JP2016201192A - チップヒューズおよびチップヒューズの製造方法 - Google Patents

チップヒューズおよびチップヒューズの製造方法 Download PDF

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【課題】遮断性能を向上できるチップヒューズおよびチップヒューズの製造方法を提供すること。【解決手段】チップヒューズ1は、基板2を含む。基板2には、埋め込み絶縁膜71が選択的に埋め込まれている。基板2上には、配線膜45が配置されている。配線膜45は、埋め込み絶縁膜71上に所定の熱量で溶断する可溶体7を含む。配線膜45には、可溶体7を外部接続するための第1外部電極18および第2外部電極19が電気的に接続されている。【選択図】図4

Description

本発明は、チップヒューズおよびチップヒューズの製造方法に関する。
特許文献1は、絶縁基板と、絶縁基板上に形成された蓄熱層と、蓄熱層から間隔を空けて形成されたヒューズ膜と、ヒューズ膜を被覆する第一の保護層と、第一の保護層を被覆する第二の保護層とを含むチップヒューズを開示している。
特開2009−43513号公報
本発明の目的は、遮断性能を向上できるチップヒューズおよびチップヒューズの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するための本発明のチップヒューズは、基板と、前記基板に選択的に埋め込まれた埋め込み絶縁膜と、前記基板上に形成され、前記埋め込み絶縁膜上に所定の熱量で溶断する可溶体を有する配線膜と、前記配線膜に電気的に接続され、前記可溶体を外部接続するための外部電極とを含む。
この構成によれば、配線膜に定格以上の電流が流れると、可溶体がジュール熱によって溶断し、電流経路が開放(遮断)される。本発明では、基板に埋め込まれた埋め込み絶縁膜上に、可溶体が配置されている。したがって、可溶体で発生したジュール熱が基板へ移動するのを埋め込み絶縁膜によって抑制できる。これにより、可溶体で発生したジュール熱が基板から外部に放散することによる可溶体の温度低下を抑制できるので、可溶体での蓄熱性を向上できる。その結果、配線膜に定格以上の電流が流れた際に、速やかに可溶体を溶断に導くことができる。よって、遮断性能を向上できるチップヒューズを提供できる。
前記チップヒューズにおいて、前記基板は、複数の凹部および隣り合う凹部間の中間領域を含んでいてもよい。この構成において、前記埋め込み絶縁膜は、少なくとも前記凹部の内面を覆うように形成されていることが好ましい。この構成によれば、凹部の深さに対応した埋め込み絶縁膜を凹部の内面に沿って形成できるので、可溶体で発生したジュール熱が基板へ移動するのを埋め込み絶縁膜によって効果的に抑制できる。
前記チップヒューズにおいて、前記中間領域は、その全体が絶縁体層として形成されており、前記埋め込み絶縁膜は、前記絶縁体層を含むことが好ましい。この構成によれば、凹部の深さに対応した厚い絶縁体層を基板に形成できるので、可溶体で発生したジュール熱が基板へ移動するのを埋め込み絶縁膜によってより一層効果的に抑制できる。
前記チップヒューズにおいて、前記凹部は、その内部に空洞を有していてもよい。この構成によれば、比較的に低い熱伝導率を有する空気(熱伝導率=0.0241w/mk)が凹部の空洞に入り込んでいる。これにより、可溶体で発生したジュール熱が基板へ移動するのを凹部によっても抑制できる。その結果、埋め込み絶縁膜および凹部によって可溶体の温度低下を抑制できるので、可溶体での蓄熱性を効果的に向上できる。
前記チップヒューズは、前記埋め込み絶縁膜と前記配線膜との間に介在する表面絶縁膜をさらに含むことが好ましい。この構成において、前記複数の凹部は、前記表面絶縁膜を貫通して形成されていることが好ましい。
この構成によれば、埋め込み絶縁膜と配線膜との間に表面絶縁膜が介在しているので、配線膜と基板との間の絶縁性が向上する結果、可溶体の遮断性を良好に確保できる。また、この構成によれば、可溶体で発生したジュール熱が基板へ移動するのを表面絶縁膜によっても抑制できる。これにより、埋め込み絶縁膜および表面絶縁膜によって可溶体の温度低下を抑制できるので、可溶体での蓄熱性を効果的に向上できる。
前記チップヒューズにおいて、前記凹部は、7μm以上20μm以下の深さで形成されていてもよい。前記チップヒューズにおいて、前記埋め込み絶縁膜は、前記基板の厚さ方向に関して、10μm以上23μm以下の厚さを有していてもよい。
前記チップヒューズにおいて、前記埋め込み絶縁膜は、前記基板の表面の法線方向から見た平面視において、前記基板の一部の領域に埋め込まれていてもよい。この構成において、前記可溶体は、前記平面視において、前記埋め込み絶縁膜に少なくとも一部か重なるように前記基板上に形成されていてもよい。
前記チップヒューズにおいて、前記可溶体は、前記平面視において、前記埋め込み絶縁膜に全体が重なるように前記基板上に形成されていることが好ましい。この構成によれば、可溶体での蓄熱性を効果的に向上させることができる。
前記チップヒューズにおいて、前記配線膜は、互いに対向するように間隔を空けて配置された第1配線膜および第2配線膜を含んでいてもよい。この構成において、前記第1配線膜または前記第2配線膜は、前記基板の表面の法線方向から見た平面視において、前記埋め込み絶縁膜に少なくとも一部か重なるように前記基板上に形成されていてもよい。
前記チップヒューズにおいて、前記配線膜は、互いに対向するように間隔を空けて配置された第1配線膜および第2配線膜を含んでいてもよい。この構成において、前記第1配線膜および前記第2配線膜は、前記基板上における前記埋め込み絶縁膜外の領域に形成されていてもよい。
前記チップヒューズにおいて、前記埋め込み絶縁膜は、前記基板の表面の法線方向から見た平面視において、前記基板の中央部に埋め込まれていてもよい。前記チップヒューズにおいて、前記埋め込み絶縁膜は、前記基板の全域に埋め込まれていてもよい。
本発明のチップヒューズの製造方法は、基板に複数の凹部を形成する工程と、各前記凹部の内面を被覆する絶縁膜を形成することにより、前記基板に埋め込まれた埋め込み絶縁膜を形成する工程と、所定の熱量で溶断する可溶体を前記埋め込み絶縁膜上に有する配線膜を前記基板上に形成する工程とを含む。
たとえば、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法によって厚い絶縁膜を基板の表面上に形成する場合、基板が収容されるチャンバの内壁面にも絶縁膜が付着し成長する。チャンバの内壁面で絶縁膜が成長すると、当該絶縁膜の一部がパーティクルとなって基板に付着する結果、歩留り低下等の不具合を招く恐れがある。このような問題を回避するには、基板の表面上に薄い絶縁膜を形成した後、チャンバの内壁面を掃除するという2つの工程を絶縁膜が所望の厚さになるまで繰り返し行う必要があり、手間と時間がかかる。したがって、製造効率がよいとは言えない。
そこで、この方法では、基板に形成された複数の凹部の内面を被覆する絶縁膜を形成することにより、基板に埋め込まれた埋め込み絶縁膜を形成している。つまり、凹部を形成した後、当該凹部の内面に埋め込み絶縁膜を形成するという一連の工程で凹部の深さに対応した厚さの埋め込み絶縁膜を形成できる。これにより、CVD法によるパーティクルの問題に起因する歩留り低下を回避しつつ、チップヒューズの製造効率を高めることができる。
そして、完成後のチップヒューズでは、凹部の深さに対応した厚さの埋め込み絶縁膜が基板内に形成される。したがって、可溶体で発生したジュール熱が基板へ移動するのを埋め込み絶縁膜によって抑制できる。これにより、可溶体で発生したジュール熱が基板から外部に放散することによる可溶体の温度低下を抑制できるので、可溶体での蓄熱性を向上できる。その結果、配線膜に定格以上の電流が流れた際に、速やかに可溶体を溶断に導くことができる。よって、遮断性能を向上できるチップヒューズを提供できる。
前記チップヒューズの製造方法において、前記埋め込み絶縁膜を形成する工程は、前記基板における隣り合う凹部間の中間領域の全体が絶縁体とされた絶縁体層を形成する工程を含むことが好ましい。この方法によれば、凹部の深さに対応した厚い絶縁体層を基板に形成できる。これにより、可溶体で発生したジュール熱が基板へ移動するのを埋め込み絶縁膜によってより一層効果的に抑制できるチップヒューズを製造できる。
前記チップヒューズの製造方法において、前記基板の表面の法線方向から見た平面視において、前記基板の一部の領域に前記埋め込み絶縁膜が形成されてもよい。この場合、前記平面視において、前記埋め込み絶縁膜に少なくとも一部か重なるように前記基板上に前記可溶体が形成されてもよい。
前記チップヒューズの製造方法において、前記可溶体は、前記平面視において、前記埋め込み絶縁膜に全体が重なるように前記基板上に形成されることが好ましい。この方法によれば、可溶体での蓄熱性を効果的に向上させることができるチップヒューズを製造できる。
前記チップヒューズの製造方法において、前記凹部を形成する工程に先立って、前記基板の表面上に表面絶縁膜を形成する工程をさらに含むことが好ましい。この場合、前記凹部は、前記表面絶縁膜を貫通して前記基板に形成されることが好ましい。
この方法によれば、埋め込み絶縁膜と配線膜との間に表面絶縁膜が介在するチップヒューズを製造できる。これにより、配線膜と基板との間の絶縁性が向上する結果、可溶体の遮断性を良好に確保できる。また、可溶体で発生したジュール熱が基板へ移動するのを表面絶縁膜によっても抑制できる。これにより、埋め込み絶縁膜および表面絶縁膜によって可溶体の温度低下を抑制できるので、可溶体での蓄熱性を効果的に向上できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るチップヒューズの斜視図である。 図2は、図1に示すチップヒューズの平面図である。 図3は、図1に示すチップヒューズの平面図であって、配線膜上の構成を取り除いた図である。 図4は、図2に示すIV-IV線に沿う断面図である。 図5は、図4に示す複数の凹部を示す拡大断面図である。 図6(a)は、図1に示すチップヒューズの平面図であって、第1表面絶縁膜上の構成を取り除いた図であり、図6(b)は、複数の凹部を示す拡大平面図である。 図7は、図1に示すチップヒューズの電気的構成を示す回路図である。 図8は、図1に示すチップヒューズの製造工程の一例を示す工程図である。 図9は、図8の製造工程に適用されるベース基板の模式的な平面図である。 図10は、図1に示すチップヒューズの一製造工程を示す断面図である。 図11は、図10の次の工程を示す断面図である。 図12は、図11の次の工程を示す断面図である。 図13は、図12の次の工程を示す断面図である。 図14は、図13の次の工程を示す断面図である。 図15は、図14の次の工程を示す断面図である。 図16は、図15の次の工程を示す断面図である。 図17は、図8に示すステップS2の具体的な工程を示す工程図である。 図18は、図17に示すチップヒューズの一製造工程を示す断面図である。 図19は、図18の次の工程を示す断面図である。 図20は、図19の次の工程を示す断面図である。 図21は、図20の次の工程を示す断面図である。 図22は、図21の次の工程を示す断面図である。 図23は、図22の次の工程を示す断面図である。 図24は、図23の次の工程を示す断面図である。 図25は、第1変形例に係るチップヒューズを示す平面図である。 図26は、図4に示す埋め込み絶縁膜の一形態を示す拡大断面図である。 図27は、図4に示す埋め込み絶縁膜の他の形態を示す拡大断面図である。 図28は、第2変形例に係るチップヒューズを示す斜視図である。 図29は、図28に示すチップヒューズの平面図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るチップヒューズ1の斜視図である。図2は、図1に示すチップヒューズ1の平面図である。図3は、図1に示すチップヒューズ1の平面図であって、配線膜45上の構成を取り除いた図である。図4は、図2に示すIV-IV線に沿う断面図である。図5は、図4に示す複数の凹部74を示す拡大断面図である。図6(a)は、図1に示すチップヒューズ1の平面図であって、第1表面絶縁膜73上の構成を取り除いた図である。図6(b)は、複数の凹部74を示す拡大平面図である。
図1に示すように、チップヒューズ1は、略直方体形状に形成されている。チップヒューズ1の平面形状は略矩形であり、長手方向の長さLが0.3mm〜0.6mm、短手方向の長さDが0.15mm〜0.3mmであってもよい。また、チップヒューズ1の全体の厚さTは、0.1mm〜1.0mm(本実施形態では0.725mm)であってもよい。
チップヒューズ1は、略直方体形状の基板2を含む。基板2は、一対の主面2a,2bと、4つの側面2cとを含む。一対の主面2a,2bのうちの一方(図1の上面側の主面2a)が素子形成面とされている。以下、この主面2aを「素子形成面2a」といい、素子形成面2aと反対側の主面を「裏面2b」という。図4および図6に示すように、基板2の素子形成面2aには、埋め込み絶縁膜71が基板2に選択的に埋め込まれた埋め込み絶縁膜形成領域72が設定されている。埋め込み絶縁膜形成領域72の全域を被覆するように、第1表面絶縁膜73が基板2の素子形成面2a上に形成されている。
より具体的には、図6に示すように、埋め込み絶縁膜形成領域72は、基板2の素子形成面2aの法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において、素子形成面2aの中央部に略四角形状に設定されている。埋め込み絶縁膜71は、平面視において埋め込み絶縁膜形成領域72に整合する略四角形状に形成されている。埋め込み絶縁膜71は、基板2の素子形成面2aから露出するように基板2内に形成されている。埋め込み絶縁膜71は、基板2の素子形成面2aから裏面2bに向かう厚さ方向途中部まで形成されている。埋め込み絶縁膜71は、基板2の熱伝導率ksubよりも低い熱伝導率k1を有する絶縁膜を含むことが好ましい。埋め込み絶縁膜71は、たとえばシリコン酸化膜等の絶縁膜であってもよい。
さらに具体的には、図4に示すように、基板2は、埋め込み絶縁膜形成領域72において、複数の凹部74および隣り合う凹部74間の中間領域75を含む。複数の凹部は、たとえばトレンチであってもよい。図6に示すように、複数の凹部74は、平面視において、基板2の長手方向に沿う行方向および基板2の短手方向に沿う列方向に沿って、互いに間隔を空けて行列状に形成されている。一方、中間領域75は、直交する2方向に延びる格子状に形成されている。各凹部74は、いずれも平面視略長方形状に形成されている。平面視において、各凹部74の長辺の幅X1は、たとえば1.5μm以上2.5μm以下である。また、平面視において、各凹部74の短辺の幅X2は、たとえば2.0μm以上3.0μm以下である。また、平面視において、互いに隣り合う凹部74間の幅、つまり、中間領域75の幅X3は、2.0μm以下、より具体的には0.5μm以上1.5μm以下である。
図5に示すように、複数の凹部74は、第1表面絶縁膜73を貫通し、基板2の深さ方向途中部に至るように形成されている。複数の凹部74は、基板2に形成された第1凹部分74aと、第1表面絶縁膜73に形成され、第1凹部分74aに連通する第2凹部分74bとを含む。
埋め込み絶縁膜71は、第1凹部分74aの内面に沿って形成されている。本実施形態では、基板2における複数の第1凹部分74aによって挟まれた壁、つまり中間領域75の全体が絶縁体とされた厚い絶縁体層76が形成されており、埋め込み絶縁膜71は、この厚い絶縁体層76を含む。厚い絶縁体層76は、基板2における第1凹部分74aの側部および底部から露出する部分が絶縁体とされることにより形成されている。
基板2の一部を挟んで基板2の側面2cと対向する凹部74において、埋め込み絶縁膜71は、基板2の側面2cと第1凹部分74aの側部との間に形成された厚い絶縁体層76の一部を含む。また、各凹部74において、埋め込み絶縁膜71は、第1凹部分74aの底部と基板2の裏面2bとの間に形成された厚い絶縁体層76の一部を含む。凹部74は、たとえば7μm以上20μm以下(本実施形態では、12μm)の深さで形成されている。埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)は、基板2の厚さ方向に関して、たとえば10μm以上23μm以下(本実施形態では、15μm)の厚さを有している。
図5に示すように、各凹部74は、その内部に空洞74cを有している。各凹部74は、空洞74cにおいて、開口端から底部に向けて異なる開口幅を有している。より具体的には、各凹部74は、比較的に開口幅が広く形成された幅広部77と、幅広部77の開口幅よりも小さい開口幅を有する幅狭部78とを含む。幅広部77および幅狭部78は、第1凹部分74aに形成されている。幅広部77は、第2凹部分74bとの連通部を形成しており、当該第2凹部分74bの開口幅と略同一の開口幅を有している。幅狭部78は、埋め込み絶縁膜71が凹部74の内側に向けて張り出すことによって開口幅が狭められた部分である。
図4に示すように、埋め込み絶縁膜71外の領域における基板2の表面部には、埋め込み絶縁膜71の厚さよりも小さい厚さを有する薄い絶縁膜79が形成されている。薄い絶縁膜79は、平面視において、埋め込み絶縁膜71を取り囲むように略四角環状に形成されている。薄い絶縁膜79は、埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)と同一の材料で一体的に形成されている。つまり、薄い絶縁膜79は、基板2の熱伝導率ksubよりも低い熱伝導率k1を有している。薄い絶縁膜79の底部は、凹部74における幅広部77および幅狭部78の境界部よりも下方に位置している。薄い絶縁膜79は、たとえば1.5μm以上3.0μm以下の厚さを有している。
第1表面絶縁膜73は、基板2の熱伝導率ksubよりも低い熱伝導率k2を有する絶縁膜を含むことが好ましい。第1表面絶縁膜73は、たとえばシリコン窒化膜、シリコン酸化膜、USG膜(Undoped Silicate Glass膜)、SOG膜(Spin-On-Glass膜)等の絶縁体からなる。本実施形態では、第1表面絶縁膜73はUSG膜である。第1表面絶縁膜73は、たとえば0.15μm以上0.25μm以下(本実施形態では0.2μm)の厚さを有している。第1表面絶縁膜73上には、第2表面絶縁膜80が形成されている。
第2表面絶縁膜80は、基板2の熱伝導率ksubよりも低い熱伝導率k3を有する絶縁膜を含むことが好ましい。第2表面絶縁膜80は、たとえばシリコン窒化膜、シリコン酸化膜、USG膜、SOG膜等の絶縁体からなる。本実施形態では、第2表面絶縁膜80はUSG膜である。第2表面絶縁膜80は、第1表面絶縁膜73の全域を被覆するように当該第1表面絶縁膜73上に形成されており、基板2の表面に沿う平坦な表面を有している。第2表面絶縁膜80は、第1表面絶縁膜73の厚さよりも大きい厚さで形成されている。第2表面絶縁膜80は、たとえば2.0μm以上3.0μm以下(本実施形態では2.4μm)の厚さを有している。
図3および図4に示すように、第2表面絶縁膜80上には、配線膜45が形成されている。配線膜45は、たとえばAl(アルミニウム),Cu(銅),AlSiCu(アルミニウム−ケイ素−銅)合金およびAuSi(金−ケイ素)合金を含む群から選択される1つまたは複数の金属材料を含む。配線膜45は、所定の熱量によって溶断する可溶体(fuse element)7を含む。配線膜45はさらに、可溶体7を挟み込み、互いに対向するように間隔を空けて配置された第1配線膜4および第2配線膜5を含む。第1配線膜4は、基板2の一端部側に配置されており、第2配線膜5は、基板2の他端部側に配置されている。第1配線膜4および第2配線膜5は、可溶体7に電気的に接続されている。
可溶体7は、第1配線膜4および第2配線膜5の対向方向中間部に配置されている。より具体的には、可溶体7は、平面視において、素子形成面2aの略中央部に配置されている。図6に示すように、可溶体7は、平面視において、埋め込み絶縁膜71に少なくとも一部(本実施形態では全部)か重なるように第2表面絶縁膜80上に形成されている。可溶体7は、平面視において、第1配線膜4および第2配線膜5の対向方向に直交する方向の最大幅W1,W2よりも狭い幅W3で、当該対向方向に延びるように略長方形状に形成されている。可溶体7の短手方向の幅W3は、たとえば0.02mm〜0.3mmである。可溶体7の長手方向の幅W4は、たとえば0.1mm〜0.6mmである。
第1配線膜4は、より具体的には、第1パッド部8と、第1パッド部8と可溶体7とを接続する第1接続部9とを一体的に有している。第1配線膜4の第1パッド部8は、基板2の一端部側に配置されており、基板2の短手方向に沿って平面視略矩形状に形成されている。第1配線膜4の第1接続部9は、基板2の短手方向に沿う幅が徐々に狭まるように第1パッド部8から第2配線膜5に向けて引き出されている。より具体的には、第1接続部9は、第1パッド部8に接続された一端部9aと、第1パッド部8側に位置する可溶体7の一端部7aを接続する他端部9bとを有している。第1接続部9は、一端部9aから他端部9bに向けて徐々に幅が狭まるように形成されている。
図4および図6に示すように、本実施形態では、第1配線膜4は、平面視において、埋め込み絶縁膜71に少なくとも一部か重なるように第2表面絶縁膜80上に形成されている。より具体的には、平面視において、第1パッド部8は、第2表面絶縁膜80上における埋め込み絶縁膜71外の領域に形成されており、第1接続部9は、埋め込み絶縁膜71に少なくとも一部か重なるように第2表面絶縁膜80上に形成されている。つまり、第1配線膜4のうち、徐々に幅が狭まる部分の一部が埋め込み絶縁膜71に重なっている。
同様に、第2配線膜5は、第2パッド部10と、第2パッド部10と可溶体7とを接続する第2接続部11とを一体的に有している。第2配線膜5の第2パッド部10は、基板2の他端部側に配置されており、基板2の短手方向に沿って平面視略矩形状に形成されている。第2配線膜5の第2接続部11は、基板2の短手方向に沿う幅が徐々に狭まるように第2パッド部10から第1配線膜4に向けて引き出されている。より具体的には、第2接続部11は、第2パッド部10に接続された一端部11aと、第2パッド部10側に位置する可溶体7の他端部7bを接続する他端部11bとを有している。第2接続部11は、一端部11aから他端部11bに向けて徐々に幅が狭まるように形成されている。
図4および図6に示すように、本実施形態では、第2配線膜5は、平面視において、埋め込み絶縁膜71に少なくとも一部か重なるように第2表面絶縁膜80上に形成されている。より具体的には、平面視において、第2パッド部10は、第2表面絶縁膜80上における埋め込み絶縁膜71外の領域に形成されており、第2接続部11は、埋め込み絶縁膜71に少なくとも一部か重なるように第2表面絶縁膜80上に形成されている。つまり、第2接続部11のうち、徐々に幅が狭まる部分の一部が埋め込み絶縁膜71に重なっている。
第2表面絶縁膜80上には、第1配線膜4、第2配線膜5および可溶体7を被覆するように第1パッシベーション膜14が形成されている。第1パッシベーション膜14は、基板2の熱伝導率ksubよりも低い熱伝導率kp1を有する絶縁膜を含むことが好ましい。第1パッシベーション膜14は、たとえばシリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の絶縁膜である。シリコン酸化膜は、たとえばUSG膜またはSOG膜であってもよい。第1パッシベーション膜14上には、さらに樹脂膜15が形成されている。樹脂膜15は、たとえばポリイミド等の樹脂膜である。
第1パッシベーション膜14および樹脂膜15には、少なくとも第1パッド部8の可溶体7側の縁部を除く領域を露出させる第1パッド開口16が形成されている。また、第1パッシベーション膜14および樹脂膜15には、少なくとも第2パッド部10の可溶体7側の縁部を除く領域を露出させる第2パッド開口17が形成されている。第1パッド開口16を埋めるように第1外部電極18が形成され、第2パッド開口17を埋めるように第2外部電極19が形成されている。
第1外部電極18は、基板2の一端部に平面視略矩形状に形成されている。第1外部電極18は、第1パッド開口16において、第1パッド部8(第1配線膜4)に電気的に接続されている。第1外部電極18は、樹脂膜15から突出するように形成されており、樹脂膜15の一部を被覆するように樹脂膜15上に引き出された被覆部18aを有している。第2外部電極19は、基板2の他端部に平面視略矩形状に形成されている。第2外部電極19は、第2パッド開口17において、第2パッド部10(第2配線膜5)に電気的に接続されている。第2外部電極19は、樹脂膜15から突出するように形成されており、樹脂膜15の一部を被覆するように樹脂膜15上に引き出された被覆部19aを有している。
つまり、第1外部電極18および第2外部電極19は、可溶体7を挟み込むように対向して配置されている。そして、可溶体7は、第1外部電極18および第2外部電極19の対向方向に延びるように形成されている。可溶体7の短手方向に関して、可溶体7の幅W3は、第1外部電極18の幅および第2外部電極19の幅よりも小さく形成されている。第1外部電極18および第2外部電極19は、たとえば、Ni膜と、Ni膜上に形成されたPd膜と、Pd膜上に形成されたAu膜とを有するNi/Pd/Au積層膜であってもよい。
図4に示すように、基板2の側面2cには、当該側面2cを被覆するように第2パッシベーション膜21が形成されている(図1では図示せず)。第2パッシベーション膜21は、基板2の熱伝導率ksubよりも低い熱伝導率kp2を有する絶縁膜を含むことが好ましい。第2パッシベーション膜21は、たとえば、シリコン窒化膜であってもよい。
図7は、図1に示すチップヒューズ1の電気的構成を示す回路図である。図6に示すように、可溶体7の一端部7aは第1配線膜4を介して第1外部電極18に接続され、可溶体7の他端部7bは第2配線膜5を介して第2外部電極19に接続されている。これにより、1つのヒューズが形成されている。
図8は、図1に示すチップヒューズ1の製造工程の一例を示す工程図である。図9は、図8の製造工程に適用されるベース基板31の模式的な平面図である。図10〜図16は、図1に示すチップヒューズ1の一製造工程を示す断面図である。なお、図10〜図16は、図9に示すB-B線に沿う断面図に対応している。
まず、図9に示すように、基板2の元基板としてのベース基板31が用意される(ステップS1)。ベース基板31の表面31aは、基板2の素子形成面2aに対応しており、ベース基板31の裏面31bは、基板2の裏面2bに対応している。ベース基板31の表面31aには、チップヒューズ1が形成されるチップ領域32が、行列状に複数設定されている。互いに隣り合うチップ領域32の間には、境界領域33が設定されている。境界領域33は、略一定の幅を有する帯状の領域であり、直交する2方向に延びて格子状に形成されている。
このベース基板31に対して、後述の方法(図17〜図24参照)により埋め込み絶縁膜71、薄い絶縁膜79、第1表面絶縁膜73および第2表面絶縁膜80が形成される(ステップS2)。埋め込み絶縁膜71、薄い絶縁膜79、第1表面絶縁膜73および第2表面絶縁膜80が形成された状態では、図10に示すように、ベース基板31の裏面31b側に第1被覆膜81および第2被覆膜82がこの順で形成されている。
次に、図11に示すように、たとえばスパッタ法により、配線膜45(第1配線膜4、第2配線膜5および可溶体7)を形成するための金属膜34が第2表面絶縁膜80の全体を被覆するように形成される(ステップS3)。金属膜34の金属材料は、たとえばアルミニウムであってもよい。次に、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、金属膜34がパターニングされる(ステップS4)。これにより、配線膜45が形成される。
次に、図12に示すように、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により、シリコン窒化膜またはUSG膜からなる絶縁膜35が第2表面絶縁膜80の全体を被覆するように形成される(ステップS5)。絶縁膜35としてUSG膜が形成される場合、成膜後、たとえばCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法により、USG膜の表面が平坦化される。これにより、絶縁膜35が第1パッシベーション膜14として形成される。
次に、図13に示すように、第1パッシベーション膜14上に、樹脂膜15となる感光性ポリイミド36が塗布される(ステップS6)。次に、第1パッド開口16、第2パッド開口17に対応するパターンで感光性ポリイミド36が露光された後、現像される(ステップS7)。これにより、第1パッド開口16および第2パッド開口17を形成するための開口16a,17aを有する樹脂膜15が形成される。その後、必要に応じて、樹脂膜15をキュアするための熱処理を実行してもよい。
次に、図14に示すように、樹脂膜15をマスクとするドライエッチングにより、第1パッシベーション膜14の不要な部分が除去される(ステップS8)。これにより、第1パッド開口16および第2パッド開口17が形成される。
次に、図15に示すように、たとえば無電界めっきによって、第1パッド開口16および第2パッド開口17に、Ni、PdおよびAuが順にめっき成長される(ステップS9)。これにより、第1外部電極18および第2外部電極19が形成される。
次に、境界領域33(図9参照)に整合する格子状の開口を有するレジストマスク(図示せず)が樹脂膜15上に形成される(ステップS10)。このレジストマスクを介してプラズマエッチングが行われ、樹脂膜15、第1パッシベーション膜14、第2表面絶縁膜80、第1表面絶縁膜73およびベース基板31が所定の深さまで除去される。これにより、境界領域33に沿って、切断用の溝38(スクライブ溝)が形成される。溝38が形成された後、レジストマスクが除去される。
次に、図16に示すように、たとえばCVD法によって、溝38の内面(側部および底部)を含むベース基板31の全域に、シリコン窒化膜39が形成される(ステップS11)。次に、基板2の側面に対応する部分がシリコン窒化膜39に覆われるように、シリコン窒化膜39が選択的にエッチングされる。これにより、シリコン窒化膜39が基板2の側面2cを被覆する第2パッシベーション膜21として形成される。
次に、ベース基板31が裏面31b側から、研磨される(ステップS12)。この工程では、第2被覆膜82、第1被覆膜81およびベース基板31の一部が、溝38の底部に到達するまで研削される。これにより、複数のチップ領域32が、個々のチップヒューズ1となる。このようにして、ベース基板31から複数のチップヒューズ1の個片が切り出される。
以下、図17〜図24を参照して、図8に示すステップS2の具体的な工程について説明する。図17は、図8に示すステップS2の具体的な工程を示す工程図である。図18〜図24は、図17に示すチップヒューズ1の一製造工程を示す断面図である。
ベース基板31に埋め込み絶縁膜71、薄い絶縁膜79、第1表面絶縁膜73および第2表面絶縁膜80を形成するには、まず、図18に示すように、ベース基板31の表面31aの全域に表面絶縁膜83が形成され、ベース基板31の裏面31bの全域に第1被覆膜81が形成される(ステップS21)。表面絶縁膜83は、たとえば熱酸化法により形成された酸化膜である。第1被覆膜81は、熱酸化法により表面絶縁膜83と同時に形成された酸化膜であってもよい。表面絶縁膜83および第1被覆膜81の厚さは、たとえば0.1μm程度であってもよい。
次に、表面絶縁膜83を被覆するマスク84が形成され、第1被覆膜81を被覆する第2被覆膜82が形成される(ステップS22)。マスク84は、たとえばLPCVD(Low Pressure CVD:減圧化学気相成長)法により形成されたシリコン窒化膜である。第2被覆膜82は、LPCVD法によりマスク84と同時に形成されたシリコン窒化膜であってもよい。マスク84および第2被覆膜82の厚さは、たとえば0.15μm程度であってもよい。なお、前述の図10〜図16では、マスク84の図示を省略して示している。
次に、図19に示すように、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、少なくとも埋め込み絶縁膜71(埋め込み絶縁膜形成領域72)を形成すべき領域を選択的に露出させる開口84aがマスク84に形成される(ステップS23)。本実施形態では、埋め込み絶縁膜71および薄い絶縁膜79を形成すべき領域を選択的に露出させるように開口84aがチップ領域32(図9参照)に沿って形成される。この開口84aからは、表面絶縁膜83が露出している。なお、本実施形態では、マスク84は、境界領域33(図9参照)を被覆するようにベース基板31上に形成されており、前述のステップS11の溝38を形成する工程において除去される(図15も併せて参照)。
次に、図20に示すように、第1表面絶縁膜73を形成するためのUSG膜85が開口84aを埋めてマスク84を被覆するように形成される(ステップS24)。USG膜85は、一方表面(ベース基板31側の表面)およびその反対側の他方表面が表面絶縁膜83およびマスク84に沿うように形成される。USG膜85の厚さは、たとえば0.2μm程度であってもよい。
次に、図21に示すように、USG膜85の全域を被覆するように、複数の凹部74を形成すべき領域を選択的に露出させる開口86aを有するレジストマスク86が形成される(ステップS25)。次に、レジストマスク86を介するエッチングにより、USG膜85および表面絶縁膜83の不要な部分が除去される(ステップS26)。これにより、USG膜85および表面絶縁膜83に連通し、凹部74を形成すべき領域を選択的に露出させる開口87が形成される。
次に、図22に示すように、レジストマスク86、USG膜85および表面絶縁膜83をマスクとするドライエッチングにより、ベース基板31が所定の深さまで除去される(ステップS27)。これにより、所定幅X3の中間領域75を挟んで複数の凹部74が形成される(図6も併せて参照)。凹部74は、ベース基板31に第1凹部分74aを有し、USG膜85(第1表面絶縁膜73)に第1凹部分74aに連通する第2凹部分74bを有している。複数の凹部74は、USG膜85の他方側の表面からベース基板31の裏面31b側に向けて、たとえば12μm程度の深さで形成される。その後、レジストマスク86が除去される。
次に、図23に示すように、たとえば熱酸化法により、各凹部74の内面に埋め込み絶縁膜71が形成される(ステップS28)。本実施形態では、ベース基板31における複数の凹部74間の中間領域75の全体が絶縁体となるまで、熱酸化法が実行される。より具体的には、熱酸化法により凹部74の内面に成長される絶縁膜の厚さは、たとえば1.0μm以上3.0μm以下である。複数の凹部74間の幅、つまり中間領域75の幅X3は、2.0μm以下(本実施形態では1.0μm)である。これにより、中間領域75の全体が酸化されて絶縁体(酸化膜)となる。これにより、厚い絶縁体層76を含む埋め込み絶縁膜71が形成される。
この工程において、凹部74(第1凹部分74a)から表面絶縁膜83が露出する部分の開口幅は、熱酸化前の状態(図22の状態)から殆ど変化しない。一方、凹部74(第1凹部分74a)におけるベース基板31が露出する部分では、熱酸化により、凹部74(第1凹部分74a)の内側にも埋め込み絶縁膜71が成長する結果、開口幅が狭まる。これにより、第2凹部分74bと連通する広い開口幅の幅広部77と、幅広部77の開口幅よりも狭い開口幅の幅狭部78とを含む第1凹部分74aが形成される。また、この工程において、ベース基板31の表面部におけるマスク84外の部分に形成された表面絶縁膜83は、1.0μm〜3.0μm程度厚化される。これにより、薄い絶縁膜79がベース基板31の表面部に形成される。一方、ベース基板31の表面部におけるマスク84直下の部分では、当該マスク84によって熱酸化の影響が低減されるので、表面絶縁膜83は殆ど厚化しない。
次に、図24に示すように、USG膜85の全域を被覆するように、たとえばCVD法により、第2表面絶縁膜80を形成するための厚いUSG膜88が形成される(ステップS29)。厚いUSG膜88の成膜後、たとえばCMP法により厚いUSG膜88の表面が平坦化される。平坦化後の厚いUSG膜88の厚さは、たとえば2.4μm程度であってもよい。このようにして、ベース基板31に埋め込み絶縁膜71、薄い絶縁膜79、第1表面絶縁膜73および第2表面絶縁膜80が形成される。
以上、本実施形態によれば、配線膜45に定格以上の電流が流れると、可溶体7がジュール熱によって溶断し、電流経路が開放(遮断)される。本実施形態では、複数の凹部74によって挟まれた中間領域75の全体が絶縁体層76として形成されており、埋め込み絶縁膜71は、絶縁体層76を含む。さらに、平面視において、埋め込み絶縁膜71に重なるように可溶体7が基板2上に配置されている。したがって、可溶体7で発生したジュール熱が基板2へ移動するのを埋め込み絶縁膜71によって効果的に抑制できる。これにより、可溶体7で発生したジュール熱が基板2から外部に放散することによる可溶体7の温度低下を抑制できるので、可溶体7での蓄熱性を向上できる。その結果、配線膜45に定格以上の電流が流れた際に、速やかに可溶体7を溶断に導くことができる。よって、遮断性能を向上できるチップヒューズ1を提供できる。
また、本実施形態によれば、第1表面絶縁膜73と、第2表面絶縁膜80とが基板2と可溶体7との間に介在している。さらに、埋め込み絶縁膜71外の基板2の表面部には、基板2と可溶体7(配線膜45)との間に薄い絶縁膜79が介在している。したがって、可溶体7で発生したジュール熱が基板2へ移動するのを、第1表面絶縁膜73、薄い絶縁膜79および第2表面絶縁膜80によっても抑制できる。これにより、埋め込み絶縁膜71、第1表面絶縁膜73、第2表面絶縁膜80および薄い絶縁膜79によって可溶体7の温度低下を抑制できるので、可溶体7での蓄熱性を効果的に向上できる。さらに、この構成によれば、埋め込み絶縁膜71と配線膜45との間に第1表面絶縁膜73、薄い絶縁膜79および第2表面絶縁膜80が介在しているので、配線膜45と基板2との間の絶縁性が向上する結果、可溶体7の遮断性を良好に確保できる。
さらに、本実施形態によれば、複数の凹部74は、その内部に空洞74cを有している。この構成によれば、比較的に低い熱伝導率の空気(熱伝導率=0.0241w/mk)が凹部74の空洞74cに入り込んでいる。これにより、可溶体7で発生したジュール熱が基板2へ移動するのを凹部74によっても抑制できる。その結果、可溶体7での蓄熱性を効果的に向上できる。
ここで、熱酸化法により基板2の素子形成面2a上に厚い絶縁体層を形成する例について考える。この場合、2μmの熱酸化膜(シリコン酸化膜)を成長させるのに約24時間程度かかる。仮に15μm以上の酸化膜を素子形成面2a上に成長させる場合、7日以上要するので製造効率がよいとは言えない。
次に、CVD法によって素子形成面2a上に厚い絶縁体層を形成する例について考える。この場合、比較的に早く厚い絶縁体層を素子形成面2a上に形成できるが、基板2が収容されるチャンバの内面にも絶縁膜が付着し成長する。チャンバの内面で絶縁膜が成長すると、当該絶縁膜の一部がパーティクルとなって基板2、第1配線膜4、第2配線膜5等に付着する結果、歩留り低下等の不具合を招く恐れがある。このような問題を回避するには、素子形成面2a上に薄い絶縁体層を形成した後、チャンバの内壁面を掃除するという2つの工程を絶縁体層が所望の厚さになるまで繰り返し行う必要があり、手間と時間がかかる。したがって、このような場合も製造効率がよいとは言えない。
そこで、本実施形態では、複数の凹部74間の幅、つまり中間領域75の幅X3(本実施形態では1μm程度)を、熱酸化により形成される絶縁膜の厚さ(本実施形態では2μm程度)よりも小さく形成している。したがって、熱酸化法を実行することにより、中間領域75の全体が絶縁体となるので、ベース基板31の厚さ方向に比較的に厚い絶縁体層76(本実施形態では15μm)を含む埋め込み絶縁膜71を容易に形成できる。つまり、凹部74を利用することにより、比較的に厚い埋め込み絶縁膜71を24時間程度の熱酸化工程によって形成できる。これにより、本来7日以上かかる熱酸化工程を7分の1程度に短縮できる。さらに、凹部74を形成した後、熱酸化工程を行うという一連の工程で、埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)を形成できる。
このように、本実施形態では、CVD法によらずに熱酸化法により厚い絶縁体層76を形成できるので、チャンバの内壁面に絶縁膜が成長するのを回避できる。よって、本実施形態によれば、パーティクルに起因する歩留り低下を回避しつつ、チップヒューズ1の製造効率を効果的に高めることができる。
また、本実施形態によれば、基板2の一部の領域(本実施形態では略中央部)に埋め込み絶縁膜形成領域72が設定されている。この場合、ステップS2(図17参照)において、各チップ領域32(図9参照)の一部の領域に埋め込み絶縁膜71が形成されるので、ベース基板31の全域に埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)が形成されない。これにより、埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)で生じる熱応力を低減できるので、ベース基板31の反りを低減できる。その結果、チップヒューズ1を良好に形成できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、1つの可溶体7が基板2上に形成される例について説明したが、複数の可溶体7が基板2上に形成されてもよい。また、前述の実施形態では、1つの埋め込み絶縁膜71(埋め込み絶縁膜形成領域72)が基板2に形成された例について説明したが、複数の埋め込み絶縁膜71(埋め込み絶縁膜形成領域72)が形成されていてもよい。
また、前述の実施形態では、第1配線膜4および第2配線膜5が、平面視において埋め込み絶縁膜71(埋め込み絶縁膜形成領域72)に少なくとも一部か重なるように形成された例について説明した。しかし、第1配線膜4および第2配線膜5は、基板2上における埋め込み絶縁膜71(埋め込み絶縁膜形成領域72)外の領域に形成されていてもよい。この場合、図25に示す構成を採用してもよい。図25は、第1変形例に係るチップヒューズ91を示す平面図である。図25は、前述の図6に対応する平面図である。図25において、図6に示された各部と対応する部分には同一の参照符号を付して、説明を省略する。
図25に示すように、埋め込み絶縁膜71(埋め込み絶縁膜形成領域72)は、平面視において、基板2の素子形成面2aの中央部に形成されている。より具体的には、埋め込み絶縁膜71(埋め込み絶縁膜形成領域72)は、平面視において、第1配線膜4の第1接続部9および第2配線膜5の第2接続部11の間の領域に形成されている。第1配線膜4および第2配線膜5は、基板2(第2表面絶縁膜80)上における埋め込み絶縁膜71外の領域に形成されている。つまり、この場合、第1配線膜4および第2配線膜5は、第1表面絶縁膜73および第2表面絶縁膜80を挟んで、基板2(薄い絶縁膜79)と対向している(図4も併せて参照)。
可溶体7は、平面視において、埋め込み絶縁膜71に少なくとも一部か重なるように基板2(第2表面絶縁膜80)上に形成されている。このような構成によっても、前述の実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、可溶体7での蓄熱性の観点からすると、前述の実施形態の構成の方が好ましいといえる。むろん、平面視において、可溶体7に整合する形状の埋め込み絶縁膜71が形成されてもよい。
また、前述の実施形態では、埋め込み絶縁膜71が基板2の素子形成面2aの略中央部に形成された例について説明したが、埋め込み絶縁膜71は、基板2の全域に形成されていてもよい。なお、この構成の場合、比較的に大きな平面面積を有する埋め込み絶縁膜71が形成されるので、それに伴って製造時における埋め込み絶縁膜71で生じる熱応力が増加する。そのため、前述の実施形態の構成の方が好ましいといえる。
また、前述の実施形態では、複数の凹部74が行列状に形成された例について説明した。しかし、複数の凹部74は、行列状に形成されていなくてもよい。たとえば、複数の凹部74は、互いに直交する行方向および列方向において1列おきに行方向の位置をずらして千鳥状に配列されていてもよい。また、平面視において、第1配線膜4(第1外部電極18)および第2配線膜5(第2外部電極19)の対向方向に延びるストライプ状の凹部74が中間領域75を挟んで複数形成されていてもよい。また、平面視において、第1配線膜4(第1外部電極18)および第2配線膜5(第2外部電極19)の対向方向に交わる方向に延びるストライプ状の凹部74が中間領域75を挟んで複数形成されていてもよい。さらに、凹部74は、第1配線膜4(第1外部電極18)および第2配線膜5(第2外部電極19)の対向方向および当該対向方向に交わる方向の2方向に延びる格子状に形成されていてもよい。
また、前述の実施形態では、平面視略四角形状の凹部74が複数形成された例について説明したが、平面視多角形状、平面視略円形状、平面視略楕円形状等の凹部74が複数形成されていてもよい。また、凹部74は、基板2の素子形成面2aから裏面2b側に向かって開口幅が徐々に狭まる断面視テーパ状に形成されていてもよい。
また、前述の実施形態において、複数の凹部74のうちのいずれかは、図26に示すような構成を有していてもよい。図26は、図4に示す凹部74の一形態を示す拡大断面図である。図26は、前述の図5に対応する平面図である。図26において、図5に示された各部と対応する部分には同一の参照符号を付して、説明を省略する。
図26に示すように、複数の凹部74のうちのいずれか(図26では、破線で示した凹部94)は、第1凹部分74aが埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)によりその全体が閉鎖されていてもよい。凹部94の第2凹部分74bに第2表面絶縁膜80の一部が入り込むことにより、当該第2凹部分74bにおいて、第2表面絶縁膜80が埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)に接していてもよい。この場合、凹部94において、埋め込み絶縁膜71同士が接することにより形成された境界部(結晶界面)94Aと、第2表面絶縁膜80と埋め込み絶縁膜71とが接することにより形成された境界部(結晶界面)94Bとが形成される。これら境界部94A,94Bに間隙(空隙)が介在していてもよい。
また、図26に示すように、複数の凹部74のうちのいずれか(図26では、破線で示した凹部95)は、第1凹部分74aが埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)によりその一部が閉鎖されていてもよい。この場合、図26に示すように、凹部95において、埋め込み絶縁膜71(厚い絶縁体層76)と第2凹部分74bとの間に空洞96が形成されていてもよい。第1凹部分74aの内方部では、断面視において、埋め込み絶縁膜71同士が接することにより形成された境界部(結晶界面)95Aが形成される。この空洞96に第2表面絶縁膜80の一部が入り込んでいてもよい。
さらに、図26に示すように、複数の凹部74のうちのいずれか(図26では、凹部97)の第2凹部分74bに、第2表面絶縁膜80の一部が入り込んでいてもよい。第2表面絶縁膜80は、さらに第1凹部分74aに入り込んでいてもよい。
また、前述の実施形態では、基板2における複数の第1凹部分74aによって挟まれた壁の全体が絶縁体とされ、厚い絶縁体層76が形成された例について説明した。しかし、図27に示すように、基板2における複数の第1凹部分74aによって挟まれた壁(中間領域75)の一部および底部に沿う部分のみに埋め込み絶縁膜71が形成されてもよい。この場合、複数の凹部74は、埋め込み絶縁膜71および基板2の一部を挟んで互いに隣り合っている。このような構成によっても、埋め込み絶縁膜71を形成できる。また、凹部74の空洞74cには、比較的に熱伝導率の低い空気が入り込む。したがって、このような構成によっても、可溶体7での蓄熱性を向上できる。
また、前述の実施形態では、境界領域33(図9参照)を被覆するようにマスク84がパターニングされ(ステップS23)、溝38を形成する工程(ステップS11)において、当該マスク84が除去される例について説明した(図15および図19も併せて参照)。しかし、マスク84は、チップ領域32(図9参照)の一部を被覆することにより、第1表面絶縁膜73の一部として形成されてもよい。つまり、この場合、第1表面絶縁膜73は、マスク84としてのシリコン窒化膜をその一部に含んでいてもよい。
また、前述の実施形態の構成に、図28および図29に示す構成を適用してもよい。
図28は、第2変形例に係るチップヒューズ98を示す斜視図である。図29は、図28に示すチップヒューズ98の平面図である。図28は、前述の図1に対応する平面図である。図29は、前述の図3に対応する平面図である。図28および図29において、図1および図3等に示された各部と対応する部分には同一の参照符号を付して、説明を省略する。
図28および図29に示すように、樹脂膜15は、第1配線膜4(第1外部電極18)および第2配線膜5(第2外部電極19)の対向方向中間部に、可溶体用開口20を有している。可溶体用開口20は、少なくとも可溶体7の上方に形成されている。より具体的には、可溶体用開口20は、第1パッシベーション膜14における少なくとも可溶体7上の部分を露出させるように形成されている。可溶体用開口20は、平面視略長方形状に形成されており、可溶体7の平面面積よりも大きい平面面積を有している。可溶体用開口20は、平面視において、可溶体7の周縁を取り囲んでいる。可溶体用開口20の短手方向の幅W5は、たとえば0.06mm〜0.4mmである。可溶体用開口20の長手方向の幅W6は、たとえば0.14mm〜0.7mmである。
この構成において、可溶体用開口20は、第1配線膜4の少なくとも一部および第2配線膜5の少なくとも一部の上方に形成されている。つまり、可溶体用開口20は、第1パッシベーション膜14における第1配線膜4の少なくとも一部および第2配線膜5の少なくとも一部を露出させている。より具体的には、可溶体用開口20は、第1パッシベーション膜14における第1接続部9の他端部9b上の一部および第2接続部11の他端部11b上の一部を露出させている。なお、この例では、平面視略長方形状の可溶体用開口20が形成された例を示しているが、可溶体用開口20は、平面視円形状、平面視多角形状等であってもよい。
図29に示すように、配線膜45はさらに、チップヒューズ98に関する種々の情報を表示する標印膜13を含む。標印膜13は、第1配線膜4および第2配線膜5の間において、第1配線膜4、第2配線膜5および可溶体7から間隔を空けて形成されている。標印膜13は、標印膜13の少なくとも一部(この例では全部)が、第1配線膜4および第2配線膜5の間に位置するように配置されている。より具体的には、標印膜13は、少なくとも一部(この例では全部)が、可溶体7、第1配線膜4および第2配線膜5により区画される領域内に位置するように配置されている。さらに具体的には、標印膜13は、可溶体7、第1接続部9および第2接続部11により区画される領域内に配置されている。この構成において、標印膜13は、第1配線膜4および第2配線膜5の対向方向に直交する方向に可溶体7と対向している。つまり、標印膜13は、前記直交する方向に可溶体7と並んで配置されている。
この例では、標印膜13が「4.0」の文字に形成されることによって、可溶体7の定格電流、すなわちチップヒューズ98の定格電流が示されている。つまり、標印膜13は、第1配線膜4および第2配線膜5間に4.0A以上の電流が流れると、可溶体7がジュール熱により溶断することを表している。標印膜13は、定格電流の他、たとえば「F」の文字に形成されることにより、当該チップヒューズ98が可溶体7(ヒューズ)を含むことを表示してもよい。
このような構成によれば、第1配線膜4および第2配線膜5に定格以上の電流(この例では、4.0A以上の電流)が流れると、第1配線膜4および第2配線膜5の間に配置された可溶体7がジュール熱によって溶断し、第1配線膜4および第2配線膜5間の電流経路が開放(遮断)される。この例によれば、樹脂膜15に可溶体7の平面面積よりも大きい平面面積の可溶体用開口20が形成されているので、可溶体7が溶断した部分に樹脂膜15が入り込んで、第1配線膜4および第2配線膜5の間に電流経路が再度形成されるのを効果的に抑制できる。その結果、遮断性能を効果的に向上できるチップヒューズ98を提供できる。
ここで、樹脂膜15の表面上に標印を形成するための領域を設定する場合について考える。この場合、たとえば標印を形成する部分を平坦に形成しなければならない等、樹脂膜15の構成の自由度が制限される。この例によれば、基板2と第1パッシベーション膜14との間に標印膜13を形成しているので、標印膜13に起因する樹脂膜15の構成の制限をなくすことができる。これにより、樹脂膜15に可溶体用開口20を良好に形成できる。
しかも、この例によれば、配線膜45を利用して標印膜13を形成できるので、標印膜13を形成する装置と、配線膜45を形成する装置とを共通化できる。これにより、標印形成専用の装置、たとえばレーザ印刷の標印形成装置やオフセット印刷の標印形成装置等が不要となる。その結果、標印形成専用の装置のための設備投資が不要になるので、チップヒューズ98の製造コストを効果的に低減できる。とりわけ、レーザ印刷ではレーザ加工に伴う樹脂膜15のダメージや発塵等によるチップヒューズの歩留り低下が懸念されるが、この例よれば、これらの問題を回避できるので、チップヒューズ98の信頼性を向上できる。
また、この例によれば、基板2と第1パッシベーション膜14との間に標印膜13を形成できる。これにより、樹脂膜15の構成の制限受けずに標印膜13を良好に形成できる。また、第1パッシベーション膜14によって標印膜13を保護できるので、標印膜13の一部が剥がれたり、擦れたりすることによって発生する標印膜13のダメージを効果的に抑制できる。その結果、第1パッシベーション膜14を介して標印膜13を良好に確認できる。
また、この例によれば、第1配線膜4および第2配線膜5に対して比較的幅狭の可溶体7が形成されるので、第1配線膜4および第2配線膜5の間に可溶体7が配置されない領域、より具体的には、可溶体7、第1配線膜4および第2配線膜5により区画される領域が形成される。この可溶体7が配置されない領域に標印膜13を配置することにより基板2上のスペースを有効活用できるので、チップヒューズ98の大型化を効果的に抑制または防止できる。
図28および図29では、1つの情報を有する1つの標印膜13が基板2上に設定される例について説明したが、互いに異なる情報を有する複数の標印膜13が基板2上に配置されてもよい。また、図28および図29では、配線膜45が標印膜13を含む例について説明したが、標印膜13は、配線膜45とは別体、つまり配線膜45とは異なる材料で第2表面絶縁膜80(基板2)上に形成された金属膜または絶縁膜であってもよい。さらに、標印膜13が配線膜45とは別体の場合、レーザ印刷により形成された標印またはオフセット印刷により形成された標印を第2表面絶縁膜80上に形成してもよい。この構成によれば、透明の第1パッシベーション膜14により標印を保護でき、かつ、標印を良好に確認できる。
むろん、チップヒューズ98において、樹脂膜15は、少なくとも標印膜13の上方に標印膜用開口を有していてもよい。つまり、樹脂膜15は、第1パッシベーション膜14における少なくとも標印膜13が形成された領域上の部分を露出させる標印膜用開口を有していてもよい。このような標印膜用開口は、可溶体用開口20と一体的に連なるように形成されていてもよい。
前述のチップヒューズ1,91,98は、たとえば、電源回路用、高周波回路用、デジタル回路用等の素子として、電子機器等に組み込むことができる。この場合、電子機器は、チップヒューズ1,91,98が実装された回路アセンブリを収容した筐体を含む。
前述の実施形態において、基板2は、シリコン基板であってもよい。セラミック基板は比較的硬い材質のため、加工(とりわけ凹部形成加工やダイシング加工等)が非常に困難であるが、シリコン基板であれば、これらの加工を比較的容易に行い得る。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。たとえば、図28および図29に示す構成から以下の特徴を有するチップヒューズが抽出されてもよい。
項1.基板と、前記基板に選択的に埋め込まれた埋め込み絶縁膜と、前記基板上に配置され、前記埋め込み絶縁膜上に所定の熱量で溶断する可溶体を有する配線膜と、前記配線膜に電気的に接続され、前記可溶体を外部接続するための外部電極と、前記配線膜を被覆するように前記基板上に形成され、少なくとも前記可溶体の上方に開口を有する樹脂膜とを含む、チップヒューズ。
項2.前記配線膜は、前記可溶体から間隔を空けて配置された標印膜をさらに含む、項1に記載のチップヒューズ。
1 チップヒューズ
2 基板
2a 素子形成面(主面)
4 第1配線膜
5 第2配線膜
7 可溶体
18 第1外部電極
19 第2外部電極
31 ベース基板
31a ベース基板の表面
45 配線膜
71 埋め込み絶縁膜
73 第1表面絶縁膜(表面絶縁膜)
74 凹部
74c 空洞
76 絶縁体層
85 USG膜(表面絶縁膜)
91 チップヒューズ
98 チップヒューズ

Claims (18)

  1. 基板と、
    前記基板に選択的に埋め込まれた埋め込み絶縁膜と、
    前記基板上に配置され、前記埋め込み絶縁膜上に所定の熱量で溶断する可溶体を有する配線膜と、
    前記配線膜に電気的に接続され、前記可溶体を外部接続するための外部電極とを含む、チップヒューズ。
  2. 前記基板は、複数の凹部および隣り合う凹部間の中間領域を含み、
    前記埋め込み絶縁膜は、少なくとも前記凹部の内面を覆うように形成されている、請求項1に記載のチップヒューズ。
  3. 前記中間領域は、その全体が絶縁体層として形成されており、
    前記埋め込み絶縁膜は、前記絶縁体層を含む、請求項2に記載のチップヒューズ。
  4. 前記凹部は、その内部に空洞を有している、請求項2または3に記載のチップヒューズ。
  5. 前記埋め込み絶縁膜と前記配線膜との間に介在する表面絶縁膜をさらに含み、
    前記複数の凹部は、前記表面絶縁膜を貫通して形成されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載のチップヒューズ。
  6. 前記凹部は、7μm以上20μm以下の深さで形成されている、請求項2〜5のいずれか一項に記載のチップヒューズ。
  7. 前記埋め込み絶縁膜は、前記基板の厚さ方向に関して、10μm以上23μm以下の厚さを有している、請求項1〜6のいずれか一項に記載のチップヒューズ。
  8. 前記埋め込み絶縁膜は、前記基板の表面の法線方向から見た平面視において、前記基板の一部の領域に埋め込まれており、
    前記可溶体は、前記平面視において、前記埋め込み絶縁膜に少なくとも一部か重なるように前記基板上に形成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のチップヒューズ。
  9. 前記可溶体は、前記平面視において、前記埋め込み絶縁膜に全体が重なるように前記基板上に形成されている、請求項8に記載のチップヒューズ。
  10. 前記配線膜は、互いに対向するように間隔を空けて配置された第1配線膜および第2配線膜を含み、
    前記第1配線膜または前記第2配線膜は、前記基板の表面の法線方向から見た平面視において、前記埋め込み絶縁膜に少なくとも一部か重なるように前記基板上に形成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のチップヒューズ。
  11. 前記配線膜は、互いに対向するように間隔を空けて配置された第1配線膜および第2配線膜を含み、
    前記第1配線膜および前記第2配線膜は、前記基板上における前記埋め込み絶縁膜外の領域に形成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のチップヒューズ。
  12. 前記埋め込み絶縁膜は、前記基板の表面の法線方向から見た平面視において、前記基板の中央部に埋め込まれている、請求項1〜11のいずれか一項に記載のチップヒューズ。
  13. 前記埋め込み絶縁膜は、前記基板の全域に埋め込まれている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のチップヒューズ。
  14. 基板に複数の凹部を形成する工程と、
    各前記凹部の内面を被覆する絶縁膜を形成することにより、前記基板に埋め込まれた埋め込み絶縁膜を形成する工程と、
    所定の熱量で溶断する可溶体を前記埋め込み絶縁膜上に有する配線膜を前記基板上に形成する工程とを含む、チップヒューズの製造方法。
  15. 前記埋め込み絶縁膜を形成する工程は、前記基板における隣り合う凹部間の中間領域の全体が絶縁体とされた絶縁体層を形成する工程を含む、請求項14に記載のチップヒューズの製造方法。
  16. 前記基板の表面の法線方向から見た平面視において、前記基板の一部の領域に前記埋め込み絶縁膜が形成され、
    前記平面視において、前記埋め込み絶縁膜に少なくとも一部か重なるように前記基板上に前記可溶体が形成される、請求項14または15に記載のチップヒューズの製造方法。
  17. 前記可溶体は、前記平面視において、前記埋め込み絶縁膜に全体が重なるように前記基板上に形成される、請求項16に記載のチップヒューズの製造方法。
  18. 前記凹部を形成する工程に先立って、前記基板の表面上に表面絶縁膜を形成する工程をさらに含み、
    前記凹部は、前記表面絶縁膜を貫通して前記基板に形成される、請求項14〜17のいずれか一項に記載のチップヒューズの製造方法。
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