JP2016202002A - 飲食物の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲食物の製造装置における熱交換器の洩れを検出する。【解決手段】この製造装置は、流動性を有する飲食物を加熱処理した後に冷却処理し、加熱された飲食物を冷却媒体により冷却する冷却エレメント34が設けられた冷却用熱交換器14を有する。冷却エレメント34を流れる冷却媒体の電気伝導率を検出する冷却媒体用の伝導率検出器C2は、冷却媒体よりも電気伝導率の高い液体を冷却用熱交換器14に流した状態のもとで、冷却媒体の電気伝導率を検出する。電気伝導率の検出信号に基づいて、冷却エレメントの洩れを検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、流動性を有する飲食物の製造装置を構成する熱交換器の熱交換エレメントの洩れを検出するようにした飲食物の製造装置に関する。
フルーツジュース、スープ、味噌等の流動性の飲食物を製造する工程は、飲食物を加熱殺菌処理する加熱工程と、加熱殺菌された飲食物を常温や冷蔵温度に冷却処理する冷却工程とを有している。特許文献1は、調理ソースの製造装置を開示している。この製造装置は、調理ソースの原料を混合して調製された調理ソースを加熱殺菌する殺菌機と、加熱された調理ソースを冷却する冷却機とを有し、調理ソースは配管により連続的に殺菌機と冷却機に搬送される。配管内の調理ソースの圧力を高めるために、背圧タンクが配管に接続されている。この製造装置における殺菌機および冷却機は、プレート式やチューブ式の熱交換器が使用されている。特許文献2は、固形物を含む流体食品の連続式熱殺菌装置を開示している。この熱殺菌装置は、殺菌装置により殺菌加熱された流体食品を充填装置に供給するために、容積式ロータリポンプと、ロータリポンプにより駆動される油圧ポンプとを有している。油圧ポンプから吐出される作動油を絞り弁により絞ることにより、流体食品の圧力を高めるようにしている。
特許文献3は、流動性飲食物を通電してジュール熱により飲食物を加熱する加熱装置を開示しており、加熱処理された飲食物は冷却パイプを有する冷却装置により冷却される。加熱装置に供給される飲食物は熱交換式の予熱装置により予熱され、加熱装置により加熱された飲食物を加熱温度に保持するために、保温機としての加熱温度保持器が加熱装置と冷却装置の間に設けられている。
特開平11−155535号公報 特開平5−308937号公報 特開2006−320402号公報
このように、飲食物を搬送しながら加熱器により殺菌処理つまり加熱処理するようにした飲食物の製造装置においては、飲食物を搬送する配管に背圧を加えて飲食物の圧力を高めるようにしている。加熱器としての熱交換器は、飲食物を案内する製品流路と、これを加熱する加熱媒体としての熱水を案内する媒体流路とを有する伝熱部材、つまり加熱エレメントを有している。したがって、飲食物の圧力を高めるために、製品流路の圧力を媒体流路の圧力よりも高くすると、万一、加熱エレメントにピンホール等の損傷が発生していても、飲食物の中に加熱媒体が混入することはない。このため、定期的に熱交換器を点検すれば、製造装置を運転させることができる。
これに対し、流動性の飲食物によっては、飲食物の圧力を高めるために、配管に圧力損失要素として絞り弁やオリフィスを設けると、品質が劣化してしまうものがある。例えば、フルーツプレパレーションつまりフルーツの果肉を含有するフルーツ加工食品のように、固形成分を含有する流動性の飲食物を搬送しながら加熱器により加熱処理する場合には、絞り弁やオリフィスの部分を固形成分が通過できない。また、液全卵を加熱処理する場合には、液全卵が絞り弁やオリフィスを通過すると、卵白が破壊されて液全卵の粘度が低下して品質が劣化することが判明している。
このため、飲食物の圧力を高めないで熱交換器により飲食物を加熱処理する場合には、製品流路と媒体流路とを仕切っている加熱エレメントに製品流路と媒体流路とを連通させるようなピンホール等の損傷が発生すると、加熱媒体が洩れて製品流路内に混入することが想定される。一方、加熱された飲食物を冷却処理するために、熱交換式の冷却器を備えた飲食物の製造装置においては、飲食物を案内する製品流路と、これを冷却する冷却媒体としての冷却水を案内する媒体流路とを有する伝熱部材、つまり冷却エレメントを有している。このため、製品流路と媒体流路とを仕切っている冷却エレメントに製品流路と媒体流路とを連通させるようなピンホール等の損傷が発生すると、冷却媒体が洩れて飲食物に混入することが想定される。
したがって、冷却エレメントを有する冷却器と、加熱エレメントを有する加熱器の少なくとも一方を有する飲食物の製造装置においては、冷却エレメントや加熱エレメントからなる熱交換エレメントの損傷を確実に検出する必要がある。
本発明の目的は、飲食物の製造装置における熱交換器の洩れを検出することにある。
本発明の飲食物の製造装置は、流動性を有する飲食物を加熱処理した後に冷却処理する飲食物の製造装置であって、飲食物を加熱処理する加熱器と、加熱された飲食物を冷却媒体により冷却する冷却エレメントが設けられた冷却用熱交換器と、前記冷却エレメントを流れる冷却媒体の電気伝導率を検出する冷却媒体用の伝導率検出器と、冷却媒体よりも電気伝導率の高い液体を前記冷却用熱交換器に流した状態のもとで、前記伝導率検出器からの電気伝導率の検出信号に基づいて、前記冷却エレメントの洩れを検出する冷却媒体漏洩検出部と、を有する。
本発明の飲食物の製造装置は、流動性を有する飲食物を加熱処理する飲食物の製造装置であって、加熱される飲食物を案内する製品流路、および前記製品流路を流れる飲食物を加熱するための加熱媒体を案内する加熱媒体流路が設けられた加熱エレメントを有する加熱用熱交換器と、前記加熱エレメントを流れる加熱媒体の電気伝導率を検出する加熱媒体用の伝導率検出器と、加熱媒体よりも電気伝導率の高い液体を前記加熱用熱交換器に流した状態のもとで、前記伝導率検出器からの電気伝導率の検出信号に基づいて、前記加熱エレメントの洩れを検出する加熱媒体漏洩検出部と、を有する。
本発明によれば、加熱用熱交換器と冷却用熱交換器の少なくともいずれか一方を備えた飲食物の製造装置において、伝導率検出器からの検出信号に基づいて、冷却エレメントや加熱エレメントの洩れを検出することができる。したがって、冷却媒体や加熱媒体の圧力よりも低い圧力で飲食物を搬送しながら加熱する場合であっても、冷却エレメントや加熱エレメントからなる熱交換エレメントの損傷を確実に検出することができる。洩れを検出する際に、洗浄液を流すようにすると、製造装置を洗浄しながら、洩れ検出を行うことができる。また、電気伝導率が高い飲食物を製造する際には、飲食物を製造しながら、洩れを検出することができる。
一実施の形態である飲食物の製造装置を示すシステム構成図である。 図1に示した飲食物の製造装置の制御回路を示すブロック図である。 他の実施の形態である飲食物の製造装置を示すシステム構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示されるように、飲食物の製造装置は、フルーツジュース、スープ、味噌等の流動性を有する飲食物を加熱処理した後に、冷却処理して飲食物を製造するために使用され、フルーツプレパレーション、液全卵等を飲食物としてこれらの製造を行うことができる。
この製造装置は、飲食物が投入されるタンク10を有し、タンク10には供給配管11により飲食物が投入される。タンク10内の飲食物は加熱器としての加熱用熱交換器12により殺菌加熱処理され、加熱処理された飲食物は加熱温度保持器13により所定時間だけ加熱温度に保持される。加熱温度に保持された飲食物は冷却用熱交換器14により冷却される。タンク10は配管15により加熱用熱交換器12に接続され、加熱用熱交換器12は配管16により加熱温度保持器13に接続され、加熱温度保持器13は配管17により冷却用熱交換器14に接続される。冷却用熱交換器14により冷却された飲食物は配管18により、充填工程等の次工程に搬送される。タンク10内の飲食物を充填工程等に搬送するために、配管15にはポンプ19が設けられている。
加熱用熱交換器12は、二重管式熱交換器、プレート式熱交換器、多重円管式熱交換器等により形成されており、飲食物を案内する製品流路と、飲食物を加熱するための加熱媒体を案内する加熱媒体流路とが壁部材を介して設けられた伝熱部材つまり加熱エレメント21を有している。図1においては、製品流路と加熱媒体流路を有する加熱エレメント21が概略的に示されている。加熱エレメント21の製品流路の製品入口22aは配管15に接続され、製品流路の製品出口22bは配管16に接続される。
加熱エレメント21の加熱媒体流路の媒体入口23aと、媒体出口23bの間には循環配管24が接続され、循環配管24にはポンプ25が設けられている。このポンプ25により加熱エレメント21の加熱媒体流路には加熱媒体としての熱水が循環配管24を介して循環供給される。循環配管24には熱交換器からなる熱水発生器26が設けられており、熱水発生器26は熱水が流れる熱水流路と、熱水を加熱するための加熱媒体としての蒸気が流れる蒸気流路とが壁部材を介して設けられた伝熱部材つまり熱水発生エレメント27を有している。熱水発生器26は、加熱用熱交換器12と同様に、二重管式熱交換器等により形成されている。蒸気流路の蒸気入口28aには蒸気供給配管29により蒸気供給源31に接続され、蒸気流路の蒸気出口28bには蒸気排出配管32が接続されている。したがって、蒸気供給源31から供給される蒸気により熱水発生エレメント27を流れる熱水は、所定の温度に加熱されて、加熱用熱交換器12の加熱エレメント21に供給される。熱水を加熱した蒸気は、蒸気排出配管32から蒸気供給源31に戻される。このように、加熱用熱交換器12は、蒸気により加熱される熱水により飲食物を加熱する間接加熱型の熱交換器である。
加熱温度保持器13は、配管16と配管17との間に設けられるホールド管33を有し、ホールド管33の周囲には断熱部材が設けられている。加熱用熱交換器12により加熱された飲食物はホールド管33を流れる時間だけ、加熱温度つまり殺菌温度に保持される。ただし、加熱された飲食物を直ちに冷却する場合には、この加熱温度保持器13が設けられていない製造装置が使用される。
冷却用熱交換器14は、加熱された飲食物を案内する製品流路と、製品流路を流れる飲食物を冷却するための冷却媒体を案内する冷却媒体流路とが設けられた伝熱部材つまり冷却エレメント34を有している。図1においては、製品流路と冷却媒体流路を有する冷却エレメント34が概略的に示されている。冷却エレメント34の製品流路の製品入口35aは配管17に接続され、製品流路の製品出口35bは配管18に接続される。
冷却媒体流路の媒体流入口36aには冷却媒体供給配管37が接続され、冷却水供給源38からの冷却媒体としての冷却水が冷却媒体流路に供給される。媒体流出口36bには冷却媒体流出配管39が接続され、冷却媒体流路を通過した冷却水は冷却水供給源38に戻される。冷却水供給源38は、冷却水を収容するタンクと、冷却水を吐出するポンプなどを有している。飲食物を殺菌加熱した後に冷却して飲食物を製造するときには、冷却水供給源38から供給される冷却水が、冷却エレメント34の冷却媒体流路に直接供給される。
冷却媒体供給配管37と冷却媒体流出配管39の間には、媒体流出口36bから流出した冷却媒体を媒体流入口36aに戻すための循環配管41が接続されている。循環配管41にはポンプ42が設けられ、このポンプ42により循環配管41を介して冷却エレメント34の冷却媒体流路には冷却媒体が循環供給される。冷却媒体供給配管37には循環配管41よりも上流側に位置させて開閉弁43が設けられ、冷却媒体流出配管39には循環配管41よりも下流側に位置させて開閉弁44が設けられている。循環配管41にはポンプ42よりも下流側に位置させて開閉弁45が設けられている。したがって、飲食物を製造するときには、開閉弁43,44が開放され、開閉弁45が閉じられる。これにより、冷却水供給源38から供給される冷却水は、冷却エレメント34の冷却媒体流路に直接供給される。このように、冷却用熱交換器14は、冷却水により飲食物を冷却する直接冷却型の熱交換器である。一方、冷却エレメント34の洩れを検出するときには、開閉弁45が開放され、開閉弁43,44が閉じられる。この状態のもとで、ポンプ42を駆動することにより、循環配管41を介して冷却エレメント34の冷却媒体流路には冷却媒体が循環供給される。
飲食物の製造を行う前、または所定量の飲食物の製造が行われた後に、加熱用熱交換器12の加熱エレメント21と冷却用熱交換器14の冷却エレメント34に洩れが発生しているか否かの漏洩検査を行う。この検査を行うときには、液体である試験液Lがタンク10内に供給される。試験液Lとしては、加熱媒体である熱水、および冷却媒体である冷却水よりも、電気伝導率が高い液体が使用される。飲食物の製造を行う前または後には、製造装置におけるタンク10から配管18までの飲食物が流れる流路内を洗浄する。図1において、飲食物が流れる経路が太線により示されている。
流路内の洗浄には水酸化ナトリウム溶液が洗浄液Lとして使用される。水酸化ナトリウム溶液は、熱水や冷却水として使用される上水よりも電気伝導率が高いので、洗浄液を試験液Lとして利用することにより、加熱用熱交換器12の加熱エレメント21と冷却用熱交換器14の冷却エレメント34に洩れが発生しているか否かを検査する。
このように、洗浄液を流路内に流して製造装置を洗浄しながら、洗浄液を試験液Lとして利用することにより、加熱エレメント21と冷却エレメント34の洩れを検査することができる。図1はタンク10内に洗浄液としての試験液Lが供給された状態を示す。タンク10内の試験液Lは、ポンプ19により加熱用熱交換器12,加熱温度保持器13および冷却用熱交換器14に供給される。配管18に流出した試験液Lをタンク10に戻すために、配管18とタンク10との間には、戻し用配管51が設けられている。
配管18には戻し用配管51よりも下流側に位置させて開閉弁52が設けられ、戻し用配管51の上流側部には開閉弁53が設けられている。飲食物を製造するときには、開閉弁53が閉じられ、開閉弁52が開放される。一方、製造装置の流路内を洗浄しつつ加熱エレメント21と冷却エレメント34の洩れを検査するときには、開閉弁52が閉じられ、開閉弁53が開放される。この状態のもとで、タンク10内の洗浄液つまり試験液Lは、ポンプ19により製造装置における飲食物の流路内を循環する。開閉弁53の全開時の開度は、開閉弁52の全開時の開度よりも小さく設定される。これにより、洩れの検査時には、飲食物の製造時よりも、ポンプ19から配管18までの間の流路内を流れる試験液Lの圧力は、加熱媒体と冷却媒体の圧力よりも高められる。
加熱用熱交換器12に設けられた循環配管24の流出側には、加熱エレメント21を流れる加熱媒体の電気伝導率つまり導電率を検出する加熱媒体用の伝導率検出器C1が設けられている。加熱エレメント21を流れて循環配管24内に流出した加熱媒体の電気伝導率を伝導率検出器C1により検出すると、試験液Lを製造装置に流す前と、所定時間試験液Lを流した後とにおける加熱媒体の電気伝導率の変化により、加熱エレメント21にピンホール等の損傷が発生しているか否かを検出することができる。つまり、加熱エレメント21の損傷に起因して、試験液Lが加熱エレメント21の製品流路から加熱媒体流路に漏洩すると、加熱媒体流路を流れる加熱媒体の電気伝導率が高くなるので、電気伝導率の変化により加熱エレメント21の損傷を検出することができる。
冷却用熱交換器14に設けられた循環配管41の流出側には、冷却エレメント34を流れる冷却媒体の電気伝導率つまり導電率を検出する冷却媒体用の伝導率検出器C2が設けられている。冷却エレメント34を流れて循環配管41内に流出した冷却媒体の電気伝導率を伝導率検出器C2により検出すると、試験液Lを製造装置に流す前と、所定時間試験液Lを流した後とにおける冷却媒体の電気伝導率の変化により、冷却エレメント34にピンホール等の損傷が発生しているか否かを検出することができる。つまり、冷却エレメント34の損傷に起因して、試験液Lが冷却エレメント34の製品流路から冷却媒体流路に漏洩すると、冷却媒体流路を流れる冷却媒体の電気伝導率が高くなるので、電気伝導率の変化により冷却エレメント34の損傷を検出することができる。
これにより、固形物を含むフルーツプレパレーションや液全卵のように、飲食物が流れる流路を絞ることができない飲食物を製造する場合でも、加熱用熱交換器12と冷却用熱交換器14の洩れを検出することができる。
さらに、加熱媒体や冷却媒体よりも電気伝導率が高い飲食物を加熱殺菌する場合には飲食物を殺菌しながら、加熱エレメント21や冷却エレメント34の漏洩を検出することができる。このように、飲食物を製造しながら、洩れ検出を行うときには、戻し用配管は閉じられる。
図1に示した製造装置においては、製品製造時には冷却水タンク等を備えた冷却水供給源38から供給された冷却媒体により飲食物を冷却し、漏洩検出時には循環配管41により冷却用熱交換器14に冷却媒体の循環流を流すようにしている。
図2は図1に示した飲食物の製造装置の制御回路を示すブロック図であり、コントローラ60には、操作パネル61の操作によって飲食物の製造処理と、熱交換器つまり加熱用熱交換器12および冷却用熱交換器14の洩れ検出処理の切換信号が入力される。コントローラ60には、伝導率検出器C1,C2からの電気伝導率の検出信号が送られる。コントローラ60からは、図1に示されたそれぞれのポンプ19,25,45に駆動信号が送られるとともに、それぞれの開閉弁43,44,45、52,53に駆動信号が送られる。さらに、コントローラ60からは表示部62に信号が送られる。表示部62は、製造装置が飲食物を製造しているか、熱交換器の漏洩を検出しているか等を点灯表示する。
コントローラは、検出信号に基づいて駆動信号を出力するマイクロプロセッサ、および演算式やデータを格納するメモリを有しており、伝導率検出器C1,C2からの検出信号に基づいて加熱エレメント21の洩れを検出する加熱媒体漏洩検出部と、冷却エレメント34の洩れを検出する冷却媒体漏洩検出部として機能する。
表示部62は、それぞれの伝導率検出器C1,C2からの検出データを表示するとともに、漏洩検出処理を行うことにより、加熱媒体の電気伝導率が高くなったときには、加熱用熱交換器12の異常を知らせるために警報ランプを作動させ、同様に冷却媒体の電気伝導率が高くなったときには、冷却用熱交換器14の異常を知らせるために警報ランプを作動させる。
図3は、他の実施の形態である飲食物の製造装置を示すシステム構成図である。図3においては、図1に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
図3に示されるように、冷却用熱交換器14の冷却媒体流路の媒体流入口36aと、媒体流出口36bの間には、二次側循環配管41aが設けられ、二次側循環配管41aにはポンプ42が設けられている。このポンプ42により二次側循環配管41aと冷却エレメント34の冷却媒体流路との間には、二次側冷却媒体が循環する。
二次側循環配管41aには、媒体冷却用熱交換器54が設けられている。この媒体冷却用熱交換器54は、二次側循環配管41a内を流れる二次側冷却媒体を案内する二次側媒体流路と、二次側媒体流路を流れる二次側冷却媒体を冷却するための一次側冷却媒体を案内する一次側冷却媒体流路とが設けられた伝熱部材つまり一次側冷却エレメント55を有している。図3においては、二次側媒体流路と一次側媒体流路を有する一次側冷却エレメント55が概略的に示されている。一次側媒体流路の媒体流入口56aには冷却媒体供給配管57により一次冷却水供給源38aに接続され、媒体流出口56bには冷却媒体流出配管58が接続されている。
したがって、冷却用熱交換器14に供給される二次側冷却媒体は、一次冷却水供給源38aから供給される一次側冷却媒体によって、媒体冷却用熱交換器54により冷却される。このように、図3に示した製造装置の冷却用熱交換器は、製品製造時と漏洩検出時の何れにおいても、二次側循環配管41aと冷却エレメント34との間を循環する二次側冷却媒体によって飲食物を冷却する。このように、冷却用熱交換器14は、一次冷却水により冷却される二次冷却水により飲食物を冷却する間接冷却型の熱交換器である。
試験液Lとして、上述のように、洗浄液を使用することができるが、試験液としては、冷却媒体や加熱媒体よりも電気伝導度が高い液体であれば、洗浄液に代えて、他の液体を使用することができる。
図1に示した製造装置を使用して漏出検査のシミュレーションを行った。循環配管24を循環する加熱媒体としての熱水量を55Lとし、循環配管41を循環する冷却媒体としての冷却水量を106Lとした。加熱媒体および冷却媒体としては上水を使用し、そのときの上水の初期の電気伝導率は、20mS/mである。洗浄液である水酸化ナトリウム2%溶液を試験液Lとして使用し、戻し用配管51により製造装置の製品流路内に試験液Lを循環させる。
熱水が循環する循環配管24内に試験液Lが0.55mL(1/100000)漏出したとすると、循環配管24内の熱水の電気伝導率は、20mS/mから20.1mS/mに上昇する。この上昇値であれば、通常の電気伝導率計により十分に検出可能である。加熱エレメント21に深さの浅い直径10μmのピンホールが存在した場合を想定し、製品流路の圧力を加熱媒体流路の圧力よりも100kPa高くして試験液Lである洗浄液を製品流路に循環させると、試験液Lが加熱媒体流路に漏出する量は、0.04mL/分となり、13分の洗浄運転で試験液の漏出を検出できることが判明した。
同様に、冷却水が循環する循環配管41内に試験液Lが1.06mL(1/100000)漏出したとすると、循環配管41内の冷却水の電気伝導率は、20mS/mから20.1mS/mに上昇し、この上昇値であれば、通常の電気伝導率計により十分に検出可能である。冷却エレメント34に深さの浅い直径10μmのピンホールが存在した場合を想定し、製品流路の圧力を冷却媒体流路の圧力よりも100kPa高くして試験液Lである洗浄液を製品流路に循環させると、試験液Lが冷却媒体流路に漏出する量は、0.04mL/分となり、25分の洗浄運転で試験液の漏出を検出できることが判明した。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図1〜図3に示した飲食物の製造装置は、加熱用熱交換器12により加熱器が形成されているが、加熱器を、熱交換器に代えて、特許文献3に記載されるようにジュール加熱装置としても良い。その場合には、冷却用熱交換器14の漏洩を検出するようにする。また、加熱用熱交換器を予熱用と本加熱用の2組の加熱用熱交換器を有する製造装置にも、本発明を適用することができる。その場合には、それぞれの加熱用熱交換器の漏洩を検出することができる。
10 タンク
12 加熱用熱交換器
13 加熱温度保持器
14 冷却用熱交換器
19 ポンプ
21 加熱エレメント
24 循環配管
25 ポンプ
26 熱水発生器
27 熱水発生エレメント
29 蒸気供給配管
31 蒸気供給源
33 ホールド管
34 冷却エレメント
37 冷却媒体供給配管
38 冷却水供給源
38a 一次冷却水供給源
41 循環配管
41a 二次側循環配管
42 ポンプ
51 戻し用配管
54 媒体冷却用熱交換器
55 一次側冷却エレメント
57 冷却媒体供給配管

Claims (7)

  1. 流動性を有する飲食物を加熱処理した後に冷却処理する飲食物の製造装置であって、
    飲食物を加熱処理する加熱器と、
    加熱された飲食物を冷却媒体により冷却する冷却エレメントが設けられた冷却用熱交換器と、
    前記冷却エレメントを流れる冷却媒体の電気伝導率を検出する冷却媒体用の伝導率検出器と、
    冷却媒体よりも電気伝導率の高い液体を前記冷却用熱交換器に流した状態のもとで、前記伝導率検出器からの電気伝導率の検出信号に基づいて、前記冷却エレメントの洩れを検出する冷却媒体漏洩検出部と、
    を有する飲食物の製造装置。
  2. 請求項1記載の飲食物の製造装置において、
    前記冷却用熱交換器は、
    加熱された飲食物を案内する製品流路、および前記製品流路を流れる飲食物を冷却するための冷却媒体を案内する冷却媒体流路が設けられた冷却エレメントと、
    前記冷却媒体流路の媒体流入口に冷却媒体を供給する冷却媒体供給配管と、
    前記冷却媒体流路の媒体流出口から流出した冷却媒体を流出する冷却媒体流出配管と、
    前記媒体流出口から流出した冷却媒体を前記媒体流入口に戻す循環配管と、を有し、
    前記循環配管を介して前記冷却用熱交換器に冷却媒体を循環させた状態のもとで、前記循環配管を介して前記冷却用熱交換器を循環する冷却媒体の電気伝導率に基づいて、前記冷却エレメントの洩れを検出する、飲食物の製造装置。
  3. 請求項1記載の飲食物の製造装置において、
    前記冷却用熱交換器は、加熱された飲食物を案内する製品流路、および前記製品流路を流れる飲食物を冷却するための二次側冷却媒体を案内する冷却媒体流路が設けられた冷却エレメントを有し、
    前記冷却媒体流路の媒体流入口と前記冷却媒体流路の媒体流出口との間に二次側循環配管を設け、
    前記二次側循環配管を流れる二次側冷却媒体を案内する二次側媒体流路、および二次側冷却媒体を冷却するための一次側冷却媒体を案内する一次側媒体流路が設けられた一次側冷却エレメントを備えた媒体冷却用熱交換器を前記冷却用熱交換器に接続し、
    前記二次側循環配管を介して前記冷却用熱交換器を循環する冷却媒体の電気伝導率に基づいて、前記冷却エレメントの洩れを検出する、飲食物の製造装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲食物の製造装置において、
    前記加熱器は、加熱される飲食物を案内する製品流路、および前記製品流路を流れる飲食物を加熱するための加熱媒体を案内する加熱媒体流路が設けられた加熱エレメントを有する加熱用熱交換器であり、
    前記加熱エレメントを流れる加熱媒体の電気伝導率を検出する加熱媒体用の伝導率検出器と、
    前記加熱媒体用の伝導率検出器からの電気伝導率の検出信号に基づいて、前記加熱エレメントの洩れを検出する加熱媒体漏洩検出部と、
    を有する飲食物の製造装置。
  5. 流動性を有する飲食物を加熱処理する飲食物の製造装置において、
    加熱される飲食物を案内する製品流路、および前記製品流路を流れる飲食物を加熱するための加熱媒体を案内する加熱媒体流路が設けられた加熱エレメントを有する加熱用熱交換器と、
    前記加熱エレメントを流れる加熱媒体の電気伝導率を検出する加熱媒体用の伝導率検出器と、
    加熱媒体よりも電気伝導率の高い液体を前記加熱用熱交換器に流した状態のもとで、前記伝導率検出器からの電気伝導率の検出信号に基づいて、前記加熱エレメントの洩れを検出する加熱媒体漏洩検出部と、
    を有する飲食物の製造装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の飲食物の製造装置において、液体として飲食物が流れる経路を洗浄する洗浄液を利用するようにした、飲食物の製造装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の飲食物の製造装置において、液体としての飲食物を製造しながら、洩れを検出するようにした、飲食物の製造装置。
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