JP2016206499A - 間欠光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法 - Google Patents

間欠光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】テープ心線に切れ込みを入れるだけで、分離し易く、捻ったり曲げたりするのに取り扱い易い間欠光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を、共通被覆により一体化させたテープ心線に対して、隣接する光ファイバ心線間の共通被覆の長手方向に間欠的な切込みを入れる切断装置200を備える。切断装置200は、外周の一部に切刃を設けた円盤状の丸刃10、10’であって軸挿通部の軸方向の厚みが光ファイバ心線の外径の整数倍の厚みを有する複数の丸刃10、10’と、平行な2本の回転軸20、20’を備え、2本の回転軸20、20’のそれぞれに、複数の丸刃10、10’の切刃を対向させて隣接配置している。複数の対向する切刃間に光ファイバテープ心線100’が挿通される。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数本の光ファイバ心線を並列させ、隣合う光ファイバ心線同士が間欠的に結合された形態の間欠光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法に関する。
複数本の光ファイバ心線を平行一列に並べて一体化された光ファイバテープ心線(以下、「テープ心線」ともいう。)において、光ファイバ心線を単心に分離するのが容易であるとともに、テープ心線の平行一列の保持状態を維持して多心一括融着接続等を行うことができる間欠光ファイバテープ心線(以下、「間欠テープ心線」ともいう。)が知られている。この間欠テープ心線は、複数本の光ファイバ心線が平行一列に並べられ、その長手方向に結合部と非結合部とが交互に形成され、隣合う光ファイバ心線同士が間欠的に連結された形状とされたもので、種々の形状と製造方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、4本の単心被覆光ファイバを同一平面上に並列させ、その外周に一括被覆層を設けた4心テープ心線の一括被覆層に対し、長手方向に間欠的にテープ心線に分離するための切込みを入れた後、テープ心線の幅方向中央部を頂点として円弧状に湾曲させる応力付与部を通過させることにより、切込み部分を分断して、4心テープ心線に非結合部を形成したが開示されている。
特開2013−167753号公報
特許文献1に開示された間欠テープ心線の製造方法では、隣接する光ファイバ心線間に一括被覆層が介在されており、この一括被覆層を分離するために一旦切れ込みを入れ、その後、応力を付与して分離することが行われている。このため、一括被覆層の分離工程として切込み工程と分離工程の2段階の工程が必要となる。また、8心、12心、24心とテープ心線の本数が増えるにしたがって、一括被覆層分離のための応力付与を一回で済ませることが難しくなり、テープ心線の幅方向に対して複数回分割して応力付与を行う必要が生じ、製造ラインの簡素化と短縮化が難しかった。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、テープ心線に切れ込みを入れるだけで、分離し易く、捻ったり曲げたりするのに取り扱い易い間欠テープ心線の製造装置および製造方法を提供することをその目的とする。
本発明による間欠テープ心線の製造装置は、互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を共通被覆により一体化させた光ファイバテープ心線に対して、隣接する前記光ファイバ心線の接触部分で前記共通被覆に長手方向に間欠的な切込みを入れる切断装置を備えた間欠光ファイバテープ心線の製造装置であって、前記切断装置は、外周の一部に切刃を設けた円盤状の丸刃であって軸挿通部の軸方向の厚みが前記光ファイバ心線の外径の整数倍の厚みを有する複数の丸刃と、平行な2本の回転軸を備え、
該2本の回転軸のそれぞれに、複数の前記丸刃をその前記切刃を対向させて隣接配置し、複数の対向する前記切刃間に前記光ファイバテープ心線を挿通可能とした間欠光ファイバテープ心線の製造装置である。
また、本発明による間欠テープ心線の製造方法は、互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を共通被覆により一体化させた光ファイバテープ心線に、長手方向に間欠的な切込みを入れる間欠光ファイバテープ心線の製造方法であって、外周の一部に切刃を設けた円盤状の丸刃であって軸挿通部の軸方向の厚みが前記光ファイバ心線の外径の整数倍の厚みを有する複数の丸刃を、平行な2本の回転軸にそれぞれの前記切刃が対向するように隣接配置した切断装置を用い、複数の対向する前記切刃間に前記光ファイバテープ心線を挿通し、隣接する前記光ファイバ心線の接触部分で前記共通被覆に長手方向に間欠的な切込みを入れる間欠光ファイバテープ心線の製造方法である。
本発明によれば、テープ心線に切れ込みを入れるだけで、分離し易く、捻ったり曲げたりするのに取り扱い易い間欠テープ心線を得ることができる。
本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法に用いられるテープ心線の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法により製造された間欠テープ心線の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置の一例を示す図である。 図3に示す製造装置に用いられる丸刃の構成の一例を説明するための図である。 図3に示す製造装置におけるテープ心線と丸刃との関係を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法により製造された間欠テープ心線の他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法により製造された間欠テープ心線のさらに他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置の他の例を模式的に示す図である。
最初に本願発明の実施形態を列記して説明する。
本願の間欠テープ心線の製造装置に係る発明は、(1)互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を共通被覆により一体化させた光ファイバテープ心線に対して、隣接する前記光ファイバ心線の接触部分で前記共通被覆に長手方向に間欠的な切込みを入れる切断装置を備えた間欠光ファイバテープ心線の製造装置であって、前記切断装置は、外周の一部に切刃を設けた円盤状の丸刃であって軸挿通部の軸方向の厚みが前記光ファイバ心線の外径の整数倍の厚みを有する複数の丸刃と、平行な2本の回転軸を備え、該2本の回転軸のそれぞれに、複数の前記丸刃をその前記切刃を対向させて隣接配置し、複数の対向する前記切刃間に前記光ファイバテープ心線を挿通可能とした間欠光ファイバテープ心線の製造装置である。これにより、テープ心線を挟んで配置された2本の回転軸に設けた丸刃によって、全ての隣合う光ファイバ心線の接触部分で、光ファイバ心線の並列面の上下からテープ心線を長さ方向に間欠的に切れ込みを入れることができ、切れ込みを入れるだけで光ファイバ心線に分離し易く、捻ったり曲げたりするのに取り扱い易い間欠テープ心線を得ることができる。
(2)前記切刃が、前記丸刃の外周の5/6から10/11の範囲であってよい。これにより、隣合う光ファイバ心線の1つの分離部の長さが結合部の長さの5倍以上10倍以下となり、隣接する光ファイバ心線の接触部分での分離が確実になるとともに、捻ったときに光ファイバ心線が適度にばらした状態の取り扱い易い間欠テープ心線を得ることができる。
(3)前記切刃が片刃であってもよい。これにより、製造装置に用いる丸刃の作製が容易となり強度を向上させることができる。
(4)隣接する前記丸刃に設けられた前記切刃が、前記回転軸の方向から見た場合に前記丸刃の周方向にずれた配置としてもよい。これにより、隣合う光ファイバ心線の切込み部(分離部)が長さ方向にずれた間欠テープ心線を得ることができ、適度にばらした状態の取り扱い易い間欠テープ心線を得ることができる。
(5)隣接する前記丸刃の前記切刃を設けていない部分が、前記回転軸の方向から見た場合に重なる部分を有する配置としてもよい。これにより、間欠テープ心線を幅方向に見たときに、結合部が重なる間欠テープ心線を得ることができる。
(6)前記丸刃の前記切刃を周方向に見た場合、前記切刃の始点が隣接する前記切刃の終点に一致させてもよい。これにより、隣合う分離部を長さ方向に見たときに一方の分離部の終点と他方の分離部の始点が同位置にある間欠テープ心線を得ることができる。
(7)切断装置をn(nは2以上の整数)台、製造ライン方向にずらせて配設し、各前記切断装置の前記丸刃の軸挿通部の厚みを前記光ファイバ心線の外径のn倍としてもよい。これにより、切断装置に用いる丸刃の厚みを厚くすることができ、強度の大きな丸刃を用いることが可能となる。
また、本願の間欠テープ心線の製造装置に係る発明は、(8)互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を、共通被覆により一体化させた光ファイバテープ心線に、長手方向に間欠的な切込みを入れる間欠光ファイバテープ心線の製造方法であって、外周の一部に切刃を設けた円盤状の丸刃であって軸挿通部の軸方向の厚みが前記光ファイバ心線の外径の整数倍の厚みを有する複数の丸刃を、平行な2本の回転軸にそれぞれの前記切刃が対向するように隣接配置した切断装置を用い、複数の対向する前記切刃間に前記光ファイバテープ心線を挿通して、隣接する前記光ファイバ心線の接触部分で前記共通被覆に長手方向に間欠的な切込みを入れる間欠光ファイバテープ心線の製造方法である。これにより、テープ心線を挟んで配置された2本の回転軸に設けた丸刃によって、全ての隣合う光ファイバ心線の接触部分で共通被覆に、光ファイバ心線の並列面の上下から長さ方向に間欠的に切れ込みを入れることができ、この切れ込みを入れるだけで分離し易く、捻ったり曲げたりするのに取り扱い易い間欠テープ心線を得ることができる。
(実施形態1)
本発明に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法の好適な実施の形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内ですべての変更が含まれる。また、以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
図1は、本実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法に用いられるテープ心線の一例を示す図である。テープ心線100’は、複数本、例えば8本の光ファイバ心線1を互いに接触した状態で平行一列に並べて(並列させて)、上下の並列面を含む外面を共通被覆5により一体化してテープ状にしたものである。光ファイバ心線1は、例えば外径が125μmのガラスファイバ2に、例えばアクリレート樹脂からなる被覆層3を設け、さらに各光ファイバ心線1を識別するための着色層4を設けたもので、外径が255μm前後の大きさを有する単心の光ファイバである。
図2は、本実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法により製造された間欠テープ心線の一例を示す図である。図2(A)は間欠テープ心線の平面図であり、図2(A)、(B)、および、(C)はそれぞれ、図2(A)に示すX1−X1、X2−X2、および、X3−X3における断面図を示している。図2に示す間欠テープ心線100は、図1に示したテープ心線100’の共通被覆5に、隣合う光ファイバ心線1間で所定長さの分離部(切込み部分)Aと結合部(非切込み部分)Bが交互に形成されている形態のものである。
間欠テープ心線100の共通被覆5に形成された分離部Aは、間欠テープ心線100の上下の並列面を貫通している。そして、分離部Aが形成された部分では、隣合う光ファイバ心線1同士が互いに分離し、隣合う光ファイバ心線1同士を互いに引き離す方向(長手方向と直交する方向)に引っ張ることにより、光ファイバ心線1を湾曲させて分けることが可能となる。一方、分離部Aが形成されていない結合部Bでは、隣合う光ファイバ心線1同士が互いに共通被覆5により一体とされて、テープ状態を保持する。
分離部Aと結合部Bは、種々の形態(パターン)で形成することができる。図2で示す例は、光ファイバ心線1の並列方向から見た場合、隣合う光ファイバ心線1の接触部分の共通被覆に形成した分離部Aの位置が、1つ置きに同じ位置から始まるようにし、結合部Bの位置も1つ置きに同じ位置から始まるように形成したものである。また、光ファイバ心線1の切り離しを容易にし、間欠テープ心線100を捻った時に光ファイバ心線1が適度にばらけるように、分離部Aの長さは結合部Bの長さの5〜10倍の範囲になるようにしている。
図2(A)のX1−X1に沿った断面では、1番目(#1)と2番目(#2)間、3番目(#3)と4番目(#4)間、5番目(#5)と6番目(#6)間、および、7番目(#7)と8番目(#8)間の4か所で光ファイバ心線1間の共通被覆5に分離部Aが形成される。また、図2(B)のX2−X2に沿った断面では、2番目(#2)と3番目(#3)間、4番目(#4)と5番目(#5)間、および、6番目(#6)と7番目(#7)間の3か所で光ファイバ心線1間の共通被覆5に分離部Aが形成されている。さらに、図2(A)のX3−X3に沿った断面では、全て(#1〜#8)の光ファイバ心線1間の共通被覆に分離部Aが形成される。
次に、間欠テープ心線の製造装置について説明する。図3は、本実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置の一例を示す図であり、図1に示したテープ心線から図2に示した間欠テープ心線を製造するためのものであり、切断装置200を備えている。
図3に示す切断装置200は、軸受部材31、32および31’、32’を支持する本体部30を備えており、軸受部材31、32および31’、32’はそれぞれ第1回転軸20および第2回転軸20’を回転可能に軸支している。第1回転軸20と第2回転軸20’とは平行に配置されており、第1回転軸20の回転が軸方向両端に設けた歯車21、22を介して、第2回転軸20’の歯車21’、22’に伝達されるようになっている。このため、第1回転軸20と第2回転軸20’とは回転方向が逆になるように構成されている。
第1回転軸20には、7枚の円盤状の丸刃10が軸方向に隣接させて設けられている。また、第2回転軸20’にも、丸刃10と同じ7枚の円盤状の丸刃10’が隣接させて設けられている。そして、第1回転軸20に設けた丸刃10と第2回転軸20’に設けた丸刃10’とは互いに所定の間隙を介して対をなすように対向してテープ心線100’の上下に配列されており、この間隙内をテープ心線100’が挿通される。なお、図3で示す丸刃10、10’のテープ心線100’に対する位置は、図2で示す間欠テープ心線100のX1−X1の部分に切込みを入れている位置に相当する。
図4は、丸刃の構成の一例を説明するための図であり、図3に示した切断装置200の上下一対の丸刃10、10’を回転軸方向から見た図である。丸刃10、10’は、第1回転軸20または第2回転軸20’に対する軸挿通部を含む基部11、11’を有し、外周の一部には切刃12、12’が設けられている。切刃12、12’が設けられている部分は、丸刃10、10’の外周の5/6から10/11の範囲を占めている。このため、丸刃10、10’の外周部分には切刃12、12’が設けられていない切刃なし部分13、13’を有している。
そして、第1回転軸20、第2回転軸20’が回転することにより、丸刃10、10’が回転するが、回転によって両者の間隙の近接点では常に切刃12、12’同士または切刃なし部分13、13’同士が対向するように、丸刃10、10’が第1回転軸20、第2回転軸20’に固定されている。換言すれば、対向する丸刃10、10’は、両者の間隙に挿通されるテープ心線に対して、切刃12、12’がテープ心線100’を対称面として対称な位置となるように第1回転軸20、第2回転軸20’に固定されている。これにより、テープ心線100’の光ファイバ心線1間の共通被覆5に切刃12、12’が位置した際に、分離部Aが形成され、切刃なし部分13、13’が位置した際に共通被覆5がそのまま結合部Bとして残ることになる。
隣接する丸刃に設けられた切刃が、丸刃が取り付けられた回転軸の方向から見た場合に丸刃の周方向にずれた配置とすることができる。その結果、例えば図3に示すように、ある丸刃(例えば図5で右端の丸刃)がテープ心線の共通被覆を切断するときにその隣(左隣)の丸刃はテープ心線を切断しない。テープ心線は分離部Aと結合部Bが隣合うことになる。
先述したように、切刃12、12’が設けられている部分の比率を丸刃10、10’の外周の5/6から10/11の範囲としているが、これによって得られる間欠テープ心線100の分離部Aの長さは結合部Bの長さの5〜10倍の範囲となる。
図5は、図3に示す製造装置におけるファイバテープ心線と丸刃との関係を説明するための図である。丸刃10、10’は、基部11、11’の軸方向の厚みdが光ファイバ心線1の外径の整数倍の厚みとなるように構成される。また、第1回転軸20、第2回転軸20’にそれぞれ設けた複数の各丸刃10、10’は、互いに密着するように固定されている。丸刃10、10’はそれぞれ第1回転軸20、第2回転軸20’に対して相対的に回転しないように設けられているが、隣合う丸刃10、10’の接触箇所に凹凸を設けて、丸刃10同士、あるいは丸刃10’同士の位置決めを行うようにしてもよい。そして、テープ心線100’は、切断装置200に対して、丸刃10、10’の切刃12、12’が光ファイバ心線1同士の接触部分における共通被覆5の部分に位置するように、幅方向の位置決めを行った状態で切断装置200に送られる。
テープ心線100’は、先述したように、光ファイバ心線1を互いに接触した状態で並列させ、上下の並列面を、共通被覆5により一体化してテープ状にしたものである。このため、各光ファイバ心線1間の接触部分には共通被覆5が介在せず、隣合う光ファイバ心線1同士は、並列面に対して上側と下側に位置する共通被覆5によって互いに固着されている。したがって、光ファイバ心線1間の並列面に対して上側と下側に位置する共通被覆5を切断することによって、隣接する光ファイバ心線1を分離することができる。このため、対向する切刃12、12’間の間隙の最小値は本実施形態では10〜125μmの範囲となるようにしている。なお、図5で示す丸刃10、10’のテープ心線100’に対する位置は、図2で示す間欠テープ心線100のX3−X3の部分に切込みを入れている位置に相当する。
本実施形態では、丸刃10、10’に設けた切刃12、12’は両刃のものを示したが、切刃12、12’は片刃によるものでもよい。これにより、丸刃10、10’の製作や強度の確保が容易となる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法により製造された間欠テープ心線の他の例を示す図である。本実施形態により得られた間欠テープ心線100は、間欠テープ心線100を幅方向に見たときに、結合部Bが重なる部分Cを有している。このため、切断装置200では、第1回転軸20、第2回転軸20’の方向から見た場合に、隣接する丸刃10、10’の切刃を設けていない部分である切刃なし部分13、13’が、重なる位置に来るように配置している。
(実施形態3)
図7は、本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置および製造方法により製造された間欠テープ心線のさらに他の例を示す図である。本実施形態により得られた間欠テープ心線100は、間欠テープ心線100の隣合う光ファイバ心線1の接触部分について、一方の接触部分では分離部Aが終点Aeとなっている位置と長さ方向に同じ位置で他方の接触部分では分離部Aが始点Asとなっている。このため、切断装置200では、隣接する丸刃10、10’の切刃12、12’を周方向に見た場合に、一方の切刃12の始点が隣接する切刃12の終点に一致するように配置している。
(実施形態4)
以上、1対の丸刃10、10’間にテープ心線100’を挿通可能とした1台の切断装置200によって間欠テープ心線100を製造する場合について説明したが、複数台の切断装置を用いて、間欠テープ心線を作製することも可能である。
図8は、本発明の実施形態に係る間欠テープ心線の製造装置の他の例を模式的に示す図である。図8(A)は平面図を、図8(B)は軸方向から見た図を示している。本実施形態では、テープ心線100’は、矢印で示すように紙面の右方向から左方向に向けて走行しているとすると、このテープ心線100’の走行ラインに対して2台の切断装置201、202が並設されている。個々の切断装置201、202は、図3で説明した切断装置200とは後述するように丸刃の厚みと枚数が異なっているが、その他の構成についてはほぼ同様のものであるので、以下、図3も参照しつつ異なる点について説明する。
本実施形態の切断装置201、202では、丸刃10、10’の基部11、11’の軸方向の厚みdが光ファイバ心線1の外径の2倍の厚みを有している。そして、切断装置201では、第1回転軸20と第2回転軸20’にそれぞれ3つの丸刃10、10’が設けられており、また、切断装置202では、第1回転軸20と第2回転軸20’にそれぞれ4つの丸刃10、10’が設けられている。
各丸刃10、10’の配置として、切断装置201の丸刃10、10’は、テープ心線100’の光ファイバ心線1の2番目(#2)と3番目(#3)間、4番目(#4)と5番目(#5)間、および、6番目(#6)と7番目(#7)間の3か所の共通被覆に分離部Aを形成するように配置されている。また、切断装置202の丸刃10、10’は、テープ心線100’の光ファイバ心線1の1番目(#1)と2番目(#2)間、3番目(#3)と4番目(#4)間、5番目(#5)と6番目(#6)間、および、7番目(#7)と8番目(#8)間の4か所の共通被覆に分離部Aを形成するように配置されている。
この場合、切断装置201の隣接する丸刃10、10’の切刃12、12’を設けていない部分は、回転軸の方向から見た場合に重なる配置となっている。同じく、切断装置202の隣接する丸刃10、10’の切刃12、12’を設けていない部分は、回転軸の方向から見た場合に重なる配置となっている。このため、各切断装置201、202によって、テープ心線100’には、それぞれ1つ飛ばしの光ファイバ心線間に分離部Aが形成される。そして、切断装置201の切刃12、12’と切断装置202の切刃12、12’とが形成する分離部Aの位置を調整することによって、例えば、図2や図6に示した分離部Aを有する間欠テープ心線を製造することが可能である。
また、テープ心線100’は、走行ローラ210、210’、211、211’、212、212’に案内されつつ、矢印方向に走行するようになっている。一方、切断装置201、202のそれぞれの第1回転軸20は駆動装置301、302によって回転駆動される。各丸刃10、10’の回転方向は、テープ心線100’走行方向と逆になるように回転されることにより、共通被覆5にシャープな切れ込みを入れることが可能となる。また、丸刃10、10’の回転速度(移動速度)とテープ心線100’の走行速度とを異ならせることにより、分離部Aの長さと結合部Bの長さの割合を一定に保ちつつ、分離部Aの長さと結合部Bの長さを変えることができる。なお、切断装置201、202のテープ心線100’の走行方向に対する配列順序は、切断装置201が下流側となるようにしてもよい。
本実施形態では、丸刃10、10’の厚みを図2で示した実施形態のものよりも厚くすることができ、丸刃10、10’の強度を高めることができる。また、なお、切断装置の台数は2台に限らず、一般的には、各切断装置の丸刃の軸挿通部の厚みを光ファイバ心線の外径のn(nは2以上の整数)倍の厚みとし、切断装置をn台、製造ライン方向にずらせて配設するようにしてもよい。
例えば、各切断装置の丸刃の軸挿通部の厚みを光ファイバ心線の外径の3倍の厚みとし、切断装置を3台、製造ライン方向にずらせて配設してもよく、この場は、各切断装置によって、テープ心線100’には、それぞれ2つ飛ばしの光ファイバ心線間に分離部Aが形成されることになる。このため、例えば図2で示した分離部Aを有する間欠テープ心線を製造する場合、各切断装置の隣接する丸刃に設けられた切刃は、回転軸の方向から見た場合に丸刃の周方向にずれた配置としておく必要がある。
1…光ファイバ心線、2…ガラスファイバ、3…被覆層、4…着色層、5…共通被覆、10,10’…丸刃、11,11’…基部、12,12’…切刃、13,13’…切刃なし部分、20…第1回転軸、20’…第2回転軸、21,22,21’,22’…歯車、30…本体部、31,32,31’,32’…軸受部材、100…間欠光ファイバテープ心線(間欠テープ心線)、100’…光ファイバテープ心線(テープ心線)。

Claims (8)

  1. 互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を共通被覆により一体化させた光ファイバテープ心線に対して、隣接する前記光ファイバ心線の接触部分で前記共通被覆に長手方向に間欠的な切込みを入れる切断装置を備えた間欠光ファイバテープ心線の製造装置であって、
    前記切断装置は、外周の一部に切刃を設けた円盤状の丸刃であって軸挿通部の軸方向の厚みが前記光ファイバ心線の外径の整数倍の厚みを有する複数の丸刃と、
    平行な2本の回転軸を備え、
    該2本の回転軸のそれぞれに、複数の前記丸刃をその前記切刃を対向させて隣接配置し、
    複数の対向する前記切刃間に前記光ファイバテープ心線を挿通可能とした間欠光ファイバテープ心線の製造装置。
  2. 前記切刃が、前記丸刃の外周の5/6から10/11の範囲で設けられている請求項1に記載の間欠光ファイバテープ心線の製造装置。
  3. 前記切刃が片刃である請求項1または2に記載の間欠光ファイバテープ心線の製造装置。
  4. 隣接する前記丸刃に設けられた前記切刃が、前記回転軸の方向から見た場合に前記丸刃の周方向にずれた配置とした請求項1〜3に記載のいずれか1に記載の間欠光ファイバテープ心線の製造装置。
  5. 隣接する前記丸刃の前記切刃を設けていない部分が、前記回転軸の方向から見た場合に重なる部分を有する配置とした請求項1〜4のいずれか1に記載の間欠光ファイバテープ心線の製造装置。
  6. 前記丸刃の前記切刃を周方向に見た場合、前記切刃の始点が隣接する前記切刃の終点に一致する請求項1〜4のいずれか1に記載の間欠光ファイバテープ心線の製造装置。
  7. 請求項1〜4のいずれか1に記載の製造装置の切断装置をn(nは2以上の整数)台、製造ライン方向にずらせて配設し、各前記切断装置の前記丸刃の軸挿通部の厚みを前記光ファイバ心線の外径のn倍とした間欠光ファイバテープ心線の製造装置。
  8. 互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を共通被覆により一体化させた光ファイバテープ心線に、長手方向に間欠的な切込みを入れる間欠光ファイバテープ心線の製造方法であって、
    外周の一部に切刃を設けた円盤状の丸刃であって軸挿通部の軸方向の厚みが前記光ファイバ心線の外径の整数倍の厚みを有する複数の丸刃を、平行な2本の回転軸にそれぞれの前記切刃が対向するように隣接配置した切断装置を用い、
    複数の対向する前記切刃間に前記光ファイバテープ心線を挿通して、隣接する前記光ファイバ心線の接触部分で前記共通被覆に長手方向に間欠的な切込みを入れる間欠光ファイバテープ心線の製造方法。
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