JP2016199616A - エンジン油組成物 - Google Patents
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Abstract
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また、エンジン油の低粘度化も有効な手法であり、近年ではSAE粘度グレードで5W−20や0W−20、及び0W−16などの低粘度油が省燃費油として、広く市販されている。
したがって、今後の省燃費エンジン油の開発においては、過度な低粘度化や有機モリブデン化合物など従来型摩擦調整剤の配合に替わる、技術的対策が必要であるといえる。
<1> 基油と、組成物全量に対する含有量が0.1質量ppm〜1質量%であるオニオンライクカーボンと、を含有するエンジン油組成物。
<2> エンジン油組成物の100℃における動粘度が3.8mm2/s〜16.5mm2/sである<1>に記載のエンジン油組成物。
<3> さらに、組成物全量に対して、コハク酸イミド系分散剤を窒素濃度換算で100〜2000質量ppm、ジアルキルジチオリン酸亜鉛をリン原子換算で0.01〜0.20質量%、かつ、アルカリ土類金属サリシレートをカルシウム量換算で0.07〜0.35質量%含有する<1>又は<2>に記載のエンジン油組成物。
すなわち、本発明のエンジン油組成物は、基油と、組成物全量に対する含有量が0.1質量ppm〜1質量%であるオニオンライクカーボンと、を含有し、必要に応じて他の添加剤が添加されている。
本発明のエンジン油組成物に用いられるオニオンライクカーボンとは、sp2カーボンがタマネギ状に構成されたナノ粒子であり、その表面に、水素や他の元素が結合されているものもある。
また、オニオンライクカーボンの大きさは、炭素−炭素結合の網目構造の層が何重かによって決定されるものであり、一次粒子の大きさは、数nm〜数十nmである。大量合成されたオニオンライクカーボンは、一次粒子が複数凝集し、平均粒子径が数十〜数百μmの凝集体を形成しているものが多く含まれており、本発明のエンジン油組成物に用いるオニオンライクカーボンとしては、この凝集体を微粒子化させたものを含有させることが好ましい。
なお、「分散処理を施す」とは、エンジン油組成物におけるオニオンライクカーボンの1次粒子が凝集して形成されている平均粒子径数十〜数百μmの粒子を、平均粒子径5〜300nmの粒子に分散し、安定化することをいう。分散処理の方法としては、特に限定されないが、攪拌機、超音波分散機、ビーズミルなどの装置を用いて分散処理を施すことが好ましい。
本発明のエンジン油組成物に用いられる基油としては、鉱油系基油及び合成系基油の中から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。基油は、鉱油系基油と合成系基油の混合であってもよい。
また、粘度指数(JIS K 2283:2000(ASTM D2270))が90以上であることが好ましく、103以上であることがより好ましく、108以上であることが特に好ましい。
なお、複数の基油を混合して用いる場合には、上記の好ましい動粘度と粘度指数はいずれも混合後の数値である。
本発明のエンジン油組成物は無灰分散剤を含有することが好ましい。無灰分散剤としては、例えば、下記一般式(1)又は一般式(2)で表されるコハク酸イミド系分散剤等が挙げられる。また、無灰分散剤としては、下記一般式(1)又は一般式(2)で表されるコハク酸イミドをホウ素変性させたものも挙げられる。
無灰分散剤としては、一般式(1)で表されるコハク酸イミド系分散剤及び一般式(2)で表されるコハク酸イミド系分散剤のうちの1種又は2種以上と、一般式(1)で表されるコハク酸イミド系分散剤をホウ素変性させたもの及び一般式(2)で表されるコハク酸イミド系分散剤をホウ素変性させたもののうちの1種又は2種以上と、の組み合わせであってもよい。
一方、一般的に、コハク酸イミド系分散剤は粘性が高く、エンジン油組成物の粘度特性に影響し、省燃費性能への影響も懸念されることから、エンジン油組成物全量に対するコハク酸イミド系分散剤の含有量は窒素濃度換算で2000質量ppm以下であることが好ましく、1800質量ppmを超えないことがより好ましい。
本発明のエンジン油組成物はジアルキルジチオリン酸亜鉛を含有することが好ましい。エンジン油組成物がジアルキルジチオリン酸亜鉛を含有することにより、摩耗防止性能が確保できる。ジアルキルジチオリン酸亜鉛のアルキル基は、第一級アルコールに由来するもの、第二級アルコールに由来するもの、あるいは第一級アルコールに由来するものと第二級アルコールに由来するものの両方を有するものであってもよい。
本発明のエンジン油組成物は、金属型清浄剤を含有することができる。金属型清浄剤としては、アルカリ土類金属サリシレート、アルカリ土類金属スルホネート、アルカリ土類金属フェネート等が挙げられ、これらは、1種単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。金属型清浄剤としては、摩擦低減ができる点でアルカリ土類金属サリシレー
トを含有させることが好ましい。
本発明のエンジン油組成物は、更に、必要に応じて、以下に記載の添加剤を含有することができる。
摩擦調整剤としては、有機モリブデン化合物、無灰型摩擦調整剤等が挙げられる。有機モリブデン化合物としては、例えば、モリブテンジチオホスフェート、モリブデンジチオカーバメート、モリブテン酸アミン化合物、モリブデン長鎖脂肪族アミン化合物等が挙げられる。
本発明のエンジン油組成物は、基油、オニオンライクカーボン分散液、並びに必要に応じて添加される各種添加剤を、適宜混合することにより調製され、その混合順序は特に限定されるものではない。
本発明のエンジン油組成物の粘度指数は、110〜280、好ましくは115〜260、特に好ましくは118〜240である。
本発明のエンジン油組成物は、ガソリンエンジン機関、ディーゼルエンジン機関、ガスエンジン機関等、種々のエンジン機関に適用することができる。
各実施例及び比較例は、以下に示す基油と添加剤を下記表2に示す含有量となるように混合してエンジン油組成物を製造した。ここで、オニオンライクカーボンの配合量は、後述するオニオンライクカーボン含有の分散液にて調整した値である。なお、表中の「質量%」又は「質量ppm」はエンジン油組成物全質量に対する質量%又は質量ppmを意味するものとする。
(1)基油
基油A:溶剤精製系の鉱油系基油(グループI基油):100℃動粘度5.7mm2/s、粘度指数109
基油B:水素化分解系の鉱油系基油(グループIII基油):100℃動粘度4.1mm2/s、粘度指数134
(2)オニオンライクカーボンおよび分散液
神港精機(株)製、平均粒子径数十〜数百μmの凝集体の原料をポリオレフィンフェノールアミンで基油Bに分散処理したもの。分散処理にはビーズミルを使用し、オニオンライクカーボンの粒子径を、表1記載の条件にて測定した体積分布のメディアン径が150nmになるまで微粒子化し、分散液の全質量に対してオニオンライクカーボンを3質量%含有させた。
(3)無灰分散剤
無灰分散剤A:アルケニルコハク酸イミド、Mw(重量平均分子量)=4,910、窒素含有量=1.8質量%、ホウ素含有量=0.0質量%(ホウ素を含有しない)。
無灰分散剤B:ホウ素変性アルケニルコハク酸イミド、Mw(重量平均分子量)=5,440、窒素含有量=1.4質量%、ホウ素含有量=0.9質量%。
(4)摩耗防止剤
摩耗防止剤として、セカンダリータイプのアルキル基と、プライマリータイプのアルキル基とを有するジアルキルジチオリン酸亜鉛を使用した。
(5)金属型清浄剤
金属型清浄剤A:カルシウムサリシレート(塩基価=218mgKOH/g)。
金属型清浄剤B:カルシウムスルホネート(塩基価=292mgKOH/g)。
なお、ここでいう塩基価とはJIS−K−2501−6に従って測定された値である。
(6)その他の添加剤
粘度指数向上剤、フェノール型酸化防止剤、流動点降下剤、消泡剤を含む。
<摩擦特性の評価試験法>
各実施例及び各比較例のエンジン油についての摩擦特性評価には、PCS Instruments社製「MTM(Mini−traction−machine)」を用いた。
下記表3に示す条件で、転がり速度を変化させることにより、一定の荷重・滑り率での摩擦特性をトラクション係数として算出し、ストライベック曲線を作成した。
Claims (3)
- 基油と、組成物全量に対する含有量が0.1質量ppm〜1質量%であるオニオンライクカーボンと、を含有するエンジン油組成物。
- エンジン油組成物の100℃における動粘度が3.8mm2/s〜16.5mm2/sである請求項1に記載のエンジン油組成物。
- さらに、組成物全量に対して、コハク酸イミド系分散剤を窒素濃度換算で100〜2000質量ppm、ジアルキルジチオリン酸亜鉛をリン原子換算で0.01〜0.20質量%、かつ、アルカリ土類金属サリシレートをカルシウム量換算で0.07〜0.35質量%含有する請求項1又は請求項2に記載のエンジン油組成物。
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