JP2017002826A - エンジン停止始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動装置の給電期間の短縮を図り、バッテリ電力消費の増大や始動装置の劣化を抑制することができるエンジン停止始動制御装置を提供することにある。【解決手段】エンジン停止始動制御装置は、エンジン11と、バッテリ20からの給電により駆動されてエンジン11に初期回転を付与するスタータ14とを備えるシステムに適用され、エンジン始動に際し、スタータ14による初期回転の付与後においてエンジン11の圧縮上死点からの回転速度又は筒内圧力の変化量により燃焼室19内での燃焼の有無を判定する燃焼判定手段と、燃焼判定手段により燃焼があったと判定されたことに基づいて、スタータ14への給電を停止させる給電制御手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジン停止始動制御装置に関するものである。
一般に、エンジンを停止状態から始動させる際には、始動装置によりエンジンの出力軸に初期回転が付与される。具体的には、始動装置が有するモータへ給電が開始されることにより、そのモータの回転力によりクランク軸を回転させ、エンジンが始動される。かかる場合、エンジンの始動が完了したことが判定されるまで、始動装置への給電を継続させるといった技術がある。
例えば、特許文献1に記載のものでは、エンジンの始動が完了したことを判定するためのエンジン回転速度の閾値が設定されており、エンジン回転速度が安定的に所定の閾値を超えた場合に始動装置への給電を停止させるようにしている。
特開2009−216065号公報
ところで、エンジンは各気筒において吸気−圧縮−膨張−排気行程を繰り返すため、エンジン回転速度に脈動が生じる。このため、エンジンの始動が完了したことを判定するための閾値は、エンジン回転速度の脈動によるエンジン回転速度の変化分を考慮して高めに設定されている。この場合、高めに設定された閾値にエンジン回転速度が到達することを待って、始動装置への給電が停止されるため、始動装置へ給電を行う給電期間が長期化するおそれがある。この場合、バッテリ電力の消費が増大することによる燃費低下や始動装置の劣化が懸念される。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、始動装置の給電期間の短縮を図り、バッテリ電力消費の増大や始動装置の劣化を抑制することができるエンジン停止始動制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
第1の発明は、エンジン(11)と、バッテリ(20)からの給電により駆動されて前記エンジンに初期回転を付与する始動装置(14)とを備えるシステムに適用され、前記エンジンの始動に際し、前記始動装置による初期回転の付与後において前記エンジンの圧縮上死点からの回転速度又は筒内圧力の変化量により燃焼室(19)内での燃焼の有無を判定する燃焼判定手段と、前記燃焼判定手段により前記燃焼があったと判定されたことに基づいて、前記始動装置への前記給電を停止させる給電制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、圧縮上死点からの回転速度又は筒内圧力の変化量によって燃焼の有無が判定され、燃焼があったと判定されたことに基づいて始動装置への給電が停止される。このため、エンジンの出力軸の回転位置に対応させて燃焼の状況を把握し、その燃焼後に給電の継続の要否を正しく判断することができる。その結果、始動装置の給電期間の短縮を図り、バッテリ電力消費の増大や始動装置の劣化を抑制することができる。
第2の発明は、前記燃焼判定手段は、前記圧縮上死点からの前記回転速度の上昇量が所定値に到達したこと、又は前記圧縮上死点からの前記筒内圧力の上昇量が所定値に到達したことに基づいて、前記燃焼があったと判定することを特徴とする。
圧縮上死点からの回転速度の上昇量又は筒内圧力の上昇量が所定値に到達したことに基づいて、燃焼があったと判定する構成にした。この場合、圧縮上死点後において回転速度又は筒内圧力がピーク値に到達することを待つことなく、回転速度又は筒内圧力の上昇過程で燃焼の有無が判定される。このため、燃焼の有無がいち早く判定され、その判定に基づいて始動装置への給電を停止させることで、始動装置の給電期間の短縮を好適に図ることができる。
第3の発明は、初回の前記燃焼があったと判定された場合に、その初回の燃焼後において前記給電を継続する継続期間を、前記エンジンの軸トルクの生成に影響を及ぼすパラメータに基づいて、可変に設定する第1設定手段を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、エンジンの軸トルクが小さいことによりエンジン始動が不安定になりやすい状況であっても、エンジン始動の安定化を図りつつ、始動装置の給電期間の短縮を図ることができる。
第4の発明は、前記パラメータは前記エンジンの機械摩擦損失に影響を及ぼすフリクションパラメータであり、前記第1設定手段は、前記フリクションパラメータに基づいて前記継続期間を設定することを特徴とする。
上記構成によれば、低温始動時など機械摩擦損失が大きいことによりエンジン始動が不安定になりやすい状況であっても、エンジン始動の安定化を図りつつ、始動装置の給電期間の短縮を図ることができる。
第5の発明は、前記パラメータは前記エンジンの燃焼エネルギ量に影響を及ぼす燃焼量パラメータであり、前記第1設定手段は、前記燃焼量パラメータに基づいて前記継続期間を設定することを特徴とする。
上記構成によれば、大気圧の低下時など燃焼エネルギ量が小さいことによりエンジン始動が不安定になりやすい状況であっても、エンジン始動の安定化を図りつつ、始動装置の給電期間の短縮を図ることができる。
第6の発明は、初回の前記燃焼があったと判定された場合に、その初回の燃焼後において前記給電を継続する継続期間を、前記始動装置への前記給電を行う前記バッテリのバッテリ電圧に基づいて可変に設定する第2設定手段を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、始動装置へ給電を行うバッテリ電圧に基づいて、初回の燃焼後において始動装置への給電を継続させる期間が設定される。このため、バッテリ電圧が低いことによりエンジン始動が不安定になりやすい状況であっても、エンジン始動の安定化を図りつつ、始動装置の給電期間の短縮を図ることができる。
エンジン制御システムの概略構成図。 エンジン始動開始直後における瞬時回転速度の変化を示すタイミングチャート。 スタータへの給電を停止する処理を示すフローチャート。 外気温と閾値Th2との関係を示す図。 大気圧と閾値Th2との関係を示す図。 スタータへの給電を停止する態様を示すタイミングチャート。 スタータへの給電を停止する処理を示すフローチャート。 バッテリ電圧と閾値Th2との関係を示す図。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、車両に搭載されたエンジンの制御システムに具体化している。当該制御システムでは、電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢としてエンジンの運転状態等を制御する。本システムの全体概略図を図1に示す。
図1に示すように、エンジン11は、火花点火式のガソリンエンジンであって、気筒ごとに燃料噴射手段としてインジェクタ12と点火装置13とを備えている。また、エンジン11にはエンジン始動時において当該エンジン11のクランク軸16に初期回転(クランキング回転)を付与する始動装置としてのスタータ14が接続されている。なお、エンジン11はガソリンエンジンに限定されず、ディーゼルエンジンであってもよい。また、スタータ14は、ISG(Integrated Starter Generator)であってもよい。
スタータ14は、リレー15を介してバッテリ20と接続されている。スタータ14は、イグニッションスイッチのオン動作時に、バッテリ20からの給電により駆動される。具体的には、運転者のイグニッションキー操作によりイグニッションスイッチがオン動作されると、リレー15が閉じ、バッテリ20からスタータ14へ給電されるとともに、スタータ14が駆動され、エンジン11にクランキング回転を付与する。なお、イグニッションキーに代えて、プッシュ式のスタートスイッチを備える構成としてもよい。また、アイドリングストップ制御が行われる車両では、エンジン11の再始動が行われる場合に、リレー15が閉状態に制御される。
ECU21は、周知のCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータ等を備えてなる電子制御装置であり、本システムに設けられている各種センサの検出結果に基づいて、インジェクタ12による燃料噴射量制御や、点火装置13による点火制御など各種エンジン制御を実施する。
センサ類について詳しくは、ECU21には、イグニッションスイッチ、クランク軸16の回転位置(クランク角位置)を検出するクランク角センサ23、シリンダ17及びピストン18によって形成されている燃焼室19の圧力(筒内圧力P)を検出する筒内圧力センサ24、外気温を検出する温度センサ25、大気圧を検出する大気圧センサ26、バッテリ電圧を検出する電圧センサ27が接続されており、これら各センサからの信号がECU21に逐次入力されるようになっている。
クランク角センサ23は、所定のクランク角ごとに(例えば、10°CA周期で)矩形状の検出信号(クランクパルス信号)を出力する電磁ピックアップ式の回転位置検出手段である。クランク軸16が10°CA回転する度に要した時間からエンジン11の回転速度(瞬時回転速度NE)が算出される。また、回転位置の検出結果によれば、所定の基準位置(例えば圧縮上死点)に対するクランク軸16の回転位置が算出される他、エンジン11の行程判別が実施されるようになっている。
また、ECU21は、エンジン始動に際し、バッテリ20からスタータ14への給電の開始後において、エンジン11の燃焼室19内での燃焼の有無に基づいて給電を停止させる制御を行う。この場合、リレー15を開状態に制御することにより、バッテリ20からスタータ14への給電が停止され、エンジン11のクランキングが終了される。
スタータ14への給電制御として、具体的には、スタータ14によるクランキング回転の付与後においてピストン18が圧縮上死点に到達した直後からの瞬時回転速度NEの上昇量ΔNEが所定値以上である場合に、燃焼があったと判定する。また、その判定に基づいて、スタータ14への給電を停止させる。
エンジン11の燃焼の有無の判定について、図2を用いて説明する。図2はエンジン11の始動開始直後における瞬時回転速度NEの変化を示している。まず、スタータ14によりクランキング回転がエンジン11に付与されると、ピストン18の往復運動にともなう燃焼室19の容積変化に応じて瞬時回転速度NEの増減が生じる。そして、ピストン18が圧縮上死点に到達して、点火装置13の点火により燃焼室19で燃焼が生じると、瞬時回転速度NEがボトム値NEbから急激に上昇する。瞬時回転速度NEがピーク値NEpに到達した後は、クランク軸等に作用する負荷により瞬時回転速度NEが降下する。なお、4気筒エンジンの場合は、180°CAごとに燃焼が行われるため、180°CAごとに瞬時回転速度NEの上昇と降下とが繰り返し行われる。
瞬時回転速度NEのボトム値NEbからピーク値NEpまでの上昇量ΔNEは、燃焼が生じていない場合がΔNE2であるのに対し、燃焼が生じている場合は、ΔNE2よりも大きいΔNE1となる。このため、上昇量ΔNEの大きさの違いに基づいて燃焼があったか否かの判定を行うことができる。
本実施形態では、図2に示すように、上昇量ΔNEにおいてΔNE1とΔNE2との間に閾値Th1を設け、上昇量ΔNEが閾値Th1以上であることに基づいて、燃焼があったことの判定を行う。
以下、ECU21により実施されるスタータ14への給電を停止する処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。本処理は、ECU21により所定周期で繰り返し実施され、例えば、クランクパルス信号の立上がり時であって、瞬時回転速度NEの算出毎に実施される。
まず、ステップS11では、スタータ14への給電中であるか否かを判定する。ステップS11でNOである場合は、そのまま本処理を終了し、ステップS11でYESである場合は、ステップS12に進む。
ステップS12では、現在の瞬時回転速度NEを取得し、続くステップS13では、ピストン18が圧縮上死点に到達したか否かを判定する。ステップS13でYESである場合は、ステップS14に進み、現在の瞬時回転速度NEをボトム値NEbとして取得する。ステップS13でNOである場合は、ステップS15に進み、ボトム値NEbを取得済みであるか否かを判定する。
ステップS15でNOである場合は、そのまま本処理を終了し、ステップS15でYESである場合は、ステップS16に進む。ステップS16では、ボトム値NEbから現在の瞬時回転速度NEまでの上昇量ΔNEを算出する。
ステップS17では、上昇量ΔNEが閾値Th1以上であるか否かを判定する。ステップS17でNOである場合は、そのまま本処理を終了し、ステップS17でYESである場合は、燃焼があったとしてステップS18に進む。ステップS18では、クランキング開始後に燃焼があったと判定された燃焼回数Tcをインクリメントする。
続くステップS19では、初回の燃焼後において給電を継続させる期間(給電継続期間)を、エンジン11の軸トルクの生成に影響を及ぼすパラメータに基づいて、可変に設定する。軸トルクの生成に影響を及ぼすパラメータには、エンジン11の機械摩擦損失に影響を及ぼすフリクションパラメータ、及びエンジン11の燃焼エネルギ量に影響を及ぼす燃焼量パラメータが含まれる。本実施形態では、フリクションパラメータとして温度センサ25により検出される外気温、及び燃焼量パラメータとして大気圧センサ26により検出される大気圧に基づいて燃焼回数Tcの閾値Th2を設定する。これにより、給電継続期間が可変に設定されることとなる。
ここで、外気温と閾値Th2との関係、大気圧と閾値Th2との関係を、図4、5を用いて説明する。図4は、外気温と閾値Th2との関係を示しており、外気温がA1以上の場合にはTh2を1とし、A1未満の場合にはTh2を2以上とし、かつ低温であるほど大きい値とする。これは、外気温が低いほど機械摩擦損失が大きくなり、初回の燃焼後において低回転状態でエンジン11の回転が不安定になるためと考えられるためである。
また、図5は、大気圧と閾値Th2との関係を示しており、大気圧がA2以上の場合にはTh2を1とし、A2未満の場合にはTh2を2以上とし、かつ低気圧であるほど大きい値とする。これは、低気圧であるほどエンジン11の吸気圧が低下するため、燃焼エネルギ量が小さくなり、初回の燃焼後において低回転状態でエンジン11の回転が不安定になると考えられるためである。
ステップS20では、燃焼回数Tcが閾値Th2に到達したか否かを判定する。ステップS20でNOである場合は、そのまま本処理を終了し、ステップS20でYESである場合は、ステップS21に進み、スタータ14への給電を停止し、本処理を終了する。
次に、スタータ14への給電を停止する態様について図6のタイミングチャートを用いて説明する。なお、図7は閾値Th2を1とした場合のタイミングチャートを示している。
まず、タイミングt11でイグニッションキーがオン操作されることで、スタータ14がオン状態となるとともに、エンジン11が回転し始める。タイミングt12でピストン18が圧縮上死点に到達し、瞬時回転速度NEのボトム値NEbが取得される。タイミングt12の直後において、燃焼が生じると、瞬時回転速度NEがボトム値NEbから急激に上昇する。タイミングt13でボトム値NEbからの上昇量ΔNEが閾値Th1に到達すると同時に、スタータ14への給電が停止される。このため、エンジン11のクランク角位置に対応させて燃焼があったことがいち早く把握されるとともに、燃焼があったことが把握された時点で給電を停止させることができる。この後、タイミングt14でイグニッションキーがオフ操作される。
以上、詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
上記構成によれば、圧縮上死点からの瞬時回転速度NEの変化によって燃焼の有無が判定され、燃焼があったと判定されたことに基づいてスタータ14への給電が停止される。このため、エンジン11のクランク角位置に対応させて燃焼の状況を把握し、その燃焼後に給電の継続の要否を正しく判断することができる。その結果、スタータ14の給電期間の短縮を図り、バッテリ電力消費の増大やスタータ14の劣化を抑制することができる。
圧縮上死点からの回転速度の上昇量ΔNEが所定値以上であることに基づいて、燃焼があったと判定する構成にした。この場合、圧縮上死点後において回転速度がピーク値NEpに到達することを待つことなく、瞬時回転速度NEの上昇過程で燃焼の有無が判定される。このため、燃焼の有無がいち早く判定され、その判定に基づいてスタータ14への給電を停止させることで、スタータ14の給電期間の短縮を好適に図ることができる。
エンジン11の軸トルクの生成に影響を及ぼすパラメータに基づいて給電継続期間を設定する構成とした。このため、エンジン11の軸トルクが小さいことによりエンジン始動が不安定になりやすい状況であっても、エンジン始動の安定化を図りつつ、スタータ14の給電期間の短縮を図ることができる。
具体的には、エンジン11の機械摩擦損失に影響を及ぼすフリクションパラメータに基づいて給電継続期間が設定される。このため、低温始動時など機械摩擦損失が大きいことによりエンジン始動が不安定になりやすい状況であっても、エンジン始動の安定化を図りつつ、スタータ14の給電期間の短縮を図ることができる。
また、エンジン11の燃焼エネルギ量に影響を及ぼす燃焼量パラメータに基づいて、給電継続期間が設定される。このため、大気圧の低下時など燃焼エネルギ量が小さいことによりエンジン始動が不安定になりやすい状況であっても、エンジン始動の安定化を図りつつ、スタータ14の給電期間の短縮を図ることができる。
(他実施形態)
上記の実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・ピストン18が圧縮上死点に到達した直後で筒内圧力Pの上昇があった場合に、燃焼があったと判定し、それに基づいてスタータ14への給電を停止させる構成としてもよい。なお、ピストン18が圧縮上死点に到達した直後の圧力上昇量が所定値以上である場合に、燃焼があったと判定してもよい。
ECU21により実施されるスタータ14への給電を停止する処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。本処理は、図3の処理の代わりに実施される。
図7において、ステップS31では、スタータ14の給電中であるか否かを判定し、ステップS32では、ピストン18が圧縮上死点に到達したか否かを判定し、ステップS33では、ピストン18が圧縮上死点に到達した直後で筒内圧力Pの上昇があったか否かを判定する。ステップS31〜S33でともにYESである場合は、燃焼があったと判定し、ステップS34に進む。
ステップS34〜S37では、図3のステップS18〜S21と同様に、燃焼回数Tcをインクリメントするとともに、燃焼回数Tcの閾値Th2を設定し、燃焼回数Tcが閾値Th2に到達したことが判定された場合に、スタータ14への給電を停止する。
上記構成によっても、やはり、エンジン11の出力軸の回転位置に対応させて燃焼の状況を把握し、その燃焼後に給電の継続の要否を正しく判断することができる。その結果、スタータ14の給電期間の短縮を図り、バッテリ電力消費の増大や始動装置の劣化を抑制することができる。
圧縮上死点からの筒内圧力Pの上昇があったことに基づいて、燃焼があったと判定する構成にした。この場合、圧縮上死点後において筒内圧力Pの上昇が開始された時点で燃焼の有無が判定される。これによっても、やはり、燃焼の有無がいち早く判定され、その判定に基づいてスタータ14への給電を停止させることで、スタータ14の給電期間の短縮を好適に図ることができる。
・給電継続期間を、スタータ14への給電を行うバッテリ20のバッテリ電圧に基づいて可変に設定する構成としてもよい。この場合、電圧センサ27により検出されるバッテリ電圧に基づいて、閾値Th2を設定する。図8は、バッテリ電圧と閾値Th2との関係を示しており、バッテリ電圧がA3以上の場合にはTh2を1とし、A3未満の場合にはTh2を2以上であり、かつ低電圧であるほど大きい値とする。これは、バッテリ電圧が低いほどスタータ14の駆動力が低下し、エンジン始動が不安定になるためと考えられるためである。
上記構成によれば、バッテリ電圧が低いことによりエンジン始動が不安定になりやすい状況であっても、エンジン始動の安定化を図りつつ、スタータ14の給電期間の短縮を図ることができる。
・ピストン18が圧縮上死点に到達した直後の瞬時回転速度NEの時間変化量に基づいて、エンジン11の燃焼があったことを判定してもよい。この場合、上記の時間変化量が所定値よりも大きい場合に、エンジン11の燃焼があったと判定するとよい。
・クランキング開始後に燃焼があったと判定された燃焼回数Tcの閾値Th2を可変に設定する構成としたが、これを変更し、閾値Th2を一定値(例えば、1回、2回、3回等)に設定する構成としてもよい。
・機械摩擦損失に影響を及ぼすフリクションパラメータとして外気温を検出する構成としたが、これに限らず、例えば、エンジン11の水温や油温を検出する構成としてもよい。
・燃焼エネルギ量に影響を及ぼす燃焼量パラメータとして大気圧を検出する構成としたが、これに限らず、例えば、エンジン11の吸気圧を検出する構成としてもよい。
11…エンジン、14…スタータ(始動装置)、19…燃焼室、20…バッテリ、21…ECU(エンジン停止始動制御装置)。

Claims (6)

  1. エンジン(11)と、バッテリ(20)からの給電により駆動されて前記エンジンに初期回転を付与する始動装置(14)とを備えるシステムに適用され、
    前記エンジンの始動に際し、前記始動装置による初期回転の付与後において前記エンジンの圧縮上死点からの回転速度又は筒内圧力の変化量により燃焼室(19)内での燃焼の有無を判定する燃焼判定手段と、
    前記燃焼判定手段により前記燃焼があったと判定されたことに基づいて、前記始動装置への前記給電を停止させる給電制御手段と、
    を備えることを特徴とするエンジン停止始動制御装置(21)。
  2. 前記燃焼判定手段は、前記圧縮上死点からの前記回転速度の上昇量が所定値に到達したこと、又は前記圧縮上死点からの前記筒内圧力の上昇量が所定値に到達したことに基づいて、前記燃焼があったと判定する請求項1に記載のエンジン停止始動制御装置。
  3. 初回の前記燃焼があったと判定された場合に、その初回の燃焼後において前記給電を継続する継続期間を、前記エンジンの軸トルクの生成に影響を及ぼすパラメータに基づいて、可変に設定する第1設定手段を備える請求項1又は2に記載のエンジン停止始動制御装置。
  4. 前記パラメータは前記エンジンの機械摩擦損失に影響を及ぼすフリクションパラメータであり、
    前記第1設定手段は、前記フリクションパラメータに基づいて前記継続期間を設定する請求項3に記載のエンジン停止始動制御装置。
  5. 前記パラメータは前記エンジンの燃焼エネルギ量に影響を及ぼす燃焼量パラメータであり、
    前記第1設定手段は、前記燃焼量パラメータに基づいて前記継続期間を設定する請求項3又は4に記載のエンジン停止始動制御装置。
  6. 初回の前記燃焼があったと判定された場合に、その初回の燃焼後において前記給電を継続する継続期間を、前記始動装置への前記給電を行う前記バッテリのバッテリ電圧に基づいて、可変に設定する第2設定手段を備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエンジン停止始動制御装置。
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