JP2016199616A - エンジン油組成物 - Google Patents

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武 大塚
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篤 赤松
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Seishi Suzuki
清史 鈴木
武史 野上
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武史 野上
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Abstract

【課題】優れた摩擦特性を有するエンジン油組成物を提供する。【解決手段】基油と、組成物全量に対する含有量が0.1質量ppm〜1質量%であるオニオンライクカーボンと、を含有するエンジン油組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、エンジン油組成物に関するものである。
近年、地球温暖化が世界規模で問題となる中、自動車の排気ガスに含まれるCOについても低減が強く求められるようになった。自動車のCO排出量を低減するためには、限られた燃料でより長距離の走行を可能とすること、すなわち、自動車の省燃費性能を向上させることが極めて有効である。自動車の省燃費性能向上においては、内燃機関のハードウェアの改良のみならず、その潤滑油であるエンジン油の改良も多大な貢献をもたらすことが知られている。
省燃費性の向上技術としては、有機モリブデン化合物をはじめとした摩擦調整剤を配合することによって、境界潤滑領域の摩擦係数を低減させたエンジン油が公知である(例えば、特許文献1、特許文献2を参照。)。
また、エンジン油の低粘度化も有効な手法であり、近年ではSAE粘度グレードで5W−20や0W−20、及び0W−16などの低粘度油が省燃費油として、広く市販されている。
特開平8−302378号公報(特許請求の範囲) 特開2001−348591号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、エンジン油を過度に低粘度化した場合や、高温、高圧といった高負荷で使用される場合は、油膜強度不足により金属同士の直接接触が生じ、部品耐久性に影響が出るほか、部材表面に形成している摩擦調整剤であるモリブデン化合物の被膜が維持できなくなり、省燃費効果が得られない可能性がある。
したがって、今後の省燃費エンジン油の開発においては、過度な低粘度化や有機モリブデン化合物など従来型摩擦調整剤の配合に替わる、技術的対策が必要であるといえる。
そこで、本発明は、優れた摩擦特性を有するエンジン油組成物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、以下の本発明が提供される。
<1> 基油と、組成物全量に対する含有量が0.1質量ppm〜1質量%であるオニオンライクカーボンと、を含有するエンジン油組成物。
<2> エンジン油組成物の100℃における動粘度が3.8mm/s〜16.5mm/sである<1>に記載のエンジン油組成物。
<3> さらに、組成物全量に対して、コハク酸イミド系分散剤を窒素濃度換算で100〜2000質量ppm、ジアルキルジチオリン酸亜鉛をリン原子換算で0.01〜0.20質量%、かつ、アルカリ土類金属サリシレートをカルシウム量換算で0.07〜0.35質量%含有する<1>又は<2>に記載のエンジン油組成物。
本発明によれば、優れた摩擦特性を有するエンジン油組成物を提供することができる。
実施例1及び比較例1のエンジン油組成物のストライベック曲線を示す図である。 実施例2及び比較例2のエンジン油組成物のストライベック曲線を示す図である。
以下、本発明のエンジン油組成物について詳細に説明する。なお、本明細書中、数値範囲を表す「〜」はその上限及び下限として記載されている数値を含む範囲を表す。また、数値範囲において上限値のみ単位が記載されている場合は、下限値も上限値と同じ単位であることを意味する。
本発明者らは、優れた摩擦特性を有するエンジン油組成物について鋭意検討を行った結果、高温下においても、構造および化学的に非常に安定な固体潤滑剤である、オニオンライクカーボンを0.1質量ppm〜1質量%含有したエンジン油が、主に混合潤滑および境界潤滑領域において低摩擦を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のエンジン油組成物は、基油と、組成物全量に対する含有量が0.1質量ppm〜1質量%であるオニオンライクカーボンと、を含有し、必要に応じて他の添加剤が添加されている。
1.オニオンライクカーボン
本発明のエンジン油組成物に用いられるオニオンライクカーボンとは、sp2カーボンがタマネギ状に構成されたナノ粒子であり、その表面に、水素や他の元素が結合されているものもある。
また、オニオンライクカーボンの大きさは、炭素−炭素結合の網目構造の層が何重かによって決定されるものであり、一次粒子の大きさは、数nm〜数十nmである。大量合成されたオニオンライクカーボンは、一次粒子が複数凝集し、平均粒子径が数十〜数百μmの凝集体を形成しているものが多く含まれており、本発明のエンジン油組成物に用いるオニオンライクカーボンとしては、この凝集体を微粒子化させたものを含有させることが好ましい。
オニオンライクカーボンの微粒子化は、後述するように、オニオンライクカーボンに分散処理を施し、分散液を作製することが好ましい。本発明のエンジン油組成物においては、オニオンライクカーボンの分散安定性が良好で、より少ない含有量で良好な摩擦低減効果が得られるという点で、分散液中のオニオンライクカーボンの平均粒子径は、5〜300nmが好ましく、10〜250nmがより好ましく、20〜200nmが特に好ましい。
本発明のエンジン組成物において使用されるオニオンライクカーボンは、特に製法が限定されるものではないが、例えば、神港精機(株)製装置により作製されたもの(特許第5159960号公報)を好適に用いることができる。具体的には、アセチレンガス等の炭化水素系ガスを用いて300℃以下でプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりダイアモンドライクカーボン(Diamond like Carbon:DLC)粉末を作製し、そのDLC粉末を真空中又は不活性ガス雰囲気中で1600〜2000℃で加熱することによって得られるオニオンライクカーボンが好ましい。
本発明のエンジン油組成物は、組成物全量基準で上記オニオンライクカーボンを0.1質量ppm〜1質量%含有し、好ましくは0.3〜5000質量ppm含有し、より好ましくは0.5〜3000質量ppm含有し、さらに好ましくは0.7〜100質量ppm含有し、特に好ましくは1〜8質量ppm含有する。オニオンライクカーボンの含有量が、0.1質量ppm未満または1質量%を超えた含有量では見合った効果が得られない。
本発明のエンジン油組成物において使用されるオニオンライクカーボンは、分散処理を施し、分散液を作製することで、エンジン油組成物中のオニオンライクカーボンの分散を安定化させることができる。
なお、「分散処理を施す」とは、エンジン油組成物におけるオニオンライクカーボンの1次粒子が凝集して形成されている平均粒子径数十〜数百μmの粒子を、平均粒子径5〜300nmの粒子に分散し、安定化することをいう。分散処理の方法としては、特に限定されないが、攪拌機、超音波分散機、ビーズミルなどの装置を用いて分散処理を施すことが好ましい。
2.基油
本発明のエンジン油組成物に用いられる基油としては、鉱油系基油及び合成系基油の中から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。基油は、鉱油系基油と合成系基油の混合であってもよい。
鉱油系基油としては、例えば、原油の潤滑油留分を溶剤精製、水素化精製、水素化分解精製、水素化脱蝋などの精製法を適宜組合せて精製したものが挙げられる。加えて、水素化精製油、触媒異性化油などに溶剤脱蝋または水素化脱蝋などの処理を施した高度に精製されたパラフィン系鉱油(高粘度指数鉱油系潤滑油基油)等が挙げられる。
合成系基油としては、例えば、メタン等の天然ガスを原料として合成されるイソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ジアルキルジエステル類、ポリオール類、アルキルベンゼン類、ポリグリコール類、フェニルエーテル類などが挙げられる。
基油の性状は、通常のエンジン油組成物の性状であれば、特に制限されないが、より省燃費性能に優れたエンジン油組成物とするためには、100℃での動粘度(JIS−K−2283:2000(ASTM D445))が3.0〜13.1mm/sであることが好ましく、3.0〜11.0mm/sであることがより好ましく、3.5〜7.3mm/sであることがさらに好ましい。
また、粘度指数(JIS K 2283:2000(ASTM D2270))が90以上であることが好ましく、103以上であることがより好ましく、108以上であることが特に好ましい。
なお、複数の基油を混合して用いる場合には、上記の好ましい動粘度と粘度指数はいずれも混合後の数値である。
3.無灰分散剤
本発明のエンジン油組成物は無灰分散剤を含有することが好ましい。無灰分散剤としては、例えば、下記一般式(1)又は一般式(2)で表されるコハク酸イミド系分散剤等が挙げられる。また、無灰分散剤としては、下記一般式(1)又は一般式(2)で表されるコハク酸イミドをホウ素変性させたものも挙げられる。
一般式(1)及び一般式(2)において、Rはアルキル基又はアルケニル基であり、Rはアルキレン基であり、Rはアルキル基又はアルケニル基である。
無灰分散剤としては、一般式(1)で表されるコハク酸イミド系分散剤及び一般式(2)で表されるコハク酸イミド系分散剤のうちの1種又は2種以上と、一般式(1)で表されるコハク酸イミド系分散剤をホウ素変性させたもの及び一般式(2)で表されるコハク酸イミド系分散剤をホウ素変性させたもののうちの1種又は2種以上と、の組み合わせであってもよい。
本発明のエンジン油組成物に無灰分散剤を含有させる場合には、その合計量として、組成物中に窒素濃度換算で100〜2000質量ppm含有させることが好ましく、300〜1800質量ppm含有させることがより好ましく、500〜1200質量ppm含有させることが特に好ましい。本発明のエンジン油組成物に無灰分散剤を窒素濃度換算で100ppm以上、より好ましくは300質量ppm以上含有させることで、良好な清浄分散性を得ることができ、またオニオンライクカーボンの分散性向上の観点からも好ましい。
一方、一般的に、コハク酸イミド系分散剤は粘性が高く、エンジン油組成物の粘度特性に影響し、省燃費性能への影響も懸念されることから、エンジン油組成物全量に対するコハク酸イミド系分散剤の含有量は窒素濃度換算で2000質量ppm以下であることが好ましく、1800質量ppmを超えないことがより好ましい。
本発明のエンジン油組成物に、ホウ素変性コハク酸イミドを含有させる場合には、ホウ素変性体はホウ素濃度換算で組成物中に50〜1000質量ppm含有させることが好ましく、80〜800質量ppm含有させることがより好ましく、100〜400質量ppm含有させることが特に好ましい。一方、ホウ素変性体の含有量がホウ素濃度換算で1000質量ppmを超えるとエンジン油の安定性が低下する傾向にあるため好ましくない。
4.ジアルキルジチオリン酸亜鉛
本発明のエンジン油組成物はジアルキルジチオリン酸亜鉛を含有することが好ましい。エンジン油組成物がジアルキルジチオリン酸亜鉛を含有することにより、摩耗防止性能が確保できる。ジアルキルジチオリン酸亜鉛のアルキル基は、第一級アルコールに由来するもの、第二級アルコールに由来するもの、あるいは第一級アルコールに由来するものと第二級アルコールに由来するものの両方を有するものであってもよい。
本発明のエンジン油組成物中のジアルキルジチオリン酸亜鉛の含有量は、エンジン油組成物全質量に対して、リン原子換算で、好ましくは0.01〜0.20質量%、特に好ましくは0.03〜0.14質量%である。ジアルキルジチオリン酸亜鉛の含有量が、エンジン油組成物全質量に対して、リン原子換算で0.01質量%未満の場合、期待する摩耗防止性が十分得られない可能性があり、また、リン原子換算で0.20質量%を超えると、その分解産物から生成する硫酸などによりエンジン油の酸化安定性に悪影響を与える可能性があるため好ましくない。
5.金属型清浄剤
本発明のエンジン油組成物は、金属型清浄剤を含有することができる。金属型清浄剤としては、アルカリ土類金属サリシレート、アルカリ土類金属スルホネート、アルカリ土類金属フェネート等が挙げられ、これらは、1種単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。金属型清浄剤としては、摩擦低減ができる点でアルカリ土類金属サリシレー
トを含有させることが好ましい。
本発明のエンジン油組成物に金属型清浄剤を含有させる場合には、全ての金属型清浄剤の合計の含有量はエンジン油組成物全量に対してカルシウム量換算で0.07〜0.35質量%含有させることが好ましく、0.14〜0.30質量%含有させることがより好ましい。金属型清浄剤をカルシウム量換算で0.07質量%以上含有させることでさらに良好な摩擦低減効果を得られる。
6.その他の添加剤
本発明のエンジン油組成物は、更に、必要に応じて、以下に記載の添加剤を含有することができる。
本発明のエンジン油組成物は、粘度指数向上剤を含有することができる。粘度指数向上剤は、特に限定されず、ポリメタクリレート類、ポリアクリレート類、オレフィンコポリマー類、ポリイソブチレン類、ポリアルキルスチレン類、スチレン−ブタジエン水素化共重合体類、スチレン−イソプレン水素化共重合体類、スチレン−無水マレイン酸エステル共重合体類、及びそれらに分散基を含有するもの等の公知の各種粘度指数向上剤を1種単独又は2種又は3種以上を組み合わせて用いればよい。なお、スチレン−ブタジエン水素化共重合体類は、スチレン−ブタジエン共重合体類を水素化して、残存している二重結合を飽和結合に変えたものを云い、スチレン−イソプレン水素化共重合体類は、スチレン−イソプレン共重合体類を水素化して、残存している二重結合を飽和結合に変えたものを云う。
本発明のエンジン油組成物は、酸化防止剤を含有することができる。酸化防止剤としては、フェノール系の酸化防止剤、アミン系の酸化防止剤、有機モリブデン系の酸化防止剤等が挙げられ、これらは、1種単独であっても2種以上の組み合わせであってよい。フェノール系の酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールなどのアルキルフェノール類、4,4’−メチレンビス−(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)などのビスフェノール類、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェノール)プロピオネートなどのフェノール系化合物が挙げられる。アミン系の酸化防止剤としては、ナフチルアミン類やジアルキルジフェニルアミン類などの芳香族アミン化合物、また、ヒンダードアミン類が挙げられる。有機モリブデン系酸化防止剤としては、モリブデンアミンなどの有機モリブデン化合物が挙げられる。
本発明のエンジン油組成物は、本発明で必須のオニオンライクカーボンに加え、さらに他の摩擦調整剤を含有することができる。エンジン油組成物が摩擦調整剤を含有することにより、境界潤滑領域における一層の効果が期待できるため、更に省燃費性能を向上させることができる。
摩擦調整剤としては、有機モリブデン化合物、無灰型摩擦調整剤等が挙げられる。有機モリブデン化合物としては、例えば、モリブテンジチオホスフェート、モリブデンジチオカーバメート、モリブテン酸アミン化合物、モリブデン長鎖脂肪族アミン化合物等が挙げられる。
本発明のエンジン油組成物は、金属不活性化剤、さび止め剤、流動点降下剤、消泡剤等、エンジン油性能を付与するのに効果的な各種添加剤を必要に応じて含有することができる。
7.製造方法
本発明のエンジン油組成物は、基油、オニオンライクカーボン分散液、並びに必要に応じて添加される各種添加剤を、適宜混合することにより調製され、その混合順序は特に限定されるものではない。
8.組成物の性状
本発明のエンジン油組成物の粘度指数は、110〜280、好ましくは115〜260、特に好ましくは118〜240である。
本発明のエンジン油組成物の40℃における動粘度(JIS−K−2283:2000(ASTM D445))は、好ましくは10〜110mm/s、より好ましくは20〜90mm/s、更に好ましくは30〜80mm/sである。本発明のエンジン油組成物の100℃での動粘度(JIS−K−2283:2000(ASTM D445))は、好ましくは3.8mm/s以上かつ16.5mm/s以下、より好ましくは4.0mm/s以上かつ14.5mm/s以下、更に好ましくは5.0mm/s以上かつ13.0mm/s以下である。特に好ましくは5.0mm/sかつ11.0mm/s以下であり、最も好ましくは6.0mm/s以上かつ9.0mm/s以下である。
9.用途
本発明のエンジン油組成物は、ガソリンエンジン機関、ディーゼルエンジン機関、ガスエンジン機関等、種々のエンジン機関に適用することができる。
以下に実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれに制限されるものではない。
[エンジン油組成物の調製]
各実施例及び比較例は、以下に示す基油と添加剤を下記表2に示す含有量となるように混合してエンジン油組成物を製造した。ここで、オニオンライクカーボンの配合量は、後述するオニオンライクカーボン含有の分散液にて調整した値である。なお、表中の「質量%」又は「質量ppm」はエンジン油組成物全質量に対する質量%又は質量ppmを意味するものとする。
<使用した基油と添加剤>
(1)基油
基油A:溶剤精製系の鉱油系基油(グループI基油):100℃動粘度5.7mm/s、粘度指数109
基油B:水素化分解系の鉱油系基油(グループIII基油):100℃動粘度4.1mm/s、粘度指数134
(2)オニオンライクカーボンおよび分散液
神港精機(株)製、平均粒子径数十〜数百μmの凝集体の原料をポリオレフィンフェノールアミンで基油Bに分散処理したもの。分散処理にはビーズミルを使用し、オニオンライクカーボンの粒子径を、表1記載の条件にて測定した体積分布のメディアン径が150nmになるまで微粒子化し、分散液の全質量に対してオニオンライクカーボンを3質量%含有させた。
(3)無灰分散剤
無灰分散剤A:アルケニルコハク酸イミド、Mw(重量平均分子量)=4,910、窒素含有量=1.8質量%、ホウ素含有量=0.0質量%(ホウ素を含有しない)。
無灰分散剤B:ホウ素変性アルケニルコハク酸イミド、Mw(重量平均分子量)=5,440、窒素含有量=1.4質量%、ホウ素含有量=0.9質量%。
(4)摩耗防止剤
摩耗防止剤として、セカンダリータイプのアルキル基と、プライマリータイプのアルキル基とを有するジアルキルジチオリン酸亜鉛を使用した。
(5)金属型清浄剤
金属型清浄剤A:カルシウムサリシレート(塩基価=218mgKOH/g)。
金属型清浄剤B:カルシウムスルホネート(塩基価=292mgKOH/g)。
なお、ここでいう塩基価とはJIS−K−2501−6に従って測定された値である。
(6)その他の添加剤
粘度指数向上剤、フェノール型酸化防止剤、流動点降下剤、消泡剤を含む。
[摩擦特性の評価]
<摩擦特性の評価試験法>
各実施例及び各比較例のエンジン油についての摩擦特性評価には、PCS Instruments社製「MTM(Mini−traction−machine)」を用いた。
下記表3に示す条件で、転がり速度を変化させることにより、一定の荷重・滑り率での摩擦特性をトラクション係数として算出し、ストライベック曲線を作成した。
図1の(a)〜(c)及び図2の(a)〜(c)の結果から明らかなように、組成物の粘度及び油温にかかわらず、オニオンライクカーボンを3000質量ppmまたは1質量ppm含有させた実施例1、2では、オニオンライクカーボンを含有しない比較例1、2と比べて、特に混合潤滑領域および境界潤滑領域のトラクション係数が低く、良好な摩擦特性を有することがわかる。
本発明によれば、優れた摩擦特性を有し、高い省燃費性能に寄与するエンジン油組成物を提供できる。

Claims (3)

  1. 基油と、組成物全量に対する含有量が0.1質量ppm〜1質量%であるオニオンライクカーボンと、を含有するエンジン油組成物。
  2. エンジン油組成物の100℃における動粘度が3.8mm/s〜16.5mm/sである請求項1に記載のエンジン油組成物。
  3. さらに、組成物全量に対して、コハク酸イミド系分散剤を窒素濃度換算で100〜2000質量ppm、ジアルキルジチオリン酸亜鉛をリン原子換算で0.01〜0.20質量%、かつ、アルカリ土類金属サリシレートをカルシウム量換算で0.07〜0.35質量%含有する請求項1又は請求項2に記載のエンジン油組成物。
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