JP2016203673A - 車体後部構造 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、車椅子仕様の車体後部構造のなかには、スロープの車体前方にシート収納凹部が設けられ、シート収納凹部に左右のシートが折り畳まれた状態(ダイブダウン状態)で収納されるものがある。この車体後部構造においては、シート収納凹部に収納された左右のシートを跨いで車椅子が搭載される。
このため、車椅子の搭載時には左右両側のシートをシート収納凹部に必ず収納させる必要があり、そのことが、車椅子を車内に乗降させる際の利便性を高める妨げになっている。
このため、車室に搭載した車椅子にタラップの支持部が干渉してスロープを格納状態に配置できない。
そこで、請求項4において、タラップをスロープとともに後開口部の下部に回動可能に軸支させるようにした。
そこで、請求項8において、固定具の車体固定部を車体に固定し、固定具の被搭載物固定部をタラップの貫通孔に貫通可能とした。さらに、貫通孔を貫通させた被搭載物固定部で被搭載物を固定するようにした。
そこで、請求項9において、タラップに脱落防止具を備え、脱落防止具で被搭載物固定部が貫通孔から抜け落ちることを防止するようにした。
よって、車椅子の乗降の際に経路となる乗降経路の幅寸法を幅広シートで確保することができる。これにより、幅狭シートを着座位置に保持した状態においても、車椅子を乗降させることができ、幅狭シートに介助者が着座することも可能になる。
さらに、タラップを備えることにより、タラップで車椅子の乗降経路の幅寸法を大きく確保でき、車椅子の乗降性を高めることができる。
さらに、タラップで分割線を上方から覆うことにより、タラップで車椅子の乗降経路の幅寸法を大きく確保でき、車椅子の乗降性を高めることができる。
これにより、スロープを格納した状態において、タラップおよびスロープ間に隙間が生じないようにでき、スロープおよびタラップ間の隙間を埋める部材などを別体で用意する必要がない。
これにより、タラップの展開状態と格納状態との状況に適した形状にタラップを折り曲げることができ、使い勝手の向上を図ることができる。
よって、タラップの展開状態において、タラップ延長部の前端部が車体フロア(あるいは、ダイブダウン状態のシートバックの背面)から浮き上がることを抑制して段差の少ない車椅子搭載面を確保できる。これにより、車椅子の乗降の際に、車椅子の搭載性を良好に確保できる。
そこで、タラップ固定手段でスロープにタラップを沿わせた状態に固定するようにした。これにより、操作者が状況に応じてタラップを固定状態や、固定の解除状態に切り替える操作が必要であることを意識付けることができ、タラップを正規の状態で使用することができる。
これにより、スロープの展開動作や格納動作をタラップ固定手段が妨げることがなく、スロープやタラップの利便性を高めることができる。
このように、タラップの貫通孔に被搭載物固定部を貫通させることにより、タラップで覆われた車体(すなわち、車体のうち車椅子の近傍部位)に車体固定部を固定させた状態で、被搭載物固定部をタラップの上方に配置できる。
これにより、被搭載物固定部を被搭載物に連結させることにより、被搭載物を固定具で簡単に固定することができる。
すなわち、被搭載物を車外に降車させてタラップを起立させる手間や、タラップを起立させた後、被搭載物固定部を貫通孔に貫通させる手間を省くことができる。これにより、車室に搭載した被搭載物を固定具で固定する操作を容易におこなうことができる。
図1、図2に示すように、車体後部構造10は、車体11の後部12に開口される後開口部(開口部)14と、後開口部14の下部14bに設けられるスロープ構造20と、スロープ構造20の車体前方に設けられるシート収納凹部22と、シート収納凹部22の車体前方側に設けられる3列目のシートユニット(シート)24とを備えている。
テールゲート29が下方の閉位置に配置されることにより、テールゲート29で後開口部14が閉じられる。一方、テールゲート29が上方の開位置に配置されることにより後開口部14が開けられる。後開口部14が開けられた状態において、車体11の後部12から乗員などが乗降する。
シート収納凹部22の車体前方側に3列目のシートユニット24が設けられる(図2参照)。
幅広シート33は幅狭シート34より広幅に形成されている。すなわち、幅広シート33および幅狭シート34は、車幅方向中央の延長線35よりも右側にオフセットされた位置で分割されている。
幅広シート33および幅狭シート34がシート収納凹部22に収納された状態において、幅広シート33および幅狭シート34間に沿って分割線(すなわち、隙間)36が車体前後方向に延出される。
スロープ支持壁56にスロープ43の左基部43bおよびタラップ44の左基部44bが支持ピン58で回動自在に支持されている。
前壁57に左アシスト手段46の車体側固定部94がボルトで取り付けられる。よって、車体側固定部94が左支持ブラケット41を介して後開口部14(すなわち、車体11の後部12)に固定される。
右支持ブラケット42は、後開口部14の下部14bのうち右端部14f寄りの部位14gに取り付けられる。右支持ブラケット42にスロープ43の右基部43cおよびタラップ44の右基部44cが支持ピン59で回動自在に支持されている。
格納位置P1は、スロープ43およびタラップ44が後開口部14に沿って起立した格納状態に配置される位置である。展開位置P2は、スロープ43が車室26外側に展開した展開状態に配置される位置である。
これにより、車椅子51(図13参照)の乗降の際に経路となる乗降経路の幅寸法を幅広シート33で確保することができる。
第1スロープ板61は、車幅方向両側に一対の第1スライドレール65が設けられている。一対の第1スライドレール65のうち、左側の第1スライドレール65の基部(すなわち、スロープ43の左基部43b)が、左支持ブラケット41および支持ピン59を介して後開口部14の下部14bに回動可能に軸支される。
また、一対の第1スライドレール65の右側の基部(すなわち、スロープ43の右基部43c)が、右支持ブラケット42および支持ピン59(図1参照)を介して後開口部14の下部14bに回動可能に軸支される。
タラップ44は、スロープ43に連結されるタラップ基板部71と、タラップ基板部71に連結されるタラップ延長部72と、タラップ基板部71およびタラップ延長部72間に形成される貫通孔73と、貫通孔73の近傍に設けられる脱落防止バー(脱落防止具)74とを備えている。
換言すれば、タラップ基板部71は、基端部(一端、すなわちタラップの基部)44aが後開口部14の下部14bにスロープ43とともに回動可能に軸支される。これにより、スロープ43の前端部(すなわち、基部)43aにタラップ44が回動可能に軸支される。
タラップ44を回動させることにより、タラップ44が格納位置P1、タラップ展開位置P3および反転位置P4(図4参照)に配置される。
よって、タラップ44が反転位置P4(図4参照)に配置された状態において、一対の第1タラップレール78が一対の第1スライドレール65に重ね合わされる(図10も参照)。
具体的には、3列目のシートユニット24の幅広シート33のおよび幅狭シート34がダイブダウンされることにより、シート収納凹部22に収納される。シート収納凹部22に収納されることにより、幅広シート33のシートバック33aおよび幅狭シート34のシートバック34aがリヤフロア31の表面と略面一に配置される。
これにより、図13(a)に示すように、車椅子51をスロープ43からタラップ44まで矢印Aの如く円滑に移動することができる。
図13(b)に示すように、車椅子51が搭載位置まで移動した状態において、車椅子51を幅広シート33の上方に配置できる。
さらに、タラップ44を備えることにより、タラップ44で車椅子51の乗降経路の幅寸法を大きく確保でき、車椅子51の乗降性を高めることができる。
さらに、タラップ44で分割線36を上方から覆うことにより、タラップ44で車椅子51の乗降経路の幅寸法を大きく確保でき、車椅子51の乗降性を高めることができる。
これにより、タラップ44の展開状態と格納状態との状況に適した形状にタラップ44を折り曲げることができ、使い勝手の向上を図ることができる。
これにより、スロープ43およびタラップ44を格納した状態において、タラップ44で車室26の空間が狭められることを防止できる。
回動係止部82は、係止爪83に係止可能に半円弧状に形成された湾曲係止片85と、湾曲係止片85に一体に形成される操作部86とを備えている。
これにより、タラップ44がスロープ43の表面に沿わせた状態で固定(保持)される。
これにより、スロープ43の展開動作や格納動作をタラップ固定手段45が妨げることがなく、スロープ43やタラップ44の利便性を高めることができる。
これにより、例えば、図3に示すように、タラップ44の車体前方に3列目のシートユニット24をシート収納凹部22に収納する都度、タラップ44をスロープ43側に引き起こす必要がなく、シートユニット24の収納操作性を高めることができる。
そこで、図15に示すタラップ固定手段45でスロープ43にタラップ44を沿わせた状態に固定するようにした。これにより、操作者が状況に応じてタラップ44を固定状態や、固定の解除状態に切り替える操作が必要であることを意識付けることができ、タラップ44を正規の状態で使用することができる。
これにより、スロープ43を格納した状態において、タラップ44およびスロープ43間に隙間が生じないようにでき、スロープ43およびタラップ44間の隙間を埋める部材などを別体で用意する必要がない。
リンクアーム91は、左支持ブラケット41の前壁57に取り付けられる車体側固定部94と、スロープ43の左側の第1スライドレール65に取り付けられるスロープ側固定部95と、車体側固定部94およびスロープ側固定部95間に設けられる連結手段(複数の連結部)96とを備えている。
スロープ側固定部95は、スロープ43の左側の第1スライドレール65に複数のボルト、ナットで取り付けられる。よって、スロープ側固定部95は、左側の第1スライドレール65に固定される。
第1アーム部107および第2アーム部109は、スロープ43が格納位置P1に配置された格納状態において、第2アーム部109の略コ字状断面内に第1アーム部107の略コ字状断面が嵌入する。
さらに、第1ブラケット105が車体側固定部94を介して後開口部14の下部(すなわち、車体11の後部12)に固定され、第2ブラケット112がスロープ側固定部95を介してスロープ43に固定されている。
したがって、例えば、車室26の空間の拡大に寄与することや、シート収納凹部22に収納した幅広シート33や幅狭シート34と左アシスト手段46が干渉すること防止できる。
これにより、車室26の空間の拡大に一層寄与することができ、さらに、シート収納凹部22に収納した幅広シート33や幅狭シート34と左アシスト手段46の干渉を一層良好に防止することができる。
ダンパー92は、一端92aおよび他端92b間が伸縮可能に形成され、車両のテールゲート29(図2参照)などの開閉を補助する通常のダンパーと同じ構成である。
また、スロープ43をスロープ展開位置P1から格納位置P2の方向に立ち上げるように回動する際に、ダンパー92の内圧による圧縮方向への付勢力が加えられて、スロープ43の操作力をダンパー92により軽減することができる。
これにより、従来技術のように、トーションバーを大きく形成することなく、スロープ43の操作力をダンパー92により充分に軽減でき、大きなスロープ43や重量の増したスロープ43に対応することができる。
よって、後開口部14の形状やスロープ43の配置箇所に影響されることなくダンパー92を取り付けることができる。これにより、後開口部14の形状やスロープ43の配置箇所を決める際の設計の自由度を高めることができる。
ラッチ装置124およびストライカ125は、車両のドアを係止するために用いられる通常のラッチ装置やストライカ125である。よって、スロープ43を格納位置P1に配置した状態で、ストライカ125がラッチ装置124に係止し、スロープ43が格納状態に保持される。
車椅子固定部129は、ストラップ127のうち折り曲げられた他端部127bに設けられる。換言すれば、車椅子固定部129は、ストラップ127のうち折り曲げられた他端部127bで形成される。
ストラップ127の車椅子固定部129(すなわち、他端部127b)に車椅子51の連結ストラップ135が貫通されることにより、連結ストラップ135がストラップ127で車体後方に引っ張られる。これにより、車室26に搭載された車椅子51が車室26の固定位置に固定される。
これにより、車椅子固定部129を車椅子51の連結ストラップ135に連結させることにより、車椅子51を固定具49で簡単に固定することができる。
脱落防止バー74の中央部74bは、折り曲げられたストラップの内部に差し込まれる。よって、車椅子固定部129が貫通孔73から抜け落ちることを防止することができる。
このため、車室26に搭載した車椅子51を車外27に降車させた後、タラップ44を起立させて車椅子固定部129を貫通孔73に貫通させる必要があり、車椅子51を固定具49で固定する操作に手間がかかる。
例えば、前記実施例では、車体後部構造10を3列目のシートユニット24をシート収納凹部22に収納させる構成とした例について説明したが、これに限らないで、例えば、2列目のシートユニットをシート収納凹部22に収納させる車両に本発明を適用させることも可能である。
11 車体
12 車体の後部
14 後開口部
14b 後開口部の下部
22 シート収納凹部
24 3列目のシートユニット(シート)
31 リヤフロア(フロア)
33 幅広シート
34 幅狭シート
36 分割線
43 スロープ
43a スロープの基部(前端部)
44 タラップ
44a タラップ基板部の基端部(一端、タラップの基部)
45 タラップ固定手段
49 固定具
51 車椅子(被搭載物)
61 第1スロープ板
65 第1スライドレール
71 タラップ基板部
71a タラップ基板部の先端部(他端)
72 タラップ延長部
73 貫通孔
74 脱落防止バー(脱落防止具)
127 ストラップ
127a 固定具の重ね合わされた一端部
127b 折り曲げられた他端部
128 車体固定部
129 車椅子固定部(被搭載物固定部)
Claims (9)
- 車体の後部に形成される後開口部と、
該後開口部の車体前方側のフロアに設けられて下方へ膨出するシート収納凹部と、
該シート収納凹部の車体前方側に設けられ、前記シート収納凹部に収納可能なシートと、
前記後開口部に沿って起立した格納状態と車室の外側に展開した展開状態との間で回動可能に前記車体に支持されたスロープと、を備えた車体後部構造であって、
前記シートは、
車幅方向中央よりも左右側にオフセットされた位置で幅広シートと幅狭シートとに分割されることにより、前記幅広シートが前記幅狭シートより広幅に形成され、
前記スロープは、
前記後開口部において、車幅方向中央に対して前記幅広シート側にオフセットした位置に設けられることを特徴とする車体後部構造。 - 前記スロープの前端部に回動可能に軸支され、前記シート収納凹部に収納された前記シートを上方から覆うタラップを備えることを特徴とする請求項1記載の車体後部構造。
- 前記タラップは、
前記幅広シートおよび前記幅狭シート間に沿って車体前後方向に延びる分割線を上方から覆うことを特徴とする請求項2記載の車体後部構造。 - 前記タラップは、
前記スロープとともに前記後開口部の下部に回動可能に軸支されることを特徴とする請求項2または請求項3記載の車体後部構造。 - 前記タラップは、
一端が前記後開口部の下部に前記スロープとともに回動可能に軸支されるタラップ基板部と、
該タラップ基板部の他端に回動可能に軸支されるタラップ延長部と、
を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の車体後部構造。 - 前記タラップを前記スロープに沿わせた状態で固定するタラップ固定手段を備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載の車体後部構造。
- 前記スロープは、
前記車体に回動可能に軸支され、車幅方向両側に第1スライドレールを有する第1スロープ板と、
前記第1スライドレールの内側にスライド自在に嵌合されることにより前記第1スロープ板に対して伸縮する第2スロープ板と、を有し、
前記タラップ固定手段は、前記第1スライドレールに設けられることを特徴とする請求項6記載の車体後部構造。 - 前記車室に搭載された被搭載物を固定する固定具をさらに備え、
前記固定具は、
一端部に設けられ、前記車体に固定される車体固定部と、
他端部に設けられ、前記被搭載物を固定する被搭載物固定部と、有し、
前記タラップは、被搭載物固定部を貫通可能な貫通孔が設けられることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項記載の車体後部構造。 - 前記タラップは、前記貫通孔から前記被搭載物固定部が抜け落ちることを防止する脱落防止具を備えることを特徴とする請求項8記載の車体後部構造。
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