JP2016203673A - 車体後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右両側のシートの一方をシート収納凹部に収納させた状態で車椅子を乗降させることができる車体後部構造を提供する。【解決手段】車体後部構造10は、車体11の後部12に形成される後開口部14と、リヤフロア31に設けられて下方へ膨出するシート収納凹部22と、シート収納凹部22に収納可能な3列目のシートユニット24と、格納状態と展開状態との間で回動可能に支持されたスロープ43とを備える。シートユニット24は、幅広シート33と幅狭シート34とに分割されることにより、幅広シート33が幅狭シート34より広幅に形成される。また、スロープ43は、車幅方向中央に対して幅広シート側にオフセットした位置に設けられる。【選択図】図9

Description

本発明は、車体の後開口部の車体前方側にシート収納凹部を備え、後開口部にスロープを備える車体後部構造に関する。
車体の後開口部から車椅子を乗降させる車椅子仕様には、車体後部構造の後開口部にスロープが備えられている。スロープを車外側に展開させることにより、スロープを利用して車椅子を車内に乗降させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、車椅子仕様の車体後部構造のなかには、スロープの車体前方にシート収納凹部が設けられ、シート収納凹部に左右のシートが折り畳まれた状態(ダイブダウン状態)で収納されるものがある。この車体後部構造においては、シート収納凹部に収納された左右のシートを跨いで車椅子が搭載される。
特開2006−137320号公報
しかし、特許文献1の車体後部構造は、車椅子を収納状態のシート上を跨いで搭載させる必要がある。よって、左右のシートの片側のみをシート収納凹部に収納させた状態においては、車椅子の乗降経路を確保し難く、車椅子を搭載させることが困難であった。
このため、車椅子の搭載時には左右両側のシートをシート収納凹部に必ず収納させる必要があり、そのことが、車椅子を車内に乗降させる際の利便性を高める妨げになっている。
本発明は、左右両側のシートの一方をシート収納凹部に収納させた状態で車椅子を乗降させることができる車体後部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の後部に形成される後開口部と、該後開口部の車体前方側のフロアに設けられて下方へ膨出するシート収納凹部と、該シート収納凹部の車体前方側に設けられ、前記シート収納凹部に収納可能なシートと、前記後開口部に沿って起立した格納状態と車室の外側に展開した展開状態との間で回動可能に前記車体に支持されたスロープと、を備えた車体後部構造であって、前記シートは、車幅方向中央よりも左右側にオフセットされた位置で幅広シートと幅狭シートとに分割されることにより、前記幅広シートが前記幅狭シートより広幅に形成され、前記スロープは、前記後開口部において、車幅方向中央に対して前記幅広シート側にオフセットした位置に設けられることを特徴とする。
請求項2は、前記スロープの前端部に回動可能に軸支され、前記シート収納凹部に収納された前記シートを上方から覆うタラップを備えることを特徴とする。
請求項3は、前記タラップは、前記幅広シートおよび前記幅狭シート間に沿って車体前後方向に延びる分割線を上方から覆うことを特徴とする。
請求項4は、前記タラップは、前記スロープとともに前記後開口部の下部に回動可能に軸支されることを特徴とする。
ここで、タラップの回動軸をスロープの回動軸に対してオフセットさせた場合、スロープを格納状態に移動する際に、スロープの移動軌跡を阻害しない位置にタラップの回動軸を設定する必要がある。このため、スロープを格納した状態において、スロープとタラップとの間に隙間が生じ、この隙間を埋めるための隙間埋める部材などを別体で用意する必要がある。
また、タラップおよびスロープ間に隙間が生じないようにするために、タラップをスロープに回動自在に支持することが考えられる。しかし、タラップをスロープに回動自在に支持した場合、スロープを格納した状態において、タラップの支持部がスロープから車室の空間側に入り込む虞がある。
このため、車室に搭載した車椅子にタラップの支持部が干渉してスロープを格納状態に配置できない。
そこで、請求項4において、タラップをスロープとともに後開口部の下部に回動可能に軸支させるようにした。
請求項5は、前記タラップは、一端が前記後開口部の下部に前記スロープとともに回動可能に軸支されるタラップ基板部と、該タラップ基板部の他端に回動可能に軸支されるタラップ延長部と、を備えることを特徴とする。
請求項6は、前記タラップを前記スロープに沿わせた状態で固定するタラップ固定手段を備えることを特徴とする。
請求項7は、前記スロープは、前記車体に回動可能に軸支され、車幅方向両側に第1スライドレールを有する第1スロープ板と、前記第1スライドレールの内側にスライド自在に嵌合されることにより前記第1スロープ板に対して伸縮する第2スロープ板と、を有し、前記タラップ固定手段は、前記第1スライドレールに設けられることを特徴とする。
請求項8は、前記車室に搭載された被搭載物を固定する固定具をさらに備え、前記固定具は、一端部に設けられ、前記車体に固定される車体固定部と、他端部に設けられ、前記被搭載物を固定する被搭載物固定部と、有し、前記タラップは、被搭載物固定部を貫通可能な貫通孔が設けられることを特徴とする。
ここで、タラップの車体前方に折り畳まれたシートが収納され、シートバックの背面にタラップが展開されることが考えられる。この場合、シートバックの背面や展開されたタラップに車椅子が搭載され、搭載された車椅子を固定具で安定させた状態に固定させる必要がある。このため、固定具を車体(すなわち、剛性の高い部位)に取り付けることが好ましい。
しかし、車体のうち車椅子の近傍部位は、展開されたタラップで覆われている。このため、車椅子の近傍部位に固定具を取り付けることが難しい。
そこで、請求項8において、固定具の車体固定部を車体に固定し、固定具の被搭載物固定部をタラップの貫通孔に貫通可能とした。さらに、貫通孔を貫通させた被搭載物固定部で被搭載物を固定するようにした。
請求項9は、前記タラップは、前記貫通孔から前記被搭載物固定部が抜け落ちることを防止する脱落防止具を備えることを特徴とする。
ここで、被搭載物固定部がタラップの貫通孔に貫通された状態において、タラップは、展開状態(すなわち、シートバックの背面に載せられた状態)、格納状態、および反転状態(すなわち、展開されたスロープの上面に載せられた状態)に状態変化する。このため、貫通孔と被搭載物固定部との間の距離が変化し、被搭載物固定部(すなわち、固定具)が貫通孔から抜け落ちることが考えられる。
しかし、被搭載物を車室に搭載した後に、固定具が貫通孔から抜け落ちていることに気付いた場合、被搭載物が邪魔になり、タラップを起立させる方向(すなわち、格納状態の方向)に移動させることが難しい。このため、車室に搭載した被搭載物を車外に降車させた後、タラップを起立させて被搭載物固定部を貫通孔に貫通させる必要があり、被搭載物を固定具で固定する操作に手間がかかる。
そこで、請求項9において、タラップに脱落防止具を備え、脱落防止具で被搭載物固定部が貫通孔から抜け落ちることを防止するようにした。
請求項1に係る発明では、シートを車幅方向中央よりも左右側にオフセットされた位置で分割して幅広シートを幅狭シートより広幅に形成した。さらに、幅広シート側にオフセットした位置にスロープを設けた。
よって、車椅子の乗降の際に経路となる乗降経路の幅寸法を幅広シートで確保することができる。これにより、幅狭シートを着座位置に保持した状態においても、車椅子を乗降させることができ、幅狭シートに介助者が着座することも可能になる。
請求項2に係る発明では、スロープの前端部にタラップを回動可能に軸支し、シート収納凹部に収納されたシートをタラップで上方から覆うようにした。これにより、シートを覆うタラップに車椅子を載せることができるので、シートが車椅子で汚れることを防止できる。
また、タラップを回動可能に設けることにより、シートをシート収納凹部に収納する際に、タラップを格納状態に起立させてシート収納凹部から離すことができる。これにより、シートの収納をタラップで邪魔することがなく、シート収納凹部にシートを良好に収納できる。
さらに、タラップを備えることにより、タラップで車椅子の乗降経路の幅寸法を大きく確保でき、車椅子の乗降性を高めることができる。
請求項3に係る発明では、幅広シートおよび幅狭シート間の分割線をタラップで上方から覆うようにした。これにより、幅広シートおよび幅狭シートの両方がシート収納凹部に収納された状態において、車椅子の車輪が幅広シートおよび幅狭シート間に挟まることを防止できる。
さらに、タラップで分割線を上方から覆うことにより、タラップで車椅子の乗降経路の幅寸法を大きく確保でき、車椅子の乗降性を高めることができる。
請求項4に係る発明では、タラップをスロープとともに後開口部の下部に回動可能に軸支させるようにした。よって、スロープを格納状態に移動する際に、スロープとともにタラップを移動させることができる。これにより、タラップに影響されることなく、スロープを格納状態まで円滑に移動できる。
また、タラップをスロープとともに軸支することで、タラップおよびスロープが同軸上に支持される。よって、スロープとの間に隙間が生じないようにタラップを沿わせた状態で、スロープとともにタラップを回動させることができる。
これにより、スロープを格納した状態において、タラップおよびスロープ間に隙間が生じないようにでき、スロープおよびタラップ間の隙間を埋める部材などを別体で用意する必要がない。
請求項5に係る発明では、タラップとしてタラップ基板部とタラップ延長部とを備えた。また、タラップ基板部の一端を後開口部の下部に回動可能に軸支し、タラップ基板部の他端にタラップ延長部を回動可能に軸支させた。よって、タラップをタラップ基板部とタラップ延長部とで折り曲げることができる。すなわち、タラップの展開状態と格納状態とにおいてタラップの折曲角度を変えることができる。
これにより、タラップの展開状態と格納状態との状況に適した形状にタラップを折り曲げることができ、使い勝手の向上を図ることができる。
具体的には、タラップの展開状態において、車体フロア(あるいは、ダイブダウン状態のシートバックの背面)とスロープの表面との間に角度差が生じる場合、この角度差に合わせてタラップ基板部とタラップ延長部とを折り曲げることができる。
よって、タラップの展開状態において、タラップ延長部の前端部が車体フロア(あるいは、ダイブダウン状態のシートバックの背面)から浮き上がることを抑制して段差の少ない車椅子搭載面を確保できる。これにより、車椅子の乗降の際に、車椅子の搭載性を良好に確保できる。
また、タラップの格納状態において、タラップ延長部をスロープの表面に沿わせるようにタラップを折り曲げることができる。よって、スロープの厚さ方向において、スロープとタラップ延長部との厚さ寸法を小さく抑えることができる。これにより、スロープおよびタラップを格納した状態において、タラップで車室の空間が狭められることを防止できる。
このように、タラップをタラップ基板部とタラップ延長部とで折曲可能に構成することにより、タラップの展開状態において車椅子の搭載性を良好に確保し、かつ、タラップの格納状態において車室の空間を良好に確保できるタラップ構造が得られる。
請求項6に係る発明では、スロープにタラップを沿わせた状態で、タラップをタラップ固定手段で固定するようにした。よって、スロープを格納した状態において、タラップが車室の空間側に倒れることを防止できる。これにより、例えば、タラップの車体前方にシートを収納可能な車両の場合、シートを収納する都度タラップをスロープ側に引き起こす必要がなく、シートの収納操作性を高めることができる。
ここで、車椅子を乗降する際に、タラップを展開させていないと、スロープとタラップに段差ができ、車椅子の乗降操作に手間がかかる。このため、車椅子の乗降の際に、スロープに沿わせてタラップが展開されているか否かを操作者に認識させる必要がある。
そこで、タラップ固定手段でスロープにタラップを沿わせた状態に固定するようにした。これにより、操作者が状況に応じてタラップを固定状態や、固定の解除状態に切り替える操作が必要であることを意識付けることができ、タラップを正規の状態で使用することができる。
請求項7に係る発明では、スロープの第1スライドレールにタラップ固定手段を設けた。よって、第1スライドレールにタラップ固定手段でタラップを保持した状態おいて、第1スライドレールに対して第2スロープ板を伸縮させることができる。
これにより、スロープの展開動作や格納動作をタラップ固定手段が妨げることがなく、スロープやタラップの利便性を高めることができる。
請求項8に係る発明では、固定具の車体固定部を車体に固定し、固定具の被搭載物固定部をタラップの貫通孔に貫通可能とした。さらに、貫通孔を貫通させた被搭載物固定部で被搭載物を固定するようにした。
このように、タラップの貫通孔に被搭載物固定部を貫通させることにより、タラップで覆われた車体(すなわち、車体のうち車椅子の近傍部位)に車体固定部を固定させた状態で、被搭載物固定部をタラップの上方に配置できる。
これにより、被搭載物固定部を被搭載物に連結させることにより、被搭載物を固定具で簡単に固定することができる。
請求項9に係る発明では、タラップに脱落防止具を備え、脱落防止具で被搭載物固定部が貫通孔から抜け落ちることを防止するようにした。よって、タラップを展開状態、格納状態および反転状態に状態変化させて貫通孔と被搭載物固定部との間の距離が変化した場合に、被搭載物固定部(すなわち、固定具)が貫通孔から抜け落ちることを脱落防止具で防止できる。
すなわち、被搭載物を車外に降車させてタラップを起立させる手間や、タラップを起立させた後、被搭載物固定部を貫通孔に貫通させる手間を省くことができる。これにより、車室に搭載した被搭載物を固定具で固定する操作を容易におこなうことができる。
本発明に係る車両のスロープ構造を備えた車体後部構造を示す背面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2シートユニットをシート収納凹部に収納した状態を示す断面図である。 図1のスロープを展開した状態を示す斜視図である。 図1のスロープを格納した状態を示す斜視図である。 (a)は図2の6部拡大図、(b)は(a)の6b−6b線断面図である。 図1の左アシスト手段の左支持ブラケットを示す斜視図である。 図1の左アシスト手段を示す分解斜視図である。 図1のスロープを展開した状態を示す平面図である。 図1のスロープ構造を後方からみた状態を示す分解斜視図である。 本発明に係る車体後部構造の車室に車椅子を搭載した状態を示す斜視図である。 本発明に係るスロープおよびタラップを示す斜視図である。 本発明に係る車体後部構造の車室に車椅子を搭載する例を説明する図である。 本発明に係る車体後部構造の幅狭シートを着座位置に配置した状態を示す斜視図である。 本発明に係るタラップ固定手段を示す斜視図である。 図8の左アシスト手段を示す側面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る車体後部構造10について説明する。
図1、図2に示すように、車体後部構造10は、車体11の後部12に開口される後開口部(開口部)14と、後開口部14の下部14bに設けられるスロープ構造20と、スロープ構造20の車体前方に設けられるシート収納凹部22と、シート収納凹部22の車体前方側に設けられる3列目のシートユニット(シート)24とを備えている。
すなわち、車体後部構造10を備える車両は、車室26の前部にドライバシート、パッセンジャシートを備え、車室26の中央に2列目のシートを備え、車室26の後部に3列目のシートユニット24を備える。
車体11の内部に車室26が形成され、車室26の後空間が後開口部14を経て車外27に連通される。後開口部14は、車体11の後部12に設けられ、上部14a、下部14b、左側部14cおよび右側部14dを有する。上部14a、下部14b、左側部14cおよび右側部14dで後開口部14が略矩形状に形成される。
後開口部14の上部14aにテールゲート29の上端部29aが上下方向に回動自在に支持される。
テールゲート29が下方の閉位置に配置されることにより、テールゲート29で後開口部14が閉じられる。一方、テールゲート29が上方の開位置に配置されることにより後開口部14が開けられる。後開口部14が開けられた状態において、車体11の後部12から乗員などが乗降する。
図3、図4に示すように、スロープ構造20の車体前方にシート収納凹部22が設けられる。シート収納凹部22は、リヤフロア(フロア)31のうち、後開口部14の車体前方側の部位に設けられ、下方へ膨出することにより車室26側が凹状に形成される。
シート収納凹部22の車体前方側に3列目のシートユニット24が設けられる(図2参照)。
3列目のシートユニット24は、2分割され、車幅方向左側に配置される幅広シート33と、車幅方向右側に配置される幅狭シート34とを備える。
幅広シート33は幅狭シート34より広幅に形成されている。すなわち、幅広シート33および幅狭シート34は、車幅方向中央の延長線35よりも右側にオフセットされた位置で分割されている。
3列目のシートユニット24を2分割することにより、幅広シート33および幅狭シート34は、それぞれ個別に折り畳むことが可能である。以下、幅広シート33および幅狭シート34の折畳みを「ダイブダウン」と称する。幅広シート33および幅狭シート34をダイブダウンすることにより、幅広シート33および幅狭シート34がシート収納凹部22にそれぞれ個別に収納される。
幅広シート33および幅狭シート34がシート収納凹部22に収納された状態において、幅広シート33および幅狭シート34間に沿って分割線(すなわち、隙間)36が車体前後方向に延出される。
図5、図6に示すように、後開口部14の下部14bにスロープ構造20が設けられる。スロープ構造20は、後開口部14の下部14bに設けられる左支持ブラケット41および右支持ブラケット42と、左右の支持ブラケット41,42に回動自在に支持されるスロープ43およびタラップ44と、タラップ44をスロープ43に固定するタラップ固定手段45(図15参照)と、スロープ43の操作を補助する左アシスト手段46および右アシスト手段47と、スロープ43を格納状態に保持する係止手段48と、車室26に搭載された車椅子(被搭載物)51を固定する固定具49(図11参照)とを備える。
図7、図8に示すように、左支持ブラケット41は、後開口部14の下部14bのうち左端部41eに複数のボルト52(図16参照)、ナット53で取り付けられるベース55と、ベース55の内側辺から立ち上げられるスロープ支持壁56と、ベース55の前辺から立ち上げられる前壁57とを有する。
スロープ支持壁56にスロープ43の左基部43bおよびタラップ44の左基部44bが支持ピン58で回動自在に支持されている。
前壁57に左アシスト手段46の車体側固定部94がボルトで取り付けられる。よって、車体側固定部94が左支持ブラケット41を介して後開口部14(すなわち、車体11の後部12)に固定される。
図1、図9に示すように、右支持ブラケット42は、左支持ブラケット41と略左右対称な部材であり、各構成部材に左支持ブラケット41と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
右支持ブラケット42は、後開口部14の下部14bのうち右端部14f寄りの部位14gに取り付けられる。右支持ブラケット42にスロープ43の右基部43cおよびタラップ44の右基部44cが支持ピン59で回動自在に支持されている。
よって、スロープ43の基部(前端部)43aおよびタラップ44の基部44aが、左支持ブラケット41、支持ピン58、右支持ブラケット42および支持ピン59を介して後開口部14の下部14bに回動自在に支持される。すなわち、スロープ43およびタラップ44が格納位置P1(図6参照)と、スロープ展開位置P2(図4も参照)との間で回動可能に後開口部14に支持されている。
格納位置P1は、スロープ43およびタラップ44が後開口部14に沿って起立した格納状態に配置される位置である。展開位置P2は、スロープ43が車室26外側に展開した展開状態に配置される位置である。
左支持ブラケット41が後開口部14の下部14bの左端部14eに取り付けられ、右支持ブラケット42が後開口部14の下部14bの右端部14f寄りの部位14gに取り付けられることにより、スロープ43およびタラップ44が後開口部14の左側部14c寄りに取り付けられる。
換言すれば、スロープ43およびタラップ44は、後開口部14において、車幅方向中央の延長線35に対して幅広シート33側(車幅方向左側)にオフセットした位置に設けられる。
これにより、車椅子51(図13参照)の乗降の際に経路となる乗降経路の幅寸法を幅広シート33で確保することができる。
図9、図10に示すように、左支持ブラケット41および右支持ブラケット42にスロープ43の基部43aが回動自在に支持されている。これにより、スロープ43は、後開口部14に沿って起立した格納位置P1(図2参照)に格納した格納状態と、車室26外側のスロープ展開位置P2(図4も参照)に展開した展開状態との間で回動可能に後開口部14に支持される。
具体的には、スロープ43は、第1スロープ板61、第2スロープ板62および第3スロープ板62を備えている。
第1スロープ板61は、車幅方向両側に一対の第1スライドレール65が設けられている。一対の第1スライドレール65のうち、左側の第1スライドレール65の基部(すなわち、スロープ43の左基部43b)が、左支持ブラケット41および支持ピン59を介して後開口部14の下部14bに回動可能に軸支される。
また、一対の第1スライドレール65の右側の基部(すなわち、スロープ43の右基部43c)が、右支持ブラケット42および支持ピン59(図1参照)を介して後開口部14の下部14bに回動可能に軸支される。
一対の第1スライドレール65の内側で、かつ、第1スロープ板61の上面に沿って第2スロープ板62が配置される。第2スロープ板62は、車幅方向両側に一対の第2スライドレール66が設けられている。一対の第2スライドレール66は、一対の第1スライドレール65に、長手方向に沿ってスライド自在に嵌合されている。よって、第1スロープ板61に対して第2スロープ板62を伸縮させることができる。
一対の第2スライドレール66の内側で、かつ、第2スロープ板62の上面に沿って第3スロープ板62が配置される。第3スロープ板62は、車幅方向両側に一対の第3スライドレール67が設けられている。一対の第3スライドレール67は、一対の第2スライドレール66に、長手方向に沿ってスライド自在に嵌合されている。よって、第2スロープ板62に対して第3スロープ板62を伸縮させることができる。
図11、図12に示すように、左支持ブラケット41および右支持ブラケット42にタラップ44の基部44aが回動自在に支持されている。
タラップ44は、スロープ43に連結されるタラップ基板部71と、タラップ基板部71に連結されるタラップ延長部72と、タラップ基板部71およびタラップ延長部72間に形成される貫通孔73と、貫通孔73の近傍に設けられる脱落防止バー(脱落防止具)74とを備えている。
タラップ基板部71は、左基端部(すなわち、タラップ44の左基部44b)が左支持ブラケット41に支持ピン58を介して回動自在に軸支され、右基端部(すなわち、タラップ44の右基部44c)が右支持ブラケット42に支持ピン59を介して回動自在に軸支されている。
換言すれば、タラップ基板部71は、基端部(一端、すなわちタラップの基部)44aが後開口部14の下部14bにスロープ43とともに回動可能に軸支される。これにより、スロープ43の前端部(すなわち、基部)43aにタラップ44が回動可能に軸支される。
タラップ44を回動させることにより、タラップ44が格納位置P1、タラップ展開位置P3および反転位置P4(図4参照)に配置される。
タラップ基板部71の先端部(他端)71aにタラップ延長部72の基端部72aが支持軸76を介して回動自在に軸支される。よって、タラップ44は、タラップ基板部71およびタラップ延長部72を支持軸76を軸にして折り曲げられるように構成される。
タラップ延長部72は、車幅方向両側に一対の第1タラップレール78(図10も参照)が設けられている。一対の第1タラップレール78のうち左側の第1タラップレール78は、左側の第1スライドレール65に重なるように左側の第1スライドレール65に向けて張り出されている。また、一対の第1タラップレール78のうち右側の第1タラップレール78は、右側の第1スライドレール65に重なるように右側の第1スライドレール65に向けて張り出されている。
よって、タラップ44が反転位置P4(図4参照)に配置された状態において、一対の第1タラップレール78が一対の第1スライドレール65に重ね合わされる(図10も参照)。
タラップ44が車室26側に左支持ピン58および右支持ピン59を軸にしてタラップ展開位置P3まで回動されることにより、シート収納凹部22に収納された3列目のシートユニット24が上方から覆われる。
具体的には、3列目のシートユニット24の幅広シート33のおよび幅狭シート34がダイブダウンされることにより、シート収納凹部22に収納される。シート収納凹部22に収納されることにより、幅広シート33のシートバック33aおよび幅狭シート34のシートバック34aがリヤフロア31の表面と略面一に配置される。
ここで、スロープ43およびタラップ44は、幅広シート33より車幅方向の寸法W1が大きく形成されている。この状態において、タラップ44がタラップ展開位置P3まで回動されることにより、幅広シート33および幅狭シート34の左半部がタラップ44で上方から覆われる。さらに、幅広シート33および幅狭シート34間の隙間(すなわち、分割線)36がタラップ44で上方から覆われる。
図13に示すように、幅広シート33および幅狭シート34の左半部がタラップ44で上方から覆われる。よって、車椅子51の乗降の際に経路となる乗降経路の幅寸法を幅広シート33(すなわち、タラップ44)で確保することができる。
これにより、図13(a)に示すように、車椅子51をスロープ43からタラップ44まで矢印Aの如く円滑に移動することができる。
図13(b)に示すように、車椅子51が搭載位置まで移動した状態において、車椅子51を幅広シート33の上方に配置できる。
図14に示すように、車椅子51を幅広シート33の上方に配置することにより、幅狭シート34を着座位置に保持した状態においても、車椅子51を乗降させることが可能になる。これにより、車椅子51を搭載した状態において、幅狭シート34に介助者が着座することが可能になる。
図11、図12に戻って、幅広シート33および幅狭シート34の左半部がタラップ44で上方から覆われることにより、タラップ44に車椅子51を載せることができる。これにより、幅広シート33のシートバック33aや幅狭シート34のシートバック34aが車椅子51で汚れることを防止できる。
また、タラップ44を回動可能に設けることにより、幅広シート33や幅狭シート34をシート収納凹部22に収納する際に、タラップ44を格納位置P1に起立させてシート収納凹部22から離すことができる。これにより、幅広シート33や幅狭シート34の収納をタラップで邪魔することがなく、シート収納凹部22に幅広シート33や幅狭シート34を良好に収納できる。
さらに、タラップ44を備えることにより、タラップ44で車椅子51の乗降経路の幅寸法を大きく確保でき、車椅子51の乗降性を高めることができる。
また、幅広シート33および幅狭シート34間の分割線36がタラップ44で上方から覆われることにより、車椅子51の車輪51aが幅広シート33のシートバック33aおよび幅狭シート34のシートバック34a間に挟まることを防止できる。
さらに、タラップ44で分割線36を上方から覆うことにより、タラップ44で車椅子51の乗降経路の幅寸法を大きく確保でき、車椅子51の乗降性を高めることができる。
また、タラップ44をタラップ基板部71とタラップ延長部72とで折り曲げることができるので、タラップ44をタラップ展開位置P3の展開状態と格納位置P1の格納状態とに配置した際に、タラップ44の展開状態および格納状態おいて、タラップ44の折曲角度を変えることができる。
これにより、タラップ44の展開状態と格納状態との状況に適した形状にタラップ44を折り曲げることができ、使い勝手の向上を図ることができる。
具体的には、タラップ44の展開状態において、リヤフロア31(あるいは、ダイブダウン状態の幅広シート33のシートバック33aおよび幅狭シート34のシートバック34aの背面)とスロープ43の表面との間に角度差が生じる場合、この角度差に合わせてタラップ基板部71とタラップ延長部72とを折り曲げることができる。
よって、タラップ44の展開状態において、タラップ延長部72の前端部72bがリヤフロア31(あるいは、幅広シート33のシートバック33aおよび幅狭シート34のシートバック34aの背面)から浮き上がることを抑制できる。これにより、車椅子搭載面を段差の少ない状態に確保でき、車椅子51の乗降性を良好に確保できる。
また、図6に示すように、タラップ44の格納状態において、タラップ延長部72をスロープ43の表面に沿わせるようにタラップ44を折り曲げることができる。よって、スロープ43の厚さ方向(矢印T方向)において、スロープ43とタラップ延長部72との厚さ寸法を小さく抑えることができる。
これにより、スロープ43およびタラップ44を格納した状態において、タラップ44で車室26の空間が狭められることを防止できる。
このように、タラップ44をタラップ基板部71とタラップ延長部72とで折曲可能に構成することにより、タラップ44の展開状態において車椅子51の搭載性を良好に確保し、かつ、タラップ44の格納状態において車室26の空間を良好に確保できるタラップ構造が得られる。
図15、図16に示すように、スロープ43およびタラップ44にタラップ固定手段45を備えている。タラップ固定手段45は、左側の第1タラップレール78に支持軸81を介して回動自在に設けられる回動係止部82と、左側の第1スライドレール65に設けられる係止爪83とを備える。
回動係止部82は、係止爪83に係止可能に半円弧状に形成された湾曲係止片85と、湾曲係止片85に一体に形成される操作部86とを備えている。
タラップ固定手段45によれば、スロープ43の一対の第1スライドレール65にタラップ44の一対の第1タラップレール78を重ね合わせた状態において、操作部86で湾曲係止片85を支持軸81を軸にして回転させることにより、湾曲係止片85を係止爪83に係止させることができる。
これにより、タラップ44がスロープ43の表面に沿わせた状態で固定(保持)される。
ここで、スロープ43において左側の第1スライドレール65にタラップ固定手段45(具体的には、係止爪83)が設けられている。よって、左側の第1スライドレール65にタラップ固定手段45でタラップ44を保持した状態おいて、第1スライドレール65に対して第2スロープ板62を伸縮させることができる。
これにより、スロープ43の展開動作や格納動作をタラップ固定手段45が妨げることがなく、スロープ43やタラップ44の利便性を高めることができる。
また、タラップ44をスロープ43に沿わせた状態で、タラップ44がタラップ固定手段45でスロープ43に固定される。よって、スロープ43を格納位置P1(図6参照)に格納した状態において、タラップ44が車室26の空間側に倒れることを防止できる。
これにより、例えば、図3に示すように、タラップ44の車体前方に3列目のシートユニット24をシート収納凹部22に収納する都度、タラップ44をスロープ43側に引き起こす必要がなく、シートユニット24の収納操作性を高めることができる。
ここで、図11に示す車椅子51を乗降する際に、タラップ44を展開させていないと、スロープ43とタラップ44に段差ができ、車椅子51の乗降操作に手間がかかる。このため、車椅子51の乗降の際に、スロープ43に沿わせてタラップ44が展開されているか否かを操作者に認識させる必要がある。
そこで、図15に示すタラップ固定手段45でスロープ43にタラップ44を沿わせた状態に固定するようにした。これにより、操作者が状況に応じてタラップ44を固定状態や、固定の解除状態に切り替える操作が必要であることを意識付けることができ、タラップ44を正規の状態で使用することができる。
また、図6に示すように、タラップ44がスロープ43とともに後開口部14の下部14bに回動可能に軸支されている。よって、スロープ43を格納状態に移動する際に、スロープ43とともにタラップ44を移動させることができる。これにより、タラップ44に影響されることなく、スロープ43を格納状態まで円滑に移動できる。
さらに、タラップ44をスロープ43とともに軸支することで、タラップ44およびスロープ43が同軸上に支持される。よって、スロープ43との間に隙間が生じないようにタラップ44を沿わせた状態で、スロープ43とともにタラップ44を回動させることができる。
これにより、スロープ43を格納した状態において、タラップ44およびスロープ43間に隙間が生じないようにでき、スロープ43およびタラップ44間の隙間を埋める部材などを別体で用意する必要がない。
図8、図16に示すように、スロープ43およびタラップ44の左側に左アシスト手段46が設けられ、スロープ43およびタラップ44の右側に右アシスト手段47が設けられている。左アシスト手段46は、左支持ブラケット41に設けられるリンクアーム91と、リンクアーム91に連結されるダンパー92とを備える。
リンクアーム91は、左支持ブラケット41の前壁57に取り付けられる車体側固定部94と、スロープ43の左側の第1スライドレール65に取り付けられるスロープ側固定部95と、車体側固定部94およびスロープ側固定部95間に設けられる連結手段(複数の連結部)96とを備えている。
車体側固定部94は、左支持ブラケット41の前壁57の上部に複数のボルト98、ナット99で取り付けられる。よって、車体側固定部94は、左支持ブラケット41を介して後開口部14(すなわち、車体11の後部12)に固定される。
スロープ側固定部95は、スロープ43の左側の第1スライドレール65に複数のボルト、ナットで取り付けられる。よって、スロープ側固定部95は、左側の第1スライドレール65に固定される。
車体側固定部94およびスロープ側固定部95間に連結手段96が互いに回動可能に連結される。連結手段96は、車体側固定部94に一体に形成される第1ブラケット(第1連結部)105と、第1ブラケット105に対して第1回動軸106を介して基端(一端)107aが回動可能に軸支される第1アーム部(他の連結部)107と、第1アーム部107の先端(他端)107bに第2回動軸108を介して基端(一端)109aが回動可能に軸支される第2アーム部109と、第2アーム部109の先端(他端)109bを第3回動軸111を介して回動可能に軸支する第2ブラケット112とを備える。
第1ブラケット105は、車体側固定部94を介して後開口部14(すなわち、車体11の後部12)に固定される。また、第2ブラケット112は、スロープ側固定部95に一体に形成される。よって、第2ブラケット112は、スロープ側固定部95を介してスロープ43の左側の第1スライドレール65に固定される。
図6、図16に示すように、第1アーム部107は両側壁114および連結壁115で断面略コ字状(略U字状)に形成される。第2アーム部109は両側壁116および連結壁117で断面略コ字状(略U字状)に形成される。
第1アーム部107および第2アーム部109は、スロープ43が格納位置P1に配置された格納状態において、第2アーム部109の略コ字状断面内に第1アーム部107の略コ字状断面が嵌入する。
図8、図16に示すように、連結手段96が、第1ブラケット105、第1アーム部107、第2アーム部109および第2ブラケット112の少ない部材で構成される。これにより、連結手段96を必要最小限の部材で簡単な構成とすることができる。
ここで、第1ブラケット105に第1アーム部107の基端107aが回動可能に軸支され、第1アーム部107の先端107bに第2アーム部109の基端109aが回動可能に軸支されている。また、第2アーム部109の先端109bが第2ブラケット112に回動可能に軸支されている。
さらに、第1ブラケット105が車体側固定部94を介して後開口部14の下部(すなわち、車体11の後部12)に固定され、第2ブラケット112がスロープ側固定部95を介してスロープ43に固定されている。
よって、図3、図6に示すように、スロープ43の格納状態において、第1アーム部107に第2アーム部109を重ねるように折り畳み、第1アーム部107および第2アーム部109をスロープ43の側部(すなわち、左側の第1スライドレール)65に沿って配置できる。
これにより、スロープ43の格納状態において、連結手段96をスロープ43の表面(すなわち、車室26に対向する面)よりも車室26の空間側に傾斜させることや突出させることを防ぐことができ、車室26の居住性を確保することができる。
したがって、例えば、車室26の空間の拡大に寄与することや、シート収納凹部22に収納した幅広シート33や幅狭シート34と左アシスト手段46が干渉すること防止できる。
また、スロープ43が格納位置P1に配置された格納状態において、第2アーム部109の略コ字状断面内に第1アーム部107の略コ字状断面が嵌入する(図6(b)参照)。よって、スロープ43の厚さ方向(矢印T方向)において、第1アーム部107および第2アーム部109の厚さ寸法を小さく抑えることができる。
これにより、車室26の空間の拡大に一層寄与することができ、さらに、シート収納凹部22に収納した幅広シート33や幅狭シート34と左アシスト手段46の干渉を一層良好に防止することができる。
図8、図14に示すように、第1ブラケット105のダンパー連結部105aにダンパー92の一端92aが連結ピン121を介して回動自在に連結される。また、第1アーム部107の先端107b寄りの部位107cにダンパー92の他端92bが連結ピン121を介して回動自在に連結される。
ダンパー92は、一端92aおよび他端92b間が伸縮可能に形成され、車両のテールゲート29(図2参照)などの開閉を補助する通常のダンパーと同じ構成である。
図4、図5に示すように、右アシスト手段47は、左アシスト手段46と略左右対称なものであり、各構成部材に左アシスト手段46と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図6、図14に示すように、左アシスト手段46および右アシスト手段47によれば、スロープ43のスロープ展開位置P1や格納位置P2への回動に伴い、隣り合う第1ブラケット105および第1アーム部107間の角度θ1が変化する。また、隣り合う第1アーム部107および第2アーム部109間の角度θ2が変化する。角度θ1,θ2の変化に追従してダンパー92が伸縮する。
よって、スロープ43を格納位置P2からスロープ展開位置P1の方向に下降する方向に回動する際に、ダンパー92が内圧を変化させながらゆっくりと伸張し、スロープ43の自重をダンパー92で好適に相殺することができる。
また、スロープ43をスロープ展開位置P1から格納位置P2の方向に立ち上げるように回動する際に、ダンパー92の内圧による圧縮方向への付勢力が加えられて、スロープ43の操作力をダンパー92により軽減することができる。
これにより、従来技術のように、トーションバーを大きく形成することなく、スロープ43の操作力をダンパー92により充分に軽減でき、大きなスロープ43や重量の増したスロープ43に対応することができる。
また、スロープ43をスロープ展開位置P1から格納位置P1の方向に上昇する方向に回動する際に、スロープ43をダンパー92により好適な速さで移動させることができる。さらに、スロープ43を格納位置P2からスロープ展開位置P1の方向に下降する方向に回動する際に、スロープ43をダンパー92により好適な速さで移動させることができる。これにより、スロープ43の操作性を確保して商品性を高めることができる。
ここで、第1ブラケット105のダンパー連結部105aにダンパー92の一端92aが回動可能に連結され、かつ、第1アーム部107の先端107b寄りの部位107cにダンパー92の他端92bが回動可能に連結されている。また、第1ブラケット105が、後開口部14の下部14b(すなわち、車体11の後部12)に車体側固定部94および左支持ブラケット41を介して連結されている。すなわち、車体11から独立した第1ブラケット105にダンパー92が連結されている。
よって、後開口部14の形状やスロープ43の配置箇所に影響されることなくダンパー92を取り付けることができる。これにより、後開口部14の形状やスロープ43の配置箇所を決める際の設計の自由度を高めることができる。
図1、図5に戻って、スロープ43および後開口部14の左側部14cに係止手段48が設けられている。係止手段48は、後開口部14の左側部14cに設けられるラッチ装置124と、スロープ43の左側の第1スライドレール65に設けられるストライカ125とを備えている。
ラッチ装置124およびストライカ125は、車両のドアを係止するために用いられる通常のラッチ装置やストライカ125である。よって、スロープ43を格納位置P1に配置した状態で、ストライカ125がラッチ装置124に係止し、スロープ43が格納状態に保持される。
図11に示すように、後開口部14の下部14bに固定具49が取り付けられている。固定具49は、可撓性のストラップ127が折り曲げられることにより2重に重ね合わされている。この固定具49は、後開口部14の下部14bに固定される車体固定部128と、車椅子を固定する車椅子固定部(被搭載物固定部)129とを備える。
車体固定部128は、ストラップ127のうち重ね合わされた一端部127aに設けられ、後開口部14の下部14b(車体11のうち車椅子51の近傍部位)にボルト132で取り付けられる。
車椅子固定部129は、ストラップ127のうち折り曲げられた他端部127bに設けられる。換言すれば、車椅子固定部129は、ストラップ127のうち折り曲げられた他端部127bで形成される。
ここで、タラップ基板部71およびタラップ延長部72間に貫通孔73が形成されている。この貫通孔73に固定具49のストラップ127が貫通される。よって、タラップ44の下方に車体固定部128が配置され、タラップ44の上方に車椅子固定部129が配置される。
ストラップ127の車椅子固定部129(すなわち、他端部127b)に車椅子51の連結ストラップ135が貫通されることにより、連結ストラップ135がストラップ127で車体後方に引っ張られる。これにより、車室26に搭載された車椅子51が車室26の固定位置に固定される。
このように、タラップ44の貫通孔73に車椅子固定部129を貫通させることにより、タラップ44で覆われた後開口部14の下部14bに車体固定部128を固定させた状態で、車椅子固定部129をタラップ44の上方に配置できる。
これにより、車椅子固定部129を車椅子51の連結ストラップ135に連結させることにより、車椅子51を固定具49で簡単に固定することができる。
また、タラップ延長部72のうち貫通孔73の近傍に脱落防止バー74の両端74aが設けられている。この状態において、脱落防止バー74の中央部74bがタラップ延長部72に対して所定間隔をおいて配置される。
脱落防止バー74の中央部74bは、折り曲げられたストラップの内部に差し込まれる。よって、車椅子固定部129が貫通孔73から抜け落ちることを防止することができる。
具体的には、タラップ44をタラップ展開位置P3、格納位置P1(図2参照)、および反転位置P4(図4参照)に状態変化させることにより、貫通孔73と車椅子固定部129との間の距離が変化する。この場合に、車椅子固定部129(すなわち、固定具49)が貫通孔73から抜け落ちることを脱落防止バー74で防止できる。
ここで、貫通孔73から車椅子固定部129が抜け落ちた場合、車椅子51を車室26に搭載した後に、固定具49が貫通孔から抜け落ちたことに気付くことが考えられる。この場合、車椅子51が邪魔になり、タラップ44を起立させる方向(すなわち、格納状態の方向)に移動させることが難しい。
このため、車室26に搭載した車椅子51を車外27に降車させた後、タラップ44を起立させて車椅子固定部129を貫通孔73に貫通させる必要があり、車椅子51を固定具49で固定する操作に手間がかかる。
これに対して、貫通孔73から抜け落ちることを脱落防止バー74で防止することにより、車椅子51を車外27に降車させてタラップ44を起立させる手間や、タラップ44を起立させた後、車椅子固定部129を貫通孔73に貫通させる手間を省くことができる。これにより、車室26に搭載した車椅子51を固定具49で固定する操作を容易におこなうことができる。
なお、本発明に係る車体後部構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、車体後部構造10を3列目のシートユニット24をシート収納凹部22に収納させる構成とした例について説明したが、これに限らないで、例えば、2列目のシートユニットをシート収納凹部22に収納させる車両に本発明を適用させることも可能である。
また、前記実施例では、車幅方向左側を幅広シート33、車幅方向右側を幅狭シート34とした例について説明したが、これに限らないで、車幅方向左側を幅狭シート34、車幅方向右側を幅広シート33とすることも可能である。この場合、スロープ構造20を右側の幅広シート33にオフセットさせる。
さらに、前記実施例では、第2アーム部109の略コ字状断面内に第1アーム部107の略コ字状断面を嵌入させる例について説明したが、これに限らないで、第1アーム部107の略コ字状断面内に第2アーム部109の略コ字状断面を嵌入させるように構成することも可能である。
また、前記実施例では、被搭載物として車椅子51を例示したが、これに限らないで、被搭載物としての搭載物を適用することも可能である。
さらに、前記実施例で示した車体後部構造、車体、車体の後部、後開口部、後開口部の下部、シート収納凹部、3列目のシートユニット、リヤフロア、幅広シート、幅狭シート、スロープ、タラップ、タラップ固定手段、固定具、車椅子、第1スロープ板、第1スライドレール、タラップ基板部、タラップ延長部、貫通孔、脱落防止バー、ストラップ、車体固定部および車椅子固定部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明の車体後部構造は、車体の後開口部の車体前方側にシート収納凹部を備え、後開口部にスロープを備える自動車への適用に好適である。
10 車体後部構造
11 車体
12 車体の後部
14 後開口部
14b 後開口部の下部
22 シート収納凹部
24 3列目のシートユニット(シート)
31 リヤフロア(フロア)
33 幅広シート
34 幅狭シート
36 分割線
43 スロープ
43a スロープの基部(前端部)
44 タラップ
44a タラップ基板部の基端部(一端、タラップの基部)
45 タラップ固定手段
49 固定具
51 車椅子(被搭載物)
61 第1スロープ板
65 第1スライドレール
71 タラップ基板部
71a タラップ基板部の先端部(他端)
72 タラップ延長部
73 貫通孔
74 脱落防止バー(脱落防止具)
127 ストラップ
127a 固定具の重ね合わされた一端部
127b 折り曲げられた他端部
128 車体固定部
129 車椅子固定部(被搭載物固定部)

Claims (9)

  1. 車体の後部に形成される後開口部と、
    該後開口部の車体前方側のフロアに設けられて下方へ膨出するシート収納凹部と、
    該シート収納凹部の車体前方側に設けられ、前記シート収納凹部に収納可能なシートと、
    前記後開口部に沿って起立した格納状態と車室の外側に展開した展開状態との間で回動可能に前記車体に支持されたスロープと、を備えた車体後部構造であって、
    前記シートは、
    車幅方向中央よりも左右側にオフセットされた位置で幅広シートと幅狭シートとに分割されることにより、前記幅広シートが前記幅狭シートより広幅に形成され、
    前記スロープは、
    前記後開口部において、車幅方向中央に対して前記幅広シート側にオフセットした位置に設けられることを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記スロープの前端部に回動可能に軸支され、前記シート収納凹部に収納された前記シートを上方から覆うタラップを備えることを特徴とする請求項1記載の車体後部構造。
  3. 前記タラップは、
    前記幅広シートおよび前記幅狭シート間に沿って車体前後方向に延びる分割線を上方から覆うことを特徴とする請求項2記載の車体後部構造。
  4. 前記タラップは、
    前記スロープとともに前記後開口部の下部に回動可能に軸支されることを特徴とする請求項2または請求項3記載の車体後部構造。
  5. 前記タラップは、
    一端が前記後開口部の下部に前記スロープとともに回動可能に軸支されるタラップ基板部と、
    該タラップ基板部の他端に回動可能に軸支されるタラップ延長部と、
    を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の車体後部構造。
  6. 前記タラップを前記スロープに沿わせた状態で固定するタラップ固定手段を備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載の車体後部構造。
  7. 前記スロープは、
    前記車体に回動可能に軸支され、車幅方向両側に第1スライドレールを有する第1スロープ板と、
    前記第1スライドレールの内側にスライド自在に嵌合されることにより前記第1スロープ板に対して伸縮する第2スロープ板と、を有し、
    前記タラップ固定手段は、前記第1スライドレールに設けられることを特徴とする請求項6記載の車体後部構造。
  8. 前記車室に搭載された被搭載物を固定する固定具をさらに備え、
    前記固定具は、
    一端部に設けられ、前記車体に固定される車体固定部と、
    他端部に設けられ、前記被搭載物を固定する被搭載物固定部と、有し、
    前記タラップは、被搭載物固定部を貫通可能な貫通孔が設けられることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項記載の車体後部構造。
  9. 前記タラップは、前記貫通孔から前記被搭載物固定部が抜け落ちることを防止する脱落防止具を備えることを特徴とする請求項8記載の車体後部構造。
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