JP2016190738A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端基準制御を行う場合において、媒体長及び/又は媒体間隔が変更されるとしても、媒体間隔の精度低下抑制を実現する。
【解決手段】プリンタ1のCPUは、先端基準制御において用紙センサ51〜54の中から1つを選択するに際して、検知位置51x〜54xのそれぞれから搬送経路に沿って搬送方向Dの上流に、用紙長PLと用紙間隔PIとの和(PL+PI)に相当する距離離れた位置51y〜54yのうち、トレイ21の搬送方向Dの先端21x又は先端21xよりも搬送方向Dの上流で且つ先端21xに最も近い位置に対応するセンサを選択する。このように選択されたセンサは、用紙センサ51〜54のうち、先端基準制御における所定時間の長さが最も短いものとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート状の複数の媒体を順次搬送する搬送装置に関する。
特許文献1には、紙幣集積部に集積された紙幣(媒体)を1枚ずつ搬送路に沿って搬送する装置において、連続して搬送される紙幣同士の間隔を、所定の間隔とする第1の繰り出し制御と、所定の間隔よりも短い間隔とする第2の繰り出し制御とを行うことが示されている。第1の繰り出し制御では、第1センサが紙幣の後端を検知した時点に次の紙幣を繰り出し、第2の繰り出し制御では、第2センサが紙幣の先端を検知した時点に次の紙幣を繰り出す。
特開平5−54223号公報
しかしながら、特許文献1においては、第2の繰り出し制御(先端基準制御)を行う場合に、紙幣を繰り出す時点を第2センサが紙幣の先端を検知した時点と一致させているので、紙幣の搬送方向の長さ(媒体長)及び/又は連続して搬送される紙幣同士の間隔(媒体間隔)が変更されると、当該第2センサ(信号出力部)では対応できない。一方で、第2センサが紙幣の先端を検知した時点から媒体長及び媒体間隔に応じた所定時間が経過した時点で紙幣を繰り出すようにすれば、当該第2センサで対応可能であるものの、所定時間が長くなる場合に媒体間隔の精度が低下することがある。
本発明の目的は、先端基準制御を行う場合において、媒体長及び/又は媒体間隔が変更されるとしても、媒体間隔の精度低下抑制を実現することが可能な搬送装置を提供することである。
本発明に係る搬送装置は、シート状の複数の媒体を収容可能な収容部と、前記収容部に収容された複数の媒体を搬送経路に沿って搬送方向に順次搬送する搬送機構と、前記搬送経路に沿って配置され、前記搬送経路に定められた複数の検知位置における媒体の有無を示す信号をそれぞれ出力する複数の信号出力部と、前記複数の信号出力部から前記信号を受信し、前記搬送機構を制御する制御部と、媒体の前記搬送経路に沿った長さである媒体長に関する情報、及び、前記搬送機構によって連続して搬送される2つの媒体の前記搬送経路に沿った間隔である媒体間隔に関する情報を含む搬送情報を記憶する記憶部とを備えており、前記制御部は、前記収容部から搬送された媒体の前記搬送方向の先端が前記複数の信号出力部の中から選択された1つの信号出力部の前記検知位置に到達したと判断してから、当該選択された前記信号出力部に対応した所定時間が経過した時点に、次の媒体が前記収容部から搬送されるように前記搬送機構を制御する先端基準制御において、前記複数の信号出力部の中から1つを選択するに際して、前記複数の検知位置のそれぞれから前記搬送経路に沿って前記搬送方向の上流に、前記媒体長と前記媒体間隔との和に相当する距離離れた複数の位置のうち、前記収容部の前記搬送方向の先端又は当該先端よりも前記搬送方向の上流で且つ当該先端に最も近い位置に対応する信号出力部を、前記記憶部に記憶された前記搬送情報に基づいて選択することを特徴とする。
本発明によれば、先端基準制御を行う場合において、媒体長及び/又は媒体間隔が変更されるとしても、変更後の条件に応じて複数の信号出力部の中から所定時間の長さが最も短くなる1つの信号出力部を選択して搬送機構を制御することにより、媒体間隔の精度低下抑制を実現することが可能である。
前記記憶部は、前記複数の検知位置のそれぞれから前記収容部の前記搬送方向の先端までの前記搬送経路に沿った距離である検知位置距離に関する検知位置距離情報をさらに記憶しており、前記制御部は、前記先端基準制御において前記複数の信号出力部の中から1つを選択するに際して、前記記憶部に記憶された前記搬送情報及び前記検知位置距離情報に基づいて、前記複数の信号出力部のそれぞれについて、前記媒体長と前記媒体間隔との和から前記検知位置距離を引いた第1値を算出し、算出された前記第1値のうち0以上の最小値に対応する信号出力部を選択してよい。
上記構成によれば、記憶部に記憶された情報に基づいて計算することによって信号出力部を選択するので、ユーザによる媒体長及び/又は媒体間隔の選択範囲を広げることができる。
前記記憶部は、前記複数の検知位置のそれぞれから前記収容部の前記搬送方向の先端までの前記搬送経路に沿った距離である検知位置距離に関する検知位置距離情報をさらに記憶しており、前記制御部は、前記先端基準制御と、前記収容部から搬送された媒体の前記搬送方向の後端が前記複数の信号出力部の中から選択された1つの信号出力部の前記検知位置に到達したと判断してから、前記所定時間が経過した時点に、次の媒体が前記収容部から搬送されるように前記搬送機構を制御する後端基準制御とのいずれかを選択的に行うものであり、前記記憶部に記憶された前記搬送情報及び前記検知位置距離情報に基づいて、前記複数の信号出力部のそれぞれについて、前記先端基準制御に対応する、前記媒体長と前記媒体間隔との和から前記検知位置距離を引いた第1値と、前記後端基準制御に対応する、前記媒体間隔から前記検知位置距離を引いた第2値とを算出し、算出された前記第1値及び前記第2位置のうち0以上の最小値に対応する信号出力部を選択すると共に、前記先端基準制御及び前記後端基準制御のうち前記最小値に対応した方の制御を行うことを決定してよい。
上記構成によれば、先端基準制御に加えて後端基準制御も考慮して、所定時間の長さが最も短くなる信号出力部を選択することで、次の媒体の搬送開始をより高精度なタイミングで行うことができる。
前記制御部は、算出された前記第1値と前記第2値とで0以上の最小値となる同じ値がある場合、前記第2値に対応する信号出力部を選択すると共に、前記後端基準制御を行うと決定してよい。
上記構成によれば、先端基準制御に比べ、後端基準制御の方が、媒体後端位置の誤差が生じ難い。即ち、例えば、設定された媒体長が実際に収容部に収容された媒体の媒体長と異なる場合、先端基準制御においては、媒体の先端が選択された1つの信号出力部によって検知されたときに想定される当該媒体の後端の位置が、実際の位置と異なってしまう。一方、後端基準制御においては、設定された媒体長が実際に収容部に収容された媒体の媒体長と異なる場合であっても、選択された1つの信号出力部によって媒体の後端が検知されるため、想定される媒体の後端の位置と実際の位置との誤差が生じ難い。そこで、上記のように、先端基準制御に対応する第1値と後端基準制御に対応する第2値とで0以上の最小値となる同じ値がある場合は、後端基準制御の方を選択する。これにより、次の媒体の搬送開始をより高精度なタイミングで行うことができる。
前記記憶部は、互いに異なる複数の前記媒体長と互いに異なる複数の前記媒体間隔との複数の組合せのそれぞれに対して、前記複数の信号出力部の中の1つを関連付けたテーブルをさらに記憶しており、前記制御部は、前記先端基準制御において前記複数の信号出力部の中から1つを選択するに際して、前記テーブルの前記複数の組合せのうち、前記搬送情報に基づく前記媒体長及び前記媒体間隔の組合せに対して関連付けられた信号出力部を選択してよい。
上記構成によれば、予め記憶されたテーブルを用いて信号出力部の選択を容易に行うことができる。
前記テーブルは、互いに異なる複数の前記媒体長と互いに異なる複数の前記媒体間隔との複数の組合せのそれぞれに対して、前記複数の信号出力部の中の1つと前記所定時間とを関連付けたものであり、前記制御部は、前記先端基準制御において前記複数の信号出力部の中から1つを選択するに際して、前記テーブルの前記複数の組合せのうち、前記搬送情報に基づく前記媒体長及び前記媒体間隔の組合せに対して関連付けられた所定時間を選択し、当該選択された所定時間を前記先端基準制御において用いてよい。
上記構成によれば、予め記憶されたテーブルを用いて所定時間を容易に決定することができる。
前記制御部は、前記先端基準制御と、前記収容部から搬送された媒体の前記搬送方向の後端が前記複数の信号出力部の中から選択された1つの信号出力部の前記検知位置に到達したと判断してから、前記所定時間が経過した時点に、次の媒体が前記収容部から搬送されるように前記搬送機構を制御する後端基準制御とのいずれかを選択的に行うものであり、前記記憶部は、前記先端基準制御及び前記後端基準制御のそれぞれについての前記テーブルを記憶しており、前記制御部は、前記先端基準制御及び前記後端基準制御に係る2つの前記テーブルの前記複数の組合せのうち、前記搬送情報に基づく前記媒体長及び前記媒体間隔の組合せに対して関連付けられた2つの信号出力部において、前記所定時間が短い方を選択すると共に、前記先端基準制御及び前記後端基準制御のうち前記所定時間が短い方に対応した制御を行うことを決定してよい。
上記構成によれば、先端基準制御に加えて後端基準制御も考慮して、次の媒体の搬送開始をより高精度なタイミングで行うことができる。
前記制御部は、前記複数の信号出力部から受信した前記信号に基づいて、前記収容部から搬送された媒体の前記搬送経路におけるジャムの有無を判断するジャム判断処理を行ってよい。
上記構成によれば、複数の信号出力部は、媒体の連続搬送制御だけでなく、ジャム判断にも利用される。換言すると、もともとジャム判断用に設けられた複数の信号出力部を、媒体の連続搬送制御に用いることができる。このように、ジャム判断と媒体の連続搬送制御とにおいて信号出力部を兼用することで、部品点数の増加を抑制することができる。
本発明に係る搬送装置は、媒体に対して記録を行う記録部をさらに備え、前記制御部は、前記搬送機構によって搬送される媒体に対して記録を行うように前記記録部を制御してよい。
上記構成によれば、プリンタ等の記録装置に本発明を適用し、先端基準制御を行う場合において、媒体長及び/又は媒体間隔が変更されるとしても、媒体間隔の精度低下抑制を実現することが可能である。
本発明によれば、先端基準制御を行う場合において、媒体長及び/又は媒体間隔が変更されるとしても、変更後の条件に応じて複数の信号出力部の中から所定時間の長さが最も短くなる1つの信号出力部を選択して搬送機構を制御することにより、媒体間隔の精度低下抑制を実現することが可能である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの内部を示す側面図である。 用紙長、用紙間隔及び検知位置距離を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の第1実施形態においてCPUが実行するメインルーチンを示すフロー図である。(b)は、先端基準制御に係るサブルーチンを示すフロー図である。 (a)は、本発明の第2実施形態においてCPUが実行するメインルーチンを示すフロー図である。(b)は、後端基準制御に係るサブルーチンを示すフロー図である。 (a)は、本発明の第3実施形態においてCPUが実行するメインルーチンを示すフロー図である。(b)は、本発明の第3実施形態においてROMに記憶された先端基準制御用テーブルを示す模式図である。 (a)は、本発明の第4実施形態においてCPUが実行するメインルーチンを示すフロー図である。(b)は、本発明の第4実施形態においてROMに記憶された後端基準制御用テーブルを示す模式図である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)1は、図1に示すように、直方体形状の筐体1xを含む。筐体1x内には、インクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)10、プラテン15、収容ユニット20、搬送機構30、用紙センサ51〜54及び制御ユニット100が配置されている。筐体1xの天板上部には、受容部40が設けられている。また、筐体1xには、受容部40に用紙Pを排出するための排出口1x1が形成されている。
ヘッド10は、主走査方向に長尺なラインヘッドである。ヘッド10の下面10xには、インクを吐出するための複数の吐出口が形成されている。
プラテン15は、平坦な板であり、ヘッド10の下方に配置されている。プラテン15の上面15xは、ヘッド10の下面10xと離隔しつつ対向している。
収容ユニット20は、トレイ21及び給紙ローラ22を含む。トレイ21は、複数の用紙Pを収容可能であり、筐体1xに対して着脱可能である。給紙ローラ22は、トレイ21内で最も上方にある用紙Pの表面と接触するように配置されており、制御ユニット100による制御の下、給紙モータ20M(図3参照)の駆動により回転し、当該用紙Pを送り出す。
搬送機構30は、ガイド31a〜31f及びローラ対32〜37を含み、トレイ21に収容された複数の用紙Pを搬送経路に沿って搬送方向Dに順次搬送するように構成されている。各ガイド31a〜31fは、その厚み方向に互いに離隔した一対のガイド板を含む。各ローラ対32〜37は、互いに接触する2つのローラを含む。搬送経路は、各ガイド31a〜31fの一対のガイド板間の空間、各ローラ対32〜37のローラ同士の接触点、及び、ヘッド10の下面10xとプラテン15の上面15xとの間隙によって、構成されている。ローラ対32〜37は、搬送経路に沿って離隔して配置されたガイド31a〜31f間に配置されている。各ローラ対32〜37のうちの一方のローラは、制御ユニット100による制御の下、搬送モータ30M(図3参照)の駆動により回転する駆動ローラである。各ローラ対32〜37のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。各ローラ対32〜37において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。
用紙センサ51〜54は、搬送経路に沿って配置され、搬送経路に定められた検知位置51x〜54xにおける用紙Pの有無を示す信号をそれぞれ出力する。各用紙センサ51〜54は、当該検知位置51x〜54xに用紙Pが有るときにON信号、用紙Pが無いときにOFF信号を出力する。用紙センサ51〜54が出力する信号は、後に詳述するように、用紙Pの搬送制御、ジャム検知等に用いられる。なお、用紙センサ53の検知位置53xは、搬送方向Dにおいてヘッド10の直ぐ上流にある。用紙センサ53が出力する信号は、ヘッド10によるインクの吐出タイミングの制御にも用いられる。
制御ユニット100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)104、I/F(Interface)105及びI/O(Input/Output Port)106を含む。ROM102は、CPU101が実行するプログラム等の固定データを記憶している。RAM103は、CPU101がプログラムを実行するために必要なデータを一時的に記憶する。ASIC104は、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)を行う。I/F105は、外部装置(例えば、プリンタ1に接続されたPC)とデータの送受信を行う。I/O106は、用紙センサ51〜54を含む各種センサと信号の送受信を行う。CPU101は、制御ユニット100に含まれるCPU101以外の各部と電気的に接続されており、各部から受信したデータに基づいて制御を行う。
本実施形態において、ROM102は、検知位置51x〜54xのそれぞれからトレイ21の搬送方向Dの先端21xまでの搬送経路に沿った距離(以下、「検知位置距離」という。)51L〜54Lに関する検知位置距離情報を予め(例えばプリンタ1の製造時に)記憶する(図1及び図2参照)。RAM103は、記録指令の受信時に、記録指令に含まれる搬送情報を記憶する。搬送情報は、用紙Pの搬送経路に沿った長さである用紙長PLに関する情報、及び、搬送機構30によって連続して搬送される2つの用紙Pの搬送経路に沿った間隔である用紙間隔PIに関する情報を含む。用紙長PL及び用紙間隔PIは、記録指令毎に異なり得るものであり、図1及び図2には一例が示されている。
次いで、図4(a)を参照し、CPU101が実行するメインルーチンについて説明する。
本実施形態において、CPU101は、複数の用紙Pの連続搬送において、先端基準制御を行う。先端基準制御とは、トレイ21から搬送された用紙Pの搬送方向Dの先端(以下、単に「用紙Pの先端」という。)が、用紙センサ51〜54の中から選択された1つのセンサの検知位置51x〜54xに到達したと判断してから、当該選択されたセンサに対応した所定時間が経過した時点に、次の用紙Pがトレイ21から搬送されるように搬送機構30を制御することをいう。先端基準制御については、図4(b)を参照して後に詳述する。
CPU101は、先ず、記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。記録指令を受信していないと判断した場合(S1:NO)、CPU101は、S1の処理を繰り返す。記録指令を受信したと判断した場合(S1:YES)、CPU101は、RAM103に記憶された搬送情報及びROM102に記憶された検知位置距離情報を読み出し、当該情報に基づいて、各用紙センサ51〜54の第1値を算出する(S2)。第1値は、用紙長PLと用紙間隔PIとの和(PL+PI)から検知位置距離51L〜54Lを引いた値である。
S2の後、CPU101は、用紙センサ51〜54の中から1つのセンサを選択する(S3)。この際、CPU101は、S2で算出された用紙センサ51〜54の第1値のうち0以上の最小値に対応するセンサを選択する。
なお、本実施形態及び第2実施形態のように計算値に基づいてセンサを選択する場合、計算値に基づかずに(例えば、第3及び第4実施形態のようにテーブルを参照して)センサを選択する場合のいずれにおいても、CPU101は、先端基準制御に用いるセンサとして、検知位置51x〜54xのそれぞれから搬送経路に沿って搬送方向Dの上流に、用紙長PLと用紙間隔PIとの和(PL+PI)に相当する距離離れた位置51y〜54yのうち、トレイ21の搬送方向Dの先端21x又は先端21xよりも搬送方向Dの上流で且つ先端21xに最も近い位置に対応するセンサを選択する。このように選択されたセンサは、用紙センサ51〜54のうち、先端基準制御における所定時間(即ち、用紙Pの先端が当該センサの検知位置に到達してから、次の用紙Pがトレイ21から搬送されるまでの時間)の長さが最も短いものとなる。
図1及び図2の例では、位置51y〜54yのうち、位置54yはトレイ21の先端21xよりも搬送方向Dの下流であり、位置51y〜53yはトレイ21の先端21xよりも搬送方向Dの上流である。そして、位置51y〜53yのうち、トレイ21の先端21xに最も近いのは位置53yであり、位置53yに対応する用紙センサ53が選択される。
或いは、位置51y〜54yのうち、トレイ21の先端21xにちょうど位置するものがあれば、当該位置に対応する用紙センサが選択される。
S3の後、CPU101は、記録制御を行い(S4)、その後、当該メインルーチンを終了する。
記録制御S4において、CPU101は、先端基準制御S10(図4(b)参照)と、ジャム判断処理S20とを並行して行う。
先端基準制御S10において、CPU101は、先ず、1枚の用紙Pが搬送されるように(具体的には、トレイ21内で最も上方にある用紙Pが送り出され、搬送経路に沿って搬送されるように)、給紙モータ20M及び搬送モータ30Mを制御する(S11)。S11で給紙モータ20M及び搬送モータ30Mの駆動を開始させた後、CPU101は、次の用紙Pの記録データがあるか否かを判断する(S12)。記録データは、記録指令に含まれており、記録指令の受信時に、RAM103に記憶される。CPU101は、RAM103の記憶情報を参照して、S12の判断を行う。
次の用紙Pの記録データがあると判断した場合(S12:YES)、CPU101は、S3で選択されたセンサが出力する信号がOFFからONに切り換わったか(即ち、S11で搬送された用紙Pの先端が当該センサの検知位置に到達したか)否かを判断する(S13)。S3で選択されたセンサが出力する信号がOFFからONに切り換わっていないと判断した場合(S13:NO)、CPU101は、S13の処理を繰り返す。
S3で選択されたセンサが出力する信号がOFFからONに切り換わったと判断した場合(S13:YES)、CPU101は、当該選択されたセンサに対応した所定時間が経過したか否かを判断する(S14)。所定時間が経過していないと判断した場合(S14:NO)、CPU101は、S14の処理を繰り返す。所定時間が経過したと判断した場合(S14:YES)、CPU101は、処理をS11に戻し、次の用紙Pの搬送を行う。
S11で給紙モータ20M及び搬送モータ30Mの駆動を開始させた後、次の用紙Pの記録データがないと判断した場合(S12:NO)、CPU101は、当該サブルーチンを終了する。
なお、CPU101は、S11で給紙モータ20M及び搬送モータ30Mの駆動を開始させた後、搬送機構30によって搬送された用紙Pがヘッド10の下面10xとプラテン15の上面15xとの間を通過するときに、ヘッド10の吐出口からインクが吐出され、用紙Pに画像が記録されるよう、ヘッド10の駆動を制御する。当該ヘッド10の駆動制御は、S11で搬送される用紙P毎に、記録データに基づいて行われる。
ジャム判断処理S20において、CPU101は、用紙センサ51〜54から受信した信号に基づいて、トレイ21から搬送された用紙Pの搬送経路におけるジャムの有無を判断する。当該判断は、公知の手法で行われてよい。例えば、給紙モータ20Mの駆動が開始された時点、用紙長PL、搬送速度等のパラメータに基づいて、用紙センサ51〜54毎に、当該センサからの信号がOFFからONに切り換わるべき時点を導出する。そして、用紙センサ51〜54の少なくともいずれかにおいて、当該時点でOFFからONに切り換わらないと判断した場合に、ジャムが生じたと判断してよい。ジャムが生じたと判断した場合、CPU101は、プリンタ1のユーザにジャム発生を報知するための制御(プリンタ1のディスプレイへの表示等)を行うと共に、記録制御を中断してよい。
以上に述べたように、本実施形態によれば、CPU101は、先端基準制御において用紙センサ51〜54の中から1つを選択するに際して、検知位置51x〜54xのそれぞれから搬送経路に沿って搬送方向Dの上流に、用紙長PLと用紙間隔PIとの和(PL+PI)に相当する距離離れた位置51y〜54yのうち、トレイ21の搬送方向Dの先端21x又は先端21xよりも搬送方向Dの上流で且つ先端21xに最も近い位置に対応するセンサを選択する。このように選択されたセンサは、用紙センサ51〜54のうち、先端基準制御における所定時間の長さが最も短いものとなる。したがって、先端基準制御を行う場合において、用紙長PL及び/又は用紙間隔PIが変更されるとしても、変更後の条件に応じて用紙センサ51〜54の中から所定時間の長さが最も短くなる1つのセンサを選択して搬送機構30を制御することにより、用紙間隔PIの精度低下抑制を実現することが可能である。
CPU101は、先端基準制御において用紙センサ51〜54の中から1つを選択するに際して、RAM103に記憶された搬送情報(用紙長PLに関する情報、及び、用紙間隔PIに関する情報)とROM102に記憶された検知位置距離51L〜54Lに関する検知位置距離情報とに基づいて、各用紙センサ51〜54の第1値を算出し(S2)、算出された第1値のうち0以上の最小値に対応するセンサを選択する(S3)。当該構成によれば、ROM102及びRAM103に記憶された情報に基づいて計算することによってセンサを選択するので、ユーザによる用紙長PL及び/又は用紙間隔PIの選択範囲を広げることができる。
CPU101は、用紙センサ51〜54から受信した信号に基づいて、トレイ21から搬送された用紙Pの搬送経路におけるジャムの有無を判断するジャム判断処理S20を行う。当該構成によれば、用紙センサ51〜54は、用紙Pの連続搬送制御だけでなく、ジャム判断にも利用される。換言すると、もともとジャム判断用に設けられた用紙センサ51〜54を、用紙Pの連続搬送制御に用いることができる。このように、ジャム判断と用紙Pの連続搬送制御とにおいてセンサを兼用することで、部品点数の増加を抑制することができる。
なお、設定された用紙長PLが実際にトレイ21に収容された用紙Pの用紙長PLと異なる場合にも用紙間隔PIの精度を確保できるという点においては、先端基準制御よりも後端基準制御の方が好ましい。特許文献1では、後端基準制御(第1の繰り出し制御)を基礎として、紙幣同士の間隔を後端基準制御における所定の間隔よりも短くする場合に、第1センサよりも搬送方向の上流に別のセンサを設けることを考えたが、ゲートローラ、フィードローラ等の機構があるので設置スペースを確保し難いので、第1センサよりも搬送方向の下流に第2センサを設け、第2センサが紙幣の先端を検知した時点に次の紙幣を繰り出す先端基準制御を採用したと推察される。ここで、特許文献1において、種々の紙幣長や紙幣間隔に合わせて、第2センサよりも搬送方向の下流に、第2センサとは別のセンサを新たに設けることも考えられる。しかしながら、この場合、紙幣長や紙幣間隔毎にセンサが必要となることから、部品点数が増加し、装置全体の製造コストも上昇してしまう。ここで、一般的に、搬送装置には、ジャム判断用のセンサが搬送経路に複数設けられている。ただ、これら複数のセンサは搬送制御用に設けられたものではないため、次の紙幣を繰り出す時点を複数のセンサのうちのいずれかが紙幣の先端を検知した時点と一致させることは困難である。本実施形態では、用紙長PLや用紙間隔PIの設定に応じて、もともとジャム判断用に設けられた用紙センサ51〜54の中から、所定時間の長さが最も短くなる1つのセンサを選択する。このように、ジャム判断用に設けられた複数のセンサを活用しつつ、用紙長PLや用紙間隔PIの設定に応じた最適な搬送制御を行うことが可能となっている。
プリンタ1は、用紙Pに対して記録を行うヘッド10を備え、CPU101は、搬送機構30によって搬送される用紙Pに対して記録を行うようにヘッド10を制御する。当該構成によれば、プリンタ等の記録装置に本発明を適用し、先端基準制御を行う場合において、用紙長PL及び/又は用紙間隔PIが変更されるとしても、用紙間隔PIの精度低下抑制を実現することが可能である。
続いて、図5(a),(b)を参照し、本発明の第2実施形態に係るプリンタについて説明する。第2実施形態は、CPU101が行う制御内容が第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同じである。
本実施形態において、CPU101は、複数の用紙Pの連続搬送において、先端基準制御と後端基準制御とのいずれかを選択的に行う。後端基準制御とは、トレイ21から搬送された用紙Pの搬送方向Dの後端(以下、単に「用紙Pの後端」という。)が、用紙センサ51〜54の中から選択された1つのセンサの検知位置51x〜54xに到達したと判断してから、当該選択されたセンサに対応した所定時間が経過した時点に、次の用紙Pがトレイ21から搬送されるように搬送機構30を制御することをいう。後端基準制御については、図5(b)を参照して後に詳述する。
また、本実施形態においてCPU101が実行するメインルーチン(図5(a)参照)は、第1値の算出(S2)の代わりに、第1値及び第2値の算出(S2a)を行う点、センサの選択(S3)の代わりに、センサの選択と共に先端基準制御及び後端基準制御のいずれを行うかの選択(S3a)を行う点、並びに、記録制御S4において、常に先端基準制御S10を行う代わりに、先端基準制御及び後端基準制御のいずれか(S10a)を行う点において、第1実施形態のメインルーチン(図4(a)参照)と異なり、それ以外は第1実施形態のメインルーチンと同じである。
S2aにおいて、CPU101は、RAM103に記憶された搬送情報及びROM102に記憶された検知位置距離情報を読み出し、当該情報に基づいて、各用紙センサ51〜54の先端基準制御に対応する第1値と後端基準制御に対応する第2値とを算出する。第1値は、第1実施形態と同様、用紙長PLと用紙間隔PIとの和(PL+PI)から検知位置距離51L〜54Lを引いた値である。第2値は、用紙間隔PIから検知位置距離51L〜54Lを引いた値である。
S3aにおいて、CPU101は、S2aで算出された第1値及び第2位置のうち0以上の最小値に対応するセンサを用紙センサ51〜54の中から選択すると共に、先端基準制御及び後端基準制御のうち当該最小値に対応した方の制御を行うことを決定する。ここで、第1値のうち0以上の最小値に対応するセンサは、用紙センサ51〜54のうち、先端基準制御における所定時間(即ち、用紙Pの先端が当該センサの検知位置に到達してから、次の用紙Pがトレイ21から搬送されるまでの時間)の長さが最も短いものとなる。第2値のうち0以上の最小値に対応するセンサは、後端基準制御における所定時間(即ち、用紙Pの後端が当該センサの検知位置に到達してから、次の用紙Pがトレイ21から搬送されるまでの時間)の長さが最も短いものとなる。S2aで算出された第1値と第2値とで0以上の最小値となる同じ値がある場合、CPU101は、第2値に対応するセンサを選択すると共に、後端基準制御を行うと決定する。
S10aにおいて、CPU101は、先端基準制御及び後端基準制御のうちS3aで選択された方の制御を行う。
後端基準制御(図5(b)参照)は、選択されたセンサが出力する信号がOFFからONに切り換わったか否かの判断(S13)の代わりに、選択されたセンサが出力する信号がONからOFFに切り換わったか否かの判断(S13a)を行う点において、先端基準制御(図4(b)参照)と異なり、それ以外は先端基準制御と同じである。S13aにおいて、CPU101は、S3aで選択されたセンサが出力する信号がONからOFFに切り換わったか(即ち、S11で搬送された用紙Pの後端が当該センサの検知位置に到達したか)否かを判断する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、第1実施形態と異なる構成による以下のような効果を得ることができる。
CPU101は、先端基準制御と後端基準制御とのいずれかを選択的に行うものであり、RAM103に記憶された搬送情報(用紙長PLに関する情報、及び、用紙間隔PIに関する情報)とROM102に記憶された検知位置距離51L〜54Lに関する検知位置距離情報とに基づいて、各用紙センサ51〜54の第1値及び第2値を算出し(S2a)、算出された第1値及び第2値のうち0以上の最小値に対応するセンサを選択すると共に、先端基準制御及び後端基準制御のうち当該最小値に対応した方の制御を行うことを決定する(S3a)。当該構成によれば、先端基準制御に加えて後端基準制御も考慮して、所定時間の長さが最も短くなるセンサを選択することで、次の用紙Pの搬送開始をより高精度なタイミングで行うことができる。
先端基準制御に比べ、後端基準制御の方が、用紙Pの後端位置の誤差が生じ難い。即ち、例えば、設定された用紙長PLが実際にトレイ21に収容された用紙Pの用紙長PLと異なる場合、先端基準制御においては、用紙Pの先端が選択された1つのセンサによって検知されたときに想定される当該用紙Pの後端の位置が、実際の位置と異なってしまう。一方、後端基準制御においては、設定された用紙長PLが実際にトレイ21に収容された用紙Pの用紙長PLと異なる場合であっても、選択された1つのセンサによって用紙Pの後端が検知されるため、想定される用紙Pの後端の位置と実際の位置との誤差が生じ難い。そこで、上記のように、CPU101は、先端基準制御に対応する第1値と後端基準制御に対応する第2値とで0以上の最小値となる同じ値がある場合は、第2値に対応するセンサを選択すると共に、後端基準制御を行うと決定する。これにより、次の用紙Pの搬送開始をより高精度なタイミングで行うことができる。
続いて、図6(a),(b)を参照し、本発明の第3実施形態に係るプリンタについて説明する。第3実施形態は、CPU101が行う制御内容、及び、ROM102が検知位置距離情報の代わりに先端基準制御用テーブル(図6(b)参照)を予め(例えばプリンタ1の製造時に)記憶する点において、第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同じである。
本実施形態においてCPU101が実行するメインルーチン(図6(a)参照)は、第1値の算出(S2)の代わりに、テーブル参照(S2b)を行う点、及び、S3においてS2bで参照したテーブルに基づいてセンサを選択する点において、第1実施形態のメインルーチン(図4(a)参照)と異なり、それ以外は第1実施形態のメインルーチンと同じである。
S2bにおいて、CPU101は、ROM102に記憶された先端基準制御用テーブルを参照する。当該テーブルは、互いに異なる複数の用紙長PLと互いに異なる複数の用紙間隔PIとの複数の組合せのそれぞれに対して、用紙センサ51〜54の中の1つと所定時間とを関連付けたものであり、図6(b)にはその一例が示されている。
図6(b)の例では、用紙長PLを含む情報としてA4、レター、A5及びA6の用紙サイズ、用紙間隔PIを含む情報として搬送モードA〜Cが設定されている。搬送モードA〜Cは、用紙間隔PI及び用紙Pの搬送速度が互いに異なり、搬送モードAでは用紙間隔Paで搬送速度Va、搬送モードBでは用紙間隔Pbで搬送速度Vb、搬送モードCでは用紙間隔Pcで搬送速度Vc、と設定されている。そして、各用紙サイズに対して搬送モードA〜Cが対応付けられており、用紙サイズと搬送モードA〜Cとの複数の組合せのそれぞれに対して、用紙センサ51〜54の中の1つ(センサa、b、c等)及び所定時間が関連付けられている。用紙サイズ及び搬送モードの情報は、搬送情報に含まれるものであり、記録指令の受信時に、RAM103に記憶される。
S3において、CPU101は、S2bで参照したテーブルの複数の組合せのうち、RAM103に記憶された搬送情報に基づく用紙長PL(図6(b)の例では用紙サイズ)及び用紙間隔PI(図6(b)の例では搬送モード)の組合せに対して関連付けられたセンサ及び所定時間を選択する。そして、CPU101は、当該選択されたセンサ及び所定時間を先端基準制御(S10)において用いる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、第1実施形態と異なる構成による以下のような効果を得ることができる。
CPU101は、先端基準制御において用紙センサ51〜54の中から1つを選択するに際して、ROM102に記憶された先端基準制御用テーブルを参照し(S2b)、当該テーブルの複数の組合せのうち、RAM103に記憶された搬送情報に基づく用紙長PL及び用紙間隔PIの組合せに対して関連付けられたセンサを選択する(S3)。このように、予め記憶されたテーブルを用いて、センサの選択を容易に行うことができる。
先端基準制御用テーブルでは、互いに異なる複数の用紙長PLと互いに異なる複数の用紙間隔PIとの複数の組合せのそれぞれに対して、用紙センサ51〜54の中の1つだけでなく、当該センサに対応する所定時間が関連付けられている。したがって、CPU101は、予め記憶されたテーブルを用いて所定時間を容易に決定することができる。
続いて、図7(a),(b)等を参照し、本発明の第4実施形態に係るプリンタについて説明する。第4実施形態は、CPU101が行う制御内容、及び、ROM102が検知位置距離情報の代わりに先端基準制御用テーブル(図6(b)参照)及び後端基準制御用テーブル(図7(b)参照)を予め(例えばプリンタ1の製造時に)記憶する点において、第2実施形態と異なり、それ以外は第2実施形態と同じである。
本実施形態においてCPU101が実行するメインルーチン(図7(a)参照)は、第1値及び第2値の算出(S2a)の代わりに、テーブル参照(S2b)を行う点、及び、S3aにおいてS2bで参照したテーブルに基づいてセンサの選択と共に先端基準制御及び後端基準制御のいずれを行うかの選択を行う点において、第2実施形態のメインルーチン(図5(a)参照)と異なり、それ以外は第2実施形態のメインルーチンと同じである。
S2bにおいて、CPU101は、ROM102に記憶された先端基準制御用テーブル及び後端基準制御用テーブルを参照する。当該各テーブルは、互いに異なる複数の用紙長PLと互いに異なる複数の用紙間隔PIとの複数の組合せのそれぞれに対して、用紙センサ51〜54の中の1つ及び所定時間を関連付けたものである。図6(b)には先端基準制御用テーブルの一例が示されており、図7(b)には後端基準制御用テーブルの一例が示されている。
図7(b)に示す後端基準制御用テーブルは、図6(b)に示す先端基準制御用テーブルと略同じ内容であるが、用紙サイズと搬送モードA〜Cとの複数の組合せのそれぞれに対して関連付けられたセンサ及び所定時間が図6(b)に示す先端基準制御用テーブルとは異なる。
S3aにおいて、CPU101は、先ず、S2bで参照した各テーブルにおいて、複数の組合せのうち、RAM103に記憶された搬送情報に基づく用紙長PL(図6(b)及び図7(b)の例では用紙サイズ)及び用紙間隔PI(図6(b)及び図7(b)の例では搬送モード)の組合せに対して関連付けられたセンサ及び所定時間を抽出する。そして、CPU101は、上記2つのテーブルからそれぞれ抽出された2つのセンサにおいて、所定時間が短い方を選択すると共に、先端基準制御及び後端基準制御のうち当該所定時間が短い方に対応した制御を行うことを決定する。例えば、図6(b)及び図7(b)の例において、用紙サイズが「A5」・搬送モードが「A」の場合、先端基準制御であれば「センサb」「所定時間=3秒」、後端基準制御であれば「センサd」「所定時間=1秒」が抽出され、所定時間が短い方の後端基準制御が選択されて、後端基準制御が行われる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第2実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、第2実施形態と異なる構成による以下のような効果を得ることができる。
CPU101は、先端基準制御と後端基準制御とのいずれかを選択的に行うものであり、ROM102に記憶された先端基準制御用テーブル及び後端基準制御用テーブルを参照し(S2b)、当該各テーブルの複数の組合せのうちRAM103に記憶された搬送情報に基づく用紙長PL及び用紙間隔PIの組合せに対して関連付けられたセンサを抽出する。そして、CPU101は、2つのテーブルからそれぞれ抽出された2つのセンサにおいて、所定時間が短い方を選択すると共に、先端基準制御及び後端基準制御のうち当該所定時間が短い方に対応した制御を行うことを決定する(S3)。当該構成によれば、先端基準制御に加えて後端基準制御も考慮して、次の用紙Pの搬送開始をより高精度なタイミングで行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・上述の各実施形態に係る特徴を適宜組み合わせてもよい。例えば、媒体のサイズが所定サイズ(A4、A5等)の場合は第3及び第4実施形態のようにテーブルを参照してセンサを選択し、媒体のサイズが所定サイズ以外のサイズの場合は第1及び第2実施形態のように計算値に基づいてセンサを選択してよい。
・搬送機構は、媒体を挟持しつつ回転するローラ対を含む構成に限定されず、媒体を表面に支持しつつ走行するベルトを含む構成であってもよい。
・各テーブルは、互いに異なる複数の媒体長と互いに異なる複数の媒体間隔との複数の組合せのそれぞれに対して、複数の信号出力部の中の1つを関連付けたものであればよく、所定時間は関連付けられなくてもよい。
・所定時間は、計算により導出されてもよいし、複数の信号出力部のそれぞれに対して所定時間が関連付けられたテーブルから導出されてもよい。
・複数の信号出力部は、ジャム判断に利用されなくてもよい。換言すると、制御部は、複数の信号出力部から受信した信号に基づくジャム判断処理を行わなくてもよい。
・記録部は、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。また、記録部は、インクジェット式に限定されず、レーザー式、サーマル式等であってもよい。搬送装置に含まれる記録部の数は、任意であり、1つに限定されず、複数であってもよい。また、搬送装置は記録部を含まなくてもよい。
・シート状の媒体は、用紙に限定されず、布等であってもよい。また、シート状の媒体は、記録されるものに限定されず、記録されないものであってもよい。
・搬送装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリ、コピー機、複合機等であってもよい。
1 インクジェットプリンタ(搬送装置)
10 インクジェットヘッド(記録部)
21 トレイ(収容部)
21x トレイの先端(収容部の搬送方向の先端)
30 搬送機構
51〜54 用紙センサ(信号出力部)
51x〜54x 検知位置
51L〜54L 検知位置距離
100 制御ユニット
101 CPU(制御部)
102 ROM(記憶部)
103 RAM(記憶部)
D 搬送方向
P 用紙(媒体)
PL 用紙長(媒体長)
PI 用紙間隔(媒体間隔)

Claims (9)

  1. シート状の複数の媒体を収容可能な収容部と、
    前記収容部に収容された複数の媒体を搬送経路に沿って搬送方向に順次搬送する搬送機構と、
    前記搬送経路に沿って配置され、前記搬送経路に定められた複数の検知位置における媒体の有無を示す信号をそれぞれ出力する複数の信号出力部と、
    前記複数の信号出力部から前記信号を受信し、前記搬送機構を制御する制御部と、
    媒体の前記搬送経路に沿った長さである媒体長に関する情報、及び、前記搬送機構によって連続して搬送される2つの媒体の前記搬送経路に沿った間隔である媒体間隔に関する情報を含む搬送情報を記憶する記憶部とを備えており、
    前記制御部は、
    前記収容部から搬送された媒体の前記搬送方向の先端が前記複数の信号出力部の中から選択された1つの信号出力部の前記検知位置に到達したと判断してから、当該選択された前記信号出力部に対応した所定時間が経過した時点に、次の媒体が前記収容部から搬送されるように前記搬送機構を制御する先端基準制御において、
    前記複数の信号出力部の中から1つを選択するに際して、前記複数の検知位置のそれぞれから前記搬送経路に沿って前記搬送方向の上流に、前記媒体長と前記媒体間隔との和に相当する距離離れた複数の位置のうち、前記収容部の前記搬送方向の先端又は当該先端よりも前記搬送方向の上流で且つ当該先端に最も近い位置に対応する信号出力部を、前記記憶部に記憶された前記搬送情報に基づいて選択することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記記憶部は、前記複数の検知位置のそれぞれから前記収容部の前記搬送方向の先端までの前記搬送経路に沿った距離である検知位置距離に関する検知位置距離情報をさらに記憶しており、
    前記制御部は、前記先端基準制御において前記複数の信号出力部の中から1つを選択するに際して、前記記憶部に記憶された前記搬送情報及び前記検知位置距離情報に基づいて、前記複数の信号出力部のそれぞれについて、前記媒体長と前記媒体間隔との和から前記検知位置距離を引いた第1値を算出し、算出された前記第1値のうち0以上の最小値に対応する信号出力部を選択することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記記憶部は、前記複数の検知位置のそれぞれから前記収容部の前記搬送方向の先端までの前記搬送経路に沿った距離である検知位置距離に関する検知位置距離情報をさらに記憶しており、
    前記制御部は、
    前記先端基準制御と、前記収容部から搬送された媒体の前記搬送方向の後端が前記複数の信号出力部の中から選択された1つの信号出力部の前記検知位置に到達したと判断してから、前記所定時間が経過した時点に、次の媒体が前記収容部から搬送されるように前記搬送機構を制御する後端基準制御とのいずれかを選択的に行うものであり、
    前記記憶部に記憶された前記搬送情報及び前記検知位置距離情報に基づいて、前記複数の信号出力部のそれぞれについて、前記先端基準制御に対応する、前記媒体長と前記媒体間隔との和から前記検知位置距離を引いた第1値と、前記後端基準制御に対応する、前記媒体間隔から前記検知位置距離を引いた第2値とを算出し、算出された前記第1値及び前記第2位置のうち0以上の最小値に対応する信号出力部を選択すると共に、前記先端基準制御及び前記後端基準制御のうち前記最小値に対応した方の制御を行うことを決定することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  4. 前記制御部は、算出された前記第1値と前記第2値とで0以上の最小値となる同じ値がある場合、前記第2値に対応する信号出力部を選択すると共に、前記後端基準制御を行うと決定することを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記記憶部は、互いに異なる複数の前記媒体長と互いに異なる複数の前記媒体間隔との複数の組合せのそれぞれに対して、前記複数の信号出力部の中の1つを関連付けたテーブルをさらに記憶しており、
    前記制御部は、前記先端基準制御において前記複数の信号出力部の中から1つを選択するに際して、前記テーブルの前記複数の組合せのうち、前記搬送情報に基づく前記媒体長及び前記媒体間隔の組合せに対して関連付けられた信号出力部を選択することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  6. 前記テーブルは、互いに異なる複数の前記媒体長と互いに異なる複数の前記媒体間隔との複数の組合せのそれぞれに対して、前記複数の信号出力部の中の1つと前記所定時間とを関連付けたものであり、
    前記制御部は、前記先端基準制御において前記複数の信号出力部の中から1つを選択するに際して、前記テーブルの前記複数の組合せのうち、前記搬送情報に基づく前記媒体長及び前記媒体間隔の組合せに対して関連付けられた所定時間を選択し、当該選択された所定時間を前記先端基準制御において用いることを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。
  7. 前記制御部は、前記先端基準制御と、前記収容部から搬送された媒体の前記搬送方向の後端が前記複数の信号出力部の中から選択された1つの信号出力部の前記検知位置に到達したと判断してから、前記所定時間が経過した時点に、次の媒体が前記収容部から搬送されるように前記搬送機構を制御する後端基準制御とのいずれかを選択的に行うものであり、
    前記記憶部は、前記先端基準制御及び前記後端基準制御のそれぞれについての前記テーブルを記憶しており、
    前記制御部は、前記先端基準制御及び前記後端基準制御に係る2つの前記テーブルの前記複数の組合せのうち、前記搬送情報に基づく前記媒体長及び前記媒体間隔の組合せに対して関連付けられた2つの信号出力部において、前記所定時間が短い方を選択すると共に、前記先端基準制御及び前記後端基準制御のうち前記所定時間が短い方に対応した制御を行うことを決定することを特徴とする請求項5又は6に記載の搬送装置。
  8. 前記制御部は、前記複数の信号出力部から受信した前記信号に基づいて、前記収容部から搬送された媒体の前記搬送経路におけるジャムの有無を判断するジャム判断処理を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の搬送装置。
  9. 媒体に対して記録を行う記録部をさらに備え、
    前記制御部は、前記搬送機構によって搬送される媒体に対して記録を行うように前記記録部を制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の搬送装置。
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