JP2016217253A - エンジン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの排気管の排気を吸気管に還流させる排気再循環装置を備えるものにおいて、エンジンを始動して運転する際に、早期に排気を吸気管に導入可能とする。【解決手段】EGR装置160は、EGR管161の吸気管125側および排気管133側に設けられたEGR弁163および排気遮断弁167を備える。そして、エンジン22を停止する際に、EGR弁163および排気遮断弁167を閉弁させ、次回にエンジン22を始動して運転する際に、EGR弁163および排気遮断弁167を開弁させる。【選択図】図2
Description
本発明は、エンジン装置に関する。
従来、この種のエンジン装置としては、エンジンと、エンジンの吸気経路と排気経路とを連絡するEGR経路の吸気経路側および排気経路側にEGR弁および排気遮断弁が介装されたEGR装置とを備える構成において、吸気経路内と排気経路内との圧力差に基づいて排気遮断弁の開度を制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このエンジン装置では、こうした制御により、EGRガスのEGR弁の前後での圧力差を適切な範囲内に維持することができる。この結果、吸気経路内と排気経路内との圧力差が大きい場合でも、目標EGR率を精度よく達成することができる。
上述のエンジン装置では、エンジンの停止が継続すると、吸気経路内と排気経路内とEGR経路内との圧力差が小さくなる。このため、次回にエンジンを始動して運転する際に、EGRガスが吸気経路を介して燃焼室に導入されるまでの時間がある程度長くなっていた。
本発明のエンジン装置は、エンジンの排気管の排気を吸気管に還流させる排気再循環装置を備えるものにおいて、エンジンを始動して運転する際に、早期に排気を吸気管に導入可能とすることを主目的とする。
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン装置は、
エンジンと、
前記エンジンの排気管と吸気管とを連絡する連絡管と、前記連絡管に設けられた第1バルブと、前記連絡管の前記第1バルブよりも前記排気管側に設けられた第2バルブと、を有し、前記第1バルブおよび前記第2バルブの開弁によって前記排気管の排気を前記吸気管に還流させる排気再循環装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記エンジンを停止する際に、前記第1バルブおよび前記第2バルブを閉弁させ、次回に前記エンジンを始動して運転する際に、前記第1バルブおよび前記第2バルブを開弁させる制御手段、
を備えることを要旨とする。
エンジンと、
前記エンジンの排気管と吸気管とを連絡する連絡管と、前記連絡管に設けられた第1バルブと、前記連絡管の前記第1バルブよりも前記排気管側に設けられた第2バルブと、を有し、前記第1バルブおよび前記第2バルブの開弁によって前記排気管の排気を前記吸気管に還流させる排気再循環装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記エンジンを停止する際に、前記第1バルブおよび前記第2バルブを閉弁させ、次回に前記エンジンを始動して運転する際に、前記第1バルブおよび前記第2バルブを開弁させる制御手段、
を備えることを要旨とする。
この本発明のエンジン装置では、エンジンを停止する際に、第1バルブおよび第2バルブを閉弁させ、次回にエンジンを始動して運転する際に、第1バルブおよび第2バルブを開弁させる。これにより、エンジンを停止する際に、連絡管の第1バルブと第2バルブとの間の空間(以下、「所定空間」という)内にエンジンの排気を蓄えておき(蓄圧しておき)、次回にエンジンを始動して運転する際に、所定空間内に蓄えておいた排気を吸気管を介して燃焼室に導入することができる。この結果、エンジンを停止する際に所定空間内に排気を蓄えておかないものに比して、エンジンを始動して運転する際に、早期に排気を燃焼室に導入することができる。
こうした本発明のエンジン装置において、前記制御手段は、前記エンジンを停止する際に、前記第1バルブ,前記第2バルブの順に閉弁させ、次回に前記エンジンを始動して運転する際に、前記第1バルブ,前記第2バルブの順に開弁させる、ものとしてもよい。こうすれば、エンジンを停止する際に、第1バルブおよび第2バルブを同時に閉弁させるものに比して、所定空間内により多くの排気を蓄えることができる。また、エンジンを始動して運転する際に、第1バルブおよび第2バルブを同時に開弁させるものに比して、所定空間内の排気が排気管に流通する(戻る)のを規制して吸気管を介して燃焼室により導入されるようにすることができる。この場合、前記制御手段は、前記エンジンを停止する際に、前記第1バルブを閉弁させた後に前記エンジンの燃料噴射制御を終了してから前記第2バルブを閉弁させ、次回に前記エンジンを始動して運転する際に、前記燃料噴射制御を開始した後に前記第1バルブ,前記第2バルブの順に開弁させる、ものとしてもよい。
また、本発明のエンジン装置において、前記制御手段は、前記エンジンを始動して運転する際に、前記エンジンの始動条件の成立要因と前記エンジンの冷却水温とに応じて前記第1バルブの開弁タイミングを設定する、ものとしてもよい。こうすれば、エンジンの始動条件の成立要因とエンジンの冷却水温とに応じた開弁タイミングで第1バルブを開弁させることができる。この場合、前記制御手段は、前記エンジンの冷却水温が高いほど早くなるように前記第1バルブの開弁タイミングを設定する、ものとしてもよい。また、前記エンジンの始動条件の成立要因には、車両に要求される動力が閾値以上となる動力条件,前記エンジンの暖機要求或いは前記排気管に取り付けられた浄化装置の触媒の暖機要求がなされる暖機条件,前記エンジンを熱源として車室内の暖房を行なう暖房装置から暖房要求がなされる暖房条件が含まれる、ものとしてもよい。
さらに、本発明のエンジン装置において、前記排気管の前記連絡管との接続部よりも下流側に、第3バルブが設けられており、前記制御手段は、前記エンジンを停止する際に、前記第1バルブおよび前記第3バルブを閉弁させた後に前記第2バルブを閉弁させ、その後に、前記第3バルブを開弁させる、ものとしてもよい。こうすれば、第1バルブおよび第3バルブを閉弁させることによって、排気管の第3バルブよりも上流側および連絡管の第1バルブよりも排気管側の空間(以下、「第2所定空間」という)内の圧力を上昇させることができるから、その後に第2バルブを閉弁させたときに、所定空間内の圧力をより高くすることができる。
加えて、本発明のエンジン装置において、前記排気再循環装置は、前記排気管と前記吸気管とを連絡する第2連絡管と、前記第2連絡管に設けられた第4バルブと、を更に有し、前記第1バルブおよび前記第2バルブの開弁によって前記排気管の排気を前記連絡管を介して前記吸気管に還流させると共に前記第4バルブの開弁によって前記排気管の排気を前記第2連絡管を介して前記吸気管に還流させる、ものとしてもよい。この場合、前記連絡管は、前記吸気管の前記第2連絡管よりも燃焼室側に接続されている、ものとしてもよい。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例としてのエンジン装置21を備えるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。図2は、エンジン22を有するエンジン装置21の概略を示す構成図である。図示するように、エンジン22は、エアクリーナ122によって清浄された空気を吸気管125に吸入すると共に燃料噴射弁126から吸気管125に燃料を噴射して空気と燃料とを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室129に吸入する。そして、吸入した混合気を点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギによって押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。燃焼室129から排気管133に排出される排気は、一酸化炭素(CO),炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)134aを有する浄化装置134を介して外気に排出される。この排気管133の排気は、外気に排出されるだけでなく、排気再循環装置(以下、「EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置」という)160を介して吸気管125に還流される。EGR装置160は、EGR管161と、EGRクーラ162と、EGR弁163と、排気遮断弁167と、を備える。EGR管161は、排気管133の浄化装置134よりも下流側と吸気管125のサージタンク125aとを連絡する。EGRクーラ162は、エンジン22の冷却水とEGR管161内の排気との熱交換を行なう。EGR弁163は、EGR管161のEGRクーラ162よりも吸気管125側に設けられており、ステッピングモータ164によって駆動される。排気遮断弁167は、EGR管161のEGRクーラ162よりも排気管133側に設けられており、ステッピングモータ168によって駆動される。このEGR装置160は、排気遮断弁167の開弁時にEGR弁163の開度を調節することにより、排気管133の排気の還流量を調節して吸気管125に還流させる。エンジン22は、こうして空気と排気とガソリンとの混合気を燃焼室129に吸引することができるようになっている。以下、排気管133の排気をEGR管161を介して吸気管125に還流させることをEGRといい、排気管133から吸気管125に還流する排気をEGRガスといい、EGRガスの量をEGR量という。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。図2に示すように、エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。
・クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランク角θcr
・エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw
・吸気バルブ128を開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ131を開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカム角θci,θco
・吸気管125に設けられたスロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度TH
・吸気管125に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa
・吸気管125に取り付けられた温度センサ149からの吸気温Ta
・吸気管125内の圧力を検出する吸気圧センサ158からの吸気圧Pin
・浄化装置134の浄化触媒134aの温度を検出する温度センサ134bからの触媒温度Tc
・空燃比センサ135aからの空燃比AF
・酸素センサ135bからの酸素信号O2
・シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生に伴って生じる振動を検出するノックセンサからのノック信号Ks
・EGR弁163の開度を検出するEGR弁開度センサ165からのEGR弁開度
・排気遮断弁167の開度を検出する排気遮断弁開度センサ169からの排気遮断弁開度
・クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランク角θcr
・エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw
・吸気バルブ128を開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ131を開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカム角θci,θco
・吸気管125に設けられたスロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度TH
・吸気管125に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa
・吸気管125に取り付けられた温度センサ149からの吸気温Ta
・吸気管125内の圧力を検出する吸気圧センサ158からの吸気圧Pin
・浄化装置134の浄化触媒134aの温度を検出する温度センサ134bからの触媒温度Tc
・空燃比センサ135aからの空燃比AF
・酸素センサ135bからの酸素信号O2
・シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生に伴って生じる振動を検出するノックセンサからのノック信号Ks
・EGR弁163の開度を検出するEGR弁開度センサ165からのEGR弁開度
・排気遮断弁167の開度を検出する排気遮断弁開度センサ169からの排気遮断弁開度
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。各種制御信号としては、以下のものを挙げることができる。
・スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動制御信号
・燃料噴射弁126への駆動制御信号
・イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への駆動制御信号
・EGR弁163の開度を調節するステッピングモータ164への駆動制御信号
・排気遮断弁167の開度を調節するステッピングモータ168への駆動制御信号
・スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動制御信号
・燃料噴射弁126への駆動制御信号
・イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への駆動制御信号
・EGR弁163の開度を調節するステッピングモータ164への駆動制御信号
・排気遮断弁167の開度を調節するステッピングモータ168への駆動制御信号
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。また、エンジンECU24は、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて、エンジン22の負荷としての体積効率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算している。なお、実施例では、エンジン装置21としては、主として、エンジン22とEGR装置160とエンジンECU24とが該当する。
図1に示すように、プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、電力ライン54を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。
・モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2
・モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流
・モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2
・モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流
モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54によってインバータ41,42と接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。
・バッテリ50の端子間に設置された電圧センサからの電池電圧Vb
・バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサからの電池電流Ib
・バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度Tb
・バッテリ50の端子間に設置された電圧センサからの電池電圧Vb
・バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサからの電池電流Ib
・バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度Tb
バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと、温度センサからの電池温度Tbと、に基づいて入出力制限Win,Woutを演算している。入出力制限Win,Woutは、バッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。
・イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号
・シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP
・アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc
・ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP
・車速センサ88からの車速V
・イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号
・シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP
・アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc
・ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP
・車速センサ88からの車速V
HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36の要求駆動力を設定し、要求駆動力に見合う要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1,MG2とを運転制御する。エンジン22とモータMG1,MG2との運転モードとしては、以下の(1)〜(3)の3つのモードがある。なお、(1)のトルク変換運転モードおよび(2)の充放電運転モードは、何れもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようにエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないから、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
(1)トルク変換運転モード:要求動力に対応する動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に、エンジン22から出力される動力の全てが、プラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とによってトルク変換されて、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2を駆動制御するモード
(2)充放電運転モード:要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に、エンジン22から出力される動力の全てまたは一部が、バッテリ50の充放電を伴ってプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とによってトルク変換されて、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2を駆動制御するモード
(3)モータ運転モード:エンジン22の運転を停止して、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG2を駆動制御するモード
(1)トルク変換運転モード:要求動力に対応する動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に、エンジン22から出力される動力の全てが、プラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とによってトルク変換されて、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2を駆動制御するモード
(2)充放電運転モード:要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に、エンジン22から出力される動力の全てまたは一部が、バッテリ50の充放電を伴ってプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とによってトルク変換されて、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2を駆動制御するモード
(3)モータ運転モード:エンジン22の運転を停止して、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG2を駆動制御するモード
また、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジンECU24によってエンジン22を運転制御する際には、エンジン22が目標運転ポイント(目標回転数および目標トルク)で運転されるように、エンジン22の制御を行なう。エンジン22の制御としては、スロットルバルブ124の開度を調節することによって吸入空気量を調節する吸入空気量制御,燃料噴射弁126から噴射する燃料噴射量を調節する燃料噴射制御,点火プラグ130による点火時期を調節する点火制御,排気遮断弁167の開弁を伴ってEGR弁163の開度を調節することによってEGR量を調節するEGR制御などが行なわれる。
さらに、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の運転停止中にエンジン22の始動条件が成立したときには、エンジン22を始動して運転し、エンジン22の運転中にエンジン22の停止条件が成立したときには、エンジン22の運転を停止する。実施例では、エンジン22の運転停止中に、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和が閾値以上となる動力条件,エンジン22の暖機要求或いは浄化装置134の浄化触媒134aの暖機要求がなされる暖機条件,エンジン22を熱源として車室内の暖房を行なう暖房装置から暖房要求がなされる暖房条件などの複数の条件の少なくとも1つが成立したときに、エンジン22の始動条件が成立したと判定するものとした。また、実施例では、エンジン22の運転中に、これらの複数の条件の全てが成立しなくなったときに、エンジン22の停止条件が成立したと判定するものとした。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置21の動作、特に、エンジン22を停止する際の動作,エンジン22を始動して運転する際の動作について説明する。図3は、実施例のエンジンECU24によって実行される停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4は、エンジンECU24によって実行される始動運転時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。図3のルーチンは、エンジン22の運転中にエンジン22の停止条件が成立したときに実行され、図4のルーチンは、エンジン22の停止中にエンジン22の始動条件が成立したときに実行される。
図3の停止時制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、EGR弁163を閉弁させ(ステップS100)、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を停止し(ステップS110)、排気遮断弁167を閉弁させる(ステップS120)。このようにして、EGR弁163および排気遮断弁167を閉弁させることにより、EGR管161のEGR弁163と排気遮断弁167との間の空間(以下、「所定空間」という)内に排気管133からの排気(EGRガス)を蓄えることができる。しかも、この際、EGR弁163を閉弁させてから燃料噴射制御および点火制御を停止してその後に排気遮断弁167を閉弁させることにより、EGR弁163および排気遮断弁167を同時に閉弁させるものに比して、所定空間内により多くの排気を蓄えることができる。これらの結果、所定空間内をある程度の圧力で保持することができる。そして、エンジン22が回転停止するのを待って(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
図4の始動運転時制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、まず、エンジン22の始動条件の成立要因(動力条件,暖機条件,暖房条件など)などに基づいて、エンジン22の要求出力を算出する(ステップS200)。続いて、算出したエンジン22の要求出力と水温センサ142からのエンジン22の冷却水温Twとに基づいて、所定空間内の排気(EGRガス)の導入開始タイミングを設定する(ステップS205)。ここで、導入開始タイミングは、EGRガスを吸気管125を介して燃焼室129に導入開始するタイミングである。この導入開始タイミングは、実施例では、エンジン22の要求出力と冷却水温Twと導入開始タイミングとの関係を予め定めてマップとして図示しないROMに記憶しておき、エンジン22の要求出力と冷却水温Twとが与えられると、このマップから対応する導入開始タイミングを導出して設定するものとした。導入開始タイミングは、エンジン22の冷却水温Twが高いほど早くなる傾向のタイミングに設定するものとした。これは、エンジン22の冷却水温Twが高いほど燃焼が安定しやすい(燃焼室129にEGRガスを導入したときに燃焼が不安定になりにくい)ためである。また、導入開始タイミングは、エンジン22の要求出力が高いほど早くなる傾向のタイミングに設定するものとした。これは、エンジン22の要求出力が高いほど、吸気管125を介して燃焼室129に導入される空気の量が増大し、燃焼が安定しやすい(燃焼室129にEGRガスを導入したときに燃焼が不安定になりにくい)ためである。ただし、エンジン22の要求出力が一定値以上になると、要求出力が高いほど遅くなる傾向のタイミングに設定するものとした。これは、燃焼室129にEGRガスを導入することによってエンジン22の発生出力が要求出力を満たすことができなくなるためである。
エンジン22のEGRガスの導入開始タイミングを設定すると、設定した導入開始タイミングに基づいて、エンジン22の開弁時運転状態を推定する(ステップS210)。ここで、エンジン22の開弁時運転状態は、EGR導入開始タイミングおよび導入開始タイミング前にEGR弁163を開弁させる際のエンジン22の運転状態であり、実施例では、この際のエンジン22の回転数や吸入空気量(以下、それぞれ「開弁時回転数Neop」,「開弁時吸入空気量Qaop」という)を用いるものとした。エンジン22の開弁時回転数Neop,開弁時吸入空気量Qaopは、実施例では、エンジン22のEGRガスの導入開始タイミングと開弁時回転数Neop,開弁時吸入空気量Qaopとの関係をそれぞれ予め定めてマップとして図示しないROMに記憶しておき、エンジン22のEGRガスの導入開始タイミングが与えられると、これらの各マップから対応する開弁時回転数Neop,開弁時吸入空気量Qaopを導出して推定するものとした。
こうしてエンジン22の開弁時運転状態(開弁時回転数Neop,開弁時吸入空気量Qaop)を推定すると、推定した開弁時運転状態に基づいて、EGR弁163の開度を設定する(ステップS215)。ここで、EGR弁163の開度は、吸気管125を介して燃焼室129に到達する空気とEGRガスの割合(EGR比)を考慮して(予め実験や解析によって把握しておいて)、設定するものとした。
続いて、EGRガスの導入開始タイミングとエンジン22の開弁時運転状態とEGR弁163の開度とに基づいて、EGR弁163の開弁タイミングを設定する(ステップS220)。ここで、EGR弁163の開弁タイミングは、EGR弁163を開弁させてから所定空間内の排気(EGRガス)が吸気管125を介して燃焼室129に到達するまでの時間を考慮して(予め実験や解析によって把握しておいて)、導入開始タイミングにEGRガスが燃焼室129に導入されるように設定するものとした。
そして、排気遮断弁167の開弁タイミングを設定する(ステップS230)。ここで、排気遮断弁167の開弁タイミングは、燃焼室129での燃焼が開始されてからその燃焼による排気がEGR管161の排気遮断弁167の位置に到達するまでの時間を考慮して(予め実験や解析によって把握しておいて)、燃焼室129での燃焼による排気がEGR管161の排気遮断弁167の位置に到達するタイミング或いはそれよりも若干早いタイミングを設定するものとした。
次に、エンジン22のクランキングの開始指令をHVECU70を介してモータECU40に送信する(ステップS240)。モータECU40は、エンジン22のクランキングの開始指令を受信すると、モータMG1からのクランキングトルクの出力によってエンジン22がクランキングされるようにインバータ41の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
エンジン22のクランキングが開始されると、エンジン22の回転数Neが運転開始回転数Nst(例えば、600rpm,700rpm,800rpmなど)以上に至ったときに、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を開始する(ステップS250)。なお、吸入空気量制御については、クランキング開始時などに開始される。
エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を開始すると、EGR弁163の開弁タイミングに至るのを待って(ステップS260)、EGR弁163を開弁させ(ステップS270)、その後、排気遮断弁167の開弁タイミングに至るのを待って(ステップS280)、排気遮断弁167を開弁させて(ステップS290)、本ルーチンを終了する。こうして本ルーチンを終了すると、上述のEGR制御を行なう。
実施例では、エンジン22を停止する際に、EGR弁163および排気遮断弁167を閉弁させて所定空間内に排気管133からの排気を蓄えておき、次回にエンジン22を始動して運転する際に、EGR弁163を開弁させて所定空間内の排気を吸気管125を介して燃焼室129に導入する。したがって、エンジン22を停止する際に所定空間内に排気を蓄えておかない比較例に比して、エンジン22を始動して運転する際に、早期に排気を燃焼室129に導入することができる。具体的には、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を開始してから(爆発燃焼が開始してから)排気(EGRガス)を燃焼室129に導入するまでの時間を短くすることができる。しかも、エンジン22を始動して運転する際に、EGR弁163を開弁させてから排気遮断弁167を開弁させる。したがって、EGR弁163および排気遮断弁167を同時に開弁させるものに比して、所定空間内の排気が排気管133に流通する(戻る)のを規制し、吸気管125を介して燃焼室129により導入されるようにすることができる。さらに、エンジン22の始動条件の成立要因に基づくエンジン22の要求出力と、冷却水温Twと、に基づいて所定空間内の排気(EGRガス)の導入開始タイミングを設定し、この導入開始タイミングに基づいてEGR弁163の開弁タイミングを設定する。したがって、所定空間内の排気をより適切なタイミングで燃焼室129に導入することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置21では、EGR装置160は、EGR管161の吸気管125側および排気管133側に設けられたEGR弁163および排気遮断弁167を備える。そして、エンジン22を停止する際に、EGR弁163および排気遮断弁167を閉弁させ、次回にエンジン22を始動して運転する際に、EGR弁163および排気遮断弁167を開弁させる。これにより、エンジン22を停止する際に、所定空間内に排気を蓄えておき、次回にエンジン22を始動して運転する際に、所定空間内の排気を吸気管125を介して燃焼室129に導入することができる。この結果、エンジン22を停止する際に所定空間内に排気を蓄えておかない比較例に比して、エンジン22を始動して運転する際に、早期に排気を燃焼室129に導入することができる。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置21では、エンジン22を停止する際に、EGR弁163を閉弁させてから排気遮断弁167を閉弁させるものとした。しかし、エンジン22を停止する際に、EGR弁163および排気遮断弁167を閉弁させるものであればよいから、EGR弁163および排気遮断弁167を略同時に閉弁させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置21では、エンジン22を始動して運転する際に、EGR弁163を開弁させてから排気遮断弁167を開弁させるものとした。しかし、エンジン22を始動して運転する際に、EGR弁163および排気遮断弁167を開弁させるものであればよいから、EGR弁163および排気遮断弁167を略同時に開弁させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置21では、エンジン22の始動条件の成立要因に基づくエンジン22の要求出力と、冷却水温Twと、に基づいて所定空間内の排気(EGRガス)の導入開始タイミングを設定し、この導入開始タイミングに基づいてEGR弁163の開弁タイミングを設定するものとした。即ち、エンジン22の始動条件の成立要因と冷却水温Twとに基づいてEGR弁163の開弁タイミングを設定するものとした。しかし、エンジン22の始動条件の成立要因と冷却水温Twとの何れか一方だけに基づいてEGR弁163の開弁タイミングを設定するものとしてもよい。また、他のパラメータ(例えば、吸気温Ta,外気温など)に基づいてEGR弁163の開弁タイミングを設定するものとしてもよい。さらに、EGR弁163の開弁タイミングを一律のタイミングとするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、図2を用いて説明したエンジン装置21を備えるものとしたが、図5の変形例のエンジン装置21Bを備えるものとしてもよい。図5のエンジン装置21Bは、実施例のエンジン装置21の構成に加えて、排気遮断弁271とステッピングモータ272と排気遮断弁開度センサ273とを備える。
排気遮断弁271は、排気管133のEGR管161との接続部よりも下流側に設けられており、ステッピングモータ272によって駆動される。エンジンECU24には、エンジン装置21における各種センサからの信号に加えて、排気遮断弁271の開度を検出する排気遮断弁開度センサ273からの排気遮断弁開度が入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24からは、エンジン装置21における各種制御信号に加えて、排気遮断弁271の開度を調節するステッピングモータ272への駆動制御信号が出力ポートを介して出力されている。
この変形例のエンジン装置21Bでは、エンジンECU24は、エンジン22の運転中にエンジン22の停止条件が成立したときには、上述の図3の停止時制御ルーチンに代えて図6の停止時制御ルーチンを実行し、エンジン22の運転停止中にエンジン22の始動条件が成立したときには、上述の図4の始動運転時制御ルーチンを実行する。
図6の停止時制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、まず、EGR弁163を閉弁させると共に(ステップS100)、排気遮断弁271を閉弁させ(ステップS105B)、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を終了し(ステップS110)、その後に、排気遮断弁167を閉弁させる(ステップS120)。そして、排気遮断弁271を開弁させ(ステップS125B)、エンジン22が回転停止するのを待って(ステップS130)、本ルーチンを終了する。エンジン22を停止する際に、まず、EGR弁163および排気遮断弁271を閉弁させることにより、EGR管161のEGR弁163よりも排気管133側および排気管133の排気遮断弁271よりも上流側の空間(以下、「第2所定空間」という)内の圧力を上昇させることができる。そして、その後に排気遮断弁167を閉弁させることにより、所定空間(EGR管161のEGR弁163と排気遮断弁167とのとの間の空間)の圧力をより高くすることができる。したがって、次回にエンジン22を始動する際に、EGR弁163を開弁させてから排気が燃焼室129に到達するまでの時間をより短くすることができる。このため、導入開始タイミングとEGR弁163の開弁タイミングとの時間差をより短くすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図2を用いて説明したエンジン装置21を備えるものとしたが、図7の変形例のエンジン装置21Cを備えるものとしてもよい。図7のエンジン装置21Cは、実施例のEGR装置160に代えて、EGR装置160Cを備える。EGR装置160Cは、実施例のEGR装置160の構成のうち、排気遮断弁167,ステッピングモータ168,排気遮断弁開度センサ169を備えず、代わりに、EGR管361とEGR弁363とステッピングモータ364とEGR弁開度センサ365と排気遮断弁367とステッピングモータ368と排気遮断弁開度センサ369とを備える。
EGR管361は、排気管133の浄化装置134よりも下流側と吸気管125のサージタンク125aよりも下流側(サージタンク125aと燃焼室129との間の位置)とを連絡する。EGR弁363は、EGR管361の吸気管125側に設けられており、ステッピングモータ364によって駆動される。排気遮断弁367は、EGR管361のEGR弁363よりも排気管133側に設けられており、ステッピングモータ368によって駆動される。
エンジンECU24には、エンジン装置21における各種センサからの信号のうち排気遮断弁開度センサ169からの排気遮断弁開度を除く信号に加えて、以下の信号が入力ポートを介して入力されている。
・EGR弁363の開度を検出するEGR弁開度センサ165からのEGR弁開度
・排気遮断弁367の開度を検出する排気遮断弁開度センサ369からの排気遮断弁開度
・EGR弁363の開度を検出するEGR弁開度センサ165からのEGR弁開度
・排気遮断弁367の開度を検出する排気遮断弁開度センサ369からの排気遮断弁開度
エンジンECU24からは、エンジン装置21における各種制御信号のうちステッピングモータ168への駆動制御信号を除く信号に加えて、以下の信号が出力ポートを介して出力されている。
・EGR弁363の開度を調節するステッピングモータ364への駆動制御信号
・排気遮断弁367の開度を調節するステッピングモータ368への駆動制御信号
・EGR弁363の開度を調節するステッピングモータ364への駆動制御信号
・排気遮断弁367の開度を調節するステッピングモータ368への駆動制御信号
この変形例のエンジン装置21Cでは、EGR制御は、EGR弁163の開度を調節することによってEGR管161を流通する(EGRクーラ162によって冷却されて吸気管125に還流する)EGR量を調節すると共に排気遮断弁367の開弁を伴ってEGR弁363の開度を調節することによってEGR管361を流通する(EGRクーラによって冷却されずに吸気管125に還流する)EGR量を調節することによって行なわれる。
この変形例のエンジン装置21Cでは、エンジンECU24は、エンジン22の運転中にエンジン22の停止条件が成立したときには、上述の図3の停止時制御ルーチンに代えて図8の停止時制御ルーチンを実行し、エンジン22の運転停止中にエンジン22の始動条件が成立したときには、上述の図4の始動運転時制御ルーチンに代えて図9の始動運転時制御ルーチンを実行する。
図8の停止時制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、EGR弁163,363を閉弁させ(ステップS300)、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を停止し(ステップS310)、排気遮断弁367を閉弁させる(ステップS320)。このようにして、EGR弁363および排気遮断弁367を閉弁させることにより、EGR管361のEGR弁363と排気遮断弁367との間の空間(以下、「第3所定空間」という)内に排気管133からの排気(EGRガス)を蓄えることができる。しかも、この際、EGR弁363を閉弁させてから燃料噴射制御および点火制御を停止してその後に排気遮断弁367を閉弁させることにより、EGR弁363および排気遮断弁367を同時に閉弁させるものに比して、第3所定空間内により多くの排気を蓄えることができる。これらの結果、第3所定空間内をある程度の圧力で保持することができる。そして、エンジン22が回転停止するのを待って(ステップS330)、本ルーチンを終了する。
図9の始動運転時制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、まず、図4の始動運転時制御ルーチンのステップS200の処理と同様に、エンジン22の要求出力を算出する(ステップS400)。続いて、図4のルーチンのステップS205の処理の所定空間を第3所定空間に置き換えて、第3所定空間内の排気(EGRガス)の導入開始タイミングを設定する(ステップS405)。そして、図4のルーチンのステップS210,S215,S220の処理のEGR弁163をEGR弁363に置き換えて、エンジン22の開弁時運転状態を推定し(ステップS410)、EGR弁363の開度を設定し(ステップS415)、EGR弁363の開弁タイミングを設定する(ステップS420)。さらに、図4のルーチンのステップS230の処理の排気遮断弁167を排気遮断弁367に置き換えて、排気遮断弁367の開弁タイミングを設定する(ステップS430)。なお、この変形例では、EGR管361は、吸気管125のサージタンク125aよりも下流側(サージタンク125aと燃焼室129との間の位置)に接続されるものとした。したがって、EGR管361が吸気管125のサージタンク125aに接続されるものに比して、EGR弁163を開弁させてから第3所定空間内の排気(EGRガス)が吸気管125を介して燃焼室129に到達するまでの時間をより短くすることができる。このため、導入開始タイミングとEGR弁363の開弁タイミングとの時間差をより短くすることができる。
次に、図4の始動運転時制御ルーチンのステップS240,S250の処理と同様に、エンジン22のクランキングの開始指令をHVECU70を介してモータECU40に送信し(ステップS440)、その後に、エンジン22の回転数Neが運転開始回転数Nst以上に至ったときに、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を開始する(ステップS450)。そして、EGR弁363の開弁タイミングに至るのを待って(ステップS460)、EGR弁363を開弁させ(ステップS470)、その後、排気遮断弁367の開弁タイミングに至るのを待って(ステップS480)、排気遮断弁367を開弁させる(ステップS490)。そして、所定時間が経過するのを待ってEGR弁163を開弁して(ステップS500)、本ルーチンを終了する。こうしてEGR弁163を開弁すると、その後、EGR弁163の開度を調節することにより、EGRクーラ162によって冷却された排気(EGRガス)を燃焼室129に還流させる。
この変形例では、エンジン22を停止する際に、EGR弁363および排気遮断弁367を閉弁させて第3所定空間内に排気管133からの排気を蓄えておき、次回にエンジン22を始動して運転する際に、EGR弁363を開弁させて第3所定空間内の排気を吸気管125を介して燃焼室129に導入する。したがって、エンジン22を停止する際に第3所定空間内に排気を蓄えておかない比較例に比して、エンジン22を始動して運転する際に、早期に排気を燃焼室129に導入することができる。具体的には、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を開始してから(爆発燃焼が開始してから)排気(EGRガス)を燃焼室129に導入するまでの時間を短くすることができる。しかも、エンジン22を始動して運転する際に、EGR弁363を開弁させてから排気遮断弁367を開弁させる。したがって、EGR弁363および排気遮断弁367を同時に開弁させるものに比して、第3所定空間内の排気が排気管133に流通する(戻る)のを規制し、吸気管125を介して燃焼室129により導入されるようにすることができる。さらに、エンジン22の始動条件の成立要因に基づくエンジン22の要求出力と、冷却水温Twと、に基づいて第3所定空間内の排気(EGRガス)の導入開始タイミングを設定し、この導入開始タイミングに基づいてEGR弁363の開弁タイミングを設定する。したがって、第3所定空間内の排気をより適切なタイミングで燃焼室129に導入することができる。
この変形例のエンジン装置21Cでは、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を開始した後に、EGR弁363を開弁させるものとしたが、燃料噴射制御および点火制御を開始する前にEGR弁363を開弁させるものとしてもよい。この場合、冷却水温Twが閾値Twref未満のときには、EGR弁363を所定時間だけ開弁させてから(開弁させて所定時間後に閉弁させてから)燃料噴射制御および点火制御を開始し、その後に、EGR弁363を再開弁させ、冷却水温Twが閾値Twref以上のときには、EGR弁363を開弁させた後に閉弁させずに燃料噴射制御および点火制御を開始するものとしてもよい。ここで、閾値Twrefは、燃焼室129での燃焼開始時から第3所定空間内の排気を燃焼室129に導入すると燃焼が不安定になりやすい冷却水温Twの範囲の上限などを用いることができる。第3所定空間内の排気は、EGRクーラによって冷却されていないから、ある程度高い温度になっている可能性がある。したがって、冷却水温Twが閾値Twref未満のときには、燃料噴射制御および点火制御を開始する前に所定時間だけEGR弁363を開弁させることにより、以下の効果を奏する。まず、燃焼室129での燃焼開始前に第3所定空間内の排気を吸気管125を介して燃焼室129に導入することによって、吸気管125や燃焼室129の壁面などの温度を上昇させることができ、エンジン22の暖機を促進させやすくすることができる。なお、このときに燃焼室129に導入された排気は、エンジン22の回転に伴って、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を開始する前に排気管133に排出される。また、燃焼室129での燃焼開始時に第3所定空間内の排気を燃焼室129に導入しないことによって、燃焼が不安定になるのを抑制することができる。これらに対して、冷却水温Twが閾値Twref以上のときには、燃焼室129での燃焼開始時から第3所定空間内の排気を燃焼室129に導入しても燃焼が不安定になりにくいことから、EGR弁363を開弁させた後に閉弁させずに燃料噴射制御および点火制御を開始することにより、EGRを早期に開始することができる。
この変形例のエンジン装置21Cでは、EGR管361は、吸気管125のサージタンク125aよりも下流側(サージタンク125aと燃焼室129との間の位置)に接続されるものとしたが、吸気管125のサージタンク125aに接続されるものとしてもよい。
実施例では、エンジン22とプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とを備えるハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置21の構成としたが、エンジンと1つのモータと備えるいわゆる1モータハイブリッド自動車に搭載されるエンジン装置の構成としてもよいし、モータを備えずにエンジンからの動力だけを用いて走行する自動車に搭載されるエンジン装置の構成としてもよい。また、建設設備などの移動しない設備に搭載されるエンジン装置の構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、EGR装置160が「排気再循環装置」に相当し、エンジンECU24が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、21,21B,21C エンジン装置、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、125 吸気管、125a サージタンク、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、129 燃焼室、130 点火プラグ、131 排気バルブ、132 ピストン、133 排気管、134 浄化装置、134a 浄化触媒、134b 温度センサ、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、158 吸気圧センサ、160 排気再循環装置(EGR装置)、161,361 EGR管、162 EGRクーラ、163,363 EGR弁、164,168,262,364,368 ステッピングモータ、165,365 EGR弁開度センサ、167,271,367 排気遮断弁、169,273,369 排気遮断弁開度センサ、MG1,MG2 モータ。
Claims (6)
- エンジンと、
前記エンジンの排気管と吸気管とを連絡する連絡管と、前記連絡管に設けられた第1バルブと、前記連絡管の前記第1バルブよりも前記排気管側に設けられた第2バルブと、を有し、前記第1バルブおよび前記第2バルブの開弁によって前記排気管の排気を前記吸気管に還流させる排気再循環装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記エンジンを停止する際に、前記第1バルブおよび前記第2バルブを閉弁させ、次回に前記エンジンを始動して運転する際に、前記第1バルブおよび前記第2バルブを開弁させる制御手段、
を備えるエンジン装置。 - 請求項1記載のエンジン装置であって、
前記制御手段は、前記エンジンを停止する際に、前記第1バルブ,前記第2バルブの順に閉弁させ、次回に前記エンジンを始動して運転する際に、前記第1バルブ,前記第2バルブの順に開弁させる、
エンジン装置。 - 請求項2記載のエンジン装置であって、
前記制御手段は、前記エンジンを始動して運転する際に、前記エンジンの始動条件の成立要因と前記エンジンの冷却水温とに応じて前記第1バルブの開弁タイミングを設定する、
エンジン装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載のエンジン装置であって、
前記排気管の前記連絡管との接続部よりも下流側に、第3バルブが設けられており、
前記制御手段は、前記エンジンを停止する際に、前記第1バルブおよび前記第3バルブを閉弁させた後に前記第2バルブを閉弁させ、その後に、前記第3バルブを開弁させる、
エンジン装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載のエンジン装置であって、
前記排気再循環装置は、前記排気管と前記吸気管とを連絡する第2連絡管と、前記第2連絡管に設けられた第4バルブと、を更に有し、前記第1バルブおよび前記第2バルブの開弁によって前記排気管の排気を前記連絡管を介して前記吸気管に還流させると共に前記第4バルブの開弁によって前記排気管の排気を前記第2連絡管を介して前記吸気管に還流させる、
エンジン装置。 - 請求項5記載のエンジン装置であって、
前記連絡管は、前記吸気管の前記第2連絡管よりも燃焼室側に接続されている、
エンジン装置。
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| JP2015103112A JP2016217253A (ja) | 2015-05-20 | 2015-05-20 | エンジン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=57580475
Family Applications (1)
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| JP2015103112A Pending JP2016217253A (ja) | 2015-05-20 | 2015-05-20 | エンジン装置 |
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Citations (2)
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|---|---|---|---|---|
| JP2004108323A (ja) * | 2002-09-20 | 2004-04-08 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気処理装置及び該装置による蒸発燃料の処理方法 |
| JP2012167545A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-09-06 | Toyota Motor Corp | 排気還流装置およびこの排気還流装置が組み込まれた内燃機関の運転制御方法 |
-
2015
- 2015-05-20 JP JP2015103112A patent/JP2016217253A/ja active Pending
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