JP2016158192A - 端末装置、無線通信システム、及びメッセージ送信方法 - Google Patents

端末装置、無線通信システム、及びメッセージ送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送遅延を抑制するようにした端末装置、無線通信システム、及びメッセージ送信方法を提供すること。
【解決手段】端末装置において、無線接続している第1の基地局装置に対する第1の電波強度、及び前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第2の基地局装置に対する第2の電波強度を測定する電波測定部と、前記第1及び第2の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記電波測定部で測定された前記第1又は第2の電波強度を変更し、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを前記第1の基地局装置へ送信する制御部を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、端末装置、無線通信システム、及びメッセージ送信方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。例えば、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)ではLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる通信規格や、LTEをベースとしたLTE−A(LTE-Advanced)と呼ばれる通信規格の標準化が完了若しくは検討されている。
このような無線通信システムにおいてはハンドオーバと呼ばれる技術が用いられる場合がある。ハンドオーバは、例えば、端末装置が接続する基地局装置をある基地局装置から他の基地局装置へ切り替えるようにした技術である。端末装置は、ハンドオーバにより、継続した無線通信が可能となる。
LTEにおいては、基地局装置は端末装置へMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを送信する場合がある。MEASUREMENT CONTROL REQメッセージには閾値などが含まれる。当該メッセージを受信した端末装置は、閾値以上の検出結果を得ると基地局装置へMEASUREMENT REPORTメッセージを送信する。基地局装置では、例えば、MEASUREMENT REPORTメッセージに基づいてハンドオーバを行うか否かを決定する。
ハンドオーバに関する技術として、例えば、以下のような技術がある。
すなわち、通信中のチャネルの電界強度の低下の度合で端末が高速移動中か低速移動中かを判断し、高速移動中の場合、電界強度が規定値以上あり、かつ、電界強度の増加変化が最も大きい無線基地局を選択してチャネル切り替えを行うようにしたチャネル切り替え方式がある。
この技術によれば、例えば、簡易型携帯電話端末が高速移動する際でも確実にチャネル切り替えが行うことができ、かつ、チャネル切り替えの回数を極力抑えて通話中の瞬断を減らすことができる、とされる。
また、基地局との距離や移動局の移動方位、移動速度に基づいて任意時間後の移動局の位置を予測し、予測位置において距離が最も近く且つ下り通信品質の改善が予測される基地局に対してハンドオーバを行うようにした移動通信システムもある。
この技術によれば、例えば、不要なハンドオーバ制御回数を抑制して、無線移動局の消費電力を低減できると共に無線システム全体の負荷を低減して安定した通信を維持することができる、とされる。
更に、制御装置によって、過去の通話履歴に基づいて経路情報を作成し、経路情報に基づいてスキップ可能な無線基地局を特定し、特定した無線基地局へのハンドオーバを禁止させるようにした無線基地局システムもある。
この技術によれば、例えば、無線移動局に機能を追加させることなく、不必要なハンドオーバをなくすことができる、とされる。
3gLterInfo, "Intra-LTE Handover Using the X2 interface", December 4, 2013.
特開平9−284826号公報 特開2004−201001号公報 特開2010−212988号公報
しかしながら、ハンドオーバ元の基地局とハンドオーバ先の基地局の無線通信方式が異なる場合、端末装置は無線通信方式を切り替える処理を行うことになり、ハンドオーバ前後で無線通信方式が同じ場合と比較してハンドオーバに時間がかかる場合がある。この場合、端末装置では、ハンドオーバ前後で無線通信方式が同じ場合と比較して、データの送信や受信に時間がかかり伝送遅延が発生する場合がある。
また、端末装置を使用するユーザは、伝送遅延の発生により、ハンドオーバ前後で無線通信方式が同じ場合と比較して使用感(又は「ユーザビリティ」と称する場合もある)の低下を感じる場合がある。
高速移動中においては電界強度が規定値以上あり、かつ、電界強度の増加変化が最も大きい無線基地局を選択する技術では、無線基地局の切り替え前後における無線通信方式の相違は考慮されていない。従って、電界強度が規定値以上あり、かつ、電界強度の増加変化が最も大きい無線基地局が選択された場合でも、選択前後での無線基地局の無線通信方式が異なる場合、伝送遅延が発生する場合がある。
また、予測位置において距離が最も近く且つ下り通信品質の改善が予測される基地局にハンドオーバする技術や、経路情報に基づいてスキップ可能な無線基地局を特定する技術についても、ハンドオーバ前後での無線基地局の無線通信方式の相違は考慮されていない。従って、これら2つの技術についても、伝送遅延が発生する場合がある。
そこで、一開示は、伝送遅延を抑制するようにした端末装置、無線通信システム、及びメッセージ送信方法を提供することにある。
一開示は、端末装置において、無線接続している第1の基地局装置に対する第1の電波強度、及び前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第2の基地局装置に対する第2の電波強度を測定する電波測定部と、前記第1及び第2の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記電波測定部で測定された前記第1又は第2の電波強度を変更し、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを前記第1の基地局装置へ送信する制御部を備える。
一開示によれば、伝送遅延を抑制するようにした端末装置、無線通信システム、及びメッセージ送信方法を提供することができる。
図1は無線通信システムの構成例を表す図である。 図2は無線通信システムの構成例を表わす図である。 図3は端末装置の構成例を表わす図である。 図4(A)は基地局位置情報テーブル、図4(B)は自己位置座標履歴情報テーブル、図4(C)は電波強度テーブルの例をそれぞれ表す図である。 図5は基地局装置の構成例を表す図である。 図6は全体動作の例を表すフローチャートである。 図7は端末装置における動作例を表すフローチャートである。 図8はターゲット候補基地局群の決定処理の例を表すフローチャートである。 図9はターゲット候補基地局群の決定処理の例を表すフローチャートである。 図10はターゲット基地局の選択処理の例を表すフローチャートである。 図11はターゲット基地局の選択処理の例を説明するための図である。 図12はMEASUREMENT REPORTメッセージの例を表す図である。 図13は基地局装置における動作例を表すフローチャートである。 図14は無線通信システムにおいて端末装置が移動する様子を表す図である。 図15(A)は電波強度テーブルの例、図15(B)は変更後の電波強度の例をそれぞれ表す図である。 図16は無線通信システムにおいて端末装置が移動する様子を表す図である。 図17は電波強度テーブルの例を表す図である。 図18(A)は端末装置、図18(B)は基地局装置のハードウェア構成例をそれぞれ表す図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態にける無線通信システム10の構成例を表している。無線通信システム10は、端末装置100と第1及び第2の基地局装置200−1,200−2を備える。
端末装置100は、第1の基地局装置200−1のサービス提供範囲において第1の基地局装置200−1と無線通信を行う無線通信装置である。端末装置100としては、例えば、フィーチャーフォンやスマートフォン、パーソナルコンピュータ、ゲーム装置などがある。図1の例では、端末装置100は第1の基地局装置200−1と無線接続し、第1の基地局装置200−1との間で無線通信を行っている。
第1の基地局装置200−1は、自局のサービス提供範囲において端末装置100と無線通信を行う無線通信装置である。第1の基地局装置200−1は、通話サービスやWeb閲覧サービスなど種々のサービスを端末装置100に対して提供できる。
第2の基地局装置200−2も、自局のサービス提供範囲において端末装置100と無線通信を行う無線通信装置であって、端末装置100に対して、通話サービスなどの種々のサービスを提供できる。第2の基地局装置200−2のサービス提供範囲は、第1の基地局装置200−1のサービス提供範囲と重複している。
端末装置100は、電波測定部107と第1の制御部130を備える。また、第1の基地局装置200−1は第2の制御部230を備える。
電波測定部107は、第1の基地局装置200−1に対する第1の電波強度を測定する。また、電波測定部107は、第2の基地局装置200−2に対する第2の電波強度を測定する。電波測定部107は、測定した第1及び第2の電波強度を第1の制御部130へ出力する。
第1の制御部130は、第1及び第2の基地局装置200−1,200−2において利用される無線通信方式に基づいて、電波測定部107で測定された第1及び第2の電波強度を変更する。そして、第1の制御部130は、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを生成して、生成した当該メッセージを第1の基地局装置200−1へ送信する。
第2の制御部230は、端末装置100から送信されたメッセージを受信し、受信したメッセージに基づいて無線接続を切り替えて端末装置100を第2の基地局装置200−2へ無線接続させるか否かを判別する。
このように本第1の実施の形態においては、第1及び第2の基地局装置200−1,200−2において利用される無線通信方式に基づいて第1又は第2の電波強度を変更している。
例えば、端末装置100は、第2の基地局装置200−2と第1の基地局装置200−1の無線通信方式が同一であるとき、第2の電波強度を第1の電波強度よりも強い値に変更(又は、第1の電波強度を第2の電波強度よりも弱い値に変更)することができる。これにより、例えば、第1の基地局装置200−1では、第2の電波強度の方が第1の電波強度よりも強いため、端末装置100を第2の基地局装置200−2へハンドオーバさせることを決定できる。この場合、端末装置100は第2の基地局装置200−2へのハンドオーバに際して、無線通信方式の変更を行うことがない。従って、この場合、端末装置100はハンドオーバに際して無線通信方式の変更に伴う伝送遅延を抑制することができる。
また、例えば、端末装置100は、第2の基地局装置200−2と第1の基地局装置200−1の無線通信方式が異なるとき、第1の電波強度を第2の電波強度よりも強い値に変更(又は第2の電波強度を第1の電波強度よりも弱い値に変更)することもできる。これにより、例えば、第1の基地局装置200−1では、第1の電波強度の方が第2の電波強度よりも強いため、端末装置100を第2の基地局装置200−2へハンドオーバさせることなく第1の基地局装置200−1に対する無線接続を維持させることができる。従って、この場合、端末装置100は第2の基地局装置200−2に対するハンドオーバ自体が抑制され、ハンドオーバ回数の削減を図ることができる。ハンドオーバ回数が削減されると、端末装置100はハンドオーバによる消費電力の削減を図ることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態について説明する。
<無線通信システムの構成例>
無線通信システムの構成例について説明する。図2は本第2の実施の形態における無線通信システム10の構成例を表す図である。
無線通信システム10は、端末装置(以下、「端末」と称する場合がある)100−1,100−2と基地局装置(以下、「基地局」と称する場合がある)200−1,200−2を備える。
端末100−1,100−2は、例えば、フィーチャーフォンやスマートフォン、パーソナルコンピュータ、ゲーム装置などの無線通信装置である。端末100−1,100−2は、基地局200−1,200−1と無線通信を行うことで、基地局200−1,200−2から通話サービスやWeb閲覧サービス、映像配信サービスなど種々のサービスの提供を受けることができる。
基地局200−1,200−2は、自局のサービス提供範囲において端末100−1,100−2と無線通信を行う無線通信装置である。基地局200−1,200−2は、端末100−1,100−2と無線通信を行う際に、端末100−1,100−2に対して無線リソースの割り当てなどのスケジューリングを行う。スケジューリング結果は制御信号として基地局200−1,200−2から端末100−1,100−2で送信される。端末100−1,100−2はスケジューリング結果に従って基地局200−1,200−2と無線通信を行う。
また、基地局200−1,200−2は、端末100−1,100−2に対して、MEASUREMENT CONTROL REQメッセージを送信する。MEASUREMENT CONTROL REQメッセージには、例えば、電波強度(又は電波の受信信号強度(RSSI(Received Signal Strength Indicator))、以下、「電波強度」と称する場合がある)を測定するためのパラメータや閾値などが含まれる。端末100−1,100−2は、当該メッセージを受信すると、接続基地局と周辺基地局の電波強度を測定する。端末100−1,100−2は、例えば、測定した電波強度が当該メッセージに含まれる第1の閾値以上のとき、電波強度を含むMEASUREMENT REPORTメッセージを基地局200−1,200−2へ送信する。基地局200−1,200−2は、MEASUREMENT REPORTメッセージに含まれる電波強度に基づいて、端末100−1,100−2をハンドオーバさせるか否かを決定する。その結果は、端末100−1,100−2へ送信され、端末100−1,100−2は当該結果に従って、他の基地局へハンドオーバし或いはハンドオーバすることなく基地局200−1,200−2との接続を継続する。
なお、図2の例では、端末100−1は基地局200−1と無線通信を行い、端末100−2は基地局200−2と無線通信を行っている例を示している。無線通信システム10においては、端末100−1,100−2や基地局200−1,200−2の個数は1又は複数でよく、各基地局200−1,200−2と無線通信を行う端末100−1,100−2の個数も複数でもよい。
以下においては、端末100−1,100−2を端末100、基地局200−1,200−2を基地局200と称する場合がある。
<端末装置の構成例>
次に端末100の構成例を説明する。図3は端末100の構成例を表す図である。
端末100は、受信部101、RRC(Radio Resource Control)解析部、RRC生成部103、送信部104、測位機能部105、MR(MEASUREMENT REPORT)生成部106、及び電波測定部107を備える。
また、端末100は、制御部(又は演算部、以下「制御部」と称する場合がある)110、及びメモリ120を備える。メモリ120には、基地局位置情報テーブル121、自己位置座標履歴情報テーブル122、電波強度テーブル123が記憶される。
なお、第1の実施の形態における第1の制御部130は、例えば、制御部110に対応する。
受信部101は、基地局200から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に対して周波数変換処理や復調処理、誤り訂正復号化処理などを施してRRCメッセージなどを抽出する。受信部101は抽出したRRCメッセージをRRC解析部102へ出力する。
RRC解析部102は、受信部101から出力されたRRCメッセージに対してどのようなRRCメッセージかを解析する。例えば、RRC解析部102はRRCメッセージがMEASUREMENT CONTROL REQメッセージであるか否か、報知情報に関するメッセージであるか否かなどを解析する。そして、RRC解析部102は、解析後のRRCメッセージを制御部110へ出力する。
RRC生成部103は、制御部110からの指示に従ってRRCメッセージを生成し、生成したRRCメッセージを送信部104へ出力する。
送信部104は、RRC生成部103から出力されたRRCメッセージに対して、誤り訂正符号化処理、変調処理、及び周波数変換処理などを施して無線信号へと変換する。送信部104は、無線信号を基地局200へ送信する。
測位機能部105は、制御部110からの指示に従って端末100の位置を測位する。測位機能部105は、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用して端末100の位置を測位してもよい。測位機能部105は、端末100の位置を測位すると、端末100の位置を表す位置情報を制御部110へ出力する。
MR生成部106は、制御部110からの指示に従って、MEASUREMENT REPORTメッセージを生成する。MR生成部106は生成したMEASUREMENT REPORTメッセージを制御部110へ出力し、制御部110は当該メッセージをRRC生成部103へ出力する。なお、RRC生成部103においてMEASUREMENT REPORTメッセージを生成するようにしてもよく、この場合、MR生成部106はなくてもよい。
電波測定部107は、制御部110からの指示に従って、受信部101で受信した無線信号(又は無線電波)の電波強度を測定する。電波測定部107は測定した各基地局200の電波強度を制御部110へ出力する。電波測定部107は受信部101と接続されて、受信部101で受信した無線信号の電波強度を測定するようにしてもよい。
制御部110は、端末100の各部を制御する。また、制御部110は、MEASUREMENT CONTROL REQメッセージをRRC解析102から受け取ると、当該メッセージに含まれるパラメータや閾値(第1の閾値)を設定する。そして、制御部110は、電波測定部107から受け取った基地局200の電波強度が第1の閾値以上のとき、MR生成部106に対してMEASUREMENT REPORTメッセージの発行を指示する。MEASUREMENT REPORTメッセージの発行処理の詳細については後述する。
また、制御部110は、メモリ120にアクセスして、基地局位置情報テーブル121、自己位置座標履歴情報テーブル122、及び電波強度テーブル123に各情報を記憶する。
図4(A)は基地局位置情報テーブル121の例を表す図である。基地局位置情報テーブル121には基地局の位置情報と通信タイプ情報とが記憶される。位置情報は、例えば、基地局の200位置が経度及び緯度により表される。通信タイプ情報は、例えば、基地局200において無線通信可能な無線通信方式に関する情報である。通信タイプ情報として、LTE方式や3G方式(例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式やGSM(登録商標)(Global System for Mobile communication))などがある。
例えば、制御部110はRRC解析部102から報知情報に関するメッセージを受け取り、報知情報から基地局の位置情報と通信タイプ情報を抽出し、抽出したこれらの情報を基地局位置情報テーブル121に記憶する。報知情報には、周辺基地局情報として接続基地局(例えば「LTE_A」)周辺の各周辺基地局(例えば、「LTE_B」と「3G_A」)の位置情報と通信タイプ情報が含まれる。周辺基地局とは、例えば、接続基地局とサービス提供可能範囲が重複している基地局のことである。報知情報には接続基地局と周辺基地局の各位置情報と各通信タイプ情報が含まれてもよい。
図4(B)は自己位置座標履歴情報テーブル122の例を表す図である。自己位置座標履歴情報テーブル122には、端末100の位置を測位した時刻を表す時刻情報と端末100の位置を表す位置情報が記憶される。端末100の位置情報と時刻情報は、例えば、測位機能部105で測位されたものを制御部110が受け取り、自己位置座標履歴情報テーブル122へ記憶したものである。図4(B)に示すように、測位機能部105は定期的に端末100の位置情報を測位し、制御部110は時刻情報と位置情報を自己位置座標履歴情報テーブル122に順次記憶するようにしてもよい。
図4(C)は電波強度テーブル123の例を表す図である。電波強度テーブル123には、例えば、接続基地局(例えば「LTE_A」)と周辺基地局(例えば、「LTE_B」と「3G_A」)の電波強度が記憶される。例えば、制御部110は、電波強度を電波測定部107から受け取り、電波強度テーブル123へ適宜記憶する。各基地局100の電波強度は、電波強度テーブル123において適宜上書きされてもよい。
<基地局装置の構成例>
次に基地局200の構成例について説明する。図5は基地局200の構成例を表す図である。
基地局200は、受信部201、RRC解析部202、RRC生成部203、送信部204、制御部(又は演算部、以下では「制御部」と称する場合がある)210、及びメモリ220を備える。
なお、第1の実施の形態における第2の制御部230は、例えば、制御部210に対応する。
受信部201は、端末100から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に対して周波数変換処理や復調処理、誤り訂正復号化処理などを施して、RRCメッセージなどを抽出する。受信部201は、抽出したRRCメッセージをRRC解析部202へ出力する。
RRC解析部202は、受信部201から出力されたRRCメッセージを解析する。RRC解析部202は、解析後のRRCメッセージを制御部210へ出力する。このようなRRCメッセージとして、例えば、MEASUREMENT REPORTメッセージがある。
RRC生成部203は、制御部210からの指示に従ってRRCメッセージを生成し、生成したRRCメッセージを送信部204へ出力する。RRCメッセージとしては、MEASUREMENT CONTROL REQメッセージや報知情報に関するメッセージなどがある。
例えば、RRC生成部203は制御部210からの指示に従ってMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを生成する。この場合、RRC生成部203は制御部210からパラメータや閾値などを受け取り、パラメータや閾値を含むMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを生成する。
例えば、RRC生成部203は制御部210からの指示に従って、報知情報に関するRRCメッセージを生成する。この場合、RRC生成部203は制御部210から周辺基地局情報を受け取り、周辺基地局情報を含むRRCメッセージを生成する。
送信部204は、RRC生成部203から出力されたRRCメッセージに対して誤り訂正符号化処理や変調処理、周波数変換処理などを施して、当該メッセージを無線信号へ変換する。送信部204は変換後の無線信号を端末100へ送信する。
制御部210は基地局200全体を制御する。また、制御部210は、メモリ220から周辺基地局情報を読み出して、周辺基地局情報を含む報知情報を生成するようRRC生成部203へ指示する。更に、制御部210はMEASUREMENT CONTROL REQメッセージの生成をRRC生成部203に指示する。更に、制御部210は、MEASUREMENT REPORTメッセージに含まれる電波強度に基づいて端末100に対してハンドオーバを行わせるか否かを判別する。制御部210で行われる処理の詳細は後述する。
メモリ220は、周辺基地局情報などを記憶する。周辺基地局情報には、周辺基地局の位置情報や通信タイプ情報などが含まれる。周辺基地局情報には、自局200の位置情報や通信タイプ情報などが含まれてもよい。
<動作例>
次に無線通信システム10における動作例について説明する。動作例については以下の順番で説明する。
<1.1 全体動作例>
<1.2 端末100における動作例>
<1.3 基地局200における動作例>
<1.1 全体動作例>
最初に無線通信システム10全体の動作例について説明する。図6は無線通信システム10全体の動作例を表すフローチャートである。
なお、端末100がハンドオーバ前に無線接続している接続基地局200をソース基地局(Source eNB(evolved Node B))200、周辺基地局のうち、ハンドオーバ目標となる基地局200をターゲット基地局200と称する場合がある。
ソース基地局200は端末(UE(User Equipment))100へMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを送信することで処理が開始される(S10)。
端末100はソース基地局200からMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを受信すると、ソース基地局と周辺基地局の電波強度を測定する。そして、端末100は、測定した電波強度が第1の閾値以上のとき、測定した電波強度を含むMEASUREMENT REPORTメッセージをソース基地局200へ送信する(S11)。本第2の実施の形態においては、端末100は測定した電波強度に対して変更した電波強度を含むMEASUREMENT REPORTメッセージをソース基地局200へ送信する。詳細は後述する。
ソース基地局200は、MEASUREMENT REPORTメッセージを受信すると、当該メッセージに含まれる電波強度に基づいてハンドオーバ(HO(Hand Over))を実行するか否かを判別する(S12)。
ソース基地局200はハンドオーバを実行しないと判別すると(S12でNO)、端末100はハンドオーバをすることなく移動する(S14)。そして、処理はS10へと移行して上述した処理を繰り返す。
一方、ソース基地局200はハンドオーバを実行すると判別すると(S12YES)、ソース基地局200はハンドオーバプロセスを開始する(S13)。そして、一連の処理が終了する。
<1.2 端末100における動作例>
次に端末100における動作例を説明する。図7は、端末100における動作例であって、MEASUREMENT REPORTメッセージの発行処理の例を表すフローチャートである。図7のフローチャートは、図6におけるS10からS11までの処理の例を表している。
端末100は、ソース基地局200からMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを受信すると処理を開始する(S20)。例えば、制御部110は、RRC解析部202からMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを受け取ると処理を開始する。
次に、端末100は、周辺基地局の電波強度を測定する(S21)。例えば、以下のような処理が行われる。すなわち、制御部110はEASUREMENT CONTROL REQメッセージを受け取ると、電波測定部107に周辺基地局の電波強度の測定を指示する。そして、制御部110は、周辺基地局の電波強度(を示す値、以下では「電波強度」と称する場合がある)を電波測定部107から受け取り、電波強度テーブル123へ記憶する。電波測定部107ではソース基地局200の電波強度を測定してもよく、この場合も、制御部110はソース基地局200の電波強度を電波強度テーブル123へ記憶する。
次に、端末100は測定した電波強度に基づいてハンドオーバが行われるか否かを判別する(S22)。ハンドオーバが行われるか否かは、例えば、通常のハンドオーバプロセスで基地局200が端末100に対してハンドオーバを行わせると決定するか否かと同じ処理により判別される。
例えば、以下のような処理が行われる。すなわち、制御部110は、電波強度テーブル123からソース基地局200と周辺基地局の電波強度を読み出す。制御部110は、周辺基地局の電波強度うち最も強い電波強度が第1の閾値より強く(又は高く)、かつ、その最も強い電波強度がソース基地局200の電波強度よりも強い(又は高い)とき、ハンドオーバが行われると判別する。この場合、周辺基地局のうち最も強い電波強度を有する基地局が、例えば、ハンドオーバ先の基地局となり得る。この場合、制御部110は、ハンドオーバ先の基地局に関する情報をメモリ120へ記憶してもよい。一方、制御部110は、周辺基地局の電波強度が第1の閾値以下のときや、ソース基地局200の電波強度が周辺基地局の電波強度のうち最も強い電波強度以上となっているとき、ハンドオーバが行われないと判別する。
端末100はハンドオーバが行われないと判別したとき(S22でNO)、通常のMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する(S23)。通常のMEASUREMENT REPORTメッセージとは、例えば、電波測定部107で測定された電波強度をそのまま含むMEASUREMENT REPORTメッセージのことである。この場合、ソース基地局200は、自局の電波強度が周辺基地局以上となっているため、端末100に対してハンドオーバさせることはしないでソース基地局200との接続を維持するように処理を行うことになる。
一方、端末100はハンドオーバが行われると判別したとき(S22でYES)、ソース基地局200との接続が維持可能か否かを判別する(S24)。端末100はソース基地局200との接続が維持可能であれば以降の処理を行うことができ、維持可能でなければ通常のハンドオーバプロセスを行うことで無線通信を継続して行うようにしている。
ソース基地局200との接続が維持可能か否かは、例えば、ソース基地局200の電波強度と第2の閾値とを比較することで判別されてもよい。例えば、制御部110は、メモリ120に記憶された第2の閾値と、電波強度テーブル123に記憶されたソース基地局200の電波強度と読み出して両者を比較することで判別する。
端末100は、ソース基地局200との接続維持が可能ではないと判別したときは(S24でNO)、通常のMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する(S23)。この場合は、例えば、端末100は、ソース基地局200との接続は困難となり、通常のハンドオーバプロセスにより周辺基地局のうち電波強度が最も強い(又は高い)周辺基地局へとハンドオーバを行うことになる。
一方、端末100はソース基地局200との接続維持が可能と判別したとき(S24でYES)、ターゲット基地局を決定するための処理(S25〜S28)を行う。
ターゲット基地局を決定する処理(S25〜S28)においては、端末100は、最初にターゲット基地局となり得るターゲット候補基地局の候補群(以下、「ターゲット候補基地局群」と称する場合がある)を決定する(S25)。そして、端末100は、ターゲット候補基地局群に含まれるターゲット候補基地局の中からターゲット基地局を決定する(S28)。最後に、端末100は、ターゲット基地局の存在有無に応じて周辺基地局やソース基地局200の電波強度を変更する(S31,S32)。
以下、順番に説明する。図8と図9は、ターゲット候補基地局群の決定処理(S25)の例を表すフローチャートである。端末100は、この決定処理(S25)により、周辺基地局の中でどの周辺基地局をターゲット候補基地局群とするのかを決定している。
端末100が通話中の場合、例えば、通信相手は通話相手先の端末となる。また、端末100がパケット通信中の場合、例えば、通信相手はサーバ装置となる。このように端末100が通話中かパケット通信中かに応じて通信相手の装置の種別も異なってくる。通信相手の装置の種別が異なれば、当該装置の種別に応じて通信タイプも異なる場合がある。そこで、ターゲット基地局群の決定処理は、端末100が通話中の場合と、端末100がパケット通信中の場合とで異なる処理となるようにしている。
図8は通話中の場合、図9はパケット通信中の場合の決定処理の例を表している。
端末100が通話中の場合、処理を開始すると(図8のS250)、VoLTEで通話しているか否かを判別する(S251)。VoLTEは、例えば、端末100と、通話相手の端末とが所定のパケットにより音声データなどを送受信する方式であり、LTE方式を前提にした方式である。通話を行う2つの端末がともにVoLTEに対応する端末であれば、VoLTEによる通話を行うことができる。
VoLTEで通話しているか否かは、例えば、以下のように判別される。すなわち、制御部110は、VoLTEに対応するパケットデータの生成をRRC生成部203へ指示したか否かにより判別してもよい。或いは、制御部110は、VoLTEで通話を行うためのプログラムをメモリ120から読み出して当該プログラムを実行したか否かにより判別してもよい。
端末100はVoLTEを利用して通話しているとき(S251でYES)、周辺基地局のうち、通信タイプがLTE方式の全周辺基地局をターゲット候補基地局群とする(S252)。例えば、端末100がVoLTEを利用して通話を行っている場合、ハンドオーバ先の基地局の通信タイプがLTE方式となっていれば、ハンドオーバ後においても通信タイプを変更することなくVoLTEによる通話を継続させることができる。
例えば、制御部110は、VoLTEで通話していると判別したときは、基地局位置情報テーブル121に記憶された通信タイプ情報に基づいて、通信タイプがLTE方式である全ての周辺基地局をターゲット候補基地局群として選択する。制御部110は、ターゲット候補基地局群として選択した周辺基地局の情報をメモリ120に記憶してもよい。
一方、端末100は、VoLTEで通話していないとき(S251でNO)、自局がVoLTEに対応しているか否かを判別する(S253)。例えば、制御部110は、自局がVoLTEに対応しているか否かのフラグ情報がメモリ120に記憶されているため、当該フラグ情報に基づいて判別する。
端末100(又は自局)がVoLTEに対応していないとき(S253でNO)、周辺基地局のうち、通信タイプが3G方式である全ての周辺基地局をターゲット候補基地局群とする(S254)。端末100がVoLTEを利用して通話しておらず(S251でNO)、しかもVoLTEに対応していないときは(S253でNO)、端末100は3G方式に対応する端末であって、3G方式により通話を行っていると考えられる。このような場合、端末100は、3G方式による通話を継続すべく、通信タイプが3G方式の周辺基地局をターゲット候補基地局群として選択している。例えば、制御部110は、基地局位置情報テーブル121に記憶された通信タイプ情報に基づいて、通信タイプが3G方式である全ての周辺基地局をターゲット候補基地局群として決定してもよい。この場合も、制御部110は、ターゲット候補基地局群として選択した周辺基地局の情報をメモリ120へ記憶してもよい。
一方、端末100がVoLTEに対応するとき(S253でYES)、通話相手先の端末がVoLTEに対応しているか否かを判別する(S255)。例えば、通信相手先の端末がVoLTEに対応していれば、端末100はハンドオーバ先においてもVoLTEで通話することも可能となる。端末100は、通話の相手先の通信タイプを考慮して本処理を判別している。
例えば、以下のような処理が行われる。すなわち、端末100は、通話開始前に、通話相手の端末との間で自局がVoLTEに対応しているか否かに関する情報を交換する。このとき、制御部110は当該情報をメモリ120に記憶する。そして、本処理(S255)の際に、制御部110は、通話相手の端末がVoLTEに対応しているか否かの情報をメモリ120から読み出して、当該情報に基づいて本処理(S255)を判別する。
端末100は、通話相手先の端末がVoLTEに対応していないとき(S255でNO)、周辺基地局のうち、通信タイプが3G方式の全ての周辺基地局をターゲット基地局の候補群とする(S256)。端末100自身がVoLTEに対応していても(S253でYES)、通信相手先の端末がVoLTEに対応していない場合(S255でNO)、端末100はVoLTEを利用して通話することはできない。端末100は、通信相手先の端末の通信タイプを考慮して、3G方式の全ての周辺基地局をターゲット候補基地局群として選択している。
一方、端末100は通話の相手先がVoLTEに対応しているとき(S255でYES)、周辺基地局のうち、通信タイプがLTE方式の全ての周辺基地局をターゲット基地局の候補群とする(S257)。端末100も通信相手先の端末もVoLTEに対応していれば(S253でYES,S255でYES)、LTE方式による通信も可能である。そのため、端末100は通信タイプがLTE方式の全ての周辺基地局をターゲット候補基地局群として選択するようにしている。
以上により、端末100はターゲット候補基地局群を決定する(S252,S254,S256,S257)。例えば、制御部110はターゲット候補基地局群として選択した周辺基地局の情報(通信タイプなどの情報)をメモリ120に記憶する。
一方、端末100がパケット通信中の場合、ターゲット候補基地局群の決定処理は以下のようになる。すなわち、端末100は処理を開始すると(図9のS250)、端末100がLTE方式でパケット通信中か否かを判別する(S260)。
端末100は、LTE方式でパケット通信を行っているとき(S260でYES)、周辺基地局のうち、通信方式がLTE方式である全ての周辺基地局をターゲット候補基地局群とする(S261)。端末100は、LTE方式でパケット通信を行っていれば、ハンドオーバ後、通信タイプの変更をすることなく継続してLTE方式による無線通信を行うことを考慮して、ターゲット候補基地局群をLTE方式の周辺基地局として選択している。
一方、端末100がLTE方式でパケット通信を行っていないとき(S260でNO)、周辺基地局のうち、3G方式で無線通信を行う全ての周辺基地局をターゲット基地局の候補群とする(S262)。この場合、端末100は3G方式でパケット通信を行っていれば、ハンドオーバ後、通信タイプの変更をすることなく継続して3G方式による無線通信を行うことを考慮して、ターゲット候補基地局群を3G方式の周辺基地局として選択している。
例えば、自端末100がLTEに対応しているか否かの情報はメモリ110に記憶されており、制御部110は当該情報に基づいてS260を判別してもよい。
以上により、端末100はパケット通信中においてターゲット候補基地局群を決定する(S261,S262)。例えば、制御部110はターゲット候補基地局群として選択した周辺基地局の情報(通信タイプなどの情報)をメモリ120に記憶し、図7のS27の処理へと移行する。
図7のS27において、端末100はハンドオーバ先の基地局の通信タイプと、S25で決定したターゲット候補基地局群の通信タイプ(以下、「ターゲット通信タイプ」と称する場合がある)が一致するか否かを判別する。
ハンドオーバ先の基地局とは、例えば、S22において判定されたハンドオーバ先の基地局である。例えば、第1の閾値以上の電波強度を有する周辺基地局であって、このような周辺基地局が複数あれば最大の電波強度を有する周辺基地局である。通常のハンドオーバプロセスが実行されると、端末100はそのようなハンドオーバ先の基地局に対してハンドオーバを行うことになる。他方、S25においては、端末100は周辺基地局の通信タイプなどを考慮して、ターゲット候補基地局群を決定している。
端末100は、ハンドオーバ先の基地局の通信タイプとターゲット通信タイプとが一致するとき(S27でNO)、通常のMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する(S23)。この場合、端末100は、通信タイプの切り替えを行うことなくハンドオーバを行うことができる。
一方、端末100はハンドオーバ先の基地局の通信タイプとターゲット通信タイプとが一致しないとき(S27でYES)、ターゲット基地局の選択処理を行う(S28)。
ターゲット基地局の選択処理では、例えば、ソース基地局100において無線通信に利用する通信タイプが同一の周辺基地局であって、所定の指標に基づいて一定の範囲内にある周辺基地局がターゲット候補基地局として選択される。ターゲット候補基地局は、例えば、端末100のハンドオーバ先の基地局となり得る基地局である。
例えば、制御部110は、メモリ120に記憶したハンドオーバ先の基地局の通信タイプとターゲット通信タイプの各情報を読み出して両者を比較することで本処理(S27)を判別してもよい。
図10はターゲット基地局の選択処理の例を表すフローチャートである。また、図11はターゲット基地局の選択処理の例を表している。図11を適宜参照しながら、ターゲット基地局の選択処理について説明する。
端末100は処理を開始すると(S280)、ターゲット候補基地局群を選択する(S281)。図11の例では、ターゲット候補基地局群として3つのターゲット候補基地局(「LTE_1」〜「LTE_3」)200−1〜200−3が選択された例を表している。例えば、制御部110はターゲット候補基地局Tの情報をメモリ220から読み出すことで本処理を行う。
次に、端末100は、ターゲット候補基地局Tと端末100とのなす角θを計算する(S282)。図11は、3つのターゲット候補基地局200−1〜200−3の各々に対してなす角θ〜θが計算された例を表している。
なす角θは、例えば、制御部110によって、予測進路ベクトルEとターゲット候補基地局TへのベクトルTXに基づいて計算される。
予測進路ベクトルEは、例えば、以下により計算される。すなわち、制御部110は、自己位置座標履歴情報テーブル122に記憶された端末100の位置情報に基づいて予測進路ベクトルEを計算する。この場合、制御部110は直近の2つの位置情報から予測進路ベクトルEを計算してもよいし、所定数の位置情報の平均から予測進路ベクトルEを計算してもよい。
また、ターゲット候補基地局TへのベクトルTXについては、例えば、以下により計算される。すなわち、制御部110は、ターゲット候補基地局Tの位置情報を基地局位置情報テーブル121から読み出す。また、制御部110は、端末100の現在位置の位置情報(又は自己位置座標履歴情報テーブル122に記憶された位置情報のうち最新の位置情報)を自己位置座標履歴情報テーブル122から読み出す。そして、制御部110は、2つの位置情報に基づいて、ターゲット候補基地局TへのベクトルTXを計算する。
そして、端末100は、算出した2つのベクトルE,TXを以下の式に代入してターゲット候補基地局Tと端末100とのなす角θを求める。
Figure 2016158192
例えば、メモリ120には式(1)が記憶されており、制御部110はメモリ120から式(1)を読み出して、計算した2つのベクトルE,TXを式(1)に代入することでなす角θを計算する。
図10に戻り、次に、端末100は、ターゲット候補基地局Tと端末100との距離に基づいて係数αを計算する(S283)。例えば、以下の処理が行われる。すなわち、制御部110は、ターゲット候補基地局Tと端末100の各位置情報を基地局位置情報テーブル121と自己位置座標履歴情報テーブル122から夫々読み出する。そして、制御部110は、端末100からターゲット候補基地局Tまでの距離に応じて、「0」から「1」までの範囲で係数αを計算する。この場合、制御部110は、端末100からターゲット候補基地局Tまでの距離が遠いほど「1」に近い値とし、端末100からターゲット候補基地局Tへの距離が近いほど「0」に近い値となるように係数αを計算する。
そして、端末100は、予測進路ベクトルEとターゲット候補基地局TへのベクトルTXに基づいてなす角θに係数αを乗算し、以下の式を満たすターゲット候補基地局の中で最も電波強度の強い基地局を1つ選択する(S284)。
Figure 2016158192
ターゲット候補基地局Tと端末100とのなす角θは、例えば図11に示すように、端末100とターゲット候補基地局Tとの距離が遠ければ遠いほど小さくなり、距離が近いほど大きくなる場合がある。端末100がターゲット候補基地局Tへと向かう方向へ移動するときは、なす角θはそうでない場合と比較して小さいままである。一方、端末100がターゲット候補基地局Tから離れる方向へ移動するときは、なす角θはそうではい場合と比較して大きくなる。端末100がターゲット候補基地局Tへと向かう方向へ移動するような当該ターゲット候補基地局がターゲット基地局として選択されるようにするため、例えば、係数αによって角θを重み付けさせている。式(2)の左辺は、例えば、端末100の進路方向に対して、端末装置100からターゲット候補基地局Tへの方向とのなす角度θに基づく指標を表している。
図11の例では、式(1)を用いて計算するとなす角θは「120度」となる。また、端末100からターゲット候補基地局200−1までの距離は3つのターゲット候補基地局200−1〜200−3の中で最も端末100に近いため、係数αは「0.5」と計算される。従って、式(2)の左辺は0.5×120=60(度)となる。式(2)の右辺(又は第3の閾値)ξを「40度」とすると、ターゲット候補基地局200−1は式(2)を満たさず、ターゲット基地局としては選択されない。
同様にして、2つのターゲット候補基地局(T,T)200−2,200−3については、式(2)の左辺の値は「28度」、「15度」となり、いずれも式(2)を満たす。この場合、2つのターゲット候補基地局200−2,200−3は、式(2)を満たし、2つのターゲット候補基地局200−2,200−3のうち最も強い電波強度を有する基地局200−2がターゲット基地局として選択される。
このように、電波強度が最も強いターゲット候補基地局Tが存在しても、端末100がターゲット候補基地局Tから全く異なる(又は離れる)方向へ移動する場合、端末100は当該ターゲット候補基地局Tをターゲット基地局の選択から外すようにしている。端末100は、このようなターゲット候補基地局Tへハンドオーバしても、すぐに他の基地局へハンドオーバすることが予想される。従って、端末100は式(2)の指標を用いることで、例えば、ハンドオーバを繰り返すような状況を回避して、ハンドオーバ回数の削減を図ることもできる。
図11の例ではターゲット基地局が存在したが、ターゲット候補基地局の全てが式(2)を満たさない場合がある。このような場合、ターゲット基地局が選択されず、ターゲット基地局が存在しない場合となる。本第2の実施の形態ではこのような場合も許容されている。
本処理(S284)においては、例えば、以下の処理が行われる。すなわち、制御部110は、メモリ120に記憶された式(2)を読み出して、S282で算出したなす角θと、S283で算出した係数αとを式(2)に代入し、式(2)を満たすターゲット基地局を選択する。制御部110は、式(2)を満たすターゲット基地局が複数あるときは、電波強度テーブル123に記憶された電波強度のうち最も強い(又は高い)電波強度を持つ基地局をターゲット基地局として選択する。制御部110は、選択したターゲット基地局の情報をメモリ120へ記憶する。制御部110は、ターゲット基地局が存在しない場合は、ターゲット基地局の情報をメモリ120に記憶しないようにしてもよいし、ターゲット基地局の存在の有無を示す情報をメモリ120に記憶するようにしてもよい。
図10に戻り、端末100はターゲット基地局を選択すると(S284)、一連の処理を終了し(S285)、図7のS30へと処理を移行する。
S30において、端末100はターゲット基地局が存在するか否かを判別する(S30)。
ターゲット基地局が存在するとき(S30でYES)、端末100はターゲット基地局以外の全ての周辺基地局の電波強度を、ターゲット基地局の電波強度よりも弱い(又は低い)値に変更したMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する(S31)。
ターゲット基地局が存在すれば、端末100がターゲット基地局へハンドオーバすることで通信タイプは維持される。端末100は、ターゲット基地局以外の周辺基地局の電波強度を、ターゲット基地局の電波強度よりも弱い(又は低い)値に変更し、そのような値を含むMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する。これにより、例えば、ターゲット基地局へハンドオーバが行われやすくなり、端末100は通信タイプを変更することなく周辺基地局(又はターゲット基地局)へのハンドオーバを行うことができる。
なお、「ある電波強度が他の電波強度より強い」と「ある電波強度が他の電波強度より高い」は本第2の実施の形態においては、同じ意味に用いるものとする。同様に、「ある電波強度が他の電波強度より弱い」と「ある電波強度が他の電波強度より低い」は、同じ意味に用いるものとする。
本処理(S31)においては、例えば、以下の処理が行われる。すなわち、制御部110はメモリ120からターゲット基地局の情報を読み出し、また、電波強度テーブル123から周辺基地局の電波強度を読み出す。そして、制御部110はターゲット基地局以外の周辺基地局の電波強度を、ターゲット基地局の電波強度よりも弱い値に変更する。制御部110は、そのようにして変更された電波強度を含むMEASUREMENT REPORTメッセージの発行を、MR生成部106へ指示する。
一方、ターゲット基地局が存在しないときは(S30でNO)、端末100は全ての周辺基地局の電波強度をソース基地局200の電波強度よりも弱い値に変更したMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する(S32)。
ターゲット基地局が存在しないときは、更に移動すれば端末100はターゲット基地局を見つけることができる場合も考えられる。従って、端末100はソース基地局200周辺の全ての周辺基地局の電波強度を、ソース基地局200の電波強度よりも弱い値にし、そのような値を含むMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する。これにより、例えば、端末100はソース基地局200との接続を維持でき、通信タイプへの変更を伴うハンドオーバを行わないようにすることができる。
本処理(S32)においては、例えば、以下の処理が行われる。すなわち、制御部110は、メモリ120にターゲット基地局の情報が記憶されていないことを検出(又はターゲット基地局が存在しないことを示す情報を検出)すると、電波強度テーブル123から読み出した全周辺基地局の電波強度について、ソース基地局200の電波強度よりも弱い値にする。制御部110は、そのようにして変更された電波強度を含むMEASUREMENT REPORTメッセージの発行を、MR生成部106へ指示する。
端末100は、MEASUREMENT REPORTメッセージの発行(S23,S31,S32)により一連の処理を終了させる。
図12はMEASUREMENT REPORTメッセージの例を表す図である。ソース基地局200の電波強度Eと周辺基地局の電波強度E,E,…は、「Measurement Result」フィールドに挿入される。図12に示す例では、Eがターゲット基地局の電波強度であり、周辺基地局の電波強度E,E,…のうち、Eが最も強い電波強度となっている例を示している。
<1.3 基地局200における動作例>
次に、基地局200の動作例について説明する。図13はこのような基地局200における動作例を表すフローチャートである。
基地局200は、端末100からMEASUREMENT REPORTメッセージを受信すると処理を開始する(S50)。
次に、基地局200は、ソース基地局の電波強度EをMEASUREMENT REPORTメッセージから取得する(S51)。例えば、制御部210はRRC解析部202からMEASUREMENT REPORTメッセージを受け取り、当該メッセージからソース基地局の電波強度Eを抽出する。
次に、基地局200は、最も電波強度が強い周辺基地局の電波強度EをMEASUREMENT REPORTメッセージから取得する(S52)。例えば、制御部210はRRC解析部202から受け取ったMEASUREMENT REPORTメッセージから、最も電波強度が強い周辺基地局の電波強度Eを抽出する。
次に、基地局200は、以下の式(3)を満たすか否かを判別する(S53)。
>第1の閾値 ・・・(3)
例えば、制御部210はS51で取得した電波強度Eと、メモリ120から読み出した第1の閾値とを比較することで判別する(S53)。
基地局200は、式(3)を満たさないと判別すると(S53でNO)、端末100との接続を切断する(S54)。この場合、端末100はソース基地局200との接続を維持できるほどの電波強度を得ていないため、基地局200は端末100との間の接続を切断するようにしている。例えば、制御部210は、式(3)を満たさないと判別すると、端末100との接続を切断するための処理を開始する。そして、基地局200は一連の処理を終了する。
一方、基地局200は、式(3)を満たすと判別したとき(S53でYES)、以下の式(4)を満たすか否かを判別する(S55)。
>E ・・・(4)
例えば、制御部210は、S51で取得したソース基地局の電波強度Eと、S52で取得した周辺基地局のうち最も強い電波強度Eとを比較する。
基地局200は、式(4)を満たさないとき(S55でNO)、周辺基地局の電波強度Eはソース基地局の電波強度E以上となるため、電波強度Eを有する周辺基地局Nとのハンドオーバを開始する(S56)。そして、基地局200は一連の処理を終了する。
一方、基地局200は、式(4)を満たすとき(S55でYES)、ソース基地局200の電波強度の方が周辺基地局Nの電波強度よりも強いため、ソース基地局200である自局との接続を維持する(S57)。そして、基地局200は一連の処理を終了する。
電波強度を変更した場合の例で考えると、ターゲット基地局が存在する場合、ターゲット基地局以外の周辺基地局の電波強度はターゲット基地局の電波強度よりも弱い(又は低い)値となっている(図7のS31)。従って、この場合、ターゲット基地局の電波強度が周辺基地局の電波強度のうち最も強い電波強度Eとなっている。この場合、式(4)を満たさないとき(S55でNO)、ターゲット基地局へのハンドオーバが開始される。
一方、ターゲット基地局が存在しない場合、全ての周辺基地局の電波強度はソース基地局の電波強度よりも弱い(又は低い)値となっている(S32)。この場合、式(4)を満たすことになり、基地局200は端末100に対して接続を維持することになる。
<実施例1>
次に実施例1について説明する。図14は端末100が移動する様子を表している。図14では3つの基地局200−A〜200−Cが示されている。このうち、2つの基地局200−A,200−Bの通信タイプがLTE方式であり、基地局200−Cの通信タイプは3G方式となっている。
図14に示すように、端末100はソース基地局200−Aと接続して、VoLTEによる通話又はLTE方式によるパケット通信を行っているものとする。また、端末100は、2つの地点X1,Y1においてソース基地局200−1からMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを受信する。2つの地点X1,Y1においてどのように端末100が動作するかについて以下説明する。
端末100は、地点X1においてMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを受信すると、ソース基地局200−Aと周辺基地局200−B,200−Cの電波強度を測定する(図7のS21)。
図15(A)は地点X1において端末100で測定された各基地局200−A〜200−Cの電波強度を含む電波強度テーブル123の例を表している。地点X1においてはソース基地局200−Aの電波強度は「−60dB」、周辺基地局200−Cの電波強度は「−65dB」となる。地点X1において、端末100は周辺基地局200−Bのサービス提供範囲外のため、周辺基地局200−Bから送信された無線信号を受信することができない。従って、周辺基地局100−Bの電波強度は「0dB」となっている。
この場合、周辺基地局200−Cの電波強度「−65dB」は、ソース基地局200−Aの電波強度「−60dB」よりも強く、かつ、第1の閾値(例えば、−40dBなど)よりも強い(又は高い)。そのため、端末100は周辺基地局200−Cへのハンドオーバが行われると判別する(図7のS22でYES)。
そして、端末100は、ソース基地局200−Aの電波強度「−60dB」が第2の閾値以上であるため、ソース基地局200−Aとの接続を維持可能と判別してターゲット基地局の選択を行う(S24でYES、S25〜S28)。この場合、端末100がVoLTEを利用していたり、LTE方式によりパケット通信を行っている場合、ターゲット候補基地局群は、通信タイプがLTE方式の周辺基地局200−Bとなる(図8のS252,図9のS261)。
他方、ハンドオーバ先となり得る基地局は周辺基地局200−Cであって、当該周辺基地局200−Cの通信タイプである3G方式は、ターゲット候補基地局群のターゲット通信タイプであるLTE方式と異なり、通信タイプが一致しない(図7のS27でYES)。
そこで、端末100は、式(2)を満たすターゲット候補基地局を選択するが、ターゲット候補基地局200−Bは式(2)を満たさず、式(2)を満たすターゲット基地局は存在しない(S30でNO)。従って、端末100は周辺基地局200−Cの電波強度「−65dB」を、ソース基地局200−Aの電波強度「−60dB」よりも弱い(又は低い)「−20dB」に変更する(図7のS32)。
図15(B)は変更後の電波強度の例を表す図である。地点X1における基地局200−Cの電波強度が、「−65dB」(図15(A))から「−20dB」(図15(B))へ変更されている。端末100は、各基地局の電波強度(「−35dB」,「−45dB」,「−25dB」)を含むMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する(図7のS32)。
この場合、基地局200−Aでは、式(3)と式(4)とを満たすため、端末100に対してハンドオーバを行わせないようにし、自局200−Aとの接続を維持させるようにする(図13でS57)。
次に、端末100が地点Y1に移動した場合、以下のように動作する。図14に示すように、地点Y1において端末100がMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを受信すると、端末100は3つの基地局200−A〜200−Cの電波強度を測定する。
図15(A)は地点Y1において測定された電波強度の例を表している。この場合、基地局200−Cの電波強度「−70dB」はソース基地局の電波強度「−35dB」より強く(又は高く)、周辺基地局200−B,200−Cの中で最も電波強度が強い(又は高い)。よって、端末100は基地局200−Cに対してハンドオーバを行うことになる(図7のS22でYES)。
端末100は、ソース基地局200−Aとの接続維持が可能であるとし(S24でYES)、ターゲット候補基地局群の通信タイプとしてLTE方式を選択し、LTE方式の周辺基地局200−Bをターゲット候補基地局群として選択する(図8のS252,図9のS261)。
基地局200−Cの通信タイプ(3G方式)とターゲット通信タイプ(LTE方式)は一致しないため(S27でYES)、ターゲット候補基地局群(基地局200−B)の中から式(2)を満たすターゲット基地局を選択する。この場合、基地局200−Bは式(2)を満たすものとする。
この場合、ターゲット基地局は存在するため(図7のS30でYES)、ターゲット基地局である基地局200−B以外の周辺基地局の電波強度(基地局200−Cの電波強度「−70dB」)を、ターゲット基地局の電波強度(「−45dB」)より弱い(又は低い)「−25dB」へと変更する(図7のS31)。
この場合、基地局100では、ターゲット基地局の電波強度が周辺基地局の中で最も強く、ソース基地局200の電波強度よりも強いため、端末100に対してターゲット基地局へハンドオーバを行せるようにする(図13のS56)。
まとめると、図14の例では、端末100は地点X1において基地局200−Cへハンドオーバすることはなくソース基地局200−Aとの接続を維持し、地点Y1において基地局200−Cではなく基地局200−Bへハンドオーバする。従って、端末100はハンドオーバ後、通信タイプを変更することがなく、通信タイプの変更処理に伴う伝送遅延を抑制できる。
<実施例2>
次に実施例2について説明する。図16は端末100が移動する様子を表している。実施例1では端末100は基地局200−Bのサービス提供範囲を移動したが、本実施例2では端末100は基地局200−Bのサービス提供範囲外を移動する例を表している。
端末100は、地点X2でMEASUREMENT CONTROL REQメッセージを受信すると、ソース基地局200−Aと周辺基地局200−Cの電波強度を測定する(図7のS21)。
図17は電波強度テーブル123であって、地点X2において測定された各基地局の電波強度の例を表す。この場合、ソース基地局200−Aの電波強度「−90dB」は、周辺基地局200−Cの電波強度「−20dB」よりも強い(又は高い)ため、ハンドオーバしないと判定する(図7のS22でNO)。
端末100は、ソース基地局200−Aの電波強度と周辺基地局200−Cの電波強度を含むMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する(図7のS23)。この場合、基地局200−Aでは、ソース基地局200−Aの電波強度「−90dB」は周辺基地局200−Cの電波強度「−20dB」よりも高くなっており、ソース基地局との接続を維持する(図13のS55でYES,S57)。
次に端末100が地点Y2に移動した場合、ソース基地局200−Aと周辺基地局200−Cの電波強度が測定され、周辺基地局200−Bの電波強度は測定されない。図17は電波強度テーブル123であって、地点Y2において測定された各基地局の電波強度の例を表す。この場合、周辺基地局200−Cの電波強度「−70dB」はソース基地局200−Aの電波強度「−5dB」よりも強く(又は高く)なっているため、端末100は周辺基地局200−Cへハンドオーバすると判別する(図7のS22でYES)。
そして、端末100は、ソース基地局200−Aの電波強度「−5dB」は第2の閾値(例えば、−20dBなど)以下となっているため、ソース基地局200−Aとの接続を維持できないと判別する(S24でNO)。
この場合、端末100は、ソース基地局200−Aと周辺基地局200−Cの電波強度を含むMEASUREMENT REPORTメッセージを発行する(図7のS23)。基地局200では、周辺基地局200−Cの電波強度が、ソース基地局200−Aの電波強度よりも強いため(図13のS55でNO)、端末100に対して周辺基地局200−Cとハンドオーバを行わせるようにする(S56)。
まとめると、実施例2では、端末100は地点X2においてソース基地局200−Aとの接続を維持し、地点Y2において周辺基地局200−Cへハンドオーバする。この場合、端末100は周辺基地局200−Cへハンドオーバすると、通信タイプをLTE方式から3G方式へと切り替える処理を行う。
以上、第2の実施の形態について説明した。このように本第2の実施の形態においては、端末100は、ターゲット基地局以外の周辺基地局の電波強度をターゲット基地局の電波強度よりも弱い値にしたり(図7のS31)、周辺基地局の電波強度をソース基地局200の電波強度よりも弱い値にする例を説明した(図7のS32)。
例えば、端末100は地点X1(例えば図14)において周辺基地局の電波強度をソース基地局200の電波強度よりも弱い値にしているため、基地局200−Cへハンドオーバすることはなくソース基地局200−Aとの接続を維持する。
また、端末100は地点Y1(例えば図14)においてはターゲット基地局以外の周辺基地局の電波強度をターゲット基地局の電波強度よりも弱い値にしているため、基地局200−Cではなく基地局200−Bへハンドオーバすることができる。
従って、端末100は、ソース基地局100−Aと通信タイプが異なる周辺基地局200−Cへのハンドオーバを行わず、ソース基地局100−Aと通信タイプが同一の周辺基地局100−Bへハンドオーバを行うことができる。よって、端末100は、ハンドオーバに際して通信タイプの変更処理を行うことがなくなり、通信タイプの変更処理に伴う伝送遅延を抑制できる。
また、通常のハンドオーバプロセスでは、図14の地点X1においては、周辺基地局200−Cの電波強度「−65dB」がソース基地局200−Aの電波強度「−60dB」よりも強く、端末100は基地局200−Cへハンドオーバする場合がある。
しかし、本第2の実施の形態では地点X1ではハンドオーバが行われず、ソース基地局200−Aとの接続を維持している。従って、通常のハンドオーバプロセスと比較して、本第2の実施の形態においてはハンドオーバ回数の削減を図ることができる。端末100においてハンドオーバ回数が削減されると、ハンドオーバに伴う処理も削減され、端末100の消費電力削減を図ることができる。
<その他の例>
上述した第2の実施の形態においては、ターゲット基地局以外の周辺基地局の電波強度をターゲット基地局の電波強度よりも弱い値にしたり(図7のS31)、周辺基地局の電波強度をソース基地局200の電波強度よりも弱い値にする(図7のS32)例を説明した。
例えば、ターゲット基地局以外の全ての周辺基地局の電波強度をターゲット基地局の電波強度よりも弱い値にすること(図7のS31)に代えて、ターゲット基地局の電波強度を周辺基地局の電波強度の中で最も強い値にしてもよい。ターゲット基地局の電波強度が他の基地局の電波強度よりも強くなるため、上述した第2の実施の形態と同様に、端末100は通信タイプの変更を行うことなくターゲット基地局へとハンドオーバを行うことができる。
また、全ての周辺基地局の電波強度をソース基地局200の電波強度よりも弱い値にすること(図7のS32)に代えて、ソース基地局200の電波強度を周辺基地局の電波強度よりも強い値にしてもよい。ソース基地局200の電波強度が全ての周辺基地局の電波強度よりも強い値となっているため、端末100はソース基地局200との接続を維持することができる。
すなわち、端末100はターゲット基地局や周辺基地局の電波強度、或いはソース基地局200の電波強度を変更するようにしてもよい。これにより、例えば、通信タイプを変更することなくターゲット基地局へハンドオーバを行うことができる。従って、端末100においては、通信タイプの変更に伴う伝送遅延を回避することができる。また、端末100は周辺基地局へのハンドオーバを行うことなくソース基地局200との接続を維持する場合もあり、ハンドオーバ回数が削減され、端末100の消費電力削減も図ることができる。
上述した第2の実施の形態において端末100は各基地局200の電波強度を測定し、電波強度を変更する例を説明した。電波強度に代えて、電波強度からノイズ強度を減算したSNR(Signal to Noise Ratio)やCINR(Carrier to Interference Noise Ratio)などの品質指標が用いられてもよい。
[その他の実施の形態]
次にその他の実施の形態について説明する。図18(A)は端末100、図18(B)は基地局200のハードウェア構成例をそれぞれ表している。
端末100は、更に、アンテナ151、無線部152、DSP(Digital Signal Processing)153、GPSセンサ154、及びCPU(Central Processing Unit)156を備える。
無線部152は、アンテナ151で受信した無線信号に対して周波数変換処理や復調処理などを施して、復調後の受信信号をDSP153へ出力する。また、無線部152は、DSP153から出力された出力信号に対して変調処理や周波数変換処理などを施して無線信号へと変換し、変換後の無線信号をアンテナ151へ出力する。無線部152とアンテナ151は、例えば、第2の実施の形態における受信部101と送信部104に対応する。
DSP153は、無線部152から出力された受信信号に対して誤り訂正復号化処理などを施して、基地局200から送信されたRRCメッセージなどを抽出する。DSP153は抽出したRRCメッセージなどをCPU156へ出力する。また、DSP153は、CPU156から出力されたRRCメッセージなどに対して誤り訂正符号化処理などを施して出力信号として無線部152へ出力する。DSP153は、例えば、第2の実施の形態における受信部101と送信部104に対応する。
GPSセンサ154はGPS方式を利用して端末100の位置を検出する。GPSセンサ154は、例えば、第2の実施の形態における測位機能部105に対応する。
CPU156は、端末100の各部を制御し、RRCメッセージの解析や生成、ターゲット基地局の選択(例えば図7)などを行う。CPU156は、例えば、第2の実施の形態におけるRRC解析部102、RRC生成部103、MR生成部106、電波測定部107、及び制御部110に対応する。
基地局200は、更に、アンテナ251、無線部252、DSP253、及び、PU256を備える。アンテナ251と無線部252は、例えば、第2の実施の形態における受信部201と送信部204に対応する。また、DSP253は、例えば、第2の実施の形態における受信部201と送信部204に対応する。更に、CPU256は、例えば、第2の実施の形態におけるRRC解析部202、RRC生成部203、及び制御部210に対応する。
端末100と基地局200のDSP153,253については、これらに代えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)やCPUなどのコントローラであってもよい。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
無線接続している第1の基地局装置に対する第1の電波強度、及び前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第2の基地局装置に対する第2の電波強度を測定する電波測定部と、
前記第1及び第2の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記電波測定部で測定された前記第1又は第2の電波強度を変更し、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを前記第1の基地局装置へ送信する制御部
を備えることを特徴とする端末装置。
(付記2)
前記制御部は、
前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と同一であるとき、第1の電波強度を第2の電波強度よりも弱い値に変更、又は第2の電波強度を第1の電波強度よりも強い値に変更し、
前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と異なるとき、第2の電波強度を第1の電波強度よりも弱い値に変更、又は第1の電波強度を第1の電波強度よりも強い値に変更する
ことを特徴とする付記1記載の端末装置。
(付記3)
前記電波測定部は、前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第3の基地局装置に対する第3の電波強度を測定し、
前記制御部は、前記第1乃至第3の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記第3の電波強度を前記第2の電波強度よりも弱い値に変更、又は、前記第3の電波強度を前記第1の電波強度よりも弱い値に変更することを特徴とする付記1記載の端末装置。
(付記4)
前記制御部は、
前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と同一であるとき、前記第3の電波強度を前記第2の電波強度よりも弱い値に変更し、
前記第2及び第3の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と異なるとき、前記第2及び第3の電波強度を前記第1の電波強度よりも弱い値に変更することを特徴とする付記3記載の端末装置。
(付記5)
前記制御部は、前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と同一であって、前記端末装置の進路方向と前記端末装置から前記第2の基地局装置への方向とのなす角度から算出した指標に基づいて、前記第2の基地局装置をハンドオーバ先の候補基地局装置として選択したとき、前記第3の電波強度を前記第2の電波強度よりも弱い値に変更することを特徴とする付記4記載の端末装置。
(付記6)
前記制御部は、前記指標が閾値より低いとき、前記第2の基地局装置をハンドオーバ先の候補基地局として選択することを特徴とする付記5記載の端末装置。
(付記7)
前記指標は、前記端末装置と前記第2の基地局装置との間の距離に応じて異なる係数が前記角度に乗算された値であることを特徴とする付記5記載の端末装置。
(付記8)
前記制御部は、前記端末装置が前記第1の基地局装置との無線通信で利用している無線通信方式に基づいて、ハンドオーバ先の候補基地局装置を選択することを特徴とする付記5記載の端末装置。
(付記9)
前記電波測定部は、前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第3の基地局装置に対する第3の電波強度を測定し、
前記制御部は、前記第1乃至第3の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記第2の電波強度を前記第3の電波強度よりも強い値に変更、又は、前記第1の電波強度を第2及び第3の電波強度よりも強い値に変更することを特徴とする付記1記載の端末装置。
(付記10)
前記制御部は、
前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と同一であるとき、前記第2の電波強度を前記第3の電波強度よりも強い値に変更し、
前記第2及び第3の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と異なるとき、前記第1の電波強度を前記第2及び第3の電波強度よりも強い値に変更することを特徴とする付記2記載の端末装置。
(付記11)
第1及び第2の基地局装置と、
前記第1の基地局装置と無線接続する端末装置と
を備える無線通信システムにおいて、
前記端末装置は、
前記第1の基地局装置に対する第1の電波強度、及び前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する前記第2の基地局装置に対する第2の電波強度を測定する電波測定部と、
前記第1及び第2の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記電波測定部で測定された前記第1又は第2の電波強度を変更し、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを前記第1の基地局装置へ送信する第1の制御部を備え、
前記第1の基地局装置は、前記端末装置から送信されたメッセージに基づいて無線接続を切り替えて前記端末装置を前記第2の基地局装置へ接続させるか否かを判別する第2の制御部を備えることを特徴とする無線通信システム。
(付記12)
電波測定部と制御部を有する端末装置におけるメッセージ送信方法であって、
前記電波測定部により、無線接続している第1の基地局装置に対する第1の電波強度、及び前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第2の基地局装置に対する第2の電波強度を測定し、
前記制御部により、前記第1及び第2の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記電波測定部で測定された前記第1又は第2の電波強度を変更し、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを前記第1の基地局装置へ送信する
ことを特徴とするメッセージ送信方法。
10:無線通信システム
100(100−1,100−2):端末装置
102:RRC解析部 103:RRC生成部
105:測位機能部 106:MR生成部
107:電波測定部 110:制御部
120:メモリ 121:基地局位置情報テーブル
122:自己位置座標履歴情報テーブル 123:電波強度テーブル
156:CPU
200(200−1〜200−3,200−A〜200−C):基地局装置
210:制御部 220:メモリ

Claims (8)

  1. 無線接続している第1の基地局装置に対する第1の電波強度、及び前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第2の基地局装置に対する第2の電波強度を測定する電波測定部と、
    前記第1及び第2の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記電波測定部で測定された前記第1又は第2の電波強度を変更し、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを前記第1の基地局装置へ送信する制御部
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と同一であるとき、第1の電波強度を第2の電波強度よりも弱い値に変更、又は第2の電波強度を第1の電波強度よりも強い値に変更し、
    前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と異なるとき、第2の電波強度を第1の電波強度よりも弱い値に変更、又は第1の電波強度を第1の電波強度よりも強い値に変更する
    ことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
  3. 前記電波測定部は、前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第3の基地局装置に対する第3の電波強度を測定し、
    前記制御部は、前記第1乃至第3の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記第3の電波強度を前記第2の電波強度よりも弱い値に変更、又は、前記第3の電波強度を前記第1の電波強度よりも弱い値に変更することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と同一であるとき、前記第3の電波強度を前記第2の電波強度よりも弱い値に変更し、
    前記第2及び第3の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と異なるとき、前記第2及び第3の電波強度を前記第1の電波強度よりも弱い値に変更することを特徴とする請求項3記載の端末装置。
  5. 前記制御部は、前記第2の基地局装置において利用される無線通信方式が前記第1の基地局装置において利用される無線通信方式と同一であって、前記端末装置の進路方向と前記端末装置から前記第2の基地局装置への方向とのなす角度から算出した指標に基づいて、前記第2の基地局装置をハンドオーバ先の候補基地局装置として選択したとき、前記第3の電波強度を前記第2の電波強度よりも弱い値に変更することを特徴とする請求項4記載の端末装置。
  6. 前記電波測定部は、前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第3の基地局装置に対する第3の電波強度を測定し、
    前記制御部は、前記第1乃至第3の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記第2の電波強度を前記第3の電波強度よりも強い値に変更、又は、前記第1の電波強度を第2及び第3の電波強度よりも強い値に変更することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
  7. 第1及び第2の基地局装置と、
    前記第1の基地局装置と無線接続する端末装置と
    を備える無線通信システムにおいて、
    前記端末装置は、
    前記第1の基地局装置に対する第1の電波強度、及び前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する前記第2の基地局装置に対する第2の電波強度を測定する電波測定部と、
    前記第1及び第2の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記電波測定部で測定された前記第1又は第2の電波強度を変更し、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを前記第1の基地局装置へ送信する第1の制御部を備え、
    前記第1の基地局装置は、前記端末装置から送信されたメッセージに基づいて無線接続を切り替えて前記端末装置を前記第2の基地局装置へ接続させるか否かを判別する第2の制御部を備えることを特徴とする無線通信システム。
  8. 電波測定部と制御部を有する端末装置におけるメッセージ送信方法であって、
    前記電波測定部により、無線接続している第1の基地局装置に対する第1の電波強度、及び前記第1の基地局装置のサービス提供範囲と重複したサービス提供範囲を有する第2の基地局装置に対する第2の電波強度を測定し、
    前記制御部により、前記第1及び第2の基地局装置において利用される無線通信方式に基づいて、前記電波測定部で測定された前記第1又は第2の電波強度を変更し、変更後の第1又は第2の電波強度を含むメッセージを前記第1の基地局装置へ送信する
    ことを特徴とするメッセージ送信方法。
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