JP2017008688A - 外壁ブラケットおよびコーナー用外壁材の取付構造 - Google Patents

外壁ブラケットおよびコーナー用外壁材の取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】柱にかかる負担を軽減できるとともに、耐火被覆材を取り付けやすい外壁ブラケットおよびコーナー用外壁材の取付構造を提供することを目的とする。【解決手段】基礎2や柱3・梁4等を含んでなる建物躯体における出隅コーナー部1に、断面略L字状に形成されたコーナー用外壁材5,6を取り付けるための外壁ブラケット10,20が、出隅コーナー部1に位置する柱3を除く建物躯体に取り付けられる躯体取付部11,21と、躯体取付部11,21の外側端部に、上方に突出して設けられるとともに建物躯体から離間した位置に配置される立ち上がり部12,22と、立ち上がり部12,22の上端部に設けられるとともにコーナー用外壁材5,6の下端面に固定される第一固定部13,23と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、外壁ブラケットおよびコーナー用外壁材の取付構造に関する。
特許文献1には、パネル成形体と、パネル成形体の内側に設けられる下地鉄板と、パネル成形体に埋め込まれるとともに下地鉄板が設けられて、これらパネル成形体と下地鉄板との間に介在するアンカー部材と、を有する出隅用外壁パネル(以下、コーナー用外壁材)が開示されている。
特開2009−249881号公報
ところで、従来のコーナー用外壁材は、パネル成形体および下地鉄板が出隅コーナー部に位置する柱に沿って長尺に形成され、下地鉄板に備えられた柱取付部を介して出隅コーナー部の柱の側面に取り付けられる。したがって、この柱は、上階または屋根等の上部構造と、パネル成形体および下地鉄板の双方の荷重を支えることになる。しかしながら、このように方向の異なる複数の荷重を受ければ、当然、柱にかかる負担が大きくなるため、負担を軽減したいという要望があった。
併せて、耐火被覆材を柱の周囲に取り付けて耐火性能を向上させたいという要望があるが、柱の側面には、その長さ方向に沿って下地鉄板の柱取付部が取り付けられて接触している。そのため、柱取付部が取り付けられた部位を避けて耐火被覆材を取り付けなければならず、耐火被覆材を取り付けにくい場合があった。
本発明の課題は、柱にかかる負担を軽減できるとともに、耐火被覆材を取り付けやすい外壁ブラケットおよびコーナー用外壁材の取付構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図9に示すように、基礎2や柱3・梁4等を含んでなる建物躯体における出隅コーナー部1に、断面略L字状に形成されたコーナー用外壁材5,6を取り付けるための外壁ブラケット10,20において、
前記出隅コーナー部1に位置する柱3を除く前記建物躯体に取り付けられる躯体取付部11,21と、
前記躯体取付部11,21の外側端部に、上方に突出して設けられるとともに前記建物躯体から離間した位置に配置される立ち上がり部12,22と、
前記立ち上がり部12,22の上端部に設けられるとともに前記コーナー用外壁材5,6の下端面に固定される第一固定部13,23と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、躯体取付部11,21が、出隅コーナー部1に位置する柱3を除く建物躯体に取り付けられて、第一固定部13,23がコーナー用外壁材5,6の下端面に固定されるので、コーナー用外壁材5,6の少なくとも下端部は、出隅コーナー部1に位置する柱3の側面には設けられないことになる。これによって、出隅コーナー部1に位置する柱3における下端部の側面は、コーナー用外壁材5,6の荷重を受けずに済むので、当該柱3にかかる負担を軽減することができる。
さらに、立ち上がり部12,22が、躯体取付部11,21の外側端部に、上方に突出して設けられるとともに建物躯体から離間した位置に配置され、この立ち上がり部12,22の上端部に第一固定部13,23が設けられるので、コーナー用外壁材5,6を建物躯体から離間させて配置することが可能となる。これによって、コーナー用外壁材5,6と建物躯体との間に隙間S1を確保でき、この隙間S1を利用すれば、耐火被覆材を取り付けやすくなる。
また、第一固定部13,23が立ち上がり部12,22の上端部に設けられるので、コーナー用外壁材5,6の下端部を、躯体取付部11,21よりも上方に配置できる。そのため、コーナー用外壁材5,6の下端部を、躯体取付部11,21が取り付けられた箇所よりも高い位置に配置できる。これによって、例えば、コーナー用外壁材5,6の下端面の下方に、第一固定部13,23を固定する作業を行うための空間(隙間S2)を確保することができるので、コーナー用外壁材5,6の取付作業を容易に行うことができる。さらに、当該空間を利用して、コーナー用外壁材5,6の下端部に、例えば水切り部材等の付属部材を容易に取り付けることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図3〜図6に示すように、請求項1に記載の外壁ブラケット10,20において、
前記コーナー用外壁材5,6の下端面のうち前記建物躯体側に、下方に向かって開口するとともに前記建物躯体側に開口する凹部5a,6aが形成されており、
前記第一固定部13,23は、前記凹部5a,6aにおける上面5b,6bに対して固定されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第一固定部13,23は、コーナー用外壁材5,6の下端面のうち建物躯体側に、下方に向かって開口するとともに建物躯体側に開口する凹部5a,6aにおける上面5b,6bに対して固定されるので、外壁ブラケット10,20のうち少なくとも第一固定部13,23を凹部5a,6a内に収容できる。これによって、外壁ブラケット10,20のうち少なくとも第一固定部13,23を、外側から見えないように隠すことができるので、見映えが良い。
請求項3に記載の発明は、例えば図2〜図6に示すように、請求項1または2に記載の外壁ブラケット10,20において、
前記躯体取付部11,21は、前記出隅コーナー部1に位置する前記建物躯体の芯線Cに向かって延出する延出部11a,21aを有し、当該延出部11a,21aが前記建物躯体に固定されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、躯体取付部11,21は、出隅コーナー部1に位置する建物躯体の芯線Cに向かって延出する延出部11a,21aを有し、当該延出部11a,21aが建物躯体に固定されるので、延出部11a,21aは建物内部側に極力近づいた状態となっており、建物内部側から延出部11a,21aの固定作業を行いやすい。また、例えば、予め第一固定部13,23が下端面に固定された状態のコーナー用外壁材5,6を、建物内部側から施工することも可能となり、施工性に優れる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3,図4に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外壁ブラケット10において、
前記立ち上がり部12は、前記コーナー用外壁材5の下端部に設けられる水切り部材を取り付けるための取付下地12aを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、立ち上がり部12は、コーナー用外壁材5の下端部に設けられる水切り部材を取り付けるための取付下地12aを有するので、コーナー用外壁材5の下端部に水切り部材を確実に設けることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1,図5〜図7に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外壁ブラケット20において、
前記第一固定部23の下方に設けられ、かつ下階側に位置する前記コーナー用外壁材5の上端面に固定される第二固定部24を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、外壁ブラケット20が、第一固定部23の下方に設けられ、かつ下階側に位置するコーナー用外壁材5の上端面に固定される第二固定部24を備えるので、建物が複数階建てである場合に、第一固定部23を上階側に位置するコーナー用外壁材6の下端面に固定でき、第二固定部24を下階側に位置するコーナー用外壁材5の上端面に固定できる。したがって、上下階方向に隣り合うコーナー用外壁材5,6間に、下階側に位置するコーナー用外壁材5のための別の外壁ブラケットを用意する必要がない。すなわち、一つの外壁ブラケット20を上下階側のそれぞれのコーナー用外壁材5,6に対応させることができるので、利便性に優れ、コストの低減を図ることができる。
また、第二固定部24は、第一固定部23の下方に設けられるので、第一固定部23と共に、コーナー用外壁材5,6を建物躯体から離間させて配置することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、例えば図1,図3,図4に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の外壁ブラケット10は、前記建物躯体のうち、基礎2の上面に対して取り付けられており、
前記第一固定部13は、下階側に位置する前記コーナー用外壁材5の下端面に固定され、当該下階側のコーナー用外壁材5を下方から支持することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、外壁ブラケット10は、基礎2の上面に対して取り付けられており、第一固定部13は、下階側に位置するコーナー用外壁材5の下端面に固定され、当該下階側のコーナー用外壁材5を下方から支持するので、下階(建物一階)に位置するコーナー用外壁材5の下端部を、外壁ブラケット10を介して基礎2に確実に取り付けることができる。
請求項7に記載の発明は、例えば図1,図5,図6に示すように、請求項1〜3および請求項5のいずれか一項に記載の外壁ブラケット20は、前記建物躯体のうち、下階側に立設される複数の柱3の上端部に設けられる天井梁4に対して取り付けられており、
前記第一固定部23は、上階側に位置する前記コーナー用外壁材6の下端面に固定され、当該上階側のコーナー用外壁材6を下方から支持することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、外壁ブラケット20は、建物躯体のうち、下階側に立設される複数の柱3の上端部に設けられる天井梁4に対して取り付けられており、第一固定部23は、上階側に位置するコーナー用外壁材6の下端面に固定され、当該上階側のコーナー用外壁材6を下方から支持するので、上階側に位置するコーナー用外壁材6の下端部を、外壁ブラケット20を介して天井梁4に確実に取り付けることができる。
本発明によれば、柱にかかる負担を軽減できるとともに、耐火被覆材を取り付けやすくなる。
コーナー用外壁材が外壁ブラケットを介して建物躯体に取り付けられた状態を示す斜視図である、 第一外壁ブラケットを示す斜視図である。 第一外壁ブラケットが基礎に取り付けられた状態を示す平面図である。 第一外壁ブラケットが基礎に取り付けられた状態を示す側面図である。 第二外壁ブラケットが天井梁に取り付けられた状態を示す平面図である。 第二外壁ブラケットが天井梁に取り付けられた状態を示す側面図である。 下階側に位置するコーナー用外壁材の上端面に第二固定部が固定された状態を示す断面図である。 第三外壁ブラケットが天井梁に取り付けられた状態を示す平面図である。 第三外壁ブラケットが天井梁に取り付けられた状態を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1において符号1は、出隅コーナー部を示す。出隅コーナー部1は、屋外側から見た場合に、住宅等の建物における二つの外壁が交差方向に配置された部分を指している。そして、この出隅コーナー部1は、建物躯体に、コーナー用外壁材5,6が取り付けられることによって形成されている。
また、建物が複数階建てである場合には、下階側に位置するコーナー用外壁材5と、上階側に位置するコーナー用外壁材6とが、上下階方向に隣り合って設けられる。なお、本実施形態の建物は二階建てとされている。
コーナー用外壁材5,6は、出隅コーナー部1に対応して断面略L字状(くの字状)に形成されている。すなわち、図1に示すx方向とy方向に延在するように形成されている。なお、コーナー用外壁材5,6のx方向とy方向の長さは等しい。
また、コーナー用外壁材5,6の側方には、平板状の外壁材7,8が、当該コーナー用外壁材5,6の左右の延在方向(x方向、y方向)に位置するようにして設けられている。
建物は、本実施形態においては鉄骨軸組構造が採用されており、その建物躯体は、図1,図3〜図6に示すように、基礎2や柱3・梁4を含んでなる。そして、建物の外壁は、このような基礎2や柱3・梁4を含んでなる建物躯体に対して、上述したコーナー用外壁材5,6や平板状の外壁材7,8が取り付けられることによって構成されている。
基礎2は鉄筋コンクリート(RC:Reinforced-Concrete)やプレキャストコンクリート(PCa:precast concrete)によって構築されており、基礎2上に設けられる軸組が鉄骨(軽量鉄骨)によって構成されている。
また、基礎2は、図1,図3に示すように、出隅コーナー部1に対応して断面略L字状(くの字状)に形成された立ち上がりを有するものであり、例えば布基礎やべた基礎が採用されている。
基礎2のうち、柱3が設けられる位置には、柱3を基礎2上に立設させるためのアンカーボルト2aが、その上端部が突出するようにして埋め込まれている。
柱3は、鋼製の角筒状に形成されており、階高に応じた高さに設定されている。
柱3の下端部には、図3,図4に示すように、基礎2の上面に載置されるベースプレート3aが設けられている。ベースプレート3aは、その中心が、建物躯体(ここでは基礎2)の芯線C上と重なるようにして、基礎2の上面に載置されている。
なお、芯線Cは、建物の外周において建物躯体の中心を表す仮想的な線であり、図3に示す例では、建物躯体である基礎2の、直交する二方向(x方向、y方向)に芯線C,Cが表されている。柱3は、芯線C,Cの交差する位置に立設されている。
ベースプレート3aには、建物躯体の芯線C上に位置するとともにアンカーボルト2aが通される二つの貫通孔(図示せず)と、これら貫通孔の両脇に位置する複数のネジ孔3bと、が形成されている。複数のネジ孔3bは、二つの貫通孔の両脇(芯線C,Cと直交する方向)に形成されるため、ベースプレート3aに対して合計四つ形成されている。
複数のネジ孔3bは、当該ネジ孔3bにねじ込まれるボルト3c(後述する)に対応した螺子溝が形成されている。
二つの貫通孔は、ベースプレート3aのうち芯線C,C上に位置する部位に、対称的な位置関係で形成されている。また、アンカーボルト2aの位置もこれに対応している。
このようなベースプレート3aは、柱3の下端部に対して溶接されるとともに、アンカーボルト2aを介して基礎2と一体的に設けられている。そのため、このベースプレート3aは、基礎2や柱3と共に建物躯体の一部として機能している。
梁4は、基礎2上に間隔を空けて配置される複数の柱3の上端部間に架設される天井梁4を指している。また、この梁4には、H形鋼またはI形鋼等の鋼材が採用されている。
天井梁4には、図5,図6に示すように、建物の外周に沿って配置される外周用のものと、当該外周に沿う天井梁4と交差して建物内部側に延在する建物内部用のものと、がある。
出隅コーナー部1においては、外周用の天井梁4と建物内部用の天井梁4とが直交する二方向(x方向、y方向)に配置されている。そして、これら外周用の天井梁4と建物内部用の天井梁4は、双方のウェブ同士が連結部材(図示せず)によって連結されている。
なお、天井梁4のフランジには、当該天井梁4の長さ方向に間隔を空けて複数の貫通孔4aが形成されている。
図5に示す例では、建物躯体である天井梁4,4の、直交する二方向(x方向、y方向)に芯線C,Cが表されている。なお、当該芯線C,Cと、図3に表された芯線C,Cは、同一鉛直面上に配置されている。
そして、コーナー用外壁材5,6は、図1〜図7に示すように、第一外壁ブラケット10および第二外壁ブラケット20を介して、建物躯体における出隅コーナー部1に取り付けられている。
これら第一外壁ブラケット10および第二外壁ブラケット20は、コーナー用外壁材5,6を出隅コーナー部1に取り付けるためのものである。そのため、全体として略L字状に形成されている。
まず、第一外壁ブラケット10の詳細について説明する。
第一外壁ブラケット10は、図1に示すように、特に、建物一階のコーナー用外壁材5の下端部を出隅コーナー部1に取り付けるためのものである。したがって、この第一外壁ブラケット10は、コーナー用外壁材5の下端部の位置に対応して配置されている。
また、第一外壁ブラケット10は、金属製であり、躯体取付部11と、立ち上がり部12と、第一固定部13と、を備える。
躯体取付部11は、図2,図3に示すように、平面視において略L字状に形成された板状体である。そして、この躯体取付部11は、出隅コーナー部1に位置する柱3を除く建物躯体に取り付けられている。
より詳細に説明すると、躯体取付部11は、x方向とy方向に延在する平面視L字状の本体部と、この本体部のx方向側端部およびy方向側端部のそれぞれから、出隅コーナー部1に位置する建物躯体(すなわち、基礎2)の芯線C,Cに向かって延出する延出部11aと、を有する。
延出部11aは建物躯体に固定されるものであり、本実施形態では、アンカーボルト2aを介して基礎2と一体的に設けられたベースプレート3aに対して固定される。
延出部11aには、当該延出部11aを厚さ方向に貫通する孔部11bが形成されている。これら孔部11bが形成された位置は、ベースプレート3aに形成された複数のネジ孔3bのうち、屋外側に配置された二つのネジ孔3bの位置と合致する。そして、ボルト3cが、延出部11aの孔部11bに通されるとともに、ベースプレート3aのネジ孔3bにねじ込まれることで、延出部11aがベースプレート3aに固定される。
立ち上がり部12は、図2,図3に示すように、平面視においてアングル状に形成された板状体であり、躯体取付部11の外側端部に、上方に突出して設けられるとともに建物躯体から離間した位置に配置されている。
より詳細に説明すると、立ち上がり部12は、躯体取付部11における出隅部分の縁部に一体形成されている。また、立ち上がり部12のx方向およびy方向の長さは、躯体取付部11の本体部におけるx方向およびy方向の長さよりも短く設定されている。換言すれば、躯体取付部11の本体部は、立ち上がり部12よりもx方向およびy方向に長く形成されている。
さらに、立ち上がり部12は、上述のように躯体取付部11における出隅部分の縁部に一体形成されているため、柱3の側面から離間した位置に配置されている。ここで、コーナー用外壁材5の内側面(コーナー用外壁材5の入隅部分を形成する面)は、図3に示すように、立ち上がり部12を柱3側に越えないように構成されている。そのため、コーナー用外壁材5の内側面と柱3との間に、隙間S1を形成することができる。このような隙間S1には、柱3を全周に亘って被覆する耐火被覆材を設けるために利用することができる。
また、立ち上がり部12の高さは、コーナー用外壁材5の下端部に、後述する水切り部材(図示せず)を取付可能な隙間S2(空間)を形成できる程度に設定されている。これに伴って、立ち上がり部12は、コーナー用外壁材5の下端部に設けられる水切り部材を取り付けるための取付下地12aを有する。
なお、取付下地12aは、図3,図4に示すように、立ち上がり部12の外側面に対して溶接等によって固定されており、さらに、x方向およびy方向に沿う外側の面が、出隅コーナー部1に対応して平面視略L字状に形成されている。
そして、図示しない水切り部材は、当該取付下地12aの外側の面に対して取り付けられている。換言すれば、この水切り部材も、出隅コーナー部1に対応して平面視略L字状に形成されているものとする。なお、図示はしないが、水切り部材のx方向側の端部およびy方向側の端部には、平板状の外壁材7の下端部に取り付けられた水切り部材が連続して設けられる。
第一固定部13は、図2〜図3に示すように、平面視において矩形状に形成された板状体である。そして、この第一固定部13は、立ち上がり部12の上端部に設けられるとともにコーナー用外壁材5の下端面に固定されている。
より詳細に説明すると、第一固定部13は、立ち上がり部12の上端部のうち、x方向側の端部とy方向側の端部に寄った位置に一体形成されている。そして、立ち上がり部12の上端部から屋外側に向かって水平に突出している。
第一固定部13のそれぞれには、後述するボルト13aが通される孔部13bが、当該第一固定部13を厚さ方向に貫通して形成されている。
コーナー用外壁材5の下端面のうち建物躯体側(すなわち、基礎2や柱3がある側・建物内部側)に、下方に向かって開口するとともに建物躯体側に開口する凹部5aが形成されている。また、この凹部5aは、隣り合う平板状の外壁材7側には開口していない。
凹部5aは、コーナー用外壁材5の下端面に形成された凹みであり、コーナー用外壁材5の形状に対応して、略L字状の凹みとして形成されている。凹部5aは、コーナー用外壁材5の下端面に形成される凹みであるため、当該凹部5aにおける上面5b(コーナー用外壁材5の下端面を下方から見上げた時に見える面)が、コーナー用外壁材5の最下端面よりも上方に位置している。
そして、第一外壁ブラケット10における第一固定部13は、凹部5aにおける上面5bに対して固定されている。ここで、上述のように、凹部5aが下方に向かって開口するとともに建物躯体側に開口しているため、第一固定部13を、上面5bに支障なく取り付けできる。
以上のように構成された第一外壁ブラケット10は、建物躯体のうち、基礎2の上面に対して取り付けられている。そして、第一固定部13は、下階側に位置するコーナー用外壁材5の下端面に固定され、当該下階側のコーナー用外壁材5を下方から支持している。
より具体的に説明すると、躯体取付部11の延出部11aにおける孔部11bと、ベースプレート3aのうち屋外側に配置された二つのネジ孔3bの位置とを合致させる。そして、ボルト3cを、延出部11aの孔部11bに通すとともに、ベースプレート3aのネジ孔3bにねじ込む。これによって、延出部11aをベースプレート3aに固定でき、延いては、第一外壁ブラケット10自体を、ベースプレート3aを介して基礎2に取り付けることができる。
さらに、第一固定部13の、凹部5aにおける上面5bへの固定は、図4に示すようにボルト13aによって行われる。すなわち、凹部5aにおける上面5bのうち、第一固定部13の孔部13bに対応する位置には、図示しない雌ネジ部が設けられている(例えばナットが埋設されている)。そして、第一固定部13を凹部5aにおける上面5bに固定する際は、第一固定部13を凹部5aにおける上面5bに当接させてから、ボルト13aを、第一固定部13の孔部13bに通すとともに、図示しない雌ネジ部にねじ込む。
これによって、建物一階において、コーナー用外壁材5の下端部を出隅コーナー部1に取り付けることができる。
次に、第二外壁ブラケット20の詳細について説明する。
この第二外壁ブラケット20は、図1に示すように、特に、建物上階のコーナー用外壁材6の下端部を出隅コーナー部1に取り付けるとともに、下階のコーナー用外壁材5の上端部を出隅コーナー部1に取り付けるためのものである。したがって、この第二外壁ブラケット20は、上下階方向に隣り合うコーナー用外壁材5,6の境界部分に対応して配置されている。
また、第二外壁ブラケット20は、金属製であり、躯体取付部21と、立ち上がり部22と、第一固定部23と、第二固定部24と、を備える。
躯体取付部21は、図5,図6に示すように、平面視において略L字状に形成された板状体である。そして、この躯体取付部21は、出隅コーナー部1に位置する柱3を除く建物躯体に取り付けられている。
より詳細に説明すると、躯体取付部21は、x方向とy方向に延在する平面視L字状の本体部と、この本体部のx方向側端部およびy方向側端部のそれぞれから、出隅コーナー部1に位置する建物躯体(すなわち、天井梁4,4)の芯線C,Cに向かって延出する延出部21aと、を有する。
延出部21aは建物躯体に固定されるものであり、本実施形態では、出隅コーナー部1において直交する一方の天井梁4と他方の天井梁4のそれぞれに対して固定されている。なお、これら延出部21aは、双方の天井梁4の上端部にあるフランジ部の下面に固定されている。
延出部21aには、当該延出部21aを厚さ方向に貫通する孔部21bが形成されている。これら孔部21bが形成された位置は、天井梁4のフランジに形成された貫通孔4aのいずれかの位置と合致する。そして、ボルト4bが、孔部21bと貫通孔4aに通されるとともに、ナット4cが設けられて締め付けられることによって、延出部21aが天井梁4に固定される。
立ち上がり部22は、図5,図6に示すように、躯体取付部21の外側端部に、上方に突出して設けられるとともに建物躯体から離間した位置に配置されており、躯体取付部21と分離可能に構成されている。
より詳細に説明すると、立ち上がり部22は、躯体取付部21の外側端部に載置されて連結される平面視略L字状の連結部22aと、この連結部22aにおける出隅部分の縁部に一体形成された平面視アングル状の本体部22bと、を有する。
連結部22aのx方向およびy方向の長さは、躯体取付部11の本体部におけるx方向およびy方向の長さよりも短く設定されている。
立ち上がり部22の本体部22bの位置は、連結部22aにおける出隅部分の縁部の位置に対応していると同時に、躯体取付部21における出隅部分の縁部の位置にも対応している。換言すれば、躯体取付部21における出隅部分の縁部の直上に、連結部22aにおける出隅部分の縁部が位置するようにして、立ち上がり部22が躯体取付部21の上面に配置されている。
そして、立ち上がり部22の連結部22aは、躯体取付部21に対してボルト22c・ナットで固定されている。なお、連結部22aと躯体取付部21の双方には、ボルト22cが通される位置に貫通孔(図示せず)が形成されている。すなわち、このボルト22cを取り外せば、立ち上がり部22を、躯体取付部21から分離させることができる。
ここで、コーナー用外壁材6の内側面(コーナー用外壁材6の入隅部分を形成する面)は、図5に示すように、立ち上がり部22を柱3側に越えないように構成されており、コーナー用外壁材6の内側面と柱3との間に、建物一階と同様に隙間S1を形成できる。このような隙間S1には、柱3を全周に亘って被覆する耐火被覆材を設けるために利用できる。
第一固定部23は、図5,図6に示すように、平面視において矩形状に形成された板状体である。そして、この第一固定部23は、立ち上がり部22の上端部に設けられるとともにコーナー用外壁材6の下端面に固定されている。
より詳細に説明すると、第一固定部23は、立ち上がり部22における本体部22bの上端部のうち、x方向側の端部とy方向側の端部に寄った位置に一体形成されている。そして、この本体部22bの上端部から屋外側に向かって水平に突出している。
第一固定部23のそれぞれには、後述するボルト23aが通される孔部23bが、当該第一固定部23を厚さ方向に貫通して形成されている。
コーナー用外壁材6の下端面のうち建物躯体側(すなわち、天井梁4がある側・建物内部側)には、下方に向かって開口するとともに建物躯体側に開口する凹部6aが形成されている。また、この凹部6aは、隣り合う平板状の外壁材8側には開口していない。
凹部6aは、コーナー用外壁材6の下端面に形成された凹みであり、その上面6bに第一固定部23が固定される。この凹部6aの構成は、下階に位置するコーナー用外壁材5の下端面に形成された凹部5aと同一であるため、説明を省略する。
第二固定部24は、図6,図7に示すように、第一固定部23の下方に設けられ、かつ下階側に位置するコーナー用外壁材5の上端面に固定される。
また、第二固定部24は、躯体取付部21の外側端部における下面に連結されている。そのため、第一固定部23の下方に設けられるだけでなく、立ち上がり部22の下方にも位置している。
このような第二固定部24は、連結部24aと、保持部24bと、本体部24cと、を有する。
連結部24aは、平面視略L字状に形成され、かつ躯体取付部21における出隅部分の下面側縁部に一体形成されている。また、この連結部24aのx方向およびy方向の長さは、立ち上がり部22のx方向およびy方向の長さよりも若干長い程度に設定されている。
保持部24bは、本体部24cを保持するためのものであり、連結部24aのx方向側面およびy方向側面のそれぞれに固定されている。この保持部24bは、平面視または断面視において所謂ハット型に形成されており、連結部24aの側面との間に本体部24cを差し込む隙間が形成された状態となっている。
本体部24cは、連結部24aの側面と保持部24bとの間の隙間に差し込まれる差込部24dと、この差込部24dの上端部から屋外側に向かって水平に突出する突出部24eと、からなる。突出部24eには、後述するボルト24fが通される孔部(図示せず)が、当該突出部24eを厚さ方向に貫通して形成されている。
コーナー用外壁材5の上端面のうち建物躯体側(すなわち、天井梁4がある側・建物内部側)に、上方に向かって開口するとともに建物躯体側に開口する凹部5cが形成されている。また、この凹部5cは、隣り合う平板状の外壁材7側には開口していない。
凹部5cは、コーナー用外壁材5の上端面に形成された凹みであり、コーナー用外壁材5の形状に対応して、略L字状の凹みとして形成されている。凹部5cは、コーナー用外壁材5の上端面に形成される凹みであるため、当該凹部5cにおける底面5dが、コーナー用外壁材5の最上端面よりも下方に位置している。
そして、第二外壁ブラケット20における第二固定部24は、凹部5cにおける底面5dに対して固定されている。ここで、上述のように、凹部5cが下方に向かって開口するとともに建物躯体側に開口しているため、第二固定部24を、底面5dに支障なく取り付けできる。
なお、凹部5cにおける底面5dのうち、第二固定部24の本体部24cにおける突出部24eに形成された孔部に対応する位置には、図示しない雌ネジ部が設けられている(例えばナットが埋設されている)。
以上のように構成された第二外壁ブラケット20は、建物躯体のうち、下階側に立設される複数の柱3の上端部に設けられる天井梁4に対して取り付けられている。そして、第一固定部23は、上階側に位置するコーナー用外壁材6の下端面に固定され、当該上階側のコーナー用外壁材6を下方から支持している。さらに、第二固定部24は、下階側に位置するコーナー用外壁材5の上端面に固定され、当該下階側に位置するコーナー用外壁材5を上方から押さえている。
なお、立ち上がり部22(および第一固定部23)は、予め躯体取付部21から分離させておく。そして、下階側に位置するコーナー用外壁材5を出隅コーナー部1に取り付けた後に、再び、躯体取付部21に連結する。
より具体的に説明すると、躯体取付部21の延出部21aにおける孔部21bと、天井梁4のフランジに形成された貫通孔4aの位置とを合致させる。そして、ボルト4bを、延出部21aの孔部21bに通すとともに、ナット4cを設けて締め付けることによって、延出部21aを天井梁4に固定できる。
さらに、第二固定部24の本体部24cを、当該本体部24cにおける差込部24dを保持部24bの隙間に差し込むことによって装着する。そして、本体部24cにおける突出部24eの孔部と、コーナー用外壁材5の上端面に形成された凹部5cの雌ネジ部の位置とを合致させ、ボルト24fによって留め付ける。
これによって、建物一階において、コーナー用外壁材5の上端部を出隅コーナー部1に取り付けることができる。
上階側に位置するコーナー用外壁材6の凹部6aにおける上面6bに、第一固定部23を当接させてから、ボルト23aを、第一固定部23の孔部23bに通すとともに、図示しない雌ネジ部にねじ込む。これによって、立ち上がり部22を、第一固定部23を介して上階側に位置するコーナー用外壁材6の下端面に取り付けた状態とすることができる。
このような状態の立ち上がり部22を、躯体取付部21に連結する。すなわち、立ち上がり部22の連結部22aを、躯体取付部21に対してボルト22c・ナットで固定する。これによって、建物の上階において、コーナー用外壁材6の下端部を出隅コーナー部1に取り付けることができる。
なお、上階側に位置するコーナー用外壁材6の上端部は、下階側に位置するコーナー用外壁材5の上端部と同様の工程で出隅コーナー部1に取り付けることができる。
すなわち、上階側に位置するコーナー用外壁材6の上端部の取り付けは、第二外壁ブラケット20を利用して行うことができ、立ち上がり部22および第一固定部23を躯体取付部21から分離させた状態のものを用いる。
以上のような第一外壁ブラケット10および第二外壁ブラケット20の構成を鑑みれば、第一外壁ブラケット10は特に建物一階に設けられるコーナー用外壁材5の下端部に対応するものである。そして、第二外壁ブラケット20は、上下階方向に隣り合うコーナー用外壁材5,6間や、最上部に設けられるコーナー用外壁材の上端部に対応するものである。
すなわち、第一外壁ブラケット10と、第二外壁ブラケット20の、立ち上がり部22を躯体取付部21から分離させたパターンと、立ち上がり部22を躯体取付部21に連結したパターンとを駆使すれば、コーナー用外壁材5,6を出隅コーナー部1に対して確実に取り付けることができる。
なお、平板状の外壁材7,8の下端部も専用の外壁ブラケット30を用いることによって建物躯体に取り付けられている。図4に示す外壁ブラケット30は、ベースプレート3aに固定される固定部31と、この固定部31に対して一体的に設けられ、かつ平板状の外壁材7の下端部が固定されて当該外壁材7を支持する支持部32と、を備える。
この外壁ブラケット30の場合も、基礎2や柱3と共に建物躯体の一部として機能するベースプレート3aに対して固定されるので、柱にかかる負担を軽減する上で好ましい。
なお、平板状の外壁材7,8の上端部は、図示しない外壁ブラケットによって天井梁4に取り付けられている。
本実施の形態によれば、躯体取付部11,21が、出隅コーナー部1に位置する柱3を除く建物躯体に取り付けられて、第一固定部13,23がコーナー用外壁材5,6の下端面に固定されるので、コーナー用外壁材5,6の少なくとも下端部は、出隅コーナー部1に位置する柱3の側面に設けられないことになる。これによって、出隅コーナー部1に位置する柱3における下端部の側面は、コーナー用外壁材5,6の荷重を受けずに済むので、当該柱3にかかる負担を軽減することができる。
なお、本実施形態の場合、躯体取付部11,21を取り付ける方向が下向きとなっている。したがって、出隅コーナー部1に位置する柱3における下端部の側面に対して、コーナー用外壁材5,6の荷重がかかることを確実に防ぐことができる。
さらに、立ち上がり部12,22が、躯体取付部11,21の外側端部に、上方に突出して設けられるとともに建物躯体から離間した位置に配置され、この立ち上がり部12,22の上端部に第一固定部13,23が設けられるので、コーナー用外壁材5,6を建物躯体から離間させて配置することが可能となる。これによって、コーナー用外壁材5,6と建物躯体との間に隙間S1を確保でき、この隙間S1を利用すれば、耐火被覆材を取り付けやすくなる。
また、第一固定部13,23が立ち上がり部12,22の上端部に設けられるので、コーナー用外壁材5,6の下端部を、躯体取付部11,21よりも上方に配置できる。そのため、コーナー用外壁材5,6の下端部を、躯体取付部11,21が取り付けられた箇所よりも高い位置に配置できる。これによって、例えば、コーナー用外壁材5,6の下端面の下方に、第一固定部13,23を固定する作業を行うための空間(隙間S2)を確保することができるので、コーナー用外壁材5,6の取付作業を容易に行うことができる。さらに、当該空間を利用して、コーナー用外壁材5,6の下端部に、例えば水切り部材等の付属部材を容易に取り付けることができる。
また、第一固定部13,23は、コーナー用外壁材5,6の下端面のうち建物躯体側に、下方に向かって開口するとともに建物躯体側に開口する凹部5a,6aにおける上面5b,6bに対して固定されるので、外壁ブラケット10,20のうち少なくとも第一固定部13,23を凹部5a,6a内に収容できる。これによって、外壁ブラケット10,20のうち少なくとも第一固定部13,23を、外側から見えないように隠すことができるので、見映えが良い。
また、躯体取付部11,21は、出隅コーナー部1に位置する建物躯体の芯線Cに向かって延出する延出部11a,21aを有し、当該延出部11a,21aが建物躯体に固定されるので、延出部11a,21aは建物内部側に極力近づいた状態となっており、建物内部側から延出部11a,21aの固定作業を行いやすい。また、例えば、予め第一固定部13,23が下端面に固定された状態のコーナー用外壁材5,6を、建物内部側から施工することも可能となり、施工性に優れる。
また、立ち上がり部12は、コーナー用外壁材5の下端部に設けられる水切り部材を取り付けるための取付下地12aを有するので、コーナー用外壁材5の下端部に水切り部材を確実に設けることができる。
また、外壁ブラケット10は、基礎2の上面に対して取り付けられており、第一固定部13は、下階側に位置するコーナー用外壁材5の下端面に固定され、当該下階側のコーナー用外壁材5を下方から支持するので、下階(建物一階)に位置するコーナー用外壁材5の下端部を、外壁ブラケット10を介して基礎2に確実に取り付けることができる。
また、外壁ブラケット20は、建物躯体のうち、下階側に立設される複数の柱3の上端部に設けられる天井梁4に対して取り付けられており、第一固定部23は、上階側に位置するコーナー用外壁材6の下端面に固定され、当該上階側のコーナー用外壁材6を下方から支持するので、上階側に位置するコーナー用外壁材6の下端部を、外壁ブラケット20を介して天井梁4に確実に取り付けることができる。
また、外壁ブラケット20が、第一固定部23の下方に設けられ、かつ下階側に位置するコーナー用外壁材5の上端面に固定される第二固定部24を備えるので、建物が複数階建てである場合に、第一固定部23を上階側に位置するコーナー用外壁材6の下端面に固定でき、第二固定部24を下階側に位置するコーナー用外壁材5の上端面に固定できる。したがって、上下階方向に隣り合うコーナー用外壁材5,6間に、下階側に位置するコーナー用外壁材5のための別の外壁ブラケットを用意する必要がない。すなわち、一つの外壁ブラケット20を上下階側のそれぞれのコーナー用外壁材5,6に対応させることができるので、利便性に優れ、コストの低減を図ることができる。
また、第二固定部24は、第一固定部23の下方に設けられるので、第一固定部23と共に、コーナー用外壁材5,6を建物躯体から離間させて配置することが可能となる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。
例えば、バルコニーや外廊下を支持する梁を建物の外周部から突出させて設ける場合や、開口部を挟んで対向する外壁間に化粧梁を架設する場合がある。
図8,図9は、開口部Kを挟んで対向する外壁40間に化粧梁を架設する場合の例を示しており、図8,図9における符号41は、外壁40内に配置され、かつ化粧梁(図示せず)が連結される梁であり、この梁41は柱3によって支持されている。梁41には、H形鋼またはI形鋼等の鋼材が採用されており、フランジには複数の貫通孔41aが形成されている。すなわち、この梁41が、本変形例における建物躯体に相当する。
なお、化粧梁は、梁41に連結される芯となる梁材と、当該梁材を全周に亘って被覆する耐火被覆材と、耐火被覆材の上から被覆される化粧材と、を備える。
また、外壁40は、開口部Kの縁に相当し、かつ開口部Kに面する位置に、コーナー用外壁材42〜45が左右および上下に隣り合って設けられている。
これらコーナー用外壁材42〜45には、化粧梁が設けられる位置に対応して切欠部46a〜46dが形成されている。すなわち、コーナー用外壁材42には切欠部46aが形成されており、コーナー用外壁材43には切欠部46bが形成されており、コーナー用外壁材44には切欠部46cが形成されており、コーナー用外壁材45には切欠部46dが形成されている。
そして、コーナー用外壁材42〜45を適切な位置に取り付けることで、切欠部46a〜46dを組み合わせてなる開口部46を形成することができ、この開口部46には化粧梁が通される。
開口部46は、化粧材まで設けられて仕上げられた状態の化粧梁が挿通可能な大きさに設定されている。なお、化粧梁を被覆する耐火被覆材は、当該化粧梁と外壁40との境界部分における耐火性能を向上させるために、外壁40の内部まで挿入される。
梁41の開口部K側端部には、当該41の長さ方向に直交する左右両側部のそれぞれに外壁ブラケット50が設けられている。この外壁ブラケット50は、上述した第二外壁ブラケット20の変形例である。
したがって、本変形例の外壁ブラケット50は、躯体取付部51と、立ち上がり部52と、第一固定部53と、第二固定部54と、を備える。
躯体取付部51は、梁41の長さ方向に沿って長尺に形成されている。そして、この躯体取付部51は、その長さ方向両端部に設けられ、かつ梁41に向かって延びる延出部51aを有する。
延出部51aは、梁41のフランジに形成された貫通孔41aの位置に合致し、ボルト・ナットによって固定される。
立ち上がり部52は、躯体取付部51と連結される矩形板状の連結部52aと、この連結部52aの開口部K側縁部と外側縁部に一体形成されて上方に突出する本体部52bと、を有する。
連結部52aは、ボルト・ナットによって躯体取付部51に連結されており、躯体取付部51から分離可能となっている。
本体部52bは、平面視においてアングル状に形成されており、その上端部に、第一固定部53,53がそれぞれ一体形成されている。すなわち、本体部52bの上端部には、二つの第一固定部53,53が一体形成されている。
二つの第一固定部53のうち一方は、開口部Kに向かって水平に突出しており、他方は、一方の第一固定部53と直交する側方に向かって水平に突出している。また、これら第一固定部53,53のそれぞれには孔部53aが貫通形成されている。
また、二つの第一固定部53のうち一方の第一固定部53は、開口部46から化粧梁を挿入するためのスペースを確保するために、図9に示すように、他方の第一固定部53よりも上方に配置されている。
第二固定部54は、躯体取付部51の下面に一体に設けられるとともに、側方に突出する第一固定部53の下方に配置されている。
この第二固定部54は、下方に位置するコーナー用外壁材42,43の上端面に固定される本体部54cを有する。この本体部54cにはボルトを通すための孔部が貫通形成されている。
図9において左上に位置するコーナー用外壁材44の下端面には、一方の第一固定部53(開口部K側に突出する方)に対応する凹部44aと、他方の第一固定部53(側方に突出する方)に対応する凹部44bが形成されている。これら凹部44a,44bのうち、一方の第一固定部53に対応する凹部44aは、他方の第一固定部53に対応する凹部44bよりも高い位置まで凹むように形成されている。
右上に位置するコーナー用外壁材45の場合は、左上のコーナー用外壁材44と対称に凹部45a,45bが形成されている。
また、図9において左下および右下に位置するコーナー用外壁材42,43の上端面には、第二固定部54に対応する凹部42a,43aが形成されている。
以上のような外壁ブラケット50は、梁41に対して取り付けられている。
そして、第一固定部53は、左上および右上に位置するコーナー用外壁材44,45の下端面に、凹部44a,44b・45a,45bに対応するようにして固定され、当該左上および右上に位置するコーナー用外壁材44,45を下方から支持している。
さらに、第二固定部54は、左下および右下に位置するコーナー用外壁材42,43の上端面に、凹部42a,43aに対応するようにして固定され、当該左下および右下に位置するコーナー用外壁材42,43を上方から押さえている。
なお、左下のコーナー用外壁材42と、右下のコーナー用外壁材43と、左上のコーナー用外壁材44は、各凹部42a・43a・44a,44bに設けられた図示しない雌ネジ部に対してボルト留めされている。このボルト留めの作業は、コーナー用外壁材42,43,44間の隙間から手や工具を差し入れて行うことができる。
すなわち、外壁ブラケット50の第二固定部54を利用すれば、左下のコーナー用外壁材42の上端部と右下のコーナー用外壁材43の上端部を、外壁ブラケット50を介して梁41に容易に取り付けることができる。
また、外壁ブラケット50の立ち上がり部52を躯体取付部51から分離させる要領で(第二外壁ブラケット20の場合と同様の要領で)作業を行うことで、左上のコーナー用外壁材44の下端部を、外壁ブラケット50を介して梁41に容易に取り付けることができる。
一方、右上のコーナー用外壁材45は、コーナー用外壁材42〜45のうち、最後に取り付けられるコーナー用外壁材であるため、隙間から手や工具を差し入れてボルト留めを行うことができない。そこで、コーナー用外壁材45の凹部45a,45bのそれぞれには、下方に突出するピン45cが設けられている。
すなわち、右上のコーナー用外壁材45の下端部を、外壁ブラケット50を介して梁41に取り付ける際は、第一固定部53に形成された孔部53aに対してピン45cを差し込む方法が採られている。これによって、右上のコーナー用外壁材45の下端部を、外壁ブラケット50を介して梁41に容易に取り付けることができる。
以上のような変形例によれば、コーナー用外壁材42〜45を、梁41を支持する柱の側面ではなく、外壁ブラケット50を介して梁41に取り付けることができるので、梁41を支持する柱にかかる負担を軽減できる。
さらに、立ち上がり部52と第一固定部53、第二固定部54は、梁41から離間した位置に配置されているので、梁41との間に隙間を形成できる。そして、この隙間を利用すれば、耐火被覆材を取り付けやすくなる。
1 出隅コーナー部
2 基礎
3 柱
3a ベースプレート
4 天井梁
5 コーナー用外壁材
5a 凹部
6 コーナー用外壁材
6a 凹部
10 第一外壁ブラケット
11 躯体取付部
11a 延出部
12 立ち上がり部
13 第一固定部
20 第二外壁ブラケット
21 躯体取付部
21a 延出部
22 立ち上がり部
23 第一固定部
24 第二固定部
50 外壁ブラケット
51 躯体取付部
51a 延出部
52 立ち上がり部
53 第一固定部
54 第二固定部
C 芯線
S1,S2 隙間

Claims (7)

  1. 基礎や柱・梁等を含んでなる建物躯体における出隅コーナー部に、断面略L字状に形成されたコーナー用外壁材を取り付けるための外壁ブラケットにおいて、
    前記出隅コーナー部に位置する柱を除く前記建物躯体に取り付けられる躯体取付部と、
    前記躯体取付部の外側端部に、上方に突出して設けられるとともに前記建物躯体から離間した位置に配置される立ち上がり部と、
    前記立ち上がり部の上端部に設けられるとともに前記コーナー用外壁材の下端面に固定される第一固定部と、を備えることを特徴とする外壁ブラケット。
  2. 請求項1に記載の外壁ブラケットにおいて、
    前記コーナー用外壁材の下端面のうち前記建物躯体側に、下方に向かって開口するとともに前記建物躯体側に開口する凹部が形成されており、
    前記第一固定部は、前記凹部における上面に対して固定されることを特徴とする外壁ブラケット。
  3. 請求項1または2に記載の外壁ブラケットにおいて、
    前記躯体取付部は、前記出隅コーナー部に位置する前記建物躯体の芯線に向かって延出する延出部を有し、当該延出部が前記建物躯体に固定されることを特徴とする外壁ブラケット。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の外壁ブラケットにおいて、
    前記立ち上がり部は、前記コーナー用外壁材の下端部に設けられる水切り部材を取り付けるための取付下地を有することを特徴とする外壁ブラケット。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の外壁ブラケットにおいて、
    前記第一固定部の下方に設けられ、かつ下階側に位置する前記コーナー用外壁材の上端面に固定される第二固定部を備えることを特徴とする外壁ブラケット。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の外壁ブラケットは、前記建物躯体のうち、基礎の上面に対して取り付けられており、
    前記第一固定部は、下階側に位置する前記コーナー用外壁材の下端面に固定され、当該下階側のコーナー用外壁材を下方から支持することを特徴とするコーナー用外壁材の取付構造。
  7. 請求項1〜3および請求項5のいずれか一項に記載の外壁ブラケットは、前記建物躯体のうち、下階側に立設される複数の柱の上端部に設けられる天井梁に対して取り付けられており、
    前記第一固定部は、上階側に位置する前記コーナー用外壁材の下端面に固定され、当該上階側のコーナー用外壁材を下方から支持することを特徴とするコーナー用外壁材の取付構造。
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