JP2016210106A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙搬送時に生じる用紙の振動を抑制して、紙鳴り騒音を低減させる画像形成装置を提供する。
【解決手段】給紙口から排紙口に至る用紙搬送経路を有する本体と、本体内に設けられ、給紙口に導入された用紙15の搬送方向の両サイドを支持して用紙を用紙搬送経路に沿って搬送する一対の搬送ユニット21と、一対の搬送ユニット間において各搬送ユニットと平行に配置され、搬送される用紙の一方の面及び他方の面の少なくとも一方に接して用紙の振動を抑制する振動低減部材60と、用紙搬送経路に配置され用紙に印字を行う印字部と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、用紙搬送経路上で生じる連続紙の騒音を低減させる画像形成装置に関する。
従来、連続帳票等の帯状の用紙(連続紙)をトラクタによって搬送し、搬送した用紙に印字部によって印字を行う画像形成装置(プリンタ)が知られている(例えば特許文献1)。
このような画像形成装置では、用紙の両サイドをトラクタによって支持しながら搬送するため、連続紙の搬送時に、搬送用モータからの振動がトラクタを介して用紙に伝わり、用紙が振動する。振動した用紙はスピーカの働きをして紙鳴り騒音が発生する。
特に、連続紙の場合は、用紙の両サイドをトラクタで支持しているため、用紙の中央部が振動しやすくなり、紙鳴り騒音が発生しやすい。画像形成装置における騒音対策は、騒音源からの音を、吸音材を使用して低減するのが一般的であった。しかしながら、吸音材を用いると大きなコストアップになる欠点がある。
特開2013−28151号公報
発明が解決しようとする課題は、搬送時に生じる用紙の振動を抑制する振動低減部材を配置して、紙鳴り騒音を低減させる画像形成装置を提供することにある。
実施形態に係る画像形成装置は、給紙口から排紙口に至る用紙搬送経路を有する本体と、前記本体内に設けられ、前記給紙口に導入された用紙の搬送方向の両サイドを支持して前記用紙を前記用紙搬送経路に沿って搬送する一対の搬送ユニットを含むトラクタと、前記一対の搬送ユニット間において、前記一対の搬送ユニットと平行に配置され、前記搬送される前記用紙の一方の面及び他方の面の少なくとも一方に接して前記用紙の振動を抑制する振動低減部材と、前記用紙搬送経路に配置され前記用紙に印字を行う印字部と、を備える。
一実施形態に係る画像形成装置を示す斜視図。 一実施形態に係る画像形成装置を背面側から見た斜視図。 一実施形態に係る画像形成装置の背面カバーを開けた状態を示す斜視図。 一実施形態における画像形成装置のトラクタの構成を示す斜視図。 一実施形態におけるトラクタのベルトユニットの構成を示す断面図。 一実施形態に係る画像形成装置の印字部と用紙搬送経路の構成を示す説明図。 一実施形態におけるトラクタを概略的に示す平面図。 一実施形態におけるベルトユニットでの連続紙の搬送状態を示す平面図。 一実施形態における振動低減部材の取付位置を説明する説明図。 一実施形態における振動低減部材の一例を示す説明図。 一実施形態における振動低減部材の他の例を示す説明図。 一実施形態に係る画像形成装置の振動低減部材による騒音低減効果を説明する説明図。 第2の実施形態における振動低減部材の一例を示す斜視図と側面図。 第2の実施形態における振動低減部材の他の例を示す斜視図と側面図。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
図1は、一実施形態に係る画像形成装置を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態にかかる画像形成装置10は、本体11と、キーボード12と、ディスプレイ13を備えている。キーボード12及びディスプレイ13は、本体11を構成する筐体14の前面側に配置している。操作者(ユーザ)は、本体11の前方側となる位置で、画像形成装置10を使用する。筐体14内には、印字部と制御部(図示略)とが収容されている。
図2は、一実施形態に係る画像形成装置10を背面側から見た斜視図である。図2に示すように、ディスプレイ13と反対側となる位置(筐体14の背面側)には、連続紙15の給紙口16を設けている。また、筐体14の給紙口16の上部は、背面カバー17で覆われている。背面カバー17は、上方側の両端を支点に開閉自在となっている。以下、背面カバー17は、単にカバーと呼ぶ。
図3は、カバー17を開けた状態を示す斜視図である。筐体14の給紙口16の内部には、連続紙15を搬送するトラクタ20が収容されている。トラクタ20の詳細な構成は図4、図5で説明する。また、給紙口16から筐体14内に取り込まれた連続紙15は、筐体14内の印字部(後述)で印字されたあと、筐体14の上部に形成された排紙口18から排出される。
また、図1に示すように、ディスプレイ13の下方には、給紙口19が形成されている。給紙口19は、帳票等の用紙(単票の用紙)を一枚ずつ筐体14内に挿入するためのものである。単票の用紙には、前述した印字部で印字が行われる。操作者によって給紙口19から挿入された単票の用紙は、トラクタ20とは別の搬送機構(図示略)によって印字部に搬送され、印字された後、排紙口18から排出される。
図2に示す連続紙15は、帯状の用紙である。連続紙15は、長手方向(用紙搬送方向)と直交する幅方向の両サイドに、長手方向に沿って一定のピッチで孔151を形成している。つまり、連続紙15の両サイドには、一列に並んだ複数の孔151からなる孔列を形成している。また、連続紙15には、切り離し可能なミシン目152を長手方向と直交する方向に一定間隔で形成している。
連続紙15は、ミシン目152を折り目としてジグザグに折りたたまれた積層状態で画像形成装置10の後方に置かれる(図6参照)。連続紙15は、その両サイドがトラクタ20に支持される。トラクタ20は、折り畳まれた連続紙15を上層から順次に引き出して筐体14内に搬送する。連続紙15は、例えば、複数の紙を重ねた伝票用紙である。以下の説明では連続紙15を、単に用紙15と呼ぶ。
図4は、トラクタ20の構成を示す斜視図である。図4に示すように、トラクタ20は、一対のベルトユニット21と、ガイドユニット22と、複数の軸23、24、25を備えている。トラクタ20は、筐体14の支持面141に取り付けられている。複数の軸23、24、25は、相互に平行に配置され、筐体14の側壁142間に架設されている(支持面141、側壁142は図3に示す)。
軸23、24、25は、一対のベルトユニット21を、一点鎖線Aで示す軸心方向に移動可能に支持している。また、軸23の中央部には、取付具(図示せず)によってガイドユニット22が保持されている。また軸25は回動可能である。一対のベルトユニット21は、給紙口16に導入された用紙15の搬送方向Bと直交する用紙15の両サイドを支持して、給紙口16から排紙口18に至る用紙搬送経路に沿って用紙15を搬送するものであり、搬送ユニットを構成する。
一対のベルトユニット21の基本構成は同じであり、左右対称なものである。操作者は、いずれか一方のベルトユニット21を軸23に沿ってスライドさせて双方のベルトユニット21の間隔を変更することができる。したがって操作者は、用紙15の幅に応じて用紙15の両サイドにベルトユニット21の位置を合わせることができる。
尚、いずれか一方のベルトユニット21を軸23に沿ってスライドさせたとき、そのスライド位置にベルトユニット21を固定したり、固定を解除するため、ロック機構を有しているが、ロック機構については、図示を省略している。
ガイドユニット22は、一対のベルトユニット21の間のほぼ中間に配置されている。ガイドユニット22は、軸23の軸方向に沿って移動可能に、軸23と軸25に支持されている。また軸24と軸25の外周にはコイルバネ26が取り付けられている。ガイドユニット22の軸25側の端部は、複数のコイルばね26によって、一対のベルトユニット21間に支持されている。
したがって、ガイドユニット22は、コイルばね26の弾性力によって一対のベルトユニット21の間の略中間に常に位置付けられる。ガイドユニット22は、ベルトユニット21に保持される用紙15の略中央を下方から支える。よって用紙15が自重で撓むことが抑制され、用紙15の両サイドに張力がかかりにくくなる。
ベルトユニット21及びガイドユニット22は、全体的に弓形に湾曲した形状になっており、用紙15はこの湾曲形状に沿って給紙口16から排紙口18(図2参照)に向けて搬送される。
図5は、ベルトユニット21の構成を示す断面図である。図4、図5に示すように、ベルトユニット21は、ピンベルト31、ベース32、固定カバー33、可動カバー34、及びローラ保持体35を備えている。ピンベルト31は、図5に示すように無端状で環状を成し、エラストマ等の可撓性材料で構成された一定幅の帯状のベルトである。また。ピンベルト31の外周面には、一定のピッチで突出した複数のピン311を形成している。複数のピン311によるピン列は、ピンベルト31の幅方向に中央部にある。
図4で示すように、可動カバー34は、ベルトユニット21のベース32にヒンジ36(図4)を介して回動可能に支持されている。可動カバー34は、操作者が手指等により起立した開位置(図示略)と、伏臥した閉位置(図4)との間で移動可能となっている。ヒンジ36は、用紙15の幅方向の外側に設け、ヒンジ36の回動軸は用紙15の両サイドに沿っている。したがって、操作者が一対のベルトユニット21に設けた2つの可動カバー34を手指等で起立させて開き、ピンベルト31のピン311に用紙15の孔151を嵌め、可動カバー34を閉じればピンベルト31に用紙15をセットすることができる。
図5に示すように、ベース32は、固定カバー33、可動カバー34、ローラ保持体35等を支持している。またローラ保持体35には軸24が貫通している。また、ベース32は、複数のローラ37、38を回転可能に支持している。ローラ37とローラ38との間には、前述した無端状のピンベルト31が輪転可能に掛け渡されている。ローラ37は、軸23を介して図示しないモータによって回転駆動される。ローラ37が回転駆動されると、ピンベルト31は、図5中の矢印の方向に輪転する。
固定カバー33及び可動カバー34は、図5に示すように、ベース32の上部を覆うように設けられている。固定カバー33の下面と、閉位置にある可動カバー34の下面、及びローラ保持体35の下面は、ベース32の上面に対してほぼ一定の間隔をあけて対向配置している。そしてこの一定の間隔内に用紙15が通過する搬送路39が形成される。用紙15はピンベルト31の輪転に伴ってこの搬送路39に沿って搬送される。搬送路39は、画像形成装置10における用紙15の搬送経路の一部を構成している。
即ち、トラクタ20は、給紙口16(図2参照)に載置された用紙15を取り込んで、用紙15を搬送路39に沿って搬送する。そして、印字部(後述)によって用紙15に印字を行ったのち、トラクタ20は印字済みの用紙15を排紙口18(図2参照)に向けて搬送し、排紙口18から用紙15を排出する。
ベルトユニット21の搬送路39において、ピン311の先端はベース32の上面より上方に突出する。したがって、ピンベルト31のピン311が用紙15の孔151に係止され、ピンベルト31の輪転に伴って用紙15は搬送路39に沿って牽引される。
ローラ保持体35には、複数のローラ41が搬送路39側に取り付けられている。複数のローラ41は、支軸42によってローラ保持体35に支持されている。尚、ローラ41の外周には、図5の円C内に拡大して示すように、ピン311が通過する凹状の溝43を形成している。
ピンベルト31の輪転に伴い、用紙15がローラ41部分に搬送されると、ローラ41はピンベルト31の輪転とともに回転し、ピンベルト31の湾曲形状に沿って用紙15を搬送路39の搬送方向に送り出す。また、ピンベルト31の湾曲部においては、ローラ41の溝部43にピン311が嵌合した状態でピンベルト31が搬送される。
図6は、画像形成装置10の内部の構成、特に印字部と用紙搬送経路の構成を示す説明図である。画像形成装置10は、例えばワイヤドットプリンタである。図6に示すように、画像形成装置10は、本体11の背面側に設けた給紙口16と、本体11の前面側に設けた給紙口19を有している。本体11(筐体14)の内部には、給紙口16から排紙口18へ至る第1の用紙搬送経路51(一点鎖線)と、給紙口19から排紙口18へ至る第2の用紙搬送経路52(二点鎖線)とを設けている。また筐体14の背面部にはトラクタ20を覆うカバー17を備えている。
さらに、第1の用紙搬送経路51と、第2の用紙搬送経路52の共通経路には、印字部53を備えている。第1の用紙搬送経路51と第2の用紙搬送経路52は、印字部53の上流側で合流しており、合流点から下流は共通経路になっている。印字部53は、印字ヘッド54とプラテン55を有している。印字部53ではプラテン55によって支持された用紙に対して、印字ヘッド54によりインクを転写して印字を行う。第1の用紙搬送経路51と、第2の用紙搬送経路52には、駆動ローラと従動ローラからなるローラ対56を複数個配置している。複数のローラ対56は、駆動源であるモータによって駆動ローラが回転駆動されることで従動ローラが回転し、駆動ローラと従動ローラの間に用紙を挟んで搬送する。
図6において、ベルトユニット21は、給紙口16から帯状の用紙15を筐体14の内部に導入し、導入した用紙15を第1の用紙搬送経路51に沿って搬送する。また給紙口19からは、単票の用紙を筐体14の内部に導入し、導入した単票の用紙を第2の用紙搬送経路52に沿って搬送する。導入された用紙15や単票の用紙には、印字部53によって印字が行われる。そして印字後の用紙は排紙口18から排出される。
用紙15は、ミシン目152(図4)を折り目としてジグザグに折り畳んだ積層状態で画像形成装置10の後方に置かれる。給紙口16は、筐体14の背面の下部に形成されているので、画像形成装置10の後方に積層状態の用紙を置くスタック(図示せず)を配置して、用紙15を給紙口16から導入するようにしている。排紙口18は、筐体14の上面に形成されており、ディスプレイ13後方に位置している。
カバー17は、ディスプレイ13の反対側(背面側)に配置されている。カバー17は、軸57に支持されており、軸57を中心に回動可能である。カバー17を閉じることで、筐体14内に取り付けたトラクタ20を覆うことができる。カバー17を閉じた状態であっても、給紙口16から用紙15を導入することができるように、カバー17の底面171と、筐体14のトラクタ20を支持する支持面141(図3)の間には所定の間隙を形成するようにしている。この隙間は、給紙口16を形成する。またカバー17の底面171は、筐体14の内部方向に湾曲している。
ところで、上述したような画像形成装置10では、用紙15の両サイドをベルトユニット21によって支持しながら搬送するため、用紙15の搬送時に、ピンベルト31を駆動するモータからの振動がベルトユニット21から用紙15に伝わり、用紙15が振動することがあった。このため、振動した用紙はスピーカの働きをして紙鳴り騒音が発生するという不具合があった。特に、連続紙15の場合は、用紙の両サイドをベルトユニット21で支持しているため、用紙15の中央部が振動しやすくなり、紙鳴り騒音が発生しやすかった。
一実施形態に係る画像形成装置10では、紙鳴り騒音を低減するため、振動低減部材を設けている。以下、振動低減のための対策例を具体的に説明する。
図7は、トラクタ20を概略的に示す平面図である。用紙15の搬送方向は矢印Bで示す。トラクタ20は、用紙15の両サイドに対応する位置(図では左右の位置)に一対のベルトユニット21を配置している。用紙15は、両サイドに一定のピッチで孔151を形成しており、一列状に並んだ孔列を有している。用紙15は、両サイドがトラクタ20のベルトユニット21に支持される。
図8は、ベルトユニット21によって用紙15の両サイドが支持されて搬送される状態を示している。用紙15は、両サイドに形成した孔151に、ベルトユニット21のピンベルト31に設けたピン311が係止する。したがって、ピンベルト31の輪転に伴って用紙15は搬送路39(図5)に沿って牽引される。また図7では、一対のベルトユニット21の間に振動低減部材60を取り付け、紙鳴り騒音を低減させるようにしている。振動低減部材60は、ベルトユニット21と平行で、かつ用紙15の上面または下面に接触可能に配置している。
振動低減部材60は、例えばポリカーボネート等の剛体や、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の弾性体を用いている。振動低減部材60は、一対のベルトユニット21間にあって、用紙15の搬送方向と直交する線上に設けている。
図9は、一対のベルトユニット21間における用紙15の振動の発生状態と、振動低減部材60の取付位置を説明する図である。図9(a)は、用紙15の両サイドがベルトユニット21によって支持された状態を示している。ベルトユニット21による用紙15の両サイドの支持点をP1,P2とし、支持点P1−P2間の距離を(W)で示している。用紙15の搬送時に、ピンベルト31を駆動するモータからの振動がベルトユニット21から用紙15に伝わり、用紙15が振動する。
用紙15の振動は、例えば、図9(a)〜(c)に示すように発生する。図9(a)では、用紙15が、実線または点線で示すように上下に湾曲し、支持点P1−P2間の中間(W/2)の位置で最も湾曲度が高くなる。図9(b)では、用紙15が支持点P1−P2間でサインウェーブ状に湾曲し、(W/4)の位置のいずれかで最も湾曲度が高くなる。また図9(c)では、用紙15が支持点P1−P2間で(b)よりも倍の振動数でサインウェーブ状に湾曲し、(W/8)の位置のいずれかで最も湾曲度が高くなる。
したがって、振動低減部材60は、湾曲度が高くなる位置に配置し、用紙15を上方または下方から押さえるようにすると良い。つまり、振動低減部材60は、搬送される用紙15の一方の面及び他方の面の少なくとも一方に接することで用紙15の振動を抑制する。
用紙15の振動を効率よく低減するには、図9(d)に示すように、支持点P1−P2間の中間(W/2)の位置に振動低減部材601を配置するのが良い。或いは、支持点P1−P2間の(W/4)の位置に振動低減部材602を配置するとよい。また支持点P1−P2間の(W/8)の位置に振動低減部材603を配置するとよい。つまり、用紙15の振動の腹の部分に配置すると効果が大きい。
即ち、一対のベルトユニット21に支持された用紙15の両サイドの支持点間の距離を(W)としたとき、距離(W)を1/2(nは正の整数)に区分する位置に振動低減部材60を取り付けると良い。尚、(W/16)や(W/32)の位置に振動低減部材60を設けてもよいが、振動低減部材60の数が増え過ぎるとコストが増加するため、振動低減部材60は適宜の数に設定するとよい。
尚、支持点P1−P2間の中間(W/2)の位置ではガイド22によって用紙15の下方が支えられるため、支持点P1−P2間の中間(W/2)の位置では用紙15を上方から押さえる振動低減部材60を配置すればよい。
図10、図11は、一実施形態の画像形成装置10における振動低減部材60の一例を示す説明図である。
図10では、振動低減部材60として、ポリカーボネート等の剛体61をカバー17の底面171に取り付けた例を示している。剛体61は、平板状のものであり、ベルトユニット21と平行になるようにカバー17の底面171に取り付ける。カバー17を閉じたとき、カバー17の底面171と、筐体14のトラクタ20を支持する支持面141の間には所定の間隙が形成され、給紙口16から用紙15を導入することができる。つまり、剛体61は、カバー17の給紙口16と対向する面に取り付けている。
したがって、カバー17の底面171に振動低減部材60である剛体61を取り付けることで、剛体61によって用紙15を上方から押さえることができ、振動の発生を低減することができる。剛体61は、接着剤または両面テープなどによりカバー17の底面171に貼り付けられる。
図11では、振動低減部材60として、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の弾性体62をカバー17の底面171に取り付けた例を示している。弾性体62は平板状のものであり、ベルトユニット21と平行になるようにカバー17の底面171に取り付ける。つまり、弾性体62は、カバー17の給紙口16と対向する面に取り付けている。
弾性体62は、一端部(筐体14の外側方向の端部)が接着剤または両面テープなどによりカバー17の底面171に貼り付けられ、他端部が用紙15側に垂れ下がるようにしている。カバー17の底面171に振動低減部材60である弾性体62を取り付けることで、弾性体62の他端部によって用紙15を上方から押さえることができ、用紙15の振動の発生を低減することができる。弾性体62を用いると用紙15の振動を吸収しやすく、騒音低減の効果が大きい。
尚、剛体61や弾性体62は、図9(d)に示すように、支持点P1−P2間の中間(W/2)の位置や、支持点P1−P2間の(W/4)の位置に取り付けている。或いは、支持点P1−P2間の(W/8)の位置に取り付けてもよい。
図12は、一実施形態における振動低減部材60による騒音低減効果を説明する説明図である。
図12(a)は、紙鳴り騒音の実測値を示し、機体(画像形成装置10)の正面から1mの位置で測定した紙鳴り騒音の音圧レベルを示す。音圧レベルは、振動低減部材60が無いとき(対策なし)は59.9dBAであるのに対し、剛体61を取り付けたときの音圧レベルは、59.5dBAに低下している。また弾性体62を取り付けたときの音圧レベルは、59.3dBAに低下している。したがって、振動低減部材60を取り付けることにより、紙鳴り騒音を低減できることが分かる。
図12(b)は、機体の正面から1mの位置で測定した紙鳴り時の周波数特性を示す。横軸は周波数であり、縦軸は音圧レベルを示している。紙鳴り音の基本周波数は約280Hzである。図12(b)では、紙鳴り音の基本周波数(約280Hz)付近の周波数特性を示し、実線は振動低減部材がない状態(対策なし)の特性を示す。また点線は、剛体61を取り付けたときの特性を示し、破線は弾性体62を取り付けたときの特性を示す。
図12(c)は、紙鳴り音の基本周波数の4倍の約1130Hz付近の周波数特性を示している。横軸は周波数であり、縦軸は音圧レベルを示している。図12(c)において、実線は振動低減部材がない状態(対策なし)の特性を示す。また点線は、剛体61を取り付けたときの特性を示し、破線は弾性体62を取り付けたときの特性を示す。剛体61及び弾性体62は、図9における(W/4)の位置に取り付けたものである。
図12(b)、(c)から分かるように、紙鳴り音は、振動低減部材60(剛体61または弾性体62)を取り付けたとき、基本周波数付近、或いは4倍の周波数付近ともに音圧レベルのピーク値が小さくなり、紙鳴り音が低減する。
一実施形態に係る画像形成装置では、以上のような構成をとることにより、大きなコストアップを招くことなく、連続紙の搬送時の騒音を低減することができる。
(第2の実施形態)
図13は、第2の実施形態の画像形成装置10における振動低減部材60の一例を示す斜視図である。図13では、振動低減部材60をカバー17の底面部171ではなく、筐体14内にある他の部材に取り付けた例を示す。
即ち、図13(a)で示すように、軸24の外周に角筒状の支持部材63を取り付け、支持部材63に振動低減部材60を取り付けている。振動低減部材60は、一端が支持部材63に固定され、他端が給紙口16の方向に延び、振動低減部材60の他端によって用紙15の上面を押さえるようにしている。振動低減部材60は、剛体61または弾性体62と同じ材料が用いられる。
図13(b)は、振動低減部材60の先端(他端)を拡大して示す側面図である。振動低減部材60は、一端が支持部材63に固定され、振動低減部材60の他端によって用紙15を上方(矢印D方向)から押さえる。また振動低減部材60他端の先端64は若干上向きに反っており、搬送される用紙15の前端が振動低減部材60に衝突するのを防いでいる。
図14は、第2の実施形態の画像形成装置10における振動低減部材60の他の例を示す斜視図である。図14では、振動低減部材60を筐体14のトラクタ20を支持する支持面141に取り付けた例を示す。
即ち、図14(a)で示すように、支持面141上に台座65を取り付け、台座65の上に振動低減部材60を取り付けている。振動低減部材60は、一端が台座65に固定され、他端が上方向に延び、用紙15を下面の方向から押さえるようにしている。振動低減部材60は、剛体61または弾性体62と同じ材料が用いられる。
図14(b)は、振動低減部材60の先端(他端)を拡大して示す側面図である。振動低減部材60は、一端が台座65に固定され、振動低減部材60の他端によって用紙15を下方(矢印E方向)から持ち上げるように押さえる。
尚、図13、図14において、振動低減部材60は、図9(d)に示すように、支持点P1−P2間の中間(W/2)の位置に取り付けるようにしている。或いは、支持点P1−P2間の(W/4)の位置や、支持点P1−P2間の(W/8)の位置に取り付けてもよい。
以上述べたように、実施形態に係る画像形成装置10では、用紙15の搬送時に、ピンベルト31を駆動するモータからの振動がベルトユニット21から用紙15に伝わり、用紙15が振動しようとしても、振動低減部材60によって用紙15を上方または下方から押さえて振動を低減することができる。また振動低減部材60は、用紙15の振動の腹の部分(湾曲度が高くなる部分)に配置しているため、効率よく振動を低減することができ、紙鳴り騒音を減少することができる。
尚、以上述べた実施形態では、図6で示すように、用紙15はミシン目を折り目としてジグザグに折りたたまれた積層状態で給紙口16に給紙される例を説明したが、用紙15はローラに巻かれたものでもよい。また用紙15は、紙に限られるものではなく、樹脂性の記録媒体などを用いることもできる。またトラクタ20のベルトユニット21は、図示した構造に限定されるものではない。
尚、本発明のいくつかの実施形態を述べたが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…画像形成装置
15…連続紙(用紙)
16…給紙口
17…カバー
18…排紙口
20…トラクタ
21…ベルトユニット(搬送ユニット)
53…印字部
60…振動低減部材

Claims (5)

  1. 給紙口から排紙口に至る用紙搬送経路を有する本体と、
    前記本体内に設けられ、前記給紙口に導入された用紙の搬送方向の両サイドを支持して前記用紙を前記用紙搬送経路に沿って搬送する一対の搬送ユニットを含むトラクタと、
    前記一対の搬送ユニット間において、前記一対の搬送ユニットと平行に配置され、前記搬送される前記用紙の一方の面及び他方の面の少なくとも一方に接して前記用紙の振動を抑制する振動低減部材と、
    前記用紙搬送経路に配置され前記用紙に印字を行う印字部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記一対の搬送ユニットによって支持された前記用紙の両サイドの支持点間の距離を(W)としたとき、前記距離(W)を1/2(nは正の整数)に区分する位置のいずれかに前記振動低減部材を取り付けた請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記振動低減部材は、平板状の剛体である請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記振動低減部材は、フィルム状の弾性体である請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記給紙口を形成し前記トラクタを覆うように前記本体に開閉自在に設けたカバーを備え、
    前記振動低減部材を、前記カバーの前記給紙口と対向する面に取り付けてなる請求項1記載の画像形成装置。
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