JP2017009246A - 熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器の腐食の進行度合いを検知することのできる熱交換器の腐食検知装置を得る。【解決手段】熱交換器6は、積層した複数のフィン8と、前記フィンを貫通し、前記フィンとは異なる種類の金属材料で構成された伝熱管9を備える。また、前記複数のフィンを互いに電気的に接続するための金属材20,40と、前記フィンまたは前記金属材の少なくとも何れかと前記伝熱管との間の抵抗値を検知し、この検知された抵抗値に基づき前記複数のフィンで構成された熱交換器における腐食の進行度合いを検知する腐食検知装置30を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置に関する。
空気調和機や冷凍機などの冷凍サイクル装置に使用されている従来の熱交換器としては、積層された複数のアルミニウム(アルミニウムはアルミニウム合金も含むものとする)製フィンと、この積層された複数のフィンを貫通する複数本の銅製の伝熱管から構成されるクロスフィンチューブ型の熱交換器が知られている。
アルミニウムは、一部の金属を除くほとんどの金属より腐食傾向が大きいため、銅製の伝熱管に比べアルミニウム製のフィンは腐食する傾向が大きい。また、クロスフィンチューブ型の熱交換器のように、アルミニウム製のフィンと銅製の伝熱管が直接接触するような構造では、腐食傾向が小さい銅製伝熱管の影響を受け、腐食傾向の大きいアルミニウム製のフィンの腐食はより一層促進されることになる。
このため、従来の熱交換器としては、特開2003−138399号公報(特許文献1)に記載されているように、熱交換器の表面に電着コーティング(カチオン電着塗装)を施したり、また特開2008−20154号公報(特許文献2)に記載されているように、フィンとしてプレス加工する前のアルミニウム製板材の表面に予め耐食性を有する皮膜をプレコートすることにより、アルミニウム製のフィンを腐食環境から保護し、耐腐食性を向上させるようにしている。
アルミニウム製のフィンと銅製の伝熱管から構成されているクロスフィンチューブ型の熱交換器では、伝熱管よりもフィンのほうが腐食する傾向が著しく大きい。特に、海浜地区のように、局所的に過酷な気象条件により、塩分などの腐食性物質が熱交換器に付着する場合、例えプレコートを施したフィンを使用しても、早期に腐食が発生することもある。
冷凍サイクル装置に使用されている熱交換器においては、伝熱管が腐食した場合、冷媒漏れが発生して冷凍サイクル装置の運転停止に至る。一方、フィンが腐食した場合には、伝熱管のように致命的な支障にはならないものの、フィンが伝熱管から脱落することにより熱交換器の性能が低下し、その結果消費電力の増大を引き起こす。また、腐食の進行が著しい場合、フィンの脱落なども発生し、特に冷凍サイクル装置を構成している室外機では外観上問題となる。
しかし、熱交換器の腐食の進行を検知して、消費電力の増大などを抑制することは、従来考慮されていなかった。
しかし、熱交換器の腐食の進行を検知して、消費電力の増大などを抑制することは、従来考慮されていなかった。
本発明の目的は、熱交換器の腐食の進行度合いを検知することのできる熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明の熱交換器の腐食検知装置は、積層した複数のフィンと、前記フィンを貫通し、前記フィンとは異なる種類の金属材料で構成された伝熱管と、前記複数のフィンを互いに電気的に接続するための金属材と、前記フィンまたは前記金属材の少なくとも何れかと前記伝熱管との間の抵抗値を検知し、この検知された抵抗値に基づき前記複数のフィンで構成された熱交換器における腐食の進行度合いを検知する腐食検知装置を備えることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、筐体と、この筐体内に設置された熱交換器を備える冷凍サイクル装置において、前記熱交換器は、積層した複数のフィンと、前記フィンを貫通し、前記フィンとは異なる種類の金属材料で構成された伝熱管とを備え、前記複数のフィンを互いに電気的に接続するための金属材と、前記フィンまたは前記金属材の少なくとも何れかと前記伝熱管との間の抵抗値を検知し、この検知された抵抗値に基づき前記複数のフィンで構成された熱交換器における腐食の進行度合いを検知するための腐食検知装置を備えることにある。
本発明によれば、熱交換器の腐食の進行度合いを検知することのできる熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置を得ることができる効果が得られる。
以下、本発明の熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置の具体的実施例を、図面を用いて説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
本発明の熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置の実施例1を、図1〜図5を用いて説明する。
図1は本発明の実施例1における冷凍サイクル装置の室外機を示す斜視図、図2Aは図1に示す熱交換器を正面側から見た要部の拡大概略構成図、図2Bは図2AのB−B線矢視図、図3は本発明の実施例1における熱交換器の等価電気回路図、図4は熱交換器における腐食の進行度合い(腐食面積率)と抵抗値との関係を示す線図、図5は本発明の実施例1における熱交換器の腐食検知装置を示すブロック図である。
図1は本発明の実施例1における冷凍サイクル装置の室外機を示す斜視図、図2Aは図1に示す熱交換器を正面側から見た要部の拡大概略構成図、図2Bは図2AのB−B線矢視図、図3は本発明の実施例1における熱交換器の等価電気回路図、図4は熱交換器における腐食の進行度合い(腐食面積率)と抵抗値との関係を示す線図、図5は本発明の実施例1における熱交換器の腐食検知装置を示すブロック図である。
まず、図1に示す本実施例1における冷凍サイクル装置(この例では室外機)の構成を説明する。図1において、1は筐体で、この筐体1の内部は仕切り板2により機械室3と熱交換器室4に区画されている。前記機械室3には圧縮機5や制御装置30などが配置され、前記熱交換器室4にはクロスフィンチューブ型の熱交換器6と、この熱交換器6に外気を通風させるための送風機7などが設けられている。外気は前記筐体1の背面側から前記熱交換器6に流入して、前記送風機7により、前記筐体1の前面に設けた吹出口11から外部に吹き出される。
クロスフィンチューブ型の前記熱交換器6は、積層された複数のフィン8と、この積層された複数のフィンを貫通する複数本の伝熱管9から構成されている。前記フィン8と前記伝熱管9とは異なる金属材料で構成されており、本実施例では、前記フィン8はアルミニウム(アルミニウム合金を含む)で、前記伝熱管9は銅で構成されている。
冷凍サイクル装置の冷媒配管を流れる冷媒が前記熱交換器6内を流れるときに、前記伝熱管9の外部を流れる空気と、前記フィン8を介して熱交換される。
冷凍サイクル装置の冷媒配管を流れる冷媒が前記熱交換器6内を流れるときに、前記伝熱管9の外部を流れる空気と、前記フィン8を介して熱交換される。
冷凍サイクルを形成するためには、前記複数の伝熱管9は互いに接続されている必要があり、更に冷媒配管を介して前記機械室3に設置されている前記圧縮機5などに接続されている。従って、全ての伝熱管9は電気的に接続されていることになる。
一方、前記フィン8同士が直接接続されるのは、一般的に前記伝熱管9に接触している部分であるが、この部分での前記フィン8の腐食が最も顕著となるため、時間の経過と共に前記フィン8同士の接続性は損なわれてしまう。
そこで本実施例では、図2A,図2Bに示すように、複数の前記各フィン8の長手方向の1箇所以上に、フィン8の一部を切り起こしてスペーサ20を設け、このスペーサ20を介して、隣接ずるフィン8同士を電気的に接続するように構成している。図2Bに示す20aは、前記スペーサ20をプレス加工して設けたことにより形成された孔である。
前記フィン8はプレス加工により製作されるが、このフィン8には、前記伝熱管9を通すための貫通孔21が形成されており、この貫通孔21も前記フィン8のプレス加工時に同時に形成される。また、前記スペーサ20も前記フィン8のプレス加工時に同時に形成されるようにすると良い。
なお、前記貫通孔21をプレス成形する際に、一定幅のカラー部(図示せず)が形成され、このカラー部により、積層される複数のフィン同士を一定の間隔に保つことができるようになっている。本実施例では前記スペーサ20を隣接するフィン8に接触させてフィン8同士を電気的に接続する必要があるため、前記スペーサ20の幅(切り起こし高さ)を、前記カラー部の幅と同一か僅かに大きな幅に構成している。これにより、フィン8に形成した前記スペーサ20を隣接するフィン8に接触させることができるので、前記複数のフィン8同士は電気的に接続される。
上述した図2A,図2Bで説明したように、前記熱交換器6を構成することにより、複数の全てのフィン8同士は前記スペーサ20により電気的に接続される。また、全ての伝熱管9も電気的に接続されている。従って、図1に示すように、前記複数のフィン8における任意の1箇所を配線10aで接続し、また前記伝熱管9の任意の1箇所を配線10bで接続して、前記配線10a,10bの他端側を、例えば前記制御装置30内に抵抗検知器を設けておいて、この抵抗検知器の2つの端子に結線する。これにより、前記フィン8と前記伝熱管9との間の抵抗値を検知することができる。
なお、図2A,図2Bに示す例では、前記スペーサ20を、複数の前記各フィン8の長手方向の1箇所に、フィン8の一部を切り起こして設けた例を説明したが、前記スペーサ20は各フィン8の長手方向の1箇所に設けるものには限定されず、フィン8の長手方向の2箇所以上に設けるようにしても良く、前記スペーサ20を2箇所以上設けた場合には、積層された複数のフィン8同士を、より確実に電気的に接続することが可能となる。
図1に示す熱交換器6の等価電気回路図を図3により説明する。図3に示すように、積層されている複数のフィン8同士はスペーサ20により電気的に接続されている。また、複数の伝熱管9は前記フィン8とは交差するように配置され、伝熱管9同士も電気的に接続されている。更に、前記フィン8の任意の1箇所と抵抗検知器31の一つの端子を配線10aで結線し、前記伝熱管9の任意の1箇所と前記抵抗検知器31の他の一つの端子を配線10bで結線している。
前記フィン8と前記伝熱管9が交差している箇所では、両者が直接接触しており、ある接触抵抗値rを有している。一つの熱交換器6に、フィン8がm枚、伝熱管9がn本設けられている場合、接触箇所はm×n個となり、各接触箇所における抵抗値は、図3に示すように、r11,r12,…,r1n,r21,…,r31,…,r41,…,rm1,…,rmnとなる。また、これらの全接触箇所の抵抗値、即ち熱交換器全体における抵抗値Rは、m×n個の接触抵抗値rが合成された値(並列接続された抵抗値)となり、この抵抗値Rは前記抵抗検知器31により検知することができる。
ここで、フィン8と伝熱管9が交差している箇所の接触面積をsとすると、全ての箇所で接触面積sが同じであることから、初期の単位面積当たりの抵抗値rinitは、
rinit=Rinit/(s×m×n)
となる。ここで、Rinitは初期の熱交換器全体における抵抗値である。
rinit=Rinit/(s×m×n)
となる。ここで、Rinitは初期の熱交換器全体における抵抗値である。
このように、本実施例では、フィン8及び伝熱管9と、抵抗検知器31を配線10(10a,10b)で接続することにより、前記複数のフィン8と前記複数の伝熱管9との間の抵抗値、即ち前記熱交換器全体における全接触箇所の抵抗値Rを検知することができるようになっている。なお、この例では、フィン8の1枚と抵抗検知器31を配線10aで接続しているが、スペーサ20と抵抗検知器31を配線10aで接続するようにしても良い。
上述したような複数のフィン8と伝熱管9を備える熱交換器6、例えばクロスフィンチューブ型熱交換器においては、前記フィン8の腐食は、主に前記伝熱管9との接触部分で発生し進行することが知られている。また、腐食は、時間の経過と共に、フィン8の厚さ方向及び面方向に進行するため、全ての接触箇所の接触面積を合計した全体の接触面積(s×m×n)のうち、腐食した領域が占める割合、即ち腐食面積率Scorrは増大していくことになる。また、腐食面積率Scorrが増大するほど腐食は進行していることになる。
一般的に、金属同士の接触抵抗値は1Ω以下と非常に小さい値を示すが、腐食した領域での接触抵抗値は少なくとも104Ω以上になるため、腐食が進行すると検知される単位面積当たりの抵抗値rMも増大する。
そこで、本実施例は、フィン8と伝熱管9との全接触箇所の抵抗値、即ち熱交換器全体における前記抵抗値Rの変化を検知することにより、単位面積当たりの抵抗値rMの変化を検知し、初期の単位面積当たりの抵抗値rinitに対する比を求めることにより、腐食の進行度合いを検知するようにしたものである。
図4は熱交換器における腐食の進行度合い(腐食面積率)と抵抗値との関係を示す線図で、腐食面積率Scorrの増加と共に、初期の単位面積当たりの抵抗値rinitに対する腐食発生後の単位面積当たりの抵抗値rMの比が、どのように変化するかを示す図である。この図4から、腐食面積率Scorrの増加と共に前記抵抗値の比rM/rinitは徐々に増加し、腐食面積率が90%以上になると急激に増加していることがわかる。
なお、図4は、初期の単位面積当たりの抵抗値rinitに対する腐食している部分の単位面積当たりの抵抗値rcorrの比が104以上となる場合における線図であり、この線図は予め計算或いは実験により求めておく。
次に、本実施例1における熱交換器の腐食検知装置の構成を図5に示すブロック図により説明する。図5に示す8はフィンで、このフィン8は前記スペーサ20(図2A参照)により複数のフィン8が電気的に接続されているうちの一部のフィンを表している。また、9は伝熱管で、この伝熱管9も電気的に接続されている複数本の伝熱管9のうちの一部を表している。30は図1に示す室外機(冷凍サイクル装置)に備えられている制御装置で、本実施例においてはこの制御装置30により腐食検知装置を構成している。前記制御装置(腐食検知装置)30には、抵抗検知器31及び演算器32が設けられており、また図示はしていないが、外部に警報を出したり、熱交換器における腐食の進行度合いや検知された抵抗値などの情報を外部に送信するための出力部(報知手段)なども備えられている。
前記フィン8は配線10aにより前記抵抗検知器31の一つの端子に結線されて接続され、前記伝熱管9は配線10bにより前記抵抗検知器31の他の一つの端子に結線されて接続されている。これにより、時間の経過と共に変化する前記フィン8と前記伝熱管9との間の抵抗値を検出することができる。なお、この例では前記配線10aをフィン8に接続する例を示したが、フィン8に接続する代わりに、前記スペーサ20と接続するように構成しても良い。
前記演算器32には、前記フィン8と前記伝熱管9との間の初期の抵抗値(単位面積当たりの初期抵抗値)rinitが記憶されており、前記抵抗検知器31で検知された現時点での最新の抵抗値により単位面積当たりの現抵抗値rMを求めて、これらの比「rinit/rM」を演算する。
更に、前記演算器32には、上述した図4に示すデータ、即ち、熱交換器における腐食の進行度合い(腐食面積率Scorr)と抵抗値の比(rM/rinit)との関係を示す線図が記憶されている。従って、前記抵抗検知器31で検知された現在の抵抗値に基づいて得られた現時点での抵抗値の比(rM/rinit)を前記演算器32で求めて、この演算器32に記憶されている図4に示す線図から腐食面積率Scorrを算出することができる。これにより、熱交換器6における現在の腐食の進行度合い(フィンと伝熱管との全体の接触面積(s×m×n)に対する腐食した領域が占める割合)を検知することができる。
また、腐食の進行度合い、即ち前記腐食面積率Scorrが予め定めた許容値を超えたと判定した場合には警報33を発するようにすると良い。即ち、前記抵抗値の比が予め定めた所定値以上となった場合に、腐食の進行度合いが許容値を超えたと判定し、前記出力部から腐食が進行していることを外部に出力する。
例えば、腐食面積率Scorrが、所定の値(例えば90%)になったら警報を出す。腐食面積率Scorrが90%とは、図4から、単位面積当たりの初期抵抗値rinitに対する前記抵抗検知器31で検知された単位面積当たりの現抵抗値rMの比が10になったときに相当するので、前記比(rM/rinit)が10となったときに警報33を発するようにする。
この警報33は前記制御装置30の出力部から冷凍サイクル装置の適切な箇所、例えば室外機本体から、音やランプにより警報を出したり、或いは冷凍サイクル装置のリモコンなどに腐食が進行していることを表示するようにしても良い。或いは、ネットワーク34などを介して遠隔管理地の監視装置(遠隔監視装置)などに、腐食が進行していることを送信して、遠隔監視装置のモニターなどに表示するようにしても良い。
なお、前記制御装置30の出力部からは、前記警報33以外に、腐食検知装置で検知された熱交換器における腐食の進行度合いに関連する情報(前記抵抗値、前記抵抗値の比、前記腐食面積率などの情報)を、前記ネットワーク34を介して外部(複数の冷凍サイクル装置を遠隔で管理する遠隔監視装置など)に送信するように構成しても良い。
なお、上述した実施例では、前記初期の抵抗値に対する前記検知された抵抗値の比を求め、この抵抗値の比に基づき前記熱交換器の腐食の進行度合いを検知する例を説明したが、検知される抵抗値と熱交換器の腐食の進行度合いとの関係を予め実験などにより求めておくことにより、検知された抵抗値により熱交換器の腐食の進行度合いを求めることも可能である。従って、検知された抵抗値が予め定めた所定値以上になった場合に、腐食の進行度合いが許容値を超えたと判定するようにしても良い。
以上述べたように、本実施例によれば、前記複数のフィンを互いに電気的に接続するための金属材(この実施例ではスペーサ20)を備え、前記フィンまたは前記金属材の少なくとも何れかと前記伝熱管との間の抵抗値を検知し、この検知された抵抗値に基づき前記複数のフィンで構成された熱交換器における腐食の進行度合いを検知する腐食検知装置を備えているので、熱交換器における腐食の進行度合いを検知できる熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置を得ることができる。また、本実施例によれば、熱交換器におけるフィンの腐食度合いを検知することができるため、熱交換器の性能低下を抑制して、消費電力の増大を防止し、また冷凍サイクル装置を構成している室外機などの外観上の問題も未然に防止することができる。
また、顧客の冷凍サイクル装置における腐食の進行状況を、前記制御装置30から遠隔監視装置などの顧客管理サーバに自動的に送信するように構成すれば、前記遠隔監視装置で管理する地域における冷凍サイクル装置の腐食状況調査を低コストで実現することも可能になる。
本発明の熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置の実施例2を、図6〜図8を用いて説明する。図6は本発明の実施例2における冷凍サイクル装置の室外機を示す斜視図、図7は図6に示す室外機の筐体を構成する天板の裏面図、図8は本発明の実施例2における熱交換器の等価電気回路図である。これら図6〜図8において、上述した図1〜図5と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示しており、上記実施例1と異なる部分を中心に説明する。
本実施例2においても上記実施例1と同様に、積層された複数のフィン8を互いに電気的に接続する金属材を有する点では同じである。但し、上記実施例1では、前記金属材を、前記フィン8の一部を切り起こして他のフィン8に接触するように形成されたスペーサ20により構成しているのに対して、本実施例2では、前記金属材を、前記複数のフィンの端部同士を接続するように前記フィンとは別部材で構成したものである。
即ち、本実施例においては、図6に示すように、積層された複数のフィン8の上端部を電気的に接続するために、フィン8と同一種類の金属材料であるアルミニウム製の金属材40を、熱交換器6の上に設置したものである。このように、前記金属材を、前記複数のフィンの端部同士を接続するように前記フィンとは別部材で構成しても全てのフィン8を電気的に接続することができる。なお、前記金属材40は、積層された複数の全てのフィン8と電気的に接続されるように、熱交換器6の上端部の形状に合わせてL字状で且つ板状に構成されている。
本実施例では、フィン8とは別部材で構成した前記金属材40を、フィン8と同一種類の金属材料で構成しているので、前記フィン8と前記金属材40との接触部での腐食の進行を抑制することができる。なお、前記金属材40はフィン8と同一種類の金属材料で構成するものには限定されず、前記フィン8と前記金属材40との接触部での腐食の進行を抑制することができる導電性の金属であれば、フィン8と異なる種類の金属材料を使用することも可能である。
また、本実施例2では、図6及び図8に示すように、前記複数のフィン8に接続されている前記金属材40おける任意の1箇所を配線10aで接続し、前記伝熱管9の任意の1箇所を配線10bで接続して、前記配線10a,10bの他端側を、前記制御装置30内の抵抗検知器31(図5参照)の2つの端子に結線することにより、前記フィン8と前記伝熱管9との間の抵抗値を検知することができる。
なお、本実施例においては、積層された複数のフィン8の上端部を電気的に接続するように前記金属材40を設けているが、この金属材40を前記複数のフィン8の全てに確実に接触させる必要がある。このため、本実施例では、図7に示すように、筐体1(図6参照)を構成する天板1aの裏面に、前記熱交換器6の上端部形状、或いは前記金属材40の形状に合わせてL字状の絶縁体41を設けている。即ち、前記天板1aの裏面の熱交換器に相当する部分に、樹脂などの絶縁体41を貼りつけて設けている。これにより、天板1aを前記筐体1に取り付けることにより、前記絶縁体41が前記金属材40を押さえ込み、これにより前記金属材40を、積層された複数のフィン8の上端部に直接押し付けて確実に接触させることができる。
なお、前記絶縁体41は、前記金属材40と前記天板1aとが直接接触しないように設ける必要がある。また、図6の例では、積層された複数のフィン8の上端部を電気的に接続するように前記金属材40を設けているが、前記フィンの設置方向によっては、前記金属材40は前記フィン8の上端部に設置されるとは限らない。即ち、前記フィン8が垂直方向ではなく、水平方向に積層されるような場合も考えられが、この場合でも、前記金属材40が、前記複数のフィン8の端部と前記筐体1の内面との間に設けられ、この金属材40が、前記筐体1により前記絶縁体41を介して前記フィン8側に押圧されるように構成されれば良い。
本実施例においても、上述した実施例1と同様に、フィン8と伝熱管9との間の抵抗値を検知することができる。
本実施例においても、上述した実施例1と同様に、フィン8と伝熱管9との間の抵抗値を検知することができる。
図6に示す熱交換器6の等価電気回路図を図8により説明する。この図8に示すように、積層されている複数のフィン8同士は金属材40により電気的に接続され、また複数の伝熱管9同士も電気的に接続されている。前記金属材40の任意の1箇所と抵抗検知器31の一つの端子は配線10aで結線され、また前記伝熱管9の任意の1箇所と前記抵抗検知器31の他の一つの端子も配線10bで結線されている。
他の構成は、上述した実施例1と同様であるので、同一部分についての説明は省略する。
他の構成は、上述した実施例1と同様であるので、同一部分についての説明は省略する。
本実施例2においても上述した実施例1と同様の効果が得ることができる。また、本実施例2によれば、フィン8とは別部材で構成した金属材40をフィン8の端部と接触させることにより、積層された複数のフィン同士を電気的に接続するようにしている。このため、フィン8の表面に耐食層または親水層などを塗布したプレコートフィンを使用した熱交換器6を使用する場合であっても、フィンの端部(端面)はプレス加工時に切断され、フィンを構成している金属材料(アルミニウム)が露出した状態となっている。従って、積層されている複数のフィン8を確実に前記金属材40により電気的に接続することができるから、より正確にフィン8と伝熱管9との間の抵抗値を検出することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記実施例では、本発明をクロスフィンチューブ型の熱交換器に適用した例を説明したが、フィンと伝熱管を備えるフィンチューブ型の熱交換器であれば同様に適用できるものである。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。更に、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。更に、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1…筐体、1a…天板、2…仕切り板、
3…機械室、4…熱交換器室、5…圧縮機、
6…熱交換器、7…送風機、8…フィン、9…伝熱管、
10(10a,10b)…配線、11…吹出口、
20…スペーサ、20a…孔、21…貫通孔、
30…制御装置(腐食検知装置)、31…抵抗検知器、32…演算器、
33…警報、34…ネットワーク、
40…金属材、41…絶縁体。
3…機械室、4…熱交換器室、5…圧縮機、
6…熱交換器、7…送風機、8…フィン、9…伝熱管、
10(10a,10b)…配線、11…吹出口、
20…スペーサ、20a…孔、21…貫通孔、
30…制御装置(腐食検知装置)、31…抵抗検知器、32…演算器、
33…警報、34…ネットワーク、
40…金属材、41…絶縁体。
Claims (12)
- 積層した複数のフィンと、
前記フィンを貫通し、前記フィンとは異なる種類の金属材料で構成された伝熱管と、
前記複数のフィンを互いに電気的に接続するための金属材と、
前記フィンまたは前記金属材の少なくとも何れかと前記伝熱管との間の抵抗値を検知し、この検知された抵抗値に基づき前記複数のフィンで構成された熱交換器における腐食の進行度合いを検知する腐食検知装置を備える
ことを特徴とする熱交換器の腐食検知装置。 - 請求項1に記載の熱交換器の腐食検知装置において、
前記金属材は、前記フィンと同一種類の金属材料で構成されていることを特徴とする熱交換器の腐食検知装置。 - 請求項2に記載の熱交換器の腐食検知装置において、
前記金属材は、前記フィンの一部を切り起こして他のフィンに接触するように形成されたスペーサであることを特徴とする熱交換器の腐食検知装置。 - 請求項2に記載の熱交換器の腐食検知装置において、
前記金属材は、前記複数のフィンの端部同士を接続するように前記フィンとは別部材で構成されていることを特徴とする熱交換器の腐食検知装置。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載の熱交換器の腐食検知装置において、
前記腐食検知装置には、前記フィンと前記伝熱管との間の初期の抵抗値が記憶されており、前記腐食検知装置は、前記初期の抵抗値に対する前記検知された抵抗値の比を求め、この抵抗値の比に基づき前記熱交換器の腐食の進行度合いを検知することを特徴とする熱交換器の腐食検知装置。 - 請求項5に記載の熱交換器の腐食検知装置において、
前記腐食検知装置には、前記熱交換器における腐食の進行度合いと前記抵抗値の比との関係が記憶されており、前記抵抗値の比が予め定めた所定値以上となった場合に、腐食の進行度合いが許容値を超えたと判定することを特徴とする熱交換器の腐食検知装置。 - 請求項1に記載の熱交換器の腐食検知装置において、
前記腐食検知装置は、検知された前記抵抗値が予め定められた所定値以上になった場合に、腐食の進行度合いが許容値を超えたと判定することを特徴とする熱交換器の腐食検知装置。 - 請求項1に記載の熱交換器の腐食検知装置において、
前記腐食検知装置で検知された情報を外部に出力する出力部を備えていることを特徴とする熱交換器の腐食検知装置。 - 筐体と、この筐体内に設置された熱交換器を備える冷凍サイクル装置において、
前記熱交換器は、積層した複数のフィンと、前記フィンを貫通し、前記フィンとは異なる種類の金属材料で構成された伝熱管とを備え、
前記複数のフィンを互いに電気的に接続するための金属材と、
前記フィンまたは前記金属材の少なくとも何れかと前記伝熱管との間の抵抗値を検知し、この検知された抵抗値に基づき前記複数のフィンで構成された熱交換器における腐食の進行度合いを検知するための腐食検知装置を備える
ことを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 請求項9に記載の冷凍サイクル装置において、
前記金属材は、前記フィンと同一種類の金属材料で構成されると共に、前記複数のフィンの端部同士を接続するように前記フィンとは別部材で構成され、更に前記金属材は、前記複数のフィンの端部と前記筐体の内面との間に設けられ、且つ前記筐体により絶縁体を介して前記フィン側に押圧されていることを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 請求項9または10に記載の冷凍サイクル装置において、
前記腐食検知装置は、熱交換器における腐食の進行度合いが許容値を超えたと判定すると、外部に警報を出力する出力部を備えていることを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 請求項11に記載の冷凍サイクル装置において、
前記出力部は、腐食検知装置で検知された熱交換器における腐食の進行度合いに関連する情報を、複数の冷凍サイクル装置を遠隔で管理する集中制御装置に送信できるように構成されていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
Priority Applications (1)
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| JP2015127675A JP2017009246A (ja) | 2015-06-25 | 2015-06-25 | 熱交換器の腐食検知装置及び冷凍サイクル装置 |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019035564A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-07 | 株式会社コロナ | ヒートポンプ装置 |
| US11747264B2 (en) | 2019-06-18 | 2023-09-05 | Mitsubishi Electric Corporation | Corrosion detection sensor, electrical apparatus including the same, and method of detecting corrosion |
| CN118225662A (zh) * | 2024-01-09 | 2024-06-21 | 深检集团(东莞)质量技术服务有限公司 | 一种用于翅片式换热器的盐雾腐蚀试验装置 |
-
2015
- 2015-06-25 JP JP2015127675A patent/JP2017009246A/ja active Pending
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