JP2017000192A - 蛍光観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】白色光と可視域の蛍光とを同時に観察する際に反射光画像および蛍光画像の各々に適した照明を実現する。
【解決手段】R、G、Bの帯域光被写体に照射する光源部と、R、G、Bの帯域光の被写体における反射光および蛍光をそれぞれ撮影する反射光撮像部および蛍光撮像部と、該蛍光撮像部の前段に配置され、R、G、Bの帯域光を遮断し、蛍光を透過させる励起光カットフィルタと、光源部を制御する制御部とを備え、制御部は、R、G、Bの帯域光の平均強度が、反射光撮像部および蛍光撮像部の両方が露光する期間よりも蛍光撮像部のみが露光する期間において大きくなるように、光源部を制御する蛍光観察装置1を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、蛍光観察装置に関するものである。
従来、可視光の一部の帯域を切り欠くノッチフィルタを用いることで、白色光と可視域の蛍光の同時観察を実現した蛍光観察装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この蛍光観察装置では、白色光を照明光として用い、白色光によって励起され、ノッチフィルタによって切り欠かれた帯域の蛍光と、切り欠かれた帯域以外の帯域の白色光の被写体における反射光とを波長により分光して別個の撮像素子により撮影する。
国際公開第2014/126000号
しかしながら、特許文献1に記載の蛍光観察装置は、一定の出力の共通の光源を用いて白色光画像と蛍光画像とを同時に取得している。白色光の反射光と蛍光とでは強度の差が大きいため、反射光画像に対して照明光の強度を最適化すると蛍光画像が暗くなり、蛍光画像に対して照明光の強度を最適化すると白色光画像が飽和してしまう。このように、反射光画像および蛍光画像の各々に適した照明を同時に実現することが難しいという問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、白色光と可視域の蛍光とを同時に観察する際に、反射光画像および蛍光画像の各々に適した照明を実現することができる蛍光観察装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様は、白色光源と、該白色光源から出力された前記白色光のうち、R、G、Bの各波長領域における帯域光を透過させ、かつ、少なくとも1つの前記帯域光によって励起される蛍光の波長帯域の光を遮断する透過特性を有する励起フィルタとを備え、該励起フィルタを透過した前記R、G、Bの帯域光を被写体に照射する光源部と、前記R、G、Bの帯域光の被写体における反射光を撮影する反射光撮像部と、前記少なくとも1つの帯域光によって励起される蛍光を撮影する蛍光撮像部と、該蛍光撮像部の前段に配置され、前記R、G、Bの帯域光を遮断し、前記蛍光を透過させる波長特性を有する励起光カットフィルタと、前記光源部を制御する制御部とを備え、前記反射光撮像部は、前記蛍光撮像部が前記蛍光を露光する期間内の一部の期間において前記反射光を露光し、前記制御部は、前記被写体に照射される前記R、G、Bの帯域光の平均強度が、前記反射光撮像部および前記蛍光撮像部の両方が露光する期間よりも前記蛍光撮像部のみが露光する期間において大きくなるように、前記光源部を制御する蛍光観察装置である。
本発明の第1の態様によれば、光源部から射出されたR、G、Bの帯域光が疑似的な白色光となって被写体に照射されると、被写体においては、疑似的な白色光の反射光と、少なくとも1つの帯域光によって励起された蛍光とが発生する。そして、反射光が反射光撮像部によって撮像されることによって反射光画像が取得され、蛍光が蛍光撮像部によって撮像されることによって蛍光画像が取得される。このときに、蛍光撮像部には、反射光および蛍光のうち蛍光のみが励起光カットフィルタを透過して入射するので、蛍光が帯域光の反射光とは分離して撮影される。したがって、白色光および可視域の蛍光を同時に観察することができる。
この場合に、被写体に照射される疑似的な白色光の強度の時間平均が、蛍光撮像部のみによる露光期間中において増大するように、制御部が光源部を制御する。これにより、反射光撮像部によって露光される反射光の光量を抑制しながら、反射光撮像部による露光が実行されていない期間においては励起光の増強によって蛍光撮像部によって露光される蛍光の光量を増大し、反射光画像を飽和させることなく、より明るい蛍光画像を取得することができる。このように、反射光画像および蛍光画像の各々に適した照明を実現することができる。
また、上記発明においては、前記制御部は、前記白色光の強度が、前記反射光撮像部および前記蛍光撮像部の両方が露光する期間において第1の強度となり、前記蛍光撮像部のみが露光する期間において前記第1の強度よりも大きい第2の強度となるように、前記白色光源の出力強度を2段階で変化させてもよい。
このようにすることで、制御部による光源部の制御を、白色光源の出力強度を2つの強度の間で切り替えるだけの簡単な制御とすることができる。
本発明の第2の態様は、R、G、Bの単色光をそれぞれ出力する3個の単色光源と、該3個の単色光源から出力されたR、G、Bの単色光のうち、R、G、Bの各波長領域における帯域光を透過させ、かつ、少なくとも1つの前記帯域光によって励起される蛍光の波長帯域の光を遮断する透過特性を有する励起フィルタとを備え、該励起フィルタを透過した前記R、G、Bの帯域光を被写体に照射する光源部と、前記R、G、Bの帯域光の被写体における反射光を撮影する反射光撮像部と、前記少なくとも1つの帯域光によって励起される蛍光を撮影する蛍光撮像部と、該蛍光撮像部の前段に配置され、前記R、G、Bの帯域光を遮断し、前記蛍光を透過させる波長特性を有する励起光カットフィルタと、前記光源部を制御する制御部とを備え、前記反射光撮像部は、前記蛍光撮像部が前記蛍光を露光する期間内の少なくとも一部の期間において前記反射光を露光し、前記制御部は、前記被写体に照射される前記少なくとも1つの帯域光の平均強度が、当該少なくとも1つの帯域光によって励起される蛍光が前記蛍光撮像部によって露光されない期間よりも、当該蛍光が前記蛍光撮像部によって露光される期間において大きくなるように、前記光源部を制御する蛍光観察装置である。
本発明の第2の態様によれば、光源部から射出されたR、G、Bの帯域光が疑似的な白色光となって被写体に照射されると、被写体においては、疑似的な白色光の反射光と、少なくとも1つの帯域光によって励起された蛍光とが発生する。そして、反射光が反射光撮像部によって撮像されることによって反射光画像が取得され、蛍光が蛍光撮像部によって撮像されることによって蛍光画像が取得される。このときに、蛍光撮像部には、反射光および蛍光のうち蛍光のみが励起光カットフィルタを透過して入射するので、蛍光が帯域光の反射光とは分離して撮影される。したがって、白色光および可視域の蛍光を同時に観察することができる。
この場合に、励起光として作用する帯域光の時間平均が、当該励起光によって励起される蛍光が蛍光撮像部によって露光されない期間において増大するように、制御部は、3つの帯域光のうち励起光を選択的に増強させる。これにより、反射光撮像部によって露光される反射光全体の光量を抑制しながら、蛍光撮像部によって露光される蛍光の光量を増大し、反射光画像を飽和させることなく、より明るい蛍光画像を取得することができる。このように、反射光画像および蛍光画像の各々に適した照明を実現することができる。
上記第2の態様においては、前記反射光撮像部は、前記蛍光撮像部が前記蛍光を露光する期間内の一部の期間において前記反射光を露光し、前記制御部は、前記3個の単色光源の出力強度を個別に制御可能であり、前記少なくとも1つの帯域光の平均強度が、前記反射光撮像部および前記蛍光撮像部の両方が露光する期間よりも前記蛍光撮像部のみが露光する期間において大きくなるように、前記少なくとも1つの帯域光を出力する単色光源を制御してもよい。
このようにすることで、蛍光撮像部のみが露光する期間において励起光の強度を増大させ、反射光画像の明るさおよび色に影響を与えることなく蛍光画像の明るさを増大させることができる。
上記第2の態様においては、前記制御部は、前記少なくとも1つの帯域光を含む前記単色光の強度が、前記反射光撮像部および前記蛍光撮像部の両方が露光する期間において第1の強度となり、前記蛍光撮像部のみが露光する期間において前記第1の強度よりも大きい第2の強度となるように、前記少なくとも1つの帯域光を出力する単色光源の出力強度を2段階で変化させもよい。
このようにすることで、制御部による光源部の制御を、励起光を出力する単色光源の出力強度を2つの強度の間で切り替えるだけの簡単な制御とすることができる。
上記第2の態様においては、前記制御部は、前記反射光撮像部が露光する期間においては前記R、G、Bの単色光源を全て点灯させ、かつ、前記蛍光撮像部のみが露光する期間においては前記少なくとも1つの帯域光を出力する単色光源のみを点灯させるように、前記R、G、Bの単色光源を制御してもよい。
このようにすることで、他の帯域光によって励起される撮影対象外の蛍光のクロストークを防止することができる。
上記第2の態様においては、前記R、G、Bの単色光源の出力強度の比に応じて、前記反射光撮像部によって取得される反射光画像のホワイトバランスを補正する反射光画像生成部を備えていてもよい。
このようにすることで、R、G、Bの帯域光の強度比を変化させることによって、R、G、Bの帯域光が混合されて生成される疑似的な白色光のホワイトバランスが変化するので、反射光画像生成部においてホワイトバランスを補正することで、より完全な白色光観察を行うことができる。
上記第2の態様においては、前記R、G、Bの単色光源のうちの少なくとも1つが、同一色の波長領域において異なる波長帯域の帯域光をそれぞれ射出する2個の光源を備え、前記反射光画像生成部が、前記2個の光源の出力強度の比に応じて前記反射光画像のホワイトバランスを補正してもよい。
このようにすることで、同一色の波長領域における2つの励起光を用いることで、より強い蛍光を発生させ、より明るい蛍光画像を取得することができる。また、被写体に照射される擬似的な白色光は、より多くの波長成分を有するようになるので、より白色光に近い光を用いてより完全な白色光観察を行うことができる。
上記第1および第2の態様においては、前記蛍光撮像部が、異なる波長帯域の複数の蛍光を区別して撮影可能であってもよい。
このようにすることで、複数の蛍光を同時に透過させるマルチバンドパスフィルタを励起光カットフィルタとして用いることができる。
上記第1および第2の態様においては、前記蛍光撮像部が、前記異なる波長帯域のする複数の蛍光を択一的に透過させるように透過帯域を切り替える可変分光素子を備えていてもよい。
このようにすることで、蛍光撮像部には一度に単一の蛍光しか入射しないので、蛍光撮像部として高感度かつ高分解能のモノクロ撮像素子を用いることができる。
上記第1および第2の態様においては、前記蛍光撮像部が、前記異なる波長帯域の複数の蛍光を同時に撮影可能であってもよい。
このようにすることで、複数の蛍光を反射光と等しい高いフレームレートで撮影することができる。
本発明によれば、白色光と可視域の蛍光とを同時に観察する際に、反射光画像および蛍光画像の各々に適した照明を実現することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る蛍光観察装置の全体構成図である。 図1の蛍光観察装置に備えられる励起フィルタおよび励起光カットフィルタの波長特性例を示す図である。 図1の蛍光観察装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図1の蛍光観察装置の動作の変形例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る蛍光観察装置の全体構成図である。 図5の蛍光観察装置に備えられる励起フィルタおよび励起光カットフィルタの波長特性例を示す図である。 図5の蛍光観察装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図5の蛍光観察装置の動作の変形例を示すタイミングチャートである。 図5の蛍光観察装置に備えられる励起フィルタおよび励起光カットフィルタの波長特性の他の例を示す図である。 図9の励起フィルタおよび励起光カットフィルタを備える蛍光観察装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図5の蛍光観察装置の動作の他の変形例を示すタイミングチャートである。 図5の蛍光観察装置の変形例を示す全体構成図である。 図12の蛍光観察装置の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る蛍光観察装置の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る蛍光観察装置の変形例を示す全体構成図である。 図15の蛍光観察装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図15の蛍光観察装置の動作の変形例を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る蛍光観察装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図18の蛍光観察装置の動作の変形例を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る蛍光観察装置の変形例を示す全体構成図である。 図20の蛍光観察装置に備えられるLEDおよび励起光カットフィルタの波長特性例を示す図である。 図20の蛍光観察装置の動作を説明するタイミングチャートである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る蛍光観察装置1について、図1から図4を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る蛍光観察装置1は、蛍光内視鏡装置であって、図1に示されるように、体内に挿入される細長い挿入部2と、光源ユニット(光源部)3と、該光源ユニット3からの光を挿入部2の先端2aから生体組織(被写体)Xに向けて照射する照明ユニット4と、挿入部2の先端2a付近に設けられ、生体組織Xの画像信号を取得する撮像ユニット5と、撮像条件を設定する撮像条件設定部7と、設定された撮像条件に従って光源ユニット3および撮像ユニット5を制御し、画像P,Qを生成するプロセッサ6と、該プロセッサ6によって画像信号から生成された画像P,Qを表示するモニタ8とを備えている。
光源ユニット3は、白色光を発生する白色光源31と、該白色光源31から発せられた白色光から、R、G、Bの各波長領域において1つの帯域光を透過させる励起フィルタ(トリプルバンドパスフィルタ)32と、該励起フィルタ32を透過したR、G、Bの帯域光を集光するカップリングレンズ33とを備えている。励起フィルタ32を透過してカップリングレンズ33によって集光されたR、G、Bの帯域光は、擬似的な白色光を構成する。励起フィルタ32を透過したB帯域光は、生体組織Xに存在する蛍光物質を励起する励起光として作用するようになっている。
照明ユニット4は、挿入部2に配置されたライトガイドファイバ41と、挿入部2の先端2aに設けられた照明光学系42とを備えている。ライトガイドファイバ41は、カップリングレンズ33によって集光された光をその基端から先端まで導光する。照明光学系42は、ライトガイドファイバ41の先端から出射された擬似的な白色光を、挿入部2の先端2aに対向する生体組織Xに照射するようになっている。
撮像ユニット5は、生体組織Xからの光を集める対物レンズ51と、該対物レンズ51によって集められた光を2つに分割するビームスプリッタ52と、該ビームスプリッタ52によって分割された光をそれぞれ集光する2つの集光レンズ53,54と、集光レンズ53,54によって集光された光をそれぞれ撮影する第1の撮像素子(反射光撮像部)55および第2の撮像素子(蛍光撮像部)56と、ビームスプリッタ52と第2の撮像素子56との間に配置され、蛍光のみを選択的に透過させる励起光カットフィルタ57とを備えている。
図2に励起フィルタ32および励起光カットフィルタ57の透過率特性(波長特性)を示す。励起フィルタ32は、可視域(波長約400nm〜約700nm)のうち、R(約600nm〜約700nm)、G(約500nm〜約600nm)、B(約400nm〜約500nm)の各波長領域に、光を透過させる透過帯域(図2の実線参照。)を有している。また、励起フィルタ32は、Bの透過帯域とGの透過帯域との間に、光を遮断するノッチ帯域を有している。したがって、励起フィルタ32からは、R、G、Bの帯域光を含み、B帯域光とG帯域光との間の波長帯域を含まない擬似的な白色光が射出される。励起光カットフィルタ57は、励起フィルタ32のノッチ帯域と重複する波長帯域に、B帯域光によって励起される蛍光を透過させる透過帯域を有している。
ビームスプリッタ52は、対物レンズ51によって集められた光を2つに分割し、一方を第1の撮像素子55へ向かって反射させ、他方を第2の撮像素子56へ向かって透過させるようになっている。
第1の撮像素子55は、例えば、カラーCCDまたはカラーCMOSであり、ビームスプリッタ52で反射した生体組織Xからの反射光をカラー撮影して反射光画像信号を生成するようになっている。
第2の撮像素子56は、例えば、高感度モノクロCCDであり、生体組織Xから発せられて励起光カットフィルタ57を透過した蛍光を撮影して蛍光画像信号を生成するようになっている。
撮像条件設定部7は、第1の撮像素子55による反射光の撮影条件および第2の撮像素子56による蛍光の撮像条件を、観察者が図示しない入力手段を使用して入力する装置である。撮像条件とは、例えば、露光時間、ゲイン、蛍光波長等である。撮像条件設定部7で設定された撮影条件は、プロセッサ6の制御信号生成部(制御部)63に送信される。
プロセッサ6は、第1の撮像素子55によって取得された反射光画像信号から反射光画像Pを生成する反射光画像生成部61と、第2の撮像素子56によって取得された蛍光画像信号から蛍光画像Qを生成する蛍光画像生成部62と、設定された撮像条件に従って、白色光源31および撮像素子55,56を制御する制御信号生成部63と、反射光画像Pおよび蛍光画像Qを所定のフレームレートでモニタ8に出力する表示画像制御部64とを備えている。
プロセッサ6は、例えば、コンピュータであり、中央演算処理装置(CPU)と、主記憶装置と、補助記憶装置とを備えている。補助記憶装置は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であり、後述する各部61,62,63,64の処理を実行させるためのプログラムを格納している。CPUが補助記憶装置から主記憶装置にプログラムを呼び出し、該プログラムを実行することによって、各部61,62,63,64の機能が実現されるようになっている。あるいは、プロセッサ6は、各部61,62,63,64の処理を実行するASICのような専用のハードウェアを備えていてもよい。
図3は、制御信号生成部63による白色光源31および撮像素子55,56の制御手順を示している。図3に示されるように、制御信号生成部63は、観察が開始されると、白色光源31を連続的に点灯させて白色光を連続的に発生させ、第1の撮像素子55による反射光の撮影(白色露光)および第2の撮像素子56による蛍光の撮影(蛍光露光)を同一の所定のフレームレートで実施させる。
ここで、制御信号生成部63は、第1の撮像素子55および第2の撮像素子56の1フレーム当たりの露光時間を互いに独立に制御可能であり、第1の撮像素子55の露光時間は第2の撮像素子56の露光時間よりも短く設定される。以下、第2の撮像素子56の露光時間は、所定のフレームレートにおける1フレーム当たりの時間に設定されているものとする。したがって、各フレームには、両方の撮像素子55,56が露光を実施する期間(以下、「重複期間」と言う。)と、第2の撮像素子56のみが露光を実施する期間(以下、「非重複期間」と言う。)とが存在する。制御信号生成部63は、1フレーム期間のうち、重複期間中は白色光源31からの白色光の出力強度を第1の強度とし、非重複期間中は白色光源31からの白色光の出力強度を第1の強度よりも大きい第2の強度とするように、白色光源31の出力強度を第1の強度と第2の強度との間で交互に切り替える。
次に、このように構成された本実施形態に係る蛍光観察装置1の作用について説明する。
撮像条件設定部7を介して観察者が撮像条件を設定すると、制御信号生成部63が、白色光源31を点灯させるとともに撮像素子55,56を制御する。
白色光源31が点灯されると、白色光源31から発せられた白色光が励起フィルタ32を通過させられることによって、波長帯域の一部が切り欠かれ、R、G、Bの帯域光からなる擬似的な白色光がカップリングレンズ33によってライトガイドファイバ41に入射される。励起フィルタ32によって、白色光の一部の帯域が部分的に切り欠かれるが、励起フィルタ32を透過した光はR、G、Bの全ての帯域を含んでいるため、擬似的な白色光となってライトガイドファイバ41に入射する。擬似的な白色光は、ライトガイドファイバ41によって挿入部2の先端2aまで導かれた後に、照明光学系42によって拡散されて生体組織Xに照射される。
擬似的な白色光が生体組織Xに照射されると、生体組織Xの表面において擬似的な白色光が反射され、また、擬似的な白色光に含まれるB帯域光によって生体組織X内に存在している蛍光物質が励起されて蛍光が発生する。蛍光は、光源ユニット3から生体組織Xに照射される擬似的な白色光とは異なる波長を有する。擬似的な白色光の反射光および蛍光は、撮像ユニット5の対物レンズ51によって集光され、ビームスプリッタ52によって2つに分岐され、一方の光は集光レンズ53を介して第1の撮像素子55に入射し、他方の光は励起光カットフィルタ57および集光レンズ54を介して第2の撮像素子56に入射する。
第1の撮像素子55に入射する光には擬似的な白色光の反射光の他、蛍光も含まれるが、反射光と蛍光との強度の違いにより、反射光画像信号中における蛍光は無視し得る程度である。そして、第1の撮像素子55によって生成された反射光画像信号が反射光画像生成部61に入力されることにより、反射光画像Pが生成される。生成された反射光画像Pは表示画像制御部64に送られてモニタ8に表示される。
一方、ビームスプリッタ52で分岐された他方の光は、励起光カットフィルタ57を通過させられることにより、光源ユニット3からの光が全て除去され、生体組織Xにおいて発生した蛍光のみが第2の撮像素子56に入射する。第2の撮像素子56よって生成された蛍光画像信号が蛍光画像生成部62に入力されることにより、蛍光画像Qが生成される。生成された蛍光画像Qは、表示画像制御部64に送られて反射光画像Pと並んでモニタ8に表示される。
ここで、制御信号生成部63は、白色光源31の出力強度を、第1の撮像素子55の露光開始に同期して第1の強度に切り替え、第1の撮像素子55の露光終了に同期して第2の強度に切り替える。これにより、各フレームにおいて、重複期間よりも非重複期間において白色光源31の出力強度が増大する。したがって、非重複期間においては、生体組織Xに照射されるB帯域光の強度が増大し、重複期間に比べて強い蛍光が発生する。
このように、本実施形態に係る蛍光観察装置1によれば、R、G、Bの帯域光を含み、かつ、B帯域光によって励起される蛍光と重複する波長帯域が切り欠かれた擬似的な白色光で生体組織Xを照明することによって、白色光の反射光と可視域の蛍光とを同時に観察することができる。
また、蛍光は擬似的な白色光の反射光に比べて微弱であるため、第1の撮像素子55と第2の撮像素子56とでは最適な露光時間が異なる。本実施形態においては、第1の撮像素子55による露光時間を第2の撮像素子56による露光時間よりも短くし、かつ、重複期間において擬似的な白色光の強度を第1の強度に抑制することによって、飽和することなく最適な明るさの反射光画像Pを取得することができるという利点がある。さらに、非重複期間において白色光源31の出力強度を増大させることによって、反射光画像Pの明るさに影響を与えることなく励起光であるB帯域光の強度を増大させ、明るい蛍光画像Qを取得することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、光源ユニット3からの擬似的な白色光の出力強度を、重複期間と非重複期間とで段階的に変化させることとしたが、擬似的な白色光の強度の変化の仕方は、重複期間における擬似的な白色光の出力強度の平均よりも非重複期間における擬似的な白色光の出力強度の平均の方が大きくなりさえすればよい。
例えば、1フレーム期間中に擬似的な白色光の出力強度を漸次増大または減少させてもよい。図4に示されるように、1フレーム期間中に擬似的な白色光の出力強度を漸次増大させる場合には、第1の撮像素子55による露光を、擬似的な白色光の出力強度が小さい1フレーム期間中の初期に実施すればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る蛍光観察装置10について、図5から図13を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る蛍光観察装置1と構成を共通とする箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る蛍光観察装置10は、2色の蛍光を交互に撮影して2色の蛍光画像Q,Qを交互にモニタ8に表示する点において、第1の実施形態に係る蛍光観察装置1と相違している。2色の蛍光は、静脈注射等によって生体組織Xに投与された蛍光薬剤の蛍光であってもよく、生体組織Xに存在する物質の自家蛍光であってもよい。
具体的には、蛍光観察装置10は、図5に示されるように、励起光カットフィルタ57と第2の撮像素子56との間に配置され、透過帯域を切り替えて2色の蛍光を択一的に透過させる可変分光素子(蛍光撮像部)58をさらに備えている。
図6に、本実施形態において用いられる励起フィルタ32および励起光カットフィルタ57の透過率特性(波長特性)を示す。励起フィルタ32は、Bの透過帯域とGの透過帯域との間、および、Gの透過帯域とRの透過帯域との間にノッチ帯域を有している。励起光カットフィルタ57は、励起フィルタ32の2つのノッチ帯域と重複する波長領域に、B帯域光によって励起されるB蛍光およびG帯域光によって励起されるG蛍光を透過させる透過帯域(図6の鎖線参照。)を有している。したがって、本実施形態においては、B帯域光およびG帯域光が励起光として作用する。
制御信号生成部63は、図7に示されるように、透過帯域をB蛍光の波長帯域とG蛍光の波長帯域との間で1フレーム単位で交互に切り替えるように、可変分光素子58を制御する。これにより、第2の撮像素子56に入射する蛍光は、B蛍光とG蛍光との間で1フレーム単位で交互に切り替わり、蛍光画像生成部62は、B蛍光が撮影されたB蛍光画像Qと、G蛍光が撮影されたG蛍光画像Qとを交互に生成するようになっている。制御信号生成部63による白色光源31および撮像素子55,56の制御手順は、第1の実施形態と同一である。
本実施形態に係る蛍光観察装置10によれば、第1の実施形態の効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、可変分光素子58を備えることによって、生体組織Xにおいて同時に発生するB蛍光およびG蛍光を区別して第2の撮像素子56によって撮影することができる。これにより、白色光による観察を連続的に行いながら、2色の蛍光を同時に観察することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、制御信号生成部63が、B蛍光を撮影するフレームおよびG蛍光を撮影するフレームの両方の非重複期間において白色光源31の出力強度を第2の強度に増大させて、B蛍光およびG蛍光の両方の強度を増大させることしたが、一方の非重複期間においてのみ、白色光源31の出力強度を第2の強度に増大させてもよい。例えば、B蛍光が十分に強く、G蛍光が微弱である場合には、図8に示されるように、B蛍光を撮影するフレームにおいては白色光源31の出力強度を第1の強度に維持し、G蛍光を撮影するフレームにおいては白色光源31の出力強度を第1の強度から第2の強度へ増大させてもよい。
また、本実施形態においては、2色の蛍光を観察することとしたが、これに代えて、3色の蛍光を観察してもよい。
この場合、図9に示される透過率特性を有する励起フィルタ32および励起光カットフィルタ57を使用すればよい。図9の励起フィルタ32は、Rの透過帯域の長波長側にもう1つのノッチ帯域を有し、励起光カットフィルタ57は、励起フィルタ32のもう1つのノッチ帯域に重複する波長帯域に、R帯域光によって励起されるR蛍光を透過させるもう1つの透過帯域を有する。
制御信号生成部63は、図10に示されるように、透過帯域をB蛍光、G蛍光およびR蛍光の波長帯域の間で1フレーム単位で順番に切り替えるように、可変分光素子58を制御する。これにより、第2の撮像素子56に入射する蛍光は、B蛍光、G蛍光およびR蛍光の間で1フレーム単位で順番に切り替わり、蛍光画像生成部62は、B蛍光画像Q、G蛍光画像QおよびR蛍光画像Qを順番に生成するようになっている。
また、本実施形態においては、可変分光素子58の透過波長を1フレーム単位で交互に切り替えてB蛍光画像QおよびG蛍光画像Qを1フレームずつ交互に取得することとしたが、これに代えて、図11に示されるように、B蛍光画像QおよびG蛍光画像Qのうち一方を連続して取得してもよい。例えば、撮像条件設定部7は、観察者がB蛍光画像QおよびG蛍光画像Qのうち一方を選択して設定可能に構成され、制御信号部63は、撮像条件設定部7に設定された蛍光画像Q,QまたはQが連続して取得されるように、可変分光素子58を制御する。観察者は、撮像条件設定部7の設定を変更することによって、現在取得されている蛍光画像から他の帯域の蛍光画像へ切り替えることができる。
また、本実施形態においては、単一の白色光源31から射出された白色光からR、G、Bの帯域光を励起フィルタ32によって切り出すこととしたが、これに代えて、図12に示されるように、R、G、Bの帯域光をそれぞれ射出するR−LED34、G−LED35およびB−LED36を採用してもよい。LED34,35,36は、出力強度を独立に変更可能である。本変形例においては、図9に示される透過率特性を有する励起フィルタ32および励起光カットフィルタ57が用いられる。
制御信号生成部63は、図13に示されるように、重複期間中は3色のLED34,35,36の全てを点灯させる。さらに、制御信号生成部63は、非重複期間中は、3色のLED34,35,36のうち1つのみを点灯させ、かつ、点灯させるLEDを1フレーム単位で順番に変更させる。このときに、制御信号生成部63は、非重複期間中に点灯させるLEDの出力強度を、重複期間中の出力強度よりも増大させる。これにより、各フレームにおいて、R、G、Bの帯域光のうち、励起光として作用する1つの帯域光が選択的に増強され、励起光の平均強度が、該励起光によって励起される蛍光の露光期間中には、その他の期間中よりも増大するようになっている。
このようにすることで、非重複期間中にはR、G、Bの帯域光のうち1つのみが生体組織Xに照射されるので、撮影対象の蛍光以外の光のクロストークを含まない正確な蛍光画像Q,Q,Qを取得することができるという利点がある。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る蛍光観察装置について、図14から図17を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1および第2の実施形態に係る蛍光観察装置1,10と構成を共通とする箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る蛍光観察装置は、3色の蛍光を同時に撮影して3色の蛍光画像Q,Q,Qを並べてモニタ8に表示する点において、第1の実施形態に係る蛍光観察装置1と相違している。具体的には、本実施形態に係る蛍光観察装置は、図1の蛍光観察装置1において、第2の撮像素子56、励起フィルタ32および励起光カットフィルタ57の種類を変更したものである。本実施形態においては、第2の撮像素子56としてカラー撮像素子を用い、励起フィルタ32および励起光カットフィルタ57として、図9に示される波長特性を有するものを用いる。
本実施形態においては、励起フィルタ32を透過したR、G、Bの帯域光が励起光として作用する。R帯域光、G帯域光およびB帯域光によってそれぞれ励起されたR蛍光、G蛍光およびB蛍光は、同時に励起光カットフィルタ57を透過して第2の撮像素子56に入射する。
第2の撮像素子56は、例えば、カラーCCDまたはカラーCMOSであり、各画素に設けられたカラーフィルタによってR蛍光、G蛍光、B蛍光を区別しながら同時に撮影することができる。
蛍光画像生成部62は、図14に示されるように、第2の撮像素子56から受信した蛍光画像信号から、R蛍光を撮影したR蛍光画像Qと、G蛍光を撮影したG蛍光画像Qと、B蛍光を撮影したB蛍光画像Qとを生成し、生成されたR、G、Bの3枚の蛍光画像Q,Q,Qを同時にモニタ8に出力して、反射光画像Pとともに並列表示させる。
本実施形態に係る蛍光観察装置のその他の構成は、図1に示される蛍光観察装置1と同一である。
本実施形態に係る蛍光観察装置によれば、第1の実施形態の効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、第2の撮像素子56としてカラー撮像素子を用いることによって、3色の蛍光を反射光と同一の高いフレームレートで同時に撮影および表示することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、第2の撮像素子56として、カラー撮像素子に代えて、波長帯域毎に分光して撮影する3つの撮像素子(例えば、3板式撮像素子)を採用してもよい。
また、本実施形態においては、3色の蛍光を撮影することとしたが、これに代えて、2色のみの蛍光を撮影して2色のみの蛍光画像を表示してもよい。この場合、撮影する蛍光の波長に応じた波長特性を有するフィルタ32,57を用いることによって、反射光画像Pのホワイトバランスを改善することができる。
また、本実施形態においては、白色光源31に代えて、図15に示されるように、3色のLED34,35,36を採用してもよい。制御信号生成部63は、図16に示されるように、重複期間および非重複期間の両方において、3色のLED34,35,36の全てを点灯させる。ただし、制御信号生成部63は、非重複期間中は、LED34,35,36の出力強度を重複期間中よりも増大させる。
この場合に、LED34,35,36の出力強度は、互いに独立に設定可能である。したがって、制御信号生成部63によって、非重複期間中の各LED34,35,36の出力強度を各蛍光の強度に応じた強度に調整することによって、それぞれ良好な明るさの3色の蛍光画像Q,Q,Qを取得することができる。
図15の蛍光観察装置20においては、図17に示されるように、非重複期間中に3色のLED34,35,36のいずれか1つのみを点灯させ、かつ、点灯させるLEDを1フレーム単位または複数フレーム単位で順番に変更させることによって、R、G、Bの蛍光画像Q,Q,Qを1フレーム単位または複数フレーム単位で順番に取得してもよい。これにより、各フレームにおいて、R、G、Bの帯域光のうち、励起光として作用する1つの帯域光が選択的に増強され、励起光の平均強度が、該励起光によって励起される蛍光の露光期間中には、その他の期間よりも増大するようになっている。非重複期間中には1色の蛍光しか発生しないので、他の蛍光のクロストークが低減された蛍光画像Q,Q,Qを取得することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る蛍光観察装置について、図18から図22を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1から第3の実施形態に係る蛍光観察装置1,10,20と構成を共通とする箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る蛍光観察装置は、図12に示される蛍光観察装置20と同一の構成を備えている。すなわち、本実施形態に係る蛍光観察装置は、白色光源31に代えてR、G、BのLED34,35,36を備え、また、可変分光素子58を備えている点において、第1の実施形態に係る蛍光観察装置1と相違している。また、本実施形態に係る蛍光観察装置は、R、G、Bの蛍光画像Q,Q,Qを1フレーム単位で順番に取得する点、また、生体組織Xに照射されるR、G、Bの帯域光の強度比に応じて反射光画像Pのホワイトバランスを補正する点において、第1の実施形態に係る蛍光観察装置1と相違している。
本実施形態において、第1の撮像素子55および第2の撮像素子56の両方の露光時間が、所定のフレームレートにおける1フレーム当たりの時間と等しい時間に設定されている。制御信号生成部63は、図18に示されるように、B蛍光、G蛍光およびR蛍光を順番に透過させるように、可変分光素子58の透過帯域を1フレーム単位で順番に切り替えさせる。これにより、第2の撮像素子56には、B蛍光、G蛍光およびR蛍光が1フレーム単位で順番に入射し、蛍光画像生成部62によってB蛍光画像Q、G蛍光画像QおよびR蛍光画像Qが順番に生成される。
また、制御信号生成部63は、3色のLED34,35,36のうち、1つの出力強度が他の2つの出力強度よりも大きくなるように、かつ、大きな出力強度を有するLEDを1フレーム単位で順番に変更するように、LED34,35,36の出力強度を制御する。これにより、R、G、Bの帯域光は、各帯域光によって励起される蛍光の露光期間中の強度が、それ以外の期間中の強度よりも増大するように、励起光として作用するフレームにおいて選択的に増強されるようになっている。したがって、例えば、B蛍光を撮影するフレームにおいては、G帯域光およびR帯域光に比べて強いB帯域光が生体組織Xに照射され、明るいB蛍光画像Qが取得されるようになっている。
ここで、生体組織Xに同時に照射されるR、G、Bの帯域光の強度が均等でないため、第1の撮像素子55によって取得される反射光画像信号のホワイトバランスがR、GまたはBに偏る。また、R、G、Bの帯域光の強度の比がフレーム単位で変化するので、反射光画像信号のホワイトバランスもフレーム単位で変化する。制御信号生成部63は、LED34,35,36の出力強度の比と、ホワイトバランスの補正値(WB1,WB2,WB3)とを対応付けて記憶している。制御信号生成部63は、LED34,35,36の出力強度の変更に同期して、反射光画像生成部61に設定するホワイトバランスの補正値を変更する。反射光画像生成部61は、反射光画像信号から反射光画像Pを生成する際に、設定されている補正値に基づいて反射光画像Pのホワイトバランスを補正する。
このように構成された本実施形態に係る蛍光観察装置の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る蛍光観察装置によれば、図18に示されるように、一のフレームでは、制御信号生成部63が、B蛍光を透過させるように可変分光素子58の透過帯域を切り替えるのと同時に、B帯域光の強度がR帯域光およびG帯域光の強度よりも大きくなるようにLED34,35,36を制御し、かつ、そのR、G、Bの強度比に適したホワイトバランスの補正値(WB1)を設定する。
次のフレームでは、制御信号生成部63が、G蛍光を透過させるように可変分光素子58の透過帯域を切り替えるのと同時に、G帯域光の強度がR帯域光およびB帯域光の強度よりも大きくなるようにLED34,35,36を制御し、かつ、そのR、G、Bの強度比に適したホワイトバランスの補正値(WB2)を設定する。
さらに次のフレームでは、制御信号生成部63が、R蛍光を透過させるように可変分光素子58の透過帯域を切り替えるのと同時に、R帯域光の強度がG帯域光およびB帯域光の強度よりも大きくなるようにLED34,35,36を制御し、かつ、そのR、G、Bの強度比に適したホワイトバランスの補正値(WB3)を設定する。
その後は、これら3つのパターンが繰り返される。
本実施形態に係る蛍光観察装置によれば、各フレームにおいて、撮影対象の蛍光を励起するための帯域光のみ、強度を増大させる。これにより、明るい蛍光画像Q,Q,Qを取得することができるとともに、擬似的な白色光全体の強度を抑制して反射光画像Pを飽和することなく取得することができる。また、生体組織Xの褪色等のダメージの発生を防止することができる。さらに、いずれかの帯域光の光量を増大させることによって擬似的な白色光のホワイトバランスは理想的な白色光からずれてしまうので、生成される反射光画像Pにおいて、各場合に適したホワイトバランス補正を行うことによって、理想的な白色光照明を行った場合に近い反射光画像Pを取得することができる。
なお、本実施形態においては、撮影対象の蛍光を1フレーム単位で順番に切り替えることとしたが、これに代えて、3色の蛍光のうち1つを連続して取得してもよい。例えば、撮像条件設定部7は、観察者が3色の蛍光の中から1つを選択して設定可能に構成され、制御信号部63は、撮像条件設定部7に設定された色の蛍光が連続して撮影されるように、可変分光素子58を制御する。観察者は、撮像条件設定部7の設定を変更することによって、撮影対象の蛍光を切り替えることができる。
また、本実施形態においては、第3の実施形態の蛍光観察装置と同様に、可変分光素子58を省略し、かつ、第2の撮像素子56としてカラー撮像素子を用いることによって、図19に示されるように、3色の蛍光を同時に撮影し、3色の蛍光画像Q,Q,Qをモニタ8に並列表示してもよい。
また、本実施形態においては、図20に示されるように、光源ユニット3が、もう1つのLED37を備えていてもよい。LED37は、図21に示されるように、Bの波長領域においてB帯域光とは異なる波長帯域を有するシアンの帯域光(CY帯域光)を射出する。制御信号生成部63は、図22に示されるように、B−LED36と同時にCY−LED37の出力強度を増大させる。
Bの波長領域における2色のLED36,37を用いることによって、より多くの波長成分を含む擬似的な白色光によって生体組織Xを照明することができ、反射光画像Pにおける生体組織Xの色再現性を向上することができる。さらに、B帯域光とCY帯域光とを同時に生体組織Xに照射することによって、より強いB蛍光を発生させ、より明るいB蛍光画像Qを取得することができる。
また、生体組織Xには、Bの波長領域の光によって励起される自家蛍光物質が多く存在するため、G蛍光画像QおよびR蛍光画像Qには自家蛍光のクロストークが混入しやすい。そこで、G蛍光およびR蛍光の撮影時には、B−LED36およびCY−LED37のうち一方のみを点灯させることで、自家蛍光のクロストークを低減することができる。
B帯域光と同時に、または、B帯域光に代えてCY帯域光を生体組織Xに照射することによって、反射光画像信号のホワイトバランスが変化する。したがって、制御信号生成部63は、CY帯域光を含む3色または4色の帯域光の光量比に応じたホワイトバランスの補正値WB1”,WB2”,WB3”,WB4”を使用して反射光画像生成部61に反射光画像Pのホワイトバランスを補正させる。
1,10 蛍光観察装置
3 光源ユニット(光源部)
31 白色光源(光源)
32 励起フィルタ
34,35,36,37 LED(光源)
55 第1の撮像素子(反射光撮像)
56 第2の撮像素子(蛍光撮像部)
57 励起光カットフィルタ
58 可変分光素子(蛍光撮像部)
61 反射光画像生成部
63 制御信号生成部(制御部)
X 生体組織(被写体)
P 反射光画像
Q,Q,Q,Q 蛍光画像

Claims (11)

  1. 白色光源と、該白色光源から出力された前記白色光のうち、R、G、Bの各波長領域における帯域光を透過させ、かつ、少なくとも1つの前記帯域光によって励起される蛍光の波長帯域の光を遮断する透過特性を有する励起フィルタとを備え、該励起フィルタを透過した前記R、G、Bの帯域光を被写体に照射する光源部と、
    前記R、G、Bの帯域光の被写体における反射光を撮影する反射光撮像部と、
    前記少なくとも1つの帯域光によって励起される蛍光を撮影する蛍光撮像部と、
    該蛍光撮像部の前段に配置され、前記R、G、Bの帯域光を遮断し、前記蛍光を透過させる波長特性を有する励起光カットフィルタと、
    前記光源部を制御する制御部とを備え、
    前記反射光撮像部は、前記蛍光撮像部が前記蛍光を露光する期間内の一部の期間において前記反射光を露光し、
    前記制御部は、前記被写体に照射される前記R、G、Bの帯域光の平均強度が、前記反射光撮像部および前記蛍光撮像部の両方が露光する期間よりも前記蛍光撮像部のみが露光する期間において大きくなるように、前記光源部を制御する蛍光観察装置。
  2. 前記制御部は、前記白色光の強度が、前記反射光撮像部および前記蛍光撮像部の両方が露光する期間において第1の強度となり、前記蛍光撮像部のみが露光する期間において前記第1の強度よりも大きい第2の強度となるように、前記白色光源の出力強度を2段階で変化させる請求項1に記載の蛍光観察装置。
  3. R、G、Bの単色光をそれぞれ出力する3個の単色光源と、該3個の単色光源から出力されたR、G、Bの単色光のうち、R、G、Bの各波長領域における帯域光を透過させ、かつ、少なくとも1つの前記帯域光によって励起される蛍光の波長帯域の光を遮断する透過特性を有する励起フィルタとを備え、該励起フィルタを透過した前記R、G、Bの帯域光を被写体に照射する光源部と、
    前記R、G、Bの帯域光の被写体における反射光を撮影する反射光撮像部と、
    前記少なくとも1つの帯域光によって励起される蛍光を撮影する蛍光撮像部と、
    該蛍光撮像部の前段に配置され、前記R、G、Bの帯域光を遮断し、前記蛍光を透過させる波長特性を有する励起光カットフィルタと、
    前記光源部を制御する制御部とを備え、
    前記反射光撮像部は、前記蛍光撮像部が前記蛍光を露光する期間内の少なくとも一部の期間において前記反射光を露光し、
    前記制御部は、前記被写体に照射される前記少なくとも1つの帯域光の平均強度が、当該少なくとも1つの帯域光によって励起される蛍光が前記蛍光撮像部によって露光されない期間よりも、当該蛍光が前記蛍光撮像部によって露光される期間において大きくなるように、前記光源部を制御する蛍光観察装置。
  4. 前記反射光撮像部は、前記蛍光撮像部が前記蛍光を露光する期間内の一部の期間において前記反射光を露光し、
    前記制御部は、前記3個の単色光源の出力強度を個別に制御可能であり、前記少なくとも1つの帯域光の平均強度が、前記反射光撮像部および前記蛍光撮像部の両方が露光する期間よりも前記蛍光撮像部のみが露光する期間において大きくなるように、前記少なくとも1つの帯域光を出力する単色光源を制御する請求項3に記載の蛍光観察装置。
  5. 前記制御部は、前記少なくとも1つの帯域光を含む前記単色光の強度が、前記反射光撮像部および前記蛍光撮像部の両方が露光する期間において第1の強度となり、前記蛍光撮像部のみが露光する期間において前記第1の強度よりも大きい第2の強度となるように、前記少なくとも1つの帯域光を出力する単色光源の出力強度を2段階で変化させる請求項4に記載の蛍光観察装置。
  6. 前記制御部は、前記反射光撮像部が露光する期間においては前記R、G、Bの単色光源を全て点灯させ、かつ、前記蛍光撮像部のみが露光する期間においては前記少なくとも1つの帯域光を出力する単色光源のみを点灯させるように、前記R、G、Bの単色光源を制御する請求項4または請求項5に記載の蛍光観察装置。
  7. 前記R、G、Bの単色光源の出力強度の比に応じて、前記反射光撮像部によって取得される反射光画像のホワイトバランスを補正する反射光画像生成部を備える請求項3から請求項6のいずれかに記載の蛍光観察装置。
  8. 前記R、G、Bの単色光源のうちの少なくとも1つが、同一色の波長領域における異なる波長帯域の帯域光をそれぞれ射出する2個の光源を備え、
    前記反射光画像生成部が、前記2個の光源の出力強度の比に応じて前記反射光画像のホワイトバランスを補正する請求項7に記載の蛍光観察装置。
  9. 前記蛍光撮像部が、異なる波長帯域の複数の蛍光を区別して撮影可能である請求項1から請求項8のいずれかに記載の蛍光観察装置。
  10. 前記蛍光撮像部が、前記異なる波長帯域の複数の蛍光を択一的に透過させるように透過帯域を切り替える可変分光素子を備える請求項9に記載の蛍光観察装置。
  11. 前記蛍光撮像部が、前記異なる波長帯域の複数の蛍光を同時に撮影可能である請求項9に記載の蛍光観察装置。
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