JP2016218399A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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弘典 山岡
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哲生 徳田
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良州 佐々木
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良州 佐々木
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Abstract

【課題】生産性を低下させることなく最適なニップ幅を得ることができるとともに、安定した定着性能を維持できるようにする。
【解決手段】本発明は、加熱源24と、弾性層17bを芯金17aの外周面に形成してなる定着ローラ15と、この定着ローラ15の回転数を検知する定着ローラ回転数検知手段21と、その定着ローラ15の弾性層17bに圧接してニップ部Nを形成する加圧ローラ17と、上記定着ローラ15に加圧ローラ17を接離するように移動させる移動手段18とを備え、上記定着ローラ15が加圧ローラ17に従って回転する定着装置において、通紙動作時に前記定着ローラ15の回転数に応じてニップ部Nの幅を増減調整させるニップ幅調整手段22Aを設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来から知られている電子写真方式の複写機,プリンター等の画像形成装置では、用紙に転写されたトナー像を加熱溶融して用紙に定着させる定着装置が設けられている。
上記の定着装置としては、定着ベルトの熱により用紙上のトナー像を加熱溶融するベルト定着方式のものや、定着ローラの熱により用紙上のトナー像を加熱溶融するローラ定着方式のもの等が知られている。
例えば上記したベルト定着方式の定着装置の構成は次のとおりである。
すなわち、この方式の定着装置は、定着ローラや加熱ローラ等に張架された定着ベルトを介して定着ローラに圧接してニップ部を形成する加圧ローラ、この加圧ローラを定着ローラに対して接離する方向に移動させる移動機構等を備えている。
そして、定着ベルトを介して定着ローラと加圧ローラとの間に形成されるニップ部に用紙を挟み込んで送り出す際、定着ベルトの熱により用紙上のトナー像を加熱溶融し、圧力を加えることによって、トナー像を用紙に定着させている。
このような定着装置においては、ニップ部を通過する用紙上のトナー像に最適な熱量を与えて安定した定着性能を得るために、ニップ部の幅(以下、ニップ幅という。)を適切に制御することが重要となる。
上記ベルト定着方式の定着装置として特許文献1に開示された構成のものがある。
特許文献1に開示されている定着装置は、加圧ローラを定着ローラに接離させる構成を備えたものである。この構成においては、その加圧ローラが定着ローラに当接する際の、加圧ローラの温度の変化率が基準値を超えた時点における加圧ローラの位置を、その加圧ローラが定着ローラの弾性層に対して接触を開始した接触開始位置として検知している。
そして、用紙の種類に応じ、最適なニップ幅が得られる接触開始位置からの加圧ローラの移動量を算出し、この算出した移動量分だけ加圧ローラを定着ローラ側に移動させている。また、定着ローラの芯金温度に基づいて熱的に過渡状態又は平衡状態であるかを判別し、熱的な過渡状態と判別したときには、膨張する定着ローラに応じて加圧ローラの移動量を調整し、所要のニップ幅を形成している。
しかしながら、上記した特許文献1に記載の定着装置では、次のような課題が未解決のままである。
すなわち、用紙を連続で搬送して定着させる動作(連続通紙)においては、最適な加圧ローラの移動量を得るために加圧ローラの位置を定着ローラと圧接した位置から離間した位置まで移動させてから接触開始位置を求めなければならない。このため、生産性の低下を回避できず、さらには、定着ローラが加圧ローラにより連れ回る構成のものにおいては、この技術を適用することができない。
そこで本発明は、生産性を低下させることなく最適なニップ幅を得ることができるとともに、安定した定着性能を維持できる定着装置の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、加熱源と、弾性層を外周面に形成してなる定着ローラと、前記定着ローラの回転数を検知する回転数検知手段と、前記定着ローラの弾性層に圧接してニップ部を形成する加圧ローラと、前記定着ローラに接離するように前記加圧ローラを移動させる移動手段とを備え、前記定着ローラが前記加圧ローラに従って回転する定着装置において、通紙動作時に前記定着ローラの回転数に応じて前記ニップ部の幅を増減調整するニップ幅調整手段を設けたものである。
本発明によれば、生産性を低下させることなく最適なニップ幅を得ることができるとともに、安定した定着性能を維持できる。
画像形成装置の一例としてのタンデム方式のカラーレーザプリンタの概略構成を示す側面図である。 本発明の第一の実施形態に係る定着装置の詳細を示す拡大側面図である。 定着ローラの回転数と定着ローラの外径の関係を示したグラフである。 カムの回転軸中心からのカム面距離を示すグラフである。 定着ローラの回転数を定着ローラ回転数検出センサによって検出する様子を示す説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る定着装置における定着ローラの芯金温度と定着ローラ外径の関係を示すグラフである。 カムの回転軸中心からのカム面距離を示すグラフである。 第二の実施形態に係る定着装置における定着ローラの芯金温度の推移の一例を示すグラフである。 通紙時の定着ローラの芯金温度を拡大して示すグラフである。 第二の実施形態に係る定着装置における定着ローラの芯金の温度推移の一例を示したグラフである。
以下に、本発明の第一の実施形態に係る定着装置及びこれを用いた画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態においては、定着装置としてベルト定着方式のものを、また、画像形成装置としてタンデム方式のカラーレーザプリンタを一例として説明する。
図1は、上記したタンデム方式のカラーレーザプリンタの概略構成を示す側面図である。
このカラーレーザプリンタ100は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の4色分の画像形成ユニット1a,1b,1c,1dを備えている。これら画像形成ユニット1a,1b,1c,1dが転写ベルト10の走行方向(図中矢印B方向)に沿って順次配置されたタンデム方式のものである。
画像形成ユニット1a,1b,1c,1dは、それぞれ感光体2a〜2d、ドラム帯電器3a〜3d、露光装置4a〜4d、現像器5a〜5d、転写器6a〜6d及び清掃装置7a〜7dを備えている。
感光体2a〜2dはドラム形に構成されており、図中矢印A方向に回転操作される。ドラム帯電器3a〜3dは、回転操作される感光体2a〜2dを一様に帯電させる。露光装置4a〜4dは、ドラム帯電器3a〜3dにより帯電された感光体2a〜2dの表面にレーザ光を走査し、画像データに基づく静電潜像を形成している。
現像器5a〜5dは、露光装置4a〜4dの露光により感光体2a〜2dに形成された静電潜像をトナーにより現像している。転写器6a〜6dは、現像器5a〜5dの現像により感光体2a〜2d上に形成されたトナー像を転写ベルト10に転写する。清掃装置7a〜7dは、感光体2a〜2dの表面を清掃するものである。
上記の構成からなるカラーレーザプリンタ100の動作は、次のとおりである。
画像形成ユニット1a,1b,1c,1dにより形成されたY,M,C,K4色のトナー像が転写ベルト10上に重ね合わせて転写されることにより、転写ベルト10上には4色フルカラーのトナー像が形成される。
転写ベルト10上に形成されたトナー像は、用紙転写器9に到達すると同時に用紙転写器9に印加された高電圧の作用により、図中矢印Hの方向に搬送されて転写ベルト10と用紙転写器9との間を通過する記録媒体P上に転写される。また、転写ベルト10上の未転写トナーはベルト清掃装置12で回収されるようになっている。なお、記録媒体(以下、「用紙」という。)P上に転写されたトナー像は、定着装置11によって用紙Pに定着される。
次に、上記した定着装置11の詳細について図2をも参照して説明する。図2は、第一実施形態に係る定着装置11の詳細を示す拡大側面図である。
この定着装置11は、定着ベルト13を用いたベルト定着方式のものである。その定着装置11は、定着ベルト13の他、加熱ローラ14、定着ローラ15、加圧ローラ17、加圧ローラ移動機構18、定着ベルト温度センサ19、加圧ローラ温度センサ20、定着ローラ回転数検知センサ21及び制御部22等を備えている。
上記の定着ローラ回転数検知センサ21は、定着ローラ15の回転数を検知するための定着ローラ回転数検知手段である。
上記の定着ベルト13は、加熱ローラ14と定着ローラ15に張架・支持されている。この定着ベルト13は、樹脂材料からなるベース層上に、弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端状のものである。この定着ベルト13の弾性層は、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。また、上記の離型層は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等で形成されている。なお、上記定着ベルト13の表層に離型層を設けることにより、トナー像Tに対する離型性(剥離性)が担保されている。
加熱ローラ14は、金属材料からなる薄肉の円筒体であって、その円筒体の内部にはヒータ24(加熱源)が配設されている。ヒータ24は、ハロゲンヒータやカーボンヒータであって、その両端部が定着装置11の側板(図示しない)に固定されている。
加熱ローラ14は、これの両端軸部が定着装置11の側板に軸受を介して回転自在に取り付けられている。ヒータ24は、カラーレーザプリンタ100の電源部(交流電源)から出力制御された電力が供給されることで発熱する。このヒータ24からの輻射熱によって加熱ローラ14が加熱されて、さらに加熱ローラ14からの熱伝導により加熱された定着ベルト13の表面から用紙P上のトナー像Tに熱が加えられる。
定着ベルト13の表面温度は、定着ベルト13の表面に対向して配置されたサーモパイル等の定着ベルト温度センサ19によって検知され、定着ベルト13の表面温度が所望の制御温度(定着温度)で一定となるように、ヒータ24の出力が制御される。
定着ローラ15は、弾性層を芯金15aの外周面に形成したものである。
具体的には、ステンレススチール(例えば、SUS304、SUS420)等からなる芯金15a上に、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性層15bが形成されている。
この定着ローラ15は、その両端軸部が定着装置11の側板に軸受を介して回転自在に取り付けられており、本実施形態においては加圧ローラ17に従って回転するようになっている。これにより、定着ベルト13が駆動されて図中矢印D方向に走行する。なお、定着ローラ15は、これを図示しない定着ローラ駆動部によって回転駆動してもよい。
加圧ローラ17は、定着ローラ15とほぼ同じ構成のものであり、ステンレススチール(例えば、SUS304、SUS420)等からなる芯金17a上に、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性層17bが形成されたローラ部材である。
上記の構成からなる定着装置11では、加圧ローラ17が定着ベルト13を介して定着ローラ15に圧接してニップ部N(図2参照)を形成している。本定着装置11においては、ニップ部Nを形成させるために、定着ローラ15の弾性層15bを、加圧ローラ17の弾性層17bよりも厚くしている。例として、加圧ローラ17の弾性層17bは2mmあるのに対して、定着ローラ15の弾性層15bは15mmである。
加圧ローラ移動機構18は、前記定着ローラ15に加圧ローラ17を接離するように移動させる移動手段である。
この加圧ローラ移動機構18は揺動アーム18aを備えており、加圧ローラ17の両端軸受けは、その揺動アーム18aに回転自在な状態で支持されている。揺動アーム18aは、その一端側に設けられた揺動軸18bを中心として揺動自在にされている。また、その揺動アーム18aの他端側にはベアリング18cが固定され、そのベアリング18cの図中下方に接触する位置にカム18dが設けられている。
このカム18dは、図示しないモータ、例えばステッピングモータといったカム回転角を制御可能なモータにより駆動される。また、カム18dには遮蔽板18eが備えられ、カム位置検出手段18fが遮蔽板18eの位置を検出することによってカム18dの基準位置を把握できるようになっている。
上記カム18dは、揺動アーム18aに接続された揺動アームスプリング18gの張力によって、常にベアリング18cに接触した状態に保たれている。そして、モータの駆動によりカム18dが図中矢印E方向に回転すると、ベアリング18cが図中矢印F方向に移動する。これにより、揺動アーム18aに支持された加圧ローラ17が図中矢印G方向、つまり定着ローラ15に接近する方向に移動することになる。一方、モータの駆動によりカム18dが図中矢印E’方向に回転すると、ベアリング18cが図中矢印F’方向に移動する。これにより、揺動アーム18aに支持された加圧ローラ17が図中矢印G’方向、つまり定着ローラ15から離間する方向に移動することになる。
用紙P上のトナー像Tを加熱溶融して用紙Pに安定的に定着させるには、定着ローラ15と加圧ローラ17との間で用紙Pを挟み込む部分であるニップ部Nの幅(ニップ幅)を、使用する用紙Pの種類に応じて適切に設定してトナー像Tに最適な熱量を与える必要がある。
ニップ幅は、上記の加圧ローラ移動機構18を利用して加圧ローラ17を定着ローラ15に接離する方向に移動させ、定着ローラ15に対する加圧ローラ17の位置を制御することによって調整できる。しかしながら、定着ローラ15の弾性層15bが温度上昇に伴って膨張することで定着ローラ15の外径が大きくなる。これにより、定着ローラ15に対する加圧ローラ17の位置を所定位置に設定してもニップ幅に変動が生じ、結果として定着性のばらつきを招いてしまう場合がある。
そこで、本実施形態に係る定着装置11では、定着ローラ回転数検知センサ21によって検知した定着ローラの回転数から定着ローラ15の外径変位量を算出する。そして、その定着ローラ15の外径変位量に基づいて、加圧ローラ移動機構18が加圧ローラ17を定着ローラ15側に移動させる量を制御している。これにより、最適なニップ幅を得ることができるようにしている。
ところで、図2に示す制御部22の入力側には、上記した定着ローラ回転数検知センサ21が、また、出力側には加圧ローラ移動機構18や加熱ローラ14のヒータ24等がそれぞれ接続されており、所要のプログラムの実行により次の機能を実現している。
(1)通紙動作時において定着ローラ15の回転数に基づいてニップ部Nの幅を増減調整する機能。この機能を「ニップ幅調整手段22A」という。
本実施形態においては、定着ローラ回転数検知センサ21によって検知した定着ローラ15の回転数に基づいて、定着ローラ15の外径変位量を算出している。そして、定着ローラ15に接離する方向において、加圧ローラ移動機構18によって加圧ローラ17を移動させることによりニップ部Nの幅の増減調整を行っている。
上記した図2に加え、図3,4を参照してさらに具体的に説明する。図3は定着ローラ回転数と定着ローラの外径の関係を示したグラフ、図4はカム18dの回転軸中心からのカム面距離を示したグラフである。なお、図3においては、縦軸が定着ローラの外径、横軸が定着ローラの回転数を示している。また、図4においては、縦軸がカム距離、横軸が回転角度を示している。
加圧ローラ17に従って回転(連れ回る)する定着ローラ15の外径が小さいときは定着ローラ15の回転数が高く、定着ローラ15の弾性層15bが温度上昇により膨張して定着ローラ15の外径が大きいときは定着ローラ15の回転数が低い。具体的な回転数は、定着ローラ15の弾性層15bの厚みや弾性率により異なるが、実験的に容易に求めることができる。
図4に示すように、カム18dの回転角に応じてカム面高さが決定するものである。
上記二つのグラフから、たとえば定着ローラ15の回転数がある回転数だけ低下したことを定着ローラ回転数検知センサ21が検知したときに、低下した回転数に応じてどれだけ定着ローラ15の外径が拡大したかが分かる。また、その外径拡大分に応じて加圧ローラ17を定着ローラ15から離間するG’方向にどれだけ移動させればよいか分かる。
その移動量に応じてカム面の高さを現在位置からどれだけ変位させるかが一意に求まるので、そのカム面高さ変位量を得るためにカム18dをEの方向にどれだけ回転させればよいかが分かる。その回転角だけカム18dが不図示のモータにより回ることにより、加圧ローラ移動機構18が加圧ローラ17をG’方向に所定量移動させる。
定着ローラ回転数がある回転数だけ上昇したときも、上記と同様にして加圧ローラ17のG方向の移動量とその移動量に応じたカム18dの回転角が求まり、加圧ローラ移動機構18が加圧ローラ17をG方向に所定量移動させる。なお、加圧ローラ17の移動量を変更するとき、上記の手順で行われることから加圧ローラ17を基準位置に戻す必要がない。そのため、加圧ローラ17の移動前の位置から移動後の位置まで直接移動させることが可能である。
また、本実施形態に係る定着装置11は、通紙動作中におけるニップ部Nに用紙Pがない紙間時の回転数に基づいてニップ幅の調整量を算出するように設定されている。用紙Pがニップ部Nに進入すると、用紙Pの厚み分だけ定着ローラ15と加圧ローラ17に加わる圧力が増加し、圧力に変動が生じると定着ローラ15の弾性層15bの圧縮量が変動し定着ローラ15の回転数が変動する。すなわち、用紙Pの厚みにより定着ローラ15の回転数が変動する。定着装置11には、様々な厚みの紙が混載されて通紙されることから、用紙Pの厚みにより変動しない紙間時の定着ローラ15の回転数をもとにニップ幅の調整量が算出される。
さらに、連続印刷時において本実施形態に係る定着装置11は、ニップ部Nに用紙Pがない紙間時にカム18dが回転してニップ幅を調整する。ニップ部Nに用紙があるときにカム18dが回転してニップ幅を調整すると、1ページ内で定着性が変動することがあるため、ニップ部Nに用紙Pがあるときにはニップ幅の調整を行わない。
通紙動作を開始するときの定着ローラ15の温度は、十分に冷えた冷間状態から前回の通紙動作が終了した直後の熱間状態までと、多岐にわたる。それに伴い、定着ローラ15の弾性層15bの膨張量は一定ではない。そのため、本実施形態に係る定着装置11は、用紙Pがニップ部Nに進入する前である通紙動作前の定着ローラ15の回転数をもとに加圧ローラ17の移動量を決定し、用紙Pがニップ部Nに進入するときに最適なニップ幅で通紙することができる。
次に、定着ローラの回転数を検出する構成について、図5を参照して説明する。図5は、定着ローラの回転数を定着ローラ回転数検知センサ21によって検出する様子を示す説明図である。
定着ローラ15の側方には、上記した定着ローラ回転数検知センサ21が配置され、定着ローラ15の回転数を検出している。
本実施形態においては、定着ローラ回転数検知センサ21は例えば発光素子と受光素子を備えた光学センサである。その定着ローラ回転数検知センサ21によって、定着ローラ15の表面上にある一定間隔にて形成された光を吸収するパターン15cを通過することを検知する。これにより、受光素子で得られる光量の変化の周期から、制御部22によって定着ローラ15の回転数を算出することができる。
定着ローラ15に形成される光を吸収するパターン15cは定着ローラ15の内側若しくは定着ローラの側面でもよい。また、定着ローラ回転数検知センサ21をホールセンサとし、定着ローラ15上に形成するパターンをある一定間隔の磁性パターンとすることにより、ホールセンサの出力の変動周期から制御部22によって定着ローラ15の回転速度を算出することが可能である。この構成では、光学センサを用いた場合よりもトナー粉や紙粉によるセンサ誤検知の影響を受けない定着装置を提供することができる。
次に、第二の実施形態に係る定着装置について、上記した図1,2とともに図6〜10を参照して説明する。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
第二の実施形態に係る定着装置11は、上記定着ローラ回転数検知センサ21に代えて、定着ローラ温度検知センサ21A(図2参照)を配設し、これにより定着ローラ15の芯金温度を検知している。本実施形態において示す制御部22は、所要のプログラムの実行により次の機能を実現している。
(2)通紙動作時において定着ローラ15の芯金温度に基づいて、ニップ部Nの幅を増減調整する機能。この機能を「ニップ幅調整手段22B」という。
本実施形態においては、定着ローラ温度検知センサ21Aによって検知した定着ローラ15の温度(芯金温度)に基づいて、定着ローラ15の外径変位量を算出している。そして、定着ローラ15に接離する方向において、加圧ローラ移動機構18によって加圧ローラ17を移動させることによりニップ部Nの幅の増減調整を行っている。また、通紙動作中におけるニップ部Nに用紙Pがない紙間時の芯金温度に基づいてニップ幅の調整量を算出するようにしている。
図6は、第二の実施形態に係る定着装置における定着ローラの芯金温度と定着ローラ外径の関係を示すグラフ、図7は、カムの回転軸中心からのカム面距離を示すグラフである。
図6に示すように、定着ローラ15の膨張量は、弾性層15bの線膨張率が材質により決まるため、弾性層15bの膨張量を考慮した温度別の定着ローラ15の外径が求まる。また、図7に示すように、カム18dの回転角に応じてカム面高さが決定するものである。
図6に示すように、定着ローラ芯金15aがある温度だけ上昇したことを定着ローラ温度検知センサ21Aによって検知したとき、温度上昇分に応じてどれだけ定着ローラ15の外径が拡大(膨張)したかが分かる。そして、その外径拡大分に応じて加圧ローラ17を定着ローラ15から離間するG’方向にどれだけ移動させればよいかが分かる。
上記の移動量に応じてカム面の高さを現在位置からどれだけ変位させるかが一意に求まるので、そのカム面の高さ変位量を得るためにカム18dをEの方向にどれだけ回転させればよいかが分かる。そして、その回転角だけカム18dが不図示のモータにより回動することにより、加圧ローラ移動機構18が加圧ローラ17をG’方向に所定量移動させる。
定着ローラ芯金15aがある温度だけ低下したときにも、上記と同様にして加圧ローラ17のG方向の移動量とその移動量に応じたカム18dの回転角が求まり、加圧ローラ移動機構18が加圧ローラ17をG方向に所定量移動させる。
なお、加圧ローラ17の移動量を変更するとき、上記の手順で行われることから加圧ローラ17を基準位置に戻す必要がない。そのため、加圧ローラ17の移動前の位置から移動後の位置まで直接移動させることが可能である。
また、連続印刷時において本実施形態にかかる定着装置11は、ニップ部Nに用紙Pがない紙間時にカム18dが回転してニップ幅を調整する。ニップ部Nに用紙Pがあるときにカム18dが回転してニップ幅を調整すると、1ページ内で定着性が変動することがあるため、ニップ部Nに用紙Pがあるときにはニップ幅の調整を行わない。さらに、本実施形態に係る定着装置11は、通紙動作中の定着ローラ芯金15aの温度検出タイミングが前記ニップ部Nに用紙がない紙間時に設定されている。
図8は、第二の実施形態に係る定着装置における定着ローラの芯金温度の推移の一例を示すグラフ、図9は、通紙時の定着ローラの芯金温度を拡大して示すグラフである。
ヒータ24は定着ベルト13の表面温度が制御温度に維持されるようにオンオフするが、その間、定着ローラ15の芯金15aは緩やかに温度上昇を続ける。その後、所定時間のウォームアップ時間が経過すると、通紙が開始される。
定着ローラ15の芯金15aの温度は、通紙されるまでは図8に示すように緩やかに温度上昇するが、通紙時には図9に示すように温度が上下する。これは、用紙Pがニップ部Nを通過するときは用紙Pが定着ベルト13の熱を吸熱し、定着ベルト13と接する定着ローラ15も温度が低下する。このために、定着ローラ15の芯金15aの温度がT1まで低下するが、用紙Pがニップ部Nにない紙間では、吸熱されるものがなくなるため温度がT2まで上昇するためである。
上記のことから、1ページ内の定着性を安定させかつページ毎の定着性を安定させるために、定着ローラ温度検知センサ21の検出タイミングは、用紙Pがニップ部Nを通過した時点に設定されている。通紙が終了してから再度通紙を行うとき、定着ローラ15の芯金15aの温度は、必ずしも同じではない。
図10は、第二の実施形態に係る定着装置における定着ローラの芯金の温度推移の一例を示したグラフである。なお、図10において、縦軸は定着ローラの芯金温度、横軸は時間を示している。
最初の通紙が行われるとき、定着ローラ15の芯金15aの温度はT3であり、温度T3に応じた加圧ローラ17の移動量が決定される。そして、通紙により温度上昇するが温度上昇に合わせ、紙間において加圧ローラ17の移動量が制御されてニップ幅を一定に保って通紙される。
その後、通紙が終了し待機に入ると、定着ベルト13の待機時の設定温度は通紙時よりも低いため、定着ローラ15の芯金15aの温度は低下する。再度通紙を行うとき、定着ローラ15の芯金15aの温度T4は、待機時間の長さに依存するため必ずしもT3=T4とはならない。そこで、通紙動作前の芯金温度T4をもとに通紙開始の加圧ローラ17の移動量が決定されることにより、最適なニップ幅で通紙することができる。
本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
例えば、上記の各実施形態においては、ベルト定着方式の定着装置11を例として説明したが、これに限るものではなく、ローラ定着方式等、他の方式の定着装置に対しても有効に適用可能である。また、上記の実施形態においては、本発明をタンデム方式のカラーレーザプリンタ100に適用した例について説明したが、本発明は、定着装置を備えるあらゆる画像形成装置に対して有効に適用可能である。
2a〜2d 感光体
4a〜4d 露光装置
9 用紙転写器
10 転写ベルト
12 ベルト清掃装置
14 加熱ローラ
15 定着ローラ
15a 芯金
15b 弾性層
17 加圧ローラ
17a 芯金
17b 弾性層
18 移動手段(加圧ローラ移動機構)
18a 揺動アーム
18b 揺動軸
18d カム
18e 遮蔽板
21 定着ローラ回転数検知センサ
21A 定着ローラ温度検知センサ
22A,22B ニップ幅調整手段
100 カラーレーザプリンタ
N ニップ部
P 用紙
T トナー像
T4 芯金温度
特開2012−42755号公報

Claims (10)

  1. 加熱源と、
    弾性層を芯金の外周面に形成してなる定着ローラと、
    前記定着ローラの回転数を検知するための定着ローラ回転数検知手段と、
    前記定着ローラの弾性層に圧接してニップ部を形成する加圧ローラと、
    前記定着ローラに接離するように前記加圧ローラを移動させる移動手段とを備え、前記定着ローラが前記加圧ローラに従って回転する定着装置において、
    通紙動作時に前記定着ローラの回転数に応じて前記ニップ部の幅を増減調整するニップ幅調整手段を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 加熱源と、
    弾性層を芯金の外周面に形成してなる定着ローラと、
    前記定着ローラの芯金温度を検知するための定着ローラ温度検知手段と、
    前記定着ローラの弾性層に圧接してニップ部を形成する加圧ローラと、
    前記定着ローラに接離するように前記加圧ローラを移動させる移動手段とを備え、前記定着ローラが前記加圧ローラに従って回転する定着装置において、
    通紙動作時に前記定着ローラの芯金温度に応じて前記ニップ部の幅を増減調整するニップ幅調整手段を設けたことを特徴とする定着装置。
  3. ニップ幅調整手段は、定着ローラの回転数に基づいて、その定着ローラの外径変位量を算出することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. ニップ幅調整手段は、定着ローラの芯金温度に基づいて、その定着ローラの外径変位量を算出することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  5. ニップ幅調整手段は、通紙動作前の定着ローラの回転数に基づいて、通紙開始時の加圧ローラの移動量を決定することを特徴とする請求項1又は3に記載の定着装置。
  6. ニップ幅調整手段は、通紙動作前の定着ローラの芯金温度に基づいて、通紙開始時の加圧ローラの移動量を決定することを特徴とする請求項2又は4に記載の定着装置。
  7. ニップ幅調整手段は、通紙動作中における前記ニップ部に用紙がない紙間時の定着ローラの回転数に基づいて、ニップ幅の調整量を算出することを特徴とする請求項1,3又は5に記載の定着装置。
  8. ニップ幅調整手段は、通紙動作中における前記ニップ部に用紙がない紙間時の定着ローラの芯金温度に基づいて、ニップ幅の調整量を算出することを特徴とする請求項2,4又は6に記載の定着装置。
  9. ニップ幅調整手段は、前記加圧ローラを前記定着ローラ側に所定量移動させて前記ニップ部の幅を調整するとき、前記加圧ローラを移動前の位置から移動後の位置まで直接移動させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。

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