JP2016169609A - 鞍乗型車両の排気マフラー装置 - Google Patents

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孝彦 清水
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Abstract

【課題】マフラーボディ内に片持ち状に支持される排気管の自由端を、スライド可能に支持するとともに、排気管の自由端の振動を抑制し、スライド保持部材の溶接個所への振動負荷の集中を防いで、耐久性の向上する鞍乗型車両の排気マフラー装置を提供する。
【解決手段】マフラーボディ31内に配設され複数の支持箇所で支持される第1排気管51と、第1排気管51と略平行に配設され片持ち状に支持される第2排気管52と、第2排気管52をスライド可能に保持するスライド保持部材60を備え、スライド保持部材60は支持箇所の間に第1排気管51に溶接され第2排気管52が貫挿される貫挿孔66が形成された貫挿部62を備え、貫挿部62は、第1貫挿孔67が形成された第1貫挿部63と、第1貫挿孔67に対して第2排気管52の軸方向に対してオフセットされて配設され第2貫挿孔68が形成された第2貫挿部64と、第1貫挿部63と第2貫挿部64とを連結する連結部65を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両の排気マフラー装置に関するものである。
従来の鞍乗型車両の排気マフラー装置として、マフラーボディの内部に、複数個所を固定された排気管と、一端側に自由端を備えて片持ち状に固定された排気管とが略平行に配設され、複数個所を固定された排気管の固定箇所間に、片持ち状に固定された排気管を排気管の軸方向へスライド可能に保持するスライド保持部材を溶接したものが知られている(例えば特許文献1)。片持ち状に固定された排気管は、このスライド保持部材によって自由端が支持されつつ、熱影響の伸縮による自由端側の移動が許容されている。この従来技術の排気マフラー装置に用いられているスライド保持部材は、特許文献1の図3からわかるように、片持ち状に固定された排気管をスライド可能に保持する環状部と、複数個所を固定された排気管の固定箇所にスライド保持部材を溶接するための支持板を備えている。
しかしながら、上記従来技術のように自由端をスライド可能に保持する場合、排気管をスライド可能にするべく、スライド保持部材に設けられた環状部と排気管との間には若干の隙間が設けられる。従って、隙間の大きさによっては、車両や内燃機関の振動に伴って排気管の自由端が隙間内で振動し、その自由端の振動によってスライド保持部材の環状部が排気管に叩かれるために、特にスライド保持部材の排気管への溶接個所に振動負荷が集中しやすくなる。従って、排気管の自由端をスライド可能に支持しながら、自由端の振動を抑制することが望まれる。
特許3915410号公報
本発明に係る鞍乗型車両の排気マフラー装置は、前記難点を克服するために発明されたもので、その目的は、マフラーボディの内部に設けられて片持ち状に支持される排気管の自由端をスライド可能に支持するとともに、排気管の自由端の振動を抑制し、スライド保持部材の溶接個所への振動負荷の集中を防いで、耐久性の向上する鞍乗型車両の排気マフラー装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、マフラーボディと、該マフラーボディの内部に配設され該マフラーボディに複数の支持箇所において支持される第1排気管と、前記マフラーボディの内部に前記第1排気管と略平行に配設されるとともに、一端側に自由端を備えて前記マフラーボディに片持ち状に支持される第2排気管と、前記第2排気管を前記第2排気管の軸方向へスライド可能に保持するとともに前記第1排気管の複数の前記支持箇所の間に固定されるスライド保持部材とを備えた鞍乗型車両の排気マフラー装置において、
前記スライド保持部材は、一端側が複数の前記支持箇所の間に位置して前記第1排気管に溶接され、他端側に前記第2排気管がスライド可能に貫挿される複数の貫挿孔が形成された貫挿部を備え、
前記貫挿部は、複数の前記貫挿孔のうちの第1貫挿孔が形成された第1貫挿部と、当該第1貫挿孔に対して前記第2排気管の軸方向に対してオフセットされた位置に第2貫挿孔が形成された第2貫挿部と、前記第1貫挿部と第2貫挿部とを連結する連結部を備えることを特徴とするものである。
前記構成によれば、スライド保持部材の一端側が第1排気管の固定箇所に溶接され、他端側に第2排気管がスライド可能に貫挿される複数の貫挿孔が形成される貫挿部を設けたので、第2排気管を複数の貫挿孔でスライド可能に保持することができる。このとき、第1貫挿孔と第2貫挿孔とが第2排気管の軸方向にオフセットした位置に設けられて第2排気管を貫挿して支持するので、第2排気管、すなわち自由端の振動を効率よく抑制することができ、スライド保持部材の溶接部への振動を効率よく抑制することができ、溶接部への振動負荷を低減することができ、鞍乗型車両の排気マフラー装置の耐久性が向上する。さらに、複数の貫挿孔で自由端を支持することができるので、自由端の支持強度が向上する。また、製造上の誤差によって、貫挿孔に対して偏心して第2排気管が貫挿孔を貫通することがあっても、第2排気管は、貫挿部を複数回貫通することで、第1貫挿孔と第2貫挿孔とで、偏心の方向を変えやすくなり、偏心の偏りを抑制して自由端の振動抑制も図ることができる。
前記第1貫挿部と前記第2貫挿部と前記連結部とを、板部材を折り曲げて形成してもよい。
前記構成によれば、板部材を折り曲げる簡素な構成で第1貫挿部と第2貫挿部と連結部とを形成することができ、構造の簡素化、およびスライド保持部材の薄型化を図ることができる。また、折り曲げることによって、スライド保持部材の剛性も向上させることができ、第2排気管の支持強度を高めることができる。
前記第1貫挿部または前記第2貫挿部の少なくともいずれか一方を、前記第2排気管の軸線方向に沿う断面視で、前記第2排気管の軸線に対して傾斜して交差するように設けてもよい。
前記構成によれば、前記第1貫挿部または第2貫挿部の少なくともいずれか一方は、前記第2排気管の軸線方向に沿う断面視で、前記第2排気管の軸線に対して傾斜して交差するように設けられるので、この第2排気管の軸線に対して傾斜して交差するように設けられる貫挿部に形成される貫挿孔も、第2排気管の軸線に対して傾斜して設けられることになる。この傾斜した貫挿孔で第2排気管を支持することで、当該貫挿孔による第2排気管の支持位置を第2排気管の軸方向に幅を持たせた支持位置とすることが可能となり、第2排気管の支持強度を向上して自由端の振動を効果的に抑制することができる。
前記第2貫挿部を、前記スライド保持部材の前記一端側から連設し、
前記第1貫挿部を、前記第2貫挿部よりも前記第2排気管の上流側を支持するとともに、前記第1貫挿部の先端が前記第1排気管から離間するように形成し、
前記第1貫挿部を、前記第2排気管の軸線方向に沿う断面視で、前記第2排気管の軸線に対して傾斜して交差するように設けてもよい。
前記構成によれば、第1排気管に溶接されていないスライド保持部材の他端側に位置する第1貫挿部を傾斜させるとともに、傾斜した第1貫挿部で第2排気管を支持することで、第2排気管が当該第2排気管の軸線と直交する方向に振動した際に、その振動方向を第1貫挿部に平行な方向と垂直な方向とに分力させることができる。したがって、前記のような振動が生じた際に第1貫挿部を撓ませて振動を吸収することができ、第2排気管の支持強度を向上させることができる。
前記第1排気管は、触媒コンバータを備え、
前記触媒コンバータは、触媒を収容する筒体と、当該筒体の上流側に設けられる上流側接続管と、当該筒体の下流側に設けられる下流側接続管とを有し、
前記排気マフラー装置を、前記触媒を通過した排気ガスが前記第2排気管を通るように構成し、
前記スライド保持部材を、前記触媒よりも上流側で前記第1排気管に溶接してもよい。
前記構成によれば、第2排気管のうち、触媒の下流側に比べて触媒からの熱影響が少ない触媒の上流側の部位にスライド保持部材を貫挿させることができ、スライド保持部材への熱害を低減することができる。
前記スライド保持部材を、前記上流側接続管のうち、前記第1排気管の最小径部よりも拡径となる部位に溶接してもよい。
前記構成によれば、前記効果に加え、第1排気管の最小径部よりも拡径となる部位に溶接することで、溶接代を確保しやすくなり、スライド保持部材の溶接強度を高めることができる。
前記スライド保持部材を、前記第2排気管の軸線方向に沿う断面視で、前記一端側の溶接部位から屈曲することなく前記第2排気管方向へ直線的に延出することで、前記第2排気管の軸線に対して直交して交差する第2貫挿部が形成されるとともに、前記第1貫挿部が前記第2排気管の軸線に対して傾斜して交差するように形成してもよい。
前記構成によれば、第1貫挿部が第2排気管の軸線方向に沿う断面視で、第2排気管の軸線に対して交差するように設けられるので、第1貫挿孔も、第2軸線排気管の軸線に対して傾斜して設けられることになる。この傾斜した第1貫挿孔で第2排気管を支持することで、第1貫挿孔による第2排気管の支持位置を第2排気管の軸方向に幅をもたせた支持位置とすることができ、第2貫挿部は、スライド保持部材における一端側の溶接された個所から屈曲することなく第2排気管方向へ直線的に延出することで形成されるので、溶接部位に加わる第2排気管の軸線に直交する方向の振動による振動負荷をさらに低減することができ、溶接強度をより高めることができる。
本発明によれば、マフラーボディの内部に設けられて片持ち状に支持される排気管の自由端をスライド可能に支持するとともに、排気管の自由端の振動を抑制し、スライド保持部材の溶接個所への振動負荷の集中を防いで、排気マフラー装置の耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の排気マフラー装置を備えた自動二輪車後部の右側面図である。 図1の排気マフラー装置の縦断面図である。 図2のIII-III矢視断面図である。 図2のIV-IV矢視断面図である。 図2のV-V矢視断面図である。 図3のVI-IV矢視断面図であり、第1排気管の軸線および第2排気管の軸線を通る面で切断した断面図である。 排気マフラー装置の要部斜視図である。 第2排気管の振動をスライド保持部材が吸収することについて説明した図である。 第1実施形態のスライド保持部材の変形例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る鞍乗型車両の排気マフラー装置の、第1排気管の軸線および第2排気管の軸線を通る面で切断した断面図である。 図10のXI-XI矢視断面図である。 第2実施形態のスライド保持部材の変形例を示した図である。
以下、本発明に係る鞍乗型車両の排気マフラー装置の一実施形態について、図1ないし図9を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る鞍乗型車両の排気マフラー装置30が適用された鞍乗型車両の一例である自動二輪車1の後部右側面図である。この自動二輪車1は、車両の前後方向を指向したフレーム2を備えており、該フレーム2の前部は図示されないヘッドパイプが固着され、該ヘッドパイプは図示されない前輪を支持するフロントフォークを走行可能に支承している。フレーム2は、ヘッドパイプから二手に分かれて下方へ垂下され後方に延びその後端で後ろ上がりに傾斜するメインフレーム2aと、前記ヘッドパイプと前記メインフレーム2aの後ろ上がり部分とに架け渡されているサブフレーム2bとからなっている。前記メインフレーム2aは、その上部でヘルメット収納部3と燃料タンク4と乗車用シート5とを支えている。
自動二輪車1のパワーユニット10は、内燃機関11と動力伝達装置12との一体型であって、フレーム2に対して搖動可能なユニットスイング式のパワーユニット10である。内燃機関11は、強制空冷式1気筒内燃機関であって、車両の左右方向の中央に位置している。動力伝達装置12は、図示されないVベルト式無断変速機と変速ギヤ装置とからなり、内燃機関11の左側に接続され、自動二輪車1の左側後方に配設されている。自動二輪車1の後輪6は、動力伝達装置12の最後部の回転軸7に連結されている。動力伝達装置12とメインフレーム2aとの間にリヤクッション8が介装されている。
内燃機関11の気筒部13には、燃料噴射弁14を備えた吸気マニホールド15、スロットルボディ16、コネクティングチューブ17、エアクリーナ18が順次連結されている。エアクリーナ18から吸入された外気は、燃料噴射弁14から噴霧される燃料と混合されて混合気となり、内燃機関11の気筒部13へと送られて燃焼される。
内燃機関11には下方から後方へ屈曲して延びるエキゾーストパイプ19が接続されており、該エキゾーストパイプ19の後端は、排気マフラー装置30に接続されている。内燃機関11の気筒部13から排出される排気ガスは、エキゾーストパイプ19から排気マフラー装置30に送られて外気に排出される。排気マフラー装置30は、マフラー装置支持部材9を介して、自動二輪車1の右側方に位置して斜め後ろ上がりになるように、パワーユニット10の後部に取り付けられている。
図2は、本発明の第1実施形態の排気マフラー装置30を縦断面図で示している。この縦断面図は、排気マフラー装置30の外殻となるマフラーボディ31を縦断面として表しており、内部を左側面視で表している。図3は図2のIII-III矢視断面図であり、図4は図2のIV-IV矢視断面図であり、図5は図2のV-V矢視断面図である。図6は、図3のVI-IV矢視断面図である、図2と同様に外殻となるマフラーボディ31を断面として表しており、内部を切断せずに表している。
排気マフラー装置30は、その外殻となるマフラーボディ31と、該マフラーボディ31の内部に配設され内燃機関11から燃焼された排気ガスが送られる排気管50と、該排気管50をスライド可能に保持するスライド保持部材60と、マフラーボディ31内部を仕切る複数の隔壁35、36と、複数の連通管56、57および排気マフラー装置30から排気ガスを外気に排出するテールパイプ58を備えている。排気管50は後述するように、マフラーボディ31の長手方向に指向した第1排気管51と、該第1排気管51と略平行に配置される第2排気管52と、第1排気管51の後端部51cと第2排気管52の後端部52cとを連結する通路53cがU字状に形成された屈曲管53とを備えている。
マフラーボディ31は、円筒状のマフラーボディ本体32と、マフラーボディ本体32の前後開口を覆うように取り付けられるフロントカバー33およびテールカバー34と、マフラーボディ31の内部を仕切る第1隔壁35および第2隔壁36とを備えている。マフラーボディ31はその内部が、第1隔壁35および第2隔壁36によって、前方から長手方向後方に向かって、第1膨張室41、第3膨張室43、第2膨張室42の3室に仕切られている。
マフラーボディ31の内部には、第1膨張室41と第2膨張室42とを連通する第1連通管56と、第2膨張室42と第3膨張室43とを連通する第2連通管57とが設けられている。さらに、排気マフラー装置30には、第3膨張室43と外気を連通して車両後方に排気ガスを排出するテールパイプ58が設けられている。
マフラーボディ31内に固定された第1隔壁35には、図4に示されるように、第1排気管51が挿通される第1排気管挿通孔35a、第2排気管52が挿通される第2排気管挿通孔35b、第1連通管56が挿通される第1連通管挿通孔35cが形成されている。
マフラーボディ31内に固定された第2隔壁36には、図5に示されるように、第1排気管51が挿通される第1排気管挿通孔36a、第2排気管52が挿通される第2排気管挿通孔36b、第1連通管56が挿通される第1連通管挿通孔36c、第2連通管57が挿通される第2連通管挿通孔36d、テールパイプ58が挿通されるテールパイプ挿通孔36eが形成されている。
図2および図6に示されるように、マフラーボディ本体32は、外側ケースとなる筒状のアウタボディ32aと、アウタボディ32aの内部の所定の領域にのみ取り付けられアウタボディ32aと同心かつ小径で長さの短い筒状のインナボディ32bとからなっている。該インナボディ32bには複数のパンチ穴32cが穿設されている。アウタボディ32aの内部には、長手方向中央より少し後方に位置して、アウタボディ32a内部を仕切るように第1隔壁35が、該第1隔壁35よりもさらに後方に位置して第2隔壁36が、それぞれの壁面がアウタボディ32aの長手方向に対して直角になるように固定されている。さらにアウタボディ32aの内部には、アウタボディ32aのうちフロントカバー33と第1隔壁35により仕切られた第1膨張室41の領域にのみ、インナボディ32bが所定の間隔を存して配設されている。インナボディ32bの前端は、アウタボディ32aの前部の内側に固定され、インナボディ32bの後端は、第1隔壁35に固定されている。アウタボディ32aとインナボディ32bとの間には、消音断熱効果を奏する例えばグラスウール等の消音断熱材40が充填されている。
フロントカバー33は、外側ケースとなるアウタフロントカバー33aと、アウタフロントカバー33a右上側の所定領域の内側に所定の間隔を存して取り付けられるインナフロントカバー33bとからなり、アウタフロントカバー33aとインナフロントカバー33bとの間には、例えばグラスウール等の消音断熱材40が充填されている。フロントカバー33は、マフラーボディ本体32のインナボディ32bの前端に嵌合されて固定されている。アウタフロントカバー33aの下部には、排気管50の前部が挿通される排気管挿通孔33cが形成されている。アウタフロントカバー33aのうち排気管挿通孔33cが形成されている近傍には、インナフロントカバー33bは取り付けられていない。
テールカバー34は、外側ケースとなるアウタテールカバー34aと、アウタテールカバー34aに所定の間隔を存して内側に取り付けられるインナテールカバー34bとからなっている。テールカバー34は、マフラーボディ本体32のアウタボディ32aの後端に嵌合されて固定されている。テールカバー34の下方の左右略中央に、テールパイプ58が挿通されるテールパイプ挿通孔34cが形成されている。
排気マフラー装置30の内部には、内燃機関11の燃焼ガスを排出するエキゾーストパイプ19に連通される排気管50が設けられている。排気管50は、エキゾーストパイプ19と連通されマフラーボディ31の長手方向に指向するように配設された第1排気管51と、該第1排気管51と略平行に配設され一端側に自由端44aを備えマフラーボディ31に片持ち状に支持される第2排気管52と、第1排気管51の後端部51cと第2排気管52の後端部52cとを連結する通路53cがU字状に形成された屈曲管53とを備えている。
第1排気管51は、図2、図4および図6に示されるように、マフラーボディ31の長手方向に指向し、マフラーボディの左右方向において左側に、上下方向において中央から若干下方に位置して、フロントカバー33の排気管挿通孔33c、第1隔壁35の第1排気管挿通孔35aおよび第2隔壁36の第1排気管挿通孔36aを貫通し、マフラーボディ31の外部から第2膨張室42に到達するように延伸されて配設されている。第1排気管51の軸線をLで示している。
図6に示されるように、第1排気管51は、上流側に位置する触媒コンバータ54と、該触媒コンバータ54の下流側に接続される下流側排気管55を備えている。触媒コンバータ54は、筒体54aと、該筒体54aの内部に収容される排気浄化用の触媒54bと、筒体54aの上流側に接続される上流側接続管54cと、筒体54aの下流側に接続される下流側接続管54dを備えている。上流側接続管54cおよび下流側接続管54dは、それぞれ筒体54aに溶接されて一体に固着されている。下流側接続管54dの下流側には、下流側排気管55が溶接にて接続されている。
上流側接続管54cは、その上流側は第1排気管51において最小径である最小径部54cに形成されている。該最小径部54cの下流側には、下流に向かうにしたがって拡径し、最大径が筒体54aの直径に略等しくなるように形成された拡径部54cが連設されている。図2に示されるように、上流側接続管54cは、排気管50がマフラーボディ31内に配設された状態のマフラーボディ本体32の側面視において、マフラーボディ本体32の長手方向に対して、マフラーボディ本体32にフロントカバー33が貫挿された領域近傍から拡径が開始されて拡径部54cとなっている。
下流側接続管54dは、上流側が筒体54aの直径と略等しく形成され、下流に向かうに従い縮径されて、上流側接続管54cの最小径部54cより若干大きい径に形成された下流側排気管55に連なるように形成されている。
触媒コンバータ54の下流側接続管54dの下流側には、下流側排気管55が溶接で接続されている。下流側排気管55は、第1膨張室41から第2膨張室42まで延伸しており、第1隔壁35の第1排気管挿通孔35aおよび第2隔壁36の第1排気管挿通孔36aに挿通され、摺動可能に第1隔壁35および第2隔壁36に支持されている。
第1排気管51の上流側、すなわち最小径部54cの先端は、フロントカバー33に形成された排気管挿通孔33cに挿通されて、マフラーボディ31の外側に突出されて、マフラーボディ31に溶接により固定されている。マフラーボディ31の外側に突設された第1排気管51の上流側端部には、エキゾーストパイプ19が接続されている。
第1排気管51は、フロントカバー33の排気管挿通孔33cに溶接されて固定支持された固定支持箇所51aと、第1隔壁35および第2隔壁36にて摺動自在に支持された2ヵ所の摺動支持箇所51bの計3ヶ所において、マフラーボディ31に支持されている。第1排気管51が排気ガスの熱の影響を受けて膨張する際には、第1排気管51は、フロントカバー33に溶接された固定支持箇所51aにおいて移動が制限されるが、第1隔壁35と第2隔壁36の摺動支持箇所51bにおいて摺動されるので、第1排気管51の熱膨張による移動が妨げられないようになっている。
マフラーボディ31の内部には、第1排気管51と略平行になるように、前端側が自由端52aとなるようにマフラーボディ31に片持ち状に支持された第2排気管52が配設されている。第2排気管52の軸線をLで示している。第2排気管52は、第1隔壁35の第2排気管挿通孔35bと、第2隔壁36の第2排気管挿通孔36bに挿通され、第1膨張室41の前方から第3膨張室43を貫通して第2膨張室42まで延伸するように配設されている。第2排気管52は、第1隔壁35および第2隔壁36において、摺動自在に支持されている。
第1排気管51の後端部51cと第2排気管52の後端部52cには、通路53cがU字状に形成された屈曲管53の一対の前端部53eのそれぞれが接続されて、第1排気管51と第2排気管52とが屈曲管53を介して連通されている。屈曲管53は、図2に示されるように、上半体53aと下半体53bとが合わさって一体に溶接されたものであり、第2膨張室42内に配設されている。上半体53aおよび下半体53bは、図5に示されるように、それぞれ金属板が、半円の断面形状であってU字状の通路半体53a、53bと、この上通路半体53a、下通路半体53bのU字状の内側に連なる上連結部53a、下連結部53bとにプレス加工等により形成されている。上半体53aと下半体53bが合わさって、上通路半体53aと下通路半体53bが合わさってU字状の通路53cとなり、上連結部53aと下連結部53bが合わさって半円形状の連結部53dとなる。
図6に示されるように、排気マフラー装置30は、第1排気管51に固定され、第2排気管52の自由端側を第2排気管52の軸方向へスライド可能に保持するスライド保持部材60を具備している。スライド保持部材60は、図7に示されるように、その一端は第1排気管51に溶接されて固定される基部61となっており、他端側には基部61から第2排気管52の方向に延びて第2排気管52をスライド可能に保持する複数の貫挿孔66が形成された貫挿部62となっている。
スライド保持部材60は、図7に示されるように、例えば金属板等からなる一枚の板部材が、折り曲げられて形成されている。基部61の第1排気管側端部61aは一部が円弧状に切欠かれて形成されている。該第1排気管側端部61aは、第1排気管51の触媒54bが収容された触媒コンバータ54の筒体54aよりも上流側に位置する上流側接続管54cの拡径部54cの外周面に、溶接によって固定されている。すなわち、スライド保持部材60は、図6に示されるように、第1排気管51がマフラーボディ31に溶接により固定されて支持されている固定支持箇所51aと、第1排気管51がマフラーボディ31に摺動可能に支持された摺動支持箇所51bの間に位置して溶接されている。基部61は、第1排気管51から第2排気管52に向かって若干後傾しつつ延伸している。
スライド保持部材60には、図7に示されるように、基部61の第2排気管側端部61bから連なるように貫挿部62が形成されている。貫挿部62は、基部61に連なり第2排気管52の自由端44a側に位置する第2貫挿部64と、第2排気管52の自由端44aから第2貫挿部64を挟んで所定の間隔を存するように、第2排気管52の軸方向にオフセットされた位置に配設された第1貫挿部63と、第1貫挿部63と第2貫挿部64を連結する連結部65とを備えている。
第2貫挿部64は、基部61の第2排気管側端部61bに連なる基部側端部64aから第2排気管52に向かって、第2排気管52の軸線Lに対して直角になるよう延伸している。第2貫挿部64には、第2排気管52が貫挿される第2貫挿孔68が形成されており、第2排気管52は第2貫挿孔68に挿通されて第2貫挿部64に摺動可能に保持される。
第2貫挿部64の基部側端部64aの他端は連結部65に連なっており、連結部65は、第2貫挿部64から略直角に折り曲げられて第2排気管52の長手方向に指向し軸線Lに略平行になるように延伸して形成されている。
連結部65の後方端部には、折り曲げられて第1貫挿部63が連接されている。第1貫挿部63は、第2排気管52の軸線L方向に沿う断面視において、第2排気管52の軸線Lに対して傾斜して交差するように形成されている。
第1貫挿部63には、第2排気管52が貫通される第1貫挿孔67が形成されており、第1貫挿部63は、第2貫挿部64よりも第2排気管52の上流側を支持するようになっている。第1貫挿孔67は、第1貫挿部63の先端63aから所定の間隔を存して形成されており、第1貫挿部63の先端63aは第1排気管51から離間するように支持されている。
図6および図8に基づき、第2排気管52の振動がスライド保持部材60によって吸収されることについて以下詳細に説明する。図8に示されるように、第2排気管52の自由端52a側の振動は、第1排気管51の軸線Lに対して直角となる方向すなわち軸線Lの周方向へ振動のうち、第1排気管51の軸線Lと第2排気管52の軸線Lを含む方向への振動が最も大きくなる。すなわち図8の矢印Fの方向への振動が最も大きい主振動方向となる。
このような第1排気管51の軸線Lと第2排気管52の軸線Lを含む方向への主振動のうち、図8に示されるように、第1排気管51に向かう方向の振動は、第1排気管51寄りの第1支持点67aで支持され、第1排気管51から離れる方向の振動は、第1排気管51から離れた位置の第2支持点67bで支持される。これらの第1支持点67aおよび第2支持点37bは、第2排気管52の軸線L方向においてずらしたオフセットされた位置となっているので、第2排気管52の自由端52aの振動が良好に抑制され、自由端52aを強固に固定することができる。
さらにこのような主振動を発生させる力Fは、図8に示されるように、第2排気管を支持するスライド保持部材60の第1貫挿部63が、第2排気管52の軸線Lに対して傾斜して交差するように形成されているので、第1貫挿部63の面に沿った方向への力Fと、第1貫挿部63の面に直交する方向への力Fとに分力されるため、スライド保持部材60の貫挿部62の撓みにより第2排気管52の振動を吸収することが可能となる。
排気マフラー装置30は前記したように構成されているので、エキゾーストパイプ19から排気管50に送られた排気ガスは、第1排気管51に送られ触媒コンバータ54の触媒54bを通過して、屈曲管53に送られ、第2排気管52から第1膨張室41に排出され、第1膨張室41から第1連通管56を通り第3膨張室43へと送られ、さらに第2連通管57を通過して第2膨張室42へ送られ、第2膨張室42からテールパイプ58を通過して排気マフラー装置30から排出され大気へと放出される。
本実施形態に用いられるスライド保持部材60は、図8に示されるように、第2貫挿部64が第2排気管52の軸線L方向に対して垂直に形成され、第1貫挿部63が第2排気管52の軸線Lに対して傾斜して交差するように形成されているが、スライド保持部材60の変形例として、図9に示されるスライド保持部材69のように、第1貫挿部63および第2貫挿部64を第2排気管52の軸線Lに対して傾斜して交差するように形成したものを用いることができる。あるいは、第1貫挿部63を第2排気管52の軸線L方向に対して垂直に形成し、第2貫挿部64を第2排気管52の軸線Lに対して傾斜して交差するように形成してもよい。
本実施形態の排気マフラー装置30では、マフラーボディ31と、マフラーボディ31の内部に配設されマフラーボディ31に複数の支持箇所としての固定支持箇所51aおよび摺動支持箇所51bにおいて支持される第1排気管51と、マフラーボディ31の内部に第1排気管51と略平行に配設されるとともに、一端側に自由端52aを備えてマフラーボディ31に片持ち状に支持される第2排気管52と、第2排気管52を第2排気管52の軸方向へスライド可能に保持するとともに第1排気管51の固定支持箇所51aおよび摺動支持箇所51bの間に固定されるスライド保持部材60を備え、スライド保持部材60は、一端側としての基部61の第1排気管側端部61aが定支持箇所51aおよび摺動支持箇所51bの間に位置して第1排気管51に溶接され、他端側に第2排気管52がスライド可能に貫挿される複数の貫挿孔66が形成された貫挿部62を備え、貫挿部62は、複数の貫挿孔66のうちの第1貫挿孔67が形成された第1貫挿部63と、当該第1貫挿孔67に対して第2排気管52の軸方向に対してオフセットされた位置に第2貫挿孔68が形成された第2貫挿部64と、第1貫挿部63と第2貫挿部64とを連結する連結部65を備えている。
本実施形態ではこのように構成され、スライド保持部材60の一端側である基部61の第1排気管側端部61aが、第1排気管51の固定支持箇所51aと摺動支持箇所51bとの間に溶接され、他端側に第2排気管52がスライド可能に貫挿される複数の貫挿孔66が形成される貫挿部62を設けたので、第2排気管52を複数の貫挿孔66でスライド可能に保持することができる。このとき、第1貫挿孔67と第2貫挿孔68とが第2排気管52の軸方向にオフセットした位置に設けられて第2排気管52を貫挿して支持するので、第2排気管52の自由端52aの振動を効率よく抑制することができ、スライド保持部材60の溶接部への振動を効率よく抑制することができ、溶接部への振動負荷を低減することができ、排気マフラー装置30の耐久性が向上する。さらに、複数の貫挿孔66で第2排気管52の自由端52aを支持することができるので、自由端52aの支持強度が向上する。また、製造上の誤差によって、貫挿孔66に対して偏心して第2排気管52が貫挿孔66に貫通されることがあっても、第2排気管52は、貫挿部62を複数回貫通することで、第1貫挿孔67と第2貫挿孔68とで、偏心の方向を変えやすくなり、偏心の偏りを抑制して第2排気管52の自由端52aの振動抑制も図ることができる。
さらに、本実施形態では、第1貫挿部63、第2貫挿部64および連結部65が、板部材を折り曲げて形成されているので、板部材を折り曲げる簡素な構成で第1貫挿部63と第2貫挿部64と連結部65とを形成することができ、構造の簡素化、およびスライド保持部材60の薄型化を図ることができる。また、折り曲げによって、スライド保持部材60の剛性も向上させることができ、第2排気管52の支持強度を高めることができる。
また、第1貫挿部63または第2貫挿部64の少なくともいずれか一方を、第2排気管52の軸線方向に沿う断面視で、第2排気管52の軸線に対して傾斜して交差するように設けているので、第2排気管52の軸線に対して傾斜して交差するように設けられる貫挿部62に形成された貫挿孔66も、第2排気管52の軸線に対して傾斜して設けられることになる。この傾斜した貫挿孔66で第2排気管52を支持することで、この貫挿孔66による第2排気管52の支持位置を第2排気管52の軸方向に幅を持たせた支持位置とすることが可能となり、第2排気管52の支持強度を向上して自由端52aの振動を効果的に抑制することができる。
さらに、第2貫挿部64を、スライド保持部材60の一端側である基部61の第1排気管側端部61aから連設し、第1貫挿部63を、第2貫挿部64よりも第2排気管52の上流側を支持するとともに、第1貫挿部63の先端が第1排気管51から離間するように形成し、第1貫挿部63を、第2排気管52の軸線L方向に沿う断面視で、第2排気管52の軸線Lに対して傾斜して交差するように設けられているので、第1排気管51に溶接されていないスライド保持部材60の他端側に位置する第1貫挿部63を傾斜させるとともに、傾斜した第1貫挿部63で第2排気管52を支持することで、第2排気管52が第2排気管52の軸線Lと直交する方向に振動した際に、その振動方向を第1貫挿部63に平行な方向と垂直な方向とに分力させることができる。したがって、前記のような振動が生じた際に第1貫挿部63を撓ませて振動を吸収することができ、第2排気管52の支持強度を向上させることができる。
また、第1排気管51は、触媒コンバータ54を備え、触媒コンバータ54は、触媒54bを収容する筒体54aと、当該筒体54aの上流側に設けられる上流側接続管54cと、当該筒体54aの下流側に設けられる下流側接続管54dとを有し、排気マフラー装置30を、触媒54bを通過した排気ガスが第2排気管52を通るように構成して、スライド保持部材60を、触媒54bよりも上流側において第1排気管51に溶接したので、第2排気管52のうち、触媒54bの下流側に比べて触媒54bからの熱影響が少ない触媒54bの上流側の部位にスライド保持部材60を貫挿させることが可能となり、スライド保持部材60への熱害を低減することができる。
さらに、スライド保持部材60を、上流側接続管54cのうち、第1排気管51の最小径部54c1よりも拡径となる拡径部54cに溶接しているので、溶接代を確保しやすくなり、スライド保持部材60の溶接強度を高めることができる。
本発明の第2の実施形態の排気マフラー装置70を図10および図11に示す。第2の実施形態の排気マフラー装置70の第1の実施の形態の排気マフラー装置30と異なる点は、スライド保持部材60に変えて、他のスライド保持部材80が用いられている点である。他の部分の構成は第1の実施形態と同じであるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態の排気マフラー装置70に用いられるスライド保持部材80は、図10に示されるように、基部81には、第1排気管51が挿通される第1排気管挿通孔81aが形成されており、該第1排気管挿通孔81aには、第1排気管51の上流側接続管54cが挿通され、拡径部54cにおいて溶接にて固定されている。
図8に示されるように、基部81と該基部81に連なる貫挿部82の第2貫挿部84は、屈曲することなく第2排気管52の方向へ直線的に延出されて形成され、第2排気管52の軸線に対して直交して交差している。第2貫挿部84には、第2排気管52が挿通される第2貫挿孔88が形成されており、第2排気管52の自由端52aは摺動可能に支持されている。
さらに第2貫挿部84から第2排気管52の軸方向上流側に延伸するように連結部85が連接されている。さらに連結部85から第2排気管52の軸線に対して傾斜して交差するように第1貫挿部83形成されており、該第1貫挿部83には第2排気管52が挿通される第1貫挿孔87が形成され、第1貫挿部83に第2排気管52は摺動可能に支持されている。
第2の実施形態に用いられるスライド保持部材80には、基部81には、第1排気管51が挿通される第1排気管挿通孔81aが形成されており、該第1排気管挿通孔81aには、第1排気管51の上流側接続管54cが挿通され、拡径部54cにおいて溶接にて固定されているが、図12に示されるスライド保持部材89のように、基部81に第1排気管挿通孔81aを設けずに、基部81の第1排気管51寄りの端部を、直接第1排気管の気管51の上流側接続管54の拡径部54cにおいて溶接にて固定するものを用いてもよい。
第2の実施形態の排気マフラー装置70は、前記したように構成されており、第1貫挿部83が第2排気管52の軸線方向に沿う断面視で、第2排気管52の軸線に対して交差するように設けられているので、第1貫挿孔87も、第2排気管52の軸線に対して傾斜して設けられることになる。この傾斜した第1貫挿孔87で第2排気管52を支持することで、第1貫挿孔87による第2排気管52の支持位置を第2排気管52の軸方向に幅をもたせた支持位置とすることができ、第2貫挿部84は、スライド保持部材80における一端側の基部81の溶接された個所から屈曲することなく第2排気管52方向へ直線的に延出することで形成されているので、溶接部位に加わる第2排気管52の軸線に直交する方向の振動による振動負荷をさらに低減することができ、溶接強度をより高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変更が可能である。また、本発明の排気マフラー装置は、自動二輪車1に限定されず他種の鞍乗型車両にも幅広く適用することができる。
30…排気マフラー装置、31…マフラーボディ、
51…第1排気管、52…第2排気管、54…触媒コンバータ、54a…筒体、54b…触媒、54c…上流側接続管、54d…下流側接続管、
60…スライド保持部材、62…貫挿部、63…第1貫挿部、64…第2貫挿部、65…連結部、66…貫挿孔、67…第1貫挿孔、68…第2貫挿孔、69…スライド保持部材、
70…排気マフラー装置、
80…スライド保持部材、82…貫挿部、83…第1貫挿部、84…第2貫挿部、85…連結部、86…貫挿孔、87…第1貫挿孔、88…第2貫挿孔、89…スライド保持部材。

Claims (7)

  1. マフラーボディ(31)と、該マフラーボディ(31)の内部に配設され該マフラーボディ(31)に複数の支持箇所において支持される第1排気管(51)と、前記マフラーボディ(31)の内部に前記第1排気管(51)と略平行に配設されるとともに、一端側に自由端(52a)を備えて前記マフラーボディ(31)に片持ち状に支持される第2排気管(52)と、前記第2排気管(52)を前記第2排気管(52)の軸方向へスライド可能に保持するとともに前記第1排気管(51)の複数の前記支持箇所の間に固定されるスライド保持部材(60)とを備えた鞍乗型車両の排気マフラー装置(30)において、
    前記スライド保持部材(60)は、一端側が複数の前記支持箇所の間に位置して前記第1排気管(51)に溶接され、他端側に前記第2排気管(52)がスライド可能に貫挿される複数の貫挿孔(66)が形成された貫挿部(62)を備え、
    前記貫挿部(62)は、複数の前記貫挿孔(66)のうちの第1貫挿孔(67)が形成された第1貫挿部(63)と、当該第1貫挿孔(67)に対して前記第2排気管(52)の軸方向に対してオフセットされた位置に第2貫挿孔(68)が形成された第2貫挿部(64)と、前記第1貫挿部(63)と第2貫挿部(64)とを連結する連結部(65)を備えることを特徴とする鞍乗型車両の排気マフラー装置(30)。
  2. 前記第1貫挿部(63)と前記第2貫挿部(64)と前記連結部(65)とは、板部材を折り曲げて形成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の排気マフラー装置。
  3. 前記第1貫挿部(63)または前記第2貫挿部(64)の少なくともいずれか一方は、前記第2排気管(52)の軸線方向に沿う断面視で、前記第2排気管(52)の軸線に対して傾斜して交差するように設けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の排気マフラー装置。
  4. 前記第2貫挿部(64)は、前記スライド保持部材(60)の前記一端側から連設され、
    前記第1貫挿部(63)は、前記第2貫挿部(64)よりも前記第2排気管(52)の上流側を支持するとともに、前記第1貫挿部(63)の先端が前記第1排気管(51)から離間するように形成され、
    前記第1貫挿部(62)は、前記第2排気管(52)の軸線方向に沿う断面視で、前記第2排気管(52)の軸線に対して傾斜して交差するように設けられることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両の排気マフラー装置。
  5. 前記第1排気管(51)は、触媒コンバータ(54)を備え、
    前記触媒コンバータ(54)は、触媒(54b)を収容する筒体(54a)と、当該筒体(54a)の上流側に設けられる上流側接続管(54c)と、当該筒体(54a)の下流側に設けられる下流側接続管(54d)とを有し、
    前記排気マフラー装置(30)は、前記触媒(54b)を通過した排気ガスが前記第2排気管(52)を通るように構成され、
    前記スライド保持部材(60)は、前記触媒(54b)よりも上流側で前記第1排気管(51)に溶接されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の排気マフラー装置。
  6. 前記スライド保持部材(60)は、前記上流側接続管(54c)のうち、前記第1排気管(51)の最小径部(54c)よりも拡径となる部位(54c)に溶接されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両の排気マフラー装置。
  7. 前記スライド保持部材(70)は、前記第2排気管(52)の軸線方向に沿う断面視で、前記一端側の溶接部位から屈曲することなく前記第2排気管(52)方向へ直線的に延出することで、前記第2排気管(52)の軸線に対して直交して交差する第2貫挿部(84)が形成されるとともに、前記第1貫挿部(83)が前記第2排気管(52)の軸線(L2)に対して傾斜して交差するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の排気マフラー装置。
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