JP2017003149A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】酒かんをちょうど良い温度に加熱できる加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱室と、被加熱物を載置するテーブルプレートと、テーブルプレートを支持し被加熱物の重量を測定する重量センサと、テーブルプレート全域を複数個所に分けて温度を検出する赤外線センサと、マグネトロンとインバータ回路からなるレンジ加熱手段と、被加熱物の加熱温度を入力する入力手段と、重量センサと赤外線センサの検出結果に基づいて、入力手段にて入力された加熱温度となるように被加熱物の加熱を制御する制御手段とを備え、制御手段は、被加熱物を加熱している時の温度上昇を赤外線センサにて検出し、検出した温度上昇に応じて被加熱物を入れている容器の種類を判定して加熱を継続するものである。【選択図】図9
Description
本発明は加熱調理器に係り、特に加熱室に入れて加熱される被加熱物(食品)の温度を測定するための赤外線センサを備えた加熱調理器に関する。
特許文献1で知られている公知技術では、被加熱物の赤外線エネルギーを検出して加熱するものがある。
特許文献1に示す加熱調理器では、お酒の温める容器にコップを想定している。そのため、お酒の温めに徳利を使用すると赤外線センサでお酒の温度を直接測定できないため、設定された温度に加熱できない課題が有る。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、被加熱物を収納する加熱室と、前記被加熱物を載置するテーブルプレートと、該テーブルプレートを支持し前記被加熱物の重量を測定する重量センサと、前記テーブルプレート全域を複数個所に分けて温度を検出する赤外線センサと、前記被加熱物を加熱するマグネトロンとインバータ回路からなるレンジ加熱手段と、前記被加熱物の加熱温度を入力する入力手段と、前記重量センサと前記赤外線センサの検出結果に基づいて、前記入力手段にて入力された加熱温度となるように前記被加熱物の加熱を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記被加熱物を加熱している時の温度上昇を前記赤外線センサにて検出し、検出した温度上昇に応じて前記被加熱物を入れている容器の種類を判定して加熱を継続するものである。
本発明によれば、酒かんをちょうど良い温度に加熱できる加熱調理器を提供する。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1から図3は、本実施例の主要部分を示すもので、図1は加熱調理器本体を前面側から見た斜視図、図2は同本体の外枠を除いた状態で後方側から見た斜視図、図3は図1のA−A断面図である。
図において、加熱調理器の本体1は、加熱室28の中に加熱する食品を入れ、マイクロ波やヒータの熱、過熱水蒸気を使用して食品を加熱調理する。
ドア2は、加熱室28の内部に食品を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室28を密閉状態にし、食品を加熱する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、ヒータの熱や過熱水蒸気を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓3は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられており、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段71は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられ、マイクロ波加熱やヒータ加熱等の加熱手段や加熱する時間等と加熱温度の入力するための操作部6と、操作部6から入力された内容や調理の進行状態を表示する表示部5とで構成されている。
外枠7は、加熱調理器の本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである。
水タンク42は、加熱水蒸気を作るのに必要な水を溜めておく容器であり、加熱調理器の本体1の前面下側に設けられ、本体1の前面から着脱可能な構造とすることで給水および排水が容易にできるようになっている。
後板10は、前記したキャビネットの後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト18が取り付けられ、食品から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の冷却風(廃熱)39を外部排気ダクト18の外部排気口8から排出する。
機械室20は、加熱室底面28aと本体1の底板21との間の空間部に設けられ、底板21上には食品を加熱するためのマグネトロン33、マグネトロン33に接続された導波管47、制御手段23a(図10参照)を実装した制御基板23、その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却するファン装置15等が取り付けられている。
加熱室底面28aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ26が設置され、マグネトロン33より放射されるマイクロ波エネルギーが導波管47、回転アンテナ26の出力軸46aが貫通する開孔部47aを通して回転アンテナ26の下面に流入し、該回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射される。回転アンテナ26の出力軸46aは回転アンテナ駆動手段46に連結されている。
ファン装置15は、底板21に取り付けた冷却モータに取り付けられた冷却ファンとで構成する。このファン装置15によって発生する冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ回路(図示無し)、奥側重量センサ25c,左側重量センサ25bなどを冷却する。また、加熱室28の外側と外枠7の間および前記したように熱風ケース11aと後板10の間を流れ、外枠7と後板10を冷却しながら外部排気ダクト18の外部排気口8より排出される。さらに、後述する熱風モータ13を冷却するためのダクト16aと、後述する赤外線ケース48内に収められた赤外線ユニット50を冷却するためのダクト16bが設けられ、赤外線ユニット50を冷却した冷却風39は、加熱室28内の排熱(水蒸気など)を廃棄する排気ダクト28eの反対側から排出された後外部排気ダクト18より外に排出される。
レンジ加熱手段330(図10)はマグネトロン33とインバータ回路(図示せず)よりなり前記制御手段23aによって制御される。
加熱室28の後部には、熱風ユニット11が取り付けられ、該熱風ユニット11内には加熱室28内の空気を効率良く循環させる熱風ファン32が取り付けられ、加熱室後部壁面28bには空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30が設けられている。
熱風ファン32は、熱風ケース11aの外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。
また、熱風ユニット11は、加熱室奥壁面28bの後部側に熱風ケース11aを設け、加熱室奥壁面28bと熱風ケース11aとの間に熱風ファン32とその外周側に位置するように熱風ヒータ14を設け、熱風ケース11aの後側に熱風モータ13を取り付け、そのモータ軸を熱風ケース11aに設けた穴を通して熱風ファン32と連結している。
熱風モータ13は、加熱室28や熱風ヒータ14からの熱によって温度上昇するため、それを防ぐために、熱風モータカバー17によって囲い、略筒状に形成されてダクト16aを熱風ケース11aと後板10との間に位置し、ダクト16aの上端開口部を熱風モータカバー17の下面に接続し、下端開口部をファン装置15の吹出し口に接続し、ファン装置15からの冷却風39の一部を熱風モータカバー17内に取り入れるようにしている。
加熱室28の加熱室天面28cの裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室28の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室28の天面を加熱して加熱室28内の食品を輻射熱によって焼くものである。
また、加熱室28の加熱室天面28cの奥側には後述する赤外線ユニット50が設けられ、赤外線ユニット50を冷却するために赤外線ケース48にて覆い、略筒状に形成されてダクト16bを熱風ケース11aと後板10との間に位置し、ダクト16bの上端開口部を赤外線ケース48の側面に接続し、下端開口部を熱風モータカバー17上面と接続し、ファン装置15からの冷却風39の一部を取り入れるようにしている。
加熱室28の加熱室天面28cの左奥側にはサーミスタによって加熱室28の雰囲気の加熱室温度TH1を検出する加熱室温度センサ80を設けている。
また、加熱室底面28aには、複数個の重量センサ25、例えば前側左右に左側重量センサ25b、右側重量センサ(図示無し)、後側中央に奥側重量センサ25cが設けられ、その上にテーブルプレート24が載置されている。
テーブルプレート24は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱とマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良い材料で成形されている。
ボイラー43は、熱風ユニット11の熱風ケース11aの外側面に取り付けられ、飽和水蒸気を熱風ユニット11内に臨ませ、熱風ユニット11内に噴出した飽和水蒸気は熱風ヒータ14によって加熱され過熱水蒸気となる。
ポンプ手段87は、水タンク42の水をボイラー43まで汲み上げるもので、ポンプとポンプを駆動するモータで構成される。ボイラー43への給水量の調節はモータのON/OFFの比率で決定する。
加熱手段はレンジ加熱手段330、熱風ヒータ14、熱風モータ13、グリル加熱手段12、ボイラー43などである。
次に、図4〜図8を用いて加熱室28の上方に設けられた非接触で被加熱物の温度を検出する赤外線センサについて詳細を説明する。
図4は図3で示す断面図を使用してコップで酒かんする場合の赤外線センサの動作説明図、図5は図3で示す断面図を使用して徳利で酒かんする場合の赤外線センサの動作説明図、図6は基準位置を示す赤外線センサ部の説明用の拡大図、図7は、終点位置を示す赤外線センサの説明用の拡大図、図8は、観測窓を閉めた状態を示す赤外線センサの説明用の拡大図である。
51はモータで、モータ51の向きは、回転軸51aと加熱室奥壁面28bと並行となるように取り付けられている。そして、回転軸51aが後述する筒状のユニットケース54を回転(駆動)させることで、ユニットケース54に収めた赤外線センサ52を搭載した基板53を回転させて赤外線センサ52のレンズ部52aの向きを加熱室底面28aの奥側(加熱室奥壁面28b側)から加熱室開口部28dまでの範囲を回転移動して温度を検出できるようにしている。モータ51はステッピングモータを使用し制御基板23に設けられた制御手段23aの制御によって回転軸51aを正転、逆転、また回転角度を好みに動作可能となっている。
52は赤外線センサで、赤外線検出素子(例えばサーモパイル)を複数個設け被加熱物を非接触で温度を検出するもので、ここでは、回転軸51aの鉛直方向に一列に8素子整列した赤外線センサを使用している。そのため、加熱室底面28aの左右方向は一度に前記複数個所の温度の検出が可能であり、加熱室28の奥側(加熱室奥壁面28b側)から前側(ドア2側)かけては、赤外線センサ52を回転させることで加熱室底面28aの全域の温度を検出するものである。具体的には、加熱室底面28aに載置するテーブルプレート24の全面の温度を検知する。
54は筒状のユニットケースで、最大径部に基板53を配置し赤外線センサ52のレンズ部52aを臨ませる窓部54aを設けている。また、ユニットケース54の材料にはカーボンを含ませることでユニットケース54の特性を導電材とすることで外来ノイズのユニットケース54内への侵入を防止している。
55は金属板から成るシャッタである。シャッタ55は、赤外線センサ52を使用しない時に後述する観測窓44aを閉じるものである(図8参照)。また加熱室28の温度がユニットケース54に伝わるのを防止するために、ユニットケース54の外周に冷却風を流せるようにユニットケース54の外周に沿って隙間を設けた風路55cを形成するようにシャッタ55を配置し、前記風路55cに冷却風39流す出入り口となる開口55aと開口55bを設けている。
56は位置決め凸部で、赤外線センサ52の検知点を基準位置(図4の検知点a)に合わせるように前記制御部がモータ51の回転を制御した時、赤外線センサ52の検知点の基準位置を補正できるように、シャッタ55によって観測窓44aを閉じた時に、位置決め凸部56が赤外線ケース48に設けられたストッパ(図示無し)に当接させた状態で回転軸51aをスリップさせることで、前記制御部の制御する基準位置と赤外線センサ52の検知する基準位置となる検知点aの位置を補正することができる。
44は加熱室28の内方向に吐出した円弧状の観測部で、回転軸51aの回転中心と筒状のユニットケース54の中心とユニットケース54の外周に沿って設けられて円弧状に曲げられたシャッタ55の円弧の中心と円弧状の観測部44の各中心位置は全て同一位置となっている。44aは観測部44に設けた観測窓で、赤外線センサ52の検出する視野範囲となる範囲を開口している。また、マイクロ波加熱時に観測窓44aからのマイクロ波漏洩を防止するために、観測窓44aの周囲外側には立上壁(バーリング)44bを2mm程度設けている。
観測部44を加熱室28の内側に突出させることで、最低限の狭い観測窓開口範囲で広範囲の温度検知が可能となる。
49は凸部であり、加熱室天面28cから赤外線ケース48と赤外線ユニット50を離すもので、加熱室天面28cとの接触を凸部49のみとすることで加熱時にグリル加熱手段12や熱風ユニット11などのヒータによって加熱された加熱室天面28cの温度が赤外線ユニット50に伝わりにくいようにしている。
制御基板23に搭載された制御手段23aの赤外線センサ52の測定要領について図4、図5により説明する。
図4では、コップにお酒を入れて酒かんする場合、図5は徳利にお酒を入れて酒かんする場合の赤外線センサの動作を説明する図である。図4では、検知点fにおいて被加熱物60cの液面60c1を直接とらえることができる。これはコップである容器60の口が広いためである。図5では、被加熱物60cの液面60c1を直接とらえることができない、これは徳利である容器60の口が狭いためである。
赤外線センサ52は、一度の測定で8点を測定するセンサをモータ51で基準位置(図4、検知点a)から終点位置(図4、検知点h)まで赤外線センサ52を3度ずつ14回、回転移動させて計15列の測定が行われ、左右方向8点×前後方向15列の120か所の温度を検出する。そして前記終点位置から前記基準位置までは赤外線センサ52は測定せずに直接前記基準位置に戻る。
温度検知は、前記基準位置から前記終点位置まで赤外線センサ52を3度ずつ14回移動させて15列で測定し、終点位置から基準位置までは戻ることを繰り返す。
赤外線センサ52によって検知した被加熱物60cの温度と、制御手段23aに記憶している所定温度H(例えば30℃)とを比較して、検知した温度が所定の判定温度Hに到達した到達時間(加熱開始からの経過時間)を初期加熱時間T1として記憶する。制御手段23aの制御は後述する。
次に赤外線センサ52の回転移動について説明する。
被加熱物(酒)60cの入っている上方が開口した容器60の例としてコップを加熱室底面28aに設けられているテーブルプレート24に載置して加熱を開始した時、マグネトロン33が安定発信する1〜2秒間はシャッタ55にて観測窓44aを閉じて(図8参照)マグネトロン33の発信開始時の不安定発信によるノイズが赤外線センサ52に入り込むのを防止する。
マグネトロン33の発信が安定した後に、制御手段23aはモータ51の回転軸51aを基準位置に回転するように制御する。回転軸51aが基準位置へと回転することでユニットケース54を回転し、赤外線センサ52のレンズ部52aの向きも基準位置の検知点aを検知できる位置に回転(図4,図6参照)する。この時、冷却風39は赤外線センサ52のレンズ部52aを流れてセンサ窓部44aから加熱室28へと流れるので、レンズ部52aへの汚れ付着を防止している。
ユニットケース54を回転することで、被加熱物60cの温度の検出は前述した基準位置(検知点a)からテーブルプレート24の検知点b、検知点cへと進み、さらにユニットケース54が回転するとコップ(容器60)の外側の温度を高さ方向に検知し、検知点dから検知点eの温度を検知する。検知点がコップ(容器60)の開口部の頂点に達した後は、被加熱物60cの表面の温度を検知点fで検知し、次にコップ(容器60)の内側の温度を検知点gで検知し、次にテーブルプレート24の温度を検知点hで検知する。
検知点a〜検知点hの温度検知範囲の温度の検知は、ユニットケース54を回転する往路の片方で行い、一度終点まで温度検知を行った後、復路は途中で測定せず温度の検知をしないで、再度基準位置に戻ってから再び検知点a〜検知点hと順次行う。
温度の検知数は好みに変えられ、前述した検知点a〜検知点hは、説明上の例で、前記したように15列のデータを測定する。
また、温度の検知は、温度を検知している間はモータ51の回転を止めて検知し、検知した後に回転を行う。正確に温度を検知するため回転を止めて測定する方が良い。
例えば、加熱初めは、ユニットケース54の回転を止めて検知し、検知した後に一定角度で回転を行い、回転を止めて検知し、検知した後に一定角度で回転を行うことをくりかえしてマス目状に温度分布を測定する。そうすることで、等角度で一定位置の温度を測定することによりテーブルプレート24の全面をまんべんなく測定するものである。
赤外線センサ52は、加熱室底面28aに載置されたテーブルプレート24の四辺から加熱室天面28cに垂直に伸ばした仮想線の内側の加熱室天面28cの左右方向の略中央に設けられている。
そして、赤外線センサ52の視野は、検知点aと検知点hはテーブルプレート24の前後のフランジ部の温度を検知する範囲に略定め、赤外線センサ52の整列した複数素子の両側のセンサはテーブルプレート24の左右のフランジ部の温度を検知する範囲に略定められている。こうすることで、テーブルプレート24の略中央に載置された被加熱物60cの温度を正確に検出する事が可能となる。また赤外線センサ52の回転は、温度の測定範囲が広い方に回転させる方が、コップ60に入れられた被加熱物60cの温度を検知するのに向いている。
このような設定で、コップ60をテーブルプレート24の奥側に載置した時は、赤外線センサ50の略下側の検知点bでコップ内の被加熱物60cの温度を検知可能となり、コップ60をテーブルプレート24の左右の一方側に載置したときは、赤外線センサ50は加熱室28の左右横方向の略中央に設けられているため、赤外線センサ50内に設けられている一列に整列した8素子の両側の赤外線センサによって被加熱物の温度の検出が可能となる。
さらに、重量センサ25による重量情報と赤外線センサ52による検知した温度分布情報から重量情報が軽く温度分布の温度上昇が広範囲に認められるときは、被加熱物60cが薄くて広いものと判断できる。また、重量情報が重く温度分布の温度上昇が狭い範囲のみに認められるときは、例えば背の高いコップ(容器60)に被加熱物60cが入れられていると判断できる。
本実施例では、加熱室天面28cに赤外線ユニット50を設けたが、赤外線ユニット50の取り付ける位置は、加熱室天面28cの手前側に取り付けた場合でも前述した同様の考えに基づいて設置すれば、被加熱物60cの温度を正確に検知可能である。
しかし、加熱室天面28cの裏側にはグリル加熱手段12が設けられ、加熱室28の前側にはガラス窓3を有したドア2が備えられている。そのため、赤外線ユニット50を加熱室天面28cの前側に備えると、グリル加熱手段12は赤外線ユニット50を避けて設ける必要が有る。従来、加熱室28の前面側の温度は、ドア2やガラス窓3の影響によって加熱室奥壁面28bや左右の壁面より低くなる傾向が有る。さらに前側に設けた赤外線ユニット50を避けてグリル加熱手段12を設けると加熱室28の前側の温度が更に低くなる課題が発生する。そこで、加熱室28の後方に設けられている排気口に向かって熱気が流れるので、加加熱室天面28cの奥側に赤外線ユニット50を設けても、加熱室28の温度分布への悪影響を最低限とすることができる。
本実施例では、コップ60に入れた被加熱物60cの温度検知の方法を詳細説明したが、容器を使用しない被加熱物60cがブロック状の大きな塊の場合でも、ブロック状の被加熱物60cの側面の高さ方向と上面の温度を検知できるため、被加熱物60cの温度分布を詳細に検知することが可能となる。
次に、図9から図14によって赤外線センサ52と重量センサ25の両方を用いて被加熱物60cの温度を制御する方法について説明する。被加熱物60cを酒、容器60は例としてコップと徳利で説明する。
図9は酒かんの加熱時間を決定するためのフローチャート図、図10は、加熱時間の制御を説明する制御ブロック図、図11は、酒かんの加熱動作の判定に用いられる判定温度と判定時間を説明する説明図、図12は、酒かんの加熱動作を説明する説明図である。
図10に示すように制御手段23aに入力手段71、赤外線センサ52、重量センサ25、加熱室温度センサ80から入力され、制御手段23aによってレンジ加熱手段330は制御される。
図9、図11、図12より酒かんを設定したときの加熱時間の決定について説明する。
図12を用いて、初めに赤外線センサ52を用いてお酒を加熱する加熱動作について概略説明する。加熱動作は大きく2動作に分かれる。
初めのレンジ加熱1の動作は、加熱されているお酒の温度を赤外線センサ52で検出し、検出するお酒の温度が所定値の判定温度Hに到達するまでの加熱開始からの経過時間(初期加熱時間T1)を計測する。制御手段23aは、初期加熱時間T1が短いと加熱しているお酒の量は少ないと判断でき、初期加熱時間T1が長くなると加熱しているお酒の量が多いと判断できる。この時、容器の重量に影響される事は無い。
次のレンジ加熱2の動作は、レンジ加熱1にて計測した初期加熱時間T1に対応して事前に確認されている加熱時間である総加熱時間Tzから初期加熱時間T1を除いた追加加熱時間T2の加熱を継続するものである。
お酒を加熱するのに、加熱に要する時間は、お酒の加熱開始時の温度が低い程、加熱に必要とする時間は長く、またお酒の量が多い程、加熱に必要とする時間は長くなる。そこで、レンジ加熱1にて、所定の判定温度Hを検出するまでの加熱開始からの経過時間(初期加熱時間T1)を計測し、この初期加熱時間T1に応じた追加加熱時間T2の加熱を継続するものである。
本加熱調理器では、赤外線センサ52にて被加熱物の温度を検出して時間で加熱時間を制御し、使用者には加熱終了のタイミングを分かり易くするために、表示部5に表示する内容は、検出している温度でなく、加熱終了となる設定温度に到達するまでの時間を表示している。
次に、前述したお酒の加熱動作において、赤外線センサ52と重量センサ25を用いてお酒を加熱する制御について図9、図11、図12を用いて詳細に説明する。
加熱室28に被加熱物60cである酒を入れた容器60をテーブルプレート24に載せてドア3を閉める。入力手段71で酒かんメニューから熱かん、ぬるかん、人肌かんのいずれかを選択する(S0)。各メニューの仕上がり温度は、熱かんは50℃、ぬるかんは40℃、人肌かんは35℃である。入力手段71で仕上がり調節から強、中、弱のいずれかを選択(S1)。中は標準で仕上がり温度の変化はなく、強は仕上がり温度が約5℃高く設定し、弱は仕上がり温度が約5℃低く設定する。加熱開始のスタートが入力(S2)されると、事前設定されている加熱出力Pが設定される(S3)。
次に重量センサ25でテーブルプレート24に載置されている被加熱物60cと容器との合計の重量Wを検出する(S4)。検出した重量Wが特定値以下の場合は少量モード判定(S5)にて少量負荷モードと判定する。検出した重量Wが特定値以下の場合は少量負荷モードで被加熱物の加熱を行う(S6)。
少量負荷モード(S6)は、容器の大きさに対して、入れたお酒の量が少量の場合を想定して設けたものである。お酒の量が少なくなると被加熱物60cの液面60c1が低くなることで、液面60c1が容器60の陰となり、赤外線センサ52が直接液面60c1の温度を検出できなくなることで、正確なお酒の温度を検出できなくなる課題を回避するものである。少量負荷モード(S6)では、検出した重量Wのお酒が、入力された温度に加熱できる程度の加熱時間を事前に確認した結果に基づいて総加熱時間Tzを算出して加熱する工程である。少量負荷モードへの移行は、コップに1/4程度のお酒を入れた重量Wを想定している。
次に、加熱室温度センサ80で加熱室の温度TH1を検出し(S7)、加熱室の温度TH1が所定の温度より高い場合は、高温モード(S9)に移行して被加熱物を加熱する工程である。
高温モード(S9)は、オーブン調理後の加熱室28の温度が高い場合、赤外線センサ52が被加熱物60cの温度を正確に検出できなくなるので、その課題を回避するものである。高温モード(S9)では、検出した重量Wを基に、入力された温度にお酒が加熱できる程度の加熱時間を事前に確認した結果に基づいて総加熱時間Tzを算出して加熱する工程である。
次に、重量Wに応じた判定時間T1mを算出(S10)する。
判定時間T1mは、お酒の加熱に使用される容器60の種類、例えばコップと徳利の違いを判定するのに用いられる時間である。
この判定時間T1mは、赤外線センサ52によって検出する温度が、お酒の液面60c1の温度を直接測定しているのか、それとも容器60越しにお酒の温度を間接的に測定しているかの違いを、検出する温度が特定の判定温度Hまでに要する加熱開始からの経過時間の違いで判断する基準である。
判断は、使用する容器60がコップのようにお酒の液面60c1の温度を直接検知できる時は、判定温度Hまでに要する加熱開始からの経過時間は判定時間T1mより速く(図12参照、検出する温度の温度上昇が速い説明用の線A)。徳利を使用した場合はお酒の液面60c1の温度を直接検出する事が不可能で、赤外線センサ52で検出できる温度は、お酒の温度上昇に伴って徳利の内側からの熱伝導によって表面に伝わる温度を検出するため、判定温度Hまでに要する加熱開始からの経過時間は判定時間T1mより遅くなる(図12参照、検出する温度の温度上昇が遅い説明用の線B)特性を利用している。
次に追加加熱時間の上限T2mを決定する(S11)。
追加加熱時間の上限T2mは、前記の(S0)で酒かんメニューから選択した熱かん、ぬるかん、人肌かんの其々に定数が決まっている。追加加熱時間上限T2mは、安全タイマーであり、熱かん100秒、ぬるかん60秒、人肌かん30秒と設定されている。以下に進む計算で求められる追加加熱時間T2が追加加熱時間上限T2mより長い場合は追加加熱時間T2を追加加熱時間上限T2mと変更する。そうすることで、異常な過加熱を防止している。
レンジ加熱を開始(S12)して、赤外線センサ52で被加熱物の温度Sdを検出し(S13)、検出した温度Sdが判定温度Hに到達したかを判定(S14)する。そして検出した温度Sdが判定温度Hに到達した加熱開始からの経過時間(初期加熱時間T1)を決定(S15)した後、初期加熱時間T1と判定時間T1mと比較(S16)して、初期加熱時間T1が判定時間T1m以下の場合は通常モードを行う(S17)へ移行し、初期加熱時間T1が判定時間T1mより長い場合は徳利モード(S18)へ移行する。
通常モード(S17)へ移行後は、初期加熱時間T1と加熱初めに検出したお酒の温度から事前に確認できている総加熱時間Tzを算出した後、総加熱時間Tzから初期加熱時間T1を除いた追加加熱時間T2を継続加熱する。表示部5には、追加加熱時間T2が確定した時にカウントダウンタイマーとして加熱終了までの残り時間を表示する。この加熱の制御は、図12の説明で前述した制御内容のものである。
徳利モード(S18)へ移行した場合は、検出した重量Wから、入力された温度に加熱できる程度の加熱時間を事前に確認した結果に基づいて総加熱時間Tzを算出した後に、総加熱時間Tzから初期加熱時間T1を除いた追加加熱時間T2を継続加熱する。表示部5には、追加加熱時間T2が確定した時にカウントダウンタイマーとして加熱終了までの残り時間を表示する。
以上説明したように、少量の加熱や徳利を使用した加熱やオーブン加熱使用後の加熱において、赤外線センサ52でお酒の温度を検出できない(精度よく検出できない)場合は、総加熱時間Tzを重量センサ25にて検出できる重量Wにて制御することでお酒を加熱することが可能となる。
また、徳利モード(S18)へ移行した場合は、使用されている容器60が徳利と確認できるので、検出した重量Wに含まれる容器60の重量を徳利として総加熱時間Tzを算出できるので精度よくお酒を設定温度に加熱する事ができる。
さらに、お酒を加熱する時に使用されるセンサに、重量を検出する重量センサ25と温度を検出する赤外線センサ52を使用して加熱を制御する時、お酒を設定した温度に加熱する制御の基準単位に時間(総加熱時間Tz)を用いる事で、両センサの使い分けが容易になり、使用者にも加熱終了のタイミングが分かり易くなっている。
上記した本実施例によれば、酒かんをちょうど良い温度に加熱できる加熱調理器を提供する。
23a 制御手段
24 テーブルプレート
25 重量センサ
28 加熱室
33 マグネトロン
52 赤外線センサ
60 容器
60c 被加熱物
71 入力手段
80 加熱室温度センサ
330 レンジ加熱手段
W 重量
H 判定時間
Tz 総加熱時間
T1 初期加熱時間
T2 追加加熱時間
T 判定時間
24 テーブルプレート
25 重量センサ
28 加熱室
33 マグネトロン
52 赤外線センサ
60 容器
60c 被加熱物
71 入力手段
80 加熱室温度センサ
330 レンジ加熱手段
W 重量
H 判定時間
Tz 総加熱時間
T1 初期加熱時間
T2 追加加熱時間
T 判定時間
Claims (2)
- 被加熱物を収納する加熱室と、
前記被加熱物を載置するテーブルプレートと、
該テーブルプレートを支持し前記被加熱物の重量を測定する重量センサと、
前記テーブルプレート全域を複数個所に分けて温度を検出する赤外線センサと、
前記被加熱物を加熱するマグネトロンとインバータ回路からなるレンジ加熱手段と、
前記被加熱物の加熱温度を入力する入力手段と、
前記重量センサと前記赤外線センサの検出結果に基づいて、前記入力手段にて入力された加熱温度となるように前記被加熱物の加熱を制御する制御手段とを備え、
該制御手段は、前記被加熱物を加熱している時の温度上昇を前記赤外線センサにて検出し、検出した温度上昇に応じて前記被加熱物を入れている容器の種類を判定して加熱を継続することを特徴とする加熱調理器。 - 請求項1に記載の加熱調理器において、
前記制御手段は、判定された容器の上方開口の大きさに応じて、加熱を継続する時の制御を異ならせることを特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015115394A JP2017003149A (ja) | 2015-06-08 | 2015-06-08 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015115394A JP2017003149A (ja) | 2015-06-08 | 2015-06-08 | 加熱調理器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017003149A true JP2017003149A (ja) | 2017-01-05 |
Family
ID=57753760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015115394A Pending JP2017003149A (ja) | 2015-06-08 | 2015-06-08 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017003149A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022110659A (ja) * | 2021-01-19 | 2022-07-29 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 加熱調理器 |
| JP2022175641A (ja) * | 2021-05-14 | 2022-11-25 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
-
2015
- 2015-06-08 JP JP2015115394A patent/JP2017003149A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022110659A (ja) * | 2021-01-19 | 2022-07-29 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 加熱調理器 |
| JP7345512B2 (ja) | 2021-01-19 | 2023-09-15 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 加熱調理器 |
| JP2022175641A (ja) * | 2021-05-14 | 2022-11-25 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
| JP7668675B2 (ja) | 2021-05-14 | 2025-04-25 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
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Legal Events
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| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170119 |
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