JP2017005834A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Hブリッジ回路を有する負荷駆動装置において、負荷が過負荷になった場合においても、Hブリッジ回路を構成する回路要素、例えば、スイッチング素子の故障、破壊の抑制しつつ、コンデンサまたは/およびHブリッジ回路の構成要素の小型化(例えば、その容積を小さくすること。)を図ることを目的とする。【解決手段】それを実現する手段として、スイッチング素子を切り替えるモードとして第1および第2モードを有し、第1、第2モードを適切に切り替える発明を開示している。【選択図】 図9

Description

この発明は負荷駆動装置に関し、特にコイルを有する負荷(例えば、電動モータ)を駆動対象とする負荷駆動装置に関する。例えば、自動車における電子スロットル制御装置に適用されるモータ駆動装置に関する。
コイルを有するモータを駆動するための駆動装置として、Hブリッジ駆動回路を用いたものが知られている。このHブリッジ駆動回路を用いたモータ駆動装置では、モータに対して4個のスイッチング素子が互いに交差するよう対角に接続され、これらスイッチング素子を所定のデューティ比でオン又はオフすることによりモータの動作状態(正回転、逆回転、停止)を制御することできる。
モータを正回転あるいは逆回転の動作状態から停止状態へと切り替える際、モータ中のコイルに蓄積されて残ったエネルギーを放出する必要があり、以下に示す方法が知られている。下記の特許文献を参照のこと。
4個のスイッチング素子を全てオフとし、スイッチング素子の駆動端子間に並設されたダイオードを用い、スイッチング素子の駆動端子間を順方向に各ボディダイオードを用いてバイアスし、このダイオードを介してコイルの蓄積エネルギーを電源側へ放出する。
例えば、モータに突然、過大な負荷がかかった場合を想定する。そして、負荷がかかったままで放置すると、その駆動回路等が熱的、あるいは電気的に故障することがある。そこで、過大な負荷がかかった状態を負荷駆動装置または負荷駆動回路が検出した場合、負荷がもっているエネルギー、例えば慣性エネルギーを速やかに駆動装置外または回路外へ放出することが必要である。即ち、過負荷を検出した時点から運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、それをさらに熱エネルギーに変換したり、或いは回路内の設けたコンデンサに電気エネルギーを蓄積する等の制御を行う必要があることを本発明者らは見出した。
日本特開平4-138098号公報 日本特開2014-100002公報
近年、ECU(Engine control unit)回路の低コスト化が厳しく要求されているため、その中のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の小型化の要求が非常に強い。
図1は、関連するモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成を示す。本発明に関連する図面である。
図2は、図1におけるモータ15の正回転時のモータ電流の経路を示す。図2(a)の点線は、Vcからモータを駆動する時のモータ電流の経路を示す。図2(b)の点線は、Vcからモータを駆動していない時のモータ電流の経路を示す。
図3は、図1におけるモータ15の逆回転時のモータ電流の経路を示す。図3(a)の点線は、Vcからモータを駆動する時のモータ電流の経路を示す。図3(b)の点線は、Vcからモータを駆動していない時のモータ電流の経路を示す。
図4(a) の点線は、図1におけるモータ15に正回転の過電流時が流れた時、関連技術に係るモータ電流の経路を示す。
図4(b) の点線は、図1におけるモータ15に逆回転の過電流時が流れた時、関連技術に係るモータ電流の経路を示す。
本発明に関連するモータ駆動用Hブリッジ駆動回路は、図1に示すように、制御器18、ボディダイオードが持つ(図1に示すように、ボディダイオードに並列に接続されたスイッチング素子。)スイッチング素子11、12、13,14、モータ機構15、コンデンサ17、モータ電流検出器19、過電流判定器20、正回転モータ電流センシング部21、逆回転モータ電流センシング部22を有して構成される。
コンデンサ17は、Hブリッジ駆動回路の電源電圧の安定化、低ノイズ化のために設けたものである。
制御器18は、スイッチング素子11、12、13,14を所定にオンオフ制御することにより、モータ15の動作を制御する。
モータ15の正回転動作時において、スイッチング素子11、14が同時にオンする時、モータ電流が図2(a)に示す符号I1(図2(a)の点線の矢印。)の向きに流れる。そのモータ電流の値は上昇する。次に、スイッチング素子11、12あるいはスイッチング素子13,14のいずれかのセットが同時にオンすると、モータ電流が図2(b) に示す符号電流I2(図2(b)の点線の矢印。)の向きに流れる。そのモータ電流の値は低下する。上記のスイッチング素子の動作を繰り返す(図2(a)と図2(b)に示すように、ON-OFFするスイッチング素子のセットを切り替える。)。これにより、モータ電流値は、ミクロには上昇、下降を繰り返すが、マクロにはその電流値はほぼ一定となる。このように、モータに一定の正方向の電流を流れるように、制御器18を用いてスイッチング素子のON-OFFを制御する。
モータが逆回転動作させたい場合には、図3(a)に示すスイッチング素子12、13が同時にオンする。すると、モータ電流が図3(a)に示すI3(図3(a)の点線の矢印。)の向きに流れて出して、モータ電流値は上昇する。次に、スイッチング素子11、12あるいはスイッチング素子13,14のいずれか一方のセットを同時にオンさせる。すると、モータ電流は、図3(b)に符号I4(図3(b)の点線の矢印。))として示す向きに流れて、モータ電流の値が低下する。上記のスイッチング素子の動作(即ち、ON-OFFさせるスイッチング素子のセットを切り替える動作をいう。)を繰り返すように制御器18により個々のスイッチング素子のON-OFFタイミング等を制御する。これにより、モータに所望値の逆電流が流れる。
また、制御器18は、モータ機構15からの指示信号によりモータに流れる電流を必要な電流値になるようにスイッチング素子11、12、13,14のON-OFFタイミング等を制御する。
図1に示す、正回転モータ電流センシング部21、逆回転モータ電流センシング部22は、スイッチング素子11あるいはスイッチング素子12に流れる電流をセンシングすることで、モータが正回転時あるいは逆回転時のモータ電流をセンシングするための手段である。
モータ電流検出器19は、正回転モータ電流センシング部21と逆回転モータ電流センシング部22からセンシングしたモータに流れる電流信号を電圧信号に変換する回路を有する。
過電流判定器20は、モータ電流検出器19からの電圧信号に基づく電圧値が過電流判定用の閾値となる電圧値よりも高くなったならば、モータに流れる電流値は過電流であると判定し、過電流であると判定した信号を制御器18に出力する。
モータが正回転であり、かつ、そのモータに過電流が流れた場合、モータ電流が正回転モータ電流センシング部21に流れ、センシング部21のセンシング信号がモータ電流検出器19に入力され、過電流判定器20において過電流であると判定し、その判定信号が制御器18に入力される。
モータに過電流が流れた場合、モータを速やかに停止させるための方法として、公知の従来方式1および公知の従来方式2とがある。
従来の制御方式1とは、図1に示すスイッチング素子11-14が所定の動作を行っていた後、制御器18からの制御信号によりスイッチング素子11-14のすべてをオフにするように制御するものをいう。なお、この制御方式1および制御方式2自体は公知だが、図1の回路全体或いはその一部が公知である訳ではない。
モータ15はコイルを有し、そのモータ15中のコイルが所定値以上の電気エネルギを有するに至った場合をスイッチング素子11-14の制御方法について説明する。このスイッチング11-14を所望のON-OFF制御してモータ15に所望の電流を流している最中に、モータ15に流る電流が過大である、即ち、過電流の状態であると判定された場合には、スイッチング素子11-14のすべてをOFFにする制御を行う。この時の、図4(a)に図示するモータ電流I5(図4(a)の点線の矢印)が、スイッチング素子12、13のボディダイオード経由、正回転時のモータ電流I1、I2の方向と同じになるように引き続き流れる。即ち、スイッチング素子12, 13がOFFになっていても、ボディダイオード経由で電流が引き続き流る。この動作により、モータ15のコイル中に蓄積したエネルギーがコンデンサ17に至って、そこで吸収され、コンデンサ17両端の電圧は上昇する。
この部分の電圧変動を抑制するために、コンデンサ17は一般的に大容量の電解コンデンサ(例えばその容量が47uF(マイクロファラッド)のものが使用される。)が使用されている。電界コンデンサよりも、セラミックコンデンサの方がその外形寸法が小さい。しかしながら、コンデンサが回路装置を占める容積を小型化するため、単純にコンデンサ17の電解コンデンサをセラミックコンデンサに置き換えることは得策ではない。即ち、一般的に、セラミックコンデンサは、電界コンデンサよりも容量値が小さいものが多い。例えば、10マイクロファラッド(uF)程度である。負荷駆動回路あるいはモータ駆動用Hブリッジ駆動回路のコンデンサを、例えば、47マイクロファラッドの電界コンデンサから10マイクロファラッドのセラミックコンデンサに置き換えた場合を想定する。このような置換を行った回路装置において、装置がモータの過負荷、即ち、過電流を検出してによりモータが停止させる制御をする場合、コンデンサ17(ここでは、例えば、10マイクロファラッドのセラミックコンデンサを使用している場合を想定している。)の両端電圧上昇により、コンデンサ17、スイッチング素子11、12の電圧値が耐圧値を超え、Hブリッジ回路の一部を構成するコンデンサ17が破壊、または故障する可能性がある。
また、モータが逆回転で回転中に、モータに過電流が流れた場合(図4(b)の点線の矢印)においては、正回転時とは電流方向と逆だが、Hブリッジ回路の動作自体は上記のものと同じである。即ち、渦電流を検出したならば、スイッチング素子をすべてOFFにする制御を行い、モータを速やかに停止させるようにする。
従来方式2とは、制御開始前には所望にON-OFF制御されていたスイッチング素子11-14に対し、制御器18からの制御信号によりスイッチング素子13,14(または、スイッチング素子11、12)を同時にオンになるようにし、かつ、その他のスイッチング素子はOFFになるように、スイッチング素子11-14を制御するものをいう。(図2(b)に図示する通りである。)。
モータ15中のコイル成分(コイルに蓄積された電気エネルギー)により、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)が同時にオンする時のモータ電流I2は、図2(b)の点線の矢印方向に流れ続ける。その電流の流る向きは、正回転時のモータ電流I1、I2の方向と同じである。即ち、モータが過負荷になる前の正常動作時に引き続き、モータ電流I2が引き続き流れる。この時、モータ15中のコイルに蓄積したエネルギーがスイッチング素子13,14(または、スイッチング素子11、12)の内部及びモータ15の抵抗成分によって消費される。コンデンサ17の両端電圧は上昇しない(コンデンサ17が存在する方向には電流が流れない。)が、スイッチング素子13,14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)が上昇するという問題点がある。
この部分の温度上昇を抑制するためには、Hブリッジ回路、またはECU回路の全体に放熱装置を強化する必要がある。負荷駆動回路を小型化するために、負荷駆動回路に設けられた放熱装置(例えば、素子の放熱フィン。)を省略したり、過度に放熱装置を小型化すると、スイッチング素子13,14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の上昇が過大となり、Hブリッジ回路が破壊、故障する可能性がある。
また、モータの逆回転時であって、かつ、過電流が流れる場合(図3(b)の点線の矢印。)、正回転時の電流方向とは逆だが、Hブリッジ回路の動作は正回転時と同じである。
本発明の目的は、Hブリッジ回路を有する負荷(例えば、モータ)駆動装置において、負荷が過負荷になった場合においても、Hブリッジ回路を構成する回路要素、例えば、スイッチング素子の故障、破壊の抑制しつつ、コンデンサまたは/およびHブリッジ回路の構成要素の小型化(例えば、その容積を小さくすること。)を実現することである。即ち、ここでいう小型化とは、Hブリッジ回路の入力側のコンデンサの容量値低減と、Hブリッジ回路の放熱装置を完全に無くする等して、負荷駆動回路の大きさを小型化することにある。また、小型化と同時に、当該負荷駆動回路装置の部品コスト低減による装置全体価格を従来よりも低価格化することにある。
上記課題を解決するための手段は、例えば、次の通りである。
第1のソース端子または第1のドレイン端子のいずれかが電源電位側に接続され且つ前記第1のドレイン端子または前記第1のソース端子のいずれかがコイル負荷の一端の端子に接続された第1のスイッチング素子と、
第2のドレイン端子または第2のソース端子のいずれかが接地電位側に接続され且つ前記第2のソース端子または前記第2のドレイン端子のいずれかが前記第1のスイッチング素子の前記第1のドレイン端子または前記第2のソース端子のいずれかに接続された第2のスイッチング素子と、
第3のソース端子または第3のドレイン端子のいずれかが前記電源電位側に接続され且つ前記第1のドレイン端子または前記第1のソース端子のいずれかが前記負荷の他端の端子に接続された第3のスイッチング素子と、
第4のドレイン端子または第4のソース端子のいずれかが前記接地電位側にが接続され且つ前記第4のソース端子または前記第4のドレイン端子のいずれかが前記第3のスイッチング素子の前記第3のドレイン端子または前記第3のソース端子のいずれかに他端が接続された第4のスイッチング素子と、
前記電源電位と前記接地電位の間にその両端端子が接続されたコンデンサと、
前記コンデンサの両端電圧を測定する電圧測定手段と、
前記第1〜第4のスイッチング素子を個別にオン又はオフする制御手段とを有し、
前記電圧測定手段は、前記コンデンサの前記両端電圧値が前記第1〜4のスイッチング素子の耐圧値に基づいて設定される所定電圧値以上であるか、又は前記所定電圧値未満であるかを検出し、
前記制御手段は、前記負荷が接続された前記第1〜第4のスイッチング素子のオン又はオフする動作モードであるところの、第1のモードと第2のモードとを切り替える制御を行うものであり、
前記コンデンサの前記両端電圧が前記の所定電圧値以上の場合には、前記前記第1〜第4のスイッチング素子を前記第1のモードで動作させ、
前記コンデンサの前記両端電圧が前記所定電圧値未満の場合には、前記前記第1〜第4のスイッチング素子を前記第2のモードで動作させるものであり、
前記第1のモードは前記第1〜4のスイッチング素子の全てをオフする動作モードであり、
前記第2のモードは、前記第2または第4の第スイッチング素子のいずれか一方をオンとし、かつ、それ以外の前記第1〜第4のスイッチング素子はすべてオフとすることにより、前記コイル負荷と、前記接地電位を含む閉じた電流経路を形成するものであり、
前記コンデンサの容量値は、前記負荷に過電流が生じたことを検出した時刻における前記負荷に蓄積されたエネルギー値と、過電流検出後に前記第2のモードにより前記第2または第4のスイッチング素子のいすれかに流れる電流によって前記第2または第4のスイッチング素子のいすれかによって消費するエネルギー値との差分エネルギー値に基づいて定めされ、かつ、
前記第1の動作モードによって、前記負荷及び前記第1〜第4のスイッチングに並列接続されたダイオード素子を介して前記ダイオードに供給される電気エネルギーにより上昇する前記コンデンサの前記両端電圧が前記所定電圧値以下の値になるように定められることにを特徴とする負荷駆動装置。
本発明によれば、例えば、Hブリッジ回路を構成するスイッチング素子の素子間の電圧上昇の値と、温度上昇の値の両方を低減可能である。このため、例えば、顧客から要求される製品仕様を満足することが可能となる。例えば、顧客の装置の小型化、低価格化の要求を満足すべく、上記コンデンサを従来の電界コンデンサから、その電界コンデンサよりも小容量のセラミックコンデンサに置き換える必要が生じた場合において、単なるコンデンサの置換では回路素子に素子の電気的、熱的破壊を抑制することは困難である。また、小容量のセラミックコンデンサの電気的な故障、破損を抑制することも困難である。ところが、本発明によれば、このため、回路要素としてのコンデンサ17を電解コンデンサからセラミックコンデンサに置き換えることが可能となると共に、上記したような制御方法、負荷駆動方法の工夫により、Hブリッジ回路の放熱装置の削減も可能となる。これにより、Hブリッジ駆動回路の小型化が可能となり、ECU回路の低コスト化の実現が可能となる。
本発明の背景技術を説明するための、モータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成である。 図1におけるモータ15の正回転時のモータ電流の経路を示す。図2(a)は、Vcからモータを駆動する時のモータ電流の経路を示す。図2(b)は、Vcからモータを駆動していない時のモータ電流の経路を示す。 図1におけるモータ15の逆回転時のモータ電流の経路を示す。図3(a)は、Vcからモータを駆動する時のモータ電流の経路を示す。図3(b)は、Vcからモータを駆動していない時のモータ電流の経路を示す。 図1に示すモータの過電流時であって、モータが正回転するとき((a)で示す。)と、モータが逆回転するとき((bで示す。)の、電流低下モード2のモータ電流の経路を示す図面である。 実施例1のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成である。 実施例1の過電流判定器の構成の一例である。 実施例1のMOS全オフ判定器の構成の一例である。 実施例1の過電流判定器とMOS全オフ判定器の動作を示す図面である。 実施例1のHブリッジ駆動回路のモード切替フローを示す図面である。 実施例2のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成である。 実施例2の過電流判定器の構成の一例である。 実施例2のMOS全オフ判定器の構成の一例である。 実施例2の過電流判定器とMOS全オフ判定器の動作を示す図面である。 モータの正回転時、過電流が生じた時、実施例2のHブリッジ駆動回路の動作を示す図面である。 実施例3のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成である。 実施例3の過電流判定器の構成の一例である。 実施例3のMOSスイッチング素子の全オフを判定するための判定器の構成の一例である。 実施例3の過電流判定器とMOS全オフ判定器の動作を示す図面である。 モータの正回転時に過電流が生じた場合の、実施例3のHブリッジ駆動回路の動作を示す図面である。 実施例4のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成である。 実施例4の過電流判定器とMOS全オフ判定器、制御器の動作を示す図面である。 実施例5のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成である。 実施例5の過電流判定器の構成の一例である。 実施例5のMOS全オフ判定器の構成の一例である。 三相モータの相1に過電流発生した場合における、実施例5のHブリッジ駆動回路の動作を示す図面(タイミングチャート)である。 実施例5のHブリッジ駆動回路のモード切替フローを示す図面(フローチャート)である。
以下、図面を参照しながら、本発明を示す実施例について詳細に説明する。
図5は、実施例1のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成を示す。
実施例1のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路は、制御器29、ボディダイオードが持つスイッチング素子11、12、13,14、モータ機構15、コンデンサ23、モータ電流検出器19、判定器35、正回転モータ電流センシング部21、逆回転モータ電流センシング部22で構成される。なお、ボディダイオードの向きが図5に示すようにスイッチング素子11-14にそれぞれ接続することが好ましい。図示にようにボディダイオードをスイッチング素子に並列接続することにより、スイッチング素子をOFFにした場合でも、ボディダイオードで電流を図示したところに上向きに流すことが可能である。
コンデンサ23、ボディダイオードそれぞれを持つスイッチング素子11、12、13,14、正回転モータ電流センシング部21、逆回転モータ電流センシング部22は、図1に示した関連技術であるモータ駆動用Hブリッジ駆動回路中のものと同様のものである。このため、これらの回路要素の説明は省略する。
モータ電流検出器19は、正回転モータ電流センシング部21と逆回転モータ電流センシング部22からセンシングしたモータに流れる電流信号を電圧信号に変換する回路、手段である。図2に示したように、モータ15が正回転している場合には、モータ15に流れる電流をモータ電流検出器19で検出し、出力電圧VI1として出力する。この時、スイッチング素子12は使用しないため、スイッチング素子12に流れる電流が零である。よって、出力電圧VI2は零となる。モータ15が図3のように逆回転動作する場合には、モータ15に流れる電流をモータ電流検出器19で検出し、出力電圧VI2として出力する。この時、スイッチング素子11が使用しないため、スイッチング素子11に流れる電流は零である。よって、出力電圧VI1の値は零となる。
モータ機構15はモータと、モータの回転速度と回転方向を測定するための機構とを有して構成される。即ち、モータ機構15は、モータ本体の他に、測定機構を有する。
制御器29は、モータ機構15にあるモータの動作を次の6種類のモードのいずれか一つとなるようにスイッチング素子11、12、13,14を制御する。その中の電流値を下げる目的のスイッチング素子11-14にスイッチングモードとしては、第1のモード(以下、明細書中では、モード1ともいう。)と第2のモード(以下、明細書中では、モード2ともいう。)を本発明では使用する。
本発明では、単に第1モードと、第2モードとを組み合わせたものではなく、例えば、第1モードから第2モードへの切り替えをどのようなタイミングで行うのかという点が重要である。このタイミングは、本発明の目的を達成可能なように所定のタイミングで切り替えることを基本とする。
モード1の動作によれば、スイッチング素子のチップの温度が上がるが、コンデンサ23の両端電圧およびスイッチング素子11、12、13,14のそれぞれの両端電圧値は上昇しない。一方、モード2の動作によれば、コンデンサ23、スイッチング素子11、12、13,14のそれぞれの両端電圧は上昇するが、それらスイッチング素子のチップの温度の上昇はモード1の場合ほどには上昇しないという特徴がある。
次の6つの動作モードを想定する。
(1)モータが正常状態であって、かつ、モータが正回転している状態。
(2) モータが正常状態であって、かつ、モータが逆回転している状態。
ここで、正回転とか、逆回転というのは次の定義に従う。即ち、一の方向にモータが回転する場合を正回転と定義した場合に、その回転方向と逆の方向に回転する場合を逆回転と定義する。
(3)モータが過電流状態であると検出された後の上記モード1(第1のモード)にてモータが正回転している状態。
(4)モータが過電流状態であると検出された後の上記モード2(第2のモード)にてモータが正回転している状態。
(5)モータが過電流状態であると検出された後の上記モード1(第1のモード)にてモータが逆回転している状態。
(6)モータが過電流状態であると検出された後の上記モード2(第2のモード)にてモータが逆回転している状態。
上記 (1)または(2)の動作モードのときの、モータ機構15からのモータの回転スピードと回転方向に関する信号によりモータ15に流れる電流が必要な電流値になるように、制御器29は、スイッチング素子11、12、13,14の各々のゲートをON-OFF制御する。
図2(a), (b)は、モータの動作が正常であって、かつ、モータが正回転する場合の電流の経路を示す。図2(a)ではスイッチング素子11, 14がONであり、かつ、スイッチング素子12, 13がOFFとなっている。図2(b) ではスイッチング素子13, 14がONであり、かつ、スイッチング素子11, 12がOFFとなっている。
図3(a), (b)は、モータの動作が正常であって、かつ、モータが逆回転する場合の電流の経路を示す。図3(a)ではスイッチング素子12, 13がONであり、かつ、スイッチング素子11, 14がOFFとなっている。図3(b) ではスイッチング素子13, 14がONであり、かつ、スイッチング素子11, 12がOFFとなっている。
モータの正回転状態時に、モータの過電流を検出した場合には、制御器29は、判定器32からの指示信号EN3により、上記の(1)から(3)或いは(4)に動作モードを切替える。その後、判定器36からの指示信号EN5により、上記(3)の動作モードを上記(4)の動作モードに切り替えるか、または、上記(4)の動作モードを上記(3)の動作モードに切り替えるようにスイッチング素子11、12、13,14のON-OFFタイミングを制御する。
この時のスイッチング素子11,12,13,14のオンオフ動作とモータ電流の経路を、図2(b:正回転状態時、モータ過電流時に電流値を低下させるための、モード1)、図4(a:正回転状態時、モータ過電流時の電流値を低下させるための、モード2)に示す。
モータが逆回転状態の時、モータが過電流状態になったことを検出したならば、制御器29は、判定器32からの指示信号EN3により、上記の(2)のモードから(5) のモード或いは(6) のモードに切替る。その後、判定器36からの指示信号EN5により、上記(5)のモードから上記(6)のモードに切り替えるか、または、上記(6)のモードから上記(5)のモードに切り替えるようにスイッチング素子11、12、13,14のゲートの各々のON-OFFを制御する。
この時のスイッチング素子11,12,13,14のオンオフ動作とモータ電流の経路を、図3(b:逆回転状態時、モータ過電流時の電流低下モード1)、図4(b:逆回転状態時、モータ過電流時の電流低下モード2)に示す。
ここで、説明を簡略するため、モータが正回転状態時のHブリッジ駆動回路の動作状態を例として本実施例の動作を説明する。
図5に示す判定器35は、過電流判定器32とMOS全オフ判定器36とを有する。
過電流判定器32の構成の一例を、図6に示す。過電流判定器32は、コンパレータ45で構成され、過電流閾値V5の入力端子を持っている。過電流閾値V5は外部入力4の値によって調整可能である。
MOS全オフ判定器36の構成の構成例を、図7に示す。MOS全オフ判定器36は、コンパレータ47で構成され、全オフ閾値V7の入力端子を持っている。全オフ閾値V7は外部入力5の値によって調整可能である。MOS全オフ判定器36の動作開始は、過電流判定器32からの出力信号EN3によって決まる。
過電流判定器32とMOS全オフ判定器36の動作を、図8に示す。また、モータの動作モードの切替については、図9のフローチャートに示す。
図9を以下の説明する。
モータは正回転または逆回転するものとする。モータの動作が開始したならば、即ち、モータが回転を始めたならば、モータが過電流状態になっているか否か、常時、確認する。
過電流状態ではない場合には、モニタリングを継続する。
過電流状態を検出したならば、次のステップへ進み、モータ制御を第2のモードに設定する 。次の図示するように、入力容量の(コンデンサ両端の)電圧値が閾値を超えるか否かによって、第2モードを継続するのか、または、モータ制御を第1のモードに切り替えるのかの分岐が生じる。モータ制御を第1のモードに切り替えた場合には、そのまま第1の動作モードの制御を継続し、最終的にはモータは停止する。
モータが正回転モード時、モータ電流検出器19からの電圧信号VI1が過電流判定器32のコンパレータ45で過電流閾値V5よりも高くなったら(図8の時刻t1。)、モータ電流は過電流状態と判定され、コンパレータ45、すなわち過電流判定器32の出力信号EN3はハイからローに変化する。この時、制御器29でスイッチング素子11,12,13,14を全オフとする制御を行う。これにより、モータの動作状態は、正常状態であり、かつ、正回転状態から正回転状態であって、かつ、モータ過電流時の電流低下モード2(第2の動作モード)へと変化する。これによって、モータ中のコイルに蓄積した電気エネルギーは、スイッチング素子12、13にそれぞれ並列接続されたボディダイオード経由で電源側に放出され、モータ電流の値は低下する。これにより、過電流の状態は回避される。
また、モータが正回転の時、コンデンサ23の電圧値はMOS全オフ判定器36に入力される。時刻t1で、過電流判定器32の出力信号EN3がハイからローに変化する。それに伴い、MOS全オフ判定器36のコンパレータ47が動作を開始する。
時刻t1以後、コンデンサ23の両端電圧値は上昇する。その上昇に伴い、MOS全オフ判定器36のコンパレータ47における全オフ閾値V7よりもコンデンサ23の両端電圧値の方が高くなったならば(この時刻を図8に示す通り、時刻t2とする。)、コンパレータ47、すなわち、MOS全オフ判定器36の出力信号EN5は、ハイからローに変化する。この時、制御器29でスイッチング素子11と12を同時にオフとし、かつ、スイッチング13と14を同時オンとするように制御する。
また、これに代えて、スイッチング素子11と12を同時オンし、スイッチング13と14を同時オフとするように制御してもよい。この時、モータは正回転状態であって、かつ、上記モード2から、モータは正回転状態であって、かつ、上記モード1にモードが切り替わる。この時、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーはスイッチング素子13、14とモータ中の抵抗成分で消費され、モータ電流値が低下する。過電流状態から脱することとなる。この時、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーは、コンデンサ23には放出されないため、コンデンサ23の両端電圧は上昇しない。
モータ過電流時の対策として、比較技術として示した動作モード1および動作モード2のいずれかのモードを単独で使用する制御方法と比較して得られる本実施例の効果は次の通りである。
モータの過電流を検出した後に、まず、第2のモードに切り替えた場合、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部だけがコンデンサ23に放出されるため、スイッチング素子11、12とコンデンサ23に印加される電圧Vcは上昇する。しかしながら、その後、例えば、請求項1に記載の所定のタイミングにて、この第2のモードから第1のモードへ切り換えることによって、スイッチング素子11、12とコンデンサ23のそれぞれの両端電圧値の上昇の程度を従来方式1の場合よりも低減することが可能となる。
電流値を下げるための、モード2から電流値を下げるためのモード1に切り換える後、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーが残った部分がスイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)によって消費するため、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)が上昇する。しかしながら、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部がすでにモード2によってコンデンサ23に放出されているため、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の温度上昇は従来方式2のみを単独で用いた場合よりも小さくすることが可能である。
このため、従来方式1のコンデンサ17(例えば、47マイクロファラッドの電界コンデンサ。)に代えて、それより容量値の小さいコンデンサ23(例えば、10マイクロファラッドのセラミックコンデンサ。)を本実施例において使用しても、コンデンサ23、スイッチング素子11,12の電圧上昇を仕様範囲内に抑制できる。従来方式2の放熱条件より厳しい条件(例えば、素子に放熱板を設置しない場合。)にしても、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の上昇が仕様範囲内に抑制できる。即ち、チップ温度上昇を従来よりも小さくすることが可能である。
このため、Hブリッジ回路の破壊防止ができ、本実施例の装置の小型化の実現ができる。
モード2とモード1の切替ポイント(即ち、切り替えのタイミング。)は、コンデンサ23の電圧値Vcが電圧V7となった時(または、そのタイミングは、請求項1に記載した通りである。)である。電圧V7はHブリッジ回路のスイッチング素子11,12、13、14の耐圧を超えない電圧に設定する。すなわち、電圧V7は、設計時に設計者が設定する値である。スイッチング素子の耐圧値は複数の値があり、たとえば、ドレインーソース間の耐圧値、ドレインーゲート間の耐圧値、ソースーゲート間の耐圧値、ソースおよびドレインと基板(バックゲート)間の耐圧値、ドレインーソース破壊電圧値、ソースーゲート破壊電圧値などがある。ここでいう耐圧値とは、上記の複数の値中で一番低い耐圧値または厳しい値というものとする。
コンデンサ23、スイッチング素子11,12の電圧上昇を仕様範囲内に抑制することだけを実現するなら、上記の電圧V7だけを設定すればよいが、温度上昇を仕様範囲内に抑制するには、コンデンサ23の容量値C(F)を下記の計算で決定する必要がある。
まず、電流低下モード1による消費エネルギーQ(J)は数1から求める。
ただし、Δ(デルタ)Tspec(K)は、HブリッジICチップの温度上昇許容値、M(m3)はチップの体積、T(J/m3・K)はチップに使用されたシリコン材料の熱容量である。この時、チップの放熱条件がないと仮定した。
Q=T*M* ΔTspec 数1
次に、コンデンサ23の容量値C(F)を式2で求める。
C=(L×I2-2Q)/(V72-VB2) 数2
ただし、L(H)はモータのインダクタ成分の値、I(A)はモータに流れた過電流値、VB(V)はバッテリの電圧値である。
上記計算式に従って求めたコンデンサ23をHブリッジ回路に接続し、モータ15のエネルギー放電時に、コンデンサ23の電圧値Vcの閾値V7未満では、電流低下モード2で動作させ、コンデンサ23の電圧値Vcの閾値V7以上では、電流低下モード1で動作させることによって、電圧上昇と温度上昇が両方仕様範囲に抑制できる。
実施例1の場合、コンデンサ23の両端電圧を測定する回路の追加が必要である。これによって、Hブリッジ駆動回路装置の面積(例えば、回路基板の面積。)が増える可能性がある。本実施例はコンデンサ23の電圧測定回路を使用しないで、モータ15に流れた電流を測定することでモード切替を実現するものである。
図10は、実施例2の構成を表す図面である。図10、図5及び図1における同一構成部分には同一符号を付している。
図10は、実施例2のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成を示す。
実施例2のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路は、制御器29、ボディダイオードが持つスイッチング素子11、12、13,14、モータ機構15、コンデンサ23、モータ電流検出器25、判定器26、モータ電流センシング部24で構成される。
制御器29、コンデンサ23、モータ機構15、ボディダイオードが持つスイッチング素子11、12、13,14は、図1、図5に示したモータ駆動用Hブリッジ駆動回路にあるものと同じであるため、説明は省略する。
ここで、説明を簡略するため、モータが正回転状態時のHブリッジ駆動回路の動作状態を例として本実施例の動作を説明する。
モータ電流センシング部24は、モータに流れた電流をセンシングするための回路である。たとえば、抵抗を使ってモータ電流センシング部24を構成する。
モータ電流検出器25は、モータ電流センシング部24からセンシングしたモータに流れた電流信号を電圧信号VIに変換する回路である。
判定器26は、過電流判定器27とMOS全オフ判定器28で構成される。
過電流判定器27の構成の一例を、図11に示す。過電流判定器27は、二つのコンパレータ39,40とロジック回路41を用いて構成され、正回転時の過電流閾値V1と逆回転時の過電流閾値V2が定められている。正回転時の過電流閾値V1と逆回転時の過電流閾値V2は外部入力2によって調整できる。
MOS全オフ判定器28の構成の一例は、図12に示した。MOS全オフ判定器28は、二つのコンパレータ42、43とロジック回路44で構成され、正回転時の全オフ閾値V3と逆回転時の全オフ閾値V4が持っている。正回転時の全オフ閾値V3と逆回転時の全オフ閾値V4は外部入力1によって調整できる。MOS全オフ判定器28の動作開始は、過電流判定器27からの出力信号EN1で決まる。
過電流判定器27とMOS全オフ判定器28の動作は、図13に示した。
モータが正回転時、モータ電流検出器25からの電圧信号VIが過電流判定器27のコンパレータ39で正回転時の過電流判定用の閾値V1よりも高くなったら(そのタイミングを時刻t1とする。)、モータは正回転時の過電流の状態であると判定し、コンパレータ39の出力信号V1_Oをハイからローへ変える。また、この時、電圧信号VIが過電流判定器27のコンパレータ40で逆回転時の過電流判定用の閾値V2より下回っていないため、コンパレータ40の出力信号V2_Oはハイのままである。出力信号V1_OとV2_Oの論理和が過電流判定器27から出力するため、時刻t1で、過電流判定器27の出力信号EN1はハイからローに変化する。
また、モータが正回転時、モータ電流検出器25からの電圧信号VIをMOS全オフ判定器28に入力する。時刻t1において、過電流判定器27の出力信号EN1がハイからローに変化したならば、MOS全オフ判定器28のコンパレータ42と43の動作が開始する。
モータ電流検出器25からの電圧信号VIがMOS全オフ判定器28のコンパレータ42で正回転時の全オフ閾値V3よりも低くなったら(そのタイミングを時刻t2とする。)、コンパレータ42の出力信号V3_Oをハイからローに変える。また、この時、電圧信号VIがMOS全オフ判定器28のコンパレータ43で逆回転時の全オフ閾値V3より高くなっていないため、コンパレータ43の出力信号V4_Oがハイのままである。出力信号V3_OとV4_Oの論理和がMOS全オフ判定器28から出力するため、t2時刻で、MOS全オフ判定器28の出力信号EN2がハイからローに変える。
モータの正回転時に、モータの過電流状態を検出した場合のHブリッジ駆動回路の動作は図14に示す。
モータ電流検出器25からの電圧信号VIが過電流判定器27のコンパレータ39で正回転時の過電流判定用の閾値V1よりも高くなったら(それを時刻t1とする。)、モータが正回転時の過電流状態と判定され、過電流判定器27の出力信号EN1をハイからローに変える。この信号EN1が制御器29に入力し、スイッチング素子11,12,13,14の制御信号V11、V12、V13、V14を出力し、スイッチング素子11と12を同時オフし、スイッチング13と14を同時オンするように制御する。それに代えて、スイッチング素子11と12を同時オンし、スイッチング13と14を同時オフしてもよい。これによって、モータが、正常状態の正回転状態から正回転状態、モータ過電流時のモード1に入る。
また、時刻t1で、過電流判定器27の出力信号EN1がハイからローに変化したならば、MOS全オフ判定器28が動作を開始する。時刻t1から時間が経過すると、モータ電流値が低下する。モータ電流検出器25からの電圧信号VIが、MOS全オフ判定器28のコンパレータ42で正回転時の全オフ閾値V3よりも低くなったならば(そのタイミングを時刻t2と規定する。)、MOS全オフ判定器28の出力信号EN2をハイからローに変える。
時刻t1と時刻t2との間の時刻では、モータが正回転状態であって、かつ、モータ過電流となった後の、第1のモードに入っている。このため、モータ中のコイルに蓄積されたエネルギーがスイッチング素子13、14とモータ中の抵抗成分で消費され、モータ電流値が低下する。この時、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーはコンデンサ23には放出されないため、コンデンサ23の両端電圧が上昇しない。
時刻t2で、MOS全オフ判定器28の出力信号EN2がハイからローに変化したならば、制御器29は、スイッチング素子11、12、13、14を全オフするように制御信号V11、V12,V13,V14を生成する。このため、時刻t2の時点で、モード1からモード2に切り替える。モータ中のコイルに蓄積したエネルギーがスイッチング素子12、13に並列接続されたボディダイオード経由で電源側に放出し、モータ電流値が低下する。モータ中のコイルに蓄積したエネルギーがコンデンサ23で吸収され、コンデンサ23の電圧が上昇する。
また、上記の時刻t1で、過電流判定器27の出力信号EN1がハイからローに変化したならば、モータが、正常、かつ、正回転状態から正回転状態、かつ、モータ過電流検出に伴う第2モードに入り、その後、時刻t2で、MOS全オフ判定器28の出力信号EN2がハイからローに変化したならば、モータが、正回転状態で、かつ、第1モード1へと変遷するようにしてもよい。
従来方式1または従来方式2のそれぞれと比較して、本実施例によれば次の効果が得られる。
モータ過電流検出後、制御モードが第1モード1となっている場合には、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部だけがスイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)によって消費される。このため、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)は上昇する。しかし、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部だけが消費するため、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の温度上昇量は、従来方式2単独で所定の制御を行う場合よりも小さくできる。。
第1モードから第2モードに切り換えた後、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーが残った部分はコンデンサ23へ放出されるため、スイッチング素子11、12にそれぞれ印加される電圧値と、コンデンサ23に印加される電圧値Vcとは上昇する。しかし、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部がすでに第1モードのスイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)によって消費されているため、第2モードにおけるスイッチング素子11、12とコンデンサ23の電圧上昇値は、従来方式1よりも小さく。
このため、従来方式1のコンデンサ17より容量の小さいコンデンサ23を使用しても、コンデンサ23、スイッチング素子11,12の電圧上昇を仕様範囲内に抑制できる。従来方式2の放熱条件より厳しい素子放熱条件(例えば、素子を冷却するための放熱板を設置しない場合などをいう。)としても、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の上昇を仕様範囲内に抑制できる。
このため、Hブリッジ回路の破壊防止ができ、回路装置の小型化の実現ができる。
モード1とモード2との切替ポイントは、過電流検出後、モータ15に流れた電流値をモータ電流検出器25によって電圧値に変換した電圧信号VIがMOS全オフ閾値V3(或いは、V4)となった時とすることが好適である。MOS全オフ閾値V3(或いは、MOS全オフ閾値V4)は、電圧信号VIの電圧値がこれらの電圧値(V3或いはV4)になった時に、モータ15に流れる電流(Is)によりコンデンサ23の両端電圧が実施例1に記載した電圧V7を超えないように設定する必要である。即ち、電圧V7の値は、Hブリッジ回路のスイッチング素子11,12、13、14それぞれの耐圧値を超えない電圧値に設定する必要がある。MOS全オフ閾値V3(或いは、V4)になった時のモータ15に流れた電流(Is)と上記の電圧V7との関係は次の数3により決まる。
Figure 2017005834
ただし、L(H)はモータのインダクタ成分(インダクタンスの大きさ。)、VB(V)はバッテリの電圧である。C(F)はコンデンサ23の容量値である。
コンデンサ23、スイッチング素子11,12の電圧上昇を仕様範囲内に抑制することだけを実現するなら、上記の電圧値V7だけを、上記の通り、所定に設定すればよい。しかるに、温度上昇を所定範囲内に抑制するには、さらにコンデンサ23の容量値C(単位:F。)を実施例1に示した計算式に基づき所定値に決定する必要がある。
実施例2の場合は、モータ電流を測定する必要があり、その測定のために、モータ電流センシング部24を設ける必要がある。一般的に、抵抗体を用いて、モータ電流センシング部24を構成する。しかし、これによってHブリッジ駆動回路の電気エネルギの損失が増加する。本実施例はこの問題点を改善するためのものである。
図15は、実施例3の構成を表す図面である。図15、図10、図5及び図1における同一構成部分には同一符号を付している。
図15は、実施例3のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成を示す。
実施例3のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路は、制御器29、ボディダイオードが並列に設けられたスイッチング素子11、12、13,14、モータ機構15、コンデンサ23、モータ電流検出器19、判定器31、正回転モータ電流センシング部21、逆回転モータ電流センシング部22で構成される。
制御器29、モータ電流検出器19、コンデンサ23、モータ機構15、ボディダイオードが持つスイッチング素子11、12、13,14、正回転モータ電流センシング部21、逆回転モータ電流センシング部22は、図1、図5および図10に示したモータ駆動用Hブリッジ駆動回路にあるものと同じであるため、説明は省略する。
判定器31は、過電流判定器32とMOS全オフ判定器33を有して構成される。
過電流判定器32の構成の一例を図16に示す。過電流判定器32は、コンパレータ45を有して構成されている。過電流閾値V5を所定に設定する必要がある。過電流閾値V5は外部入力4によって調整できる。
MOS全オフ判定器33の構成の一例を、図17に示す。MOS全オフ判定器33は、コンパレータ46を有して構成され、全オフ閾値V6が所定に規定されている。全オフ閾値V6は外部入力3によって調整できる。MOS全オフ判定器33の動作開始は、過電流判定器32からの出力信号EN3によって決まる。
過電流判定器32とMOS全オフ判定器33の動作フロー図を、図18に示した。以下、図18に関する説明を行う。モータが正回転時、図15のモータ電流検出器19からの電圧信号VI1が過電流判定器32のコンパレータ45で過電流閾値V5よりも(1)高くなったら(その時刻を時刻t1とする。)、モータは過電流の状態と判定され、コンパレータ45、すなわち過電流判定器32の出力信号EN3をハイからローに変える。
この時、制御器29でスイッチング素子11,12,13,14を全オフにし、Hブリッジ駆動回路が正常の正回転モードから第2モードに入る。これによって、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーをスイッチング素子12、13のボディダイオード経由で電源側に放出し、コンデンサ23の電圧が上昇する。スイッチング素子12と14の間の電圧VI4は、スイッチング素子12に並列接続されたボディダイオード経由でコンデンサ23の一端に印加される。このため、電圧VI4の値が、ほぼコンデンサ23の電圧Vcとなるまでコンデンサ23の両端電圧は上昇する。
この時、スイッチング素子13に並列接続されたボディダイオード経由でグランドと接続されるため、スイッチング素子11と13の間の電圧VI3の値は、ほぼ零となる。
スイッチング素子11と13の間の電圧VI3と、スイッチング素子12と14の間の電圧VI4とをMOS全オフ判定器33に入力する(印加する。)。時刻t1で、過電流判定器32の出力信号EN3がハイからローに変化したとき、MOS全オフ判定器33のコンパレータ46は、その動作が開始する。
上記説明から明らかなように、時刻t1において、Hブリッジ駆動回路は、正常の正回転モードから第2モードに入り、スイッチング素子12と14の間の電圧VI4の値が上昇する。スイッチング素子12と14の間の電圧VI4の値が、MOS全オフ判定器33のコンパレータ46における全オフ閾値V6の値よりも高くなったら(その時刻を、時刻t2とする。)、コンパレータ46、すなわち、MOS全オフ判定器33の出力信号EN4はハイからローへと変化する。この時、制御器29は、スイッチング素子11と12を同時オフすると共に、スイッチング素子13と14を同時オンするように制御する。スイッチング素子11と12を同時オンし、スイッチング素子13と14を同時オフするように制御してもよい。
モータの正回転時において、過電流を検出した場合のHブリッジ駆動回路の動作を図14に示す。
モータの正回転時、モータ電流検出器19からの電圧信号VI1が過電流判定器32のコンパレータ45で過電流閾値V5よりも高くなったら(その時刻を時刻t1とする。)、モータは正回転時の過電流の状態であると判定し、過電流判定器32の出力信号EN3はハイからローに変化する。
この信号EN3が制御器29に入力され、時刻t1において、スイッチング素子11、12、13,14が同時オフとなるように制御器29が制御する。これによって、モータが正常状態で、かつ、正回転の状態から、モータが正回転状態で、かつ、第2モードへと遷移する。
この時、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーが、スイッチング素子12、13に並列接続されたボディダイオード経由で電源側に放出される。これにより、コンデンサ23の電圧が上昇し、スイッチング素子12と14の間の電圧VI4の値が上昇する。
また、時刻t1で、過電流判定器32の出力信号EN3がハイからローに変化したならば、MOS全オフ判定器33がその動作を開始する。
時刻t1になってから、スイッチング素子12と14の間の電圧VI4が徐々に上昇し、電圧VI4の値が、MOS全オフ判定器33のコンパレータ46での全オフ閾値V6よりも高くなったら(その時刻を時刻t2とする。)、MOS全オフ判定器33の出力信号EN4はハイからローに変化する。この時、制御器29でスイッチング素子11と12を同時オフし、スイッチング13と14を同時オンするように制御する。それに代えて、スイッチング素子11と12を同時オンし、スイッチング13と14を同時オフするようにしてもよい。
これによって、モータが、正回転状態で、かつ、第2モードから正回転状態で、かつ、第1モードへと遷移する。これによって、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーはスイッチング素子13、14とモータ中の抵抗成分で消費され、モータ電流値が低下する。この時、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーがコンデンサ23へは放出されないため、コンデンサ23の電圧が上昇しない。
上記の動作により、従来方式1と2と比較して、本実施例によれば次の効果が得られる。
モータ15の過電流を検出した時点で、まず、第2モードに遷移させた場合、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部だけがコンデンサ23へと放出される。このため、スイッチング素子11、12のそれぞれに印加される電圧値と、コンデンサ23に印加する電圧Vcの値とは、共に上昇する。しかるにその後に、第2モードから第1モードへと遷移させることによりスイッチング素子11、12それぞれの電圧値の上昇の程度と、コンデンサ23の電圧値の上昇の程度は、従来方式1の場合よりも低くなる。
第2モードから第1モードへとり換えた後、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの残留成分がスイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)によって消費されるため、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)が上昇するが、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部がすでに第2モードの動作によってコンデンサ23に蓄積されている、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の温度上昇の程度は従来方式2の場合より低くなる。
このため、従来方式1のコンデンサ17より容量の小さいコンデンサ23を使用しても、コンデンサ23、スイッチング素子11,12の電圧上昇を要求仕様の範囲内に抑制できる。従来方式2の放熱条件より厳しい条件(例えば、素子を冷却するための放熱板を装置に設置しない場合。)にしても、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の上昇を所定の仕様範囲内に抑制できる。
このため、Hブリッジ回路の破壊防止ができ、回路装置の小型化の実現ができる。
第2モードと第1モードとの切替ポイントは、スイッチング素子12と14の間の電圧VI4(あるいは、VI3)が電圧V6となった時点である。電圧V6は、コンデンサ23の電圧V7とスイッチング素子12(或いはスイッチング素子11)に並列接続されたボディダイオードによって生じる電圧降下の値との和となる。電圧V7の値はHブリッジ回路のスイッチング素子11,12、13、14の耐圧を超えない電圧値に設定する。
コンデンサ23、スイッチング素子11,12の電圧上昇を所定の仕様範囲内に抑制することだけが目的であるならば、上記電圧V7だけを所定に設定すればよいしかるに、温度上昇をも所定の仕様範囲内に抑制するには、コンデンサ23の容量値C(F)を実施例1に示した計算方法を用いて決定する必要がある。
実施例1〜3の場合は、Hブリッジ駆動回路内の所定部位の電圧値、電流値を測定する必要がある。このため、従来のHブリッジ駆動回路と比べて、回路の追加が必要である。回路追加を回避する例として実施例4を示す。
図20は、実施例4の構成を表す図面である。図1、図5、図10、図15に示した構成要素と同じ構成要素は、図20において同一符号を用いている。
図20は、実施例4のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成を示す。
実施例4のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路は、制御器34、ボディダイオードが持つスイッチング素子11、12、13,14、モータ機構15、コンデンサ23、モータ電流検出器19、判定器37、正回転モータ電流センシング部21、逆回転モータ電流センシング部22で構成される。
モータ電流検出器19、コンデンサ23、ヒューズ16、モータ機構15、ボディダイオードが持つスイッチング素子11、12、13,14、正回転モータ電流センシング部21、逆回転モータ電流センシング部22、過電流判定器32が、図1と図5、図10、図15に示した従来のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路にあるものと同じであるため、説明は省略する。
判定器37は、過電流判定器32とクロック生成器38で構成される。
過電流判定器32とクロック生成器38、制御器34の動作を、図21に示す。
モータが正回転しているうちに、モータ電流検出器19からの電圧信号VI1が過電流判定器32のコンパレータ45で過電流閾値V5よりも高くなったならば(その時刻を時刻t1とする。)、モータが正回転時の過電流の状態と判定され、過電流判定器32の出力信号EN3はハイからローに変化する。時刻t1において、クロック生成器38の動作が開始し、図21に示すT1の期間のパルス信号EN6を生成する。この信号を制御器34に入力し、スイッチング素子11,12,13,14を全オフとする。これにより、モータは正常状態で、かつ、正回転の状態から、正回転状態であり、かつ、第2モードに入る。これによって、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーがスイッチング素子12、13に並列接続されたボディダイオードを経由して電源側に放出される。これにより、コンデンサ23の両端電圧が上昇し、スイッチング素子12と14の間の電圧VI4の値が上昇する。
期間T1がおわったら、クロック生成器38の出力信号EN6はハイからローへと遷移し、制御器34は、スイッチング素子11と12を同時オフし、かつ、スイッチング13と14を同時オンするように制御する。それに代えて、スイッチング素子11と12を同時オンし、スイッチング13と14を同時オフするように制御してもよい。モータが正回転状態であって、かつ、第2モードの状態からモータが正回転状態であって、かつ、モータ過電流を検出した後の第1モード1へと遷移する。モータ中のコイルに蓄積したエネルギーはスイッチング素子13、14とモータ中の抵抗成分により消費され、モータ電流の値は徐々に低下する。この時、モータ中のコイルに蓄積したエネルギーがコンデンサ23へは供給されないため、コンデンサ23の両端電圧は上昇しない。
本実施例のHブリッジ駆動回路の動作は実施例3と同じのため、説明を省略する。
上記の動作により、本実施例では次の効果が得られる。
モータ過電流を検出した後、まず、第2モードへ遷移するので、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部だけがコンデンサ23へ供給される。この第2モードの時に、スイッチング素子11、12のそれぞれの電圧値と、コンデンサ23に印加する電圧Vcの値とはそれぞれ上昇する。しかるに、その後に、所定のタイミングで、第1モード1へ遷移させる。このため、スイッチング素子11、12のそれぞれの電圧値と、コンデンサ23の両端の電圧値の上昇の程度は、従来方式1を用いる場合よりも低い。
第2モードから第1モードに切り換えた後、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーが残った部分がスイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)によって消費されるため、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)は上昇する。しかるに、モータ15のコイル成分に蓄積したエネルギーの一部がすでに最初に遷移した第2モードの動作によってコンデンサ23に蓄積されるので、本実施例によるスイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の温度上昇は、従来方式2による場合より低い。
このため、従来方式1で制御する場合のコンデンサ17の必要な容量よりも、その容量値が小さいコンデンサ23を使用しても、コンデンサ23、スイッチング素子11,12の電圧上昇が所望の仕様範囲内に抑制できる。従来方式2の放熱条件より厳しい条件(例えば、素子を冷却するための放熱板を設置しない場合。)にしても、スイッチング素子13、14(または、スイッチング素子11、12)の温度(チップ温度)の上昇を所定の仕様範囲内に抑制できる。
このため、Hブリッジ回路の破壊防止ができ、小型化の実現ができる。
第2モードと第1モードとの切替ポイントは、クロック生成器38から生成した信号EN6のハイの期間T1である。信号EN6がハイの期間であるところの、図示のT1の期間中、モータ15に流れる電流の値は低下し、コンデンサ23の電圧が所定の電圧V7まで上昇する。電圧V7はHブリッジ回路のスイッチング素子11,12、13、14の耐圧を超えない範囲の電圧の値に設定する。
コンデンサ23、スイッチング素子11,12の電圧上昇のみを所定の仕様範囲内に抑制したいだけならば、上記の電圧V7の値だけを所定に設定すればよい。しかるに、スイッチング素子の温度上昇をも所望の仕様範囲内に抑制するには、コンデンサ23の容量値C(F)を実施例1に開示した計算方法に基づいて所定に決定する必要がある。
実施例1〜4に開示した発明では、直流モータを負荷として使用することを前提としている。しかるに本発明では、負荷として多相モータを用いる場合にも適用できる。
図22は、実施例2に示した発明概念を用い、かつ、負荷として直流モータに代えて三相モータを用いる場合の実施例を示すものである。図22、図20、図15、図10、図5及び図1における同一構成部分には同一符号を付している。
即ち、図22は、実施例5のモータ駆動用Hブリッジ駆動回路の回路構成を示す。
このモータ駆動用Hブリッジ駆動回路は、制御器58、ボディダイオードが持つスイッチング素子11、12、13,14、48,49、三相モータ機構53、コンデンサ23、モータ電流検出器54、判定器55、モータ電流センシング部50、51,52で構成される。
この図のコンデンサ23は、図1に示したものと同じであるため、その説明は省略する。
三相モータ機構53の一部を構成する三相モータの種類は特に制限はないが、ここでは、一般的な120度通電型のものを例として説明する。このようなモータの制御方式では、どの相のスイッチング素子も電源とGND側にそれぞれ120度の期間はオンし、60度の期間はオフになっており、そのため120度通電型と呼ばれる。
三相モータが正常に動作している時、三相モータ53機構からの指示信号により三相モータに流れる電流が必要な電流値になるように、スイッチング素子11、12、13,14、48,49のそれぞれを制御器58で制御する。
三相モータに流れる電流が過電流状態となる時、モータ電流センシング部50、51,52、モータ電流検出器54、判定器55を用いて生成した信号を用いた制御器58は、スイッチング素子11、12、13,14、48,49をそれぞれ制御するための制御信号V11,V12,V13,V14、V48,V49を生成し、それら制御信号によりスイッチング素子11、12、13,14、48,49を制御する。
モータ電流センシング部50、51,52は、三相モータの各相に流れた電流をセンシングするための回路である。たとえば、抵抗体を使ってモータ電流センシング部50,51,52を構成する。
モータ電流検出器54は、モータ電流センシング部50、51,52からセンシングしたモータに流れた各相に流れた電流信号を電圧信号VI6、VI7、VI8に変換する回路である。
判定器55は、過電流判定器56とMOS全オフ判定器57で構成される。
過電流判定器56の構成の一例を図23に示す。過電流判定器56は、6個のコンパレータ59、60、61,62,63,64とロジック回路65,66,67を用いて構成され、V3PHASE1(正の過電流閾値)とV3PHASE2(負の過電流閾値)が持っている。
過電流判定器56は、三相モータ機構53に三相モータの三相中のどれの相に過電流を生じたのかを判定する機構である。相1に過電流が生じた場合、相1の中に流れる電流が変換した電圧信号VI6がV3PHASE1(正の過電流閾値)とV3PHASE2(負の過電流閾値)とを比べて、所定のV3PHASE1(正の過電流閾値)またはV3PHASE2(負の過電流閾値)に到達したならば、EN7の信号はハイからローに遷移する。
相2に過電流が生じた場合、相2の中に流れる電流が変換した電圧信号VI7がV3PHASE1(正の過電流閾値)とV3PHASE2(負の過電流閾値)とを比べて、所定のV3PHASE1(正の過電流閾値)またはV3PHASE2(負の過電流閾値)に到達したならば、EN8の信号はハイからローに遷移する。相3に過電流が生じた場合、相3の中に流れる電流が変換した電圧信号VI8がV3PHASE1(正の過電流閾値)とV3PHASE2(負の過電流閾値)とを比べて、所定のV3PHASE1(正の過電流閾値)またはV3PHASE2(負の過電流閾値)に到達したならば、EN9の信号はハイからローへ遷移する。V3PHASE1(正の過電流閾値)とV3PHASE2(負の過電流閾値)のそれぞれに値は、外部入力4によって調整できる。MOS全オフ判定器57の構成の一例を、図24に示す。MOS全オフ判定器57は、6個のコンパレータ68、69、70,71,72,73とロジック回路74を有して構成され、V3PHASE3(正電流の全オフ閾値)とV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)が所定に定めされている。V3PHASE3(正電流の全オフ閾値)とV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)は外部入力信号6の値によって調整できる。
MOS全オフ判定器57の動作開始は、過電流判定器56からの出力信号EN7、EN8,EN9の値で決まる。過電流判定器56からの出力信号EN7がローになったら、コンパレータ68、69の動作が開始し、相1の中に流れる電流が変換した電圧信号VI6がV3PHASE3(正電流の全オフ閾値)とV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)と比べて、所定のV3PHASE3(正電流の全オフ閾値)またはV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)に到達したならば、EN10の信号はハイからローへ遷移する。過電流判定器56からの出力信号EN8がローになったら、コンパレータ70,71が動作を開始し、相2の中に流れる電流信号から変換された電圧信号VI7が、V3PHASE3(正電流の全オフ閾値)とV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)と比べて、所定のV3PHASE3(正電流の全オフ閾値)またはV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)に到達したならば、EN10の信号はハイからローに遷移する。過電流判定器56からの出力信号EN9がローになったら、コンパレータ72,73が動作を開始し、相3の中に流れる電流に基づいてから生成された電圧信号VI8が、V3PHASE3(正電流の全オフ閾値)とV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)と比べて、所定のV3PHASE3(正電流の全オフ閾値)またはV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)に到達したら、EN10の信号はハイからローへ変化する。
以下、図25を使って、三相モータの中の相1に過電流が生じる時のHブリッジ駆動回路の動作を例示的に説明する。
V11とV49経由で、相1に過電流が生じた場合、モータ電流検出器54からの電圧信号VI6とVI8の大きさに基づき、過電流判定器56からのEN7信号、EN9信号をハイからローへ遷移させる(時刻t1)。この時、スイッチング素子13、49を同時にオンさせ、かつ、スイッチング素子11,12,14、48をオフさせるように制御器58が制御信号V11、V12、V13,V14,V48、V49を生成する。
それに代えて、スイッチング素子11、48が同時にオンし、かつ、スイッチング素子12、13、14、49が同時にオフするように制御器58が制御信号V11、V12、V13,V14,V48、V49を生成することでもよい。これにより、相1に流れる電流値が低下し、コンデンサ23には電流が供されないため、コンデンサ23の電圧Vcの値はこの制御によっては上昇しない。
また、EN7の信号がハイからローへ遷移すると、MOS全オフ判定器が動作し、相1の中に流れる電流が変換した電圧信号VI6が、V3PHASE3(正電流の全オフ閾値)とV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)と比べて、所定のV3PHASE3(正電流の全オフ閾値)またはV3PHASE4(負電流の全オフ閾値)に到達したならば、EN10の信号はハイからローへと遷移する(時刻t2)。この時、スイッチング素子11,12,13,14,48,49が同時に全オフするように制御器58が制御信号V11、V12、V13,V14,V48、V49を生成する。これにより、相1に流れる電流が低下し、スイッチング素子11,12,13,14,48,49のボディダイオード経由で、コンデンサ23に電流が流れるため、コンデンサ23の電圧Vcが上昇する。
また、上記の過電流判定器56の出力信号EN7、またはEN8、またはEN9がハイからローに遷移したならば、負荷であるモータは、正常な動作状態から、スイッチング素子11,12,13,14,48,49を同時に全てオフするところに第2モードに遷移するように制御される。その後、MOS全オフ判定器57の出力信号EN10がハイからローに遷移したならば、スイッチング素子11,12,13,14,48,49が同時に全オフするところの上記第2モードからスイッチング素子11、48が同時にオンし、スイッチング素子12、13、14、49が同時にオフするところに上記第モードに遷移するようにしてもよい。
図26は、モード切替時のフローチャートである。
図26を以下の説明する。
モータは正回転または逆回転するものとする。モータが動作が開始したならば、即ち、モータが回転を始めたならば、モータが過電流状態になっているか否か、すなわち、EN7、EN8、EN9がハイからローに遷移するか否か等を、常時、監視する。
過電流状態でない場合には、モニタリングを継続する。
過電流状態を検出し、EN7とEN8がローになったならば、次のステップへ進み、モータ制御を第1のモードに設定し、MOSのV13とV14を同時にオンとし、そのほかのMOSをオフにする。
過電流状態を検出し、EN8とEN9がローになったならば、次のステップへ進み、モータ制御を第1のモードに設定し、MOSのV14とV49を同時にオンする。
過電流状態を検出し、EN7とEN9がローになったならば、次のステップへ進み、モータ制御を第1のモードに設定し、MOSのV13とV49を同時にオンする。
次に、信号E10がハイからローに遷移するか否かによって、第1モードを継続するのか、または、モータ制御を第2のモードに切り替えるのかの分岐が生じる。モータ制御を第2のモードに切り替えた場合には、そのまま第2の動作モードの制御を継続し、最終的にはモータは停止する。
以下に符号の説明を記す。
11 12 13 14 スイッチング素子
15 モータ機構
16 ヒューズ
17 コンデンサ
18 制御器
19 モータ電流検出器
20 過電流判定器
21 正回転モータ電流センシング部
22 逆回転モータ電流センシング部
23 コンデンサ
24 モータ電流センシング部
25 モータ電流検出器
26 判定器
27 過電流判定器
28 MOS全オフ判定器
29 制御器
31 判定器
32 過電流判定器
33 MOS全オフ判定器
34 制御器
35 判定器
36 MOS全オフ判定器
37 判定器
38 クロック生成器
39 コンパレータ
40 コンパレータ
41 論理和回路
42 コンパレータ
43 コンパレータ
44 論理和
45 コンパレータ
46 コンパレータ
47 コンパレータ
48 49 スイッチング素子
50 51 52 モータ電流センシング部
53 三相モータ機構
54 モータ電流検出器
55 判定器
56 過電流判定器
57 MOS全オフ判定器
58 制御器
59 60 61 62 63 64 コンパレータ
65 66 67 論理和回路
68 69 70 71 72 73 コンパレータ
74 論理和回路
I1 I2 I3 I4 I5 モータ電流
VFUSE ヒューズの制御信号
VI モータ電流から換算した電圧信号
VI1 正回転時モータ電流から換算した電圧信号
VI2 逆回転時モータ電流から換算した電圧信号
VI3 スイッチング素子11とスイッチング素子13の間の電圧
VI4 スイッチング素子12とスイッチング素子14の間の電圧
VI5 コンデンサの電圧
VI6 相1のモータ電流から換算した電圧信号
VI7 相2のモータ電流から換算した電圧信号
VI8 相3のモータ電流から換算した電圧信号
EN1 過電流判定器の出力信号
EN2 MOS全オフ判定器の出力信号
EN3 EN7 EN8 EN9 過電流判定器の出力信号
EN4 EN5 EN10 MOS全オフ判定器の出力信号
EN6 クロック生成器の出力信号
V11 V12 V13 V14 V48 V49 スイッチング素子の制御信号
VB 電源電圧
Vc コンデンサ電圧
V1 正回転時の過電流閾値
V2 逆回転時の過電流閾値
V1_O コンパレータ39の出力
V2_O コンパレータ40の出力
V3 正回転時の全オフ閾値
V4 逆回転時の全オフ閾値
V3_O コンパレータ42の出力
V4_O コンパレータ43の出力
V5 過電流閾値
V6 全オフ閾値

Claims (7)

  1. 第1のソース端子または第1のドレイン端子のいずれかが電源電位側に接続され且つ前記第1のドレイン端子または前記第1のソース端子のいずれかがコイル負荷の一端の端子に接続された第1のスイッチング素子と、
    第2のドレイン端子または第2のソース端子のいずれかが接地電位側に接続され且つ前記第2のソース端子または前記第2のドレイン端子のいずれかが前記第1のスイッチング素子の前記第1のドレイン端子または前記第2のソース端子のいずれかに接続された第2のスイッチング素子と、
    第3のソース端子または第3のドレイン端子のいずれかが前記電源電位側に接続され且つ前記第1のドレイン端子または前記第1のソース端子のいずれかが前記負荷の他端の端子に接続された第3のスイッチング素子と、
    第4のドレイン端子または第4のソース端子のいずれかが前記接地電位側にが接続され且つ前記第4のソース端子または前記第4のドレイン端子のいずれかが前記第3のスイッチング素子の前記第3のドレイン端子または前記第3のソース端子のいずれかに他端が接続された第4のスイッチング素子と、
    前記電源電位と前記接地電位の間にその両端端子が接続されたコンデンサと、
    前記コンデンサの両端電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記第1〜第4のスイッチング素子を個別にオン又はオフする制御手段とを有し、
    前記電圧測定手段は、前記コンデンサの前記両端電圧値が前記第1〜4のスイッチング素子の耐圧値に基づいて設定される所定電圧値以上であるか、又は前記所定電圧値未満であるかを検出し、
    前記制御手段は、前記負荷が接続された前記第1〜第4のスイッチング素子のオン又はオフする動作モードであるところの、第1のモードと第2のモードとを切り替える制御を行うか、または前記第1または第2のモードのいずれかによる制御を開始した後、前記第2のモードまたは前記第1のモードにモード切り替え制御を行うものであり、
    前記コンデンサの前記両端電圧が前記の所定電圧値以上の場合には、前記第1〜第4のスイッチング素子を前記第1のモードで動作させ、
    前記コンデンサの前記両端電圧が前記所定電圧値未満の場合には、前記第1〜第4のスイッチング素子を前記第2のモードで動作させるものであり、
    前記第1のモードは前記第1〜4のスイッチング素子の全てをオフする動作モードであり、
    前記第2のモードは、前記第2または第4の第スイッチング素子のいずれか一方をオンとし、かつ、それ以外の前記第1〜第4のスイッチング素子はすべてオフとすることにより、前記コイル負荷と、前記接地電位を含む閉じた電流経路を形成するものであり、
    前記コンデンサの容量値は、前記負荷に過電流が生じたことを検出した時刻における前記負荷に蓄積されたエネルギー値と、過電流検出後に前記第2のモードにより前記第2または第4のスイッチング素子のいずれかに流れる電流によって前記第2または第4のスイッチング素子のいずれかによって消費するエネルギー値との差分エネルギー値に基づいて定めされ、かつ、
    前記第1の動作モードによって、前記負荷及び前記第1〜第4のスイッチングに並列接続されたダイオード素子を介して前記ダイオードに供給される電気エネルギーにより上昇する
    前記コンデンサの前記両端電圧は、前記所定電圧値以下の値になるように定められることにを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 前記負荷駆動回路装置において、前記負荷に流れる電流を検出する電流検出手段を備え、
    前記電流検出手段が、前記負荷に流れる電流の値は、前記負荷であるモータにとって過電流となる所定電流値以上であると判定した場合には過電流判定信号を生成し、
    前記判定信号を受けた前記制御手段では、前記負荷が接続された前記第1〜第4のスイッチング素子のオン又はオフする動作モードであるところの、第1のモードと第2のモードとを切り替える制御を行うか、又は前記第1または第2のモードのいずれかによる制御を開始した後、前記第2のモードまたは前記第1のモードにモード切り替え制御するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 前記電圧測定手段は、前記の第1と第2のスイッチング素子の接続点の電圧と、前記の第3と第4のスイッチング素子の接続点の電圧を検出することで構成することを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  4. 前記電圧測定手段は、前記負荷に流れる電流を検出することで構成することを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  5. 前記の所定電圧値および/または前記所定電流値は、
    外部装置またはマイクロプロセッサを有する制御手段からの設定信号によって変更することができることを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  6. 第1のソース端子または第1のドレイン端子のいずれかが電源電位側に接続され且つ前記第1のドレイン端子または前記第1のソース端子のいずれかがコイル負荷の一端の端子に接続された第1のスイッチング素子と、
    第2のドレイン端子または第2のソース端子のいずれかが接地電位側に接続され且つ前記第2のソース端子または前記第2のドレイン端子のいずれかが前記第1のスイッチング素子の前記第1のドレイン端子または前記第2のソース端子のいずれかに接続された第2のスイッチング素子と、
    第3のソース端子または第3のドレイン端子のいずれかが前記電源電位側に接続され且つ前記第1のドレイン端子または前記第1のソース端子のいずれかが前記負荷の他端の端子に接続された第3のスイッチング素子と、
    第4のドレイン端子または第4のソース端子のいずれかが前記接地電位側にが接続され且つ前記第4のソース端子または前記第4のドレイン端子のいずれかが前記第3のスイッチング素子の前記第3のドレイン端子または前記第3のソース端子のいずれかに他端が接続された第4のスイッチング素子と、
    前記電源電位と前記接地電位の間にその両端端子が接続されたコンデンサと、
    前記第1〜第4のスイッチング素子を個別にオン又はオフする制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記負荷が接続された前記第1〜第4のスイッチング素子のオン又はオフする動作モードであるところの、第1のモードと第2のモードとを切り替える制御を行うものであり、
    前記負荷に過電流が生じたことを検出した時、前記第1〜第4のスイッチング素子を前記第1のモードで動作させ、
    前記負荷に過電流が生じたことを検出した時刻から所定期間を終わった後、前記第1〜第4のスイッチング素子を前記第2のモードで動作させるものであり、
    前記第1のモードは前記第1〜4のスイッチング素子の全てをオフする動作モードであり、
    前記第2のモードは、前記第2または第4の第スイッチング素子のいずれか一方をオンとし、かつ、それ以外の前記第1〜第4のスイッチング素子はすべてオフとすることにより、前記コイル負荷と、前記接地電位を含む閉じた電流経路を形成するものであり、
    前記コンデンサの容量値は、前記負荷に過電流が生じたことを検出した時刻における前記負荷に蓄積されたエネルギー値と、過電流検出後に前記第2のモードにより前記第2または第4のスイッチング素子のいずれかに流れる電流によって前記第2または第4のスイッチング素子のいずれかによって消費するエネルギー値との差分エネルギー値に基づいて定めされ、かつ、
    前記第1の動作モードによって、前記負荷及び前記第1〜第4のスイッチングに並列接続されたダイオード素子を介して前記ダイオードに供給される電気エネルギーにより上昇する前記コンデンサの前記両端電圧が前記所定電圧値以下の値になるように定められることにを特徴とする負荷駆動装置。
  7. 前記制御手段は、前記負荷に過電流が流れたことを検出した場合には、前記第1〜第4のスイッチング素子を前記第2のモードで動作させ、
    前記負荷に過電流が流れたことを検出した時刻から所定期間を経過した後に、前記第1〜第4のスイッチング素子を前記第1のモードで動作させてるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の負荷駆動装置。
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