JP2017006367A - 浴槽用補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽側壁をクランプすることにより取り付けられる汎用の浴槽用固定具を、一部に強度を有さない外壁を備え浴槽側壁へ強固に取り付けられるようにする浴槽用補助具を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明によれば、浴槽の側壁を、洗い場側および浴槽側からクランプするために、第1の押圧部と第2の押圧部とを備えた浴槽用固定具を、前記浴槽用側壁へ固定する際に補助的に使用される浴槽用補助具であって、前記浴槽用固定具の第1の押圧部を当接させる受圧部と、前記浴槽側壁のリム部に当接させる補助押圧部と、そして前記受圧部と前記補助押圧部とを支承し、かつ洗い場の床面に設置させる脚部とからなる浴槽用補助具が提供される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浴槽の側壁を洗い場側および浴槽側からクランプすることにより取り付ける浴槽用固定具を、一部に強度を有さない外壁を備えた浴槽側壁へ強固に取り付けるために補助的に使用される浴槽用補助具に関し、特に強度を有するリム部と強度を有さないエプロン部とを備えた外壁を有する浴槽側壁に対して、浴槽用固定具のクランプ部の押圧力を浴槽側壁の強度部位へ誘導し、そして洗い場側及び浴槽側の押圧点の位置のズレにより生じる回転モーメントを打ち消すことができるように構成することにより、前記浴槽用固定具を前記浴槽側壁へ強固に取り付けられるようにした浴槽用補助具に関する。
従来より、高齢者等が浴槽に出入りする際に身体を容易に支持することができるように、浴槽の側壁を利用して取り付けられる汎用の浴槽用固定具として、例えば特開平9−252985号公報(特許文献1)、米国特許3968524号公報(特許文献2)、米国特許4887323号公報(特許文献3)およびWO2013/114610号国際公報(特許文献4)などに記載されている浴槽用手摺りや、特開平8−266436号公報(特許文献5)、特開平9−108138号公報(特許文献6)などに記載されている入浴用移乗台などの浴槽用固定具が知られている。浴槽側壁へ取り付けるため、これらの汎用の浴槽用固定具において共通する構造上の特徴は、浴槽の側壁を、洗い場側から面で押圧する一方のクランプ部と、浴槽側から面で押圧する他方のクランプ部を備えている点にある。
一方、近年では、浴槽・浴室の施工性の向上、浴槽の保温効果などの機能性の向上、デザイン性の向上などを図る目的で浴槽・浴室のシステム化が図られている。中でも、浴槽は、その保温性やデザイン性、メンテナンス性を向上させるため、例えば特開2006−141756号公報(特許文献7)に記載されているような、FRPなどのプラスチック樹脂、人造大理石、ステンレス素材などからなる浴槽本体と、浴槽本体の外周部を被う発泡樹脂などからなる断熱材と、浴槽本体及び断熱材を外部から被う浴槽エプロン(化粧板)から構成されているものが主流となりつつある。また、浴槽本体と浴槽エプロンとの連結部の始末やメンテナンス性を向上させるため、一般に浴槽本体側壁の上部にはリム部が形成されており、浴槽本体側壁の下部には床面と一体となった防水パンが形成されており、そして該リム部及び防水パンを介して浴槽エプロンが着脱自在に架設されている。
ところが、浴槽エプロンは浴槽本体を化粧する目的で着脱自在に架設されるものであるため、強度が弱く、特に押圧等の外力に耐えることができない構造を有している。また、浴槽エプロンと浴槽本体のリム部との連結部分は、その構造上の制約などにより一般に段差が設けられていることが多い。このため、上述したような、浴槽の側壁を洗い場側と浴槽側から面によって押圧し、クランプすることによって浴槽の側壁へ取り付けるタイプの浴槽用固定具の場合、洗い場側のクランプ部が脆弱な浴槽エプロンを押圧して破損したり、或いはクランプ面が浴槽エプロンと浴槽本体のリム部の段差に乗り上げてぐらついたりすることにより、浴槽用固定具を浴槽の側壁へ強固に取り付けることができないという問題があった。
また、上記浴槽用固定具の取扱説明書などによれば、リム部が浴槽エプロンよりも突出している場合、浴槽用固定具の取り付けは、浴槽エプロンの表面にスペーサーを配置することにより浴槽エプロンとリム部との段差を解消した上で、浴槽側壁をクランプすることが推奨されている。しかし、上述のようにスペーサーを用いた場合、浴槽用固定具のクランプ部がリム部に乗り上げてぐらつく問題は軽減されるが、クランプ部がスペーサーを介して脆弱な浴槽エプロンを押圧することに変わりがないため、依然として浴槽用固定具を、浴槽エプロンを破損したり、或いは浴槽側壁へ強固に取り付けることができないという問題があった。
一方、上記の問題を解決するため、例えば意匠登録第1518663号公報(特許文献8)に記載されているように、洗い場側から浴槽エプロンのみを押圧するように高さ方向に狭幅に形成されたクランプ部と、浴槽側から側壁を押圧するように高さ方向に広幅に形成されたクランプ部を備えることにより、浴槽エプロン(化粧板)を有する浴槽側壁にも強固に取り付けることができるように改良されたユニットバス専用の浴槽用手摺りが開発されている。
しかしながら、特許文献8に記載されたユニットバス専用の浴槽用手摺りは、上述した汎用の浴槽用固定具と比較して専用品であり且つ構造が複雑であるために高価であり、反対にリム部を備えていない従来の浴槽側壁に対して、強固に取り付けることができないという問題があった。
特開平9−252985号公報 米国特許3968524号公報 米国特許4887323号公報 WO2013/114610号国際公報 特開平8−266436号公報 特開平9−108138号公報 特開2006−141756号公報 意匠登録第1518663号
そこで、本発明は、一部に強度を有さない外壁を備えたユニットバスの浴槽側壁に対して、浴槽の側壁を洗い場側および浴槽側からクランプすることにより浴槽側壁へ取り付ける汎用の浴槽用固定具においても、浴槽側壁へ強固に取り付けられるようにする浴槽用補助具を提供することを目的とする。
本発明者らは、洗い場側から面で押圧する一方のクランプ部と、浴槽側から面で押圧する他方のクランプ部を備えた汎用の浴槽用固定具の構造上の特徴と、強度を有するリム部と強度を有さないエプロン部とを備えた外壁を有するユニットバスの構造上の特徴について鋭意研究を重ねた結果、一部に強度を有さない外壁を備えたユニットバスの浴槽側壁に対して、浴槽用固定具のクランプ部の押圧力を浴槽側壁の強度部位へ誘導し、そして洗い場側及び浴槽側の押圧点の位置のズレにより生じる回転モーメントを打ち消すことができるように構成した浴槽用補助具を利用することにより、クランプ方式の汎用の浴槽用固定具をユニットバスの浴槽側壁へ強固に取り付けられるようにできることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、浴槽の側壁を、洗い場側および浴槽側からクランプするために、第1の押圧部と第2の押圧部とを備えた浴槽用固定具を、前記浴槽用側壁へ固定する際に補助的に使用される浴槽用補助具であって、前記浴槽用固定具の第1の押圧部を当接させる受圧部と、前記浴槽側壁のリム部に当接させる補助押圧部と、そして前記受圧部と前記補助押圧部とを支承し、かつ洗い場の床面に設置させる脚部とからなる浴槽用補助具が提供される。
本発明の浴槽用補助具に適合させることができる浴槽用固定具は、洗い場側から面で押圧するクランプ部としての第1の押圧部と、浴槽側から面で押圧するクランプ部としての第2の押圧部を備えていれば、特に限定されることなく市販の浴槽用固定具を使用することができる。例えば、上述した特許文献1〜6に記載されている浴槽用手摺りや入浴用移乗台などのような汎用の浴槽用固定具を使用することができる。
本発明の浴槽用補助具では、洗い場側において、浴槽用固定具の第1の押圧部から伝達される押圧力を浴槽側壁のリム部へ誘導するため、第1の押圧部を当接させる受圧部と、浴槽側壁のリム部へ当接させる補助押圧部が脚部へ取り付けられている。浴槽用補助具の受圧部および補助押圧部は、特に限定されることなく種々の材料を用いて製作することができ、プラスチック材料、FRP、金属材料、木材またはこれらを組み合わせた材料など公知の材料を幅広く使用することができる。また、浴槽用補助具の受圧部又は補助押圧部の表面には、滑り止め機能などを強化するため、ゴムなどの軟質材料からなるラバーなどを貼着してもよく、或いは凹凸を有する溝などを形成させてもよい。
本発明の浴槽用補助具では、脚部に取り付けられる受圧部は、浴槽用固定具の第1の押圧部による押圧力を受けるため、第1の押圧部との間で適度な摩擦力を生じさせる大きさ(面積)を有していることが好ましく、第1の押圧部の押圧面の中心点を含ませることができる大きさ(面積)を有していることがより好ましい。特に第1の押圧部が本体フレーム、アーム、ボルト軸などによって支承されているような場合、浴槽用補助具の受圧部は、第1の押圧部と本体フレームなどとの連結点、支持点を含ませることができる大きさ(面積)を有していることが好ましい。
ここで、押圧部の押圧面の中心点または後述する受圧部の受圧面の中心点とは、原則として、押圧部の押圧面または受圧部の受圧面へ荷重を付加しても、押圧部または受圧部を回転させることがない作用点を意味し、例えば、押圧部または受圧部が本体フレーム、アーム、ボルト軸などによって支持されている場合、上記本体フレームなどとの連結点、支持点を意味する。このため、押圧部または受圧部が複数の連結点、支持点を介して本体フレームなどへ取り付けられている場合、押圧部の押圧面の中心点または受圧部の受圧面の中心点は、押圧部の押圧面または受圧部の受圧面へ荷重を付加しても、押圧部または受圧部を回転させることがない線状の作用線または一定の範囲を有する作用領域を意味することになる。また、押圧部または受圧部自体がフレームなどの構造体の一部を形成しており、他の部品によって支持されるための連結点、支持点を有していないような場合は、押圧部の押圧面の中心点または受圧部の受圧面の中心点は、押圧面または受圧面の重心位置を意味する。
浴槽用補助具の受圧部が、浴槽用固定具の第1の押圧部との間で適度な摩擦力を生じさせる大きさ(面積)を有していると、第1の押圧部と浴槽用補助具の受圧部との間でズレを生じることなく、第1の押圧部の押圧力を確実に受圧部の受圧面へ伝達することができる。このため、浴槽用補助具の受圧部は、原則として、浴槽用固定具の第1の押圧部と十分に接することができる大きさを有してしていれば足り、第1の押圧部の大きさより大きくても小さくても構わない。また、浴槽用固定具が、洗い場側に複数の第1の押圧部を備えている場合は、浴槽用補助具の受圧部は、それらをまとめて同時に当接させることができる大きさ(面積)を有していることが好ましい。
また、浴槽用補助具の受圧部が第1の押圧部の押圧面の中心点を含ませることができる大きさ(面積)を有していると、第1の押圧部の押圧面の中心点を受圧部の受圧面の中に含ませることにより、第1の押圧部が、第1の押圧部を支承等するアームやボルト軸などを介して受圧部を押し付けるタイプであっても、第1の押圧部に回転モーメントが働いて、第1の押圧部が受圧部から離脱してしまうような不都合が防止される。このため、浴槽用固定具の押圧部が、2以上の連結点、支持点などを介してアームやボルト軸などへ支承されている場合は、浴槽用補助具の受圧部は、これらのすべての連結点、支持点を同時に包含できる大きさ(面積)を有していることが好ましい。
一般に浴槽用補助具の受圧部の大きさは、160mm程度の幅と110mm程度の高さを有していれば、殆どの浴槽用固定具の第1の押圧部(クランプ部)との間で適度な摩擦力を生じさせることができ、そして第1の押圧部を支承する連結点、支持点を包含させることができる。
また、浴槽用補助具の受圧部は、第1の押圧部との接触(当接)面積を調節できるように、若しくは第1の押圧部の押圧面の中心点を含ませることができるように、浴槽用補助具の脚部へ高さ調節自在に取り付けられていることが好ましい。受圧部の高さ調節手段は特に限定されるものではなく、公知の技術を採用することができる。例えば脚部が円柱形の棒状であるような場合、脚部の外周面にスライド可能に装着させた筒状のスリーブへ受圧部を取り付け、スリーブに設けたピン孔と脚部に設けた係止孔とが一致したスライド位置において、ネジ止め、係止ピンによる抜き差しなどができるようにすることにより構成することができる。
受圧部が脚部へ高さ調節自在に取り付けられていると、浴槽用固定具の第1の押圧部がどのような位置(高さ)に配置されていても、第1の押圧部を容易に受圧部へ当接するように調節することができるので便利である。
本発明の浴槽用補助具では、受圧部とは反対向きに脚部へ取り付けられる補助押圧部は、浴槽用固定具の第1の押圧部から受圧部へ伝達された押圧力を浴槽側壁のリム部へ集中させて伝達するため、リム部のみへ当接させることができる大きさ(面積)、形状を有していることが好ましい。
浴槽用補助具の補助押圧部が浴槽側壁のリム部のみへ当接させることができる大きさ(面積)、形状を有していると、リム部との間で適度な摩擦力を生じさせることにより、リム部と浴槽用補助具の補助押圧部との間にズレを生じることなく、補助押圧部へ伝達された第1の押圧部の押圧力を浴槽側壁のリム部のみへ確実に伝達することができる。すなわち、浴槽用固定具の第1の押圧部によりもたらされるクランプ力は、本発明の浴槽用補助具の受圧部、補助押圧部を介して浴槽側壁のリム部のみへ伝えられるので、浴槽エプロンなどの脆弱な浴槽側壁部分を破損させることがない。
一般に浴槽用補助具の補助押圧部の大きさは、160mm程度の幅と20mm程度の高さを有していれば、一部に強度を有さない外壁を備えた殆どのユニットバスにおいて、リム部のみへ浴槽用固定具の押圧力を伝達することができる。
また、浴槽用補助具の補助押圧部は、浴槽側壁のリム部との接触(当接)位置を調節できるように、浴槽用補助具の脚部へ高さ調節自在に取り付けられていることが好ましい。補助押圧部の高さ調節手段は特に限定されるものではなく、公知の技術を採用することができる。例えば脚部が円柱形の棒状であるような場合、脚部の外周面にスライド可能に装着させた筒状のスリーブへ補助押圧部を取り付け、スリーブに設けたピン孔と脚部に設けた係止孔とが一致したスライド位置において、ネジ止め、係止ピンによる抜き差しなどができるようにすることにより構成することができる。
補助押圧部が脚部へ高さ調節自在に取り付けられていると、浴槽側壁のリム部がどのような位置(高さ)に形成されていても、補助押圧部を容易にリム部のみへ当接するように配置することができるので便利である。
このように、本発明の浴槽用補助具は、強度を有するリム部と、その下部に取り付けられた、強度を有さないエプロン部とを備えたユニットバスに対して、通常であれば、浴槽側壁のエプロン部をクランプすることになる浴槽用固定具の第1の押圧部の押圧力を、エプロン部の上部に形成された浴槽側壁のリム部のみへ誘導することができる。
このため、本発明の浴槽用補助具は、第1の押圧部の押圧力を受ける受圧部の受圧面が、受圧面に伝達された第1の押圧部の押圧力をリム部のみへ伝達する補助押圧部の押圧面よりも相対的に低い位置に配置されているという特徴を有する。逆に言えば、補助押圧部の押圧面は、受圧部の受圧面よりも相対的に高い位置に配置されている。
別言すれば、本発明の浴槽用補助具は、第1の押圧部の押圧力を受ける受圧部の受圧面の中心点が、受圧面に伝達された第1の押圧部の押圧力をリム部のみへ伝達する補助押圧部の押圧面の中心点よりも鉛直方向に低い位置に配置されているという特徴を有する。逆に言えば、補助押圧部の押圧面の中心点は、受圧部の受圧面の中心点よりも鉛直方向に高い位置に配置されている。
さらに、一般に汎用の浴槽用固定具において、洗い場側のクランプ部として機能する第1の押圧部と、浴槽側のクランプ部として機能する第2の押圧部は、それぞれの押圧面若しくはその中心点が浴槽側壁を挟んで略対向する位置に配置されるように設計されている。このため、浴槽用固定具の取り付けに本発明の浴槽用補助具を用いると、第1の押圧部の押圧力は、それよりも鉛直方向に若しくは相対的に高い位置に装着されている補助押圧部へ伝達されるので、補助押圧部の押圧面若しくはその中心点は、相対的に浴槽用固定具の第2の押圧部の押圧面若しくはその中心点よりも鉛直方向に高い位置に配置されるという特徴を有する。
別言すれば、本発明の浴槽用補助具は、高さ方向に狭幅のリム部と、その下部に取り付けられた、高さ方向に広幅のエプロン部とを備えたユニットバスに対して、通常であれば、浴槽側壁の大部分を占めるエプロン部をクランプすることになる浴槽用固定具の第1の押圧部の押圧力を、浴槽側壁の上部一部分を占めるに過ぎないリム部のみへ集中させることができる。このため、本発明の浴槽用補助具は、第1の押圧部の押圧力を受ける受圧部の受圧面積が、受圧面に伝達された第1の押圧部の押圧力をリム部のみへ伝達する補助押圧部の押圧面積よりも大きいという特徴を有する。逆に言えば、補助押圧部の押圧面積は、受圧部の受圧面積よりも小さい。
また、一般に汎用の浴槽用固定具において、洗い場側のクランプ部として機能する第1の押圧部と、浴槽側のクランプ部として機能する第2の押圧部は、それぞれの押圧面の中心点が浴槽側壁を挟んで略対向する位置に配置できるように、略同じ押圧面積を有するように設計されている場合が多い。このため、浴槽用固定具の取り付けに本発明の浴槽用補助具を用いると、第1の押圧部の押圧力は、第1の押圧部よりも高さ方向に狭幅の補助押圧部へ集中されるので、補助押圧部の押圧面積は、相対的に浴槽用固定具の第2の押圧部の押圧面積よりも小さいという特徴を有する。
本発明の浴槽用補助具では、受圧部と補助押圧部とを支承し、そして下端部が洗い場の床面に当接される脚部が設けられる。脚部は、洗い場側の浴槽用補助具の受圧部による押圧点と、浴槽側の浴槽用固定具の第2の押圧部による押圧点との位置のズレにより生じる回転モーメントを、洗い場側の床面で支えるために取り付けられている。
脚部は、特に限定されることなく種々の材料を用いて製作することができ、プラスチック材料、FRP、金属材料、木材またはこれらを組み合わせた材料など公知の材料を幅広く使用することができる。ただし、脚部は、石鹸、シャンプー、洗剤などの種々の薬品が使用される洗い場側において、受圧部および補助押圧部を支承する部品であるため、耐薬品性、耐食性、高強度を有している、例えば被覆された鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料を使用することが好ましい。また、脚部の形状も特に限定されるものではなく、円形、楕円形、正方形または長方形などの断面を有する棒状であっても、或いは受圧部又は補助押圧部と略同等の横幅を有する板状などであってもよい。
また、脚部は、その高さを調節することができる伸縮手段を備えていることが好ましい。脚部も高さ調節可能であると、本発明の浴槽用補助具を利用することができる浴槽用固定具およびユニットバスの適合範囲が広くなる。また、受圧部と補助押圧部の相対的な位置関係が決まっている場合は、受圧部および補助押圧部をそれぞれに高さ調節することなく、一回の操作で浴槽用固定具およびユニットバスへ適合させることができるので、浴槽用補助具のセットが容易になる。
脚部の伸縮手段は特に限定されるものではなく、公知の技術を採用することができる。例えば脚部が円柱形の棒状であるような場合、脚部を外筒と、該外筒の中にスライド可能に挿入される内筒とへ分割し、外筒の外周部には、回動することにより外筒の挿入口を縮径又は拡径させることができる回動部を設けることによって伸縮手段を構成することができる。この構成の場合、外筒から内筒を引き出すことにより、受圧部と補助押圧部を同時に浴槽用固定具およびユニットバスへ適合させることができる。
本発明の浴槽用補助具では、脚部は、略水平方向において、脚部からの突出長さを調節することにより、浴槽の洗い場側側壁と当接させることができる当接部を備えていることが好ましい。また、当接部の形状及び材料は、脚部から浴槽の洗い場側側壁へ向けて突出させることができるものであれば特に限定されるものではなく、棒状、板状、Uの字・コの字状などの形状を有し、若しくは金属材料、FRP、プラスチック材料またはこれらを組み合わせた公知の材料を使用することができる。
浴槽用固定具の取り付けに本発明の浴槽用補助具を用いると、上述したように補助押圧部の押圧面の中心点は、相対的に浴槽用固定具の第2の押圧部の押圧面の中心点よりも鉛直方向に高い位置に配置されるので、浴槽用補助具を介して浴槽側壁へ取り付けられた浴槽用固定具には、洗い場側と浴槽側の押圧点の位置のズレにより、洗い場側へ向けて回転させる回転モーメントが働くことになる。このため、本発明の浴槽用補助具では、洗い場の床面に当接させる脚部を設けると共に、脚部にも、洗い場側の浴槽側壁に当接させる当接部を設けることにより、浴槽用補助具および浴槽用固定具を洗い場側へ向けて回転させる回転モーメントを打ち消すことができるように構成されている。
特に、浴槽用補助具および浴槽用固定具を洗い場側へ向けて回転させる回転モーメントは、脚部にも伝わることになるので、脚部には受圧面と洗い場の床面との間で圧縮力が生じると共に、脚部の下端を浴槽の側壁へ向けて近づける回転モーメントが働くことになる。このため、本発明の浴槽用補助具では、脚部の下端近傍に、浴槽側壁の強度部分に当接させることができる当接部を設けることにより、脚部の下端が浴槽の側壁へ向けて近づく(回転する)のを防止し、浴槽用補助具および浴槽用固定具が洗い場側へ向けて回転してしまう不都合を防止している。
なお、脚部に取り付けられる当接部は、その取付け位置が脚部の下端に近ければ近いほど効果的に、浴槽用補助具および浴槽用固定具が洗い場側へ向けて回転してしまう不都合を防止することができる。また、一般にユニットタイプの浴槽側壁の下部には、洗い場側の排水を誘導し、エプロン部を下から支持するために、強い強度を有しており、そして浴槽側壁及び床面の一部を形成する防水パンが形成されている(特許文献7参照)。この観点からも、脚部に取り付けられる当接部は、浴槽側壁の防水パンへ確実に当接させることができるように、脚部の下端近傍において、略水平方向において脚部からの突出長さを調節できることが重要となる。
また、脚部の下端には、脚部の下端が洗い場の床面においてズレるのを防止するため、浴槽の洗い場側側壁から脚部へ向かって厚みが減少するくさび形状の弾性ストッパーを設けてもよい。脚部の下端にくさび形状の弾性ストッパーを設けると、洗い場側と浴槽側の押圧点の位置のズレにより生じる回転モーメントにより、脚部の下端が浴槽の側壁へ向けて近づこうとする(回転しようとする)と、脚部の下端がくさび形状の弾性ストッパーの上面上を高さが高くなる方向へ移動することになるので、脚部には圧縮力が生じて、脚部の移動(ズレ)が阻止される。
なお、くさび形状の弾性ストッパーが脚部の下端に強固に固定されている場合、脚部の下端が浴槽の側壁へ向けて近づこうとする(回転しようとする)ほど、脚部の下端と洗い場側の床面との距離が離間するので、弾性ストッパーの形状は、上述の場合とは逆向きに、浴槽の洗い場側側壁から脚部へ向かって厚みが増大するくさび形状とすることが好ましい。
上述したように、脚部の形状は特に限定されるものではないが、例えば棒状である場合は、一対の棒状部材からできていることが好ましい。脚部が一対の棒状部材からできていると、浴槽用補助具全体の強度を構造体として高めることができ、或いは浴槽用固定具の装着に際して、浴槽用補助具を洗い場側の床面に自立させることが可能となり、浴槽用固定具の浴槽側壁への取り付けが容易になる。
また、脚部が一対の棒状部材からできている場合、脚部の根元付近に取り付けられる当接部は、略水平方向において、脚部からの突出長さを調節することにより、浴槽の洗い場側側壁と当接させることができれば、例えば浴槽側壁へ向けて底辺(底部)を有するUの字状又はコの字状などの形状若しくは板状の形状とすることによって、一対の棒状部材を相互に連結していることが好ましい。一対の脚部が当接部を利用して相互に連結されていると、浴槽用補助具全体の強度が構造体としてより一層高められると共に、当接部の流用により、無駄な部品を補充することなく、浴槽用補助具のスリム化、小型化などを達成することができる。
本発明によれば、洗い場側から面で押圧する一方のクランプ部と、浴槽側から面で押圧する他方のクランプ部を備えた汎用の浴槽用固定具の取り付けに本発明の浴槽用補助具を用いると、強度を有するリム部と強度を有さないエプロン部とを備えた外壁を有する浴槽側壁であっても、洗い場側のクランプ部の押圧力を浴槽側壁の強度部位(リム部)へ的確に誘導し、そして洗い場側及び浴槽側の押圧点の位置のズレにより生じる回転モーメントを打ち消すことができるので、浴槽用固定具を浴槽側壁へ確実かつ強固に取り付けることができる。
本発明の一実施形態に係る浴槽用補助具の全体概要を示す斜視図である。 図1に示される浴槽用補助具を補助押圧部側から観た正面図である。 図1に示される浴槽用補助具の側面図である。 図1に示される浴槽用補助具の受圧部を部分的に拡大した斜視図である。 図1に示される浴槽用補助具の補助押圧部を部分的に拡大した斜視図である。 図1に示される浴槽用補助具の脚部及び当接部を部分的に拡大した斜視図である。 図1に示される浴槽用補助具を用いて、汎用の浴槽用固定具を浴槽側壁へ取り付けた状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る浴槽用補助具について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示される実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
図1には、本発明の一実施形態に係る浴槽用補助具1の全体概要を示す斜視図が示されている。図2には、本実施形態に係る浴槽用補助具1を補助押圧部3側から観た正面図が示されており、図3には、本実施形態に係る浴槽用補助具1の側面図が示されている。さらに図7には、本実施形態に係る浴槽用補助具1を用いて、汎用の浴槽用固定具7を浴槽側壁6へ取り付けた状態を示す側面図が示されている。
図1〜3及び図7に示されているように、本実施形態に係る浴槽用補助具1は、浴槽の側壁6を、洗い場側および浴槽側からクランプするために、第1の押圧部70と第2の押圧部71とを備えた浴槽用固定具7を、浴槽用側壁6へ固定する際に補助的に使用されるものであり、浴槽用固定具7の第1の押圧部70を当接させる受圧部2と、浴槽側壁6のリム部60に当接させる補助押圧部3と、そして受圧部2と補助押圧部3とを支承し、かつ洗い場の床面62に設置させる脚部4とから構成されている。
本実施形態の浴槽用補助具1に適合させることができる浴槽用固定具7は、洗い場側から面で押圧するクランプ部としての第1の押圧部70と、浴槽側から面で押圧するクランプ部としての第2の押圧部71を備えていれば、特に図7に示されている浴槽用固定具7に限定されるものではなく、浴槽用手摺りや入浴用移乗台など市販の浴槽用固定具を使用することができる。
本実施形態の浴槽用補助具1では、洗い場側において、浴槽用固定具7の第1の押圧部70から伝達される押圧力を浴槽側壁6のリム部60へ誘導するため、第1の押圧部70を当接させる受圧部2と、浴槽側壁6のリム部60へ当接させる補助押圧部3が脚部4へ取り付けられている。浴槽用補助具1の受圧部2および補助押圧部3は、硬質プラスチック材料からできており、補助押圧部3の表面には、滑り止め機能を強化するため、凹凸の溝が形成されたゴムからなるラバー32が貼着されている。
図4には、本実施形態の浴槽用補助具1の受圧部2を部分的に拡大した斜視図が示されている。図4及び図7を参照して理解されるように、本実施形態の浴槽用補助具1では、脚部4に取り付けられる受圧部2の大きさは、160mmの幅と110mmの高さを有している。受圧部2は、浴槽用固定具7の第1の押圧部70による押圧力を受けるため、第1の押圧部70との間で適度な摩擦力を生じさせる大きさ(面積)を有しており、さらに第1の押圧部70と本体フレーム72との連結点73である、第1の押圧部70の押圧面の中心点73(図7参照)を含ませることができる大きさ(面積)を有している。
本実施形態の浴槽用補助具1では、受圧部2が、浴槽用固定具7の第1の押圧部70との間で適度な摩擦力を生じさせる大きさ(面積)を有しているので、第1の押圧部70と受圧部2との間でズレを生じることなく、第1の押圧部70の押圧力を確実に受圧部2の受圧面へ伝達することができる。
また、本実施形態の浴槽用補助具1では、受圧部2が第1の押圧部70の押圧面の中心点73を含ませることができる大きさ(面積)を有しているので、図7に示されるように、第1の押圧部70の押圧面の中心点73を受圧部の受圧面の中に含ませることにより、ボルト軸74(図7参照)を回動することによって第1の押圧部70を受圧部2へ押し付けても、第1の押圧部70に回転モーメントが働いて、第1の押圧部70が受圧部2から離脱してしまうことが防止されている。
図1及び図4を参照して理解されるように、浴槽用補助具1の受圧部2は、第1の押圧部70との接触(当接)面積を調節できるように、若しくは第1の押圧部70の押圧面の中心点73を含ませることができるように、浴槽用補助具1の脚部4へ高さ調節自在に取り付けられている。受圧部2の高さ調節手段は特に限定されるものではないが、本実施形態では、円柱状の脚部4の外周面にスライド可能に装着させた筒状のスリーブ20へ受圧部2を取り付け、スリーブ20に設けたピン孔と脚部4に設けた係止孔とが一致したスライド位置において、ネジ21によってネジ止めされている。
このように本実施形態の浴槽用補助具1では、受圧部2が脚部4へ高さ調節自在に取り付けられているので、浴槽用固定具7の第1の押圧部70がどのような位置(高さ)に配置されていても、第1の押圧部70を容易に受圧部2へ当接させることができる。
図5には、本実施形態の浴槽用補助具1の補助押圧部3を部分的に拡大した斜視図が示されている。図5及び図7を参照して理解されるように、本実施形態の浴槽用補助具1では、補助押圧部3の大きさは、160mmの幅と20mmの高さを有しており、受圧部2とは反対向きに脚部4へ取り付けられている。補助押圧部3は、浴槽用固定具7の第1の押圧部70から受圧部2へ伝達された押圧力を浴槽側壁6のリム部60へ集中させて伝達するため、リム部60のみへ当接させることができる大きさ(面積)、形状を有している。
本実施形態の浴槽用補助具1では、補助押圧部3が浴槽側壁6のリム部60のみへ当接させることができる大きさ(面積)、形状を有しているので、リム部60との間で適度な摩擦力を生じさせることにより、リム部60と補助押圧部3との間にズレを生じることなく、補助押圧部3へ伝達された第1の押圧部70の押圧力を浴槽側壁6のリム部60のみへ確実に伝達することができる。すなわち、第1の押圧部70によりもたらされるクランプ力は、浴槽用補助具1の受圧部2、補助押圧部3を介して浴槽側壁6のリム部60のみへ伝えられるので、浴槽側壁6のエプロン部61(図7参照)などの脆弱な浴槽側壁部分を破損させることがない。
また、図1及び図5を参照して理解されるように、浴槽用補助具1の補助押圧部3は、浴槽側壁6のリム部60との接触(当接)位置を調節できるように、浴槽用補助具1の脚部4へ高さ調節自在に取り付けられている。補助押圧部3の高さ調節手段は特に限定されるものではないが、本実施形態では、受圧部2の高さ調節手段と同様に、円柱状の脚部4の外周面にスライド可能に装着させた筒状のスリーブ30へ補助押圧部3を取り付け、スリーブ30に設けたピン孔と脚部4に設けた係止孔とが一致したスライド位置において、ネジ31によってネジ止めされている。
このように本実施形態の浴槽用補助具1では、補助押圧部3が脚部4へ高さ調節自在に取り付けられているので、浴槽側壁6のリム部60がどのような位置(高さ)に形成されていても、補助押圧部3を容易にリム部60のみへ当接させることができる。
以上のように、本実施形態の浴槽用補助具1は、強度を有するリム部60と、その下部に取り付けられた、強度を有さないエプロン部61とを備えたユニットバスに対して、通常であれば、浴槽側壁6のエプロン部61をクランプすることになる浴槽用固定具7の第1の押圧部70の押圧力を、エプロン部61の上部に形成されたリム部60のみへ誘導することができる。
このため、本実施形態の浴槽用補助具1は、第1の押圧部70の押圧力を受ける受圧部2の受圧面が、受圧面に伝達された第1の押圧部70の押圧力をリム部60のみへ伝達する補助押圧部3の押圧面よりも相対的に低い位置に配置されているという特徴を有する(図7参照)。
別言すれば、本実施形態の浴槽用補助具1は、第1の押圧部70の押圧力を受ける受圧部2の受圧面の中心点が、受圧面に伝達された第1の押圧部70の押圧力をリム部60のみへ伝達する補助押圧部3の押圧面の中心点よりも鉛直方向に低い位置に配置されているという特徴を有する(図7参照)。
さらに、図7に示される浴槽用固定具7では、洗い場側のクランプ部として機能する第1の押圧部70と、浴槽側のクランプ部として機能する第2の押圧部71は、それぞれの押圧面若しくはその中心点73,75が浴槽側壁6を挟んで略対向する位置に配置されている。このため、浴槽用固定具7の取り付けに本実施形態の浴槽用補助具1を用いると、第1の押圧部70の押圧力は、それよりも鉛直方向に若しくは相対的に高い位置に装着されている補助押圧部3へ伝達されるので、補助押圧部3の押圧面の中心点は、相対的に浴槽用固定具7の第2の押圧部71の押圧面若しくはその中心点75よりも鉛直方向に高い位置に配置されるという特徴を有する。
別言すれば、本実施形態の浴槽用補助具1は、高さ方向に狭幅のリム部60と、その下部に取り付けられた、高さ方向に広幅のエプロン部61とを備えたユニットバスに対して、通常であれば、浴槽側壁6の大部分を占めるエプロン部61をクランプすることになる浴槽用固定具7の第1の押圧部70の押圧力を、浴槽側壁6の上部一部分を占めるに過ぎないリム部60のみへ集中させることができる。このため、本実施形態の浴槽用補助具1は、第1の押圧部70の押圧力を受ける受圧部2の受圧面積が、受圧面に伝達された第1の押圧部70の押圧力をリム部60のみへ伝達する補助押圧部3の押圧面積よりも大きいという特徴を有している。
また、図7に示される浴槽用固定具7では、洗い場側のクランプ部として機能する第1の押圧部70の押圧面と、浴槽側のクランプ部として機能する第2の押圧部71の押圧面は、それぞれ略同じ押圧面積を有している。このため、浴槽用固定具7の取り付けに本実施形態の浴槽用補助具1を用いると、第1の押圧部70の押圧力は、第1の押圧部70よりも高さ方向に狭幅の補助押圧部3へ集約されるので、補助押圧部3の押圧面積は、相対的に浴槽用固定具7の第2の押圧部71の押圧面積よりも小さいという特徴を有する。
図6には、本実施形態の浴槽用補助具1の脚部4及び当接部5を部分的に拡大した斜視図が示されている。図6及び図7を参照して理解されるように、本実施形態の浴槽用補助具1では、受圧部2と補助押圧部3とを支承し、そして下端部が洗い場の床面62に当接される一対の脚部4が設けられている。また、一対の脚部4は、それぞれの下部にブロック状の台座40を含んでおり、そしてそれぞれの台座40には、一対の台座40を相互に連結するように、略水平方向においてコの字状に延びた当接部5が、それぞれの台座40からの突出長さを調節可能に取り付けられている。
脚部4および当接部5の材料、形状は特に限定されるものではないが、本実施形態では、脚部4および当接部5の耐薬品性、耐食性及び強度を考慮して、脚部4にはステンレス製の円形の断面を有する一対のパイプが用いられており、当接部5にはステンレス製の棒状部材が用いられている。
本実施形態の浴槽用補助具1では、脚部4は、洗い場側の浴槽用補助具1の受圧部2による押圧点と、浴槽側の浴槽用固定具7の第2の押圧部71による押圧点との位置のズレにより生じる回転モーメントを、洗い場側の床面62で支えるために取り付けられている。
また、本実施形態の浴槽用補助具1では、一対の脚部4が互いに平行して上方に延びるように台座40の上に立設され、脚部4の上部においては、一対の脚部4が受圧部2及び補助押圧部3によって連結され、さらに脚部4の下部においては、一対の脚部4の台座40がコの字状の当接部5によって連結されているので、構造体として、浴槽用補助具1全体の強度が高められている。また、本実施形態の浴槽用補助具1は、浴槽用固定具7の装着に際して、洗い場側の床面62に自立させることが可能となり、浴槽用固定具7の浴槽側壁への取り付けが容易になる。また、本実施形態の浴槽用補助具1では、一対の台座40の連結部品として当接部5を流用しているので、部品点数の省略により、浴槽用補助具1のスリム化、簡素化が図られている。
また、脚部4は、その高さを調節することができる伸縮手段を備えている。また、図示しないが、脚部4は、台座40の下部にアジャスタを取り付けて脚部4全体の高さを微調節できるようにしてもよい。脚部4も高さ調節可能であると、本実施形態の浴槽用補助具1を利用することができる浴槽用固定具およびユニットバスの適合範囲が広くなる。特に受圧部2と補助押圧部3の相対的な位置関係が決まっている場合は、受圧部2および補助押圧部3をそれぞれに高さ調節することなく、一回の操作で浴槽用固定具7およびユニットバスへ適合させることができるので、浴槽用補助具1のセットが容易になる。
図1及び図6を参照して理解されるように、脚部4の伸縮手段は特に限定されるものではないが、本実施形態では、脚部4を外筒41と、該外筒の中にスライド可能に挿入される内筒42とへ分割し、外筒の長手方向に複数個設けられたピン孔43と、内筒の長手方向に複数個設けられたピン孔(図示せず)とを整列させ、そして外筒の外部より、樹脂製の円弧状の弾性を有する腕を備えた係止ピン44による抜き差し可能とすることにより、伸縮手段として脚部4の高さを調節できるようにしている。
一対の脚部4の下部に取り付けられた当接部5は、洗い場側と浴槽側の押圧点の位置のズレによって脚部4に働く回転モーメントを、浴槽側壁6の下部に形成されている防水パン63などの強度部材で支えるために設けられている。
すなわち、浴槽用固定具6の取り付けに本実施形態の浴槽用補助具1を用いると、上述したように補助押圧部3の押圧面の中心点は、相対的に浴槽用固定具7の第2の押圧部71の押圧面の中心点75よりも鉛直方向に高い位置に配置されるので、浴槽用補助具1を介して浴槽側壁6へ取り付けられた浴槽用固定具7には、洗い場側と浴槽側の押圧点の位置のズレにより、洗い場側へ向けて回転させる回転モーメントが働くことになる。このため、本実施形態の浴槽用補助具1では、洗い場の床面62に当接させる脚部4を設けると共に、脚部4にも、洗い場側の浴槽側壁6の下部に形成されている防水パン63などの強度部材に当接させる当接部5を設けることにより、浴槽用補助具1および浴槽用固定具7を洗い場側へ向けて回転させる回転モーメントを打ち消すことができるように構成されている。
特に、浴槽用補助具1および浴槽用固定具7を洗い場側へ向けて回転させる回転モーメントは、脚部4にも伝わることになるので、脚部4には受圧面2と洗い場の床面62との間で圧縮力が生じると共に、脚部4の下端を浴槽の側壁6へ向けて近づけようとする回転モーメントが働くことになる。このため、本実施形態の浴槽用補助具1では、脚部4の下端近傍には、浴槽側壁6の下部に形成されている防水パン63などの強度部材に当接させることができる当接部5を設けることにより、脚部4の下端が浴槽の側壁6へ向けて近づく(回転する)のを防止し、浴槽用補助具1および浴槽用固定具7が洗い場側へ向けて回転してしまう不都合を効果的に防止している。
当接部5は、一対の脚部4のそれぞれの下端に取り付けられたブロック状の台座40に貫通孔を設け、コの字状の当接部5の両端部50を、それぞれの台座40の貫通孔の中へスライド自在に挿入することにより構成されている。そしてそれぞれのブロック状の台座40の中には、貫通孔に対して直行する方向に連通させたネジ孔を設け、該ネジ孔へネジ45を螺合させることにより、略水平方向においてコの字状に延びた当接部5を、任意の突出長さにて、脚部4の台座40に固定できるように取り付けられている(図6参照)。
なお、脚部4の台座40に取り付けられる当接部5は、その取付け位置が脚部4の下端に近ければ近いほど効果的に、浴槽用補助具1および浴槽用固定具7が洗い場側へ向けて回転してしまう不都合を防止することができる。また、一般にユニットタイプの浴槽側壁6の下部には、洗い場側の排水を誘導し、エプロン部61を下から支持するために、強い強度を有しており、そして浴槽側壁6及び床面62の一部を形成する防水パン63が形成されている(特許文献7参照)。このため、脚部4の台座40に取り付けられる当接部5は、浴槽側壁6の防水パン63へ確実に当接させることができるように、脚部4の下端近傍において、略水平方向において脚部4からの突出長さを調節できることが重要である。
また、図示しないが、脚部4の台座40の下端には、脚部4が洗い場の床面62においてズレるのを防止するため、浴槽の洗い場側側壁6から脚部4へ向かって厚みが減少するくさび形状の弾性ストッパーを設けてもよい。台座40の下端にくさび形状の弾性ストッパーを設けると、洗い場側と浴槽側の押圧点の位置のズレにより生じる回転モーメントにより、脚部4が浴槽の側壁6へ向けて近づこうとする(回転しようとする)と、台座40がくさび形状の弾性ストッパーの上面上を高さが高くなる方向へ移動することになるので、脚部4には圧縮力が生じて、脚部4の移動(ズレ)が阻止される。
なお、くさび形状の弾性ストッパーが台座40の下端に強固に固定されている場合、脚部4が浴槽の側壁6へ向けて近づこうとする(回転しようとする)ほど、台座40の下端と洗い場側の床面62との距離が離間するので、弾性ストッパーの形状は、上述の場合とは逆向きに、浴槽の洗い場側側壁6から脚部4へ向かって厚みが増大するくさび形状とすることが好ましい。
1・・・・浴槽用補助具
2・・・・受圧部
20・・・スリーブ
21・・・ネジ
3・・・・補助押圧部
30・・・スリーブ
31・・・ネジ
32・・・ラバー
4・・・・脚部
40・・・台座
41・・・内筒
42・・・外筒
43・・・ピン孔
44・・・係止ピン
45・・・ネジ
5・・・・当接部
50・・・(両)端部
6・・・・浴槽側壁
60・・・リム部
61・・・エプロン部
62・・・床面
63・・・防水パン
7・・・・浴槽用固定具
70・・・第1の押圧部
71・・・第2の押圧部
72・・・本体フレーム
73・・・連結点(中心点)
74・・・ボルト軸
75・・・中心点(連結点)

Claims (12)

  1. 浴槽の側壁を、洗い場側および浴槽側からクランプするために、第1の押圧部と第2の押圧部とを備えた浴槽用固定具を、前記浴槽用側壁へ固定する際に補助的に使用される浴槽用補助具であって、
    前記浴槽用固定具の第1の押圧部を当接させる受圧部と、
    前記浴槽側壁のリム部に当接させる補助押圧部と、そして
    前記受圧部と前記補助押圧部とを支承し、かつ洗い場の床面に設置させる脚部と
    からなる浴槽用補助具。
  2. 前記補助押圧部の押圧面は、前記受圧部の受圧面よりも相対的に高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の浴槽用補助具。
  3. 前記補助押圧部の押圧面の中心点は、前記受圧部の受圧面の中心点よりも鉛直方向に高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴槽用補助具。
  4. 前記補助押圧部の押圧面積は、前記受圧部の受圧面積よりも小さいことを特徴とする1ないし3のいずれか1項に記載の浴槽用補助具。
  5. 前記受圧部及び/又は前記補助押圧部は、高さ調節可能に前記脚部へ支承されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の浴槽用補助具。
  6. 前記脚部は、高さ調節可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の浴槽用補助具。
  7. 前記脚部は、略水平方向において、前記脚部からの突出長さを調節することにより、浴槽の洗い場側側壁と当接させることができる当接部を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の浴槽用補助具。
  8. 前記脚部は、一対の棒状部材からできていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の浴槽用補助具。
  9. 前記当接部は、前記一対の棒状部材を相互に連結していることを特徴とする請求項8に記載の浴槽用補助具。
  10. 前記脚部の下端には、浴槽の洗い場側側壁から脚部へ向かって厚みが減少するくさび形状の弾性ストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の浴槽用補助具。
  11. 前記浴槽用固定具を、前記浴槽用補助具を介して浴槽の側壁へ取り付けた時、前記補助押圧部の押圧面の中心点は、前記浴槽用固定具の前記第2の押圧部の押圧面の中心点よりも鉛直方向に高い位置に配置されることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の浴槽用補助具。
  12. 前記補助押圧部の押圧面積は、前記浴槽用固定具の前記第2の押圧部の押圧面積よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の浴槽用補助具。
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