JP2016208908A - 乾燥海苔製造装置における海苔成型装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 海苔成型装置17は、少なくとも前後2つの第1のローラと第2のローラ3に張設された連続移動可能な搬送用ベルト6を備えている。そして、搬送用ベルト6には伝統的な抄き箱の機能が付加され、搬送用ベルト6の搬出側には成型機能が付加されている。より具体的には、搬送用ベルト6は、海苔原料9に含まれる水のみを透過し、海苔は透過させることなく落水させる。第2のローラ3は、海苔原料9の幅を成型する、幅成型機能を有している。海苔成型装置17は、第2のローラ3に近接して配置された第3のローラ12を備え、第2及び第3のローラ3,12は、海苔原料9の厚みを成型する、厚み成型機能を有している。海苔成型装置17は、海苔原料9が搬送用ベルト6から分離する位置の近傍に設置された1つの超音波カッタ23を備えている。
【選択図】図4
Description
(1)少なくとも前後2つの第1及び第2のローラに張設された連続移動可能な搬送用ベルトを備え、前記搬送用ベルトに伝統的な抄き箱の機能を付加し、かつ、前記搬送用ベルトの搬出側に成型機能を付加したことを特徴とする。
すなわち、本発明の海苔成型装置は、抄き箱の成型機能が停止することなく連続動作する、連続成型機能を有している。
1枚の海苔の移動方向の長さは、業界で定められた規格値で一定であるため、例えば、搬送用ベルトの移動速度の設定値は、切断された海苔原料の次工程のベルト上での間隔によって決定される。
これにより、抄き工程における一時的な停止を行う「静止」の必要が無くなり(停止時間が発生せず)、従って、成型作業時にも一時的な停止を行う「静止」の必要が無くなる(停止時間が発生しない)。既存の海苔成型装置における停止時間(既存の海苔抄き装置における停止時間)は、海苔1枚当たりの生産稼動時間の約50%であり、従って、本発明の海苔成型装置によれば、停止時間が発生しない効率的な海苔の成型作業を行うことが可能となる。その結果、製造時間の短縮が図れることで効果的な乾燥海苔の製造が可能となり、生産効率の向上を図ることができると共に、エネルギー消費量を大幅に削減して炭酸ガスの排出を抑制することができる。
まず、本発明の一実態の形態における海苔成型装置の一部を含んだ海苔抄き装置の構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
4つのローラ2〜5のうち、図1の左上のローラ2は抄きローラ(第1のローラ)である。図1の右上のローラ3は抄き・成型駆動ローラ(第2のローラ)であり、当該抄き・成型駆動ローラ3を回転駆動させることにより、搬送用ベルト6を図1の時計回りに連続移動させることができるようにされている(図1の白矢印⇒参照)。搬送用ベルト6は、抄きローラ2と抄き・成型駆動ローラ3との間でほぼ水平な状態に保たれており、この水平な状態に保たれた部分において抄き工程が行われる。
この場合、フェルトの網目構造の粗密度の選定によって水の自然落下時間を任意に設定することができる。すなわち、ワイヤーフェルトからなる搬送用ベルト6は、「移動する抄き箱」の一部となっている。海苔原料9からフェルトを通して落水する自然落下速度を適切に設定すれば、搬送用ベルト6は、原料水を保持し、当該原料水を穏やかに自然落下させながら移動することができる。海苔原料9の供給の流れの方向(図1の黒矢印→参照)と搬送用ベルト6の移動の方向(図1の白矢印⇒参照)が同一であり、かつ、落水時間が制御されているため、海苔原料9の供給の流れの強さも減衰され、「移動する抄き箱」は、「静止している抄き箱」の状態となり、「手抄き」のような状態を実現することができる。
保水高さは、抄きローラ2の中央部分(凹部)の深さとほぼ同じ高さである。従って、海苔原料9を投入した後の当該海苔原料9を静止状態で浮遊させることができ、落水終了まで海苔原料9の密度の分散状況を均一にする効果が得られる。その結果、製品である乾燥海苔の品質を評価する「海苔の密度の偏在状況」の状態が均一化され、製品の高品質化を図ることが可能となる。
乾燥海苔の生産量を高める場合には、搬送用ベルト6の移動速度を上昇させることによって容易に対応することができるが、上記のように搬送用ベルト6を、抄きローラ2及び抄き・成型駆動ローラ3の小径部分に張設することにより、このような場合に物理的に生じる搬送用ベルト6の蛇行を防止することが可能となる。
また、上記のように搬送用ベルト6の左右両側に左右一対の抄きガイド板10を設置すれば、搬送用ベルト6の移動の安定を補完することができる。
また、上記のように複数段の抄き脱水ローラ13a,13bを設置して、脱水圧力を順次高めるような丁寧な脱水を行うことにより、乾燥海苔の品質向上を図ることが可能となる。
また、搬送用ベルト6の左右両側に左右一対の成型補助ガイド板16を設置すれば、搬送用ベルト6の移動の安定を補完することもできる。
次に、本発明の一実態の形態における海苔成型装置の構成について、図4,図5をも参照しながら説明する。
以下、成型部(海苔成型装置)の具体的構成について説明する。
上記のように、抄き・成型駆動ローラ3の小径部分の長さは、1枚の海苔の幅の規格値に合致したものとなっている。すなわち、抄き・成型駆動ローラ3は、小径部分を通過させることによって海苔原料9の幅を成型する、幅成型機能を有している。これにより、海苔の品質規格値に適合する海苔の幅を生成し、連続成型時に成型品質を保ったまま移動する「成型」を機械的に提供することが可能となる。
このように、成型ローラ12は、抄き・成型駆動ローラ3の中央部分(凹部)に入れ込まれた状態で当該抄き・成型駆動ローラ3に近接して配置されている。すなわち、抄き・成型駆動ローラ3及び成型ローラ12は、両者の間の隙間を通過させることによって海苔原料9の厚みを成型する、厚み成型機能を有している。そして、これにより、海苔の品質規格値に適合する海苔の厚みを生成し、連続成型時に成型品質を保ったまま移動する「成型」を機械的に提供することが可能となる。
ここで、成型ローラ12は、抄き・成型駆動ローラ3の小径部分との間の隙間を調整できるように、その配置位置が移動可能となっている。そして、かかる構成によれば、抄き・成型駆動ローラ3の小径部分と成型ローラ12の間の隙間を、任意の厚みの海苔を得ることが可能な隙間に設定することができる。この場合、抄き・成型駆動ローラ3の小径部分と成型ローラ12の間の隙間を通過した海苔原料9の厚みは、設定された間隙に等しくなるため、海苔1枚当たりの全体の厚みが一定となる。そして、このように海苔原料9の全体が均一化されるので、原料量が一定の連続した海苔に制御することが可能となる。
尚、供給される海苔原料9の品質が一定である場合には、成型ローラ12の配置位置を移動させて、抄き・成型駆動ローラ3の小径部分と成型ローラ12の間の隙間が大きくなるように調整することにより、供給された海苔原料9をそのまま円滑に通過させることができる。
このように、振動搬送シュータ20は、成型された海苔原料9を次工程のスノコベルト21上に搬送する、搬送機能を有している。ここで、スノコベルト21は、搬送用ベルト6よりも下方でかつ後方に設置されており、このため、振動搬送シュータ20は、後方に向かって下り傾斜となるように配置されている。そして、振動搬送シュータ20の傾きにより、海苔原料9の移動速度を、自由落下速度以下の速度にすることができる。
振動搬送シュータ20は、支軸20aを中心としてその傾きの方向を任意に変えることが可能となっている(図4の矢印A,B参照)。かかる構成によれば、振動搬送シュータ20を、前方に向かって(スノコベルト21側から搬送用ベルト6側に向かって)下り傾斜となるように配置することにより、設備の起動時及び設備調整時に不要となった海苔原料9を廃棄することなく循環させることが可能となる。
成型カッタ23は、海苔原料9を任意の位置で急速に切断する、急速切断機能を有していることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、海苔原料9の成型長さを任意に設定し、長さ方向の成型品質を保つことが可能となる。また、海苔原料9を、加熱、変形させることなく迅速に切断することができるので、海苔の品質を維持することが可能となる。ここでは、成型カッタ23として、超音波カッタが用いられている。超音波カッタを用いれば、超音波振動によって、海苔原料9を、加熱、変形させることなく迅速に切断することができる。
次に、本実施の形態の海苔成型装置における海苔原料の切断位置について説明する。
また、図5に示すように、抄き・成型駆動ローラ3の小径部分の周面速度(搬送用ベルト6の移動速度)をV、次工程のスノコベルト21の移動速度をVs、切断された海苔原料9のスノコベルト21上での間隔をLgとする。
任意の切断時点から次の切断時点までの経過時間をtとすると、経過時間tにおけるスノコベルト21の移動距離Vs×tは、L+Lgであるから、
L+Lg=Vs×t ・・・(式a)
が成り立つ。
同様に、経過時間tにおける抄き・成型駆動ローラ3の小径部分の周面の回転距離(搬送用ベルト6の移動距離)V×tは、Lであるから、
L=V×t ・・・(式b)
が成り立つ。
上記(式a)から、
t=(L+Lg)/Vs ・・・(式c)
上記(式b)から、
t=L/V ・・・(式d)
ここで、Vsを基準速度として速度比SをS=V/Vsと定義すると、上記(式c),(式d)から、
S=L/(L+Lg) ・・・(式e)
が導かれる。
上記(式e)を変形すると、
V=L/(L+Lg)×Vs ・・・(式f)
従って、抄き・成型駆動ローラ3の小径部分の周面速度(搬送用ベルト6の移動速度)がVとなるように当該抄き・成型駆動ローラ3を回転させ(速度決定機能)、海苔原料9の位置をセンサで検出して切断すれば、切断された海苔原料9を、スノコベルト21上に所定の間隔Lgでセットすることが可能となる。
切断された海苔原料9のスノコベルト21上での間隔Lgは、速度比S=V/Vsを変えることによって変更することができる。
尚、海苔長さの成型速度は、後段の生産工程である脱水部と乾燥部の生産速度の変化に影響されるが、抄き・成型駆動ローラ3の小径部分の周面速度(搬送用ベルト6の移動速度)Vと次工程のスノコベルト21の移動速度Vsを適宜変化させることによってこれに対応することができる。
次に、本実施の形態の海苔成型装置17の動作について説明する。
以上により、停止時間が発生しない効率的な海苔の成型作業が行われる。
また、上記実施の形態においては、成型カッタ23が超音波カッタからなる場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。成型カッタとしては、通常の切断刃を使用することもできる。
この場合、成型カッタとしては、図6に示すように、成型された海苔原料29を長さ方向に切断する(幅成型カット機能を有する)、単数又は複数の第1の成型カッタ30と、成型された海苔原料29を幅方向に切断する(長さ成型カット機能を有する)、単数又は複数の第2の成型カッタ31と、が用いられる。
そして、かかる構成によれば、抄き・成型駆動ローラ27と成型ローラ28とによって幅及び厚みの全体が整えられた海苔原料29を、第1の成型カッタ30によって1枚ごとの幅に成型カットし、第2の成型カッタ31によって1枚ごとの長さに成型カットして、複数枚の規格値の海苔の形状とすることができる。その結果、多数の海苔を同時に連続して成型することが可能となる。
第1及び第2の成型カッタ30,31は、海苔原料29を任意の位置で急速に切断する、急速切断機能を有していることが好ましい。ここでは、第1及び第2の成型カッタ30,31として、超音波カッタが用いられている。
2 抄きローラ
3,27 抄き・成型駆動ローラ
6 搬送用ベルト
9,29 海苔原料
12,28 成型ローラ
20 振動搬送シュータ
20a 支軸
21 次工程のスノコベルト
22 清掃スプレー
23 成型カッタ
24 振動防止ローラ
25,26 スノコベルトローラ
30 第1の成型カッタ
31 第2の成型カッタ
Claims (15)
- 少なくとも前後2つの第1及び第2のローラに張設された連続移動可能な搬送用ベルトを備え、
前記搬送用ベルトに伝統的な抄き箱の機能を付加し、かつ、前記搬送用ベルトの搬出側に成型機能を付加したことを特徴とする海苔成型装置。 - 前記第2のローラは、海苔原料の幅を成型する、幅成型機能を有する、請求項1に記載の海苔成型装置。
- 前記第2のローラに近接して配置された第3のローラをさらに備え、
前記第2及び第3のローラは、海苔原料の厚みを成型する、厚み成型機能を有する、請求項1又は2に記載の海苔成型装置。 - 前記第3のローラは、前記第2のローラとの間の隙間を調整できるように、その配置位置が移動可能である、請求項3に記載の海苔成型装置。
- 前記第2及び第3のローラは、海苔原料を一時的に滞留させる、原料一時滞留機能を有する、請求項3又は4に記載の海苔成型装置。
- 前記搬送用ベルトの裏面に設置され、高周波振動を発生させる振動板をさらに備えた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の海苔成型装置。
- 海苔原料が前記搬送用ベルトから分離する位置の近傍に設置された単数又は複数の成型カッタをさらに備えた、請求項1〜6のいずれか1項に記載の海苔成型装置。
- 前記成型カッタは、海苔原料を任意の位置で急速に切断する、急速切断機能を有する、請求項7に記載の海苔成型装置。
- 前記成型カッタは、超音波カッタである、請求項8に記載の海苔成型装置。
- 前記搬送用ベルト及び次工程のベルトの一方のベルトの移動速度を、前記搬送用ベルト及び前記次工程のベルトの他方のベルトの移動速度、切断された海苔原料の前記次工程のベルト上での間隔、1枚の海苔の移動方向の長さによって決定する速度決定機能をさらに備え、
決定した速度によって前記搬送用ベルト及び前記次工程のベルトを移動させながら海苔原料を切断する、請求項7〜9いずれか1項に記載の海苔成型装置。 - 前記第2のローラの下方に設置され、高周波振動を発生させる搬送シュータをさらに備えた、請求項1〜10のいずれか1項に記載の海苔成型装置。
- 前記搬送シュータは、その傾きの方向を任意に変えることが可能である、請求項11に記載の海苔成型装置。
- 成型された海苔原料を長さ方向に切断する、単数又は複数の第1の成型カッタと、成型された海苔原料を幅方向に切断する、単数又は複数の第2の成型カッタと、をさらに備えた、請求項1〜6のいずれか1項に記載の海苔成型装置。
- 前記第1及び第2の成型カッタは、海苔原料を任意の位置で急速に切断する、急速切断機能を有する、請求項13に記載の海苔成型装置。
- 前記第1及び第2の成型カッタは、超音波カッタである、請求項14に記載の海苔成型装置。
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