JP2016206352A - 焦点調節装置およびその制御方法、そのプログラム、その記録媒体ならびに撮像装置 - Google Patents

焦点調節装置およびその制御方法、そのプログラム、その記録媒体ならびに撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】手動および自動で焦点調節を行うモードを有する場合に、ユーザの意図に応じた適切な焦点調節を可能にする。【解決手段】AFとMFが可能な焦点調節装置は、焦点検出に用いる信号を取得するための領域として、AF用の第1の領域とMF用の第2の領域を設定する設定手段を有する。AFからMFに切り替えられた場合に、設定手段は、AFで設定した第1の領域よりも小さい第2の領域を複数設定する。MFから再度AFに切り替えられた場合に、設定手段は、複数の第2の領域のうち合焦状態と判定された第2の領域に基づいて、AF切り替え後の第1の領域を設定する。【選択図】図23

Description

本発明は、焦点調節装置およびその制御方法、そのプログラム、その記録媒体ならびに撮像装置に関する。
フルハイビジョンや4Kなどに対応した高精細ビデオカメラ等の焦点調節装置において、撮影者がマニュアルによるフォーカス操作(MF操作)で被写体に対して焦点調節を行う場合、厳密な焦点調節を行うことは容易ではない。特にビューファインダやパネル等で確認しながら焦点調節を行う場合は、ビューファインダやパネル等では確認できない程度の焦点調節のずれが生じる場合がある。このような焦点調節のずれを補正するために、MF操作後にオートフォーカス(AF)動作を行うMF補助方法が提案されている。
特許文献1は、MF操作の終了やレリーズボタン等の押下を検出すると、その後微小な範囲で一度だけAF動作による詳細な焦点調節を行う技術を提案している。
また、特許文献2は、画面に複数設定した焦点検出領域(AFにより焦点を合わせる対象領域)のうち、合焦している状態の領域に対して焦点検出枠を自動で設定し、後に画面上で被写体が移動した場合は焦点検出枠を自動で追尾させる技術を提案している。
さらに、特許文献3は、MF操作時の焦点調節のずれの状態をユーザが容易に確認できるようにするため、MF操作時において算出した合焦度合をバーによって表示する技術を提案している。
特開2003−241077号公報 特開2010−97167号公報 特開2007−248615号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、一度AFによる焦点調節を行った後は、被写体が微少にゆれる場合に、わずかにぼけた画像が撮影される場合がある。また、特許文献2の技術では、焦点検出枠が小さく設定されると、動きのある被写体は焦点検出枠から外れ易くなりAFが適切に行えない可能性がある。さらに、特許文献3の技術では、合焦度合を算出するための焦点検出領域が例えばユーザの選択動作等によって動的に変化することを考慮していないため、所望の被写体に厳密な焦点調節を行うことができない場合がある。
本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。即ち、手動および自動で焦点調節を行うモードを有する場合に、ユーザの意図に応じた適切な焦点調節を可能にすることを目的とする。
この課題を解決するため、本発明の焦点調節装置は以下の構成を備える。すなわち、フォーカスレンズの位置を自動で変更する第1のモードと、フォーカスレンズの位置を手動で変更する第2のモードを有する焦点調節装置であって、焦点検出に用いる信号を取得するための領域として、第1のモードにおいて第1の領域を設定し、第2のモードにおいて第2の領域を設定する設定手段と、第1の領域および第2の領域に対応する撮像手段の領域から出力された信号に基づいて、焦点状態を検出する焦点検出手段と、第1のモードにおいて、焦点検出手段により検出された第1の領域の焦点状態に基づいて、フォーカスレンズの位置を制御するフォーカス制御手段とを有し、第1のモードから第2のモードに切り替えられた場合に、設定手段は、第1のモードで設定した第1の領域よりも小さい第2の領域を複数設定し、第2のモードから第1のモードに再び切り替えられた場合に、設定手段は、複数の第2の領域のうち合焦状態と判定された第2の領域に基づいて、切り替え後の第1のモードにおける第1の領域を設定することを特徴とする。
本発明によれば、手動および自動で焦点調節を行うモードを有する場合に、ユーザの意図に応じた適切な焦点調節を行うことが可能になる。
本発明の実施形態に係る焦点調節装置の一例としてのカメラ本体及びレンズユニットの機能構成例を示すブロック図 本実施形態に係る撮像面位相差検出方式の画素構成の例を説明する図 本実施形態に係る撮像処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るAF制御処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る焦点検出処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るAF再起動判定処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るAF処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るフォーカスレンズ駆動設定処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るフォーカスレンズ駆動処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るサーチ駆動処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る初期化処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る焦点検出領域を示す図 本実施形態に係る焦点検出領域から得られる像信号を示す図 本実施形態に係る相関演算方法を説明する図 本実施形態に係るAF枠選択処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る、通常枠設定処理の一連の動作を示すフローチャート(A)、及び合焦枠設定処理の一連の動作を示すフローチャート(B) 本実施形態に係るMF制御処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るMF用合焦度算出処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るMF用枠結合処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る撮影処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係るAF枠選択処理を具体的に説明する図 本実施形態に係る焦点検出枠の表示を具体的に説明する図 本実施形態の概要を説明する図
(実施形態1)
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では焦点調節装置の一例として、焦点調節の可能な任意のデジタルカメラに本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、デジタルカメラに限らず、焦点調節の可能な任意の電子機器に適用可能であり、これらの機器には、情報端末(例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ、タブレット、時計型機器、又は眼鏡型機器等)や車載用機器などが含まれてよい。また、本実施形態で説明するデジタルカメラには、本体に表示部やMF操作のための操作部が含まれるが、表示部や操作部を外部に持たせ、遠隔操作によりマニュアル操作を行う形態が含まれてよい。
(本実施形態の概要)
本実施形態について詳細な説明を行う前に、本実施形態の概要について図23を参照して説明する。図23(A)は、被写体を撮影した映像の所定のフレームを示している。画面2301において、被写体2302が撮影されている。この場合、被写体2302に対して、顔枠2303に基づいてAF枠が設定され、AF枠内で取得された画像信号から生成されるAF評価値を用いてAF制御が行われる。しかし、AF枠が顔全体に設定されているため、AF評価値に基づいてAFが行われると、顔枠2303内のコントラストが高い部分に合焦したり、至近優先AFの場合にはカメラから一番近い部分2304(ここでは鼻)に合焦したりする場合がある。一般的に、人物を撮影する場合は、目に焦点を調整することが多いため、顔枠2303に基づいて設定されたAF枠内のAF評価値を用いると、焦点調節がユーザの意図通りにならない場合が生じ得る。
この場合、ユーザはMF操作によって焦点調節を行うことができるが、焦点調節を行った後に再度AFが動作すると、AF枠が顔枠に設定される場合には、再び鼻などの至近の部分に合焦してしまうことがある。
そこで、本実施形態では、図23(B)に示すように、MF操作時には、AF時より細分化した細分化枠2305が焦点検出枠として設定される。細分化枠2305内のそれぞれの枠から焦点検出情報が取得され、図23(C)に示すように、合焦している部分のみ、合焦表示枠2306が表示される。後のAF動作では、このMF操作によって合焦した焦点検出枠に基づいてAF枠を設定し、AF動作を行うようにする。このようにすることで、ユーザがMF操作によって合焦させようとした部分に、AF動作を行った後にも合焦させることが可能になる。即ち、AF動作に戻った場合には、図23(D)に示すように、合焦表示枠2306と同じ領域に、AF枠2307を設定することにより、例えば人物の目に合焦した状態を維持することが可能になる。
しかし、このようにしても、被写体が大きく動いた場合などには、既にMF動作で焦点を合わせた焦点検出枠が被写体から外れてしまう場合がある。このため、この焦点検出枠に基づいて設定されたAF枠が意図しない被写体に重なり、その被写体に合焦してしまう場合がある。このため、画像上の特徴が所定の条件を満たした場合はAF枠が被写体から外れたものと判定し、AF枠を図23(A)の顔枠2303に拡大させることによって、意図したAFを継続する。以下、本実施形態について詳細に説明する。
(デジタルカメラの構成)
図1は、本実施形態の焦点調節装置の一例としてレンズユニット及びカメラ本体からなるレンズ交換式のデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図である。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASICやプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやMPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。従って、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが主体として実現されうる。
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。デジタルカメラ30は、レンズユニット10及びカメラ本体20から構成されている。レンズユニット10全体の動作を制御するレンズ制御部106と、カメラ本体20の全体の動作を制御するカメラ制御部207とが、不図示のバス等の伝送路を介してデータを通信している。なお、本実施形態では、レンズユニット10がカメラ本体20に着脱可能な交換レンズシステムの構成として説明するが、レンズユニット10とカメラ本体20が一体となっている構成でもよい。
<レンズユニット10の構成>
レンズユニット10は、固定レンズ101、ズームレンズ108、絞り102、フォーカスレンズ103を備えて構成される撮影光学系を有する。絞り102は、絞り駆動部104によって駆動され、後述する撮像素子201への入射光量を制御する。フォーカスレンズ103は、フォーカスレンズ駆動部105によって駆動され、自動でまたは手動で光軸上を移動することにより焦点調節が行われる。より具体的には、フォーカスレンズ103の位置を調節することによって、撮像素子201に入射する被写体の光学像の、光軸方向の結像位置を変更する。ズームレンズ108は、ズームレンズ駆動部109によって駆動され、ズーム位置の調節が行われる。
絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105、及びズームレンズ駆動部109はレンズ制御部106によって制御され、絞り102の開口量や、フォーカスレンズ103およびズームレンズ108の位置が決定される。ユーザによりレンズ操作部107を介してフォーカスやズームなどの操作が行われた場合には、レンズ制御部106がユーザ操作に応じた制御を行う。レンズ制御部106は、後述するカメラ制御部207から受信した制御命令や制御情報に応じて絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105、ズームレンズ駆動部109を制御し、その後、レンズ情報をカメラ制御部207に送信する。
<カメラ本体20の構成>
カメラ本体20は、レンズユニット10の撮影光学系を通過した光束から撮像信号を取得可能に構成される。撮像素子201は、例えばCCDやCMOSセンサにより構成される。撮影光学系を通過した光束が撮像素子201の受光面上に結像し、形成された被写体像がフォトダイオードによって入射光量に応じた電荷に変換(光電変換)される。各フォトダイオードに蓄積された電荷は、カメラ制御部207の指示及びタイミングジェネレータ209から与えられる駆動パルスに従って、電荷量に応じた電圧信号として撮像素子201から順次読み出される。
撮像面位相差方式の焦点検出に対応しない撮像素子の場合、例えば図2(A)に示すようなベイヤ配列の画素構成となる。一方、本実施形態の撮像素子201は、撮像面位相差方式の焦点検出を行うために、図2(B)に示すように1つの画素にフォトダイオード(光電変換領域)を複数有している(本実施形態では2つ)。光束をフォトダイオードに近接して設けられたマイクロレンズで分離し、この2つのフォトダイオードで被写体像をそれぞれ光電変換することで、撮像用と焦点検出用の2つの信号が取得可能になっている。2つのフォトダイオードの信号を加算した信号(A+B)が撮像信号であり、個々のフォトダイオードの信号(A、B)が焦点検出用の2つの像信号になっている。
但し、本実施形態で例示する2つの像信号のそれぞれを読み出す構成に限らない。例えば処理負荷を考慮して、加算した信号(A+B)と一方の像信号(例えばA)とを読み出し、その差分からもう一方の像信号(例えばB)を取得する構成でもよい。本実施形態では、このようにして得られた焦点検出用の2つの像信号に対して、相関演算を行い、焦点検出結果として像ずれ量(ピントずれ量又は焦点状態ともいう場合がある)や各種信頼性情報を算出する。
また、本実施形態では1つの画素に2つのフォトダイオードを有する構成としているが、それ以上であってもよい。また、撮像面位相差方式の焦点検出に対応する撮像素子の構成として、本実施形態のように1つの画素に複数のフォトダイオードを設ける構成に限らず、上述した特許文献2のように、撮像素子中に焦点検出用の画素を設ける構成であってもよい。
撮像素子201から読み出された撮像信号及び焦点検出用信号は、CDS/AGC回路202に入力され、リセットノイズを除去する為の相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化を行う。CDS/AGC回路202は、カメラ信号処理部203に撮像信号を出力し、また、焦点検出信号処理部204に撮像面位相差方式の焦点検出用の信号(以下、単に焦点検出用信号ともいう)を出力する。
カメラ信号処理部203は、CDS/AGC回路202から出力された撮像信号を表示部205に送信する。表示部205は、LCDや有機EL等の表示デバイスであり、撮像信号を表示する。また、撮像信号の記録を行うモードの場合には、撮像信号は記録部206に記録される。
焦点検出信号処理部204は、CDS/AGC回路202から焦点検出用の2つの像信号を取得し、像信号に対する相関演算を行って、像ずれ量と信頼性情報(二像一致度、二像急峻度、コントラスト情報、飽和情報、キズ情報等)を算出する。そして、算出した像ずれ量と信頼性情報をカメラ制御部207へ出力する。相関演算の詳細については、後述する。
カメラ制御部207は、例えばCPUあるいはMPUであり、内部のROMに格納されたプログラムをRAMの作業エリアに展開し、実行することにより、カメラ本体20内の各構成を制御する。このとき、カメラ制御部207は各構成と情報の送受信を行う。また、カメラ操作部208からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、記録の開始、AF制御の開始、記録画像の確認、AF枠の選択等、ユーザの操作に対応したカメラ機能を実行する。このとき、カメラ制御部207は、カメラ操作部208を介して入力された操作に応じて焦点調節のモード(AF又はMF)を切り替えるモード切替手段を有する。カメラ制御部207は、レンズユニット10内のレンズ制御部106と情報の送受信を行って、焦点状態に基づいて撮影光学系を制御(フォーカス制御)するための制御命令や制御情報を送信し、またレンズユニット内の情報を取得する。さらに、カメラ制御部207は、AF枠又は後述する結合枠を撮像信号に重畳して表示部205に表示するための表示制御を行う。なお、焦点検出用の像信号をCDS/AGC回路202から直接入力して、焦点検出信号処理部204で行う処理をカメラ制御部207が行うようにしても良い。
(カメラ本体20における撮影処理の動作)
次に、カメラ本体20における撮像処理の一連の動作について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態における撮像処理の一連の流れを示すフローチャートである。なお、例えばカメラ操作部208に対して撮像処理の開始又は撮影モードの変更がユーザによって指示された場合に本処理が開始される。また、本処理はカメラ制御部207がROMに記憶されたプログラムをRAMの作業用領域に展開し、実行することにより実現される。
S301では、カメラ制御部207は初期化処理を行い、S302に処理を進める。初期化処理の詳細は、図11において後述する。S302では、カメラ制御部207はフォーカスモードの判定を行う。フォーカスモードがOneShotAF(一度のみAF制御を行う)モードに設定されている場合は、本一連の処理を終了する。また、フォーカスモードがOneShotAFモードでない場合、すなわちContinuousAF(連続的にAF制御を行う)または手動(MF操作)である場合は、S303に処理を進める。なお、以降の説明ではOneShotAF時の処理については省略する。
S303では、カメラ制御部207は焦点調節のモードが自動(AF動作)であるか、手動(MF操作)であるかの判定を行い、AFに設定されている場合は、S304に処理を進め、そうでない場合はS309に処理を進める。
S304では、カメラ制御部207はAF枠を設定するためのAF枠選択処理を行う。AF枠選択処理は、後述するS313においてMF操作で合焦していると判定された焦点検出枠(以降、合焦枠ともいう)と、通常のAF枠(以降、通常枠ともいう)のうち、どちらに基づいてAF枠を選択するかを決定する処理である。S305では、S304で選択された枠が通常枠か合焦枠かの判定を行い、通常枠である場合はS306に処理を進め、合焦枠である場合は、S307に処理を進める。
S306では、カメラ制御部207は選択された通常枠の位置にAF枠を設定する。詳細は図16(A)を参照して後述する。一方、S307では、カメラ制御部207は合焦枠の位置にAF枠を設定する。詳細は図16(B)を参照して後述する。
S308では、焦点検出信号処理部204及びカメラ制御部207は、S306またはS307で設定されたAF枠を用いてAF制御処理を行う。この処理は図4を参照して後述する。カメラ制御部207はAF制御処理を終了すると、S314に処理を進める。
S314では、カメラ制御部207は表示部205において、AF枠又は後述する結合枠を撮像信号に重畳して表示する。
S315では、カメラ制御部207は撮影処理を行う。詳細は図20を参照して後述する。カメラ制御部207は撮影処理を終了すると、再びS302に処理を戻して上述の処理を繰り返す。
一方、S303において、カメラ制御部207は焦点調節のモードがMF操作であると判定した場合、S309において、カメラ制御部207はMF用の細分化枠の設定処理を行う。この処理の詳細は図12を参照して後述する。S310では、カメラ制御部207はMF制御処理を行う。この処理の詳細は図17を参照して後述する。S311では、カメラ制御部207はMF用に細分化された枠の合焦度を算出する。この処理は図18を参照して後述する。S312では、カメラ制御部207はMF用の細分化された枠の結合処理を行う。この処理は図19を参照して後述する。S313では、カメラ制御部207はMF操作によって合焦した枠の位置情報及びこの時点のフォーカスレンズの位置情報を不図示の記憶装置に記憶する。このとき、合焦枠の情報は座標や枠番号によって識別可能に記憶される。この情報は再度S304を処理する際に使用される。
<初期化処理(S301)>
次に、S301の初期化処理の一連の動作について図11を参照して説明する。初期化処理は、撮影処理の開始又は撮影モードの変更が発生した場合に、例えば所定の変数、フォーカスレンズの駆動状態や駆動方法に関するフラグ等の初期化を行う。
S1101では、カメラ制御部207はカメラの各種初期値の設定を行う。カメラ操作部208を介して撮影処理を開始する、又は撮影モードが変更する指示を受けたときに、その時点でのユーザ設定、撮影モード等の情報を基に各種初期値を設定する。
S1102では、カメラ制御部207は合焦停止フラグをオフにする。合焦停止フラグは、現在フォーカスレンズを駆動している状態であればオンに、停止している状態であればオフに設定される。
S1103では、カメラ制御部207はサーチ駆動フラグをオフにして初期化処理を終了する。サーチ駆動は、例えばデフォーカス量を用いずにレンズを一定方向に駆動し被写体を探す駆動である。また、サーチ駆動フラグは、レンズを駆動する際に、撮像面位相差検出方式で検出したデフォーカス量が信頼できる場合にはオフに、信頼できない場合にはオンに設定される。デフォーカス量が信頼できる場合とは、デフォーカス量の精度が確かである場合、またはデフォーカス方向が確かである状態(すなわち信頼性がある程度より高い状態)である。例えば、主被写体に対して合焦近傍にフォーカスしている状態や、すでに合焦している状態である。この場合にはデフォーカス量を信頼して駆動を行う。デフォーカス量が信頼できない場合とは、デフォーカス量及び方向が確かでない状態(すなわち信頼性がある程度より低い状態)である。例えば、被写体に対して大きくボケている状態であり、デフォーカス量が正しく算出できないような状態である。この場合にはデフォーカス量を信頼しないものとして、サーチ駆動を行う。
<AF枠選択処理(S304)>
次に、S304のAF枠選択処理の一連の動作について図15を参照して説明する。図15は、AF枠選択処理を示すフローチャートである。AF枠選択処理では、MFからAFに切り替わった際に、MFで合焦と判定された枠(合焦枠)をAF領域として選択するかどうかの判定を行う。具体的には、被写体の大きな移動がある等の所定の条件が満たされる場合には、合焦枠を解除してより広い領域を対象とした通常枠がAF領域として設定される。ここで、カメラ制御部207は設定手段として機能する。
S1501では、カメラ制御部207は合焦枠情報及びフォーカスレンズ位置情報がS313において記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合はS1502に処理を進め、記憶されていない場合はS1509に処理を進める。
S1502では、カメラ制御部207はMFからAFに切り替わった後の最初の処理か2回目以降の処理かを判定する。最初の処理であると判定した場合はS1503に処理を進め、2回目以降の処理であると判定した場合はS1506に処理を進める。
S1503では、カメラ制御部207はS313において記憶した合焦枠情報に基づいて、当該合焦枠を含んでいる通常枠を選択し、S1504に処理を進める。以下、本実施の形態においては「合焦枠を含んでいる通常枠」を「選択通常枠」という。
S1504では、カメラ制御部207は合焦枠と選択通常枠において焦点検出を行い、デフォーカス量を算出する。
S1505では、カメラ制御部207はS1504で算出した選択通常枠のデフォーカス量を不図示の記憶装置に記憶する。一方、S1506ではS1504の処理と同様に、合焦枠と選択通常枠におけるデフォーカス量を算出する。
なお、S1505の処理において、選択通常枠のデフォーカス量が出力されない又は出力されたデフォーカス量の信頼度が低い場合、選択通常枠のデフォーカス量が記憶できない。この場合、AFに切り替わってから2回目移行の処理で遷移するS1506において、算出されるデフォーカス量を記憶してもよい。
S1507では、カメラ制御部207はS1506で算出した合焦枠と選択通常枠のデフォーカス量と撮影条件に基づいて、合焦枠の解除条件を満たしたか否かを判定する。
具体的な解除条件としては、例えば以下の3つが挙げられる。解除条件の1つ目として、カメラ制御部207はS313にて記憶したフォーカスレンズ位置と現在(即ちMFからAFへの切り替えの前後)のフォーカスレンズ位置の差を算出し、差が所定値以上か否かを判定する。また、「現在のフォーカスレンズ位置」の代わりに、「現在のフォーカスレンズ位置に、算出されたデフォーカス量分のレンズ移動量を考慮したレンズ位置」としても良い。すなわち、AFに切り替える前に記憶したフォーカスレンズ位置と、AFに切り替えた後のフォーカスレンズ位置との差が所定値以上か否かを判定する。差が所定値以上であれば合焦枠を解除し、所定値未満であれば合焦枠を解除しない。これは、MF操作時に細分化した枠に合焦させることでユーザの意図した被写体領域にピントを合わせるが、被写体が大きく動くことで細分化した枠から意図した被写体が外れ、AFが適切に行えない可能性があるためである。そこで、合焦枠に対するAF結果に基づく現在のレンズ位置と、MF操作を行ったときのレンズ位置との差が閾値以上である場合、カメラ制御部207は被写体が大きく移動したと判定して合焦枠を解除する。閾値については、撮影する被写体のわずかな揺れには追従し、大きな移動時には合焦枠を解除するために、±2〜3Fδ程度とする。また、閾値はシステムによって適宜変更することができる。閾値は結合した細分化枠の数に応じて変更しても良いし、カメラの設定に応じて変更しても良い。
次に解除条件の2つ目として、S1505において記憶した選択通常枠のデフォーカス量と、現在の選択通常枠のデフォーカス量の差を算出し、差が所定値以上か否かを判定する。差が所定値以上であれば合焦枠を解除し、所定値以下であれば合焦枠を解除しない。これは、選択通常枠のデフォーカス量がMFからAFに切り替えられた直後のデフォーカス量から大きく変わっている場合は、選択通常枠内にある合焦枠内の被写体も大きく動いている可能性があるためである。また、選択通常枠内のデフォーカス量が大きく変化しているにも関わらず、合焦枠内のデフォーカス量が1つ目の解除条件を満たさない場合は合焦枠内のデフォーカス量を誤検出している可能性があると考えられる。但し、被写体が小さく、かつ、背景が大きく変わるようなシーンである場合は、「1つ目の解除条件は満たさないが2つ目の解除条件を満たす」可能性があるため、2つ目の解除条件を1つ目の解除条件の閾値変更のために使用しても良い。また、2つ目の解除条件の閾値については1つ目の解除条件の閾値よりも大きい値を設定する。
さらに解除条件の3つ目として、パンニング、ズーム操作、明るさの変化が生じるような撮影条件の変化があるか否かを判定する。例えば、カメラの動き量などに基づいてパンニングを検出した場合、ズームレンズの移動(焦点距離の変更)が行われた場合、明るさが所定値以上変化した場合などに、撮影条件の変化があったと判定される。撮影条件の変化がある場合は合焦枠を解除し、撮影条件の変化がない場合は合焦枠を解除しない。
カメラ制御部207は上述した解除条件を判定することにより、ユーザが意図した被写体又は被写体の一部に対してピントを合わせ続けることができ、且つ被写体や撮影条件が変化したときにAFを適切に動作させることができる。
S1508では、カメラ制御部207は合焦枠の解除を行う。具体的には合焦枠の情報(座標や枠番号)の情報を削除する。
S1509では、カメラ制御部207は合焦枠の情報が削除されていることを判定すると、通常枠をAF枠として選択して一連のAF枠選択処理を終了する。
また、S1510では、合焦枠の情報を確認して合焦枠をAF枠として選択して一連のAF枠選択処理を終了する。
上述したAF枠選択処理の具体例について、図21を参照して説明する。まず、AF枠が中央1箇所である場合の例を図21(A)及び図21(C)を参照して説明する。図21(A)において、2101は画角を表し、2102はAF枠(中央1箇所)を示している。AF枠2102は表示部205等の表示装置に表示されていても良いし、表示されていなくても良い。
図21(A)の状態において、MFモードへの切り替え又はMF操作が行われた場合、後述するMF用細分化枠設定処理(S309)によって図21(C)に示すような細分化された焦点検出枠を設定する。次に図21(C)の状態でMF操作を行うと、図3のS309〜S313の処理によって細分化された焦点検出枠の中で合焦状態の枠(即ち合焦枠)を検出してその情報を記憶装置に記憶させる。
この状態でMFからAFへの切り替えが行われるとS1503において選択通常枠を選択する。図21(A)の場合、選択通常枠は2102に対応する。以降、2103を合焦枠、2102の枠の位置を選択通常枠として設定し、S1506〜S1510の処理を行う。
次に、AF時のAF枠が3×3の9エリアである場合の例を図21(B)と(C)を参照して説明する。図21(B)では、21020〜21028はAF時の9つのAF枠を表している。図21(C)の状態でMFを行い、さらにAFに切り替えるとS1503において選択通常枠を選択する。図21(B)の例では、選択通常枠は21024となる。以降、2103を合焦枠、21024を選択通常枠としてS1506〜S1510の処理を行う。
また、合焦枠が3×3枠の2つ以上にまたがって存在する場合は、合焦枠を含むAF枠を選択通常枠に設定する。また、上述した方法以外に、選択通常枠を設定する場合、AF時の固定位置のAF枠の中からいずれかを選択するのではなく、合焦枠を中心として所定の領域を選択通常枠として設定してもよい。
<通常枠設定処理(S306)>
S306の通常枠設定処理について図12及び図16を参照して説明する。
図12は、焦点検出処理で取り扱う像信号を取得する領域(焦点検出範囲)の一例を表した図である。AF時においては、焦点検出範囲はAF枠の範囲に相当する。撮像素子201上の領域のうち、焦点検出範囲に対応する領域から出力される像信号に基づいて焦点検出が行われる。図12(A)は、像信号1201上の焦点検出範囲1202を示す図である。相関演算を行う為に必要な領域1204は、焦点検出範囲1202及び相関演算に必要なシフト領域1203を合わせた領域である。図12(A)中のp、q、s、tは、それぞれx軸方向の座標を表す。ここで、pからqは領域1204を表し、sからtは焦点検出範囲1202を表す。
図12(B)は、焦点検出範囲1202を5つに分割した焦点検出領域1205〜1209を示す図である。一例として、本実施形態では、この焦点検出領域単位でピントずれ量を算出し、焦点検出を行う。本実施形態では、分割した複数の焦点検出領域の中から最も信頼できる領域の演算結果を選び、その領域で算出したピントずれ量をAFや合焦判定に用いる。なお、焦点検出範囲の分割数は上記に限定されない。
図12(C)は、図12(B)の焦点検出領域1205〜1209を連結した仮の焦点検出領域1210を示す図である。実施形態の一例として、このように焦点検出領域を連結した領域から算出したピントずれ量をAFに用いても良い。
また、焦点検出領域の制限がある場合や、焦点検出処理時間などに制限があり、複数の焦点検出領域を画面上に配置できない場合は、例えば図12(D)のように、長さの異なる複数の領域で1つの焦点検出領域を構成する方法でも良い。図12(D)は、焦点検出領域の配置例を示した図であり、7つの焦点検出領域1211〜1217が存在する。同図では、撮影画面に対する水平方向の比率が25%である大きさの領域が2つ(1211、1217)、さらに、12.5%である大きさの領域が5つ(1212〜1216)、撮影画面の中央に配置されている。このように、異なる大きさの複数の焦点検出領域を、撮影画面に対する比率が(12.5%の大きさの領域数 > 25%の大きさの領域数)となるように配置する。そして、1211〜1217の7つの焦点検出領域から得られる演算結果を組み合わせて、1つの有効デフォーカス量及び有効デフォーカス方向を算出する。また、この有効デフォーカス量もしくは有効デフォーカス方向を用いて、フォーカスレンズ103を駆動させてピント合わせを行う。
このように、図12(D)の例では、撮影画面に対する比率が小さい焦点検出領域の領域数を多く配置することで、より撮影画面の中央の被写体にピントを合わせることが可能となる。また、撮影画面に対する焦点検出領域の比率を小さくすることで、距離の異なる被写体によるAFへの影響を軽減する。さらに、撮影画面に対する焦点検出領域の比率の小さい領域だけでなく比率の大きい領域を配置することで、焦点検出領域から被写体が外れることにより発生するピントのふらつきを軽減する。つまり、一時的に被写体が焦点検出領域から外れた場合であっても、撮影画面に対する比率の大きい領域で被写体を捉えたままピントを維持することが可能となる。
また、顔検出機能が有効である場合、図12(E)に示すように、検出した顔1220の位置にAF枠1219を設定することも可能である。この場合、検出した顔枠に対して、図12(A)〜図12(D)に示した枠を一つまたは複数設置し、焦点検出領域から得られる演算結果を組み合わせて、1つの有効デフォーカス量及び有効デフォーカス方向を算出する。そして、この有効デフォーカス量もしくは有効デフォーカス方向を用いて、フォーカスレンズ103を駆動させてピント合わせを行う。
さらに、タッチAFなどの機能を有するカメラにおいては、ユーザの指定によりAF枠の位置を自由に設定するようにしてもよい。図12(F)に示すように、指定した位置1221にAF枠を設定することも可能である。なお、焦点検出領域の配置の仕方、領域の広さ等は、本実施形態に挙げた内容に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の形式であれば良い。
続いて、図12(A)〜図12(F)に例示したAF枠(ここでは通常枠)を設定する処理について、図16(A)を参照して説明する。図16(A)は通常枠の設定処理を示すフローチャートである。
S1601では、カメラ制御部207はAF枠の位置の指定があったか否かの判定を行い、指定がある場合は、S1605に処理を進め、そうでない場合はS1602に処理を進める。なお、AF枠の指定は、例えば、カメラ操作部208のタッチパネルへのタッチ操作や、カメラ操作部208の十字キー操作などの方法により行うことができる。
S1602では、カメラ制御部207は顔検出AFか否かの判定を行う。顔検出が行われている場合は、S1604に処理を進め、そうでない場合は、S1603に処理を進める。なお、本実施形態では公知の検出方法を用いて顔検出を行うこととし、顔検出の方法の詳細については省略する。
S1603では、カメラ制御部207は画面中央にAF枠を設定し、一連の通常枠設定処理を終了する。S1604では、カメラ制御部207は、図12(E)に示したように顔の領域に対してAF枠を設定して一連の通常枠設定処理を終了し、S1605では、図12(F)に示したように指定された位置にAF枠を設定して一連の通常枠設定処理を終了する。
<合焦枠設定処理(S307)>
次に、S307の合焦枠設定処理、即ち合焦枠にAF枠を設定する処理について図16(B)を参照して説明する。図16(B)は、合焦枠設定処理を示すフローチャートである。
S1610では、カメラ制御部207は合焦枠の位置を取得する。これは、S313で記憶された合焦枠の情報を呼び出す処理である。合焦枠の指定方法は、座標を指定する方法でも良いし、枠番号などを指定する方法など如何なる方法でもよい。S1611では、カメラ制御部207はS1610で取得した合焦枠の情報に基づいて、AF枠を設定する。以上の処理により、MF操作によって合焦した枠の位置にAF枠を設定することができる。
<MF用細分化枠設定処理(S309)>
次に、MF時における処理(S309〜S313)について順に説明するため、まずS309のMF用細分化枠設定処理について図12を参照して説明する。
図12(G)及び図12(H)は、MF操作時の焦点検出範囲の一例を示している。本実施形態では、AFからMFへの切り替えが発生した場合、カメラ制御部207はAF時に設定される通常のAF枠よりも、細分化された(即ち焦点検出領域の大きさが小さい)枠を設定する。当該細分化された枠の配置は、例えば図12(G)に示すように、画面全体に細分化された枠1222を配置してもよいし、図12(H)に示すように、AF時に設定されているAF枠1219に対して、さらに細分化した枠1223を設定してもよい。
<MF制御処理(S310)>
さらに、S310のMF制御処理、即ちユーザ操作に応じたMFによるフォーカスレンズ103等の制御処理の一連の動作について、図17を参照して説明する。図17は、MF制御処理を示すフローチャートである。
S1701では、カメラ制御部207はMFの操作があったか否かを判定する。操作があった場合は、S1702に処理を進め、そうでない場合は、MF制御処理を終了する。
S1702では、カメラ制御部207はカメラ操作部208を介してMF操作情報を取得して、フォーカスレンズの駆動方向及び駆動量を特定する。S1703では、カメラ制御部207は取得したMF操作情報をフォーカスレンズの駆動量に変換する。S1704では、カメラ制御部207はフォーカスレンズの駆動量を含む駆動命令を送信する。フォーカスレンズの駆動命令は、フォーカスレンズ駆動部105に送信され、フォーカスレンズ103が駆動される。その後、カメラ制御部207は一連のMF制御処理を終了する。
<MF用合焦度算出処理(S311)>
次に、S311のMF用合焦度算出処理、即ちMF用に細分化した焦点検出枠ごとに合焦度を算出する処理について、図18を参照して説明する。図18は、MF用合焦度算出処理を示すフローチャートである。
S1801では、カメラ制御部207は焦点検出処理を行う。焦点検出処理の詳細は図5を参照して後述する。S1802では、カメラ制御部207はS1801で算出されたデフォーカス量が所定値以内かの判定を行って、合焦度の判定を行う。ここでデフォーカス量が予め定めた閾値以内である場合、S1803に処理を進め、そうでない場合は、S1804に処理を進める。S1803では、カメラ制御部207は合焦領域の情報を例えば不図示の記憶装置に記憶する。なお、上述したように、合焦領域の情報の記憶は、デフォーカス量が閾値以内と判定された枠の座標を記憶する方法でも良いし、枠の番号を記憶する方法であっても良い。
S1804では、カメラ制御部207は全領域(即ち細分化した枠の全て)に対して、焦点検出及び合焦度の算出が終了しているかの判定を行う。当該判定が完了している場合はS1805に進み、完了していない場合は全領域が終了するまで処理を継続させるため、再びS1801に処理を戻す。
S1805では、カメラ制御部207はユーザ操作によって決定されたフォーカスレンズ位置を不図示の記憶装置に記憶し、一連の合焦度算出処理を終了する。なお、本実施形態ではMF用の焦点検出処理(S1801)をカメラ制御部207が行うものとして説明したが焦点検出信号処理部204が代わりに処理を行ってもよい。
<MF用枠結合処理>
次に、図3のS312のMF用に細分化された枠の結合処理について図19を参照して説明する。図19は、MF用枠結合処理を示すフローチャートである。
S1901では、カメラ制御部207は、AF時にユーザによってAF枠が選択されているかどうかを判定する。AF枠が選択されている場合はS1905に処理を進め、そうでない場合はS1902に処理を進める。なお、AF枠の選択方法には公知の方法を用いることができるため詳細な説明を省略するが、例えばユーザはカメラ操作部208のタッチパネルや十字キーに対する操作によりAF枠を選択する。
S1902では、カメラ制御部207は顔検出AFか否かの判定を行う。顔検出がされている場合は、S1904に処理を進め、そうでない場合はS1903に処理を進める。本実施形態では、上述したS1602と同様、公知の方法を用いて顔検出を行うため、顔検出の方法についての詳細は省略する。
S1903〜S1905は、カメラ制御部207は合焦枠を選択範囲として設定する。S1903では、AF枠の領域全体を選択範囲として設定し、S1904では、顔検出された領域を選択範囲として設定する。また、S1905では、選択されたAF枠を選択範囲として設定する。
S1906では、設定された選択範囲内に存在する合焦枠を抽出する。ここでは、S1803で記憶された合焦領域の情報に基づいて、デフォーカス量が閾値以内と判定された細分化枠を合焦枠として抽出する。S1907では、この中から座標が隣接している合焦枠どうしを1つの枠(結合枠ともいう)として結合処理を行って、一連のMF用枠結合処理を終了する。
次に、上述したMF時の一連の処理(即ちMF用細分化枠設定処理からMF用枠結合処理)の具体例について、図22を参照して説明する。図22(A)はAF時における被写体とAF枠を示している。画角2201に対してAFエリア2202が設けられ、このAF枠2202は、例えばAF枠22020〜22028のように9つのAF枠に分割される。
図22(A)の状態において、AFからMFへの切り替え又はMF操作が行われたことを判定すると、図22(B)に示すように、MF用細分化枠設定処理(S309)が行われ、細分化された焦点検出枠2203が設定される。
次に、図22(B)において、細分化された焦点検出枠が設定された状態でMF制御(S310)が行われると、MF用合焦度算出処理(S311)により各焦点検出枠における合焦度合(デフォーカス量)が算出される。そして、算出結果に応じて合焦領域が合焦枠として設定される。さらに、隣接する座標の合焦枠どうしは、MF用枠結合処理(S312)において、例えば結合枠2204および結合枠2205のように1つの結合枠として再構成される。再構成された結合枠2204および結合枠2205は、表示処理(S314)によって表示部205に表示される。
一方、図22(C)は、AF時にユーザによってAF枠22024が選択された状態を示している。この図22(C)の状態でMFモードへの切り替え又はMF操作が行われると、図22(D)に示すように、MF用細分化枠設定処理(S309)によって細分化された焦点検出枠2203が設定される。図22(D)の状態でさらにMF操作が行われると、MF用合焦度算出処理(S311)にて算出された合焦領域が合焦枠として設定される。この場合、選択されたAF枠22024の範囲内で算出された合焦枠が抽出される。さらに隣接する座標の合焦枠どうしがS1907により結合処理されて、結合枠2204として再構成される。そして、結合枠処理後の結合枠2204は表示処理(S314)によって表示部205に表示される。
なお、上述した例では、AF枠がユーザの操作にて選択させる例を説明したが、顔検出機能を使った場合について、図22(E)及び図22(F)を用いて説明する。
図22(E)の例では、画像から被写体2210及び被写体2211の顔領域が検出されている。図22(E)では、このうち被写体2210の被写体の顔が主顔として判別され、検出された主顔の領域に応じて顔枠2212が設定されている。AF時にはこの顔枠の範囲がAF枠となる。主顔の選択においては、例えば、撮影者の指示によって選択された顔に最も高い優先順位度を付与し、続いて顔の位置が画面中央に近い程、そして、顔のサイズが大きい程高い優先度を付与する方法がある。なお、他の方法で顔の優先順位を付与してもよい。
図22(E)に示す顔枠2212にAF枠が設定された状態で、MFモードへの切り替え又はMF操作が行われると、図22(F)に示すように、設定された顔枠2212の範囲内で、MF用枠設定処理(S309)によって細分化された焦点検出枠2213が設定される。さらに、図22(F)に示す状態でMF操作が行われると、MF用合焦度算出処理(S311)によって算出された合焦領域が合焦枠として設定される。隣接する座標の合焦枠どうしが結合処理(S1907)されて、結合枠2214として再構成される。その後、結合枠2214は表示処理(S314)によって表示部205に表示される。
なお、目的とする顔が検出できない等の顔検出の信頼度が低い場合には、焦点検出領域全体を合焦枠の選択範囲として設定してもよい。
<撮影処理(S315)>
次に、S315の撮影処理について図20を参照して説明する。図20は、撮影処理(ここでは動画撮影処理)を示すフローチャートである。S2001では、カメラ制御部207は動画記録スイッチがオンされているかどうかを判定し、オンされている場合はS2002に処理を進め、オンされていない場合はS2305に処理を進める。
S2002では、カメラ制御部207は現在動画記録中か否かを判定する。動画記録中でない場合はS2003に処理を進めて動画記録を開始して、撮影処理の一連の動作を終了する。一方、動画記録中の場合はS2004に処理を進め、動画記録を停止し、撮影処理の一連の処理を終了する。本実施形態においては、動画記録スイッチを押下することで動画の記録開始及び停止を行うが、切り替えスイッチ等の他の方式によって記録開始及び停止を行ってもよい。なお、図20では動画記録についてのみ説明したが、ライブビュー撮影中に静止画の撮影が指示されたら、静止画を撮影して記録するようにしてもよい。
<AF制御処理(S308)>
さらに、S308のAF制御処理について図4を参照して説明する。図4は、AF制御処理を示すフローチャートである。
S401では、カメラ制御部207は焦点検出信号処理部204に対して焦点検出処理を行わせ、撮像面位相差方式の焦点検出を行うためのデフォーカス情報及び信頼性情報を取得する。この処理は、図18のS1801と同様の処理である。焦点検出処理の詳細は図5を参照して後述する。
S402では、カメラ制御部207は、現在合焦停止中か(即ち、主被写体に合焦してフォーカスレンズが停止した状態)を判定し、合焦停止中でない場合はS403に処理を進め、合焦停止中である場合はS404に処理を進める。より具体的には、カメラ制御部207は、主被写体に合焦した状態でフォーカスレンズ駆動を停止させるためのフラグ(合焦停止フラグ)のオン/オフ状態に基づいて合焦停止中か否かを判定する。なお、合焦停止フラグのオン/オフは、後述するS606等で設定される。
S403では、AF処理を実施してその後AF制御処理を終了する。AF処理では、S401で取得したデフォーカス情報及び信頼性情報に基づく処理を行う。詳細は図7を参照して後述する。
S404では、AF再起動判定を行ってその後AF制御処理を終了する。S404では、合焦停止中から被写体が変化したものとして再度AF制御を開始するかどうかの判定を行う。詳細は図6を用いて後述する。
<焦点検出処理(S401)>
次に、S401の焦点検出処理について、図5を参照して説明する。図5は、焦点検出処理を示すフローチャートである。まず、S501では、焦点検出信号処理部204は、設定された焦点検出範囲(AF枠、焦点検出枠)から一対の像信号を取得する。次に、S502では、焦点検出信号処理部204はS501で取得した一対の像信号から相関量を算出する。
S503では、焦点検出信号処理部204は、S502で算出した相関量に基づいて相関変化量を算出する。S504では、S503で算出した相関変化量に基づいてピントずれ量を算出する。
S505では、焦点検出信号処理部204は、S504で算出したピントずれ量がどれだけ信頼できるのかを表す信頼性を算出する。なお、焦点検出信号処理部204は当該信頼性の算出処理を焦点検出範囲内に存在する焦点検出領域の数だけ行う。
S506では、焦点検出信号処理部204は焦点検出領域毎にピントずれ量をデフォーカス量に変換する。最後に、S507では、カメラ制御部207は、AF処理において使用する焦点検出領域を決定し、一連の焦点検出処理を終了する。なお、S507の処理はAF時のみ行い、MF操作中は省略する。
次に、図13及び図14を参照して、図5で説明した焦点検出処理をさらに詳細に説明する。
図13(A)〜図13(C)は、図12(B)に示した焦点検出範囲1202から取得した像信号の例を示している。横軸は像信号の例えば水平方向の位置を表す。即ち、sからtは図12(B)に示した焦点検出範囲1202を表し、pからqは相関演算に必要なシフト領域1203を合わせた領域に対応する。シフト領域は、シフト量を踏まえた焦点検出演算に必要な範囲である。またxからyは、図12(B)に示した焦点検出領域1205〜1209の1つ分の焦点検出領域を表し、焦点検出領域1205〜1209のそれぞれを合わせた領域が焦点検出範囲1202を構成する。
図13(A)は、シフト前の像信号を波形で示した図である。実線1301は像信号Aを、破線1302は像信号Bをそれぞれ示している。図13(B)は図13(A)のそれぞれの像波形をプラス方向にシフトした像波形の例を示しており、一方、図13(C)は図13(A)のそれぞれの像波形をマイナス方向にシフトした像波形の例を示している。即ち、相関量を算出する際には、AF信号処理部204はそれぞれ矢印の方向に像信号A1301、像信号B1302を1ビットずつシフトする。
続いて、相関量CORの算出処理について説明する。焦点検出信号処理部204は取得した像信号Aと像信号Bとを、図13(B)及び図13(C)で説明したように1ビットずつシフトさせてゆき、シフトした像信号Aと像信号Bの差の絶対値の和を算出する。ここで、シフト量をiで表し、最小シフト数は図13に示すp−s、最大シフト数は図13に示すq−tである。また、xは焦点検出領域の開始座標、yは焦点検出領域の終了座標である。これらを用いて、相関量CORは以下の式(1)によって算出することができる。
得られる相関量CORの波形は、例えば図14(A)に示すような波形となる。なお、グラフの横軸はシフト量を、縦軸は相関量をそれぞれ示している。相関量CORの波形は、相関量波形1401のようになり、このうち1402、1403は相関値の極値周辺を示している。相関量波形1401の例では、相関量が小さい方ほどA像とB像の一致度が高くなる。
次に、得られる相関量CORに基づいて相関変化量ΔCORを算出する。より具体的には、焦点検出信号処理部204は、得られた相関量(即ち図14(A)に示す相関量)において、1シフトごとの相関量の差から相関変化量を算出する。シフト量をiで表わし、最小シフト数は図13のp−s、最大シフト数は図13のq−tであるとすると、相関変化量ΔCORは以下の式(2)によって算出することができる。
このようにして求められた相関変化量ΔCORの波形は、例えば図14(B)に示す波形のようになる。なお、横軸はシフト量を、縦軸は相関変化量をそれぞれ示している。相関変化量ΔCORの波形は、相関変化量波形1404のようになり、1405および1406で示すシフト量の周辺では、相関変化量がプラスからマイナスに変化する。この1405のように、相関変化量が0となるとき(この状態をゼロクロスと呼ぶ)にはA像とB像の一致度が最も高くなるため、このときのシフト量をピントずれ量とすることができる。
このピントずれ量(ピントずれ量PRD)の算出処理について、より詳細に説明する。図14(B)の1405の周辺を拡大した図を図14(C)に示す。1407は相関変化量波形1404の一部分を拡大したものであり、ゼロクロスとなるシフト量は点Cで示されている。まず、ピントずれ量(即ち点Cの位置)は、整数部分βと小数部分αとに分けられる。小数部分αは、図14(C)に示す三角形ABCと三角形ADEとの相似の関係から、以下の式(3)によって算出することができる。
さらに、図14(C)に示すように、整数部分βは以下の式(4)によって算出することができる。
このように、焦点検出信号処理部204はαとβの和からピントずれ量PRDを算出することができる。
また、図14(B)に示したように複数のゼロクロスが存在する場合、ゼロクロスにおける相関量変化の急峻性maxder(以下、急峻性と呼ぶ)がより大きいシフト量をより優位なゼロクロスとすることができる。この急峻性は、焦点検出のし易さを示す指標として用いることができ、値が大きいほど焦点検出し易い点であることを示す。急峻性は以下の式(5)によって算出することができる。
このように、ゼロクロスが複数存在する場合は、急峻性を算出することによって第1のゼロクロス(即ち、より優位なゼロクロス)を決定することができる。
次に、ピントずれ量の信頼性の算出処理について説明する。ピントずれ量の信頼性は、例えば、上述した急峻性や、像信号Aおよび像信号Bの2像の一致度fnclvl(以下、像一致度と呼ぶ)を用いて定義することができる。そのため、ピントずれ量の信頼性は、像信号の信頼性と換言することができる。像一致度は、ピントずれ量の精度を表す指標として用いることができ、値が小さいほど精度が良いものとする。
像一致度は、単位シフト量に対する相関量の変化(即ち、相関変化量ΔCOR)を用いて算出することができ、この相関変化量は、例えば図14(A)の1402の部分を拡大した図14(D)のように表される。ここで1408は相関量波形1401の一部分である。そして、焦点検出信号処理部204は以下の式(6)によって像一致度を算出することができる。
<AF再起動判定処理(S404)>
次に、S404のAF再起動判定処理の一連の動作について図6のフローチャートを参照して説明する。図6は、AF再起動判定処理を示すフローチャートである。AF再起動判定処理は、合焦してフォーカスレンズを停止している状態から、再度フォーカスレンズを駆動するかどうかの判定を行う処理である。デフォーカス量が所定の値より大きい、または信頼性が所定の値より低い場合には、撮影している主被写体が変化している可能性がある。このため、AF再起動判定処理では、AFの再起動を制御するためのカウンタ(AF再起動カウンタ)を設け、主被写体が変化している可能性がある場合は、AF再起動カウンタを加算してAFを再起動する準備を行う。一方、検出したデフォーカス量が所定の値より小さく、信頼性も高い状態を維持している場合は、継続してフォーカスレンズを停止させておくためにAF再起動カウンタをリセットする。以下、図6のフローチャートの各ステップについて具体的に説明する。
S601では、カメラ制御部207は、焦点検出信号処理部204によって算出されたデフォーカス量が閾値(例えば深度の所定倍に設定した値)より小さいか否かを判定する。カメラ制御部207は、デフォーカス量が閾値より小さい場合はS602に処理を進め、閾値以上である場合はS604に処理を進める。
S602では、カメラ制御部207は、S505で算出した信頼性が閾値以上であるか否かを判定する。カメラ制御部207は、算出した信頼性が閾値以上である場合はS603に処理を進め、閾値より小さい場合はS604に処理に進める。
S603では、カメラ制御部207は、AF再起動カウンタをリセットしてS605に処理を進め、一方、S604ではAF再起動カウンタを加算してS605に処理を進める。
S605では、カメラ制御部207はAF再起動カウンタがAF再起動の閾値以上か否かを判定する。AF再起動カウンタがAF再起動の閾値以上である場合はS606に処理を進め、AF再起動の閾値より小さい場合は、一連のAF再起動判定処理を終了する。また、S606では、カメラ制御部207は、合焦停止フラグをオフに設定する。これにより、AF再起動を行って、フォーカスレンズ駆動を再開できるようにする。カメラ制御部207は、その後一連の動作を終了する。
なお、S601で設定するデフォーカス量の閾値(深度の所定倍)は、主被写体が変化した場合には再起動が行い易く、主被写体が変化していない場合には再起動が不用意に発生し難くなるように適宜調整することができる。例えば、閾値は、主被写体のボケが見えるようになる深度の1倍に設定され得る。また、S602で設定する信頼性の閾値は、例えばデフォーカス方向を信頼するのが困難なほど信頼性が低い値を設定してもよい。このようにすることで、信頼性の閾値を用いて主被写体が変化したと見なすことができる。このようにS601、S602で設定する閾値は、主被写体が変化したことをどのように判定するかにより適宜調整することができる。
<AF処理(S403)>
さらに、S403におけるAF処理の一連の動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。AF処理は、合焦停止していない状態におけるフォーカスレンズの駆動及び、合焦停止の判定を行う処理である。
S701では、カメラ制御部207は、デフォーカス量が深度内であり、かつ図5のS505で算出した信頼性が閾値以上かを判定する。この条件に該当する場合はS702に処理を進め、そうでない場合はS703に処理を進める。本実施形態では、S701で用いる閾値を、例えば深度の1倍として説明するが、必要に応じてより大きく設定したり、小さく設定したりすることができる。
S702では、カメラ制御部207は、合焦停止フラグをオンにして一連のAF処理を終了する。上述したように、被写体に合焦したと判定した場合は、フォーカスレンズを駆動している状態から停止している状態に移行した後、再度フォーカスレンズを駆動するか否か、図4のS409で再起動判定を行う。
一方、S703では、カメラ制御部207は、フォーカスレンズの駆動設定を行う。詳細は図8を参照して後述するが、フォーカスレンズの駆動速度や駆動方法を決定し、S704では、S703において決定された設定に従ってフォーカスレンズの駆動処理を行う。カメラ制御部207はフォーカスレンズの駆動処理を完了すると一連のAF処理を終了する。S704におけるフォーカスレンズ駆動処理の詳細は図9を参照して後述する。
<フォーカスレンズ駆動設定処理(S703)>
さらに、S703のフォーカスレンズ駆動設定処理の一連の動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。フォーカスレンズ駆動設定処理は、ピントずれ量の信頼性に応じて上述したサーチ駆動への移行を判定するとともに、ピントずれ量の信頼性に応じてフォーカスレンズを駆動するための駆動速度を設定する。
S801では、カメラ制御部207は信頼性が所定の閾値α以上かを判定し、所定の閾値α以上の場合はS802に処理を進め、所定の閾値未満の場合はS804に処理を進める。S802では、カメラ制御部207はサーチ駆動カウンタをリセットして例えば0に戻し、処理をS803に進める。
S803では、カメラ制御部207はフォーカスレンズの駆動速度を所定の速度Aに設定して、S808に処理を進める。
次にS804では、カメラ制御部207は信頼性の低い状態が継続するかを判定するための、サーチ駆動移行カウンタを加算する。例えばカウンタ値を1増加させるとS805に処理を進める。S805ではサーチ駆動移行カウンタが所定値以上かどうかを判定し、所定値以上である場合はS806に処理を進め、所定値以上でない場合はS807に処理を進める。
S806では、信頼性の低い状態が継続したと判定したため、カメラ制御部207はサーチ駆動を実行するためにサーチ駆動フラグをオンにし、その後S808に処理を進める。また、S807では、サーチ駆動移行カウンタが所定値以上でない、即ち信頼性の低い状態が継続していないと判定したため、カメラ制御部207はフォーカスレンズの駆動速度を速度Zに設定する。その後S808に処理を進める。
S808では、カメラ制御部207はS803、S806、S807の処理の後にサーチ駆動フラグがオンかどうかを判定し、サーチ駆動フラグがオンである場合はS809に処理を進め、オンでない場合はフォーカスレンズ駆動設定処理を終了する。S809では、サーチ駆動用の駆動速度Sを設定して、一連のフォーカスレンズ駆動設定処理を終了する。
なお、S801において用いる信頼性の閾値αは、少なくともデフォーカス方向が信頼できる値を設定する。デフォーカス方向が信頼できる場合、設定した駆動速度Aによってデフォーカス量を基にフォーカスレンズを駆動するようにする。
本フォーカスレンズ駆動設定処理では、デフォーカス量の方向が信頼できない状態が継続している場合にサーチ駆動を行うように、サーチ駆動フラグを設定する。本実施形態におけるサーチ駆動は、デフォーカス量と無関係にデフォーカス方向を設定し、その方向に設定した速度でフォーカスレンズを駆動する駆動方式である。例えばS801においてデフォーカス量の方向が信頼できない場合、S804でサーチ駆動移行カウンタを加算する。このため、S805でサーチ駆動移行カウンタが所定以上になったか否かを判定することで、継続して信頼性が低く被写体がボケている可能性がある場合を判定でき、この場合にのみサーチ駆動を行うようにする。また、サーチ駆動方式は、デフォーカス量を使用しない駆動方式であるため、一時的に大きくボケてしまうような品位の低いフォーカシングとなる場合がある。そこで、本実施形態では、信頼性が低くなってもすぐにサーチ駆動に移行させないように継続性を判定するようにしている。このようにすることで、サーチ駆動を、ノイズ等の影響に過敏に反応して不用意に行わないようすることができる。また、サーチ駆動へ移行するか否かを判定するためのサーチ駆動移行カウンタが増加する過程(例えばS804及びS805)で、信頼性が所定の閾値α以上になった場合、S802でサーチ駆動移行カウンタはリセットされる。
なお、S809で設定されるサーチ駆動用の駆動速度Sは、駆動速度Aよりも速い値を設定され、また、S807において設定される駆動速度Zは、例えば極めて遅い値若しくはゼロに設定される。即ち、図8において設定されるフォーカスレンズの駆動速度には、以下のような
駆動速度Z < 駆動速度A < 駆動速度S
の関係がある。即ち、サーチ駆動中は、被写体が大きくボケている状態であることが想定され、逸早く被写体にピントを合わせる必要があるため、S809で設定される駆動速度Sは駆動速度Aよりも速い値が設定される。また、ピントずれ量の信頼性が閾値αよりも低いために、S805でサーチ駆動移行カウンタによってサーチ駆動移行を判定している場合は、デフォーカス検出精度が低いため、不用意にレンズを駆動してしまうと品位の低いフォーカシングが行われる場合がある。このため、S807で設定する駆動速度Zには、極めて遅い値、若しくはゼロを設定することで、信頼性が低い状態においても品位の低いフォーカシング動作が行われることを防止する。
<フォーカスレンズ駆動処理(S704)>
さらに、S704のフォーカスレンズ駆動処理の一連の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。S901では、カメラ制御部207はフォーカスレンズ駆動設定処理において設定された、サーチ駆動フラグの状態(オン又はオフ)を判定する。オフの場合はサーチ駆動を行う必要がないためS902に処理を進め、オンの場合はサーチ駆動を行うため、S903に処理を進める。
S902では、カメラ制御部207は像信号を用いて位相差検出方式により算出されたデフォーカス量に基づいて距離駆動を行う。カメラ制御部207は距離駆動を完了するとその後レンズ駆動処理を終了する。この距離駆動の処理では、算出されたデフォーカス量に相当する分のフォーカスレンズの駆動を行う。例えば、カメラ制御部207が算出したデフォーカス量をフォーカスレンズ103の駆動量に変換し、フォーカスレンズ駆動部105に対して変換した駆動量に基づく駆動命令を与える。一方、S903では、デフォーカスの方向に基づいて、後述するサーチ駆動を行う。カメラ制御部207はサーチ駆動を行うと一連のフォーカスレンズ駆動処理を終了する。
<サーチ駆動処理(S903)>
次に、S903におけるサーチ駆動処理の一連の動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。サーチ駆動処理は、サーチ駆動が初回である場合には駆動方向を設定した上で、後述するサーチ駆動を終了する条件を満たすまでフォーカスレンズの駆動を行う。
S1001では、カメラ制御部207はサーチ駆動が初回か否かを判定する。初回である場合はS1002に処理を進め、初回でない場合はS1005に処理を進める。
以下に示すS1002〜S1004は、サーチ駆動が初回であるために駆動方向を設定する処理である。S1002では、カメラ制御部207は現在のレンズ位置が至近端に近いか否かを判定する。至近端に近い場合はS1003に処理を進め、無限端に近い場合はS1004に処理を進める。S1003では、カメラ制御部207はサーチ駆動開始時のフォーカスレンズの駆動方向を至近方向に設定する。一方、S1004では、サーチ駆動開始時のフォーカスレンズの駆動方向を無限方向に設定する。このように駆動方向を設定することで、フォーカスレンズ駆動領域全体をサーチ駆動する時間を短縮することができ、サーチ駆動によって合焦位置を発見するのに要する最長時間を短縮することができる。カメラ制御部207はフォーカスレンズの駆動方向を設定すると、S1005に処理を進める。
S1005では、カメラ制御部207は設定した駆動方向及び駆動速度に基づいてフォーカスレンズを駆動するよう制御を開始する。S1006では、カメラ制御部207は、フォーカスレンズが至近端又は無限端に到達したかを判定する。いずれかの端に到達した場合はS1007に処理を進め、到達していない場合はS1008に処理を進める。S1007では、カメラ制御部207はフォーカスレンズの駆動方向を反転させる。
S1008では、カメラ制御部207は、信頼性が所定の閾値γ以上かを判定する。信頼性が所定の閾値γ以上の場合はS1010に処理を進め、そうでない場合はS1009に処理を進める。S1009では、カメラ制御部207はフォーカスレンズが至近端及び無限端の両方に到達したか否かを判定し、到達した場合はS1010に処理を進め、到達していない場合は一連のサーチ駆動処理を終了する。S1010では、カメラ制御部207はサーチ駆動を終了するためにサーチ駆動フラグをオフにする。カメラ制御部207はその後一連のサーチ駆動処理を終了する。
なお、本実施形態では、サーチ駆動を終了する条件として、S1008で信頼性が所定の閾値γ以上となった場合、又はS1009でフォーカスレンズの至近端、無限端の両方に到達した場合のいずれかとしている。S1106で設定する信頼性の閾値γは、図9のS801で設定した閾値αと同様、少なくとも像信号の位相差に基づいて算出されるデフォーカス量が信頼できることを示す値である。信頼性が閾値γ以上であれば、合焦位置に近づいてきたと判定できるため、カメラ制御部207はサーチ駆動を停止して、再度デフォーカス量に基づいて距離駆動する制御(S902)に切り替えることができる。また、S1009で至近端、無限端の両方に到達した場合は、フォーカス駆動領域の全域を駆動したことになり、この場合は被写体が特定できなかったことを意味し得る。この場合、カメラ制御部207はサーチ駆動フラグをオフにしてサーチ駆動開始前の状態に戻す。但し、本実施形態と異なる形態により被写体が特定できない場合にはサーチ駆動フラグをオフにせずにサーチ駆動を継続させるように制御しても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、AFからMFに切り替えられた場合に、AF用に設定されたAF枠をMF用に細分化(即ちAF用の焦点検出領域内に複数の領域を設定)する。そして、当該細分化した領域の焦点検出枠ごとに合焦度を判定し、合焦している領域に基づいて合焦表示を行う。このように合焦表示を行うことで、MFにおいてユーザはより詳細な領域ごとにピント合わせを行うことが可能になる。
また、細分化された複数の焦点検出枠のうち、隣接する焦点検出枠どうしを結合処理することで拡大させた領域について合焦表示を行う。このようにすることで、複数の隣接する枠によって被写体が遮られることを防止し、より視認性の高い合焦表示を行うことが可能になる。即ち、特定被写体又は被写体の特定部位への厳密なピント合わせをよりスムーズに行うことが可能になる。
さらに、MF後にAFに切り替えられた場合は、MF操作時に合焦している焦点検出枠に基づいてAF枠を設定してAFで追従する。これにより、ユーザの意図した被写体に対してピント合わせを継続することが可能になる。さらに、追従対象である被写体がAF枠内で変化した場合やAF枠の外に動いた場合を判定して、AF枠をAF用に設定されている通常の大きさに戻す。このようにすることで、AFによる焦点検出の精度を向上させ、AFを適切に動作させることができる。
このように、本発明によれば、手動および自動で焦点調節を行うモードを有する場合に、ユーザの意図に応じた適切な焦点調節が可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどが挙げられる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等も用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行可能とすることにより、前述した各実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施形態の機能が実現される場合も含まれる。更に、以下の場合も含まれる。まず記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。
103…フォーカスレンズ、105…フォーカスレンズ駆動部、201…撮像素子、204…焦点検出信号処理部、207…カメラ制御部、208…カメラ操作部

Claims (14)

  1. フォーカスレンズの位置を自動で変更する第1のモードと、前記フォーカスレンズの位置を手動で変更する第2のモードを有する焦点調節装置であって、
    焦点検出に用いる信号を取得するための領域として、前記第1のモードにおいて第1の領域を設定し、前記第2のモードにおいて第2の領域を設定する設定手段と、
    前記第1の領域および前記第2の領域に対応する撮像手段の領域から出力された信号に基づいて、焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    前記第1のモードにおいて、前記焦点検出手段により検出された前記第1の領域の焦点状態に基づいて、前記フォーカスレンズの位置を制御するフォーカス制御手段とを有し、
    前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えられた場合に、前記設定手段は、前記第1のモードで設定した前記第1の領域よりも小さい前記第2の領域を複数設定し、
    前記第2のモードから前記第1のモードに再び切り替えられた場合に、前記設定手段は、複数の前記第2の領域のうち合焦状態と判定された前記第2の領域に基づいて、切り替え後の前記第1のモードにおける前記第1の領域を設定することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えられた場合に、前記設定手段は、前記第1のモードで設定した前記第1の領域内に、複数の前記第2の領域を設定することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記第2のモードから前記第1のモードに切り替えられた場合に、所定の条件を満たす場合、前記設定手段は、合焦状態と判定された前記第2の領域よりも大きい第3の領域に前記第1の領域を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記第3の領域は、合焦状態と判定された前記第2の領域を含む領域であることを特徴とする請求項3に記載の焦点調節装置。
  5. 前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えの前後における前記フォーカスレンズの位置の差が第1の閾値以上の場合に、前記所定の条件を満たすことを特徴とする請求項3または4に記載の焦点調節装置。
  6. 前記第3の領域で検出される焦点状態の変化が第2の閾値以上の場合に、前記所定の条件を満たすことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  7. 前記焦点調節装置の動き、焦点距離、明るさの少なくともいずれかを含む撮影条件の変化が検出された場合に、前記所定の条件を満たすことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  8. 前記撮像手段で得られた画像を表示手段に表示する表示制御手段を有し、
    前記第2のモードにおいて、前記表示制御手段は、合焦状態と判定された前記第2の領域を示す表示を前記画像に重畳して行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  9. 前記第2のモードにおいて、合焦状態と判定された前記第2の領域が隣接して複数ある場合、前記表示制御手段は、当該第2の領域を結合した1つの領域として表示することを特徴とする請求項8に記載の焦点調節装置。
  10. 前記焦点検出手段は、デフォーカス量を検出し、
    検出された前記デフォーカス量が所定値以内の場合に合焦状態と判定されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の焦点調節装置と、
    前記撮像手段を有し、
    前記撮像手段は、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換領域を備えた画素を複数有し、
    前記焦点検出手段は、複数の前記画素における各光電変換領域から出力される一対の信号に基づいて、焦点状態を検出することを特徴とする撮像装置。
  12. フォーカスレンズの位置を自動で変更する第1のモードと、前記フォーカスレンズの位置を手動で変更する第2のモードを有する焦点調節装置の制御方法であって、
    焦点検出に用いる信号を取得するための領域として、前記第1のモードにおいて第1の領域を設定し、前記第2のモードにおいて第2の領域を設定する設定工程と、
    前記第1の領域および前記第2の領域に対応する撮像手段の領域から出力された信号に基づいて、焦点状態を検出する焦点検出工程と、
    前記第1のモードにおいて、前記焦点検出工程により検出された前記第1の領域の焦点状態に基づいて、前記フォーカスレンズの位置を制御するフォーカス制御工程とを有し、
    前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えられた場合に、前記設定工程において、前記第1のモードで設定した前記第1の領域よりも小さい前記第2の領域を複数設定し、
    前記第2のモードから前記第1のモードに再び切り替えられた場合に、前記設定工程において、複数の前記第2の領域のうち合焦状態と判定された前記第2の領域に基づいて、切り替え後の前記第1のモードにおける前記第1の領域を設定することを特徴とする焦点調節装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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