JP2017004655A - ラミネートパック型電池ユニット、及び組電池モジュール - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、扁平型のラミネートパック型電池にカバーを設けた従来の構造において、ラミネートパック型電池の膨出変形への対策が十分とは言えなかった。
これにより、ラミネートパック型電池が膨張する場合には、第1カバーが当該膨張に伴って変形するので、当該膨張を阻害することがない。また、当該膨張に伴う変形は、主として第1カバーに誘起されることから、電池ケースの不測の箇所に変形が生じることがない。
図1は本実施形態に係る扁平型のラミネートパック型電池10の斜視図である。また図2は図1のII−II断面を模式的に示した図である。図3はラミネートパック型電池10の平面図である。
図1、及び図2に示すように、このラミネートパック型電池(ラミネートセルとも称する)10は、ラミネートフィルム11A、11Bからなる電池外装体12の内に発電要素13を収容し、この発電要素13に接続される負極の集電タブ部20、正極の集電タブ部23をラミネートフィルム11A、11Bの間から外部に延出させて、非水電解質二次電池の一態様であるリチウムイオン二次電池を構成したものである。なお、電池外装体12の内には電解液の注入も行われる。また、この扁平型のラミネートパック型電池10は単体で使用可能であるが、この実施形態では、後述する電池ケース41(図4参照)に収められて、ラミネートパック型電池ユニット40として用いられる。
各ラミネートフィルム11A、11Bには、他方のラミネートフィルム11B、11Aの反対側に凹み(すなわち、外側に膨らみ)、発電要素13を収容する収容凹部31A、31Bがそれぞれ形成される。より具体的には、一方のラミネートフィルム11Aには、他方のラミネートフィルム11Bよりも深い深さf1の収容凹部31Aが形成され、この収容凹部31A内に発電要素13の殆どを収容する。他方のラミネートフィルム11Bには、ほぼ平坦に近い浅い深さf2(<f1)の収容凹部31Bが形成される。
これら収容凹部31A、31Bの深さf1、f2に、ラミネートフィルム11A、11Bの厚みを加えた分がラミネートパック型電池10の厚みD1に大凡相等する。
ラミネートパック型電池ユニット40は、図6に示すように、1個の上述のラミネートパック型電池10(いわゆる単セル)を電池ケース41に収めてユニット化されている。
このラミネートパック型電池ユニット40は、図4に示すように、平面視矩形の扁平な板状を成し、一側面には、正極、及び負極の端子部43、44が絶縁部45を挟んで配設されている。
第1カバー48、及び第2カバー49は、ラミネートパック型電池10の扁平な上面10A(図2、図6)、並びに下面10B(図2、図6)、及び両側の長辺部32Lに対面し、これらを覆う部材である。具体的には、第1カバー48、及び第2カバー49のそれぞれは、矩形板の両縁部をL字状に折り曲げて、両縁部に折曲片48A、49Aを有する断面コ字状に形成され、それぞれの折曲片48A、49Aを重ねるように組み合わせられて、両端が開口した扁平な箱体を構成する。
さらに、第1カバー48、及び第2カバー49は、少なくともラミネートパック型電池10に対面する箇所に、電気的な絶縁性を高める表面処理が施されている。この表面処理には、例えば硬質アルマイト加工処理等が挙げられる。
なお、本実施形態では電池ケース41の内の空間と、ラミネートパック型電池10の上面10Aと下面10Bとに夫々隙間を形成したが、少なくとも膨張に伴って変形する剛性を有する第1カバー48と上面10Aとの間に隙間を形成すればよい。
係る固定構造においては、ラミネートパック型電池10の上面10Aや下面10Bをカバー等で挟み込み押圧して固定する構造に比べ、これら上面10Aや下面10Bの膨張が阻害されることがない。
これとは逆に、他方(本実施形態では、ラミネートパック型電池10の下面10Bに対面する第2カバー49)は、上記一方の第1カバー48、又は第2カバー49(本実施形態では第1カバー48)に比して変形し難い剛性(すなわち高い剛性)を有している。本実施系では、第2カバー49がラミネートパック型電池10の膨張に抗して変形せず、なおかつ、電池ケース41自身の形状を確保できる程度に強い剛性を有している。
また第2カバー49によって、電池ケース41自身の強い剛性が担保され、さらにこの第2カバー49は、ラミネートパック型電池10の膨張を受けても変形することがない。換言すれば、この電池ケース41にあっては、ラミネートパック型電池10の膨張に伴う変形が、専ら第1カバー48に誘起されるので、電池ケース41の不測の箇所に変形が生じることがない。
すなわち、第1カバー48、及び第2カバー49を剛性が異なる材料から形成し、或いは、同一材料から形成する場合には、板厚を異ならせたり、断面内に凹凸を設けたりする等して剛性を異ならせることができる。
第1カバー48、及び第2カバー49の材料としては、アルミニウムやステンレス、ニッケルめっき鉄、マグネシウム合金などの金属、またはPP、PEやベークライトなどの樹脂を好適に用いることができる。
本実施形態における電池ケース41にあっては、第1カバー48、及び第2カバー49の材料に同一のアルミニウムが用いられ、図6に示すように、第1カバー48の板厚g1を第2カバー49の板厚g2よりも薄くすることで、第1カバー48、及び第2カバー49の剛性を異ならせている。
係るラミネートパック型電池10を電池ケース41に収める際には、集電タブ部20、23が寄せられた側の扁平な面(図示例では下面10B)が、剛性が高い第2カバー49に対面する姿勢で収められる。
こうすることで、長期使用の間にラミネートパック型電池10が電池ケース41の余裕量を超えて大きく膨張するときには、第1カバー48の撓みによって、第2カバー49とは逆の方向に膨出が誘導されるので、この第2カバー49の側に寄って配置さている集電タブ部20、23への膨張による応力が緩和されることとなる。
また、ラミネートパック型電池10の上面10A、及び下面10Bにおいて、図7に示すように、一方向に延びる短冊状の緩衝材61を離間させながら並べて設け、緩衝材61同士の離間部分によって、ラミネートパック型電池10の上面10A、及び下面10Bと、第1カバー48、及び第2カバー49との間に通気経路を形成しても良い。
また緩衝材60に代えて、十分な弾性を有する両面テープを用いることもできる。
組電池モジュール70は、複数の上記ラミネートパック型電池ユニット40と、これらのラミネートパック型電池ユニット40を重ねて収めるモジュールケース71とを備えた組電池のモジュールである。
モジュールケース71は、例えばPP等の樹脂材から形成されており、モジュールケース71の両サイドを構成する一対のサイド枠72と、前面を構成する前面枠73と、背面を構成する背面枠74と、を備え、これらが互いにネジ等で締結されている。
前面枠73には、正極、及び負極のそれぞれの端子80、81が設けられており、これらの端子80、81には、内蔵の各ラミネートパック型電池ユニット40の端子部43、44が電気的に接続されている。
サイド枠72の内面(一対のサイド枠72の対向面)には、上記ラミネートパック型電池ユニット40の縁部を挟み込んで支持する複数の支持片77が、サイド枠72の前端から後端に亘って断続的、又は連続的に延びて設けられている。これら支持片77は、所定の間隔Tで上下に並べて(いわゆる櫛状に)配置されている。この間隔Tの大きさは、ラミネートパック型電池ユニット40の第1カバー48が膨出変形した場合でも、ラミネートパック型電池ユニット40同士が接触しない程度に隙間をあける大きさである。この隙間は、通気経路としても機能し、組電池モジュール70内の熱籠もりが抑えられる。
サイド枠72の支持片77へのラミネートパック型電池ユニット40の前後方向の位置決めは、当該ラミネートパック型電池ユニット40の上面、及び下面から突出する上記突起53、54を用いて行われる。すなわち、支持片77のそれぞれには、図10に示すように、位置決孔75が形成されており、各位置決孔75に突起53、54が入り込み、ラミネートパック型電池ユニット40の位置決めされる。
このように、モジュールケース71でのラミネートパック型電池ユニット40の位置決めに突起53、54を使用することで、当該ラミネートパック型電池ユニット40の扁平な上面、及び下面を位置決めのために押圧することがなく、第1カバー48、及び第2カバー49のうちの剛性が低い方の膨張変形が阻害されることがない。
これにより、ラミネートパック型電池10の扁平な面が膨張する場合、第1カバー48が当該膨張に伴って変形するので、当該膨張を阻害することがない。
また、当該膨張に伴う変形は、第1カバー48にのみ誘起されることから、電池ケース41の不測の箇所に変形が生じることがなく、膨張を考慮した電池ケース41の強度設計や構造設計が容易となる。
これにより、ラミネートパック型電池10の多少の膨張は、余裕量によって吸収することができる。
これにより、電池ケース41内でラミネートパック型電池10の周囲にできる隙間が埋められる。また隙間が緩衝材60によって埋められるので、ラミネートパック型電池10の膨張が阻害されることがない。
これにより、ラミネートパック型電池10の上面10Aや下面10Bをカバー等で挟み込み押圧して固定する構造に比べ、これら上面10Aや下面10Bの膨張が阻害されることがない。
これにより、長期使用の間にラミネートパック型電池10が電池ケース41の余裕量を超えて大きく膨張するときには、第1カバー48の撓みによって、一方の第2カバー49とは逆の方向に膨出が誘導されるので、この第2カバー49の側に寄って配置さている集電タブ部20、23への膨張による応力が緩和されることとなる。これにより、集電タブ部20、23の破壊が防止され、当該破壊による電池の特性の低下が抑えられる。
これにより、長期使用の間にラミネートパック型電池10が大きく膨張する場合でも、ラミネートパック型電池ユニット40同士の干渉によって膨張が阻害される事がない。
これにより、モジュールケース71へのラミネートパック型電池ユニット40の組み込みに伴い、ラミネートパック型電池ユニット40の扁平な上面、及び下面を押圧することがなく、これら上面、または下面の膨出変形が阻害されることがない。
11A、11B ラミネートフィルム
12 電池外装体
13 発電要素
20、23 集電タブ部
40 ラミネートパック型電池ユニット
41 電池ケース
43 端子部
45 絶縁部
48 第1カバー
49 第2カバー
53、54 突起
55 係合孔
60、61 緩衝材
70 組電池モジュール
71 モジュールケース
72 サイド枠
75 位置決孔
77 支持片
T 間隔
D1 ラミネートパック型電池の厚み
D2 電池ケースの内の空間の厚み
Claims (6)
- ラミネートフィルムで形成した電池外装体に発電要素を収めた扁平型のラミネートパック型電池と、
前記ラミネートパック型電池を収めた電池ケースと、を備え、
前記電池ケースは、
前記ラミネートパック型電池の扁平な上面、及び下面の一方に対面する第1カバーと、他方に対面する第2カバーと、を有し、
前記第1カバーは、前記ラミネートパック型電池の膨張に伴って変形する剛性を有し、前記第2カバーは、前記第1カバーに比し変形し難い剛性を有する
ことを特徴とするラミネートパック型電池ユニット。 - 前記第1カバーと前記第2カバーとの間には、前記ラミネートパック型電池の厚みに、前記ラミネートパック型電池の所定の膨張分を加えた厚みの空間が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のラミネートパック型電池ユニット。 - 前記電池ケースは、
前記第1カバーと前記第2カバーとの間の前記空間と、前記ラミネートパック型電池の上面、及び/又は下面との間に生じる隙間を埋める緩衝材を備える
ことを特徴とする請求項2に記載のラミネートパック型電池ユニット。 - 前記ラミネートパック型電池と前記第2カバーとを少なくとも接着し、前記ラミネートパック型電池を前記電池ケースの内に固定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラミネートパック型電池ユニット。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の複数のラミネートパック型電池ユニットと、
複数の前記ラミネートパック型電池ユニットを積層してなるモジュールケースと、を備え、
前記モジュールケースは、
複数の前記ラミネートパック型電池ユニットの間を、前記第1カバーが膨張変形した場合でも、隣接する第2カバーと干渉しないように離して支持する
ことを特徴とする組電池モジュール。 - 前記モジュールケースは、
複数の前記ラミネートパック型電池ユニットの縁部を挟んで支持する
ことを特徴とする請求項5に記載の組電池モジュール。
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