JP2016211274A - 立ち上がり部の防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、隣接する被覆部材間の継ぎ目が露出した状態であっても、立ち上がり部の防水性を向上させることである。【解決手段】屋外にある床2に設けられ、目地部3を介して直上に外壁材4またはサッシ5が配置される立ち上がり部1は、床2側を向く側面部10aと、外壁材4またはサッシ5の下端面4a,5a側を向いて当該下端面4a,5aとの間に目地部3を形成する上面部10bと、を有する立ち上がり本体10と、立ち上がり本体10の幅方向に沿って並設されて当該立ち上がり本体10の側面部10aと上面部10bとを被覆する、断面略L字状に形成された複数の被覆部材11と、隣接する被覆部材11,11間の継ぎ目Jの裏側に配置される、断面略L字状に形成されたジョイナー12と、を備える。そして、ジョイナー12の縁部には、当該縁部に沿って防水材13が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、屋外にある床に設けられた立ち上がり部の防水構造に関する。
従来、例えば共同住宅の外廊下やバルコニー等における立ち上がり部には、立ち上がり部の防水性を確保するための防水構造が適用されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1においては、チャネル材および合板からなる立ち上がり部の直上に外壁材またはサッシが目地部を介して設けられており、当該立ち上がり部が金属製の被覆部材によって被覆されている。そして、床材を被覆する防水シートを、金属製の被覆部材をさらに被覆しながら目地部の奥まで貼り付けることによって立ち上がり部の防水処理を行っている。
特開2009−079452号公報
ところで、立ち上がり部の直上に位置する外壁材またはサッシの施工手順は建物構造に応じて異なり、立ち上がり部の防水処理を行った後に外壁材またはサッシの施工が行われる場合と、立ち上がり部の防水処理を行う前に外壁材またはサッシの施工が行われる場合がある。
ところが、後者の場合に、立ち上がり部の上面と外壁材またはサッシの下端面との間隔すなわち目地部の上下の間隔が狭いと、防水シートを目地部の奥まで貼り付けることが困難であった。つまり、特許文献1に記載の防水構造に当てはめれば、金属製の被覆部材の上面を防水シートでカバーできない状態となる。そして、被覆部材の上面を防水シートでカバーできないと、例えば複数の被覆部材を並設して用いた場合には、隣接する被覆部材間の継ぎ目が露出した状態となってしまう。
そこで、本発明の課題は、このように隣接する被覆部材間の継ぎ目が露出した状態であっても、立ち上がり部の防水性を向上させることである。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、屋外にある床2に設けられ、目地部3を介して直上に外壁材4(4A)またはサッシ5が配置される立ち上がり部1(1A,1B)の防水構造において、
前記立ち上がり部1は、
前記床2側を向く側面部10a(10Aa,10Ba)と、前記外壁材4またはサッシ5の下端面4a,5a側を向いて当該下端面4a,5aとの間に前記目地部3を形成する上面部10b(10Ab,10Bb)と、を有する立ち上がり本体10(10A,10B)と、
前記立ち上がり本体10の幅方向に沿って並設されて当該立ち上がり本体10の前記側面部10aと前記上面部10bとを被覆する、断面略L字状に形成された複数の被覆部材11(11A,11B)と、
隣接する前記被覆部材11,11間の継ぎ目Jの裏側に配置される、断面略L字状に形成されたジョイナー12(12A,12B)と、を備えており、
前記ジョイナー12の縁部には、当該縁部に沿って防水材13が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の被覆部材11(11A,11B)によって立ち上がり本体10(10A,10B)の側面部10a(10Aa,10Ba)と上面部10b(10Ab,10Bb)とを被覆することができ、ジョイナー12(12A,12B)によって隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jを、裏側から塞ぐことができる。
そして、ジョイナー12の縁部には防水材13が設けられているので、万が一、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jから水が浸入してきた場合であっても、防水材13によって以降の水の浸入を防ぐことができる。
したがって、たとえ隣接する被覆部材11,11間の継ぎ目Jが露出していたとしても、防水材13が設けられたジョイナー12によって、立ち上がり部1の防水性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1に記載の立ち上がり部1の防水構造において、
前記複数の被覆部材11のうち前記床2側を向く側面部11aには、第一防水シート14と、この第一防水シート14に重なり合う第二防水シート15が貼設されており、
前記第二防水シート15は、前記隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jに対応する位置に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、複数の被覆部材11のうち床2側を向く側面部11aには、第一防水シート14と、この第一防水シート14に重なり合う第二防水シート15が貼設されているので、これら防水シート14,15によって、複数の被覆部材11を二重に覆うことができる。
また、第二防水シート15は、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jに対応する位置に配置されているので、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jを、ジョイナー12によって裏側から、第一防水シート14と第二防水シート15によって表側から確実に塞ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2〜図4に示すように、請求項2に記載の立ち上がり部1の防水構造において、
前記床2には、当該床2の最上層を構成する仕上げ材28,46が設けられており、
前記第一防水シート14および前記第二防水シート15の下端部は前記仕上げ材28,46によって覆われていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、第一防水シート14および第二防水シート15の下端部は、床2の最上層を構成する仕上げ材28,46によって覆われているので、第一防水シート14および第二防水シート15の下端部側から水が浸入しにくくなる。
請求項4に記載の発明は、例えば図2〜図4に示すように、請求項2または3に記載の立ち上がり部1の防水構造において、
前記目地部3には、当該目地部3を塞ぐ目地材6が、前記第一防水シート14および前記第二防水シート15の上端部を覆うようにして充填されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、目地部3には、当該目地部3を塞ぐ目地材6が、第一防水シート14および第二防水シート15の上端部を覆うようにして充填されているので、目地部3によって、第一防水シート14および第二防水シート15の上端部側から水が浸入しにくくなる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の立ち上がり部1の防水構造において、
前記防水材13は、ブチルゴム系の防水材であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、ブチルゴムは、イソブチレンとイソプレンの共重合で得られる耐候性に優れた合成ゴムであるため、防水材13が、ブチルゴム系の防水材であれば、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jを耐候性に優れた素材で防水できる。したがって、経年劣化に対しても効果を発揮することができる。
本発明によれば、隣接する被覆部材間の継ぎ目が露出した状態であっても、立ち上がり部の防水性を向上させることができる。
隣接する被覆部材の継ぎ目の位置に対応してジョイナーが設けられる状態を示す斜視図である。 外廊下における住戸側の壁に適用された立ち上がり部の防水構造の一例を示す断面図である。 外廊下における住戸とは反対側の壁に適用された立ち上がり部の防水構造の一例を示す断面図である。 バルコニーに面する壁に適用された立ち上がり部の防水構造の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態における立ち上がり部1の防水構造は、図1に示すように、屋外にある床2に設けられ、目地部3を介して直上に外壁材4またはサッシ5が配置されてなる。
また、立ち上がり部1は、立ち上がり本体10と、断面略L字状に形成された複数の被覆部材11と、断面略L字状に形成されたジョイナー12と、を備える。
屋外にある床2は、すなわち屋外環境に晒された箇所の床であり、例えば集合住宅の外廊下PやバルコニーBの床、玄関ポーチ、テラス等、様々な箇所が挙げられる。
立ち上がり部1は、このような床2の縁部に対して、床面(床の上面)から上方に立ち上がるようにして設けられるものである。
立ち上がり部1の直上には、目地部3を介して外壁材4またはサッシ5が配置される。
なお、サッシ5は、窓またはドアのサッシである。
また、外壁材4としては、PALC(Precastable Autoclaved Lightweight Ceramics)やサイディング材が採用されている。
立ち上がり部1を構成する立ち上がり本体10は、この立ち上がり本体10を受ける下地(例えば建物躯体の梁や、梁に設けられる部材など)に対して取り付けられており、例えばケイカル板(珪酸カルシウム板)や合板等が採用される。
このような立ち上がり本体10は、床2側を向く側面部10aと、外壁材4またはサッシ5の下端面4a,5a側を向いて当該下端面4a,5aとの間に目地部3を形成する上面部10bと、を有する。
すなわち、立ち上がり本体10は、断面矩形状に形成されることが望ましいが、これに限られるものではなく、例えば前記下地の形状に合わせて適宜変更可能である。
被覆部材11は、断面略L字状に形成された金属製の板材(例えば塩ビ鋼板)であり、床2側を向く側面部11aと、外壁材4またはサッシ5の下端面4a,5a側を向く上面部11bと、を有する。
そして、立ち上がり本体10の幅方向に沿って並設されて当該立ち上がり本体10の側面部10aと上面部10bとを被覆する。すなわち、複数の被覆部材11,11における側面部11aと上面部11bのそれぞれによって、立ち上がり本体10の側面部10aと上面部10bとを覆うことができる。
ジョイナー12は、断面略L字状に形成された金属製の板材(例えば塩ビ鋼板)であり、床2側を向く側面部12aと、外壁材4またはサッシ5の下端面4a,5a側を向く上面部12bと、を有する。
なお、このジョイナー12は、隣接する被覆部材11,11間の継ぎ目Jの裏側に配置されるものである。したがって、複数の被覆部材11よりも先に、立ち上がり本体10に対して取り付けられて、立ち上がり本体10の側面部10aと上面部10bとを被覆する。
換言すれば、複数の被覆部材11は、立ち上がり本体10の側面部10aおよび上面部10bと、ジョイナー12の側面部12aおよび上面部12bとを被覆する。
ジョイナー12の縁部には、当該縁部に沿って防水材13が設けられている。この防水材13として、ブチルゴム系の防水材が用いられている。ブチルゴムは、イソブチレンとイソプレンの共重合で得られる耐候性に優れた合成ゴムである。
また、本実施の形態においてはブチルゴムをシート状に形成し、両面に粘着剤を塗布したブチルテープが用いられている。
なお、このようなブチルゴムからなる防水材13は、ジョイナー12の側面部12aの両側縁部と、上面部12bの両側縁部と、上面部12bのうち側面部12a側とは反対側の縁部に沿って一続きに形成されている。
すなわち、防水材13は、ジョイナー12の縁部に沿って略コ字状に形成されており、本実施の形態においてはジョイナー12の下縁部を除く縁部に設けられているものとする。
複数の被覆部材11は、そのジョイナー12側の端部が、ジョイナー12を介して立ち上がり本体10にビス止めされる。この時、複数の被覆部材11のジョイナー12側端部は、ジョイナー12に貼設された防水材13に対して押し付けられた状態となる。
立ち上がり本体10に取り付けられた複数の被覆部材11のうち床2側を向く側面部11aには、第一防水シート14と、この第一防水シート14に重なり合う第二防水シート15が貼設される。
第一防水シート14は、複数の被覆部材11の側面部11aの長さ方向に亘って貼設される。また、第二防水シート15は、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jに対応する位置に配置される。
なお、本実施の形態においては、第二防水シート15は、第一防水シート14の上から重ね合わせられるものとするが、継ぎ目Jに対応する位置に貼設された第二防水シート15の上から第一防水シート14を重ね合わせるようにしてもよい。
<実施例1>
次に、図1,図2を参照して、立ち上がり部1の防水構造を、集合住宅の外廊下Pにおける住戸側の壁に適用した場合の実施例について説明する。
図2に示す床2は、ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)パネルからなる床であり、ブラケット等の部材を介して建物躯体の梁20によって支持されている。
梁20は、H形鋼またはI形鋼等の鋼材によって構成され、ウェブ部20aとフランジ部20bを備える。
フランジ部20bの上面には、住戸側の床21と、L型のアングル材22とが設けられている。アングル材22は、その下面部分がフランジ部20bに対してボルト固定されている。
アングル材22における立ち上がり部分の床2側面には、断面略C型または筒状の鋼材23が取り付けられている。さらに、この鋼材23の床2側面に合板24が取り付けられている。
なお、住戸側の床21の上には、住戸の床仕上げ材や壁等が設けられている。
また、図示はしないが、フランジ部20bの上面には、建物躯体の柱も立設されているものとする。
合板24の床2側面に、立ち上がり本体10が取り付けられている。合板24は、立ち上がり本体10の高さと略等しく設定されている。すなわち、この合板24が、立ち上がり本体10を取り付ける際の下地の一部として機能する。
また、鋼材23の上端部は、立ち上がり本体10および合板24の上面よりも上方に突出しており、その上面に外壁材4の裏面側下端部を受ける断面L型の受材25が設けられている。
外壁材4は、その裏面側下端部が受材25によって支持された状態となっており、その下端面が、立ち上がり本体10に向けられた状態となっている。
床2における住戸側縁部に鋼材23および合板24が配置され、合板24に対して立ち上がり本体10が取り付けられている。
床2の上面には、後述する第三防水シート16の下地材として無機質強化板26が敷設されている。
無機質強化板26の上面には、第三防水シート16が貼設され、この第三防水シート16によって覆われた状態となっている。
外廊下Pの施工が以上の状態まで仕上げられた後に、本実施の形態における立ち上がり部1の防水構造が適用される。
すなわち、立ち上がり本体10の所定の位置(隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jの位置)に、防水材13が設けられたジョイナー12が取り付けられ、複数の被覆部材11が立ち上がり本体10に取り付けられる。
さらに、第一防水シート14と第二防水シート15が、複数の被覆部材11の側面部11aに貼設される。
なお、第一防水シート14は、第三防水シート16の立ち上がり部1側縁部から複数の被覆部材11の側面部11aにかけて略L字状に貼設されている。
また、第一防水シート14における第三防水シート16側の縁部は、シーリング処理されている。
そして、床2の第三防水シート16の上にモルタル27が打設される。第一防水シート14および第二防水シート15の下端部は、当該モルタル27によって覆われ、押さえられた状態となっている。
さらに、モルタル27の上面には、床2の最上層を構成する仕上げ材28が設けられている。この仕上げ材28は、スリップを防止するための防滑シートである。第一防水シート14および第二防水シート15の下端部は仕上げ材28によっても覆われた状態となっている。
また、外壁材4の下端面4aと、立ち上がり本体10の上面部10b(または複数の被覆部材11の上面部11b)との間に形成された目地部3には、当該目地部3を塞ぐ目地材6が充填されている。
目地材6は、目地部3の奥側に設けられるバックアップ材6aと、このバックアップ材6aを目地底として充填されるシーリング材6bと、からなる。
シーリング材6bは、バックアップ材6aと、外壁材4の下端面4aと、複数の被覆部材11の上面部11bと、に対して密着した状態となる。さらに、このシーリング材6bは、第一防水シート14および第二防水シート15の上端部を覆うようにして充填されて、これら第一防水シート14および第二防水シート15の上端部に対しても密着した状態となっている。
以上のようにして、本実施の形態における立ち上がり部1の防水構造が適用された外廊下Pが形成・施工されている。
なお、本実施例1では、外壁材4の下端面4aと、立ち上がり本体10の上面部10b(または複数の被覆部材11の上面部11b)との間に目地部3が形成されることを説明したが、これに限られるものではない。すなわち、図示はしないが、外壁材4と並んで住戸の玄関ドア用のサッシ5が設けられており、このサッシ5の下端面5aとの間にも同様に目地部3が形成されているものとする。
<実施例2>
次に、図1,図3を参照して、立ち上がり部の防水構造を、集合住宅の外廊下Pにおける住戸とは反対側の壁に適用した場合の実施例について説明する。
なお、説明の便宜上、上述した実施例との共通部分には同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。また、符号に適宜アルファベットを挿入して、上述した実施例の符号との差別化を図っている。
ALCパネルからなる床2は、図示しないブラケット等の部材を介して建物躯体の梁20によって支持されている。
床2の上面には、無機質強化板26が敷設され、この無機質強化板26の上面には、第三防水シート16が貼設されている。
梁20の上面には、ベースプレート30aを有する柱30が立設されている。ベースプレート30aは、梁20のフランジ部20bに対してボルト固定されている。
柱30の屋外側面にはPALCからなる外壁材31が設けられている。
本実施例2における立ち上がり部1Aは、合板からなる立ち上がり本体10Aと、複数の被覆部材11Aと、ジョイナー12Aと、を備える。
立ち上がり本体10Aは、床2側を向く側面部10Aaと、外壁材(後述するサイディング材4A)の下端面4Aa側を向いて当該下端面4Aaとの間に目地部3を形成する上面部10Abと、を有する。
立ち上がり本体10Aは、柱30の住戸側面のうち、無機質強化板26よりも上方の位置に取り付けられている。
複数の被覆部材11Aは、断面略L字状に形成された本体部(側面部11Aaと上面部11Abからなる)と、本体部の上面部11Abにおける柱30側端部から上方に突出する突出部11Acと、を有する。
また、ジョイナー12Aも、断面略L字状に形成された本体部(側面部12Aaと上面部12Abからなる)と、本体部の上面部12Abにおける柱30側端部から上方に突出する突出部12Acと、を有する。なお、このジョイナー12Aにも防水材13が設けられている。
立ち上がり本体10Aの所定の位置(隣接する被覆部材11A,11Aの継ぎ目Jの位置)に、防水材13が設けられたジョイナー12Aが取り付けられ、複数の被覆部材11Aが立ち上がり本体10Aに取り付けられる。
この時、複数の被覆部材11Aの突出部11Acと、ジョイナー12Aの突出部12Acも重なり合った状態となる。
さらに、第一防水シート14と第二防水シート15が、複数の被覆部材11の側面部11Aaに貼設される。
柱30の住戸側面には、立ち上がり部1Aの直上に、目地部3を介してサイディング材からなる外壁材4(以下、サイディング材4A)が設けられる。
また、柱30の住戸側面には、両面に接着剤が塗布されたブチルテープ32が貼設され、このブチルテープ32に防水透湿シート33が貼設されている。ブチルテープ32は、複数の被覆部材11Aにおける突出部11Acにも貼設されている。
サイディング材4Aは、下端部を、ブチルテープ32が貼設された複数の被覆部材11Aにおける突出部11Acの位置に合わせるようにして、柱30の住戸側面に設けられている。
そして、床2の第三防水シート16の上にモルタル27が打設され、モルタル27の上面には防滑シート28が設けられている。
なお、本実施例2では、複数の被覆部材11Aおよびジョイナー12Aがそれぞれ突出部11Ac,12Acを備えるので、目地部3には目地材を充填しない。
以上のようにして、本実施の形態における立ち上がり部1の防水構造が適用された外廊下Pが形成・施工されている。
<実施例3>
次に、図1,図4を参照して、立ち上がり部の防水構造を、バルコニーBに面する壁に適用した場合の実施例について説明する。
なお、説明の便宜上、上述した実施例との共通部分には同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。また、符号に適宜アルファベットを挿入して、上述した実施例の符号との差別化を図っている。
建物躯体の梁20におけるフランジ部20bの上面には、住戸側の床41と、床梁40とが設けられている。床梁40は、その下面部分がフランジ部20bに対してボルト固定されている。
床梁40の床2側面には、下向きに開口する二つの断面略C型の鋼材42,43が設けられている。
上方に位置する鋼材42には、窓用のサッシ5の下端部が取り付けられている。なお、サッシ5は、床梁40の上面と鋼材42の上面に載置されるようにして設けられている。
また、下方に位置する鋼材43には、合板24が取り付けられている。なお、鋼材43の上面と、合板24の上面は面一となっている。
本実施例3における立ち上がり部1Bは、ケイカル板からなる立ち上がり本体10Bと、複数の被覆部材11Bと、ジョイナー12Bと、を備える。
立ち上がり本体10Bは、床2側を向く側面部10Baと、サッシ5の下端面5a側を向いて当該下端面5aとの間に目地部3を形成する上面部10Bbと、を有する。
複数の被覆部材11Bは、断面略L字状に形成された本体部(側面部11Baと上面部11Bbからなる)と、本体部の上面部11Bbにおける床梁40側端部から上方に突出する突出片11Bcと、を有する。
また、ジョイナー12Bは、床2側を向く側面部12Baと、サッシ5の下端面5a側を向く上面部12Bbと、を有する。なお、このジョイナー12Bにも防水材13が設けられている。
立ち上がり本体10Bの所定の位置(隣接する被覆部材11B,11Bの継ぎ目Jの位置)に、防水材13が設けられたジョイナー12Bが取り付けられ、複数の被覆部材11Bが立ち上がり本体10Bに取り付けられる。
この時、複数の被覆部材11における突出片11Bcは、目地部3の目地底を形成している。また、サッシ5の下端面5aにも下方に突出する突出片5bが設けられており、被覆部材11の突出片11Bcと共に目地部3の目地底を形成している。
そして、床2には、上面に水勾配が形成された勾配断熱材45が敷設され、その上から無機質強化板26が敷設されている。
このように無機質強化板26が敷設された後に、第一防水シート14と第二防水シート15が、複数の被覆部材11の側面部11Baに貼設される。
この時、第一防水シート14は、無機質強化板26の上面と被覆部材11の側面部11Baにかけて貼設されている。
また、無機質強化板26の上面に貼設された第一防水シート14の上面には、バルコニー用の仕上げ材46が敷設されている。
この仕上げ材46は、マットであり、シート状のもの(例えば上述の防滑シート28)よりも厚みがある。そして、第一防水シート14および第二防水シート15の下端部は、このように厚みのある仕上げ材46によって覆われた状態となっている。
また、サッシ5の下端面5aと、立ち上がり本体10Bの上面部10Bb(または複数の被覆部材11Bの上面部11Bb)との間に形成された目地部3には、当該目地部3を塞ぐ目地材6が充填されている。
目地材6におけるシーリング材6bは、バックアップ材6aと、サッシ5の下端面5aと、複数の被覆部材11Bの上面部11Bbと、に対して密着した状態となる。
以上のようにして、本実施の形態における立ち上がり部1Bの防水構造が適用されたバルコニーBが形成・施工されている。
なお、本実施例3では、サッシ5の下端面5aと、立ち上がり本体10Bの上面部10Bb(または複数の被覆部材11Bの上面部11Bb)との間に目地部3が形成されることを説明したが、これに限られるものではない。すなわち、サッシ5に隣接する外壁材4の下端面4aとの間にも同様に目地部3が形成され、目地材6が充填されているものとする。
本実施の形態によれば、複数の被覆部材11(11A,11B)によって立ち上がり本体10(10A,10B)の側面部10a(10Aa,10Ba)と上面部10b(10Ab,10Bb)とを被覆することができ、ジョイナー12(12A,12B)によって隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jを、裏側から塞ぐことができる。
そして、ジョイナー12の縁部には防水材13が設けられているので、万が一、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jから水が浸入してきた場合であっても、防水材13によって以降の水の浸入を防ぐことができる。
したがって、たとえ隣接する被覆部材11,11間の継ぎ目Jが露出していたとしても、防水材13が設けられたジョイナー12によって、立ち上がり部1の防水性を向上させることができる。
また、複数の被覆部材11のうち床2側を向く側面部11aには、第一防水シート14と、この第一防水シート14に重なり合う第二防水シート15が貼設されているので、これら防水シート14,15によって、複数の被覆部材11を二重に覆うことができる。
また、第二防水シート15は、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jに対応する位置に配置されているので、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jを、ジョイナー12によって裏側から、第一防水シート14と第二防水シート15によって表側から確実に塞ぐことができる。
また、第一防水シート14および第二防水シート15の下端部は、床2の最上層を構成する仕上げ材28,46によって覆われているので、第一防水シート14および第二防水シート15の下端部側から水が浸入しにくくなる。
また、目地部3には、当該目地部3を塞ぐ目地材6が、第一防水シート14および第二防水シート15の上端部を覆うようにして充填されているので、目地部3によって、第一防水シート14および第二防水シート15の上端部側から水が浸入しにくくなる。
また、ブチルゴムは、イソブチレンとイソプレンの共重合で得られる耐候性に優れた合成ゴムであるため、防水材13が、ブチルゴム系の防水材であれば、隣接する被覆部材11,11の継ぎ目Jを耐候性に優れた素材で防水できる。したがって、経年劣化に対しても効果を発揮することができる。
1 立ち上がり部
2 床
3 目地部
4 外壁材
4a 下端面
5 サッシ
5a 下端面
10 立ち上がり本体
10a 側面部
10b 上面部
11 被覆部材
11a 側面部
11b 上面部
12 ジョイナー
12a 側面部
12b 上面部
13 防水材
14 第一防水シート
15 第二防水シート

Claims (5)

  1. 屋外にある床に設けられ、目地部を介して直上に外壁材またはサッシが配置される立ち上がり部の防水構造において、
    前記立ち上がり部は、
    前記床側を向く側面部と、前記外壁材またはサッシの下端面側を向いて当該下端面との間に前記目地部を形成する上面部と、を有する立ち上がり本体と、
    前記立ち上がり本体の幅方向に沿って並設されて当該立ち上がり本体の前記側面部と前記上面部とを被覆する、断面略L字状に形成された複数の被覆部材と、
    隣接する前記被覆部材間の継ぎ目の裏側に配置される、断面略L字状に形成されたジョイナーと、を備えており、
    前記ジョイナーの縁部には、当該縁部に沿って防水材が設けられていることを特徴とする立ち上がり部の防水構造。
  2. 請求項1に記載の立ち上がり部の防水構造において、
    前記複数の被覆部材のうち前記床側を向く側面部には、第一防水シートと、この第一防水シートに重なり合う第二防水シートが貼設されており、
    前記第二防水シートは、前記隣接する被覆部材の継ぎ目に対応する位置に配置されていることを特徴とする立ち上がり部の防水構造。
  3. 請求項2に記載の立ち上がり部の防水構造において、
    前記床には、当該床の最上層を構成する仕上げ材が設けられており、
    前記第一防水シートおよび前記第二防水シートの下端部は前記仕上げ材によって覆われていることを特徴とする立ち上がり部の防水構造。
  4. 請求項2または3に記載の立ち上がり部の防水構造において、
    前記目地部には、当該目地部を塞ぐ目地材が、前記第一防水シートおよび前記第二防水シートの上端部を覆うようにして充填されていることを特徴とする立ち上がり部の防水構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の立ち上がり部の防水構造において、
    前記防水材は、ブチルゴム系の防水材であることを特徴とする立ち上がり部の防水構造。
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