JP2016190825A - 皮膚シール - Google Patents

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Abstract

【課題】人の皮膚へのインキ層の転写を安定して滑らかに行うことができ、しかもベース材を皮膚から剥がし易い皮膚シールを提供する。【解決手段】人の皮膚に貼られる皮膚シール1であって、ベース材2と、セパレータ3と、ベース材上に設けられたマット層4と、ベース材上に設けられた剥離剤層5と、セパレータ上に設けられた粘着剤層8と、剥離剤層5と粘着剤層8との間に設けられた弾性層6と、剥離剤層5と粘着剤層8との間に設けられたインキ層7とを有しており、セパレータを当該セパレータに接触している層から剥離するための力をP1とし、剥離剤層を当該剥離剤層にベース材の反対側で接触している層から剥離するための力をP2とし、粘着剤層を皮膚から剥離するための力をP3とするとき、P1<P2<P3であり、粘着剤層8の外周縁は、弾性層6の外周縁及びインキ層7の外周縁よりも外側へ出ている。【選択図】図1

Description

本発明は、人の皮膚に付いている模様、例えばタトゥー、傷、アザ、シミを隠すための皮膚シールに関する。
従来、タトゥー等といった模様を人の皮膚等に付けるための転写シールが、特許文献1に開示されている。この従来の転写シールにおいては、ポリエチレンテレフタレート等から成る剥離性シールと剥離紙であるセパレータとの間に、剥離性シート側から順に、透明弾性層、インキ層、粘着剤層を設けられている。
この転写シールは次のように使用される。すなわち、セパレータを剥がして粘着剤層を露出させ、露出した粘着剤層の面で転写シールを人の皮膚に貼り付け、次に剥離性シートを皮膚から剥がす。これにより、インキ層に担持された模様が皮膚に貼り付けられる。
また、従来、しみやそばかす等といった肌の濃色部分を隠すための隠蔽シールが、特許文献2に開示されている。この隠蔽シールにおいては、台紙とキャリア材との間に粘着剤及びフィルムが設けられている。フィルム上にはインキ層が形成されており、このインキ層は平面的に見て中心部分及び周囲部分を有している。そして、インキ層の周囲部分において非着色部分に対する着色部分の面積を徐々に減少させている。このような周囲部分における着色の調整により、隠蔽シールの中心部分の着色と皮膚の色との一体感を高めている。
特開平08−207499 特開2013−252400号公報
特許文献1及び特許文献2に開示されたシールにおいては、インキ層を皮膚に貼り付けるときにインキ層の全体が安定して滑らかに皮膚に転写されないことがあった。
本発明は、従来のシールにおける上記の問題点に鑑みて成されたものであって、皮膚へのインキ層の転写を安定して滑らかに行うことができる皮膚シールを提供することを目的とする。
本発明に係る皮膚シールは、人の皮膚に貼られる皮膚シールであって、ベース材と、セパレータと、ベース材上に設けられたマット層と、ベース材上に設けられた剥離剤層と、前記セパレータ上に設けられた粘着剤層と、前記剥離剤層と前記粘着剤層との間に設けられた弾性層と、前記剥離剤層と前記粘着剤層との間に設けられたインキ層と、を有しており、前記セパレータを当該セパレータに接触している層から剥離するための力をP1とし、前記剥離剤層を当該剥離剤層に前記ベース材の反対側で接触している層から剥離するための力をP2とし、前記粘着剤層を皮膚から剥離するための力をP3とするとき、
P1<P2<P3
であり、前記粘着剤層の外周縁は、前記弾性層の外周縁及び前記インキ層の外周縁よりも外側へ出ていることを特徴とする。
上記の構成において、マット層は微小な凹凸を有した粗面化された層である。マット層をベース材に設けたことにより、皮膚シールが鮮明に光反射すること(いわゆるテカリが発生すること)を防止でき、皮膚シールを外観的に人の皮膚に馴染ませることができる。
本発明によれば、前記セパレータを当該セパレータに接触している層から剥離するための力をP1とし、前記剥離剤層を当該剥離剤層に前記ベース材の反対側で接触している層から剥離するための力をP2とし、前記粘着剤層を皮膚から剥離するための力をP3とするとき、P1<P2<P3としたので、皮膚シールを粘着タイプの皮膚シール、すなわち水転写タイプではない皮膚シールとすることができる。
また、本発明によれば、粘着剤層の外周縁が、弾性層の外周縁及びインキ層の外周縁よりも外側へ出ているので、皮膚シールの皮膚への貼り付けを安定して滑らかに行うことができる。また、セパレータを剥離した後の皮膚シールを皮膚に貼り付けた後に、ベース材を皮膚シールから剥がすときに、インキ層及び弾性層を皮膚上に残した状態でベース材だけを容易に剥がすことができるようになった。つまり、本発明によれば、着け易く、しかも剥がし易い皮膚シールを提供できる。
本発明に係る皮膚シールの1つの発明態様において、前記粘着剤層の外周縁は、前記弾性層の外周縁及び前記インキ層の外周縁のうちのいずれか最も外側へ出ているものよりも0mmを越え2mm以下で外側へ出ている。
粘着剤層の張出し長さが0mmに等しいか、あるいはそれよりも小さいと、セパレータを剥離した後の皮膚シールを皮膚に貼り付けた後に、ベース材を皮膚シールから剥がすときに、インキ層及び弾性層を皮膚上に残した状態でベース材だけを剥がすことが困難である。一方、粘着剤層の張出し長さが2mmを越える場合は、皮膚に貼り付けた皮膚シールの外周に粘着剤(すなわち糊)がはみ出した状態となり、使用時にゴミが皮膚に付着して皮膚が汚れるおそれがある。従って、粘着剤層の外周縁は、弾性層の外周縁及びインキ層の外周縁のうちのいずれか最も外側へ出ているものよりも0mmを越え2mm以下で外側へ出ていることが望ましい。
本発明に係る皮膚シールの他の発明態様において、前記粘着剤層の外周縁は、前記弾性層の外周縁及び前記インキ層の外周縁のうちのいずれか最も外側へ出ているものよりも0mmを越え0.5mm以下で外側へ出ている。量産時の印刷ズレを考慮した上で粘着剤にゴミが付着することを防止するためには、粘着剤層の張出し長さは0.5mm以下であることが望ましい。
本発明に係る皮膚シールのさらに他の発明態様において、前記ベース材は前記インキ層を視覚によって認識できる程度の光透過性を有している。ベース部材がこのような光透過性を有していれば、使用者がインキ層を視認しながら皮膚の希望個所へそのインキ層を貼り付けることができる。
本発明に係る皮膚シールのさらに他の発明態様において、前記インキ層は、中央部と該中央部を囲む周辺部とを有しており、前記中央部はベタ印刷であり、前記周辺部において、網点の線数は10線から100線であり、前記中央部から前記周辺部に向かって網点面積比が0%から100%の間で数値が徐々に大きくなることによりグラデーションが形成されている。この構成により、本発明の皮膚シールを人の皮膚に貼った部分を第三者が見たときに、中央部の肌色と人の皮膚の肌色との間で視覚的に違和感を与えることが無くなった。
インキ層は1層でも良いし、複数層でも良い。1層の場合は肌色の1層である。複数層の場合は、複数層の全部を肌色とすることもできるし、複数層のうちの少なくとも1層を白色とし、残りの層を肌色としても良い。白色を加えることにすれば、皮膚の傷等をより確実に隠蔽できる。
本発明によれば、セパレータを当該セパレータに接触している層から剥離するための力をP1とし、剥離剤層にベース材の反対側で接触している層(例えば弾性層)から当該剥離剤層を剥離するための力をP2とし、粘着剤層を皮膚から剥離するための力をP3とするとき、P1<P2<P3である。このため、皮膚シールを粘着タイプの皮膚シール、すなわち水転写タイプではない皮膚シールとすることができる。
また、本発明によれば、粘着剤層の外周縁が、弾性層の外周縁及びインキ層の外周縁よりも外側へ出ているので、次の2つの効果が得られる。すなわち、第1に、皮膚シールの皮膚への貼り付けを安定して滑らかに行うことができる。第2に、セパレータを剥離した後の皮膚シールを皮膚に貼り付けた後に、ベース材を皮膚シールから剥がすときに、インキ層及び弾性層を皮膚上に残した状態でベース材だけを確実に且つ容易に剥がすことができる。
本発明に係る皮膚シールの一実施形態を示す図であり、(a)はその皮膚フィル(セパレータを除去した状態)の平面図であり、(b)はその皮膚シールの側面図であり、(c)は主要部の拡大図である。 網点の線数と面積比パーセントの関係を示す図である。
以下、本発明に係る皮膚シールを実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
図1(a)は本発明に係る皮膚シールの一実施形態の平面構造を示している。図1(b)はその皮膚シールの側面構造を示している。ここに示す皮膚シール1は、ベース材2とセパレータ3とを有している。ベース材2の表面にはマット層4が形成されている。マット層4の上に剥離剤層5が印刷によって設けられている。ベース材2とセパレータ3との間に、弾性層6、インキ層7及び粘着剤層8が互いに積層状態で設けられている。
(ベース材)
ベース材2は剥離性シートによって形成できる。このような剥離性シートは、例えばそれ自体が剥離性を有するポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム等である。また、これらのフィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ塩化ビニールフィルム等といった各種フィルムや、あるいは紙に、シリコーン系化合物又はフッ素系化合物のような剥離性を付与する化合物を塗布処理したものを剥離性シートとすることができる。
ベース材2はインキ層7を視覚によって認識できる程度の光透過性を有していることが望ましい。ベース部材2をこのように光透過性にすれば、使用者がインキ層7を視認しながら皮膚の希望個所へそのインキ層7を貼り付けることができるからである。
(マット層)
マット層4は、ベース材2の表面に微細な凹凸を形成して当該表面を粗面化することによって形成されている。このような粗面化は、例えば、微小なフィラーを含有した樹脂をベース材2の表面に塗布したり、エンボスロール等によって表面に微小な凹凸を形成したり、微細な粒子をぶつける加工(いわゆるサンドブラスト)によって形成できる。このようなマット層4をベース材2に設けたことにより、ベース材2を剥がした後に人の皮膚上に残るインキ層7の表面に微小の凹凸を残すことができ、その結果、皮膚シールが鮮明に光反射すること(いわゆるテカリが発生すること)を防止でき、皮膚シールを外観的に人の皮膚に馴染ませることができる。
(剥離剤層)
剥離剤層5は、公知で任意の剥離剤を塗布することによって形成できる。なお、剥離剤層5はその上に印刷を施すことができる材料によって形成される。
(インキ層)
インキ層7は、例えばスクリーン印刷によって剥離剤層5の上に印刷によって形成される。インキ層7は、図1(a)に示すように、中央部7a及びその中央部7aを取り囲んでいる周辺部7bを有している。中央部7aは肌色のベタ印刷によって形成されている。周辺部7bは、図1(c)に示すように、肌色の網点の線数が10線から100線のうちから選択されるいずれか1つであり、且つ網点面積比が中央部7aから外側へ向かうに従って0%(ベタ状態)から100%(印刷なし)の間で数値が徐々に大きくなるように(すなわち色が徐々に薄くなるように)印刷されている。
これにより、インキ層7の周辺部7bにおいては、肌色が徐々に薄くなる状態、すなわちグラデーションが形成されている。周辺部7bにおいてインキの網点が無い部分は皮膚が透けて見えるので、この周辺部7bにおけるグラデーションにより、人の皮膚の色がインキ層7の中央部7aの色へ徐々に移行して行く状態が実現される。その結果、本実施形態の皮膚シールを人の皮膚に貼った部分を第三者が見たときに、中央部7aの肌色と人の皮膚の肌色との間で視覚的に違和感を与えることが無くなった。
インキ層7は1層でも良いし、複数層でも良い。1層の場合はその1層を肌色のインキ層とする。複数層の場合は、全ての層を肌色にしても良いし、あるいは、少なくとも1つの層を白色にし、残りの層を肌色にしても良い。
なお、網点の線数とは、1インチ(2.54cm)幅当たりに含まれる線の本数又は点の数である。また、網点のパーセント(%)とは、網点諧調における網点面積が単位面積に占める割合のことである。図2は、網点の線数と面積(パーセント)の関係を示している。
(弾性層)
弾性層6は透明な樹脂を印刷、例えばスクリーン印刷することによって形成されている。この弾性層6の破断伸度は、50〜1000%、好ましくは250〜800%である。破断伸度が50%未満の場合は、得られる皮膚シールが皮膚の屈曲や伸縮に追随できないからである。また、皮膚の屈曲や伸縮に対する追随性をさらに良くする観点から破断伸度は250%以上であることが好ましい。
破断伸度が1000%を越えると、弾性層6の柔軟性により「べたつき」が出てゴミ等の付着が著しくなる。また、破断伸度が1000%を越えると、被膜としての弾性層6が弱体化するため、皮膚から剥がし難くなるおそれがある。また、ゴミ等の付着を防止すること及び皮膚から剥がし難くなることを防止することをさらに高める観点から、破断伸度は800%以下であることが好ましい。
弾性層6の100%モジュラスは、5〜150kg/cm2、好ましくは15〜80kg/cm2 である。100%モジュラスは、弾性を表す指標である。100%モジュラスが5kg/cm2未満であると、皮膚に貼着したシールの模様が崩れ易くなる。100%モジュラスが150kg/cm2を越えると皮膚に貼着したシールの模様がひび割れし易くなる。なお、「弾性層」が有する「弾性」は、引き延ばした後に完全に復元し得るという意味ではなく、かなりの程度縮む場合も含むものである。
弾性層の厚みは、3〜50μm、好ましくは8〜25μmである。この厚みが3μm未満の場合は、フィルム形成能力(ひび割れ、使用後の剥離性等)に乏しく、50μmを越える場合は、被膜として丈夫過ぎて皮膚に対する追随性が悪くなる。なお、弾性層は組成的に単層であるのが好ましいが、複層構造であっても良い。
弾性層は樹脂・ゴム成分を主成分とする。弾性層が少なくとも樹脂成分である場合は、可塑剤を加えるのが通常である。しかしながら、弾性層が少なくとも樹脂成分である場合に可塑剤を加えない場合もある。弾性層がゴム成分の場合には可塑剤を加えなくてもよい。
樹脂・ゴム成分の例としては、エチレン−酢酸ビニール共重合体、エチレン−ビニールアルコール共重合体、エチレン−塩化ビニール共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸共重合体(具体例として、例えば、住友化学工業(株)製「ボンダイン(商品名)」等のオレフィン系共重合樹脂類、エチルアクリレート−ブチルアクリレート共重合体、ブチルアクリレート−メチルアクリレート共重合体、エチルアクリレート−酢酸ビニール共重合体等のアクリル系樹脂類、一液型熱可塑性樹脂族ウレタン系樹脂類(具体例としては、例えば、大日精化工業(株)製「レザミン(商品名)」や日本ポリウレタン工業(株)製「パラプレン(商品名)」)、各種のポリアミド系樹脂類、酢酸ビニール系樹脂類、エチルシリコーン樹脂やブチルシリコーン樹脂等といって各種シリコーン系樹脂類(具体例としては、例えば、東レダウコーニング(株)製「SE 5004(商品名)」)、天然ゴム、SBR、クロロプレンゴム、アクリルゴム、NBR、ブチルゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム、エチレン−酢酸ビニール共重合体ゴム、シリコーンゴム等といった各種ゴム類を挙げることができる。
可塑剤の例としては、DOP、DBP、アジピン酸ブチルエステル、フタール酸エチルエステル、液状シリコーン等を挙げることができる。どの可塑剤を使用するかは、樹脂・ゴム成分の種類によって異なることは言うまでもない。
さらに、弾性層に加えることができる成分としては、レベリング剤、消泡剤、その他の各種の添加剤を挙げることができる。本実施形態では、弾性層6をベース材2とインキ層7との間に設けたが、弾性層6をインキ層7と粘着剤層8との間に設けても良い。
弾性層6を設けたことにより次の効果が得られる。皮膚シールを皮膚へ貼り付け易い。皮膚シールを皮膚に貼り付けた後、皮膚シールを皮膚の屈曲や伸縮に柔軟に追随させることができる。皮膚の屈曲や伸縮に関わらずインキのひび割れや崩れを防止できる。使用中にインキが皮膚から剥がれ落ちることが無い。使用後に皮膚からインキを剥離することが容易である。
(粘着剤層)
スクリーン印刷等の印刷方法により、弾性層6の上に粘着剤層8を形成する。この粘着剤層8としては、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着剤を用いることができる。粘着剤には、必要に応じて、充填剤、白色顔料、アルミニウム粉等の金属粉、粘着付与剤、レベリング剤、消泡剤、等といった各種添加剤を加えても良い。
このような粘着剤層8の粘着力は、JIS−Z0237に従って測定した値が約120g/25mm巾から約2000g/15mm巾までの範囲にあり、好ましくは約200g/25mm巾から約1000g/25mm巾の範囲である。このような粘着力を有する皮膚シールを、使用した後に剥がす際は、上述した弾性層が比較的強靭であるので、ゆっくり剥がすと綺麗に剥がすことができる。
本実施形態において、図1(a)及び図1(b)に示すように、粘着剤層8の外周縁は、弾性層6の外周縁及びインキ層7の外周縁のいずれよりも長さDだけ外側へ出ている。この張出し長さDは、0mmを越え2mm以下、好ましくは0mmを越え0.5mm以下である。
本実施形態では、弾性層6及びインキ層7が同じ大きさの平面形状となっており、それらの外周縁は同じ位置に揃っている。従って、粘着剤層8の外周縁は弾性層6及びインキ層7の各層の外周縁に対して張出し長さDで張り出している。しかしながら、弾性層6及びインキ層7の各層の平面形状が互いに異なっている場合には、粘着剤層8の外周縁は、弾性層6及びインキ層7の各層の外周縁のうちのいずれか最も外側へ出ているものよりも、長さDで張り出すように設定される。
粘着剤層8の外周縁が、弾性層6及びインキ層7の各層の外周縁と同じ位置にあるか、粘着剤層8の外周縁が各層の外周縁の内側に入っていると、皮膚シール1を人の皮膚に貼り付ける際にその貼り付け作業を安定して滑らかに行うことが難しい。これに対し、粘着剤層8の外周縁を各層の外周縁の外側へ張り出させると、皮膚シール1の皮膚への貼り付けを安定して滑らかに行うことができる。
また、粘着剤層の張出し長さが0mmに等しいか、あるいはそれよりも小さいと、セパレータを剥離した後の皮膚シールを皮膚に貼り付けた後に、ベース材を皮膚シールから剥がすときに、インキ層及び弾性層を皮膚上に残した状態でベース材だけを剥がすことが困難である。一方、粘着剤層の張出し長さが2mmを越える場合は、皮膚に貼り付けた皮膚シールの外周に粘着剤(すなわち糊)がはみ出した状態となり、使用時にゴミが皮膚に付着して皮膚が汚れるおそれがある。
さらに、量産時の印刷ズレを考慮した上で粘着剤にゴミが付着することを防止するためには、粘着剤層の張出し長さは0.5mm以下であることが望ましい。
(セパレータ)
セパレータ3はベース材2と同様の材料及び同様の形状に形成される。ベース材2が光透過性を有することが望ましいことを上述した。セパレータ3は光透過性であっても、あるいは不光透過性であっても良い。しかしながら、本実施形態ではベース材2を光透過性にしているので、皮膚シール1の表裏を使用者に容易に分からせるようにするために、セパレータ3を不光透過性、望ましくは白色半透明又は白色不透明とすることが望ましい。
(皮膚シールの使用方法)
本実施形態の皮膚シール1を使用するに際しては、まず、図1(b)においてセパレータ3を剥がす。次に、セパレータ3が剥がされた皮膚シール1を粘着剤層8の側で人の皮膚のタトゥー等が描かれた部分に貼り付ける。このとき、使用者は光透過性を有するベース材2を通してタトゥー等とインキ層7との位置関係を認識できるので、作業を行い易い。
皮膚シール1を皮膚に貼り付けた後、使用者はベース材2を剥離剤層5の所で弾性層6から剥がす。これにより、人の皮膚にインキ層7及び弾性層6が粘着剤層8によって貼り付けられた状態となる。この状態で、皮膚上のタトゥー等を隠蔽することができる。
(剥離バランス)
本実施形態の皮膚シール1において、セパレータ3を粘着剤層8(すなわちセパレータ3に接触している層)から剥離するための力をP1とし、剥離剤層5を弾性層6(すなわち剥離剤層5にベース材2の反対側で接触している層)から剥離するための力をP2としたとき、P1<P2である。これにより、セパレータ3だけを皮膚シール1から剥がすことができる。
また、剥離剤層5を弾性層6から剥離するための力を上記の通りにP2とし、粘着剤層8を皮膚から剥離するための力をP3とするとき、P2<P3である。これにより、セパレータ3を剥がして皮膚シール1を粘着剤層8の面で皮膚に張り付けた後、インキ層7等を皮膚上に残して、ベース材2だけを皮膚シール1から剥がすことができる。
特に本実施形態では、粘着剤層8の外周縁をインキ層7及び弾性層6の各層の外周縁の外側へ張り出させたので、皮膚シール1の皮膚への貼り付けを安定して滑らかに行うことができる。また、セパレータを剥離した後の皮膚シールを皮膚に貼り付けた後に、ベース材を皮膚シールから剥がすときに、インキ層及び弾性層を皮膚上に残した状態でベース材だけを確実に且つ容易に剥がすことができる。さらに、粘着剤層8の張出し長さを必要以上に長くしないようにしたので、皮膚に貼り付けた皮膚シールの周囲にゴミが付着することを防止して、皮膚が汚れることを防止できた。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、図1(b)に示した実施形態ではインキ層7のベース材2側に弾性層6を設けたが、これに代えて、インキ層7のセパレータ3側に弾性層6を設けることができる。
本実施形態ではベース材2とセパレータ3との間にインキ層7、弾性層6及び粘着剤層8を設けた。場合によっては、これらの層以外の他の層をベース材2とセパレータ3との間に設けることも可能である。この場合には、上記の他の層も含めた上で、粘着剤層8の外周縁が各層の外周縁よりも外側へ張り出す。また、粘着剤層8の外周縁は上記の他の層も含めた上で、最も外側へ張り出しているものよりも0mmを越え2mm以下、好ましくは0mmを越え0.5mm以下、外側へ張り出している。
1.皮膚シール、 2.ベース材、 3.セパレータ、 4.マット層、 5.剥離剤層、 6.弾性層、 7.インキ層、 7a.中央部、 7b.周辺部、 8.粘着剤層
本発明に係る皮膚シールは、人の皮膚に貼られる皮膚シールであって、ベース材と、セパレータと、前記ベース材上に設けられたマット層と、当該マット層上に設けられた剥離剤層と、前記セパレータ上に設けられた粘着剤層と、前記剥離剤層と前記粘着剤層との間に設けられた弾性層と、前記剥離剤層と前記粘着剤層との間に設けられたインキ層と、を有しており、前記セパレータを当該セパレータに接触している層から剥離するための力をP1とし、前記剥離剤層を当該剥離剤層に前記ベース材の反対側で接触している層から剥離するための力をP2とし、前記粘着剤層を皮膚から剥離するための力をP3とするとき、
P1<P2<P3
であり、前記粘着剤層の外周縁は、前記弾性層の外周縁及び前記インキ層の外周縁よりも外側へ出ていることを特徴とする。

Claims (5)

  1. 人の皮膚に貼られる皮膚シールであって、
    ベース材と、
    セパレータと、
    ベース材上に設けられたマット層と、
    ベース材上に設けられた剥離剤層と、
    前記セパレータ上に設けられた粘着剤層と、
    前記剥離剤層と前記粘着剤層との間に設けられた弾性層と、
    前記剥離剤層と前記粘着剤層との間に設けられたインキ層と、を有しており、
    前記セパレータを当該セパレータに接触している層から剥離するための力をP1とし、
    前記剥離剤層を当該剥離剤層に前記ベース材の反対側で接触している層から剥離するための力をP2とし、
    前記粘着剤層を皮膚から剥離するための力をP3とするとき、
    P1<P2<P3
    であり、
    前記粘着剤層の外周縁は、前記弾性層の外周縁及び前記インキ層の外周縁よりも外側へ出ている
    ことを特徴とする皮膚シール。
  2. 前記粘着剤層の外周縁は、前記弾性層の外周縁及び前記インキ層の外周縁のうちのいずれか最も外側へ出ているものよりも0mmを越え2mm以下で外側へ出ている
    ことを特徴とする請求項1記載の皮膚シール。
  3. 前記粘着剤層の外周縁は、前記弾性層の外周縁及び前記インキ層の外周縁のうちのいずれか最も外側へ出ているものよりも0mmを越え0.5mm以下で外側へ出ている
    ことを特徴とする請求項2記載の皮膚シール。
  4. 前記ベース材は、前記インキ層を視覚によって認識できる程度の光透過性を有していることを特徴とする請求項1から請求項3記載の皮膚シール。
  5. 前記インキ層は、
    中央部と該中央部を囲む周辺部とを有しており、
    前記中央部はベタ印刷であり、
    前記周辺部において、網点の線数は10線から100線のうちから選択されるいずれか1つであり、且つ前記中央部から外側へ向かって網点面積比が0%から100%の間で数値が徐々に大きくなることによりグラデーションが形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4記載の皮膚シール。
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