JP2017009274A - 鮮度保持装置及びそれを備えたコンテナ - Google Patents
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Abstract
Description
鮮度維持に最適な湿度は収容物によって異なるが、一般的には相対湿度80%RH程度以上の高湿度が求められており、各種の湿度発生装置や鮮度保持装置が検討されている。
例えば(特許文献1)には、下部に水槽または氷槽を有し、空気(庫内雰囲気)流れ方向に垂直な面内において閉じた空気(庫内雰囲気)流路を形成するとともに、該空気流路内に水槽または氷槽における水面又は氷面に臨む空気流路断面積縮小部と空気流路断面積拡大部を空気流れ方向に交互に複数段設けて空気(庫内雰囲気)流れ方向に垂直な面内において閉じた空気(庫内雰囲気)流路内で空気(庫内雰囲気)流が水面又は氷面に向けて下降又は上昇を交互に繰り返す如く構成し、空気流路入り側又は出側にブロアを設けて該ブロアによって冷蔵庫又は保冷庫内の空気(雰囲気)を空気(庫内雰囲気)流路に流通させるようにした冷蔵庫、保冷庫用加湿器が開示されている。
(1)(特許文献1)の加湿器は、筐体内部の水に直接、空気を接触させて加湿するものであるため、水と空気との接触面積を大きくする必要があり、筐体が大型化し、重量も増大してフォークリフト等を用いなければ設置することができず、取扱い性に欠ける。
(2)筐体に直接、水を貯留しているため、搬送時やコンテナ収容部に設置して使用する際の揺れ等によって外部に水が漏れ、収容物を濡らしてしまうおそれがあり、信頼性に欠ける。
(3)空気流路入り側又は出側にブロアを設け、冷蔵庫又は保冷庫内の空気を筐体内に流通させるものであるため、常にブロアを駆動させなければならず、動力が必要であり、庫内に別途、電源を要し、省エネルギー性に欠ける。
(4)コンテナ収容部に収容された青果物等から発生するエチレンガスが青果物等の成熟を促進し、逆に鮮度を低下させる問題があるが、(特許文献1)の加湿器は、加湿機能のみしか備えておらず、雑菌の繁殖、カビの発生、エチレンガスによる鮮度低下等については全く考慮されておらず、鮮度保持の機能性に欠ける。
本発明の請求項1に記載の鮮度保持装置は、コンテナ収容部の底部前方に形設された吹出口から調和空気を吹出して循環させることにより前記コンテナ収容部に収容される収容物の品質を保持するコンテナで用いられる鮮度保持装置であって、前記コンテナ収容部の底部前方に着脱自在に配設固定される筐体と、前記コンテナ収容部の前面壁と対向する前記筐体の前方壁側に形成される空気取入口と、前記吹出口から吹出す調和空気を前記空気取入口から前記筐体の内部に案内する空気取入案内部と、前記筐体の内部を通過する前記調和空気に対して抗菌性を有する抗菌処理水を接触させる加湿部と、前記筐体の後方壁側に形成され前記加湿部で加湿された処理済空気を前記コンテナ収容部の底部後方側に向かって吹出す空気吹出口と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)コンテナ収容部の前面壁と対向する筐体の前方壁側に形成される空気取入口と、コンテナ収容部の底部前方に形設された吹出口から吹出す調和空気を空気取入口から筐体の内部に案内する空気取入案内部を有するので、コンテナ収容部の底部前方から吹き出す調和空気を空気取入案内部によって空気取入口から筐体の内部に導いて確実に取り入れることができ、動作の安定性に優れる。
(2)筐体の内部を通過する調和空気に対して抗菌性を有する抗菌処理水を接触させる加湿部と、筐体の後方壁側に形成され加湿部で加湿された処理済空気をコンテナ収容部の底部後方側に向かって吹出す空気吹出口を備えているので、接触した抗菌処理水を含んで加湿された処理済空気によりコンテナ収容部の中を最適な高湿度域に維持すると共に、雑菌の繁殖やカビの発生等を抑えることができ、収容物の鮮度保持の信頼性に優れる。
(3)加湿部が、筐体の内部を通過する調和空気に対して抗菌性を有する抗菌処理水を接触させることにより、筐体の内部を通過する調和空気の流れに沿って移動するミスト状の抗菌処理水を含んだ処理済空気が空気吹出口からコンテナ収容部に吹出すため、調和空気の流れに沿って移動できない粒径の大きな抗菌処理水の粒は落下して筐体の内部に留まり、コンテナ収容部や収容物を抗菌処理水で濡らすことがなく、輸送品質の信頼性に優れる。
(4)筐体の後方壁側に空気吹出口が形成されているので、筐体の内部で加湿された抗菌性を有する処理済空気をコンテナ収容部の底部後方側に向かって吹き出させ、コンテナ収容部の内部に循環させてコンテナ収容部全体を均一な高湿度状態に維持することができ、加湿の均一性、安定性に優れる。
(5)鮮度保持装置により、収容物の鮮度が長時間保持されるので、輸送距離を大幅に増大することができ、輸送範囲の拡大を図ることができる。
筐体はコンテナ収容部の底部に敷設されたフロアレールの上に載置されるが、筐体にこのフロアレールを挟持する固定具を備えることにより、筐体を所定の位置に確実に固定することができる。具体的には、筐体のフレームの底面側に貫設される固定ボルト軸と、フロアレールの裏面側に当接し固定ボルト軸が挿通される固定板と、固定板の底面側から固定ボルト軸に螺着される固定ナットと、を有する固定具が好適に用いられる。筐体のフレームの底面側からフロアレールとフロアレールの間に突出する固定ボルト軸に対し、フロアレールの裏面側から固定板を挿通し、固定板の両端部が隣接するフロアレールの裏面にそれぞれ当接するように渡設して、固定板の底面側から固定ボルト軸に固定ナットを螺着するだけで、筐体のフレームと固定板でフロアレールを挟持することができ、筐体をフロアレールに強固に固定することができる。これにより、コンテナが揺れたりしても鮮度保持装置が移動したり、横転したりすることがなく、固定の確実性、動作の安定性に優れる。
尚、空気取入案内部は、筐体の空気取入口と同等の幅に形成されるが、筐体の設置範囲以外の吹出口から吹出す調和空気を空気取入口に案内するための調和空気案内部を別途、設けてもよい。また、吹出口と空気取入口を連結するダクト状の空気取入連結部を備えてもよい。
加湿部は、抗菌処理水を貯留する貯留タンクを備えることにより、長期間にわたって継続的に調和空気に抗菌処理水を接触させる(散布する)ことができ、加湿動作の確実性に優れる。貯留タンクの材質としては、ステンレス鋼等の金属や塩ビ、ポリプロピレン等の合成樹脂が好適に用いられる。貯留タンクの容量はコンテナ収容部の容積などに応じて、適宜、選択することができ、貯留タンクの容量に応じて連続運転時間を延ばすことができる。尚、貯留タンクに水位計を設けることにより、外部から容易に抗菌処理水の残量を確認することができ、取扱い性に優れる。
有機酸を含有する水溶液としては、酢酸(氷酢酸)、コハク酸、リンゴ酸等の有機酸を希釈したものを用いることができる。特に酢酸は抗菌力が高く、好適に用いられる。水溶液の濃度やpHは適宜、選択することができるが、有機酸は弱酸の方が抗菌性が高く、pHが低い程、抗菌力が強くなるので、pH5以下のものが特に好ましい。
相対湿度が90%RH未満では、青果物等の水分の蒸散が起こり易くなり、その鮮度が低下し易くなる傾向が見られる。また、相対湿度が80%RH未満では、青果物等の果皮や葉などの組織より激しく水分が蒸散し、この水分損失が直ちに萎凋をひき起こして鮮度が低下するので好ましくない。
一方、上限値については、相対湿度が高い程、青果物等の水分の蒸散が起こり難くなり、青果物等の鮮度を維持できるが、露点に達すると収容物を収容している段ボール等の表面に水滴が付着して濡れてしまうため、100%RH未満とするのが好ましい。
この構成により、請求項1で得られる作用、効果に加え、以下のような作用、効果が得られる。
(1)加湿部が、空気取入口の下流側に配設され筐体の内部を通過する調和空気によって回転する回転駆動部と、回転駆動部の回転運動により抗菌処理水を噴射ノズルから噴射する処理水噴射部又は回転駆動部の回転運動により抗菌処理水を回転羽根で空気中に巻き上げて霧化する処理水霧化部を有するので、コンテナ収容部の中を循環する調和空気を有効に利用して処理水噴射部又は処理水霧化部を駆動することができ、加湿のための電力が不要で、既存のコンテナに容易に設置して使用することができ、省エネルギー性、設置自在性、汎用性に優れる。
加湿部が回転駆動部の回転運動により抗菌処理水を噴射ノズルから噴射する処理水噴射部を有する場合、加湿部は、回転駆動部の回転運動を往復直線運動に変換する動力伝達機構と、動力伝達機構の往復直線運動により噴射ノズルに抗菌処理水を供給する処理水供給部と、動力伝達機構の往復直線運動により空気を圧縮して噴射ノズルに供給する空気供給部を備えることが好ましい。このとき、動力伝達機構としては、回転駆動部の回転運動を往復直線運動に変換できるものであればよいが、スライダクランク機構を用いたものが好適に用いられる。また、処理水供給部及び空気供給部としてはピストンシリンダが好適に用いられる。動力伝達機構の往復直線運動によってピストンシリンダを往復運動させることにより、抗菌処理水や空気を吸い込んで噴射ノズルに供給することができ、抗菌処理水をミスト状(粒状又は霧状)に噴射して散布することができる。
抗菌処理水は処理水供給部により、貯留タンクから直接、噴射ノズルに供給するようにしてもよいし、処理水供給部と噴射ノズルとの間に一定量の抗菌処理水を貯留する供給量調整部を設けてもよい。供給量調整部を設けることにより、抗菌処理水の消費に伴う貯留タンクでの水位の変動にかかわらず、供給量調整部から噴射ノズルに対して常に安定して抗菌処理水を供給することができ、噴射ノズルから一定量の抗菌処理水を噴射させることが可能で、加湿能力の安定性に優れる。
尚、噴射ノズルの構造によっては空気供給部は不要で、処理水供給部から噴射ノズルに抗菌処理水のみを供給して噴射させることもできる。
スプレーノズルは、抗菌処理水が貯留される貯留タンクに連結して用いることができ、数や配置は適宜、選択することができる。また、従動回転軸の外周部に設ける突起部の数は適宜、選択することができ、複数の突起部を円周上に配置した場合、従動回転軸が所定角度回転する度に突起部でトリガーや押しボタンを押圧することができ、突起部の数(配置角度)に応じて、噴射ノズルからの噴射間隔を調整することができる。
この構成により、請求項2で得られる作用、効果に加え、以下のような作用、効果が得られる。
(1)加湿部が、処理水噴射部の噴射ノズルの下部に配設された処理水溜部を備えることにより、噴射ノズルから噴射される抗菌処理水の内、調和空気の流れに沿って移動できずに落下する粒径の大きな抗菌処理水の粒を処理水溜部で受け止めて回収することができ、筐体内を抗菌処理水で濡らすことがなく、メンテナンス性に優れる。
(2)加湿部が、処理水霧化部の回転羽根の下部に配設された処理水溜部を備えることにより、回転羽根を回転させて処理水溜部に溜められた抗菌処理水を空気中に巻き上げてミスト状(粒状又は霧状)に霧化して散布できると共に、調和空気の流れに沿って移動できずに落下する粒径の大きな抗菌処理水の粒を処理水溜部で受け止めて回収し、有効に利用することができ、筐体内を抗菌処理水で濡らすこともなく、動作の確実性、省資源性、メンテナンス性に優れる。
処理水霧化部の回転羽根の下部に処理水溜部を配設する場合、貯留タンクから処理水溜部への抗菌処理水の供給方法は適宜、選択することができるが、貯留タンクと処理水溜部の間にピストンシリンダを用いた処理水供給部を配設し、処理水霧化部の従動回転軸にピストンシリンダのピストン部を押圧する押圧用突起を設けたものが好適に用いられる。従動回転軸の回転に伴って、押圧用突起でピストン部を繰返し押圧してピストンシリンダを往復運動させることにより、貯留タンクからシリンダ部に抗菌処理水を吸い込んで処理水溜部に供給することができ、動力が不要で省エネルギー性に優れる。
この構成により、請求項3で得られる作用、効果に加え、以下のような作用、効果が得られる。
(1)加湿部が、処理水溜部の少なくとも一部に敷設され、処理水噴射部又は処理水霧化部で散布(噴射)されて処理水溜部に落下する落下処理水を吸収し空気中に発散する吸発水部を有することにより、抗菌処理水を無駄なく有効に加湿に利用することができ、省資源性、加湿の効率性に優れる。
吸発水部の形状は適宜、選択することができるが、上面に凹凸部を形成することが好ましい。これにより、表面積を増大させて上方を通過する調和空気との接触面積を増加させることができ、湿度を効果的に高めることができる。
尚、突部の数や配置等は適宜、選択することができるが、複数の突部の間に適度な間隔を設け、空気の通り道を形成することにより、加湿の効率性を高めることができる。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項で得られる作用、効果に加え、以下のような作用、効果が得られる。
(1)抗菌処理水が、抗菌性を有する金属イオンを水に添加して生成された金属イオン水であるので、筐体内を通過する調和空気に対して加湿と同時に抗菌性を付与することができ、筐体及びコンテナ収容部の内部を斑無く除菌して雑菌の繁殖やカビの発生等を効果的に防ぐことが可能であり、衛生的で、安全性に優れる。
金属イオン濃度が0.5ppmよりも薄くなるにつれ、抗菌性が低下して雑菌が繁殖し易くなって、カビが発生し易くなる傾向があり、5ppmよりも濃くなるにつれ、不必要に濃度が高くなり省資源性が低下する傾向があり、いずれも好ましくない。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項で得られる作用、効果に加え、以下のような作用、効果が得られる。
(1)抗菌処理水が、有機酸を含有することにより、筐体内を通過する調和空気に対して加湿と同時に強い抗菌性(殺菌性)を付与することができ、筐体及びコンテナ収容部の内部の細菌や真菌等を失活させることができると共に、人体にも無害であり、殺菌性、安全性に優れる。
ここで、有機酸については、請求項1で説明した通りであるので、説明を省略する。
この構成により、請求項1乃至6の内いずれか1項で得られる作用、効果に加え、以下のような作用、効果が得られる。
(1)筐体の内部に配設され筐体の内部を通過する調和空気に含まれるエチレンガスの吸着又は分解の少なくともいずれか一方を行うエチレンガス除去部を有することにより、調和空気をエチレンガス除去部に接触させてその空気中に含まれるエチレンガスの吸着又は分解を行って青果物等の熟成が促進することを防ぎ、鮮度低下を抑制、防止して、収容物の保存期間をさらに長くすることができ、収容物の高品質性に優れる。
(2)エチレンガス除去部により、エチレンガスを効果的に除去することができるので、輸送する青果物の種類を増加させることができ、多様性、汎用性に優れる。
特に、吸着作用に優れるヤシガラ活性炭等の活性炭に貴金属触媒のパラジウムとニッケルを添着したエチレンガスカット剤を用いた場合、活性炭で吸着したエチレンガスを触媒で確実に分解することができ、青果物の成熟を抑えて新鮮さを維持することができる。また、エチレンガスは触媒により二酸化炭素と水分に分解され、植物の栄養源となって循環されるため、コンテナ収容部内の環境の改善に貢献することができる。
この構成により、以下のような作用、効果が得られる。
(1)コンテナ収容部の底部前方に鮮度保持装置が着脱自在に配設されることにより、輸送時はコンテナ収容部の内部を低温、高湿度に維持しつつ雑菌の繁殖やカビの発生を効果的に防止したり、青果物の熟成に伴って発生するエチレンガスを除去して他の青果物の熟成が促進されることを防いだりして、収容物の鮮度を保持し、長期保存を実現することができると共に、必要ない時は簡単に取外して外部に運び出すことができ、清掃やメンテナンス等が容易で、取扱い性、メンテナンス性に優れる。
尚、コンテナ収容部の後方側における湿度がコンテナ収容部の幅方向で均一でない場合、フロアレールに沿って移動してきた高湿度の処理済空気がコンテナ収容部の幅全体に拡がるように、フロアレールの後端側に処理済空気の吹出案内部を設けてもよい。これにより、コンテナ収容部の幅全体にわたって高湿で除菌された処理済空気を吹出させることができ、その処理済空気を循環させてコンテナ収容部全体を斑無く均一に加湿しつつ、雑菌の繁殖、カビの発生及び青果物等の熟成の促進を効果的に防ぎ、鮮度保持の信頼性に優れる。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1における鮮度保持装置及びそれを備えたコンテナについて説明する。
図1は実施の形態1における鮮度保持装置をコンテナ収容部に設置した状態を示す平面模式図であり、図2は実施の形態1における鮮度保持装置の周壁部を取り外した状態を示す側面模式図であり、図3は実施の形態1における鮮度保持装置の周壁部を取り外した状態を示す背面模式図であり、図4は実施の形態1における鮮度保持装置の天井部を取り外した状態を示す平面模式図であり、図5は実施の形態1における鮮度保持装置の周壁部を取り外した状態を示す正面模式図である。
図1中、1はリーファコンテナ30のコンテナ収容部31の底部前方の幅方向中央部で後述するフロアレール32上に配設固定された実施の形態1の鮮度保持装置、2は鮮度保持装置1の箱形の筐体、2aは筐体2の前方壁、2bは筐体2の後方壁、2cは筐体2の側面部、2dは筐体2の両側面部2cの上端側に回動自在に配設された把手部、31aはコンテナ収容部31の前面壁、31cはコンテナ収容部31の底面、33はコンテナ収容部31の後面壁である。
筐体2の両側部に把手部2dを有するので、人手で容易に鮮度保持装置1を持ち運ぶことができるが、把手部2dが回動自在であるため、設置後は筐体2の両側部の下方側に折り畳むことができる。これにより、筐体2の上面側に把手部2dが突出することがなく、筐体2の上面にも収容物を載置することができる。
尚、抗菌処理水として用いる酢酸(氷酢酸)を希釈した水溶液は、pH5以下とした。抗菌効果が著しく強く、微生物の増殖抑制に高い効果を示すためである。
まず、回転駆動部について説明する。
図2及び図3中、5aは回転駆動部5の回転軸、5bは回転軸5aの外周に放射状に配設された回転駆動部5の複数の羽根、5cは回転軸5aの端部に貫設された歯車、5dは回転駆動部5の上方に配設された従動回転軸、5eは従動回転軸5dの端部に貫設された従動歯車、5fは回転軸5aの歯車5cと従動回転軸5dの従動歯車5eの間に巻回されて回転駆動部5の回転を従動回転軸5dに伝達するチェーン等の動力伝達部材、7は従動回転軸5dから入力される回転を従動回転軸5dと直交して配設された駆動軸7aから出力するギアボックス(図3)である。
図2において、コンテナ収容部11の底部前方に形設された吹出口から吹出す調和空気は案内板3bに案内されて空気取入口3からダクト状の空気取入案内部3aを通って筐体2の内部に取入れられる。
回転駆動部5は空気取入案内部3aから吹き込む調和空気を羽根5bで受けて回転し、その回転は動力伝達部材5fにより上方の従動回転軸5dに伝達される。
図3において、従動回転軸5dの回転はギアボックス7に内蔵されたカサ歯車によって出力方向が変換され駆動軸7aに伝達される。
図3及び図4中、8は動力伝達部材5fによって回転駆動部5から従動回転軸5dに伝達され駆動軸7a(図3)から出力される回転運動を往復直線運動に変換するスライダクランク機構を用いた動力伝達機構、9は駆動軸7aに固設され駆動軸7aと共に回転する動力伝達機構8の円板クランク、10は一端部が回動固定部10aにより円板クランク9の外周部に回動自在に保持され円板クランク9の回転運動に伴って往復直線運動を行う動力伝達機構8のリンク軸、11は動力伝達機構8のリンク軸10の往復直線運動により噴射ノズル6a,6b(図4)に空気を供給するピストンシリンダを用いた空気供給部、11aは両端部が左右のピストン支持部12a,12bで支持された空気供給部11のピストン軸、11bはピストン軸11aに摺動自在に外挿された空気供給部11のシリンダ部、13はシリンダ部11bを保持するシリンダ保持部、13aはシリンダ保持部13の側部にリンク軸10の他端部を揺動自在に保持する揺動固定部、13bはシリンダ保持部13の下部に配設されガイドレール14に摺動自在に保持された摺動保持部(図3)、13cはシリンダ保持部13の右端部に配設され後述する処理水供給部17を操作する押圧片、15は空気供給部11のシリンダ部11bの右端上部に配設された吸排気コネクタ部、15aは逆止弁が内蔵され空気をシリンダ部11bに吸入する吸排気コネクタ部15の吸気部、15bは逆止弁が内蔵されシリンダ部11bから空気を排気する吸排気コネクタ部15の排気部、16a,16bは排気部15bと噴射ノズル6a,6bをそれぞれ接続して排気部15bから排気される空気を噴射ノズル6a,6bに供給する空気供給管、17は右側のピストン支持部12bの側部に配設され後述する供給量調整部20を介して貯留タンク4aから噴射ノズル6a,6bに抗菌処理水を供給するピストンシリンダを用いた処理水供給部、17aは貯留タンク4aから吸入した抗菌処理水を溜める処理水供給部17のシリンダ部、17bは往復運動するシリンダ保持部13の押圧片13cで押圧されることによりシリンダ部17aに溜まった抗菌処理水を排出する処理水供給部17のピストン部、17cはピストン部17bの外周に配設されピストン部17bをシリンダ部17aの外方に付勢して貯留タンク4aからシリンダ部17aへ抗菌処理水を吸入させる付勢バネ、18aは逆止弁が内蔵された処理水供給部17の吸水口、18bは逆止弁が内蔵された処理水供給部17の排水口、19aは一端が吸水口18aに接続され他端側が貯留タンク4aの抗菌処理水中に沈下された吸水管、19bは一端が排水口18bに接続され他端が貯留タンク4aの上部中央に配設された供給量調整部20の流入口20aに接続されて処理水供給部17の排水口18bから排水される抗菌処理水を供給量調整部20に供給する排水管(図4)、21aは供給量調整部20の両側部に形成された左右2箇所の処理水供給口(図4)、21bは一定量以上の抗菌処理水をオーバーフロー排水して供給量調整部20内部の水位を一定に保持する左右2箇所のオーバーフロー排水口(図4)、22a,22bは各々の処理水供給口21aと噴射ノズル6a,6bの供給管接続口6cをそれぞれ接続して供給量調整部20から噴射ノズル6a,6bに抗菌処理水を供給する供給管(図4)、23は貯留タンク4aの上部に連設され噴射ノズル6a,6b及び供給量調整部20の下部で噴射ノズル6a,6bから噴射されて落下する落下処理水や供給量調整部20のオーバーフロー排水口21aから排水される余剰処理水を受け止めて回収する受皿状の処理水溜部(図4)、24は連続気泡の発泡体や不織布の成形体からなり処理水溜部23の少なくとも一部に敷設され処理水溜部23で回収される処理水を吸収し空気中に発散する吸発水部、24aは吸発水部24の上面に形成された複数の突部(図4)である。
シリンダ部11bが右方向に移動すると、吸排気コネクタ部15の吸気部15aからシリンダ部11bの内部に空気が吸気される。このとき、同時にシリンダ保持部13の押圧片13cで処理水供給部17のピストン部17bが押圧されることにより、シリンダ部17aに溜められた抗菌処理水が排水管19bを通って供給量調整部20に供給される。
そして、噴射ノズル6a,6bの供給管接続口6cと供給量調整部20の処理水供給口21bが同じ高さに配置されているため、供給量調整部20に供給された抗菌処理水は供給管22a,22bを通って噴射ノズル6a,6bまで供給される。
尚、供給量調整部20に供給される抗菌処理水は一定量を超えるとオーバーフロー排水口21aから排水され、供給量調整部20内部の水位が一定に保たれるため、抗菌処理水の消費に伴う貯留タンク4aでの水位の変動にかかわらず、供給量調整部20から噴射ノズル6a,6bに対して常に安定して抗菌処理水を供給することができる。
以上の動作を繰り返すことにより、噴射ノズル6a,6bから間欠的に抗菌処理水を噴射して加湿を行うことができる。
また、噴射ノズル6a,6b及び供給量調整部20の下部に処理水溜部23が配設され、吸発水部24が敷設されているので、噴射ノズル6a,6bから噴射される抗菌処理水の内、調和空気の流れに沿って移動できずに落下する落下処理水や供給量調整部20のオーバーフロー排水口21aから排水される余剰処理水を回収することができると共に、吸発水部24で吸収して空気中に発散することができ、抗菌処理水を無駄なく有効に加湿に利用することができる。
尚、吸発水部24の上面に突部24aを形成することにより、表面積を増大させて上方を通過する調和空気との接触面積を増加させ、湿度を効果的に高めることができるが、突部24aの形状、数、配置等は適宜、選択することができる。
本実施の形態では、動力伝達機構8により回転駆動部5の回転を往復直線運動に変換し、空気供給部11及び処理水供給部17を駆動して噴射ノズル6a,6bに空気と抗菌処理水を供給して噴霧させたが、噴射ノズル6a,6bの構造によっては空気供給部11を不要として、処理水供給部17から噴射ノズル6a,6bに抗菌処理水のみを供給して噴射させるようにしてもよい。また、この場合、動力伝達機構8のリンク軸10を省略し、円板クランク9の外周に突設したカムで、処理水供給部17のピストン部17bを直接、押圧して往復運動させることもできる。
図2及び図5中、25は筐体2の後方壁2b側に配設され筐体の内部を通過する調和空気に含まれるエチレンガスの吸着又は分解の少なくともいずれか一方を行うエチレンガスカット剤26(図5)が収容されたエチレンガス除去部、25aはエチレンガス除去部25に形成された複数の開口部(図5)、27は筐体2の後方壁2b側の底部に形成された空気吹出口である。
図2において、筐体2の内部を通過する調和空気に含まれるエチレンガスはエチレンガス除去部25のエチレンガスカット剤26の作用により、吸着又は分解される。
そして、処理済空気は筐体2の後方壁2b側に形成された空気吹出口27を通り、コンテナ収容部31の底部後方側に向かって吹出す。
空気吹出口27から吹出した処理済空気は、フロアレール32に沿うようにしてコンテナ収容部31の底部後方側に向かって移動するが、フロアレール32のリブ32aには所定間隔で通気孔32bが設けられており、またフロアレール32の要所には切れ目32cがあることにより、コンテナ収容部31の幅方向にも広がり、コンテナ収容部31全体を均一に加湿することができる。
そして、雑菌の繁殖やカビの発生等を抑えると共に、青果物等の熟成が促進することを防ぎ、鮮度低下を抑制、防止することができる。
特に、吸着作用に優れるヤシガラ活性炭等の活性炭に貴金属触媒のパラジウムとニッケルを添着したエチレンガスカット剤を用いた場合、活性炭で吸着したエチレンガスを触媒で確実に分解することができ、青果物の成熟を抑えて新鮮さを維持することができる。また、エチレンガスは触媒により二酸化炭素と水分に分解され、植物の栄養源となって循環されるため、コンテナ収容部内の環境の改善に貢献することができる。
尚、エチレンガス除去部25の配置は本実施の形態に限定されるものではなく、適宜、選択することができ、筐体2の前方壁2a側などに配置してもよい。
図6は実施の形態1における鮮度保持装置の固定方法の一例を示す要部正面模式図である。
図6中、35は筐体2のフレーム2eの底面側の要所に貫設された固定ボルト軸、36はフロアレール32の裏面側に当接し固定ボルト軸35が挿通される固定板、37は固定板36の底面側から固定ボルト軸35に螺着された固定ナットである。これにより、鮮度保持装置1をフロアレール32に強固に固定することができる。
尚、鮮度保持装置の固定方法はこれに限定されるものではない。
図7は吹出口遮蔽部材の一例を示す要部正面模式図である。
図7中、40はコンテナ収容部31の前面壁31a側に配設され、鮮度保持装置1の幅と略同等の幅で案内板3bと対向する吹出開口部40aが形成された吹出口遮蔽部材である。
吹出口31bから吹出す調和空気を十分に空気取入口3から取り入れることができない場合、必要に応じて、図7に示した吹出口遮蔽部材40を前面壁31aに螺子止め等で固定し案内板3bと対向する吹出開口部40a以外を遮蔽することにより、吹出口31bから吹出す調和空気を確実かつ効率的に鮮度保持装置1の空気取入口3から取込むことができ、加湿の確実性、効率性に優れる。
(1)コンテナ収容部の前面壁と対向する筐体の前方壁側に形成される空気取入口と、コンテナ収容部の底部前方に形設された吹出口から吹出す調和空気を空気取入口から筐体の内部に案内する空気取入案内部を有するので、コンテナ収容部の底部前方から吹き出す調和空気を空気取入案内部によって空気取入口から筐体の内部に導いて確実に取り入れることができ、動作の安定性に優れる。
(2)筐体の内部を通過する調和空気に対して抗菌性を有する抗菌処理水を接触させる加湿部と、筐体の後方壁側に形成され加湿部で加湿された処理済空気をコンテナ収容部の底部後方側に向かって吹出す空気吹出口を備えているので、接触した抗菌処理水を含んで加湿された処理済空気によりコンテナ収容部の中を最適な高湿度域に維持すると共に、雑菌の繁殖やカビの発生等を抑えることができ、収容物の鮮度保持の信頼性に優れる。
(3)加湿部が、筐体の内部を通過する調和空気に対して抗菌性を有する抗菌処理水を接触させることにより、筐体の内部を通過する調和空気の流れに沿って移動するミスト状の抗菌処理水を含んだ処理済空気が空気吹出口からコンテナ収容部に吹出すため、調和空気の流れに沿って移動できない粒径の大きな抗菌処理水の粒は落下して筐体の内部に留まり、コンテナ収容部や収容物を抗菌処理水で濡らすことがなく、輸送品質の信頼性に優れる。
(4)筐体の後方壁側に空気吹出口が形成されているので、筐体の内部で加湿された抗菌性を有する処理済空気をコンテナ収容部の底部後方側に向かって吹き出させ、コンテナ収容部の内部に循環させてコンテナ収容部全体を均一な高湿度状態に維持することができ、加湿の均一性、安定性に優れる。
(5)鮮度保持装置により、収容物の鮮度が長時間保持されるので、輸送距離を大幅に増大することができ、輸送範囲の拡大を図ることができる。
(6)加湿部が、空気取入口の下流側に配設され筐体の内部を通過する調和空気によって回転する回転駆動部と、回転駆動部の回転運動により抗菌処理水を噴射ノズルに供給して噴射する処理水噴射部を有するので、コンテナ収容部の中を循環する調和空気を有効に利用して処理水噴射部を駆動することができ、加湿のための電力が不要で、既存のコンテナに容易に設置して使用することができ、省エネルギー性、設置自在性、汎用性に優れる。
(7)加湿部が、処理水噴射部の噴射ノズルの下部に配設された処理水溜部を備えることにより、噴射ノズルから噴射される抗菌処理水の内、調和空気の流れに沿って移動できずに落下する粒径の大きな抗菌処理水の粒を処理水溜部で受け止めて回収することができ、筐体内を抗菌処理水で濡らすことがなく、メンテナンス性に優れる。
(8)加湿部が、処理水溜部の少なくとも一部に敷設され、処理水噴射部で散布(噴射)されて処理水溜部に落下する落下処理水を吸収し空気中に発散する吸発水部を有することにより、抗菌処理水を無駄なく有効に加湿に利用することができ、省資源性、加湿の効率性に優れる。
(9)抗菌処理水が、有機酸を含有することにより、筐体内を通過する調和空気に対して加湿と同時に強い抗菌性(殺菌性)を付与することができ、筐体及びコンテナ収容部の内部の細菌や真菌等を失活させることができると共に、人体にも無害であり、殺菌性、安全性に優れる。
(10)筐体の内部に配設され筐体の内部を通過する調和空気に含まれるエチレンガスの吸着又は分解の少なくともいずれか一方を行うエチレンガス除去部を有することにより、調和空気をエチレンガス除去部に接触させてその空気中に含まれるエチレンガスの吸着又は分解を行って青果物等の熟成が促進することを防ぎ、鮮度低下を抑制、防止して、収容物の保存期間をさらに長くすることができ、収容物の高品質性に優れる。
(11)エチレンガス除去部により、エチレンガスを効果的に除去することができるので、輸送する青果物の種類を増加させることができ、多様性、汎用性に優れる。
(1)コンテナ収容部の底部前方に鮮度保持装置が着脱自在に配設されることにより、輸送時はコンテナ収容部の内部を低温、高湿度に維持しつつ雑菌の繁殖やカビの発生を効果的に防止したり、青果物の熟成に伴って発生するエチレンガスを除去して他の青果物の熟成が促進されることを防いだりして、収容物の鮮度を保持し、長期保存を実現することができると共に、必要ない時は簡単に取外して外部に運び出すことができ、清掃やメンテナンス等が容易で、取扱い性、メンテナンス性に優れる。
実施の形態2における鮮度保持装置について説明する。尚、実施の形態1と同様のものは同一の符号を付して説明を省略する。
図8及び図9において、実施の形態2における鮮度保持装置1Aが実施の形態1と異なるのは、加湿部4Aの処理水噴射部6Aが動力伝達機構8、空気供給部11、処理水供給部17等を備えておらず、噴射ノズル46として、トリガー式のスプレーノズルが貯水タンク4aに連結されている点である。
図8及び図9中、45は端部に従動歯車5eが貫設された従動回転軸、45aは従動回転軸45の外周部に突設された突起部、46aは噴射ノズル46のトリガー、47は噴射ノズル46を貯水タンク4aに連結する連結管、48は連結管47を通って先端側が貯留タンク4aの抗菌処理水中に沈下され噴射ノズル46に抗菌処理水を供給する供給チューブである。
図8及び図9において、回転駆動部5は実施の形態1と同様に、空気取入案内部3aから吹き込む調和空気を羽根5bで受けて回転し、その回転は動力伝達部材5fにより上方の従動回転軸45に伝達される。
従動回転軸45が回転することにより、突起部45aで噴射ノズル46のトリガー46aを繰返し押圧することができ、供給チューブ48から噴射ノズル46に抗菌処理水を供給し、間欠的に噴射して散布することができる。
その他の動作は実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
実施の形態3における鮮度保持装置について説明する。尚、実施の形態1又は2と同様のものは同一の符号を付して説明を省略する。
図10及び図11において、実施の形態3における鮮度保持装置1Bが実施の形態1及び2と異なるのは、加湿部4Bが処理水噴射部6,6Aの代わりに、抗菌処理水を回転羽根55aで空気中に巻き上げて霧化する処理水霧化部6Bを備えている点である。
図10及び図11中、55は端部に従動歯車5eが貫設された従動回転軸、55aは金網やエキスパンドメタル等で矩形板状に形成され従動回転軸55の外周部に放射状に配設された回転羽根、55bは従動回転軸55の端部に突設され実施の形態1と同様の処理水供給部17のシリンダ部17aを押圧する押圧用突起、56aは一端が処理水供給部17の吸水口18aに接続され他端側が貯留タンク4aの下端部に接続された吸水管、56bは一端が排水口18bに接続され他端が処理水溜部23に沈下されて処理水供給部17の排水口18bから排水される抗菌処理水を処理水溜部23に供給する排水管である。
図10及び図11において、回転駆動部5は実施の形態1,2と同様に、空気取入案内部3aから吹き込む調和空気を羽根5bで受けて回転し、その回転は動力伝達部材5fにより上方の従動回転軸55に伝達される。
従動回転軸55が回転することにより、処理水溜部23に貯留された抗菌処理水を回転羽根55aで空気中に巻き上げて霧化し、間欠的に散布することができる。
このとき、従動回転軸55が回転して押圧用突起55bで処理水供給部17のピストン部17bが押圧されることにより、シリンダ部17aに溜められた抗菌処理水が排水管56bを通って処理水溜部23に供給される。さらに従動回転軸55が回転して押圧用突起55bが処理水供給部17のピストン部17bから離れピストン部17bが開放されると、付勢バネ17cで付勢されたピストン部17bが手前側に移動し、貯留タンク4a内の抗菌処理水が吸水管19aを通ってシリンダ部17aに吸引され、次の供給に備えることができる。
その他の動作は実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
尚、本実施の形態では吸発水部24を省略したが、回転羽根55aと干渉しない範囲で実施の形態1,2と同様に、処理水溜部23に吸発水部24を敷設してもよい。
(1)加湿部が、空気取入口の下流側に配設され筐体の内部を通過する調和空気によって回転する回転駆動部と、回転駆動部の回転運動により抗菌処理水を回転羽根で空気中に巻き上げて霧化する処理水霧化部を有するので、コンテナ収容部の中を循環する調和空気を有効に利用して処理水霧化部を駆動することができ、加湿のための電力が不要で、既存のコンテナに容易に設置して使用することができ、省エネルギー性、設置自在性、汎用性に優れる。
(2)加湿部が、処理水霧化部の回転羽根の下部に配設された処理水溜部を備えることにより、回転羽根を回転させて処理水溜部に溜められた抗菌処理水を空気中に巻き上げてミスト状(粒状又は霧状)に霧化して散布できると共に、調和空気の流れに沿って移動できずに落下する粒径の大きな抗菌処理水の粒を処理水溜部で受け止めて回収し、有効に利用することができ、筐体内を抗菌処理水で濡らすこともなく、動作の確実性、省資源性、メンテナンス性に優れる。
(実施例1)
図1に示したように、20フィート型のリーファコンテナ30のコンテナ収容部31(内寸法:幅2270mm、高さ2270mm、長さ5898mm)の底部前方に実施の形態1と同様の鮮度保持装置1を設置した。
リーファコンテナ30における設定温度は5℃で、図2に示したようにコンテナ収容部31の前面壁31aの吹出口31bから調和空気が吹出している状態で、コンテナ収容部31の前面壁31aの幅方向及び高さ方向の中央部付近と、後面壁33(図1参照)の幅方向及び高さ方向の中央部付近における温度及び相対湿度の測定を行った。
図12は、実施例1の鮮度保持装置を備えたコンテナのコンテナ収容部における温度及び相対湿度の推移を示す図である。
図12において、横軸は時間、縦軸は温度(℃)及び相対湿度(%)であり、No.1〜No.4のグラフは、それぞれ前面壁31a側の温度(No.1)、前面壁31a側の相対湿度(No.2)、後面壁33側の温度(No.3)、後面壁33側の相対湿度(No.4)を表わしている。
運転開始時の前面壁31a側及び後面壁33側の温度は、それぞれ23.6℃と19.7℃であったが、30分程度経過後に、どちらもほぼ5℃となり、その後は略一定で推移した。
また、運転開始時の前面壁31a側及び後面壁33側の相対湿度は、それぞれ39.4%と57.8%で20%近い湿度差があったが、30分程度経過後に、どちらも80%を超え、その後は微小な上下動を繰返しながら90%前後の相対湿度を維持した。
以上のように、実施例1の鮮度保持装置1を備えたコンテナ30によれば、コンテナ収容部31の中を安定的に90%前後の高湿度域に維持できることがわかった。これにより、生花を含む植物、青果物その他の生鮮食料品等の収容物の鮮度を維持して、低温で貯蔵、輸送することができる。
2 筐体
2a 前方壁
2b 後方壁
2c 側面部
2d 把手部
2e フレーム部
3 空気取入口
3a 空気取入案内部
3b 案内板
4,4A,4B 加湿部
4a 貯留タンク
4b 注入口
4c 水位計
4d ドレン管
5 回転駆動部
5a 回転軸
5b 羽根
5c 歯車
5d,45,55 従動回転軸
5e 従動歯車
5f 動力伝達部材
6,6A 処理水噴射部
6B 処理水霧化部
6a,6b,46 噴射ノズル
7 ギアボックス
7a駆動軸
8 動力伝達機構
9 円板クランク
10 リンク軸
10a 回動固定部
11 空気供給部
11a ピストン軸
11b シリンダ部
12a,12b ピストン支持部
13 シリンダ保持部
13a 揺動固定部
13b 摺動保持部
13c押圧片
14 ガイドレール
15 吸排気コネクタ部
15a 吸気部
15b 排気部
16a,16b 空気供給管
17 処理水供給部
17a シリンダ部
17b ピストン部
17c 付勢バネ
18a 吸水口
18b 排水口
19a 吸水管
19b 排水管
20 供給量調整部
21a 処理水供給口
21b オーバーフロー排水口
22a,22b 供給管
23 処理水溜部
24 吸発水部
24a 突部
25 エチレンガス除去部
25a 開口部
26 エチレンガスカット剤
27 空気吹出口
30 リーファコンテナ
31 コンテナ収容部
31a 前面壁
31c 底面
32 フロアレール
32a リブ
32b 通気孔
32c 切れ目
33 後面壁
34 吹き抜け防止部
35 固定ボルト軸
36 固定板
37 固定ナット
40 吹出口遮蔽部材
40a 吹出開口部
45a 突起部
46a トリガー
47 連結管
48 供給チューブ
55a 回転羽根
55b 押圧用突起
56a 吸水管
56b 排水管
Claims (8)
- コンテナ収容部の底部前方に形設された吹出口から調和空気を吹出して循環させることにより前記コンテナ収容部に収容される収容物の品質を保持するコンテナで用いられる鮮度保持装置であって、
前記コンテナ収容部の底部前方に着脱自在に配設固定される筐体と、前記コンテナ収容部の前面壁と対向する前記筐体の前方壁側に形成される空気取入口と、前記吹出口から吹出す調和空気を前記空気取入口から前記筐体の内部に案内する空気取入案内部と、前記筐体の内部を通過する前記調和空気に対して抗菌性を有する抗菌処理水を接触させる加湿部と、前記筐体の後方壁側に形成され前記加湿部で加湿された処理済空気を前記コンテナ収容部の底部後方側に向かって吹出す空気吹出口と、を備えたことを特徴とする鮮度保持装置。 - 前記加湿部が、前記空気取入口の下流側に配設され前記筐体の内部を通過する前記調和空気によって回転する回転駆動部と、前記回転駆動部の回転運動により前記抗菌処理水を噴射ノズルから噴射する処理水噴射部又は前記回転駆動部の回転運動により前記抗菌処理水を回転羽根で空気中に巻き上げて霧化する処理水霧化部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の鮮度保持装置。
- 前記加湿部が、前記処理水噴射部の前記噴射ノズル又は前記処理水霧化部の前記回転羽根の下部に配設された処理水溜部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の鮮度保持装置。
- 前記加湿部が、前記処理水溜部の少なくとも一部に敷設され、前記処理水噴射部又は前記処理水霧化部で散布されて前記処理水溜部に落下する落下処理水を吸収し空気中に発散する吸発水部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の鮮度保持装置。
- 前記抗菌処理水が、抗菌性を有する金属イオンを水に添加して生成された金属イオン水であることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の鮮度保持装置。
- 前記抗菌処理水が、有機酸を含有することを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の鮮度保持装置。
- 前記筐体の内部に配設され前記筐体の内部を通過する前記調和空気に含まれるエチレンガスの吸着又は分解の少なくともいずれか一方を行うエチレンガス除去部を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の鮮度保持装置。
- コンテナ収容部の底部前方に請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の鮮度保持装置が着脱自在に配設されたことを特徴とするコンテナ。
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