JP2016220976A - 頭皮洗浄用ブラシ - Google Patents

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利江 廣畠
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利江 廣畠
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Megumi Aono
恵 青野
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Tatsuya Ikemoto
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Abstract

【課題】本発明は、頭皮や頭髪に対する洗浄力を維持しながら、高いマッサージ実感を与えることのできる頭皮洗髪用ブラシを提供する。
【解決手段】本発明の頭皮洗浄用ブラシは、ブラシ面に挿通孔を有する基台と、可撓性を有する平板部と、ブラシ面とは反対側の面に対向する平板部の一面側における第1領域に、挿通孔に挿通され一面に交差する第1方向に延びる可撓性の突起部と、を有するブラシ部材と、基台及びブラシ部材が装着される開口部を有し中空状に形成された筐体と、を備え、突起部は、突起部よりも大径をなす挿通孔に挿通され、平板部の第1領域とともに基台に対して第1方向に往復移動可能となっていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、頭皮洗浄用ブラシに関する。
従来から、頭皮を洗浄する際に使用するブラシとして、種々のものが知られている。
例えば、樹脂製の突起部と、複数の用毛からなる毛束と、が基台にそれぞれ複数ずつ配設された構成(特許文献1〜4)が提案されている。突起部および毛束の配設パターンや突起部の断面形状等については様々であり、頭皮や毛穴に対する洗浄効果だけでなく、頭皮のマッサージ効果の向上を図ったものが多い。
特開2009−201570号公報 特開平11−70019号公報 特開2000−60640号公報 特開2000−139567号公報
従来の頭皮洗浄用ブラシでは、主に突起部が頭髪をかき分けて、毛束が頭皮を洗浄する役目を担っており、突起部による上記作用の相乗効果として頭皮のマッサージ効果が得られるようになっている。しかしながら、ユーザーによっては、洗髪時に頭皮に対するマッサージ作用をより実感したいとの要望がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、頭皮や頭髪に対する洗浄力を維持しながら、高いマッサージ実感を与えることのできる頭皮洗髪用ブラシを提供することを目的とする。
本発明における一態様における頭皮洗浄用ブラシは、ブラシ面に挿通孔を有する基台と、可撓性を有する平板部と、前記ブラシ面とは反対側の面に対向する前記平板部の一面側における第1領域に、前記挿通孔に挿通され前記一面に交差する第1方向に延びる可撓性の突起部と、を有するブラシ部材と、前記基台及び前記ブラシ部材が装着される開口部を有し中空状に形成された筐体と、を備え、前記突起部は、前記突起部よりも大径をなす前記挿通孔に挿通され、前記平板部の前記第1領域とともに前記基台に対して前記第1方向に往復移動可能となっていることを特徴とする。
上記の構成によれば、平板部の第1領域に設けられた突起部が平板部とともに基台に対して往復移動する構成のため、使用者の動作に追従して突起部を変位(移動)させることができ、第1の突起部による頭皮への押圧状態を維持することができる。これにより、使用者は頭皮が押された感触を得ることができ、マッサージ効果をより実感することができる。
また、本発明の頭皮洗浄用ブラシの一態様として、前記ブラシ部材は、周縁に前記筐体に支持される複数の支持部を有し、前記突起部が、前記一面と平行な第2方向に離間する一対の前記支持部の間に配置されている構成としてもよい。
上記の構成によれば、突起部の変位量(移動量)を大きくすることができるとともに、移動時において突起部が基台に対して真直ぐな姿勢を維持しやすくなる。
また、本発明の頭皮洗浄用ブラシの一態様として、前記平板部の前記一面側に複数の第2の前記突起部を有し、第1の前記突起部は、前記複数の第2の突起部よりも高さを有する構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1の突起部が先に頭皮に当接した状態で、他の第2の突起部が頭皮に当接することになる。頭皮に押し付けられることで変位した第1の突起部は、その弾性復帰に伴って頭皮への押圧力が第2の突起部よりも高くなる。使用時においては、複数の第2の突起部によって頭髪をかき分けながら、常に第1の突起部において頭皮を押圧した状態が維持される。このため、使用者はマッサージ実感を得やすい。
また、本発明の頭皮洗浄用ブラシの一態様として、前記第1の突起部は、前記第2の突起部よりも太い径を有する構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1の突起部による頭皮への押圧力を高めることができる。
また、本発明の頭皮洗浄用ブラシの一態様として、前記第1の突起部は、先端側に設けられた複数の先端部と、根元側に設けられ、前記第1方向から見たときに前記複数の先端部を含む大きさの径を有する根元部と、を有する構成としてもよい。
上記の構成によれば、頭皮への当たり心地が高まるためマッサージ実感が得やすい。
また、本発明の頭皮洗浄用ブラシの一態様として、前記ブラシ部材には、先端に向かって径が小さくなるテーパー形状の前記第2の突起部と、先端に向かって径が等しいストレート形状の前記第2の突起部と、が設けられている構成としてもよい。
上記の構成によれば、テーパー形状の第2の突起部によって頭髪を絡みなくかき分けることができ、ストレート形状の第2の突起部によって頭皮への押圧力を高めることができる。このため、第2の突起部では、頭髪のかき分け作用だけでなくマッサージ作用も得られる。
また、本発明の頭皮洗浄用ブラシの一態様として、前記基台には、前記ブラシ面に複数の毛束が植毛されており、一方向に列をなす前記複数の毛束を挟み込むようにして、その列の両側に前記突起部がそれぞれ配置されている構成としてもよい。
上記の構成によれば、突起部によって頭髪をかき分けることで、毛束による頭皮の毛穴洗浄力を高めることができる。
また、本発明の頭皮洗浄用ブラシの一態様として、前記平板部には、前記一面とは反対の他面側から前記突起部内に凹む凹部が設けられている構成としてもよい。
上記の構成によれば、突起部の往復移動時に凹部開口が開くように凹部形状が変形することによって、突起部の変位量(移動量)を大きくすることができる。
本発明の頭皮洗浄用ブラシによれば、頭皮や頭髪に対する洗浄力を維持しながら、高いマッサージ実感を与えることができる。
頭皮洗浄用ブラシの構成を示す斜視図。 実施形態の頭皮洗浄用ブラシを示す側面図。 頭皮洗浄用ブラシを示す底面図。 頭皮洗浄用ブラシ1の各構成を示す分解斜視図。 基台の概略構成を示す図であって、(a)平面図、(b)A−A’ 線断面図、(c)B−B’ 線断面図。 ブラシ部材の概略構成を示す図であって、(a)平面図、(b)C−C’ 線断面図、(c)D−D’ 線断面図、(d)E−E’線断面図。 基台にブラシ部材を取り付けた状態を示す図であって、(a)平面図、(b)F−F’ 線断面図、(c)G−G’線断面図。 頭皮洗浄用ブラシの組立図。 実施例2の頭皮洗浄用ブラシの構成を示す平面図。 実施例3の頭皮洗浄用ブラシの構成を示す平面図。 比較例1の頭皮洗浄用ブラシの構成を示す平面図。 比較例2の頭皮洗浄用ブラシの構成を示す平面図。
本発明の一実施形態にかかる頭皮洗浄用ブラシについて、図面を参照して以下に説明する。
図1は、頭皮洗浄用ブラシの構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシを示す側面図である。図3は、頭皮洗浄用ブラシを示す底面図である。
先ず、頭皮洗浄用ブラシの概要について説明する。
図1に示すように、頭皮洗浄用ブラシ1は、基台2と、ブラシ部材7と、筐体4と、を有する。頭皮洗浄用ブラシ1は、図2に示すように、基台2に設けられた複数の毛束群3と、ブラシ部材7に設けられた第1の突起部11及び複数の第2の突起部12と、を有しており、これらが洗髪作用を担う。筐体4には把持部42が設けられており、使用者は把持部42に人差し指と中指を引っ掛けて、本体2Aを握るように使用する。
この42を握りながら使用する。
本実施形態における頭皮洗浄用ブラシ1には、図2及び図3に示すように、基台2のブラシ面21に複数(図示例では4束を1群として16群)の毛束群3と、弾性を有する複数の(図示例では13本)の突起部11,12が設けられている。ブラシ面21の中央に第1の突起部11が設けられ、ブラシ面21の周縁側に複数の第2の突起部12が設けられている。
本実施形態における頭皮洗浄用ブラシ1は、第2の突起部12よりも太い径を有する第1の突起部11が、基台2に対してブラシ面21の法線方向(第1方向)に往復移動可能である。つまり、頭皮洗浄用ブラシ1を頭に押し付けた場合に、第1の突起部11がブラシ面21から筐体4側へ凹むように変位する構造となっている。
ここで、図3に示すように、平面視楕円形のブラシ面21の長軸方向D1に並ぶ単位を行、短軸方向(第2方向)D2に並ぶ単位を列とする。第2の突起部12は、6行2列の配列をなしてブラシ面21に設けられている。但し、上記配列の四隅に該当する部分には、第2の突起部12は設けられていない。
図示例では、上記配列の1行目及び6行目には、ブラシ面21の短軸方向D2の両側に一対の第2の突起部12Aが設けられ、これらの間に2つの毛束群3が存在する。また、上記配列の2行目〜5行目には、ブラシ面21の短軸方向D2の両側に一対の第2の突起部12Bが設けられている。上記配列の2行目及び5行目における一対の第2の突起部12Bの間には、4つの毛束群3が存在する。上記配列の3行目及び4行目では、短軸方向D2における一方の第2の突起部12Bと第1の突起部11との間、他方の第2の突起部12Bと第1の突起部11との間に、それぞれ一つずつ毛束群3が存在する。
このように、頭皮洗浄用ブラシ1のブラシ面21には、基台2の短軸方向D2に列をなす複数の毛束群3を挟みこむようにして、その列の両側に一対の突起部12がそれぞれ存在する。
なお、第2の突起部12の配設数、配列パターン、長さや太さ、構成する毛束群3と第2の突起部12との割合等は図示例に限定されない。
次に、頭皮洗浄用ブラシ1の各構成要素について詳細に説明する。
図4は、頭皮洗浄用ブラシ1の各構成を示す分解斜視図である。図5は、基台の概略構成を示す図であって、(a)平面図、(b)A−A’ 線断面図、(c)B−B’ 線断面図である。図6は、ブラシ部材の概略構成を示す図であって、(a)平面図、(b)C−C’ 線断面図、(c)D−D’ 線断面図、(d)E−E’線断面図である。図7は、基台にブラシ部材を取り付けた状態を示す図であって、(a)平面図、(b)F−F’ 線断面図、(c)G−G’線断面図である。図8は、頭皮洗浄用ブラシの組立図である。
(基台)
基台2は、図4及び図5(a)に示すように、平面視略楕円形の平板状に形成されている部材であって、植毛面であるブラシ面21を有すると共に側壁2bを備えた本体2Aを備えている。図に示すように、本体2Aは、例えばポリプロピレン等の一般的な硬質樹脂材料等から形成されている。
本体2Aには、ブラシ面21の中央位置に第1の突起部11が挿通される第1挿通孔(挿通孔)15が設けられ、ブラシ面21の周縁側であって複数の植設穴8よりも外側に、第2の突起部12が挿通される第2挿通孔(挿通孔)16が複数設けられている。第1挿通孔15は、第1の突起部11の直径よりも大きな穴径を有する(図7(a)参照)。これにより、第1挿通孔15に挿通された第1の突起部11が基台2に対して移動可能となる。一方、第2挿通孔16は、第2の突起部12の直径と略同じ穴径となっていることから、可撓性を有した第2の突起部12が当該第2挿通孔16に係止する(図7(b)参照)。このため、各第2の突起部12は、基台2のブラシ面21に対して移動しにくくなっている。
上述したように、基台2のブラシ面21には複数の毛束3aが植設されている。複数の毛束3aは、ブラシ面21に設けられた各植設穴8に植設されることで各毛束群3を構成している。本実施形態では、4つの毛束3aで一つの毛束群3を構成している。
毛束3aは、複数本(10本〜30本程度)の用毛31が束ねられて構成されている。
用毛31としては、先端に向けて漸次細くなる先細り状とされた毛(テーパー毛)、毛先の丸め部を除いて外径がほぼ同一である毛(ストレート毛)、毛先が球状である毛、豚毛などの動物毛等が挙げられる。頭皮の毛穴の洗浄の良好性を考慮すると、用毛31としては、先端に向けて漸次細くなる先細り状とされたテーパー毛が好ましい。該テーパー毛の材質としては、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ナイロン、ポリエステル等の一般的な樹脂材料を用いることができる。また、例えば美観向上等を目的として、合成樹脂主体の素材に他成分を混合した材料や、耐久性の向上を目的として抗菌剤等を添加した材料を用いてもよい。
用毛31としては、先端から0.1mmの位置における直径が、例えば5〜50μmの範囲となるように、中央から先端に向けて漸次縮径した形状であることが好ましい。その場合、用毛31の長手方向の中央の直径は、例えば150〜400μmの範囲内であることが好ましく、170〜380μmの範囲内がより好ましい。
本実施形態では、複数の毛束3aのブラシ面21からの平均高さを、すべて13mmとした。
基台2には、図5(a),(b)に示すように、筐体4に取り付けるための嵌合爪24が複数設けられている。複数の嵌合爪24は、本体2Aの短軸方向D2の両側の側壁2bに沿って互いに所定の間隔をおいて配置されている。なお、基台2を筐体4に取り付けるための手段はこれに限定されない。例えば、嵌合爪24が、基台2上において図示例とは異なる位置に配置されていても良いし、基台2をねじ止め等によって筐体4に取り付ける構成としてもよい。
また、基台2には、図4及び図5(a)に示すように、長軸方向D1の両側の各端部であってブラシ面21の周縁に、一対の切欠部14が設けられている。基台2が筐体4に取り付けられた状態で、切欠部14は筐体4の開口部41(図4参照)とで貫通孔を形成する。これにより、頭皮洗浄用ブラシ1の内部が外部に開放され、基台2に浸入した水が排水される。
さらに、基台2には、図4及び図5(c)に示すように一対の取付部25が設けられている。取付部25は、ブラシ面21の各切欠部14側の端部に設けられ、ブラシ面21とは反対側の裏面26側に延出するようにして設けられている。一対の取付部25は、ブラシ部材7を本体2Aに取り付けるためのものである(図7(c)参照)。
裏面26には、毛束群3に対応する位置に、4つの植設穴8を形成するための穴成形部28と、穴成形部28の中央から突出する凸部29と、が複数形成されている。ここで、凸部29の先端面が側壁2bの端面と面一となっている。これにより、ブラシ面21に毛束3aを植設する際にブラシ面21を水平に維持することができ、基台2の破損が防止される。
(ブラシ部材)
ブラシ部材7は、図4及び図6(a)に示すように、可撓性を有する材料により平面視楕円形状に形成されており、平板部9と、第1の突起部11および複数の第2の突起部12と、複数の支持部27と、複数の基部22と、一対の取付部23と、を有して構成されている。
平板部9は、その板厚tが1mm≦t≦3mmの範囲内とされている。板厚tが1mm未満の場合は耐久性が低下して破損しやすくなり、3mmを超える場合は平板部9の柔軟性が低下して、ブラシ面21に対して第1の突起部11が凹みにくくなる。
図6(b)〜(c)に示すように、平板部9には、一面9aとは反対側の裏面9b側から第1の突起部11及び各第2の突起部12内に凹む凹部9Dが設けられている。凹部9Dを設けることによって、第1の突起部11が凹みやすくなる効果も得られる。
また、平板部9には、板厚方向を貫通する貫通孔9cが複数形成されている。貫通孔9cは、基台2の裏面側に設けられた凸部29に対応する位置に形成されており、凸部29を挿通させるためのものである。
第1の突起部11および複数の第2の突起部12は、図4及び図6に示すように、平板部9の一面9a(基台2のブラシ面21とは反対側の面に対向する面)に設けられ、一面9aの法線方向(第1方向)に互いに平行に延びている。
第1の突起部11は、上記一面9aの中央における第1領域A1(図6(b)参照)に位置し、上記基台2の第1挿通孔15に挿通される。第2の突起部12は、上記一面9aの周縁側における第2領域A2(図6(c)参照)に位置し、上記基台2の第2挿通孔16に挿通される。一面9aの第2領域A2には複数の基部22が設けられており、当該基部22の表面22aの一部から第2の突起部12がそれぞれ延出している。
第1の突起部11は、先端側に設けられた複数の先端部18と、根元(平板部9)側に設けられ、ブラシ面21の法線方向から見たときに複数の先端部18を含む大きさの径を有する根元部19と、を有し、先端側が分岐した構造をなす。本実施形態では、4つの先端部18を有しており、ブラシ部材7の長軸方向D1に2つ及び短軸方向D2に2つずつ並ぶように設けられ、相互に離間した状態である。なお、先端部18の数は4つに限られたものではなく適宜変更が可能であるが、頭皮への当たり心地を高めるために、先端部18を複数設けることが好ましい。
また、図6(b),(c)に示すように、第1の突起部11の根元側は、平板部9の板厚方向への往復移動で生じる応力集中によって、第1の突起部11と平板部9との境界部分が破れてしまうのを抑制するために、テーパー状とされている。
第2の突起部12A及び第2の突起部12Bは、互いの外形が異なっており、第2の突起部12Aは、先端に向かいその径が略同一である形状に形成されている。一方、第2の突起部12Bは、先端に向けて漸次細くなる先細り状に形成されている。第2の突起部12A,12Bの最大直径は互いに等しく、本実施形態では直径約6mmとなっている。なお、第2の突起部12A,12Bの最大直径は互いに異なっていてもかまわない。
本実施形態では、第1の突起部11のブラシ面21からの高さh11が、複数の第2の突起部12のブラシ面21からの高さh12よりも大きい。また、第1の突起部11及び第2の突起部12はいずれも毛束群3の毛丈h3より高さを有しており、それぞれの高さがh11>h12>h3の関係を満たしている。これにより、最も先に第1の突起部11が頭髪あるいは頭皮に接触するとともに、第2の突起部12が複数の毛束群3よりも先に頭皮に接触する構造となっている。
具体的に、第1の突起部11のブラシ面21からの高さは、17.5〜22mmの範囲内であることが好ましい。また、第1の突起部11と第2の突起部12の高さの差は0.5〜5mmであることが好ましい。
複数の支持部27は、図6(a)に示すように、短軸方向D2の両側にそれぞれ2つずつ、計4つ設けられている。支持部27は、ブラシ部材7の周方向外側に突出し、第2の突起部12Bが設けられた基部22と一体に形成されている。支持部27は、ブラシ部材7が筐体4に組み込まれた際に筐体4に支持される部分である。これら支持部27により、ブラシ部材7が筐体4に組み込まれた際に、ブラシ部材7の周縁が筐体4に支持されることになる。上述した第1の突起部11は、ブラシ部材7の短軸方向D2の両側に離間する一対の支持部27の間の中央に配置されている。
ブラシ部材7には、図6(b)に示すように、平板部9の長軸方向D1の両側に一対の取付部23が設けられている。各取付部23は、平板部9の一面9aよりも突起部11,12側へ湾曲形成されており、各々の中央部分に係止穴23aを有している。これら係止穴23aは、上述した基台2の取付部25(図4参照)に係止される。
ブラシ部材7の材料として、デュロメータ・タイプAによりJIS K6251に準拠して測定された数値(ショアA硬度)が、40度以上90度以下である材料が好ましく、40度以上80度以下の材料がより好ましい。具体的な材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン、ポリアセタール等の合成樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン、シリコーン及びウレタンゴム等の各種エラストマー等の弾性材料が挙げられる。ここで、頭皮に対して効率良くマッサージ効果を付与できる点から、前記材料の中でもエラストマーを用いることがより好ましい。
(筐体4)
筐体4は、図4に示すように、開口部41を有するとともに内部に空洞(中空部)4aが形成された中空状の部材である。筐体4は、例えばポリスチレン系樹脂等の樹脂から形成されている。
筐体4は、平面視楕円形であり、天端4fから開口部41に向かうに従い拡径し、次いで開口部41に向かうに従い縮径するように形成されている。筐体4は滑らかな曲線でつながれたドーム状の形状をなしている。
筐体4は、短軸方向D2の両側が平面視円弧状の輪郭を形成する湾曲部4cとされている。短軸方向D2における一方側の湾曲部4cは、ブラシ面21を斜め上方に向けて頭皮洗浄用ブラシ1を置いた際に下方に位置する。
筐体4の短軸方向D2の両側には、空洞4a内の水を排出するための排出口13がそれぞれ複数ずつ形成されている。具体的に、本実施形態において、排出口13は、筐体4において最も拡径して張り出した部分(即ち、基台2の外方に張り出した部分)の湾曲部4cに形成されている。
排出口13の数は特に制限されないが、例えば1個以上7個以下であることが好ましい。排出口13の数を上記範囲とすることにより、筐体4内の水がより速やかに排水されると共に落下時の強度を保ち、割れを防ぐことができる。
筐体4の天端4fには、ブラシ面21から離れる方向に突出した把持部42が設けられている。把持部42は、使用者が頭皮洗浄用ブラシ1を片手で操作しやすいように、挟み部42aと、係止部42bとから構成されている。挟み部42aは、平面視において、長軸方向D1を長手とする部材である。係止部42bは、平面視楕円形の平板状の部材であり、挟み部42aの突端に設けられ、人差し指と中指で係止可能とされている。把持部42の天端4fからの突出高さおよび把持部42の形状は、操作しやすいように使用者の指の大きさ等を考慮して設定されることが好ましい。
筐体4の開口部41には、図7及び図8に示すように、既にブラシ部材7が取り付けられた状態の基台2が、図8中の矢印Jで示す方向に嵌め込まれて装着される。このように基台2が装着された際には、基台2に形成された孔部17と排出口13が側面視で重なっている。また、孔部17により基台2内の空洞と筐体4の外部が孔部17と排出口13によって連通した状態とされている。
筐体4の内側には、図4に示すように、平面視で開口部41周縁から筐体4の中央に向かって張り出した段差部43A,43Bが設けられている。さらに、筐体4の短軸方向D2の両側に、筐体4の内側から排出口13に向かう切欠44が形成されている。段差部43Bは、切欠44の間に存在する。
この構成では、筐体4の開口部41に、基台2が嵌め込まれて装着された際に、基台2が段差部43Aに当たって位置決めされる。また、基台2の内側に取り付けられたブラシ部材7は段差部43Bにおいて支持される。具体的には、ブラシ部材7の支持部27が筐体4の段差部43Bに当接することで、筐体4側へのブラシ部材7の移動が規制される。
なお、上述した構成に限られず、例えば、筐体4に段差部43A,43Bを設けずに、樹脂製のリング状部材を開口部41に嵌め込んだ構成としてもよい。このリング状部材にブラシ部材7の支持部27が当接することになる。
また、切欠44が設けられていることで、空洞4aに浸入した水が切欠44に沿って排出口13に効率よく集められ、排出口13から速やかに排水される。
次に、頭皮洗浄用ブラシの使用方法について説明する。
使用者は、人差し指と中指との間で把持部42を挟み、頭皮上で、基台2のブラシ面21における短軸方向D2に往復移動させて頭皮を洗浄する。この際、頭皮に対してブラシ面21を面対向させるようにして頭皮洗浄用ブラシ1を用いるとすると、先ず、頭皮洗浄用ブラシ1の第1の突起部11が頭皮あるいは頭髪に接触して筐体4側へと凹み、続けて第2の突起部12が頭皮あるいは頭髪に接触する。この状態で、使用者が頭皮洗浄用ブラシ1を短軸方向D2に往復移動させると、複数の第2の突起部12によって頭髪がかき分けられて、毛束群3によって頭皮の毛穴が洗浄される。複数の第2の突起部12は、ブラシ面21に対して凹む構造にはなっていないため、頭髪を効率よくかき分けられる。
本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1によれば、複数の毛束群3によって毛穴を洗浄できるとともに、第1の突起部11及び複数の突起部12によって頭皮にマッサージ効果を付与することができる。特に本実施形態では、第1の突起部11が、ブラシ面21に対して往復移動する構成となっているため、頭皮洗浄用ブラシ1の使用時には、第1の突起部11が頭髪あるいは頭皮に接触して凹んだ状態となる。つまり、使用者の動作に追従して第1の突起部11を変位させることができるとともに、第1の突起部11がその弾性復帰力によって頭皮を押圧する状態となる。これにより、使用者は第1の突起部11によって頭皮が押された感触を得ることができ、より高いマッサージ効果及びマッサージ実感の両方を得ることができる。
また、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1によれば、頭皮が敏感な人であっても、頭皮洗浄用ブラシ1を頭皮に押し当てた際に過剰な力が頭皮に係りにくくなり、痛みを感じることがなくなる。
本実施形態のブラシ部材7は、支持部27が筐体4の段差部43Bに当接することによって筐体4内に固定される。第1の突起部11は、ブラシ部材7の中央部分であって、短軸方向D2における支持部27の間のほぼ中間に配置されている。このため、ブラシ面21の法線方向における第1の突起部11の変位量(移動量)を大きくすることができるとともに第1の突起部11が真直ぐな姿勢を維持しやすくなる。よって、第1の突起部11を安定的に繰り返し凹ませることができる。
また、周囲に設けられた複数の第2の突起部12よりも高い第1の突起部11を設けることにより、第1の突起部11が先に頭皮に当接した状態で、他の第2の突起部12が頭皮に当接することになる。頭皮に押し付けられることで変位した第1の突起部11は、その弾性復帰に伴って頭皮への押圧力が第2の突起部12よりも高くなる。使用時においては、複数の第2の突起部12によって頭皮をかき分けながら、常に第1の突起部11において頭皮を押圧した状態が維持される。このため、使用者はマッサージ実感を得やすい。
また、第1の突起部11の周囲に、第1の突起部11よりも低い第2の突起部12を多数設けることにより、第1の突起部11の凹み効果を損ねることなくマッサージ効果を高めることができる。
また、本実施形態では、第1の突起部11が第2の突起部12よりも太い径を有している。このため、第1の突起部11による頭皮への押圧力を第2の突起部12よりも高めることができる。
また、先端に向けて漸次細くなる先細り状とされた円錐形状の第2の突起部12Bを、ブラシ部材7の長軸方向D1の中央側に4つ配置することにより、頭髪を絡みなくかき分けることができる。一方、先端に向かいその径が略同一とされた円柱形状の第2の突起部12Aを長軸方向D1の両側に配置することによって、頭皮への押圧力を高めることができる。このため、第2の突起部12A,12Bでは、頭髪のかき分け効果を高めるだけでなくマッサージ効果も高められる。
また、本実施形態の基台2には、ブラシ面21に複数の毛束3aが植毛されており、一方向に列をなす複数の毛束3aを挟み込むようにして、その列の両側に第2の突起部12がそれぞれ配置されている。これにより、第2の突起部12によって頭髪をかき分けることで、毛束3aによる頭皮の毛穴洗浄力を高めることができる
また、本実施形態のブラシ部材7には、平板部9の一面とは反対の他面側から第1の突起部11内に凹む凹部9Dが設けられている。このため、第1の突起部11の往復移動時に、凹部9Dの開口が開くように凹部形状が変形することによって、第1の突起部11の変位量(移動量)を大きくすることができる。
このように本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1によれば、頭皮や頭髪に対する高い洗浄力を維持しながら、使用者に対して高いマッサージ実感を与えることができる。
以上、本発明の一実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1について説明したが、本発明の頭皮洗浄用ブラシは上記例示した実施形態に限定されない。
例えば、本実施形態では、第1の突起部11が基台2に対してその法線方向へ往復移動するように構成されているが、第2の突起部12も同様に構成してもよい。
また、第1の突起部11の先端部18の数は特に限定されないが、先端部18を複数設けることで、頭皮への当たり心地を高めることができる。例えば、先端部18の数としては、1〜7つが好ましく、3〜6つがより好ましい。
また、本実施形態では、形状の異なる2種類の第2の突起部12A,12Bを設けたが、第2の突起部12Aあるいは第2の突起部12Bのいずれかのみ用いてもよい。
以下、実施例1〜3を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。表1に、各実施例1〜3の各仕様を示す。
[実施例1]
以下の手順で、ブラシ部材7を製造し、ブラシ部材7が取付けられた基台2を筐体4に取り付け、図1に示す形態の頭皮洗浄用ブラシP1を作製した。
(基台の作製)
79.0mm(長軸)×64.3mm(短軸)の平面視略楕円形状とされ、厚さが4.5mmの基台2を用意し、ブラシ面21に第1の突起部11及び複数の第2の突起部12を挿通させる挿通孔15,16と、毛束3aを植毛するための植設穴8をそれぞれ形成した。第1挿通孔15の直径は約16mmとし、第2挿通孔16の直径は約6mmとした。
(用毛の作製)
ポリブチレンテレフタレート(PBT)からなる直径190μmの用毛の原糸を等寸法にカットし、規定温度に加温した高濃度NaOH溶液中に浸漬して薬品加工を施す従来公知の方法を用い、両端部を先細り状に加工し、用毛を得た。この用毛は、先端から0.1mmの部位における直径は約20μm、先端から3mmの部位における直径は約200μm、先端から13mmの部位における直径は約305μmである。また、用毛31の平均長さは、26.0mm±1.0mmである。
(用毛の植毛)
得られた用毛31を約15本で一束としてその中央部から折り返すようにして、基台2の所定の植設穴8に用毛を植毛することにより、所定の植設穴8に毛束3aが取り付けられた状態とした。ブラシ面21に毛束3aを多数植設することによって、複数の毛束群3を設けた。ここでは、直径3.5mmの仮想円の円周上に配置された4つの毛束3aによって、一つの毛束群3を構成した。用毛31の材料として、ポリブチレンテレフタレートを用いた。
(ブラシ部材の作製)
突出方向に交差する横断面が真円形である突起部11,12が表面に形成された図示略の弾性体基板を一体成形で作製した。ブラシ面21の中央部の第1の突起部11は、ブラシ面21からの高さが18.5mmとなるようにし、ブラシ面21の周縁部の第2の突起部12は、ブラシ面21からの高さが17mmとなるようにした。また、第1の突起部11は、先端部18が直径5.5mm、根元部19が直径14mmとされており、基台2に形成された直径約16mm(実際には、15.8mm)の第1挿通孔15内に挿通されている。ブラシ部材7の材料として、スチレン系エラストマー(硬度:60A)を用いた。
(筐体の作製)
図1に示すような把持部42を有し、ポリスチレン系樹脂からなる筐体4を成形した。
また、平面視楕円形の筐体4の長軸は、短軸の約1.2倍とした。排出口13の開口の内接円の直径は約2.7mmとした。
(頭皮洗浄用ブラシの作製)
ブラシ面21上に複数の毛束3aが植毛されるとともに、突起部11,12を挿通させるための挿通孔15,16が形成された基台2と、突起部11,12を有するブラシ部材7とを、上記工程で成形した筐体4の開口部41に嵌め込んで一体に取付け、実施例1の頭皮洗浄用ブラシ1を得た。この際、基台2にブラシ部材7を取り付けて、基台2に形成された挿通孔15,16に突起部11,12が挿通されてブラシ面21から突出したものを組み付けた。
[実施例2]
次に、表1に示す仕様の実施例2の頭皮洗浄用ブラシP2を作成した。図9は、実施例2の頭皮洗浄用ブラシの概略構成を示す平面図である。
頭皮洗浄用ブラシP2は、図9に示すように、毛束群3に代えて、同じ場所に第2の突起部12Bが設けられている点において、実施例1とは異なる。ここでは、16本の毛束群3に代えて同数の第2挿通孔16が設けられた基台2と、16個の貫通孔9cに代えて同数の第2の突起部12Bが設けられたブラシ部材7と、を用意し、頭皮洗浄用ブラシP2とした。複数の第2の突起部12Bは、各々の直径が、挿通される各第2挿通孔16の穴径と等しい寸法のため基台2に対して移動しないが、第1の突起部11は、実施例1と同様に、直径よりも大径をなす第1挿通孔15内に挿通されているため基台2に対して移動する。
[実施例3]
次に、表1に示す仕様の実施例3の頭皮洗浄用ブラシP3を作成した。図10は、実施例3の頭皮洗浄用ブラシの概略構成を示す平面図である。
図10に示すように、頭皮洗浄用ブラシP3においても、16本の毛束群3に代えて、同じ場所に同数の第2の突起部12Bが設けた。さらに、円柱形状の第2の突起部12Aに代えて円錐形状の第2の突起部12Bを4つ設け、一面に円錐形状の第2の突起部12を28本有したブラシ部材7を用意した。
また、実施例1では4つの先端部18を有した1本の第1の突起部11を有するブラシ部材を用いたが、実施例3では、4本の円柱形状の第1の突起部11Aを設けたブラシ部材7を用いた。これら4本の第1の突起部11の全てが基台2の第1挿通孔15内に挿通された構成とし、実施例3の頭皮洗浄用ブラシP3とした。各第1の突起部11Aは、直径6mmの円柱形状である。つまり、表1に示すように、第1の突起部11Aの根元部の直径を6mmとした。
(評価)
得られた実施例1〜3の頭皮洗浄用ブラシP1〜P3を用いて、「マッサージ感」、「毛穴洗浄実感」の2項目について、試験パネルが以下に説明する評価基準で視認評価を行った。結果を表1に示す。
(1)マッサージ感
10名の使用者が、頭皮洗浄用ブラシP1〜P3でシャンプーを用いて頭皮洗浄を行った際のマッサージ感を下記の6段階でそれぞれ採点して、平均値を取った。
6点・・・マッサージ感が非常に良い
5点・・・マッサージ感がかなり良い
4点・・・マッサージ感がやや良い
3点・・・マッサージ感がやや悪い
2点・・・マッサージ感がかなり悪い
1点・・・マッサージ感が非常に悪い
(2)毛穴洗浄実感
10名の使用者が、頭皮洗浄用ブラシP1〜P3でシャンプーを用いて頭皮洗浄を行った際の毛穴洗浄実感を下記の6段階でそれぞれ採点して、平均値を取った。
6点・・・毛穴洗浄実感が非常に良い
5点・・・毛穴洗浄実感がかなり良い
4点・・・毛穴洗浄実感がやや良い
3点・・・毛穴洗浄実感がやや悪い
2点・・・毛穴洗浄実感がかなり悪い
1点・・・毛穴洗浄実感が非常に悪い
[比較例1]
図11は、比較例1の頭皮洗浄用ブラシの概略構成を示す平面図である。
実施例3と略同様の手順により、図11に示すような比較例1の頭皮洗浄用ブラシQ1を作成し、基台2に対して4本の第1の突起部11Aが凹まない構成とした。頭皮洗浄用ブラシQ1は、上述した実施例3と同様、実施例1のような1本の第1の突起部11に換えて4本の円柱形の第1の突起部11Aを有しているが、各第1の突起部11Aが基台2の中央部分に形成された4つの第2挿通孔16内にそれぞれ挿入されている点において、実施例3とは異なっている。第1の突起部11Aを当該第1の突起部11Aの直径(6mm)と同様の穴径(6mm)を有した第2挿通孔16内に挿通させることで、4本の第1の突起部11Aが基台2に対して凹まない構成とした。
[比較例2]
図12は、比較例2の頭皮洗浄用ブラシの概略構成を示す平面図である。
実施例3と略同様の手順により、図12に示すような比較例2の頭皮洗浄用ブラシQ2を作成し、基台2に対して第1の突起部11Bが凹まない構造とした。頭皮洗浄用ブラシQ2は、上述した実施例2,3と同様に、16本の毛束群3、4本の第2の突起部12Aに代えて、28本の第2の突起部12Bを備えているとともに、第1挿通孔15の穴径(15.8mm)と同じ直径を有する1本の第1の突起部11Bを備えている。実施例1及び実施例2では先端が分岐された第1の突起部11を有していたが、比較例2では、先端が分岐されていない1本の第1の突起部11Bとした。
(評価)
得られた比較例1、2の頭皮洗浄用ブラシQ1、Q2を用い、実施例1〜3と同様にしてシャンプーを用いて頭皮洗浄を行った際のマッサージ感を下記の6段階でそれぞれ採点して、平均値を取った。結果を表1に示す。
[評価結果]
表1に示すように、実施例1の頭皮洗浄用ブラシP1では、ブラシ部材7の裏面26が筐体4の空洞4a内に露出しており、裏面26側を覆う部材は何も設けられていない。そのため、実施例1の頭皮洗浄用ブラシ1では、使用時に第1の突起部11がブラシ面21に対して凹み、「マッサージ感」及び「毛穴洗浄実感」のいずれも「6点」となり、非常に良い結果が得られた。また、基台2には、第1の突起部11の直径よりも大きい第1挿通孔15が形成されているため、第1の突起部11の往復移動が自在であるとともに、第1の突起部11の弾性復帰力によって頭皮を適度に押圧することになり、高いマッサージ感が得られた。
実施例2の頭皮洗浄用ブラシP2では、実施例1と同様に基台2に対して凹む第1の突起部11と、ブラシ面上に設けた多数の第2の突起部12A,12Bと、によって、「マッサージ感」については「5点」と非常に良い結果が得られた。しかしながら、毛束を備えていない構成のため、「毛穴洗浄実感」については、「4点」であった。
実施例3の頭皮洗浄用ブラシP3は、基台2に対して凹む4本の円柱状の第1の突起部11Aを有しているが、第1の突起部11Aの直径は6mmであり、14mmの直径を有する実施例1の第1の突起部11よりも細い形状である。このため、マッサージ感の評価は「4点」であったが、比較例1及び比較例2より明らかに優れた結果となった。
上記実施例1〜3に対して、比較例1の頭皮洗浄用ブラシQ1では、中央に設けた4本の第1の突起部11Aの直径が、基台2に設けられた第2挿通孔16の穴径と略等しい寸法となっている。このため、4本の第1の突起部11Aの筐体4側への移動が規制されてしまい、ブラシ面21に対して各第1の突起部11Aが凹まない構造となっている。
これにより、「マッサージ感」の評価が「2点」となり、実施例1〜3に比べるとかなり悪い結果となった。
また、比較例2の頭皮洗浄用ブラシQ2では、先端が分岐されていない1本の第1の突起部11Bの直径が、基台2に設けられた第1挿通孔15の穴径と略等しい寸法となっている。このため、第1の突起部11Bの筐体4側への移動が規制されてしまい、ブラシ面21に対して第1の突起部11Bが凹まない構造となっている。
これにより、比較例1と同様に「マッサージ感」の評価が2点となり、実施例1〜3に比べるとかなり悪い結果となった。
以上のように、実施例1〜3の頭皮洗浄用ブラシP1〜P3によれば、使用時に中央部分に設けられた一つあるいは複数の第1の突起部がブラシ面21に対して凹むため、第1の突起部が凹まない構造の比較例1,2の頭皮洗浄用ブラシQ1,Q2と比べると、「マッサージ感」、「毛穴洗浄実感」の両方に優れていることが分かった。
1…頭皮洗浄用ブラシ、2…基台、3a…毛束、4…筐体、4a…空洞(中空部)、7…ブラシ部材、9…平板部、9a…一面、9D…凹部、t…板厚、11…第1の突起部、12…第2の突起部、15…第1挿通孔(挿通孔)、16…第2挿通孔(挿通孔)、18…先端部、19…根元部、21…ブラシ面、27…支持部、41…開口部、A1…第1領域、D2…短軸方向(第2方向)、P1,P2,P3…実施例1,2,3の頭皮洗浄用ブラシ、Q1,Q2…比較例1,2の頭皮洗浄用ブラシ

Claims (8)

  1. ブラシ面に挿通孔を有する基台と、
    可撓性を有する平板部と、前記ブラシ面とは反対側の面に対向する前記平板部の一面側における第1領域に、前記挿通孔に挿通され前記一面に交差する第1方向に延びる可撓性の突起部と、を有するブラシ部材と、
    前記基台及び前記ブラシ部材が装着される開口部を有し中空状に形成された筐体と、を備え、
    前記突起部は、前記突起部よりも大径をなす前記挿通孔に挿通され、前記平板部の前記第1領域とともに前記基台に対して前記第1方向に往復移動可能となっている
    ことを特徴とする頭皮洗浄用ブラシ。
  2. 前記ブラシ部材は、周縁に前記筐体に支持される複数の支持部を有し、
    前記突起部が、前記一面と平行な第2方向に離間する一対の前記支持部の間に配置されている
    請求項1に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  3. 前記平板部の前記一面側に複数の第2の前記突起部を有し、
    第1の前記突起部は、前記複数の第2の突起部よりも高さを有する
    請求項1または2に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  4. 前記第1の突起部は、前記第2の突起部よりも太い径を有する
    請求項3に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  5. 前記第1の突起部は、
    先端側に設けられた複数の先端部と、
    根元側に設けられ、前記第1方向から見たときに前記複数の先端部を含む大きさの径を有する根元部と、を有する
    請求項3または4に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  6. 前記ブラシ部材には、先端に向かって径が小さくなるテーパー形状の前記第2の突起部と、先端に向かって径が等しいストレート形状の前記第2の突起部と、が設けられている
    請求項3から5のいずれか一項に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  7. 前記基台には、前記ブラシ面に複数の毛束が植毛されており、
    一方向に列をなす前記複数の毛束を挟み込むようにして、その列の両側に前記突起部がそれぞれ配置されている
    請求項1から6のいずれか一項に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  8. 前記平板部には、前記一面とは反対の他面側から前記突起部内に凹む凹部が設けられている
    請求項1から7のいずれか一項に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
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