請求項7に記載のロボットであって、
    複数の前記可動リンクと、各々の前記可動リンクを前記基体に対して回動可能に連結する複数の前記関節機構とを備え、
    前記複数の可動リンクは、前記基体の上部に左右一対に設けられた腕リンクと、前記基体の下部に左右一対に設けられた脚リンクを含み、
    前記脚リンク又は前記腕リンクのみによる二足歩行モードと、前記脚リンク及び前記腕リンクによる四足歩行モードとを切り替え可能であり、
    前記連結機構は、前記環境認識ユニットが前記基体に対してピッチ軸周りに回動可能となるように、前記フレームを支持していることを特徴とするロボット。
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