JP2016215524A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の吐出タイミングのバラつきを低減させる。
【解決手段】第1駆動信号により駆動される第1ヘッドユニットと第2駆動信号により駆動される第2ヘッドユニットと、第1基板に設けられ第1駆動信号を生成する第1生成部と、第1基板に設けられ第2駆動信号を生成する第2生成部と、第1ヘッドユニット及び第1生成部を電気的に接続する第1配線と、第2ヘッドユニット及び第2生成部を電気的に接続する第2配線とを備え、第1配線は第1ヘッドユニット及び第1基板を電気的に接続する第1外部配線と第1外部配線と第1生成部を電気的に接続する第1内部配線とを含み、第2配線は第2ヘッドユニット及び第1基板を電気的に接続する第2外部配線と第2外部配線と第2生成部を電気的に接続する第2内部配線とを含み、第1外部配線Lx2[1]は第2外部配線Lx2[2]よりも長く第1内部配線Lx1[1]は第2内部配線Lx1[2]よりも短い。
【選択図】図11

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
インクジェットプリンター等の液体吐出装置は、ヘッドユニットに設けられた吐出部を駆動信号により駆動し、吐出部のキャビティ(圧力室)に充填されたインク等の液体を、吐出部のノズルから吐出さることで、記録媒体に画像を形成する印刷処理を実行する。そして、一般的に、インクジェットプリンター等の液体吐出装置においては、駆動信号を生成する駆動信号生成部とヘッドユニットとの間を、フラットケーブルやフレキシブルプリント基板等の配線により接続する(例えば、特許文献1または2参照)。
特開2011−062851号公報 特開2009−023168号公報
ところで、液体吐出装置がラインプリンターである場合のように、液体吐出装置に複数のヘッドユニットが設けられる場合がある。そして、液体吐出装置が複数のヘッドユニットを具備する場合、当該液体吐出装置には、複数のヘッドユニットの各々に駆動信号を供給するために、複数のヘッドユニットに対応した複数の配線が設けられる。しかし、複数のヘッドユニットに対して複数の配線を用いて駆動信号を供給する場合、複数のヘッドユニットの間で駆動信号の供給タイミングにバラつきが生じることがある。その結果として、複数のヘッドユニットの間で液体の吐出タイミングがバラつき、記録媒体に形成される画像の画質が低下するという問題が生じることがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたものであり、複数の配線を用いて駆動信号を供給する場合において、液体の吐出タイミングのバラつきを低減させ、良好な画質の画像の形成を可能とする技術の提供を解決課題とする。
以上の課題を解決するために、本発明に係る液体吐出装置は、第1駆動信号により駆動されて液体を吐出可能な第1ヘッドユニットと、第2駆動信号により駆動されて液体を吐出可能な第2ヘッドユニットと、第1基板と、前記第1基板に設けられ、前記第1駆動信号を生成する第1生成部と、前記第1基板に設けられ、前記第2駆動信号を生成する第2生成部と、前記第1ヘッドユニット及び前記第1生成部を電気的に接続する第1配線と、前記第2ヘッドユニット及び前記第2生成部を電気的に接続する第2配線と、を備え、前記第1配線は、前記第1ヘッドユニット及び前記第1基板を電気的に接続する第1外部配線と、前記第1基板において、前記第1外部配線と前記第1生成部を電気的に接続する第1内部配線と、を含み、前記第2配線は、前記第2ヘッドユニット及び前記第1基板を電気的に接続する第2外部配線と、前記第1基板において、前記第2外部配線と前記第2生成部を電気的に接続する第2内部配線と、を含み、前記第1外部配線は、前記第2外部配線よりも長く、前記第1内部配線は、前記第2内部配線よりも短い、ことを特徴とする。
この発明によれば、第1外部配線が第2外部配線よりも長く、且つ、第1内部配線が第2内部配線よりも短い。このため、この発明によれば、第1外部配線が第2外部配線よりも長く、且つ、第1内部配線が第2内部配線以上の長さである場合、または、第1外部配線が第2外部配線よりも短く、且つ、第1内部配線が第2内部配線以下の長さである場合と比較して、第1配線の長さと第2配線の長さとの差分を小さくすることができる。
そして、第1配線の長さと第2配線の長さとの差分が小さい場合、第1配線の有する抵抗と第2配線の有する抵抗との差分を小さくすることができる。この場合、第1駆動信号が第1配線を介して供給される際に生じる遅延時間と、第2駆動信号が第2配線を介して供給される際に生じる遅延時間と、を略同じにすることが可能となり、この結果、第1ヘッドユニットに第1駆動信号が供給されるタイミングと、第2ヘッドユニットに第2駆動信号が供給されるタイミングと、を略同じとし、第1ヘッドユニットからの液体の吐出タイミングと、第2ヘッドユニットからの液体の吐出タイミングと、を略同じにすることが可能となる。すなわち、本発明では、複数のヘッドユニットに対して複数の配線を介して駆動信号を供給する場合に、複数のヘッドユニットからの液体の吐出タイミングのバラつきを低減することが可能となる。
なお、本明細書において、「略同じ」とは、完全に一致する場合の他に、完全に一致しない場合であっても、製造誤差やノイズに伴う誤差等の各種誤差を取り除いたときに同一となりうる範囲、例えば、完全に一致しない場合であっても、同一となるように設計されている場合を含む概念として使用する。
また、上述した液体吐出装置において、前記第1配線の長さと、前記第2配線の長さとは、略同じである、ことを特徴としてもよい。
この態様によれば、第1配線の長さと第2配線の長さとが略同じであるため、第1配線の長さと第2配線の長さとが略同じと看做すことができない程度に相違する場合と比較して、第1配線の有する抵抗と第2配線の有する抵抗との差分を小さくすることができる。このため、本発明では、第1駆動信号が第1配線を介して供給される際に生じる遅延時間と、第2駆動信号が第2配線を介して供給される際に生じる遅延時間と、を略同じにすることが可能となり、この結果として、第1ヘッドユニットからの液体の吐出タイミングと、第2ヘッドユニットからの液体の吐出タイミングと、を略同じにすることが可能となる。
また、上述した液体吐出装置において、前記第1配線の有する抵抗と、前記第2配線の有する抵抗とは、略同じである、ことを特徴としてもよい。
この態様によれば、第1配線の有する抵抗と第2配線の有する抵抗とが略同じであるため、第1駆動信号が第1配線を介して供給される際に生じる遅延時間と、第2駆動信号が第2配線を介して供給される際に生じる遅延時間と、を略同じにすることが可能となる。このため、第1ヘッドユニットからの液体の吐出タイミングと、第2ヘッドユニットからの液体の吐出タイミングと、を略同じにすることが可能となる。
また、上述した液体吐出装置は、第2基板と、前記第2基板に設けられ、前記第1生成部の生成する前記第1駆動信号の波形を指定する第1指定信号、及び、前記第2生成部の生成する前記第2駆動信号の波形を指定する第2指定信号、を出力する指定部と、前記指定部及び前記第1生成部を電気的に接続する第3配線と、前記指定部及び前記第2生成部を電気的に接続する第4配線と、を備え、前記第3配線の長さと、前記第4配線の長さとは、略同じである、ことを特徴としてもよい。
この態様によれば、第3配線の長さと第4配線の長さとが略同じであるため、第1指定信号が第3配線を介して指定部から第1生成部に供給される際に生じる遅延時間と、第2指定信号が第4配線を介して指定部から第2生成部に供給される際に生じる遅延時間と、を略同じとすることが可能となる。このため、第1駆動信号と第2駆動信号とを、略同じ時刻に生成することが可能となり、その結果として、第1ヘッドユニットへの第1駆動信号の供給と、第2ヘッドユニットへの第2駆動信号の供給と、を略同じ時刻にすることも可能となる。これにより、第1ヘッドユニットからの液体の吐出タイミングと、第2ヘッドユニットからの液体の吐出タイミングと、を略同じにすることが可能となる。
また、上述した液体吐出装置において、前記第1駆動信号は、第1波形信号と、第2波形信号と、を含み、前記第1生成部は、前記第1波形信号を生成する第1生成回路と、前記第2波形信号を生成する第2生成回路と、を備え、前記第1内部配線は、前記第1生成回路及び前記第1外部配線を電気的に接続する第1接続配線と、前記第2生成回路及び前記第1外部配線を電気的に接続する第2接続配線と、を含み、前記第1接続配線の長さと、前記第2接続配線の長さとは、略同じである、ことを特徴としてもよい。
この態様によれば、第1接続配線の長さと第2接続配線の長さとが略同じであるため、第1接続配線の長さと第2接続配線の長さとが略同じと看做すことができない程度に相違する場合と比較して、第1接続配線の有する抵抗と第2接続配線の有する抵抗との差分を小さくすることができる。このため、本発明では、第1駆動信号のうち第1波形信号が第1接続配線を介して供給される際に生じる遅延時間と、第1駆動信号のうち第2波形信号が第2接続配線を介して供給される際に生じる遅延時間と、を略同じにすることが可能となり、この結果として、第1ヘッドユニットのうち第1波形信号により駆動されて液体を吐出する吐出部からの液体の吐出タイミングと、第1ヘッドユニットのうち第2波形信号により駆動されて液体を吐出する吐出部からの液体の吐出タイミングと、を略同じにすることが可能となる。
実施形態に係るインクジェットプリンター1の構成を示すブロック図である。 インクジェットプリンター1の概略的な部分断面図である。 記録ヘッドHd[q]の概略的な断面図である。 個別駆動信号Vinを供給した時の吐出部Dの断面形状の変化を示す説明図である。 ヘッドモジュール5におけるノズルNの配置例を示す平面図である。 ヘッドドライバーDR[q]の構成を示すブロック図である。 デコーダーDCのデコード内容を示す説明図である。 ヘッドドライバーDR[q]の動作を示すタイミングチャートである。 個別駆動信号Vinの波形を示すタイミングチャートである。 インクジェットプリンター1における基板同士の接続を示す図である。 インクジェットプリンター1における配線を説明するための図である。 変形例1に係るインクジェットプリンター1における基板同士の接続を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<<A.実施形態>>
本実施形態では、インク(「液体」の一例)を吐出して記録用紙P(「媒体」の一例)に画像を形成するインクジェットプリンターを例示して、液体吐出装置を説明する。
<<1.インクジェットプリンターの概要>>
図1及び図2を参照しつつ、本実施形態に係るインクジェットプリンター1の構成について説明する。
図1は、インクジェットプリンター1の構成を示す機能ブロック図である。インクジェットプリンター1は、パーソナルコンピューターやデジタルカメラ等のホストコンピューター(図示省略)から、インクジェットプリンター1において形成すべき画像を示す印刷データImgが供給された場合に、当該印刷データImgの示す画像を記録用紙Pに形成する印刷処理を実行する。なお、本実施形態では、インクジェットプリンター1がラインプリンターである場合を例示して説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンター1は、インクを吐出する吐出部Dが設けられたヘッドユニットHUを備えるヘッドモジュール5と、ヘッドユニットHUを駆動するための駆動信号Comを生成する駆動信号生成部GRを備える駆動モジュール8と、ヘッドモジュール5に対する記録用紙Pの相対位置を変化させるための搬送機構7と、インクジェットプリンター1の各部の動作を制御する制御部6と、インクジェットプリンター1の制御プログラムその他の情報を記憶する記憶部60と、を備える。
記憶部60は、ホストコンピューターから供給される印刷データImgを格納する不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)と、印刷処理等の各種処理を実行する際に必要なデータを一時的に格納し、あるいは印刷処理等の各種処理が実行されるようにインクジェットプリンター1の各部を制御するための制御プログラムを一時的に展開するRAM(Random Access Memory)と、制御プログラムを格納する不揮発性半導体メモリーの一種であるPROMと、を備える。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)やFPGA(field-programmable gate array)等を含んで構成され、当該CPU等が記憶部60に記憶されている制御プログラムに従って動作することで、インクジェットプリンター1の各部の動作を制御する。
そして、制御部6は、ホストコンピューターから供給される印刷データImg等に基づいて、ヘッドモジュール5、搬送機構7、及び、駆動モジュール8を制御することにより、記録用紙Pに印刷データImgに応じた画像を形成する印刷処理の実行を制御する。
具体的には、制御部6は、まず、ホストコンピューターから供給される印刷データImgを記憶部60に格納する。次に、制御部6は、印刷データImg等の記憶部60に格納されている各種データに基づいて、駆動モジュール8が生成する駆動信号Comの波形を指定する指定信号dComと、ヘッドモジュール5に設けられた複数の吐出部Dの各々におけるインクの吐出の有無、及び、吐出量等を定める印刷信号SIと、を生成する。また、制御部6は、印刷データImg等の記憶部60に格納されている各種データに基づいて、搬送機構7の動作を制御するための信号を生成する。
これにより、制御部6は、記録用紙Pを所定方向に搬送するように搬送機構7の動作を制御しつつ、複数の吐出部Dから印刷データImgに応じた量のインクが吐出されるようにヘッドモジュール5の動作を制御する。これにより、制御部6は、記録用紙Pに吐出されたインクにより形成されるドットサイズ及びドット配置を調整し、印刷データImgに対応する画像を記録用紙Pに形成する印刷処理の実行を制御する。
図1に示すように、ヘッドモジュール5は、Q個のヘッドユニットHU(HU[1]〜HU[Q])を備える(Qは、2以上の自然数)。q番目のヘッドユニットHU[q]は、ヘッドドライバーDR[q]と、記録ヘッドHd[q]とを備える(qは、1≦q≦Qを満たす自然数)。記録ヘッドHd[q]は、M個の吐出部Dを備える(本実施形態において、Mは、4以上の自然数)。
以下では、記録ヘッドHd[q]に設けられるM個の吐出部Dの各々を区別するために、順番に、1段、2段、…、M段と称することがある。また、以下では、記録ヘッドHd[q]に設けられる吐出部Dのうちm段の吐出部Dを、吐出部D[q][m]と表現する場合がある(変数mは、1≦m≦Mを満たす自然数)。
また、以下では、制御部6が生成する印刷信号SIのうち、記録ヘッドHd[q]に供給される印刷信号SIを、印刷信号SI[q]と称する。印刷信号SI[q]は、デジタルの信号であり、M個の吐出部D[q][1]〜D[q][M]に1対1に対応するM個の印刷信号SI[q][1]〜SI[q][M]を含む。つまり、印刷信号SI[q][m]は、吐出部D[q][m]からのインクの吐出の有無及び吐出量を定める。
また、以下では、駆動モジュール8が生成する駆動信号Comのうち、記録ヘッドHd[q]に供給される駆動信号Comを、駆動信号Com[q]と称する。駆動信号Comは、各吐出部Dを駆動するための波形を有するアナログの信号である。
また、以下では、制御部6が生成する指定信号dComのうち、駆動信号Com[q]の波形を指定する指定信号dComを、指定信号dCom[q]と称する。
図1に示すように、駆動モジュール8は、Q個のヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]と1対1に対応したQ個の駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]を備える。このうち、駆動信号生成部GR[q]は、制御部6から供給される指定信号dCom[q]をアナログの信号に変換したうえで増幅することにより、駆動信号Com[q]を生成する。
上述のとおり、ヘッドユニットHU[q]は、ヘッドドライバーDR[q]と記録ヘッドHd[q]とを備える。 ヘッドドライバーDR[q]は、駆動モジュール8の駆動信号生成部GR[q]から供給される駆動信号Com[q]、及び、制御部6から供給される印刷信号SI[q]等の各種信号に基づいて、記録ヘッドHd[q]が備える吐出部D[q][1]〜D[q][M]の各々を駆動するための、個別駆動信号Vinを生成する。以下では、ヘッドドライバーDR[q]が生成する個別駆動信号Vinのうち、吐出部D[q][m]を駆動するための個別駆動信号Vinを個別駆動信号Vin[q][m]と称する。
図2は、インクジェットプリンター1の内部構成の概略を例示する一部断面図である。
この図に示すように、インクジェットプリンター1は、4個のインクカートリッジ31を備える。なお、この図では、インクカートリッジ31が、ヘッドモジュール5に設けられる場合を示しているが、これは一例であり、インクジェットプリンター1の他の場所に設けられても良い。
4個のインクカートリッジ31は、ブラック、シアン、マゼンタ、及び、イエローの、4色(CMYK)と1対1に対応して設けられたものであり、各インクカートリッジ31には、当該インクカートリッジ31に対応する色のインクが充填されている。
図2に示すように、搬送機構7は、記録用紙Pを搬送するための駆動源となる搬送モーター71と、搬送モーター71を駆動するためのモータードライバー(図示省略)と、ヘッドモジュール5の下側(図2において−Z方向)に設けられるプラテン74と、搬送モーター71の作動により回転する搬送ローラー73と、図2においてY軸回りに回転自在に設けられたガイドローラー75と、記録用紙Pをロール状に巻き取った状態で収納するための収納部76と、を備える。搬送機構7は、インクジェットプリンター1が印刷処理を実行する場合に、記録用紙Pを、収納部76から繰り出して、ガイドローラー75、プラテン74、及び、搬送ローラー73により規定される搬送経路に沿って、図において+X方向(上流側から下流側へ向かう方向)に対して、例えば搬送速度Mvで搬送する。
ヘッドモジュール5に設けられている複数の吐出部Dの各々は、4個のインクカートリッジ31のうち何れか1個のインクカートリッジ31からインクの供給を受ける。各吐出部Dは、インクカートリッジ31から供給されたインクを内部に充填し、充填したインクを当該吐出部Dが具備するノズルNから吐出することができる。具体的には、各吐出部Dは、搬送機構7が記録用紙Pをプラテン74上に搬送するタイミングで、記録用紙Pに対してインクを吐出することで、画像を構成するためのドットを記録用紙Pに形成する。そして、ヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]に設けられている合計(Q×M)個の吐出部Dから全体としてCMYKの4色のインクを吐出することで、フルカラー印刷が実現される。
<<2.記録ヘッドの構成>>
図3及び図4を参照しつつ、記録ヘッドHd[q]と、記録ヘッドHd[q]に設けられる吐出部Dと、について説明する。
図3は、記録ヘッドHd[q]の、概略的な一部断面図の一例である。なお、この図では、図示の都合上、記録ヘッドHd[q]が有するM個の吐出部D[q][1]〜D[q][M]の中の1個の吐出部Dと、当該1個の吐出部Dにインク供給口360を介して連通するリザーバ350と、インクカートリッジ31からリザーバ350にインクを供給するためのインク取入口370と、を示している。
図3に示すように、吐出部Dは、圧電素子300と、内部にインクを充填可能なキャビティ320(「圧力室」の一例)と、キャビティ320に連通するノズルNと、振動板310と、を備える。吐出部Dは、圧電素子300が個別駆動信号Vinにより駆動されることにより、キャビティ320内のインクをノズルNから吐出させる。吐出部Dのキャビティ320は、凹部を有するような所定の形状に成形されたキャビティプレート340と、ノズルNが形成されたノズルプレート330と、振動板310と、により区画される空間である。キャビティ320は、インク供給口360を介してリザーバ350と連通している。リザーバ350は、インク取入口370を介して1個のインクカートリッジ31と連通している。
本実施形態では、圧電素子300として、例えば、図3に示すようなユニモルフ(モノモルフ)型を採用する。なお、圧電素子300は、ユニモルフ型に限らず、バイモルフ型や積層型等を採用してもよい。
圧電素子300は、下部電極301と、上部電極302と、下部電極301及び上部電極302の間に設けられた圧電体303と、を有する。そして、下部電極301の電位が所定の基準電位VSSに設定され、上部電極302に個別駆動信号Vinが供給されることで、下部電極301及び上部電極302の間に電圧が印加されると、当該印加された電圧に応じて圧電素子300が図において上下方向に撓み(変位し)、その結果、圧電素子300が振動する。
キャビティプレート340の上面開口部には、振動板310が設置され、振動板310には、下部電極301が接合されている。このため、圧電素子300が個別駆動信号Vinにより振動すると、振動板310も振動する。そして、振動板310の振動によりキャビティ320の容積(キャビティ320内の圧力)が変化し、キャビティ320内に充填されたインクがノズルNより吐出される。インクの吐出によりキャビティ320内のインクが減少した場合、リザーバ350からインクが供給される。また、リザーバ350へは、インクカートリッジ31からインク取入口370を介してインクが供給される。
図4は、吐出部Dからのインクの吐出動作を説明するための説明図である。例えば、ヘッドドライバーDRは、図4(a)に示す状態において、吐出部Dの圧電素子300に対して供給される個別駆動信号Vinの電位を変化させることで、当該圧電素子300に歪を発生させ、当該吐出部Dの振動板310を+Z方向へ撓ませる。これにより、図4(b)に示すように、図4(a)と比較して、当該吐出部Dのキャビティ320の容積が拡大する。次に、例えば、ヘッドドライバーDRは、図4(b)に示す状態において、個別駆動信号Vinの電位を変化させることで、振動板310を、図4(a)に示す状態における振動板310の位置を越えて−Z方向に変位させ、図4(c)に示すようにキャビティ320の容積を急激に収縮させる。このときキャビティ320内に発生する圧縮圧力により、キャビティ320を満たすインクの一部が、このキャビティ320に連通しているノズルNからインク滴として吐出される。
図5は、+Z方向または−Z方向からインクジェットプリンター1を平面視した場合の、ヘッドモジュール5に設けられたQ個の記録ヘッドHd[1]〜Hd[Q]に設けられた、合計(Q×M)個のノズルNの配置の一例を説明するための説明図である。なお、以下の図においては、説明の都合上、Q=4である場合を例示することがある。すなわち、インクジェットプリンター1が4個のヘッドユニットHU[1]〜HU[4]を備える場合を例示することがある。
図5に示すように、各記録ヘッドHd[q]には、複数のノズルNからなるノズル列NL-BKと、複数のノズルNからなるノズル列NL-CYと、複数のノズルNからなるノズル列NL-MGと、複数のノズルNからなるノズル列NL-YLと、からなる4列のノズル列NLが設けられている。なお、ノズル列NL-BKに属するノズルNは、ブラックのインクを吐出する吐出部Dに設けられたノズルNであり、ノズル列NL-CYに属するノズルNは、シアンのインクを吐出する吐出部Dに設けられたノズルNであり、ノズル列NL-MGに属するノズルNは、マゼンタのインクを吐出する吐出部Dに設けられたノズルNであり、ノズル列NL-YLに属するノズルNは、イエローのインクを吐出する吐出部Dに設けられたノズルNである。また、4列のノズル列NLの各々は、平面視したときに、+Y方向または−Y方向(以下、+Y方向及び−Y方向を「Y軸方向」と総称する)に延在するように設けられている。
(Q×M)個の吐出部Dに対応した(Q×M)個のノズルNが設けられるヘッドモジュール5の領域は、Y軸方向において範囲YNLに延在する。範囲YNLは、記録用紙P(正確には、記録用紙Pのうち、Y軸方向の幅がインクジェットプリンター1の印刷可能な最大の幅の記録用紙P)を印刷する場合に、当該記録用紙Pの有するY軸方向の範囲YP以上となる。
なお、図5に示す、Q個の記録ヘッドHd[1]〜Hd[Q]の配置、及び、各記録ヘッドHd[q]における各ノズル列NLの配置、すなわち、ヘッドモジュール5における(Q×M)個のノズルNの配置は一例に過ぎず、記録ヘッドHd[1]〜Hd[Q]及び各ノズル列NLはどのように配置されるものであってもよい。例えば、図5では、各ノズル列NLがY軸方向に延在するように設けられるが、各ノズル列NLは、XY平面内で任意の方向に延在するように設けられるものであればよい。例えば、各ノズル列NLは、Y軸方向とも、+X方向及び−X方向(以下、+X方向及び−X方向を「X軸方向」と総称する)とも異なる、図において斜めの方向に延在するように設けられるものであってもよい。また、例えば、図5では、各ノズル列NLを構成する複数のノズルNが、Y軸方向に一列に並ぶように設けられるが、図において−Y側から偶数番目のノズルNと奇数番目のノズルNのX軸方向の位置が互いに異なるように、所謂、千鳥状に配置されるものであってもよい。
また、本実施形態では、Q個の記録ヘッドHd[1]〜Hd[Q]には、一律にM個の吐出部Dが設けられるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、Q個の記録ヘッドHd[1]〜Hd[Q]のうち、一の記録ヘッドHdに設けられる吐出部Dの個数と、他の記録ヘッドHdに設けられる吐出部Dの個数とが、相違していてもよい。
<<3.ヘッドドライバーの構成及び動作>>
次に、図6乃至図9を参照しつつ、ヘッドドライバーDRの構成及び動作について説明する。
<<3.1.駆動信号生成部>>
図6は、ヘッドドライバーDR[q]の構成を示すブロック図である。 図6に示すように、ヘッドドライバーDR[q]は、シフトレジスタSR、ラッチ回路LT、デコーダーDC、並びに、切替部TXからなる組を、M個の吐出部D[q][1]〜D[q][M]に1対1に対応するようにM個有する。以下では、これらM個の組を構成する各要素を、図において上から順番に、1段、2段、…、M段と称することがある。また、m段の要素については、当該要素を表すための符号に、段数mを表す添え字[m]を付して表現する場合がある。
ヘッドドライバーDR[q]には、制御部6から、クロック信号CL、印刷信号SI[q]、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、及び、駆動信号Com[q]が供給される。
本実施形態において、駆動信号Comは、駆動信号Com-Aと駆動信号Com-Bとを含む。以下では、ヘッドドライバーDR[q]に対して供給される駆動信号Com-A及びCom-Bを、それぞれ、駆動信号Com-A[q]、駆動信号Com-B[q]と称する。駆動信号Com[q](Com-A[q]及びCom-B[q])は、吐出部Dを駆動するための波形を複数含む信号である。
印刷信号SI[q]は、上述の通り、吐出部D[q][1]〜D[q][M]が吐出すべきインク量を定めるデジタルの信号であり、印刷信号SI[q][1]〜SI[q][M]を含む。このうち印刷信号SI[q][m]は、吐出部D[q][m]からのインクの吐出の有無、及び、吐出部D[q][m]が吐出すべきインク量を、上位ビットb1及び下位ビットb2の2ビットで指定する。具体的には、印刷信号SI[q][m]は、吐出部D[q][m]に対して、大ドットに相当する量のインクの吐出、中ドットに相当する量のインクの吐出、小ドットに相当する量のインクの吐出、または、インクの非吐出、のうちいずれか1つを指定する(図7参照)。
ヘッドドライバーDR[q]は、吐出部D[q][m]に対して、印刷信号SI[q][m]により指定された波形を有する個別駆動信号Vin[q][m]を供給する。
m段のシフトレジスタSRは、印刷信号SI[q]のうち、各吐出部D[q][m]に対応する2ビットの信号である印刷信号SI[q][m]を一旦保持する。1段〜M段のM個のシフトレジスタSRは、印刷信号SI[q][m]を、クロック信号CLに従って順次後段に転送する。そして、M段のシフトレジスタSRにまで印刷信号SI[q]が転送されてた場合、つまり、m段のシフトレジスタSR[m]に対して、印刷信号SI[q]のうち、m段の吐出部D[q][m]のインクの吐出量を定める印刷信号SI[q][m]が転送された場合、各シフトレジスタSR[m]は、転送された2ビットの印刷信号SI[q][m]を一時的に保持する。
M個のラッチ回路LTのそれぞれは、ラッチ信号LATが立ち上がるタイミングで、M個のシフトレジスタSRのそれぞれに保持された、各段に対応する2ビット分の印刷信号SI[q][m]を一斉にラッチする。
ところで、インクジェットプリンター1が、印刷処理を実行する期間である動作期間は、複数の単位期間Tuから構成される。
制御部6は、ヘッドドライバーDR[q]に対して、単位期間Tu毎に印刷信号SI[q]を供給し、また、単位期間Tu毎にラッチ回路LTが印刷信号SI[q][m]をラッチするようなラッチ信号LATを供給する。また、制御部6は、駆動信号生成部GR[q]に対して、指定信号dCom[q]及びクロック信号CLを供給することで、駆動信号生成部GR[q]が、駆動信号Com[q]を単位期間Tu毎にヘッドドライバーDR[q]に供給するように、駆動信号生成部GR[q]の動作を制御する。これにより、制御部6は、各単位期間Tuにおいて、吐出部D[q][m]が、大ドットに相当する量のインクの吐出、中ドットに相当する量のインクの吐出、小ドットに相当する量のインクの吐出、または、インクの非吐出、のうち、いずれかを実行するように、ヘッドドライバーDR[q]の動作を制御する。
なお、本実施形態において、制御部6は、チェンジ信号CHにより、単位期間Tuを、制御期間Ts1と制御期間Ts2とに区分する。本実施形態では、制御期間Ts1及びTs2は、互いに等しい時間長を有する場合を想定する。以下では、制御期間Ts1及びTs2を、制御期間Tsと総称することがある。
デコーダーDCは、ラッチ回路LTによってラッチされた印刷信号SI[q][m]をデコードし、選択信号SL[q][m]を出力する。本実施形態において、選択信号SL[q][m]は、駆動信号Com-A[q]を選択するための選択信号SLa[q][m]と、駆動信号Com-B[q]を選択するための選択信号SLb[q][m]と、を含む。
図7は、m段のデコーダーDCのデコード内容を示す説明図である。この図に示すように、m段のデコーダーDCは、各単位期間Tuの制御期間Ts1及びTs2のそれぞれにおいて、選択信号SL[q][m]を出力する。例えば、単位期間Tuにおいて供給される印刷信号SI[q][m]が、(b1、b2)=(1,0)である場合、m段のデコーダーDCは、制御期間Ts1において、選択信号SLa[q][m]をHレベルに、選択信号SLb[q][m]をLレベルにそれぞれ設定し、制御期間Ts2において、選択信号SLb[q][m]をHレベルに、選択信号SLa[q][m]をLレベルにそれぞれ設定する。
図6に示すように、ヘッドドライバーDR[q]は、M個の吐出部D[q][1]〜D[q][M]と1対1に対応するように、M個の切替部TXを備える。各切替部TXは、トランスミッションゲートTGaとトランスミッションゲートTGbとを備える。このうち、m段の切替部TX[m]に設けられるトランスミッションゲートTGa[m]は、選択信号SLa[q][m]がHレベルのときにオンしLレベルのときにオフする。また、m段の切替部TX[m]に設けられるトランスミッションゲートTGb[m]は、選択信号SLb[q][m]がHレベルのときにオンしLレベルのときにオフする。
例えば、印刷信号SI[q][m]が(1,0)を示す場合(図15参照)、制御期間Ts1において、トランスミッションゲートTGa[m]がオンし、トランスミッションゲートTGb[m]がオフし、制御期間Ts2において、トランスミッションゲートTGa[m]がオフし、トランスミッションゲートTGb[m]がオンする。
図6に示すように、トランスミッションゲートTGa[m]の一端には駆動信号Com-A[q]が供給され、トランスミッションゲートTGb[m]の一端には駆動信号Com[q]が供給される。また、トランスミッションゲートTGa[m]及びTGb[m]の他端は、m段の出力端OTNに電気的に接続されている。
また、本実施形態では、図6に示すように、各制御期間Tsにおいて、切替部TX[m]は、トランスミッションゲートTGa[m]及びTGb[m]の一方がオンとなり他方がオフとなるように制御される。つまり、各制御期間Tsにおいて、切替部TX[m]は、m段の出力端OTNを介して、駆動信号Com-A[q]またはCom-B[q]のいずれか一方を、個別駆動信号Vin[q][m]として吐出部D[q][m]に供給する。
<<3.2.駆動信号>>
図8は、各単位期間Tuにおいて、制御部6及び駆動モジュール8が、ヘッドドライバーDR[q]に対して供給する各種信号と、各単位期間TuにおけるヘッドドライバーDR[q]の動作と、を説明するためのタイミングチャートである。なお、図8では、図示の都合上、M=4の場合を例示している。
図8に示すように、単位期間Tuは、ラッチ信号LATに含まれるパルスPls-Lにより規定され、また、制御期間Ts1及びTs2は、パルスPls-Lとチェンジ信号CHに含まれるパルスPls-Cとにより規定される。
制御部6は、各単位期間Tuの開始に先立って、印刷信号SI[q]をクロック信号CLに同期させてヘッドドライバーDR[q]に供給する。そして、ヘッドドライバーDR[q]のシフトレジスタSRは、供給された印刷信号SI[q]をクロック信号CLに従って、順次後段に転送する。
図8に例示するように、各単位期間Tuに駆動信号生成部GR[q]が出力する駆動信号Com-A[q]は、制御期間Ts1に設けられた吐出波形PA1と、制御期間Ts2に設けられた吐出波形PA2と、を有する。
吐出波形PA1は、吐出波形PA1を有する個別駆動信号Vin[q][m]が吐出部D[q][m]に供給されると、吐出部D[q][m]から中ドットに相当する中程度の量のインクが吐出されるような波形である。
吐出波形PA2は、吐出波形PA2を有する個別駆動信号Vin[q][m]が吐出部D[q][m]に供給されると、吐出部D[q][m]から小ドットに相当する小程度の量のインクが吐出されるような波形である。
例えば、吐出波形PA1の最低電位(この例では、電位Va11)と最高電位(この例では、電位Va12)との電位差は、吐出波形PA2の最低電位(この例では、電位Va21)と最高電位(この例では、電位Va22)との電位差よりも大きい。
図8に例示するように、各単位期間Tuに制御部6が出力する駆動信号Com-B[q]は、微振動波形PBを有する。
微振動波形PBは、微振動波形PBを有する個別駆動信号Vin[q][m]が吐出部D[q][m]に供給された場合に、吐出部D[q][m]からインクが吐出されないような波形である。つまり、微振動波形PBは、吐出部D内部のインクに微振動を与えてインクの増粘を防止するための波形である。例えば、微振動波形PBの最低電位(この例では、電位Vb11)と最高電位(この例では、基準電位V0)との電位差は、吐出波形PA2の最低電位と最高電位との電位差よりも小さくなるように定められる。
<<3.3.個別駆動信号>>
次に、図9を参照しつつ、単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]が出力する個別駆動信号Vin[q][m]について説明する。
単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]に供給される印刷信号SI[q][m]が(1,1)を示す場合、切替部TX[m]は、制御期間Ts1において駆動信号Com-A[q]を選択して吐出波形PA1を有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力し、制御期間Ts2において駆動信号Com-A[q]を選択して吐出波形PA2を有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力する。よって、この場合、図9に示すように、単位期間Tuにおいて吐出部D[q][m]に供給される個別駆動信号Vin[q][m]は、吐出波形PA1及び吐出波形PA2を含む。この結果、吐出部D[q][m]は、当該単位期間Tuにおいて、吐出波形PA1に基づく中程度の量のインクと、吐出波形PA2に基づく小程度の量のインクと、を吐出し、これら2度にわたり吐出されたインクにより、記録用紙P上に大ドットを形成する。
単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]に供給される印刷信号SI[q][m]が(1,0)を示す場合、切替部TX[m]は、制御期間Ts1において駆動信号Com-A[q]を選択して吐出波形PA1を有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力し、制御期間Ts2において駆動信号Com-B[q]を選択して微振動波形PBを有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力する。よって、この場合、図9に示すように、単位期間Tuにおいて吐出部D[q][m]に供給される個別駆動信号Vin[q][m]は、吐出波形PA1及び微振動波形PBを含む。この結果、吐出部D[q][m]は、当該単位期間Tuにおいて、吐出波形PA1に基づく中程度の量のインクを吐出し、記録用紙P上に中ドットを形成する。
単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]に供給される印刷信号SI[q][m]が(0,1)を示す場合、切替部TX[m]は、制御期間Ts1において駆動信号Com-B[q]を選択して微振動波形PBを有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力し、制御期間Ts2において駆動信号Com-A[q]を選択して吐出波形PA2を有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力する。よって、この場合、図9に示すように、単位期間Tuにおいて吐出部D[q][m]に供給される個別駆動信号Vin[q][m]は、吐出波形PA2及び微振動波形PBを含む。この結果、吐出部D[q][m]は、当該単位期間Tuにおいて、吐出波形PA2に基づく小程度の量のインクを吐出し、記録用紙P上に小ドットを形成する。
単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]に供給される印刷信号SI[q][m]が(0,0)を示す場合、切替部TX[m]は、制御期間Ts1及びTs2において駆動信号Com-B[q]を選択して微振動波形PBを有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力する。よって、この場合、図9に示すように、単位期間Tuにおいて吐出部D[q][m]に供給される個別駆動信号Vin[q][m]は、2つの微振動波形PBを含む。この結果、吐出部D[q][m]は、当該単位期間Tuにおいて、インクを吐出せず、記録用紙P上にはドットが形成されない(非記録となる)。
<<4.ヘッドモジュールと駆動モジュールとの接続>>
次に、図10及び図11を参照しつつ、ヘッドモジュール5が具備する各ヘッドユニットHU[q]、駆動モジュール8が具備する各駆動信号生成部GR[q]、及び、制御部6の間の電気的な接続について説明する。
図10は、ヘッドユニットHU[q]と駆動モジュール8との接続、及び、駆動モジュール8と制御部6との接続について例示する図である。図11は、ヘッドユニットHU[q]と駆動モジュール8とを電気的に接続するための配線、及び、駆動モジュール8と制御部6とを電気的に接続するための配線について例示する図である。なお、図10では、Q=4の場合を例示して説明する。また、図11では、ヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]及び駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]の中で、ヘッドユニットHU[1]及びHU[2]と、駆動信号生成部GR[1]及びGR[2]と、を代表的に示している。
図10に示すように、駆動モジュール8が備えるQ個の駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]は、駆動基板800に設けられる。また、制御部6は、制御基板600に設けられる。そして、ヘッドモジュール5が備えるQ個のヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]の各々と駆動基板800とは、1個のフレキシブルプリント基板FCxにより接続される。また、駆動基板800と制御基板600とは、Q個のフレキシブルプリント基板FCy(FCy[1]〜FCy[Q])により接続される。すなわち、図10からも明らかなように、本実施形態では、駆動モジュール8が、ヘッドモジュール5の外部に設けられる場合を想定する。
なお、本実施形態では、ヘッドユニットHU[q]及び駆動基板800の間、並びに、駆動基板800及び制御基板600の間は、フレキシブルプリント基板により接続されるが、例えば、フレキシブルフラットケーブルにより接続されるものであってもよいし、その他のケーブルにより接続されるものであってもよい。
図10に示すように、駆動基板800には、駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]と1対1に対応するようにQ個のコネクタCx[1]〜Cx[Q]が設けられる。また、駆動基板800には、Q本の配線Lx1[1]〜Lx1[Q]が設けられる。このうち、配線Lx1[q]は、駆動信号生成部GR[q]とコネクタCx[q]とを電気的に接続する。
フレキシブルプリント基板FCxは、コネクタCx[1]〜Cx[Q]と1対1に対応するQ個の端子部tn1[1]〜tn1[Q]を有する。端子部tn1[q]は、コネクタCx[q]に接続される。また、フレキシブルプリント基板FCxは、ヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]と1対1に対応するQ個の端子部tn2[1]〜tn2[Q]を有する。端子部tn2[q]は、ヘッドユニットHU[q]に設けられたコネクタCw[q]に接続される。また、フレキシブルプリント基板FCxには、Q本の配線Lx2[1]〜Lx2[Q]が設けられる。このうち、配線Lx2[q]は、コネクタCx[q]とコネクタCw[q]とを電気的に接続する。
なお、以下では、配線Lx1[q]及び配線Lx2[q]を、配線Lx[q]と称する。つまり、配線Lx[q]は、ヘッドユニットHU[q]と駆動信号生成部GR[q]とを電気的に接続する。
図10及び図11に示すように、本実施形態では、配線Lx2[1]は配線Lx2[2]よりも長い。このため、図11に示すように、配線Lx1[2]において、引廻部PLxを設けて、配線Lx1[2]を配線Lx1[1]よりも長くする。これにより、配線Lx1[2]が引廻部PLxを有しない場合と比較して、配線Lx[1]の長さと配線Lx[2]の長さとの差分を小さくすることが可能となる。
更に、本実施形態では、配線Lx[1]と配線Lx[2]とが、略同じ長さとなるように、引廻部PLxを設けることとする。
なお、本明細書において、「略同じ」とは、完全に一致する場合の他に、完全に一致しない場合であっても、製造誤差やノイズに伴う誤差等の各種誤差を取り除いたときに同一となりうる範囲を含む概念である。例えば、厳密には同一ではない場合であっても、設計上同一であれば、「略同じ」と称する。
また、本実施形態では、他の配線Lx[q]の長さが、配線Lx[1]の長さ及び配線Lx[2]の長さと略同じ長さとなるように、必要に応じて、配線Lx2[q]に引廻部PLxを設ける。例えば、配線Lx2[3]が配線Lx2[1]よりも短い場合には、配線Lx1[3]において配線を引き廻した引廻部PLxを設ける。
配線Lx[1]が配線Lx[2]よりも長い場合、例えば、配線Lx[1]のインピーダンスが配線Lx[2]のインピーダンスよりも大きくなる、等の原因により、ヘッドユニットHU[1]に対する駆動信号Com[1]の供給タイミングが、ヘッドユニットHU[2]に対する駆動信号Com[2]の供給タイミングよりも遅くなる。この場合、ヘッドユニットHU[1]から吐出されたインクと、ヘッドユニットHU[2]から吐出されたインクとを、X軸方向に同一位置に着弾させようとしても、ヘッドユニットHU[1]から吐出されたインクが、ヘッドユニットHU[2]から吐出されたインクよりも、−X方向にズレて着弾する可能性が生じる。そして、このような着弾位置のズレに起因して、印刷処理において形成される画像の品質が低下することがある。
これに対して、本実施形態では、配線Lx[1]〜Lx[Q]を略同じ長さとするため、ヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]への駆動信号Comの供給タイミングを略同じとすることができる。このため、ヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]におけるX軸方向の着弾位置ズレの発生を抑制することができ、着弾位置のズレに起因する画質の低下を防止することが可能となる。
図10及び図11に示すように、駆動基板800には、Q個のコネクタCy[1]〜Cy[Q]と、Q本の配線Ly1[1]〜Ly1[Q]と、が設けられる。このうち、配線Ly1[q]は、駆動信号生成部GR[q]とコネクタCy[q]とを電気的に接続する。また、制御基板600には、Q個のコネクタCz[1]〜Cz[Q]と、Q本の配線Lz[1]〜Lz[Q]と、が設けられる。このうち、配線Lz[q]は、制御部6とコネクタCz[q]とを電気的に接続する。
フレキシブルプリント基板FCy[q]は、コネクタCy[q]とコネクタCz[q]とを接続する。そして、フレキシブルプリント基板FCy[q]には、コネクタCy[q]とコネクタCz[q]とを電気的に接続することで、配線Ly1[q]と配線Lz[q]とを電気的に接続する配線Ly2[q]が設けられる。
以下では、配線Ly1[q]、配線Ly2[q]、及び、配線Lz[q]を、配線Ly[q]と称する。つまり、配線Ly[q]は、制御部6と駆動信号生成部GR[q]とを電気的に接続する。
なお、本実施形態では、配線Ly[1]〜Ly[Q]が、略同じ長さとなるように設けられる。このため、駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]への指定信号dComの供給タイミングを略同じとすることができる。これにより、駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]からの指定信号dComの供給タイミングを略同じとし、ヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]におけるX軸方向の着弾維持ズレの発生を抑制することが可能となる。
図11に示すように、駆動信号生成部GR[q]は、駆動信号Com[q]のうち駆動信号Com-A[q]を生成するための駆動信号生成回路GR-A[q]と、駆動信号Com[q]のうち駆動信号Com-B[q]を生成するための駆動信号生成回路GR-B[q]と、を備える。また、駆動基板800に設けられる配線Lx1[q]は、駆動信号生成回路GR-A[q]とコネクタCx[q]とを電気的に接続するための配線Lx-A[q]と、駆動信号生成回路GR-B[q]とコネクタCx[q]とを電気的に接続するための配線Lx-B[q]と、を備える。また、駆動基板800に設けられる配線Ly1[q]は、駆動信号生成回路GR-A[q]とコネクタCy[q]とを電気的に接続するための配線Ly-A[q]と、駆動信号生成回路GR-B[q]とコネクタCy[q]とを電気的に接続するための配線Ly-B[q]と、を備える。
本実施形態では、配線Lx-A[q]と配線Lx-B[q]とが、略同じ長さとなるように設けられる。また、本実施形態では、配線Ly-A[q]と配線Ly-B[q]とが、略同じ長さとなるように設けられる。
具体的には、例えば、図11に示すように、駆動信号生成回路GR-A[q]とコネクタCx[q]との間の直線距離(最短距離)が、駆動信号生成回路GR-B[q]とコネクタCx[q]との間の直線距離よりも長い場合には、配線Lx-B[q]において配線を引き廻した引廻部PLbを設けることで、配線Lx-A[q]と配線Lx-B[q]とを、略同じ長さとすればよい。
同様に、例えば、駆動信号生成回路GR-B[q]とコネクタCy[q]との間の直線距離が、駆動信号生成回路GR-A[q]とコネクタCy[q]との間の直線距離よりも長い場合には、配線Ly-A[q]において配線を引き廻した引廻部PLaを設けることで、配線Ly-A[q]と配線Ly-B[q]とを、略同じ長さとすればよい。
このように、本実施形態では、配線Lx-A[q]及び配線Lx-B[q]が略同じ長さとなるように設けられ、また、配線Ly-A[q]及び配線Ly-B[q]が略同じ長さとなるように設けられるため、ヘッドユニットHU[q]に対する駆動信号Com-A[q]の供給と、ヘッドユニットHU[q]に対する駆動信号Com-B[q]の供給と、を略同じタイミングとすることが可能となる。
<<5.実施形態の結論>>
以上において説明したように、本実施形態では、配線Lx2[q1]は配線Lx2[q2]よりも長い場合に、配線Lx1[q2]において、引廻部PLxを設けて、配線Lx1[q2]を配線Lx1[q1]よりも長くする(q1は、1≦q1≦Qを満たす自然数。q2は、1≦q2≦Qを満たし、q1とは異なる自然数)。これにより、配線Lx[q1]と、配線Lx[q2]と、を略同じ長さとすることができる。すなわち、配線Lx[q1]を介した駆動信号Com[q1]の伝送時間と、配線Lx[q2]を介した駆動信号Com[q2]の伝送時間と、を略同じとすることができる。その結果、ヘッドユニットHU[q1]から吐出されたインクの着弾位置と、ヘッドユニットHU[q2]から吐出されたインクの着弾位置と、の間でズレが生じることを防止することが可能となる。
なお、図10及び図11では、「q1=1」且つ「q2=2」の場合を例示している。また、図10では、「q1=4」且つ「q2=3」の場合についても例示している。
また、本実施形態では、配線Ly[q1]と配線Ly[q2]とを、略同じ長さとする。これにより、配線Ly[q1]を介した指定信号dCom[q1]の伝送時間と、配線Ly[q2]を介した指定信号dCom[q2]の伝送時間と、を略同じとすることができ、その結果、ヘッドユニットHU[q1]から吐出されたインクの着弾位置と、ヘッドユニットHU[q2]から吐出されたインクの着弾位置と、の間でズレが生じることを防止することが可能となる。
また、本実施形態では、配線Lx-A[q]及び配線Lx-B[q]を、略同じ長さとする。これにより、ヘッドユニットHU[q]に対する駆動信号Com-A[q]の供給と、ヘッドユニットHU[q]に対する駆動信号Com-B[q]の供給と、を略同じタイミングとすることが可能となり、駆動信号Com-A[q]の波形と、駆動信号Com-B[q]の波形とが、時間軸上でズレることに起因する画質の劣化を、防止することが可能となる。
なお、上述した実施形態において、配線Lx2[q1]が配線Lx2[q2]よりも長い場合に、配線Lx2[q1]及び配線Lx1[q1]を含む配線Lx[q1]は「第1配線」の一例であり、配線Lx1[q1]は「第1内部配線」の一例であり、配線Lx2[q1]は「第1外部配線」の一例であり、配線Lx[q1]が電気的に接続されるヘッドユニットHU[q1]は「第1ヘッドユニット」の一例であり、配線Lx[q1]が電気的に接続される駆動信号生成部GR[q1]は「第1生成部」の一例であり、駆動信号生成部GR[q1]からヘッドユニットHU[q1]に供給される駆動信号Com[q1]は「第1駆動信号」の一例である。
また、配線Lx2[q1]が配線Lx2[q2]よりも長い場合に、配線Lx2[q2]及び配線Lx1[q2]を含む配線Lx[q2]は「第2配線」の一例であり、配線Lx1[q2]は「第2内部配線」の一例であり、配線Lx2[q2]は「第2外部配線」の一例であり、配線Lx[q2]が電気的に接続されるヘッドユニットHU[q2]は「第2ヘッドユニット」の一例であり、配線Lx[q2]が電気的に接続される駆動信号生成部GR[q2]は「第2生成部」の一例であり、駆動信号生成部GR[q2]からヘッドユニットHU[q2]に供給される駆動信号Com[q2]は「第2駆動信号」の一例である。
また、上述した実施形態において、配線Lx2[q1]が配線Lx2[q2]よりも長い場合に、駆動信号Com[q1]の波形を指定する指定信号dCom[q1]は「第1指定信号」の一例であり、駆動信号Com[q2]の波形を指定する指定信号dCom[q2]は「第2指定信号」の一例であり、指定信号dCom[q1]及び指定信号dCom[q2]を生成する制御部6は「指定部」の一例であり、制御部6及び駆動信号生成部GR[q1]を電気的に接続する配線Ly[q1]は「第3配線」の一例であり、制御部6及び駆動信号生成部GR[q2]を電気的に接続する配線Ly[q2]は「第4配線」の一例である。
また、上述した実施形態において、駆動信号生成部GR[q]が設けられる駆動基板800は「第1基板」の一例であり、制御部6が設けられる制御基板600は「第2基板」の一例である。
また、上述した実施形態において、駆動信号Com[q]のうち駆動信号Com-A[q]は「第1波形信号」の一例であり、駆動信号Com[q]のうち駆動信号Com-B[q]は「第2波形信号」の一例であり、駆動信号Com-A[q]を生成する駆動信号生成回路GR-A[q]は「第1生成回路」の一例であり、駆動信号Com-B[q]を生成する駆動信号生成回路GR-B[q]は「第2生成回路」の一例であり、配線Lx1[q]のうち、配線Lx2[q]及び駆動信号生成回路GR-A[q]を電気的に接続する配線Lx-A[q]は「第1接続配線」の一例であり、配線Lx1[q]のうち、配線Lx2[q]及び駆動信号生成回路GR-B[q]を電気的に接続する配線Lx-B[q]は「第2接続配線」の一例である。
<<B.変形例>>
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
<変形例1>
上述した実施形態において、フレキシブルプリント基板FCxは、Q個の端子部tn1[1]〜tn1[Q]により駆動基板800に接続されるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、フレキシブルプリント基板FCxは、ヘッドユニットHU[1]〜HU[Q]と駆動基板800とを接続するものであれば、どのような形状を有していても構わない。
例えば、フレキシブルプリント基板FCxは、図12に示すように、1個の端子部tn1により駆動基板800に接続されてもよい。この場合、駆動基板800は、Q個のコネクタCx[1]〜Cx[Q]の代わりに、1個のコネクタCxを備えていればよい。
また、例えば、フレキシブルプリント基板FCxは、駆動基板800の+Z方向に設けられた端子部tn1の代わりに、駆動基板800の+Y方向または−Y方向に設けられた端子部tn3により駆動基板800に接続されるものであってもよい。
また、上述した実施形態において、駆動基板800及び制御基板600は、Q個のフレキシブルプリント基板FCy[1]〜FCy[Q]により接続されるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、駆動基板800及び制御基板600は、1以上のフレキシブルプリント基板FCyにより接続されてもよい。この場合、駆動基板800は、Q個のコネクタCy[1]〜Cy[Q]の代わりに1個のコネクタCyを備え、また、制御基板600は、Q個のコネクタCz[1]〜Cz[Q]の代わりに1個のコネクタCzを備えていればよい。
<変形例2>
上述した実施形態及び変形例では、配線Lx[1]〜Lx[Q]の長さを略同じとしたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、配線Lx[1]〜Lx[Q]のインピーダンスを略同じとしてもよい。例えば、配線Lx2[q1]が配線Lx2[q2]よりも長くなる場合には、配線Lx1[q2]に引廻部PLxを設けて配線Lx1[q2]を配線Lx1[q1]よりも長くする代わりに、引廻部PLxを設けずに配線Lx1[q2]と配線Lx1[q2]とを略同じ長さとしたうえで、配線Lx2[q1]を配線Lx2[q2]よりも太くすることで、配線Lx[q1]と配線Lx[q2]のインピーダンスを略同じとしてもよい。
同様に、上述した実施形態では、配線Ly1[1]〜Ly1[Q]の長さを略同じとしたが、配線Ly1[1]〜Ly1[Q]のインピーダンスを略同じとしてもよい。
また、上述した実施形態では、配線Lx-A[q]及びLx-B[q]の長さを略同じとしたが、配線Lx-A[q]及びLx-B[q]のインピーダンスを略同じとしてもよい。
<変形例3>
上述した実施形態及び変形例では、配線Lx[q1]と配線Lx[q2]とを、略同じ長さ(または、略同じインピーダンス)としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、配線Lx2[q1]が配線Lx2[q2]よりも長い場合に、配線Lx1[q2]が配線Lx1[q1]よりも長くすることで、配線Lx[q1]と配線Lx[q2]との長さの差分が、配線Lx2[q2]と配線Lx2[q2]との長さの差分よりも小さくなるように、配線Lx1[1]〜Lx1[Q]を設ければよい。換言すれば、配線Lx[1]〜Lx[Q]における長さのバラつきが、配線Lx2[1]〜Lx2[Q]における長さのバラつきよりも小さくなるように、配線Lx1[1]〜Lx1[Q]を設ければよい。
<変形例4>
上述した実施形態及び変形例に係るインクジェットプリンター1は、範囲YNLが範囲YPを含むようにノズル列NLが設けられるラインプリンターであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、インクジェットプリンター1は、ヘッドモジュール5が、Y軸方向に往復動して印刷処理を実行するシリアルプリンターであってもよい。
<変形例5>
上述した実施形態及び変形例に係るインクジェットプリンター1は、CMYKの4色のインクを吐出可能であるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、インクジェットプリンター1は、少なくとも1色以上のインクを吐出可能であればよく、またインクの色もCMYK以外の色であってもよい。
また、上述した実施形態及び変形例に係るインクジェットプリンター1は、4列のノズル列NLを備えるが、少なくとも1列以上のノズル列NLを備えるものであればよい。
<変形例6>
上述した実施形態及び変形例において、駆動信号Com-Aは、駆動信号Com-A及びCom-Bの2系統の信号を含むが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、駆動信号Comは、1以上の系統の信号を含むものであればよい。つまり、駆動信号Comは、1系統の信号、例えば、駆動信号Com-Aのみを含む信号でもよく、3系統以上の信号、例えば、駆動信号Com-A、Com-B、Com-Cを含む信号でもよい。
また、上述した実施形態及び変形例において、単位期間Tuは2つの制御期間Ts1及びTs2を含むが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、単位期間Tuは、単一の制御期間Tsからなるものであってもよいし、3以上の制御期間Tsを含むものであってもよい。
また、上述した実施形態及び変形例において、印刷信号SI[q][m]は2ビットの信号であるが、印刷信号SI[q][m]のビット数は、表示すべき階調や、単位期間Tuに含まれる制御期間Tsの個数、駆動信号Comに含まれる信号の系統数等に応じて適宜決定すればよい。
<変形例7>
上述した実施形態及び変形例において、駆動モジュール8はヘッドモジュール5の外部に設けられるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、駆動モジュール8はヘッドモジュール5に搭載されてもよい。
1…インクジェットプリンター、5…ヘッドモジュール、6…制御部、7…搬送機構、8…駆動モジュール、31…インクカートリッジ、60…記憶部、600…制御基板、800…駆動基板、D…吐出部、DR…ヘッドドライバー、FCx…フレキシブルプリント基板、FCy…フレキシブルプリント基板、GR…駆動信号生成部、Lx[q]…配線、Ly[q]…配線、Lx1[q]…配線、Lx2[q]…配線、Lx-A[q]…配線、Lx-B[q]…配線、Cx[q]…コネクタ、Cy[q]…コネクタ、Hd…記録ヘッド、HU…ヘッドユニット、N…ノズル。

Claims (5)

  1. 第1駆動信号により駆動されて液体を吐出可能な第1ヘッドユニットと、
    第2駆動信号により駆動されて液体を吐出可能な第2ヘッドユニットと、
    第1基板と、
    前記第1基板に設けられ、前記第1駆動信号を生成する第1生成部と、
    前記第1基板に設けられ、前記第2駆動信号を生成する第2生成部と、
    前記第1ヘッドユニット及び前記第1生成部を電気的に接続する第1配線と、
    前記第2ヘッドユニット及び前記第2生成部を電気的に接続する第2配線と、
    を備え、
    前記第1配線は、
    前記第1ヘッドユニット及び前記第1基板を電気的に接続する第1外部配線と、
    前記第1基板において、
    前記第1外部配線と前記第1生成部を電気的に接続する第1内部配線と、
    を含み、
    前記第2配線は、
    前記第2ヘッドユニット及び前記第1基板を電気的に接続する第2外部配線と、
    前記第1基板において、
    前記第2外部配線と前記第2生成部を電気的に接続する第2内部配線と、
    を含み、
    前記第1外部配線は、前記第2外部配線よりも長く、
    前記第1内部配線は、前記第2内部配線よりも短い、
    ことを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 前記第1配線の長さと、前記第2配線の長さとは、略同じである、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1配線の有する抵抗と、前記第2配線の有する抵抗とは、略同じである、
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 第2基板と、
    前記第2基板に設けられ、
    前記第1生成部の生成する前記第1駆動信号の波形を指定する第1指定信号、及び、
    前記第2生成部の生成する前記第2駆動信号の波形を指定する第2指定信号、
    を出力する指定部と、
    前記指定部及び前記第1生成部を電気的に接続する第3配線と、
    前記指定部及び前記第2生成部を電気的に接続する第4配線と、
    を備え、
    前記第3配線の長さと、前記第4配線の長さとは、略同じである。
    ことを特徴とする、請求項1乃至3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1駆動信号は、
    第1波形信号と、第2波形信号と、を含み、
    前記第1生成部は、
    前記第1波形信号を生成する第1生成回路と、
    前記第2波形信号を生成する第2生成回路と、
    を備え、
    前記第1内部配線は、
    前記第1生成回路及び前記第1外部配線を電気的に接続する第1接続配線と、
    前記第2生成回路及び前記第1外部配線を電気的に接続する第2接続配線と、
    を含み、
    前記第1接続配線の長さと、前記第2接続配線の長さとは、略同じである、
    ことを特徴とする、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の液体吐出装置。
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