JP2017011799A - 輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートおよびワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】金属エッジ等からの保護、および輻射熱遮蔽性の要請を充たし、人為作業の工数を削減できる輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートおよびワイヤハーネスを提供すること。【解決手段】輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シート1は、電線群70aの周囲に所要隙間を残して電線群70aを通す円筒形状に曲折可能な合成樹脂シートよりなり、円筒状に曲折した際の外面側が凹条231となる円筒の周方向に延びる凹条部23を円筒中心線方向に所要間隔毎に有するコルゲートチューブ形成用のシート基材2と、シート基材2の外面22に形成された金属薄膜31bと、シート基材2の内面21に形成された発泡ウレタン剤層31aと、を備えて構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートおよびワイヤハーネスに関する。
従来、ワイヤハーネスの配設箇所によっては、例えば電線を車体側の金属エッジ等から保護すること、および輻射熱遮蔽性が要請され、ワイヤハーネス幹線へ輻射熱遮蔽性を有するコルゲートチューブが取り付けられる。
コルゲートチューブに輻射熱遮蔽性を保有させる1つの方法として、耐熱性発泡ゴムシートからなる断熱保護シートをワイヤハーネスの電線群の外周面に巻き付けており、該断熱保護シートは一面に粘着層を備え、該粘着層を電線群の外周に粘着させて巻き付けると共に巻き付けた断熱保護シート同士を前記粘着層を介して固着して外装している(特許文献1参照)。
しかし、この構成では、電線を車体側の金属エッジ等から保護する機能を備えていない。そこで、従来は、コルゲートチューブの外面に金属箔を巻き付ける構成が、電線を車体側の金属エッジ等から保護すること、および輻射熱遮蔽性の要請に応えられるものとして、既に知られている。
従来のコルゲートチューブの外面に金属箔を巻き付ける電線の耐熱保護構造は図8に示す工程により組み立て可能であった。すなわち、電線の耐熱保護構造を実現するため、従来は、粘着テープ71を部分巻きした電線群70aの高温配索箇所に、スリット付コルゲートチューブ101を被せ(図8(a)および(b)参照)、耐熱性粘着テープ102をオーバーラップ巻きしてから(図8(c)参照)、さらに、金属箔103を巻き付けていた(図8(d)参照)。
特開2009−302023号公報
しかしながら、図8に示す電線の耐熱保護構造では、コルゲートチューブ101を耐熱性粘着テープ102でオーバーラップ巻きする人為作業と、金属箔103を巻き付ける人為作業を必要としており、コスト高に繋がるという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、車体側に存在することがある金属エッジ等からの保護、および輻射熱遮蔽性の要請を充たし、人為作業の工数を削減できる輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートおよびワイヤハーネスを提供することを目的としている。
本発明に係るコルゲートチューブ形成用シートは、上記目的達成のため、電線群の周囲に所要隙間を残して前記電線群を通す円筒形状に曲折可能な合成樹脂シートよりなり、前記円筒状に曲折した際の外面側が凹条となる前記円筒の周方向に延びる凹条部を円筒中心線方向に所要間隔毎に有するコルゲートチューブ形成用シート基材と、前記コルゲートチューブ形成用シート基材の外面に形成された金属薄膜と、前記コルゲートチューブ形成用シート基材の内面に形成された発泡ウレタン剤層と、を備えた構成である。
上記構成により、製造後、電線群を保護する前までは、輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを積層状態に保管することができ、電線群を保護する際には、輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを、電線群を通して円筒形状に曲折し、かつ、幅方向両端部が開くことが不能に閉じた状態とし、かつ、発泡ウレタン剤層が発泡した発泡ウレタン円筒体とすることにより、車体側に存在することがある金属エッジ等からの保護、および輻射熱遮蔽性の要請を充たし、人為作業の工数を削減できる。
本発明に係るワイヤハーネスは、上記目的達成のため、電線群と、前記輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートと、を備え、前記輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートが、前記電線群を通して円筒形状に曲折され、かつ、幅方向両端部が開くことが不能に閉じられ、前記発泡ウレタン剤層が発泡した発泡ウレタン円筒体となって電線群の周囲を占めている構成である。
上記構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、コルゲートチューブ形成用シート基材が合成樹脂製の輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを電線群を通して円筒形状に曲折して発泡ウレタン円筒体とすることで、車体側に存在することがある金属エッジ等からの電線の保護が図れる。
また、本発明に係るワイヤハーネスは、輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを円筒形状に曲折して発泡ウレタン円筒体とした状態で、コルゲートチューブ形成用シート基材の外面に形成された金属薄膜と、内面に形成され発泡して厚さを増した発泡ウレタン剤層が断熱作用を果たし、輻射熱遮蔽機能を向上させることができる。
また、本発明に係るワイヤハーネスは、輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを円筒形状に曲折して発泡ウレタン円筒体を形成する作業と、発泡ウレタン剤層を発泡させるための加熱作業が必要とされるが、発泡ウレタン円筒体に耐熱性粘着テープでオーバーラップ巻きする作業と、金属箔を巻き付ける作業は不要となり、人為作業の工数を低減することができる。
上記発泡ウレタン円筒体は、前記輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートが、前記電線群を通して円筒形状に曲折され、かつ、幅方向両端部が開くことが不能に閉じられた後に、加熱されることにより発泡している構成とすることができる。
上記構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを発泡ウレタン剤層が発泡していない肉薄の状態で電線群を通して発泡ウレタン円筒体を容易に形成できるとともに、その状態で適宜位置を調整可能であり、適切な位置への配策が可能になる。
また上記発泡ウレタン円筒体は、前記輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートが、シートの状態で加熱されることにより発泡した後、前記電線群を通して円筒形状に曲折されている構成とすることもできる。
上記構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、事前に発泡ウレタン剤層を発泡させた輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを電線群を通して円筒形状に曲折して発泡ウレタン円筒体を形成するだけで配策を完了でき、電線群を加熱に曝すことを防止できる。
本発明によれば、車体側に存在することがある金属エッジ等からの保護、および輻射熱遮蔽性の要請を充たし、人為作業の工数を削減できる輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートおよびワイヤハーネスを提供することができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートの平面展開形状を示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)に対する下側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを用いた発泡ウレタン円筒体の組み立て工程を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る発泡ウレタン円筒体の外観構造を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを用いたワイヤハーネスの組み立て構成を示す斜視図である。 図4(c)に示すワイヤハーネスの加熱工程前のA−A線による断面の構成を示す図である。 図4(c)に示すワイヤハーネスの加熱工程後のA−A線による断面の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートを用いたワイヤハーネスの組み立て構成を示す斜視図である。 従来の電線の耐熱保護構造の組み立て工程を示す図である。
以下、本発明の輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートおよびワイヤハーネスの実施の形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1に示すように、第1の実施の形態の輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シート(以下、コルゲートチューブ形成用シートと呼称することがある。)1は、コルゲートチューブ形成用シート基材(以下、シート基材と称することがある。)2と、シート基材2の内面21に形成された発泡ウレタン剤層31aと、シート基材2の外面22に形成された金属薄膜31bと、を備えている。
シート基材2は、図1(a)に示すように、例えば幅W1、長さL1の四角形のシート状部材により構成される。シート基材2は、後述する電線群70aを保護する場合に図2および図3に示すように円筒形状に曲折して形成した発泡ウレタン円筒体4として用いるものである。幅W1は発泡ウレタン円筒体4の周方向の長さに対応し、長さL1は電線群70aの保護対象区間の長さに対応している。
シート基材2は、上記四角形の幅方向の互いに対向する2辺、すなわち、幅方向端部221a,221bの間に連続して形成される複数の凹条部23を有している。これら複数の凹条部23は、シート基材2の長さ方向に一定の間隔ごとに形成されている。上記複数の凹条部23が形成されるシート基材2は、図1(b)に示すように、断面が凹凸の形状を有する。
シート基材2は、例えば、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂製である。また、シート基材2は、発泡ウレタン剤層31aが、内面21の全域に発泡ウレタン剤を塗布することにより形成される。また、シート基材2において、外面22の全域に設けられる金属薄膜31bはアルミ製の薄膜であり、真空蒸着あるいは高周波イオンプレーティング処理によって形成される。
発泡ウレタン剤の塗布工程において、発泡ウレタン剤は、例えば、シート基材2の内面21の凹凸を有する面に対して塗布面上面が平坦になるように塗布される。一方、上記薄膜の形成工程において、金属薄膜31bは、シート基材2の外面22の凹凸を有する面の全域に均一な厚さで形成される。これにより、シート基材2は、発泡ウレタン剤層31aで構成される内側の面が平坦で、金属薄膜31bからなる外側の面が外面22に形成される凹条部23の形状を反映した凹条231を有する。
コルゲートチューブ形成用シート1を用いて電線群70aを保護するためのコルゲートチューブ、すなわち、図2および図3に示す発泡ウレタン円筒体4を形成するためには、電線群70aの周長を超える長さに相当する幅(W1)を有し、かつ、電線群70aの保護対象区間長の相当する長さを有するコルゲートチューブ形成用シート1を用意する。
次に、図2(a)に示すように、用意したコルゲートチューブ形成用シート1を、発泡ウレタン剤層31aが内側にくるようにし、幅方向端部221a,221bが互いに接触するまでa1,a2方向のそれぞれ折り曲げていく。折り曲げを続けるうちにコルゲートチューブ形成用シート1の幅方向端部221a,221bが互いに接触したら、図2(b)に示すように、幅方向端部221a,221bの内側の発泡ウレタン剤層31a同士が合掌状態で当接するようにさらにコルゲートチューブ形成用シート1を折り曲げる。
その後、合掌状態で当接している幅方向端部221a,221bを開くことが不能に閉じることにより発泡ウレタン円筒体4を形成する。幅方向端部221a,221bを開放不能な状態に閉じるには、例えば、図2(c)に示すように、合掌状態で当接している幅方向端部221a,221b全体を、その外側から、例えば加熱圧着装置90を用いて加熱後、圧着することにより、それぞれの発泡ウレタン剤層31aを溶融し、接着させることができる。
図2に示す工程を経て形成された発泡ウレタン円筒体4は、図3に示すように、円筒の周方向に延びる凹条231が円筒の中心線方向に所要間隔毎に形成された外観構造を有する。凹条231は、発泡ウレタン円筒体4を形成するコルゲートチューブ形成用シート1のシート基材2に設けられた凹条部23の形状を反映したものである。
図3に示す発泡ウレタン円筒体4は、例えば点線で示すように電線群70aが円筒内部に挿通された状態で発泡ウレタン剤層31aを発泡させることにより、後述のワイヤハーネス5(図4(c)参照)を形成する。図3では、特に、コルゲートチューブ形成用シート1のシート基材2の内面21に形成された発泡ウレタン剤層31aが発泡していない状態、つまり、電線群70aを通した際に電線群70aの周囲に所要隙間を残している状態を示している。
上述したように、本実施の形態のコルゲートチューブ形成用シート1は、電線群70aの周囲に所要隙間を残して電線群70aを通す円筒形状に曲折可能な合成樹脂シートよりなり、円筒状に曲折した際の外面側が凹条231となる円筒の周方向に延びる凹条部23を円筒中心線方向に所要間隔毎に有するコルゲートチューブ形成用シート基材2と、コルゲートチューブ形成用シート基材2の外面22に形成された金属薄膜31bと、コルゲートチューブ形成用シート基材2の内面21に形成された発泡ウレタン剤層31aと、を備えている。
上記構成により、本実施の形態のコルゲートチューブ形成用シート1は、製造後、電線群を保護する前までは積層状態に保管することができ、保管スペースを節減できる。一方、電線群70aを保護する際には、コルゲートチューブ形成用シート1を、電線群70aを通して円筒形状に曲折し、かつ、幅方向端部221a,221bが開くことが不能に閉じた状態とし、かつ、発泡ウレタン剤層31aが発泡した発泡ウレタン円筒体4(図3参照)を形成することにより、車体側に存在することがある金属エッジ等からの電線群70aの保護、および輻射熱遮蔽性の要請を充たし、従来のように金属箔を巻き付ける人為作業が不要となる分、人為作業の工数を削減できる。
(ワイヤハーネス)
次に、本実施の形態のワイヤハーネスについて図4を参照して説明する。
本実施の形態のコルゲートチューブ形成用シート1を用いてハーネス幹線を保護するためには、まず、図4(a)に示すように、保護対象の複数の電線70を電線群70aとして粘着テープ71で部分結束する。
次に、図4(b)に示すように、電線群70aの保護対象区間の長さ等に応じた長さを有するコルゲートチューブ形成用シート1を用意し、その内面、つまり、発泡ウレタン剤層31aが形成された面を部分結束した電線群70aに対向させ、かつ、電線群70aの長さ方向とコルゲートチューブ形成用シート1の長さ方向、つまり、外面の凹条231の配列方向とが一致する姿勢で配置する。
次に、図4(b)に示す状態から、コルゲートチューブ形成用シート1により電線群70aを巻き込むように幅方向端部221a,221bをそれぞれa1,a2方向に折り曲げていく。コルゲートチューブ形成用シート1の幅方向端部221a,221bの内側のそれぞれの発泡ウレタン剤層31a同士が合掌状態で当接するまで折り曲げたら、例えば上述した加熱圧着装置90を用いて、図4(c)に示すように、幅方向端部221a,221bが開くことが不能に閉じ込んで、発泡ウレタン円筒体4を形成する。この発泡ウレタン円筒体4は、図2に示した各工程を経て構成することができる。
図4(c)において、発泡ウレタン円筒体4の円筒内部に円筒中心線方向に沿って電線群70aを収容した構造は、本実施の形態のワイヤハーネス5を構成する。ワイヤハーネス5は、その後、発泡ウレタン円筒体4の外側から、例えば、摂氏80度以上で加熱することで発泡ウレタン剤を発泡させることができる。
上記ワイヤハーネス5は、図4(c)に示すようにコルゲートチューブ形成用シート1が幅方向端部221a,221bが開くことが不能に閉じられた状態で、かつ、発泡ウレタン円筒体4を加熱する前には、図5に示すように、発泡ウレタン円筒体4の円筒内部に形成された発泡ウレタン剤層31aは、電線群70aの表面から離間し、両者の間に隙間が形成された状態にある。
この状態で上記加熱による加熱工程(図4(c)参照)を実行すると、図6に示すように、上記加熱温度によって発泡ウレタン剤層31aが発泡し、体積が約3倍以上に膨れあがる。これにより、発泡ウレタン剤層31aが電線群70aとの隙間を埋めるように発泡してしっかりと電線群70aを保持する状態に当接する。ここで、発泡ウレタン剤層31aの発泡状態においては、発泡ウレタン剤層31aの体積が増大するという作用と、発泡ウレタン剤層31aの裏側に設けた金属薄膜31bとによって、断熱性能、すなわち、輻射熱遮蔽機能が高まる。
また、上記作用効果は、図4(c)、図6に示す発泡ウレタン円筒体4とされたコルゲートチューブ形成用シート1の加熱工程での加熱処理によって持たされるものであり、従来のように、コルゲートチューブに耐熱性粘着テープをオーバーラップ巻きしてから、さらに、金属箔を巻き付ける人為作業が不要となり、その分、人為作業を削減できる。
このように、本実施の形態のワイヤハーネス5は、電線群70aと、コルゲートチューブ形成用シート1と、を備え、コルゲートチューブ形成用シート1が、電線群70aを通して円筒形状に曲折され、かつ、幅方向端部221a,221bが開くことが不能に閉じられ、発泡ウレタン剤層31aが発泡した発泡ウレタン円筒体4となって電線群70aの周囲を占めている構成である。
上記構成により、本実施の形態のワイヤハーネス5は、シート基材2が合成樹脂製のコルゲートチューブ形成用シート1を電線群70aを通して円筒形状に曲折して発泡ウレタン円筒体4とすることで、車体側に存在することがある金属エッジ等からの電線の保護が図れる。
また、本実施の形態のワイヤハーネス5は、コルゲートチューブ形成用シート1を円筒形状に曲折して発泡ウレタン円筒体4とした状態で、シート基材2の外面22に形成された金属薄膜31bと、内面21に形成され発泡して厚さを増した発泡ウレタン剤層31aが断熱作用を果たし、輻射熱遮蔽機能を向上させることができる。
また、本実施の形態のワイヤハーネス5は、コルゲートチューブ形成用シート1を円筒形状に曲折して発泡ウレタン円筒体4を形成する作業と、発泡ウレタン剤層31aを発泡させるための加熱作業が必要とされるが、発泡ウレタン円筒体4に耐熱性粘着テープでオーバーラップ巻きする作業と、金属箔を巻き付ける作業は不要となり、人為作業の工数を低減することができる。
また、本実施の形態のワイヤハーネス5は、発泡ウレタン円筒体4が、コルゲートチューブ形成用シート1が、電線群70aを通して円筒形状に曲折され、かつ、両方の幅方向端部221a,221bが開くことが不能に閉じられた後に、加熱されることにより発泡している構成である。
上記構成により、本実施の形態のワイヤハーネス5は、コルゲートチューブ形成用シート1を発泡ウレタン剤層31aが発泡していない肉薄の状態で電線群70aを通して発泡ウレタン円筒体4を容易に形成できるとともに、その状態で適宜位置を調整可能であり、適切な位置への配策が可能になる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態のワイヤハーネス5Aについて、図7を参照して説明する。なお、図7に示すワイヤハーネス5Aについては、図4に示す第1の実施の形態のワイヤハーネス5と同一の構成要素には同一符号を付けて説明を省略し、相違点を中心に説明する。
(ワイヤハーネス)
本実施の形態のワイヤハーネス5Aは、第1の実施の形態と同様のコルゲートチューブ形成用シート1を用いて構成される。但し、本実施の形態では、コルゲートチューブ形成用シート1に塗布した発泡ウレタン剤層31aを発泡させた後に電線群70aを収容して発泡ウレタン円筒体4Aを形成する。
本実施の形態において、コルゲートチューブ形成用シート1を用いてハーネス幹線を保護するためには、まず、図7(a)に示すように、所定のサイズのコルゲートチューブ形成用シート1を用意し、例えば、発泡ウレタン剤層31a側から、摂氏80度以上で加熱することで発泡ウレタン剤層31aを発泡させる。この時、発泡ウレタン剤層31aは、体積が約3倍以上に膨れあがる。
次に、図7(b)に示すように、発泡ウレタン剤層31aが発泡したコルゲートチューブ形成用シート1を、粘着テープ71により部分結束した電線群70aに対してコルゲートチューブ形成用シート1の長さ方向が電線群70aの長さ方向と一致するように配置する。次に、その状態から、コルゲートチューブ形成用シート1により電線群70aを巻き込むように幅方向端部221a,221bをそれぞれa1,a2方向に折り曲げていく。
その後、コルゲートチューブ形成用シート1の幅方向端部221a,221bの内側のそれぞれの発泡ウレタン剤層31a同士が合掌状態で当接するまで折り曲がったら、図7(c)に示すように、図2(c)、および図4(c)と同様の手順で、幅方向端部221a,221bが開くことが不能に閉じ込んで発泡ウレタン円筒体4Aを形成する。
上記発泡ウレタン円筒体4Aの形成工程においては、コルゲートチューブ形成用シート1を折り曲げ開始する段階で、発泡ウレタン剤層31aが既に発泡して膨れている(図7(a)参照)。このため、その後、コルゲートチューブ形成用シート1を幅方向端部221a,221bを合掌状態で接合するまで折り曲げるときに、膨れている発泡ウレタン剤層31aがしっかりと電線群70aを保持する状態に当接する。
これにより、幅方向端部221a,221bが開くことが不能に閉じることで完成する発泡ウレタン剤層31aとその円筒内部に挿通される電線群70aとからなるワイヤハーネス5Aは、図4(c)に示す第1の実施の形態のワイヤハーネス5と同等の構造となる。つまり、図7(c)におけるワイヤハーネス5Aの断面形状も、図6に示す断面形状となる。
このように、本実施の形態のワイヤハーネス5Aは、第1の実施の形態と同様、コルゲートチューブ形成用シート1が電線群70aを通して円筒形状に曲折され、かつ、幅方向端部221a,221bが開くことが不能に閉じられ、発泡ウレタン剤層31aが発泡した発泡ウレタン円筒体4Aとなって電線群70aの周囲を占めているため、第1の実施の形態と同様の作用効果を有する。
また、本実施の形態のワイヤハーネス5Aは、発泡ウレタン円筒体4Aが、コルゲートチューブ形成用シート1が、シートの状態で加熱されることにより発泡した後、電線群70aを通して円筒形状に曲折されている構成である。
上記構成により、本実施の形態のワイヤハーネス5Aは、事前に発泡ウレタン剤層31aを発泡させたコルゲートチューブ形成用シート1を電線群70aを通して円筒形状に曲折して発泡ウレタン円筒体4を形成するだけで配策を完了でき、電線群70aを加熱に曝すことを防止できる。
〔その他の実施の形態〕
本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。例えば、第1および第2の実施の形態では、コルゲートチューブ形成用シート1は予め決定したサイズのものを複数形成するものとしたが、幅が一定で長尺のコルゲートチューブ形成用シート1を形成し、保護対象区間長に合わせて切断して用いるようにしてもよい。要するに、本発明は、コルゲートチューブ形成用シート1の幅や長さ、凹条部の大きさ、形状、配設ピッチ等は任意に決定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、車体側に存在することがある金属エッジ等からの保護、および輻射熱遮蔽性の要請を充たし、人為作業の工数を削減できるという効果を有し、輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートおよびワイヤハーネスの全般に有用である。
1 コルゲートチューブ形成用シート(輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シート)
2 シート基材(コルゲートチューブ形成用シート基材)
4,4A 発泡ウレタン円筒体
5,5A ワイヤハーネス
21 内面
22 外面
23 凹条部
31a 発泡ウレタン剤層
31b 金属薄膜
70 電線
70a 電線群
71 粘着テープ
90 加熱圧着装置
221a,221b 幅方向端部
231 凹条

Claims (4)

  1. 電線群の周囲に所要隙間を残して前記電線群を通す円筒形状に曲折可能な合成樹脂シートよりなり、前記円筒状に曲折した際の外面側が凹条となる前記円筒の周方向に延びる凹条部を円筒中心線方向に所要間隔毎に有するコルゲートチューブ形成用シート基材と、
    前記コルゲートチューブ形成用シート基材の外面に形成された金属薄膜と、
    前記コルゲートチューブ形成用シート基材の内面に形成された発泡ウレタン剤層と、を備えてなることを特徴とする輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シート。
  2. 電線群と、
    請求項1に記載の輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートと、を備え、
    前記輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートが、前記電線群を通して円筒形状に曲折され、かつ、幅方向両端部が開くことが不能に閉じられ、
    前記発泡ウレタン剤層が発泡した発泡ウレタン円筒体となって電線群の周囲を占めていることを特徴とするワイヤハーネス。
  3. 前記発泡ウレタン円筒体は、前記輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートが、前記電線群を通して円筒形状に曲折され、かつ、幅方向両端部が開くことが不能に閉じられた後に、加熱されることにより発泡していることを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記発泡ウレタン円筒体は、前記輻射熱遮蔽コルゲートチューブ形成用シートが、シートの状態で加熱されることにより発泡した後、前記電線群を通して円筒形状に曲折されていることを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス。
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